JP2012048072A - 波長多重光アドレス型ディスプレイ - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、多重する波長の数が増加しても、構造が複雑化、大型化しない簡素な構成の波長多重光アドレス型ディスプレイを提供することを目的とする。
【解決手段】サブピクセル毎に分割されたデータ電極10と、該データ電極の下層に設けられた光導電膜20と、該光導電膜の下層に設けられた透明電極30と、該透明電極の下層に第1の方向に平行に、複数の波長の光に各々対応して設けられた複数種類の波長フィルタ40と、前記第1の方向と直交する第2の方向に平行に設けられた複数の導波路50とを有し、前記波長フィルタを透過する波長の光が前記導波路に入射して前記光導電膜の抵抗値が低減したときに、前記透明電極に印加された電圧が前記データ電極に印加されてアドレスが行われる画像表示部120と、
前記複数の波長の光のいずれかを発光する発光素子を二次元状に配列した二次元アレイ150から発光された光を前記導波路に入射する光源部160と、を有する。
【選択図】図2

Description

本発明は、波長多重光アドレス型ディスプレイに関し、特に、複数の波長の光を用いて多重走査を行う波長多重光アドレス型ディスプレイに関する。
従来から、プラズマディスプレイや液晶ディスプレイ等のディスプレイでは、大画面化、超高精細化が進んでいる。典型的なマトリクス型ディスプレイでは、複数の走査電極とデータ電極が直交している。ディスプレイの高精細化に伴い、それぞれの電極間隔は狭くなり、ある電極において、その電極と隣接する電極に印加された電圧がノイズ源となることがある。また、ディスプレイの大画面化に伴い、電極は細くかつ長くなるため、電極の配線抵抗は大きくなる。また、パネルの浮遊容量も大きくなる。このため、配線抵抗と浮遊容量で決定する電圧パルスの時定数が大きくなり、矩形波の電圧パルスを印加しても、電圧供給部から遠いパネル端では波形が崩れてしまう。そのため、高速にスイッチングすることができなくなることや、画素に十分に電圧が印加されなくなり、画像表示ができなくなることがある。
プラズマディスプレイでは、時分割階調表示方式が用いられている。画像を256階調で表示するためには、1フィールドに少なくとも8つのサブフィールド(SF)が必要になる。各サブフィールドは、総てのサブピクセルの放電空間の状態を一様にする初期化期間、各サブピクセルに発光の選択をする書き込み期間、選択された各サブピクセルが発光して画像を表示する表示期間から構成される。書き込み期間では、走査電極とデータ電極により走査が行われる。走査電極に走査電圧、データ電極にデータ電圧を順次印加して書き込み放電を行い、総てのサブピクセルにおいて発光・非発光の選択を行う。その後、表示期間において、総ての走査電極と維持電極に交互に電圧を印加して、表示放電を行う。ディスプレイの高精細化に伴い、走査線本数が増加すると、各サブフィールドでの書き込み期間が長くなる。1フィールド内で初期化、書き込み、表示を行うためには表示期間を短くすればよいが、輝度が低下する。また、書き込み放電を生じさせる電圧パルスは所定の時間が必要である。例えば、電圧パルス幅を0.5μsecとして、走査線本数が4000本、サブフィールド数が8のプラズマディスプレイパネルを駆動する場合、書き込み期間は16msec必要になる。通常、1フィールドは16.7msecであるため、1フィールドのほぼ総てが書き込み期間となってしまう。
電界放出ディスプレイでは、例えば、ゲート電極を走査電極、カソード電極をデータ電極として走査が行われている。ゲート電極に走査電圧が印加されているときに、カソード電極にデータ電圧が印加されると、冷陰極から電子が放出し、蛍光体を励起して発光する。通常、走査電極1本を選択し、走査電極に走査電圧が印加されているときに、各データ電極にデータ電圧を印加することにより表示を行っている。従って、各走査線の発光期間は1水平走査周期(1H)になる。ディスプレイの高精細化に伴い走査線本数が増加すると、1水平走査周期は短くなるため、輝度が低下する。
このような問題を解決するために、複数の波長の光を用いてアドレスする波長多重光アドレス型ディスプレイが提案されている(特許文献1参照)。かかる特許文献1に記載の光アドレス型ディスプレイでは、データ電極が各画素で分離しており、その下層に、上から順に光導電膜、透明電極、カラーフィルタ、導波路が設けられている。導波路内では、異なる走査線のデータが重畳した複数の波長の光が伝搬されており、カラーフィルタにより透過する光が選択される。カラーフィルタを透過した光により、光導電膜の抵抗値が低下し、データ電極に電圧が印加される。複数の波長の光に重畳した各走査線のデータと複数の走査電極に印加する電圧の同期をとることにより、複数の走査線を同時にアドレスすることができる。
特開2006−163780号公報
しかしながら、上述の特許文献1に記載の波長多重光アドレス型ディスプレイでは、光源からの光を分岐器によって複数に分岐し、データに依存した光スイッチングを行っているため、構造が複雑であるという問題があった。また、多重する波長の光だけ光源が必要であるため、同時にアドレスできる走査線数を増やすに伴い、光源の数が増えてしまい、構造的に複雑になるともに、大きさ及びコストが増大してしまうという問題があった。
