JP2012079643A - 照明光学装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】被照射面を均一な明るさで照明すると共に照明範囲を少ないコスト負担で簡易に変えるのに好適な照明光学装置を提供すること。
【解決手段】単一の範囲を照射する照明光学ユニットを各々の照明範囲の周辺が隣接する照明範囲の周辺と重なるように複数並べて該単一の範囲より広い範囲を照明する照明光学装置であり、各照明光学ユニットが、照明光を射出する光源と、照明光を被照射面上に集光する集光光学系と、光源と集光光学系とを結合する結合光学系とを備える。各照明光学ユニットの結合光学系中の光学面であって、照明範囲の周辺に対応する少なくとも一部の光学面上の領域には、透過率が他の領域よりも低い低透過率領域が設けられている。
【選択図】図5

Description

本発明は、被照射面を均一な明るさで照明する照明光学装置に関連し、詳しくは、複数の光源を用いて広い範囲を十分な明るさで均一に照明する照明光学装置に関する。
被照射面を均一な照度で照明する照明光学装置が知られている。照明光学装置の具体的構成例は、特許文献1〜4に記載されている。特許文献1〜4に記載の照明光学装置は、アレイ状に配置された要素レンズ個々に対して光源を備えている。この種の照明光学装置は、複数の光源からなるアレイ光源を用いることにより、単一の光源では光量不足となる広い範囲を十分な明るさで均一に照明することを試みている。
特開2004−102132号公報 特開2006−133635号公報 特開2007−058163号公報 特開2009−053370号公報
特許文献1〜4に記載の照明光学装置は、複数の光源のそれぞれに対応した複数の導光ロッド又は複数の要素レンズからなるレンズアレイと、個々の導光ロッド又は要素レンズから射出した光を被照射面で重畳するレンズからなる。このような構成の照明光学系は光源の数が多いほど重畳レンズの外形が大きくなり、製造コストが上昇する問題がある。また個々の光源からの光は、被照射面で同一の領域を照明する。そのため、使用目的に応じて照射面積を変えたい場合には例えば重畳レンズを異なる焦点距離のものに置き換える必要がある。このように、特許文献1〜4に記載の照明光学装置においては、重畳レンズ等を新たに設計・製造する必要がある。そのため、製造コストが上昇する問題がある。
本発明は上記の事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、被照射面を均一な明るさで照明すると共に照明範囲を少ないコスト負担で簡易に変えるのに好適な照明光学装置を提供することである。
上記の課題を解決する本発明の一形態に係る照明光学装置は、単一の範囲を照射する照明光学ユニットを各々の照明範囲の周辺が隣接する照明範囲の周辺と重なるように複数並べて該単一の範囲より広い範囲を照明する装置である。各照明光学ユニットは、照明光を射出する光源と、照明光を被照射面上に集光する集光光学系と、光源と集光光学系とを結合する結合光学系とを備えている。各照明光学ユニットは、結合光学系中の光学面であって、照明範囲の周辺に対応する少なくとも一部の光学面上の領域に、透過率が他の領域よりも低い低透過率領域を設けたことを特徴としている。
本発明に係る照明光学装置によれば、照明光学ユニットの配置数に応じて照明範囲を簡易に変えつつも、各照明光学ユニットで照明範囲が重なる領域の照明光量を低透過率領域により効果的に抑えることにより、広範な被照射面を均一な明るさで照明することができる。
本発明に係る照明光学装置において、低透過率領域以外の領域の透過率を100とした場合、低透過率領域の透過率は40〜60としてもよい。低透過率領域の透過率をかかる範囲に設定すると、照度分布が均一になる効果が特に高い。
結合光学系は、例えば矩形状の有効光束領域を持つロッド光学素子である。低透過率領域は、例えばロッド光学素子の射出端面に設けられてもよい。
低透過率領域は、ロッド光学素子の射出端面上の有効光束領域の第一の方向の長さをHと定義し、該第一の方向と直交する第二の方向の長さをLと定義した場合、その全体がロッド光学素子の光軸を中心に0.9H×0.9Lの大きさを持つ矩形領域の外側に位置する構成としてもよい。低透過率領域をかかる位置に配置すると、照度分布が均一になる効果が特に高い。
結合光学系は、各々が矩形状の有効光束領域を持つ複数の光学レンズをアレイ状に配置したフライアイ光学素子であってもよい。低透過率領域は、例えば光学レンズの入射端面に設けられてもよい。
