JP2012082971A - ボイラ、ガスタービンコンバインドサイクルプラント、及び温度制御方法 - Google Patents

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Keisuke Yamamoto
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Abstract

【課題】過熱蒸気の温度をより効率的に制御することができるボイラ、ガスタービンコンバインドサイクルプラント、及び温度制御方法を得ることを目的とする。
【解決手段】排ガスボイラ20は、高圧蒸気タービン用過熱器40によって、ガスタービンから排気される排ガスと、複数段とされた伝熱管40A内を流れる蒸気とが熱交換され、該蒸気が過熱される。そして、バイパス管60によって、蒸気の流れが上流側の段の伝熱管40Aに流れる蒸気が下流側の伝熱管40Aへ供給され、該下流側の伝熱管40Aを流れる蒸気の温度が所定温度とされる。
【選択図】図2

Description

本発明は、ボイラ、ガスタービンコンバインドサイクルプラント、及び温度制御方法
に関するものである。
ガスタービンコンバインドサイクル(Gas Turbine Combined Cycle)プラントは、ガスタービンから排気される排ガスから熱回収する排ガスボイラ(Heat Recovery Steam Generator:「HRSG」ともいう。)によって蒸気を過熱し、過熱蒸気を蒸気タービンに供給する。
ここで、蒸気タービンに対して供給される過熱蒸気の温度が適切でない場合は、タービンの摩耗及び損耗等を生じさせることになり、蒸気タービンを劣化させる原因となる。
このため、図6(A)に示すように、従来の排ガスボイラ100は、蒸気タービンに供給する蒸気を過熱させる過熱器102の伝熱管104に対して、スプレー106を用いて冷却水を噴霧することによって、伝熱管104内を流れる過熱蒸気を冷却し、蒸気タービンの入口温度を制御していた。しかし、噴霧される水が蒸気タービン内に混入し、蒸気タービンを劣化させる原因となる可能性があった。
そのため、特許文献1には、図6(B)に示すように、過熱器112に、伝熱管114内の蒸気とドラム118内の飽和水とを熱交換させるためのバイパス管120が設けられ、冷却された蒸気を伝熱管114へ戻すことによって、伝熱管114内の蒸気を減温する排ガスボイラ110が開示されている。
特開2007−163126号公報
しかしながら、特許文献1に記載の技術では、バイパス管120の入口と出口とが近い位置(同じ段)にあるため、バイパス管120に設けられている減温用弁122の前後における差圧が小さく、減温用弁122の弁サイズを大きくする必要があり、コスト増を招く。また、蒸気の差圧を大きくすると、蒸気が有するエネルギーが減少し、蒸気タービンの効率の低下を招く。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、過熱蒸気の温度をより効率的に制御することができるボイラ、ガスタービンコンバインドサイクルプラント、及び温度制御方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明のボイラ、ガスタービンコンバインドサイクルプラント、及び温度制御方法は以下の手段を採用する。
すなわち、本発明に係るボイラは、燃料の燃焼熱によって過熱蒸気を生成するボイラであって、前記燃焼熱と、複数段とされた伝熱管内を流れる蒸気とを熱交換し、該蒸気を過熱させる過熱器と、前記蒸気の流れが上流側の段の伝熱管に流れる前記蒸気を下流側の段の伝熱管へ供給することによって、該下流側の伝熱管を流れる前記蒸気の温度を所定温度とするバイパス管と、を備える。
本発明によれば、過熱器によって、燃焼熱と、複数段とされた伝熱管内を流れる蒸気とが熱交換され、該蒸気が過熱される。そして、バイパス管によって、蒸気の流れが上流側の段の伝熱管に流れる蒸気が下流側の伝熱管へ供給され、該下流側の伝熱管を流れる蒸気の温度が所定温度とされる。
このように、本発明は、下流側の蒸気の温度を、より温度の低い上流側の蒸気を用いて減温することができ、蒸気に対して蒸気を混合するため、下流側の蒸気を均一な温度にし易い。また、上流側の段の伝熱管の蒸気を下流側の段の伝熱管に供給するため蒸気に圧損が生じ、バイパス管に弁を設けた場合に弁差圧が大きくなるので、弁サイズを小さくすることができ、弁に対するコストを低減することができる。以上のことから、本発明は、過熱蒸気の温度をより効率的に制御することができる。
