JP2012043368A - 画像処理装置、画像処理方法およびプログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】自然なエッジ強調をする。
【解決手段】対象画像のエッジを強調する画像処理装置であって、対象画像のエッジ成分を表すエッジ画像を生成するエッジ生成部と、エッジ画像を解析してエッジ画像の特徴量を算出する特徴量算出部と、特徴量により定まるエッジ強調関数によりエッジ画像からエッジ強調マップを生成するマップ生成部と、エッジ画像をエッジ強調マップにより補正した補正エッジ画像により、対象画像のエッジを強調する強調部と、を備える画像処理装置を提供する。
【選択図】図1

Description

本発明は、画像処理装置、画像処理方法およびプログラムに関する。
撮影画像内の被写体輪郭をくっきりさせる手法として、元画像からエッジ成分を抽出し、抽出したエッジ成分を元画像に加える、エッジ強調方法が知られている。特許文献1には、カラーエッジ情報に応じてエッジ強調する際の強度を切り替える方法が記載されている。特許文献2には、エッジ強度に応じて、縦、横及び斜めに対して独立にエッジ強調する際の強度を切り替える方法が記載されている。
特許文献1 特許第4099936号明細書
特許文献2 国際公開2006/040960号
しかし、従来のエッジ強調方法では、エッジ強調の感度を上げると、被写体の輪郭に不自然な縁(擬似輪郭)が現れてしまう場合があった。また、従来のエッジ強調方法では、高ISO感度で撮像した画像に含まれるノイズおよび画像の平坦部分に存在するノイズも、強調してしまっていた。このように、従来のエッジ強調方法では、被写体をくっきりとさせることができるが、擬似輪郭が現れたりノイズが強調されたりして不自然な画像となる場合があった。
上記課題を解決するために、本発明の第1の態様においては、対象画像のエッジを強調する画像処理装置であって、前記対象画像のエッジ成分を表すエッジ画像を生成するエッジ生成部と、前記エッジ画像を解析して前記エッジ画像の特徴量を算出する特徴量算出部と、前記特徴量により定まるエッジ強調関数により前記エッジ画像からエッジ強調マップを生成するマップ生成部と、前記エッジ画像を前記エッジ強調マップにより補正した補正エッジ画像により、前記対象画像のエッジを強調する強調部と、を備える画像処理装置、画像処理方法およびプログラムを提供する。
なお、上記の発明の概要は、本発明の必要な特徴の全てを列挙したものではなく、これらの特徴群のサブコンビネーションもまた、発明となりうる。
本実施形態に係る画像処理装置10の構成を示す。 本実施形態に係る画像処理装置10の処理フローを示す。 正規化された画素値に対する頻度の一例、および、正規化された画素値に対する強調係数の関係を表す基本エッジ強調関数の一例を示す。 本実施形態に係るコンピュータ1900のハードウェア構成の一例を示す。
以下、発明の実施の形態を通じて本発明を説明するが、以下の実施形態は特許請求の範囲にかかる発明を限定するものではなく、また実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。
図1は、本実施形態に係る画像処理装置10の構成を示す。画像処理装置10は、対象画像のエッジを強調する。
画像処理装置10は、エッジ生成部12と、特徴量算出部14と、マップ生成部16と、平滑化部18と、補正部20と、強調部22とを備える。エッジ生成部12は、対象画像のエッジ成分を表すエッジ画像を生成する。
特徴量算出部14は、エッジ画像を解析してエッジ画像の特徴量を算出する。本実施形態においては、特徴量算出部14は、特徴量として、エッジ画像に含まれる複数の画素の平均値および標準偏差を算出する。
マップ生成部16は、特徴量により定まるエッジ強調関数により、エッジ画像からエッジ強調マップを生成する。本実施形態においては、マップ生成部16は、正規化部32と、演算部34とを有する。正規化部32は、エッジ画像の各画素値を、特徴量により正規化する。演算部34は、正規化された各画素値を入力とし、予め定められた基準エッジ強調関数により入力した画素値を強調係数に変換してエッジ強調マップを生成する。
平滑化部18は、エッジ強調マップを平滑化する。補正部20は、平滑化されたエッジ強調マップによりエッジ画像を補正した補正エッジ画像を生成する。
強調部22は、エッジ画像をエッジ強調マップにより補正した補正エッジ画像により、対象画像のエッジを強調する。より具体的には、強調部22は、補正エッジ画像を対象画像に加算することにより、対象画像のエッジを強調する。
