JP2012031999A - Front fork - Google Patents
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Abstract
Description
この発明は、フロントフォークに関し、特に、二輪車の前輪側に架装されて走行中の二輪車の前輪に入力される路面振動を吸収する油圧緩衝器たるフロントフォークの改良に関する。 The present invention relates to a front fork, and more particularly to an improvement in a front fork that is a hydraulic shock absorber that is mounted on the front wheel side of a two-wheeled vehicle and absorbs road surface vibrations that are input to the front wheel of the two-wheeled vehicle that is running.
二輪車の前輪側に架装されて走行中の二輪車の前輪に入力される路面振動を吸収する油圧緩衝器たるフロントフォークとしては、従来から種々の提案があるが、その中で、特許文献1には、フロントフォークを構成する車輪側チューブの軸芯部に起立するシートパイプがプレス成形品からなる提案がある。 There have been various proposals for a front fork as a hydraulic shock absorber that is mounted on the front wheel side of a two-wheeled vehicle and absorbs road vibration input to the front wheel of the two-wheeled vehicle that is running. Has proposed that the seat pipe standing on the shaft core portion of the wheel side tube constituting the front fork is formed of a press-formed product.
フロントフォークは、車輪側チューブ内に車体側チューブが出没可能に挿通されてなるが、プレス成形品からなるシートパイプは、上端部の外周側部、すなわち、車体側チューブに対向する側部に横向き環状に形成の溝を有し、この溝内に収装されて車体側チューブに摺接する摺接リングを有してなる。 The front fork is inserted into the wheel side tube so that the vehicle body side tube can protrude and retract. However, the seat pipe made of the press-molded product faces the outer peripheral side of the upper end, that is, the side facing the vehicle side tube. It has a groove formed in an annular shape, and has a slidable contact ring that is housed in the groove and slidably contacts the vehicle body side tube.
ちなみに、上記の横向き環状に形成の溝は、シートパイプの上端部を折り曲げ加工して形成され、また、摺接リングは、チェック弁とされて環状溝内に昇降可能に収装されることがある。 By the way, the groove formed in the above-described laterally annular shape is formed by bending the upper end portion of the seat pipe, and the sliding contact ring is a check valve and can be accommodated in the annular groove so that it can be raised and lowered. is there.
それゆえ、この特許文献1に開示の提案にあっては、シートパイプがプレス成形品からなるから、このシートパイプが鋳造品やパイプ体からの切削加工品からなる場合などに比較して部品重量の軽減や部品コストの低減が可能になり、フロントフォークにおける汎用性の向上を期待できる。
Therefore, in the proposal disclosed in
しかしながら、上記した特許文献1に開示のフロントフォークにあっては、さらなる汎用性の向上を期待する上で些か問題があると指摘される可能性がある。
However, there is a possibility that the front fork disclosed in
すなわち、上記した文献開示のフロントフォークを含めて、凡そフロントフォークにおける部品コストや製品コストの低減のために、部品たるシートパイプについての転用が意図される。 In other words, including the front fork disclosed in the above-mentioned document, diversion of the seat pipe as a component is intended to reduce the component cost and product cost of the front fork.
そして、シートパイプを転用するとき、摺接リングが摺接する車体側チューブの径が大きくなる場合には、摺接リングがいわゆる大径に形成されるが、シートパイプは、転用部品だから、摺接リングを収装する環状溝の外径を変化させずして摺接リングの内径を変化させないが、摺接リングにおける車体側チューブに摺接する外径を大きくして、摺接リングの径方向の幅を大きくする。 When diverting the seat pipe, if the diameter of the vehicle body side tube with which the sliding contact ring comes into sliding contact becomes large, the sliding contact ring is formed with a so-called large diameter. Although the inner diameter of the sliding contact ring is not changed without changing the outer diameter of the annular groove that accommodates the ring, the outer diameter of the sliding contact ring that is in sliding contact with the vehicle body side tube is increased to increase the radial direction of the sliding contact ring. Increase the width.
それゆえ、摺接リングは、その受圧面積を大きくして大きい油圧作用を受けることになり、したがって、摺接リングの機械的強度の保障が容易でなく、摺接リングの恒久的な耐久性を保障し難くなる弊害を招く危惧がある。 Therefore, the sliding contact ring is subjected to a large hydraulic action by increasing its pressure receiving area. Therefore, it is not easy to guarantee the mechanical strength of the sliding contact ring, and the permanent durability of the sliding contact ring is increased. There is a risk of injuring harmful effects.
