JP2012027215A - 紫外レーザ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】簡明な構成で190〜200nmの波長帯域の紫外レーザ光を出力可能な紫外レーザ装置を提供する。
【解決手段】紫外レーザ装置Iは、レーザ光出力部1と波長変換部3とを備える。レーザ光出力部1は、Prファイバアンプ21,2,23を有して460〜500nmの第1レーザ光Laを出力する第1レーザ光発生部1aと、Ybファイバアンプを有して1000〜1200nmの第2レーザ光を出力する第2レーザ光発生部1bとを備える。波長変換部3は、第1レーザ光Laの第2高調波を発生する第1波長変換光学素子31と、第1レーザ光の第2高調波及び第2レーザ光Lbの和周波を発生する第2波長変換光学素子32とを備え、波長変換部3から190〜200nmの紫外レーザ光Lvが出力されるように構成される。
【選択図】図1

Description

本発明は、赤外〜可視領域の基本波レーザ光を出力するレーザ光出力部と、レーザ光出力部から出力された基本波レーザ光を190〜200nmの紫外領域のレーザ光に波長変換する波長変換部とを備えて構成される紫外レーザ装置に関する。
上記のようなレーザ光出力部と波長変換部とを備えた紫外レーザ装置として、例えば、露光装置や検査装置、治療装置等に好適に用いられるレーザ装置が知られている。このような紫外レーザ装置は、一般的に、DFB半導体レーザ等のレーザ光源から出射されたレーザ光をファイバ光増幅器により増幅し、増幅されたレーザ光を波長変換部に設けられた波長変換光学素子により波長変換して紫外波長のレーザ光を出力するように構成される。
ファイバ光増幅器は、光ファイバの開発の歴史的経緯から、波長1.55μm帯の赤外レーザ光を増幅するエルビウム(Er)ドープファイバ光増幅器(一般的に「EDFA」と略記される)が広く用いられてきた。近年ではEDFAよりも高出力の赤外レーザ光を出力可能な波長1.1μm帯のイットリビウム(Yb)ドープファイバ光増幅器(同様「YDFA」と略記される)を用いる構成が提案されている。
一方、紫外レーザ装置を光源とする各種装置では、出力される紫外光の波長が短いほど微細構造の形成や観察が容易となるが、波長が235nm以下の深紫外領域で透明な光学材料は限定的である。また、紫外レーザ装置のレーザ光発生部として、先行して実用化されたArFエキシマレーザの発振波長は193nmである。このようなことから、上記のような紫外レーザ装置の波長変換部は、一般的に、レーザ光出力部から出力された赤外領域のレーザ光を、波長190〜200nmの波長帯域の紫外レーザ光に波長変換して出力するように構成されている(例えば、特許文献1及び特許文献2を参照)。このような構成により、取り扱いが容易で上記波長帯域の紫外レーザ光を出力する小型の全固体型の紫外レーザ装置が実現される。
特開2004−86193号公報 特開2010−93210号公報
ところが、上記のような従来の全固体型の紫外レーザ装置では、レーザ光出力部から出力された900〜1600nmの赤外領域のレーザ光を、波長変換部において、190nm〜200nmの紫外領域(深紫外領域)のレーザ光に波長変換する必要がある。このとき、波長変換部の構成は、特許文献1にも開示されているように種々の形態があるが、一般的に、複数の伝播経路に各々波長変換光学素子を設け、各経路で発生させた複数の高次高調波を後段の波長変換光学素子で和周波発生して190〜200nmの波長帯域の紫外レーザ光を出力するように構成される。
このため、波長変換部に多数の波長変換光学素子が配設されて構成が複雑化するという課題や、波長変換部全体で見たときに高い波長変換効率を得ることが難しいという課題があった。
