JP2012030080A - 弾球遊技機 - Google Patents

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Abstract

【課題】乱数の判定結果が遊技状態に応じて変化する場合に、その乱数の取得時点での判定結果に基づいて予告演出を行っても、その予告演出の内容と実際の図柄変動との間の不整合を防止できる弾球遊技機を提供する。
【解決手段】大当たり判定乱数値と比較する大当たり判定値が遊技状態に応じてその個数及び/又は値が異なるように構成され、大当たり判定乱数値の内容をその取得時点で判定する事前判定手段58は、大当たり判定乱数値が何れかの遊技状態に対応する大当たり判定値と一致するか否かを判定するように構成され、事前判定手段58が設けられる主制御基板31から、予告演出を行う予告演出制御手段89が設けられる演出制御基板32へ送信されるコマンドに、大当たり判定乱数値が大当たり判定値と一致するか否かの情報の他に、一致する場合にはどの遊技状態(通常確率時又は高確率時)において一致するかの情報を付加したものである。
【選択図】図6

Description

本発明は、パチンコ機等の弾球遊技機に関するものである。
例えばパチンコ機は、特別図柄始動手段が遊技球を検出したときに取得される所定の乱数値を所定の上限個数を限度として記憶し、特別図柄表示手段が変動可能な状態となる毎に、判定手段によりその記憶された所定乱数値の内容を判定し、その判定結果に基づいて特別図柄表示手段を変動させて、その変動後の停止図柄が予め定められた大当たり態様となることに基づいて特別利益状態を発生させるように構成されているものが主流となっている。
また、この種のパチンコ機では、特別図柄始動手段が遊技球を検出したときに取得された乱数値が大当たりに対応するものであるか否か等の判定を、図柄変動開始時における判定手段による判定よりも前の例えば特別図柄始動手段が遊技球を検出した時点で行い、その判定結果に基づいて予告演出を行うように構成することが提案されている(例えば特許文献1)。
特開2004−147767号公報
ところで、特許文献1に記載された発明のように、特別図柄始動手段が遊技球を検出することにより取得された乱数値の内容を、その取得された時点で事前に判定し、それに基づく予告演出を行う弾球遊技機で、その判定結果が遊技状態に応じて変化するものである場合、特別図柄始動手段が遊技球を検出したときにその時点の遊技状態に基づいて乱数値を判定し、その判定結果に基づく予告演出を行うと、図柄変動開始時までに遊技状態が変化した場合には、予告演出の内容と実際の図柄変動との間で整合がとれなくなってしまうという問題があった。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、乱数の判定結果が遊技状態に応じて変化する場合に、その乱数の取得時点での判定結果に基づいて予告演出を行っても、その予告演出の内容と実際の図柄変動との間の不整合を防止できる弾球遊技機を提供することを目的とする。
本発明は、遊技球を検出可能な特別図柄始動手段27a,27bと、特別図柄を変動表示する特別図柄表示手段23a,23bと、該特別図柄表示手段23a,23bによる図柄変動を開始する際に、前記特別図柄始動手段27a,27bによる遊技球検出時に取得された所定乱数値が所定判定値と一致するか否かを判定する判定手段71a,71bと、前記所定乱数値を前記判定手段71a,71bによる判定に供されるまで所定の上限個数を限度として記憶する特別乱数記憶手段53a,53bと、前記判定手段71a,71bによる判定結果に基づいて前記特別図柄表示手段23a,23bの変動を制御する特別図柄表示制御手段56a,56bと、前記特別図柄表示手段23a,23bの変動後の停止図柄が予め定められた大当たり態様となることに基づいて特別利益状態を発生させる特別利益状態発生手段55と、前記特別図柄始動手段27a,27bが遊技球を検出したときに、その検出によって取得された前記所定乱数値の内容を判定する事前判定手段58と、該事前判定手段58による判定結果に基づいて予告演出を行う予告演出制御手段89とを備え、前記予告演出制御手段89は、前記事前判定手段58が設けられる主制御基板31とは別の演出制御基板32上に設けられると共に前記主制御基板31側から送信される所定コマンドに基づいて前記予告演出を行うように構成された弾球遊技機において、前記所定判定値は遊技状態に応じてその個数及び/又は値が異なるように構成され、前記事前判定手段58は、前記所定乱数値が何れかの前記遊技状態に対応する前記所定判定値と一致するか否かを判定するように構成され、前記所定コマンドには、前記所定乱数値が前記所定判定値と一致するか否かの情報の他に、一致する場合にはどの遊技状態において一致するかの情報が付加されているものである。
本発明によれば、予告演出制御手段89は、所定コマンドに基づいて予告演出を行うことにより、その予告演出の内容と実際の図柄変動との間の不整合を防止できる。
本発明の第1の実施形態を示すパチンコ機の全体斜視図である。 遊技盤の正面図である。 制御系のブロック図である。 第1,第2特別図柄についての大当たり図柄とそれに対応する特別利益状態及び特別遊技状態を示す図である。 遊技状態毎の普通図柄の当たり確率及び変動時間、第2特別始動口の開閉パターンを示す図である。 第1,第2特別保留個数指定コマンドの一例を示す図である。 指示演出制御処理のフローチャートである。 第1,第2特別保留個数表示手段及び指示演出表示手段による表示の一例を示す図である。 本発明の第2の実施形態を示す指示演出制御処理のフローチャートである。 本発明の第2の実施形態を示す第1,第2特別保留個数表示手段及び指示演出表示手段による表示の一例を示す図である。 本発明の第3の実施形態を示す指示演出制御処理のフローチャートである。 本発明の第4の実施形態を示す制御系のブロック図である。 第1,第2特別保留個数指定コマンドの一例を示す図である。 第1,第2特別保留個数表示手段及び指示演出表示手段による表示の一例を示す図である。 本発明の第5の実施形態を示す制御系のブロック図である。 第1,第2特別保留個数指定コマンドの一例を示す図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳述する。図1〜図8は本発明をパチンコ機に採用した第1の実施形態を例示している。図1において、遊技機本体1は、矩形状の外枠2と、この外枠2の前側に開閉自在に枢着された前枠3とを備えている。前枠3の前側には、ガラス扉4と前面板5とが上下に配置され、前枠3に開閉自在に枢支されている。
前面板5には、その前側に、発射手段(図示省略)に供給するための遊技球を貯留する貯留皿6、発射手段を作動させるための発射ハンドル7等が設けられている。
ガラス扉4の裏側には、図2に示す遊技盤11が着脱自在に装着されている。遊技盤11の前面側には、発射手段から発射された遊技球を案内するガイドレール12が環状に装着されると共に、そのガイドレール12の内側の遊技領域13に、センターケース14、普通図柄始動手段15、特別図柄始動手段16、大入賞手段17、普通入賞手段18等の各種遊技部品が配置されている。
センターケース14には、液晶式等の画像表示装置21の他、普通図柄表示手段22、第1,第2特別図柄表示手段23a,23b、普通保留個数表示手段24等が設けられている。
画像表示装置21は、第1,第2演出図柄表示手段25a,25b、第1,第2特別保留個数表示手段26a,26b、指示演出表示手段30等を構成している。
普通図柄表示手段22は、普通図柄を変動表示するためのもので、例えば「○」「×」の2種類の普通図柄に対応する2個の発光体(例えばLED)により構成されており、通過ゲート等よりなる普通図柄始動手段15が遊技球を検出することを条件にそれら2つの発光体が所定時間交互に点滅して、普通図柄始動手段15による遊技球検出時に取得された当たり判定乱数値が予め定められた当たり判定値と一致する場合には当たり態様に対応する「○」側の発光体が発光した状態で、それ以外の場合には外れ態様に対応する「×」側の発光体が発光した状態で、点滅が終了するようになっている。
また、普通図柄表示手段22の変動表示中、又は後述する普通利益状態中に普通図柄始動手段15が遊技球を検出した場合には、その検出時に取得された当たり判定乱数値が予め定められた上限保留個数、例えば4個を限度として記憶されると共に、例えば上限保留個数と同数の発光体よりなる普通保留個数表示手段24がその発光個数により当たり判定乱数値の記憶個数(以下、普通保留個数)を表示して、その時点での普通保留個数を遊技者に報知するようになっている。
特別図柄始動手段16は、第1,第2特別図柄表示手段23a,23bによる図柄変動を開始させるためのもので、上下2つの第1,第2特別始動口(特別図柄始動手段)27a,27bと、下側の第2特別始動口27bを開閉する開閉手段28とを備え、例えばセンターケース14の下側に配置されている。
第1特別始動口27aは、開閉手段等を有しない非作動式入賞口である。第2特別始動口27bは、開閉手段28により遊技球が入賞可能な開状態と入賞不可能な閉状態とに切り換え可能な作動式入賞口で、普通図柄表示手段22の変動後の停止図柄が当たり態様となって普通利益状態が発生したときに、開閉手段28が所定時間、所定回数だけ閉状態から開状態に変化するように構成されている。
第1,第2特別図柄表示手段23a,23bは、夫々1個又は複数個、例えば各1個の特別図柄を変動表示可能な7セグメント式等の表示手段により構成されており、第1特別図柄表示手段23aは第1特別始動口27a、第2特別図柄表示手段23bは第2特別始動口27bに遊技球が入賞することを条件に第1,第2特別図柄を所定時間変動表示して、それら第1,第2特別始動口27a,27bへの入賞時に取得された大当たり判定乱数値が予め定められた大当たり判定値と一致する場合には所定の大当たり態様で、それ以外の場合には外れ態様で停止するようになっている。
第1,第2特別図柄には、例えば10種類の数字図柄「0」〜「9」と記号図柄「−」とが用いられており、「0」〜「9」が大当たり態様、「−」が外れ態様に設定されている。なお、第1,第2特別図柄は、夫々複数種類存在し且つそれらが互いに異なっていればよく、必ずしも数字図柄のような遊技者が容易に判別できるものである必要はない。