また、本発明のボイラは、前記バイパス管が、前記過熱器から流出した過熱蒸気に、前記上流側の伝熱管に流れる蒸気を供給してもよい。
本発明によれば、バイパス管は、過熱器から流出した過熱蒸気に、上流側の伝熱管に流れる蒸気を供給する、すなわち、バイパス管は、最終段の伝熱管の出口と上流側の伝熱管とを接続する。これにより、過熱蒸気の温度制御をより精度よく行うことができる。
また、本発明のボイラは、前記バイパス菅が、熱交換器に接続され、前記バイパス管を流れる蒸気が、前記熱交換器を流れる給水との間で熱交換されてもよい。
本発明によれば、下流側の蒸気と混合される蒸気の温度がより低くなるので、過熱蒸気の温度の制御性を向上させることができる。
また、本発明のボイラは、前記過熱器から流出した過熱蒸気が、蒸気タービンへ供給され、前記給水を、前記蒸気タービンから排気された蒸気が液化され、前記過熱器へ供給される復水としてもよい。
本発明によれば、バイパス管を流れる蒸気の熱量は、蒸気とするために加熱する復水に与えられるので、系としての熱損失を抑制することができる。
一方、本発明に係るボイラは、ガスタービンコンバインドサイクルプラントは、ガスタービンと、前記ガスタービンから排気される排ガスの熱を燃焼熱として用いる請求項1から請求項4の何れか1項に記載のボイラと、前記ボイラからの過熱蒸気が供給される蒸気タービンと、を備える。
本発明によれば、上記記載のボイラを備えるので、蒸気タービンへ供給する過熱蒸気の温度をより効率的に制御することができる。
さらに、本発明に係る温度制御方法は、燃料の燃焼熱によって過熱蒸気を生成するボイラに設けられ、燃焼熱と、複数段とされた伝熱管内を流れる蒸気とを熱交換し、該蒸気を過熱させる過熱器の温度制御方法であって、前記蒸気の流れが上流側の段の伝熱管に流れる前記蒸気を下流側の段の伝熱管へ供給することによって、該下流側の伝熱管を流れる前記蒸気の温度を所定温度とする。
本発明によれば、下流側の蒸気の温度を、より温度の低い上流側の蒸気を用いて減温することができ、蒸気に対して蒸気を混合するため、下流側の蒸気を均一な温度にし易い。また、上流側の段の伝熱管の蒸気を下流側の段の伝熱管に供給するため蒸気に圧損が生じ、バイパス管に弁を設けた場合に弁差圧が大きくなるので、弁サイズを小さくすることができ、弁に対するコストを低減することができる。以上のことから、本発明は、過熱蒸気の温度をより効率的に制御することができる。
本発明によれば、過熱蒸気の温度をより効率的に制御することができる、という優れた効果を有する。
本発明の第1実施形態に係るGTCCプラントの構成図である。 本発明の第1実施形態に係る排ガスボイラの構成図である。 本発明の第1実施形態に係る減温用弁制御プログラムの処理の流れを示すフローチャートである。 本発明の第1実施形態に係る排ガスボイラの変形例の構成図である。 本発明の第2実施形態に係る排ガスボイラの構成図である。 従来の排ガスボイラの構成図である。
以下に、本発明に係る、ボイラ、ガスタービンコンバインドサイクル(以下、「GTCC」という。)プラント、及び温度制御方法の一実施形態について、図面を参照して説明する。
〔第1実施形態〕
以下、本発明の第1実施形態について説明する。
図1に、本第1実施形態に係るGTCCプラント10の構成を示す。
GTCCプラント10は、回転軸12により駆動されることで、空気を圧縮し圧縮空気を生成する圧縮機14、燃料と圧縮機14によって生成された圧縮空気とを燃焼させ、燃焼ガスを生成する燃焼器16、及び燃焼器16によって生成された燃焼ガスにより駆動し、排気口から排ガスを排気するガスタービン18を備える。
また、GTCCプラント10は、ガスタービン18の排ガスの熱を燃焼熱として用いることによって、該排ガスから熱回収して蒸気を生成させる排ガスボイラ20、排ガスボイラ20によって生成された高圧の過熱蒸気により駆動する高圧蒸気タービン22、排ガスボイラ20によって生成された低圧の過熱蒸気と高圧蒸気タービン22から排気される過熱蒸気により駆動する低圧蒸気タービン24、及び低圧蒸気タービンから排気される蒸気を復水し、排ガスボイラ20へ給水する復水器26を備えている。
