JP2012042533A - トナー容器、及び、画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】トナー容器のキャップ部34Yには、その内部に長手方向に延在するように形成された円柱状の空洞と、その空洞の下方の周面からトナー排出口Wに向けて一定の流路面積にて柱状に形成されたトナー落下経路Cと、が設けられている。そして、そのトナー落下経路Cには、流路を形成する壁面から流路内に向けて突起する突起部34qが設けられている。
【選択図】図20
Description
特許文献1、2において、画像形成装置本体に交換自在に設置されるトナー容器(トナーボトル)は、主として、容器本体(ボトル本体)とキャップ部(被保持部)とで構成されている。
図1〜図46にて、この発明の実施の形態1について詳細に説明する。
まず、画像形成装置全体の構成・動作について説明する。
図1に示すように、画像形成装置本体100の上方にあるトナー容器収容部70には、各色(イエロー、マゼンタ、シアン、ブラック)に対応した4つのトナー容器32Y、32M、32C、32Kが着脱自在(交換自在)に設置されている(図3、図4、図42をも参照できる。)。
トナー容器収容部70の下方には中間転写ユニット15が配設されている。その中間転写ユニット15の中間転写ベルト8に対向するように、各色(イエロー、マゼンタ、シアン、ブラック)に対応した作像部6Y、6M、6C、6Kが並設されている。
トナー容器32Y、32M、32C、32Kの下方には、それぞれ、トナー補給装置60Y、60M、60C、60Kが配設されている。そして、トナー容器32Y、32M、32C、32Kに収容されたトナーは、それぞれ、トナー補給装置60Y、60M、60C、60Kによって、作像部6Y、6M、6C、6Kの現像装置内に供給(補給)される。
その後、感光体ドラム1Yの表面は、露光装置7(図1を参照できる。)から発せられたレーザ光Lの照射位置に達して、この位置での露光走査によってイエローに対応した静電潜像が形成される(露光工程である。)。
その後、感光体ドラム1Yの表面は、中間転写ベルト8及び第1転写バイアスローラ9Yとの対向位置に達して、この位置で感光体ドラム1Y上のトナー像が中間転写ベルト8上に転写される(1次転写工程である。)。このとき、感光体ドラム1Y上には、僅かながら未転写トナーが残存する。
最後に、感光体ドラム1Yの表面は、不図示の除電部との対向位置に達して、この位置で感光体ドラム1Y上の残留電位が除去される。
こうして、感光体ドラム1Y上でおこなわれる、一連の作像プロセスが終了する。
その後、現像工程を経て各感光体ドラム上に形成した各色のトナー像を、中間転写ベルト8上に重ねて転写する。こうして、中間転写ベルト8上にカラー画像が形成される。
そして、中間転写ベルト8は、矢印方向に走行して、各1次転写バイアスローラ9Y、9M、9C、9Kの1次転写ニップを順次通過する。こうして、感光体ドラム1Y、1M、1C、1K上の各色のトナー像が、中間転写ベルト8上に重ねて1次転写される。
こうして、中間転写ベルト8上でおこなわれる、一連の転写プロセスが終了する。
詳しくは、給紙部26には、転写紙等の記録媒体Pが複数枚重ねて収納されている。そして、給紙ローラ27が図1中の反時計方向に回転駆動されると、一番上の記録媒体Pがレジストローラ対28のローラ間に向けて給送される。
その後、記録媒体Pは、排紙ローラ対29のローラ間を経て、装置外へと排出される。排紙ローラ対29によって装置外に排出された被転写Pは、出力画像として、スタック部30上に順次スタックされる。
こうして、画像形成装置における、一連の画像形成プロセスが完了する。
現像装置5Yは、感光体ドラム1Yに対向する現像ローラ51Y、現像ローラ51Yに対向するドクターブレード52Y、現像剤収容部53Y、54Y内に配設された2つの搬送スクリュ55Y、現像剤中のトナー濃度を検知する濃度検知センサ56Y、等で構成される。現像ローラ51Yは、内部に固設されたマグネットや、マグネットの周囲を回転するスリーブ等で構成される。現像剤収容部53Y、54Y内には、キャリアとトナーとからなる2成分現像剤Gが収容されている。現像剤収容部54Yは、その上方に形成された開口を介してトナー落下搬送経路64Yに連通している。
現像ローラ51Yのスリーブは、図2の矢印方向に回転している。そして、マグネットにより形成された磁界によって現像ローラ51Y上に担持された現像剤Gは、スリーブの回転にともない現像ローラ51Y上を移動する。
図3を参照して、装置本体100のトナー容器収容部70に設置された各トナー容器32Y、32M、32C、32K内のトナーは、各色の現像装置内のトナー消費に応じて、トナー色ごとに設けられたトナー補給装置60Y、60M、60C、60Kによって適宜に各現像装置内に補給される。
なお、4つのトナー補給装置60Y、60M、60C、60Kやトナー容器32Y、32M、32C、32Kは、作像プロセスに用いられるトナーの色が異なる以外はほぼ同一構造であるので、イエローに対応したトナー補給装置50Yやトナー容器32Yのみの説明をおこない、他の3つの色に対応したトナー補給装置60M、60C、60Kやトナー容器32M、32C、32Kの説明を適宜に省略する。
ここで、図3の模式図を参照して、トナー容器32Yは、略円筒状のトナーボトルであって、主として、トナー容器収容部70に非回転で保持されるキャップ部34Yと、ギア33cが一体的に形成された容器本体33Y(ボトル本体)と、で構成される。容器本体33Yは、キャップ部34Yに対して相対的に回転可能に保持されていて、駆動部91(駆動モータ、駆動ギア81等で構成されている。)によって図3の矢印方向に回転駆動される。そして、容器本体33Y自体が回転することで、容器本体33Yの内周面に螺旋状に形成された突起33bによって、トナー容器32Y(容器本体33Y)の内部に収容されたトナーが長手方向に搬送されて(図3の左方から右方への搬送である。)、キャップ部34Yのトナー排出口Wからトナーが排出される。すなわち、駆動部91によってトナー容器32Yの容器本体33Yが適宜に回転駆動されることで、トナータンク部61Yにトナーが適宜に供給される。なお、トナー容器32Y、32M、32C、32Kは、それぞれ、寿命に達したとき(収容するトナーがほとんどすべて消費されて空になったときである。)に新品のものに交換される。
トナータンク部61Yは、トナー容器32Yのトナー排出口Wの下方に配設されていて、トナー容器32Yのトナー排出口Wから排出されたトナーが貯留される。トナータンク部61Yの底部は、トナー搬送スクリュ62Yの上流部に接続されている。
また、トナータンク部61Yの壁面(底部から所定高さの位置である。)には、トナータンク部61Yに貯留されたトナーが所定量以下になったことを検知するトナーエンドセンサ66Yが設置されている。トナーエンドセンサ66Yとしては、圧電センサ等を用いることができる。そして、トナーエンドセンサ66Yによってトナータンク部61Yに貯留されたトナーが所定量以下になったことが制御部70にて検知(トナーエンド検知)されると、制御部70の制御により駆動部91(駆動ギア81)によってトナー容器32Yの容器本体33Yを所定時間回転駆動してトナータンク部61Yへのトナー補給をおこなう。さらに、このような制御を繰り返してもトナーエンドセンサ66Yによるトナーエンド検知が解除されない場合には、トナー容器32Y内にトナーがないものとして、装置本体100の表示部(不図示である。)にトナー容器32Yの交換を促す旨の表示をおこなう。