そこで、本発明は、多重する波長の数が増加しても、構造が複雑化、大型化しない簡素な構成の波長多重光アドレス型ディスプレイを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、第1の発明に係る波長多重光アドレス型ディスプレイは、サブピクセル毎に分割されたデータ電極と、該データ電極の下層に設けられた光導電膜と、該光導電膜の下層に設けられた透明電極と、該透明電極の下層に第1の方向に平行に、複数の波長の光に各々対応して設けられた複数種類の波長フィルタと、前記第1の方向と直交する第2の方向に平行に設けられた複数の導波路とを有し、前記波長フィルタを透過する波長の光が前記導波路に入射して前記光導電膜の抵抗値が低減したときに、前記透明電極に印加された電圧が前記データ電極に印加されてアドレスが行われる画像表示部と、
前記複数の波長の光のいずれかを発光する発光素子を二次元状に配列した二次元アレイを有し、該二次元アレイから発光された光を前記導波路に入射する光源部と、を有することを特徴とする。
これにより、複数の波長の光を二次元アレイの光源を用いて発光することができ、簡素で小型の光源を用いて複数の光を画像表示部に入力することができる。
第2の発明は、第1の発明に係る波長多重光アドレス型ディスプレイにおいて、
前記二次元アレイは、前記複数種類の波長フィルタの配置に対応して、同じ波長の光を発光する前記発光素子が前記第1の方向に延在する行をなして配置され、異なる波長の前記発光素子がなす前記行同士が、前記第1の方向に平行に配置されたことを特徴とする。
これにより、各行で同じ波長の光を出力することができ、画像表示手段の水平方向について、複数の波長の光を用いてアドレスを行うことができる。
第3の発明は、第2の発明に係る波長多重光アドレス型ディスプレイにおいて、
前記二次元アレイは、前記第1の方向と直交する方向に延在する各列に、前記複数の波長の光を発光する発光素子を1つずつ有することを特徴とする。
これにより、各列で複数の波長の光を必ず出力することが可能となり、画像表示部のアドレスを総てのデータ電極に対して行うことができる。
第4の発明は、第1〜3のいずれかの発明に係る波長多重光アドレス型ディスプレイにおいて、
前記画像表示部は、前記サブピクセルに対応して前記第1の方向に平行に設けられた走査電極を有し、
前記光源部は、前記走査電極に所定電圧が印加して行われる走査に同期して前記二次元アレイの前記発光素子をアドレスし、前記複数の波長の光を同時に前記導波路に入射することを特徴とする。
これにより、画像表示部の走査と光源部のアドレスを同期させ、光源部のアドレスにより画像表示部のアドレスを適切なタイミングで制御することができる。
第5の発明は、第4の発明に係る波長多重光アドレス型ディスプレイにおいて、
前記光源部の前記発光素子のアドレスは、面順次走査により行われることを特徴とする。
これにより、光源部のアドレスを極めて容易に面単位で行うことができ、画像表示部全体のアドレスを容易に行うことができる。
第6の発明は、第4の発明に係る波長多重光ディスプレイにおいて、
前記光源部の前記発光素子のアドレスは、線順次走査により行われることを特徴とする。
これにより、発光素子のドライバの数を減らして光源部の構成を簡素化しつつ、適切にアドレスを行うことができる。
第7の発明は、第6の発明に係る波長多重光ディスプレイにおいて、
前記光源部は、液晶ディスプレイ又は有機ELディスプレイであることを特徴とする。
これにより、マトリクス駆動により線順次走査を行う液晶ディスプレイ又は有機ELディスプレイを光源として利用することができ、既存のディスプレイを用いた簡素な構成で、画像表示部のアドレスの制御を適切に行うことができる。
第8の発明は、第1〜7のいずれかの発明に係る波長多重光ディスプレイにおいて、
前記光源部と前記導波路の間に、結合器が設けられていることを特徴とする。
これにより、複数の波長の光を結合して多重化することが容易かつ適切に行うことができ、光源部で確実に画像表示部のアドレスを行うことができる。
本発明によれば、簡素な光源を用いて、画像表示部の多重走査を確実かつ迅速に行うことができる。
本発明の実施例1に係る波長多重光アドレス型ディスプレイのデータ電極構造の一例を示した斜視図である。 実施例1に係る波長多重光アドレス型ディスプレイの構成を示した図である。図2(A)は、実施例1に係る波長多重光アドレス型ディスプレイの一例を示した断面構成図である。図2(B)は、実施例1に係る波長多重光アドレス型ディスプレイの光源部と画像表示部の平面構成図である。 実施例1に係る波長多重光アドレス型ディスプレイの光源部と画像表示部の画素配列の一例を示した図である。 各電極に印加する電圧波形の一例を示した図である。図4(A)は、画面表示部側の走査電極の電圧波形を示した図である。図4(B)は、光源部側の電圧波形を示した図である。 本発明の実施例2に係る波長多重光アドレス型ディスプレイの一例の構成を示した図である。図5(A)は、実施例2に係る波長多重光アドレス型ディスプレイの断面構成図である。図5(B)は、実施例2に係る波長多重光アドレス型ディスプレイの光源部と画像表示部の平面構成図である。 本発明の実施例3に係る波長多重光アドレス型ディスプレイの一例の構成を示した図である。図6(A)は、実施例3に係る波長多重光アドレス型ディスプレイの全体構成図である。図6(B)は、実施例3に係る波長多重光アドレス型ディスプレイの光源部と画像表示部の平面構成図である。 実施例3に係る波長多重光アドレス型ディスプレイの光源部162と画像表示部122の画素配列を示した図である。 光源部と画像表示部の各電極に印加する電圧波形の一例を示した図である。