図2は、本実施形態に係る画像処理装置10の処理フローを示す。図3は、正規化された画素値に対する頻度の一例、および、正規化された画素値に対する強調係数の関係を表す基本エッジ強調関数の一例を示す。
まず、ステップS11において、画像処理装置10は、対象画像を入力する。画像処理装置10は、一例として、デジタルスチルカメラにより撮像された静止画の対象画像を入力する。
続いて、ステップS12において、エッジ生成部12は、対象画像のエッジ成分を表すエッジ画像を生成する。エッジ生成部12は、一例として、対象画像に対してガウシアンフィルタイリングをして平滑化画像を生成する。そして、エッジ生成部12は、対象画像から平滑化画像を減算することによりエッジ画像を生成する。
続いて、ステップS13において、特徴量算出部14は、エッジ画像の特徴量を算出する。本実施形態においては、特徴量算出部14は、エッジ画像の全画素の平均値および標準偏差を、特徴量として算出する。これにより、特徴量算出部14は、エッジ画像の典型的な強度を解析することができる。
続いて、ステップS14において、マップ生成部16は、特徴量により定まるエッジ強調関数により、エッジ画像からエッジ強調マップを生成する。エッジ強度マップは、エッジ画像に含まれる複数の画素のそれぞれに対応する複数の強度係数を含む。
本実施形態において、エッジ強調関数は、正規化関数と基準エッジ強調関数とに分解される。正規化関数は、エッジ画像の画素値を、特徴量である平均値および標準偏差により正規化する関数である。より具体的には、正規化関数は、下記の式(11)のように表される。
Figure 2012043368
式(11)において、Xは、正規化された画素値を表す。fは、エッジ画像の元の画素値を表す。fの上にバーが付いた値は、エッジ画像の平均値を表す。σは、エッジ画像の標準偏差を表す。即ち、正規化関数は、画素値から平均値を減じた偏差を、標準偏差で除算する関数である。
正規化部32は、エッジ画像に含まれる複数の画素のそれぞれの画素値を、このような正規化関数により正規化する。つまり、正規化部32は、エッジ画像に含まれる複数の画素のそれぞれに対して、画素値から平均値を減じた偏差を標準偏差で除算することにより、エッジ画像の各画素値を正規化する。このように正規化された各画素値は、元の画素値が平均値に一致する場合には0となり、元の画素値が平均値から正側に標準偏差分離れた場合には1、元の画素値が平均値から負側に標準偏差分離れた場合には−1となる。正規化部32は、式(11)を用いて、エッジ生成部12で抽出されたエッジ画像の画素値を典型的なスケールで正規化することで、任意の画像に対してISO(International Organization for Standardization)感度等の撮影条件の依存性が少ない値に変換できる。
基準エッジ強調関数は、正規化関数により正規化された画素値を入力値とし、入力値が0の近傍において出力値が小さく、0から離れるに従い出力値が大きくなる関数である。さらに、基準エッジ強調関数は、0から一定範囲以上離れたことに応じて、出力値が予め定められた値に漸近またはクリップする事が望ましい。例えば、基準エッジ強調関数は、下記の式(12)のように表される。
Figure 2012043368
式(12)において、Xは、正規化された画素値(入力値)を表す。Iは、出力値を表す。即ち、基準エッジ強調関数は、入力値の2の自然数倍のべき乗(例えば4のべき乗)に比例した値を、入力値の2の自然数倍のべき乗(例えば4のべき乗)に比例した値と正定数とを加算した値により除算した出力値を出力する関数である。
演算部34は、エッジ画像に含まれる複数の画素のそれぞれに対して、このような基準エッジ強調関数により強調係数を算出してエッジ強調マップを生成する。つまり、演算部34は、エッジ画像に含まれる複数の画素のそれぞれに対して、正規化された画素値の2の自然数倍のべき乗に比例した値を、正規化された画素値の2の自然数倍のべき乗に比例した値と正定数とを加算した値により除算した出力値を出力する基準エッジ強調関数により強調係数を算出して、エッジ強調マップを生成する。
このように算出された強調係数は、図3のBに示されるように、正規化された画素値が0の近傍の場合に小さく(例えば0)、0から離れるに従い大きくなる。さらに、このように算出された強調係数は、正規化された画素値が0から一定以上離れた場合に、予め定められた値(例えば1)に漸近的に収束する。
ここで、デジタルスチルカメラにより撮像された画像のエッジ画像において、正規化された画素値の頻度分布は、一例として、図3の線Aに表されるようになる。即ち、正規化された画素値の頻度分布は、正規化された画素値が0に近い範囲においてピークとなり、正規化された画素値が0から離れるに従って小さくなる。
