JP2012067026A - 抗酸化剤、チロシナーゼ活性阻害剤、皮膚外用剤及び飲食品 - Google Patents

抗酸化剤、チロシナーゼ活性阻害剤、皮膚外用剤及び飲食品 Download PDF

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Abstract

【課題】抗酸化作用、安全性及び安定性に優れた抗酸化剤及びチロシナーゼ活性阻害剤、並びに金イオンと銀イオンとを含有する皮膚外用剤及び飲食品を得る。
【解決手段】金イオン及び銀イオンを含有する抗酸化剤及びチロシナーゼ活性阻害剤。
【選択図】図3

Description

本発明は、抗酸化剤、チロシナーゼ活性阻害剤、皮膚外用剤及び飲食品に関する。
皮膚は、身体の最外層にあるため環境因子の影響を容易に受けており、紫外線やそれにより発生する活性酸素や過酸化脂質などが炎症を引き起こしたり、皮膚などの組織に大きなダメージを与えたりする。またこれらの炎症や皮膚のダメージは、肌荒れ、シワ、色素沈着、ニキビ及び皮膚炎などの各種肌トラブルを引き起こす。
このような紫外線によって誘発された肌荒れ、シワ、色素沈着、ニキビ及び皮膚炎などの各種肌トラブルを改善する目的で、従来、化粧料、医薬品組成物や飲食品組成物などには、合成抗酸化剤(ジブチルヒドロキシトルエン、ブチルヒドロキシアニソールなど)や天然由来の抗酸化剤(α−トコフェロール、アスコルビン酸など)が用いられている。しかし、これらの抗酸化剤は安全性や安定性の面においては、まだ多くの問題が残されている。
更に、紫外線によってチロシナーゼが活性化し、メラニンが皮膚上で生成する。このようなメラニンは皮膚の黒化、しみ、そばかす等の原因となるため、美容上好ましいものではない。
特許文献1には、金イオンを飲料、食品、化粧品、塗薬等に配合することが開示されている。また、金イオンの抗酸化性能も公知である。しかしながら、充分な抗酸化作用を得るためには多量の金イオンを安定に配合しなければならず、金イオンがコロイド粒子化することで変色等の外観不良や皮膚への刺激等が起こりやすくなり、安定性及び安全性の面で不安があった。
特許文献2及び特許文献3においては、銀イオン水を使用した化粧料が開示されている。しかしながら、これらは抗菌性を付与するためのものであって、抗酸化作用を得るためのものではない。さらに、金イオンと銀イオンとを同時に配合した化粧料、飲料、食品等はこれまで開示されていない。
特開2004−182500号公報 特開2009−007266号公報 特開2009−280558号公報
本発明は、このような事情に鑑みなされたものであって、その目的とするところは、食品等に添加することもできるほど安全性が高く、優れた抗酸化能を有する抗酸化剤及びチロシナーゼ活性阻害剤、並びに金イオンと銀イオンとを含有する皮膚外用剤及び飲食品を提供することにある。
本発明は、金イオン及び銀イオンを含有することを特徴とする抗酸化剤に関する。
本発明は、金イオン及び銀イオンを含有することを特徴とするチロシナーゼ活性阻害剤でもある。
本発明は、金イオン及び銀イオンを含有することを特徴とする皮膚外用剤でもある。
上記皮膚外用剤は、金イオン濃度が0.001〜250ppmであり、銀イオン濃度が5〜5000ppbであることが好ましい。
本発明は、金イオン及び銀イオンを含有することを特徴とする飲食品でもある。
上記飲食品は、金イオン濃度が0.0001〜150ppmであり、銀イオン濃度が0.05〜500ppbであることが好ましい。
本発明によって、抗酸化作用、安全性及び安定性に優れた抗酸化剤、チロシナーゼ活性阻害剤、並びに、それを含有する皮膚外用剤及び飲食品を得ることができる。
金イオンのスーパーオキサイドアニオン消去作用を示した図である。 銀イオンのスーパーオキサイドアニオン消去作用を示した図である。 金イオン及び銀イオンのスーパーオキサイドアニオン消去作用を示した図である。 金イオンのチロシナーゼ阻害作用を示した図である。 銀イオンのチロシナーゼ阻害作用を示した図である。 金イオン及び銀イオンのチロシナーゼ阻害作用を示した図である。
本発明は、金イオンと銀イオンとを併用することにより、高い抗酸化作用を発揮することを見出すことにより達成されたものである。金イオン単独で抗酸化作用が得られることは公知であったが、充分な効果を得るためには1ppm以上の配合量が必要であった(図1参照)。しかしながら、少量の銀イオンを併用することにより、顕著な抗酸化作用の向上が見られることが分かった(図3参照)。本発明は、このような両イオンの相乗効果によって金イオンの配合量が少量であっても高い抗酸化作用を有し、その高い抗酸化作用から活性酸素除去作用にも優れた抗酸化剤を得ることができたものである。
更に、本発明の抗酸化剤は、金イオン、及び、銀イオンの配合量が少ないことから、安定性、安全性に優れたものであり、化粧料等の皮膚外用剤や飲食品に配合した場合にも、上述の効果を得ることができるものである。更に、金イオンは不安定であり、多量に配合するとコロイド化することで着色の原因になるという問題もある。本発明の抗酸化剤等は、このような着色の発生を抑制できる点でも好ましい。
本発明の抗酸化剤は、金イオン及び銀イオンを含有するものである。上記抗酸化剤の形態としては特に限定されず、金イオン及び銀イオンが安定して存在することができるものであれば特に限定されないが、水溶液、O/W型エマルション等の水性組成物であることが好ましい。
