JP2012068830A - 情報処理装置及び方法、並びにプログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】複数のオブジェクトを組み合わせて対象物の3次元形状を設計するにあたり、オブジェクト間の拘束条件を柔軟かつ有効的に活用することで、設計作業の効率化を図ること。
【解決手段】複写部72は、別パーツとの間にパーツ間拘束が設定されているパーツを、当該パーツ間拘束(拘束条件)の設定を外してソリッド単位で複写することによって、対応する部品モデルを生成し、CADデータ記憶部61のうち、パーツが記憶されている第1の場所とは別の第2記憶場所に記憶させる。リンク部73は、第1記憶場所に記憶されたオブジェクトと、第2記憶場所に記憶された複写オブジェクトとのリンク関係を示すリンク情報を生成し、リンク情報を第1記憶場所及び第2記憶場所の各々に記憶させる。
【選択図】図3

Description

本発明は、複数のオブジェクトを組み合わせて対象物の3次元形状を設計することが可能な、情報処理装置及び方法、並びにプログラムに関する。特に、本発明は、オブジェクト間の拘束条件を柔軟かつ有効的に活用することで、設計作業の効率化を図ることが可能な、情報処理装置及び方法、並びにプログラムに関する。
従来、複数のオブジェクトを組み合わせて対象物の3次元形状を設計することが可能なCAD(ComputerAided Design)システムが、様々な技術分野で利用されている(特許文献1参照)。
例えば自動車の部品の金型を設計する技術分野では、金型の各部品に相当する各オブジェクト(パーツや部品モデル)を組み合わせることによって、金型の3次元形状を設計するCADシステムが利用されている。
このようなCADシステムにおいては、複数のオブジェクトの間に、相互の位置関係等を規定する拘束条件が設定される場合がある。
このような拘束条件が設定されている場合には、1つのオブジェクトが修正されると、他のオブジェクトも、当該拘束条件に従って自動的に追従するように修正される。
従って、設計者は、拘束条件を活用することで、複数のオブジェクトの1つ1つを逐一修正する必要はなく、1つのオブジェクトを修正すれば済む。
平9−210869号公報
しかしながら、立場の異なる複数の設計者が同一のCADシステムを利用する場合、1人の設計者が用いた拘束条件は、他の設計者にとって、必ずしも好適でなく、不要な場合もある。
例えば、自動車の部品の金型を設計する技術分野では、一般的に、複数の設計の段階が存在し、各段階毎に別々の設計者が担当する。ただし、最終的に採用される金型の部品は同一になるため、各段階の別々の設計者が、同一部品に相当する同一オブジェクトを用いて、それぞれ設計する場合がある。しかしながら、このような場合には、各段階の別々の設計者毎に、必要な拘束条件が異なったり、拘束条件が不要になったりする。
このため、同一オブジェクトを用いて設計する場合であっても、オブジェクト間の拘束条件の適用可否を設計の各段階に応じて選択できる等、オブジェクト間の拘束条件を柔軟かつ有効的に活用することができるようになれば、設計作業の効率化を図ることが可能になる。
しかしながら、特許文献1も含め従来のCADシステムでは、オブジェクト間の拘束条件を柔軟かつ有効的に活用できているとはいい難い。
例えば特許文献1によれば、第1部品(オブジェクト)に対して第2部品(別オブジェクト)の組付けを行う際に、設計者は、第1部品から独立した疑似モデル(対応オブジェクト)を作成して、疑似モデルと第2部品との間の組付け条件(拘束条件)を個別に定義することができる。しかしながら、この場合、複数の設計者毎に、或いは各段階等の状況が異なる設計毎に、新たな疑似モデルの作成が必要になり、さらに、新たな組付け条件(拘束条件)の定義が必要になるため、オブジェクト間の拘束条件を柔軟かつ有効的に活用できているとはいい難い。
本発明は、このような状況に鑑みてなされたものであり、複数のオブジェクトを組み合わせて対象物の3次元形状を設計するにあたり、オブジェクト間の拘束条件を柔軟かつ有効的に活用することで、設計作業の効率化を図ることを目的とする。
本発明の情報処理装置は、
複数のオブジェクトを組み合わせて対象物の3次元形状を設計する情報処理装置であって、
別オブジェクト(例えば実施形態におけるパーツ12)との間に拘束条件(例えばパーツ間拘束)が設定されているオブジェクト(例えば実施形態におけるパーツ11)を、当該拘束条件の設定を外して複写することによって複写オブジェクト(例えば実施形態における部品モデル21)を生成し、前記オブジェクトが記憶されている第1記憶場所(例えば実施形態における「検討完了CADデータ」フォルダ内の「ユニット」フォルダ)とは別の第2記憶場所(例えば実施形態における「設計CADデータ」フォルダ内の「Assy」フォルダ)に記憶させる複写手段(例えば実施形態における複写部72)と、
前記第1記憶場所に記憶された前記オブジェクトと、前記複写手段により前記第2記憶場所に記憶された前記複写オブジェクトとのリンク関係を示すリンク情報を生成し、前記リンク情報を前記第1記憶場所及び前記第2記憶場所の各々に記憶させるリンク手段(例えば実施形態におけるリンク部73)と、
を備えることを特徴とする。
この発明によれば、別オブジェクトとの間の拘束条件が必要な設計では、第1記憶場所に記憶されたオブジェクトを用いて設計することができる一方、当該拘束条件が不要な設計では、第2記憶場所に記憶された複写オブジェクトを用いて設計することができる。
この場合、リンク情報によって、オブジェクト側が修正された場合には複写オブジェクトにもその修正を反映させ、また、複写オブジェクト側が修正された場合には複写オブジェクトにもその修正を反映させることができる。一方で、オブジェクト側が修正された場合には、拘束条件により、別オブジェクトにもその修正を反映させることができるが、複写オブジェクト側が修正された場合には、拘束条件の設定が外されているため、別オブジェクトにはその修正は反映されない。
即ち、オブジェクトの修正によって、複写オブジェクト及び別オブジェクトが連動して修正される。これに対して、複写オブジェクトの修正によって、オブジェクトは連動して修正されるが、別オブジェクトは修正されない。
このように、オブジェクト間の拘束条件を柔軟かつ有効的に活用することができる。その結果、設計作業の効率化を図ることが可能になる。
この場合、
前記オブジェクトは1以上のソリッドから構成されており、
前記複写手段により前記複写オブジェクトが生成される前には、前記1以上のソリッド(例えば実施形態におけるソリッド51o,52o)、及び、前記拘束条件を含む第1パラメータ(例えば実施形態における63o)が、前記第1記憶場所に対応付けられて記憶されており、
前記複写手段は、前記第1パラメータの複写を禁止した状態で、前記1以上のソリッドを複写して、前記複写オブジェクトとして(例えば実施形態におけるソリッド51c,52cとして)前記第2記憶場所に記憶させ、
前記リンク手段は、前記リンク情報を含む第2パラメータを生成し、前記第2パラメータを前記1以上のソリッドと対応付けて前記第1記憶場所及び前記第2記憶場所の各々に記憶させる(パラメータ61o,62oをパーツ11のファイルに記憶させ、パラメータ61c,62cを部品モデル21のフォルダに記憶させる)、
ようにしてもよい。
本発明の情報処理方法及びプログラムは、複数のオブジェクトを組み合わせて対象物の3次元形状を設計するにあたり、オブジェクト間の拘束条件を柔軟かつ有効的に活用することで、設計作業の効率化を図ることが可能になる。
本発明によれば、複数のオブジェクトを組み合わせて対象物の3次元形状を設計するにあたり、オブジェクト間の拘束条件を柔軟かつ有効的に活用することで、設計作業の効率化を図ることが可能になる。
