JP2012038988A - 光源装置及び光cvd装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】自然放出増幅光を発生させる光源装置及び高速成膜が可能な光CVDを提供すること。
【解決手段】本発明にかかる光源装置は、ガスチャンバ102及びウインド107を有する。筒状のガスチャンバ102は、シランガスが充填され、内部でシランガスを放電させる。ウインド107は、ガスチャンバ102の一端に設けられる。ウインド107は、放電によりガスチャンバ102の長手方向に発生する自然放出増幅光(ASE)を、ガスチャンバ102の外部に透過させる。
【選択図】図1

Description

本発明は、光源装置及び光CVD装置に関し、特に自然放出増幅光の光源装置及びこれを用いた光CVD装置に関する。
半導体製造工程では様々な材料を基板上に成膜する。このような成膜に用いられる成膜装置として、スパッタやCVD(Chemical Vapor Deposition)が主に利用されている。CVDは、成膜原理の違いによって、熱CVD、プラズマCVD及び光CVDに分けられる。なお、光CVD装置における光源には、ランプやレーザが用いられていた。
従来、SiO(酸化シリコン)膜やSiN(窒化シリコン)膜の成膜への、光CVDの適用が試行されている(例えば、特許文献1)。特許文献1では、例えば、エキシマランプを光源として用いた光CVDが実験的に試されている。この光CVDでは、エキシマランプにより、波長126nmの真空紫外光(以下、VUV光と呼ぶ)が発生する。材料ガスには、シランガスが用いられている。発生したVUV光は、シランガス雰囲気中に配置された基板上に照射される。これにより、基板上への成膜が行われる。図5は、シランガスの紫外光の吸収断面積の波長依存性を示すグラフである。
上述のように、光CVDにおいて波長190nm以下のVUV光を利用したい場合、従来は主にエキシマランプが光源として用いられていた。エキシマランプは、例えば、内部にキセノンガスを満たすことで、波長172nmのVUV光(Xeからの発光)が発生する。また、クリプトンガスを満たすことで、波長147nmのVUV光(Krからの発光)が発生する。さらに、アルゴンガスを満たすことで、波長126nmのVUV光(Arからの発光)が発生する。これらのガスと発生するVUV光との関係は広く知られている。なお、非特許文献1及び2については後述する。
特開2007−302958号公報
D. J. Bradley, et al., "Megawatt VUV xenon laser employing coaxial electron-beam excitation" Optics Communications, 1974, Vol. 11, No. 4, PP.335-338. 「レーザー研究」、レーザー学会、第18巻、第6号、第29〜35頁
従来、光CVDにおいてエキシマランプにより発生するVUV光を用いる場合は、基板上におけるVUV光の光強度が、およそ100mW/cm以下と低いことが課題であった。
エキシマランプは、誘電体バリア放電により、石英ガラスからなるランプ管の内壁の広い面積で発光する。そのため、エキシマランプをから放射された光を、損失無く狭い面積に集光することができない。従って、基板上におけるVUV光の光強度を強くすることができない。なお、エキシマランプに関しては、例えば、ウシオ電機株式会社で製品化されており、ホームページにおいて詳細資料が公開されている。
一方、VUV光をレーザ装置によって発生させることもできる。VUV光を発生させることができるレーザ装置としては、アルゴンをレーザガスとして用いたレーザ(Arレーザ)が存在する。Arレーザは、波長126nmで発振する。また、クリプトンをレーザガスとして用いたレーザ(Krレーザ)やクリプトンをレーザガスとして用いたレーザ(Xeレーザ)などが存在する。ところが、Arレーザ、Krレーザ又はXeレーザ等の希ガスエキシマレーザでは、レーザ動作させるための励起方式として電子ビーム励起を使用するものしか実用化されていない(これらのレーザは電子ビーム励起VUVレーザと呼ばれる)。これらの希ガスエキシマレーザは、ArFエキシマレーザやKrFエキシマレーザ等のリソグラフィで用いられるレーザとは異なり、放電によってレーザ発振をさせる方式は実用に至っていない。
電子ビーム励起では、繰り返し数が多くとも10Hz程度である。そのため、リソグラフィで用いられるような2000〜4000Hzのレーザに比べると、平均パワーが桁違いに小さく、光CVDに利用することはできない。あるいは、光CVDに利用したとしても、成膜速度が極めて低速であった。なお、電子ビーム励起VUVレーザに関しては、例えば、非特許文献1に示されている。
