JP2012039829A - コンセントおよび配電システム - Google Patents

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Abstract

【課題】交流配電と直流配電を簡易な作業により確実に配線することが可能なコンセントおよび配電システムを提供する。
【解決手段】コンセント本体11を有し、コンセント本体に設けられる電源入力端子部12は、配電用ケーブルが接続される。コンセント本体に設けられる交流電源出力端子部13は、交流負荷のプラグP1が接続される。コンセント本体に設けられる直流電源出力端子部14は、直流負荷のプラグP2が接続される。コンセント本体に設けられる交直判別制御手段15は、電源入力端子部から入力される交流と直流の種別を判別し、交流電源を前記交流電源出力端子部13に供給し、直流電源を前記直流電源出力端子部14に供給するように構成する。
【選択図】 図1

Description

本発明の実施形態は、交流と直流を判別することが可能なコンセントおよび配電システムに関する。
従来、一般住宅用の配電システムは、交流100Vまたは200Vで配線され、直流で作動する機器も交流で供給された電源を機器内で直流に変換するか、直流用のアダプタを接続することによって使用されている。一方、最近では、省エネや環境問題等から太陽光発電システム等の再生エネルギーが注目され、一般住宅においても使用されてきている。現在は、太陽光発電システムで得られた直流を、交流に変換して住宅用配電システムに供給している。このため、これら直流発電を伴う再生エネルギーを有効活用することからも、将来的には、一般住宅においても直流配電システムの構築が必要となる。
特開2009−159653号公報 特開2005−210823号公報 特開平2−197219号公報
しかしながら、この直流配電システムに移行するには、直流発電機器のさらなる発展が必要であることは勿論、家庭用電気機器等の負荷機器が直接直流給電され、直流で作動する機器に移行する必要があり長年を要することが予想される。したがって、これらが移行するまでの過渡期においては、住宅内に交流配電と直流配電が混在する時期が必要となる。この交流配電と直流配電が混在する時期における例えば新築時の住宅等の配線作業は、屋内に交流配電用のケーブルと直流配電用のケーブルを配線し、さらに、交流用のコンセントと直流用のコンセントを壁面等に設置し、これらコンセントとケーブルを接続する作業となる。
しかし、ケーブルの施設、コンセントの施工、給電開始は、同時に行われないことが一般的で、コンセントの壁面等への設置時には、ケーブルがどのような電源に接続されているかがわからない状態で施工配線が行われることになる。このため作業においては、ケーブルの区別、コンセントの選択、電源供給源の確認等の煩雑な作業を伴う。さらに、これら煩雑な作業を伴うことから誤配線が発生する虞もあり、誤配線の場合には負荷の機器を破損する虞も生じる。
このため、交流配電と直流配電が混在する時期においては、これらのケーブルの区別、コンセントの選択、電源供給源の確認等の煩雑な作業を伴うことなく、如何に簡易な作業によって、確実に配線できるようにするかが重要な課題となる。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたもので、交流配電と直流配電を簡易な作業により確実に配線することが可能なコンセントおよび配電システムを提供しようとするものである。
本発明の実施形態におけるコンセントは、被設置部に設置されるコンセント本体を有し、コンセント本体に設けられる電源入力端子部は、配電用ケーブルが接続される。コンセント本体に設けられる交流電源出力端子部は、交流負荷のプラグが接続される。コンセント本体に設けられる直流電源出力端子部は、直流負荷のプラグが接続される。コンセント本体に設けられる交直判別制御手段は、電源入力端子部から入力される交流と直流の種別を判別し、交流電源を前記交流電源出力端子部に供給し、直流電源を前記直流電源出力端子部に供給するように構成する。
本発明の実施形態によれば、交流配電と直流配電を簡易な作業により確実に配線することが可能なコンセントおよび配電システムを提供することができる。
