JP2012063094A - バーナ及び燃焼器 - Google Patents

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一仁 小山
Keisuke Miura
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Abstract

【課題】低NOx化と燃焼安定性の向上の両立が可能なバーナを提供すること。
【解決手段】燃焼器ライナ21内に設置されたプレート10と、プレート10に設けられた複数の貫通孔5と、プレート10の複数の貫通孔5内にそれぞれ燃料を噴出する複数の燃料ノズル4と、プレート10上に位置する底部41及びプレート10と離れて位置する頂部42を有し、底部41から頂部42に向かって径が小さくなる凸状部材40と、凸状部材40の周方向及び中心方向に傾いた中心軸を有し、プレート10の複数の貫通孔5とそれぞれ連通するように凸状部材40に設けられた複数の貫通孔45と、凸状部材40の頂部41に設置された保炎器12とを備える。
【選択図】図5

Description

本発明はガスタービン燃焼器のバーナに関する。
ガスタービン発電プラントに設置されるガスタービン燃焼器は、発電効率を高めるために燃焼ガスの高温化が図られている。この燃焼ガスの高温化に伴い、燃焼排ガス中の環境阻害物質である窒素酸化物(NOx)が指数関数的に増加するため、発電効率を高めながらNOxを低減する対策が重要な技術課題となっている。
NOxを低減させる燃焼方法としては、充分な予混合距離を設けて燃料と空気を予め混合させることで燃料と空気の混合濃度を均一化し局所的な高温化を避ける予混合燃焼方式が知られている。しかし、この方式のように十分な予混合距離を設けると、予混合ガスの上流側に火が戻る現象(逆火)が発生して燃焼器を溶損するおそれがある。
このような逆火の防止を図った燃焼器バーナには、燃焼室に臨む円盤状のプレートに空気を通過させるための複数の貫通孔(空気孔)を設け、その各貫通孔と同軸上に燃料ノズルを配置させたものがある(特許文献1等参照)。このバーナは、燃料ノズルと貫通孔が同軸状に配置されているため、貫通孔内部ではその中心部を主に燃料が流れ当該燃料の周囲を主に空気が流れる。そのために、貫通孔内部では充分な予混合ガスが発生せず、逆火が発生しにくい特徴を持つ。その一方で、同軸ノズルを複数本集合化すること、つまり多数配列することで燃料を空気中に分散させて濃度分布を平坦化すると共に、貫通孔から流れ出た直後に噴流が急速に崩れることを利用して空気と燃料の混合を促進させることで低NOx化を図っている。
特開平2007−232234号公報
ところで、特許文献1のようにプレートに貫通孔を設けると、バーナ端面であるプレートの表面に火炎が付着し易く、燃焼振動が発生し易い要因となる。この点を鑑みてバーナ端面から火炎を離すことで燃焼安定化を図った技術として、プレートにおける燃焼室側の面に燃焼室側に突出した凸状部材を取り付け、その凸状部材にプレート上の貫通孔と連通する貫通孔を設けたものがある。この技術では、凸状部材に設けた貫通孔に空気及び燃料を流通させることで、当該凸状部材の頂部に向かって収束する旋回流を発生させ、凸状部材の頂部に火炎の開始点(火炎の最上流点)を形成することで燃焼安定化を図っている。しかし、このようにバーナを構成しても、条件によっては、旋回流によって形成される火炎の開始点が凸状部材の頂部から離れ易くなることがあり、バーナの燃焼安定性を改善する余地がある。
本発明の目的は低NOx化と燃焼安定性の向上の両立が可能なバーナを提供することにある。
本発明は、上記目的を達成するために、燃焼器ライナ内に設置されたプレートと、当該プレートに設けられた複数の貫通孔と、前記プレートの複数の貫通孔内にそれぞれ燃料を噴出する複数の燃料ノズルと、前記プレート上に位置する底部及び前記プレートと離れて位置する頂部を有し、当該底部から当該頂部に向かって径が小さくなる凸状部材と、前記凸状部材の周方向及び中心方向に傾いた中心軸を有し、前記プレートの複数の貫通孔とそれぞれ連通するように前記凸状部材に設けられた複数の貫通孔と、前記凸状部材の頂部に設置された保炎器とを備えるものとする。