上記抗酸化剤の製造方法としては特に限定されないが、例えば、金イオン水及び銀イオン水を混合することによって得ることができる。上記金イオン水としては特に限定されず、例えば、以下の方法により得ることができる。まず、金を王水(塩酸3:硝酸1)で溶解した金溶解液を坩堝や蒸発皿などの耐高熱容器に入れた状態で、耐高熱容器を加熱して、金溶解液を耐高熱容器内で蒸発乾固すると同時に塩酸および窒素酸化物を揮発させる。
つぎに、耐高熱容器を常温まで冷却したのち、耐高熱容器内に析出した析出物を王水で溶解し、耐高熱容器を再び加熱して、蒸発乾固物溶解液を耐高熱容器内で蒸発乾固すると同時に塩素および窒素酸化物を揮発させる再蒸発乾固工程を少なくとも1回実施する。
そして、再蒸発乾固工程が完了し、耐高熱容器を常温まで冷却後、耐高熱容器内に精製水を注ぎ耐高熱容器内に残った最後の析出物を精製水に溶解させて金イオン水を得る。
上記銀イオン水としては特に限定されず、銀イオンを溶出し得る溶解性ガラス及び合成樹脂を含有する樹脂組成物を水と接触させることによって得られるもの等を挙げることができる。
銀化合物として水と接触することによって銀イオンを溶出し得る溶解性ガラスを用いて得られた銀イオン水を使用することによって、比較的低濃度の銀化合物の含有量であっても、効率よく銀イオンとしての性能を得ることができる。このため、多量に銀化合物を配合する必要がないために、銀化合物の変色による外観の悪化という問題を生じにくいという利点を有する。
上記銀イオン水は、水と接触することによって銀イオンを溶出し得る溶解性ガラス及び合成樹脂を含有する樹脂組成物を水と接触させることによって得られたものであることが好ましい。上記溶解性ガラスとしてより具体的には、例えば、SiOを5〜45モル%、Bを40〜85モル%、NaOを5〜20モル%含有するガラス中に銀を含有させたもの等を挙げることができる。このような溶解性ガラスは、例えば、特開2008−114138号に記載された方法等によって得ることができる。
上記溶解性ガラス100質量%に対して、銀化合物はAg元素換算で0.2〜1.0質量%とすることができ、0.3〜0.8質量%、特に0.4〜0.6質量%であることが好ましい。
上記溶解性ガラスは、合成樹脂に配合し易くするために粉末であることが好ましい。上記溶解性ガラスの粉末の粒径は特に限定されないが、平均粒子径が5〜60μmであることが好ましく、10〜40μmであることがより好ましい。粒径が5〜60μmであれば、銀イオンが樹脂組成物から放出され易く、所要量の銀イオンの放出に長時間を必要しない点で好ましい。
上記溶解性ガラスは、上記樹脂組成物に対して、0.5〜30質量%の割合で含まれることが好ましい。このような範囲内とすることで、効率よく銀イオン水を得ることができる。
上記樹脂組成物に用いられる合成樹脂としては特に限定されず、例えば、ポリオレフィン樹脂、ポリエステル樹脂、ポリアミド樹脂等の各種の合成樹脂を用いることができる。なかでも、ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン樹脂が好ましい。
上記樹脂組成物を使用して銀イオン水を調製する方法としては、樹脂組成物と水とを接触させる方法であれば特に限定されず、水と樹脂組成物とを18〜30時間、特に20〜28時間、更に22〜26時間接触させれば、所要量の銀イオンが水に供給される。このようにして得られた銀イオン水は、必要に応じて公知の方法によって濃縮・希釈することによって、所望の濃度とすることができる。
本発明の抗酸化剤において、金イオンの配合量は、0.0001〜250ppmであることが好ましく、0.1〜10ppmであることがより好ましく、0.2〜0.6ppmであることが更に好ましい。銀イオンの配合量は、0.05〜5000ppbであることが好ましく、1〜500ppbであることがより好ましく、20〜60ppbであることが更に好ましい。
本発明は、金イオン及び銀イオンを含有するチロシナーゼ活性阻害剤でもある。金イオン及び銀イオンを含有するチロシナーゼ活性阻害剤は、化粧料等の皮膚外用剤に配合することによって、優れた美白効果を発揮することができる。チロシナーゼ活性阻害剤として使用する場合の金イオンや銀イオンの製造方法、配合割合等は上述した抗酸化剤のものと同一である。
本発明は、金イオン及び銀イオンを含有することを特徴とする皮膚外用剤でもある。上記皮膚外用剤は、金イオン及び銀イオンを併用したものであるため、優れた抗酸化作用を有し、高い美肌効果を発揮することができる。また、美白化粧料として使用することもできる。上記皮膚外用剤としては特に限定されず、ローション、乳液、クリーム、ジェル、シャンプー、ボディーソープ、ハンドソープ、石鹸等の洗浄用組成物、リンス、トリートメント、セット剤等の毛髪用化粧料等を挙げることができる。また、これらの皮膚外用剤からなるシート状化粧料や、これらの皮膚外用剤を不織布等の基材に含侵させたシート状化粧料等の形態のものも挙げることができる。
本発明の皮膚外用剤には、通常化粧料に用いられる、油剤、粉体(顔料、樹脂粒子)、界面活性剤、粘剤、樹脂、水系着色剤、防腐剤、香料、紫外線吸収剤(有機系、無機系を含む。UV−A、Bのいずれに対応していても構わない)、溶媒、天然系の植物抽出成分、海藻抽出成分、生薬成分、多価アルコール等の保湿剤、塩類、酸化防止剤、中和剤、pH調整剤、昆虫忌避剤等の成分を適宜配合することができる。