以下、図面を参照して、本発明を実施するための形態の説明を行う。
図1は、本発明の実施例1に係る波長多重光アドレス型ディスプレイのデータ電極構造の一例を示した斜視図である。図1において、実施例1に係る波長多重光アドレス型ディスプレイのデータ電極構造部分は、データ電極10と、光導電膜20と、透明電極30と、カラーフィルタ40と、導波路50と、基板60とを備える。データ電極10は、サブピクセル毎に分割され、データ電極10の下層に光導電膜20が配置され、光導電膜20の下層に透明電極30が配置され、透明電極30の下層にカラーフィルタ40が配置され、カラーフィルタ50の下層に導波路50が配置され、最下層に基板60が配置された構成となっている。最上位置に配置されたデータ電極10から、下方に向かって順に各層を説明したが、形成順序としては、基板60上に、順次導波路50、カラーフィルタ40、透明電極30、光導電膜20及びデータ電極10を積層形成してゆく製造順序となる。
データ電極10は、画像データが供給される電極である。よって、データ電極10は、サブピクセル毎に分割され、独立して設けられている。光導電膜20は、光電効果を利用し、光を受光したときに、受光した光に応じて電気抵抗が変化する膜である。透明電極30は、光が透過する透明な電極であり、例えば、ITO(Indium Tin Oxide、酸化インジウム錫)等が用いられてよい。なお、透明電極30は、所定電位を供給するための電極であるので、面全体が導電性を有するベタ膜として構成されてよい。カラーフィルタ40は、色に応じて所定の波長又は波長領域の光を透過させる波長フィルタである。カラーフィルタ40が透過させる光の波長又は波長領域は、色の波長範囲に応じて定められる。例えば、図1に示すように、黄色カラーフィルタ40Y、赤色カラーフィルタ40R及び緑色カラーフィルタ40Gが、データ電極10の行方向(画面の水平方向)に平行に延在して設けられた場合には、各行のカラーフィルタ40Y、40R、40Gが、対象とする色の波長範囲にある光を透過させる。例えばこのように、行毎に異なる波長又は波長領域に対応したカラーフィルタ40が設けられてもよい。導波路50は、光を伝播させる伝送路である。基板60は、導波路50以上の上層の構造を形成し、支持するために設けられており、例えば、ガラス基板等が用いられてよい。
かかる構成のデータ電極構造において、カラーフィルタ40に黄色フィルタ、赤色フィルタ及び緑色フィルタの3種類が用いられている場合、導波路50に、黄、赤、緑のいずれかの波長成分を含む光を入射すれば、該当するカラーフィルタ40を光が透過し、透過した光が光導電膜20に照射される。光導電膜20は、光を受光すると、自由電子を発生させ、電気抵抗値が低下する。これにより、データ電極10と透明電極30とが導通し、データ電極10に、透明電極30に印加された電圧が供給され、アドレスが行われる。つまり、導波路50の各列(画面の垂直方向)に、異なる走査線(図1においては図示せず、カラーフィルタ40と平行に延在する)のデータが重畳した複数の波長の光が伝搬することにより、カラーフィルタ40により透過する光が選択され、走査線のデータに応じた所定のデータ電極10が透明電極30と導通する。
図2は、本発明の実施例1に係る波長多重光アドレス型ディスプレイの構成を示した図である。図2(A)は、実施例1に係る波長多重光アドレス型ディスプレイの一例を示した断面構成図であり、図2(B)は、実施例1に係る波長多重光アドレス型ディスプレイの光源部160と画像表示部120の平面構成図である。
図2(A)において、実施例1に係る波長多重光アドレス型ディスプレイは、画像表示部120と、光源部160と、結合器170とを有する。実施例1に係る波長多重光アドレス型ディスプレイにおいては、画像表示部120は有機EL(Electro-Luminescence)ディスプレイとして構成されており、光源部160は電気光学素子(EO素子)を二次元に配列した電気光学素子アレイ(EO素子アレイ)として構成されている例について説明する。
画像表示部120は、図1において説明した基板60、導波路50、カラーフィルタ40、透明電極30、光導電膜20及びデータ電極10の他、走査電極70と、エミッタ電極80と、有機化合物層90と、透明電極100と、基板110とを備える。また、光源部160は、バックライト130と、カラーフィルタ140と、電気光学素子(EO素子)アレイ150とを備える。また、光源部160と画像表示部120との間には、必要に応じて、結合器170が設けられてよい。
図2(A)において、画像表示部120の基板60、導波路50、カラーフィルタ40、透明電極30、光導電膜20及びデータ電極10については、図1と同様の構成要素であるので、図1と同一の参照符号を付し、その説明を省略する。
