JP2012060641A - デジタルraw画像のデモザイク方法、そのコンピュータプログラムおよびそのイメージセンサ回路またはグラフィック回路 - Google Patents

デジタルraw画像のデモザイク方法、そのコンピュータプログラムおよびそのイメージセンサ回路またはグラフィック回路 Download PDF

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Abstract

【課題】各画素がカラーフィルタの所定の複数色のうちの1色のみを割り当てられている画素マトリックスの形態をとるデジタルRAW画像のデモザイク方法を提供する。
【解決手段】RAW画像10と同じ解像度のカラーデジタル画像を得るステップであって、各画素が、RAW画像から再構成される輝度画像10Lおよび色差画像10C1,10C2に対応する画素から生じるステップを含む。さらに、隣接する異なる色の画素を計算に入れて、画素に局所的な畳み込みカーネルを適用することによってRAW画像を変換し、低周波の局所カーネルSを用いて低周波数係数の画像10Sを得て、高周波の局所カーネルV,H,Dを用いて高周波数係数の画像10V,10H,10Dを得るステップと、少なくとも低周波数係数の画像を用いて輝度画像を再構成するステップと、高周波数係数の画像を用いて色差画像を再構成するステップとを含む。
【選択図】図1

Description

本発明は、カラーフィルタマトリックスによってフィルタリングされる単色のフォトサイトを備えるセンサを有する光学システムに供給されるデジタルRAW画像のデモザイク方法に関する。また、本発明は、そのコンピュータプログラムおよびそのイメージセンサ回路またはグラフィック回路にも関する。
光学システムのセンサ、一般にフォトダイオードは、赤外から紫に及ぶきわめて広いスペクトルを持つ色を区別することなく光子をキャプチャする。よって、シーンをカラーで取得できるようにするには、カラーフィルタを通して画像を取得する必要がある。従来の方法では、このカラーフィルタは一般に赤、緑および青であり、この三原色は、ヒトの目で感知可能なこれ以外のあらゆる色を加色合成によって再現することができる。ただし、これ以外の色の集合で、数学的な組み合わせによってこの三原色を認識することができるものも可能であり、たとえば赤、緑、青、白またはシアン、マゼンタ、黄、白の4色からなる集合でもよい。
当然ながら、赤、緑、青の三原色を基盤として、3つのセンサを用いてフル解像度でのカラーデジタル画像を得ることが考えられる。このキャプチャ方法により、光はプリズムによって3つの光束に分離される。次に各光束は、対応する単色(それぞれ赤、緑および青)のフィルタを用いてフィルタリングされる。その後、3つのセンサのうちの1つに集束された各光束が別々に取得され、再度組み合わされてデジタル画像の各画素をRGB(英語の「Red、Green、Blue」)のカラー情報で表す。しかし、プリズムのような高価で場所をとる光学素子、および3つのセンサの使用に頼ると、この方法を多種多様な機器に適用しにくくなってしまう。
これとは逆に、一般向けの機器には単一の撮像素子が用いられている。したがって、解決策は、センサの単色のフォトサイトに対面して配置され、規則的に配列するように設計されているカラーフィルタマトリックスを用いて色を分離することである。もっともよく用いられる配列は、緑2画素が斜めに配置され、赤1画素と青1画素がもう一方の斜めに配置される構成である2×2のマトリックスを繰り返すというものである。このカラーフィルタの配列は、その発明者の名にちなんでベイヤーパターンという名が付いている。
したがって、このような光学システムにキャプチャされて生じたグレーレベルのRAW画像は、各画素がカラーフィルタの所定の色のうちの1色のみ、特にベイヤーフィルターの場合は赤、緑または青を割り当てられているマトリックスの形態になっている。このようにRAW画像は、複数のカラープレーンで構成され、それぞれがカラーフィルタのうちの1色に対応している。その結果、捕捉されたオブジェクトの色に応じてさまざまなカラーフィルタが異なる色を吸収することによって、RAW画像がモザイク状になる。たとえば、明るい緑色のオブジェクトであれば、緑のフィルタによってほぼ全体的に伝送され、赤および青のフィルタによって大幅に弱められる。
RAW画像からカラーデジタル画像をグレーレベルのRAW画像と同じ解像度で再構築するために、数多くの解決策が試行されてきた。これらの再構成の技術は、「デモザイク」と呼ばれるか、「デマトリックス」と呼ばれることもある。
解決策のうちの1系統は、他のカラープレーンとは分離された各カラープレーンのバイリニア補間に基づくものである。具体的には、1つのカラープレーンに欠落している各色が、平均を計算することによって隣接する同じ色の画素値から補間され、この平均に参加する隣接する画素の選択は、場合によっては隣接する異なる色の画素から導かれることもある。しかし、バイリニア補間は、形態を認識にすることによる技術または勾配およびラプラシアンの計算によって最近改善されてはいるものの、細部を著しく弱め、かつ/または鮮明な遷移に対していわゆる「ジッパー」効果が生じたり、画像のノイズ領域に誤った遷移が生じたりするという欠点がある。