本発明の第1の実施形態におけるコンセントを示し、(a)は蓋体を外した状態を示す正面図、(b)は(a)図のコンセントに接続される交流プラグの側面図、(c)は(a)図のコンセントに接続される直流プラグの側面図、(d)は(c)図の直流プラグの正面図。 同じくコンセントを示し、(a)は蓋体の正面図、(b)はコンセント本体の背面図。 同じくコンセントに設けられる交直判別制御手段を示す回路ブロック図。 同じく交直判別制御手段におけるAC/DC判別部の回路図。 同じく交直判別制御手段における出力選別部の回路図。 同じく配電システムを概略的に示す回路ブロック図。 本発明の第2の実施形態における配電システムを概略的に示し、(a)は交流配電時の回路ブロック図、(b)は直流配電時の回路ブロック図。 同じく配電システムの変形例を示す回路ブロック図。
以下、本発明に係るコンセントおよび配電システムの実施形態について説明する。
実施形態1
先ず、本実施形態におけるコンセントの構成につき説明する。本実施形態のコンセント10は、部屋等の壁面に設置されるコンセント本体11、コンセント本体に設けられ配電用ケーブルw1、w2が接続される電源入力端子部12、コンセント本体に設けられ交流負荷のプラグP1が接続される交流電源出力端子部13、コンセント本体に設けられ直流負荷のプラグP2が接続される直流電源出力端子部14、コンセント本体に設けられ電源入力端子部から入力される交流と直流の種別を判別し、交流電源を前記交流電源出力端子部に供給し、直流電源を前記直流電源出力端子部に供給する交直判別制御手段15で構成する。
コンセント本体11は、図1(a)、図2(a)に示すように、電気絶縁性を有する合成樹脂で一体に形成されたケース体11aと、ケース体の開放部を閉塞するための蓋体11bで構成する。ケース体11aは、その内部に、配電用ケーブルが接続される電源入力端子部12、本実施形態では、2個の電源入力端子部12a、12bが設けられている。すなわち、配電用ケーブルw1が接続される一対の第1の電源入力端子部12aと、配電用ケーブルw2が接続される一対の第2の電源入力端子部12bが設けられる。これら第1、第2の電源入力端子部12a、12bは、同一の構成からなり、いわゆる、ねじ無し端子として構成されるもので、銅板からなる電線支持部12cと、ケーブルを電線支持部12cに対し押圧して係止するための板バネ12dで構成される。
電源入力端子部12には、電源出力端子部が隣接してコンセント本体11内に設けられる。すなわち、一対の第1の電源入力端子部12aにそれぞれ隣接して一対の交流電源出力端子部13を設ける。また、同様にして、一対の第2の電源入力端子部12bにそれぞれ隣接して一対の直流電源出力端子部14を形成する。これら一対の交流電源出力端子部13および直流電源出力端子部14は、銅板からなる刃受け金具によって構成する。なお、一対の直流電源出力端子部14においては、一方が+極、他方が−極を構成する。
上記交流電源出力端子部13を形成する刃受け金具には、交流負荷の交流プラグP1が挿入されて接続され、直流電源出力端子部14を形成する刃受け金具には、直流負荷の直流プラグP2が挿入されて接続される。なお、交流プラグP1は栓刃P1−1で構成され、直流プラグP2はピンP2−1で構成される。
また、ケース体11a内の中間部には、後述する交直判別制御手段15が設けられ、一対の第1の電源入力端子部12aが交直判別制御手段15の入力端子部a、bに接続され、一対の第2の電源入力端子部12bが交直判別制御手段15の入力端子部c、dに接続される。さらに、交流電源出力端子部13を形成する一対の刃受け金具は、交直判別制御手段15の出力端子部e、fに接続され、直流電源出力端子部14を形成する一対の刃受け金具は、交直判別制御手段15の出力端子部g、hに接続される。
蓋体11bは、図2(a)に示すように、ケース体11aと同様に電気絶縁性を有する合成樹脂で一体に形成され、交流電源出力端子部13を形成する刃受け金具に対応して、交流プラグP1の栓刃が挿入される一対の角孔からなる差込口11b1が形成され、直流電源出力端子部14を形成する刃受け金具に対応して、直流プラグP2のピンが挿入される一対の丸孔からなる差込口11b2が形成される。この状態で、蓋体11bをケース体11aの開放部に被せて閉塞することによりコンセント10が構成される。