油剤としては、通常化粧料に用いられる揮発性及び不揮発性の油剤、溶剤、並びに樹脂等が挙げられ、常温で液体、ペースト、固体のいずれであっても構わない。油剤の例としては、例えばイソステアリルアルコール、ラウリルアルコール、ヘキサデシルアルコール、オクチルドデカノール等の高級アルコール;イソステアリン酸、ウンデシレン酸、オレイン酸等の脂肪酸;イソノナン酸イソノニル、イソノナン酸イソトリデシル、ミリスチン酸ミリスチル、ラウリン酸ヘキシル、オレイン酸デシル、ミリスチン酸イソプロピル、ジメチルオクタン酸ヘキシルデシル、モノステアリン酸グリセリン、フタル酸ジエチル、モノステアリン酸エチレングリコール、オキシステアリン酸オクチル、リンゴ酸ジイソステアリル等のエステル類;流動パラフィン、パラフィン、ワセリン、スクワラン等の炭化水素;ラノリン、還元ラノリン、液状ラノリン、カルナバロウ、キャンデリラロウ、セレシン、オゾケライト、マイクロクリスタリンワックス等のロウ;ポリエチレンワックス、エチレン・α−オレフィン・コオリゴマー、エチレンプロピレンポリマー等が挙げられる。
粉体の例としては、赤色104号、赤色102号、赤色226号、赤色201号、赤色202号、黄色4号、黒色401号等の色素;青色1号アルミニウムレーキ、黄色4号アルミニウムレーキ、黄色5号アルミニウムレーキ、黄色203号バリウムレーキ等のレーキ色素;ナイロンパウダー、シルクパウダー、ウレタンパウダー、テフロン(登録商標)パウダー、シリコーンパウダー、ポリメタクリル酸メチルパウダー、セルロースパウダー、シリコーンエラストマー球状粉体、ポリエチレン末等の高分子、黄酸化鉄、ベンガラ、黒酸化鉄、酸化クロム、カーボンブラック、群青、紺青等の有色顔料;酸化亜鉛、酸化チタン、酸化セリウム等の白色顔料;タルク、マイカ、セリサイト、カオリン、板状硫酸バリウム等の体質顔料;雲母チタン等のパール顔料;硫酸バリウム、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、珪酸アルミニウム、珪酸マグネシウム等の金属塩;シリカ、アルミナ等の無機粉体、ベントナイト、スメクタイト、窒化ホウ素、微粒子酸化チタン、微粒子酸化亜鉛等が挙げられ、またこれらを従来公知の表面処理、例えば、N−アシル化リジン処理、アミノ酸処理、親水性高分子処理、油剤処理、シリコーン処理、金属石鹸処理、無機化合物処理、プラズマ処理、メカノケミカル処理等を施したものを使用することも可能である。これらの粉体の形状(球状、棒状、針状、板状、不定形状、燐片状、紡錘状等)に特に制限はない。粉体の大きさとしては、5nm〜100μmの範囲に入るものが好ましく、さらに好ましくは10nm〜25μmである。これらの粉体は単独で処理しても、混合物を形成し、それをまとめて処理しても構わない。また、混合物の色を肌色等に調整したものを処理することも可能である。さらに、微粒子酸化チタン、微粒子酸化亜鉛等の紫外線散乱成分を使用することで紫外線防御機能を有する処理粉体とすることも可能である。
界面活性剤としては、例えばアニオン性界面活性剤、カチオン性界面活性剤、ノニオン性界面活性剤、両性界面活性剤を用いることができる。より詳しくは脂肪酸石鹸、α−アシルスルホン酸塩、N−アシルアミノ酸塩、アルキルスルホン酸塩、アルキルアリルスルホン酸塩、アルキルナフタレンスルホン酸塩、アルキル硫酸塩、アルキルエーテル硫酸塩、アルキルアミド硫酸塩、アルキルリン酸塩、アルキルアミドリン酸塩、アルキロイルアルキルタウリン塩、スルホコハク酸塩、パーフルオロアルキルリン酸エステル等のアニオン性界面活性剤、塩化アルキルトリメチルアンモニウム、塩化ステアリルトリメチルアンモニウム、臭化ステアリルトリメチルアンモニウム、塩化セトステアリルトリメチルアンモニウム、塩化ジステアリルジメチルアンモニウム、塩化ステアリルジメチルベンジルアンモニウム、臭化ベヘニルトリメチルアンモニウム等のカチオン性界面活性剤、ラウリン酸アルカノールアミド、POE(ポリオキシエチレン、以下同じ)ソルビタン脂肪酸エステル、POEグリセリン脂肪酸エステル、POE脂肪酸エステル、ポリエーテル変性シリコーン等のノニオン性界面活性剤、カルボキシベタイン型、アミドベタイン型、スルホベタイン型、ヒドロキシスルホベタイン型、アミドスルホベタイン型、ホスホベタイン型、アミノカルボン酸塩型、イミダゾリン誘導体型、アミドアミン型等の両性界面活性剤が挙げられる。また、サポニン、糖系界面活性剤等の天然系界面活性剤を用いることもできる。
防腐剤としては、例えば安息香酸、安息香酸ナトリウム、ウンデシレン酸、サリチル酸、ソルビン酸又はその塩、デヒドロ酢酸又はその塩、パラオキシ安息香酸メチル、パラオキシ安息香酸エチル、パラオキシ安息香酸プロピル、パラオキシ安息香酸イソプロピル、パラオキシ安息香酸ブチル、パラオキシ安息香酸イソブチル、パラオキシ安息香酸ベンジル等の有機酸及びその誘導体、イソプロピルメチルフェノール、グルコン酸クロルヘキシジン、クレゾール、チモール、パラクロロフェノール、フェニルエチルアルコール、フェ
ニルフェノール、フェニルフェノールナトリウム、フェノキシエタノール、フェノキシジグリコール、フェノール、ベンジルアルコール等のフェノール類、塩化ステアリルトリメチルアンモニウム、塩化セチルトリメチルアンモニウム、塩化セチルピリジニウム、塩化ベンザルコニウム、塩化ベンゼトニウム、塩化メチルベンゼトニウム、塩化ラウリルトリメチルアンモニウム、臭化アルキルイソキノリウム、臭化ドミフェノン等の4級アンモニウム塩、茶エキス、ヒノキチオール、リンゴエキス等の植物抽出液、クロラミンT、クロルヘキシジン、ジンクピリチオン等を挙げることができる。