この発明は、上記した事情を鑑みて創案されたものであって、その目的とするところは、部品たるシートパイプの転用を実践するとき、摺接リングの恒久的な耐久性を保障し得て、その汎用性の向上を期待するのに最適となるフロントフォークを提供することである。 The present invention was devised in view of the above circumstances, and its purpose is to guarantee the permanent durability of the sliding contact ring when practicing diversion of a seat pipe as a part. It is to provide a front fork that is optimal for expecting improvement in its versatility.
上記した目的を達成するために、本発明の手段は、車輪側チューブと、上記車輪側チューブ内に出没可能に挿通された車体側チューブと、上記車輪側チューブの軸芯部に起立するシートパイプと、上記車体側チューブを伸長方向に附勢する懸架バネと、上記シートパイプの上端部に保持されながら上記車体側チューブの内周に摺接する摺接リングとを備えたフロントフォークにおいて、上記摺接リングを上記シートパイプの上端部に連結した環状のホルダ内に保持させ、更に上記懸架バネの下端を上記ホルダで担持させてなることを特徴とするものである。 In order to achieve the above-described object, the means of the present invention includes a wheel-side tube, a vehicle body-side tube that is inserted in the wheel-side tube so as to be able to protrude and retract, and a seat pipe that stands on the shaft core portion of the wheel-side tube. A front fork comprising: a suspension spring that urges the vehicle body side tube in the extending direction; and a sliding contact ring that is held by an upper end portion of the seat pipe and slidably contacts the inner periphery of the vehicle body side tube. The contact ring is held in an annular holder connected to the upper end of the seat pipe, and the lower end of the suspension spring is supported by the holder.
それゆえ、この発明にあっては、車体側チューブに摺接する摺接リングがシートパイプの上端部に連結された環状に形成のホルダに保持されるから、シートパイプが転用部品とされて摺接リングを配在させる上端部の外径を不変としても、ホルダの径を選択することで、摺接リングにおける径方向の寸法をいたずらに大きくすることなく対応できる。 Therefore, in the present invention, the sliding ring that is slidably contacted with the vehicle body side tube is held by the annularly formed holder connected to the upper end portion of the seat pipe. Even if the outer diameter of the upper end portion where the ring is disposed is unchanged, it is possible to cope with the slidable ring without increasing the radial dimension by selecting the diameter of the holder.
さらに、懸架バネの下端がホルダに担持されているので、懸架バネを短く設定でき、フロントフォークにおける全体重量の軽減化に寄与し得る。 Furthermore, since the lower end of the suspension spring is carried by the holder, the suspension spring can be set short, which can contribute to a reduction in the overall weight of the front fork.
以下に、図1に示した実施形態と、図2の参考例に基づいて、この発明を説明する。 The present invention will be described below based on the embodiment shown in FIG. 1 and the reference example of FIG.
この発明の実施の形態に係わるフロントフォークは、図1に示すように、 車輪側チューブ1と、車輪側チューブ1内に出没可能に挿通された車体側チューブ2と、車輪側チューブ1の軸芯部に起立するシートパイプ3と、車体側チューブ2を伸長方向に附勢する懸架バネSと、シートパイプ3の上端部に保持されながら上記車体側チューブ2の内周に摺接する摺接リング4とを備えている。
As shown in FIG. 1, the front fork according to the embodiment of the present invention includes a
そして、上記摺接リング2を上記シートパイプ3の上端部に連結した環状のホルダ5内に保持させ、更に上記懸架バネSの下端を上記ホルダ5で担持させている。
The sliding
以下詳しく説明する。 This will be described in detail below.
