JP2012079185A - ロットサイズの算出方法および装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】機種毎の生産量と切替能力に基づき、各機種の最適なロットサイズを算出することを目的とする。
【解決手段】自工程(P1)よりも後の後工程(P2)のPQチャートに基づいてロット境界を決定した初期解を生成(S1)し、この初期解の在庫期間と負荷時間を計算(S2)し、初期解の各ロット境界を小ロット側に移動した探索解候補を生成(S3)し、各探索解候補の平均在庫日数(S4)と負荷時間(S5)に基づいて在庫日数変化率の良い探索解候補を選択(S6)し、選択した探索解候補の負荷時間が上限を超過していない探索解候補のロット境界をPQチャート上で小ロット側へ移動させ、選択した探索解候補の負荷時間が上限を超過している探索解候補のロット境界をPQチャート上で大ロット側へ移動させ(S7)(S8)、探索解候補のロット境界の収束判定をして、自工程(P1)の各機種のロットサイズと決定する(S9)。
【選択図】図1
【解決手段】自工程(P1)よりも後の後工程(P2)のPQチャートに基づいてロット境界を決定した初期解を生成(S1)し、この初期解の在庫期間と負荷時間を計算(S2)し、初期解の各ロット境界を小ロット側に移動した探索解候補を生成(S3)し、各探索解候補の平均在庫日数(S4)と負荷時間(S5)に基づいて在庫日数変化率の良い探索解候補を選択(S6)し、選択した探索解候補の負荷時間が上限を超過していない探索解候補のロット境界をPQチャート上で小ロット側へ移動させ、選択した探索解候補の負荷時間が上限を超過している探索解候補のロット境界をPQチャート上で大ロット側へ移動させ(S7)(S8)、探索解候補のロット境界の収束判定をして、自工程(P1)の各機種のロットサイズと決定する(S9)。
【選択図】図1
Description
本発明は、生産計画立案方法におけるロットサイズの算出方法に関するものである。
工場などで複数の工程を経て完成となる製品の生産にあたり、生産ラインにおける工程間の在庫の削減には一般に難しい問題がある。
図21は、特定の自工程P1と後工程P2との2工程を経て、製品が日々生産される生産ラインを示している。A1は後工程P2で加工されて出荷される製品を表している。
図21は、特定の自工程P1と後工程P2との2工程を経て、製品が日々生産される生産ラインを示している。A1は後工程P2で加工されて出荷される製品を表している。
このように製品は、自工程P1から工程間P(1−2)と後工程P2を経て完成し出荷される。しかしながら、連続して生産されることから、生産ライン中には自工程P1で加工される製品A5、後工程P2で加工される製品A2、工程間P(1−2)で仕掛在庫として滞留する製品A3,A4が存在している。
図22は、3種類の製品A,B,Cを後工程P2が自工程P1と同じ順番で生産する生産ラインを示している。製品A,製品B,製品Cは、例えば、テレビジョン受像機などの生産ラインの場合には、画面サイズが互いに異なる機種が異なるテレビジョン受像機である。また、自工程P1と後工程P2での取り扱い製品の切替には、作業内容の変更に伴う切替時間が、その都度に必要である。
自工程P1の搬入側には、自工程P1に投入される製品が、製品A,B,Cのように投入される順番に並んでいる。自工程P1では製品Cを加工中である。後工程P2の搬出側には、後工程P2において既に加工し終えた製品A,B,Cが並んでいる。現在は製品Aを後工程P2で加工中である。工程間P(1−2)では製品Bが仕掛かっている。
このように後工程P2の生産順序と同じ順番で生産すると、自工程P1と後工程P2では、1種類の製品1つ毎に作業内容を製品に一致した内容に切り替えることになり、自工程P1が機械加工の工程であるなどの切替時間が後工程P2に比べて長い場合は切替損失が大きくなる。そのため自工程P1は、日々生産される製品に供給する部品のロットをまとめ、1ロットとして生産する必要がある。
図23は、自工程P1の搬入側に同一の3個が連続して並ぶ製品を1ロットとして順に投入して生産する生産ラインを示している。切替回数は1種類の製品3つに1回と少なくなり、図22の場合と比べて切替損失を小さくできる。しかし、後工程P2で製品A,B,Cをこの順で加工するためには、ロットサイズの差を吸収して後工程P2が欠品することのないように、工程間P(1−2)では製品A,B,Cそれぞれ2台ずつ在庫として設けている。
ロットを大きくするに伴い製品切替ロス(=機種切替ロス)は小さくなるが、工程間P(1−2)での過大な在庫を生じさせることになり、管理・保管コストの増大に繋がるため、自工程P1のロットの大きさを適切に決定しなければならない。
これについて、従来の後工程P2の生産ロットをまとめる方法には、切替コストと在庫費用との和が最小となるサイズにロットをまとめる方法がある(例えば、特許文献1参照)。
図24は、ロットサイズとコストとの関係を示している。
縦軸に切替コストと在庫費用をとり、横軸にロットサイズをとっている。ロットサイズを小さくすると切替回数は多くなり、L2線に示すように切替コストが大きくなるが、この時の在庫費用はL3線に示すように、逆に少なくてすむ。
縦軸に切替コストと在庫費用をとり、横軸にロットサイズをとっている。ロットサイズを小さくすると切替回数は多くなり、L2線に示すように切替コストが大きくなるが、この時の在庫費用はL3線に示すように、逆に少なくてすむ。
また、ロットサイズを大きくすると、在庫は多くなり、在庫費用も増大するが、切替コストは逆に低く抑えることができる。このように、一般には、切替コストと在庫費用の間にはトレードオフの関係がある。
特許文献1では、このようなトレードオフの関係において、切替コストおよび在庫費用の合計が最も小さくなるロットサイズを算出する方法について述べている。これは、自工程P1のロットサイズの初期値を後工程P2と同じものとし、そこから順次大きくしていき、コストが最小となるロットサイズを見つけるものである。図24上では、L1線をロットサイズを大きくなる方向へ移動し、破線で示した合計費用が最小となる点を探すことに相当する。この合計費用最小点のロットサイズNを、特許文献1では臨界在庫単位と定義している。
臨界在庫単位とは、在庫費用の積算値が1回の切替コストと等しくなる在庫単位のことであり、この臨界在庫単位を超えると、在庫費用すなわち在庫をもつことによる損失が、1回のロット切り替えで発生する段取り替えロス時間による損失を上回る。従って、生産所要量(後工程P2の引取り量)を、臨界在庫単位を超えない期間まで合計して1ロットにまとめて生産することで、そのロットを保管することによって発生する在庫費用と切替コストの和を最小にする。
臨界在庫単位は、下記の式(1)によって算出される。
臨界在庫単位 = 切替コスト ÷ 1在庫単位当たりの在庫費用 ・・・(1)
ここで、1在庫単位当りの在庫費用とは、製品の単位数量を単位期間保管するのに要する在庫費用である。切替コストとは、切替に要する時間に生産していた場合に生み出すことができていた価値と定義されており、以下の式で与えられる。
臨界在庫単位 = 切替コスト ÷ 1在庫単位当たりの在庫費用 ・・・(1)
ここで、1在庫単位当りの在庫費用とは、製品の単位数量を単位期間保管するのに要する在庫費用である。切替コストとは、切替に要する時間に生産していた場合に生み出すことができていた価値と定義されており、以下の式で与えられる。
切替コスト = 切替ロス時間 × 生産速度 × 製品単価 ・・・(2)
これを、計画立案期間の全日に渡り、全製品について繰り返すことで、ロットサイズを算出する。