この場合において、低透過率領域は、各光学レンズの入射端面上の有効光束領域の第一の方向の長さをHと定義し、該第一の方向と直交する第二の方向の長さをLと定義した場合、その全体が光学レンズの光軸を中心に0.9H×0.9Lの大きさを持つ矩形領域の外側に位置する構成としてもよい。低透過率領域をかかる位置に配置すると、照度分布が均一になる効果が特に高い。
低透過率領域は、光学面上の有効光束領域の少なくとも一つの頂角を含む領域としてもよい。頂角は、照明光を減光させるため面取り加工されてもよい。
低透過率領域は、スリ面加工された領域又は減光フィルタが接着された領域であってもよい。
本発明によれば、被照射面を均一な明るさで照明すると共に照明範囲を少ないコスト負担で簡易に変えるのに好適な照明光学装置が提供される。
照度分布が不均一になる問題を説明するための図である。 本実施形態の照明光学装置の全体構成を概略的に示す図である。 本発明の実施例1の照明光学装置を構成する単一の照明光学ユニットの構成を示す図である。 本発明の実施例1の単一の照明光学ユニットの被照射面上の照度分布を示す照度分布図である。 本発明の実施例1のロッド光学素子の射出端面を被照射面側から正対して臨んだときの図である。 本実施例1の複数の照明光学ユニットの被照射面上の照度分布を示す照度分布図である。 比較例Aの複数の照明光学ユニットの被照射面上の照度分布を示す照度分布図である。 本発明の実施例2の照明光学装置を構成する単一の照明光学ユニットの構成を示す図である。 本発明の実施例2の単一の照明光学ユニットの被照射面上の照度分布を示す照度分布図である。 本発明の実施例2のフライアイ光学素子を構成する光学セルの入射端面を被照射面側から正対して臨んだときの図である。 本実施例2の複数の照明光学ユニットの被照射面上の照度分布を示す照度分布図である。 比較例Bの複数の照明光学ユニットの被照射面上の照度分布を示す照度分布図である。
以下、図面を参照して、本発明の実施形態の照明光学装置について説明する。本実施形態の照明光学装置は、例えば紫外線硬化樹脂に紫外線を照射して精密機器の部品を接着固定する紫外線照射装置に搭載されている。紫外線照射装置では、硬化ムラが無いように被照射面に均一な照度の紫外線を照射することが望まれる。
図2は、本実施形態の照明光学装置1の概略構成を示す図である。図2に示されるように、照明光学装置1は、横3個×縦3個にマトリクス状に配置された9個の照明光学ユニット10を有する。照明光学ユニット10の個々は、被照射面上の照明範囲Sの一部であってそれぞれ異なる照明範囲S〜Sを照明する。照明光学装置1全体としては、照明範囲S〜Sからなる照明範囲Sを照明する。本実施形態の照明光学装置1を採用すると、照明光学ユニット10の個数や配置を変更するだけで照明範囲を自在に変えることができる。照明範囲を変えるに際して光学系を新たに設計・製造する必要がないため、製造コスト負担が大幅に抑えられる。
各照明範囲S〜Sは照明光学ユニット10の収差等の影響で周辺の光量が徐々に低下する(ダレる)。そのため、後に詳説するように、各照明範囲S〜Sの周辺は、照明範囲Sを装置全体として均一に照明するため、隣接する照明ユニットと照明範囲が重なるように設定されている。図2においては、図面を明瞭にする便宜上、隣接する照明範囲同士の重なりを図示していない。
本実施形態においては、照明光学装置1の具体的構成例を2例説明する。
図3は、本発明の実施例1の照明光学装置1を構成する照明光学ユニット10の構成を示す図である。図3に示されるように、本実施例1の照明光学ユニット10は、LED(Light Emitting Diode)素子とカバーガラスからなるLEDパッケージ11、ロッド光学素子12、集光光学系13を有する。LED素子が射出した光は、カバーガラスを介してロッド光学素子12に入射する。ロッド光学素子12に入射した光は、ロッド光学素子12内を伝播して射出端面12aから射出して、集光光学系13に入射する。集光光学系13は、第1レンズ14と第2レンズ15を有する2枚構成である。入射光は、第1レンズ14、第2レンズ15を順に透過して、被照射面上の照明範囲S(又はS〜S)で像を結ぶ。
ロッド光学素子12の射出端面12aと被照射面は光学的に共役である。照明光学ユニット10の被照射面上の照明範囲は、射出端面12aの面積(ロッド光学素子12の有効光束領域であって矩形状)と集光光学系13の倍率で決まる。照明光学ユニット10は、個々で被照射面上の10.0mm×10.0mmの領域を照明する。本実施例1の照明光学ユニット10の具体的数値構成は次に示す通りである。