本発明は、上記のような課題に鑑みてなされたものであり、波長変換部に設けられる波長変換光学素子が少ない簡明な構成で、190〜200nmの波長帯域の紫外レーザ光を出力可能な紫外レーザ装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明を例示する態様は、赤外〜可視領域のレーザ光を出力するレーザ光出力部と、レーザ光出力部から出力されたレーザ光を紫外領域のレーザ光に波長変換する波長変換部とを備えて構成される紫外レーザ装置である。そのうえで、前記レーザ光出力部は、コアにPr3+がドープされたPr(プラセオジウム)ドープファイバ及びPr3+を励起する紫外半導体レーザを有して波長帯域が460〜500nmの第1レーザ光を出力する第1レーザ光発生部と、コアにYb3+がドープされたYbドープファイバ及びYb3+を励起する赤外半導体レーザを有して波長帯域が1000〜1200nmの第2レーザ光を出力する第2レーザ光発生部とを備える。また、前記波長変換部は、第1レーザ光発生部から出力された第1レーザ光の第2高調波を発生する第1波長変換光学素子と、第2レーザ光発生部から出力された第2レーザ光及び前記第2高調波の和周波を発生する第2波長変換光学素子とを備える。これにより、波長変換部から第2波長変換光学素子により発生された波長帯域が190〜200nmの紫外レーザ光が出力されるように構成される。
本発明において、前記第1レーザ光発生部は、波長帯域が460〜500nmのシード光を発生するレーザ光源と、このレーザ光源により発生されたシード光を増幅して第1レーザ光を出力するPrドープファイバ光増幅器とを有して構成されることがひとつの好ましい構成形態である。また、前記第1レーザ光発生部が、Prドープファイバレーザにより構成されることが他の好ましい構成形態である。
なお、前記第1波長変換光学素子がBBO結晶であることが好ましく、前記第2波長変換光学素子がCLBO結晶であり位相整合がNCPMであることが望ましい。
本発明の態様によれば、波長変換部に設けられる波長変換光学素子がわずか二つの簡明な構成で、190〜200nmの波長帯域の紫外レーザ光を出力可能な紫外レーザ装置を提供することができる。
本発明の態様を例示する第1構成形態の紫外レーザ装置の概要図である。 本発明の態様を例示する第2構成形態の紫外レーザ装置の概要図である。 本発明の代表的な適用例を説明するための図表である。
以下、本発明を実施するための形態について図面を参照しながら説明する。本発明の適用例として第1構成形態の紫外レーザ装置Iを図1に示す。紫外レーザ装置Iは、大別的に、赤外〜可視領域のレーザ光を出力するレーザ光出力部1と、レーザ光出力部1から出力されたレーザ光を紫外領域のレーザ光に波長変換する波長変換部3とを備えて構成される。
レーザ光出力部1は、波長帯域が460〜500nmの第1レーザ光Laを出力する第1レーザ光発生部1aと、波長帯域が1000〜1200nmの第2レーザ光Lbを出力する第2レーザ光発生部1bとから構成される。
本構成形態の第1レーザ光発生部1aは、460〜500nmの波長帯域で所定波長のシード光Lsを発生するレーザ光源10と、レーザ光源10により発生されたシード光Lsを所定出力に増幅して第1レーザ光Laを出力する光増幅部20とから構成される。
460〜500nmの波長帯域で所定波長のシード光を発生するレーザ光源10として、例えば、GaN(窒化ガリウム)基板にDFB(Distributed Feedback)構造を形成した分布帰還型のDFB半導体レーザ、FBG(Fiber Bragg Grating)付き半導体レーザ、DBR(Distributed Bragg Reflector)構造を形成した分布反射型のDBR半導体レーザ、励起媒体にInGaAs系量子井戸式半導体レーザを用いたOPSL(Optically Pumped Semiconductor Laser)等の固体レーザ、モード同期のPrファイバレーザなどを用いることができる。
波長変換部3から出力する紫外レーザ光の波長を193nmとした場合について、より具体的な構成例について説明する。この構成例では、レーザ光源10として、GaN基板にDFB構造を形成したDFB半導体レーザを用い、このDFB半導体レーザを駆動する注入電流をパルス変調して、波長472nmのパルス光を発生させている。なお、レーザ光源10を、DFB半導体レーザ等とEOM(Electro-Optic Modulator)等の高速光変調器とにより構成し、CW発振させたDFB半導体レーザの出力光を高速光変調器でパルス変調して、パルス光を出力するように構成しても良い。レーザ光源10から出力されたシード光Lsは光増幅部20に入力される。