最近の別の系統の解決策は、周波数変換またはウェーブレット変換に基づくものである。たとえば、デモザイクの原理は、別々に取得されたさまざまなカラープレーンをウェーブレット変換し、反復法を用いて他のカラープレーンの変換像の高周波成分によって各カラープレーンの変換像の高周波成分を高めることに立脚している。このような解決策は、「交互の射影を利用するカラープレーンの補間(Color plane interpolation using alternating projections)と題した B.K.Gunturkらによる文献(IEEE Transactions on Image Processing、第11巻、第9号、2002年9月)に詳しく記載されている。しかし、この系統の解決策は実装するにはあまりにも困難であるため、多種多様な機器には適用しにくい。一般向けの機器にこのような解決策を簡略化したバージョンを検討することもできるが、品質低下は避けられない。
最後に、有望な解決策の1系統は、カラープレーンをあらかじめ分離することなく、最初にRAW画像から輝度画像および色差画像を直接再構成し、次にこの輝度画像およびこの色差画像からRAW画像と同じ解像度のカラーデジタル画像を得ようとするものである。この解決策では、一般にフーリエ変換によって得られたRAW画像の周波数表示から、輝度および色差の情報が概ね確実に分離されることが認められることを利用する。すなわち、色差のスペクトルは変換像のエッジおよびコーナーに焦点を当てているのに対し、輝度のスペクトルはこの変換像に焦点を当てている。本発明は、さらに正確には、この種のデモザイク方法に関する。
このような方法は、たとえば「ベイヤーサンプリングしたカラー画像をデモザイクするための周波数領域方法(Frequency−domain methods for demosaicking of Bayer−sampled color images)」と題したE.Duboisによる文献(IEEE Signal Processing Letters、第12巻、第12号、2005年12月)に記載されている。この方法によれば、輝度画像および色差画像の再構成は、RAW画像をカラープレーンに分離することなく行われる。しかし、この解決策では逆に、ローパスフィルタリングを用いて輝度情報を切り離すとともに、ハイパスフィルタリングを用いて色差情報を切り離すために、RAW画像を全体的にフィルタリングする必要がある。
この方法は、線形であるという利点があるため、畳み込みフィルタの形態で実装することが可能である。しかし、その欠点は、解像されていない輝度と色差とのスペクトルの重なりが生じるという点である。よってこの方法では、フィルタリングの遮断周波数に応じて(色差の周波数が輝度信号に包含されることによって)格子効果が生じるか、あるいは逆に、(輝度が過度にフィルタリングされた場合に)多数の誤った色を含む不明瞭な画像が生じる傾向にある。さらに、使用されるフィルタはサイズが大きいものでなければならず、フィルタリングは、画像のさまざまな領域の周波数特性に適応することができないままRAW画全体にかけられる。
≪ Color plane interpolation using alternating projections≫,de B.K.Gunturk et al,IEEE Transactions on Image Processing,vol.11,n°9,septembre 2002. ≪ Frequencydomain methods for demosaicking of Bayer−sampled color images ≫,de E.Dubois,IEEE Signal Processing Letters,vol.12,n°12,decembre 2005.
したがって、上記の問題および制約の少なくとも一部を解決することができるデモザイク方法を備えることが望まれる。
よって本発明は、カラーフィルタマトリックスによってフィルタリングされる単色のフォトサイトを備えるセンサを有する光学システムによって供給されるデジタルRAW画像のデモザイク方法であって、RAW画像が、各画素がカラーフィルタの所定の複数色のうちの1色のみを割り当てられている画素マトリックスの形態をとり、RAW画像と同じ解像度のカラーデジタル画像を得るステップであって、各画素が複数のカラー成分を備えてRAW画像から再構成される輝度画像および色差画像に対応する画素から生じるステップを含み、さらに、
− 隣接する異なる色の画素を計算に入れて、画素に局所的な畳み込みカーネルを適用することによってRAW画像を変換し、低周波の局所カーネルを用いて低周波数係数の画像を得て、高周波の局所カーネルを用いて高周波数係数の画像を得るステップと、
− 少なくとも低周波数係数の画像を用いて輝度画像を再構成するステップと、
− 高周波数係数の画像を用いて色差画像を再構成するステップ
とを含む方法を目的とする。
このように、本発明による方法によって、RAW画像の局所的な周波数特性に適応することができる局所的な畳み込みカーネルを用いて変換することにより、同じ解像度のRAW画像から再構成された輝度画像および色差画像から生じるカラー画像を得ることができる。本方法は、さまざまなカラープレーンを分離して処理する方法に起因する欠点を完全に避けて、RAW画像を直接かつ全体的にフィルタリングする従来の方法を改善するものである。
選択的に、輝度画像の再構成が、
− 高周波数係数の画像をフィルタリングすることによって高周波の輝度画像を得るステップと、
− 係数に局所的な畳み込みカーネルを適用することによって得られた低周波数係数の画像と高周波の輝度画像とを逆変換するステップと、
− 低周波数係数の画像の逆変換像を、得られた高周波の輝度画像の逆変換像とを組み合わせる(特に追加する)ことによって輝度画像を再構成するステップ
とを含んでもよい。
同じく選択的に、高周波数係数の各画像のフィルタリングが、
− 高周波数係数の画像をあらかじめ復調するステップと、
