JP2012065125A - 撮像装置、電子機器、画像処理システムおよびコンピュータ読み取り可能な記録媒体 - Google Patents

撮像装置、電子機器、画像処理システムおよびコンピュータ読み取り可能な記録媒体 Download PDF

Info

Publication number
JP2012065125A
JP2012065125A JP2010207373A JP2010207373A JP2012065125A JP 2012065125 A JP2012065125 A JP 2012065125A JP 2010207373 A JP2010207373 A JP 2010207373A JP 2010207373 A JP2010207373 A JP 2010207373A JP 2012065125 A JP2012065125 A JP 2012065125A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
image
blur
unit
area
processing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2010207373A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5641411B2 (ja
Inventor
Kazuhiro Yoshida
和弘 吉田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ricoh Co Ltd filed Critical Ricoh Co Ltd
Priority to JP2010207373A priority Critical patent/JP5641411B2/ja
Publication of JP2012065125A publication Critical patent/JP2012065125A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5641411B2 publication Critical patent/JP5641411B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Studio Devices (AREA)

Abstract

【課題】 ぶれ補正のための画像合成処理を、ボケ領域とぶれ領域とを区別して行い、ボケとぶれが混在しても適切に処理する。
【解決手段】 カメラプロセッサ104は、撮像素子101を介して連続する複数の撮影画像を取得し、取得された複数の撮影画像のうちの所定の1枚を基準画像として設定し、撮影画像の画面を水平方向および垂直方向の2次元にブロック分割したブロック単位で、基準画像に対する他の撮影画像の位置ずれを検出し、前記ブロック単位で、前記位置ずれ検出手段により検出された位置ずれを補償し、ブロック単位で、位置ずれが補償された画像を基準画像と加算的に合成する機能を有する。さらに、カメラプロセッサ104は、処理対象ブロックがボケ領域であるか否かを判定するボケ領域判定手段と、前記ボケ領域判定手段により処理対象のブロックがボケ領域と判定された場合には、画像合成処理を制限する合成制御手段として機能する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、被写体を撮像して電子的な画像情報を取得し、再生/出力に供する撮像装置に係り、特に画像情報におけるぶれ・ボケ等を適切に処理して良好な画像情報を提供する撮像装置、電子機器、画像処理システムおよびそのためのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体に関するものである。
従来、ディジタルカメラ等の撮像装置において、手ぶれを抑制する技術としては、撮像用レンズに対する撮像面の位置または撮像面に対する撮像用レンズの少なくとも一部の位置を手ぶれ方向と反対方向にシフトすることにより手ぶれをキャンセルする光学式手ぶれ補正方式と、高速シャッターを用いて複数枚の時分割画像を撮影し、被写体の特徴点を基準にして各画像を合成することによる電子式手ぶれ補正方式が知られている。電子式手ぶれ補正方式では、手ぶれに対して撮像面やレンズを移動させる必要がないため、機械的な移動のための作動機構が不要であり、撮像装置のスペースやコストが節約できるなどといったメリットがある。
また、ぶれには、撮影者が手持ちで撮影するときに撮像装置を動かしてしまうことにより生じる手ぶれと、撮影対象である被写体が撮影中に動くことにより生じる被写体ぶれがある。さらに、ぶれとは別にマクロ撮影などで生じるボケがある。
光学式手ぶれ補正方式では、撮像面またはレンズの移動により手ぶれをキャンセルして1枚の画像を撮影するため、ぶれとボケを判定する必要はない。
一方、従来の電子式手ぶれ補正に関する技術としては、例えば、特許文献1(特開2007−226643号)および特許文献3(特開2006−157568号)等に開示された技術がある。また、例えば、特許文献2(特開2004−72533号)および特許文献4(特開2005−136727号)等には、その他の画像処理に関する従来の技術が開示されている。
すなわち、特許文献1(特開2007−226643号)には、連続的に撮影した複数枚の画像のうちの1枚を基準画像として、各撮影画像について特定範囲の縮小画像を作成し、基準画像のコーナーやエッジをもとに画像特徴点を抽出し、基準画像と基準画像以外の比較画像の多重解像度画像を作成し、解像度に応じて全範囲および特定範囲について2次元のずれを検出し補正することによって、基準画像と比較画像との間の動きデータを高精度に算出して電子式手ぶれ補正に利用する技術が示されている。
また、特許文献3(特開2006−157568号)には、連続する複数の画像について位置ずれ、つまり動きを検出し補正して加算的に合成することによって手ぶれを補正する際に、効率良く画像合成を行う技術が示されている。
そして、特許文献2(特開2004−72533号)には、被写体の重複を許して複数の領域に分割して撮影し、撮影された複数の重複部分における複数の分割画像の合焦状態を比較し、重複部分のそれぞれについて、合焦状態が最も良好と判定された重複部分を用いて合成する技術が示されており、特許文献4(特開2005−136727号)には、画像検出領域内における合焦状態が所定レベル以下の部分が所定の面積以上である領域をボケ領域があるかどうかを判定し、ボケ領域に所定の画像処理を施して、ボケ領域とある程度以上合焦している合焦領域とを区別し易くして、電子ビューファインダ等の表示に供する技術が示されている。
上述した電子式手ぶれ補正には、基本的な原理に、幾つかの方式があるが、特許文献3等のように、複数枚の画像を撮影してぶれていない領域を画像合成して手ぶれをキャンセルする方式では、ボケ部分からも特徴点を抽出することができないため、ぶれと判定してしまい、ぶれとボケを区別することができずに両者を同様に扱ってしまうという問題がある。
このように、ぶれとボケを同様に扱ってしまうと、ぶれ部分は画像合成に使用されないため、ぶれ部分と混同されたボケ部分が画像合成に使用されなかったり、ボケ部分の一部にボケていない画像が合成されて、ボケ部分とボケでない部分が混在した画像になったりしてしまう。このため、ぶれとボケを判別して画像の状況に応じた適切な補正処理を行い得る電子式手ぶれ補正技術が要求されている。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたもので、ボケ領域とぶれ領域とで画像合成処理を異ならせ、電子式手ぶれ補正にてボケがぶれと同様に処理されることなく、適切なぶれ補正を可能とする撮像装置、電子機器、画像処理システムおよびコンピュータ読み取り可能な記録媒体を提供することを目的としている。
本発明の請求項1の目的は、ぶれ補正のための画像合成処理を、ボケ領域とぶれ領域とを区別して行い、ボケとぶれが混在しても適切に処理することが可能な撮像装置を提供することにある。
本発明の請求項2の目的は、特に、ぶれ補正のための画像合成処理を、ボケ領域については抑制し、ボケとぶれが混在してもより適切に処理することが可能な撮像装置を提供することにある。
本発明の請求項3の目的は、特に、ぶれ補正のための画像合成処理を、ボケ領域とぶれ領域とを区別して行い、ボケとぶれが混在してもより一層適切に処理することが可能な撮像装置を提供することにある。
本発明の請求項4の目的は、特に、ボケ領域が前ボケ領域か後ボケ領域かによって画像合成処理を異ならせ、ボケ領域での不要な合成を抑制し、ボケ領域内における不自然な画像の混入を防止して、ボケ領域の自然な仕上がりを実現することが可能な撮像装置を提供することにある。
本発明の請求項5の目的は、特に、ボケ領域が前ボケ領域か後ボケ領域かによって画像合成処理を異ならせ、より効果的に、ボケ領域での不要な合成を抑制し、ボケ領域内における不自然な画像の混入を防止して、ボケ領域の自然な仕上がりを実現することが可能な撮像装置を提供することにある。
本発明の請求項6の目的は、特に、ボケ領域が前ボケ領域か後ボケ領域かによって画像合成処理を異ならせ、さらに効果的にボケ領域での不要な合成を抑制し、ボケ領域内における不自然な画像の混入を防止して、ボケ領域の自然な仕上がりを実現することが可能な撮像装置を提供することにある。
本発明の請求項7の目的は、撮像機能におけるぶれ補正のための画像合成処理を、ボケ領域とぶれ領域とを区別して行い、ボケとぶれが混在しても適切に処理することが可能な電子機器を提供することにある。
本発明の請求項8の目的は、ぶれ補正のための画像合成処理を、ボケ領域とぶれ領域とを区別して行い、ボケとぶれが混在しても適切に処理することが可能な画像処理システムを提供することにある。
本発明の請求項9の目的は、特に、ぶれ補正のための画像合成処理を、ボケ領域については抑制し、ボケとぶれが混在してもより適切に処理することが可能な画像処理システムを提供することにある。
本発明の請求項10の目的は、特に、ぶれ補正のための画像合成処理を、ボケ領域とぶれ領域とを区別して行い、ボケとぶれが混在してもより一層適切に処理することが可能な画像処理システムを提供することにある。