そして、圧縮機14、ガスタービン18、高圧蒸気タービン22、低圧蒸気タービン24、及び発電機28は、回転軸12によって連結され、ガスタービン18、高圧蒸気タービン22、及び低圧蒸気タービン24に生じる回転駆動力は、回転軸12によって圧縮機14及び発電機28に伝達される。これにより、発電機28は、ガスタービン18、高圧蒸気タービン22、及び低圧蒸気タービン24の回転駆動力によって発電する。
また、高圧蒸気タービン22の過熱蒸気の入口には、供給される過熱蒸気の温度(以下、「入口蒸気温度」という。)を測定する温度測定部30が備えられている。なお、本第1実施形態では、温度測定部30として熱電対を用いるが、これに限らず、測温抵抗体等の他の測定器を用いてもよい。
図2は、本第1実施形態に係る排ガスボイラ20の構成図である。
排ガスボイラ20は、ガスタービン18からの排ガスが流入する上流側(図2の下側)から、高圧蒸気タービン用過熱器40、高圧蒸気タービン用蒸発器42、エコノマイザー44,低圧蒸気タービン用過熱器46、低圧蒸気タービン用蒸発器48、及びエコノマイザー49が備えられている。
排ガスボイラ20に供給される給水は、復水器26で復水されたものであり、流路50A及び流路50Bへ供給される。
流路50Aに供給された給水は、弁52を介して、低圧蒸気タービン用蒸発器48で蒸気とされ、該蒸気は、低圧蒸気タービン用過熱器46へ供給される。
低圧蒸気タービン用過熱器46は、排ガスと伝熱管46A内を流れる蒸気とを熱交換することによって蒸気を過熱し、過熱蒸気とする。そして、この過熱蒸気は、弁54を介して低圧蒸気タービン24へ供給される。
一方、流路50Bに供給された給水は、エコノマイザー49及びエコノマイザー44へ供給されることによって加熱された後に、高圧蒸気タービン用蒸発器42で蒸気とされ、該蒸気は、弁56を介して高圧蒸気タービン用過熱器40へ供給される。
高圧蒸気タービン用過熱器40は、排ガスと伝熱管40A内を流れる蒸気とを熱交換することによって蒸気を過熱し、過熱蒸気とする。そして、この過熱蒸気は、弁58を介して高圧蒸気タービン22へ供給される。
本第1実施形態に係る高圧蒸気タービン用過熱器40は、伝熱管40Aが折り曲げられ、伝熱管40Aが複数段(本第1実施形態では、一例として3段)とされている。なお、以下の説明において、蒸気の流れの上流側から、1段目、2段目、3段目(最終段)と称呼する。さらに、本第1実施形態に係る高圧蒸気タービン用過熱器40は、上流側の段の伝熱管40Aに流れる蒸気を下流側の段の伝熱管40Aへ供給することによって、該下流側の伝熱管40Aを流れる蒸気の温度を所定温度とするバイパス管60を備えている。
具体的には、図2に示すように、2段目出口の伝熱管40Aと、最終段である3段目出口の伝熱管40Aとが減温用弁62を介してバイパス管60によって接続されている。そして、減温用弁62が開状態とされることで、バイパス管60は、高圧蒸気タービン用過熱器40から流出した過熱蒸気に、上流側の伝熱管40Aに流れる蒸気を希釈用蒸気として供給する。これにより、高圧蒸気タービン用過熱器40出口の過熱蒸気に温度の低い希釈用蒸気が混合され、過熱蒸気の温度を低下させることができる。
なお、減温用弁62は、弁制御装置64に接続されている。
弁制御装置64は、温度測定部30で測定された高圧蒸気タービン22の過熱蒸気の入口温度を示す信号が入力される。そして、弁制御装置64は、該信号により示される過熱蒸気の温度が、高圧蒸気タービン22に適した所定温度となるように、減温用弁62の開度を調整する減温用弁制御処理を行い、高圧蒸気タービン用過熱器40出口の過熱蒸気により混合される希釈用蒸気の流量を調整する。
図3は、減温用弁制御処理を行う場合に、弁制御装置64によって実行される減温用弁制御プログラムの処理の流れを示すフローチャートであり、該減温用弁制御プログラムは弁制御装置に備えられている不図示の記憶手段(例えば、半導体記憶装置又は磁気記憶装置)の所定領域に予め記憶されている。なお、本プログラムは、排ガスボイラ20の運転が開始されると共に開始され、排ガスボイラ20の運転が停止されると共に停止される。
まず、ステップ100では、温度測定部30を用いて高圧蒸気タービン22の入口蒸気温度を測定する。
次のステップ102では、測定した入口蒸気温度が、高圧蒸気タービン22に適した所定温度(予め定められた温度範囲内)であるか否かを判定し、肯定判定の場合は、ステップ100へ戻り、否定判定の場合は、ステップ104へ移行する。