走査電極70は、画像表示を行うサブピクセルを選択するための電極である。走査電極70は、サブピクセルに対応して、カラーフィルタ40と平行に、画面の水平方向(横方向)に延在して設けられる。
エミッタ電極80は、各サブピクセルに画像データを供給するための電極である。なお、データ電極10、走査電極70及びエミッタ電極80で、TFT(Thin Film Transistor、薄膜トランジスタ)を構成する。
有機化合物層90は、有機化合物からなる発光ダイオードを構成しており、有機化合物中に注入された電子と正孔の再結合によって生じた励起子(エキシトン)によって発光する発光層である。有機化合物層90には、導波路50と平行に、列方向(画面の垂直方向)に延在する蛍光体が設けられていてよい。蛍光体は、例えば、列毎に、画像表示に必要な色の蛍光体が設けられて、データ電極10毎にサブピクセルを構成してよい。なお、蛍光体は、例えば、赤色(R)、緑色(G)、青色(B)の3色の蛍光体が設けられてよい。
透明電極100は、光を透過する電極であり、透明電極30と同じく面全体を覆うベタ膜として構成されてよい。基板110は、基板60と同様に、ガラス基板等で構成されてよい。
次に、光源部160の説明を行う。バックライト130は、白色光を射出する発光手段である。カラーフィルタ140は、所定の波長又は波長領域の光を透過させる波長フィルタであり、画像表示部120のカラーフィルタ40と対応した波長フィルタが用いられる。電気光学素子(EO素子)アレイ150は、図2(B)に示すように、電気光学素子が画素155として二次元状に配置された発光アレイである。構成としては、電気光学素子アレイ150の背面には、白色のバックライト130が用いられ、それぞれの波長を透過するカラーフィルタ140が横方向(水平方向)の画素155に沿って設けられている。図2(B)に示すように、図2の例においては、電気光学素子アレイ150の縦方向(垂直方向)の画素列を3列としている。これにより、3波長多重とすることができ、3行のサブピクセルを同時にアドレスすることが可能となる。各電気光学素子アレイ150は、独立に制御できるように電気配線がなされている。
電気光学素子アレイ150の縦方向の画素配列からの光を結合器170で結合し、有機ELディスプレイとして構成された画像表示部120の導波路40に接続する。電気光学素子アレイ150の縦列について、複数本の導波路を用いて各波長の光を伝送し、画像表示部120の1本の導波路50に接続してもよい。
なお、図2(B)に示すように、画像表示部120の平面構成は、データ電極10に沿って行方向(X方向)に複数の走査電極70が平行に延在し、データ電極10及び走査電極70を含むように、カラーフィルタ40が走査電極70に平行に各色毎に設けられている。そして、水平方向のX方向においてカラーフィルタ40とカラーフィルタ140の配列は一致し、X方向に垂直な光源部160のZ方向と、画像表示部120のY方向の配列は一致している。また、データ電極10、走査電極70、カラーフィルタ40及び導波路50を含む交点に、画素125が形成されている。
次に、図3及び図4を用いて、かかる構成を有する実施例1に係る波長多重光アドレス型ディスプレイの駆動方法について説明する。図3は、実施例1に係る波長多重光アドレス型ディスプレイの光源部160と画像表示部120の画素配列の一例を示した図である。また、図4は、各電極に印加する電圧波形の一例を示した図である。図4(A)は、画像表示部120側の電圧波形を示した図であり、図4(B)は、光源部160側の電圧波形を示した図である。
ここで、電気光学素子アレイ150の各画素155では、電圧を印加したときに光軸を曲げて光を導波路50に導くこととする。また、画像表示部120の光導電膜20の下部の透明電極30には、電圧VFDが印加されていることとする。また、図3において、走査電極70は、1行目からS1、S2、S3…と表示し、画像表示部120の各画素125はF11〜F63の行列表示、電気光学素子アレイ150は、L11〜L33の行列表示を行うものとする。そして、光源部160の1行目の発光素子L11〜L13は波長λの光、2行目の発光素子L21〜L23は波長λの光、3行目の発光素子L31〜L33は波長λの光を発光するものとする。また、画像表示部120の導波路50は、有機半導体層90に設けられた各色の蛍光体に対応して設けられている。赤色の蛍光体の下方に形成された導波路50にはR、緑色の蛍光体の下方に形成された導波路50にはG、青色の蛍光体の下方に形成された導波路50にはBの参照符号が付されている。
図4(A)に示すように、時刻tにおいて、画像表示部120の走査電極70のS1〜S3に電圧VFSを印加する。同時に、図4(B)に示すように、光源部160の電気光学素子アレイ150の画素L11、L13、L21、L22、L32に電圧Vを印加する。