本発明の請求項11の目的は、特に、ボケ領域が前ボケ領域か後ボケ領域かによって画像合成処理を異ならせ、ボケ領域での不要な合成を抑制し、ボケ領域内における不自然な画像の混入を防止して、ボケ領域の自然な仕上がりを実現することが可能な画像処理システムを提供することにある。
本発明の請求項12の目的は、特に、ボケ領域が前ボケ領域か後ボケ領域かによって画像合成処理を異ならせ、より効果的に、ボケ領域での不要な合成を抑制し、ボケ領域内における不自然な画像の混入を防止して、ボケ領域の自然な仕上がりを実現することが可能な画像処理システムを提供することにある。
本発明の請求項13の目的は、特に、ボケ領域が前ボケ領域か後ボケ領域かによって画像合成処理を異ならせ、さらに効果的にボケ領域での不要な合成を抑制し、ボケ領域内における不自然な画像の混入を防止して、ボケ領域の自然な仕上がりを実現することが可能な画像処理システムを提供することにある。
本発明の請求項14の目的は、特に、記録したプログラムの実行により、ぶれ補正のための画像合成処理を、ボケ領域とぶれ領域とを区別して行い、ボケとぶれが混在しても適切に処理することが可能なコンピュータ読み取り可能な記録媒体を提供することにある。
本発明の請求項15の目的は、特に、記録したプログラムの実行により、ボケ領域が前ボケ領域か後ボケ領域かによって画像合成処理を異ならせ、ボケ領域での不要な合成を抑制し、ボケ領域内における不自然な画像の混入を防止して、ボケ領域の自然な仕上がりを実現することが可能なコンピュータ読み取り可能な記録媒体を提供することにある。
請求項1に記載した本発明に係る撮像装置は、上述した目的を達成するために、
被写体を撮像して被写体像を得るための撮像手段と、
前記撮像手段を介して連続して複数の撮影画像を取得する画像取得手段と、
前記画像取得手段により取得された前記複数の撮影画像のうちの所定の1枚を基準画像として設定する基準画像設定手段と、
前記撮影画像の画面を水平方向および垂直方向の2次元にブロック分割したブロック単位で、前記基準画像に対する他の前記撮影画像の位置ずれを検出する位置ずれ検出手段と、
前記ブロック単位で、前記位置ずれ検出手段により検出された位置ずれを補償する位置ずれ補償手段と、
前記ブロック単位で、前記位置ずれ補償手段により位置ずれが補償された画像を基準画像と加算して合成する合成手段と、
処理対象ブロックがボケ領域であるか否かを判定するボケ領域判定手段と、
前記ボケ領域判定手段により処理対象のブロックがボケ領域と判定された場合には、前記合成手段における画像合成処理を制限する合成制御手段と
を備えることを特徴としている。
請求項2に記載した本発明に係る撮像装置は、請求項1の撮像装置であって、
前記合成制御手段は、該当ブロックについて合成処理を行わないことで、前記画像合成処理を制限する手段を含むことを特徴としている。
請求項3に記載した本発明に係る撮像装置は、請求項1の撮像装置であって、
前記合成制御手段は、該当ブロックについて強制的な合成処理を行うことで、前記画像合成処理を制限する手段を含むことを特徴としている。
請求項4に記載した本発明に係る撮像装置は、請求項1の撮像装置であって、
前記撮像装置は、
当該撮像装置と被写体との間の距離を測定し、少なくとも撮影時に当該撮像装置と被写体との間の距離情報を取得する測距手段と、
前記ボケ領域判定手段でボケ領域と判定された処理対象ブロックが、レンズに近い側のボケによる前ボケ領域か、レンズから遠い側のボケによる後ボケ領域かを、前記測距手段の距離情報に基づいて判定する前後判定手段と、
をさらに含むことを特徴としている。
請求項5に記載した本発明に係る撮像装置は、請求項1〜請求項4のいずれか1項の撮像装置であって、
前記合成制御手段は、
前記前ボケ領域、ボケ領域でない非ボケ領域および前記後ボケ領域のそれぞれに優先順位を付し、これらの領域の異なる領域が合成処理対象となった場合に、合成を行わず前記優先順位の高い方の画像領域を残す優先処理手段を含むことを特徴としている。
請求項6に記載した本発明に係る撮像装置は、請求項5の撮像装置であって、
前記優先処理手段は、
前記前後判定手段により、合成処理対象が前記前ボケ領域および前記後ボケ領域のうちの同一の領域に属すると判定された場合には、前記測距手段により取得した前記距離情報が近距離である方に高い優先順位を付す手段であることを特徴としている。
請求項7に記載した本発明に係る電子機器は、上述した目的を達成するために、
撮像機能部を有し、且つ前記撮像機能部として、請求項1〜請求項6のいずれか1項の撮像装置を含むことを特徴としている。
請求項8に記載した本発明に係る画像処理システムは、上述した目的を達成するために、
被写体を撮像して画像情報を取得する撮像装置における取得画像を処理するための画像処理システムにおいて、
連続して複数の撮影画像を取得する画像取得手段と、
前記画像取得手段により取得された前記複数の撮影画像のうちの所定の1枚を基準画像として設定する基準画像設定手段と、
前記撮影画像の画面を水平方向および垂直方向の2次元にブロック分割したブロック単位で、前記基準画像に対する他の前記撮影画像の位置ずれを検出する位置ずれ検出手段と、
前記ブロック単位で、前記位置ずれ検出手段により検出された位置ずれを補償する位置ずれ補償手段と、
前記ブロック単位で、前記位置ずれ補償手段により位置ずれが補償された画像を基準画像と加算して合成する合成手段と、
処理対象ブロックがボケ領域であるか否かを判定するボケ領域判定手段と、
前記ボケ領域判定手段により処理対象のブロックがボケ領域と判定された場合には、前記合成手段における画像合成処理を制限する合成制御手段と
を備えることを特徴としている。
請求項9に記載した本発明に係る画像処理システムは、請求項8の画像処理システムであって、
前記合成制御手段は、該当ブロックについて合成処理を行わないことで、前記画像合成処理を制限する手段を含むことを特徴としている。
請求項10に記載した本発明に係る画像処理システムは、請求項8の画像処理システムであって、
前記合成制御手段は、該当ブロックについて強制的な合成処理を行うことで、前記画像合成処理を制限する手段を含むことを特徴としている。
請求項11に記載した本発明に係る画像処理システムは、請求項8の画像処理システムであって、
前記撮像装置は、
当該撮像装置と被写体との間の距離を測定する測距手段を具備し、且つ
前記画像処理システムは、
撮影時に前記測距手段により当該撮像装置と被写体との間の距離情報を取得する距離情報取得手段と、
前記ボケ領域判定手段でボケ領域と判定された処理対象ブロックが、レンズに近い側のボケによる前ボケ領域か、レンズから遠い側のボケによる後ボケ領域かを、前記距離情報取得手段により取得した距離情報に基づいて判定する前後判定手段と、
をさらに含むことを特徴としている。
請求項12に記載した本発明に係る画像処理システムは、請求項8〜請求項11のいずれか1項の画像処理システムであって、
前記合成制御手段は、
前記前ボケ領域、ボケ領域でない非ボケ領域および前記後ボケ領域のそれぞれに優先順位を付し、これらの領域の異なる領域が合成処理対象となった場合に、合成を行わず前記優先順位の高い方の画像領域を残す優先処理手段を含むことを特徴としている。
請求項13に記載した本発明に係る画像処理システムは、請求項12の画像処理システムであって、
前記優先処理手段は、
前記前後判定手段により、合成処理対象が前記前ボケ領域および前記後ボケ領域のうちの同一の領域に属すると判定された場合には、前記距離情報取得手段により取得した前記距離情報が近距離である方に高い優先順位を付す手段であることを特徴としている。
請求項14に記載した本発明に係るコンピュータ読み取り可能な記録媒体は、上述した目的を達成するために、
被写体を撮像して画像情報を取得する撮像装置による取得画像を処理するための画像処理システムにおいて、
コンピュータを、
連続して複数の撮影画像を取得する画像取得手段、
前記画像取得手段により取得された前記複数の撮影画像のうちの所定の1枚を基準画像として設定する基準画像設定手段、
前記撮影画像の画面を水平方向および垂直方向の2次元にブロック分割したブロック単位で、前記基準画像に対する他の前記撮影画像の位置ずれを検出する位置ずれ検出手段、
前記ブロック単位で、前記位置ずれ検出手段により検出された位置ずれを補償する位置ずれ補償手段、
前記ブロック単位で、前記位置ずれ補償手段により位置ずれが補償された画像を基準画像と加算して合成する合成手段、
処理対象ブロックがボケ領域であるか否かを判定するボケ領域判定手段および
前記ボケ領域判定手段により処理対象のブロックがボケ領域と判定された場合には、前記合成手段における画像合成処理を制限する合成制御手段、
として機能させるためのプログラムを記録したことを特徴としている。
請求項15に記載した本発明に係るコンピュータ読み取り可能な記録媒体は、請求項14のコンピュータ読み取り可能な記録媒体であって、
前記撮像装置は、
当該撮像装置と被写体との間の距離を測定する測距手段を具備し、且つ
前記コンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されるプログラムは、
コンピュータを、
撮影時に前記測距手段により当該撮像装置と被写体との間の距離情報を取得する距離情報取得手段および
前記ボケ領域判定手段でボケ領域と判定された処理対象ブロックが、レンズに近い側のボケによる前ボケ領域か、レンズから遠い側のボケによる後ボケ領域かを、前記距離情報取得手段により取得した距離情報に基づいて判定する前後判定手段
として機能させるためのプログラムをさらに含むことを特徴としている。
本発明によれば、ボケ領域とぶれ領域とで画像合成処理を異ならせ、電子式手ぶれ補正にてボケがぶれと同様に処理されることなく、適切なぶれ補正を可能とする撮像装置、電子機器、画像処理システムおよびコンピュータ読み取り可能な記録媒体を提供することができる。
すなわち、本発明の請求項1の撮像装置によれば、
被写体を撮像して被写体像を得るための撮像手段と、
前記撮像手段を介して連続して複数の撮影画像を取得する画像取得手段と、
前記画像取得手段により取得された前記複数の撮影画像のうちの所定の1枚を基準画像として設定する基準画像設定手段と、