光増幅部20は、コアにPr3+がドープされたPr(プラセオジウム)ドープファイバ光増幅器(以下、「PDFA」と略記する)を有して構成される。図1には、レーザ光源10から出力されたシード光Lsが入力される第1段目のPDFA21、第1段目のPDFA21により増幅されたレーザ光が入力される第2段目のPDFA22、第2段目のPDFA22により増幅されたレーザ光が入力される第3段目のPDFA23からなる3段構成とした構成例を示す。
第1,第2,第3段のPDFA21,22,23は、それぞれPrドープファイバ21a,22a,23aと、励起光源の紫外半導体レーザ21b,22b,23bとを有して構成される。
具体的には、第1段目のPDFA21は、Prドープファイバ21aと励起光源の紫外半導体レーザ21bとを有し、紫外半導体レーザ21bの出力がカプラ21cを介してPrドープファイバ21aのコアに結合されている。第2段目のPDFA22は、Prドープファイバ22aと、励起光源の紫外半導体レーザ22bとを有し、紫外半導体レーザ22bの出力がカプラ22cを介してPrドープファイバ22aのコアに結合されている。第3段目のPDFA23は、Prドープファイバ23aと励起光源の紫外半導体レーザ23bとを有し、複数の紫外半導体レーザ23b,23b…の出力がカプラ21cを介してPrドープファイバ21aのコアに結合されている。
これらのPDFA21,22,23において、励起光源の紫外半導体レーザ21b,22b,23bは、例えば、GaNレーザが好適に用いられ、GaNレーザから出力された波長約440nmの励起光(例えば、ファイバがPr:ZBLANファイバの場合に442nm)が、カプラ21c,22c,23cを介して各Prドープファイバ21a,22a,23aのコアに入射される。なお、Prドープファイバ23aとして、ダブル(マルチ)クラッドのファイバを用いる場合には、紫外半導体レーザ23b,23b…の出力を第1クラッドに入射するように構成してもよい。
そのため、レーザ光出力部10から光増幅部20に入射したシード光Lsは、光増幅部20に設けられた3段のPDFA21,22,23によって順次増幅され、所定出力まで増幅された波長472nmの第1レーザ光Laが第1レーザ光発生部1aから出力される。第1レーザ光発生部1aから出力された第1レーザ光Laは、波長変換部3に入力される。
一方、波長帯域が1000〜1200nmの第2レーザ光Lbを出力する第2レーザ光発生部1bは、上記第1レーザ光発生部1aと同様に構成することができる。すなわち、波長帯域が1000〜1200nmのシード光を発生するレーザ光源と、レーザ光源により発生されたシード光を所定出力に増幅して第2レーザ光Lbを出力する光増幅部とから構成することができる。
波長変換部3から出力する紫外レーザ光の波長を193nmとした場合の具体的な構成例として、波長1081nmのシード光を発生するレーザ光源と、コアにYb 3+がドープされたYb(イットリビウム)ドープファイバ光増幅器(以下、「YDFA」と略記する)を有する構成が例示される。YDFAの励起光源は赤外波長の半導体レーザが用いられる。このような、レーザ光源及びYDFAを備え、波長1000〜1200nmのレーザ光を出力する装置は、例えば本出願人による特許出願に基づく特開2008−112785号公報等により既に公知であるため、ここでは詳細説明を省略する。なお、YDFAの入出射端に共振器を組み込んだYbドープファイバレーザにより第2レーザ光発生部1bを構成しても良い。
第2レーザ光出力部1bからは、YDFAにより所定出力まで増幅された波長1081nmの第2レーザ光Lbが出力される。第2レーザ光出力部1bから出力された第2レーザ光Lbは、波長変換部3に入力される。
波長変換部3は、二つの波長変換光学素子31,32を主体として構成される。すなわち、波長変換部3は、第1レーザ光発生部1aから出力された第1レーザ光Laの第2高調波を発生する第1波長変換光学素子31と、第2レーザ光発生部1bから出力された第2レーザ光Lb、及び第1波長変換光学素子31により発生された第1レーザ光の第2高調波の和周波を発生する第2波長変換光学素子32と、を主体として構成される。図1に示す波長変換部3の構成を波長変換光学系30と表記する。