撮像された画像におけるエッジ画像において、典型的な画素値より絶対値の十分小さい画素はエッジ成分ではない場合が多く、また、典型的な画素値より絶対値が十分大きい画素は本来のエッジ成分である場合が多い。即ち、正規化された画素値が0の近傍の画素はノイズ成分である場合が多く、正規化された画素値が0から一定範囲以上離れた画素はエッジ成分である場合が多い。
従って、マップ生成部16は、正規化関数および基準エッジ強調関数によりエッジ強調マップを生成することにより、エッジ成分である可能性の高い画素に対応する強調係数を大きくし、ノイズ成分である可能性の高い画素に対応する強調係数を小さくしたエッジ強調マップを生成することができる。
続いて、ステップS15において、平滑化部18は、マップ生成部16により生成されたエッジ強調マップを平滑化する。平滑化部18は、一例として、画面の縦方向および横方向に画素を平均化するローパスフィルタにより、エッジ強調マップを平滑化する。これにより、平滑化部18は、エッジ成分であるが正規化した画素値が小さい画素およびノイズ成分であるが正規化した画素値が大きい画素等のイレギュラーな画素の強調係数を、周囲の画素の強調係数に基づき補正することができる。
この場合、平滑化部18は、ぼかし強度を上げてフィルタリングをする事でエッジ強調マップの画素間の相関強度を強くすることができ、ぼかし強度を下げてフィルタリングをする事でエッジ強調マップの画素間の相関強度を弱くすることができる。そこで、平滑化部18は、一例として、[1,2,1]/4等のローパスフィルタをn回掛け、nを変更可能とする。これにより、平滑化部18は、エッジ強調マップの画素間の相関強度を調整することができる。
続いて、ステップS16において、補正部20は、エッジ強調マップによりエッジ画像を補正した補正エッジ画像を生成する。補正部20は、一例として、エッジ画像に含まれる複数の画素のそれぞれに、エッジ強調マップの対応する強調係数を乗算して、補正エッジ画像を生成する。これにより、補正部20は、エッジ画像に対して、正規化した場合に0に近い画素、即ち、ノイズ成分等の画素に対応する画素値を小さくした補正エッジ画像を生成することができる。
続いて、ステップS17において、強調部22は、補正エッジ画像により対象画像のエッジ成分を強調する。より具体的には、強調部22は、補正エッジ画像を対象画像に加算して対象画像のエッジ成分を強調する。
そして、ステップS18において、画像処理装置10は、エッジ強調がされた対象画像を出力する。画像処理装置10は、ステップS18の処理を終えると、一連のエッジ強調処理を終了する。
このような画像処理装置10は、対象画像の内容に関わらず、適切にエッジを強調することができる。これにより、画像処理装置10によれば、人間の経験に応じた強調パラメータの設定等を必要とせずに、違和感の無く自然に被写体の輪郭をくっきりさせることができる。
なお、演算部34は、ステップS14において、式(12)に代えて、下記の式(13)に表される基準エッジ強調関数によりエッジ強調マップを生成してもよい。
Figure 2012043368
式(13)において、Xは、正規化された画素値(入力値)を表す。Iは、出力値を表す。即ち、式(13)において、基準エッジ強調関数は、入力値の2の自然数倍のべき乗(例えば4のべき乗)に比例した値を、入力値の2の自然数倍のべき乗(例えば4のべき乗)に比例した値と第1の正定数とを加算した値により除算した値を算出し、さらに、除算した値から第2の正定数を減算した出力値を出力する関数である。
このように算出された強調係数は、図3のCに示されるように、正規化された画素値が0の近傍の場合に負の値となり、0から離れるに従い大きくなる。さらに、このように算出された強調係数は、正規化された画素値が0から一定以上離れた場合に、予め定められた正の値(例えば1)に漸近的に収束する。
従って、このような関数により算出されたエッジ強調マップを対象画像に加算した場合、正規化された画素値が0の近傍の画素では、符号を反転させたエッジ量を加算する事で、対象画像にボケを生じさせることができる。即ち、演算部34は、ノイズ成分が含まれる可能性の高い画素にボケを与えて、エッジ成分ではないノイズ成分の平滑化ができる。一般的に、正規化されていないエッジ成分を用いた判断で同様の処理を行うと、ノイズ成分だけでなくエッジ強度の弱いエッジ部分でも平滑化されてしまう場合がある。しかし、正規化されたエッジ成分と、平滑化部18でエッジ強調マップを調整する事で、周囲に強いエッジ成分が存在する弱いエッジ部分でも、誤ってボカされる事が無く正しくエッジ強調をすることが可能になる。