本発明の情報処理システムの一実施形態に係る、3次元形状データ設計システムの機能の概略を説明する図である。 本発明の情報処理システムの一実施形態に係る、3次元形状データ設計システムの機能の概略を説明する図である。 本発明の情報処理システムの一実施形態に係る、3次元形状データ設計システムの機能的構成を示す機能ブロック図である。 図3の3次元形状データ設計システムのCADデータ記憶部のデータ構造の一例を示している。 図3の3次元形状データ設計システムが実行するリンク付複写処理の流れを説明するフローチャートである。 図5のリンク付複写処理のうち検討データ分類リスト処理の詳細な流れを示すフローチャートである。 図6の検討データ分類リスト処理により作成される検討データ分類リストの一例を示している。 図5のリンク付複写処理で用いられる複写用リストの一例を示している。 図5のリンク付複写処理のうち流用処理の詳細な流れを示すフローチャートである。 図5のリンク付複写処理のうち複写処理の詳細な流れを示すフローチャートである。 図5のリンク付複写処理のうちリンク処理の詳細な流れを示すフローチャートである。 図5のリンク付複写処理のうちチェック処理の詳細な流れを示すフローチャートである。 図3の3次元形状データ設計システムを1代の情報処理装置で構成した場合のハードウェア構成を示すブロック図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の情報処理システムの一実施形態に係る、3次元形状データ設計システムの機能の概略を説明する図である。
3次元形状データ設計システムは、異なる立場の複数の設計者の各々による操作を受け付け、例えば自動車の部品の金型を対象物として、当該対象物の3次元形状の設計を行うことができる。
ここで、3次元形状データ設計システムで用いられるオブジェクトのうち、保存可能な3次元形状のオブジェクトの最小単位を、以下、「ソリッド」と呼ぶ。
これらのソリッドが1以上用いられて、金型の1部品に該当するオブジェクトが構築される。このような金型の1部品に該当するオブジェクトを、以下、「パーツ」又は「部品モデル」と呼ぶ。本実施形態では、後述する金型の設計段階の違いに応じて「パーツ」と「部品モデル」を使い分けるが、このような使い分けは、説明の便宜上のものであって、特に必須なわけではない。
図1に示すように、金型の設計の段階は、一般的に、型仕様検討段階と型設計段階との2段階に大別される。
型仕様検討段階とは、金型により製作される自動車の部品(製品)の特性の観点から、当該金型を如何なる形状にするのかという設計思想の下、金型の仕様を構想する段階をいう。
型設計段階とは、自動車の部品(製品)から離れて、金型自身の特性の観点から、当該金型を如何なる形状にするのかという設計思想の下、金型の形状を設計する段階をいう。
図1の例では、設計される金型は、プレス用の上金型と下金型とであるものとされている。即ち、自動車の部品の材料が、垂直方向に対向して配置される上金型と下金型との間に挿入され、上金型と下金型によって垂直方向にプレスされることによって、当該自動車の部品が製作される場合における、当該上金型と当該下金型の3次元形状が設計されるものとされている。
具体的には、図1中最右方の「リンク活用修正結果」の枠内に示されるように、上金型モデル31の3次元形状と、下金型モデル32の3次元形状とが最終的に設計されるものとされている。
上金型モデル31は、部品モデル21と部品モデル23とが結合されることによって構築されるものとする。
下金型モデル32は、部品モデル22と部品モデル24とが結合されることによって構築されるものとする。
型仕様検討段階では、このような部品モデル21乃至24の各々に対応する、パーツ11乃至14の各々を用いた設計がなされるものとする。
型仕様検討段階では、金型により製作される製品(自動車の部品)の特性として、垂直方向にプレスされて製品が製作される点に着目した設計がなされる。従って、このような設計のためには、垂直方向に対向して配置されるパーツ11とパーツ12との位置関係、及び、垂直方向に対向して配置されるパーツ13とパーツ14との位置関係が重要になる。
このため、型仕様検討段階では、これらの垂直方向の位置関係をむやみに変化させることはできず、垂直方向に対向して配置される2つのパーツ間に一定の束縛条件を設定する必要が生ずる。このような一定の束縛条件は、図1においては上下方向の両矢印により示されており、以下、「パーツ間拘束」と呼ぶ。
ここで、例えば、図1には図示しないが、型仕様検討段階には、設計者A及び設計者Bが存在し、型設計段階には、設計者C及び設計者Dが存在するものとする。
この場合、例えば、設計者Aは、3次元形状データ設計システムを操作して、左側のパーツ11及びパーツ12の位置関係等を設計するものとする。
また例えば、設計者Bは、3次元形状データ設計システムを操作して、右側のパーツ13及びパーツ14の位置関係等を設計するものとする。
図1の左方から右方に従って時間が経過するものとし、図1の最左方の型仕様検討段階の図が、設計者A及び設計者Bによって、パーツ11乃至パーツ14の位置関係についての最初の検討が終了した時点の様子を示している。
この時点では、型設計段階で用いる部品モデル21乃至24は未だ生成されていない。
そこで、3次元形状データ設計システムは、パーツ11乃至14の各々を複写(形状のみならず配置位置等も複写)することによって、部品モデル21乃至24の各々を生成する。
より正確にいえば、例えば、パーツ11を構成する1以上のソリッド(そのパラメータ等含む)が複写され、その結果として、複写された1以上のソリッドから構成されるオブジェクトが部品モデル21として生成される。パーツ12乃至パーツ14の各々に対応する部品モデル22乃至24も同様に生成される。このように、実際の複写の単位は、ソリッドになる。
この場合、3次元形状データ設計システムにおいては、パーツ11乃至14の各々と、部品モデル21乃至24の各々との記憶場所は異なる。そこで、3次元形状データ設計システムは、複写元たるパーツ11乃至14の各々と、複写先たる部品モデル21乃至24の各々との間に、相互の記憶場所が参照できるようなリンクを設定する。
ただし、型仕様検討段階で必要であった垂直方向の位置関係のパーツ間拘束については、型設計段階では設計上不都合を生ずる場合があるので、複写が禁止される。
このような3次元形状データ設計システムによる複写の処理を、以下、図1の記載に併せて、「リンク付複写」と呼ぶ。
リンク付複写後も、設計者Aや設計者Bは、3次元形状データ設計システムを操作して、パーツ11乃至14の各々を移動させることによって、各々の配置位置を修正することができる。
例えば、図1の例では、「手動」と表記された右向矢印が、設計者Aや設計者Bによる操作を示している。即ち、設計者Aは、パーツ11を右上方向に移動することによって、その配置位置を移動先の位置に修正している。設計者Bは、パーツ13を右下方向に移動することによって、その配置位置を移動先の位置に修正している。
この場合、型仕様検討段階においては、リンク付複写後であっても、パーツ11及び12について、並びに、パーツ13及び14について、垂直方向のパーツ間拘束のそれぞれの設定は有効になっている。
そこで、図1中「自動」と表記された右向矢印に示すように、3次元形状データ設計システムは、パーツ間拘束に従って、パーツ11の移動先の位置に追従させてパーツ12を移動させた場合における、その移動先の位置をパーツ12の配置位置として修正する。
同様に、3次元形状データ設計システムは、パーツ間拘束に従って、パーツ13の移動先の位置に追従させてパーツ14を移動させた場合における、その移動先の位置をパーツ14の配置位置として修正する。
さらに、リンク付複写によって、パーツ11乃至14の各々と部品モデル21乃至24の各々とは相互にリンクしている。
そこで、図1中「自動反映」と表記された下向矢印に示すように、3次元形状データ設計システムは、これらのリンクに従って、パーツ11乃至14の各々の移動先の各位置を、部品モデル21乃至24の各配置位置となるように修正する。即ち、型仕様検討段階の修正が自動的に反映されて、型仕様段階においても同様の修正がなされる。
ここで、例えば、型設計段階の設計者Cは、3次元形状データ設計システムを操作して、上金型モデル31の3次元形状を設計するものとする。
この場合、設計者Cは、上側の部品モデル21及び23を結合することによって、図1の最右方のリンク活用修正結果の枠内に示すような、上金型モデル31を作成する。