前記撮影画像の画面を水平方向および垂直方向の2次元にブロック分割したブロック単位で、前記基準画像に対する他の前記撮影画像の位置ずれを検出する位置ずれ検出手段と、
前記ブロック単位で、前記位置ずれ検出手段により検出された位置ずれを補償する位置ずれ補償手段と、
前記ブロック単位で、前記位置ずれ補償手段により位置ずれが補償された画像を基準画像と加算して合成する合成手段と、
処理対象ブロックがボケ領域であるか否かを判定するボケ領域判定手段と、
前記ボケ領域判定手段により処理対象のブロックがボケ領域と判定された場合には、前記合成手段における画像合成処理を制限する合成制御手段と
を備えることにより、
ぶれ補正のための画像合成処理を、ボケ領域とぶれ領域とを区別して行い、ボケとぶれが混在しても適切に処理することが可能となる。
本発明の請求項2の撮像装置によれば、請求項1の撮像装置において、
前記合成制御手段は、該当ブロックについて合成処理を行わないことで、前記画像合成処理を制限する手段を含むことにより、
特に、ぶれ補正のための画像合成処理を、ボケ領域については抑制し、ボケとぶれが混在してもより適切に処理することが可能となる。
本発明の請求項3の撮像装置によれば、請求項1の撮像装置において、
前記合成制御手段は、該当ブロックについて強制的な合成処理を行うことで、前記画像合成処理を制限する手段を含むことにより、
特に、ぶれ補正のための画像合成処理を、ボケ領域とぶれ領域とを区別して行い、ボケとぶれが混在してもより一層適切に処理することが可能となる。
本発明の請求項4の撮像装置によれば、請求項1の撮像装置において、
前記撮像装置は、
当該撮像装置と被写体との間の距離を測定し、少なくとも撮影時に当該撮像装置と被写体との間の距離情報を取得する測距手段と、
前記ボケ領域判定手段でボケ領域と判定された処理対象ブロックが、レンズに近い側のボケによる前ボケ領域か、レンズから遠い側のボケによる後ボケ領域かを、前記測距手段の距離情報に基づいて判定する前後判定手段と、
をさらに含むことにより、
特に、ボケ領域が前ボケ領域か後ボケ領域かによって画像合成処理を異ならせ、ボケ領域での不要な合成を抑制し、ボケ領域内における不自然な画像の混入を防止して、ボケ領域の自然な仕上がりを実現することが可能となる。
本発明の請求項5の撮像装置によれば、請求項1〜請求項4のいずれか1項の撮像装置において、
前記合成制御手段は、
前記前ボケ領域、ボケ領域でない非ボケ領域および前記後ボケ領域のそれぞれに優先順位を付し、これらの領域の異なる領域が合成処理対象となった場合に、合成を行わず前記優先順位の高い方の画像領域を残す優先処理手段を含むことにより、
特に、ボケ領域が前ボケ領域か後ボケ領域かによって画像合成処理を異ならせ、より効果的に、ボケ領域での不要な合成を抑制し、ボケ領域内における不自然な画像の混入を防止して、ボケ領域の自然な仕上がりを実現することが可能となる。
本発明の請求項6の撮像装置によれば、請求項5の撮像装置において、
前記優先処理手段は、
前記前後判定手段により、合成処理対象が前記前ボケ領域および前記後ボケ領域のうちの同一の領域に属すると判定された場合には、前記測距手段により取得した前記距離情報が近距離である方に高い優先順位を付す手段であることにより、
特に、ボケ領域が前ボケ領域か後ボケ領域かによって画像合成処理を異ならせ、さらに効果的にボケ領域での不要な合成を抑制し、ボケ領域内における不自然な画像の混入を防止して、ボケ領域の自然な仕上がりを実現することが可能となる。
また、本発明の請求項7の電子機器によれば、
撮像機能部を有し、且つ前記撮像機能部として、請求項1〜請求項6のいずれか1項の撮像装置を含むことにより、
撮像機能におけるぶれ補正のための画像合成処理を、ボケ領域とぶれ領域とを区別して行い、ボケとぶれが混在しても適切に処理することが可能となる。
さらに、本発明の請求項8の画像処理システムによれば、
被写体を撮像して画像情報を取得する撮像装置における取得画像を処理するための画像処理システムにおいて、
連続して複数の撮影画像を取得する画像取得手段と、
前記画像取得手段により取得された前記複数の撮影画像のうちの所定の1枚を基準画像として設定する基準画像設定手段と、
前記撮影画像の画面を水平方向および垂直方向の2次元にブロック分割したブロック単位で、前記基準画像に対する他の前記撮影画像の位置ずれを検出する位置ずれ検出手段と、
前記ブロック単位で、前記位置ずれ検出手段により検出された位置ずれを補償する位置ずれ補償手段と、
前記ブロック単位で、前記位置ずれ補償手段により位置ずれが補償された画像を基準画像と加算して合成する合成手段と、
処理対象ブロックがボケ領域であるか否かを判定するボケ領域判定手段と、
前記ボケ領域判定手段により処理対象のブロックがボケ領域と判定された場合には、前記合成手段における画像合成処理を制限する合成制御手段と
を備えることにより、
ぶれ補正のための画像合成処理を、ボケ領域とぶれ領域とを区別して行い、ボケとぶれが混在しても適切に処理することが可能となる。
本発明の請求項9の画像処理システムによれば、請求項8の画像処理システムにおいて、
前記合成制御手段は、該当ブロックについて合成処理を行わないことで、前記画像合成処理を制限する手段を含むことにより、
特に、ぶれ補正のための画像合成処理を、ボケ領域については抑制し、ボケとぶれが混在してもより適切に処理することが可能となる。
本発明の請求項10の画像処理システムによれば、請求項8の画像処理システムにおいて、
前記合成制御手段は、該当ブロックについて強制的な合成処理を行うことで、前記画像合成処理を制限する手段を含むことにより、
特に、ぶれ補正のための画像合成処理を、ボケ領域とぶれ領域とを区別して行い、ボケとぶれが混在してもより一層適切に処理することが可能となる。
本発明の請求項11の画像処理システムによれば、請求項8の画像処理システムにおいて、
前記撮像装置は、
当該撮像装置と被写体との間の距離を測定する測距手段を具備し、且つ
前記画像処理システムは、
撮影時に前記測距手段により当該撮像装置と被写体との間の距離情報を取得する距離情報取得手段と、
前記ボケ領域判定手段でボケ領域と判定された処理対象ブロックが、レンズに近い側のボケによる前ボケ領域か、レンズから遠い側のボケによる後ボケ領域かを、前記距離情報取得手段により取得した距離情報に基づいて判定する前後判定手段と、
をさらに含むことにより、
特に、ボケ領域が前ボケ領域か後ボケ領域かによって画像合成処理を異ならせ、ボケ領域での不要な合成を抑制し、ボケ領域内における不自然な画像の混入を防止して、ボケ領域の自然な仕上がりを実現することが可能となる。
本発明の請求項12の画像処理システムによれば、請求項8〜請求項11のいずれか1項の画像処理システムにおいて、
前記合成制御手段は、
前記前ボケ領域、ボケ領域でない非ボケ領域および前記後ボケ領域のそれぞれに優先順位を付し、これらの領域の異なる領域が合成処理対象となった場合に、合成を行わず前記優先順位の高い方の画像領域を残す優先処理手段を含むことにより、
特に、ボケ領域が前ボケ領域か後ボケ領域かによって画像合成処理を異ならせ、より効果的に、ボケ領域での不要な合成を抑制し、ボケ領域内における不自然な画像の混入を防止して、ボケ領域の自然な仕上がりを実現することが可能となる。
本発明の請求項13の画像処理システムによれば、請求項12の画像処理システムにおいて、
前記優先処理手段は、
前記前後判定手段により、合成処理対象が前記前ボケ領域および前記後ボケ領域のうちの同一の領域に属すると判定された場合には、前記距離情報取得手段により取得した前記距離情報が近距離である方に高い優先順位を付す手段であることにより、
特に、ボケ領域が前ボケ領域か後ボケ領域かによって画像合成処理を異ならせ、さらに効果的にボケ領域での不要な合成を抑制し、ボケ領域内における不自然な画像の混入を防止して、ボケ領域の自然な仕上がりを実現することが可能となる。
また、本発明の請求項14のコンピュータ読み取り可能な記録媒体によれば、
被写体を撮像して画像情報を取得する撮像装置による取得画像を処理するための画像処理システムにおいて、
コンピュータを、
連続して複数の撮影画像を取得する画像取得手段、
前記画像取得手段により取得された前記複数の撮影画像のうちの所定の1枚を基準画像として設定する基準画像設定手段、
前記撮影画像の画面を水平方向および垂直方向の2次元にブロック分割したブロック単位で、前記基準画像に対する他の前記撮影画像の位置ずれを検出する位置ずれ検出手段、
前記ブロック単位で、前記位置ずれ検出手段により検出された位置ずれを補償する位置ずれ補償手段、
前記ブロック単位で、前記位置ずれ補償手段により位置ずれが補償された画像を基準画像と加算して合成する合成手段、
処理対象ブロックがボケ領域であるか否かを判定するボケ領域判定手段および
前記ボケ領域判定手段により処理対象のブロックがボケ領域と判定された場合には、前記合成手段における画像合成処理を制限する合成制御手段、
として機能させるためのプログラムを記録したことにより、
特に、記録したプログラムの実行により、ぶれ補正のための画像合成処理を、ボケ領域とぶれ領域とを区別して行い、ボケとぶれが混在しても適切に処理することが可能となる。
本発明の請求項15のコンピュータ読み取り可能な記録媒体によれば、請求項14のコンピュータ読み取り可能な記録媒体において、
前記撮像装置は、
当該撮像装置と被写体との間の距離を測定する測距手段を具備し、且つ
前記コンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されるプログラムは、
コンピュータを、
撮影時に前記測距手段により当該撮像装置と被写体との間の距離情報を取得する距離情報取得手段および
前記ボケ領域判定手段でボケ領域と判定された処理対象ブロックが、レンズに近い側のボケによる前ボケ領域か、レンズから遠い側のボケによる後ボケ領域かを、前記距離情報取得手段により取得した距離情報に基づいて判定する前後判定手段
として機能させるためのプログラムをさらに含むことにより、
特に、記録したプログラムの実行により、ボケ領域が前ボケ領域か後ボケ領域かによって画像合成処理を異ならせ、ボケ領域での不要な合成を抑制し、ボケ領域内における不自然な画像の混入を防止して、ボケ領域の自然な仕上がりを実現することが可能となる。