また、第1,第2特別図柄の変動表示中、又は後述する特別利益状態中に第1,第2特別始動口27a,27bに遊技球が入賞した場合には、その入賞時に取得された大当たり判定乱数値等が夫々所定の上限保留個数、例えば各4個を限度として記憶されると共に、第1,第2特別保留個数表示手段26a,26bが夫々大当たり判定乱数値の記憶個数 (以下、第1,第2特別保留個数)を表示して、その時点での第1,第2特別保留個数を遊技者に報知するようになっている。
なお、本実施形態では、特別利益状態中には第1,第2特別図柄表示手段23a,23bの図柄変動を開始しない他、第1,第2特別図柄表示手段23a,23bの何れか一方の図柄変動中には他方の図柄変動を開始せず、両方が同時に変動中となることはないように制御される。更に、本実施形態では、第1,第2特別保留個数が共に1以上である場合には、第1特別図柄表示手段23aの図柄変動よりも第2特別図柄表示手段23bの図柄変動を優先して行うように構成されている。
第1,第2演出図柄表示手段25a,25bは、例えば第1,第2特別図柄表示手段23a,23bによる第1,第2特別図柄の変動表示と時間的に同調して第1,第2演出図柄を変動表示するもので、夫々1個又は複数個、例えば左右方向に3個の第1,第2演出図柄を例えば各種の演出画像と共に画像表示装置21の表示画面21aに変動表示可能に構成されており、第1演出図柄表示手段25aは第1特別始動口27a、第2演出図柄表示手段25bは第2特別始動口27bに遊技球が入賞することを条件に、第1,第2特別図柄の変動開始と同時に所定の変動パターンに従って第1,第2演出図柄の変動を開始すると共に、第1,第2特別図柄の変動停止と同時に最終停止するように、第1,第2演出図柄を左、右、中等の所定の順序で停止させるようになっている。なお、上述したように第1,第2特別図柄表示手段23a,23bは同時に変動することはないため、表示画面21a上で第1,第2演出図柄表示手段25a,25bが同時に図柄変動表示を行うことはない。
演出図柄には、例えば「0」〜「9」の10種類の数字図柄が用いられ、「6・6・6」「7・7・7」等、3つの図柄が全て同じ図柄で揃ったものが大当たり態様、少なくとも1つの図柄が異なるものが外れ態様となっている。また、第1,第2演出図柄表示手段25a,25bによる第1,第2演出図柄の変動後の停止図柄は、第1,第2特別図柄表示手段23a,23bによる第1,第2特別図柄が大当たり態様で停止する場合には,例えば第2特別図柄と同じ数字図柄よりなる大当たり態様となり、第1,第2特別図柄が外れ態様で停止する場合には任意の外れ態様となる。例えば、第1特別図柄が「7」で停止する場合には第1演出図柄は「7・7・7」で停止し、第1特別図柄が「−」で停止する場合には第1演出図柄は「3・4・5」等の任意の外れ態様で停止するようになっている。なお、第1,第2演出図柄表示手段25a,25bは、第1,第2特別図柄の変動内容とは直接関係のない演出を行うようにしてもよい。
第1,第2特別保留個数表示手段26a,26bは、第1,第2特別保留個数分の第1,第2シンボルX,Yの表示個数により第1,第2特別保留個数を表示するもので、同一の表示画面21a上の所定部分、例えば下部側に、第1,第2保留個数分の第1,第2シンボルX,Yを互いに上下に対応させて表示するようになっている。
指示演出表示手段30は、遊技者に所定の行動を指示(又は示唆)する指示演出表示を行うもので、例えば表示画面21a上の所定部分、例えば下部側に指示演出表示を出力するように構成されている。
大入賞手段17は、遊技球が入賞可能な開状態と入賞不可能な閉状態とに切り換え可能な開閉板29を備えた開閉式入賞手段で、第1,第2特別図柄表示手段23a,23bの変動後の第1,第2特別図柄が大当たり態様となることに基づいて特別利益状態が発生したときに、開閉板29が複数種類の開放パターンの何れかに従って前側に開放して、その上に落下した遊技球を内部へと入賞させるようになっている。
図3は本パチンコ機の制御系のブロック図である。図3において、31は主制御基板、32は演出制御基板で、これら各制御基板31,32は、遊技盤11に装着されたセンターケース14、その他の複数個の遊技部品を裏側から一括して覆う裏カバーの裏側等、前枠3及び遊技盤11を含む遊技機本体1の裏側の適宜箇所に着脱自在に装着された基板ケースに夫々収納されている。
主制御基板31は、主に遊技盤11側の遊技動作に関わる制御を行うためのもので、CPU,ROM,RAM等により構成される普通乱数作成処理手段41、普通始動口チェック処理手段42、普通乱数記憶手段43、普通図柄処理手段44、普通利益状態発生手段45、普通図柄表示制御手段46、第1,第2特別乱数作成処理手段51a,51b、第1,第2特別始動口チェック処理手段52a,52b、第1,第2特別乱数記憶手段53a,53b、第1,第2特別図柄処理手段54a,54b、特別利益状態発生手段55、第1,第2特別図柄表示制御手段56a,56b、特別遊技状態発生手段57、事前判定手段58、制御コマンド送信手段59等を備えている。
普通乱数作成処理手段41は、変動後の普通図柄を当たり態様とするか否かの判定に用いる当たり判定乱数を所定時間毎に繰り返し発生するように構成されている。
普通始動口チェック処理手段42は、普通図柄始動手段15による遊技球の検出に基づく処理を行うもので、普通図柄始動手段15が遊技球を検出することに基づいて、普通乱数作成処理手段41で作成された当たり判定乱数値を1個取得し、その当たり判定乱数値を予め定められた上限保留個数(例えば4個)を限度として普通乱数記憶手段43に記憶させるように構成されている。
普通図柄処理手段44は、普通図柄の変動表示に関する処理を行うもので、当たり判定手段61、普通停止図柄選択手段62、変動時間選択手段63等を備えている。
当たり判定手段61は、普通図柄の変動後の停止図柄を当たり態様とするか否かの判定を行うもので、普通図柄表示手段22が変動表示可能な状態となり且つ普通乱数記憶手段43に1個以上の当たり判定乱数値が記憶されていること(普通保留個数が1以上であること)を条件に、普通乱数記憶手段43に最も早く記憶された当たり判定乱数値を取り出し、その当たり判定乱数値が予め定められた当たり判定値と一致するか否かに応じて当たり/外れの判定を行うように構成されている。
なお本実施形態では、当たり判定手段61による当たり判定に用いる当たり判定値の数を、後述する特別遊技状態中とそれ以外の通常遊技状態中とで異ならせることにより、図5に示すように、特別遊技状態中の当たり確率(例えば1/1.3)が通常遊技状態中の当たり確率(例えば1/10)よりも高く設定されている。
普通停止図柄選択手段62は、普通図柄の変動後の停止図柄の種類を選択するものである。本実施形態では、当たり態様と外れ態様に対応するのは各1種類の図柄のみであるため、当たり判定機能による当たり/外れの判定結果に基づいて、当たり判定の場合には 「○」が、外れ判定の場合には「×」が画一的に選択される。
変動時間選択手段63は、普通図柄の変動時間を選択するものである。本実施形態では、図5に示すように、特別遊技状態中における変動時間(例えば2.7秒)が通常遊技状態中における変動時間(例えば27秒)よりも短くなるように設定されている。
普通利益状態発生手段45は、普通図柄処理手段44の当たり判定手段61による判定結果が当たり判定となり、普通図柄表示手段22の変動後の停止図柄が当たり態様となったときに、第2特別始動口27bの開閉手段28を複数種類の開閉パターンの何れかに従って開状態に変化させるようになっている。
本実施形態では、図5に示すように、通常開閉パターン(例えば0.2秒×1回開放)と、この通常開閉パターンよりも開放時間及び/又は開放回数が大となるように設定された特別開閉パターン(例えば2秒×3回開放)の2種類の開閉パターンが設定されており、通常遊技状態中は通常開閉パターンが、特別遊技状態中は特別開閉パターンが選択されるようになっている。
普通図柄表示制御手段46は、普通図柄処理手段44による普通図柄処理に基づいて普通図柄表示手段22の表示制御を行うもので、普通図柄表示手段22が変動表示可能な状態となり且つ普通乱数記憶手段43に1個以上の当たり判定乱数値が記憶されていること(普通保留個数が1以上であること)を条件に普通図柄表示手段22による普通図柄の変動を開始させ、変動時間選択手段63で選択された変動時間が経過することに基づいて、普通停止図柄選択手段62で選択された停止図柄で普通図柄の変動を停止させるようになっている。
第1,第2特別乱数作成処理手段51a,51bは、変動後の第1,第2特別図柄を大当たり態様とするか否かの判定に用いる大当たり判定乱数の他、変動後の特別図柄が大当たり態様となる場合の停止図柄の選択に用いる大当たり図柄乱数、特別図柄の変動パターンの選択に用いる変動パターン選択乱数、その他の所定の乱数を繰り返し発生する特別乱数作成処理を行うように構成されている。なお本実施形態では、大当たり判定乱数が0〜349の範囲に、大当たり図柄乱数が0〜9の範囲に夫々設定されているものとする。
第1,第2特別始動口チェック処理手段52a,52bは、第1,第2特別始動口27a,27bへの遊技球の入賞に基づく処理を行うもので、第1,第2特別始動口27a,27bが遊技球を検出すること、即ち第1,第2特別始動口27a,27bに遊技球が入賞することに基づいて、第1,第2特別乱数作成処理手段51a,51bで作成された大当たり判定乱数値、大当たり図柄乱数値を1個ずつ取得し、それら当たり判定乱数値及び当たり図柄乱数値を予め定められた上限保留個数(例えば各4個)を限度として第1,第2特別乱数記憶手段53a,53bに記憶させるように構成されている。
第1,第2特別図柄処理手段54a,54bは、第1,第2特別図柄の変動表示に関する処理を行うもので、第1,第2大当たり判定手段71a,71b、第1,第2特別停止図柄選択手段72a,72b、第1,第2変動パターン選択手段73a,73b等を備えている。
第1,第2大当たり判定手段(判定手段)71a,71bは、乱数抽選により変動後の第1,第2特別図柄を大当たり態様とするか否かの大当たり判定を行うもので、第1,第2特別図柄表示手段23a,23bが変動表示可能な状態となり且つ第1,第2特別乱数記憶手段53a,53bに1個以上の大当たり判定乱数値が記憶されていること(第1,第2特別保留個数が1以上であること)を条件に、第1,第2特別乱数記憶手段53a,53bに最も早く記憶された大当たり判定乱数値(所定乱数値)を取り出し、その大当たり判定乱数値が予め定められた大当たり判定値(所定判定値)と一致するか否かに応じて大当たり/外れの判定を行うように構成されている。