このフロントフォークにあっては、車輪側チューブ1の軸芯部にシートパイプ3が起立すると共に、このシートパイプ3の上端部に保持される摺接リング4がシートパイプ3の上端部に連結された環状に形成のホルダ5に保持されながら車体側チューブ2の軸部たる内径部に摺接してなる。
In this front fork, the
シートパイプ3は、図示するところでは、肉厚を均一にする金属パイプを加圧成形して所定の形状にしたプレス成形品からなり、特に、ホルダ5を連結させる上端部の車体側チューブ2に対向する外周部に横向き環状に形成の溝3aを有している。
As shown in the figure, the
ちなみに、前記した特許文献1にも開示されているように、従前のフロントフォークでは、この環状の溝3aに摺接リングが収装され、この溝3a内に収装された状態の摺接リングが対向する車体側チューブに摺接していた。
Incidentally, as disclosed in
それに対して、詳しくは後述するが、本発明では、摺接リング4が、図1に実施の形態に示すように、シートパイプ3の上端部に連結された環状に形成のホルダ5に保持され、あるいは、図2の参考例に示すように、環状に形成されたホルダ5がシートパイプ3の折り曲げ形成された上端部の環状の溝3a内に収装されている。
On the other hand, as will be described in detail later, in the present invention, the
なお、このフロントフォークにあっても、懸架バネSのバネ力によって車体側チューブ2が車輪側チューブ1内から抜け出ることになる伸長方向に附勢されているが、このとき、図1に示す実施形態では、懸架バネSの下端が上記のホルダ5に担持され、図2に示す参考例では、懸架バネSの下端がシートパイプ3の上端部に担持されている。
Even in this front fork, the vehicle
そして、懸架バネSの下端がホルダ5に担持される場合には、懸架バネSを短く設定でき、フロントフォークにおける全体重量の軽減化に寄与し得る。
And when the lower end of suspension spring S is carry | supported by the
一方、このフロントフォークにあって、車体側チューブ2の下端部にはピストン部6が設けられ、このピストン部6は、車体側チューブ2の下端部に一体的に連結されるピストンケース61と、このピストンケース61に昇降可能に保持されながらシートパイプ3の軸部に摺接するピストン62とを有してなる。
On the other hand, in the front fork, a piston portion 6 is provided at the lower end portion of the vehicle
そして、ピストン62は、車体側チューブ2が車輪側チューブ1内に没入するフロントフォークの収縮作動時にピストン62の下方の高圧化に伴ってピストンケース61の内側で上昇し、ピストン62の下方の作動油がピストン62の上方たる上方油室R1に流入することを許容する。
The
そしてまた、逆に、車体側チューブ2が車輪側チューブ1内から抜け出るフロントフォークの伸長作動時にピストン62の上方たる上方油室R1の高圧化に伴ってピストンケース61の内側で下降し、上方油室R1の作動油がピストン62の下方に流出することを阻止する。
And conversely, the vehicle
このとき、シートパイプ3は、軸部に軸線方向に直列してシートパイプ3の内外周側の連通を許容する複数のオリフィス3b,3cを有しており、したがって、ピストン62がこのオリフィス3b,3cを外れた下方から上昇するときには、摺接リング4の配在もあって、ピストン62の上方たる上方油室R1の作動油がこのオリフィス3b,3cを通過してシートパイプ3の内側に流入し、伸側減衰力を発生させる。
At this time, the
そして、図1に示すように、ピストンケース61が最上昇してピストン62がオリフィス3b,3cを通り過ぎた後は、ピストン62の下方に上記のオリフィス3b,3cが位置決められ、したがって、摺接リング4の配在もあって、ピストン62の上方たる上方油室R1に作動油が閉じ込められる伸側のオイルロック現象が発現されて、伸び切り作動時の衝撃が緩和される。
As shown in FIG. 1, after the
なお、図示する実施形態では、ピストンケース61の上端に伸び切りバネS1が担持されていて、ピストンケース61が最上昇するときに、シートパイプ3の上端部との間で伸び切りバネS1が最収縮して衝撃が緩和される。
In the illustrated embodiment, the extension spring S1 is supported on the upper end of the
ちなみに、上記したピストンケース61は、縮径部61aを有していて、図示しないが、車体側チューブ2が車輪側チューブ1内に大きいストロークで没入する最収縮作動時に、車輪側チューブ1の下端部内であってシートパイプ3の下端部の外周などに保持されたオイルロックピースがこの縮径部61aの内側に導入されることで圧側のオイルロック現象を発現させて最収縮作動時の衝撃を緩和する。
Incidentally, the above-described
前記した摺接リング4およびホルダ5についてであるが、まず、摺接リング4は、この種の摺接リングとして従来から提供されているものと同様の材料で形成され、また、従来と同様の構造に形成されている。
Regarding the sliding
つぎに、ホルダ5は、上記の摺接リング4を外周側部に保持するように環状に形成され、図示するところでは、シートパイプ3の上端部に載置される状態に配置されながら下端を加締め加工するなどで一体的に連結されている。
Next, the
そして、このホルダ5は、外周部、すなわち、車体側チューブ2に対向する側部に横向き環状に形成の溝5aを有し、この溝5a内に摺接リング4を収装している。