このようにして、上側の部品モデル21及23の配置位置が、リンク付複写後に型仕様検討段階側の修正内容が反映された位置となっている状態で、上金型モデル31が作成される。
また例えば、型設計段階の設計者Dは、3次元形状データ設計システムを操作して、下金型モデル32の3次元形状を設計するものとする。
この場合、設計者Dは、下側の部品モデル22及び24を結合することによって、図1の最右方のリンク活用修正結果の枠内に示すような、下金型モデル32を作成する。
即ち、下側の部品モデル22及24の位置が、リンク付複写後に型仕様検討段階側の修正内容が反映された位置となっている状態で、下金型モデル32が作成される。
図2は、本発明の情報処理システムの一実施形態に係る、3次元形状データ設計システムの機能のうち、設計段階で部品モデルを単独で修正する場合における機能の概略を説明する図である。
パーツ間拘束による垂直方向の自動追従が不要な場合には、設計者Cは、3次元形状データ設計システムを操作して、部品モデル21及び23の各々を独立して任意の位置に移動させることによって、それらの配置位置を修正することができる。
ここで、リンク付複写では、パーツ間拘束の複写が禁止されている。よって、型設計段階で、上側の部品モデル21又は23の配置位置が修正されたとしても、下側の部品モデル22及び24はその修正に自動追従しない。即ち、下側の部品モデル22及び24の配置位置は変化せずに元の位置のまま保持される。
このように、設計者は、本実施形態の3次元形状データ設計システムを用いることで、設計状況(設計段階等の状況)に応じて、パーツ間拘束の有無を適宜選択しながら、各パーツや各部品モデルを用いて自由度の高い設計をすることができる。このようにして、金型の3次元形状の設計の効率が向上する。
図3は、本発明の情報処理システムの一実施形態に係る、3次元形状データ設計システムの機能的構成のうち、図1や図2を参照して説明した機能を実現するための機能的構成を示す機能ブロック図である。
図3に示すように、3次元形状データ設計システム51は、CADデータ記憶部61と、プログラム記憶部62と、ファイルオープン部63と、プログラム起動部64と、プログラム実行部65と、を備えている。
ここで、システムとは、複数の装置や複数の処理部により構成される装置全体を表すものをいう。即ち、1つの筺体に含まれる範囲を1台と定義するならば、3次元形状データ設計システム51は、1台の装置で構成することもできるし、複数台の装置で構成することもできる。
3次元形状データ設計システム51が複数台の装置で構成される場合、CADデータ記憶部61乃至プログラム実行部65の各々は、任意の台数の任意の装置にそれぞれ独立して搭載することが可能である。ここで、任意の台数の装置としたのは、1つの機能ブロックは、システム全体として機能を発揮できれば足りるため、システムを構成する複数の装置の各々に対して機能を分散させて搭載することも可能だからである。
換言すると、図3に示すCADデータ記憶部61乃至プログラム実行部65の各機能が、3次元形状データ設計システム51内で発揮できれば足りるため、3次元形状データ設計システム51の機能的構成は図3の例に特に限定されない。例えば、図3に示す幾つかの機能ブロックを1つの機能ブロックにまとめることも可能であるし、逆に、図3に示す1つの機能ブロックを複数の機能ブロックに分割することも可能である。
また、当然ながら、図3に図示せぬ機能ブロックを、3次元形状データ設計システム51に搭載させることも容易に可能である。
また、各機能ブロックの実現形態は、ハードウェア単体であってもよいし、ソフトウェア単体であってもよいし、或いはまた、ハードウェアとソフトウェアとの組み合わせであってもよい。
CADデータ記憶部61は、3次元形状データ設計システム51に用いるCADデータ、例えば図1に示す各種CADデータ、即ち、パーツ11乃至14や、部品モデル21乃至24等を記憶する。
図4は、CADデータ記憶部61のデータ構造の一例を示している。
図4に示すように、CADデータ記憶部61のデータ構造として、いわゆるツリー構造が採用されている。
図4に示すように、CADデータ記憶部61において、「Root」という最上位層の直下の層には、「検討完了CADデータ」フォルダと、「設計CADデータ」フォルダと、が配置されている。
「検討完了CADデータ」フォルダには、本実施形態では図1や図2に示す型仕様検討段階で用いるCADデータが含められる。即ち、「検討完了CADデータ」フォルダは、図1や図2の例でいえば、パーツ11及び12を用いた設計を行う設計者A、並びに、パーツ13及び14を用いた設計を行う設計者Bにより管理又は利用される。
また、「設計CADデータ」フォルダには、本実施形態では図1や図2に示す型設計段階で用いるCADデータが含められる。即ち、「設計CADデータ」フォルダは、図1や図2の例でいえば、部品モデル21及び23を用いた設計を行う設計者C、並びに、部品モデル22及び24を用いた設計を行う設計者Dにより管理又は利用される。
「検討完了CADデータ」フォルダの下層には、1以上の「ユニット」フォルダが配置される。
「ユニット」フォルダ内には、1以上の「パーツ」ファイルが含められる。
「ユニット」フォルダの単位は、特に限定されないが、本実施形態では説明の便宜上、設計者単位であるものとする。
即ち、図1や図2の例でいえば、パーツ11及び12を用いた設計を行う設計者Aが、「ユニット1」フォルダを管理又は利用する。この「ユニット1」には、例えば、「パーツ」ファイルとして、パーツ11及びパーツ12の各ファイルが含められる。
また、パーツ13及び14を用いた設計を行う設計者Bが、「ユニット2」フォルダを管理又は利用する。
「パーツ」ファイルには、1以上のソリッドと、1以上のパラメータとが含められる。
例えば「パーツ」ファイルの一例としてパーツ11のファイルに着目すると、当該パーツ11のファイルには、ソリッド51o,52o、パラメータ61o,62o,63o、及び、パラメータ71o,72oが含められている。なお、パラメータ61o,62o,63o、及び、パラメータ71o,72oの具体的な内容については後述する。
このような「検討完了CADデータ」フォルダに対して、「設計CADデータ」フォルダの下層には、1以上の「Assy」フォルダが配置される。
「Assy」フォルダ内には、1以上の「部品」ファイルが含められる。
「Assy」フォルダの単位は、特に限定されないが、本実施形態では説明の便宜上、設計者単位であるものとする。
即ち、図1や図2の例でいえば、部品モデル21及び23を用いた設計を行う設計者Cが、「AssyA」フォルダを管理又は利用する。後述するようにリンク付複写後には、「AssyA」には、「部品」ファイルとして、部品モデル21及び23の各ファイルが含められる。
また、部品モデル22及び24を用いた設計を行う設計者Dが、「AssyA」フォルダを管理又は利用する。
「部品」ファイルは、原則として、とある「パーツ」ファイルがリンク付複写された結果、生成されるものである。即ち、複写元の「パーツ」ファイル内の各データが複写されたものが、原則として、「部品」ファイルに含まれる。
ここで、「原則として」と記述した理由は、上述したように、リンク付複写とは、「パーツ」ファイルに含まれるデータの全てを複写するものではなく、パーツ間拘束を示すデータ等一部のデータの複写は禁止するものだからである。
その点で、リンク付複写の単位は、パーツ単位というより、ソリッド単位であると把握することができる。
例えば、パーツ11のファイルがリンク付複写された結果、部品モデル21のファイルが「AssyA」のフォルダ内に含まれることになる。具体的には、このときのリンク付複写は、次のように行われる。
即ち、パーツ11のファイルに含まれるソリッド51o,52oの各々が複写され、その結果、ソリッド51c,52cの各々が得られて、部品モデル21のファイルに含められる。
この場合、ソリッド51oに関するパラメータ71o,72o(例えば配置位置等を示すパラメータ)も複写されて、その結果、パラメータ71c,72cの各々が得られて、ソリッド51cと対応付けられて部品モデル21のファイルに含められる。