また、直流プラグP2は、図1(c)(d)に示すように、外郭形状が略台形をなす形状に構成され、この直流プラグP2が挿入される一対の差込口11b2の周囲には、略台形の凹嵌部をなす規制穴11b3が一体に形成され、直流プラグP2の台形と規制穴11b3の台形の凹嵌部を合致させることによって直流プラグP2のピンが差込口11b2に対して差し込むことができるように構成する。すなわち、直流プラグP2の極性と、差込口11b2の極性を自動的に合わすようになっている。
なお、ケース体11aの裏面には、図2(b)に示すように、交流配電用ケーブルw1または直流配電用ケーブルw2をいずれかの電源入力端子部12aまたは12bのねじ無し端子に挿入するための一対の電線挿入孔11a1、11a3およびねじ無し端子とケーブルw1、w2の接続を解除し、ケーブルを引き外すための一対のリリースボタン11a2、11a4が設けられている。
次に、ケース体11a内の中間部に設けられる交直判別制御手段15は、図3の回路ブロック図に示すように、AC/DC判別部15a、AC/DC判別制御部15b、出力選別部15cからなり、これらは、ICやマイクロコンピュータ等で構成され次のように制御する。AC/DC判別部15aは電源入力端子部12、本実施形態では第1の電源入力端子部12aと第2の電源入力端子部12bに対して、あるいはいずれか一方に対して接続された電源が交流であるか直流であるかを判別し、判別した信号をAC/DC判別制御部15bに伝送する。
AC/DC判別制御部15bは、AC/DC判別部15aから伝送された判別信号を基にコンセント10の出力を選択する選択信号を生成して出力選別部15cに伝送する。出力選別部15cは、伝送された選択信号が交流に選択された信号であれば、交流電源出力端子部13に交流を選別して供給し、直流に選択された信号であれば、直流電源出力端子部14に直流を選別して供給するように制御する。
また、図中15d、15eは、発光ダイオード等からなる表示ランプで、コンセント本体10の蓋体11bに形成された交流プラグP1が挿入される差込口11b1および直流プラグP2が挿入される差込口11b2に対し、それぞれ近接させて設けられ、AC/DC判別制御部15bにより選択された電源の種別、すなわち、交流電源が選択された場合には、交流プラグP1が挿入される差込口11b1の表示ランプ15dが点灯し、直流電源が選択された場合には、直流プラグP2が挿入される差込口11b2の表示ランプ15eが点灯し、コンセント10の各差込口11b1、11b2に対して、現在、電源が供給されているか否かをランプにより表示する。
次に、AC/DC判別部15aの一例を、図4の回路図に示す。すなわち、第1の電源入力端子部12aと出力端子部x、yとの間に、極性を逆にした発光ダイオード20、21を並列に接続し、これら発光ダイオード20、21に対向して、スイッチング素子であるフォトトランジスタ22、23を設ける。これにより、AC/DC判別部15aは、交流電源入力端子部12aの入力端子部a、bに入力される電源の種別により、出力端子部x、yには、下記の[表1]に示す判別信号が出力される。なお図4の回路図中、24はリレー接点で、AC/DC判別部15aで電源の判別が終了した時点で接点がオンし、出力選別部15cに対して第1または第2の電源入力端子部12a、12bからの電源を供給するように作動する。
Figure 2012039829
なお、表1中、AC:交流 〜:交流正負の半サイクル DC:直流 +:直流のプラス極 −:直流のマイナス極 ○:出力有 ×:出力無 DC1:入力端子部aが+極で入力端子部bが−極の直流 DC2:入力端子部aが−極で入力端子部bが+極の直流である。
上記において、入力端子部a、bに交流電源が接続された場合には、交流の正の半サイクルにおいて、正の順方向に接続された発光ダイオード20が付勢されて発光し、フォトトランジスタ22がオンされ、出力端子部xが出力状態となる。また交流の負の半サイクルにおいて、正の逆方向に接続された発光ダイオード21が付勢されて発光し、フォトトランジスタ23がオンされ、出力端子部yが出力状態となり、この出力端子部x、yの両方が出力状態となることで、入力端子部a、bには交流電源が接続されたと判別し、交流であることの信号が出力される。