本発明は上記の課題に鑑みて為されたものであり、本発明の目的は、自然放出増幅光を発生させる光源装置及び高速成膜が可能な光CVDを提供することである。
本発明の第1の態様である光源装置は、ガスが充填され、内部で前記ガスを放電させる筒状のガスチャンバと、前記ガスチャンバの一端に設けられ、前記放電により前記ガスチャンバの長手方向に発生する自然放出増幅光を前記ガスチャンバの外部に透過させる第1のウインドと、を備えるものである。これにより、自然放出増幅光を発生させることができる。
本発明の第2の態様である光源装置は、前記ガスチャンバ内に設けられ、当該ガスチャンバの長手方向に延在する一対の電極を更に備え、前記一対の電極に電圧が印加されることにより前記放電が生じることを特徴とするものである。これにより、自然放出増幅光を発生させることができる。
本発明の第3の態様である光源装置は、上記の光源装置であって、前記ガスは、希ガスであることを特徴とするものである。これにより、真空紫外光領域の自然放出増幅光を発生させることができる。
本発明の第4の態様である光源装置は、上記の光源装置であって、前記希ガスは、アルゴン、クリプトン及びキセノンのいずれかを主成分とすることを特徴とするものである。これにより、真空紫外光領域の自然放出増幅光を発生させることができる。
本発明の第5の態様である光源装置は、上記の光源装置であって、前記ガスチャンバの前記第1のウインドが設けられた一端とは異なる他端に設けられ、前記自然放出増幅光を反射する反射部材をさらに備えることを特徴とするものである。これにより、自然放出増幅光を効率的に増幅することができる。
本発明の第6の態様である光源装置は、上記の光源装置であって、前記ガスチャンバの前記第1のウインドが設けられた一端とは異なる他端に設けられ、前記自然放出増幅光を前記ガスチャンバの外部に透過させる第2のウインドをさらに備えることを特徴とするものである。これにより、当該光源装置の両端から自然放出増幅光を取り出すことができる。
本発明の第7の態様である光CVD装置は、上記の光源装置と、外部から材料ガスが供給される反応チャンバと、前記反応チャンバに設けられ、前記光源装置から出射する自然放出増幅光を、当該反応チャンバの内部に配置される基板に集光する集光レンズと、を備えるものである。これにより、基板上への成膜を行うことができる。
本発明の第8の態様である光CVD装置は、上記の光CVD装置であって、前記材料ガスはケイ素の水素物を含むことを特徴とするものである。これにより、基板上への成膜を行うことができる。
本発明の第9の態様である光CVD装置は、上記の光CVD装置であって、前記材料ガスは単一の級数のケイ素の水素物を含むことを特徴とするものである。これにより、基板上への成膜を行うことができる。
本発明の第10の態様である光CVD装置は、上記の光CVD装置であって、前記材料ガスはモノシラン(SiH)、ジシラン(Si)及びトリシラン(Si)のいずれかであることを特徴とするものである。これにより、基板上への成膜を行うことができる。
本発明の第11の態様である光CVD装置は、上記の光CVD装置であって、前記材料ガスは相互に級数が異なるケイ素の水素物を含むことを特徴とするものである。これにより、基板上への成膜を行うことができる。
本発明の第12の態様である光CVD装置は、上記の光CVD装置であって、前記材料ガスはモノシラン(SiH)、ジシラン(Si)及びトリシラン(Si)の混合ガス、又はいずれか2つの混合ガスであることを特徴とするものである。これにより、基板上への成膜を行うことができる。
本発明の第13の態様である光CVD装置は、上記の光CVD装置であって、前記材料ガスは、窒素及びアンモニアのいずれか一方又は両方をさらに含むことを特徴とするものである。これにより、基板上への成膜を行うことができる。
本発明によれば、自然放出増幅光を発生させる光源装置及び高速成膜が可能な光CVDを提供することができる。
実施の形態1にかかる光CVD装置100の断面構造を示す断面図である。 実施の形態2にかかるVUV光源201の断面構造を示す断面図である。 全反射プリズム120の斜視図である。 実施の形態3にかかるVUV光源301の断面構造を示す断面図である。 シランガスの光の吸収断面積の波長依存性を示すグラフである。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。各図面においては、同一要素には同一の符号が付されており、必要に応じて重複説明は省略される。
なお、以下でシランとは、ケイ素の水素化物の総称を意味する。すなわち、シランには、モノシラン(SiH)、ジシラン(Si)及びトリシラン(Si)等の、異なる級数を有するケイ素の水素化物が含まれる。従って、シランガスには、モノシランガス、ジシランガス及びトリシランガス等が含まれることを意味する。
実施の形態1
