JP2012034117A - 可視光送信機、可視光送信システム、及び可視光送信方法 - Google Patents

可視光送信機、可視光送信システム、及び可視光送信方法 Download PDF

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Sonhiro Kubo
尊広 久保
Tomohiro Taniguchi
友宏 谷口
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Abstract

【課題】可視光帯で高速な変調信号を送信可能な可視光送信機、可視光通信システム、及び可視光通信方法を提供することを目的とする。
【解決手段】本発明に係る可視光送信機、可視光通信システム、及び可視光通信方法は、赤外光の光源を、数Gb/s以上の速度で変調した後、ある入力波長の信号光に対して、入力波長と同じ信号光と入力波長の1/2の波長の信号光(可視信号光)を出力する非線形光学効果を有するPPLN導波路を通過させ、当該可視信号光を波長フィルタによって分離することとした。
【選択図】図1

Description

本発明は、赤外信号光を可視信号光へ変換してデータ通信を行う可視光送信機、光送信システム、及び可視光送信方法に関するものである。
可視光通信とは、人間の眼が可視光を視認できる性質を生かした通信方式であり、非特許文献1で示すように、実用化に向けた研究が行われている。また標準化活動も、非特許文献2で示すように、IEEE802.15によって進められている。ところで、これら可視光通信に使用される光源は、LED(Light Emitting Diode)が主流である。理由の一つとして考えられるのは、LEDが可視光帯で発光する他の光源と比べ高速な数十Mb/sの変調帯域を有することである。
Toshihiko Komine, Masao Nakagawa, "Fundamental Analysis for Visible−Light Communication System using LED Lights", IEEE Transactions on Consumer Electronics, Vol.50, No.1, February 2004. http://www.ieee802.org/15/pub/TG7.html Hoa Le Minh、Dominic O’Brien、Grahame Faulkner、Lubin Zeng、Kyungwoo Lee、Daekwang Jung、YunJe Oh、Eun Tae Won、"100−Mb/s NRZ Visible Light Communications Using a Postequalized White LED"、IEEE Photonics Technology Letters、Vol.21、No.15、August 2009. 久保尊広、谷口友宏、桜井尚也、木村秀明、坪川信、「光アクセスシステムにおけるサービス可視化方式の提案」、2007電子情報通信学会ソサイエティ大会B−10−66(2007)、2007年9月13日、p260
しかしながら、発光光源のLEDの応答周波数は数十MHz程度である。非特許文献3に示すように、従来の可視光通信のLEDでは、二値変調方式と仮定すると変調速度が数十Mb/sに制限されていた。このため、数Gb/s以上の高速な可視光通信を行うには、LEDをアレイ状に並べた空間多重や多値変調を行う必要があり構造が複雑になるという課題があった。また、可視光通信をアクセス区間の光通信と組み合わせる場合、光信号を電気信号に変換し、その電気信号を用いてLEDを変調するという方法をとるため、伝送に光−電気変換の分の遅延が発生するという課題もあった。
そこで、上記課題を解決するために、本発明は、可視光帯で高速な変調信号を送信可能な可視光送信機、可視光通信システム、及び可視光通信方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係る可視光送信機、可視光通信システム、及び可視光通信方法は、赤外光の光源を、数Gb/s以上の速度で変調した後、ある入力波長の信号光に対して、入力波長と同じ信号光と入力波長の1/2の波長の信号光(可視信号光)を出力する非線形光学効果を有するPPLN導波路を通過させ、当該可視信号光を波長フィルタによって分離することとした。