有機系紫外線吸収剤の例としては、パラメトキシケイ皮酸2−エチルヘキシル、パラジメチルアミノ安息香酸2−エチルヘキシル、2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン−5−硫酸、2,2’−ジヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン、p−メトキシハイドロケイ皮酸ジエタノールアミン塩、パラアミノ安息香酸(以後、PABAと略す)、サリチル酸ホモメンチル、メチル−O−アミノベンゾエート、2−エチルヘキシル−2−シアノ−3,3−ジフェニルアクリレート、オクチルジメチルPABA、サリチル酸オクチル、2−フェニル−ベンズイミダゾール−5−硫酸、サリチル酸トリエタノールアミン、3−(4−メチルベンジリデン)カンフル、2,4−ジヒドロキシベンゾフェニン、2,2’,4,4’−テトラヒドロキシベンゾフェノン、2,2’−ジヒドロキシ−4,4’−ジメトキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−N−オクトキシベンゾフェノン、4−イソプロピルジベンゾイルメタン、ブチルメトキシジベンゾイルメタン、4−(3,4−ジメトキシフェニルメチレン)−2,5−ジオキソ−1−イミダゾリジンプロピオン酸2−エチルヘキシル等が挙げられる。
溶媒の例としては、精製水、環状シリコーン、エタノール、軽質流動イソパラフィン、低級アルコール、エーテル類、LPG、フルオロカーボン、N−メチルピロリドン、フルオロアルコール、次世代フロン等が挙げられる。
天然系の植物抽出成分、海藻抽出成分、生薬成分の例としては、アシタバエキス、アボガドエキス、アマチャエキス、アルテアエキス、アルニカエキス、アロエエキス、アンズエキス、アンズ核エキス、イチョウエキス、ウイキョウエキス、ウコンエキス、ウーロン茶エキス、エイジツエキス、エチナシ葉エキス、オウゴンエキス、オウバクエキス、オウレンエキス、オオムギエキス、オトギリソウエキス、オドリコソウエキス、オランダカラシエキス、オレンジエキス、海水乾燥物、海藻エキス、加水分解エラスチン、加水分解コムギ末、加水分解シルク、カモミラエキス、カロットエキス、カワラヨモギエキス、甘草エキス、カルカデエキス、カキョクエキス、キウイエキス、キナエキス、キューカンバーエキス、グアノシン、クチナシエキス、クマザサエキス、クララエキス、クルミエキス、グレープフルーツエキス、クレマティスエキス、クロレラエキス、クワエキス、ゲンチアナエキス、紅茶エキス、酵母エキス、ゴボウエキス、コメヌカ発酵エキス、コメ胚芽油、コンフリーエキス、コラーゲン、コケモモエキス、サイシンエキス、サイコエキス、サイタイ抽出液、サルビアエキス、サボンソウエキス、ササエキス、サンザシエキス、サンショウエキス、シイタケエキス、ジオウエキス、シコンエキス、シソエキス、シナノキエキス、シモツケソウエキス、シャクヤクエキス、ショウブ根エキス、シラカバエキス、スギナエキス、セイヨウキズタエキス、セイヨウサンザシエキス、セイヨウニワトコエキス、セイヨウノコギリソウエキス、セイヨウハッカエキス、セージエキス、ゼニアオイエキス、センキュウエキス、センブリエキス、ダイズエキス、タイソウエキス、タイムエキス、茶エキス、チョウジエキス、チガヤエキス、チンピエキス、トウキエキス、トウキンセンカエキス、トウニンエキス、トウヒエキス、ドクダミエキス、トマトエキス、納豆エキス、ニンジンエキス、ニンニクエキス、ノバラエキス、ハイビスカスエキス、バクモンドウエキス、ハスエキス、パセリエキス、蜂蜜、ハマメリスエキス、パリエタリアエキス、ヒキオコシエキス、ビサボロール、ビワエキス、フキタンポポエキス、フキノトウエキス、ブクリョウエキス、ブッチャーブルームエキス、ブドウエキス、プロポリス、ヘチマエキス、ベニバナエキス、ペパーミントエキス、ボダイジュエキス、ボタンエキス、ホップエキス、マツエキス、マロニエエキス、ミズバショウエキス、ムクロジエキス、メリッサエキス、モモエキス、ヤグルマギクエキス、ユーカリエキス、ユキノシタエキス、ユズエキス、ヨクイニンエキス、ヨモギエキス、ラベンダーエキス、リンゴエキス、レタスエキス、レモンエキス、レンゲソウエキス、ローズエキス、ローズマリーエキス、ローマカミツレエキス、ローヤルゼリーエキス等を挙げることができる。
水系着色剤の例としては、黄色4号、黄色5号、青色1号、青色2号、赤色226号、カラメル、銅クロロフィル、クチナシ、ウコン、ベニバナなど天然由来の色素等を挙げることができる。
多価アルコールとしては、化粧料の材料として汎用されている任意の成分を使用することができ、例えば、グリセリン、ジグリセリン、エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、3−メチル−1,3−ブタンジオール、1,2−ペンタンジオール、ポリグリセリンおよびその誘導体、ポリオキシエチレングリセリン(26E.O)、ソルビトールやキシリトール、イノシトール、マルチトール、ラクチトール、パラチニット、エリスリトール等の糖アルコール等を挙げることができる。
本発明の皮膚外用剤は、粘度を調整するために、増粘剤を添加するものであってもよい。増粘剤としては水溶性高分子を挙げることができる。本発明に用いられる水溶性高分子としては、外用剤用として一般に使用され得る、合成水溶性高分子、半合成水溶性高分子、天然水溶性高分子等が挙げられる。