さらに、複写元のソリッド51oと複写先のソリッド51cとのリンク関係を示す情報(以下、「リンク情報」と呼ぶ)が別のパラメータとして生成される。
具体例については後述するが、リンク情報は、少なくとも、リンク相手の記憶場所を含むものとする。
具体的には、複写元のソリッド51oに関するリンク情報(リンク相手の複写先のソリッド51cの記憶場所を少なくとも含む)としてパラメータ61oが生成されて、パーツ11のファイル内に含められる。一方、複写先のソリッド51cに関するリンク情報(リンク相手の複写元のソリッド51oの記憶場所を少なくとも含む)としてパラメータ61cが生成されて、部品モデル21のファイル内に含められる。
同様に、複写元のソリッド52oに関するリンク情報(リンク相手の複写先のソリッド52cの記憶場所を少なくとも含む)としてパラメータ62oが生成されて、パーツ11のファイル内に含められる。一方、複写先のソリッド52cに関するリンク情報(リンク相手の複写元のソリッド52oの記憶場所を少なくとも含む)としてパラメータ62cが生成されて、部品モデル21のファイル内に含められる。
ここで、パーツ11のファイル内には、垂直方向に対向して配置される別のパーツ12に関するパーツ間拘束を含むパラメータ63oが、リンク付複写が行われる前から存在しているものとする。この場合、リンク付複写では、パーツ間拘束の複写が禁止されるため、パラメータ63oの複写が禁止される。このため、部品モデル21のフォルダ内には、パーツ間拘束を含むパラメータ63oに対応するパラメータは存在しないのである。
このようなリンク付複写が行われた結果として、パーツ11及び部品モデル21の各フォルダの構成は、図4に示す構成になる。
図3に戻り、プログラム記憶部62は、このようなリンク付複写を実現するアプリケーションプログラム(以下、「リンク付複写プログラム」と呼ぶ)を記憶する。
ファイルオープン部63は、CADデータ記憶部61に記憶されている各ファイルをオープンする。
ファイルオープン部63によりオープンされたファイルは、各種データの読み書きが可能になる。その後、オープンされたファイルからの各種データの読み出し、及び、オープンされたファイルに対する各種データの書き込みは、後述するプログラム実行部65の制御の下、ファイルオープン部63により実行される。
具体的には例えば図4の例でいえば、「検討完了CADデータ」フォルダに含まれるパーツ11乃至パーツ14の各ファイル、及び、「設計CADデータ」フォルダに含まれる部品モデル21乃至24の各ファイルがオープンになる。
なお、「各ファイルをオープン」とは、「検討完了CADデータ」及び「設計CADデータ」の各フォルダがオープンになること、即ち、これらのフォルダ内に、新たなフォルダやファイルを作成することや、既存のフォルダやファイルを削除することも含む概念である。
プログラム起動部64は、プログラム記憶部62に記憶されているリンク付複写プログラムを起動する。
プログラム実行部65は、プログラム起動部64により起動されたリンク付複写プログラムを実行する。
ここで、リンク付複写プログラムは、1以上のコンピュータに対して、少なくとも、リスト化機能、複写機能、リンク機能、部品名入力機能、及びチェック機能を実現させる。1以上のコンピュータとは、プログラム実行部65の存在場所であり、例えば後述する図13のCPU101を含むコンピュータが該当する。
プログラム実行部65には、リスト化機能を実現するリスト化部71と、複写機能を実現する複写部72と、リンク機能を実現するリンク部73と、流用機能を実現する流用部74と、チェック機能を実現するチェック部75と、が設けられている。
リスト化機能とは、主に、CADデータ記憶部61内の「検討完了CADデータ」フォルダの内容をソリッド単位でリスト化する、という機能である。
このようなリスト化機能の実現により生成されるリスト、即ち、各ソリッドが羅列されたリストを、以下、「検討データ分類リスト」と呼ぶ。また、リスト化機能を実現する処理、即ち、検討データ分類リストを生成するまでの処理を、以下、「検討データ分類リスト処理」と呼ぶ。
即ち、リスト化部71は、検討データ分類リスト処理を実行することによって、検討データ分類リストを生成する。なお、検討データ分類リスト処理の詳細については図6を参照して、検討データ分類リストの具体例については図7を参照して、それぞれ後述する。
複写機能とは、主に、検討データ分類リストに羅列されたソリッドのうち、複写対象のソリッドを、CADデータ記憶部61内の「設計CADデータ」フォルダ内に複写する、という機能である。
このような複写機能を実現する処理を、以下、「複写処理」と呼ぶ。
即ち、複写部72は、複写処理を実行する。なお、複写処理の詳細については、図10を参照して後述する。
リンク機能とは、主に、複写機能の実現により複写されたソリッドに関するリンク情報を生成し、それをパラメータとして複写元と複写先の各々に格納する、という機能である。
このようなリンク機能を実現する処理を、以下、「リンク処理」と呼ぶ。
即ち、リンク部73は、リンク処理を実行する。なお、リンク処理の詳細については、図11を参照して後述する。
流用機能とは、次のような機能をいう。即ち、複写処理やリンク処理を実行するためには、複写先の指示が必要になる。このような指示は、後述するように、原則として、設計者が、3次元形状データ設計システム51を手動操作することによって行われる。しかしながら、設計者等にとっては、このような手動操作は、煩雑で手間のかかるものである。そこで、このような手動操作の負荷を軽減すべく、過去に行われた指示を流用する機能が、流用機能である。
即ち、流用機能とは、検討データ分類リストに羅列されたソリッドの中には、過去にリンク付複写が行われたものもあり得るため、そのようなソリッドについては、過去のリンク付複写で用いられた複写先の指示を流用する、という機能である。
このような流用機能を実現する処理を、以下、「流用処理」と呼ぶ。
即ち、流用部74は、流用処理を実行する。なお、流用処理の詳細については、図9を参照して後述する。
チェック機能とは、主に、検討データ分類リストに羅列されたソリッドの、複写元と複写先のリンク関係の整合性をチェックする、という機能である。
このようなチェック機能を実現する処理を、以下、「チェック処理」と呼ぶ。
即ち、チェック部75は、チェック処理を実行する。なお、チェック処理の詳細については、図12を参照して後述する。
このようなリンク付複写プログラムの実行により実現される処理、即ち、検討データ分類リスト処理、複写処理、リンク処理、流用処理、及びチェック処理等からなる処理全体を、以下、「リンク付複写処理」と呼ぶ。
さらに以下、図5以降の図面を参照して、リンク付複写処理の流れについて説明する。
図5は、リンク付複写処理の流れを説明するフローチャートである。
リンク付複写処理は、CADデータ記憶部61に記憶されている各ファイルがファイルオープン部63によりオープンされ、プログラム記憶部62に記憶されているリンク付複写プログラムがプログラム起動部64により起動されたことを契機として、開始される。
ステップS1において、リスト化部71は、検討データ分類リスト処理を実行する。
図6は、検討データ分類リスト処理の詳細な流れを示すフローチャートである。
ステップS21において、リスト化部71は、リスト作成範囲として、N個のソリッドを指定し、ソリッド番号i=1乃至Nの番号をそれぞれ付す。
ここで、Nは、CADデータ記憶部61内の「検討完了CADデータ」フォルダに含まれるソリッドの総数以下の整数値であって、任意に設定可能な設定値である。
ステップS22において、リスト化部71は、ソリッド番号i=1乃至Nの各ソリッドについて、「検討完了CADデータ」フォルダ(複写元)内の情報を取得する。
ソリッドについての「検討完了CADデータ」フォルダ(複写元)内の情報として、例えば、当該ソリッドの記憶場所や、当該ソリッドに対応するパラメータの内容が取得される。