本発明の一つの実施の形態が適用されるディジタルカメラの制御系の要部の電子機械的なシステム構成を模式的に示すブロック図である。 図1のディジタルカメラの外観構成を上面側から見た状態を模式的に示す平面図である。 図1のディジタルカメラの外観構成を正面被写体側から見た状態を模式的に示す正面図である。 図1のディジタルカメラの外観構成を背面撮影者側から見た状態を模式的に示す背面図である。 図1のディジタルカメラにおける手ぶれ補正処理のフローチャートである。 図1のディジタルカメラの手ぶれ補正処理における画像合成領域を説明するための模式図である。 図1のディジタルカメラの手ぶれ補正処理における画像のブロック分割を説明するための模式図である。 図1のディジタルカメラの手ぶれ補正処理に用いるボケ判定処理のフローチャートである。 図1のディジタルカメラのボケ判定処理における距離分布の取得を説明するための模式図であり、(a)は画像における被写体配置を示し、(b)は距離分布を示す。 図1のディジタルカメラの手ぶれ補正処理におけるボケ領域に係る画像合成を説明するための模式図である。
以下、本発明に係る実施の形態に基づき、図面を参照して本発明の撮像装置を詳細に説明する。
ここでは、撮像装置としてのディジタルカメラの実施の形態について説明するが、本発明は、これに限定されるものではなく、カメラ機能として同様の撮像機能を持つ電子機器、あるいは撮像装置に係る画像を処理するための画像処理システムを構築する画像処理IC(集積回路)および画像処理ソフトウェアなどの画像処理全般に適用することが可能である。
図1〜図4は、本発明の一つの実施の形態に係る撮像装置としてのディジタルカメラの模式的な構成を示している。図1は、ディジタルカメラの制御系のシステム構成の概要を模式的に示すブロック図である。図2は、図1のディジタルカメラの外観構成を上方から見た模式的な平面図、図3は、図1のディジタルカメラの外観構成を正面被写体側から見た模式的な正面図、そして図4は、図1のディジタルカメラの外観構成を背面撮影者側から見た模式的な背面図である。
図1〜図4に示すディジタルカメラは、その外観を図2〜図4に示したように、サブ液晶ディスプレイ(サブLCD)1、レリーズボタン2、ストロボ発光部3、モード切り換えダイヤル4、測距ユニット5、リモートコントロール受光部(リモコン受光部)6、鏡胴ユニット7、オートフォーカス表示用発光ダイオード(AFLED)8、ストロボ表示用発光ダイオード(ストロボLED)9、液晶ディスプレイモニタ(LCDモニタ)10、光学ファインダ11、ズームボタン12、電源スイッチ13、操作ボタン群14およびメモリカード収納部15を具備している。
さらに、図1〜図4に示すディジタルカメラは、図1に主として電子的な制御に係るシステム構成を示すように、上述のサブLCD1、ストロボ発光部3、測距ユニット5、リモコン受光部6、鏡胴ユニット7、AFLED8、ストロボLED9およびLCDモニタ10に加えて、撮像素子101、フロントエンド部(F/E部)102、SDRAM(シンクロナスダイナミックランダムアクセスメモリ)103、カメラプロセッサ104、RAM(ランダムアクセスメモリ)107、ROM(リードオンリメモリ)108、サブCPU(サブ中央処理部)109、操作部110、サブLCDドライバ111、ブザー113、ストロボ回路114、音声記録ユニット115、音声再生ユニット116、LCDドライバ117、ビデオアンプ(ビデオ増幅器)118、ビデオコネクタ119、内蔵メモリ120、メモリカードスロット121、USB(ユニバーサルシリアルバス)コネクタ122、シリアルインタフェース部123および温度センサ124を備えている。
鏡胴ユニット7は、ズームレンズ系7−1aおよびズームモータ7−1bを含むズーム光学系7−1、フォーカスレンズ系7−2aおよびフォーカスモータ7−2bを含むフォーカス光学系7−2、絞り7−3aおよび絞りモータ7−3bを含む絞りユニット7−3、シャッタ7−4aおよびシャッタモータ7−4bを含むシャッタユニット7−4、並びにモータドライバ7−5を有している。
フロントエンド部102は、CDS(相関2重サンプリング部)102−1、AGC(自動利得制御部)102−2、A/D(アナログ−ディジタル)変換部102−3およびTG(タイミングジェネレータ)102−4を有している。
カメラプロセッサ104は、第1の撮像信号処理ブロック104−1、第2の撮像信号処理ブロック104−2、CPU(中央処理部)ブロック104−3、ローカルSRAM(ローカルスタティックランダムアクセスメモリ)104−4、USB処理ブロック104−5、シリアル処理ブロック104−6、JPEGコーデック(CODEC)ブロック104−7、リサイズ(RESIZE)ブロック104−8、ビデオ信号表示ブロック104−9およびメモリカードコントローラブロック104−10を有している。
操作部110は、図2〜図4に示すレリーズボタン2、モード切り換えダイヤル4、ズームボタン12、電源スイッチ13および操作ボタン群14を含んでいる。
音声記録ユニット115は、音声記録回路115−1、マイクアンプ115−2およびマイク(マイクロフォン)115−3を有しており、音声再生ユニット116は、音声再生回路116−1、オーディオアンプ(オーディオ増幅器)116−2およびスピーカ116−3を有している。シリアルインタフェース部123は、シリアルドライバ回路123−1およびシリアルコネクタ123−2を有している。
図2に示すように、サブLCD1、レリーズボタン2およびモード切り換えダイヤル4は、カメラボディの上面に配置されている。サブLCD1は、例えば、撮影可能枚数等を表示するための表示部として用いられる。レリーズボタン2は、多くの場合、2段階に押下操作することができ、1段目の押下で自動合焦(AF)動作、そして2段目まで押下すると撮影動作というような動作をさせることができる。一般に、1段目の押下を「半押し」、そして2段目の押下を「全押し」などと称する。モード切り換えダイヤル4は、このディジタルカメラにおける撮影モード、再生モード等の動作モードを切り換えるためのダイヤルである。
また、図3に示すように、ストロボ発光部3、測距ユニット5、リモコン受光部6、鏡胴ユニット7および光学ファインダ11の対物面は、カメラボディの正面側に配置されている。SDカード等のメモリカードを装填するためのメモリカード収納部15は、カメラボディの物体(被写体)側から見て左側面に配設されている。このメモリカード収納部15の内部にメモリカードスロット121が設けられていて、このメモリカードスロット121にメモリカードMCを差し込むことによってメモリカードを装填する。
さらに、図4に示すように、AFLED8、ストロボLED9、LCDモニタ10、光学ファインダ11の接眼部、ズームボタン12、電源スイッチ13および操作ボタン群14は、カメラボディの背面側に配置されている。
操作ボタン群14は、例えば、再生ボタン、セルフタイマ/削除ボタン、メニュー/オーケーボタン、上/ストロボボタン、下/マクロボタン、左/画像確認ボタン、右ボタン、画像を表示させるディスプレイボタン等を含んでいる。この場合、上/ストロボボタン、下/マクロボタン、左/画像確認ボタンおよび右ボタンは、十字キーに相当する上下左右ボタンを構成する。
次に、図1に示したディジタルカメラの制御系の概略について図2〜図4に示した各部をも参照しながら説明する。ここでは、主として本発明の理解に必要な部分について詳細に述べ、本発明の理解のためにさほど重要でない部分については、かならずしも詳細に述べていない。
ストロボ発光部3およびストロボ回路114は、自然光などの光が足りない場合に光量を補うために用いられる。すなわち、暗い場所や被写体が暗い場合の撮影においては、カメラプロセッサ104のCPUブロック104−3からストロボ回路114にストロボ発光信号を送信し、ストロボ回路114は、ストロボ発光部3を発光させ被写体を照明する。
測距ユニット5は、このディジタルカメラと被写体との間の距離を測るために用いられる。現在、ディジタルカメラでは、CMOS(相補型金属酸化物半導体)撮像素子やCCD(電荷結合素子)撮像素子等の撮像素子101に形成された像のコントラストを検出し、最もコントラストの高い位置にフォーカスレンズ系7−2aを移動させてフォーカスを合わせるいわゆるCCD−AF方式が用いられている。しかしながら、このCCD−AF方式は、フォーカスレンズ系7−2aを少しずつ移動させてコントラストを探して行くためフォーカス動作が遅いという問題があった。そこで、この場合、測距ユニット5を用いて被写体との間の距離情報を常に取得し、この距離情報に基づいてフォーカスレンズ系7−2aを一気に合焦位置近傍に移動させてフォーカス動作を高速化するようにしている。
温度センサ124は、環境温度を測定するために設けられており、カメラボディの内外の温度を測定し、温度が異常に上昇している場合には、このディジタルカメラの電源を落としたり、このディジタルカメラの制御内容を、温度センサ124のデータを参照して適宜変更したりする。
鏡胴ユニット7は、被写体の光学像を所望の変倍率で取り込むための焦点距離可変としてズーム光学系7−1、被写体にピントを合わせるための合焦動作つまりフォーカシングを行うためのフォーカス光学系7−2、被写体光を絞り込むための絞りユニット7−3、撮像素子101に対する露光を機械的に開閉するシャッタユニット7−4、そしてこれら各部を作動させるモータを駆動するためのモータドライバ7−5を有している。厳密には、ズームレンズ系7−1aとフォーカスレンズ系7−2aの両者でズームレンズ光学系を構成しており、ズームレンズ光学系の一部(場合によっては全部)をフォーカスレンズ系7−2aとしてフォーカスモータ7−2bによって駆動して合焦位置を変化させ、ズームレンズ光学系の全体をズームレンズ系7−1aとしてズームモータ7−1bによって(レンズ群毎の)各部を駆動して焦点距離を変化させる。そして、モータドライバ7−5は、リモコン受光部6からのリモコン入力や操作部110の操作入力に基づき、カメラプロセッサ104内のCPUブロック104−3からの駆動指令により駆動制御される。