本発明によれば、火炎開始点のゆらぎを抑制できるので、低NOx化と燃焼安定性の向上の両立が可能となる。
本発明の各実施の形態に係るガスタービン設備の概略図。 図1中のII方向から見たマルチバーナの正面図。 本発明の第1の実施の形態に係るバーナ9の正面図。 本発明の第1の実施の形態に係るバーナ9の側面図。 図3中のV-V断面図。 図5中のVI-VI断面図。 本発明の第2の実施の形態に係るバーナ9Aの正面図。 本発明の第2の実施の形態に係るバーナ9Aの側面図。 図7中のIX-IX断面図。 本発明の第3の実施の形態に係るバーナ9Bの正面図。 本発明の第3の実施の形態に係るバーナ9Bの側面図。 図10中のXII-XII断面図。 本発明の第4の実施の形態に係るバーナ9Cの正面図。 本発明の第4の実施の形態に係るバーナ9Cの側面図。 図10中のXV-XV断面図。
以下、本発明の実施の形態を図面を用いて説明する。
図1は本発明の各実施の形態に係るガスタービン設備の概略図であり、図2は図1中のII方向から見たマルチバーナの正面図である。これらの図に示すガスタービン設備は、燃焼器1と、燃焼器1に圧縮空気19を供給する圧縮機17と、燃焼器1から排出された燃焼ガス11により回転駆動するタービン18を備えている。
燃焼器1は、圧縮空気19が導入される車室14と、燃焼室15を形成する燃焼器ライナ21と、燃焼器ライナ21の外側に燃焼器ライナ21と同心円上に配置された外筒22と、燃焼器ライナ21内に設置されマルチバーナを構成する複数のバーナ9と、各バーナ9に燃料7,7aを供給する燃料供給系23を備えている。
燃料供給系23は、制御弁23aを備えており、その制御弁23aの下流側で第1燃料供給系25と第2燃料供給系24の2つに分岐している。第1燃料供給系25は、燃焼器ライナ21内の中央に位置するバーナ9に燃料7aを供給する燃料供給管26と接続されており、この燃料供給管26に供給される燃料流量を制御するための制御弁25aを備えている。第2燃料供給系統24は、燃焼器ライナ21の内側面近傍に位置する複数のバーナ9(本実施の形態では6つのバーナ)に燃料7を供給する燃料供給管2と接続されており、この燃料供給管2に供給される燃料流量を制御するための制御弁24aを備えている。制御弁24aと制御弁25aはそれぞれ独立して制御可能である。
図3は本発明の第1の実施の形態に係るバーナ9の正面図であり、図4は本発明の第1の実施の形態に係るバーナ9の側面図であり、図5は図3中のV-V断面図であり、図6は図5中のVI-VI断面図である。なお、ここでは、図2に示した合計7つのバーナ9のうち、燃焼器ライナ21の近傍に位置するバーナ9の1つを取りあげて説明する。また、先の図と同じ部分には同じ符号を付して説明は省略する。
これらの図に示すバーナ9は、プレート10と、複数の燃料ノズル4と、凸状部材40と、保炎器12を備えている。
プレート10は、燃焼室15に臨む円盤状の部材であり、燃焼器ライナ21内に設置されている。プレート10には、燃焼器ライナ21の軸方向に中心軸を有する複数の貫通孔(空気孔)5が設けられている。本実施の形態では、1つのバーナ9に対して合計28個の貫通孔5が設けられている(図6参照)。
各燃料ノズル4は、燃焼器ライナ21の軸方向に中心軸を有しており、燃料供給管2が接続された燃料分配器3に接続されている。各燃料ノズル4は、その燃料噴出孔の中心軸が貫通孔5内を通過するように固定されており、各貫通孔5内に燃料を噴出可能に配置されている。これにより燃料ノズル4は貫通孔5とともに同軸噴流ノズルを構成している。本実施の形態では、1つのバーナ9に対して、貫通孔5と同様に合計28本の燃料ノズル4が設置されている(図6参照)。なお、燃料と空気を均等に混合する観点からは、燃料ノズル4と貫通孔5の中心軸を同軸配置することが好ましい。また、図5では燃料ノズル4の先端が貫通孔5内に配置されているが、燃料ノズル4の先端を貫通孔5外に配置しても良い。