次に、入力端子部a、bに、入力端子部aが+極で入力端子部bが−極の直流が接続された場合には、正の順方向に接続された発光ダイオード20が付勢されて発光し、フォトトランジスタ22がオンされ、出力端子部xが出力状態となる。また正の逆方向に接続された発光ダイオード21は付勢されず、発光しないためフォトトランジスタ23がオフされ、出力端子部yは出力状態とならない。この出力端子部xのみが出力状態になることで、入力端子部a、bには、入力端子部a側が+極で入力端子部b側が−極の直流電源が接続されたと判別し、入力端子部aが+極で入力端子部bが−極の直流電源DC1であることの信号が出力される。
次に、入力端子部a、bに、入力端子部aが−極で入力端子部bが+極の直流が接続された場合には、正の順方向に接続された発光ダイオード20は付勢されず、フォトトランジスタ22がオフされ、出力端子部xは出力状態とならない。また正の逆方向に接続された発光ダイオード21は付勢されて発光し、フォトトランジスタ23がオンされ、出力端子部yが出力状態となる。この出力端子部yのみが出力状態になることで、入力端子部a、bには、入力端子部a側が−極で入力端子部b側が+極の直流電源が接続されたと判別し、入力端子部aが−極で入力端子部bが+極の直流電源DC2であることの信号が出力される。
なお、第2の電源入力端子部12bの入力端子部c、dに対しても、同様構成のAC/DC判別部15aが設けられ、上記と同様に、第2の電源入力端子部12bの入力端子部c、dに接続された電源の種別を判別し、判別した信号をAC/DC判別制御部15bに伝送する。また、AC/DC判別制御部15bは、基本的にはAC/DC判別部15aと一体で、AC/DC判別部15aの出力端子部x、yからの判別信号を基に出力の選別判定を行い、出力選別部15cへ選択信号、すなわち、交流(AC)、直流(DC1)、直流(DC2)の内、いずれかの選別された信号を伝送する。
次に、出力選別部15cの一例を、図5の回路図に示す。すなわち、コンセント10の第1の電源入力端子部12aに接続された入力端子部a、bと、交流電源出力端子部13に接続された出力端子部e、fを結ぶ交流電路30が設けられる。さらに、入力端子部a、bと直流電源出力部14に接続された出力端子部g、hを結ぶ直流電路31が設けられる。
交流電路30および直流電路31には、入力端子部a、bと各電路との間に設けられたリレー接点からなる切替スイッチ32および33が設けられ、AC/DC判別制御部15bで選別された選択信号に基づき、交流を選択した信号であれば、入力端子部a、bと交流電路30が接続されるように切り替えられ、出力端子部e、fを介して交流電源出力端子部13に交流電源ACが供給される。また、直流を選択した信号であれば、入力端子部a、bと直流電路31が接続されるように切り替えられ、出力端子部g、hを介して直流電源出力端子部14に直流電源DC1またはDC2が供給される。
換言すれば、第1の電源入力端子部12aに対して、交流配電用ケーブルw1が接続されれば、交流電源出力端子部13に対して交流電源ACが供給されるが、第1の電源入力端子部12aに対して、直流配電用ケーブルw2が接続された場合には、交流電源出力端子部13に対し直流電源が供給されることなく、必ず直流電源出力端子部14に対して直流電源を供給することができる。
また、直流電源を供給する場合、直流電源出力端子部14には、+、−の極性を合わせた直流電源を供給する必要がある。このため、本実施形態では、直流電路31に極性整合手段34が設けられている。極性整合手段34は、直流電路31に設けられたリレー接点からなる切替スイッチ34aおよび34bが設けられ、AC/DC判別制御部15bで選別された直流の選択信号、すなわち、DC1:入力端子部aが+極で入力端子部bが−極の直流と、DC2:入力端子部aが−極で入力端子部bが+極の直流である選択信号に基づき、DC1を選択した信号であれば、切替スイッチ34aおよび34bがDC1側に切り替えられ、出力端子部gを介して直流電源の+極と直流電源出力端子部14の+極が接続され、出力端子部hを介して直流電源の−極と直流電源出力端子部14の−極が接続される。