LEDパッケージ11
LED素子:発光面積0.8mm×0.8mm、発光波長365nm
カバーガラス:合成石英、有効光束径φ4.4mm
ロッド光学素子12
合成石英、寸法:H3.0mm×W3.0mm×D20.0mm
集光光学系13
第1レンズ14:合成石英、有効光束径φ9.8mm
第2レンズ15:E−FD2(硝材名)、有効光束径φ9.8mm
Figure 2012079643
表1中、r(単位:mm)は光学部材の各面の曲率半径を、d(単位:mm)は光軸AX上の光学部材厚又は光学部材間隔を、n(単位:nm)は使用波長(365nm)に対する屈折率を、Kはコーニック定数を、それぞれ示す。なお、本実施例1の表又は図面についての説明は、以降の実施例2で提示される表又は図面においても適用する。
図4は、本実施例1の照明光学ユニット10の被照射面上の照度分布を示す照度分布図である。図4に示されるように、本実施例1の照明光学ユニット10単体では、被照射面が均一な照度で照明される。
ところで、照明光学ユニット10の各照明範囲S〜Sの周辺は、上述したように、隣接する照明範囲と重なるように設定されている。そのため、各照明範囲の周辺で照度が高いという問題が生じ得る。この問題を図1を用いて説明する。
図1(a)は、横3個×縦3個の複数の光源を持つ照明光学装置の照明範囲を模式的に示す図である。図1(a)中、各矩形領域(実線)は、個々の光源から照射された光束の理想的な照明範囲を示す。しかし、実際には照明光学系の収差等の影響のため、個々の光源の照明範囲の周辺部を鋭いエッジ状に立てることは難しく、徐々に暗くなる部分(ダレ)が残存してしまう。従って、個々の光源の照明範囲は、図1(a)の各矩形領域(破線)で示されるように理想的な照明範囲に対して大きめに設定されている。破線は、説明の便宜上、図1(a)の左下側の2×2の照明範囲にのみ付している。
実際の照明範囲が大きめに設定された個々の光源を並べると、隣接する照明範囲のダレの部分が重なる。照明範囲が重なる領域は、他の領域より照度が強くなる。図1(b)は、図1(a)において破線で囲まれた4つの矩形領域の照度分布を示す照度分布図である。図1(b)に示されるように、各照明範囲の周辺(境界線部)は、隣接する照明範囲のダレ部分で重なるように配置される。各照明範囲の頂角付近では最大で4つの照明範囲が重なるため、照度が際立って高くなってしまう。このように、複数の光源を単に並べただけの照明光学装置においては、照度が一部の領域で高いため照明範囲全体として不均一になる問題がある。そこで、本実施例1においては、被照射面の共役面である射出端面12aの各頂角を含む領域に透過率を低下させる処理が施されている。
図5は、本実施例1のロッド光学素子12の射出端面12aを被照射面側から正対して臨んだときの図である。図5においては説明の便宜上、横方向の外形寸法に符号Lを付し、縦方向の外形寸法に符号Hを付す。図5中、破線は、光軸(中心軸)AXを中心としたロッド光学素子12の外形寸法より一回り小さい(外形寸法に対して縦横共に0.9倍の寸法)矩形領域である。ここでは、説明の便宜上、縦H×横Lの外形寸法=ロッド光学素子12の有効光束領域である。
ロッド光学素子12の射出端面12aは、各頂角を含む領域12bの透過率は、それ以外の領域の透過率を100としたときに52となるように処理されている。なお、ここでいう100の透過率とは、例えば厳密には100%ではないが実質的に100%といっても差し支えない透過率である。領域12bの透過率を低下させるため、具体的には領域12bをスリ面加工したり領域12bに減光フィルタを接着したりしている。又は、領域12bを面取り加工してもよい(つまり、領域12bを射出端面12aに対して傾斜面にする)。スリ面加工は他の領域より散乱の度合いを高くすることで実質的な透過率を低下させる効果を持つ。領域12b(以下、「減光領域12b」と記す。)は、二辺が長さ0.15mmを持つ二等辺三角形であり、その全体が図5の破線領域よりも外側に配置されている。
図6(a)は、本実施例1において横2個×縦2個の照明光学ユニット10(配置は図1(a)参照)の被照射面上の照度分布を示す照度分布図である。図6(b)は、図6(a)の照度分布図を同図中2つの点Pを含む平面で切断したときの断面プロット図であり、照度分布を二次元的に示している。図6(a)、(b)に示されるように、本実施例1においては、減光領域12bによる減光作用により照明範囲が重なる領域の照度が抑えられている。その結果、被照射面を複数の照明光学ユニット10で照明しているにも拘わらず照度分布がほぼ均一である。
