JP2012084362A - 照度センサによる照明点灯制御方法及びその照明器具 - Google Patents

照度センサによる照明点灯制御方法及びその照明器具 Download PDF

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Abstract

【課題】照度センサを利用してツマミ類を一切必要としないで、マイコンに調光指示等の命令入力を与えることができる照度センサによる照明点灯制御方法及びその照明器具を提供することである。
【解決手段】照度センサによる照明点灯制御方法は、周囲の照度を検出する照度センサIC5の出力を監視し、その出力が急変することを捉えて、照明器具の点灯制御動作のためのコマンドを生成することを特徴とする。
【選択図】図3

Description

本発明は、照度センサを利用して各種の点灯制御動作のコマンドを作り出す照度センサによる照明点灯制御方法及びその照明器具に関する。
従来LED照明器具の段調光、点灯色変更および点灯面変更するためには、可変抵抗器、機械式スイッチ等によって制御回路のマイコンに指示を与えることによりパルス幅調光回路のパルス幅を可変させたり、LEDをオンオフするスイッチング素子を制御したりしていた。このため、照明器具には可変抵抗器やスイッチ等の操作を容易に行えるように、ツマミ類が照明器具に必要となり、ツマミ類の機構部が照明器具の前面や側面等の外部に突き出るため、デザイン上の種々の制約があった。また部品点数が増えるためコスト面でも問題があった。
また、人感センサにより自動点灯するLED照明器具には、周囲の照度を計測する照度センサが実装され、人感信号との論理積で点灯指令を出す方法が一般的である。これは、自動点灯する照明器具では昼間の明るい場合は点灯させないようにするためである。この照度センサは最近ではフォトダイオード型のものが一般的である。その他の光電変換素子としてCdSやフォトトランジスタ等がある。フォトトランジスタはフォトダイオードに比して相対受光感度の温度変化大きいので、照度センサとして利用されていない。
この照度センサヘの入力光は、照明器具の化粧板22の一部に形成した3〜5mm径程度の丸穴に装着された、周辺外光を導入する外光導入ガイド21としての透明な円柱形アクリル樹脂を介して照度センサIC5に外来光を導いている(図1の構成例参照)。このため照度センサ付き照明器具の外部には、ツマミ類のような操作用の機構部品が突き出る構造物は存在しない。
ところで、従来の照度センサ付きの自動スイッチとしては、例えば特許文献1及び特許文献2に開示されているものがある。これらの自動スイッチでは、照明器具などの負荷を周囲の明るさに応じて点灯動作させる際に、周囲の明るさを判定するための基準値(閾値)を手動的に切り換えたり調整したりする構成のみが開示されている。これらの特許文献を含めた先行技術文献には、ツマミ類を一切必要としないで、マイコンに明るさ調整等の命令入力(コマンド)を与える方法に関する技術については、開示されているものがない。
特許第3596309号公報 特許第4134125号公報
本発明は、照度センサを利用してツマミ類を一切必要としないで、マイコンに調光指示等の命令入力を与えることができる照度センサによる照明点灯制御方法及びその照明器具を提供することを目的としている。
本発明の照度センサによる照明点灯制御方法は、周囲の照度を検出する照度センサの出力を監視し、その出力が急変することを捉えて、照明器具の点灯制御動作のためのコマンドを生成することを特徴とする。
本発明によれば、照度センサを利用してツマミ類を一切必要としないで、マイコンに調光指示等の命令入力を与えることができる照度センサによる照明点灯制御方法及びその照明器具を提供することを実現できる。