図4は、本実施形態に係るコンピュータ1900のハードウェア構成の一例を示す。本実施形態に係るコンピュータ1900は、ホスト・コントローラ2082により相互に接続されるCPU2000、RAM2020、グラフィック・コントローラ2075、及び表示装置2080を有するCPU周辺部と、入出力コントローラ2084によりホスト・コントローラ2082に接続される通信インターフェイス2030、ハードディスクドライブ2040、及びCD−ROMドライブ2060を有する入出力部と、入出力コントローラ2084に接続されるROM2010、フレキシブルディスク・ドライブ2050、及び入出力チップ2070を有するレガシー入出力部とを備える。
ホスト・コントローラ2082は、RAM2020と、高い転送レートでRAM2020をアクセスするCPU2000及びグラフィック・コントローラ2075とを接続する。CPU2000は、ROM2010及びRAM2020に格納されたプログラムに基づいて動作し、各部の制御を行う。グラフィック・コントローラ2075は、CPU2000等がRAM2020内に設けたフレーム・バッファ上に生成する画像データを取得し、表示装置2080上に表示させる。これに代えて、グラフィック・コントローラ2075は、CPU2000等が生成する画像データを格納するフレーム・バッファを、内部に含んでもよい。
入出力コントローラ2084は、ホスト・コントローラ2082と、比較的高速な入出力装置である通信インターフェイス2030、ハードディスクドライブ2040、CD−ROMドライブ2060を接続する。通信インターフェイス2030は、ネットワークを介して他の装置と通信する。ハードディスクドライブ2040は、コンピュータ1900内のCPU2000が使用するプログラム及びデータを格納する。CD−ROMドライブ2060は、CD−ROM2095からプログラム又はデータを読み取り、RAM2020を介してハードディスクドライブ2040に提供する。
また、入出力コントローラ2084には、ROM2010と、フレキシブルディスク・ドライブ2050、及び入出力チップ2070の比較的低速な入出力装置とが接続される。ROM2010は、コンピュータ1900が起動時に実行するブート・プログラム、及び/又は、コンピュータ1900のハードウェアに依存するプログラム等を格納する。フレキシブルディスク・ドライブ2050は、フレキシブルディスク2090からプログラム又はデータを読み取り、RAM2020を介してハードディスクドライブ2040に提供する。入出力チップ2070は、フレキシブルディスク・ドライブ2050を入出力コントローラ2084へと接続すると共に、例えばパラレル・ポート、シリアル・ポート、キーボード・ポート、マウス・ポート等を介して各種の入出力装置を入出力コントローラ2084へと接続する。
RAM2020を介してハードディスクドライブ2040に提供されるプログラムは、フレキシブルディスク2090、CD−ROM2095、又はICカード等の記録媒体に格納されて利用者によって提供される。プログラムは、記録媒体から読み出され、RAM2020を介してコンピュータ1900内のハードディスクドライブ2040にインストールされ、CPU2000において実行される。
コンピュータ1900にインストールされ、コンピュータ1900を画像処理装置10として機能させるプログラムは、エッジ生成モジュールと、特徴量算出モジュールと、マップ生成モジュールと、平滑化モジュールと、補正モジュールと、強調モジュールとを備える。これらのプログラム又はモジュールは、CPU2000等に働きかけて、コンピュータ1900を、エッジ生成部12、特徴量算出部14、マップ生成部16、平滑化部18、補正部20および強調部22としてそれぞれ機能させる。
これらのプログラムに記述された情報処理は、コンピュータ1900に読込まれることにより、ソフトウェアと上述した各種のハードウェア資源とが協働した具体的手段であるエッジ生成部12、特徴量算出部14、マップ生成部16、平滑化部18、補正部20および強調部22として機能する。そして、これらの具体的手段によって、本実施形態におけるコンピュータ1900の使用目的に応じた情報の演算又は加工を実現することにより、使用目的に応じた特有の画像処理装置10が構築される。