減光領域12bの全体を破線領域(図5)よりも外側に配置すると、照度分布が均一になる効果が特に高い。減光領域12bの透過率を40〜60%の範囲に設定した場合も、照度分布が均一になる効果が特に高い。減光領域12bは、遮光領域とした場合、光量不足のデメリットが大きい。そのため、減光領域12bは、光を完全には遮蔽しない領域となっている。
(本実施例1に対する比較例A)
本実施例1の照明光学装置1の効果を比較例Aを用いて説明する。比較例Aの照明光学装置は、ロッド光学素子12の射出端面12aに減光領域12bを設けない点を除き(すなわち、透過率が射出端面12aの全域にわたり100%)、本実施例1の照明光学装置1と同一の構成を有する。図7(a)、(b)はそれぞれ、比較例Aにおける照度分布を示す図6(a)、(b)と同様の図である。図7(a)、(b)に示されるように、比較例Aにおいては、照明範囲が重なる領域で光量が増加して照度が高くなる。照度は照明範囲全体として不均一である。
図8は、本発明の実施例2の照明光学装置1を構成する照明光学ユニット10の構成を示す図である。図8に示されるように、本実施例2の照明光学ユニット10は、LEDパッケージ11、コンデンサレンズ21、フライアイ光学素子22、集光レンズ23を有する。LED素子が射出した光は、カバーガラス、コンデンサレンズ21を介してフライアイ光学素子22の入射端面22aに入射する。入射端面22aに入射した光は、フライアイ光学素子22から射出して、集光レンズ23を介して被照射面上の照明範囲S(又はS〜S)で像を結ぶ。
フライアイ光学素子22の入射端面22aと被照射面は光学的に共役である。照明光学ユニット10の被照射面上の照明範囲は、フライアイ光学素子22を構成する各光学セルの有効光束領域(矩形状)と集光レンズ23の倍率で決まる。照明光学ユニット10は、個々で被照射面上の10.0mm×10.0mmの領域を照明する。本実施例2の照明光学ユニット10の具体的数値構成は次に示す通りである。
LEDパッケージ11
本実施例1と同一
コンデンサレンズ21
FDS90(硝材名)、有効光束径φ8.0mm
フライアイ光学素子22
PMMA(Polymethylmethacrylate)、横9セル×縦9セル
各光学セルの寸法:H1.0mm×W1.0mm×D4.2mm、
集光レンズ23
合成石英、有効光束径φ9.8mm
Figure 2012079643
図9は、本実施例2の照明光学ユニット10の被照射面上の照度分布を示す照度分布図である。図9に示されるように、本実施例2の照明光学ユニット10単体では、被照射面が均一な照度で照明される。
本実施例2においては、フライアイ光学素子22を構成する各光学セルの照明範囲の周辺が、隣接する照明範囲と重なるように設定されている。本実施例2においては、被照射面の共役面である入射端面22aに並ぶ各光学セルの入射端面(以下、符号「220a」を付す。)の各頂角を含む領域に透過率を低下させる処理が施されている。
図10は、本実施例2のフライアイ光学素子22を構成する光学セルの一つを物体側から正対して臨んだときの図である。図10中、符号AX’は、光学セルの光軸(中心軸)である。ここでは、説明の便宜上、縦H×横Lの外形寸法=光学セルの有効光束領域である。
光学セルの入射端面220aは、各頂角を含む領域220bの透過率が、それ以外の領域の透過率を100としたとき、42となるように処理されている。領域220bは、スリ面加工、面取り加工、減光フィルタ接着などにより透過率が下げられている。領域220b(以下、「減光領域220b」と記す。)は、二辺が長さ0.05mmを持つ二等辺三角形であり、その全体が図10の破線領域よりも外側に配置されている。
図11(a)は、本実施例2において横2個×縦2個の照明光学ユニット10(配置は図1(a)参照)の被照射面上の照度分布を示す照度分布図である。図11(b)は、図11(a)の照度分布図を同図中2つの点Pを含む平面で切断したときの断面プロット図であり、照度分布を二次元的に示している。図11(a)、(b)に示されるように、本実施例2においては、減光領域220bによる減光作用により照明範囲が重なる領域の照度が抑えられている。その結果、被照射面を複数の照明光学ユニット10で照明しているにも拘わらず照度分布がほぼ均一である。
減光領域220bの全体を破線領域(図10)よりも外側に配置すると、照度分布が均一になる効果が特に高い。減光領域220bの透過率を40%〜60%の範囲に設定した場合も、照度分布が均一になる効果が特に高い。減光領域220bは、遮光領域とした場合、光量不足のデメリットが大きい。そのため、減光領域220bは、光を完全には遮蔽しない領域となっている。