凸状部材40は、プレート10から燃焼室15側に突出した部材であり、プレート10における燃焼室15側の面に取り付けられている。また、凸状部材40は、プレート10上に位置する底部41及びプレート10と離れて位置する頂部42を有しており、底部41から頂部42に向かって径が小さくなるように形成されている。凸状部材40の表面に混合ガス13の一様な流れを発生させる観点からは、凸状部材40は、図示したように燃焼器ライナ21の軸方向に中心軸を有する円柱状に形成することが好ましく、当該円柱の2つの端面のうちプレート10からの距離が近い一方の端面の径は、プレート10からの距離が遠い他方の端面の径よりも大きくなっている。すなわち、図示した凸状部材40は、底部41を底面とする円錐をその中心軸に直交する面で切断して得られる部分のうち、当該円錐の底面(底部41)が含まれる部分に相当する。
凸状部材40は、1つのバーナ9を構成する一群の貫通孔5(本実施の形態では28個)を覆うようにプレート10上に設置されており、凸状部材40には、当該複数の貫通孔5とそれぞれ連通する複数の貫通孔(空気孔)45(45a,45b,45c)が設けられている。本実施の形態の貫通孔45は、図3及び図4に示すように、凸状部材40の底部41付近に開口するように設けられた12個の貫通孔45aと、貫通孔45aの開口部の下流に位置する部分に開口するように設けられた10個貫通孔45bと、凸状部材40の頂部42付近に開口するように設けられた6個の貫通孔45cの3種類に大別される。
各貫通孔45a,45b,45cの中心軸は凸状部材40の周方向に傾いている。そのため、各貫通孔45a,45b,45cを通過した燃料と空気の混合ガス13は、固有の旋回角をもって噴出され、凸状部材40の表面上を旋回流となって流れる。さらに、各貫通孔45a,45b,45cの中心軸は、混合ガス13が内傾角をもって噴出されるように、凸状部材40の中心方向に傾いている。すなわち、図3の矢印31に示したように、各貫通孔45a,45b,45cからの混合ガス13は、平面的に見て円周の接線方向よりも中心に傾斜して噴出される。これにより、各貫通孔45a,45b,45cから噴出した混合ガス13の流れは、旋回角と内傾角を合わせた流れとなるため、全体の流れを上流から下流に向かって見ると、凸状部材40の表面上を旋回しつつ当該部材40の中心(頂部42)に向かって絞り込まれるように形成される。
保炎器12は、バーナ9によって形成される火炎の開始点(火炎の最上流点)の位置を保持するもので、凸状部材40の頂部42に取り付けられている。本実施の形態における保炎器12は、燃焼器ライナ21の軸方向において対向する2つの面47,48を端面とする柱状形状を有しており、2つの端面47,48の間には貫通孔45a,45b,45cから噴出される混合ガス13が衝突する側面46が形成されている。ここで、2つの端面47,48のうち、凸状部材40からの距離が近いものを第1端面47とし、凸状部材40からの距離が遠いものを第2端面48とし、プレート10の燃焼室側の面に両端面47,48を正射影した面積を比較すると、第2端面48の投影面積の方が第1端面47の投影面積よりも大きくなるように形成されている。このように保炎器12を形成すると、そのエッジ部の角度θ(図5参照)を90度未満に設定することができ、後述の渦流16a(図5参照)の発生を促進することができる。
上記のように構成される燃焼器1において、圧縮機17で圧縮された空気19は、まず車室14に導入され、燃焼器ライナ21と外筒22との間に導入される。その空気19の一部は、燃焼器ライナ21の冷却空気20として燃焼室15に導入され、またその空気19の残りは、燃焼用空気8として空気導入口29を経由してバーナ9(貫通孔5)に導入される。
一方、第1燃料供給系25からの燃料7aは、燃焼器1内の燃料供給管26に導入される。燃料供給管26に導入された燃料7aは、燃料分配器27を通じて複数の燃料ノズル28に分散して供給される。同様に、第2燃料供給系24からの燃料7も、燃焼器1内の燃料供給管2より燃料分配器3を経て複数の燃料ノズル4に分散供給される。