ここで、ボトル受部72は、その長手方向の長さが、容器本体33Yの長手方向の長さとほぼ同等になるように形成されている。また、キャップ受部73はボトル受部72における長手方向(装着方向)の一端側に設けられ、挿入口部71はボトル受部72における長手方向(装着方向)の他端側に設けられている。そのため、トナー容器32Yの装着動作にともない、キャップ部34Yは、挿入口部71を通過した後に、しばらくボトル受部72上を滑動して、その後にキャップ受部73にセットされることになる。
そして、トナー容器32Y、32M、32C、32KのRFID用チップ35(電子情報格納部材)と、装置本体100のアンテナ73e(RFID用アンテナ)と、の間で必要な情報の授受がおこなわれる。双方の間で通信される情報としては、トナー容器の製造番号、リサイクル回数等の情報や、トナーの容量、ロット番号、色等の情報や、画像形成装置本体100の使用履歴等の情報がある。RFID用チップ35(電子情報格納部材)には、これらの電子情報が画像形成装置本体100に設置される前に予め格納されている(又は、設置された後に装置本体100から受け取った情報が格納される)。
図5〜図7に示すように、トナー容器32Yは、主として、容器本体33Y(ボトル本体)と、その頭部に設けられたキャップ部34Y(ボトルキャップ)と、で構成される。さらに、図9を参照して、トナー容器32Yは、容器本体33Yとキャップ部34Yとの他に、撹拌部材33f、キャップシール37、シャッタ部材34d、シール部材としてのシャッタシール36、電子情報格納部材としてのRFID用チップ35等に分解される。
なお、容器本体33Y内からキャップ部34Y内の空洞Bへのトナー搬送(容器本体33Yの回転駆動)は、キャップ部34Y内におけるトナーが所定の喫水線を下回らない程度に適宜におこなわれる。
なお、撹拌部材33fにおける2つの棒状部33f1は円柱状に形成されているために、棒状部33f1がトナー排出口W(トナー落下経路C)から著しく離れていると、棒状部33f1によってトナー排出口W(トナー落下経路C)近傍のトナーをほぐすことができなくなってしまう。したがって、図28等に示すように、棒状部33f1は、トナー排出口W(トナー落下経路C)の真上の位置まで延設されている。具体的に、棒状部33f1の先端部の長手方向の位置は、トナー排出口W(トナー落下経路C)の開口幅(図28の左右方向に広がる開口幅である。)の半分の位置を超える位置(図28の右側に延びた位置である。)となっている。
また、現像装置5Yにおけるトナー消費が少なくてトナー容器32Yからトナー補給装置に少量のトナーを補給する場合には、トナー容器32Yにおける容器本体32Yの回転駆動時間も短時間になり、容器本体32Yは1回転もしない程度の僅かな角度で回転することになる。しかし、このような場合であっても、撹拌部材33fに2つの棒状部33f1が180度位相をずらして設置されているため、いずれかの棒状部材33f1によってトナー排出口W(トナー落下経路C)近傍のトナーをほぐすことができる。
また、本実施の形態1における撹拌部材33fには、略環状の嵌合部33f2の中央を横断するように架橋部33f3が設けられているために、開口部Aの近傍においてその中心部分のトナーをほぐすことができる。
なお、本実施の形態1では、撹拌部材33fに2つの棒状部33f1を形成したが、図13に示すように撹拌部材33fに1つの棒状部33f1を形成することもできるし、図示は省略するが撹拌部材33fに3つ以上の棒状部33f1を形成することもできる。
また、容器本体33Yの頭部(ギア33cが形成された位置近傍である。)の内径は、トナーが収容された収容部(螺旋状の突起33bが形成された位置である。)の内径よりも小さくなるように形成されている(図28をも参照できる。)。そして、容器本体33Yの頭部には、その内周面が内部に向かってせり出すように形成された汲み上げ部(図9、図10の破線で囲んだ部分である。)が設けられている。そして、容器本体33Yの回転にともない螺旋状の突起33bによって開口部Aに向けて搬送されたトナーは、汲み上げ部(図9、図10の破線で囲んだ部分である。)によって頭部の小径部に汲み上げられる。その後、頭部の小径部に汲み上げられたトナーは、撹拌部材33fに撹拌されながら、開口部Aからキャップ部34Yの空洞Bに向けて排出される。
キャップ部34Yは、空洞Bよりも大きな内径を有するように形成された内挿部34z(図29を参照できる。)に、容器本体33Yの開口部Aが内挿される。図20、図28等を参照して、キャップ部34Yの底部には、容器本体33Yの開口部Aから排出されたトナーを容器外であって鉛直方向下方に排出(自重落下)させるためのトナー排出口Wが形成されている。そして、キャップ部34Yの底部には、トナー排出口Wの開閉をおこなうためのシャッタ部材34dが、スライド移動可能に保持されている。具体的に、シャッタ部材34Yは、キャップ部34Yの側から容器本体33Yの側への長手方向の相対的な移動(図28の左方への移動である。)によりトナー排出口Wを開放して、容器本体33Yの側からキャップ部34Yの側への長手方向の相対的な移動(図28の右方への移動である。)によりトナー排出口Wを閉鎖する。シャッタ部材34dの開閉動作(トナー排出口Wの開閉動作である。)は、トナー容器収容部70(装置本体100)へのトナー容器32Yの長手方向の着脱動作に連動しておこなわれる。
なお、図18〜図20は、シャッタ部材34dがトナー排出口Wの開放を開始してから開放が完了するまでの動作を示すものである。また、図21は、そのときのシャッタ部材34d(シャッタ変形部34d2)の開放動作を示す模式図である。
また、キャップ部34Yの下部(底部)には、長手方向に直交するキャップ部34Yの端面から長手方向に延設された第2の穴部34bが、トナー排出口Wの位置に達しないように形成されている。この第2の穴部34bは、画像形成装置本体100におけるキャップ部34Yの位置決め従基準となる。詳しくは、トナー容器収容部70へのトナー容器32Yの長手方向の装着動作に連動して、キャップ部34Yの第2の穴部34bがキャップ受部73の従基準ピン73b(図39、図40等を参照できる。)に係合する。なお、第2の穴部34bは、図8に示すように、鉛直方向を長手方向(この「長手方向」は、その他で記載しているトナー容器32Yの「長手方向」の意味とは異なる。)とする長穴である。
このように構成された2つの穴部34a、34bによって、トナー容器収容部70におけるキャップ部34Yの位置決めがおこなわれる。また、図8を参照して、長手方向に直交する平面でみたときに、第1の穴部34aの中心を通る仮想垂線と、第2の穴部34bの中心を通る仮想垂線と、は、同一直線であるとともに、キャップ部34Yの円中心を通るように形成されている。
さらに詳しくは、第1係合部34e(規制部)は、第1の穴部34aの真上に形成されていて、長手方向に直交する断面でみたときに略矩形状の断面を有する。また、第1係合部34eは、第1の穴部34aの端面に対して長手方向(装着方向)に突出する突出部34e1が形成されている。この突出部34e1の先端は、図14等に示すように、テーパ状に形成されている。他方、第2係合部34f(規制部)は、第1係合部34eを挟むように第1係合部34eの両側に形成されていて、長手方向に直交する断面(図8の正面図に平行する断面である。)でみたときに略L字状の断面を有する。そして、キャップ受部73に形成された2つの被係合部73mの間に第1係合部34eが入り込むように係合して、2つの被係合部73mをまとめて外側から挟むように2つの第2係合部34fが係合する。ここで、キャップ受部73に対してキャップ部34Yが装着されるときに、第1の穴部34aにおけるテーパ状の突出部34e1が第2係合部34fよりも先に被係合部73mに係合するため、キャップ受部73へのキャップ部34Yの装着がスムーズにおこなわれることになる。