合成水溶性高分子としては、例えばアクリル酸メタクリル酸長鎖アルキル(炭素数10〜30)共重合体、エチレンオキシド−プロピレンオキシドブロック共重合体、カルボキシビニルポリマー、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、ポリビニルメチルエーテル、ポリアクリル酸ナトリウム、ポリエチレンオキシド等が挙げられる。これらの中でも使用性等の点から、アクリル酸メタクリル酸長鎖アルキル(炭素数10〜30)共重合体(例えば、B.F.グッドリッチ社製の「PEMULEN TR−1」等)、カルボキシビニルポリマー(例えば、B.F.グッドリッチ社製の「カーボポール934」、「カーボポール940」、「カーボポール941」等)が好ましく用いられる。
半合成水溶性高分子としては、例えばカルボキシメチルセルロースまたはその塩(例えば、ナトリウム塩、カリウム塩等)、エチルセルロース、メチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、メチルヒドロキシプロピルセルロース等のセルロース系高分子;可溶性デンプン、カルキシメチルデンプン、メチルデンプン等のデンプン系水溶性高分子;アルギン酸プロピレングリコールエステル、アルギン酸塩等のアルギン酸系水溶性高分子;多糖類系水溶性誘導体等が挙げられる。
天然水溶性高分子としては、例えばグアーガム、ローカストビンガム、クインスシード、カラギーナン、ガラクタン、アラビアガム、トラガカントガム、ペクチン、マンナン、デンプン、キサンタンガム、デキストラン、サクシノグルカン、カードラン、ヒアルロン酸、ゼラチン、カゼイン、アルブミン、コラーゲン等が挙げられる。これらの中でも使用性等の点から、キサンタンガムが好ましく用いられる。
これら水溶性高分子は単独で用いてもよく、あるいは2種以上を組み合わせて用いてもよい。これらの中でも、アクリル酸メタクリル酸長鎖アルキル(炭素数10〜30)共重合体、カルボキシビニルポリマー、キサンタンガムが好ましく、特に好ましくは、アクリル酸メタクリル酸長鎖アルキル(炭素数10〜30)共重合体と、キサンタンガムとを併用すると、アクリル酸メタクリル酸長鎖アルキル(炭素数10〜30)共重合体によって増粘効果が増強され、さらにキサンタンガムによってべたつき感を解消できるので併用することが好ましい。
上記皮膚外用剤において、金イオンの配合量は、0.001〜250ppmであることが好ましく、0.01〜50ppmであることがより好ましく、0.05〜30ppmであることが更に好ましい。銀イオンの配合量は、5〜5000ppbであることが好ましく、10〜500ppbであることがより好ましく、40〜200ppbであることが更に好ましい。
上記皮膚外用剤の製造方法としては特に限定されず、従来の製造方法を用いることができ、適宜、金イオン水及び銀イオン水を単独で又は混合した上で添加する方法を挙げることができる。
本発明は、金イオン及び銀イオンを含有することを特徴とする飲食品でもある。上記金イオン及び銀イオンを含有することにより、高い抗酸化作用を付与することができるため、老化、ガン、及び、糖尿病、高脂血症等の生活習慣病の予防・改善に効果的である。また、両イオンの配合量を抑えることができるため、経口摂取においても安全性の高い飲食品を得ることができる。
上記飲食品の形態としては特に限定されず、例えば、液体、クリーム状、ジェル状、ペースト状等を挙げることができる。また、本発明の飲食品の種類としても特に限定されず、例えば、菓子類(チューインガム、キャンディ、グミ、タブレット、チョコレート、ゼリー等)、氷菓(アイスキャンディー、アイスクリーム、シャーベット等)、冷菓(ゼリー、プリン、水ようかん等)、麺類をはじめとする澱粉系食品、飲料(スープ、コーヒー、茶類、ジュース、炭酸飲料、ココア、アルコール飲料、ゼリー状ドリンク等)、油脂食品(マーガリン、ショートニング、ファットスプレッド等)、乳製品(牛乳、ヨーグルト、乳清飲料、乳酸菌飲料、バター、クリーム、チーズ等)等を挙げることができる。
本発明の上記飲食品は、必要に応じて、本発明の目的を損なわない範囲で下記の成分を適宜選択して配合できる。例えば、糖質甘味料(果糖、ブドウ糖、タガトース、アラビノース等の単糖類、乳糖、オリゴ糖、麦芽糖、トレハロース等の少糖類、粉末水あめ、デキストリン、糖アルコール等)、高甘味度甘味料(スクラロース、アセスルファムK、ステビア等)、でん粉等の多糖類、油脂類、乳製品、安定剤、乳化剤、香料(バニリン、リナロール、天然香料等)、色素、着色料、酸味料、風味原料(卵、コーヒー、茶類、ココア、果汁果肉、ヨーグルト、酒類等)、香味料(ラズベリーフレーバー、アップルフレーバー、コーヒーフレーバー等)、湿化防止剤、電解質、保存料、湿潤剤、蛋白質、アミノ酸、ペプチド、食物繊維、有機酸(クエン酸、リンゴ酸、フマル酸、マロン酸、コハク酸、酒石酸、乳酸等)、ビタミン類(L−アスコルビン酸、dl−α−トコフェロール、ビタミンB1、ビタミンB2、ナイアシン、パントテン酸、ビタミンB6、ビタミンB12、葉酸、ビオチン、イノシトール等)、白金、ミネラル(亜鉛、鉄、カルシウム、マグネシウム、クロム、セレン、カリウム、ナトリウム等)、海洋性コラーゲン、加水分解コラーゲン、ヒアルロン酸、発酵酵母エキス、グルコサミン、酵母、卵殻膜、リコピン、アスタキサンチン、その他カロテノイド、シルク、コンドロイチン、セラミド、プラセンタエキス、フカヒレエキス、深海鮫エキス、スクワレン、γ−アミノ酪酸、カゼインドデカペプチド、生栗皮抽出物、栗の葉抽出物、栗のいが抽出物、栗果肉抽出物、栗樹皮抽出物、キャベツ発酵エキス、バラの花びら抽出物、ブドウ葉抽出物、ブドウ種子抽出物、りんごポリフェノール、カミツレエキス、ライチ種子エキス、ゴツコラエキス、月桃葉エキス、ハス胚芽エキス、スターフルーツ葉エキス、桑葉抽出物、グァバ茶抽出物、赤ワイン、緑茶、紅茶、ウーロン茶、コーヒー、ココア、チョコレート、黒ゴマ、豆類、豆乳、ナッツ類、きのこ類、緑黄食野菜類、ヨード卵等の卵由来原料、カテキン類、その他ポリフェノール類、ラズベリーケトン、低分子アルギン酸、サイリウム種皮、イチョウ葉抽出物、松樹皮抽出物、ナットウキナーゼ、植物ステロール、ジアシルグリセロール、キトサン、ヒアルロン酸、メチルスルフォニルメタン、コウジ酸、エラグ酸、アルブチン、ルシノール、マグノリグナン、リン酸L−アスコルビン酸マグネシウム、CoQ10、α−リポ酸等が挙げられる。