また、DC2を選択した信号であれば、切替スイッチ34aおよび34bがDC2側に切り替えられ、出力端子部gを介して直流電源の+極と直流電源出力部14の+極が接続され、出力端子部hを介して直流電源の−極と直流電源出力部14の−極が接続される。
換言すれば、第1の電源入力端子部12aに対して、直流配電用ケーブルw2が接続された場合には、交流電源出力端子部13に対し直流電源が供給されることなく、必ず直流電源出力端子部14に対して直流電源を供給することができるとともに、入力端子部a、bに対して直流電源の極性をどのような向きに接続しても、直流電源出力端子部14に対しては、直流電源出力端子部14の極性に必ず合致した極性の直流電源を供給することができる。
なお、第2の電源入力端子部12bの入力端子部c、dに対しても、同様構成のAC/DC判別部15aおよび極性整合手段34を有する出力選別部15cが設けられて構成され、第2の電源入力端子部12bに対して、交流配電用ケーブルw1が接続された場合には、直流電源出力端子部14に対し交流電源が供給されることなく、必ず交流電源出力端子部13に交流電源が供給される。
次に、本実施形態における配電システムの構成につき説明する。本実施形態の配電システム40は、図6に示すように、上記構成のコンセント10を用いた住宅用の配電システムとして構成したもので、商用交流電源Eから分電盤41を介してコンセント10の電源入力端子部12、本実施形態では、第1の電源入力端子部12aに接続される交流電路42、商用交流電源からAC/DCコンバータ43を介してコンセント10の電源入力端子部、本実施形態では、第2の電源入力端子部12bに接続される直流電路44、直流発電手段45からDC/ACコンバータ(図示を省略)を介してコンセント10の電源入力端子部12、本実施形態では、第2の電源入力端子部12bに接続される直流電路46で構成され、コンセント10には交流機器も直流機器も使用することが可能な配電システムとして構築され、屋内には交流配電と直流配電が混在したシステムとして構築される。
なお、本実施形態において、直流発電手段45は太陽光発電システムで構成した。また、コンセント10に供給される直流電源は、直流発電手段45で発電された直流電力の不足を商用交流電源Eから補うようにAC/DCコンバータ43で制御されて供給される。
上記構成の配電システム40の構築は、新築住宅の建設に際して、次のような施工手順によって構成される。先ず、住宅の骨組みが完了した時点で、交流電路42を構成する交流配電用ケーブルw1と、直流電路44を構成する直流配電用ケーブル w2を分電盤41およびAC/DCコンバータ43あるいは必要に応じて直流用分電盤(図示を省略)等から各部屋に配線し、各部屋の壁面には、コンセント10を設置するための配線ボックスを設置し、配線ボックス内にコンセントに接続するための各ケーブルw1、w2を導出させておく。なお、交流配電用ケーブルw1と直流配電用ケーブルw2は、色分けを行う。例えば、交流配電用ケーブルw1の接地側は黒ケーブル、非接地側は白ケーブル、直流配電用ケーブルw2の+極側は赤ケーブル、−極側は青ケーブルの色分けをする。
そして、各部屋の壁面設置等の工事が完了した時点で、コンセント10の設置を行う。すなわち、予めボックス内に導出された各ケーブルを壁面の開口部から導出し、交流配電用ケーブルw1をコンセント10の第1の電源入力端子部12aの電線挿入口11a1に差し込む。また、直流配電用ケーブルw2をコンセント10の第2の電源入力端子部12bの電線挿入口11a3に差し込んで配線を行う。そして、配線ボックスに対してコンセント10を埋め込んで設置し、商用電源Eから交流電源を、また太陽光発電システム45から直流電源の給電を開始することにより配線工事が完了する。
この際、コンセント10には、交直判別制御手段15が設けられているので、第1の電源入力部12aに対して、交流配電用ケーブルw1が接続されたことを選別して交流電源出力端子部13に対して交流電源が供給され、表示ランプ15dが点灯し、交流電源出力端子部13に交流電源ACが供給されていることを表示する。また、第2の電源入力端子部12bに対して、直流配電用ケーブルw2が接続されたことを選別して直流電源出力端子部14に対して直流電源が供給され、表示ランプ15eが点灯し、直流電源出力端子部14に直流電源が供給されていることを表示する。