ROM108には、CPUブロック104−3にて解読可能なコードで記述された、制御プログラムや制御するためのパラメータが格納されている。操作部110の電源スイッチ13の操作により、このディジタルカメラの電源がオンになると、ROM108に格納されたプログラムは、メインメモリ(明示的には図示していないが、CPUブロック104−3内に設けられていてもよく、ローカルSRAM104−4、RAM107および内蔵メモリ120等の一部であってもよい)にロードされ、CPUブロック(104−3)はそのプログラムに従って装置各部の動作を制御するとともに、制御に必要なデータ等を、一時的に、RAM107およびカメラプロセッサ104内のローカルSRAM104−4の少なくとも一部に保存する。また、ROM108として、書き換え可能なフラッシュメモリ(フラッシュROM)を使用するようにすれば、制御プログラムや制御するためのパラメータを変更して不揮発的に保存することが可能となり、機能のバージョンアップ等を容易に行うことが可能となる。
撮像素子101は、光学画像を光電変換するためのCMOS撮像素子およびCCD撮像素子等の固体撮像素子が好適である。F/E(フロントエンド)部102のCDS102−1は、画像ノイズを除去するための相関二重サンプリングを行う。F/E部102のAGC102−2は、利得調整を行う。F/E部102のA/D102−3は、アナログ−ディジタル信号変換を行う。そして、F/E部102のTG102−4は、第1の撮像信号処理ブロック104−1から垂直駆動信号(VD信号)および水平駆動信号(HD信号)が供給されてCPUブロック104−3によって制御され、撮像素子101およびF/E部102の駆動タイミング信号を発生する。このF/E部102は、全体が一体としてIC化されていてもよく、個別回路で構成されていてもよい。
カメラプロセッサ104の第1の撮像信号処理ブロック104−1は、撮像素子101からの映像出力に基づきF/E部102から出力される出力データに対してホワイトバランス調整やガンマ調整を施し、且つ上述のように、F/E部102にVD信号およびHD信号を供給する。カメラプロセッサ104の第2の撮像信号処理ブロック104−2は、フィルタリング処理により、RGB画像データから輝度/色差データへの変換を行う。カメラプロセッサ104のCPUブロック104−3は、装置各部の動作を制御する。
カメラプロセッサ104のローカルSRAM104−4は、制御に必要なデータ等を、一時的に保存する。カメラプロセッサ104のUSBブロック104−5は、PC(パーソナルコンピュータ〜いわゆるパソコン)等の外部機器との間でUSB(ユニバーサルシリアルバス)規格に従ったUSB通信を行う。
カメラプロセッサ104のシリアルブロック104−6は、PC等の外部機器との間でRS−232C規格等に従ったシリアル通信を行う。カメラプロセッサ104のJPEGコーデックブロック104−7は、画像データに対してJPEG規格に従った圧縮/伸張操作を施す。カメラプロセッサ104のリサイズブロック104−8は、画像データを補間処理により拡大/縮小して画像データのサイズを変更する。カメラプロセッサ104のビデオ信号表示ブロック104−9は、画像データを液晶モニタおよびTV(テレビジョン)受像機等の外部表示機器に表示するためのビデオ信号に変換する。カメラプロセッサ104のメモリカードコントローラブロック104−10は、撮影された画像データを記録するメモリカードMCの書き込み/読み出し制御を行う。
SDRAM103は、上述したカメラプロセッサ104において画像データに各種の処理を施す際に、画像データを一時的に保存する。SDRAM103に保存される画像データは、例えば、撮像素子101から、F/E部102を経由して取り込んだ画像データが、第1の撮像信号処理ブロック104−1によってホワイトバランス調整やガンマ調整が行われた状態のRAW−RGB画像データ、第2の撮像信号処理ブロック104−2によってRGB−輝度/色差データ変換が行われた状態のYCbCr画像データ(すなわちYUVデータ)およびJPEGコーデックブロック104−7によりJPEG圧縮されたJPEG画像データ等である。
メモリカードスロット121は、着脱可能なメモリカードMCを装着するためのコネクタとしてのスロットである。内蔵メモリ120は、メモリカードスロット121にメモリカードMCが装着されていない場合でも、撮影した画像データを記憶できるようにするためのメモリである。LCDドライバ117は、LCDモニタ10を駆動するドライブ回路であり、ビデオ信号表示ブロック104−9から出力されたビデオ信号を、LCDモニタ10に表示するための信号に変換する機能を有している。
LCDモニタ10は、撮影前に被写体の状態を監視すること、撮影した画像を確認すること、メモリカードMCや内蔵メモリ120に記録した画像データを表示すること、などのためのモニタ表示に使用する。ビデオアンプ118は、ビデオ信号表示ブロック104−9から出力されたビデオ信号を、内部インピーダンス75Ωのビデオ信号にインピーダンス変換するための増幅器であり、ビデオコネクタ119は、TV受像機等の外部表示機器に接続するためのコネクタである。USBコネクタ122は、PC等の外部機器とUSB規格に従った接続を行うためのコネクタである。シリアルドライバ回路123−1は、PC等の外部機器とRS−232C規格等に従ったシリアル通信を行うために、シリアルブロック104−6の出力信号を電圧変換するための回路であり、シリアルコネクタ123−2は、PC等の外部機器とRS−232C規格等に従ったシリアル接続を行うためのコネクタである。
サブCPU109は、ROMおよびRAM等をワンチップに内蔵したCPUであり、操作部110やリモコン受光部6の出力信号を、ユーザの操作情報として、CPUブロック104−3に出力したり、CPUブロック104−3から出力されるカメラの状態情報を、サブLCD1、AFLED8、ストロボLED9およびブザー113等を制御するための制御信号に変換して、それぞれ出力する。サブLCD1は、例えば、撮影可能枚数など表示するための表示部であり、サブLCDドライバ111は、サブCPU109の出力信号に基づきサブLCD1を駆動するためのドライブ回路である。AFLED8は、撮影時の合焦状態を表示するためのLEDであり、ストロボLED9は、ストロボ充電状態を表示するためのLEDである。
なお、これらAFLED8とストロボLED9を、他の表示用途、例えばメモリカードMCのアクセス中などの表示用途に使用しても良い。操作部110は、ユーザーの操作入力を当該システムに入力するスイッチ等であり、リモコン受光部6は、ユーザーにより操作される図示していないリモコン送信機からのリモコン信号を受信する。
音声記録ユニット115は、ユーザーが音声信号を入力するマイク115−3、入力された音声信号を増幅するマイクアンプ115−2、そして増幅された音声信号を記録する音声記録回路115―3から構成されている。音声再生ユニット116は、記録された音声信号を取り出してスピーカー116−3から出力するための信号に変換する音声再生回路116−1、変換された音声信号を増幅し、スピーカー116−3を駆動するためのオーディオアンプ116−2、そして音声信号に基づく音声を音響出力するスピーカー116−3から構成されている。
次に、上述のように構成されたディジタルカメラにおける本発明の特徴となる構成および動作について具体的に説明する。ここでは、本発明を適用したディジタルカメラの一つの実施の形態における動作を説明している。本発明の実施の形態は、ここで説明する実施の形態に限定されることはなく、当業者が容易に想到できる範囲内において、種々に修正または変形して実施することができる。
〔電子式手ぶれ補正処理〕
図5に、上述したディジタルカメラにおける本発明に特徴的な動作に係る電子式手ぶれ補正処理の基本的な処理手順を示している。以下、図5のフローチャートに従って電子式手ぶれ補正処理を具体的に説明する。
電子式手ぶれ補正を行う場合、CPUブロック104−3は、操作部110のレリーズボタン2が押下された(全押し)と判断したら、手ぶれ補正処理をスタートさせ、4枚の画像を連続してSDRAM103に取り込む(ステップS11)。ステップS11におけるSDRAM103への取り込みが完了したら、CPUブロック104−3は、1枚目に取り込まれた画像を基準画像として2枚目〜4枚目の画像の動き検出を行い(ステップS12)、その結果をもとに画像合成を行って、1枚の画像を生成する(ステップS13)。動き検出および画像合成を行う方法としては、例えば、特許文献1(特開2007−226643号)および特許文献3(特開2006−157568号)等に開示されているような公知技術を用いることができる。ステップS13によって生成された画像は、内蔵メモリ120またはメモリカードスロット121に挿入されたメモリカードMCに記録する(ステップS14)。
図6は、画像合成を行う際の撮影領域を模式的に示している。図6に示すように、画像合成前の4枚の画像の領域(被写界視野〜フレーミング範囲)は、それぞれ異なるが、画像合成を行う際には、1枚目に撮影した画像領域F1が基準となり、他の画像F2〜F4と重なっている画像領域が合成される。この場合、すべての領域で4枚合成を行う必要はなく、部分的に1枚〜4枚のいずれかの画像を合成する。図6のハッチング部分は、連続撮影した4枚の画像のうち2枚以上が重なっている部分を示している。これを合成可能面積と定義する。そして、基準画像面積に対する合成可能面積を、合成可能面積率と定義する。画像合成により撮影画像のノイズを低減することができるなどの効果があるため、この合成可能面積が大きいことが望ましい。
なお、図5のフローチャート等では、連続撮影する枚数は4枚としたが、2枚以上であれば何枚としてもかまわない。また、合成可能面積は、2枚以上の画像領域が重なり合う範囲としたが、さらに多くの、例えば、3枚以上、または4枚以上等の、画像領域が重なり合う範囲と定義してもよい。また、基準画像とするのは1枚目の画像としたが、連続撮影したうちの任意の画像を選択するように規定してもかまわない。
〔画像合成単位〕
動き検出には、画像のコーナーやエッジを利用して画像の特徴点抽出を行うが、特徴点抽出の検出単位は、図7に示すように画像全体を2次元にブロック分割したブロック単位で検出および合成を行う。なお、ブロック単位で合成する場合の単位ブロックのサイズが大きすぎるとブロック境界線でブロック間の差が発生し易く、タイル状に見えてしまうため、単位ブロックのサイズは小さいほうがよい。
〔ボケ判定処理〕