図3において、波長λの光が画像表示部120の蛍光体R及びBの導波路50、波長λの光が蛍光体R及びGの導波路50、波長λの光が蛍光体Gの導波路50に伝播する。よって、波長λの光を透過する画像表示部120の画素F11、F41、F13、F43、波長λの光を透過する画素F21、F51、F22、F52及び波長λの光を透過する画素F32、F62では、データ電極10に、透明電極30の印加電圧である電圧VFDが印加される。画像表示部120の走査電極S1〜S3には、電圧VFSが印加されているため、画素F11、F13、F21、F22、F32が発光する。
次に、時刻tにおいて、図4(A)に示すように、画像表示部120の走査電極S4〜S6に電圧VFSを印加する。また。図4(B)に示すように、同時に光源部160の画素L12、L13、L21、L22、L23、L31、L33に電圧Vを印加したとする。このとき、図4(A)に示すように、走査電極S1〜S3の電圧は0にする。
図3において、波長λの光が画像表示部120の蛍光体G及びBに対応する導波路50、波長λの光が蛍光体R、G及びBに対応する導波路50、波長λの光が蛍光体R及びBに対応する導波路50に伝播する。従って、波長λの光を透過する画像表示部120の画素F12、F42、F13、F43、波長λの光を透過する画素F21、F51、F22、F52、F23、F53、波長λの光を透過する画素F31、F61、F33、F63では、データ電極10に透明電極30から電圧VFDが印加される。画像表示部120の走査電極S4〜S6に電圧VFSが印加されているため、画素F42、F43、F51、F52、F53、F61、F63が発光する。このような駆動を順次繰り返すことにより、画像表示部120の3本の走査電極70を同時に走査して画像表示することができる。
このように、光源部160のアドレスを、所定時刻毎に切り替わる走査フィールド毎に順次走査を行う面順次走査により行うとともに、画像表示部120の走査との同期をとることにより、3本の走査電極70を同時走査することができる。
なお、図3においては、3つの異なる波長の光を用いてアドレスを行う例を挙げて説明したため、光源部160の電気光学素子アレイ150は、3行の画素(発光素子)155からなる電気光学素子アレイ150として構成されているが、異なる波長の光がm用いられてアドレスを行う場合には、m列の画素を有する電気光学素子アレイ150として構成すればよい。また、行の長さ、つまり列数については、画像表示部120の水平方向の画素数nに合わせて、n列の画素を配列すればよい。これにより、画素をm×nに配置した電気光学素子アレイ150を用いて、面順次走査によりm行の走査電極70を同時にアドレスすることができ、簡素なアレイで高速アドレスを行うことが可能となる。
このように、実施例1に係る波長光多重アドレス型ディスプレイによれば、電気光学素子アレイ150を用いて、複数の走査電極70を同時にアドレスすることができ、容易かつ高速に画像表示部120のアドレスを行うことができる。
図5は、本発明の実施例2に係る波長多重光アドレス型ディスプレイの一例の構成を示した図である。図5(A)は、実施例2に係る波長多重光アドレス型ディスプレイの一例の断面構成を示した図であり、図5(B)は、実施例2に係る波長多重光アドレス型ディスプレイの一例の光源部と画像表示部の平面構成を示した図である。
実施例2に係る波長多重光アドレス型ディスプレイは、光源部161を有機ELディスプレイ151、画像表示部121をプラズマディスプレイとして構成した例を示している。
図5(A)、(B)において、光源部161に用いられている有機ELディスプレイ151は、自発光型ディスプレイであり、横方向の画素156に沿ってそれぞれの波長の光を発光する蛍光体が塗布されている。また、有機ELディスプレイ151の縦方向の画素列を、異なる3つの波長の光を発光する3列で構成したとする。これにより、入射光を3波長多重とすることができる。また、図5(A)においては、有機ELディスプレイ151の縦方向の画素配列からの光を結合器171で結合して、画像表示部121の導波路51に接続している。この構成は、複数の導波路を用いて各波長の光を伝送し、画像表示部121の導波路に接続する構成としてもよい。
プラズマディスプレイである画像表示部121のデータ電極11は、各サブピクセル126で分離されている。データ電極11より下部は、図1において説明したのと同様に、光導電膜21、透明電極31、カラーフィルタ41及び導波路51で構成されている。また、上方の基板111には、走査電極71と維持電極72が形成されている。走査電極71及び維持電極72とデータ電極11との間の空間には、放電セル91が形成され、画素126を構成している。各カラーフィルタ41は、有機ELディスプレイ151の各発光スペクトルを透過するように設定されている。よって、有機ELディスプレイ151の各列で、画像表示部121の各列で発光させるサブピクセル126に対応して配置されたカラーフィルタ41を透過する光を発光させることにより、画像表示部121のアドレスを行うことができる。なお、駆動方法自体は、実施例1に係る波長多重光アドレス型ディスプレイとほぼ同様であるので、その説明を省略する。
実施例2に係る波長多重アドレス型ディスプレイによれば、自発光型の有機ELディスプレイ151を光源部161の二次元発光素子アレイとして利用することにより、光源部161を簡素かつ薄型に構成しつつ、画像表示部121の走査電極71について、複数同時アドレスが可能となる。これにより、画像表示部121に大画面のプラズマディスプレイパネルを用いた場合であっても、サブフィールドの書き込み放電期間内にアドレス放電を終了させることができ、表示放電を行う期間を十分に確保することができる。