また、例えば、誤配線で第1の電源入力端子部12aに対しても、直流配電用ケーブルw2が接続された場合には、交直判別制御手段15により交流電源出力端子部13に対し直流電源が供給されることがない。また、誤配線で第2の電源入力端子部12bに対しても、交流配電用ケーブルw1が接続された場合には、交直判別制御手段15により直流電源出力部14に対し交流電源が供給されることない。また、例えば、第1、第2の電源入力端子部12a、12bに対して交流配電用ケーブルw1(または直流配電用ケーブルw2)を接続してしまった場合には、一方の表示ランプ15dまたは15eが点灯しないから誤配線であることを認識できる。
以上のように、誤配線が生じても、交流電源は必ず交流電源出力端子部13に供給され、直流電源は必ず直流電源出力端子部14に供給される。換言すれば、施工に際しては、交流配電用ケーブルw1と直流配電用ケーブルw2を区分けすることなく、電源入力端子部の電線挿入孔にフリーに差し込むことができ、施工性を向上させることができる。同時に誤配線をなくすことができる。
また、コンセント10には、極性整合手段34を有する交直判別制御手段15が設けられているので、電源入力端子部12に対して、+、−の極性を間違えて接続しても、極性整合手段34により、直流電源出力端子部14に対しては、直流電源出力端子部14の極性に必ず合致した極性の直流電源を供給することができる。換言すれば、施工に際しては、直流配電用ケーブルw2の極性を区分けすることなく、電源入力端子部の電線挿入孔にフリーに差し込むことができ施工性を向上させることができる。同時に誤配線をなくすことができる。
そして、使用者は、上記のように設置されたコンセント10に対して、交流機器を使う場合には、コンセント10の表示ランプ15dが点灯して交流電源が供給されていることを確認し、交流プラグP1を角孔からなる差込口11b1に差し込み、交流機器に交流電源を供給して使用する。また、直流機器を使う場合には、コンセント10の表示ランプ15eが点灯して直流電源が供給されていることを確認し、直流プラグP2を丸孔からなる差込口11b2に差し込み、直流機器に直流電源を供給して使用する。
この際、上記のようにコンセント10の交流電源出力端子部13と直流電源出力端子部14には、異なる電源が供給されることがなく、各機器を破損することがない。また、直流プラグP2は、台形の凹嵌部からなる規制穴11b3に合致させることによって差し込む。これにより、直流機器の極性とコンセントの差込口11b2の極性、すなわち、直流電源出力端子部14の極性とを自動的に合わすことができ、直流機器に対して逆極性の直流電源が供給されることがなく、直流機器を破損することがない。
以上、本実施形態によれば、交流配電と直流配電が混在する配電システムの構築に際して、ケーブルの区別、コンセントの選択、電源供給源の確認等の煩雑な作業を行うことなく、簡易な作業により確実に配線することが可能なコンセントおよび配電システムを提供することができる。同時に、コンセント10の交流電源出力端子部13と直流電源出力端子部14には、異なる電源が供給されることがないため機器を破損することがない安全な配電システムを提供することが可能になる。
以上、本実施形態において、コンセント10は、電源入力端子部12として、第1の電源入力端子部12aと第2の電源入力端子部12bを設けて構成したが、1個の電源入力端子部12で構成してもよい。
電源出力端子部として、1口の交流電源出力端子部13と1口の直流電源出力端子部14を設けて構成したが、それぞれを2口、3口等、多口の電源出力端子部で構成してもよい。また、コンセントは、埋め込み形でなく、テーブルタップ形のコンセントであってもよい。
交流電源出力端子部13と直流電源出力端子部14を1個のコンセントに設けて構成したが、交流電源出力端子部13と直流電源出力端子部14を分離して設けるように構成してもよい。この場合、交直判別制御手段15は、分離された交流電源出力端子部13と直流電源出力端子部14のいずれか一方に設けるように構成する。