具体的には、本発明に係る可視光送信機は、非線形光学効果を利用し、赤外信号光から、前記赤外信号光と同じ伝送速度の可視信号光を発生させる波長変換器と、前記波長変換器で発生した前記可視信号光を透過させる波長フィルタと、を備える。
本可視光送信機は、1−10Gb/sの伝送速度を有する赤外信号光を波長変換器で可視信号光に変換するため、赤外信号光の伝送速度を可視信号光で実現することができる。従って、本発明は、可視光帯で高速な変調信号を送信可能な可視光送信機を提供することができる。
本発明に係る可視光送信機の前記波長変換器は、前記赤外信号光から第n高調波(nは2以上の整数)を発生させて前記可視信号光とすることを特徴とする。
本発明に係る可視光送信機の前記波長変換器は、所定の波長の光を出力する和周波用光源を有し、前記和周波用光源からの光と前記赤外信号光とで和周波を発生させて前記可視信号光とすることを特徴とする。
また、本発明に係る可視光送信機は、赤外光を発生する赤外光源と、前記赤外光源からの赤外光を送信信号で変調した前記赤外信号光を前記波長変換器に入力する光変調器と、をさらに備える。
本発明は、赤外光を送信信号で変調した後に可視信号光に変換するため、従来のLEDで実現されていない1−10Gb/sの伝送速度を有する可視光送信機を提供することができる。
本発明に係る可視光通信システムは、前記可視光送信機と、前記可視光送信機が出力する前記可視信号光を伝搬する可視光伝送路と、前記可視光伝送路からの前記可視信号光を受信する可視光受信機と、を備える。
本発明は、前記可視光送信機を備える可視光通信システムであるため、可視光帯で高速な変調信号を送信可能な可視光通信システムを提供することができる。
本発明に係る可視光通信システムは、前記赤外信号光が光アクセスネットワークから入力される前記可視光送信機と、前記可視光送信機が出力する前記可視信号光を伝搬する可視光伝送路と、前記可視光伝送路からの前記可視信号光を受信する可視光受信機と、を備える。
本発明は、前記可視光送信機を備える可視光通信システムであり、光アクセスネットワーク経由で局舎から送信された赤外信号光を、波長変換によりに可視光通信用の信号に変換して出力することで、光−電気変換を用いた可視光通信システムに比べて伝送遅延を小さくすることができる。
本発明に係る可視光変換方法は、光アクセスネットワークからの赤外信号光を、非線形光学効果を利用して前記赤外信号光と同じ伝送速度の可視信号光に変換する。
本発明は、光アクセスネットワーク経由で局舎から送信された赤外信号光を、波長変換により可視光通信用の信号に変換して出力する可視光変換方法である。このため、本発明は、可視光帯で高速な変調信号を送信可能な可視光変換を提供することができ、光−電気変換を用いた可視光変換方法に比べて伝送遅延を小さくすることができる。
本発明に係る可視光変換方法は、赤外光源からの赤外光を送信信号で変調した赤外信号光を、非線形光学効果を利用して前記赤外信号光と同じ伝送速度の可視信号光に変換する。
本発明は、赤外光を送信信号で変調した後に可視信号光に変換するため、従来のLEDで実現されていない1−10Gb/sの伝送速度を有する可視光通信の可視光変換方法を提供することができる。
本発明に係る可視光変換方法は、前記非線形光学効果が、前記赤外信号光から第n高調波(nは2以上の整数)を発生させて前記可視信号光とする第n高調波発生であることを特徴とする。
本発明に係る可視光変換方法は、前記非線形光学効果が、所定の波長の光と前記赤外信号光とで和周波を発生させて前記可視信号光とする和周波発生であることを特徴とする。
本発明は、可視光帯で高速な変調信号を送信可能な可視光送信機、可視光通信システム、及び可視光通信方法を提供することができる。
本発明に係る可視光送信機を説明する図である。 本発明に係る可視光送信機が備える波長変換器を説明する図である。 本発明に係る可視光送信機が備える波長変換器を説明する図である。 本発明に係る可視光送信機が備える波長変換器を説明する図である。 本発明に係る可視光送信機が備える波長変換器を説明する図である。 本発明に係る可視光送信機を説明する図である。 本発明に係る可視光送信機を説明する図である。 光パルスの波長変換を説明する図である。 光パルスの波長変換を説明する図である。 可視光通信システムを説明する図である。 本発明に係る可視光通信システムを説明する図である。