一例として、コンピュータ1900と外部の装置等との間で通信を行う場合には、CPU2000は、RAM2020上にロードされた通信プログラムを実行し、通信プログラムに記述された処理内容に基づいて、通信インターフェイス2030に対して通信処理を指示する。通信インターフェイス2030は、CPU2000の制御を受けて、RAM2020、ハードディスクドライブ2040、フレキシブルディスク2090、又はCD−ROM2095等の記憶装置上に設けた送信バッファ領域等に記憶された送信データを読み出してネットワークへと送信し、もしくは、ネットワークから受信した受信データを記憶装置上に設けた受信バッファ領域等へと書き込む。このように、通信インターフェイス2030は、DMA(ダイレクト・メモリ・アクセス)方式により記憶装置との間で送受信データを転送してもよく、これに代えて、CPU2000が転送元の記憶装置又は通信インターフェイス2030からデータを読み出し、転送先の通信インターフェイス2030又は記憶装置へとデータを書き込むことにより送受信データを転送してもよい。
また、CPU2000は、ハードディスクドライブ2040、CD−ROMドライブ2060(CD−ROM2095)、フレキシブルディスク・ドライブ2050(フレキシブルディスク2090)等の外部記憶装置に格納されたファイルまたはデータベース等の中から、全部または必要な部分をDMA転送等によりRAM2020へと読み込ませ、RAM2020上のデータに対して各種の処理を行う。そして、CPU2000は、処理を終えたデータを、DMA転送等により外部記憶装置へと書き戻す。このような処理において、RAM2020は、外部記憶装置の内容を一時的に保持するものとみなせるから、本実施形態においてはRAM2020および外部記憶装置等をメモリ、記憶部、または記憶装置等と総称する。本実施形態における各種のプログラム、データ、テーブル、データベース等の各種の情報は、このような記憶装置上に格納されて、情報処理の対象となる。なお、CPU2000は、RAM2020の一部をキャッシュメモリに保持し、キャッシュメモリ上で読み書きを行うこともできる。このような形態においても、キャッシュメモリはRAM2020の機能の一部を担うから、本実施形態においては、区別して示す場合を除き、キャッシュメモリもRAM2020、メモリ、及び/又は記憶装置に含まれるものとする。
また、CPU2000は、RAM2020から読み出したデータに対して、プログラムの命令列により指定された、本実施形態中に記載した各種の演算、情報の加工、条件判断、情報の検索・置換等を含む各種の処理を行い、RAM2020へと書き戻す。例えば、CPU2000は、条件判断を行う場合においては、本実施形態において示した各種の変数が、他の変数または定数と比較して、大きい、小さい、以上、以下、等しい等の条件を満たすかどうかを判断し、条件が成立した場合(又は不成立であった場合)に、異なる命令列へと分岐し、またはサブルーチンを呼び出す。
また、CPU2000は、記憶装置内のファイルまたはデータベース等に格納された情報を検索することができる。例えば、第1属性の属性値に対し第2属性の属性値がそれぞれ対応付けられた複数のエントリが記憶装置に格納されている場合において、CPU2000は、記憶装置に格納されている複数のエントリの中から第1属性の属性値が指定された条件と一致するエントリを検索し、そのエントリに格納されている第2属性の属性値を読み出すことにより、所定の条件を満たす第1属性に対応付けられた第2属性の属性値を得ることができる。
以上に示したプログラム又はモジュールは、外部の記録媒体に格納されてもよい。記録媒体としては、フレキシブルディスク2090、CD−ROM2095の他に、DVD又はCD等の光学記録媒体、MO等の光磁気記録媒体、テープ媒体、ICカード等の半導体メモリ等を用いることができる。また、専用通信ネットワーク又はインターネットに接続されたサーバシステムに設けたハードディスク又はRAM等の記憶装置を記録媒体として使用し、ネットワークを介してプログラムをコンピュータ1900に提供してもよい。
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されない。上記実施の形態に、多様な変更または改良を加えることが可能であることが当業者に明らかである。その様な変更または改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
特許請求の範囲、明細書、および図面中において示した装置、システム、プログラム、および方法における動作、手順、ステップ、および段階等の各処理の実行順序は、特段「より前に」、「先立って」等と明示しておらず、また、前の処理の出力を後の処理で用いるのでない限り、任意の順序で実現しうることに留意すべきである。特許請求の範囲、明細書、および図面中の動作フローに関して、便宜上「まず、」、「次に、」等を用いて説明したとしても、この順で実施することが必須であることを意味するものではない。