図1乃至図9は本発明の第1の実施形態に係る照度センサによる照明点灯制御方法を説明する図であり、図1は照明器具における一般的な外光取り入れ口の構成例を示す図。 フォトダイオードを利用した照度センサの照度対光電流の特性を示す図。 フォトダイオードを利用した照度センサの照度計測回路の構成を示す図。 フォトダイオードを利用した照度センサの外光取り入れ口を指で塞いだ際の、照度変化特性を示す図。 CdSの照度対抵抗値の特性を示す図。 CdSを利用した照度計測回路の構成を示す図。 CdSを利用した照度センサの外光取り入れ口を指で塞いだ際の、照度変化特性を示す図。 フォトダイオードを利用した照度センサの外光取り入れ口を指で塞いだ際の、照度変化特性を示す図。 照度センサの照度変化特性から、センサ正面を人体や物体が比較的長時間塞いだような状態と区別して、外光取り入れ口を人が操作目的で指で塞いだ状態を識別判定する方法の一例を説明する図。 本発明の第2の実施形態に係る照明器具の構成を示す回路図。 本発明の第3の実施形態に係る照明器具の構成を示す回路図。 本発明の第4の実施形態に係る照明器具の構成を示す回路図。 本発明の第5の実施形態に係る照明器具の構成を示す回路図 本発明の第6の実施形態に係る照明器具の外光取り入れ口の構成を示す図。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
[第1の実施形態]
図1乃至図9は本発明の第1の実施形態に係る照度センサによる照明点灯制御方法を説明する図である。図1は従来の構成例でもあるが、本発明の第1の実施形態においても、一般的な構成例として採用している。
図1において、(a)は照明器具の正面図の一部を示し、(b)は(a)のA−A線断面図を示している。外光は化粧板22に空けた丸穴に挿着された外光導入ガイド21を通過してプリント基板23上の照度センサIC5に受光される。
図2はフォトダイオードを利用した照度センサの照度対光電流の特性を示す。照度センサIC5の出力端子に図3のように抵抗Rを接続し、照度センサIC5のカソードを電源Vddに接続すると、抵抗Rの両端には周辺照度に比例した出力が発生し、この出力をマイコンIC2のAD変換入力端子に接続する。
実際の照明器具では図1に示すように照度センサIC5が取り付けられており、照度センサIC5の上部に円柱形のアクリル樹脂21が装着され、照明器具の外部の周辺の光がセンサ部に取り込まれるようになっている。円柱形のアクリル樹脂21を含む外光取り込れ口の上部を指等で塞ぐと図4のように照度センサIC5の出力は大きく変化する。
なお、光電変換素子にCdSを採用した場合、CdSの照度対抵抗値の特性は図5のようになっているのでCdSを利用した照度計測回路構成は図6のようになる。電源Vddから直列抵抗Rと直列にCdSを接続して、CdSの両端の電圧をマイコンIC2のAD変換端子に加える。
図7は外光取り入れ口を指で塞いで元に復帰させた場合の電圧変化を示す。図3及び図,4と比較すれば、明らかにフォトダイオードタイプとCdSの特性は正反対なので、フォトダイオード型での説明を以下に示し、CdS型はその逆の処理でよいのでその説明は省略する。
マイコンIC2のAD変換サイクル(AD変換のサンプリング周期と同義)をTadミリ秒とすると1秒間に1/Tad回照度センサIC5の出力がAD変換される。図8は、フォトダイオードを利用した照度センサの外光取り入れ口を指で塞いだ際の、照度変化特性の状態を示している。同図で‘イ’の状態が照度センサIC5を指で塞ぐ前の状態とし、‘ロ’が完全に塞がれて照度センサの出力が最低値を示す状態で‘ハ’は指が離され元の状態に戻った状態を示す。
‘イ’の状態から一定以上の電圧変化が発生したら、照度センサが指で塞がれ、その後元に復帰された状態をマイコンのAD変換値を処理することでその結果でなんらかのアクションの指令信号とすることができる。このようにすれば、照明器具に操作用のツマミ類が無くても照明器具の点灯状態を変化させる指令が得られることになる。
図8からも分かるように、各サイクル毎のAD変換データを比較しただけでは.ゆっくりとした照度センサの出力変化を判断できない。そこで、AD変換データをn個保持する即ち、現時点t=0時からt=n/Tad前の過去のデータまでをマイコンのRAM領域に記録させて、毎サイクル毎に1つ前のサイクルの古いデータを順送りにシフトして上書きする。このようにすれば、常に現時点からn/Tad時間前までのn個のデータが保管される。ここで各サイクル毎にt=0とt=−n/Tadの両端のデータを比較して両端のデータの差が一定値を越せば、照度センサの出力が急変したと判断させることが可能である。外光取り入れ口を人が操作目的で比較的短時間指で塞いだ時は、照度センサの出力が急変するので、これによって人が操作目的で外光取り入れ口を指で塞いだと判定可能であるので、これについて図9で説明する。