さらに詳しくは、側方突起34cは、図14等に示すように、長手方向(装着方向)の先端がテーパ状に形成されている。ここで、キャップ受部73に対してキャップ部34Yが装着されるときに、まず、被係合部73mに係合して、その後に第2係合部34fが被係合部73mに係合するとともに、先端がテーパ状に形成された2つの側方突起34cが側方溝73cに係合するため、キャップ部34Yの姿勢が確実に規制された状態でキャップ受部73への装着がスムーズにおこなわれることになる。
ここで、本実施の形態1では、RFID用チップ35が第1の穴部34a(主基準)と第2の穴部34b(従基準)との間に固設されているために、キャップ受部73のアンテナ73eに対して高精度に位置が定められることになる。したがって、アンテナ73e(RFID用アンテナ)に対するRFID用チップ35の位置ずれによる通信不良を抑止することができる。
なお、突出部34e1と突起部34mとは、それぞれ、設置部34kの周囲に形成された凸部(リブ)よりも前面側(図28の右側である。)に突出するように形成されている。これにより、万が一、トナー容器32Yが容器本体33Yを上方としてキャップ部34Yを下方として静置されそうになった場合等であっても、設置部34k内に保持されたRFID用のチップ35が静置面に直接的に接触してダメージを受ける不具合が抑止されることになる。
具体的に、図30を参照して、トナー容器(容器本体)に収容されるトナーの色に応じて凸部34g、34hの位置が異なる位置に配設されている。シアンに対応したトナー容器の凸部34g、34hはトナー容器収容部70(挿入口部71C)のシアン用の嵌合部材71g、71h(図30(C)を参照できる。)にのみ係合する位置に形成され、マゼンタに対応したトナー容器の凸部34g、34hはトナー容器収容部70(挿入口部71M)のマゼンタ用の嵌合部材71g、71h(図30(B)を参照できる。)にのみ係合する位置に形成され、イエローに対応したトナー容器の凸部34g、34hはトナー容器収容部70(挿入口部71Y)のイエロー用の嵌合部材71g、71h(図30(A)を参照できる。)にのみ係合する位置に形成され、ブラックに対応したトナー容器の凸部34g、34hはトナー容器収容部70(挿入口部71K)のブラック用の嵌合部材71g、71h(図30(D)を参照できる。)にのみ係合する位置に形成されている。
このような構成によって、所定の色のトナー容器収容部(例えば、シアンのトナー容器収容部である。)に、異なる色のトナー容器(例えば、イエローのトナー容器である。)がセットされて、所望のカラー画像が形成できなくなる不具合が抑止される。すなわち、トナー容器収容部へのトナー容器の誤セットが抑止される。
ここで、この非互換用の凸部34g、34hは、その一部がトナー容器に収容されているトナーの種類(色)に応じて切断されることで、各色に対する非互換の機能をもたせることが可能になる。すなわち、非互換用の凸部34g、34h(左右合計して8つの爪部が形成されている。)が形成された状態のキャップ部34Y(図8の状態のものである。)に対して、ニッパ、カッタ等の切断治具を用いて必要な爪部を切り落とすことで、種々の形状の非互換用凸部34g、34hを形成することができる(本実施の形態1では、図30(A)〜(D)の4種類を形成している)。
このような構成により、トナー容器(キャップ部)の種類と同数の金型を製造する必要がなく、1つの金型で複数種類の非互換性のあるキャップ部を形成することができるため、複数種類のトナー容器全体の製造コストを低減することができる。
なお、本実施の形態1では、図30(A)〜(D)に示す4種類の非互換性のあるキャップ部を形成したが、非互換用の凸部34g、34h(左右合計して8つの爪部が形成されている。)において8つの爪部のうち必要な爪部を種々の組み合わせで切り落とすことで、さらに複数種類の非互換性のあるキャップ部を形成することができる。
図31(A)〜(C)に示すように、本実施の形態1では、非互換用の凸部34g、34h(嵌合部材71g、71h)の配列をどのように構成しても、比較的近い距離で隣接するトナー容器(挿入口部)同士の凸部34g、34h(嵌合部材71g、71h)が干渉しないように構成されている。これは、トナー容器(例えば、イエロー用のトナー容器32Yである。)における一方の凸部34gが、隣接するトナー容器(例えば、マゼンタ用のトナー容器32Mである。)における他方の凸部34hの上方に位置するように、4つの挿入口71Y、71M、71C、71Kを水平に配列するのではなく斜めに配列するとともに、キャップ部34Yにおいて一方の凸部34gを斜め上方に配置して他方の凸部34hを側方に配置することにより成立するものである。なお、トナー容器の凸部34g、34hにおけるそれぞれの爪部は、長手方向に直交する断面でみたときに、キャップ部34Yの外周部から互いが平行に突出するように形成されている。
また、トナー容器における双方の凸部34g、34hは、それぞれ、長手方向に直交する断面でみたときに、略円筒状のキャップ部34Yの中心を通る中心線(本実施の形態1では、鉛直方向に延びる中心線である。)を挟む位置に配設されている。すなわち、一方の凸部34gがキャップ部34Yの中心線に対して図31の右側に配設され、他方の凸部34hがキャップ部34Yの中心線に対して図31の左側に配設されている。これにより、トナー容器がトナー容器収容部70(挿入口部71)に誤挿入された場合であっても、挿入口部71の嵌合部材71g、71hに当接する力がキャップ部34Yの片側のみに集中的に作用してトナー容器に変形が生じる不具合が抑止される。すなわち、トナー容器がトナー容器収容部70(挿入口部71)に誤挿入された場合には、挿入口部71の嵌合部材71g、71hに当接する力がキャップ部34Yの中心線を挟んで両側にバランスよく作用することになる。このような効果を確実に得るためには、双方の凸部34g、34hを、キャップ部34Yの周方向に120度〜240度程度の範囲内でずらして配置することが好ましい。
さらに、図14を参照して、シャッタ収納部34nの外側面の他方には、トナー容器収容部70へのトナー容器32Yの着脱時に、ボトル受部72を通過するキャップ部34Yの位置を定めるために、ボトル受部72の圧受部材72d(図34、図42等を参照できる。)が摺動する圧受面34n3が形成されている。
このような構成により、トナー容器収容部70へのトナー容器32Yの装着時(又は、離脱時)であって、キャップ受部73に装着(又は、離脱)される直前(又は、直後)のキャップ部34Yは、押圧用レール34n2が圧縮スプリング72eに付勢された押圧部材72cに係合しながら付勢されて、その付勢力を圧受部材72dに摺接しながら圧受面34n3が受けることになる。こうして、ボトル受部72を通過する際の、キャップ受部73に装着(又は、離脱)される直前(又は、直後)におけるキャップ部34Yの姿勢が規制されることになる。
ここで、本実施の形態1では、図28を参照して、キャップ部34Yの内部に、長手方向(図28の左右方向である。)に延在するように略円柱状の空洞B(スペース)が形成されている。なお、この空洞Bの内径は、図29に示す内挿部34z(容器本体33Yの頭部が挿入される部分である。)の内径よりも小さく形成されている。さらに、キャップ部34Yの内部には、略円柱状の空洞Bの下方の周面からトナー排出口Wに向けて一定の流路面積(流路断面積)にて柱状に形成されたトナー落下経路Cが設けられている。これによって、容器本体33Yの開口部Aからキャップ部34Yの空洞Bに排出されたトナーは、柱状のトナー落下経路Cを自重落下してトナー排出口Wから容器外(トナータンク部61Y)にスムーズに排出されることになる。