本実施形態では、後述する高確率状態中以外の通常確率状態中には0〜349のうちの例えば「7」が、高確率状態中にはその「7」に加えて「17」「27」等の複数個(例えば合計10個)が、大当たり判定値として設定されているものとする。
なお、本実施形態では、特別利益状態中には第1,第2特別図柄表示手段23a,23bの図柄変動を開始しない他、第1,第2特別図柄表示手段23a,23bの何れか一方の図柄変動中には他方の図柄変動を開始せず、両方が同時に変動中となることはないように制御され、且つ第1,第2特別保留個数が共に1以上である場合には、第1特別図柄表示手段23aの図柄変動よりも第2特別図柄表示手段23bの図柄変動が優先される。即ち、第1,第2特別図柄表示手段23a,23bの何れかの変動が終了して次の変動表示が可能な状態となったとき、第1特別保留個数のみが1以上であれば第1大当たり判定手段71aによる処理が行われ、少なくとも第2特別保留個数が1以上であれば第2大当たり判定手段71bによる処理が行われるようになっている。
第1,第2特別停止図柄選択手段72a,72bは、第1,第2特別図柄の変動後の停止図柄を選択するもので、第1,第2大当たり判定手段71a,71bによる大当たり/外れの判定結果と、第1,第2特別乱数記憶手段53a,53bに大当たり判定乱数値と共に記憶されている大当たり図柄乱数値とに基づいて、第1,第2特別図柄の変動後の停止図柄を選択するように構成されている。
例えば、第1,第2大当たり判定手段71a,71bによる判定結果が大当たり判定であった場合には、大当たり図柄乱数値に基づいて大当たり図柄である「0」〜「9」の何れかが選択され、第1,第2大当たり判定手段71a,71bによる判定結果が外れ判定であった場合には、外れ図柄である「−」が選択される。
第1,第2変動パターン選択手段73a,73bは、第1,第2演出図柄の変動パターンを選択するもので、第1,第2大当たり判定手段71a,71bによる大当たり/外れの判定結果に基づいて、複数種類の特別図柄変動パターンの中から1つを選択するように構成されている。
特別利益状態発生手段55は、第1大当たり判定手段71a又は第2大当たり判定手段71bによる判定結果が大当たり判定となり、第1特別図柄表示手段23a又は第2特別図柄表示手段23bの変動後の停止図柄が大当たり態様となることに基づいて遊技者に有利となる特別利益状態を発生させるものである。
特別利益状態中は、大入賞手段17が所定の開放パターンに従って開放されるようになっている。大入賞手段17の開放パターンは例えば複数種類用意されており、特別利益状態発生手段55によってそれらのうちの1つが選択されるようになっている。
本実施形態では、図4に示すようにA,Bの2種類の開放パターンが設けられており、特別利益状態発生手段55は、第1特別図柄が大当たり図柄になった場合には、その大当たり図柄の種類、即ち大当たり図柄乱数値に応じて開放パターンA,Bの何れかを選択し(図4(a))、第2特別図柄が大当たり図柄になった場合には、その大当たり図柄の種類に拘わらず開放パターンBのみを選択する(図4(b))ように構成されている。
開放パターンAは、大入賞手段17を0.2秒開放する動作を2ラウンド行うように設定されている。この開放パターンAは、1回の開放時間が0.2秒と僅かでしかもラウンド数も2ラウンドと少ないため、その開放中に遊技球が入賞する可能性は極めて小さい。
開放パターンBは、大入賞手段17を、開放してから所定時間(例えば28秒)経過するかそれまでに所定個数(例えば9個)の遊技球が入賞することを条件に閉鎖する動作を、所定ラウンド数(例えば15ラウンド)行うように設定されている。この開放パターンBの場合、大入賞手段17への1個の入賞に対する賞球を15個とすると、遊技者が普通に発射動作を続けるだけで殆どの場合に9×15×15=2025個の出球が期待でき、開放パターンAに比べて遊技者が得られる直接的な利益は格段に大きくなっている。
第1,第2特別図柄表示制御手段56a,56bは、第1,第2特別図柄表示手段23a,23bの表示制御を行うもので、第1特別図柄処理手段54a又は第2特別図柄処理手段54bによる特別図柄処理に基づいて第1特別図柄表示手段23a又は第2特別図柄表示手段23bによる第1,第2特別図柄の変動を開始させ、第1,第2変動パターン選択手段73a,73bで選択された第1,第2変動パターンに対応する変動時間が経過することに基づいて、第1,第2特別停止図柄選択手段72a,72bで選択された停止図柄で第1,第2特別図柄の変動を停止させるようになっている。
特別遊技状態発生手段57は、特別利益状態の発生後の所定期間に遊技者に有利な特別遊技状態を発生させるためのもので、時短状態発生手段57aと高確率状態発生手段57bとを備えている。
時短状態発生手段57aは、第1,第2特別乱数記憶手段53a,53bに記憶された大当たり判定乱数値が大当たり判定値と一致し且つ大当たり図柄乱数値が所定の高確率判定値と一致しなかった場合に、特別遊技状態の一つとして時短状態を発生させるように構成されている。なお、本実施形態では、高確率判定値として例えば1,3,5,7,9が設定されており、大当たり図柄乱数値がそれ以外の0,2,4,6,8の何れかと一致した場合に特別遊技状態として時短状態が発生するようになっている。
時短状態中は、第1,第2特別図柄に関して、第1,第2特別図柄表示手段23a,23bの変動時間が夫々通常変動時間よりも短い短縮変動時間に切り換えられる他、普通図柄に関して、当たり確率が通常確率(例えば1/10)から高確率(例えば1/1.3)へ、変動時間が通常変動時間(例えば27秒)から短縮変動時間(例えば2.7秒)へ、第2特別始動口27bの開閉手段28の開閉パターンが通常開閉パターン(例えば0.2秒×1回開放)から特別開閉パターン(例えば2秒×3回開放)へ、夫々切り換えられるようになっている。
また、時短状態にはその継続期間が異なる2種類があり、図4に示すように、例えば 「0」,「2」の何れかの図柄による大当たり態様となった場合に発生する時短状態aは第1,第2特別図柄が50回変動するまで、例えば「4」,「6」,「8」の何れかの図柄による大当たり態様となった場合に発生する時短状態bは第1,第2特別図柄が100回変動するまで継続して終了するようになっている。
高確率状態発生手段57bは、第1,第2特別乱数記憶手段53a,53bに記憶された大当たり判定乱数値が大当たり判定値と一致し且つ大当たり図柄乱数値が所定の高確率判定値、例えば1,3,5,7,9の何れかと一致した場合に、特別遊技状態の一つとして高確率状態を発生させるように構成されている。
高確率状態中は、それ以外の通常確率状態中よりも大当たり判定値の数が例えば1個から10個へ増加されることにより、第1,第2特別図柄が大当たり態様となる確率が通常確率(例えば1/350)よりも高い高確率(例えば1/35)に切り換えられ、併せて時短状態と同様の処理が行われるようになっている。
事前判定手段58は、第1,第2特別始動口27a,27bが遊技球を検出したときに、その検出によって取得された大当たり判定乱数値の内容を判定するもので、その大当たり判定乱数値が、高確率状態中の大当たり判定値にのみ一致するもの(以下、「高確率時大当たり保留記憶」という)、通常確率状態中の大当たり判定値と一致するもの(以下、「通常確率時大当たり保留記憶」という)、大当たり判定値とは一致しないもの(以下、「外れ保留記憶」という)の何れであるかを判定するように構成されている。
制御コマンド送信手段59は、所定の制御コマンドを一方向通信により演出制御基板32等のサブ制御基板側に送信して制御指令を与えるためのもので、第1,第2特別図柄処理手段54a,54bによる第1,第2特別図柄処理に基づいて、第1,第2変動パターンを指定する第1,第2変動パターン指定コマンド、第1,第2特別停止図柄を指定する第1,第2特別停止図柄指定コマンド、第1,第2特別図柄の停止を指定する第1,第2変動停止指定コマンド等を演出制御基板32側に送信する機能、特別遊技状態発生手段57による特別遊技状態の発生時及び終了時にその特別遊技状態に応じて特別遊技状態発生コマンド、特別遊技状態終了コマンド等(遊技状態の変化を知らせる遊技状態コマンド)を演出制御基板32側に送信する機能、事前判定手段58による判定結果に基づいて、第1,第2特別保留個数を指定する第1,第2特別保留個数指定コマンドを演出制御基板32側に送信する機能の他、例えば特別利益状態等の各種遊技状態に基づいて、画像、音声、ランプの制御コマンドを演出制御基板32側に送信する機能等を備えている。
ここで、第1,第2特別保留個数指定コマンド(所定コマンド)は、例えば図6に示すように、保留1から保留4までの4つの保留記憶に対応する4種類のコマンドが、外れ保留記憶、通常確率時大当たり保留記憶、高確率時大当たり保留記憶の3種類に対応して3組設けられている。このように、第1,第2特別保留個数指定コマンドは、大当たり判定乱数値が大当たり判定値と一致するか否か、即ち外れ保留記憶であるか大当たり保留記憶であるかの情報の他に、大当たり判定乱数値が大当たり判定値と一致する場合(大当たり保留記憶である場合)にはそれがどの遊技状態において一致するか、即ち高確率状態中にのみ大当たりとなる高確率時大当たり保留記憶であるか、通常確率状態中でも大当たりとなる通常確率時大当たり保留記憶であるかの情報が付加されている。
演出制御基板32は、第1,第2演出図柄表示手段25a,25b、第1,第2特別保留個数表示手段26a,26b、音声出力手段81、ランプ手段82等の各種演出手段を制御するためのもので、演出図柄表示制御手段83、特別保留個数表示制御手段84、遊技状態判定手段85、指示演出制御手段86、音声制御手段87、ランプ制御手段88等を備えている。
演出図柄表示制御手段83は、第1,第2演出図柄表示手段25a,25bの表示制御を行うもので、主制御基板31側から第1,第2変動パターン指定コマンドの何れかを受信した場合に、指定された変動パターンに基づいて画像表示装置21の表示画面21a上で第1演出図柄又は第2演出図柄の変動を開始させると共に、第1変動停止指定コマンド又は第2変動停止指定コマンドを受信したときに、第1特別停止図柄指定コマンド又は第2特別停止図柄指定コマンドと第1変動パターン指定コマンド又は第2変動パターン指定コマンドとに基づいて選択された停止図柄で第1演出図柄又は第2演出図柄の変動を停止させるようになっている。