− 復調された高周波数係数の画像をローパスフィルタリングするステップと、
− 復調され、ローパスフィルタリングされた高周波数係数の画像を再変調するステップ
とを含んでもよい。
同じく選択的に、復調され、ローパスフィルタリングされたのちに再変調された高周波数係数の各画像が、フィルタリングする前の対応する高周波数係数の画像から差し引かれて、対応する高周波の輝度画像を供給するようにしてもよい。
同じく選択的に、本発明によるデモザイク方法がさらに、
− フィルタリングによって高周波の輝度画像の鮮明度を、特にコントラストを高めることによって向上させるステップ、および
− 色差画像に適用される色の飽和および/または修正を処理するステップ
の2つのステップのうちの少なくとも1つを含むようにしてもよい。
同じく選択的に、局所的な畳み込みカーネルの共通サイズが、カラーフィルタマトリックスの周期的な基本パターンのサイズに対応するようにしてもよい。
同じく選択的に、使用されるカラーフィルタマトリックスがベイヤーマトリックスであり、局所的な畳み込みカーネルが4画素の正方マトリックスであってもよい。
同じく選択的に、局所カーネルが、低周波の局所カーネル1つ、および射影基底を形成する高周波の局所カーネル3つを有するハールウェーブレットであってもよい。
同じく選択的に、高周波数係数の各画像をあらかじめ復調することが、この高周波数係数の画像の2行のうちの1行および/または2列のうちの1列を反転させることで構成されるようにしてもよい。
とりわけ簡易なこの復調は、特に局所的な畳み込みカーネルがハールウェーブレットであるときに実装することができる。
同じく選択的に、色差画像の再構成が、
− 高周波数係数の画像をフィルタリングによって高周波の色差画像を得るステップと、
− 得られた高周波の色差画像のうちの1つから第1の色差画像を得るステップと、
− 得られた高周波の色差画像のうちの2つを差し引くことによって第2の色差画像を得るステップであって、差し引く前記画像が、この差し引く2つの画像に1画素ずつ相互に振幅クリッピングを実施したあとに、
それぞれの係数が、差し引く第2の画像の中で対応する係数の値によって、絶対値で振幅クリッピングされるように、差し引く第1の画像を修正することと、
それぞれの係数が、差し引く第1の画像の中で対応する係数の値によって、絶対値で振幅クリッピングされるように、差し引く第2の画像を修正すること
とから成り立つステップ
とを含むようにしてもよい。
また、本発明は、通信ネットワークからダウンロード可能なコンピュータプログラム、および/またはコンピュータによって再生可能な媒体に記録されたコンピュータプログラム、および/またはプロセッサによって実行可能なコンピュータプログラムであって、前記プログラムがコンピュータ上で実行される際に、上に定義したようなデモザイク方法のステップを実行するためのインストラクションを含むコンピュータプログラムも目的とする。
最後に、本発明は、カラーフィルタマトリックスによってフィルタリングされる単色のフォトサイトを備える撮像素子のイメージセンサ回路またはグラフィック回路であって、上に定義したようなデモザイク方法を実行するようにプログラムされたプロセッサを有する回路も目的とする。
本発明は、例として挙げ、添付の図面を参照しながら記載した以下の説明文によりさらによく理解できるであろう。
本発明の一実施形態によるRAW画像のデモザイク方法の一連のステップを概略的に示すフローチャートである。 図1に示した方法のRAW画像の変換ステップの結果を示す図である。 RAW画像に関する図1の方法の変換ステップの効果を詳細に示す図である。 図1に示した方法の高周波数係数の画像のフィルタリングステップの詳細を概略的に示すフローチャートである。 図4のフィルタリングステップの結果の1例を示す図である。 本発明を実装するように設計されたイメージセンサ回路またはグラフィック回路を有する撮像素子の全体構造の概略図である。
図1に示すデモザイク方法は、カラーフィルタマトリックスによってフィルタリングされた単色のフォトサイトを備える単一のセンサを有する光学システムによって供給されたデジタルRAW画像10をグレーレベルで予備処理する予備ステップ100を含んでいる。したがって、RAW画像10は、各画素がカラーフィルタの所定の複数色のうちの1色を割り当てられているマトリックスの形態をしている。図1の例では、RAW画像10は、あらゆる画像で再現されているベイヤーパターンRGBで表されている。したがって、RAW画像から抽出された2×2画素のマトリックスはそれぞれ、斜めに配置されている緑でフィルタリングされた2画素(表記「G」)、およびもう一方の斜めに配置されている赤でフィルタリングされた1画素と青でフィルタリングされた1画素(それぞれ表記「R」および「B」)を有する。
予備処理ステップ100は、
− センサによって供給された画素のブラックレベルを再度ゼロにするために、オフセットを修正することと、
− RAW画像10から与えられるカラープレーンの各画素値に所定の一定係数を乗算することで成り立つカラーバランスの演算を行って、画素に関連するフィルタの色が何色であっても、画像のブラック領域、グレー領域およびホワイト領域が同じ値を生じるようにすること
とを実行することから成り立っている。
この予備処理ステップの次は、画素に局所的な畳み込みカーネルを適用することによってRAW画像10を変換するステップ102である。選択される畳み込みカーネルは、RAW画像の大きさに対して小さいという意味で、いわゆる「局所的」である。これは特に、幅が2から最大5までの数画素からなる正方マトリックスである。