図9は、照度センサの照度変化特性から、センサ正面を人体や物体が比較的長時間塞いだような状態と区別して、外光取り入れ口を人が操作目的で指で塞いだ状態を識別判定する方法の一例を説明する図である。今、照度センサの外光取り入れロに指を近づけた時点を(1)とすると、この時点では両データの差は殆ど無い。更に指が外光取り入れ口に近づき、照度センサの出力が大きく落ち込み始めた点(2)とすると、この時点での両データの差も一定値以下だとすると、マイコンの出力には変化が生じない。更に、指が外光取り入れ口をほぼ完全に塞ぎはじめた点(3)とすると、この時点では両データの差が一定値を越す。この時の−n/Tad時のデータを保存しておく。またマイコンのタイマー機能を動作させて−n/Tad時のデータとほぼ一致するまでの時間を計測する。外光取り入れ口の指が離れると照度センサの出力は復帰状態となる。図9の(4)が復帰した点とし、(3)から(4)間の経過時間が比較的短時間t秒(例えば2秒)であれば、明らかに照度センサを指等で意識的に塞がれたと判定できる。このように、AD変換データ処理と復帰までの経過時間の制約を満足したら、マイコンは照度センサが指で塞がれたと判断し、マイコンは決められた動作出力を立ち上げることになる。
即ち、照度センサの出力変動を現時点のAD変換データとn/Tad時間前のAD変換データとの差で検定することでその差が一定値を超えたか否かと所定のt秒程度の短時間で元の値に戻ったと判定できれば、所定のコマンドを立ち上げることが確実に行える。
このように、照度センサを利用してツマミ類を一切必要としないで、マイコンに調光指示等の命令入力(コマンド)を与えることができる照度センサによる照明点灯制御方法を提供できる。
以下にこのコマンドを利用した実施形態を説明する。
[第2の実施形態]
図10は本発明の第2の実施形態に係る照明器具の構成を示す回路図である。本実施形態は、図1乃至図9に示した照明点灯制御方法を利用して照明器具のPWM型段調光を行う構成例を示している。
図10において、照明器具10は、交流端子1と、交流端子2と、交流電源ACにより整流化した直流電源電圧を得て、LED照明部15,制御部14及び人感検知部12に供給するための電源部11と、電源部11からの整流直流電圧を電源として動作し、焦電センサで構成される人感センサPEDを含み、人体からの赤外線を検知しその出力を増幅する人感検知部12と、照度検知部13と、制御部14と、照明負荷としての少なくとも1つのLED又はLED群とスイッチ素子Q1とを含むLED照明部15とを備えている。
上記照度検知部13は、人体を検知したときに点灯する際の前提条件として、周囲の明るさ(照度)が所定値(しきい値)より低い(暗い)ときにLED照明部15のLED群を自動点灯させるために、周囲の明るさを検出(測定)する。照度検知部13は、照度センサIC5と抵抗R23とコンデンサC10とを備えて構成され、そのセンサ出力がマイコンIC2のAD変換入力端子に供給されて周囲照度が検出される。
上記電源部11は、商用交流電源AC(図示略)に基づいた二系統の電源回路を有している。交流端子1と交流端子2との間には、バリスター等のサージ吸収素子ZNRと、コンデンサC1とが並列に接続されている。二系統の電源回路のうちの第1の電源回路は、LED照明部15の整流電源回路であって、交流端子1と交流端子2との間に、抵抗R1と、抵抗R2及びコンデンサC2の並列回路と、全波整流回路である全波整流ダイオードブリッジDBとが直列に接続され、全波整流ダイオードブリッジDBの+端子から出力される全波整流出力はLED照明部15内に入り、電流制限用抵抗R5を介して複数(図では4個)のLEDを直列接続したLED群の入力端に供給される。なお、全波整流ダイオードブリッジDBの−端子は、全波整流回路DBの二次側(直流出力側)の基準電位点(GND)として機能する。
二系統の電源回路のうちの第2の電源回路は、人感検知部12,照度検知部13及び制御部14の電源回路であって、交流端子1と交流端子2との間に、抵抗R3,R4及びダイオードD1,D2による半波整流回路が形成され、その整流出力端には定電圧ダイオードZD及び充電コンデンサC3の並列回路が接続され、その定電圧出力はレギュレータ用の直流電源電圧としてレギュレータIC1に供給され、レギュレータIC1の出力側に並列接続されたコンデンサC4を介して安定化直流電源電圧として出力され、人感検知部12,照度検知部13及び制御部14に供給される。