ステップ104では、測定した入口蒸気温度が所定温度を超えているか否かを判定し、肯定判定の場合は、ステップ106へ移行し、否定判定の場合は、ステップ108へ移行する。
ステップ106では、減温用弁62の開度を所定量上げ、高圧蒸気タービン用過熱器40出口の過熱蒸気に混合される希釈蒸気の流量を多くすることによって、過熱蒸気の温度を下げ、ステップ100へ戻る。
ステップ108では、測定した入口蒸気温度が所定温度未満の場合であるため、減温用弁62の開度を所定量下げ、高圧蒸気タービン用過熱器40出口の過熱蒸気に混合される希釈蒸気の流量を少なくすることによって、過熱蒸気の温度を上げ、ステップ100へ戻る。
以上説明したように、本第1実施形態に係る排ガスボイラ20は、高圧蒸気タービン用過熱器40によって、排ガスと、複数段とされた伝熱管40A内を流れる蒸気とが熱交換され、該蒸気が過熱される。そして、バイパス管60によって、蒸気の流れが上流側の段の伝熱管40Aに流れる蒸気が下流側の伝熱管40Aへ供給され、該下流側の伝熱管40Aを流れる蒸気の温度が所定温度とされる。
これによって、下流側の段の伝熱管40Aの蒸気の温度を、より温度の低い上流側の段の伝熱管40Aの蒸気を用いて減温することができ、蒸気に対して蒸気を混合するため、下流側の蒸気を均一な温度にし易い。また、上流側の段の伝熱管40Aの蒸気を下流側の段の伝熱管40Aに供給するため蒸気に圧損が生じ、減温用弁62の前後の弁差圧が大きくなるので、弁サイズを小さくすることができ、減温用弁62に対するコストを低減することができる。以上のように、本第1実施形態に係る排ガスボイラ20は、過熱蒸気の温度をより効率的に制御することができる。
また、本第1実施形態に係る排ガスボイラ20は、バイパス管60によって、高圧蒸気タービン用過熱器40から流出した過熱蒸気に、上流側の伝熱管40Aに流れる蒸気が供給される。すなわち、バイパス管60は、最終段の伝熱管40Aの出口と上流側の伝熱管とを接続する。これにより、高圧蒸気タービン22へ供給する過熱蒸気の温度制御をより精度よく行うことができる。
なお、図4は、本第1実施形態に係る排ガスボイラ20の変形例を示す。
図4に示される排ガスボイラ20に備えられている高圧蒸気タービン用過熱器40は、
1段目出口の伝熱管40Aと3段目出口の伝熱管40Aとが減温用弁62を介してバイパス管60によって接続されている。そして、減温用弁62が開状態とされることで、バイパス管60は、高圧蒸気タービン用過熱器40から流出した過熱蒸気に、1段目の伝熱管40Aを流れた蒸気を希釈用蒸気として供給する。なお、図4に示すように1段目出口の伝熱管40Aと3段目出口の伝熱管40Aとをバイパス管60で接続する方が、2段目出口と3段目出口とを接続する場合に比較して、蒸気のエンタルピー差並びに圧力差が大きくなるため、減温用弁62の弁サイズを小さくすることができ、バイパス管60を流す蒸気の流量も小さくすることができる。
〔第2実施形態〕
以下、本発明の第2実施形態について説明する。
なお、本第2実施形態に係るGTCCプラント10の構成は、図1に示される第1実施形態に係るGTCCプラント10の構成と同様であるので説明を省略する。
図5、本第2実施形態に係る排ガスボイラ20の構成を示す。なお、図5における図2と同一の構成部分については図2と同一の符号を付して、その説明を省略する。
本第2実施形態に係る高圧蒸気タービン用過熱器40は、1段目出口の伝熱管40Aと3段目出口の伝熱管40Aとが減温用弁62を介してバイパス管60によって接続される。
そして、バイパス管60は、熱交換器70に接続され、バイパス管60を流れる希釈用蒸気は、熱交換器70を流れる給水との間で熱交換される。なお、熱交換器70を流れる給水は、低圧蒸気タービン24から排気された蒸気が復水器26によって液化され、高圧蒸気タービン用過熱器40へ供給される水であり、本第2実施形態に係る熱交換器70は、一例として、エコノマイザー44と高圧蒸気タービン用蒸発器42の上流側に設置されている弁56との間に設けられている。これにより、希釈用蒸気は、高圧蒸気タービン用蒸発器42に供給される前の給水に熱を与えることによって、温度が低下する。