10 画像処理装置、12 エッジ生成部、14 特徴量算出部、16 マップ生成部、18 平滑化部、20 補正部、22 強調部、32 正規化部、34 演算部、1900 コンピュータ、2000 CPU、2010 ROM、2020 RAM、2030 通信インターフェイス、2040 ハードディスクドライブ、2050 フレキシブルディスク・ドライブ、2060 CD−ROMドライブ、2070 入出力チップ、2075 グラフィック・コントローラ、2080 表示装置、2082 ホスト・コントローラ、2084 入出力コントローラ、2090 フレキシブルディスク、2095 CD−ROM

Claims (12)

  1. 対象画像のエッジを強調する画像処理装置であって、
    前記対象画像のエッジ成分を表すエッジ画像を生成するエッジ生成部と、
    前記エッジ画像を解析して前記エッジ画像の特徴量を算出する特徴量算出部と、
    前記特徴量により定まるエッジ強調関数により前記エッジ画像からエッジ強調マップを生成するマップ生成部と、
    前記エッジ画像を前記エッジ強調マップにより補正した補正エッジ画像により、前記対象画像のエッジを強調する強調部と、
    を備える画像処理装置。
  2. 前記エッジ強調マップを平滑化する平滑化部を更に備え、
    前記強調部は、前記エッジ画像を、平滑化された前記エッジ強調マップにより補正した補正エッジ画像に基づき、前記対象画像のエッジを強調する
    請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 前記特徴量算出部は、前記特徴量として、前記エッジ画像に含まれる複数の画素の平均値および標準偏差を算出する
    請求項1または2に記載の画像処理装置。
  4. 前記マップ生成部は、
    前記エッジ画像の各画素値を前記特徴量により正規化する正規化部と、
    正規化された各画素値を入力とし、入力した画素値を予め定められた基準エッジ強調関数により強調係数に変換した前記エッジ強調マップを生成する演算部と、
    を有する
    請求項3に記載の画像処理装置。
  5. 前記正規化部は、画素値から前記平均値を減じた偏差を前記標準偏差で除算することにより、前記エッジ画像の各画素値を正規化する
    請求項4に記載の画像処理装置。
  6. 前記基準エッジ強調関数は、入力値が0の近傍において出力値が小さく、0から離れるに従い出力値が大きくなる関数である
    請求項5に記載の画像処理装置。
  7. 前記基準エッジ強調関数は、出力値が予め定められた値に漸近またはクリップする関数である
    請求項5または6に記載の画像処理装置。
  8. 前記基準エッジ強調関数は、入力値の2の自然数倍のべき乗に比例した値を、入力値の2の自然数倍のべき乗に比例したと正定数とを加算した値により除算した出力値を出力する関数である
    請求項6または7に記載の画像処理装置。
  9. 前記基準エッジ強調関数は、下記の式(1)に示される関数である
    請求項8に記載の画像処理装置。
    I(f)=(4.0×X/2.5)/(1.0+(4.0×X/2.5))…(1)
    式(1)において、Xは、入力値を表す。fは、前記エッジ画像のi番目に対応する画素値を表す。I(f)は、前記エッジ強調マップのi番目に対応する出力値を表す。
  10. 前記基準エッジ強調関数は、下記の式(2)に示される関数である
    請求項8に記載の画像処理装置。
    I(f)=[1.2×(4.0×X/3.0)/(1.0+(4.0×X/3.0))]−0.2…(2)
    式(2)において、Xは、入力値を表す。fは、前記エッジ画像のi番目に対応する画素値を表す。I(f)は、前記エッジ強調マップのi番目に対応する出力値を表す。
  11. 対象画像のエッジを強調する画像処理方法であって、
    前記対象画像のエッジ成分を表すエッジ画像を生成し、
    前記エッジ画像を解析して前記エッジ画像の特徴量を算出し、
    前記特徴量により定まるエッジ強調関数により前記エッジ画像からエッジ強調マップを生成し、
    前記エッジ画像を前記エッジ強調マップにより補正した補正エッジ画像により、前記対象画像のエッジを強調する
    画像処理方法。
  12. コンピュータを、請求項1から10の何れかに記載の画像処理装置として機能させるためのプログラム。
JP2010186482A 2010-08-23 2010-08-23 画像処理装置、画像処理方法およびプログラム Pending JP2012043368A (ja)

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