LED照明部15は複数のLEDと抵抗R5の直列回路とこれに並列接続した定電圧ダイオードZD2とを備え、その出力端はNMOSFETなどのスイッチ素子Q1のドレインに接続し、そのソースは全波整流ダイオードブリッジDBの−端子に接続している。スイッチ素子Q1のゲートには、制御部14からの点灯制御信号であるPWM信号が供給される。スイッチ素子Q1としては、SCRを用いることも可能であるが、MOSFETに比べて消灯時のオフ動作に若干時間を要する。
本実施形態では、上記スイッチ素子Q1は、LED照明部15内に設けられ、制御部14からの点灯制御信号であるパルス幅変調信号(以下、PWM信号)のに基づいて、LED群を調光点灯させる。
人感検知部12は、前方に集光レンズを配した焦電センサと呼ばれる人感センサPEDと、そのセンサ出力を数千倍に増幅する増幅部31と、を有して構成されている。
人感センサPEDは、人体から放射される熱線である赤外線を検出し、微弱な電圧として出力することができる。人感センサPEDは第1〜第3の3本の端子を備えており、第1の端子には前記レギュレータIC1の出力電圧VDを抵抗R14を介して供給し、第2の端子には基準電位点GNDのラインが接続し、第3の端子からは、赤外線を検出した時にこれに対応した微弱な検知電圧がセンサ出力として出力される。センサ出力は、抵抗R15,抵抗R16及びコンデンサC5からなる入力回路を経てオペアンプIC3,コンデンサC7,C6,抵抗R18,R17からなる第1段増幅部で増幅され、さらに抵抗R19,コンデンサC8,オペアンプIC4,コンデンサC9,抵抗R20,分圧抵抗R21,R22からなる第2段増幅部で増幅されることによって数千倍に増幅され、人感信号としてマイコンIC2のAD変換入力端子に入力される。
上記の構成において、照度検知部13の照度センサIC5の出力端に抵抗R23が接続され、抵抗R23の両端の電位が制御部14のマイコンIC2のAD変換入力端子に供給される。LED照明部15の照明用LEDはスイッチング用MOSFETQ1のドレインに接続され、人感検知部12で人を検知した場合、スイッチ素子Q1のゲートにマイコンIC2の出力端子からPWM信号が加えられる。PWM信号は100hzから10Khzの周波数でパルス信号のデューティを例えば30%から100%まで可変するとする。現在30%程度のデューティのパルス信号で照明用LEDが点灯している状態で、もう少し明るく点灯させたい場合、照度センサIC5の外光取り入れ口を所定時間指で塞ぐと、パルス幅変調PWMのデューティを変化させたコマンドが立ち上がり、例えばデューティ50%のPWM信号がQ1のゲートにマイコンIC2から出力され、照明用LEDが今までより明るく点灯させることが出来る。更に明るくしたければ、もう一度照度センサIC5の外光取り入れ口を所定時間指で塞ぎ照度センサIC5の出力を強制的に変化させることで例えば100%デューティのコマンドを立ち上げ、LEDを最高輝度で点灯させ得る。このように、照明用LEDの点灯照度を照度センサIC5の外光取り入れ口を所定時間指で塞ぐだけで照明器具の段調光が簡単に操作可能となる。
このように、コマンドとしてPWM信号を作成して照明負荷を調光制御することができる。
[第3の実施形態]
図11は本発明の第3の実施形態に係る照明器具の構成を示す回路図である。本実施形態は、図1乃至図9に示した照明点灯制御方法を利用して照明器具の照明用電源電圧制御型段調光を行う構成例を示している。図10と同一部分には同一符号を付してある。
図11における照明器具10Aは、照明用電源電圧を生成するAC−DCコンバータ部11Aと、検知部及び制御部用の安定化直流電源電圧を生成する制御用直流電源部11Bと、人感検知部12と、照度検知部13と、制御部14Aと、LED照明部15Aとを備える。
AC−DCコンバータ部11Aは、全波整流ダイオードブリッジDBからの全波整流電圧をさらにスイッチングトランジスタQ2,トランスTr2,整流ダイオードD2及びス平滑コンデンサC3を含むスイッチングレギュレータを有し、その出力電圧をスイッチングトランジスタQ2のゲートに供給するスイッチング信号の周波数で可変制御可能としている。制御用直流電源部11Bは、AC−DCコンバータ部11Aの出力電圧を入力とする3端子レギュレータIC1と、平滑コンデンサC4から構成され、人感検知部12、照度検知部13及び制御部14Aに直流電源電圧を供給する。