交直判別制御手段15は、コンセント本体11内に内蔵されていなくても、例えば、コンセント本体の背面等に別付けされて構成されていてもよい。さらには、交直判別制御手段15をコンセント本体から分離し、例えば、配線ボックス内に設置して、交流電源出力端子部13や直流電源出力端子部14とリード線を用いてボックス内で配線接続して構成するようにしてもよく、交直判別制御手段15は、コンセント本体内に内蔵されていることが好適であるが、別付けや分離されていてもよく、要は、実質的にコンセント本体に設けられていればよい。
また、表示ランプ15d、15eによって、電源の供給の有無を表示するようにしたが、例えば、交流電源出力端子部13や直流電源出力端子部14の各差込口に開閉可能なシャッターを設け、常時は各差込口を閉止し、交直判別制御手段15の選別信号に連動して交流電源が供給された場合に、交流電源出力端子13の差込口11b1を開放し、また、直流電源が供給された場合に、直流電源出力端子部14の差込口11b2を開放するようにしてもよい。これによれば、電源の供給されていない差込口はシャッターにより閉止されており、誤接続を防止することができるとともに、差込口からの塵埃等の侵入を防止することが可能となる。さらに、シャッターと表示ランプを併用するように構成してもよい。
また、台形の規制穴11b3によって、直流プラグP2の差込方向を規制したが、凸状と凹溝等を形成することによって直流プラグP2の差込方向を規制するようにしてもよく、規制するための具体的手段は、特定の手段に限定されない。
実施形態2
本実施形態は、実施形態1で構成された交直判別制御手段15を有するコンセント10を用い、交流配電がなされた住宅等において、分電盤側から必要に応じて直流電源を供給することが可能な配電システムを構成したもので、以下その構成を、実施形態1と同一部分には同一の符合を付し、共通する部分の詳細な説明を省略して説明する。
本実施形態の配電システム50は、図7に示すように、商用交流電源Eから分電盤41を介して実施形態1で構成された交直判別制御手段15を有するコンセント10の電源入力端子部12に接続される交流電路47と、分電盤41に設けられることにより、前記交流電路47を介してコンセント10の電源入力端子部12に接続されるAC/DCコンバータ43で構成する。
この配電システム50は、交流配電がなされた、例えば、住宅の1部屋を、将来、直流機器を使用することが可能な部屋に設定しようとする場合に施工される。すなわち、分電盤41における対象の部屋のACブレーカ41aに替えて、AC/DCコンバータ43を設置する。また、コンセントは、実施形態1で構成された交直判別制御手段15を有するコンセント10を設置する。
これにより、対象の部屋で交流機器を使用している時期においては、図7(a)に示すように、分電盤41のACブレーカ41aとコンセント10が接続されている交流電路47を介して、交流電源がコンセント10に供給され、交直判別制御手段15により電源入力部12には交流電源が供給されることが判別され、交流電源出力端子部13に交流電源を供給し、表示ランプ15dを点灯して交流出力端子部13に交流電源が供給されていることを使用者に表示する。この際、直流電源出力端子部14には、電源が供給されていないので、シャッターS1によってその差込口が閉止されている。
そして、対象の部屋で直流機器の使用が可能となった時期に、図7(b)に示すように、分電盤41のブレーカ41aに替えてAC/DCコンバータ43を設置する。これにより、元々、分電盤41のACブレーカ41aとコンセントが接続されていた交流電路47を介し、ACブレーカ41aに替えて設置されたAC/DCコンバータ43からの直流電源がコンセント10に対して供給される。直流電源がコンセント10に供給されると、交直判別制御手段15により、電源入力部12には直流電源が供給されることが判別され、直流電源出力端子部14に直流電源を供給し、表示ランプ15eを点灯して直流出力端子部14に直流電源が供給されていることを使用者に表示する。この際、交流電源出力端子部13には、電源が供給されていないので、シャッターS2によってその差込口を閉止する。
この配電システム50によれば、将来、直流機器の使用が可能になったときに、簡単かつ確実に、対象の部屋等を直流配電とすることができ、また、コンセントは直流専用のコンセントに交換することなく、そのまま使用することが可能となり施工も簡単でかつコスト的にも有利な配電システムを構築することが可能となる。