波長変換光学系30では、第1レーザ光発生部1aから出力された波長472nm(周波数ωa)の第1レーザ光Laが、図示省略するレンズ(以下同様)を介して第1波長変換光学素子31に集光入射される。第1波長変換光学素子31においては、第1レーザ光Laの第2高調波発生(SHG)が行われ、周波数が2倍の2ωa、波長が半分の236nmの第2高調波が発生される。第1波長変換光学素子31は、例えば、BBO結晶やKBBF結晶等を用いることができる。
第1波長変換光学素子31から出射した第1レーザ光Laの第2高調波は、ダイクロイックミラー34に入射する。ダイクロイックミラー34は、波長236nmの第1レーザ光Laの第2高調波を反射し、波長1081nmの第2レーザ光Lbを透過するように構成されている。このため、ダイクロイックミラー34に入射した第1レーザ光Laの第2高調波は、このダイクロイックミラー34で反射し、第2波長変換光学素子32に集光入射する。
また、第2レーザ光発生部1bから出力された波長1081nm(周波数ωb)の第2レーザ光Lbが、ミラー33により反射され、ダイクロイックミラー34を透過して第1レーザ光の第2高調波と同軸に重ね合わされて、第2波長変換光学素子32に集光入射する。
第2波長変換光学素子32においては、波長236nm(周波数2ωa)の第1レーザ光Laの第2高調波と、波長1081nm(周波数ωb)の第2レーザ光Lbの和周波発生(SFG)が行われ、周波数が2ωa+ωbで波長が193nmの紫外レーザ光Lvが発生される。そして、第2波長変換光学素子32により発生された波長193nmの紫外レーザ光Lvが、紫外レーザ装置Iから出力される。
第2波長変換光学素子32は、例えば、CLBO結晶やBBO結晶、KBBF結晶などを用いることができる。本構成例では、第2波長変換光学素子32としてCLBO結晶を用い、NCPM(Non-Critical Phase Matching)で使用する。このような構成によれば、高い変換効率で波長193nmの紫外レーザ光Lvを発生させることができ、かつ、ウォークオフに起因したビームの楕円化を受けない高品質の紫外レーザ光Lvを出力することができる。
従って、以上説明した紫外レーザ装置Iによれば、波長変換部3を構成する波長変換光学素子がわずか二つの極めて簡明な構成で、高効率に波長193nmの紫外レーザ光Lvを出力する紫外レーザ装置を提供することができる。
次に、本発明の適用例として、第2構成形態の紫外レーザ装置IIを図2に示す。紫外レーザ装置IIの大別的な構成は、第1構成形態の紫外レーザ装置Iと同様であり、赤外〜可視領域のレーザ光を出力するレーザ光出力部1と、レーザ光出力部1から出力されたレーザ光を紫外領域のレーザ光に波長変換する波長変換部3とを備えて構成される。
レーザ光出力部1は、波長帯域が460〜500nmの第1レーザ光Laを出力する第1レーザ光発生部1a′と、波長帯域が1000〜1200nmの第2レーザ光Lbを出力する第2レーザ光発生部1b′とから構成される。
本構成形態の第1レーザ光発生部1a′は、Prドープファイバレーザ25により構成される。Prドープファイバレーザ(以下、「PDFL」と略記する)25は、コアにPr3+がドープされたダブルクラッドのPrドープファイバ25aと、このPrドープファイバ25aの両端部に設けられたHR−FBG(High Reflectivity−Fiber Bragg Grating)25b及びOC−FBG(Output Coupler−Fiber Bragg Grating)25cからなる光共振器と、励起用の紫外半導体レーザ25eとを備えて構成される。
HR−FBG25bは発振波長の光に対して99%程度の高反射率、OC−FBG25cは発振波長の光を一部透過する所定反射率に設定され、レーザ媒質(Prドープファイバ)を挟む光共振器が構成される。PrドープファイバのPr3+を励起する紫外半導体レーザ25eは、既述した第1構成形態におけるPDFAの紫外半導体レーザ(21b,22b,23b)と同様であり、例えば、GaNレーザが好適に用いられる。