本発明の好適な一実施形態では、これらの局所カーネルは、カラーフィルタマトリックスの周期的な基本パターンと同じサイズである。したがって、ベイヤーパターンのフィルタマトリックスの場合、サイズ2×2の畳み込みカーネルを選択することが好ましく、たとえば以下のような2次元のハール変換像の4つの畳み込みカーネルである。
この4つの畳み込みカーネルは、RAW画像10のサブマトリックス2×2画素の局所的な射影基底を形成し、式中Sは低周波の局所カーネル、V、HおよびDは高周波の局所カーネルである。これらの局所カーネルのうちの1つによるRAW画像10の畳み込みは、カーネルを1画素ずつRAW画像10に「スライド」させることによって周知の方法で行われる。すなわち、RAW画像10のうち2×2画素のグループすべてに対して、畳み込みによってこれらの画素の合計と同じ値である単一の係数が生じ、各画素は、カーネル内で対応しているこの係数によって重み付けされる。このように、RAW画像をカラープレーンに分離する演算をすることなく、RAW画像10からハールウェーブレットで2次元の変換像が得られる。
さらに正確には、図2に示すように、S、V、HまたはDを用いて畳み込みを行うたびに、RAW画像10と同じ解像度である新たな画像10S、10V、10H、10DがRAW画像10から生じる。しかしながら、サイズ2×2の畳み込みカーネルの場合、画像10S、10V、10H、10Dは、RAW画像10に対して右および下に半画素ずれている。
単色の画像をハールウェーブレットで2次元変換すると、Sによって局所的な平均画像ができ、Vによって垂直の遷移画像ができ、Hによって水平の遷移画像ができ、Dによって斜めの遷移画像ができる。
カーネルSは、ベイヤー配列のRAW画像10に対して常に局所的なローパスフィルタリングを適用し、Y=0.25R+0.5G+0.25Bの形態である輝度情報Yを有する高周波数係数の画像10Sを供給し、式中R、G、BはそれぞれRAW画像10の赤、緑および青の成分となるものである。さらに正確には、高周波数係数の画像10Sは輝度画像であるが、RAW画像10の輝度情報すべてを持っているわけではない。具体的には、輝度に関する局所的な平均情報は持っているが、輝度に関する垂直、水平および斜めの遷移情報は持っていない。
一方カーネルV、HおよびDは、ベイヤー配列のRAW画像10に対して常に局所的なハイパスフィルタリングを適用し、前述の輝度Yに関する垂直、水平および斜めの遷移情報を有する高周波数係数の画像10V、10Hおよび10Dを供給するが、この情報は色差に関する不要な情報が重ねられている。さらに正確には、高周波数係数の画像10V、10Hおよび10Dは、高周波の輝度情報YおよびRAW画像10に関連する色差情報を有する画像である。
よって、本方法のこの段階では、高周波数係数の画像10V、10Hおよび10Dの中で関連している色差情報から輝度情報Yを分離する必要がある。そのために、ステップ102の次は、特別なフィルタリング手段FV、FHおよびFDを用いて高周波数係数の画像10V、10Hおよび10Dをフィルタリングするステップ104である。このステップ104は、図4を参照しながら詳述する。
3つの画像10VC、10HCおよび10DCは、それぞれフィルタリング手段FV、FHおよびFDの出力部で供給される。後述するように、この3つの画像は、輝度情報Yを補完する色差情報を有する。そのため、これらの画像は高周波の色差画像と呼ばれる。
次のステップ106では、3つの高周波の色差画像10VC、10HCおよび10DCは、フィルタリングされる前に高周波数係数の画像10V、10Hおよび10Dから差し引かれる。その結果生じる3つの画像10VL、10HLおよび10DLは、RAW画像10の中に輝度Yに関する垂直、水平および斜めの遷移情報を有する高周波の輝度画像である。したがって、4つの画像10S、10VL、10HLおよび10DLは、上に定義した輝度Yに応じて1つの輝度画像を完全に再構成するのに必要な情報をすべて含んでいる。
選択的に、特にフィルタを使用してコントラストを高めることによって鮮明度を向上させる処理を、ステップ108で高周波の輝度画像10VL、10HLおよび10DLに適用してもよい。使用するフィルタは、画像10VL、10HLおよび10DLの係数値を、潜在的に自らの値と隣接する画像の値とに応じて軽減したり増大させたりすることができるように設計されている。これよりも簡易なバージョンでは、フィルタの使用は、利得を使用することで成り立たせることができる。
次に、ステップ110では、4つの画像10S、10VL、10HLおよび10DLに対し、ステップ102で適用したカーネルに適応している逆畳み込みカーネルを用いて、ステップ102で実施した変換とは逆の変換を適用する。ハール逆変換を図示したこの特殊な場合では、4つのカーネルは次のようにすることができる。
したがって、これらの畳み込みの結果生じる画像は、画像10S、10VL、10HLおよび10DLに対して右および下に半画素ずれている。生じたこれらの画像は次にステップ112で組み合わされ、さらに正確には、単純に加えられてRAW画像10に対して右および下に1画素ずれている輝度画像10Lを再構成するが、解像度はRAW画像10と同じである。
変形例では、ステップ110および112を大幅に簡略化した一実施形態によれば、4つの逆畳み込みカーネルは、
Si’=[+1]、Vi’=[−1]、Hi’=[−1]およびDi’=[+1]とすることができ、したがって、1画素ずつ次の演算
10L=10S+10VL+10HL+10DL
を再度行う。
この変形例では、再構成された輝度画像10Lは、RAW画像10に対して右および下に半画素ずれている。この変形例ではステップ110および112が簡略化されているが、画像10S、10VL、10HLおよび10DLが得られる際に挿入されることがあるアーティファクトは軽減されない。