本発明の実施の形態1について、図1を用いて説明する。図1は、実施の形態1にかかる光CVD装置100の断面構造を示す断面図である。光CVD装置100では、光源装置であるVUV光源101を有する。このVUV光源101では、一般的なガスレーザのレーザチャンバと同様な、筒状のガスチャンバ102が用いられている。ガスチャンバ102の中には、細長い一対の電極103a及び103bが配置されている。一方の電極(電極103a)は、高電圧電源104と電気的に接続されている。もう一方の電極(電極103b)は、アース105と接続されている。電極103a及び電極103bの長さは約1m程度であるのに対し、電極103aと電極103b電極との間隔は2〜5mm程度と狭くなっている。なお、高電圧電源104は、実際には高電圧が印加されたコンデンサを有しており、図示されていないスイッチ動作によって、このコンデンサからパルス状の大電流が出力されるように構成されている。
ガスチャンバ102の一端には、ミラー106が、反射部材として光軸に対して垂直に取り付けられている。ここで、光軸とは、細長い一対の電極103a及び103bの長手方向と平行で、かつこの長手方向に対して垂直な断面の中心を貫く軸である。また、ガスチャンバ102の他端には、ウインド107が取り付けられている。ミラー106は、波長126nmにおいて高い反射率を有するアルミミラーあるいは多層膜ミラーを用いることが好ましい。
ウインド107は、波長126nmにおいて高い透過率を有するフッ化マグネシウム(MgF)の平板を用いることが好ましい。なお、図1では、ウインド107は、光軸に対して少し傾けて取り付けられているが、これはVUV光源101がレーザ装置ではないことを強調するために傾けて描いたものに過ぎない。よって、ミラー106と同様に、ウインド107を光軸に対して垂直に配置しても良い。
ガスチャンバ102内には、例えば8〜10気圧のアルゴンガスが充填される。この状態で、高電圧電源104からの高電圧パルスを電極103aに印加と、一対の電極103a及び103bの間で、強いパルス放電が発生する。これによって、電極103a及び103bの長手方向に、波長126nmの自然放出増幅光(Amplified Spontaneous Emission、以下ASEと称する)1が発生する。発生したASE1は、ウインド107を透過することにより、取り出される。
ここで、ASEについて説明する。ASEは、放電によって発生する自然放出光が単に強まったものである。そのため、レーザ発振の閾値まで光が強められなくても、電極間から取り出して利用することができる。特にエキシマレーザでは、誘導放出断面積が比較的大きいため、共振器を組まなくてもレーザ光に似たような強い光が発生することが知られている。本実施の形態は、この強い光(ASE)を利用するものである。なお、ASEに関しては、例えば、非特許文献2において説明されている。
よって、従来のエキシマレーザのようなパルス放電型レーザと同様に、100Hz以上の高い繰り返し数でASEを発生させることは容易である。特に、単なる自然放出(すなわち、全方向に広がって進む光)とは異なり、ASEは電極の長手方向のみに強められる。つまり、発生する自然放出光の大部分が電極の長手方向に集まるので、レーザ光と同様に、取り出される光を効率よく導くことができる。しかも、ある程度の小さな領域に集光させることも可能である。また、取り出されるASEのパワーは、電極の長くしたり、あるいはガスチャンバ内部を満たすガスの圧力を高くすることで、増大させることが可能である。
なお、アルゴンガスの充填圧は高い方が良いが、10気圧以上の充填圧を実現するには特別に強固な構造のガスチャンバが必要となり、コストアップの原因となる。そのため、実用上はアルゴンガスの充填圧を10気圧未満とすることが好ましい。
このASE1は、ある程度伝播するとビーム径が大きくなり(ASE1a)、落とし込みミラー108で反射されて下方に進む。そして、ASE1aは集光レンズ109を通過して、反応チャンバ110内に導かれる。反応チャンバ110内にはステージ111が配置されている。ステージ111上には、移動テーブル112が配置されている。さらに、移動テーブル112上には、成膜の対象物である基板113が配置されている。ASE1aは、集光レンズ109により、基板113上にASE1bとして集光される。
反応チャンバ110は、バルブ114aを介して、真空ポンプ(図示されていない)と接続されている。反応チャンバ110の内部は、バルブ114aが開くことにより、真空に引かれる。反応チャンバ110の内部が高真空になってから、バルブ114bを開いて、材料ガスであるシランガスとアンモニア(NH)を導入する。反応チャンバ110にシランガスが満たされた状態で、ASE1bを基板113上に照射することで、光CVD反応が起こる。すなわちシランガスが分解し、SiN(例えばSi)膜が基板113に生成される。