上記飲食品において、金イオンの配合量は、0.0001〜150ppmであることが好ましく、0.001〜100ppmであることがより好ましく、0.1〜100ppmであることが更に好ましい。銀イオンの配合量は、0.05〜500ppbであることが好ましく、0.5〜400ppであることがより好ましく、0.5〜300ppbであることが更に好ましい。
上記飲食品の製造方法としては特に限定されず、従来の製造方法を用いることができ、適宜、金イオン水及び銀イオン水を単独で又は混合した上で添加する方法を挙げることができる。
以下に、実施例を示して本発明を更に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。なお、配合量はすべて質量%を表す。
以下に記載した製造方法に従って得られた金イオン及び銀イオンについて、抗酸化作用(スーパーオキサイドアニオン消去作用)とチロシナーゼ阻害作用を評価した。
(1)金イオン水の製造
金箔(純度99.99%)1gを耐高熱容器(チーゲル)内に入れたのち、王水(塩酸:硝酸=3:1)80ミリリットルをこの耐高熱容器内に投入し、金箔を王水に溶解させた。次に、この金溶解液入りの耐高熱容器をバーナーで1時間加熱し、金溶解液を蒸発乾固させた。
蒸発乾固後、耐高熱容器を常温になるまで放冷したのち、耐高熱容器内に再び上記王水80ミリリットルを投入し、耐高熱容器内に残った蒸発乾固物を王水に溶解した。この蒸発乾固物溶解液入りの耐高熱容器をバーナーで1時間加熱し、蒸発乾固物溶解液を再蒸発乾固させた。
耐高熱容器を再び常温まで放熱後、耐高熱容器内を精製水で繰り返し洗浄し、洗浄液を濾過しつつすべてビーカー内に移し総量を1リットルとし、金イオン水を得た。得られた金イオン水の金イオン濃度をICP発光分光分析装置でn数=5で測定し、その結果の平均値は764ppmであった。得られた金イオン水を希釈又は濃縮して2000ppm金イオン水を得た。
(2)銀イオン水
SiO10モル%、B80モル%及びNaO10モル%の組成のガラスに、AgOを0.5質量%(ガラスとAgOとの合計を100質量%とする。)配合した溶解性ガラスを調製し、これを粉砕して粒径40μm以下の粉末とした。その後、この粉末10質量%(樹脂組成物を100質量%とする。)を高密度ポリエチレンに配合した樹脂組成物を調製した。
上記製造方法によって得られたマスターバッチを精製水と接触させて24時間放置することによって銀イオン水を得た。得られた銀イオン水を濃縮又は希釈して1000PPb銀イオン水を得た。なお、銀イオン量は、原子吸光装置(島津AA−6300)によって測定した値である。原子吸光とは高温に加熱して原子化した物質に光を照射した時に、構成元素に固有の幅の狭い吸収スペクトルを示す現象を利用して試料に含まれている元素の定性と定量を行う分析方法のことをいう。
評価試験1 スーパーオキサイドアニオン消去作用試験
試験は96wellプレートにて実施した。各試料を終濃度0.25mM ニトロブルーテトラゾリン(NBT)、1mM ヒポキサンチン及び0.1mM EDTAを含むHank’s bufferに添加した。次にキサンチンオキシダーゼ(XOD)を加えて10分間インキュベート後、反応液の吸光度を測定した(O.D.=560nm)。一方、試料の吸光度ブランクとしてNBT未反応の反応液を作成し、同様に10分間インキュベート後の吸光度を各試薬含有の反応系における吸光度から差し引くことにより補正した。試験試料のスーパーオキサイドアニオン消去作用は、試料未添加の吸光度を100%とした相対値にて示した。試験試料の作用は、Student t検定にて有意差検定を行うことにより評価した。
図1に金イオン単独、図2に銀イオン単独、図3に金イオンと銀イオンを併用した場合の結果を示す。図1〜3より、金イオンと銀イオンとを併用することにより、金イオンの配合量がごくわずかであっても抗酸化作用が顕著に高まることが示された。
評価試験2 チロシナーゼ阻害作用試験
L−チロシン0.1ml、試料溶液、チロシナーゼ溶液0.01ml、リン酸緩衝液0.1mlからなる試料を作成し、10分間インキュベート後、反応液の吸光度を測定し、チロシナーゼ阻害作用を評価した(O.D.=475nm)。使用した機器は、コロナ吸光グレーティングマイクロプレートリーダSH−1000Lab(コロナ電気株式会社製)である。図4に金イオン単独、図5に銀イオン単独、図6に金イオンと銀イオンを併用した場合の結果を示す。図4〜6より、金イオン、銀イオン単独では効果が見られないが、併用した場合に効果が得られることが分かった。
(実施例1〜3)
以下の表1に示す成分1〜21を混合・攪拌した。その後成分22を添加して、6000rpm、8分間ホモ分散することによって、化粧料を得た。尚、表中の数値は重量%を表す。
(比較例1)