また、図23に示すように、第1部材34Y1の端面には、RFID用チップ35を設置するための設置部34kが形成されている。設置部34kは、その周囲が第1部材34Y1の端面から突出するように形成された壁部となっている。設置部34kの内部であって、矩形の壁部の四隅には、略矩形のRFID用チップ35の四隅を固定するための台座部34k2が設けられている。この台座部34k2上にRFIDチップ35を載置することによって、RFID用チップ35の裏面(第1部材34Y1に対向する面である。)に形成された電子デバイスが第1部材34Y1に接触しないように構成されている。なお、設置部34kへのRFID用チップ35の固定は、台座部34k2上にRFID用チップ35を載置した後に、台座部34k2の一部に熱と圧力とを加えながら融解してから冷却固化してRFID用チップ35の四隅に接合させることでおこなわれる。
さらに詳しくは、キャップ部34Yには、長手方向に直交する端面から長手方向(装着方向)に突起する2つの突起部34m(ツノ部材)が形成されている。この2つの突起部34mは、第2の穴部34bの下端近傍であって第2の穴部34bを挟むように配設されている。そして、上述した2つの鉛直面34sが、2つの突起部34mにおける側端の鉛直面をそれぞれ含むように構成されている。すなわち、突起部34mの外側の側端の鉛直面は、シャッタレール34tが形成された鉛直面34sと同一面となるように形成されている。
このように構成された鉛直面34sは、キャップ受部73(トナー容器収容部70)のシャッタ閉機構73d(シャッタ挟持機構)における第1挟持部73d1によって挟持される挟持面である(図45を参照できる。)。すなわち、キャップ受部73にセットされたキャップ部34Yにおけるシャッタ部材34dの姿勢は、シャッタ挟持機構としても機能するシャッタ閉機構73dによって定められることになる。
そして、このように挟持面として機能する鉛直面34sを上述したように装着方向(図45の上方である。)に長く延設することで、トナー容器収容部70からトナー容器32Yを取出するときに、シャッタ閉機構73dがシャッタ部材34dを完全に閉鎖するタイミングに対して、シャッタ閉機構73d(第2挟持部73d2)が鉛直面34sを基準としたシャッタ部材34dの保持を解除するタイミングを遅らせることができる。これにより、シャッタ部材34dがトナー排出口Wを完全に閉鎖しないうちにトナー容器32Yが装置本体100から取出される不具合が抑止されることになる。特に、2つの突起部34mの長手方向(装着方向)の先端部は、第1の穴部34aの端面から長手方向(装着方向)に突出した位置にあるため、キャップ部34Yがキャップ受部73から離脱されるときの最後のタイミングで、シャッタ閉機構73d(第2挟持部73d2)によるシャッタ部材34dの保持の解除がおこなわれて、上述したシャッタ部材34dの閉鎖不良を防止する効果が確実なものになる。
また、図23、図24に示すように、第1部材34Y1には、トナー排出口Wとともに、第1の穴部34a(主基準穴)や第2の穴部34b(従基準穴)等の位置決め用の部材や、側方突起34cや第1係合部34eの規制部として機能する部材が形成されている。そのため、2つの成型品(第1部材34Y1と第2部材34Y2とである。)を接着又は溶着することでキャップ部34Yを構成していても、2つの成型品34Y1、34Y2の接着又は溶着の精度等のバラツキによってキャップ受部73(トナー補給口73w)に対するトナー排出口Wの位置がばらついてしまう不具合を抑止することができる。そのため、トナー排出口Wの位置決め不良にともなう、トナー排出口Wからトナー補給口73wへのトナー補給不良も抑止することができる。
なお、シャッタ閉機構73d(シャッタ挟持機構)の構成・動作については、後で図43〜図45等を用いて詳しく説明する。
詳しくは、図26及び図27を参照して、シャッタ部材34dは、板状のシャッタ主部34d1と、シャッタ主部34d1から突出してシャッタ主部34d1より厚さが薄くて弾性をもたせたシャッタ変形部34d2と、で構成されている。シャッタ主部34d1は、その両外側に1対のシャッタスライダ34d12が形成され、その両内側に1対のシャッタレール係合部34d15が形成されている。シャッタスライダ34d12は、シャッタ主部34d1の側部に、トナー容器32Yの挿入方向に対して平行に延設されている突起である。シャッタレール係合部34d15は、シャッタ主部34d1の内側(シャッタスライダ34d12が突出している側の反対側)に、シャッタシール36と所定の間隔をもって突出している。また、シャッタスライダ34d12は、トナー容器32Yの挿入方向に対する長さが、トナー容器32Yに組み付けた状態で、後述するシャッターレール34tの端部から、シャッタレール34t上に形成された凸部34t1までの長さに設定されている。なお、シャッタ収容部34nに形成されたスライド溝34n1はトナー容器32Yの挿入方向に対する長さが、シャッタスライダ34d12の長さとほぼ同等になるように設定されている。
そして、シャッタ主部34d1のシャッタスライダ34d12がキャップ部34Yのスライド溝34n1(レール部)に係合するとともに、シャッタ主部34d1のシャッタレール係合部34d15とシャッタシール36との間でキャップ部34Yのシャッタレール34t(レール部)が挟み込むように係合して、これらのレール部34n1、34tに沿ってシャッタ部材34dが移動することで、シャッタ主部34d1がトナー排出口Wを開閉する。
ここで、本実施の形態1におけるシャッタシール36は、図26及び図27に示すように、シャッタ部材34dの閉鎖方向の端部から長手方向(装着方向)に突出するように配設されている。このシャッタシール36の先端部(突出した部分)は、キャップ部34Yがキャップ受部73に装着されるときに、トナー補給口73wの周囲に形成された壁部(図38等を参照できる。)に当接して、トナー容器32Y内のトナーがトナー補給口73wの周囲に漏出するのを防止するシール材として機能することになる。
シャッタ変形部34d2のストッパ部34d22は、シャッタ変形部34d2の開放方向(図21の左方向である。)の最端部(シャッタ主部34d1から離れたシャッタ変形部34d2の先端である。)に形成された壁部であって、これがキャップ部34Yの収納部34nに形成された当接部34n5に当接することで、トナー排出口Wを閉鎖した状態からトナー排出口Wを開放する方向へのシャッタ部材34dの移動を規制する。すなわち、トナー容器32Yは、単独の状態(装置本体100にセットされていない状態である。)で、シャッタ部材34dのストッパ部34d22が当接部34n5に当接しているために、シャッタ部材34dが独自に開放方向に移動してトナー排出口Wを開放してしまうようなことは生じない。
図21(A)に示すように、トナー容器収容部70へのトナー容器32Yの装着動作(図21の右方向への移動である。)が開始されて、ボトル受部72に形成されたストッパ解除付勢部72b(図32、図42等をも参照できる。)の位置にシャッタ部材34dのストッパ解除部34d21が達していないとき、シャッタ部材34dのストッパ部34d22が当接部34n5に当接していて、シャッタ部材34dの開放方向の移動が規制されている。