3つの高周波の色差画像10VC、10HCおよび10DCは、それぞれステップ104でフィルタリング手段FV、FHおよびFDの出力部で供給され、画像10VCおよび10HCを扱うステップ114、および選択的ステップ116でも処理を施される。
さらに正確には、図3および4を参照しながらあとで詳しく説明するように、高周波の色差画像10DCは、RAW画像10に対して右および下に半画素ずれているが解像度は同じである第1の色差画像10C1として保存される。
一方、高周波の色差画像10VCおよび10HCは、ステップ114で1画素ずつ互いに差し引かれ、RAW画像10に対して右および下に半画素ずれているが解像度は同じである第2の色差画像10C2を形成する。
選択的に、ステップ116で2つの色差画像10C1および10C2に従来の色の飽和処理および/または修正処理を適用してもよい。
ステップ112および116に続いて、画像10L、10C1および10C2の線形的な組み合わせCLを行うステップ118では、RGBタイプのカラーデジタル画像12が得られる。RAW画像10と解像度が同じであるこのカラーデジタル画像12では、各画素の赤、緑または青の各成分は、輝度画像10Lおよび色差画像10C1と10C2に対応している画素から生じる。
実際に、また、言及した実施例(2次元ハール変換)では、ステップ110で逆畳み込みカーネルSi、Vi、HiおよびDiが選択された場合、色差画像10Lは右および下に色差画像10C1および10C2に対して半画素のずれが生じる。この場合、たとえば畳み込みカーネルSを用いた平均化フィルタリングを適用することで、画像10C1および10C2を画像10Lで再調整することができる。この追加のフィルタリングは、ステップ116で行ってもよい。変形例では、画像10VL、10HLおよび10DLの画素の振幅が所定の閾値基準に対して絶対値で上昇しているときは、局所的な輝度の遷移と平行するバイリニア補間のように、単一の平均化フィルタとは別の再調整を導くために、高周波の輝度画像10VL、10HLおよび10DLを使用することが有利となることがある。
逆に、ステップ110で逆畳み込みカーネルSi’、Vi’、Hi’およびDi’が選択された場合は、色差画像10C1および10C2の再調整は一切必要ない。
フィルタリングステップ104についてさらに詳細に説明すると、RAW画像10に対する変換ステップ102の効果について、特に高周波の各局所カーネルV、HおよびDによるRAW画像10の畳み込みに関して前もって検証しておく必要がある。変換した画像10V、10Hおよび10Dの各係数が、画像10Lの再構成に寄与する純粋な輝度遷移情報と、画像10C1および10C2の再構成に寄与する純粋な色差情報とを混ぜたものを表しているという仮説からみていく。
RAW画像10から抽出した、隣接する任意の2×2画素のマトリックス[数3]から、カーネルVを適用することにより係数aV=G1−R2+B3−G4が得られる。この係数は、aV=ΔV+(bVB−rVR)の形で表すこともでき、式中ΔVは、上で定義したような輝度Yの局所的な垂直の遷移を表し、(bVB−rVR)=αVC2は、画像10C2の色差C2に局所的に寄与することを表している。
カーネルHを適用することによって、係数a=G1+R2−B3−G4が得られ、この係数はa=ΔH−(bB−rR)の形で表すこともでき、式中ΔHは、上で定義したような輝度Yの局所的な水平の遷移を表し、−(bB−rR)=−αC2は、画像10C2の色差C2に局所的に寄与することを表している。VおよびHは、符号を除いた色差C2に匹敵して寄与することがわかる。
最後に、カーネルDを適用することによって、係数a=G1−R2−B3+G4が得られ、この係数はa=ΔD+(2gG−bB−rR)の形で表すこともでき、式中ΔDは、上で定義したような輝度Yの局所的な斜めの遷移を表し、(2gG−bB−rR)=αC1は、画像10C1の色差C1に局所的に寄与することを表している。
さらに正確には、図3に示すように、ベイヤー配列のRAW画像10に対して畳み込みカーネルVを局所的に適用すると、第1の畳み込みウィンドウF0に対する第1の係数V0が得られる。
V0=G1−G6+B5−R2=ΔV0+Ca0
右側に1列スライドすることによって、第2の畳み込みウィンドウF1に対する第2の係数V1が得られる。
V1=G6−G3−(B7−R2)=ΔV1−Ca1
右側に1列スライドすることによって、第3の畳み込みウィンドウF2に対する第3の係数V2が得られる。
V2=G3−G8+B7−R4=ΔV2+Ca2
色差の寄与度Caiを示す符号をみると、係数Viは、各係数で符号が逆になっている色差情報を重ねた、輝度に関する垂直の遷移情報を表していることがわかる。換言すると、係数Viは、サンプリングの空間周波数によって変調された色差情報を重ねた輝度画像10Lの輝度に関する垂直の遷移情報を表している。
この変調は、画像10Vに対しては水平であり(色差情報の符号は、2列の間では逆であるが1列では一定である)、画像10Hに対しては垂直であり(色差情報の符号は、2行の間では逆であるが1行では一定である)、画像10Dに対しては水平および垂直である(色差情報の符号は、2行の間および2列の間では逆である)ことを容易に示すことができる。