このように、本第2実施形態に係る排ガスボイラ20では、希釈用蒸気の温度を第1実施形態に係る排ガスボイラ20に比較して、より温度を低くすることができるため、高圧蒸気タービン22の入口蒸気温度の制御性を向上させることができる。また、希釈用蒸気の熱量を、高圧蒸気タービン用蒸発器42に供給される前の給水に与えるため、排ガスボイラ20としての熱損失を抑制することができる。
なお、本第2実施形態に係る排ガスボイラ20では、1段目出口の伝熱管40Aと3段目出口の伝熱管40Aとをバイパス管60によって接続する形態について説明したが、本発明は、これに限定されるものではなく、2段目出口の伝熱管40Aと3段目出口の伝熱管40Aとをバイパス管60によって接続する形態としてもよい。
また、熱交換器70は、エコノマイザー44とエコノマイザー49との間に設けられてもよい。
以上、本発明を、上記各実施形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施形態に記載の範囲には限定されない。発明の要旨を逸脱しない範囲で上記各実施形態に多様な変更または改良を加えることができ、該変更または改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
例えば、上記各実施形態では、本発明に係るボイラを、GTCCプラント10の排ガスボイラ20として適用する形態について説明したが、本発明は、これに限定されるものではなく、本発明に係るボイラを、GTCCプラント10に組み込まれない単独の蒸気タービンへ過熱蒸気を供給するための、燃料の燃焼熱によって過熱蒸気を生成するボイラに適用する形態としてもよい。
また、上記各実施形態では、高圧蒸気タービン22へ供給する過熱蒸気の温度を制御する形態について説明したが、本発明は、これに限定されるものではなく、低圧蒸気タービン24へ供給する過熱蒸気の温度を制御するために、低圧蒸気タービン用過熱器46を上記各実施形態に係る高圧蒸気タービン用過熱器40と同様の構成とする形態としてもよい。
また、上記各実施形態では、GTCCプラント10が高圧蒸気タービン22及び低圧蒸気タービン24を備える形態について説明したが、本発明は、これに限定されるものではなく、GTCCプラントが単一の蒸気タービンを備える形態、又はGTCCプラントが高圧蒸気タービン、中圧蒸気タービン、及び低圧蒸気タービン等、3つ以上の蒸気タービンを備える形態としてもよい。
10 GTCCプラント
18 ガスタービン
20 排ガスボイラ
22 高圧蒸気タービン
24 低圧蒸気タービン
40 高圧蒸気タービン用過熱器
40A 伝熱管
60 バイパス管
70 熱交換器

Claims (6)

  1. 燃料の燃焼熱によって過熱蒸気を生成するボイラであって、
    前記燃焼熱と、複数段とされた伝熱管内を流れる蒸気とを熱交換し、該蒸気を過熱させる過熱器と、
    前記蒸気の流れが上流側の段の伝熱管に流れる前記蒸気を下流側の段の伝熱管へ供給することによって、該下流側の伝熱管を流れる前記蒸気の温度を所定温度とするバイパス管と、
    を備えるボイラ。
  2. 前記バイパス管は、前記過熱器から流出した過熱蒸気に、前記上流側の伝熱管に流れる蒸気を供給する請求項1記載のボイラ。
  3. 前記バイパス菅は、熱交換器に接続され、
    前記バイパス管を流れる蒸気は、前記熱交換器を流れる給水との間で熱交換される請求項1又は請求項2記載のボイラ。
  4. 前記過熱器から流出した過熱蒸気は、蒸気タービンへ供給され、
    前記給水は、前記蒸気タービンから排気された蒸気が液化され、前記過熱器へ供給される復水である請求項3記載のボイラ。
  5. ガスタービンと、
    前記ガスタービンから排気される排ガスの熱を燃焼熱として用いる請求項1から請求項4の何れか1項に記載のボイラと、
    前記ボイラからの過熱蒸気が供給される蒸気タービンと、
    を備えたガスタービンコンバインドサイクルプラント。
  6. 燃料の燃焼熱によって過熱蒸気を生成するボイラに設けられ、燃焼熱と、複数段とされた伝熱管内を流れる蒸気とを熱交換し、該蒸気を過熱させる過熱器の温度制御方法であって、
    前記蒸気の流れが上流側の段の伝熱管に流れる前記蒸気を下流側の段の伝熱管へ供給することによって、該下流側の伝熱管を流れる前記蒸気の温度を所定温度とする温度制御方法。
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