燃料ノズル4,28から噴出された燃料7,7aは、空気導入孔29からの燃焼用空気8とともに貫通孔5及び貫通孔45a,45b,45cに導入される。貫通孔45a,45b,45cから噴出された混合ガス13(図5参照)は、凸状部材40の表面上を旋回しながら保炎器12に向かって流れる。そして、混合ガス13は保炎器12の側面46と衝突し、凸状部材40の径方向外側に広がって流れる混合ガス流16(図5参照)が形成される。すなわち、混合ガス13は、頂部42に一旦向かって絞り込まれた直後に、保炎器12の側面46によって外向きに広がる流れに急変する。これにより保炎器12の側面46の終端の下流部にせん断力による流れの淀み点が混合ガス流16によって形成され、保炎器12の下流側に渦流16a(図5参照)を形成することができる。燃焼室15内で点火装置(図示せず)によって混合ガス流16に着火すると保炎器12の下流側に火炎30が発生する。このとき、上記のように形成される渦流16aは保炎点となるので、火炎30の開始点を保炎器12に近づけることができ、保炎を強化することができる。
ところで、凸状部材40に保炎器12が取り付けられていないバーナ(以下、比較例のバーナと称することがある。)では、凸状部材40の頂部42が火炎の保炎面となる。この場合、凸状部材40の貫通孔45から頂部42に向かって絞り込まれる流れが保炎面である頂部42に影響を及ぼしていたため、火炎の開始点が変動しやすく、燃焼条件によっては燃焼が不安定になる場合が見受けられた。
これに対して、上記のように構成した本実施の形態によれば、保炎器12の第2端面48の近傍において安定した渦流16aを形成できるので、火炎30の開始点のゆらぎを抑制でき、低NOx化と燃焼安定性の向上の両立が可能となる。さらに、本実施の形態では保炎器12の第2端面48が保炎面となるので、凸状部材40の頂部42が保炎面となる比較例のバーナよりも保炎面積を増加することができ、燃焼安定性をさらに向上できる。また、上記のように第2端面48の面積を第1端面の面積より大きくすることで、凸状部材40上の混合ガスの流れに対して側面46を傾斜面にすると、側面46に火炎が付きにくい上に、貫通孔45a,45b,45cから噴出される混合ガス13によって冷却されるので、保炎器12の温度上昇を抑制することができる。
なお、保炎器12の第2端面48上に渦流16aを均等に発生させる観点からは、保安器12は、図4,5等に示すように、第1端面47及び第2端面48が円形で、燃焼器ライナ21の軸方向に中心軸を有する円柱状に形成することが好ましい。すなわち、図示した保炎器12は、第2端面48を底面とする円錐をその中心軸に直交する面で切断して得られる部分のうち、当該円錐の底面(第2端面48)が含まれる部分に相当している。
図7は本発明の第2の実施の形態に係るバーナ9Aの正面図であり、図8は本発明の第2の実施の形態に係るバーナ9Aの側面図であり、図9は図7中のIX-IX断面図である。
本実施の形態に係るバーナ9Aは、支柱33を介して凸状部材40の頂部42に取り付けられた保炎器32を備えている点で先の実施の形態と異なる。その他の部分は先の実施の形態と同じであるので説明は省略する。
保炎器32は、燃焼器ライナ21の軸方向に中心軸を有する円盤で形成されている。保炎器32は、保炎器32をプレート10へ正射影した投射面積が、凸状部材40の頂部42をプレート10へ正射影した投影面積に近づくように形成することが好ましい。
支柱(支持部材)33は、凸状部材40と保炎器32との距離を一定間隔に保持する役目を有している。支柱33は、支柱33をプレート10へ正射影した投影面積が、保炎器32をプレート10へ正射影した投影面積よりも小さくなるように形成されており、支柱33の投影面積が保炎器32の投影面積の数分の1程度に小さくなるように形成することが好ましい。なお、図に示した支柱33は、円盤状の保炎器32の径よりも小さい径を有する円柱状に形成されている。
上記のように構成されるバーナ9Aにおいて、貫通孔45a,45b,45cから噴出された混合ガス13は、凸状部材40の表面上を旋回しながら頂部42に向かって流れる。この頂部42に向かって絞り込まれる混合ガス13の流れの中心部には、保炎器32に向かって逆流する再循環流34(図9参照)が発生し、再循環流34は周囲の高温ガスを巻き込んで安定的な火炎30を形成するように働く。
ところで、凸状部材40の頂部42に保炎器32が取り付けられていない比較例のバーナでは、混合ガス13によって上記同様の再循環流34が発生して頂部42が保炎面となる。火炎の開始点は高温なほど安定性に優れるが、この比較例のバーナでは保炎面である頂部42が貫通孔45a,45b,45cからの混合ガス13によって冷却されてしまうために、条件によっては再循環流34による保炎効果が損なわれてしまい燃焼安定性が低下することがあった。