And this
それゆえ、この車体側チューブ2の軸部への摺接リング4の配在で、摺接リング4の上方となるリザーバ室Rが摺接リング4の下方であってシートパイプ3の外側となる上方油室R1と遮断される。
Therefore, by arranging the sliding
ところで、この発明における摺接リング4は、図示するところでは、ホルダ5の溝5a内に上下動可能に保持されるチェック弁とされ、車体側チューブ2が車輪側チューブ1内から抜け出るフロントフォークの伸長作動時に上方油室R1の高圧化に伴って上記の溝内で上昇し、上方油室R1の作動油がリザーバ室Rに流出することを阻止し、逆に、車体側チューブ2が車輪側チューブ1内に没入するフロントフォークの収縮作動時に下方油室R1の負圧化に伴って下降し、リザーバ室Rの作動油が下方油室R1に流入することを許容する。
By the way, the
したがって、摺接リング4がチェック弁とされる場合には、前記したピストン62の最上昇に依る上方油室R1における伸側のオイルロック現象の発現後にピストン62が反転して下降する際の上方油室R1における負圧現象の発現を効果的に阻止できる。
Therefore, when the sliding
さらに、この摺接リング4たるチェック弁は、フロントフォークを組み立てる際にリザーバ室Rに注入した作動油を上方油室R1に流入させることを容易にする。
Further, the check valve which is the sliding
以上のように形成されたフロントフォークにあっては、車体側チューブ2に摺接する摺接リング4がシートパイプ3の上端部に連結された環状に形成のホルダ5に保持されるから、シートパイプ3が転用部品とされて摺接リング4を配在させる上端部の外径を不変としても、ホルダ5の径を選択することで、摺接リング4における径方向の寸法をいたずらに大きくすることなく対応できる。
In the front fork formed as described above, the
その結果、摺接リング4にあって、シートパイプ3を転用するとき、摺接リング4が摺接する車体側チューブ2の径が大きくなる場合にも、摺接リング4を大径に形成せずしてその受圧面積を大きくせず、したがって、摺接リング4が大きな油圧作用を受けずして摺接リング4の機械的強度の保障が容易になり、摺接リング4の恒久的な耐久性を保障し得ることになる。
As a result, when the
ところで、図2に示すところでは、ホルダ5がシートパイプ3の折り曲げ形成された上端部の環状溝3a内に収装されるが、文献開示などの従前であれば、環状溝3a内に摺接リング4が直接収装されている。
By the way, in the place shown in FIG. 2, the
このことからすると、従前であれば、環状溝3aの大きさ、特に、図中で上下方向となる環状溝3aの高さについては、摺接リング4を収装するに充分な寸法を有するように形成されれば足りるが、この実施の形態では、摺接リング4を保持したホルダ5を収装し得る寸法を有するように形成されることが肝要になる不利があるとも言い得る。
From this, if it is conventional, the size of the
しかし、この参考例に依る場合には、ホルダ5を環状溝3aに収装する前段階で摺接リング4をホルダ5の環状の溝5aに収装して保持させることが可能になり、環状溝3aに収装されているホルダ5の溝5aに摺接リング4を保持させる場合に比較して、組み立て作業が容易になる利点がある。
However, according to this reference example, the sliding
また、この参考例に依る場合には、懸架バネSの下端がシートパイプ3の上端部に担持されるから、ホルダ5を軸力部材で形成しなくても済む点で有利となる。
Further, according to this reference example, since the lower end of the suspension spring S is carried by the upper end portion of the
前記したところは、この発明を具現化するシートパイプがプレス成形品からなる場合を例にして説明したが、この発明が意図するところは、部品の転用に依る部品コストの低減や製品コストの低減であることからすれば、シートパイプが鋳造品やパイプ体からの切削加工品からなる場合であってもその具現化が可能であることはもちろんである。 In the above description, the case where the sheet pipe embodying the present invention is made of a press-formed product has been described as an example. However, the present invention is intended to reduce the component cost and the product cost due to the diversion of the component. Therefore, it goes without saying that the present invention can be realized even when the sheet pipe is made of a cast product or a cut product from a pipe body.
1 車輪側チューブ
2 車体側チューブ
3 シートパイプ
3a,5a 溝
3b,3c オリフィス
4 摺接リング
5 ホルダ
6 ピストン部
61 ピストンケース
62 ピストン
S 懸架バネ
S1 伸び切りバネ
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