具体的には本実施形態では、ソリッドが記憶されている「ユニット」フォルダの名称(以下、「ユニット名」と呼ぶ)、ソリッドが記憶されている「パーツ」ファイルの名称(以下、「パーツ名」と呼ぶ)、ソリッドの名称(以下、「ソリッド名」と呼ぶ)、及び、ソリッド種類が取得されるものとする。
ステップS23において、リスト化部71は、i=1乃至Nの各ソリッド単位で、ステップS22の処理で取得した各情報を羅列したリストを、検討データ分類リストとして作成する。
図7は、検討データ分類リストの一例を示している。
検討データ分類リストは、図7の例では行列構造を有している。
そこで、以下、水平方向を「行」と呼び、垂直方向を「列」と呼ぶものとして、検討データ分類リストについて説明する。なお、図7において、♯k(kは、1乃至Nの範囲内の整数値)は、行番号を示している。よって、行番号♯kの行を、以下、「第k行」と呼ぶ。
第k行は、ソリッド番号kのソリッドと対応している。
従って、第k行においては、「i」の項目には、ソリッド番号kが格納され、「ユニット名」、「パーツ名」、「ソリッド名」、「ソリッド種類」の各項目のそれぞれには、ソリッド番号kのソリッドについての、ユニット名、パーツ名、ソリッド名、ソリッド種類の各々が格納される。
例えば、第1行目によれば、ソリッド番号「1」のソリッドは、「ユニット1」のフォルダ内の「パーツ11」のフォルダに含まれており、「ソリッド51o」というソリッド名を持ち、ソリッド種類は「独自構造」であることがわかる。
このような検討データ分類リストが作成されると、図6のステップS23の処理が終了するため、検討データ分類リスト処理が終了する。即ち、図5のリンク付複写処理において、ステップS1の処理が終了し、処理はステップS2に進む。
ステップS2において、流用部74は、流用処理を実行する。ただし、流用処理の詳細については、図9を参照して後述する。
ステップS3において、複写部72は、複写条件の入力を受け付ける。
即ち、ステップS1の処理で作成された検討データ分類リストは、3次元形状データ設計システム51の表示部(図3には図示せず。例えば後述する図13の出力部107)に表示される。
設計者等は、検討データ分類リストをみながら、3次元形状データ設計システム51の操作部(図3には図示せず。例えば後述する図13の入力部106)を操作することによって、複写条件を入力することができる。複写部72は、このようにして入力された複写条件を受け付ける(取得する)。
複写部72が受け付ける複写条件は、特に限定されないが、本実施形態では、ソリッド番号i=1乃至Nのソリッドのうち複写対象はどれにするのかという条件、複写物(対応するソリッド)の記憶場所(「Assy」フォルダ単位)はどこにするのかという条件、及び。複写物(対応するソリッド)に付される番号はどうするのかという条件が採用されている。
ステップS4において、複写部72は、ステップS1の処理で作成された検討データ分類リストと、ステップS3の処理で入力を受け付けた複写条件(後述するステップS2の流用処理で流用される場合もある)とから、複写用リストを作成して、表示部に表示させる。
図8は、複写用リストの一例を示している。
複写用リストは、図8の例では行列構造を有している。そこで、複写用リストについても、図7の検討データ分類リストと同様に「第k行」という語句等を用いて説明する。
図7と図8とを比較すれば容易にわかるように、複写用リストは、ステップS1の処理で作成された検討データ分類リストに対して、複写条件等の項目が追加されたリストである。このため、複写用リストの第k行は、検討データ分類リストと同様に、ソリッド番号kのソリッドと対応している。
従って、第k行においては、「i」の項目には、ソリッド番号kが格納され、「検討データ分類リスト(複写元)」の項目には、検討データ分類リストの第k行の各情報がそのまま格納される。
また、第k行の「複写対象」の項目には、ソリッド番号kのソリッドが複写対象となっているか否か(複写条件の設定内容の1つ)を示す情報が格納される。なお、図8の例では、当該項目にチェック印が示されている場合、複写対象となっていることを示している。
第k行の「リンク状態」の項目については、図11のリンク処理のステップS82の処理の説明の際に後述する。
第k行の「設計CADデータ(複写先)」の項目には、ソリッド番号kのソリッドがリンク付複写される場合における、複写先である「設計CADデータ」フォルダについての各種条件(複写条件の設定内容の一部)が格納される。具体的には本実施形態では、「記憶場所(Assy)」の項目には、ソリッド番号kのソリッドの複写物(対応するソリッド)の記憶場所が「Assy」フォルダ単位で格納される。「番号(Code)」の項目には、ソリッド番号kのソリッドの複写物(対応するソリッド)に対して付される番号(Code)が格納される。
ところで、複写用リストの項目のうち、「複写対象」や「設計CADデータ(複写先)」の項目の入力、換言すると、複写先の指示を行う複写条件の入力は、原則として、設計者の手動操作により行われる。しかしながら、設計者にとっては、このような手動操作は、煩雑で手間のかかるものである。
そこで、このような手動操作の負担を軽減すべく、過去に行われた複写条件を流用して複写用リストに予め入力する流用処理が、設計者による手動操作が行われるステップS3の前のステップS2において実行される。
そこで、図9を参照して、流用処理の詳細な流れについて説明する。
図9は、流用処理の詳細な流れを示すフローチャートである。
ステップS41において、流用部74は、ソリッド番号i=1に初期設定する。
ステップS42において、流用部74は、「検討完了CADデータ」フォルダ(複写元)の、ソリッド番号iのソリッドのパラメータ内にリンク情報が存在するか否かを判定する。
ソリッドのパラメータとは、当該ソリッドが含まれる「パーツ」フォルダ内のパラメータのうち、当該ソリッドと対応付けられているパラメータをいう。
例えば図4の例では、ソリッド51oに対してソリッド番号iが付されている場合、当該ソリッド51oが含まれるパーツ11のフォルダ内に含まれるパラメータ61o,71o,72oが、当該ソリッド51oのパラメータである。
ここで、上述したように、パラメータ61oが、ソリッド51cとのリンク関係を示すリンク情報を含んでいる。図4は、リンク付複写処理が終了した後の状態を示しているが、仮に、当該パラメータ61oが、ステップS42の処理の時点で存在する場合、それは、ソリッド51oに対してリンク付複写が過去に行われた場合であることを意味する。
このような場合、ステップS42においてYESであると判定されて、処理はステップS43に進む。
ステップS43において、流用部74は、当該パラメータから、記憶場所(Assy)や番号(Code)を取得する。
即ち、本実施形態では、リンク情報として、少なくとも、複写先の記憶場所(Assy)や番号(Code)がパラメータに含まれているものとされている。例えば、上述したように仮にステップS42の処理の時点で存在しているパラメータ61oには、複写先の記憶場所(Assy)として「AssyA」が含まれており、番号(Code)として「○×△×」が含まれているものとすると、「AssyA」及び「○×△×」が取得されることになる。
ステップS44において、流用部74は、複写用リストのうち、ソリッド番号i(i行目)の各項目に、ステップS42の処理で取得した記憶場所(Assy)やソリッド用部品番号(Code)を入力する。
この場合、ソリッド番号iのソリッドは複写対象になる旨の情報(本例ではチェック印)も、ソリッド番号i(i行目)の「複写対象」の項目に入力される。
なお、本実施形態では、図5のステップS4の処理で複写用リストが作成されるものとされているので、ステップS44の処理とは、ソリッド番号i(i行目)の各項目に、ステップS42の処理で取得した記憶場所(Assy)やソリッド用部品番号(Code)を入力する準備をする(ユーザの手動操作の入力は不要になる)という意味である。
このように、ソリッド番号iのソリッドに対してリンク付複写が過去に行われている場合、過去のリンク付複写で用いられた複写先の指示(複写条件)、即ち記憶場所(Assy)やソリッド用部品番号(Code)が流用されることになる。これにより、ユーザは、ソリッド番号iのソリッドについては、改めて複写条件を入力する手動操作をする必要がなくなる(図5のステップS3参照)。