添付の図面を参照して本発明の実施形態を説明する。以下に説明する実施形態は本発明の実施例であり、本発明は、以下の実施形態に制限されるものではない。なお、本明細書及び図面において符号が同じ構成要素は、相互に同一のものを示すものとする。
(実施形態1)
図1は実施形態1の可視光送信機301の概略を示すブロック図である。可視光送信機301は、赤外光源10、光変調器11、データ信号入力装置12、波長変換器13、波長フィルタ14を備える。
赤外光源10はλ(nm)の波長の赤外光を出力する。赤外光源10は、例えばレーザーダイオード(LD)である。λの値は、800−1600nmを用いる。赤外光源10から出力された光は、光変調器11に入力される。光変調器11は、データ信号入力装置12からのデータ信号(送信信号)を基に、赤外光源10から出力された赤外光に強度変調を施し、赤外信号光として出力する。光変調器11は、例えば、マッハツェンダー型変調器、電界吸収型変調器などがあり、いずれも1−10Gb/sの速度で変調することができる。
光変調器11から出力された信号光は、波長変換器13に入力される。波長変換器13は、入力された信号光が非線形光学効果を生じさせ、入力波長の信号光と入力波長の1/2の波長の信号光(λ/2(nm))とを出力する。ここで、λ/2(nm)は、400−800nmの可視光域である。尚、ここで述べる非線形光学効果の例としては、入力光が持つ周波数の2倍の周波数の光が生成される「第二高調波発生」と呼ばれる現象が挙げられる。その他の非線形光学効果の例としては、「第n高調波(nは3以上の整数)」など、さらに高次の高調波を発生させることが考えられる。非線形光学効果を起こす波長変換器13は、例えば周期分極反転ニオブ酸リチウム(PPLN)導波路を用いることができる。さらに、PPLNは分極反転周期をチャープさせた構造により、入力信号光の波長変換を許容する帯域を10nm程度まで拡張することができる。波長変換を許容する帯域とは、波長変換効率が最大値の1/2以上の値をとる帯域であり、位相整合帯域と呼ばれている。
ここで、分極反転周期のチャープについて図2、3を用いて説明する。図2は、一般的なPPLNの導波路を示した図であり、ニオブ酸リチウムの分極方向がドメインごとに反転し、その分極反転周期Λは一定である。分極反転周期Λは、入射光がPPLNを通過する際、各点で発生する入射光の第二高調波の位相が整合する波長と関係している。分極反転周期Λを持つPPLNが位相を整合する入力光の波長をλとすると、図3にしめすように、λ以外の波長は第二高調波への波長変換効率が著しく減少する。
一方、図4は、チャープ型PPLNの導波路を示した図であり、ニオブ酸リチウムの分極方向がドメインごとに反転し、その分極反転周期は、Λ、Λ、・・・、Λと徐々に変化している。分極反転周期Λ、Λ、・・・、Λに対して、第二高調波を増幅できる入力光の波長λ、λ、・・・、λが存在するため、結果としてチャープ型PPLNが増幅できる入力光の波長は、図5に示すように、単一の分極反転周期を持つPPLN(図2、図3)に比べλ−λの範囲に広がる。ここで、波長範囲λ−λは、位相整合帯域である。このため、チャープ型PPLNを用いた波長変換器は、位相整合帯域が拡張されているため、赤外光源10の入力波長が一定であると仮定したとき、PPLNの温度変化による位相整合帯域の波長シフトに対して、波長変換効率の耐性を持たせることができる。
また、チャープPPLNの位相整合帯域の波長を一定であると仮定したとき、赤外光源10の温度変化による赤外光源10の波長シフトに対して、波長変換効率の耐性を持たせることもできる。例として波長1300nm、伝送速度10Gb/sのNRZ変調信号光に対するチャープPPLNの温度変化の許容範囲を見積もる。変調信号の波長軸上における信号帯域幅はおよそ0.06nmであり、チャープPPLNの位相整合帯域が10nm、温度変化による位相整合帯域波長の変化率が0.1nm/℃ならば、約100℃の温度変化に対して、波長変換効率の耐性を持つことができる。
さらに、位相整合帯域が拡張されたチャープ型PPLNは、温度耐性が改善されるだけでなく、図2のように単一の分極反転周期を持つPPLNの位相整合帯域よりも広いスペクトルの信号光を波長変換することも可能となる。