画像検出ブロック内にボケ領域があるかどうかの判定方法としては、例えば、特許文献4(特開2005−136727号)等に開示されているような公知技術を用いることができる。
図8は、撮影画像のボケ種類を判定する判定処理の手順を示している。具体的には、このボケ判定処理は、例えば図5に示した電子式手ぶれ補正処理のフローチャートにおけるステップS11の4枚の画像を連続して取り込むステップを、図8に示すフローチャートに置き換えればよい。
ユーザーによりレリーズボタン2が押下されると(ステップS111)、測距ユニット5から被写体の距離情報を得て、距離分布情報を取得する(ステップS112)。
・距離分布情報の取得(ステップS112)
ここで、ステップS112の距離分布情報の取得について、さらに詳細に説明する。この場合、使用する測距ユニット5は、2つのマルチラインセンサが左右一対で配置され、マルチラインセンサ上には各々レンズが搭載され、マルチラインセンサに結像した2つの像の位相差から距離情報を算出する位相差方式によるものとし、マルチラインセンサを用いることによって、3次元空間的に測距可能としている。
この場合の距離情報は、距離分布情報として取得する。距離分布情報は、2つのマルチラインセンサの画像から算出した被写体距離をエリア毎に示したものである。すなわち、図9(a)のように配置された被写体、図の場合は3個のコップ、に対して、測距ユニット5はブロック単位で距離情報を算出し、図9(b)のようにブロック毎に距離情報を持たせて、例えば被写体距離に応じて濃度を異ならせている(濃度分け)。カラー情報として処理することができる場合には、距離情報に応じて色分けするようにしてもよい(図9(b)においては、濃度が濃いほど、被写体までの距離が遠い)。このようにして、ブロック毎に被写体距離を確認することが可能である。
・合焦動作(ステップS113)
次に、ステップS112で得た距離分布情報に基づいてフォーカスレンズ系7−2aを合焦位置に移動させる(ステップS113)。フォーカシングにハイブリット方式を用いる場合には、測距ユニット5による測距情報に加え、撮像素子101で得られるコントラスト情報も利用して、さらに適正な合焦位置を得て合焦させる。
・レンズ焦点距離の取得(ステップS114)
フォーカスレンズ系7−2aが合焦位置に達したら、レンズ(全系)焦点距離情報を取得する(ステップS114)。
・4枚撮影(ステップS115)
上述したような電子手ぶれ補正を行うために、連続して4枚の画像を撮影する(ステップS115)。
・ボケ方向判定(ステップS116)
レンズ全系の合焦位置から近い側(近接側)のボケを前ボケ、レンズ全系の合焦位置から遠い側(遠方側)のボケを後ボケとして、ボケ方向を判定する(ステップS116)。すなわち、ステップS112で得た距離分布情報とステップS115で得たレンズ焦点距離情報を利用して、レンズ焦点距離に対応する合焦位置を基準として、被写体がレンズに近い側にあるのか、レンズから遠い側にあるのかを判定して、前ボケか後ボケかのボケ方向を特定する。
〔画像合成〕
次に、図5のステップS13の画像合成における合成方法をボケ種類によって変更する手順を説明する。この場合、合成領域は、上述したようにブロック単位として、画像合成を行う。
ボケ領域の合成には図10に示す(1)〜(9)の9つのパターンがあり、次のようにパターンによって合成を制限する。なお、画像合成は、1枚目(基準画像)と2枚目の画像との合成として説明するが、3枚目以降は、合成後画像と3枚目以降画像との合成となる。
(1)前ボケ(1枚目 基準画像)+前ボケ(2枚目)
前ボケ画像と前ボケ画像とを合成する場合は、1枚目の前ボケ画像を有効とし、2枚目の前ボケ画像は合成しない。
(2)前ボケ(1枚目 基準画像)+ボケ領域でない(非ボケ領域)(2枚目)
前ボケ画像とボケ領域でない非ボケ領域画像とを合成する場合は、1枚目の前ボケ画像を有効とし、2枚目のボケ領域でない非ボケ領域画像は合成しない。
(3)前ボケ(1枚目 基準画像)+後ボケ(2枚目)
前ボケ画像と後ボケ画像を合成する場合は、1枚目の前ボケ画像を有効とし、2枚目の後ボケ画像は合成しない。
(4)後ボケ(1枚目 基準画像)+前ボケ(2枚目)
後ボケ画像と前ボケ画像とを合成する場合は、2枚目の前ボケ画像を有効とし、1枚目の後ボケ画像は合成しない。
(5)後ボケ(1枚目 基準画像)+ボケ領域でない(非ボケ領域)(2枚目)
後ボケ画像とボケ領域でない非ボケ領域画像とを合成する場合は、2枚目のボケ領域でない非ボケ領域画像を有効とし、1枚目の後ボケ画像は合成しない。
(6)後ボケ(1枚目 基準画像)+後ボケ(2枚目)
後ボケ画像と後ボケ画像とを合成する場合は、1枚目の後ボケ画像を有効とし、2枚目の後ボケ画像は合成しない。
(7)ボケ領域でない(1枚目 基準画像)+前ボケ(2枚目)
ボケ領域でない非ボケ領域画像と前ボケ画像とを合成する場合は、2枚目の前ボケ画像を有効とし、1枚目のボケ領域でない非ボケ領域画像は合成しない。
(8)ボケ領域でない(非ボケ領域)(1枚目 基準画像)
+ボケ領域でない(非ボケ領域)(2枚目)
ボケ領域でない非ボケ領域画像とボケ領域でない非ボケ領域画像とを合成する場合は、1枚目のボケ領域でない非ボケ領域画像を有効とし、2枚目のボケ領域でない非ボケ領域画像は合成しない。
(9)ボケ領域でない(1枚目 基準画像)+後ボケ(2枚目)
ボケ領域でない非ボケ領域画像と後ボケ画像とを合成する場合は、1枚目のボケ領域でない非ボケ領域画像を有効とし、2枚目のボケ領域でない非ボケ領域画像は合成しない。
〔ボケ領域判定が同じ場合〕
例えば、上述したパターン(1)の前ボケ(1枚目 基準画像)+前ボケ(2枚目)のように、どちらも前ボケ画像の場合には、測距ユニットの距離情報に基づき被写体が近い方の前ボケ画像を残すようにしてもよい。また、パターン(6)の後ボケ(1枚目 基準画像)+後ボケ(2枚目)のように、後ボケ同士の場合も同様に、測距ユニットの距離情報に基づき被写体が近い方の後ボケ画像を残すようにしてもよい。
〔効果〕
さらに、前ボケ領域画像、ボケ領域でない非ボケ領域画像、そして後ボケ領域画像の順に優先順位を定めることで、レンズに近い側の画像を残すようにしている。レンズに近い側を残す処理は、実際の見た目に近い画像を作成することができるため、電子式手ぶれ補正後の複数枚の合成後画像においても同様に実際の見た目に近い画像とする効果を得ることができる。
〔問題の解消〕
ボケ領域判定を行わない従来の方式では、特に、上述したパターン(2)およびパターン(7)で、前ボケ領域の中にボケていない画像が入り込み不自然な画像となるという問題があったが、本発明により前ボケ領域が優先されることによって、ボケ領域の中にボケていない領域が含まれるという問題は解消する。
以上、詳述したようにボケ領域の合成を制限することによって、ボケ領域での不要な合成を防ぐことができ、ボケ領域内にボケていない画像が入り込むことがなくなる。
なお、本発明に係るディジタルカメラ等の撮像装置における画像処理システムは、専用のシステムとして構成する代りに、コンピュータシステムを用いて実現することができる。例えば、コンピュータシステムに上述の動作を実行するためのプログラムを格納した記録媒体から該プログラムをインストールすることにより、上述の処理を実行する画像処理システムを構築するようにしてもよい。インストールによって、当該プログラムは、コンピュータシステム内のフラッシュメモリまたはハードディスク等の不揮発性記録媒体に格納されて、画像処理システムを構成し、実行に供される。
1 サブ液晶ディスプレイ(サブLCD)
2 レリーズボタン
3 ストロボ発光部
4 モード切替ダイヤル
5 測距ユニット
6 リモートコントロール受光部(リモコン受光部)
7 鏡胴ユニット
8 オートフォーカス表示用発光ダイオード(AFLED)
9 ストロボ表示用発光ダイオード(ストロボLED)
10 液晶ディスプレイモニタ(LCDモニタ)
11 光学ファインダ
12 ズームボタン
13 電源スイッチ
14 操作ボタン群
15 メモリカード収納部
101 撮像素子
102 フロントエンド部(F/E部)
103 SDRAM(シンクロナスダイナミックランダムアクセスメモリ)
104 カメラプロセッサ
107 RAM(ランダムアクセスメモリ)
108 ROM(リードオンリメモリ)
109 サブCPU(サブ中央処理部)
110 操作部
111 サブLCDドライバ
113 ブザー
114 ストロボ回路
115 音声記録ユニット
116 音声再生ユニット
117 LCDドライバ
118 ビデオアンプ(ビデオ増幅器)
119 ビデオコネクタ
120 内蔵メモリ
121 メモリカードスロット
122 USB(ユニバーサルシリアルバス)コネクタ
123 シリアルインタフェース部
124 温度センサ
7−1 ズーム光学系
7−1a ズームレンズ系
7−1b ズームモータ
7−2 フォーカス光学系
7−2a フォーカスレンズ系
7−2b フォーカスモータ
7−3 絞りユニット
7−3a 絞り
7−3b 絞りモータ
7−4 シャッタユニット
7−4a シャッタ
7−4b シャッタモータ
7−5 モータドライバ
102−1 相関2重サンプリング部(CDS)
102−2 自動利得制御部(AGC)
102−3 A/D(アナログ−ディジタル)変換部
102−4 タイミングジェネレータ(TG)
104−1 第1の撮像信号処理ブロック
104−2 第2の撮像信号処理ブロック
104−3 CPU(中央処理部)ブロック
104−4 ローカルSRAM(ローカルスタティックランダムアクセスメモリ)
104−5 USB処理ブロック
104−6 シリアル処理ブロック
104−7 JPEGコーデック(CODEC)ブロック
104−8 リサイズ(RESIZE)ブロック
104−9 ビデオ信号表示ブロック
104−10 メモリカードコントローラブロック
115−1 音声記録回路
115−2 マイクアンプ(マイク増幅器)
115−3 マイク(マイクロフォン)
116−1 音声再生回路
116−2 オーディオアンプ(オーディオ増幅器)
116−3 スピーカ
123−1 シリアルドライバ回路
123−2 シリアルコネクタ
特開2007−226643号公報 特開2004−72533号公報 特開2006−157568号公報 特開2005−136727号公報