このように、画像10Vでも画像10Hおよび10Dでも、色差情報は信号の包絡線に作用すると同時に、遷移は離れたピークまたは共通モードの変化として現れる。よって、画像10V、10Hおよび10Dで色差情報と輝度情報を分離することは、信号に適応したた復調およびフィルタリングを再び実施することになるということがわかる。従来のどの復調方法を使用してもよいが、ハールの2次元畳み込みカーネルを用いてベイヤー画像を変換する場合、複雑性のきわめて低い復調でメモリをほとんど必要としないものを検討することができる。次に、この復調について、ステップ100で供給され、ステップ102で適用されたハール変換から供給されたベイヤー配列のRAW画像10の特殊な場合に適用されたように、再度フィルタリングステップ104に戻る図4を参照しながら詳細に説明する。
この図に示すように、上で検証した変換ステップ102の効果を見ると、高周波数係数の画像10VのフィルタリングFVは、
− 画像10Vの2列のうちの1列を反転させるステップ(復調)と、
− たとえば行に沿って適用される1次元の畳み込みカーネル[数4]を用いて、生じた画像をローパスフィルタリングするステップと、
− フィルタリングされて生じた画像の各画素に、場合によって中央フィルタを適用するステップであって、この中央フィルタが、3画素の水平領域または3×3画素の正方領域を形成するこの画素の隣をカバーして画像10VCを得るステップ
とを含む。
その後、
− 画像10Vから画像10VCを差し引くステップと、
− 生じた画像の2列のうちの1列を反転させるステップ(復調)
とを実行することで、画像10VLを得る。
画像10Vの1行に対する前述の処理の効果の1例を、図5のグラフに示している。このグラフでは、画像10Vが表す信号は変調され、画像10VCが表す信号はフィルタリングされた包絡線を構成し、画像10VLが表す信号は垂直の遷移を表す離れたピークのみを示している。
図4にも示しているように、上で検証した変換ステップ102の効果を見ると、高周波数係数の画像10HのフィルタリングFHは、
− 画像10Hの2行のうちの1行を反転させるステップ(復調)と、
− たとえば列に沿って適用される1次元の畳み込みカーネル[数5]を用いて、生じた画像をローパスフィルタリングするステップと、
− フィルタリングされて生じた画像の各画素に、場合によって中央フィルタを適用するステップであって、この中央フィルタが、3画素の垂直領域または3×3画素の正方領域を形成するこの画素の隣をカバーして画像10HCを得るステップ
とを含む。
その後、
− 画像10Hから画像10HCを差し引くステップと、
− 生じた画像の2行のうちの1行を反転させるステップ(復調)
とを実行することで、画像10HLを得る。
図4にも示しているように、上で検証した変換ステップ102の効果を見ると、高周波数係数の画像10DのフィルタリングFDは、
− 画像10Dの2行のうちの1行を反転させるステップ(復調)と、
− たとえば行に沿って適用される1次元の畳み込みカーネル[数4]を用いたのちに、列に沿って適用される1次元の畳み込みカーネル[数5]を用いるか、あるいは、たとえば2次元の畳み込みカーネル[数6]を用いて、生じた画像をローパスフィルタリングするステップと、
− フィルタリングされて生じた画像の各画素に、場合によって中央フィルタを適用するステップであって、この中央フィルタが、3×3画素の正方領域またはX字型もしくは十字型に選定した5画素を形成するこの画素と隣接する画素1つをカバーして画像10DCを得るステップ
とを含む。
その後、
− 画像10Dから画像10DCを差し引くステップと、
− 生じた画像の2列のうちの1列を反転させたのちに、2行のうちの1行を反転させるステップ(復調)
とを実行することで、画像10DLを得る。
フィルタリングFV、FHおよびFDを行うための前述のフィルタリングカーネルは、純粋に例として挙げたものである。画像10Vの水平の振幅すべて、画像10Hの水平の振幅すべて、および画像10Dの水平ならびに垂直の振幅すべてを遮断することができる瞬間から、これ以外のフィルタを使用してもよい。
画像10V、10Hおよび10Dに対するステップ104の効果は、係数が最初のRAW画像10の色差情報に寄与する輝度情報から取り除いた高周波の色差画像10VC、10HCおよび10DCを供給することである。
さらに正確には、上記で使用した記号表記を再度用いると、画像10VCの係数は、αVC2タイプに寄与し、画像10HCの係数は−αC2タイプに寄与し、画像10DCの係数はαC1タイプに寄与する。よって、第2の色差画像10C2が、2つの画像10VCおよび10HCを計算に入れてステップ114で互いに差し引きして得らるのに対して、なぜ第1の色差画像10C1は単に画像10DCを計算に入れるだけで得られるのかが理解できる。このほか、この差し引きの演算は、小さいサイズのイメージセンサ回路に共通のエラーである、いわゆる「緑色の不均衡(Green imbalance)」(隣接する緑の2画素の応答の相違)のエラーを軽減するという補足的な効果があることを示すことができる。
差し引きの演算をしてもなお、第2の色差画像10C2には別の問題が潜んでいるおそれがある。それは、きわめて高周波の空間領域が偶発的に色付けされるという局所的なアーティファクトである。画像10VCおよび10HCを互いに差し引く前にこのような局所的なアーティファクトを軽減、ひいては削減するため、ステップ114であらかじめ、
− それぞれの係数が、画像10HCの中で対応する係数値によって絶対値で振幅クリッピングされるように、画像10VCを処理し、
− それぞれの係数が、画像10VCの中で対応する係数値によって絶対値で振幅クリッピングされるように、画像10HCを処理する
ようにすることができる。
差し引きは、2つの画像10VCおよび10HCが符号を除いた色差情報に同じように寄与するように強要するこの二重の振幅クリッピングのあとに行われる。