従って、光CVD装置100によれば、ASEを用いた成膜が可能である。上述のように、VUV光源101は、放電型レーザと同等のkHz級の繰り返し数でASEを照射することができる。これにより、光強度を大きくすることが可能である。よって、エキシマランプを用いた光CVD装置に比べて、成膜速度を10〜100倍ほど大きくすることができる。従って、光CVD装置100によれば、高速な成膜が可能である。また、VUV光源101は、光CVD装置だけでなく、VUV光によるエッチング等の光源としても利用できる。この場合、エッチングスピードを増大させることができる。
ASEは、レーザ光と比べて、ビームスポット内の光強度分布が均一である。また、レーザ光とは異なり、ASE光のスペクトル幅は数nmと広く、干渉性が低い。そのため、ASEを用いることにより、レーザ光の欠点であるスペックルノイズや干渉縞が発生することを防ぐことができる。その結果、光CVD装置100によれば、レーザ光を用いた光CVDと比べて、より均一な組成及び厚みを有する膜を基板上に成膜することが可能である。
また、VUV光源101は、レーザ装置と比べて、高価なミラーの数を削減することができる。さらに、レーザ装置に比べ、ミラーやウインドの調整が容易で、かつ光によって受けるこれらのダメージも小さい。よって、光CVD装置100では、メンテナンス周期の延伸を図ることができ、装置運用の観点から有利である。
さらに、ASEは、偏光状態に偏りが無い。そのため、ASEが微細な開口が存在する基板表面に照射される場合でも、開口部近傍におけるステップカバレッジの偏光依存性を考慮する必要がない点で有利である。
実施の形態2
実施の形態2にかかる光CVD装置について説明する。実施の形態2にかかる光CVD装置は、実施の形態1にかかる光CVD装置100のVUV光源101をVUV光源201に置換したものである。実施の形態2にかかる光CVD装置のその他の構成は、光CVD装置100と同様であるので、説明を省略する。
図2は、実施の形態2にかかるVUV光源201の断面構造を示す断面図である。VUV光源201は、VUV光源101のミラー106を、全反射プリズム120に置換したものである。VUV光源201で生成されたASEは、ASE2として出射される。VUV光源201のその他の構成は、VUV光源101と同様であるので、説明を省略する。
図3は、全反射プリズム120の斜視図である。図3に示したように、右側から入射したビームは全反射プリズム120内部で全反射され、入射方向と反対の方向に出射する。ビームの損失は、全反射プリズム120内部での吸収損失が大半であり、約80%の高い反射率が得られる。
すなわち、本実施の形態は、VUV光源用のミラーとして一般的なアルミ反射膜ではなく、プリズム内の全反射を利用したものである。これにより、ビームの反射率を、従来の約50%(アルミ反射膜)から約80%(全反射プリズム)に大幅に向上させることができる。これによって、VUV光源201で発生するASE2のパワーを、VUV光源101で発生するASE1の約2倍に増大させることができる。
実施の形態3
実施の形態3にかかる光CVD装置について説明する。実施の形態3にかかる光CVD装置は、実施の形態1にかかる光CVD装置100のVUV光源101をVUV光源301に置換したものである。実施の形態3にかかる光CVD装置のその他の構成は、光CVD装置100と同様であるので、説明を省略する。
図4は、実施の形態3にかかるVUV光源301の断面構造を示す断面図である。VUV光源301は、VUV光源101のミラー106を、ウインド130に置換したものである。ウインド130は、ウインド107と同一の構成を有する。ウインド107からはASE4aが取り出される。ウインド130からはASE4bが取り出される。ASE4aは、落とし込みミラー108により反応チャンバ110内に導かれる。VUV光源301のその他の構成は、VUV光源101と同様であるので、説明を省略する。
本実施の形態にかかるVUV光源301によれば、1台のVUV光源から2本のASEを取り出すことができる。そのため、図示していない別の反応チャンバにASE4bを供給できる。これは、前述した実施の形態1及び2のように、1台のVUV光源から1本のASE光を取り出す場合に比べて、それぞれのASE(ASE4a、ASE4b)のパワーは低いが、ASE4aとASE4bとのパワーの和は高くなる。従って、2台の反応チャンバにおける成膜速度の和としては、1台の反応チャンバの場合よりも大きくすることができる。