その後、トナー容器32Yの装着動作が進むと、図21(B)に示すように、ストッパ解除付勢部72bによってストッパ解除部34d21が押し上げられて、シャッタ変形部34d2が接続位置(破線で囲んだ部分である。)を基点として弾性変形する。これにより、ストッパ部34d22と当接部34n5との当接状態が解除されて、シャッタ部材34dの開放方向の相対的な移動が可能になる。
その後、シャッタ部材34dは、キャップ受部73のトナー補給口73wの周囲に形成された壁部(図38等を参照できる。)に当接して、トナー容器収容部70(キャップ受部73)における移動が規制される(シャッタ部材34dは長手方向に絶対的に移動しないことになる。)。しかし、トナー容器32Yの装着方向の移動は進められるために、シャッタ部材34dの開放方向の相対的な移動がおこなわれる。すなわち、図21(C)に示すように、シャッタ部材34dは、容器本体33Yの側に相対的に移動して、そのシャッタ変形部34d2がシャッタ収納部34n(収納部)内に収納される。こうして、シャッタ部材34dの開放方向の移動によるトナー排出口Wの開放が完全に終了する。このとき、シャッタ部材34dのストッパ解除部34d21は、シャッタ収納部34nの切欠部34n6(図20等も参照できる。)に格納される。
なお、図22〜図24を参照して、シャッタレール34tの上方には、溝部を挟んで、シャッタレール34tの鉛直面34sを含む仮想平面上にある鉛直面(又は、仮想平面に対して平行な鉛直面)を有するリブ34pが長手方向に延設されている。このリブ34pは、図45等に示すシャッタ閉機構73d(シャッタ挟持機構)の第1挟持部材73d1によって、シャッタレール34tの鉛直面34sが挟持されるときに、第1挟持部材73d1がシャッタレール34t上方の溝部に入り込まないようにするためのものである。すなわち、リブ34pとシャッタレール34tとの間の距離(溝部の距離である。)は、第1挟持部材73d1の高さ(図45の紙面垂直方向の長さである。)よりも狭く設定されている。
なお、リブ34pは、側方(図28の紙面垂直方向である。)に突出するとともに長手方向(図28の左右方向である。)に延設されていればその機能を達成することができ、上述した鉛直面を必ずしも有していなくてもよい。
シャッタ部材34dの開閉動作時に、シャッタ部材34dの被挟持部34d11がシャッタ閉機構73d(シャッタ挟持機構)の第2挟持部材73d2に挟持され、キャップ部34Yの鉛直面34sがシャッタ閉機構73d(シャッタ挟持機構)の第1挟持部材73d1に挟持されることで、シャッタ部材34dの開閉動作時におけるキャップ受部73でのシャッタ部材34d及びキャップ部34Yの姿勢が定められることになる。このとき、シャッタ閉機構73d(シャッタ挟持機構)の第2挟持部材73d2に挟持されているのは被挟持部34d11(シャッタ主部34d1)の側壁34d11cであり、抑え壁34d11bは第2挟持部材73d2に対して被挟持部34d11が上下方向に移動するのを抑える役割を果たす。また、後述するが、被挟持部34d11の係合壁34d11aは、第2挟持部材73d2に係合する。
詳しくは、キャップ部34Yには、トナー排出口Wの周囲に、下方に向けて突出する縁部34rが形成されている。この縁部34rは、長手方向(図45の上下方向である。)の両側の先端部34r1が、それぞれ、トナー排出口Wの中央部から離れる方向に向かって長手方向に尖状に形成されている。詳しくは、縁部34rは、鉛直方向下方からみたときに、長手方向(図45の上下方向である。)に沿って互いに対向する平行部34r2と、長手方向に対向する先端部に位置する2つの頂角部34r1と、を有する六角形状の縁部である。そして、トナー排出口Wは、縁部34rの六角形状に沿うように六角形状に形成されている。
このように、トナー排出口Wの周囲の縁部34rの、長手方向(シャッタ部材34dが開閉される方向でもある。)の先端部34r1を尖状に形成することで、シャッタ部材34dに貼着されたシャッタシール36は、シャッタ部材34dを閉鎖するときには尖状の先端部34r1によって小さな面積にて縁部34r1との摺接が開始されて徐々にその摺接面積が広がっていくために、縁部34rとの接触によってシャッタシール36に剥がれや破損が生じにくくなる。また、シャッタ部材34dを開放するときにも縁部34rとの摺接面積が徐々に狭まっていくために、縁部34rとの接触によるシャッタシール36へのダメージが少なくなる。
さらに、キャップ受部73のトナー補給口73w(図42等をも参照できる。)の周囲にも、発泡樹脂材料からなるシール材76が貼着されていて、トナー容器32Yのトナー排出口Wに連通するトナー補給口73wからのトナー飛散が防止される。そして、トナー補給口73wの周囲に設置されたシール材76に対して、トナー容器32Yの長手方向の装着動作にともないキャップ部34Yの縁部34rが摺接しても、尖状の先端部34r1によって小さな面積にて縁部34r1とシール材76との摺接が開始されて徐々にその摺接面積が広がっていくために、縁部34rとの接触によってトナー補給口73wのシール材76に剥がれや破損が生じにくくなる。また、トナー容器32Yの長手方向の離脱動作をおこなうときにも、トナー補給口73wのシール材76と縁部34rとの摺接面積が徐々に狭まっていくために、縁部34rとの接触によるトナー補給口73wのシール材76へのダメージが少なくなる。
したがって、装置本体100へのトナー容器32Yの着脱動作にともないトナー容器32Y内に収納しているトナー(又は、残留するトナー)が外部に飛散する不具合を確実に防止することができる。
このような構成により、トナー容器32Yの長手方向の着脱動作にともないシャッタ部材34dに貼着されたシャッタシール36が縁部34rと擦れても、シャッタシール36にダメージがさらに生じにくくなる。同様に、トナー容器32Yの長手方向の着脱動作にともない、キャップ受部73のトナー補給口73wの周囲に設けられたシール材76(図42を参照できる。)が縁部34rと擦れても、そのシール材76にダメージがさらに生じにくくなる。
詳しくは、突起部34qは、トナー落下経路Cにおいて長手方向に延びた両壁面からそれぞれ流路内に向けて短手方向に突起するように形成されている。また、突起部34qは、トナー落下経路Cの流路の全長にわたって形成されている。すなわち、突起部34qは、トナー落下経路Cの最上流から最下流のトナー排出口Wにかけて、高さ方向の全域にわたって形成されている。
詳しくは、キャップ部34Yを下方にして容器本体33Yを上方にした状態でトナー容器32Yを長期間放置して保管した場合等には、比較的狭いトナー落下経路Cの内部にトナーが凝集されて詰まりやすくなる。また、トナー容器32Yをトナー補給装置60Y(画像形成装置本体100)に設置して通常のトナー補給動作がおこなわれている場合であっても、トナー補給装置60Yから現像装置5Yへ供給するためのトナーが不足しないように、トナー容器32Yからトナー排出口Wを介してトナー補給装置60Yに向けて常に充分な量のトナーが補給されるように容器本体33Yの回転駆動がおこなわれるために、トナー落下経路Cには比較的大量のトナーが容器本体33Y側から押し込まれるように供給されることになり、比較的狭いトナー落下経路Cの内部にトナーが凝集されて詰まりやすくなる。しかし、このようにトナー落下経路Cの内部にトナーが凝集されやすい状態になっても、本実施の形態1では、トナー落下経路Cの壁面(内壁面)に突起部34qが設けられているために、トナーが落下経路Cの壁面(内壁面)に対して不均一な力で圧接されて、トナー落下経路Cの内部にトナーが凝集されて詰まるような現象が生じにくくなる。すなわち、トナー落下経路Cの壁面(内壁面)の断面形状が真円やそれに近い形状である場合には、トナー落下経路Cの内部にトナーが均一に凝集されて詰まってしまいやすく、トナー落下経路Cの流路がトナーで塞がれてしまい、トナー容器32Yからトナーが排出されない不具合が生じやすくなる。これに対して、本実施の形態1では、トナー落下経路Cの壁面に突起部34qを形成しているため、流路の断面形状が真円からかけ離れた形状になり、トナー落下経路Cの内部にトナーが凝集されることなくトナーが崩れやすくなる。