波長変換器13から出力された信号光は波長フィルタ14に入力される。波長フィルタ14は、入力された信号光の中から可視信号光のみを出力する。このような構成の可視光送信機301は、Gb/s以上の伝送速度を持つ可視光通信が可能である。さらに、可視光送信機301に用いる赤外光源10の波長の違いが、波長変換後の可視光の色として現れるため、赤外光源10の波長をチューナブルに変化させることで、対応する可視光の色を変化させ、通信に使用している赤外波長をより直感的に識別できる。
(実施形態2)
図6は、実施形態2の可視光送信機302の概略を示すブロック図である。可視光送信機302は、赤外光源10−1、光変調器11、データ信号入力装置12、和周波用光源10−2、波長変換器13、波長フィルタ14を備える。
赤外光源10−1はλ(nm)の波長の赤外光を出力する。赤外光源10−1は、例えばレーザーダイオード(LD)が考えられる。λの値は、800−1600nmを用いる。赤外光源10−1から出力された光は、光変調器11に入力される。光変調器11は、実施形態1と同様に、データ信号入力装置12からのデータ信号(送信信号)を基に、赤外光源10−1から出力された光に強度変調を施し、赤外信号光として出力する。
光変調器11から出力された信号光は、波長変換器13に入力される。
一方、和周波用光源10−2は、波長λ(nm)の赤外光を出力する。出力された光は、波長変換器13に入力される。波長変換器13は、入力された2つの光から和周波発生と呼ばれる非線形光学効果により、可視光域の光λ(nm)を生成し、λ(nm)、λ(nm)及びλ(nm)の光を出力する。ここで、入力波長λ、λと和周波発生により生成されるλは、光速をc(m/s)としたとき、数1の関係で表すことができる。
Figure 2012034117
数1のように、ある波長λに対して、所望のλを出力するためには、λを適切に設定する必要がある。和周波発生を起こす波長変換器13は、実施形態1で説明したPPLN導波路を用いることができる。波長変換器13から出力された信号光は波長フィルタ14に入力される。波長フィルタ14は、入力された信号光の中から可視信号光のみを出力する。
ここで、和周波発生の性質として、出力される可視信号光の強度は、波長変換器13に入力されるλ(nm)の光の強度とλ(nm)の光の強度の積に比例する。よって、和周波用光源10−2から出力される光の強度をチューナブルに変化させることで、変調されたλ(nm)の信号光の強度を一定にしたまま、可視信号光の強度を増大させることができる。このような構成の可視光送信機302は、Gb/s以上の伝送速度を持ち、送信強度をチューナブルに変化させることが可能である。さらに、可視光送信機302に用いる赤外光源10−1の波長の違いが、波長変換後の可視光の色として現れるため、実施形態1と同様に、赤外光源10の波長をチューナブルに変化させることで、対応する可視光の色を変化させ、通信に使用している赤外波長をより直感的に識別できる。
(実施形態3)
図7は、実施形態3の可視光送信機303の概略を示すブロック図である。可視光送信機303は、パルス赤外光源10’、光変調器11、データ信号入力装置12、波長変換器13、波長フィルタ14を備える。
パルス赤外光源10’は、パルス幅及びピーク光強度を所定の値に設定することができる。パルス赤外光源10’から出力された短パルス光は、実施形態1の赤外光と同様に、光変調器11に入力される。光変調器11は、データ信号入力装置12からのデータ信号(送信信号)を基に、パルス赤外光源10’から出力された短パルス光に強度変調を施し、短パルス信号光として出力する。光変調器11から出力された短パルス信号光は、波長変換器13に入力される。波長変換器13は、入力された信号光(λ(nm))と入力された信号光の第二高調波である、1/2の波長の光(λ/2(nm))とを出力する。波長変換器13は、実施形態1で説明したPPLN導波路とすることができる。
波長変換器13への入力信号をNRZ信号から1シンボル時間の平均光強度が等しい短パルスに切り替えることが好ましい。非特許文献4に示すように、切り替えた短パルスのパルス幅及びピーク光強度を調整することで、λ(nm)からλ/2(nm)への第二高調波発生による可視光生成の波長変換効率を高めることができる。この原理を図8及び図9を用いて説明する。