なお、本発明は上記実施の形態に限られたものではなく、趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更することが可能である。例えば、上述の光CVD装置の反応チャンバに導入されるガスはモノシラン(SiH)に限られない。例えば、ジシラン(Si)やトリシラン(Si)などの、級数の異なる他のケイ素の水素化物ガスを用いることができる。また、ケイ素数の異なる2種以上のガスを混合して用いることも可能である。すなわち、モノシラン、ジシラン及びトリシランの混合ガスを用いることも可能である。モノシラン、ジシラン及びトリシランのいずれか2つの混合ガスを用いることも可能である。
さらに、上述の実施の形態では、光CVD装置の反応チャンバに導入されるアンモニア(NH)を窒素(N)に置換しても、同様にSiN膜を成膜することが可能である。さらに、光CVD装置の反応チャンバにアンモニアや窒素を導入せずに成膜を行うことも可能である。この場合、基板113上に、シリコン膜を成膜することが可能である。窒素とアンモニアを混合して反応チャンバに供給することも可能である。
また、VUV光源のガスチャンバに充填するガスは、アルゴンガスに限られず、他の希ガスを充填することも可能である。例えば、クリプトン(Kr)又はキセノン(Xe)を充填することも可能である。なお、キセノンを用いる場合には、反応チャンバに導入する材料ガスとしては、例えばジシランやトリシランなどの、2以上の級数を有するケイ素の水素化物ガスを用いることが好ましい。
また、上述の実施の形態において、ASE光は波長選択フィルタを介して取り出してもよい。波長選択フィルタを挿入することで余分な波長を除去し、当該余分な波長による影響を防止することが可能である。このフィルタには、例えばダイクロイックミラーを用いることができる。
1、1a、1b、2、4a、4b ASE(自然放出増幅光)
100 光CVD装置
101、201、301 VUV光源
102 ガスチャンバ
103a、103b 電極
104 高電圧電源
105 アース
106、130 ミラー
107 ウインド
108 落とし込みミラー
109 集光レンズ
110 反応チャンバ
111 ステージ
112 移動テーブル
113 基板
114a、114b バルブ
120 全反射プリズム

Claims (13)

  1. ガスが充填され、内部で前記ガスを放電させる筒状のガスチャンバと、
    前記ガスチャンバの一端に設けられ、前記放電により前記ガスチャンバの長手方向に発生する自然放出増幅光を前記ガスチャンバの外部に透過させる第1のウインドと、を備える、
    光源装置。
  2. 前記ガスチャンバ内に設けられ、当該ガスチャンバの長手方向に延在する一対の電極を更に備え、
    前記一対の電極に電圧が印加されることにより前記放電が生じることを特徴とする、
    請求項1に記載の光源装置。
  3. 前記ガスは、希ガスであることを特徴とする、
    請求項1又は2に記載の光源装置。
  4. 前記希ガスは、アルゴン、クリプトン及びキセノンのいずれかを主成分とすることを特徴とする、
    請求項3に記載の光源装置。
  5. 前記ガスチャンバの前記第1のウインドが設けられた一端とは異なる他端に設けられ、前記自然放出増幅光を反射する反射部材をさらに備えることを特徴とする、
    請求項1乃至4のいずれか一項に記載の光源装置。
  6. 前記ガスチャンバの前記第1のウインドが設けられた一端とは異なる他端に設けられ、前記自然放出増幅光を前記ガスチャンバの外部に透過させる第2のウインドをさらに備えることを特徴とする、
    請求項1乃至4のいずれか一項に記載の光源装置。
  7. 請求項1乃至6のいずれか一項に記載の光源装置と、
    外部から材料ガスが供給される反応チャンバと、
    前記反応チャンバに設けられ、前記光源装置から出射する自然放出増幅光を、当該反応チャンバの内部に配置される基板に集光する集光レンズと、を備える、
    光CVD装置。
  8. 前記材料ガスはケイ素の水素物を含むことを特徴とする、
    請求項7に記載の光CVD装置。
  9. 前記材料ガスは単一の級数のケイ素の水素物を含むことを特徴とする、
    請求項8に記載の光CVD装置。
  10. 前記材料ガスはモノシラン(SiH)、ジシラン(Si)及びトリシラン(Si)のいずれかであることを特徴とする、
    請求項9に記載の光CVD装置。
  11. 前記材料ガスは相互に級数が異なるケイ素の水素物を含むことを特徴とする、
    請求項8に記載の光CVD装置。
  12. 前記材料ガスはモノシラン(SiH)、ジシラン(Si)及びトリシラン(Si)の混合ガス、又はいずれか2つの混合ガスであることを特徴とする、
    請求項11に記載の光CVD装置。
  13. 前記材料ガスは、窒素及びアンモニアのいずれか一方又は両方をさらに含むことを特徴とする、
    請求項8乃至12のいずれか一項に記載の光CVD装置。
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