なお、ソリッド番号iのソリッドに対してリンク付複写が過去に行われていない場合、当然、リンク情報はまだ作られていないため(後述する図5のステップS10のリンク処理で作られるため)、ステップS42においてNOであると判定される。
このようにして、ステップS42においてNOであると判定されるか、又はステップS44の処理が実行されると、処理はステップS45に進む。
ステップS45において、流用部74は、ソリッド番号iを1だけインクリメントする(i=i+1)。
ステップS46において、流用部74は、ソリッド番号iは、最終番号N(検討データ分類リストに羅列されたソリッドの総数N)よりも大きいか否かを判定する。
ソリッド番号iがN以下の場合とは、検討データ分類リストに羅列された各ソリッドのうち、ステップS42乃至S45の処理が施されていないソリッドが存在する場合であることを意味する。このような場合、ステップS46においてNOであると判定されて、処理はステップS42に戻され、それ以降の処理が繰り返される。
従って、検討データ分類リストに羅列された各ソリッドの全てに対して、ステップS42乃至S45の処理がそれぞれ施されると、最後の番号Nのソリッドに対するステップS45の処理でソリッド番号iは、N+1に更新される。このような場合には、ステップS46においてYESであると判定されて、流用処理は終了する。
このような流用処理が終了すると、ソリッド番号1乃至iのソリッドのうち、リンク付複写が過去に行われていたソリッドについては、過去に用いられた複写条件が流用される。即ち、これららのソリッドについての複写条件は、既に入力されたのと等価な状態になっている。
このような状態で、図5のステップS2の処理が終了して、ステップS3の処理が開始されるので、設計者は、未入力のソリッド(流用できなかったソリッド)だけを対象に、複写条件を入力すればよい。従って、設計者にとっては、ソリッド毎に複写条件を入力するための手動操作の負荷が軽減されることになる。
その後、ステップS3の処理で、ユーザの入力による複写条件が受け付けられ、ステップS4の処理で、当該受け付けられた複写条件又はステップS2の流用処理で流用された複写条件を含む複写用リストが作成されると、処理はステップS5に進む。
ステップS5において、複写部72は、ソリッド番号i=1に初期設定する。
ステップS6において、複写部72は、複写用リストを参照して、ソリッド番号iのソリッドは複写対象であるか否かを判定する。
ソリッド番号iのソリッドが複写対象の場合、ステップS6においてYESであると判定されて、処理はステップS7に進む。
ステップS7において、複写部72は、「検討完了CADデータ」フォルダ(複写元)の、ソリッド番号iのソリッドのパラメータ内にリンク情報が存在するか否かを判定する。
ソリッド番号iのソリッドのパラメータ内にリンク情報が存在しない場合、ステップS7においてNOであると判定され、処理はステップS9に進む。
ステップS9において、複写部72は、複写処理を実行する。
図10は、複写処理の詳細な流れを示すフローチャートである。
ステップS61において、複写部72は、「設計CADデータ」フォルダ(複写先)内に、ソリッド番号iのソリッドの複写先として指定された(複写条件として入力された)「Assy」フォルダ(記憶場所)は存在するか否かを判定する。
当該「Assy」フォルダが存在しない場合、ステップS61においてNOであると判定されて、処理はステップS62に進む。
ステップS62において、複写部72は、「設計CADデータ」フォルダ(複写先)内に、当該「Assy」フォルダを作成する。
このようにしてステップS62の処理で当該「Assy」フォルダが作成された場合、又は、当該「Assy」フォルダが元々存在しており、その結果、ステップS61においてYESであると判定された場合、処理はステップS63に進む。
ステップS63において、複写部72は、当該「Assy」フォルダ内に、「部品」ファイルは存在するか否かを判定する。
ソリッド番号iのソリッドが含まれている複写元の「パーツ」フォルダに対応する「部品」ファイルが存在しない場合、ステップS63においてNOであると判定されて、処理はステップS64に進む。
ステップS64において、複写部72は、当該「Assy」フォルダ内に、当該「部品」ファイルを作成する。
このようにしてステップS64の処理で当該「部品」ファイルが作成された場合、又は、当該「部品」ファイルが元々存在しており、その結果、ステップS63においてYESであると判定された場合、処理はステップS65に進む。
ステップS65において、複写部72は、当該「部品」ファイル内に、ソリッド番号iのソリッドのデータを複写する。
これにより、複写処理は終了する。即ち、図5のステップS9の処理は終了し、処理はステップS10に進む。
ステップS10において、リンク部73は、リンク処理を実行する。
図11は、リンク処理の詳細な流れを示すフローチャートである。
ステップS81において、リンク部73は、ソリッド番号iのソリッドのリンク情報を、「設計CADデータ」フォルダ(複写先)の「部品」ファイルのパラメータと、「検討完了CADデータ」フォルダ(複写元)の「パーツ」ファイル内のパラメータとのそれぞれとして書き込む。
具体的には例えば、図4のソリッド51oが、ソリッド番号iのソリッドデータであるとする。この場合、直前の複写処理(図10参照)で、ソリッド51cが、「設計CADデータ」フォルダ(複写先)の部品モデル21のファイルに含められることになる。
従って、この場合のリンク情報とは、複写元のソリッド51oと複写先のソリッド51cとのリンク関係を示す情報となる。当該リンク情報を含むパラメータ61cが、「設計CADデータ」フォルダの部品モデル21のファイル内に書き込まれると共に、当該リンク情報を含むパラメータ61oが、「検討完了CADデータ」フォルダのパーツ11のファイル内に書き込まれる。
より具体的には例えば、複写先の部品モデル21のファイル内のパラメータ61cには、自身の記憶場所(Assy)、番号(Code)、及び相手方であるパーツ11が含まれるユニット1のフォルダの記憶場所が、リンク情報として含まれている。また、複写元のパーツ11のファイル内のパラメータ61oには、自身の記憶場所であるユニット1のフォルダの記憶場所、相手方の記憶場所(Assy)、及び相手方の番号(COde)が、リンク情報として含まれている。
ステップS82において、リンク部73は、複写用リストのうち、ソリッド番号i(i行目)の「リンク状態」の項目に対して、「整合状態」を入力する。
即ち、i行目の「リンク状態」の項目には、i行目のソリッドについてのリンク関係が整合が取れていて問題ない場合には、「整合状態」が入力される一方、当該リンク関係が整合が取れておらず問題になる場合には、「不整合状態」が入力される。ステップS82の処理は、ステップS81の処理でリンク関係の整合が取られるようにパラメータが書き込まれるので、「整合状態が」入力されるのである。
これにより、リンク処理は終了する。このため、図5のステップS10の処理は終了し、即ち、ソリッド番号iのソリッドに対するリンク付複写が終了し、処理はステップS11に進む。
ステップS11において、複写部72は、ソリッド番号iを1だけインクリメントする(i=i+1)。
ステップS12において、複写部72は、ソリッド番号iは、最終番号N(検討データ分類リストに羅列されたソリッドの総数N)よりも大きいか否かを判定する。
ソリッド番号iがN以下の場合とは、検討データ分類リストに羅列された各ソリッドのうち、ステップS6乃至S11の処理が施されていないソリッドが存在する場合であることを意味する。このような場合、ステップS12においてNOであると判定されて、処理はステップS6に戻され、それ以降の処理が繰り返される。