図8はNRZの入力信号と第二高調波との関係を示した模式図である。第二高調波発生は自乗特性を持つ非線形光学効果であるため、1シンボル時間をT(sec)、マークの振幅がP(W)であるNRZ信号から生成される第二高調波は、1シンボル時間T(sec)、マークの振幅がα{P}(W)である。ここで、αは比例係数である。
図9は短パルスの入力信号と第二高調波との関係を示した模式図である。1シンボル時間がT(sec)、マークのパルス幅がT/η(sec)、マークの振幅がηP(W)である短パルス信号から生成される第二高調波は、1シンボル時間T(sec)、マークのパルス幅T/η(sec)、マークの振幅α{ηP}(W)である。
図8と図9の入力信号光は、1シンボル時間の平均光強度が等しいが、出力される第二高調波の1平均光強度は,NRZ信号が、
Figure 2012034117
と表せる一方、短パルス信号の平均光強度は、
Figure 2012034117
となるため、短パルスの方がη倍大きい。このことから、1シンボル時間の平均光強度が一定という条件では、信号光を短パルス化することで、第二高調波への波長変換効率を高め、可視光送信機から出力される可視光の光強度を高めることができる。より高次の高調波発生に対しては、一般に高調波の次数をnとするとηn−1倍の効果が得られるため、信号の短パルス化による効果はさらに高まる。
(実施形態4)
図10は、一般的な可視光通信システム400の概略図である。可視光通信システム400は、可視光送信機101、可視光伝送路102、可視光受信機103を備える。可視光送信機101は、可視光信号光を可視光伝送路102に出力する。可視光伝送路102は、可視光送信機101から出力された可視光信号光を可視光受信機103に伝送する。可視光伝送路102は、例えば、シングルモード光ファイバ、プラスチック光ファイバなどの光ファイバ伝送や、空間を伝送路として利用する空間伝搬である。
図11は、実施形態4の可視光通信システム401の概略図を示すブロック図である。可視光通信システム401は、赤外光送信機151、可視光送信機304、可視光伝送路102、及び可視光受信機103を有する。赤外光送信機151は、赤外光源10、光変調器11、及びデータ信号入力装置12を備える。可視光送信機304は、波長変換器13及び波長フィルタ14を備える。
赤外光送信機151は、赤外光源10からの赤外光を光変調器11に入力する。光変調器11は、データ信号入力装置12からのデータ信号(送信信号)を基に、赤外光源10から出力された赤外光に強度変調を施し、赤外信号光として出力する。可視光送信機304は、赤外光送信機151からの赤外信号光を波長変換器13で可視信号光へ波長変換し、入力波長の1/2の波長の信号光(λ/2(nm))を発生させる。そして、可視光送信機304は、この可視信号光を波長フィルタ14を経由して可視光伝送路102へ出力する。出力された可視信号光は可視光伝送路102を伝搬し、可視光受信機103で受信される。以上は、赤外信号光を伝送せずに可視光へと波長変換するシステムである。可視光伝送路102がファイバ(POF、MMF)であれば、ストレージエリアネットワーク(SAN)などの短距離通信システムへの適用が考えられる。また、可視光伝送路102が空間伝送であれば、宅内光無線LAN、車車間通信への適用が考えられる。
一方、赤外光送信機151からの赤外信号光が赤外伝送路を伝送する場合もある。この赤外伝送路がファイバである場合は、赤外光送信機151と可視光送信機304との間がアクセスネットワークであり、アクセスネットワークにおける赤外信号光を宅内の可視光送信機304で可視光通信としての可視信号光に変換する通信システムが考えられる。また、赤外伝送路が空間である場合、ビル間の横断を伴う可視光通信システムへの適用が考えられる。この場合、赤外光送信機151は、光変調器11の後段に増幅器(不図示)を備え、送信出力を高く設定して赤外信号光をビル間で伝送する。そして、ビル間伝送後のビル内では、可視光送信機304が受信した赤外信号光を可視光に変換して伝送を行う。このときの可視光伝送路102は一般的な可視光通信であれば空間であり、SANなどの短距離通信システムであればファイバである。