図11の構成においては、AC−DCコンバータ部11AのスイッチングトランジスタQ2を一定の周波数f1でチョッピングし、その出力電圧V1を抵抗R1,R2で分割した出力電圧V0をマイコンIC2のAD変換入力部に加えモニターする。その時の出力電圧V1でLED照明部15AのLEDを点灯させる。このチョッピング周波数(スイッチング周波数に相当)を照度検知部13の照度センサIC5を指で塞ぐことで、f1からf2に変更させると、AC−DCコンバータ部11Aの出力電圧がV2に変わり、LED照明部15Aの電源電圧が変わることによって照明の明るさが変更される。LEDの点灯は人感検知部12で人を検知した時点でその検知出力が制御部14AのマイコンIC2に伝達されIC2からの点灯制御信号によりLED照明部15AのトランジスタQ1をオンオフ制御する。なお、このときスイッチングトランジスタQ1のゲートに供給される点灯制御信号は、PWM信号ではなく、ハイレベル及びローレベルのオン信号及びオフ信号である。
このように、コマンドとして照明用電源電圧を変化させて照明負荷を調光制御することができる。
[第4の実施形態]
図12は本発明の第4の実施形態に係る照明器具の構成を示す回路図である。本実施形態は、図1乃至図9に示した照明点灯制御方法を利用して照明負荷の点灯面切り換えを行う構成例を示している。図10と同一部分には同一符号を付してある。
図12における照明器具10Bは、電源部11と、人感検知部12と、照度検知部13と、制御部14Bと、LED照明部15Bとを備える。
照明器具の全面、側面、天面および底面に実装されたLED照明部15Bを構成する複数の照明用LED群、ここでは例えばスイッチ素子Q1で制御されるLED群が正面を照らし、スイッチ素子Q2で制御されるLED群が側面を照らし、スイッチ素子Q3で制御されるLED群が天面を照らし、スイッチ素子Q4で制御されるLED群が底面を照らすとする。現在正面のQ1が選択されているとすれば、人感検知部12が人を検知した時点でLED照明部15Bの正面が点灯する。ここで照度検知部3の照度センサIC5の外光取り入れ口を指で所定時間塞ぐとマイコンIC2の出力端子のオンオフ切り換えコマンドが立ち上がり、正面点灯制御用Q1がオフして消灯し、例えば側面点灯制御用Q2がオンしてLED照明部15Bの側面が点灯する。このように照明器具の点灯面切り換えも照度センサIC5の外光取り入れ口を指で所定時間塞ぐことで簡単に行うことが可能となる。
このように、照明負荷として、器具本体の複数の点灯面に対応した複数のLED群を備え、制御部14Bは、コマンドとして複数のLED群を切り換え制御して点灯面を変更することができる。
[第5の実施形態]
図13は本発明の第5の実施形態に係る照明器具の構成を示す回路図である。本実施形態は、図1乃至図9に示した照明点灯制御方法を利用して照明負荷の点灯色切り換えを行う構成例を示している。図10と同一部分には同一符号を付してある。
図13における照明器具10Cは、電源部11と、人感検知部12と、照度検知部13と、制御部14Cと、LED照明部15Cとを備える。
図13において、LED照明部15Cで発光色の異なる少なくとも2種類以上の照明用LED群(図では4種類)を各スイッチングMOSFETQ1,Q2、Q3, Q4のドレインに各々接続し、スイッチ素子Q1,Q2,Q3, Q4のゲートは制御部14CのマイコンIC2の出力端子に接続される。今、例えば発光色がAのLED群が選択されているとすると、人感検知部12で人を検知した時点ではQ1がオンしてA色点灯する。ここで例えば点灯色をB色に変えたい場合、照度検知部13の照度センサIC5の外光取り入れロを所定時間指で塞ぐことにより、マイコンIC2に出力端子のオンオフの切り換えコマンドを立ち上げさせ、Q1をオフとしQ2をオンさせることでLED照明部15Cの点灯色を変化させることが可能となる。
このように、照明負荷として、複数の点灯色に対応した複数のLED群を備え、制御部14Cは、コマンドとして複数のLED群を切り換え制御して点灯色を変更することができる。