特別保留個数表示制御手段84、遊技状態判定手段85及び指示演出制御手段86は、事前判定手段58による判定結果に基づいて予告演出を行う予告演出制御手段89を構成している。
特別保留個数表示制御手段84は、第1,第2特別保留個数表示手段26a,26bの表示制御を行うもので、次に示すような手順で表示画面21a上の第1,第2特別保留個数表示手段26a,26bへの第1,第2シンボルX,Yの表示を制御するようになっている。
即ち、第1,第2特別始動口27a,27bが新たに遊技球を検出した場合には、特別保留個数表示制御手段84は主制御基板31から送信される第1,第2特別保留個数指定コマンドに基づいて、それが何個目の保留記憶であるか、及びその保留記憶が外れ保留記憶、通常確率時大当たり保留記憶、高確率時大当たり保留記憶の何れであるかを判定し、それら外れ保留記憶、通常確率時大当たり保留記憶、高確率時大当たり保留記憶の種類を例えば色で区別した状態で、画像表示装置21の表示画面21a上の所定位置に第1,第2シンボルX、Yを1個追加的に表示するようになっている。
本実施形態では、第1,第2シンボルX,Yの色を、外れ保留記憶の場合には緑(図面上では斜線で示す)、通常確率時大当たり保留記憶の場合には黄(図面上では網掛けで示す)、高確率時大当たり保留記憶の場合には赤(図面上では黒塗りで示す)とするが(図6参照)、例えば第1,第2シンボルX,Yの大きさ、模様、形状等を異ならせることにより外れ保留記憶、通常確率時大当たり保留記憶、高確率時大当たり保留記憶の種類を区別してもよい。
なお、このような第1,第2特別保留個数表示手段26a,26bへの第1,第2シンボルX,Yの表示態様によって外れ保留記憶、通常確率時大当たり保留記憶、高確率時大当たり保留記憶の種類を区別して遊技者に報知することが予告演出表示の一例である。
また、第1,第2特別図柄表示手段23a,23bによる図柄変動が新たに開始され、第1,第2特別保留個数が減少する場合には、特別保留個数表示制御手段84は、第1,第2特別図柄表示手段23a,23bによる図柄変動開始時に主制御基板31から送信されるコマンド、例えば第1,第2変動パターン指定コマンドを受信することを条件に、第1,第2特別保留個数表示手段26a,26bに表示されている1番目の第1,第2シンボルを消去すると共に、2番目以降の第1,第2シンボルが表示されている場合にはそれらを1個ずつ前側にシフトするようになっている。
遊技状態判定手段85は、主制御基板31から送信される特別遊技状態発生コマンド、特別遊技状態終了コマンド等の遊技状態コマンドに基づいて、高確率状態中か否かを判定するように構成されている。
指示演出制御手段86は、指示演出表示手段30の表示制御を行うもので、例えば図7に示すような指示演出制御処理を定期割込毎に実行することにより、高確率状態中に非優先側の第1特別乱数記憶手段53aに高確率状態中にのみ大当たり判定値と一致する大当たり判定乱数値が記憶された場合に、指示演出表示手段30に所定の指示演出表示、例えば遊技者に優先側の第2特別図柄表示手段23bの保留記憶を早くなくした方が有利であることを示唆する「第2図柄の保留をなくせ!」等の表示を行うようになっている。
即ち、指示演出制御手段86は、遊技状態判定手段85により高確率状態中であると判定され(図7のS1)、第1特別保留個数指定コマンドのうち、高確率時大当たりに対応する「B421H」「B422H」「B423H」「B424H」の何れかを受信した場合に(図7のS2→S3)、指示演出表示手段30に「第2図柄の保留をなくせ!」等の指示演出表示を行う(図7のS4)。
なお、このように高確率状態中に非優先側の第1特別乱数記憶手段53aに高確率状態にのみ大当たり判定値と一致する大当たり判定乱数値が記憶された場合に指示演出表示手段30に表示する指示演出表示が予告演出表示の一例である。
音声制御手段87は、スピーカー等の音声出力手段81の音声出力制御を行うもので、主制御基板31側からの音声制御コマンドに基づいて音声出力手段81から所定の効果音等を出力させるようになっている。ランプ制御手段88は、ランプ手段82等の表示制御を行うもので、主制御基板31側からのランプ制御コマンドに基づいてランプ手段82等を所定のパターンで発光させるようになっている。
以上のような本パチンコ機においては、通常遊技状態中における第2特別始動口27bの開閉パターン(通常開閉パターン)は例えば0.2秒×1回であるため、この通常遊技状態では第1特別始動口27aへの入賞に比べて第2特別始動口27bへの入賞はごく僅かとなり、従って特別図柄変動についてもその殆どが第1特別図柄表示手段23aによる第1特別図柄の変動となる。
第1特別図柄表示手段23aによる第1特別図柄の変動の場合、変動後の停止図柄が大当たり態様になれば特別利益状態が発生し、開放パターンA,Bの何れかに従って大入賞手段17が開放する。ここで、開放パターンBが選択された場合には、大入賞手段17が開放してから28秒間経過するかそれまでに9個の遊技球が入賞することを条件に閉鎖する動作が15ラウンド行われるため、遊技者は大量の賞球を容易に得ることができるが、開放パターンAが選択された場合には、0.2秒間の開放動作が2ラウンド行われるだけであるため、遊技者は殆ど賞球を得ることができない。
そしてその特別利益状態が終了すると、特別遊技状態として所定期間にわたって高確率状態、時短状態a,bの何れかが発生する。特別遊技状態中は、それが高確率状態、時短状態a,bの何れであっても、第2特別始動口27bの開閉パターンは2秒×3回開放の特別開閉パターンとなり、しかも普通図柄は当たり確率が高確率となり且つ変動時間が短縮されるため、通常遊技状態に比べて第2特別始動口27bへの入賞確率が格段に増加する。しかも第1特別保留個数と第2特別保留個数とが共に1以上の場合には、第1特別図柄表示手段23aの図柄変動よりも第2特別図柄表示手段23bの図柄変動が優先して行われる。
これにより、特別遊技状態中は、例えばその殆どが第2特別図柄表示手段23bによる第2特別図柄の図柄変動となるが、この第2特別図柄の図柄変動において変動後の停止図柄が大当たり態様となって特別利益状態が発生した場合には、必ず開放パターンBが選択されるため、遊技者は大量の賞球を容易に得ることができる。
なお、特別遊技状態の発生時及び終了時には、主制御基板31側から演出制御基板32側に特別遊技状態発生コマンド及び特別遊技状態終了コマンドが送信され、演出制御基板32側の遊技状態判定手段85はそれらのコマンドに基づいて高確率状態中か否かを判定する。
第1特別始動口27a又は第2特別始動口27bが遊技球を検出すると、それによって取得された大当たり判定乱数値がその取得された時点で事前判定手段58により外れ保留記憶、通常確率時大当たり保留記憶、高確率時大当たり保留記憶の何れであるかが判定され、その判定結果に基づいて、制御コマンド送信手段59から演出制御基板32側に第1特別保留個数指定コマンド又は第2特別保留個数指定コマンドが送信される。
そして、演出制御基板32側では、特別保留個数表示制御手段84が、主制御基板31から受信した第1特別保留個数指定コマンド又は第2特別保留個数指定コマンドに基づいて、それが何個目の保留記憶であるか、及びその保留記憶が外れ保留記憶、通常確率時大当たり保留記憶、高確率時大当たり保留記憶の何れであるかを判定し、画像表示装置21の表示画面21a上の所定位置に、外れ保留記憶、通常確率時大当たり保留記憶、高確率時大当たり保留記憶の種類に対応する色の第1,第2シンボルX、Yを1個追加的に表示する。
例えば、第1特別保留個数が2個、第2特別保留個数が3個(全て外れ保留記憶であるとする)の状態、即ち第1特別保留個数表示手段26aに緑色の第1シンボルXが2つ、第2特別保留個数表示手段26bに緑色の第2シンボルYが3つ表示されている状態で (図8(a))、主制御基板31から第1特別保留個数指定コマンドとして「B423H」が送信された場合、この第1特別保留個数指定コマンド「B423H」は、第1特別保留個数の3番目で、高確率時大当たりに対応しているため(図6)、特別保留個数表示制御手段84の制御により第1特別保留個数表示手段26aの3番目の表示位置に赤色の第1シンボルXが追加的に表示される(図8(b))。
また、主制御基板31から第1特別保留個数指定コマンドを受信した場合には、指示演出制御手段86は、その第1特別保留個数指定コマンドが高確率時大当たりに対応する 「B421H」「B422H」「B423H」「B424H」の何れかであり、しかも遊技状態判定手段85により高確率状態中と判定されていることを条件に、指示演出表示手段30に「第2図柄の保留をなくせ!」等の指示演出表示を行う(図8(b))。
ここで、例えば遊技者がそのまま発射を継続し、第2特別図柄表示手段23b側で高確率状態とならない大当たり態様となって高確率状態が終了してしまった場合には、その後に第1特別図柄表示手段23aによる第3番目の高確率時大当たり保留記憶に係る図柄変動が行われても大当たり態様とはならないが、遊技者が指示演出表示に従って発射を中断し、優先側の第2特別図柄表示手段23b側の保留記憶がそのまま全てなくなれば、高確率状態のまま第1特別図柄表示手段23aによる第3番目の高確率時大当たり保留記憶に係る図柄変動が行われ、大当たり態様となる。
このように、本実施形態のパチンコ機では、非優先側の第1特別図柄表示手段23aの保留記憶に高確率状態にのみ大当たり判定値と一致する大当たり判定乱数値が存在する場合に、優先側の第2特別図柄表示手段23bの保留記憶を早くなくした方が有利であることを示唆する指示演出表示が行われ、しかも遊技者はいわゆる止め打ちをすることでその指示演出表示による示唆に従って第2特別図柄表示手段23bの保留記憶をなくすことが可能であるため、実質的に遊技者の技術介入が可能となる。