図6は、本発明の実施例3に係る波長多重光アドレス型ディスプレイの一例の構成を示した図である。図6(A)は、実施例3に係る波長多重光アドレス型ディスプレイの一例の全体構成を示した図であり、図6(B)は、実施例3に係る波長多重光アドレス型ディスプレイの光源部と画像表示部の平面構成を示した図である。
実施例3に係る波長多重光アドレス型ディスプレイは、光源部162をアクティブマトリクス型液晶パネル、画像表示部122を電界放出型ディスプレイとして構成した例を示している。
図6(A)に示すように、実施例3に係る波長多重光アドレス型ディスプレイは、電界放出型ディスプレイとして構成された画像表示部122と、アクティブマトリクス型液晶パネルとして構成された光源部162とを有する。また、光源部162と画像表示部122は、必要に応じて結合器172で接続される。
画像表示部122は、データ電極12よりも下部は、図1の構成と同様に、光電導膜22と、透明電極32と、カラーフィルタ42と、導波路52と、基板62とを有する。また、データ電極12よりも上部の下側の基板62側には、エミッタ82と、走査電極73とを有する。更に、上側の基板112の下面には、透明電極102と、蛍光体92とが形成されている。エミッタ82から電子が放出され、走査電極73に形成された穴を通過して蛍光体92に衝突したときに、蛍光体92が発光することにより画像を表示する構成となっている。
液晶パネルを利用した光源部162は、白色のバックライト132を用い、それぞれの波長を透過するカラーフィルタ142が、行方向に延在する走査電極153(図6(B)参照)に沿って設けられている。図6(B)においては、液晶パネル152の走査電極153は、3本として構成されている。これにより、3波長多重が可能な二次元発光素子アレイとして構成することができる。また、列方向には、各列にデータ電極154が設けられている。データ電極154は、画像表示部122のサブピクセルの列に対応させ、赤色、緑色及び青色のデータ電極154が各列に各々設けられている。
光源部162と画像表示部122の導波路52との間は、結合器172で接続されている。これにより、液晶パネルのデータ電極154に沿った画素157からの光を結合器172で結合して、画像表示部122の導波路52に入射することができる。なお、結合器172を設けずに、複数本の導波路を用いて各波長の光を伝送し、画像表示部122の1本の導波路52に接続してもよい。
次に、図7及び図8を用いて、実施例3に係る波長多重光アドレス型ディスプレイの駆動方法について説明する。図7は、実施例3に係る波長多重光アドレス型ディスプレイの光源部162と画像表示部122の画素配列を示した図である。図8は、光源部162と画像表示部122の各電極に印加する電圧波形の一例を示した図である。
なお、図7において、光源部162の各波長の走査電極153をSLCDλ、SLCDλ及びSLCDλ、各列のデータ電極154をD、D及びDと表示し、画像表示部122の各行の走査電極73をSFED1、SFED2、SFED3・・・、各色の蛍光体92と対応した導波路52をR、G及びBで表すものとする。
図8に示すように、時刻tにおいて、画像表示部122の走査電極SFED1に電圧VFSを印加する。同時に、光源部152の走査電極SLCDλに電圧VLS及びデータ電極D、Dに電圧VLDを印加する。データ電極Dには電圧を印加しない。
図7において、光源部162の画素L11、L13でオンとなり、波長λの光が画像表示部122の蛍光体RとBの導波路52に伝播する。よって、波長λの光を透過する画像表示部122の画素F11、F13、F41、F43では、データ電極12に透明電極32の印加電圧である電圧VFDが印加される。画像表示部122の走査電極SFED1には電圧VFSが印加されているため、画素F11、F13で電子が放出し、エミッタ82と対向した位置に設けられた蛍光体92が発光する。走査電極SFED4には電圧が印加されていないため、画素F41、43からは電子が放出せず、蛍光体92は発光しない。
図8に示すように、時刻tにおいて、画像表示部122の走査電極SFED2に電圧VFSを印加する。同時に、液晶パネル152の走査電極SLCDλに電圧VLS及びデータ電極Dに電圧VLDを印加する。走査電極SLCDλの電圧及びデータ電極D、Dの電圧は0にする。
図7において、液晶パネル152の画素L22がオンとなり、波長λの光が画像表示部122の蛍光体Gの導波路52に伝播する。波長λの光を透過する画像表示部122の画素F22、F52では、データ電極12に透明電極32から電圧VFDが印加される。画像表示部122の走査電極SFED2には電圧VFSが印加されているため、画素F22のエミッタ82から電子が放出され、蛍光体92が発光する。走査電極SFED5には電圧が印加されていないため、画素F52のエミッタ82からは電子が放出せず、蛍光体92は発光しない。このとき、液晶パネル152は、アクティブマトリクス型であることから、L11及びL13はオンのままである。よって、画像表示部122の蛍光体R、Bの導波路52には波長λの光が伝播している。また、画像表示部122の走査電極SFED1には電圧VFSが印加したままである。そのため、画素F11、F13では発光が継続している。