ここで、次のソリッド番号iのソリッドが複写対象でない場合、ステップS6においてNOであると判定されて、ステップS7乃至S10の処理は実行されずに、即ち、ソリッド番号iのソリッドのリンク付複写は行われずに、処理はステップS11に進む。この場合、ステップS11において、ソリッド番号iが更新されて、ステップS12に進む。更新後のソリッド番号iがN以下の場合には、ステップS12の処理でNOであると判定されて、処理はステップS6に戻され、それ以降の処理が繰り返される。
ここで、次のソリッド番号iのソリッドが複写対象である場合、ステップS6においてYESであると判定されて、処理はステップS7に進む。
複写対象のリンク情報が存在しない場合、即ち本実施形態では、ステップS2の流用処理で複写条件が流用されずに、次のステップS3の処理で設計者によって新たに入力された複写条件が受け付けられた場合、ステップS7においてNOであると判定される。
この場合には、上述したステップS9の複写処理とステップS10のリンク処理が実行されて、複写対象に対するリンク付複写が行われる。
これに対して、複写対象のリンク情報が存在する場合、即ち本実施形態では、ステップS2の流用処理で複写条件が流用された場合、過去のリンク付複写処理の内容が有効であり、リンク関係が整合状態を維持しているときがある。このようなときには、複写対象に対するリンク付複写を改めて行う必要はない。
一方で、過去のリンク付複写処理の内容が無効となっており、リンク関係が既に不整合状態になっているときがある。このようなときには、複写対象に対するリンク付複写を改めて行う必要がある。
そこで、複写対象のリンク情報が存在する場合、ステップS7においてYESであると判定されて、処理はステップS8に進む。
ステップS8において、チェック部75は、リンク関係が整合状態であるか否かをチェックするチェック処理を実行する。
図12は、チェック処理の詳細な流れを示すフローチャートである。
ステップS101において、チェック部75は、ソリッド番号iのソリッドについて、「検討完了CADデータ」フォルダ(複写元)の「パーツ」ファイル内のパラメータから
リンク情報を認識する。
ステップS102において、チェック部75は、ステップS101の処理で認識したリンク情報により特定されるアドレスに、「設計CADデータ」フォルダ(複写先)の「部品」ファイルに、該当するパラメータが実在するか否かを判定する。
該当するパラメータが実在する場合、ステップS102においてYESであると判定されて、処理はステップS103に進む。
ステップS103において、チェック部75は、複写用リストのうち、ソリッド番号i(i行目)の「リンク状態」の項目に対して、「整合状態」を入力する。
この場合、ソリッド番号iのソリッドは、複写対象であるが、リンク付複写は改めて行われない(複写処理とリンク処理は実行されない)。
これに対して、該当するパラメータが実在しない場合、ステップS102においてNOであると判定されて、処理はステップS104に進む。
ステップS104において、チェック部75は、複写用リストのうち、ソリッド番号i(i行目)の「リンク状態」の項目に対して、「不整合状態」を入力する。
この場合、ソリッド番号iのソリッドは、後述する図5のステップS13の処理でリンク付複写が行われる(複写処理とリンク処理が改めて実行される)。
このようなステップS103又はS104の処理が終了すると、チェック処理は終了となる。即ち、図5のステップS8の処理が終了して、処理はステップS11に進む。この場合、ステップS11において、ソリッド番号iが更新されて、ステップS12に進む。更新後のソリッド番号iがN以下の場合には、ステップS12の処理でNOであると判定されて、処理はステップS6に戻され、それ以降の処理が繰り返される。
このようにして、ステップS1の処理で作成された検討データ分類リストに羅列された、ソリッド番号i=1乃至Nのソリッドの各々に対して、ステップS6乃至S12のループ処理がその都度施される。
そして、最後の番号NのソリッドについてのステップS11の処理で、ソリッド番号iがN+1に更新されると、次のステップS12の処理でYESであると判定されて、処理はステップS13に進む。
ステップS13において、リンク関係が不整合状態のソリッドについて、複写部72は複写処理(図10参照)を実行し、リンク部73はリンク処理(図11参照)を実行する。
なお、リンク関係が不整合状態のソリッドが複数存在する場合には、複数のソリッドの各々に対して、複写処理及びリンク処理がそれぞれ施される。一方、リンク関係が不整合状態のソリッドが存在しない場合には、ステップS13の処理は省略される。
このようなステップS13の処理が終了すると、ステップS1の処理で作成された検討データ分類リストに羅列された、ソリッド番号i=1乃至Nのソリッドのうち、複製対象については全て、リンク関係が整合状態となる。そこで、リンク付複写処理は終了となる。
以上説明したように、本実施形態の3次元形状データ設計システムは、複数のオブジェクト(例えばパーツや部品モデル)を組み合わせて対象物(例えば金型)の3次元形状を設計するために、図3に示す複写部72及びリンク部73を備えている。
複写部72は、別オブジェクト(例えば図4のパーツ12)との間に拘束条件(例えばパーツ間拘束)が設定されているオブジェクト(例えば図4のパーツ11)を、当該拘束条件の設定を外して複写することによって複写オブジェクト(例えば図4の部品モデル21)を生成し、オブジェクトが記憶されている第1記憶場所(例えば図4の「検討完了CADデータ」フォルダ内の「ユニット」フォルダ)とは別の第2記憶場所(例えば図4の「設計CADデータ」フォルダ内の「Assy」フォルダ)に記憶させる。
リンク部73は、第1記憶場所に記憶されたオブジェクトと、第2記憶場所に記憶された複写オブジェクトとのリンク関係を示すリンク情報を生成し、リンク情報を第1記憶場所及び第2記憶場所の各々に記憶させる。
このような本実施形態によれば、例えば、次のような効果を奏することが可能になる。
即ち、別オブジェクトとの間の拘束条件が必要な設計では、第1記憶場所に記憶されたオブジェクトを用いて設計することができる一方、当該拘束条件が不要な設計では、第2記憶場所に記憶された複写オブジェクトを用いて設計することができる。
この場合、リンク情報によって、オブジェクト側が修正された場合には複写オブジェクトにもその修正を反映させ、また、複写オブジェクト側が修正された場合には複写オブジェクトにもその修正を反映させることができる。一方で、オブジェクト側が修正された場合には、拘束条件により、別オブジェクトにもその修正を反映させることができるが、複写オブジェクト側が修正された場合には、拘束条件の設定が外されているため、別オブジェクトにはその修正は反映されない。
即ち、オブジェクトの修正によって、複写オブジェクト及び別オブジェクトが連動して修正される。これに対して、複写オブジェクトの修正によって、オブジェクトは連動して修正されるが、別オブジェクトは修正されない。
このように、オブジェクト間の拘束条件を柔軟かつ有効的に活用することができる。その結果、設計作業の効率化を図ることが可能になる。
なお、本発明は本実施の形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本発明に含まれるものである。
例えば、上述した実施形態では、設計の対象物は金型とされたが、特に限定されない。即ち、設計の対象物は、実世界と仮想世界とを問わず3次元形状を有するものであれば足りる。
この場合、情報処理システム内で、対象物は、任意の数の任意の3次元形状のオブジェクトに分割可能である。換言すると、任意の数の任意に分割されたオブジェクトを組み合わせることによって、対象物が構築される。よって、オブジェクトとは、上述した実施形態のパーツや部品モデルに特に限定されるものではなく、対象物の少なくとも一部を構成可能なものであれば足りる。
また例えば、上述した一連の処理は、ハードウェアにより実行させることもできるし、ソフトウェアにより実行させることもできる。
図13は、上述した一連の処理をソフトウェアにより実行させる場合の、本発明が適用される情報処理装置のハードウェア構成を示すブロック図である。換言すると、図3の機能的構成を有する3次元形状データ設計システムが1台の装置により構成された場合のハードウェア構成が、図13に示す構成である。