このような構成により、トナー落下経路Cの流路の断面形状が真円からかけ離れた形状になるため、トナー落下経路Cにトナーが均一に凝集されることなくトナーが崩れやすくなる効果がさらに向上することになる。
このような構成により、トナー落下経路Cの流路の断面形状が真円からかけ離れた形状になるため、トナー落下経路Cにトナーが均一に凝集されることなくトナーが崩れやすくなる効果がさらに向上することになる。
3≦Dv≦8 …(1)
1.00≦Dv/Dn≦1.40 …(2)
なる関係が成立するように形成されたものを用いている。これによって、現像工程時に画像パターンに応じたトナー粒子の選択がおこなわれて良好な画質が維持されるとともに、現像装置で長時間撹拌されても良好な現像性が維持される。さらには、チューブ71等のトナー補給経路が閉塞することなく、トナーが効率的かつ確実に搬送されることになる。
なお、トナーの体積平均粒径及び個数平均粒径の測定は、代表的には、コールカウンター式粒度分布測定器「コールターカウンターTA−2」(コールター社製)又は「コールターマルチサイザー2」(コールター社製)を用いて測定することができる。
ここで、形状係数SF−1は、トナー粒子の球形度を示すものであり、次式で求まる。
SF−1=(M2/S)×(100π/4)
上式において、Mはトナー粒子の投影面における最大粒径(まばらな粒径の中で最も大きな粒径である。)であり、Sはトナー粒子の投影面の面積である。したがって、形状係数SF−1が100であるトナー粒子は真球であって、100から大きくなるほど球形度が低くなる。
SF−2=(N2/S)×(100/4π)
上式において、Nはトナー粒子の投影面における周長であり、Sはトナー粒子の投影面の面積である。したがって、形状係数SF−2が100であるトナー粒子は凹凸がなくて、100から大きくなるほど凹凸が大きくなる。
なお、形状係数SF−1及び形状係数SF−2は、走査型電子顕微鏡「S−800」(日立製作所社製)にて撮影したトナー粒子の写真を、画像解析装置「LUSEX3」(ニレコ社製)にて解析して求める。
先に図4にて説明したように、トナー容器収容部70には、ボトル受部72やキャップ受部73や挿入口部71が設けられている。そして、トナー容器32Yは、把持部33dを把持するユーザーによって、長手方向を水平方向とした状態で、容器本体33Yに対してキャップ部34Yを先頭にして長手方向を装着方向として、挿入口部71からトナー容器収容部70に装着される。挿入口部71から挿入されたトナー容器32Yは、ボトル受部72のボトル受面72a(図34、図35等を参照できる。)を滑動しながら、キャップ受部73に向けてユーザーによって押し込まれる。ここで、図32、図33を参照して、ボトル受部72には、各色ごとにボトル受面72aY、72aM、72aC、72aKが形成されていて、それぞれに対応するトナー容器32Y、32M,32C、32Kが挿入される(白矢印方向の挿入である。)。さらに、図37を参照して、キャップ受部73にも、各色ごとにボトル受部73Y、73M、73C、73Kが形成されていて、それぞれに対応するトナー容器32Y、32M,32C、32Kが挿入(白矢印方向の挿入である。)されて、その位置でキャップ部が非回転で保持される。
ボトル受面72aは、トナー容器32Yの着脱動作時にはトナー容器32Yの滑動面として機能し、トナー容器32Yのセットが完了した後には回転駆動する容器本体33Yの保持部として機能する。
図33を参照して、ストッパ解除付勢部72bは、ボトル受面72aの上方(トナー容器32Yの装着方向下流側である。)に形成された台形状のリブである。先に図21等で説明したように、ストッパ解除付勢部72bは、トナー容器32Yの装着動作に連動して、シャッタ部材34Yのストッパ解除部34d21を押し上げてストッパ部34d22と当接部34n5との当接状態を解除するためのものである(シャッタ部材34dの開放動作を可能にするためのものである。)。
他方、図33を参照して、圧受部材72dは、トナー容器32Yの装着方向下流側であって、ボトル受面72aの左方の側壁(押圧部材72cに対向する位置である。)に設置されている。図35に示すように、圧受部材72dは、その先端が2つの曲線が重なるように逆V字状(V字の谷間が図33の右斜め下方に対向するような形状である。)に形成されていて、その底部にはねじりコイルスプリング72fが接続されていて、ねじりコイルスプリング72fのコイル部が挿入された軸部を中心にして揺動可能に設置されている。
そして、このように構成された押圧部材72cと圧受部材72dとによって、トナー容器収容部70へのトナー容器32Yの装着時に、キャップ受部73に挿入される直前のキャップ部34Yの位置が定められることになる。具体的に、キャップ部34Yの押圧用レール34n2(図15等を参照できる。)が押圧部材72cに係合しながら、キャップ部34Yが押圧部材72cによって図33の左方に押圧される。そして、押圧部材72cによって押圧されたキャップ部34Yは、その圧受面34n3(図14等を参照できる。)が圧受部材72dに摺動しながら、圧受部材72dによって押圧力が受け止められて、そこで図33の左右方向の位置が定められる。
先に図14等を用いて説明したように、主基準ピン73aと従基準ピン73bとは、それぞれ、キャップ部34Yの第1の穴部34aと第2の穴部34bとに係合する。そして、キャップ受部73におけるキャップ部34Yの位置決めがおこなわれる。
ここで、図41等を参照して、主基準ピン73aは、従基準ピン73bよりも長手方向に長く形成されている(根元部となる基準面の位置は同一平面上に形成されている。)。また、主基準ピン73aは、その先端部が先細り形状となっている。これらにより、キャップ受部73へのトナー容器32Yの長手方向の装着動作において、キャップ受部73へのトナー容器32Yのスムーズな装着が可能になる。
また、側方溝73cは、トナー容器32Yのキャップ部34Yに形成された34c側方突起(第2の規制部)に係合する。これにより、キャップ部34Yの回転方向の姿勢が規制されながらキャップ受部73に対してキャップ部34Yが着脱されるとともに、キャップ受部73にキャップ部34Yが装着された状態でのキャップ部34Yの回転方向の姿勢が規制される。
シャッタ部材34dの開放動作時には、まず、図43に示すように、白矢印方向のトナー容器32Yの装着動作にともない、第1挟持部材73d1が突起部34mに当接して、第2挟持部材73d2がシャッタ部材34dの被挟持部34d11に当接する。
その後、図44に示すように、白矢印方向のトナー容器32Yの装着動作が進むと、シャッタ閉機構73d(シャッタ挟持機構)が支軸部73d3を中心に回転して、第1挟持部材73d1がキャップ部34Yの突起部34mの鉛直面34sを挟持して、第2挟持部材73d2がシャッタ部材34dの被挟持部34d11の係合壁34d11aに係合しながらシャッタ主部34d1(被挟持部34d11)の側壁34d11c(シャッタ部材34d)を挟持する。