また、主制御基板31から演出制御基板32側に送信される第1,第2特別保留個数指定コマンドは、大当たり判定乱数値が大当たり判定値と一致するか否か、即ち外れ保留記憶であるか大当たり保留記憶であるかの情報の他に、大当たり判定乱数値が大当たり判定値と一致する場合(大当たり保留記憶である場合)にはそれがどの遊技状態において一致するか、即ち高確率状態中にのみ大当たりとなる高確率時大当たり保留記憶であるか、通常確率状態中でも大当たりとなる通常確率時大当たり保留記憶であるかの情報が付加されているため、予告演出制御手段89はその第1,第2特別保留個数指定コマンドに基づいて予告演出を行うことにより、図柄変動開始時までに遊技状態が変化したとしても予告演出の内容と実際の図柄変動との間で整合がとれなくなってしまうという不具合は発生しない。
なお、第2特別図柄表示手段23bによる図柄変動が終了すると(図8(c))、主制御基板31から演出制御基板32側に第2変動パターン指定コマンドが送信されて第2特別図柄表示手段23bによる次の図柄変動が開始されるが(図8(d))、その第2変動パターン指定コマンドを受信した特別保留個数表示制御手段84の制御により、第2特別保留個数表示手段26bに表示されている2番目及び3番目の第2シンボルYが1個ずつ前側にシフトされ、第2特別保留個数表示手段26bには結果的に緑色の第2シンボルYが2つ表示された状態となる。
以上説明したように、本実施形態のパチンコ機は、大当たり判定値は高確率状態中か否かに応じてその個数が異なるように構成され、事前判定手段58は、大当たり判定乱数値が通常確率状態又は高確率状態に対応する大当たり判定値と一致するか否かを判定するように構成され、第1,第2特別保留個数指定コマンドには、大当たり判定乱数値が大当たり判定値と一致するか否かの情報の他に、一致する場合には通常確率状態と高確率状態の何れの遊技状態において一致するかの情報が付加されているため、予告演出制御手段89はその第1,第2特別保留個数指定コマンドに基づいて予告演出を行うことにより、その予告演出の内容と実際の図柄変動との間の不整合を防止できる。
また、主制御基板31から演出制御基板32側に、遊技状態の変化を知らせる遊技状態コマンドとして特別遊技状態発生コマンド、特別遊技状態終了コマンド等を送信するように構成されているため、演出制御基板32側では、それら特別遊技状態発生コマンド、特別遊技状態終了コマンド等より得られる図柄変動開始時の遊技状態と、それ以前に受信している第1,第2特別保留個数指定コマンドとに基づいて、実際の図柄変動において大当たりとなるか否かを正しく認識することができ、演出制御基板32側の演出内容と主制御基板31側の遊技内容との不整合を防止できる。
第1,第2特別図柄表示手段23a,23bの何れか一方の図柄変動中には他方の図柄変動を開始しないように構成され、第1,第2特別保留個数が共に1以上である場合には、一方の第1特別図柄表示手段23aの図柄変動よりも他方の第2特別図柄表示手段23bの図柄変動を優先して行うように構成されており、非優先側の第1特別図柄始動手段27aによる遊技球検出時に取得された大当たり判定乱数値が高確率状態に対応する大当たり判定値にのみ一致するものであると事前判定手段58により判定され、且つ高確率状態中である場合に、予告演出制御手段89により予告演出を行うように構成されているため、例えば遊技者がそのまま発射を継続し、第2特別図柄表示手段23b側で高確率状態とならない大当たり態様となって高確率状態が終了してしまった場合には、その後に第1特別図柄表示手段23aによる図柄変動が行われても大当たり態様とはならないが、遊技者がその表示に従って発射をコントロールし、優先側の第2特別図柄表示手段23b側の保留記憶がそのまま全てなくなれば、高確率状態のまま第1特別図柄表示手段23aによる図柄変動が行われて大当たり態様を得ることができ、実質的に遊技者の技術介入が可能となる。
また、優先側の第2特別図柄始動手段27bは、普通図柄始動手段15が遊技球を検出することに基づいて行われる普通抽選で当たりとなった場合に入賞可能な開状態となる開閉式入賞手段により構成され、高確率状態を含む特別遊技状態中の方がそれ以外の通常遊技状態中よりも第2特別図柄始動手段27bの開放時間及び/又は開放回数が大となるように構成されているため、高確率状態中であれば、発射操作の継続/中断を切り換えることで、遊技者は優先側の第2特別図柄表示手段23bの保留記憶の維持/消化をある程度コントロールすることが可能である。
図9及び図10は本発明の第2の実施形態を例示し、指示演出制御手段86が、高確率状態中に非優先側の第1特別乱数記憶手段53aに大当たり判定値と一致する大当たり判定乱数値が記憶された場合に、指示演出表示手段30に所定の指示演出表示、例えば遊技者に優先側の第2特別図柄表示手段23bの保留記憶を絶やさない方が有利であることを示唆する「第2図柄の保留を維持せよ!」等の表示を行うようにした例を示している。
本実施形態の指示演出制御手段86は、図9に示すように、遊技状態判定手段85により高確率状態中であると判定され(図9のS1)、第1特別保留個数指定コマンドのうち、通常確率時大当たりに対応する「B411H」「B412H」「B413H」「B414H」の何れかを受信した場合に(図9のS2→S3→S5)、指示演出表示手段30に「第2図柄の保留を維持せよ!」等の指示演出表示を行う(図9のS6)。
例えば、第1特別保留個数が2個、第2特別保留個数が3個(全て外れ保留記憶であるとする)の状態、即ち第1特別保留個数表示手段26aに緑色の第1シンボルXが2つ、第2特別保留個数表示手段26bに緑色の第2シンボルYが3つ表示されている状態で (図10(a))、主制御基板31から第1特別保留個数指定コマンドとして「B413H」が送信された場合、この第1特別保留個数指定コマンド「B413H」は、第1特別保留個数の3番目で、通常確率時大当たりに対応しているため(図6)、特別保留個数表示制御手段84の制御により第1特別保留個数表示手段26aの3番目の表示位置に黄色の第1シンボルXが追加的に表示される(図10(b))と共に、高確率状態中であれば、指示演出制御手段86の制御により、指示演出表示手段30に「第2図柄の保留を維持せよ!」の表示が行われる(図10(b))。
高確率状態中に非優先側の第1特別図柄表示手段23aについて大当たり態様に対応する大当たり判定乱数値が保留記憶された場合には、次のような理由により、優先側の第2特別図柄表示手段23bの保留記憶を絶やさない方が遊技者に有利であると考えられる。
まず、その大当たり判定乱数値に対応する大当たり図柄乱数値が高確率判定値と一致しないものである場合、即ち大当たり後に通常確率状態となる大当たり態様に対応する保留記憶であった場合には、高確率状態中に当該保留記憶に対応する図柄変動が行われるとその時点で高確率状態が終了してしまうため、優先側の第2特別図柄表示手段23b側の保留記憶を絶やさないようにして高確率状態を維持しつつ大当たりを狙った方が遊技者にとって有利である。
また、その大当たり判定乱数値に対応する大当たり図柄乱数値が高確率判定値と一致するものである場合、即ち大当たり後に高確率状態となる大当たり態様に対応する保留記憶であった場合には、その保留記憶に対応する図柄変動の前に例えば優先側の第2特別図柄表示手段23b側で高確率状態とならない大当たりとなった場合でも、その次に前記非優先側の保留記憶を消化すれば必ず高確率状態に復帰できることが保証されていることから、高確率状態が継続する限り優先側の第2特別図柄表示手段23b側の保留記憶を絶やさないようにして大当たりを狙った方が遊技者にとって有利である。
このように、高確率状態中に非優先側の第1特別図柄表示手段23aについて大当たり態様に対応する大当たり判定乱数値が保留記憶された場合には、それが高確率状態に対応するものと通常確率状態に対応するものの何れであっても、優先側の第2特別図柄表示手段23bの保留記憶を絶やさない方が遊技者に有利であるから、それを示唆する指示演出表示を行えば、遊技者はそのまま発射を継続することでその指示演出表示による示唆に従って第2特別図柄表示手段23bの保留記憶を維持させることが可能であるため、実質的に遊技者の技術介入が可能となる。
図11は本発明の第3の実施形態を例示し、高確率状態中だけでなく通常確率状態中でも、2つの第1,第2特別図柄表示手段23a,23bの保留記憶の消化順序を遊技者が自分の意志である程度コントロール可能な構成とした場合の指示演出制御手段86による指示演出制御処理の一例を示している。
第1,第2の実施形態では、優先側の第2特別図柄表示手段23bに対応する第2特別始動口27bには確変遊技状態等の特別遊技状態中以外は殆ど入賞できないような構成となっているため、2つの第1,第2特別図柄表示手段23a,23bの保留記憶の消化順序を遊技者が自分の意志でコントロール可能となるのは実質的に特別遊技状態中のみであるが、例えば第1特別始動口27aと第2特別始動口27bとを開閉しない入賞手段とし且つそれらを遊技領域13の左右に配置する等、特別遊技状態中であるか否か等に拘わらず、2つの第1,第2特別図柄表示手段23a,23bの保留記憶の消化順序を遊技者が自分の意志である程度コントロール可能な構成とすることも可能である。
このように構成した場合には、第1,第2の実施形態のように、指示演出表示を行う場合の条件を高確率状態中だけに制限する必要はなく、通常確率状態中であっても、それに応じた指示演出表示を行うことが可能である。
この場合の指示演出制御手段86による指示演出制御処理は、例えば図11に示すように構成することができる。即ち、遊技状態判定手段85により高確率状態中でないと判定され(図11のS1)、第1特別保留個数指定コマンドのうち、高確率時大当たりに対応する「B421H」「B422H」「B423H」「B424H」の何れかを受信した場合には(図11のS11→S12)、指示演出表示手段30に「第2図柄の保留を維持せよ!」等の指示演出表示を行う(図11のS13)。
この場合、遊技者が第1特別始動口27aを狙って発射を行ったり、発射を中断する等により、優先側の第2特別図柄表示手段23b側の保留記憶がそのまま全てなくなれば、通常確率状態中に第1特別図柄表示手段23aによる第3番目の高確率時大当たり保留記憶に係る図柄変動が行われ、大当たりを逃す結果となるため、遊技者は、高確率状態となる大当たりが出るまで、指示演出表示に従って第2特別始動口27bを狙って発射を継続することが有利である。