実施例3の銀イオン水にかえてセラメディック(登録商標:株式会社シナネンゼオミック:亜鉛・アンモニア・銀複合置換型ゼオライト)を0.01%配合し、残部を水とした化粧料を調製した。
(粘度)
これらのジェル化粧料について、調製直後の粘度を測定した。なお、粘度は、ビスメトロン回転粘度計VS−A1(芝浦システム(株)社製)を用いて、25℃の条件下で測定した値である。

評価試験 ヒトパッチ試験
表1に示す組成からなる実施例1〜3、及び、比較例1のジェル化粧料を試料としてパッチテストを行った。
パッチテストの方法は以下の通りである。試料を皮膚テスト用パッチテープ(パッチテスター「トリイ」、リバテープ製薬株式会社製)に塗布したのち、ボランティア(男性20名、女性20名)の前腕内側に24時間閉塞貼付した。24時間後、パッチテープを除去し、除去による一過性の紅斑の消退を待って観察・判定を行った。
評価は以下の基準に準じて行った。
スコア0 (−): 反応なし
スコア0.5 (±):軽度または部分的紅斑
スコア1.0 (+):明らかな全面紅斑
スコア2.0 (++):紅斑と浮腫
スコア3.0(+++):紅斑と浮腫と小水疱
結果を表2に示す。表2より、実施例で得られたジェル化粧料は、安全性に優れることが示された。
評価試験3 美白評価試験
実施例3に示す組成からなる化粧料Aと、化粧料A中の金イオン及び銀イオンを同量の精製水で置換した化粧料B(比較例1)を用い、くすみ、シミ又は色黒に悩む女性ボランティア40名を統計的に同等な2グループに分け、それぞれに六ヶ月間、長期連用させ、色素沈着に対する改善効果を肉眼観察により評価した。その結果を表3に示す。なお、やや改善以上の効果が認められた場合を有効とした。
表3に示すように、化粧料Aの使用によって、20名中16名に色素沈着の改善効果がみられた。なお、使用期間中、ヒリヒリ、ピリピリ、チクチクしたとの訴えが無かった。
以下に示す実施例4〜7の処方により、定法に従って化粧料を調製した。
(実施例4)透明石鹸 wt%
牛脂脂肪酸ナトリウム 28.0
ヤシ脂肪酸ナトリウム 12.0
濃グリセリン 7.0
白糖 15.0
エタノール 20.0
銀イオン水 1000ppb 5.0
金イオン水 2ppm 5.0
太古海水 0.1
ヒアルロン酸ナトリウム(2) 0.1
水溶性コラーゲン(F) 0.1
マリンプラセンタエキス 0.1
N−アセチルグルコサミン 0.1
N−ヒドロキシプロリン 0.1
エラスチン 0.1
精製水 to 100
なお、得られた組成物中の銀イオン濃度は50ppbであり、金イオン濃度は0.1ppmである。
(実施例5)美容液 wt%
銀イオン水 1000ppb 5.0
金イオン水 2ppm 5.0
D−パントテニルアルコール 0.1
グリチルリチン酸ジカリウム 0.1
流動パラフィン 10.0
濃グリセリン 5.0
ジプロピレングリコール 10.0
ソルビトール 5.0
サラシミツロウ 0.5
流動パラフィン 1.5
親油型モノステアリン酸グリセリル 0.1
ステアリン酸 0.3
メチルポリシロキサン 1.0
ワセリン 1.0
コレステロール 0.02
ベントナイト 0.1
N−ステアロイル−L−グルタミン酸ナトリウム 0.3
キサンタンガム 0.2
ベヘニルアルコール 0.3
フェノキシエタノール 0.2
ヒアルロン酸ナトリウム(2) 0.1
水溶性コラーゲン(F) 0.1
マリンプラセンタエキス 0.1
N−アセチルグルコサミン 0.1
N−ヒドロキシプロリン 0.1
エラスチン 0.1
パラオキシ安息香酸エステル 0.1
精製水 to 100
なお、得られた組成物中の銀イオン濃度は50ppbであり、金イオン濃度は0.1ppmである。
(実施例6)マッサージジェル wt%
銀イオン水 1000ppb 15.0
金イオン水 2ppm 5.0
グリセリン 60.0
イノシトール 1.0
PEG200 14.0
ポリビニルアルコール 0.2
銀イオン水 1000ppb 5.0
金イオン水 2ppm 5.0
ヒアルロン酸ナトリウム(2) 0.1
水溶性コラーゲン(F) 0.1
マリンプラセンタエキス 0.1
N−アセチルグルコサミン 0.1
N−ヒドロキシプロリン 0.1
エラスチン 0.1
精製水 to 100
なお、得られた組成物中の銀イオン濃度は150ppbであり、金イオン濃度は0.1ppmである。
(実施例7) クリーム wt%
グリチルリチン酸ジカリウム 0.5
流動パラフィン 4.0
サラシミツロウ 0.5
コレステロール 1.0
メチルシクロポリシロキサン 2.0
ジプロピレングリコール 7.0
キシリトール 1.0
親油型モノステアリン酸グリセリル 0.3
セチル硫酸ナトリウム 1.0
モノステアリン酸ポリエチレングリコール 1.0
ヒアルロン酸ナトリウム(2) 0.5
水溶性コラーゲン(F) 0.1
マリンプラセンタエキス 0.1
N−アセチルグルコサミン 0.1
N−ヒドロキシプロリン 0.1
エラスチン 0.1
フェノキシエタノール 0.5
エデト酸二ナトリウム 0.05
N−アセチルグルコサミン 0.05
銀イオン水 1000ppb 5.0
金イオン水 2ppm 5.0
精製水 to 100
なお、得られた組成物中の銀イオン濃度は50ppbであり、金イオン濃度は0.1ppmである。
以下に、飲食品の実施例を挙げる。なお。単位はすべて質量%であり、使用した金イオン水及び銀イオン水は、上述のようにして得られた金イオン水及び銀イオン水を希釈又は濃縮して濃度を調整したものである。製法はいずれも常法にしたがった。
実施例8 (健康飲料) wt%
金イオン水 2ppm 25
銀イオン水 5000ppb 5