いま、波長変換部3から出力する紫外レーザ光の波長を193nmのCW光とした場合について具体的な構成例を示すと、GaNレーザから出力された波長約440nmの励起光がPrドープファイバ25aの第1クラッドに入射される。第1クラッドに入射された励起光は、ファイバを伝播する過程でコアのPr3+を励起し、コア内で生じるレーザ発振により、PDFL25から波長472nmの所定出力の第1レーザ光Laが出力され、第1レーザ光発生部1a′から出力される。第1レーザ光発生部1a′から出力された第1レーザ光Laは、波長変換部3に入力される。
第2レーザ光Lbを出力する第2レーザ光発生部1b′は、第1レーザ光発生部1a′と同様に構成することができ、公知のイットリビウム(Yb)ファイバレーザを用いて構成することができる。また、第1構成形態の第1レーザ光発生部1aと同様に、1000〜1200nmの波長帯域で所定波長のシード光を発生するレーザ光源(10)と、レーザ光源により発生されたシード光を所定出力に増幅して第2レーザ光Lbを出力する光増幅部(20)とから構成することも可能である。
波長変換部3から出力する紫外レーザ光の波長を193nmとした具体例では、第2レーザ光出力部1b′から波長1081nmの所定出力の第2レーザ光Lbが出力され、波長変換部3に入力される。
波長変換部3は、二つの波長変換光学素子31,32を主体として構成される。波長変換部3は、第1レーザ光発生部1a′から出力された第1レーザ光Laの第2高調波を発生する第1波長変換光学素子31と、第2レーザ光発生部1b′から出力された第2レーザ光Lb、及び第1波長変換光学素子31により発生された第1レーザ光の第2高調波の和周波を発生する第2波長変換光学素子32と、を主体として構成される。
すなわち、波長変換部3に設けられる波長変換光学素子及び作用は、前述した第1構成形態の波長変換部と同様である。一方、本構成形態の波長変換部3は、第1波長変換光学素子31及び第2波長変換光学素子32が各々外部共振器中に配設される点が、前述した波長変換部と相違する。いま、図2に示す波長変換部の構成を波長変換光学系30′と表記する。
波長変換光学系30′は、第1波長変換光学素子31が配設される第1共振器36と、第2波長変換光学素子32が配設される第2共振器37とを備えて構成される。
第1共振器36は、入射ミラー36a、フォールディングミラー36b,36c、及びOC(Output Coupler)36dから構成される。これらのミラーにより構成されるX字状の光路を有する光共振器36内に第1波長変換光学素子31が配設される。OC36dのS1面には、波長472nmの光を反射し波長236nmの光を透過する反射膜が形成されている。
第1波長変換光学素子31は、波長472nmの第1レーザ光Laの第2高調波発生を行う非線形光学素子であり、第1共振器36に入射した第1レーザ光Laが、入射ミラー36a〜OC36d間(第1共振器内)を周回しながら内部の巡回光パワーが上昇し、第1波長変換光学素子31を透過することで第2高調波発生が行われる。第1波長変換光学素子31は、前記同様であり、例えばBBO結晶が好適に用いられる。
この構成により、第1共振器36では、周波数が第1レーザ光Laの2倍の2ωa、波長が半分の236nmの第2高調波がOC36dから出力される。出力された波長236nmレーザ光は第2共振器37に入射する。ここで、第1波長変換光学素子31の両端をブリュースター角にカットし、結晶の分散を利用することで、OC36dを透過させずに波長236nmの光を取り出してもよい。
第2共振器37についても、基本的な構成は第1共振器36と同様であり、入射ミラー37a、フォールディングミラー37b,37c、及びOC(Output Coupler)37dによりX字状の共振器が構成される。これらのミラーにより構成される光共振器内に第2波長変換光学素子32が配設される。OC37dのS1面には、波長が236nmの光を反射し、波長193nmの光を透過する反射膜が形成されている。