一方、遊技状態判定手段85により高確率状態中でないと判定され(図11のS1)、第1特別保留個数指定コマンドのうち、通常確率時大当たりに対応する「B411H」 「B412H」「B413H」「B414H」の何れかを受信した場合には(図11のS11→S12→S14)、指示演出表示手段30に「第2図柄の保留をなくせ!」等の指示演出表示を行う(図11のS15)。
このように、通常確率状態中に非優先側の第1特別図柄表示手段23aについて大当たり態様に対応する大当たり判定乱数値が保留記憶された場合には、次のような理由により、優先側の第2特別図柄表示手段23bの保留記憶を早くなくして非優先側の第1特別図柄表示手段23aの図柄変動を行った方が遊技者に有利であると考えられる。
まず、その大当たり判定乱数値に対応する大当たり図柄乱数値が高確率判定値と一致しないものである場合、即ち大当たり後に通常確率状態となる大当たり態様に対応する保留記憶であった場合には、通常確率状態中にその保留を消化すべく、第1特別始動口27aを狙って発射を行ったり、発射を中断する等により、優先側の第2特別図柄表示手段23b側の保留記憶を早くなくすことが遊技者にとって有利である。
また、その大当たり判定乱数値に対応する大当たり図柄乱数値が高確率判定値と一致するものである場合、即ち大当たり後に高確率状態となる大当たり態様に対応する保留記憶であった場合も、その図柄変動を行って高確率状態の利益をなるべく早く享受できるよう、第1特別始動口27aを狙って発射を行ったり、発射を中断する等により、優先側の第2特別図柄表示手段23b側の保留記憶を早くなくすことが遊技者にとって有利である。
以上のように、高確率状態中だけでなく通常確率状態中でも2つの第1,第2特別図柄表示手段23a,23bの保留記憶の消化順序を遊技者が自分の意志である程度コントロール可能な構成とした場合には、指示演出表示を行う場合の条件を高確率状態中だけに制限する必要はなく、通常確率状態中であっても、それに応じた指示演出表示を行うことが可能であり、遊技者の技術介入が可能となる機会が増加する。
図12〜図14は本発明の第4の実施形態を例示し、第1〜第3の実施形態とは逆に遊技者による技術介入を防止すべく、優先側の第2特別図柄始動手段27bによる遊技球検出時に取得された大当たり判定乱数値に関しては予告演出制御手段89による予告演出を行い、非優先側の第1特別図柄始動手段27aによる遊技球検出時に取得された大当たり判定乱数値に関しては予告演出制御手段89による予告演出を行わないように構成した例を示している。
なお、本実施形態に係るパチンコ機の構成は、その多くの部分が第1の実施形態と共通するため、以下の説明では第1の実施形態と異なる構成部分を中心に説明する。
本実施形態に係るパチンコ機は、主制御基板31側の構成は第1の実施形態と共通するが、演出制御基板32側の構成が異なっている。即ち、本実施形態の演出制御基板32では、特別保留個数表示制御手段84、遊技状態判定手段85及びコマンド判定手段90が、事前判定手段58による判定結果に基づいて予告演出を行う予告演出制御手段89を構成している。
遊技状態判定手段85は、主制御基板31から送信される特別遊技状態発生コマンド、特別遊技状態終了コマンド等の遊技状態コマンドに基づいて、特別遊技状態中か否かを判定するように構成されている。
コマンド判定手段90は、主制御基板31から送信される第1,第2特別保留個数指定コマンドに基づいて、それが第1,第2特別保留個数指定コマンドの何れであるか、それが何個目の保留記憶に対応するものであるか、及びその保留記憶が外れ保留記憶、通常確率時大当たり保留記憶、高確率時大当たり保留記憶の何れであるかを判定するように構成されている。
特別保留個数表示制御手段84は、第1,第2特別保留個数表示手段26a,26bの表示制御を行うもので、遊技状態判定手段85及びコマンド判定手段90による判定結果に基づいて、表示画面21a上の第1,第2特別保留個数表示手段26a,26bへの第1,第2シンボルX,Yの表示を制御するようになっている。
即ち、第1,第2特別始動口27a,27bにより新たに遊技球が検出され、主制御基板31から第1,第2特別保留個数指定コマンドを受信した場合には、コマンド判定手段90による判定結果、即ちそれが何個目の保留記憶であるか、及びその保留記憶が外れ保留記憶、通常確率時大当たり保留記憶、高確率時大当たり保留記憶の何れであるかに基づいて、それら外れ保留記憶、通常確率時大当たり保留記憶、高確率時大当たり保留記憶の種類を例えば色で区別した表示態様(以下、予告表示態様という)で、画像表示装置21の表示画面21a上の所定位置に第1,第2シンボルX、Yを1個追加的に表示するようになっている。
本実施形態では、第1の実施形態と同様、第1,第2シンボルX,Yの色を、外れ保留記憶の場合には緑(図面上では斜線で示す)、通常確率時大当たり保留記憶の場合には黄(図面上では網掛けで示す)、高確率時大当たり保留記憶の場合には赤(図面上では黒塗りで示す)とすることにより外れ保留記憶、通常確率時大当たり保留記憶、高確率時大当たり保留記憶の種類を区別するものとする(図6参照)。
また、第1,第2特別図柄表示手段23a,23bによる図柄変動が新たに開始され、第1,第2特別保留個数が減少する場合には、特別保留個数表示制御手段84は、第1の実施形態と同様、第1,第2特別図柄表示手段23a,23bによる図柄変動開始時に主制御基板31から送信されるコマンド、例えば第1,第2変動パターン指定コマンドを受信することを条件に、第1,第2特別保留個数表示手段26a,26bに表示されている1番目の第1,第2シンボルを消去すると共に、2番目以降の第1,第2シンボルが表示されている場合にはそれらを1個ずつ前側にシフトするようになっている。
更に、特別保留個数表示制御手段84は、遊技状態判定手段85により特別遊技状態が発生したと判定された場合には、第1特別保留個数表示手段26a側に既に表示されている第1シンボルXを非予告表示態様、例えば外れ保留記憶、通常確率時大当たり保留記憶、高確率時大当たり保留記憶に対応する何れの表示態様とも異なる表示態様に切り換えると共に、その特別遊技状態中に新たに第1特別保留個数表示手段26a側に表示される第1シンボルXについても非予告表示態様により表示するようになっている。本実施形態では、図13に示すように、第1シンボルXの非予告表示態様を白色(図面上では白抜きで示す)での表示とする。
なお、特別遊技状態が終了して通常遊技状態となった場合には、特別保留個数表示制御手段84は、その時点で第1特別保留個数表示手段26aに非予告表示態様で表示されている第1シンボルXを予告表示態様に切り換えてもよいし、非予告表示態様で表示された第1シンボルXはその後に通常遊技状態となってもそのまま非予告表示態様での表示を継続するようにしてもよい。
以上のような本実施形態に係るパチンコ機においては、第1特別始動口27a又は第2特別始動口27bが遊技球を検出すると、それによって取得された大当たり判定乱数値がその取得された時点で事前判定手段58により外れ保留記憶、通常確率時大当たり保留記憶、高確率時大当たり保留記憶の何れであるかが判定され、その判定結果に基づいて、制御コマンド送信手段59から演出制御基板32側に第1特別保留個数指定コマンド又は第2特別保留個数指定コマンドが送信される。
演出制御基板32側では、コマンド判定手段90が、主制御基板31から受信した第1特別保留個数指定コマンド又は第2特別保留個数指定コマンドに基づいて、それが何個目の保留記憶であるか、及びその保留記憶が外れ保留記憶、通常確率時大当たり保留記憶、高確率時大当たり保留記憶の何れであるかを判定する。そして、遊技状態判定手段85により通常遊技状態中であると判定されている場合には、特別保留個数表示制御手段84は、受信したコマンドが第1,第2特別保留個数指定コマンドの何れであっても、第1,第2特別保留個数表示手段26a,26bに、外れ保留記憶、通常確率時大当たり保留記憶、高確率時大当たり保留記憶の種類に対応する色(予告表示態様)の第1,第2シンボルX、Yを1個追加的に表示する(図14(a)→(b))。
また、特別保留個数表示制御手段84は、遊技状態判定手段85により特別遊技状態が発生したと判定された場合には、第1特別保留個数表示手段26a側に既に表示されている第1シンボルXを非予告表示態様に切り換え(図14(b)→(c))、その特別遊技状態中に新たに第1特別保留個数表示手段26a側に表示される第1シンボルXについても非予告表示態様により表示する(図14(c)→(d))。なお、受信したコマンドが第2特別保留個数指定コマンドであれば、特別遊技状態中であっても第2シンボルYは予告表示態様で表示される(図14(d)→(e))。
その後、遊技状態判定手段85により特別遊技状態が終了したと判定された場合には、特別保留個数表示制御手段84は、例えばその時点で第1特別保留個数表示手段26aに非予告表示態様で表示されている第1シンボルXを予告表示態様に切り換える(図14 (e)→(f))。
このように、本実施形態のパチンコ機では、特別遊技状態中については、第1特別保留個数表示手段26aによる予告演出表示を行わないように構成されているため、特別遊技状態中に第1特別図柄側の保留記憶の内容に基づいて発射をコントロールすることにより技術介入を行うことは不可能である。なお、通常遊技状態中は第1特別保留個数表示手段26aによる予告演出表示が行われるが、通常遊技状態中は優先側の第2特別始動口27bに遊技球を入賞させることは殆どできないため、第1特別図柄側の保留記憶の内容を知ることができても遊技者はそれに基づいて技術介入を行うことはできない。
第2特別図柄表示手段23bによる図柄変動が終了すると(図14(g))、主制御基板31から演出制御基板32側に第2変動パターン指定コマンドが送信されて第2特別図柄表示手段23bによる次の図柄変動が開始されるが(図14(h))、その第2変動パターン指定コマンドを受信した特別保留個数表示制御手段84の制御により、第2特別保留個数表示手段26bに例えば4つ表示されている第2シンボルYのうち、2〜4番目の第2シンボルYが1個ずつ前側にシフトされ、第2特別保留個数表示手段26bには結果的に例えば緑色の第2シンボルYが3つ表示された状態となる。