図8に示すように、時刻tにおいて、画像表示部122の走査電極SFED3に電圧VFSを印加する。同時に、液晶パネル152の走査電極SLCDλに電圧VLS及びデータ電極Dに電圧VLDを印加する。走査電極SLCDλの電圧及びデータ電極Dの電圧は0にする。
図7において、液晶パネル152の画素L33がオンとなる。また、画素L11、L13及びL22はオンのままである。従って、画像表示部122の蛍光体Rの導波路52には、波長λの光が、蛍光体Gの導波路52には波長λの光が、蛍光体Bの導波路52には、波長λとλの光が伝播する。そのため、画像表示部122の画素F11、F13、F22、F33、F41、F43、F52、F63では、データ電極12に電圧VFDが印加される。画像表示部122の走査電極SFED1、SFED2及びSFED3には、電圧VFSが印加されているため、画素F11、F13、F22、F33で電子が放出し、蛍光体92が発光する。
図8に示すように、時刻tにおいて、画像表示部122の走査電極SFED4に電圧VFSを印加する。同時に、液晶パネルの走査電極SLCDλに電圧VLS及びデータ電極D、Dに電圧VLDを印加する。画像表示部122の走査電極SFED1の電圧、液晶パネル152の走査電極SLCDλの電圧及びデータ電極Dの電圧は0にする。
図7において、液晶パネル152の画素L11、L12がオンとなる。また、画素L22、L33はオンのままである。従って、画像表示部122の蛍光体Rの導波路52には波長λの光が、蛍光体Gの導波路52には波長λとλの光が、蛍光体Bの導波路52には波長λの光が伝播する。そのため、画像表示部122の画素F11、F12、F22、F33、F41、F42、F52、F63では、データ電極12に透明電極32から電圧VFDが印加される。画像表示部122の走査電極SFED2、SFED3及びSFED4には電圧VFSが印加されているため、画素F22、F33、F41、F42のエミッタ82から電子が放出され、蛍光体92が発光する。
図8に示すように、時刻tにおいて、画像表示部122の走査電極SFED5に電圧VFSを印加する。同時に、液晶パネル152の走査電極SLCDλに電圧VLS及びデータ電極Dに電圧VLDを印加する。画像表示部122の走査電極SFED2の電圧、液晶パネル152の走査電極SLCDλの電圧及びデータ電極Dの電圧は0にする。
図7において、液晶パネル152の画素L22がオンとなる。また、画素L11、L12、L33はオンのままである。従って、蛍光体Rの導波路52には波長λの光が、蛍光体Gの導波路52には波長λとλの光が、蛍光体Bの導波路52には波長λの光が伝播する。そのため、画像表示部122の画素F11、F12、F22、F33、F41、F42、F52、F63では、データ電極12に透明電極32から電圧VFDが印加される。画像表示部122の走査電極SFED3、SFED4及びSFED5には電圧VFSが印加されているため、画素F33、F41、F42、F52のエミッタ82から電子が放出され、蛍光体92が発光する。
このような駆動を順次繰り返し、光源部162のアドレスを走査ライン毎に順次行う線順次走査により行うとともに、画像表示部122の走査と同期させることにより、画像表示部122を走査して画像表示することができる。電界放出ディスプレイである画像表示部122の各画素127では、水平走査周期の3倍の期間発光している。そのため、輝度は3倍となる。
実施例3に係る波長多重光アドレス型ディスプレイによれば、光源部162に液晶ディスプレイ152を用いることにより、簡素かつ小型に光源部162を構成しつつ、画像表示部122の同時多重アドレスを容易に行うことができ、アドレス速度を向上させることができる。また、液晶ディスプレイ152は、マトリクス駆動を行うので、液晶ディスプレイを駆動させるドライバの数を、m行+n列の数に減少させることができ、コスト低下と省スペース化を図ることができる。つまり、実施例1及び実施例2において説明した電気光学素子アレイ、有機ELディスプレイにおいては、9個の画素155、156を各々駆動させるため、9個のドライバが必要となるが、光源部162の二次元発光アレイをマトリクス駆動する場合には、横に3、縦に3の計6個のドライバを用いるだけで、同様な各画素157毎の駆動を行うことができる。
なお、このようなマトリックス駆動による線順次走査は、有機ELディスプレイを用いて行うことも可能であるので、光源部162として有機ELディスプレイを用いつつ、線順次走査により光源部162のアドレスを行うこともできる。
以上、本発明の好ましい実施例について詳説したが、本発明は、上述した実施例に制限されることはなく、本発明の範囲を逸脱することなく、上述した実施例に種々の変形及び置換を加えることができる。
例えば、実施例1乃至実施例3において、電気光学素子アレイ150と有機ELディスプレイ120、有機ELディスプレイ151とプラズマディスプレイ121、液晶パネル152と電界放出ディスプレイ122の組み合わせを示したが、その他、DMD(Digital Mirror Device、デジタルミラーデバイス)や音響光学変調素子(AO素子)アレイ等も用いることができる。また、これらの組み合わせは、用途に応じて適宜変更することができる。