その他の応用では、混色点灯が可能である。今AとCが選択されていて、人感検知部12で人を検知した時点ではQ1、Q3がオンしてA色及びC色が点灯する。ここで例えば点灯色をC色をB色に変えたい場合、照度検知部13の照度センサ I C 5の外光取り入れ口を所定時間指で塞ぐことにより、マイコンIC2に出力端子のオンオフの切り換えコマンドを立ち上げさせ、Q3をオフとしQ2をオンさせることでLED照明部15Cの点灯色の混色を変化させることが可能となる。
このように、点灯色に対応した照明負荷を2つ以上組み合わせて混色点灯し、その点灯色の混色を変更制御することができる。
[第6の実施形態]
図14は本発明の第6の実施形態に係る照明器具の外光取り入れ口の構成を示す図である。本実施形態は、図1乃至図9に示した照明点灯制御方法を利用した照明器具の照度センサヘの外光取り入れ口形状の他の構成例を示している。図1と同一部分には同一符号を付してある。
図14において、(a)は照明器具の正面図の一部を示し、(b)は(a)のA−A線断面図を示している。
照度センサIC5の外光取り入れ口を指で押さえる場合、外光取り入れ口近辺が真平の状態では押さえ方次第で外光が漏れ込み、本件目的を達成する確立が落ちてくる。これを改善するため、外光取り入れ口を図14の符号25に示すようにずり鉢状に球面で窪ませると、指の曲線と合致して、確実に外光を遮断できる。すり鉢状の窪み25の形状は必ずしも円形でなくても良い。照明器具のデザインに合わせて外形を円形以外の形状にすることは特に問題はない。
外光は化粧板22に空けたすり鉢状の窪み25及び丸穴に挿着された外光導入ガイド21である円柱形アクリル樹脂を通過してプリント基板23上の照度センサIC5に受光される。
このとき、外光取り入れ口を指で押さえた場合、外光取り入れ口近辺から外光が漏れ込む恐れ少なく、確実に外光を遮断することができる。
以上述べた本発明の実施形態によれば、照明器具の全面または側面等に何ら操作用のツマミ類の構造物を突出することなく、照度センサの外光取り入れ口を指で塞ぐだけで段調光、点灯面切り換え、点灯色切り換え等の動作指示を行えるので、デザイン上の自由度の向上と操作用の部品を不要とするため製品コストを抑えることが可能である。
以上、本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これらの実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
10,10A,10B,10C…照明器具、11…電源部、12…人感検知部、13…照度検知部、14,14A,14B,14C…制御部、15,15A,15B,15C…LED照明部。

Claims (7)

  1. 周囲の照度を検出する照度センサの出力を監視し、その出力が急変することを捉えて、照明器具の点灯制御動作のためのコマンドを生成する
    ことを特徴とする照度センサによる照明点灯制御方法。
  2. 照明負荷と、
    周囲の照度を検出する照度センサと、
    前記照度センサの出力を監視し、その出力が急変することを捉えて前記照明負荷の点灯制御動作のコマンドを生成する制御部と、
    を具備したことを特徴とする照明器具。
  3. 前記制御部は、前記コマンドとしてパルス幅変調信号を作成して前記照明負荷を調光制御することを特徴とする請求項2に記載の照明器具。
  4. 前記制御部は、前記コマンドとして照明用電源電圧を変化させて前記照明負荷を調光制御することを特徴とする請求項2に記載の照明器具。
  5. 前記照明負荷として、器具本体の複数の点灯面に対応した複数の照明負荷を具備し、
    前記制御部は、前記コマンドとして前記複数の照明負荷を切り換え制御して前記点灯面を変更することを特徴とする請求項2に記載の照明器具。
  6. 前記照明負荷として、複数の点灯色に対応した複数の照明負荷を具備し、
    前記制御部は、前記コマンドとして前記複数の照明負荷を切り換え制御して前記点灯色を変更することを特徴とする請求項2に記載の照明器具。
  7. 点灯色に対応した照明負荷を2つ以上組み合わせて混色点灯し、その点灯色の混色を変更制御することを特徴とする請求項6に記載の照明器具。
JP2010229022A 2010-10-08 2010-10-08 照度センサによる照明点灯制御方法及びその照明器具 Pending JP2012084362A (ja)

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