以上説明したように、本実施形態のパチンコ機は、第1,第2特別図柄始動手段27a,27bが遊技球を検出したときに、その検出によって取得された大当たり判定乱数値の内容を判定する事前判定手段58と、この事前判定手段58による判定結果に基づいて予告演出を行う予告演出制御手段89とを備え、非優先側の第1特別図柄始動手段27aによる遊技球検出時に取得された大当たり判定乱数値に関しては、優先側の第2特別図柄始動手段27bへの入賞が容易な特別遊技状態中については予告演出制御手段89による予告演出を行わないように構成されているため、特別遊技状態中に第1特別図柄側の保留記憶の内容に基づいて発射をコントロールすることにより遊技者が技術介入を行うことは不可能である。
図15及び図16は本発明の第5の実施形態を例示し、特別遊技状態中は、非優先側の第1特別図柄始動手段27aによる遊技球検出時に取得された大当たり判定乱数値に関しては事前判定手段58による判定を行わないように構成した例を示している。
図15に示すように、本実施形態の制御系では、特別遊技状態中であるか否かを判定する遊技状態判定手段85を主制御基板31側に設けており、事前判定手段58は、遊技状態判定手段85により特別遊技状態中であると判定された場合には、非優先側の第1特別図柄始動手段27aによる遊技球検出時に取得された大当たり判定乱数値に関しては外れ保留記憶、通常確率時大当たり保留記憶、高確率時大当たり保留記憶の何れであるかの判定を行わないように構成されている。
また、本実施形態では、保留1から保留4までの4つの保留記憶に対応する4種類のコマンドが外れ保留記憶、通常確率時大当たり保留記憶、高確率時大当たり保留記憶の3種類に対応して3組設けられた第1特別保留個数指定コマンド(図16(a))の他に、保留1から保留4までの4つの保留記憶のみに対応する第1特別保留個数指定コマンド(図16(b))を設け、非優先側の第1特別図柄始動手段27aに関する保留記憶については、事前判定手段58による判定があった場合(通常遊技状態中)は図16(a)に示すコマンドを、事前判定手段58による判定がなかった場合(特別遊技状態中)は図16 (b)に示すコマンドを、夫々演出制御基板32側に送信するように構成されている。
そして、演出制御基板32側の特別保留個数表示制御手段84は、図16(a)に示す第1特別保留個数指定コマンド、又は図16(c)に示す第2特別保留個数指定コマンドを受信した場合には、そのコマンドに対応する予告表示態様で第1,第2特別保留個数表示手段26a,26bに第1,第2シンボルX,Yを表示し、図16(b)に示す第1特別保留個数指定コマンドを受信した場合には非予告表示態様で第1特別保留個数表示手段26aに第1シンボルXを表示するようになっている。
このように、特別遊技状態中は、非優先側の第1特別図柄始動手段27aによる遊技球検出時に取得された大当たり判定乱数値に関しては事前判定手段58による判定を行わないように構成した場合でも、特別遊技状態中に第1特別図柄側の保留記憶の内容に基づいて発射をコントロールすることにより遊技者が技術介入を行うことは不可能である。
なお本実施形態の場合、演出制御基板32側では、特別遊技状態中における第1特別図柄始動手段27a側の保留記憶に関しては外れ保留記憶、通常確率時大当たり保留記憶、高確率時大当たり保留記憶の何れであるかの情報を有しないため、特別遊技状態が終了しても、非予告表示態様で表示された第1シンボルXを予告表示態様に切り換えることはできない。
以上、本発明の実施形態について詳述したが、本発明はこれらの実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。例えば、実施形態では、事前判定手段58が、第1,第2特別始動口27a,27bが遊技球を検出したときに、大当たり判定乱数値(所定乱数値)が通常確率状態と高確率状態との何れかに対応する大当たり判定値(所定判定値)と一致するか否かを判定し、第1,第2特別保留個数指定コマンドに、大当たり判定乱数値(所定乱数値)が大当たり判定値(所定判定値)と一致するか否かの情報の他に、一致する場合には通常確率状態と高確率状態との何れかにおいて一致するかの情報を付加するように構成したが、所定乱数値と所定判定値は大当たり判定乱数値と大当たり判定値とに限られるものではなく、例えば所定乱数値を大当たり図柄乱数値、所定判定値を大当たり図柄判定値(例えば高確率判定値)とし、大当たり図柄判定値の個数及び/又は値が遊技状態に応じて異なるように構成してもよい。
所定乱数値を大当たり図柄乱数値とする場合、事前判定手段58は、例えば高確率大当たり(通常の15ラウンド等の大当たりの後に高確率状態となるもので、図4では第1特別図柄側の大当たり図柄乱数値5,7,9、第2特別図柄側の大当たり図柄乱数値1,3,5,7,9に対応)となるか否か、通常確率大当たり(通常の15ラウンド等の大当たりの後に時短状態となるもので、図4では第1特別図柄側の大当たり図柄乱数値4,6,8、第2特別図柄側の大当たり図柄乱数値0,2,4,6,8に対応)となるか否か、いわゆる突然確変(殆ど賞球を得られない2ラウンドの大当たりの後に高確率状態となるもので、図4(a)では大当たり図柄乱数値1,3に対応)となるか否か、いわゆる突然時短(殆ど賞球を得られない2ラウンドの大当たりの後に時短状態となるもので、図4(a)では大当たり図柄乱数値0,2に対応)となるか否か等について判定してもよい。この場合、保留1から保留4までの4つの保留記憶に対応する4種類のコマンドを、高確率大当たり、通常確率大当たり、突然確変、突然時短の4種類に対応して4組設ければよい。
もちろん、所定乱数値を大当たり判定乱数値及び大当たり図柄乱数値、所定判定値を大当たり判定値及び大当たり図柄判定値としてもよい。この場合、通常確率時大当たりと高確率時大当たりとの夫々について、保留1から保留4までの4つの保留記憶に対応する4種類のコマンドを、高確率大当たり、通常確率大当たり、突然確変、突然時短の4種類に対応して4組設ければよい。即ち、図6に示す通常確率時大当たり、高確率時大当たりに対応する各4つのコマンドを、夫々高確率大当たり、通常確率大当たり、突然確変、突然時短に対応して4組設ければよい。
その他、所定乱数値を変動パターン選択乱数値とし、事前判定手段58によりリーチの有無、リーチの種類、変動時間等について判定するように構成してもよい。この場合、保留1から保留4までの4つの保留記憶に対応する4種類のコマンドを、リーチの有無、リーチの種類、変動時間等に応じて複数組設ければよい。
また、大当たり判定乱数値に基づいていわゆる小当たり(大入賞手段が突然確変の場合と同様のパターンで短時間開放するもの)を抽選するタイプのパチンコ機においては、事前判定手段58が大当たり判定乱数値に基づいて小当たりとなるか否かを判定するように構成してもよい。この場合、例えば第1,第2特別保留個数指定コマンドとして、保留1〜4に対応する4つのコマンドを小当たり用に1組ずつ設ければよい。
第1,第2特別保留個数指定コマンドには、予告演出の内容に応じて、任意の情報を付加することが可能である。例えば、事前判定手段58が、高確率大当たり、通常確率大当たり、突然確変、突然時短となるか否か等について判定した場合には、それらの情報を付加すればよい。
実施形態では、予告演出の一例として、事前判定手段58による判定結果に基づいて第1,第2特別保留個数表示手段26a,26bへの第1,第2シンボルX,Yの表示態様を異ならせるように構成した例を示したが、例えば特別保留個数の表示とは別に、液晶画面への表示やランプ等により予告演出表示を行うようにしてもよいし、音声出力や可動体の作動等により予告演出を行うようにしてもよい。例えば、特別図柄始動手段27a,27bによる遊技球検出時、図柄変動開始時等の所定のタイミングで所定の表示や音声を出力し又は可動体を作動させるもの等でもよい。
予告演出は、実施形態のように、対象となる保留記憶(例えば大当たりに対応する乱数であること又はその可能性が高い保留記憶)を特定できるものであってもよいが、単に1又は複数の保留記憶の何れかが特定の乱数であること又はその可能性が高いことを示すものであってそれがどの保留記憶であるかを必ずしも特定できないものであってもよい。
また、予告演出は、対象となる保留記憶(例えば大当たりに対応する乱数であること又はその可能性が高い保留記憶)に関する図柄変動が行われるまで、連続的又は断続的に行うようにしてもよい。例えばこの場合には、対象となる保留記憶が図柄変動に供されるまでの期間を演出制御基板32側で管理する必要があるが、その方法の一例として、対象となる保留記憶に関する図柄変動時に所定値(例えば0)となる次のようなカウンタを設けることが考えられる。
即ち、例えば高確率時大当たりに対応する第1特別保留個数指定コマンドを受信し、その保留記憶に関して予告演出を行う場合に、その第1特別保留個数指定コマンドに対応する保留個数を初期値としてカウンタにセットし、その後に第1特別図柄の変動が開始される毎(例えば第1変動パターン指定コマンドを受信する毎)にカウンタの値を1ずつ減算すれば、対象となる保留記憶に関する図柄変動開始時にカウンタの値が0となるから、そのカウンタの値が0となるまで予告演出を行えばよい。
或いは、例えば高確率時大当たりに対応する第1特別保留個数指定コマンドを受信し、その保留記憶に関して予告演出を行う場合に、その時点での第1特別保留個数と第2特別保留個数との合計値を初期値としてカウンタにセットし、その後に第2特別保留個数が増加する毎にカウンタの値に1を加算し、第1,第2特別図柄の変動が開始される毎(例えば第1,第2変動パターン指定コマンドを受信する毎)にカウンタの値を1ずつ減算すれば、対象となる保留記憶に関する図柄変動開始時にカウンタの値が0となるから、そのカウンタの値が0となるまで予告演出を行えばよい。
また、このカウンタのように対象となる保留記憶が図柄変動に供されるまでの期間のみを演出制御基板32側で管理するのではなく、保留記憶に関する各種情報、例えば特別保留個数に関する情報、通常確率時大当たり、高確率時大当たり、高確率となる大当たり、通常確率となる大当たり、15R大当たり、2R大当たりであるか否かの情報等を演出制御基板32側で管理するように構成してもよい。この場合、例えば各情報毎に保留記憶に対応する複数(例えば4個)のビットよりなる記憶領域を設け、条件を満たす保留記憶に対応するビットに1を立てるようにすればよい。この場合、例えば特別保留個数が3で、第3番目の保留記憶が高確率時大当たりで且つ高確率となる15ラウンドの大当たりに対応するものである場合には、特別保留個数データが“1110”、高確率時大当たりのデータ、高確率となる大当たりのデータ、及び15R大当たりのデータが夫々“0010”となる。