これに対して、本実施の形態のように支柱33を介して保炎器32を取り付けて、保炎器32と凸状部材40の頂部42との距離を間隔を設けると、混合ガス13によって保炎器32の保炎面が冷却されることを防止できる。これにより保炎器32の温度を燃料ガスの自然発火温度(例えば、メタン主成分の燃料ガスであれば650〜700℃程度)以上に保持することができるので、火炎30の保炎が強化され、燃焼安定性を向上することができる。
なお、燃焼器稼働中における保炎器32の温度を、燃料ガスの自然発火温度に合わせて調節する場合には、保炎器32の温度が所望の温度に保持されるように支柱33の太さ(断面積)を調節すれば良い。
図10は本発明の第3の実施の形態に係るバーナ9Bの正面図であり、図11は本発明の第3の実施の形態に係るバーナ9Bの側面図であり、図12は図10中のXII-XII断面図である。
本実施の形態に係るバーナ9Bは、第1の実施の形態の保炎器12の特徴と第2の実施の形態の保炎器32の特徴を組み合わせて形成した保炎器32aを備えている点で先の実施の形態と異なる。すなわち、保炎器32aは、支柱33を介して凸状部材40の頂部42に取り付けられており、エッジ部の角度θが90度未満に設定され混合ガス13が衝突する側面46を備えている。なお、その他の部分は先の実施の形態と同じであるので説明は省略する。
このように構成したバーナ9Bによれば、保炎器32aの下流側に渦流16aを形成することができるので火炎30の開始点を保炎器32aに近づけることができるとともに、混合ガス13による保炎器32aの温度低下を抑制することができるので、第1及び第2の実施の形態よりも燃焼安定性を向上させることができる。
図13は本発明の第4の実施の形態に係るバーナ9Cの正面図であり、図14は本発明の第4の実施の形態に係るバーナ9Cの側面図であり、図15は図10中のXV-XV断面図である。
本実施の形態に係るバーナ9Cは、その保炎器32aの端面にディンプル35が形成されている点において第3の実施の形態と異なる。ディンプル35は、複数の凹凸(例えば、数十から数百の突起形状群)から形成されており、燃焼器ライナ21の軸方向に配置された保炎器32aにおける2つの端面のうち、凸状部材40からの距離が遠い端面(燃焼室15に臨む端面)に設けられている。
このように保炎器32aにディンプル35を設けると、その複数の凹凸に渦流16a及び再循環流34が衝突して、保炎器32aの端面上に細かな渦流16bを安定形成することができる。これにより火炎30の保炎がさらに強化されるので、第3の実施の形態よりも燃焼安定性を向上させることができる。
なお、ここでは、第3の実施の形態における保炎器32aにディンプル35を設けた場合のみについて説明したが、第1の実施の形態の保炎器12や第2の実施の形態の保炎器32にディンプル35を設けても燃焼安定性を向上させることができる。
また、以上の各実施の形態においては、天然ガスや石油などの化石資源を燃料とするガスタービン燃焼器について説明したが、本発明は化学プラントなどで副生されるオフガスを燃料とするガスタービン燃焼器にも適用可能である。例えば、H2リッチガスなどは燃焼速度が速く、ガス化複合発電(Integrated Gasification Combined Cycle(IGCC))のCO2分離回収(Carbon Capture and Storage(CCS))プラントではH2濃度が変化し、従来からのバーナでは幅広い組成変化に対応することが困難なケースもあるが、本発明の保炎器を備えたバーナによれば、燃焼速度の異なる燃料についても保炎点を固定することができるので燃焼安定性が向上できる。
1 燃焼器
4 燃料ノズル
5 プレートの貫通孔
7 燃料
9 バーナ
10 プレート
15 燃焼室
21 燃焼器ライナ
28 燃料ノズル
32 保炎器
33 支柱
34 再循環流
35 ディンプル
40 凸状部材
41 底部
42 頂部
45 凸状部材の貫通孔
46 側面
47 第1端面
48 第2端面

Claims (10)

  1. 燃焼器ライナ内に設置されたプレートと、
    当該プレートに設けられた複数の貫通孔と、