なお、光源に液晶ディスプレイや電気光学素子アレイ等の非自発光型素子を用いた場合には、バックライトを用いるが、その光源としては、白色光や、LEDを組み合わせたものを用いることができる。また、フィルタは、カラーフィルタやダイクロイックフィルタを用いることができる。また、有機ELディスプレイやプラズマディスプレイ等の自発光型素子を用いた場合には、その発光特性に依存したフィルタを用いることができる。また、本実施例においては、光は可視光としたが、赤外線や紫外線を用いることも可能である。また、各実施例において、多重する波長数は3、同時にアドレスできる走査線数も3本としたが、多重する波長数を増加させることにより、同時にアドレスする走査線数を増やすことができる。
本発明では、有機ELディスプレイやプラズマディスプレイ、電界放出ディスプレイ等のマトリクス型ディスプレイにおいて、多波長の光を用いてアドレスを行う。光源として、マトリクス状に配列された微小光源を用いたため、分岐器を用いることがなく、多重する波長数が増加しても構造を簡素にすることができる。また、カラーフィルタを用いた場合には、光源は白色光源のみで構成することができる。また、複数本の走査線を同時にアドレスすることができるため、走査線本数が多い高精細ディスプレイにおいても容易に走査を行うことができる。更に、走査期間を長くすることができるため、輝度を向上させることができる。本発明は、特に、走査線本数の多い超高精細ディスプレイや立体ディスプレイに有効である。
本発明は、有機ELディスプレイ、プラズマディスプレイ、液晶ディスプレイ、電界放出ディスプレイ等、画像表示に際してアドレスを行う種々のマトリクス型ディスプレイに利用することができる。
10、11、12 データ電極
20、21、22 光導電膜
30、31、32、100、102 透明電極
40、41、42、140、142 カラーフィルタ
50、51、52 導波路
60、61、62、110、111、112 基板
70、71、73 走査電極
72 維持電極
80、82 エミッタ
90 有機半導体層
91 放電セル
92 蛍光体
120、121、122 画像表示部
130、132 バックライト
150 電気光学素子アレイ
151 有機ELディスプレイ
152 液晶パネル
160、161、162 光源部
170、171、172 結合器

Claims (8)

  1. サブピクセル毎に分割されたデータ電極と、該データ電極の下層に設けられた光導電膜と、該光導電膜の下層に設けられた透明電極と、該透明電極の下層に第1の方向に平行に、複数の波長の光に各々対応して設けられた複数種類の波長フィルタと、前記第1の方向と直交する第2の方向に平行に設けられた複数の導波路とを有し、前記波長フィルタを透過する波長の光が前記導波路に入射して前記光導電膜の抵抗値が低減したときに、前記透明電極に印加された電圧が前記データ電極に印加されてアドレスが行われる画像表示部と、
    前記複数の波長の光のいずれかを発光する発光素子を二次元状に配列した二次元アレイを有し、該二次元アレイから発光された光を前記導波路に入射する光源部と、を有することを特徴とする波長多重光アドレス型ディスプレイ。
  2. 前記二次元アレイは、前記複数種類の波長フィルタの配置に対応して、同じ波長の光を発光する前記発光素子が前記第1の方向に延在する行をなして配置され、異なる波長の前記発光素子がなす前記行同士が、前記第1の方向に平行に配置されたことを特徴とする請求項1に記載の波長多重光アドレス型ディスプレイ。
  3. 前記二次元アレイは、前記第1の方向と直交する方向に延在する各列に、前記複数の波長の光を発光する発光素子を1つずつ有することを特徴とする請求項2に記載の波長多重光アドレス型ディスプレイ。
  4. 前記画像表示部は、前記サブピクセルに対応して前記第1の方向に平行に設けられた走査電極を有し、
    前記光源部は、前記走査電極に所定電圧が印加して行われる走査に同期して前記二次元アレイの前記発光素子をアドレスし、前記複数の波長の光を同時に前記導波路に入射することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の波長多重光アドレス型ディスプレイ。
  5. 前記光源部の前記発光素子のアドレスは、面順次走査により行われることを特徴とする請求項4に記載の波長多重光アドレス型ディスプレイ。
  6. 前記光源部の前記発光素子のアドレスは、線順次走査により行われることを特徴とする請求項4に記載の波長多重光ディスプレイ。
  7. 前記光源部は、液晶ディスプレイ又は有機ELディスプレイであることを特徴とする請求項6に記載の波長多重光ディスプレイ。
  8. 前記光源部と前記導波路の間に、結合器が設けられていることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか一項に記載の波長多重光ディスプレイ。
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