その後、シャッタ部材34dは、キャップ受部73のトナー補給口73wの周囲に形成された壁部(図38等を参照できる。)に当接して、その壁部と第2挟持部73d2とによって挟み込まれるようにしてキャップ受部73におけるシャッタ部材34dの移動が規制される(シャッタ部材34dは長手方向に絶対的に移動しないことになる。)。しかし、トナー容器32Yの装着方向の移動は進められるために、シャッタ部材34dの開放方向の相対的な移動がおこなわれる。すなわち、図45に示すように、シャッタ部材34dは、容器本体33Yの側に相対的に移動して、トナー排出口Wの開放がおこなわれる。このとき、図45に示すように、第1挟持部材73d1がキャップ部34Yの鉛直面34sを挟持して、第2挟持部材73d2がシャッタ部材34dの被挟持部34d11に係合しながらシャッタ部材34dを挟持した状態でシャッタ部材34dの開放動作がおこなわれるため、キャップ受部73でのシャッタ部材34d及びキャップ部34Yの姿勢が定められて、シャッタ部材34dのスムーズな開放動作が可能になる。
ここで、図44を参照して、本実施の形態1では、第1挟持部73d1によって挟持される挟持面として機能する鉛直面34sを装着方向(図44の上方である。)に長く延設しているため(突起部34mを設けているため)、トナー容器収容部70からトナー容器32Yを取出するときに、シャッタ閉機構73dがシャッタ部材34dを完全に閉鎖するタイミングに対して、シャッタ閉機構73d(第2挟持部73d2)が鉛直面34sを基準としたシャッタ部材34d(被挟持部34d11)の保持を解除するタイミングを遅らせることができる。すなわち、シャッタ部材34dの閉鎖動作がおこなわれるとき(図45の状態から図44の状態へのシャッタ部材34dの相対的な移動である。)に、鉛直面34s(突起部34m)が図44の上方に突出するように長く形成されているため、第1挟持部73d1が突起部34mの鉛直面34sを挟持して第2挟持部73d2がシャッタ部材34dの被挟持部34d11を保持している状態で、シャッタ閉機構73dが図43のように回転することなく、シャッタ部材34dの閉鎖動作を完全に終了することができる。換言すると、鉛直面34sが図44の上方に突出するように長く形成されていない場合には、第1挟持部73d1が鉛直面34sの挟持を解除してシャッタ閉機構73dが図43のようにいち早く回転してしまうために、それに合わせて第2挟持部73d2もシャッタ部材34dの被挟持部34d11の挟持を解除してしまい、シャッタ部材34dの閉鎖動作が完全に終了しないことになる。
以上説明したように、本実施の形態1では、キャップ部34Yに突起部34mを設けているために、シャッタ部材34dがトナー排出口Wを完全に閉鎖しないうちにトナー容器32Yが装置本体100から取出される不具合が抑止されることになる。なお、図38、図39等を参照して、キャップ受部73には、キャップ部34Yの突起部34mがキャップ受部73の壁面に干渉しないように、その壁面に逃げ穴部73kが形成されている。
まず、キャップ部34Yは、ボトル受面72a上を滑動しながら、押圧部材72cと圧受部材72dとによって、キャップ受部73に挿入される直前のキャップ部34Yのガタツキが抑えられる。その後、キャップ部34Yの第1係合部34e及び第2係合部34fがキャップ受部73の被係合部73mに係合するとともに、キャップ部34Yの側方突起34cがキャップ受部73の側方溝73cに係合して、キャップ受部73におけるキャップ部34Yの上下左右方向の姿勢が規制される(図46(A)の状態から、図46(B)の状態へ移行する。)。そして、キャップ部34Yの第1の穴部34aがキャップ受部73の主基準ピン73aに係合して主基準の位置決めがされ(図46(C)の状態である。)、その後にキャップ部34Yの第2の穴部34bがキャップ受部73の従基準ピン73bに係合して主従の位置決めが完了する。また、この位置決めが完了するまでの間(第2の穴部34bと従基準ピン73bとの係合が完了するまで)に、ストッパ解除付勢部72bによってキャップ部34Yのシャッタ部材34dのストッパ部34d22と当接部34n5との当接状態が解除され、シャッタ閉機構73d(シャッタ挟持機構)によってキャップ受部73におけるシャッタ部材34d及びキャップ部34Yの姿勢が定められた状態(図46(C)の状態である。)でシャッタ部材34dの開放動作がおこなわれる。さらに、第2の穴部34bと従基準ピン73bとの係合が完了するまでに、キャップ受部73においてトナー補給口73wの周囲に設けられたシール材76と、キャップ部34Yにおけるトナー排出口Wの周囲に形成された縁部34r(壁部)と、が摺動する。そして、キャップ部34Yにおいて開放されたトナー排出口Wと、キャップ受部73のトナー補給口73wと、が連通して、キャップ受部73(トナー容器収容部70)におけるキャップ部34Y(トナー容器32Y)のセットが完了する(図46(D)の状態である。)。このとき、容器本体33Yのギア33cと装置本体100の駆動ギア81とが噛合するとともに、装置本体100のアンテナ73eに対してキャップ部34YのRFID用チップ35が無線通信可能な最適な位置にくる。
また、トナー容器32Yの装着時において、キャップ部34Yの第1の穴部34aがキャップ受部73の主基準ピン73aに係合して主基準の位置決めがされた後に、シャッタ閉機構73d(シャッタ挟持機構)によってキャップ受部73におけるシャッタ部材34d及びキャップ部34Yの姿勢が定められて、その後にキャップ部34Yの第2の穴部34bがキャップ受部73の従基準ピン73bに係合して主従の位置決めが完了するため、キャップ部34Yの従基準への位置決めが完了する前にキャップ部34Y(シャッタ部材34d)の姿勢を補正することができる。
また、キャップ部34Yの第1の穴部34aがキャップ受部73の主基準ピン73aに係合して主基準の位置決めがされる前に、キャップ部34Yの側方突起34cがキャップ受部73の側方溝73cに係合する等してキャップ受部73におけるキャップ部34Yの上下左右方向の姿勢が規制されるために、キャップ受部73に対するキャップ部34Yの位置決めがスムーズにおこなわれることになる。
また、シャッタ閉機構73d(シャッタ挟持機構)によってキャップ受部73におけるシャッタ部材34d及びキャップ部34Yの姿勢が定められた後に、トナー補給口73wの周囲に設けられたシール材76とキャップ部34Yにおけるトナー排出口W(縁部34r)とが摺動して、その後にキャップ部34Yの第2の穴部34bがキャップ受部73の従基準ピン73bに係合して主従の位置決めが完了するため、シール材76の摺動抵抗を受けずにキャップ部34Y(シャッタ部材34d)の姿勢を補正することができる。
また、本実施の形態1では、シャッタ閉機構73d(シャッタ挟持機構)が、主基準ピン73aの近傍ではなくて、従基準ピン73bの近傍に配設されているために、シャッタ閉機構73d(シャッタ挟持機構)によってキャップ受部73におけるシャッタ部材34d及びキャップ部34Yの姿勢が補正されやすくなる。
さらに、トナー容器32Yの離脱時においては、キャップ部34Yの第2の穴部34bとキャップ受部73の従基準ピン73bとの係合が解除された後に、シャッタ部材34dの閉鎖動作が完了するまで、キャップ部34Yの第1の穴部34aがキャップ受部73の主基準ピン73aに係合した状態になっているため、キャップ部34Y(シャッタ部材34d)が傾いた状態でシャッタ部材34dの閉鎖動作がおこなわれる不具合が抑止される。