    前記プレートの複数の貫通孔内にそれぞれ燃料を噴出する複数の燃料ノズルと、
    前記プレート上に位置する底部及び前記プレートと離れて位置する頂部を有し、当該底部から当該頂部に向かって径が小さくなる凸状部材と、
    前記凸状部材の周方向及び中心方向に傾いた中心軸を有し、前記プレートの複数の貫通孔とそれぞれ連通するように前記凸状部材に設けられた複数の貫通孔と、
    前記凸状部材の頂部に設置された保炎器とを備えることを特徴とするバーナ。
  2. 燃焼器ライナ内に設置されたプレートと、
    当該プレートに設けられた複数の貫通孔と、
    前記プレートの複数の貫通孔内にそれぞれ燃料を噴出する複数の燃料ノズルと、
    前記プレート上に位置する底部及び前記プレートと離れて位置する頂部を有し、当該底部から当該頂部に向かって径が小さくなる凸状部材と、
    前記凸状部材の周方向及び中心方向に傾いた中心軸を有し、前記プレートの複数の貫通孔とそれぞれ連通するように前記凸状部材に設けられた複数の貫通孔と、
    前記凸状部材の貫通孔から噴出される混合ガスが衝突する面を有する保炎器とを備えることを特徴とするバーナ。
  3. 請求項1に記載のバーナにおいて、
    前記保炎器は、前記燃焼器ライナの軸方向において対向する2つの面を端面とする柱状形状を有しており、
    当該柱状形状における2つの端面のうち前記凸状部材からの距離が遠い一方の端面を前記プレートへ正射影した投影面積は、他方の端面を前記プレートへ正射影した投影面積よりも大きいことを特徴とするバーナ。
  4. 請求項3に記載のバーナにおいて、
    前記保炎器は、前記燃焼器ライナの軸方向に中心軸を有する円柱状に形成されていることを特徴とするバーナ。
  5. 請求項1に記載のバーナにおいて、
    前記保炎器は、支持部材を介して前記凸状部材の頂部に取り付けられており、
    前記プレートに正射影した前記支持部材の投影面積は、前記プレートに正射影した前記保炎器の投影面積よりも小さいことを特徴とするバーナ。
  6. 燃焼器ライナ内に設置されたプレートと、
    当該プレートに設けられた複数の貫通孔と、
    前記プレートの複数の貫通孔内にそれぞれ燃料を噴出する複数の燃料ノズルと、
    前記プレート上に位置する底部及び前記プレートと離れて位置する頂部を有し、当該底部から当該頂部に向かって径が小さくなる凸状部材と、
    前記凸状部材の周方向及び中心方向に傾いた中心軸を有し、前記プレートの複数の貫通孔とそれぞれ連通するように前記凸状部材に設けられた複数の貫通孔と、
    支持部材を介して前記凸状部材の頂部に取り付けられた保炎器とを備えることを特徴とするバーナ。
  7. 請求項6に記載のバーナにおいて、
    前記保炎器は、前記燃焼器ライナの軸方向に中心軸を有する円盤であることを特徴とするバーナ。
  8. 請求項6に記載のバーナにおいて、
    前記支持部材は、前記円盤状の保炎器の径よりも小さい径を有する円柱状に形成されていることを特徴とするバーナ。
  9. 請求項1、2、6のいずれかに記載のバーナにおいて、
    前記保炎器における2つの端面のうち前記凸状部材からの距離が遠い一方の端面には、複数の凹凸が形成されていることを特徴とするバーナ。
  10. 燃焼器ライナと、
    当該燃焼器ライナ内に設置されたプレートと、
    当該プレートに設けられた複数の貫通孔と、
    前記プレートの複数の貫通孔内にそれぞれ燃料を噴出する複数の燃料ノズルと、
    前記プレート上に位置する底部及び前記プレートと離れて位置する頂部を有し、当該底部から当該頂部に向かって径が小さくなる凸状部材と、
    前記凸状部材の周方向及び中心方向に傾いた中心軸を有し、前記プレートの複数の貫通孔とそれぞれ連通するように前記凸状部材に設けられた複数の貫通孔と、
    前記凸状部材の頂部に設置された保炎器とを備えることを特徴とする燃焼器。
JP2010208441A 2010-09-16 2010-09-16 バーナ及び燃焼器 Pending JP2012063094A (ja)

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