還元麦芽糖液 10
香料 2
ビタミンC 10
トレハロース 20
ヒアルロン酸ナトリウム(2) 0.1
水溶性コラーゲン(F) 0.1
マリンプラセンタエキス 0.1
N−アセチルグルコサミン 0.1
N−ヒドロキシプロリン 0.1
エラスチン 0.1
ビタミンB1 0.01
ビタミンB2 0.01
ビタミンB12 0.001
精製水 to 100
なお、得られた組成物中の銀イオン濃度は250ppbであり、金イオン濃度は0.5ppmである。
実施例9 (健康飲料) wt%
金イオン水 100ppm 25
銀イオン水 1000ppb 10
コラーゲン 10
ヒアルロン酸 20
マリンプラセンタ 2
エラスチン 5
加水分解水溶性コラーゲン 0.1
N−アセチルグルコサミン 0.1
N−ヒドロキシプロリン 0.1
エラスチン 0.1
ビタミンB1 0.01
ビタミンB2 0.01
ビタミンB12 0.001
トレハロース 20
コンニャクセラミド 2
精製水 to 100
なお、得られた組成物中の銀イオン濃度は100ppbであり、金イオン濃度は25ppmである。
実施例10 (シロップ剤) wt%
金イオン水 100ppm 1
銀イオン水 5000ppb 1
還元麦芽糖 10
水飴 15
香料 1
グリセリン脂肪酸エステル 1
ヒアルロン酸ナトリウム 0.1
加水分解水溶性コラーゲン 0.1
マリンプラセンタ 0.1
N−アセチルグルコサミン 0.1
N−ヒドロキシプロリン 0.1
エラスチン 0.1
ビタミンB1 0.01
ビタミンB2 0.01
ビタミンB12 0.001
精製水 to 100
なお、得られた組成物中の銀イオン濃度は50ppbであり、金イオン濃度は1ppmである。
実施例11 (チューイングガム) wt%
金イオン水 500ppm 5
銀イオン水 100ppb 2.5
ガムベース 50
粉糖 20
マンニット 20
ソルビトール 5
ヒアルロン酸ナトリウム 0.1
加水分解水溶性コラーゲン 0.1
マリンプラセンタ 0.1
N−アセチルグルコサミン 0.1
N−ヒドロキシプロリン 0.1
エラスチン 0.01
ビタミンB1 0.01
ビタミンB2 0.01
ビタミンB12 0.001
香料 1
精製水 to 100
なお、得られた組成物中の銀イオン濃度は2.5ppbであり、金イオン濃度は25ppmである。
実施例12 (グミキャンデー) wt%
金イオン水 3000ppm 1.0
銀イオン水 1000ppb 0.5
オリーブ水濃縮液 10.0
グラニュー糖 30.0
水飴 25.0
ゼラチン 10.0
クエン酸 0.5
酒石酸 0.3
香料 1.0
ヒアルロン酸ナトリウム 0.1
加水分解水溶性コラーゲン 0.1
マリンプラセンタ 0.1
N−アセチルグルコサミン 0.1
N−ヒドロキシプロリン 0.1
エラスチン 0.1
ビタミンB1 0.01
ビタミンB2 0.01
ビタミンB12 0.001
精製水 to 100
なお、得られた組成物中の銀イオン濃度は5ppbであり、金イオン濃度は30ppmである。
実施例13 (アイスクリーム) wt%
金イオン水 1000ppm 10.0
銀イオン水 100ppb 10.0
加糖練乳 10.0
無塩バター 10.0
グラニュー糖 10.0
水飴 15.0
酒石酸 0.1
香料 0.5
ヒアルロン酸ナトリウム 0.1
加水分解水溶性コラーゲン 0.1
マリンプラセンタ 0.1
N−アセチルグルコサミン 0.1
N−ヒドロキシプロリン 0.1
エラスチン 0.1
ビタミンB1 0.01
ビタミンB2 0.01
ビタミンB12 0.001
精製水 to 100
なお、得られた組成物中の銀イオン濃度は10ppbであり、金イオン濃度は100ppmである。
実施例14 (アイスキャンデー) wt%
金イオン水 3000ppm 1.0
銀イオン水 1000ppb 0.5
砂糖 15.2
粉末水飴 6.0
脱脂粉乳 1.0
精製ヤシ油 1.0
アップルナップル透明果汁 1.0
クエン酸 0.2
グリセリン脂肪酸エステル 0.1
ヒアルロン酸ナトリウム 0.1
加水分解水溶性コラーゲン 0.1
マリンプラセンタ 0.1
N−アセチルグルコサミン 0.1
N−ヒドロキシプロリン 0.1
エラスチン 0.1
ビタミンB1 0.01
ビタミンB2 0.01
ビタミンB12 0.001
精製水 to 100
なお、得られた組成物中の銀イオン濃度は5ppbであり、金イオン濃度は30ppmである。
実施例で得られた飲食品はいずれも安定であった。
本発明により、安全性及び安定性に優れ、かつ抗酸化作用にも優れた抗酸化剤及びチロシナーゼ活性阻害剤を得ることができる。このような抗酸化剤及びチロシナーゼ活性阻害剤は、特に皮膚外用剤、及び、飲食品に効果的に配合することができる。

Claims (6)

  1. 金イオン及び銀イオンを含有することを特徴とする抗酸化剤。
  2. 金イオン及び銀イオンを含有することを特徴とするチロシナーゼ活性阻害剤。
  3. 金イオン及び銀イオンを含有することを特徴とする皮膚外用剤。
  4. 金イオン濃度が0.001〜250ppmであり、銀イオン濃度が5〜5000ppbである請求項3記載の皮膚外用剤。
  5. 金イオン及び銀イオンを含有することを特徴とする飲食品。
  6. 金イオン濃度が0.0001〜150ppmであり、銀イオン濃度が0.05〜500ppbである請求項5記載の飲食品。
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