なお、本実施形態において、AC/DCコンバータ43を既設のブレーカ41aに交換して直流電源を供給するようにしたが、図8に示すように、既設のブレーカ41aと交換することなく、分電盤41に新たにAC/DCコンバータ43を設置して、既設の交流電路47に接続する。そして、既設のブレーカ41aを遮断することによって、AC/DCコンバータ43の直流電源を、既設の交流電路47を介してコンセント10に供給するようにしてもよい。
また、コンセント10は、実施形態1で構成した電源入力端子部12として、第1の電源入力端子部12aと第2の電源入力端子部12bを設けて構成しても、1個の電源入力端子部12で構成してもよい。本実施形態におけるその他の構成、作動、作用効果、変形例等は、実施形態1と同様である。
なお、実施形態1の配電システム40と実施形態2の配電システム50を組み合わせた配電システムを構成してもよい。例えば、住宅における特定の部屋を実施形態2の配電システム50で構成し、他の部屋は実施形態1の配電システム40で構成するようにしてもよい。以上、本発明の好適な実施形態を説明したが、本発明は上述の各実施形態に限定されることなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、種々の設計変更を行うことができる。
10 コンセント
11 コンセント本体
12 電源入力端子部
12a 第1の電源入力端子部
12b 第2の電源入力端子部
13 交流電源出力端子部
14 直流電源出力端子部
15 交直判別制御手段
w1 交流配電用ケーブル
w2 直流配電用ケーブル
E 商用交流電源
40 配電システム
41 分電盤
42 交流電路
43 AC/DCコンバータ
44 直流電路
45 直流発電手段
46 直流電路
47 交流電路
50 配電システム

Claims (4)

  1. コンセント本体と;
    コンセント本体に設けられ、配電用ケーブルが接続される電源入力端子部と;
    コンセント本体に設けられ、交流負荷のプラグが接続される交流電源出力端子部と;
    コンセント本体に設けられ、直流負荷のプラグが接続される直流電源出力端子部と;
    コンセント本体に設けられ、電源入力端子部から入力される交流と直流の種別を判別し、交流電源を前記交流電源出力端子部に供給し、直流電源を前記直流電源出力端子部に供給する交直判別制御手段と;
    を具備していることを特徴とするコンセント。
  2. 前記電源入力端子部は、複数個の電源入力端子部を具備し、前記交直判別制御手段は、各電源入力端子部から入力される交流と直流の種別を判別し、交流電源を交流電源出力端子部に供給し、直流電源を直流電源出力端子部に供給するようにしたことを特徴とする請求項1に記載のコンセント。
  3. 商用交流電源から分電盤を介して請求項1または2に記載のコンセントの電源入力端子部に接続される交流電路と;
    商用交流電源からAC/DCコンバータを介して請求項1または2に記載のコンセントの電源入力端子部に接続される直流電路と;
    直流発電手段から請求項1または2に記載のコンセントの電源入力端子部に接続される直流電路と;
    を具備していることを特徴とする配電システム。
  4. 商用交流電源から分電盤を介して請求項1または2に記載のコンセントの電源入力端子部に接続される交流電路と;
    分電盤に設けられることにより、前記交流電路を介して請求項1または2に記載のコンセントの電源入力端子部に接続されるAC/DCコンバータと;
    を具備していることを特徴とする配電システム。

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN104995076A (zh) * 2013-01-07 2015-10-21 罗尔夫·施特罗特曼 设置用于通过肌力运动的设备、特别是车辆
US11138537B2 (en) 2014-09-17 2021-10-05 International Business Machines Corporation Data volume-based server hardware sizing using edge case analysis

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