(本実施例2に対する比較例B)
本実施例2の照明光学装置1の効果を比較例Bを用いて説明する。比較例Bの照明光学装置は、フライアイ光学素子22を構成する各光学セルの入射端面220aに減光領域220bを設けない点を除き(すなわち、透過率が入射端面220aの全域にわたり100%)、本実施例2の照明光学装置1と同一の構成を有する。図12(a)、(b)はそれぞれ、比較例Bにおける照度分布を示す図11(a)、(b)と同様の図である。図12(a)、(b)に示されるように、比較例Bにおいては、照明範囲が重なる領域で光量が増加して照度が高くなる。照度は照明範囲全体として不均一である。
このように、本実施形態の照明光学装置1によれば、照明光学ユニット10の個数や配置を変更するだけで照明範囲を自在に変えることができる。照明範囲を変えるに際して光学系を新たに設計・製造する必要がないため、製造コスト負担が大幅に抑えられる。また、被照射面上の照明範囲が重なる領域に対応する共役面上の領域の透過率を他の共役面上の領域よりも低くすることにより、照明範囲全体の照度を均一にすることができる。なお、照明範囲が重なる領域に対応する共役面上の全ての領域の透過率を低下させなくても照明範囲の照度均一化の効果は得られる。例えば本実施例1又は2においては、矩形の有効光束領域の四隅全てに減光のための処理が施されている。しかし、減光のための処理を一隅にだけ施しても照度均一化の効果は得られる。
以上が本発明の実施形態の説明である。本発明は、上記の構成に限定されるものではなく、本発明の技術的思想の範囲において様々な変形が可能である。例えば本発明に係る照明光学装置は、紫外線照射装置に限らず投影装置等の他の形態の装置に搭載してもよい。
1 照明光学装置
10 照明光学ユニット
11 LEDパッケージ
12 ロッド光学素子
21 コンデンサレンズ
22 フライアイ光学素子

Claims (9)

  1. 単一の範囲を照射する照明光学ユニットを各々の照明範囲の周辺が隣接する照明範囲の周辺と重なるように複数並べて該単一の範囲より広い範囲を照明する照明光学装置であって、
    各前記照明光学ユニットは、
    照明光を射出する光源と、
    前記照明光を被照射面上に集光する集光光学系と、
    前記光源と前記集光光学系とを結合する結合光学系と、
    を備え、
    前記結合光学系の、前記照明範囲の周辺に対応する少なくとも一部の光学面上の領域に、透過率が他の領域よりも低い低透過率領域を設けたことを特徴とする照明光学装置。
  2. 前記低透過率領域以外の領域の透過率を100としたとき、該低透過率領域の透過率は40〜60であることを特徴とする、請求項1に記載の照明光学装置。
  3. 前記結合光学系は、矩形状の有効光束領域を持つロッド光学素子であり、
    前記ロッド光学素子の射出端面に前記低透過率領域を設けたことを特徴とする、請求項1又は請求項2に記載の照明光学装置。
  4. 前記低透過率領域は、前記射出端面上の有効光束領域の第一の方向の長さをHと定義し、該第一の方向と直交する第二の方向の長さをLと定義した場合、前記ロッド光学素子の光軸を中心に0.9H×0.9Lの大きさを持つ矩形領域の外側に全体が位置することを特徴とする、請求項3に記載の照明光学装置。
  5. 前記結合光学系は、各々が矩形状の有効光束領域を持つ複数の光学レンズをアレイ状に配置したフライアイ光学素子であり、
    前記光学レンズの入射端面に前記低透過率領域を設けたことを特徴とする、請求項1又は請求項2に記載の照明光学装置。
  6. 前記低透過率領域は、前記入射端面上の有効光束領域の第一の方向の長さをHと定義し、該第一の方向と直交する第二の方向の長さをLと定義した場合、前記光学レンズの光軸を中心に0.9H×0.9Lの大きさを持つ矩形領域の外側に全体が位置することを特徴とする、請求項5に記載の照明光学装置。
  7. 前記低透過率領域は、前記光学面上の有効光束領域の少なくとも一つの頂角を含む領域であることを特徴とする、請求項3から請求項6の何れか一項に記載の照明光学装置。
  8. 前記頂角は、面取り加工されていることを特徴とする、請求項7に記載の照明光学装置。
  9. 前記低透過率領域は、スリ面加工された領域又は減光フィルタが接着された領域であることを特徴とする請求項1から請求項8の何れか一項に記載の照明光学装置。
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