この二重の振幅クリッピングの前処理は、画像10VC(および10HC)の各画素に対して、その絶対値と画像10HC(および10VC)の中の対応する画素の絶対値との間の最小値でその絶対値を代替することがわかる。よって、なぜ最小限に抑えるこの演算によって偶発的に色付けされる領域を中立にするのかが理解できる。
最後に、上で検証した変換ステップ102の効果だけでなく、ステップ104および114の効果も見ると、図示した例では、輝度画像10Lは組み合わせが2G+R+Bである輝度情報を持ち、第1の色差画像10C1は組み合わせが2G−R−Bである色差情報を持ち、第2の色差画像10C2は組み合わせがB−Rである色差情報を持っていることがわかる。その結果、12R、12Gおよび12Bを付した赤、緑および青の3つの成分で構成されるカラー画像12を得るためにステップ118で作製されたこれらの画像の線形的な組み合わせは、次式のように定義される。
前述したような簡略化した復調を行うフィルタリング方法は、実装がきわめて簡易である。これは、一般のイメージセンサ回路での一連の読み取りにみられる制約と比較して本方法が特に適切な点である。
実際に、このようなイメージセンサ回路の標準的な読み取りモードによって、各画像が1行ずつ伝送される。その後、画像の行は、信号処理をするプロセッサによって迅速に処理される。経済的な理由から、このプロセッサは画像の連続する数行(一般には最大5行)しかメモリに保存することができない。よって、このプロセッサに実装された信号処理のアルゴリズムは、6行以上にわたる画素値に同時にアクセスすることはできない。前述した復調を行うフィルタリング方法は、これよりも複雑な復調とフィルタリングを合わせた方法ほど効率はよくないものの、この制約に従うように有利に設計されている。図1および4を参照して記載したデモザイクの完全な方法は、図6に示したタイプの光学モジュールを持つCMOSセンサのような撮像素子によって実装することができる。
この図では、センサの光学モジュール20が光学ブロック22および感光素子のマトリックス24と、図示していない電気的読み取り手段に接続し、キャプチャする画像の画素を形成するフォトダイオードとを有する。このマトリックス24には、たとえばベイヤーパターンをとるカラーフィルタマトリックスが配置されている。
画素マトリックス24は、画素マトリックスのデジタルRAW画像を取得することができるシーケンス装置26およびアナログデジタル変換装置28に接続している。画素マトリックス24、シーケンス装置26およびアナログデジタル変換装置28は、取得したデジタル画像を伝送するインターフェース30を用いて、一般にCMOSセンサの「イメージセンサ回路」または「焦平面」と呼ばれる電子回路32を形成する。
さらに、イメージセンサ回路32のインターフェース30は一般に、物理的な電気接続34によって、取得したデジタル画像を処理するアルゴリズムを実装することができるグラフィックコプロセッサ回路38からデジタル画像を受信するインターフェース36に連結している。
グラフィックコプロセッサ回路38(または同回路がアナログデジタル変換装置28とインターフェース30との間に選択的なプロセッサ40を備えている場合はイメージセンサ回路32)は、前述したデモザイク方法、すなわちとりわけ前述したステップ100から118を実行するようにプログラムすることができる。
最後に、本発明はここで検討した実施形態に限定されるものではないことを明記しておく。
特に、RAW画像10の形成にはベイヤーパターン以外のパターンを使用してもよい。その場合、RAW画像の変換102に使用する局所的な畳み込みカーネルは、そのパターンに適応している必要がある。つまり、数多くの変換系統が知られているということである。
使用するカラーフィルタおよびステップ102で適用される変換に応じて、RAW画像10に対するこの変換の効果を検証することは、周知の方法でステップ104のフィルタリングパラメータならびにステップ106、112、114および118の組み合わせを適応させることにもつながる。
さらに一般的には、ここに開示した教示に照らし合わせて、上に記載した実施形態にさまざまな修正を加えてもよいことは当業者には明らかであろう。以下の請求項では、使用した用語が請求項を本明細書で明らかにした実施形態に限定するものと解釈してはならず、本文の記載およびそこから予見される内容は、ここに開示した教示の実装に一般知識を応用することによって当業者が到達しうる範囲内であることから、請求項が範囲に含めると想定するあらゆる同等のものも含まれると解釈すべきである。

Claims (12)

  1. カラーフィルタマトリックスによってフィルタリングされる単色のフォトサイト(24)を備えるセンサを有する光学システム(20)によって供給されるデジタルRAW画像(10)のデモザイク方法であって、前記RAW画像が、各画素がカラーフィルタの所定の複数色のうちの1色のみを割り当てられている画素マトリックスの形態をとり、前記RAW画像(10)と同じ解像度のカラーデジタル画像を得るステップであって、各画素が複数のカラー成分を備えて前記RAW画像(10)から再構成される輝度画像(10L)および色差画像(10C1、10C2)に対応する画素から生じるステップ(118)を含む方法において、
    − 隣接する異なる色の画素を計算に入れて、画素に局所的な畳み込みカーネル(S、V、H、D)を適用することによって前記RAW画像(10)を変換し、低周波の局所カーネル(S)を用いて低周波数係数の画像(10S)を得て、高周波の局所カーネル(V、H、D)を用いて高周波数係数の画像(10V、10H、10D)を得るステップ(102)と、