第2波長変換光学素子32は、波長236nmのレーザ光と、波長1081nmの第2レーザ光Lbの和周波発生を行う波長変換素子であり、例えば、第1構成形態と同様にCLBO結晶が好適に用いられる。入射ミラー37aを透過して共振器内に入射する波長236nmの第1レーザ光の第2高調波、及びフォールディングミラー37cを透過して共振器内に入射する波長1081nmの第2レーザ光Lbは、第2共振器内でビームが同軸に重なるようにアライメントされる。
第2共振器37内では、周回しパワーが上昇した1081nmの第2レーザ光Lbと、入射ミラー37aにより導入された波長236nm(周波数2ωa)のレーザ光が、第2波長変換光学素子32を透過することで和周波発生が行われ、発生した周波数が2ωa+ωb、波長が193nmの紫外レーザ光LvがOC37d(紫外レーザ装置II)から出力される。ここで、第2波長変換光学素子32の両端をブリュースター角にカットし、結晶の分散を利用することで、入射ミラー37aを透過させずに波長236nmの光を導入してもよいし、また、OC37dを透過させずに波長193nmの光を出力してもよい。
従って、以上説明した紫外レーザ装置IIにおいても、波長変換部3を構成する波長変換光学素子がわずか二つの極めて簡明な構成で、高効率に波長193nmの紫外レーザ光Lvを出力する紫外レーザ装置を提供することができる。
なお、第1構成形態の紫外レーザ装置I及び第2構成形態の紫外レーザ装置IIの構成要素は適宜組み換え、あるいは組み合わせて利用することができる。例えば、紫外レーザ装置Iにおける第2レーザ光発生部1bとしてYbドープファイバレーザを用い、紫外レーザ装置IIにおける第2レーザ光発生部1b′としてレーザ光源とYDFAとを用いた構成としても良い。また、紫外レーザ装置Iと紫外レーザ装置IIの波長変換部3を相互に組み替えて構成し、あるいは波長変換部の一部の構成要素(例えば第1共振器等)を組み換えて構成しても良い。
以上では、具体的な構成例として、波長変換部3から出力される紫外レーザ光Lvの波長をArFエキシマレーザと同じ193nmとする場合を説明した。しかし、本発明の紫外レーザ装置I,IIは、出力波長が上記波長に限られるものではない。すなわち、紫外レーザ装置I,IIは、第1レーザ光発生部1a,1a′から出力する第1レーザ光Laの波長を460〜500nmの範囲で設定し、また、第2レーザ光発生部1b,1b′から出力する第2レーザ光Lbの波長を1000〜1200nmの範囲で設定することにより、190〜200nmの波長帯域で適宜な波長の紫外レーザ光を出力することができる。
具体的には、第1構成形態の紫外レーザ装置Iにおいて、レーザ光源10から光増幅部20(PDFA)に入射させるシード光Lsの波長を460〜500nmの範囲で調整設定することにより、第1レーザ光発生部1aの出力波長を上記波長範囲で適宜な波長に設定することができる。第2レーザ光発生部1bについても同様である。
190〜200nmの波長帯域で紫外レーザ装置I,IIから適宜な波長の紫外レーザ光Lvを出力する構成の代表例として、図3に、出力する紫外レーザ光Lvの波長λと、この波長λに対応した第1レーザ光発生部1a,1a′の出力波長(Pr波長)、第2レーザ光発生部1b,1b′の出力波長(Yb波長)、及び最終段の波長変換光学素子32としてCLBO結晶を用いた場合の位相整合状態を、表にまとめて示す。
出力する紫外レーザ光Lvの波長がλ=193nmの場合については、既述した通りであり、第1レーザ光発生部1a,1a′の出力波長を472nm、第2レーザ光発生部1b,1b′の出力波長を1081nmとし、波長変換光学素子32の位相整合はNCPMで行うことができる。これにより、高効率かつ高いビーム品質でArFエキシマレーザと同じ波長の紫外レーザ光を得ることができる。
出力する紫外レーザ光Lvの波長がλ=198.5nmの場合には、第1レーザ光発生部1a,1a′の出力波長が488nm、第2レーザ光発生部1b,1b′の出力波長が1064nmとなる。ただし、この場合には、波長変換光学素子32の位相整合がCPM(Critical Phase Matching)となる。