図13の例では、情報処理装置(3次元形状データ設計システム)は、CPU(Central Processing Unit)101と、ROM(Read Only Memory)102と、RAM(Random Access Memory)103と、バス104と、入出力インタフェース105と、入力部106と、出力部107と、記憶部108と、通信部109と、ドライブ110と、を備えている。
CPU101は、ROM102に記録されているプログラムに従って各種の処理を実行する。又は、CPU101は、記憶部108からRAM103にロードされたプログラムに従って各種の処理を実行する。
RAM103にはまた、CPU101が各種の処理を実行する上において必要なデータ等も適宜記憶される。
例えば、図3のCADデータ記憶部61が、記憶部108の一領域として構成される。プログラム記憶部62は、ROM102や記憶部108の一領域として構成される。即ち、リンク付複写プログラムは、ROM102や記憶部108に記憶される。
ファイルオープン部63、プログラム起動部64、及び、プログラム実行部65は、CPU101の1機能として構成される。
従って、CPU101が、リンク付複写プログラムを起動して実行することで、上述したリンク付複写処理を実現することができる。
CPU101、ROM102、及びRAM103は、バス104を介して相互に接続されている。このバス104にはまた、入出力インタフェース105も接続されている。入出力インタフェース105には、入力部106、出力部107、記憶部108、及び通信部109が接続されている。
入力部106は、キーボードやマウス等の入力機器で構成され、これらの入力機器に対する設計者等の指示操作を受け付ける。
出力部107は、各種情報を出力する。例えば、出力部107には、図示せぬ表示部が設けられており、上述した各種リストの画像が当該表示部に適宜表示される。
記憶部108は、ハードディスクやDRAM(Dynamic Random Access Memory)等で構成され、各種データを記憶する。
通信部109は、インターネットを含むネットワークを介して他の装置(図示せず)との間で行う通信を制御する。
入出力インタフェース105にはまた、必要に応じてドライブ110が接続され、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、或いは半導体メモリ等よりなるリムーバブルメディア111が適宜装着される。ドライブ110によってリムーバブルメディア111から読み出されたプログラムは、必要に応じて記憶部108にインストールされる。
一連の処理をソフトウェアにより実行させる場合には、そのソフトウェアを構成するプログラムが、コンピュータ等にネットワークや記録媒体からインストールされる。コンピュータは、専用のハードウェアに組み込まれているコンピュータであってもよい。また、コンピュータは、各種のプログラムをインストールすることで、各種の機能を実行することが可能なコンピュータ、例えば汎用のパーソナルコンピュータであってもよい。
このようなプログラムを含む記録媒体は、ユーザにプログラムを提供するために装置本体とは別に配布されるリムーバブルメディア111により構成されるだけでなく、装置本体に予め組み込まれた状態でユーザに提供される記録媒体等で構成される。リムーバブルメディア211は、例えば、磁気ディスク(フロッピディスクを含む)、光ディスク、又は光磁気ディスク等により構成される。光ディスクは、例えば、CD−ROM(Compact Disk−Read Only Memory),DVD(Digital Versatile Disk)等により構成される。光磁気ディスクは、MD(Mini−Disk)等により構成される。また、装置本体に予め組み込まれた状態でユーザに提供される記録媒体は、例えば、プログラムが記録されているROM102や記憶部108に含まれるハードディスク等で構成される。
なお、本明細書において、記録媒体に記録されるプログラムを記述するステップは、その順序に沿って時系列的に行われる処理はもちろん、必ずしも時系列的に処理されなくとも、並列的或いは個別に実行される処理をも含むものである。
51 3次元形状データ設計システム
61 CADデータ記憶部
62 プログラム記憶部
63 ファイルオープン部
64 プログラム起動部
65 プログラム実行部
71 リリスト化部
72 複写部
73 リンク部
74 流用部74
75 チェック部
101 CPU

Claims (4)

  1. 複数のオブジェクトを組み合わせて対象物の3次元形状を設計する情報処理装置において、
    別オブジェクトとの間に拘束条件が設定されているオブジェクトを、当該拘束条件の設定を外して複写することによって複写オブジェクトを生成し、前記オブジェクトが記憶されている第1記憶場所とは別の第2記憶場所に記憶させる複写手段と、
    前記第1記憶場所に記憶された前記オブジェクトと、前記複写手段により前記第2記憶場所に記憶された前記複写オブジェクトとのリンク関係を示すリンク情報を生成し、前記リンク情報を前記第1記憶場所及び前記第2記憶場所の各々に記憶させるリンク手段と、
    を備える情報処理装置。
  2. 前記オブジェクトは1以上のソリッドから構成されており、
    前記複写手段により前記複写オブジェクトが生成される前には、前記1以上のソリッド、及び、前記拘束条件を含む第1パラメータが、前記第1記憶場所に対応付けられて記憶されており、
    前記複写手段は、前記第1パラメータの複写を禁止した状態で、前記1以上のソリッドを複写して、前記複写オブジェクトとして前記第2記憶場所に記憶させ、
    前記リンク手段は、前記リンク情報を含む第2パラメータを生成し、前記第2パラメータを前記1以上のソリッドと対応付けて前記第1記憶場所及び前記第2記憶場所の各々に記憶させる、
    請求項1に記載の情報処理装置。
  3. 複数のオブジェクトを組み合わせて対象物の3次元形状を設計する情報処理装置が実行する情報処理方法において、
    別オブジェクトとの間に拘束条件が設定されているオブジェクトを、当該拘束条件の設定を外して複写することによって複写オブジェクトを生成し、前記オブジェクトが記憶されている第1記憶場所とは別の第2記憶場所に記憶させる複写ステップと、
    前記第1記憶場所に記憶された前記オブジェクトと、前記複写ステップの処理により前記第2記憶場所に記憶された前記複写オブジェクトとのリンク関係を示すリンク情報を生成し、前記リンク情報を前記第1記憶場所及び前記第2記憶場所の各々に記憶させるリンクステップと、
    を含む情報処理方法。
  4. 複数のオブジェクトを組み合わせて対象物の3次元形状を設計する情報処理装置を制御するコンピュータに
    別オブジェクトとの間に拘束条件が設定されているオブジェクトを、当該拘束条件の設定を外して複写することによって複写オブジェクトを生成し、前記オブジェクトが記憶されている第1記憶場所とは別の第2記憶場所に記憶させる複写ステップと、
    前記第1記憶場所に記憶された前記オブジェクトと、前記複写ステップの処理により前記第2記憶場所に記憶された前記複写オブジェクトとのリンク関係を示すリンク情報を生成し、前記リンク情報を前記第1記憶場所及び前記第2記憶場所の各々に記憶させるリンクステップと、
    を含む制御処理を実行させるプログラム。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017027171A (ja) * 2015-07-16 2017-02-02 キヤノンマーケティングジャパン株式会社 情報処理装置、その制御方法、及びプログラム
JP2019197594A (ja) * 2019-08-22 2019-11-14 キヤノンマーケティングジャパン株式会社 情報処理装置、その制御方法、及びプログラム

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