    − 少なくとも前記低周波数係数の画像(10S)を用いて前記輝度画像(10L)を再構成するステップ(112)と、
    − 前記高周波数係数の画像(10V、10H、10D)を用いて前記色差画像(10C1、10C2)を再構成するステップ(104、114)
    とを含むことを特徴とする方法。
  2. 輝度画像の前記再構成(112)が、
    − 前記高周波数係数の画像(10V、10H、10D)をフィルタリング(104)することによって高周波の輝度画像(10VL、10HL、10DL)を得るステップと、
    − 係数に局所的な畳み込みカーネルを適用することによって得られた前記低周波数係数の画像(10S)と前記高周波の輝度画像(10VL、10HL、10DL)とを逆変換するステップ(110)と、
    − 前記低周波数係数の画像(10S)の逆変換像を、得られた前記高周波の輝度画像(10VL、10HL、10DL)の逆変換像とを組み合わせる(特に追加する)ことによって前記輝度画像(10L)を再構成するステップ(112)
    とを含む、請求項1に記載のデモザイク方法。
  3. 前記高周波数係数の各画像(10V、10H、10D)のフィルタリング(104)が、
    − 前記高周波数係数の画像(10V、10H、10D)をあらかじめ復調するステップと、
    − 復調された前記高周波数係数の画像をローパスフィルタリングするステップと、
    − 復調され、ローパスフィルタリングされた前記高周波数係数の画像を再変調するステップ
    とを含む、請求項2に記載のデモザイク方法。
  4. 復調され、ローパスフィルタリングされたのちに再変調された前記高周波数係数の各画像が、フィルタリング(104)する前の対応する前記高周波数係数の画像(10V、10H、10D)から差し引かれて(106)、前記高周波の輝度画像(10VL、10HL、10DL)を供給する、請求項3に記載のデモザイク方法。
  5. 請求項2から4に記載のデモザイク方法がさらに、
    − フィルタリングによって前記高周波の輝度画像(10VL、10HL、10DL)の鮮明度を、特にコントラストを高めることによって向上させるステップ(108)、および
    − 前記色差画像(10C1、10C2)に適用される色の飽和および/または修正を処理するステップ(116)
    の2つのステップのうちの少なくとも1つを含むデモザイク方法。
  6. 前記局所的な畳み込みカーネル(S、V、H、D)の共通サイズが、カラーフィルタマトリックスの周期的な基本パターンのサイズに対応する、前記請求項のいずれか一項に記載のデモザイク方法。
  7. 使用されるカラーフィルタマトリックスがベイヤーマトリックスであり、前記局所的な畳み込みカーネル(S、V、H、D)が4画素の正方マトリックスである、請求項6に記載のデモザイク方法。
  8. 前記局所カーネル(S、V、H、D)が、低周波の局所カーネル(S)を1つ、および射影基底を形成する高周波の局所カーネル(V、H、D)を3つ有するハールウェーブレットである、請求項7に記載のデモザイク方法。
  9. 前記高周波数係数の各画像(10V、10H、10D)をあらかじめ復調することが、前記高周波数係数の画像(10V、10H、10D)の2行のうちの1行および/または2列のうちの1列を反転させることで構成される、請求項3および8に記載のデモザイク方法。
  10. 前記色差画像(10C1、10C2)の前記再構成(104、114)が、
    − 前記高周波数係数の画像をフィルタリング(104)によって高周波の色差画像(10V、10H、10D)を得るステップと、
    − 得られた前記高周波の色差画像(10VC、10HC、10DC)のうちの1つ(10DC)から、第1の色差画像(10C1)を得るステップと、
    − 得られた前記高周波の色差画像のうちの2つ(10VC、10HC)を差し引くことによって第2の色差画像(10C2)を得るステップであって、差し引く前記画像が、この差し引く2つの画像に1画素ずつ相互に振幅クリッピングを実施したあとに、
    それぞれの係数が、前記差し引く第2の画像(10HC)の中で対応する係数の値によって、絶対値で振幅クリッピングされるように、前記差し引く第1の画像(10VC)を修正することと、
    それぞれの係数が、前記差し引く第1の画像(10VC)の中で対応する係数の値によって、絶対値で振幅クリッピングされるように、前記差し引く第2の画像(10HC)を修正すること
    とから成り立つステップ
    とを含む、請求項1から9のいずれか一項に記載のデモザイク方法。
  11. 通信ネットワークからダウンロード可能なコンピュータプログラム、および/またはコンピュータによって再生可能な媒体に記録されたコンピュータプログラム、および/またはプロセッサによって実行可能なコンピュータプログラムであって、前記プログラムがコンピュータ上で実行される際に、請求項1から10のいずれか一項に記載のデモザイク方法のステップを実行するためのインストラクションを含むことを特徴とするコンピュータプログラム。
  12. カラーフィルタマトリックスによってフィルタリングされる単色のフォトサイト(24)を備える撮像素子(20)のイメージセンサ回路(32)またはグラフィック回路(38)であって、請求項1から10のいずれか一項に記載のデモザイク方法を実行するようにプログラムされたプロセッサ(38;40)を有することを特徴とする回路。
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