第4,第5の実施形態では、非予告表示態様を外れ保留記憶、通常確率時大当たり保留記憶、高確率時大当たり保留記憶に対応する何れの表示態様とも異なるように設定したが、例えば非予告表示態様を外れ保留記憶に対応する表示態様と同じ表示態様に設定してもよい。
また、第4,第5の実施形態では、非優先側の特別図柄始動手段27aによる遊技球検出時に取得された大当たり判定乱数値に関しては、常にではなく所定条件下で予告演出制御手段89による予告演出を行わないように構成してもよい。この所定条件としては、予告演出を行わないことについての乱数抽選で当選した場合、所定の遊技状態中(例えば特別遊技状態中)の場合等が考えられる。
実施形態では、特別図柄表示手段とそれに対応する特別図柄始動手段とを2組備えたパチンコ機について例示したが、特別図柄表示手段とそれに対応する特別図柄始動手段とを1組しか備えていないパチンコ機等にも適用可能である。
また本発明は、パチンコ機に限らず、アレンジボール機、雀球遊技機等の各種の弾球遊技機においても同様に実施することが可能である。
15 普通図柄始動手段
23a 第1特別図柄表示手段(特別図柄表示手段)
23b 第2特別図柄表示手段(特別図柄表示手段)
27a 第1特別始動口(特別図柄始動手段)
27b 第2特別始動口(特別図柄始動手段)
31 主制御基板
32 演出制御基板
53a 第1特別乱数記憶手段(特別乱数記憶手段)
53b 第2特別乱数記憶手段(特別乱数記憶手段)
55 特別利益状態発生手段
56a 第1特別図柄表示制御手段(特別図柄表示制御手段)
56b 第2特別図柄表示制御手段(特別図柄表示制御手段)
58 事前判定手段
71a 第1大当たり判定手段(判定手段)
71b 第2大当たり判定手段(判定手段)
89 予告演出制御手段
本発明は、遊技者による技術介入を防止できる弾球遊技機を提供することを目的とする。
本発明は、遊技球を検出可能な二つの特別図柄始動手段27a,27bと、特別図柄を変動表示する二つの特別図柄表示手段23a,23bと、それら二つの特別図柄表示手段23a,23bによる図柄変動を開始する際に、夫々前記特別図柄始動手段27a,27bによる遊技球検出時に取得された大当たり判定乱数値大当たり判定値と一致するか否かを判定する判定手段71a,71bと、前記大当たり判定乱数値を前記判定手段71a,71bによる判定に供されるまで所定の上限個数を限度として記憶する特別乱数記憶手段53a,53bと、前記判定手段71a,71bによって前記大当たり判定乱数値が前記大当たり判定値と一致すると判定された場合に前記特別図柄表示手段23a,23bの変動後の停止図柄を予め定められた大当たり態様とするように前記特別図柄表示手段23a,23bの変動を制御する特別図柄表示制御手段56a,56bと、前記特別図柄表示手段23a,23bの変動後の停止図柄が前記大当たり態様となることに基づいて特別利益状態を発生させる特別利益状態発生手段55と、前記特別利益状態の発生後に所定期間特別遊技状態を発生させる特別遊技状態発生手段57と、前記特別図柄始動手段27a,27bが遊技球を検出したときに、その検出によって取得された前記大当たり判定乱数値が前記大当たり判定値と一致するか否かを判定する事前判定手段58と、該事前判定手段58による判定結果に基づいて予告演出を行う予告演出制御手段89とを備え、前記特別図柄表示手段23a,23bの何れか一方の図柄変動中には他方の図柄変動を開始しないように構成され、前記特別乱数記憶手段53a,53bに記憶されている前記所定乱数値の個数である第1,第2特別保留個数が共に1以上である場合には、一方の前記特別図柄表示手段23aの図柄変動よりも他方の前記特別図柄表示手段23bの図柄変動を優先して行うように構成されており、優先側の前記特別図柄表示手段23bに対応する前記特別図柄始動手段27bは、普通図柄始動手段15が遊技球を検出することに基づいて行われる普通抽選で当たりとなった場合に開状態となる作動式入賞手段であって前記特別遊技状態中の方がそれ以外の通常遊技状態中よりも開放時間及び/又は開放回数が大となるように構成され、前記予告演出制御手段89は、前記事前判定手段58が設けられる主制御基板31とは別の演出制御基板32上に設けられると共に前記主制御基板31側から送信される所定コマンドに基づいて前記予告演出を行うように構成された弾球遊技機において、前記特別遊技状態中は、非優先側の前記特別図柄始動手段27aによる遊技球検出時に取得された前記大当たり判定乱数値に関しては前記事前判定手段58による判定を行わないように構成したものである。
本発明によれば、遊技者による技術介入を防止できる。

Claims (6)

  1. 遊技球を検出可能な特別図柄始動手段(27a,27b)と、特別図柄を変動表示する特別図柄表示手段(23a,23b)と、該特別図柄表示手段(23a,23b)による図柄変動を開始する際に、前記特別図柄始動手段(27a,27b)による遊技球検出時に取得された所定乱数値が所定判定値と一致するか否かを判定する判定手段(71a,71b)と、前記所定乱数値を前記判定手段(71a,71b)による判定に供されるまで所定の上限個数を限度として記憶する特別乱数記憶手段(53a,53b)と、前記判定手段(71a,71b)による判定結果に基づいて前記特別図柄表示手段(23a,23b)の変動を制御する特別図柄表示制御手段(56a,56b)と、前記特別図柄表示手段(23a,23b)の変動後の停止図柄が予め定められた大当たり態様となることに基づいて特別利益状態を発生させる特別利益状態発生手段(55)と、前記特別図柄始動手段(27a,27b)が遊技球を検出したときに、その検出によって取得された前記所定乱数値の内容を判定する事前判定手段(58)と、該事前判定手段(58)による判定結果に基づいて予告演出を行う予告演出制御手段(89)とを備え、前記予告演出制御手段(89)は、前記事前判定手段(58)が設けられる主制御基板(31)とは別の演出制御基板(32)上に設けられると共に前記主制御基板(31)側から送信される所定コマンドに基づいて前記予告演出を行うように構成された弾球遊技機において、前記所定判定値は遊技状態に応じてその個数及び/又は値が異なるように構成され、前記事前判定手段(58)は、前記所定乱数値が何れかの前記遊技状態に対応する前記所定判定値と一致するか否かを判定するように構成され、前記所定コマンドには、前記所定乱数値が前記所定判定値と一致するか否かの情報の他に、一致する場合にはどの遊技状態において一致するかの情報が付加されていることを特徴とする弾球遊技機。
  2. 前記主制御基板(31)から前記演出制御基板( 32) 側に前記遊技状態の変化を知らせる遊技状態コマンドを送信するように構成されていることを特徴とする請求項1に記載の弾球遊技機。
  3. 前記所定乱数値は大当たり判定乱数値を、前記所定判定値は大当たり判定値を夫々含み、前記判定手段(71a,71b)は、前記大当たり判定乱数値が前記大当たり判定値と一致するか否かを判定し、特別図柄表示制御手段(56a,56b)は、前記判定手段(71a,71b)により前記大当たり判定乱数値が前記大当たり判定値と一致すると判定された場合に前記特別図柄表示手段(23a,23b)の変動後の停止図柄を前記大当たり態様とするように構成されており、前記大当たり態様となる確率がそれまでの通常確率状態よりも高くなる高確率状態中には、前記大当たり判定値の数が前記通常確率状態中よりも増加するように構成されており、前記所定コマンドには、前記大当たり判定乱数値が前記大当たり判定値と一致するか否かの情報の他に、一致する場合には前記高確率状態中と前記通常確率状態中との何れの遊技状態において一致するかの情報が付加されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の弾球遊技機。
  4. 前記特別図柄始動手段(27a,27b)、前記特別図柄表示手段(23a,23b)、前記特別乱数記憶手段(53a,53b)及び前記特別図柄表示制御手段(56a,56b)を2組設け、前記特別図柄表示手段(23a,23b)の何れか一方の図柄変動中には他方の図柄変動を開始しないように構成され、2つの前記特別乱数記憶手段(53a,53b)に記憶されている前記所定乱数値の個数である第1,第2特別保留個数が共に1以上である場合には、一方の前記特別図柄表示手段(23a)の図柄変動よりも他方の前記特別図柄表示手段(23b)の図柄変動を優先して行うように構成されており、非優先側の前記特別図柄始動手段(27a)による遊技球検出時に取得された前記大当たり判定乱数値が前記高確率状態に対応する前記大当たり判定値にのみ一致するものであると前記事前判定手段(58)により判定された場合に、前記予告演出制御手段(89)により予告演出を行うように構成されていることを特徴とする請求項3に記載の弾球遊技機。
  5. 前記特別図柄始動手段(27a,27b)、前記特別図柄表示手段(23a,23b)、前記特別乱数記憶手段(53a,53b)及び前記特別図柄表示制御手段(56a,56b)を2組設け、前記特別図柄表示手段(23a,23b)の何れか一方の図柄変動中には他方の図柄変動を開始しないように構成され、2つの前記特別乱数記憶手段(53a,53b)に記憶されている前記所定乱数値の個数である第1,第2特別保留個数が共に1以上である場合には、一方の前記特別図柄表示手段(23a)の図柄変動よりも他方の前記特別図柄表示手段(23b)の図柄変動を優先して行うように構成されており、少なくとも所定条件下では非優先側の前記特別図柄始動手段(27a)による遊技球検出時に取得された前記大当たり判定乱数値に関しては前記予告演出制御手段(89)による予告演出を行わないように構成されていることを特徴とする請求項3に記載の弾球遊技機。
  6. 優先側の前記特別図柄始動手段(27b)は、普通図柄始動手段(15)が遊技球を検出することに基づいて行われる普通抽選で当たりとなった場合に入賞可能な開状態となる開閉式入賞手段により構成され、前記高確率状態を含む特別遊技状態中の方がそれ以外の通常遊技状態中よりも優先側の前記特別図柄始動手段(27b)の開放時間及び/又は開放回数が大となるように構成されていることを特徴とする請求項4又は5に記載の弾球遊技機。
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