また、図28を参照して、本実施の形態1におけるキャップ部34Yは、主基準ピン73aが係合する第1の穴部34aが、トナー補給口73wに連通するトナー排出口Wの位置から最も上方に離れた位置(天井部である。)に形成されている。そのため、主基準ピン73aと第1の穴部34aとが係合した状態で双方の部材34a、73aの間にガタがあって、そのガタによってキャップ部34Yに傾きが生じても、第1の穴部34aがトナー排出口Wに近い位置に形成される場合に比べて、その傾きによってキャップ受部73(トナー補給口73w)に対するトナー排出口Wの位置がばらつく不具合が生じにくくなる。
また、本実施の形態1のトナー容器32Yは、比較的開口面積の大きなトナー排出口Wが鉛直方向下方に向けて配設されていて、トナー排出口Wから直接的に自重落下によりトナーの排出をおこなうことができる。
また、トナー容器32Yは、トナー容器収容部70(装置本体100)の上方から載置するのではなくて、トナー容器収容部70(装置本体100)の前面から着脱されるために、トナー容器収容部70の上方のレイアウトの自由度が高まる。例えば、トナー補給装置の真上にスキャナ(原稿読込み部)が配設されている場合であっても、トナー容器32Yの着脱における操作性・作業性は低下しない。
また、トナー容器32Yは、その長手方向を水平方向として装置本体100に設置されるために、画像形成装置100全体の高さ方向のレイアウトに影響を及ぼすことなく、トナー容器32Yのトナー容量を多くしてその交換頻度を少なくすることができる。
図47にて、この発明の実施の形態2について詳細に説明する。
図47は、実施の形態2におけるトナー容器のシャッタ部材34dがトナー排出口Wを開放した状態を示す斜視図であって、前記実施の形態1における図20に対応する図である。本実施の形態2におけるトナー容器は、キャップ部34Yのトナー落下経路Cに形成される突起部34qの構成が、前記実施の形態1のものとは相違する。
ここで、本実施の形態2における突起部34qは、長手方向における容器本体33Yの側(図28の左側である。)に形成されている。詳しくは、突起部34qは、トナー落下経路Cにおいて容器本体33Y側の壁面から流路内に向けて長手方向に突起するように形成されている。また、突起部34qは、トナー落下経路Cの流路の全長にわたって形成されている。
詳しくは、トナー容器32Yをトナー補給装置60Y(画像形成装置本体100)に設置して通常のトナー補給動作がおこなわれる場合、トナー落下経路Cに比較的大量のトナーが容器本体33Y側から押し込まれるように供給されると、トナー落下経路Cにおける容器本体33Yから遠い側の壁面の近傍が空気の通り道になりやすいのに対して、トナー落下経路Cにおける容器本体33Y側の壁面の近傍がトナーが凝集されて詰まりやすくなる。しかし、このようにトナー落下経路Cの容器本体33Yの側の壁面近傍においてトナーが凝集されやすい状態になっても、本実施の形態2では、その位置に突起部34qが設けられているために、トナーが壁面に対して不均一な力で圧接されて、トナー落下経路Cの内部にトナーが凝集されて詰まるような現象が生じにくくなる。すなわち、本実施の形態2では、トナー落下経路Cにおいて特にトナー凝集が生じやすい壁面に突起部34qを形成しているため、トナー落下経路Cの内部にトナーが凝集されることなくトナーが崩れやすくなる。
詳しくは、図48に示すように、トナー容器32Yは、主として、容器本体33Yと、ギア44Yと、キャップ部34Y(ボトルキャップ)と、で構成される。容器本体33Yの頭部には開口部Aが設けられていて、その開口部Aの外周部にはギア44Yが回転自在に設置されている。ギア44Yは、装置本体100の駆動ギアと噛合してコイル46Yを回転中心軸を中心に回転駆動するためのものである。また、開口部Aは、容器本体33Y内に収容されたトナーをキャップ部34Y内のスペースに向けて排出するためのものである。ギア44Yには回転軸45Yが一体的に設けられていて、回転軸45Yには螺旋状のコイル46Y(搬送コイル)が連結されている。回転軸45Yの一端は、キャップ部34Yの軸受部34Yaに支持されている。コイル46Yは、容器本体33Y内部の開口部Aから底部にかけて延設されている。そして、ギア44Yが容器本体33Yの周りを回転することで、回転軸45Y及びコイル46Yも回転駆動される。これにより、容器本体33Yに収容されたトナーは、コイル46Yのトナー搬送力によって開口部A側に搬送されることになる。なお、ギア44Yは、容器本体33Yとキャップ部34Yとに挟まれるように、開口部Aの外周部に挿設されている。ギア44Yの両端面のうち、一端面側には容器本体33Yとの間にゴム部材47Yが設けられていて、他端面側にはキャップ部34Yとの間にシール部材48Yが設けられている。このような構成によって、トナー容器32Y全体としてのシール性が担保されている。すなわち、ギア44Y、容器本体33Y、キャップ部34Yのそれぞれの間からトナーが漏出する不具合が抑止される。
そして、このようなトナー容器32Yに対しても、上述した前記各実施の形態と同様に本発明を適用することで、上述した前記各実施の形態と同様の効果を得ることができる。
32Y、32M、32C、32K トナー容器、
33Y 容器本体、
34Y キャップ部、
34d シャッタ部材、
34q 突起部、
60Y、60M、60C、60K トナー補給装置、
70 トナー容器収容部、
72 ボトル受部、
73 キャップ受部、
100 画像形成装置本体(装置本体)、
A 開口部、 B 空洞、 C トナー落下経路、 W トナー排出口。
Claims (6)
- 長手方向を水平方向とした状態で画像形成装置本体に対して着脱可能に設置されるトナー容器であって、
前記長手方向の一端側に開口部が形成されるとともに、内部に収容したトナーが前記開口部に向けて搬送されるように構成された筒状の容器本体と、
前記容器本体の前記開口部が内挿されるとともに、前記容器本体の前記開口部から排出されたトナーを容器外であって鉛直方向下方に排出するためのトナー排出口を底部に具備したキャップ部と、
前記キャップ部の底部に保持されるとともに、前記キャップ部の外周に沿った移動により前記トナー排出口を開閉するシャッタ部材と、
を備え、
前記キャップ部は、
その内部に前記長手方向に延在するように形成された円柱状の空洞と、
前記空洞の下方の周面から前記トナー排出口に向けて一定の流路面積にて柱状に形成されるとともに、流路を形成する壁面から流路内に向けて突起する突起部が設けられたトナー落下経路と、
を具備したことを特徴とするトナー容器。 - 前記突起部は、前記トナー落下経路の流路の全長にわたって形成されたことを特徴とする請求項1に記載のトナー容器。
- 前記突起部は、前記長手方向における前記容器本体の側に形成されたことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のトナー容器。
- 前記トナー排出口と前記トナー落下経路とは、鉛直方向下方からみたときに、前記突起部を除く部分が、正多角体を一方向に延伸してなる異形多角体となるように形成されたことを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれかに記載のトナー容器。
- 前記トナー排出口と前記トナー落下経路とは、鉛直方向下方からみたときに、前記長手方向の両側の先端部がそれぞれ前記長手方向に尖状に形成されたことを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれかに記載のトナー容器。
- 請求項1〜請求項5のいずれかに記載のトナー容器が前記画像形成装置本体に設置されたことを特徴とする画像形成装置。
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