可視光通信システム401のような赤外光伝送と可視光伝送を伴うシステムは、赤外信号光を直接波長変換して可視信号光とするため、LEDを用いた可視光通信システムのように光−電気変換及び電気−光変換の処理が不要であり、伝送遅延を回避することができる。
実施形態1から4で説明した可視光送信機(301〜304)及び可視光通信システム401は、LEDを光源とした可視光送信機に比べ、およそ10−100倍の伝送速度の変調信号光を送信することが可能である。このため、可視光送信機(301〜304)及び可視光通信システム401は、空間多重や多値変調を行うことなく、数Gb/s以上の伝送速度を提供する可視光通信システムとして有用である。さらに、可視光送信機(301〜304)及び可視光通信システム401は、光アクセスの通信システムとして広く利用されている1310、1490、1550nmなどの赤外光の赤外光源及び光変調器に波長変換素子を組み合わせているため、安価に物品を調達することができる。また、可視光通信システム401は、光アクセス区間において、伝送される大容量の赤外信号光を、光−電気変換、電気−光変換を行うことなく可視信号光に変換し、送信することが可能である。
10、10−1:赤外光源
10−2:和周波用光源
10’:パルス光源
11:光変調器
12:データ信号入力装置
13:波長変換器
14:波長フィルタ
101:可視光送信機
102:可視光伝送路
103:可視光受信機
151:赤外光送信機
301〜304:可視光送信機
400、401:可視光通信システム

Claims (10)

  1. 非線形光学効果を利用し、赤外信号光から、前記赤外信号光と同じ伝送速度の可視信号光を発生させる波長変換器と、
    前記波長変換器で発生した前記可視信号光を透過させる波長フィルタと、
    を備える可視光送信機。
  2. 前記波長変換器は、前記赤外信号光から第n高調波(nは2以上の整数)を発生させて前記可視信号光とすることを特徴とする請求項1に記載の可視光送信機。
  3. 前記波長変換器は、所定の波長の光を出力する和周波用光源を有し、前記和周波用光源からの光と前記赤外信号光とで和周波を発生させて前記可視信号光とすることを特徴とする請求項1に記載の可視光送信機。
  4. 赤外光を発生する赤外光源と、
    前記赤外光源からの赤外光を送信信号で変調した前記赤外信号光を前記波長変換器に入力する光変調器と、
    をさらに備えることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の可視光送信機。
  5. 請求項1から4のいずれかに記載の可視光送信機と、
    前記可視光送信機が出力する前記可視信号光を伝搬する可視光伝送路と、
    前記可視光伝送路からの前記可視信号光を受信する可視光受信機と、
    を備える可視光通信システム。
  6. 前記赤外信号光が光アクセスネットワークから入力される、請求項1から3のいずれかに記載される可視光送信機と、
    前記可視光送信機が出力する前記可視信号光を伝搬する可視光伝送路と、
    前記可視光伝送路からの前記可視信号光を受信する可視光受信機と、
    を備える可視光通信システム。
  7. 光アクセスネットワークからの赤外信号光を、非線形光学効果を利用して前記赤外信号光と同じ伝送速度の可視信号光に変換する可視光変換方法。
  8. 赤外光源からの赤外光を送信信号で変調した赤外信号光を、非線形光学効果を利用して前記赤外信号光と同じ伝送速度の可視信号光に変換する可視光変換方法。
  9. 前記非線形光学効果が、前記赤外信号光から第n高調波(nは2以上の整数)を発生させて前記可視信号光とする第n高調波発生であることを特徴とする請求項7又8に記載の可視光変換方法。
  10. 前記非線形光学効果が、所定の波長の光と前記赤外信号光とで和周波を発生させて前記可視信号光とする和周波発生であることを特徴とする請求項7又8に記載の可視光変換方法。
JP2010170997A 2010-07-29 2010-07-29 可視光送信機、可視光送信システム、及び可視光送信方法 Pending JP2012034117A (ja)

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