Claims (15)

  1. 被写体を撮像して被写体像を得るための撮像手段と、
    前記撮像手段を介して連続して複数の撮影画像を取得する画像取得手段と、
    前記画像取得手段により取得された前記複数の撮影画像のうちの所定の1枚を基準画像として設定する基準画像設定手段と、
    前記撮影画像の画面を水平方向および垂直方向の2次元にブロック分割したブロック単位で、前記基準画像に対する他の前記撮影画像の位置ずれを検出する位置ずれ検出手段と、
    前記ブロック単位で、前記位置ずれ検出手段により検出された位置ずれを補償する位置ずれ補償手段と、
    前記ブロック単位で、前記位置ずれ補償手段により位置ずれが補償された画像を基準画像と加算して合成する合成手段と、
    処理対象ブロックがボケ領域であるか否かを判定するボケ領域判定手段と、
    前記ボケ領域判定手段により処理対象のブロックがボケ領域と判定された場合には、前記合成手段における画像合成処理を制限する合成制御手段と
    を備えることを特徴とする撮像装置。
  2. 前記合成制御手段は、該当ブロックについて合成処理を行わないことで、前記画像合成処理を制限する手段を含むことを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  3. 前記合成制御手段は、該当ブロックについて強制的な合成処理を行うことで、前記画像合成処理を制限する手段を含むことを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  4. 前記撮像装置は、
    当該撮像装置と被写体との間の距離を測定し、少なくとも撮影時に当該撮像装置と被写体との間の距離情報を取得する測距手段と、
    前記ボケ領域判定手段でボケ領域と判定された処理対象ブロックが、レンズに近い側のボケによる前ボケ領域か、レンズから遠い側のボケによる後ボケ領域かを、前記測距手段の距離情報に基づいて判定する前後判定手段と、
    をさらに含むことを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  5. 前記合成制御手段は、
    前記前ボケ領域、ボケ領域でない非ボケ領域および前記後ボケ領域のそれぞれに優先順位を付し、これらの領域の異なる領域が合成処理対象となった場合に、合成を行わず前記優先順位の高い方の画像領域を残す優先処理手段を含むことを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載の撮像装置。
  6. 前記優先処理手段は、
    前記前後判定手段により、合成処理対象が前記前ボケ領域および前記後ボケ領域のうちの同一の領域に属すると判定された場合には、前記測距手段により取得した前記距離情報が近距離である方に高い優先順位を付す手段であることを特徴とする請求項5に記載の撮像装置。
  7. 撮像機能部を有し、且つ前記撮像機能部として、請求項1〜請求項6のいずれか1項の撮像装置を含むことを特徴とする電子機器。
  8. 被写体を撮像して画像情報を取得する撮像装置における取得画像を処理するための画像処理システムにおいて、
    連続して複数の撮影画像を取得する画像取得手段と、
    前記画像取得手段により取得された前記複数の撮影画像のうちの所定の1枚を基準画像として設定する基準画像設定手段と、
    前記撮影画像の画面を水平方向および垂直方向の2次元にブロック分割したブロック単位で、前記基準画像に対する他の前記撮影画像の位置ずれを検出する位置ずれ検出手段と、
    前記ブロック単位で、前記位置ずれ検出手段により検出された位置ずれを補償する位置ずれ補償手段と、
    前記ブロック単位で、前記位置ずれ補償手段により位置ずれが補償された画像を基準画像と加算して合成する合成手段と、
    処理対象ブロックがボケ領域であるか否かを判定するボケ領域判定手段と、
    前記ボケ領域判定手段により処理対象のブロックがボケ領域と判定された場合には、前記合成手段における画像合成処理を制限する合成制御手段と
    を備えることを特徴とする画像処理システム。
  9. 前記合成制御手段は、該当ブロックについて合成処理を行わないことで、前記画像合成処理を制限する手段を含むことを特徴とする請求項8に記載の画像処理システム。
  10. 前記合成制御手段は、該当ブロックについて強制的な合成処理を行うことで、前記画像合成処理を制限する手段を含むことを特徴とする請求項8に記載の画像処理システム。
  11. 前記撮像装置は、
    当該撮像装置と被写体との間の距離を測定する測距手段を具備し、且つ
    前記画像処理システムは、
    撮影時に前記測距手段により当該撮像装置と被写体との間の距離情報を取得する距離情報取得手段と、
    前記ボケ領域判定手段でボケ領域と判定された処理対象ブロックが、レンズに近い側のボケによる前ボケ領域か、レンズから遠い側のボケによる後ボケ領域かを、前記距離情報取得手段により取得した距離情報に基づいて判定する前後判定手段と、
    をさらに含むことを特徴とする請求項8に記載の画像処理システム。
  12. 前記合成制御手段は、
    前記前ボケ領域、ボケ領域でない非ボケ領域および前記後ボケ領域のそれぞれに優先順位を付し、これらの領域の異なる領域が合成処理対象となった場合に、合成を行わず前記優先順位の高い方の画像領域を残す優先処理手段を含むことを特徴とする請求項8〜請求項11のいずれか1項に記載の画像処理システム。
  13. 前記優先処理手段は、
    前記前後判定手段により、合成処理対象が前記前ボケ領域および前記後ボケ領域のうちの同一の領域に属すると判定された場合には、前記距離情報取得手段により取得した前記距離情報が近距離である方に高い優先順位を付す手段であることを特徴とする請求項12に記載の画像処理システム。
  14. 被写体を撮像して画像情報を取得する撮像装置による取得画像を処理するための画像処理システムにおいて、
    コンピュータを、
    連続して複数の撮影画像を取得する画像取得手段、
    前記画像取得手段により取得された前記複数の撮影画像のうちの所定の1枚を基準画像として設定する基準画像設定手段、
    前記撮影画像の画面を水平方向および垂直方向の2次元にブロック分割したブロック単位で、前記基準画像に対する他の前記撮影画像の位置ずれを検出する位置ずれ検出手段、
    前記ブロック単位で、前記位置ずれ検出手段により検出された位置ずれを補償する位置ずれ補償手段、
    前記ブロック単位で、前記位置ずれ補償手段により位置ずれが補償された画像を基準画像と加算して合成する合成手段、
    処理対象ブロックがボケ領域であるか否かを判定するボケ領域判定手段および
    前記ボケ領域判定手段により処理対象のブロックがボケ領域と判定された場合には、前記合成手段における画像合成処理を制限する合成制御手段、
    として機能させるためのプログラムを記録したことを特徴とするコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
  15. 前記撮像装置は、
    当該撮像装置と被写体との間の距離を測定する測距手段を具備し、且つ
    前記コンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されるプログラムは、
    コンピュータを、
    撮影時に前記測距手段により当該撮像装置と被写体との間の距離情報を取得する距離情報取得手段および
    前記ボケ領域判定手段でボケ領域と判定された処理対象ブロックが、レンズに近い側のボケによる前ボケ領域か、レンズから遠い側のボケによる後ボケ領域かを、前記距離情報取得手段により取得した距離情報に基づいて判定する前後判定手段
    として機能させるためのプログラムをさらに含むことを特徴とする請求項14に記載のコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
JP2010207373A 2010-09-15 2010-09-15 撮像装置、電子機器、画像処理システムおよびコンピュータ読み取り可能な記録媒体 Expired - Fee Related JP5641411B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010207373A JP5641411B2 (ja) 2010-09-15 2010-09-15 撮像装置、電子機器、画像処理システムおよびコンピュータ読み取り可能な記録媒体