一方、出力する紫外レーザ光Lvの波長をλ=195.5nmとする場合には、第1レーザ光発生部1a,1a′の出力波長が480nm、第2レーザ光発生部1b,1b′の出力波長が=1055nmであり、このとき波長変換光学素子32の位相整合はNCPMで行うことができる。従って、出力波長がλ=193nmの場合と同様に、高効率かつ高いビーム品質の紫外レーザ光を得ることができる。また、第1レーザ光発生部1a,1a′の出力波長480nmは、紫外半導体レーザ励起時におけるPrドープファイバの蛍光スペクトルで強度が最大となる波長であることから、より高効率で高いビーム品質の紫外レーザ光を得ることができる。
以上説明したように、本発明の態様によれば、波長変換部に設けられる波長変換光学素子がわずか二つの極めて簡明な構成で、190〜200nmの波長帯域の紫外レーザ光を出力可能な紫外レーザ装置を提供することができる。
このような紫外レーザ装置は、小型軽量であるとともに取り扱いが容易であり、例えば、顕微鏡や望遠鏡等の観察装置、測長器や形状測定器等の測定装置、光造形装置や露光装置等の光加工装置検査装置、治療装置等に好適に適用することができる。
I 第1構成形態の紫外レーザ装置
II 第2構成形態の紫外レーザ装置
Ls シード光
La 第1レーザ光
Lb 第2レーザ光
Lv 紫外レーザ光
1 レーザ光出力部
1a 第1レーザ光発生部(第1構成形態)
1b 第2レーザ光発生部(第1構成形態)
1a′第1レーザ光発生部(第2構成形態)
1b′第2レーザ光発生部(第2構成形態)
3 波長変換部
10 レーザ光源
20 光増幅部
21 第1段目のPrドープファイバ光増幅器
22 第2段目のPrドープファイバ光増幅器
23 第3段目のPrドープファイバ光増幅器
21a,22a,23a Prドープファイバ
21b,22b,23b 紫外半導体レーザ
25 Prドープファイバレーザ
25a Prドープファイバ
25e 紫外半導体レーザ
30 波長変換光学系(第1構成形態)
30′ 波長変換光学系(第2構成形態)
31 第1波長変換光学素子
32 第2波長変換光学素子
36 第1共振器
37 第2共振器

Claims (5)

  1. 赤外〜可視領域のレーザ光を出力するレーザ光出力部と、前記レーザ光出力部から出力されたレーザ光を紫外領域のレーザ光に波長変換する波長変換部とを備えて構成される紫外レーザ装置であって、
    前記レーザ光出力部は、コアにPr3+がドープされたPrドープファイバ及び前記Pr3+を励起する紫外半導体レーザを有して波長帯域が460〜500nmの第1レーザ光を出力する第1レーザ光発生部と、コアにYb3+がドープされたYbドープファイバ及び前記Yb3+を励起する赤外半導体レーザを有して波長帯域が1000〜1200nmの第2レーザ光を出力する第2レーザ光発生部とを備え、
    前記波長変換部は、前記第1レーザ光発生部から出力された前記第1レーザ光の第2高調波を発生する第1波長変換光学素子と、前記第2レーザ光発生部から出力された前記第2レーザ光及び前記第2高調波の和周波を発生する第2波長変換光学素子とを備え、
    前記波長変換部から、前記第2波長変換光学素子により発生された波長帯域が190〜200nmの紫外レーザ光が出力されるように構成したことを特徴とする紫外レーザ装置。
  2. 前記第1レーザ光発生部は、
    460〜500nmの波長帯域で所定波長のシード光を発生するレーザ光源と、
    前記レーザ光源により発生された前記シード光を増幅して前記第1レーザ光を出力するPrドープファイバ光増幅器とを有して構成されることを特徴とする請求項1に記載の紫外レーザ装置。
  3. 前記第1レーザ光発生部は、Prドープファイバレーザにより構成されることを特徴とする請求項1に記載の紫外レーザ装置。
  4. 前記第1波長変換光学素子がBBO結晶であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の紫外レーザ装置。
  5. 前記第2波長変換光学素子がCLBO結晶であり、位相整合がNCPMであることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の紫外レーザ装置。
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