これを、計画立案期間の全日に渡り、全製品について繰り返すことで、ロットサイズを算出する。
しかしながら従来技術では、切替時間が長くなりすぎ、負荷時間が上限を超過して生産できない場合や、切替時間が短く負荷時間に余裕があり、更に在庫を削減することができる場合が発生する。
これは、従来の方法では切替コストはあくまで式(2)に示すとおり、切替に要する時間に生産していた場合に生み出すことができていた価値として捉えており、切替に使用することのできる時間の限界に対して超過しているかどうかを考慮していないために発生する。また、在庫についても、式(1)に示すとおり、保管費のみを在庫費用として考えているが、在庫を持つことによる損失は他にも、キャッシュフローに与える影響やトレーサビリティが悪くなるなど様々にある。従って、保管費のみで一概に評価することはできず、負荷時間の上限以下で極力在庫は削減していかなければならない。
まず、負荷時間が上限を超過して生産できない場合について述べる。
生産ラインの負荷時間は、下記の式(3)に示すように、製品を生産している生産時間、ある機種(=製品)を生産後に別の機種に切替えるための切替時間、休憩や昼食などの計画停止時間、一時的なトラブルのために、生産ラインが停止する「トラブル・チョコ停」などの非計画停止時間の4つに分類できる。
生産ラインの負荷時間は、下記の式(3)に示すように、製品を生産している生産時間、ある機種(=製品)を生産後に別の機種に切替えるための切替時間、休憩や昼食などの計画停止時間、一時的なトラブルのために、生産ラインが停止する「トラブル・チョコ停」などの非計画停止時間の4つに分類できる。
負荷時間 = 生産時間 + 切替時間 + 計画停止時間 + 非計画停止時間・・(3)
図25(a)は、図24と同様に従来技術で算出した切替コストおよび在庫費用の和が、最小となるロットサイズを示したものである。
図25(a)は、図24と同様に従来技術で算出した切替コストおよび在庫費用の和が、最小となるロットサイズを示したものである。
図25(b)は、この場合の負荷時間を示したものであり、縦方向に生産時間、切替時間、計画停止時間、非計画停止時間を積み上げている。実線は負荷上限を表す。
図25(c)は、同じくこの場合の在庫であり、横軸に6月1日〜6月25日までの日付を、縦軸に在庫数をとり、日々の在庫数を表している。破線は各日の在庫日数の平均を表す。
図25(c)は、同じくこの場合の在庫であり、横軸に6月1日〜6月25日までの日付を、縦軸に在庫数をとり、日々の在庫数を表している。破線は各日の在庫日数の平均を表す。
図25(a)で算出したロットサイズは、実際に生産するにあたり小さ過ぎるロットサイズを算出したために図25(b)に示す切替時間が長くなり、負荷時間の上限を超過している。この場合、従来技術で算出したロットサイズでは生産が不可能なため、ロットサイズを大きくして切替時間を短くし、負荷時間を上限以下にして、生産可能としなければならない。
これを示したものが図26(a)(b)(c)である。
図26(a)は、図25(a)に対してロットサイズを横軸上の右方向、すなわち大きくする方向へスライドさせたものである。
図26(a)は、図25(a)に対してロットサイズを横軸上の右方向、すなわち大きくする方向へスライドさせたものである。
図26(b)は、この場合の負荷時間であり、図25(b)と比較して切替時間が短くできており、負荷時間が上限以内となっている。但し、図26(c)を見ると、在庫数はロットサイズを大きくした分増加していることが分かる。
また、この例とは逆に、従来技術で算出した、切替コストおよび在庫費用の和が最小となるロットサイズでは、負荷時間に余裕があり更に在庫を削減できる場合も生じる。
図27(a)(b)(c)は、この場合を示している。
図27(a)(b)(c)は、この場合を示している。
図27(a)は、同様に従来技術で算出したロットサイズを示しているが、図27(b)は、この場合において、負荷時間を積み上げたグラフであり、図27(c)は、この場合の6月1日〜6月25日までの日々の在庫および、平均在庫を表している。図27(b)を見ると、負荷時間が上限に対して余裕があり、更にロットサイズを小さくして在庫を削減する必要がある。
図28(a)(b)(c)はこれを示したものである。
図28(a)は、図27(a)に対してロットサイズを横軸上の左方向、すなわち小さくする方向へスライドさせたものである。図28(b)は、この場合の負荷時間であり、図27(b)と比較して負荷時間が上限一杯になるまで切替時間が長くなっている。図28(c)を見ると、在庫数はロットサイズを小さくしたために削減できていることが分かる。
図28(a)は、図27(a)に対してロットサイズを横軸上の左方向、すなわち小さくする方向へスライドさせたものである。図28(b)は、この場合の負荷時間であり、図27(b)と比較して負荷時間が上限一杯になるまで切替時間が長くなっている。図28(c)を見ると、在庫数はロットサイズを小さくしたために削減できていることが分かる。
上記のように、従来技術でのロットサイズ立案は、生産ラインの負荷を考慮した場合に必ずしも最適でない場合が発生する。
本発明は、前記従来の課題を解決するもので、機種毎の生産量と各工程の切替時間に基づき、在庫を最小にする最適な各機種のロットサイズを算出する方法を提供することを目的とする。
本発明は、前記従来の課題を解決するもので、機種毎の生産量と各工程の切替時間に基づき、在庫を最小にする最適な各機種のロットサイズを算出する方法を提供することを目的とする。
本発明のロットサイズ算出方法は、自工程の計画立案期間におけるロットサイズを決定するに際し、前記計画立案期間における後工程の生産計画の機種ごとの合計生産台数を順に並べ、前記後工程の生産計画の各機種の合計生産台数を表示したPQチャートに基づいて、各機種の生産台数を期間の初日に生産するロットサイズをとる機種の数が等しくなるようにロット境界を決定した初期解を生成し、前記初期解の在庫期間と負荷時間を計算し、前記初期解の各ロット境界を前記PQチャート上で小ロット側に振って探索解候補を生成し、生成した各探索解候補の平均在庫期間と負荷時間を求め、負荷時間が上限を超過している探索解候補を除外して絞込みし、在庫期間変化率の良い探索解候補を選択し、選択した探索解候補の負荷時間が上限を超過していない探索解候補のロット境界を前記PQチャート上で小ロット側と大ロット側のうちの小ロット側へ移動させ、選択した探索解候補の負荷時間が上限を超過している探索解候補のロット境界を前記PQチャート上で小ロット側と大ロット側のうちの大ロット側へ移動させ、探索解候補のロット境界の収束を判定して各機種のロットサイズと決定することを特徴とする。
また、本発明のロットサイズ算出装置は、後工程の計画立案期間における生産計画に基づいて、前記後工程へ加工対象を搬入する自工程のロットサイズを決定する処理装置を設け、この処理装置は、前記計画立案期間における後工程の生産計画の機種ごとの合計生産台数を順に並べ、前記後工程の生産計画の各機種の合計生産台数を表示したPQチャートに基づいて、各機種の生産台数を期間の初日に生産するロットサイズをとる機種の数が等しくなるようにロット境界を決定した初期解を生成し、前記初期解の在庫期間と負荷時間を計算し、前記初期解の各ロット境界を前記PQチャート上で小ロット側に振って探索解候補を生成し、生成した各探索解候補の平均在庫期間と負荷時間を求め、負荷時間が上限を超過している探索解候補を除外して絞込みし、在庫期間変化率の良い探索解候補を選択し、選択した探索解候補の負荷時間が上限を超過していない探索解候補のロット境界を前記PQチャート上で小ロット側と大ロット側のうちの小ロット側へ移動させ、選択した探索解候補の負荷時間が上限を超過している探索解候補のロット境界を前記PQチャート上で小ロット側と大ロット側のうちの大ロット側へ移動させ、探索解候補のロット境界の収束を判定して各機種のロットサイズと決定するよう構成されたことを特徴とする。
本発明のロットサイズ算出方法によれば、生産ライン負荷時間の上限を超過しない範囲で在庫を最小にする、生産可能なロットサイズを算出することができる。
以下、本発明のロットサイズ算出方法を、具体的な実施の形態を示す図1〜図20に基づいて説明する。
図2は、本発明のロットサイズ算出方法を実施するロットサイズ算出装置を示す。
図2は、本発明のロットサイズ算出方法を実施するロットサイズ算出装置を示す。
マイクロコンピュータを主要部としたこのロットサイズ算出装置は、キーボードなどの入力装置1と、記憶装置2、処理装置3、ディスプレイ等の表示装置4、プリンタ等の印字装置5から構成される。
まず、自工程P1のロットサイズを立案するにあたり、後工程P2の生産計画を入力装置1から直接もしくは、記憶装置2の後工程生産計画6のデータファイルを指定して処理装置3の生産計画立案部10に入力する。生産計画立案部10は、記憶装置2に格納されている設備能力マスタ7、製品マスタ8から、生産計画立案部10がロットサイズ9を算出し、表示装置4を通じて立案担当者へ示され、印字装置5により紙媒体出力される。
なお、設備能力マスタ7は、設備毎に製品を生産するサイクルタイムや稼動時間を記録したものである。製品マスタ8は、製品毎の単価や保管費を記録したものである。
この実施の形態では、PQ分析(product quantity analysis)に使用されるPQチャートに基づいてロットサイズを探索する。
この実施の形態では、PQ分析(product quantity analysis)に使用されるPQチャートに基づいてロットサイズを探索する。
PQチャートとは、図3に示すように横軸に計画立案期間における機種ごとの合計生産台数を、多い順に左から並べ、縦軸に各機種の合計生産台数を表示したものである。この例では機種1から機種19までの19機種について示した。縦軸は例として6月1日〜6月25日までの各機種の合計生産台数を棒グラフで表している。各棒グラフはロットサイズの大きさの種類も区別している。
ロットサイズについて説明する。
ロットサイズは、自工程P1から後工程P2へ向けて搬出する生産台数を、まとめて自工程P1で生産する期間を表すものとし、自工程P1は、この生産台数を期間の初日に生産するものとする。各機種がとりうるロットサイズは予め決められているものとする。例えば、図3では各機種がとりうるロットサイズは1日分、2日分、4日分、8日分のいずれかと予め決められている。
ロットサイズは、自工程P1から後工程P2へ向けて搬出する生産台数を、まとめて自工程P1で生産する期間を表すものとし、自工程P1は、この生産台数を期間の初日に生産するものとする。各機種がとりうるロットサイズは予め決められているものとする。例えば、図3では各機種がとりうるロットサイズは1日分、2日分、4日分、8日分のいずれかと予め決められている。
一般には、在庫を少なくかつ切替回数も少なくするためには、合計生産台数の多いもの、すなわちPQチャート上の左に位置する機種のロットサイズを1日分とするなど小さくし、生産台数の少ないもの、すなわちPQチャート上の右に位置する機種はロットサイズを8日分とするなど大きくすることが効果的である。図3において機種6の棒グラフはロットサイズ2日分であり、また機種11は4日分である。
図4(a)は、機種6のロットサイズについて示した例である。
納期として後工程P2で6月1日から6月4日までの間、それぞれの日に10台ずつ必要とされる時、自工程P1では初日の6月1日に6月2日納期分もまとめて20台生産し、6月2日には生産しないものとなる。更に、6月3日に6月4日納期分も生産し、6月4日は生産しないものとなることを示している。このとき、機種6は納期の2日分をまとめて1日で生産される。これを、この機種のロットサイズが2日分であるという。
納期として後工程P2で6月1日から6月4日までの間、それぞれの日に10台ずつ必要とされる時、自工程P1では初日の6月1日に6月2日納期分もまとめて20台生産し、6月2日には生産しないものとなる。更に、6月3日に6月4日納期分も生産し、6月4日は生産しないものとなることを示している。このとき、機種6は納期の2日分をまとめて1日で生産される。これを、この機種のロットサイズが2日分であるという。
同様に、図4(b)は機種11について示した例であり、ロットサイズ4日分となっていることを示している。
以上の前提を下に、生産計画立案部10のロットサイズ算出プロセスをフローチャートに示したものが図1である。
以上の前提を下に、生産計画立案部10のロットサイズ算出プロセスをフローチャートに示したものが図1である。
先にフローチャートの流れのみ説明する。
ステップS1では、初期解を生成する。
ステップS2では、ステップS1で生成した初期解について、この生産計画での負荷時間と在庫期間としての在庫日数とを式(3)に従い行う。
ステップS1では、初期解を生成する。
ステップS2では、ステップS1で生成した初期解について、この生産計画での負荷時間と在庫期間としての在庫日数とを式(3)に従い行う。
負荷時間 = 生産時間 + 切替時間 + 計画停止時間 + 非計画停止時間・・(3)
次にステップS3では、初期解のロット境界を1つ小ロット側に振り、探索解候補を生成する。
次にステップS3では、初期解のロット境界を1つ小ロット側に振り、探索解候補を生成する。
これら探索解候補に対して、ステップS4では平均在庫日数を求め、ステップS5では負荷時間を求め、探索解候補に対して絞込みを行う。絞り込みは、負荷時間が上限を超過している探索解候補は実際には生産できないため、除外をする。
このステップS3〜ステップS5の前後に表示した境界数分繰り返しマークS3aとS5aの間を境界数分だけ繰り返し実行する。
ステップS6では、最も在庫日数変化率の良い探索解候補を選択する。これは、除外後の探索解候補から最も在庫日数変化率の大きい探索解候補を選択する。全ての探索解候補が負荷時間を超過しているために、除外後の探索解候補が存在しない場合は、最も在庫日数変化率(絶対値)の小さい探索解候補を選択する。
ステップS6では、最も在庫日数変化率の良い探索解候補を選択する。これは、除外後の探索解候補から最も在庫日数変化率の大きい探索解候補を選択する。全ての探索解候補が負荷時間を超過しているために、除外後の探索解候補が存在しない場合は、最も在庫日数変化率(絶対値)の小さい探索解候補を選択する。
前者の場合、ステップS7,ステップS8では、選択した探索解候補の負荷時間が上限を超過していない場合は探索解候補のロット境界を右方向へ規定数の機種分だけ、具体的には1機種分だけ移動させ、後者の場合、すなわち上限を超過している場合はそのロット境界を左方向へ規定数の機種分だけ、具体的には1機種分だけ移動させる。ロット境界の定義については後述する。
以上を繰り返し、ステップS9において収束判定する。この収束判定の結果が収束していないと判定された場合には、ステップS2に戻ってステップS3〜ステップS8を実行して、ステップS9において収束したと判定されるまで繰り返す。具体的な収束判定条件は、ここでは、4回以上探索し、直近の過去3回に同じ解が2回出現した状態を検出したときに、収束したと判定している。
これらそれぞれのステップについて詳細を説明する。
ステップS1での初期解としての各機種のロットサイズ決定方法について述べる。
これは、PQチャート上の生産台数の大きい機種から順に小さいロットサイズ候補を割り当て、それぞれのロットサイズをとる機種の数が等しくなるように決定する。図5はこの例であり、例えば全部の機種の数が19種類の場合、PQチャートの左側の機種から順に、5機種がロットサイズ1日に、次の5機種がロットサイズ2日にと、それぞれのロットサイズをとる機種の数が等しくなるように決定される。このように各ロットサイズが、PQチャート上の各機種にそれぞれ割り当てられることになるが、割り当てられたあるロットサイズと別のロットサイズの境目を、図5に示すようにこの実施の形態ではロット境界と呼ぶ。
ステップS1での初期解としての各機種のロットサイズ決定方法について述べる。
これは、PQチャート上の生産台数の大きい機種から順に小さいロットサイズ候補を割り当て、それぞれのロットサイズをとる機種の数が等しくなるように決定する。図5はこの例であり、例えば全部の機種の数が19種類の場合、PQチャートの左側の機種から順に、5機種がロットサイズ1日に、次の5機種がロットサイズ2日にと、それぞれのロットサイズをとる機種の数が等しくなるように決定される。このように各ロットサイズが、PQチャート上の各機種にそれぞれ割り当てられることになるが、割り当てられたあるロットサイズと別のロットサイズの境目を、図5に示すようにこの実施の形態ではロット境界と呼ぶ。
ここでは、機種5と機種6の間、機種10と機種11の間、機種15と機種16の間の3つをロット境界B1,B2,B3としている。各機種のロットサイズ探索は、この各境界をPQチャート上で左右に移動させ、負荷時間および在庫日数の評価を繰り返して探索し、都度、収束判定を行う。これにより、負荷時間が上限を超過せず、かつ在庫を最小とする各機種のロットサイズを求める。
次に、ステップS2での探索解の求め方、すなわち各ロット境界の移動方法について述べる。
まず、先ほどの初期解の負荷時間と在庫日数を算出しておく。その上で、ステップS3では、各ロット境界を1機種分だけPQチャート上で右方向(小ロット側)へ移動させ、探索解候補をそれぞれ生成する。探索解候補はロット境界の数だけ生成する。
まず、先ほどの初期解の負荷時間と在庫日数を算出しておく。その上で、ステップS3では、各ロット境界を1機種分だけPQチャート上で右方向(小ロット側)へ移動させ、探索解候補をそれぞれ生成する。探索解候補はロット境界の数だけ生成する。
次にステップS4では、それぞれの探索解候補について在庫日数を算出する。
ステップS5では負荷時間を算出する。
このステップS2〜ステップS5を、図6に基づいて具体的に説明する。
ステップS5では負荷時間を算出する。
このステップS2〜ステップS5を、図6に基づいて具体的に説明する。
ステップS2での現状の探索解は、PQチャート上で機種1から機種5までがロットサイズ1日分、機種6から機種10までがロットサイズ2日分、機種11から機種15までがロットサイズ4日分、機種16から機種19までがロットサイズ8日分に設定されている。機種5と機種6の堺がロットサイズ1日分とロットサイズ2日分とのロット境界B1、機種10と機種11の堺がロットサイズ2日分とロットサイズ4日分とのロット境界B2、機種15と機種16の堺がロットサイズ4日分とロットサイズ8日分とのロット境界B3である。
ステップS3では、この現状の探索解からロット境界B1,B2,B3をそれぞれ右方向(小ロット側)へ1機種分だけ移動させ、3つの探索解候補C1,C2,C3を生成する。ステップS4では探索解候補C1,C2,C3でのそれぞれの平均在庫日数を求め、ステップS5では探索解候補C1,C2,C3でのそれぞれの負荷時間を求める。
つまり、探索解候補C1は、ロット境界B1を機種6と機種7の間に移動させる。これは、現状の探索解では機種6がロットサイズ2日分であったが、1日分に小さくしていることになる。この結果、現状の探索解の平均在庫が1.29日、負荷時間は602時間であるのに対し、探索解候補C1では平均在庫が1.27日、負荷時間が610時間となる。
同様に、探索解候補C2についてもロット境界B2を、機種11と機種12の間に移動させる。これは、現状の探索解では機種11がロットサイズ4日分であったが、2日分に小さくしていることになる。この結果、現状の探索解の平均在庫が1.29日、負荷時間は602時間であるのに対し、探索解候補C2では、平均在庫が1.28日、負荷時間が605時間となる。
同様に、探索解候補C3についてもロット境界B3を、機種16と機種17の間に移動させる。これは、現状の探索解では機種16がロットサイズ8日分であったが、4日分に小さくしていることになる。この結果、現状の探索解の平均在庫が1.29日、負荷時間は602時間であるのに対し、探索解候補C3では、平均在庫が1.29日、負荷時間が602時間となる。
ステップS6では、負荷時間について上限を超過していないかを各探索解候補について判別を行う。この実施の形態において、生産ライン負荷時間上限が600時間とした場合には、探索解候補C1〜C3は、全てがこの上限600時間を超過しているため、探索解候補C1〜C3は全て、実際には生産できない。
このように全ての探索解候補の負荷時間が上限を超過している場合には、負荷時間が上限以下になるよう切替回数を削減しなければならない。従って、ロット境界を左方向へ移動することになる。ロット境界を左方向へ移動すると、ロット境界の左側にあった機種のロットサイズが大きくなるため、在庫は増加するので、ロット境界B1〜B3のうちのできる限り在庫期間変化率が小さい探索解候補のロット境界を左(大ロット側)へ移動することが望ましい。
そのため、ステップS6では、生成した探索解候補C1〜C3のうち、最も在庫日数の変化率が小さい探索解候補を選択し、ステップS7ではその境界をPQチャート上で左側(大ロット側)へ1機種分だけ移動させる。
この事例では、在庫日数の変化率が最も小さい探索解候補C3の0日であるため、ロット境界B3を左方向へ移動することになる。すなわち、現状の探索解ではロット境界B3は機種15と機種16の間に存在していたが、図7に示すように左へ1つ移動させて機種14と機種15の間とする。これにより、機種15のロットサイズが4日分から8日分に大きくなる。これが、初期解に基づいて探索した2番目の探索解となる。
すなわち、2番目の探索解は、機種1から機種5までがロットサイズ1日分、機種6から機種10までがロットサイズ2日分、機種11から機種14までがロットサイズ4日分、機種15から機種19までがロットサイズ8日分である。
なお、この例では、負荷時間上限を全ての探索解候補が超過していたが、負荷時間上限を超過していない探索解候補が存在する場合は、その中から最も在庫日数が小さくなる探索解候補を次の探索解として採用する。
以上を繰り返して各機種のロットサイズを求めるが、これは負荷時間以内で可能な限り在庫日数を最小にする方向に探索を行うため、探索が進むにつれて負荷時間は上限近傍に収束し、特定のロット境界が左右に行き来する状態を繰り返すことになる。ステップS9では、収束判定は少なくとも4回以上探索を行い、過去4回の探索解のうち、同じ解が交互に繰り返し出現した場合に行い、負荷超過がなく、かつ在庫日数の少ない方の探索解を各機種のロットサイズとし、探索を終了する。図8は、探索を28回目まで行い、収束判定をした最後の4回(25回目〜28回目)の解を示したものである。C1,C2,C3はそれぞれの探索解における解候補の平均在庫期間と負荷時間の評価結果である。その評価結果に基づき解候補の中から選択した探索解を、太枠で囲むと共に、機種1〜19の欄に示している。図8の例では、25回目の探索解では、解候補C2が選択され、これは在庫期間が機種1は1日間、機種2〜10までは2日間、機種11〜19までは8日間である。26回目は解候補C3が選択され、27回目は25回目と同じ解候補C2、28回目は26回目と同じ解候補C3と、4回の探索解のうち同じ解が交互に出現している。このうち、26回目と28回目の解は、負荷超過(図の可動超過)が−7時間であり、これは上限600時間に対して7時間超過していることを示しているため、実際には生産できない解である。従って、もう一方の25回目と27回目の解を、この例の最適解として、探索を終了する。このようにこの例では、収束した場合、可動が限界線に対して臨界状態となる特定のロットパターンの境界を行き来する、余裕・超過を繰り返す。そして同じ繰り返しが2回発生した場合、平均在庫の小さい方を最適解としている。
図9はこのプロセスにより、探索した事例の履歴を示したものである。先ほどの初期解から解を算出するまで、合計28回繰り返し、探索を行っている。以上が、ロットサイズ探索の概要である。
これら一連のステップについて、詳細に事例を用いて説明する。
本事例では、後工程P2の生産計画は、機種1から機種5の5種類の製品について、6月1日〜6月25日の間に図10に示す台数をそれぞれ生産するものとする。各製品のサイクルタイム(C.T)などを図11に示す。各機種が取りうるロットサイズ候補は、1日分、2日分、4日分、8日分のいずれかとする。
本事例では、後工程P2の生産計画は、機種1から機種5の5種類の製品について、6月1日〜6月25日の間に図10に示す台数をそれぞれ生産するものとする。各製品のサイクルタイム(C.T)などを図11に示す。各機種が取りうるロットサイズ候補は、1日分、2日分、4日分、8日分のいずれかとする。
本事例では、機種1から機種5の順に、それぞれ6月1日〜6月25日の期間の合計生産台数は、4974台、1371台、950台、820台、355台である。
ロットサイズ候補を機種の数が等しくなるように割り当てると、機種1は1日分、機種2は1日分、機種3は2日分、機種4は4日分、機種5は5日分となる。初期解のロットサイズをとった場合の生産計画を図12に示す。
ロットサイズ候補を機種の数が等しくなるように割り当てると、機種1は1日分、機種2は1日分、機種3は2日分、機種4は4日分、機種5は5日分となる。初期解のロットサイズをとった場合の生産計画を図12に示す。
これらに基づいて、自工程P1は以下のようにして最適なロットサイズで生産する事例を述べる。
まず、ロット境界をそれぞれ1機種ずつ右方向へ移動させ、負荷上限からの負荷時間差の変化率と平均在庫日数の変化率で各探索解候補の評価を行う。
まず、ロット境界をそれぞれ1機種ずつ右方向へ移動させ、負荷上限からの負荷時間差の変化率と平均在庫日数の変化率で各探索解候補の評価を行う。
まず、平均在庫日数について述べる。
これは、各機種の入出庫累計の差の平均値から算出する。今、機種4について見ると、6月1日から6月8日までの後工程P2の生産台数、すなわち自工程P1の出庫台数はそれぞれ、40台、40台、30台、30台、80台、0台、0台、40台であるが、その累計は、以下の通りとなる。
これは、各機種の入出庫累計の差の平均値から算出する。今、機種4について見ると、6月1日から6月8日までの後工程P2の生産台数、すなわち自工程P1の出庫台数はそれぞれ、40台、40台、30台、30台、80台、0台、0台、40台であるが、その累計は、以下の通りとなる。
6月1日 40台
6月2日 40+40=80台
6月3日 40+40+30=110台
6月4日 40+40+30+30=140台
6月5日 40+40+30+30+80=220台
6月6日 40+40+30+30+80+0=220台
6月7日 40+40+30+30+80+0+0=220台
6月8日 40+40+30+30+80+0+0+40=260台
これに対して、自工程P1の機種4の生産台数はロットサイズ4日であるため、6月1日から6月8日まで、それぞれ140台、0台、0台、0台、120台、0台、0台、0台となり、その累計は以下の通りとなる。
6月2日 40+40=80台
6月3日 40+40+30=110台
6月4日 40+40+30+30=140台
6月5日 40+40+30+30+80=220台
6月6日 40+40+30+30+80+0=220台
6月7日 40+40+30+30+80+0+0=220台
6月8日 40+40+30+30+80+0+0+40=260台
これに対して、自工程P1の機種4の生産台数はロットサイズ4日であるため、6月1日から6月8日まで、それぞれ140台、0台、0台、0台、120台、0台、0台、0台となり、その累計は以下の通りとなる。
6月1日 140台
6月2日 140+0=140台
6月3日 140+0+0=140台
6月4日 140+0+0+0=140台
6月5日 140+0+0+0+120=260台
6月6日 140+0+0+0+120+0=260台
6月7日 140+0+0+0+120+0+0=260台
6月8日 140+0+0+0+120+0+0+0=260台
以上のように、入庫および出庫の累計を計画立案期間である6月1日から6月25日のそれぞれにおいて、全機種合計したものが図13である。
6月2日 140+0=140台
6月3日 140+0+0=140台
6月4日 140+0+0+0=140台
6月5日 140+0+0+0+120=260台
6月6日 140+0+0+0+120+0=260台
6月7日 140+0+0+0+120+0+0=260台
6月8日 140+0+0+0+120+0+0+0=260台
以上のように、入庫および出庫の累計を計画立案期間である6月1日から6月25日のそれぞれにおいて、全機種合計したものが図13である。
今、6月1日に後工程P2が必要とする台数を前日までに揃えるものとし、対応する6月1日生産のロット140台を前日の5月31日に生産するものとする。入庫と出庫の差が在庫となるため、6月1日から6月8日までの、それぞれの日の在庫は次の通りとなる。実際には5月31日に6月1日生産分の機種1が260台、機種2が50台、機種3が50台、機種4が140台、機種5が185台を生産するため、この日の入庫される合計台数は以下の式より685台となる。
260+ 50 + 50 + 140 + 185 = 685台
同様に、次の6月1日には6月2日生産分の機種1が260台、機種2が100台(機種3、機種4、機種5は0台)の合計360台が生産され、この日の入庫累計は、以下の通り1045台となる。
同様に、次の6月1日には6月2日生産分の機種1が260台、機種2が100台(機種3、機種4、機種5は0台)の合計360台が生産され、この日の入庫累計は、以下の通り1045台となる。
685 + 360 = 1045台
一方、6月1日に後工程P2で必要とされる台数は機種1が260台、機種2が50台、機種3が50台、機種4が40台、機種5が25台の合計425台である。
一方、6月1日に後工程P2で必要とされる台数は機種1が260台、機種2が50台、機種3が50台、機種4が40台、機種5が25台の合計425台である。
従って、6月1日の在庫はこれら入出庫累計の差であるため、以下の通り620台となる。
1045 − 425 = 620台
以上のように、計画立案期間である6月1日から6月25日のそれぞれの日の在庫数量を求めると、図13のようになる。
1045 − 425 = 620台
以上のように、計画立案期間である6月1日から6月25日のそれぞれの日の在庫数量を求めると、図13のようになる。
これに基づいて、在庫日数は次のように求める。
まず、計画立案期間である25日間の全機種合計の出庫累計台数は、8470台であり、1日あたり平均で339台の出庫数となる。それぞれの日の在庫数をこの平均出庫数で除したものを在庫日数とすると、図13の在庫日数行に示す値となる。平均在庫日数はこれらそれぞれの日の在庫日数の平均値であり、今は、式(4)より1.3日となる。
まず、計画立案期間である25日間の全機種合計の出庫累計台数は、8470台であり、1日あたり平均で339台の出庫数となる。それぞれの日の在庫数をこの平均出庫数で除したものを在庫日数とすると、図13の在庫日数行に示す値となる。平均在庫日数はこれらそれぞれの日の在庫日数の平均値であり、今は、式(4)より1.3日となる。
( 2.02 +1.83 + 1.53 + + 1.24 +1.15 )÷ 25 = 1.30 日・・・(4)
以上のように、初期解の平均在庫日数を算出する。
次に、負荷時間について述べる。本発明では先に述べたように、生産ラインの負荷時間は式(3)のように定義する。
以上のように、初期解の平均在庫日数を算出する。
次に、負荷時間について述べる。本発明では先に述べたように、生産ラインの負荷時間は式(3)のように定義する。
生産時間は、計画立案期間において生産ラインでの製品・部品生産に必要とされる時間であり、以下の式により与えられる。
生産時間= 計画立案期間における全生産台数 × サイクルタイム
次に、切替時間について定義する。切替作業には、生産ラインを停止して行う内段取りと、生産ラインを稼動させたまま切替の準備を行う外段取りが存在する。切替時間は、段取り時間と外段取り時間のボトルネック分の合計となる。
生産時間= 計画立案期間における全生産台数 × サイクルタイム
次に、切替時間について定義する。切替作業には、生産ラインを停止して行う内段取りと、生産ラインを稼動させたまま切替の準備を行う外段取りが存在する。切替時間は、段取り時間と外段取り時間のボトルネック分の合計となる。
切替時間= 内段取り時間 + 外段取りボトルネック時間 ・・・(5)
外段取りボトルネック時間とは、通常は外段取り作業は生産ライン稼働中に行うが、切替前の機種の生産時間以上に外段取り作業時間が発生した場合、外段取り作業を完了するまで内段取りが開始できずに待ちが発生する。この生産終了後、内段取り開始までの待ち時間と定義する。これについて、図14に示す例を用いて説明する。
外段取りボトルネック時間とは、通常は外段取り作業は生産ライン稼働中に行うが、切替前の機種の生産時間以上に外段取り作業時間が発生した場合、外段取り作業を完了するまで内段取りが開始できずに待ちが発生する。この生産終了後、内段取り開始までの待ち時間と定義する。これについて、図14に示す例を用いて説明する。
今、機種A、Bを自工程P1中の複数の生産ラインの何れかのラインで生産するものとし、AからBへ切り替える時間を算出する。
ここでは、機種Aの生産時間が300秒、内段取り時間が200秒、外段取り時間が450秒要するものとする。外段取り作業は機種Aの生産開始時刻に合わせて開始することができるが、生産時間が300秒しかないため、450−300=150秒の待ち時間が発生する。従って、式(5)より、
切替時間= 200 + 150 = 350秒
となる。
ここでは、機種Aの生産時間が300秒、内段取り時間が200秒、外段取り時間が450秒要するものとする。外段取り作業は機種Aの生産開始時刻に合わせて開始することができるが、生産時間が300秒しかないため、450−300=150秒の待ち時間が発生する。従って、式(5)より、
切替時間= 200 + 150 = 350秒
となる。
計画停止時間、非計画停止時間については、ライン毎に計画立案期間に占める時間で一律に設定する。
生成した初期解のロットサイズで各機種の生産計画を立案し、これについて負荷時間を算出する(ステップS2)。まず、生産時間について算出する。これは、前述と同様に6月1日〜6月25日の期間に自工程P1中の複数の生産ラインの一つの第1ラインL1で機種1と機種5を、それぞれ4974台、355台生産し、またサイクルタイムがそれぞれ140秒/台、200秒/台であるため、両製品合計で213.2時間となる。同様に、自工程P1中の複数の生産ラインの第1ラインL1とは別の第2ラインL2についても機種2、機種3、機種4はそれぞれ合計で1371台、950台、820台生産し、またサイクルタイムがそれぞれ200秒/台、320秒/台、320秒/台であるため、3製品合計で233.5時間となる。
生成した初期解のロットサイズで各機種の生産計画を立案し、これについて負荷時間を算出する(ステップS2)。まず、生産時間について算出する。これは、前述と同様に6月1日〜6月25日の期間に自工程P1中の複数の生産ラインの一つの第1ラインL1で機種1と機種5を、それぞれ4974台、355台生産し、またサイクルタイムがそれぞれ140秒/台、200秒/台であるため、両製品合計で213.2時間となる。同様に、自工程P1中の複数の生産ラインの第1ラインL1とは別の第2ラインL2についても機種2、機種3、機種4はそれぞれ合計で1371台、950台、820台生産し、またサイクルタイムがそれぞれ200秒/台、320秒/台、320秒/台であるため、3製品合計で233.5時間となる。
切替時間については、生産順を逐次切替時間が最小となる順に機種を切り替える前提で算出する。第1ラインL1については図15に示す通りとなり、計画立案期間の6月1日〜25日の間に合計で6回切替を行う。今、第1ラインL1の切替時間は1000分であるとしたため、切替時間は以下の式で与えられる。
6 × 1000 = 6000分=100時間
同様に、第2ラインL2については図16に示す通りとなり、合計で23回切替を行う。第2ラインL2の切替時間は800分であるとしたため、切替時間は以下の式で与えられる。
同様に、第2ラインL2については図16に示す通りとなり、合計で23回切替を行う。第2ラインL2の切替時間は800分であるとしたため、切替時間は以下の式で与えられる。
23 × 800 = 18400分 = 306.7時間
また前述の通り第1ラインL1,第2ラインL2ともに、計画停止時間については1日あたり150分、非計画停止時間については1日あたり10分とする。すなわち、6月1日〜6月25日では、式(6)および式(7)の通り、それぞれ62.5時間、4.2時間となる。
また前述の通り第1ラインL1,第2ラインL2ともに、計画停止時間については1日あたり150分、非計画停止時間については1日あたり10分とする。すなわち、6月1日〜6月25日では、式(6)および式(7)の通り、それぞれ62.5時間、4.2時間となる。
25日 ×150分 =62.5時間 ・・・(6)
25日 × 10分 = 4.2時間 ・・・(7)
これらを合計すると、第1ラインL1および第2ラインL2について、それぞれ負荷時間は以下の通り、513.2時間および713.5時間となる。
25日 × 10分 = 4.2時間 ・・・(7)
これらを合計すると、第1ラインL1および第2ラインL2について、それぞれ負荷時間は以下の通り、513.2時間および713.5時間となる。
第1ラインL1 213.2+100 +62.5+4.2=379.8時間
第2ラインL2 233.5+306.7+62.5+4.2=606.8時間
第1ラインL1および第2ラインL2の負荷上限時間は、前述の式(8)の通り、どちらも600時間であるため、第2ラインL2は負荷時間が超過している。
第2ラインL2 233.5+306.7+62.5+4.2=606.8時間
第1ラインL1および第2ラインL2の負荷上限時間は、前述の式(8)の通り、どちらも600時間であるため、第2ラインL2は負荷時間が超過している。
25日×24時間=600時間 ・・・(8)
次に、負荷上限からの各負荷時間の差について述べる。これは、負荷上限を超過するライン工程と負荷上限に対して余裕のあるライン工程とに分け、それぞれにおいて各ライン工程の上限に対する差の合計値とする。本事例ついては、先に述べた通り第1ラインL1は負荷上限時間の600時間に対して、負荷時間は379.8時間であり、以下の通り、220.2時間の余裕がある。
次に、負荷上限からの各負荷時間の差について述べる。これは、負荷上限を超過するライン工程と負荷上限に対して余裕のあるライン工程とに分け、それぞれにおいて各ライン工程の上限に対する差の合計値とする。本事例ついては、先に述べた通り第1ラインL1は負荷上限時間の600時間に対して、負荷時間は379.8時間であり、以下の通り、220.2時間の余裕がある。
600 − 379.8 = 220.2時間 ・・・(9)
第2ラインL2については、負荷時間は606.8時間であり、以下の通り6.8時間超過している。
第2ラインL2については、負荷時間は606.8時間であり、以下の通り6.8時間超過している。
600 − 606.8 = −6.8時間 ・・・(10)
なお、今回の事例では、超過側、余裕側のライン工程がそれぞれ第1ラインL1と第2ラインL2の1本ずつであったが、複数の場合はそれらの合計値で、超過側、余裕側の時間を求める。
なお、今回の事例では、超過側、余裕側のライン工程がそれぞれ第1ラインL1と第2ラインL2の1本ずつであったが、複数の場合はそれらの合計値で、超過側、余裕側の時間を求める。
これら式(4)(9)(10)で求められた値に対して、ステップS3では、起点となる解のロット境界を1機種分、右方向に移動させ、探索解候補を生成する。これは、図17に示す通りとなる。
初期解は、機種1からA5のロットサイズがそれぞれ1日、1日、2日、4日、8日であり、ロットサイズ1日と2日の境界は機種2と機種3の間に、ロットサイズ2日と4日の境界は機種3と機種4の間に、ロットサイズ4日と8日の境界は、機種4と機種5の間に、合計で3箇所存在している。探索解候補C1は、まず1つ目の境界、すなわちロットサイズ1日分と2日分のロット境界を1機種分、右方向へ移動させる。この結果、ロットサイズ1日分が設定されている右端の機種の隣にある機種3のロットサイズが1日分となり、機種1から機種5のロットサイズはそれぞれ1日分、1日分、1日分、4日分、8日分となる。同様に探索解候補C2では、2つ目のロット境界、すなわちロットサイズ2日分と4日分のロット境界を移動させると、機種1から機種5のロットサイズはそれぞれ1日、1日、2日、2日、8日となる。探索解候補C3では、それぞれ1日、1日、2日、4日、4日となる。
これら3つの探索解候補に対して、ステップS4で平均在庫日数を求める。ステップS5で負荷時間(余裕側)、負荷時間(超過側)を求める。
まず、探索解候補C1について述べる。
まず、探索解候補C1について述べる。
先のロットサイズを設定した、生産日程は、図18に示す通りとなり、平均在庫日数は、図19より1.25日となる。負荷時間については、第1ラインL1はロットサイズが機種1は1日、機種5は8日と初期解と変わらないため、同じく生産時間が213.2時間、切替時間が100時間、計画停止時間が62.5時間、非計画停止時間が4.2時間となり、合計で379.8時間であるため、負荷時間の余裕は220.2時間となる。第2ラインL2については、ロットサイズが初期解では機種3が2日であったものが、1日となっている。そのため、負荷時間については、生産時間は233.5時間、計画停止時間は62.5時間、非計画停止時間は4.2時間と変わらないが、切替時間は320時間と増加し、合計で620.2時間である。従って、負荷時間の超過は20.2時間となる。
同様に、探索解候補C2については平均在庫日数が1.20日、負荷時間(余裕側)は220.2時間、負荷時間(超過側)は46.8時間となり、探索解候補C3については、平均在庫日数が1.26日、負荷時間(余裕側)は220.2時間、負荷時間(超過側)は、6.8時間となる。
次に、これら3つの探索解候補の評価結果から採用する探索解候補、境界を選定し、振る方向を決定する。これは、次のようにして行う。まず、各探索解候補の負荷時間(超過側)に着目し、0のものに絞り込む。これは、その探索解候補において負荷上限を超過するラインが1つでも存在している場合、生産不可能となることを意味しており、そのような解を除外するために行う。今、探索解候補C1の負荷時間(超過側)は20.2時間、探索解候補C2については46.8時間、探索解候補C3は6.8時間であり、いずれの探索解候補も生産不可能である。このような場合は、境界を大ロット側へ振り、負荷時間を上限以下まで減少させる必要がある。この際、できる限り在庫を増加させずに境界を大ロット側へ振る必要がある。そのため、次のように探索解候補を選定する。まず、それぞれの探索解候補について、起点となる解(今回の場合は初期解)からの平均在庫日数の変化率を絶対値で算出する。例えば、初期解の平均在庫日数が1.30日であるのに対して、探索解候補C1については1.25日であるため、以下の式より、平均在庫日数の変化率(絶対値)は0.05日となる。
|1.3−1.25|=0.05
同様に、探索解候補C2については0.1日、探索解候補C3については0.04日となる。最も在庫日数変化率(絶対値)の小さい探索解候補はC3であり(ステップS6)、この境界を大ロット側へ振る(ステップS7)。すなわち、次は機種1から機種5のロットサイズが、それぞれ1日、1日、2日、8日、8日を2回目の解として探索を行う(ステップS8)。
同様に、探索解候補C2については0.1日、探索解候補C3については0.04日となる。最も在庫日数変化率(絶対値)の小さい探索解候補はC3であり(ステップS6)、この境界を大ロット側へ振る(ステップS7)。すなわち、次は機種1から機種5のロットサイズが、それぞれ1日、1日、2日、8日、8日を2回目の解として探索を行う(ステップS8)。
この解のロットサイズに基づいた自工程P1の生産日程計画をたてると、その平均在庫日数は1.48日であり、第1ラインL1の負荷時間は379.8時間、第2ラインL2の負荷時間は540.2時間であり、それぞれ上限600時間に対して余裕がある。従って、負荷時間(余裕側)は以下の通り、280.0時間となる。
(600−379.8)+(600−540.2)= 280.0
また、負荷時間(超過側)は0となる。
この解に対して探索解候補を生成する。ロットサイズ1日と2日の境界は機種2と機種3の間に存在する。この解はロットサイズ4日の設定が無いが、この場合2日と4日および4日と8日の境界が共に機種3と機種4の間に存在するものとして取り扱う。従って、探索解候補は図20に示す通り、次のようになる。
また、負荷時間(超過側)は0となる。
この解に対して探索解候補を生成する。ロットサイズ1日と2日の境界は機種2と機種3の間に存在する。この解はロットサイズ4日の設定が無いが、この場合2日と4日および4日と8日の境界が共に機種3と機種4の間に存在するものとして取り扱う。従って、探索解候補は図20に示す通り、次のようになる。
探索解候補C1については、ロットサイズ1日と2日の境界を小ロット側へ振るため、機種1から機種5のロットサイズをそれぞれ1日、1日、1日、8日、8日と設定したものになる。探索解候補C2は、ロットサイズ2日と4日の境界を振るため、機種1から機種5のロットサイズを1日、1日、2日、2日、8日と設定したものになる。探索解候補C3は、同様に機種1から機種5のロットサイズを1日、1日、2日、4日、8日と設定したものになる。
これらに対して、同様に平均在庫日数、負荷時間(余裕側)、負荷時間(超過側)を求める。図9右側に示す通り、探索解候補C1はそれぞれ1.43日、267時間、0時間、探索解候補C2はそれぞれ1.2日、220時間、47時間、探索解候補C3はそれぞれ1.3日、220時間、6.8時間である。この中で負荷上限を超過していない探索解候補はC1のみであるため、この探索解候補を3回目の解として探索を進める。
以上の手順で探索を進めると、4回目の解は機種1から機種5のロットサイズがそれぞれ1日、1日、8日、8日、8日となり、5回目の解は1日、1日、1日、8日、8日、6回目の解は1日、1日、8日、8日、8日となり、ロットサイズ1日および8日の境界が機種3およびは機種4の間を行き来する。このように同じ解の2回以上繰り返しが発生した場合、探索が収束したものとし、ステップS9では平均在庫日数が小さい方を最適解として探索を終了する。
従って、本事例の場合、機種1から機種5のロットサイズが1日、1日、1日、8日、8日が最適解であり、平均在庫日数は1.43日、負荷時間の余裕は第1ラインL1および第2ラインL2の合計で266時間である。
以上の手順により、負荷上限以内で在庫を最小とするロットサイズの最適解を求める事ができる。
なお、前述のロットサイズ候補や初期解については、任意に設定することも可能である。また、上記の具体例では、日単位での計画を前提に製品の生産量を台数とする前提で説明したが、期間については時間単位、分単位など、また生産量についても重量や体積でロットサイズ立案を行うなど、任意の計画単位に対して適用可能である。
なお、前述のロットサイズ候補や初期解については、任意に設定することも可能である。また、上記の具体例では、日単位での計画を前提に製品の生産量を台数とする前提で説明したが、期間については時間単位、分単位など、また生産量についても重量や体積でロットサイズ立案を行うなど、任意の計画単位に対して適用可能である。
上記の実施の形態では、ステップS9での探索解候補のロット境界の収束判定は、同じ解が交互に繰り返し出現した場合に在庫期間の少ない方の探索解を各機種のロットサイズと決定したが、局所解に陥ることを防ぐために、異なる複数の初期解に対して同様の探索を繰り返し、それぞれの解の中から最も在庫期間が少ないものを選択するなどによっても同様に実施できる。
本発明は、負荷上限以内で在庫を最小とするロットサイズの最適解を求める事ができる効果を有し、電機・鉄鋼・機械などの製造業全般の分野に加え、医療・食品・流通などの分野における自工程と後工程の間の在庫削減にも応用できる。
6 後工程生産計画
7 設備能マスタ
8 製品マスタ
10 生産計画作成部
7 設備能マスタ
8 製品マスタ
10 生産計画作成部
Claims (2)
- 自工程の計画立案期間におけるロットサイズを決定するに際し、
前記計画立案期間における後工程の生産計画の機種ごとの合計生産台数を順に並べ、前記後工程の生産計画の各機種の合計生産台数を表示したPQチャートに基づいて、各機種の生産台数を期間の初日に生産するロットサイズをとる機種の数が等しくなるようにロット境界を決定した初期解を生成し、
前記初期解の在庫期間と負荷時間を計算し、
前記初期解の各ロット境界を前記PQチャート上で小ロット側に振って探索解候補を生成し、
生成した各探索解候補の平均在庫期間と負荷時間を求め、負荷時間が上限を超過している探索解候補を除外して絞込みし、在庫期間変化率の良い探索解候補を選択し、
選択した探索解候補の負荷時間が上限を超過していない探索解候補のロット境界を前記PQチャート上で小ロット側と大ロット側のうちの小ロット側へ移動させ、
選択した探索解候補の負荷時間が上限を超過している探索解候補のロット境界を前記PQチャート上で小ロット側と大ロット側のうちの大ロット側へ移動させ、
探索解候補のロット境界の収束を判定して各機種のロットサイズと決定する
ロットサイズ算出方法。 - 後工程の計画立案期間における生産計画に基づいて、前記後工程へ加工対象を搬入する自工程のロットサイズを決定する処理装置を設け、この処理装置は、
前記計画立案期間における後工程の生産計画の機種ごとの合計生産台数を順に並べ、前記後工程の生産計画の各機種の合計生産台数を表示したPQチャートに基づいて、各機種の生産台数を期間の初日に生産するロットサイズをとる機種の数が等しくなるようにロット境界を決定した初期解を生成し、
前記初期解の在庫期間と負荷時間を計算し、
前記初期解の各ロット境界を前記PQチャート上で小ロット側に振って探索解候補を生成し、
生成した各探索解候補の平均在庫期間と負荷時間を求め、負荷時間が上限を超過している探索解候補を除外して絞込みし、在庫期間変化率の良い探索解候補を選択し、
選択した探索解候補の負荷時間が上限を超過していない探索解候補のロット境界を前記PQチャート上で小ロット側と大ロット側のうちの小ロット側へ移動させ、
選択した探索解候補の負荷時間が上限を超過している探索解候補のロット境界を前記PQチャート上で小ロット側と大ロット側のうちの大ロット側へ移動させ、
探索解候補のロット境界の収束を判定して各機種のロットサイズと決定する
よう構成された
ロットサイズ算出装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010225290A JP2012079185A (ja) | 2010-10-05 | 2010-10-05 | ロットサイズの算出方法および装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2010225290A JP2012079185A (ja) | 2010-10-05 | 2010-10-05 | ロットサイズの算出方法および装置 |
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JP2012079185A true JP2012079185A (ja) | 2012-04-19 |
Family
ID=46239323
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2010225290A Pending JP2012079185A (ja) | 2010-10-05 | 2010-10-05 | ロットサイズの算出方法および装置 |
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Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2012079185A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN113031551A (zh) * | 2021-03-09 | 2021-06-25 | 科大智能物联技术有限公司 | 一种车间自动化生产线智能排布方法及系统 |
-
2010
- 2010-10-05 JP JP2010225290A patent/JP2012079185A/ja active Pending
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