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010207373A JP5641411B2 (ja) 2010-09-15 2010-09-15 撮像装置、電子機器、画像処理システムおよびコンピュータ読み取り可能な記録媒体

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2012065125A true JP2012065125A (ja) 2012-03-29
JP5641411B2 JP5641411B2 (ja) 2014-12-17

Family

ID=46060393

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010207373A Expired - Fee Related JP5641411B2 (ja) 2010-09-15 2010-09-15 撮像装置、電子機器、画像処理システムおよびコンピュータ読み取り可能な記録媒体

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5641411B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN115032341A (zh) * 2022-06-06 2022-09-09 青岛理工大学 一种主动距离补偿的气体巡检平台及巡检方法

Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005332381A (ja) * 2004-04-22 2005-12-02 Fuji Photo Film Co Ltd 画像処理方法および装置並びにプログラム
JP2006270238A (ja) * 2005-03-22 2006-10-05 Nikon Corp 画像処理装置、電子カメラ、および画像処理プログラム
WO2007032156A1 (ja) * 2005-09-16 2007-03-22 Fujitsu Limited 画像処理方法及び画像処理装置
JP2007226643A (ja) * 2006-02-24 2007-09-06 Morpho Inc 画像処理装置
JP2008193530A (ja) * 2007-02-06 2008-08-21 Canon Inc 画像記録装置、画像記録方法、及びプログラム
JP2009194896A (ja) * 2008-01-18 2009-08-27 Sanyo Electric Co Ltd 画像処理装置及び方法並びに撮像装置
JP2010183127A (ja) * 2009-02-03 2010-08-19 Sony Corp 画像処理装置、画像処理方法および撮像装置

Patent Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005332381A (ja) * 2004-04-22 2005-12-02 Fuji Photo Film Co Ltd 画像処理方法および装置並びにプログラム
JP2006270238A (ja) * 2005-03-22 2006-10-05 Nikon Corp 画像処理装置、電子カメラ、および画像処理プログラム
WO2007032156A1 (ja) * 2005-09-16 2007-03-22 Fujitsu Limited 画像処理方法及び画像処理装置
JP2007226643A (ja) * 2006-02-24 2007-09-06 Morpho Inc 画像処理装置
JP2008193530A (ja) * 2007-02-06 2008-08-21 Canon Inc 画像記録装置、画像記録方法、及びプログラム
JP2009194896A (ja) * 2008-01-18 2009-08-27 Sanyo Electric Co Ltd 画像処理装置及び方法並びに撮像装置
JP2010183127A (ja) * 2009-02-03 2010-08-19 Sony Corp 画像処理装置、画像処理方法および撮像装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN115032341A (zh) * 2022-06-06 2022-09-09 青岛理工大学 一种主动距离补偿的气体巡检平台及巡检方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP5641411B2 (ja) 2014-12-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5054583B2 (ja) 撮像装置
JP5387949B2 (ja) 撮像装置、再生表示装置、撮像記録方法および再生表示方法
EP3217647B1 (en) Imaging device, imaging method and processing program
JP4943721B2 (ja) 画像データのカラーノイズ除去方法及びこの方法を用いた撮像装置
JP2012002951A (ja) 撮像装置、合焦位置検出方法および合焦位置検出プログラム
JP2009188490A (ja) 画像処理装置およびプログラム
JP2007215091A (ja) 撮像装置及びそのプログラム
JP5343588B2 (ja) 撮像装置
JP2009065573A (ja) 撮像装置、フォーカス制御方法、フォーカス制御プログラム
JP2010147786A (ja) 撮像装置及び画像処理方法
JP2005202064A (ja) 撮像装置、その合焦方法および記録媒体
JP2010025985A (ja) 撮像装置及び方法
JP2006261929A (ja) 撮像装置
JP4855155B2 (ja) 撮像装置及びこれを用いた撮影方法
JP6706167B2 (ja) 撮像装置、画像合成方法、およびプログラム
JP5641411B2 (ja) 撮像装置、電子機器、画像処理システムおよびコンピュータ読み取り可能な記録媒体
JP4714561B2 (ja) 撮像装置および撮像方法
JP2008072501A (ja) 撮像装置、撮像方法、プログラムおよび記録媒体
JP5418553B2 (ja) 撮像装置及びこれを用いた撮影方法
JP2008283477A (ja) 画像処理装置及び画像処理方法
JP5123010B2 (ja) 撮像装置、撮像方法及び撮像装置が備えるコンピュータに撮像方法を実行させるためのプログラム
JP4514138B2 (ja) 固体撮像素子の駆動方法およびデジタルカメラ
JP2009194469A (ja) 撮像装置
JP2009118247A (ja) 撮影装置
JP2009044236A (ja) ホワイトバランス調整装置及びホワイトバランス調整方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20130718

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20140327

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20140418

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20140616

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20140711

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20140904

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20141003

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20141016

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 5641411

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees