JP2012024058A - 害虫誘引照明方法及び害虫誘引照明システム - Google Patents

害虫誘引照明方法及び害虫誘引照明システム Download PDF

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Abstract

【課題】害虫を誘引して植物から遠ざけるための誘引光を圃場に照射する害虫誘引照明システムにおいて、花に加害する昼行性害虫に対する防除効果を向上させる。
【解決手段】害虫誘引照明システム1は、夜間の任意の時間帯を動作時間帯として設定する設定部2と、擬似太陽光源部3及び誘引光源部4とを備える。擬似太陽光源部3は上記動作時間帯に、400〜500nmの波長成分を含まない擬似太陽光をビニルハウスH1内全体に照射し、誘引光源部4は上記動作時間帯に誘引光をビニルハウスH1内の一部に照射する。夜間の擬似太陽光照射により昼行性害虫B1は夜間に活発化し、誘引光により誘引され植物P1から遠ざかる。400〜500nmの波長範囲の光は、花に加害する昼行性害虫B1が好む青色であり、擬似太陽光はその青色光の成分を含まないので、植物P1による反射光も青色光成分を含まず、従って、昼行性害虫B1が植物P1に誘引され難くなる。
【選択図】図1

Description

本発明は、害虫を誘引して植物から遠ざけるための誘引光を圃場に照射する害虫誘引照明方法及び害虫誘引照明システムに関する。
従来から、植物が並べられた閉鎖空間内で、植物の育成に必要な光を発する光源を点灯、消灯することにより、光周期を生成し、消灯後に所定時間だけ誘引光源部を点灯し、誘引光により害虫を誘引して植物から遠ざける植物育成貯蔵装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。この植物育成貯蔵装置においては、植物育成光が発せられない暗期に誘引光が照射されるので、誘引光による害虫誘引効果が植物育成光と誘引光との混合に起因して低下することを防ぐことができる。
ところで、害虫は昼行性害虫と夜行性害虫に大別される。上記植物育成貯蔵装置では、昼行性害虫に対しては、それを植物から確実に遠ざけることにより十分な防虫効果を得ることが難しい。なぜなら、昼行性害虫は光周期の暗期に活動しないので、暗期に誘引光を発してその害虫を植物から遠ざけようとしても、昼行性害虫は植物又はその周辺に留まったままであることが多いからである。従って、昼行性害虫の中で、花を特に好み花に加害する害虫、例えばアザミウマ等を防除したいとの要望があるが、この要望を満たすことは困難である。
特開2004−81100号公報
本発明は、上記の従来の問題を解決するためになされたものであり、花を好み花に加害するアザミウマ等の昼行性害虫に対する防除効果の向上を図ることができる害虫誘引照明方法及び害虫誘引照明システムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明は、害虫を誘引して植物から遠ざけるための誘引光を圃場に照射する害虫誘引照明方法において、圃場に自然光が照射されない時間帯のうちの任意の時間帯を動作時間帯として設定する設定ステップと、前記設定された動作時間帯に、400〜500nmの波長成分を含まない擬似太陽光を圃場全体に照射し、かつ、前記誘引光をその280〜700nmの波長範囲内にピークを持たせて圃場の一部に照射する光照射ステップと、を含むことを特徴とする。
前記誘引光は、400〜500nmの波長範囲内にピーク波長を有することが好ましい。
前記誘引光の400〜500nmの波長範囲の放射エネルギ総和は、他の波長範囲の放射エネルギ総和よりも大きいことが好ましい。
前記誘引光は、280〜380nmの波長範囲内にピーク波長を有することが好ましい。
前記誘引光の280〜380nmの波長範囲の放射エネルギ総和は、他の波長範囲の放射エネルギ総和よりも大きいことが好ましい。
前記擬似太陽光は、500〜600nmの波長範囲内にピーク波長を有することが好ましい。
前記擬似太陽光の500〜600nmの波長範囲の放射エネルギ総和は、他の波長範囲の放射エネルギ総和よりも大きいことが好ましい。
前記設定ステップは、圃場に自然光が照射されない時間帯すべてを動作時間帯として設定することが好ましい。
前記設定ステップは、圃場に自然光が照射されない時間帯のうち、日出時刻で終わる任意の時間帯を動作時間帯として設定することが好ましい。
前記設定ステップは、圃場に自然光が照射されない時間帯のうち、日没時刻から始まる任意の時間帯を動作時間帯として設定することが好ましい。
本発明は、圃場に設置され、害虫を誘引して植物から遠ざけるための誘引光を照射する害虫誘引照明システムにおいて、圃場に自然光が照射されない時間帯のうちの任意の時間帯を動作時間帯として設定する設定部と、前記設定部により設定された動作時間帯に、400〜500nmの波長成分を含まない擬似太陽光を圃場全体に照射する擬似太陽光源部と、前記設定部により設定された動作時間帯に、前記誘引光をその280〜700nmの波長範囲内にピークを持たせて圃場の一部に照射する誘引光源部と、を備えることを特徴とする。
前記誘引光は、400〜500nmの波長範囲内にピーク波長を有することが好ましい。
前記誘引光の400〜500nmの波長範囲の放射エネルギ総和は、他の波長範囲の放射エネルギ総和よりも大きいことが好ましい。
前記誘引光は、280〜380nmの波長範囲内にピーク波長を有することが好ましい。
前記誘引光の280〜380nmの波長範囲の放射エネルギ総和は、他の波長範囲の放射エネルギ総和よりも大きいことが好ましい。
前記擬似太陽光は、500〜600nmの波長範囲内にピーク波長を有することが好ましい。
前記擬似太陽光の500〜600nmの波長範囲の放射エネルギ総和は、他の波長範囲の放射エネルギ総和よりも大きいことが好ましい。
前記設定部は、圃場に自然光が照射されない時間帯すべてを動作時間帯として設定することが好ましい。
前記設定部は、圃場に自然光が照射されない時間帯のうち、日出時刻で終わる任意の時間帯を動作時間帯として設定することが好ましい。
前記設定部は、圃場に自然光が照射されない時間帯のうち、日没時刻から始まる任意の時間帯を動作時間帯として設定することが好ましい。
本発明によれば、夜間の擬似太陽光照射により昼行性害虫に対して夜間を朝、昼間又は夕方と錯覚させて、夜間に活動を活発化させ、その活発化した昼行性害虫を誘引光により誘引して植物から遠ざけることができる。そのため、昼行性害虫を積極的に防除することができ、防除効果の向上を図ることができる。
また、400〜500nmの波長範囲の光は、花に加害するアザミウマ等の昼行性害虫が好む青色であり、擬似太陽光は上記波長範囲の光を含まないので、擬似太陽光が植物に照射され植物から反射されても、その反射光には上記波長範囲の成分が含まれない。そのため、花を好む昼行性害虫は植物に誘引され難くなり、従って、防除効果がさらに高まる。
しかも、誘引光は、昼行性害虫が感度を有する280〜700nmの波長範囲内にピークを有するので、昼行性害虫に誘引光を確実に感知させることができ、従って、誘引光による誘引を確実に行うことができる。
(a)は本発明の一実施形態に係る害虫誘引照明システムの構成を示す斜視図、(b)は上記システムの電気的ブロック図。 上記システムの擬似太陽光源部の斜視図。 上記擬似太陽光源部のカバーの分光透過率を示す図。 (a)は上記システムの誘引光源部の正面図、(b)はその側面図。 昼行性害虫の分光相対感度と上記誘引光源部の粘着シートの分光反射率とを示す図。 上記システムの設定部による害虫誘引照明処理のフローチャート。 (a)は長日期の、(b)は短日期の上記害虫誘引照明処理の具体例を示すタイムチャート。 上記実施形態の第1の変形例に係る害虫誘引照明システムの構成を示す斜視図。 (a)は上記システムの誘引光源部の斜視図、(b)はその断面図。 上記実施形態の第2の変形例における害虫誘引照明処理のフローチャート。 (a)は上記処理のタイムチャート、(b)は上記処理時の捕虫効率を示す図。 上記実施形態の第3の変形例における害虫誘引照明処理のフローチャート。 (a)は上記処理のタイムチャート、(b)は上記処理に起因する害虫の活動リズム変化を示す図、(c)は上記処理時の捕虫効率を示す図。 上記実施形態の第4の変形例における害虫誘引照明処理のフローチャート。 (a)は上記処理のタイムチャート、(b)は上記処理に起因する害虫の活動リズム変化を示す図、(c)は上記処理時の捕虫効率を示す図。
以下、本発明の一実施形態に係る害虫誘引照明方法及び害虫誘引照明システムについて図面を参照して説明する。図1(a)(b)は、本実施形態の害虫誘引照明システム(以下、照明システムという)の構成を示す。この照明システム1は、ビニルハウスH1内(圃場)に設置され、昼行性害虫(以下、害虫という)B1を誘引して植物P1から遠ざけるための誘引光を照射する照明システムである。誘引対象の害虫B1は、花又はがく等を好み、それらに加害する害虫であり、例えばアザミウマ等である。
照明システム1は、ビニルハウスH1内に自然光が照射されない時間帯のうちの任意の時間帯を動作時間帯として設定する設定部2と、設定部2により設定された動作時間帯にビニルハウスH1内に光を照射する擬似太陽光源部3及び誘引光源部4とを備える。擬似太陽光源部3は、擬似太陽光をビニルハウスH1内の全体に照射し、誘引光源部4は、上記誘引光をビニルハウスH1内の一部に照射する。擬似太陽光源部3から出射される擬似太陽光は略400〜500nmの波長成分を含まず、誘引光源部4から出射される誘引光は略280〜700nmの波長範囲内にピークを有する。擬似太陽光は、害虫B1が好む青色の光の成分を含んでいなければよく、その含まれない成分の波長範囲は厳密に略400〜500nmの範囲に限定されていなくてもよい。誘引光源部4は誘引した害虫B1を捕獲する。本実施形態において、自然光が照射されない時間帯は、日没から日出までの夜間の時間帯とするが、晴天の場合に自然光量が所定値以下となる、日没前の薄暮時の時間帯と日没後の薄明時の時間帯とを含んでいてもよい。
設定部2は、商用電源からの電力を擬似太陽光源部3と誘引光源部4とに分配し供給する配電盤と、この配電盤による給電を開始する時刻と停止する時刻とを設定し、それらの設定された時刻に給電又はその停止を自動的に実行するタイムスイッチとを備える。このタイムスイッチは、給電により擬似太陽光源部3及び誘引光源部4を点灯させ、給電停止によりそれらを消灯させる。
上記タイムスイッチは、予め記憶した日出又は日没時刻に合わせて入り切りするソーラタイムスイッチにより構成することができる。このソーラタイムスイッチは、ビニルハウスH1内に自然光が照射されない時間帯のうち、日没時刻から始まる任意の時間帯を動作時間帯として設定してもよいし、日出時刻で終わる任意の時間帯を動作時間帯として設定してもよい。擬似太陽光源部3及び誘引光源部4の動作期間は製造段階で予め設定されていても、又はユーザが任意に設定可能でもよいが、2〜3時間程度が望ましい。日出又は日没時刻情報は製造時に予め入力され格納されていてもよいし、又はソーラタイムスイッチに設けられた操作器を用いてユーザが入力可能であってもよい。入力可能な日出又は日没時刻の情報量は、1日分、1週間分、1カ月分、又は1年分であってもよい。
また、上記ソーラタイムスイッチは、各地のこよみを予め記憶していてもよい。ソーラタイムスイッチは、上記操作器により現在日時と装置の設置地域とが入力されると、入力された設置地域のこよみを参照し、現在日の日没時刻と次の日の日出時刻とを把握し、それら日没時刻と日出時刻とに応じて給電制御を行ってもよい。ソーラタイムスイッチは、上記の各種入力内容を表示可能な表示器を有していることが望ましい。
擬似太陽光源部3は、全般照明用であり、擬似太陽光がビニルハウスH1内の略全体に届くように設置台数、配置、及び各擬似太陽光源部3の放射光量並びに放射領域が設定されている。擬似太陽光源部3は、例えば、ビニルハウスH1内の天井部分の骨組みから吊り下げられて天井付近に配置され、畝R1と略平行に配列され、適宜、単数又は複数列、設けられる。擬似太陽光源部3は植物P1にその上方から擬似太陽光を照射する。擬似太陽光源部3の放射光量は、例えば略100[lx]以下とするが、これに限定されない。
誘引光源部4は、局部照明用であり、ビニルハウスH1内に複数台、互いに離間して配置されている。誘引光源部4は、例えば、ビニルハウスH1内の土壌の上に、畝R1に沿って設置され、適宜、複数又は単数列、設けられる。誘引光源部4は、土壌付近又は植物P1の側方位置から上方又は側方へ誘引光を発する。誘引光源部4の放射光量は、例えば略100[lx]以下とするが、これに限定されない。擬似太陽光源部3及び誘引光源部4は図示された台数及び配置に限定されない。
図2は、擬似太陽光源部3の構成を示す。擬似太陽光源部3は、直管型の放電灯31と、放電灯31の放電を安定させるための安定器32と、放電灯31及び安定器32を収容する円筒状のカバー33と、カバー33を吊り下げるための吊下部材34とを有する。放電灯31は白色蛍光ランプ又はHID(High Intensity Discharge)ランプ等により構成され、カバー33は光学フィルタ機能を有する透光性部材により構成されている。擬似太陽光源部3の構成は上記に限定されない。
図3は、カバー33の分光透過率を示す。ここで、カバー33の分光透過率の最高値を100%とする。カバー33の透過率は、波長が略400〜500nmの光に対して略0であり、略500〜600nmの波長範囲内でピークとなる。これにより、カバー33を透過した光、すなわち、擬似太陽光は、略400〜500nmの波長成分を殆ど含まず、略500〜600nmの波長範囲内にピーク波長を有する。カバー33は、上記の分光透過特性を備えるように、例えば、フタロシアニンブルー、フタロシアニングリーン、アゾ系等の顔料又は染料がガラス、アクリル樹脂又はポリカーボネイト等の基材に配合されて成る。
図4(a)(b)は、誘引光源部4の構成を示す。誘引光源部4は、誘引光の光源部41と、誘引光に誘引された害虫B1を捕獲する捕獲部42とにより構成されている。
光源部41は、直管型の放電灯43と、放電灯43の放電を安定させるための安定器44と、それらを支持する支持部材45と、放電灯43、安定器44及び支持部材45を収容する透光性を有した円筒状のカバー46とを備える。
放電灯43は、その放射光が略400〜500nmの波長範囲内にピーク波長を有するか、又は放射光の略400〜500nmの波長範囲の放射エネルギ総和が他の波長範囲の放射エネルギ総和よりも大きくなるように分光特性が調整されている。放電灯43は、例えば青色蛍光ランプ、又は青色光を発するカラーHIDランプにより構成することができる。放電灯43の替わりとして青色又は青緑色LEDユニットが設けられていてもよい。
カバー46は、光学フィルタ機能を有していてもよい。この場合、放電灯43とカバー46との組み合わせにより上記放電灯43の分光特性が実現することができ、カバー46は青色カラーフィルタにより、放電灯43は白色蛍光ランプ又は白色HIDランプにより構成することができる。
捕獲部42は、捕虫用の粘着シート47と、上面が開口し、内側に粘着シート47が設けられた樋状部材48とを備える。粘着シート47はカバー46の光放射面近傍に配置されている。粘着シート47は、誘引光色と略同じ色が望ましい。樋状部材48は、樋状部材48から上方に延びる支持部材48aによりカバー46を支持し、樋状部材48の上方に配置している。また、樋状部材48には脚部48bが取り付けられている。誘引光源部4の構成は上記に限定されない。
図5は、害虫B1の分光相対感度と、シート色を青色とした粘着シート47の分光反射率とを示す。害虫B1は、略600〜700nm以外の波長範囲の光に対しては十分な感度を有しており、擬似太陽光源部3からの擬似太陽光を十分に感知可能である。青色粘着板は、主に花を好む害虫に対して有効な誘引性を発揮する。粘着シート47の反射率は、略400〜500nmの波長範囲の光に対してピーク値を有し、そのピーク値は略57%である。粘着シート47の反射率は、略380〜550nmの波長範囲の光に対して20%以上であり、略370nm以下及び略600nm以上の波長の光に対しては略10%程度である。
図6は、設定部2による害虫誘引照明処理(以下、照明処理という)の手順を示し、図7(a)(b)は、長日期と短日期における照明処理の具体的なタイムチャート例を示す。まず、製造時に、又はユーザからの操作に基づき、動作時間帯が設定される(S11;設定ステップ)。現在時刻が動作開始時刻となった場合(S12でYes)、擬似太陽光源部3が点灯し、擬似太陽光がビニルハウスH1内全体に照射され(S13;光照射ステップ)、また、誘引光源部4が点灯し、ビニルハウスH1内に誘引光が局部照射される(S14;光照射ステップ)。動作開始時刻は例えば日出時刻の所定時間前、例えばおよそ2時間前とされるが(図7参照)、日没時刻であってもよい。誘引光は、植物P1の葉にも照射されるが、葉の反射率は10%程度であるので、葉よりも誘引光源部4の方がはるかに輝度が高く、そのため、害虫B1は輝度の高い誘引光源部4の方に、より多く誘引される。S13とS14の処理は順番が反対であってもよい。現在時刻が動作開始時刻とならない間は待機状態となる(S12でNo)。
現在時刻が動作終了時刻となるまで(S15でNo)、擬似太陽光及び誘引光の照射は継続される。動作終了時刻は、動作開始時刻が日出時刻の所定時間前であれば、日出時刻とされ(図7参照)、日没時刻であれば、日没時刻から所定時間経過後とされる。現在時刻が動作終了時刻となった場合(S15でYes)、処理は終了する。上述の処理は毎日繰り返される。図7に示されるように、動作時間帯は日出前であれば長日期と短日期では長日期の方が早い。
本実施形態においては、夜間の擬似太陽光照射により害虫B1に対して夜間を朝、昼間又は夕方と錯覚させて、夜間に活動を活発化させ、その活発化した害虫B1を誘引光により誘引して植物P1から遠ざけることができる。このため、夜間に害虫B1に対して積極的に防虫することができ、従って、防虫効果の向上を図ることができる。
また、400〜500nmの波長範囲の光は、花を好み花に加害する害虫B1、例えばアザミウマ等が特に好む青色であり、擬似太陽光は上記波長範囲の成分を含まない。従って、擬似太陽光が植物P1に照射され植物P1から反射されても、その反射光には上記波長範囲の成分が含まれない。そのため、花を好む害虫B1は植物P1に誘引され難くなり、その結果、防除効果がさらに高まる。植物P1に花が咲いており、その花が青色である場合には、害虫B1が花を視認し難くなるので、上記防除効果がさらに向上する。
また、誘引光は、害虫B1が感度を有する280〜700nmの波長範囲内にピークを有するので、害虫B1に誘引光を確実に感知させることができ、従って、誘引光による誘引を確実に行うことができる。
また、誘引光は、擬似太陽光に含まれない波長範囲の光を含み、その光は植物P1で反射され、害虫B1が植物P1に誘引される可能性がある。しかしながら、擬似太陽光の照射領域がビニルハウスH1内の全体であるのに対し、誘引光の照射領域はビニルハウスH1内の一部であるので、たとえ上記誘引光により害虫B1が植物P1に誘引されたとしても、害虫B1が誘引される植物P1の数は少なくて済む。従って、害虫B1による被害を抑えることができる。
また、略400〜500nmの波長範囲内の光色は、害虫B1が特に好む青色の光であり、誘引光として上記波長範囲内の光が他の波長の光よりも強く照射されるので、誘引光への誘引効果が高まり、従って、防除効果が高まる。
また、擬似太陽光として、夜間に、略500〜600nmの波長範囲内の光、すなわち、害虫B1の感度が高い波長範囲の光が他の波長の光よりも強く照射されるので、夜間に、より多くの害虫B1の活動が活発化する。従って、誘引光に誘引されて植物P1から遠ざかる害虫B1の数を増やすことができ、このため、害虫B1に対する防除効果がさらに高まる。
また、害虫B1に対する誘引効果が高い紫外線領域の全般照射を少なくすることができるので、ビニルハウスH1外からの害虫B1の侵入を抑えることができる。
次に、上記実施形態の各種変形例に係る照明システムについて説明する。
(第1の変形例)
図8は、第1の変形例に係る照明システム1の構成を示す。本変形例においては、誘引光源部がビニルハウスH1の天井部分の骨組みに吊り下げられている。誘引光源部4は本変形例においても局部照明用である。
図9(a)(b)は、本変形例の誘引光源部4の構成を示す。誘引光源部4の光源部41は、冷陰極ランプ51と、冷陰極ランプ51から出射される光を導く導光板52と、これらを収容し、前面と背面とが開口したケース53と、ケース53の開口を塞ぐ板状の光学フィルタ54と、ケース53を吊り下げるための吊下部材55とを有する。誘引光源部4の捕獲部42は、光学フィルタ54の前面を覆うように配置される捕虫用の透明粘着シート56と、ケース53に取り付けられ、光学フィルタ54又はケース53との間に透明粘着シート56を挟んで固定するクリップ57とを有する。導光板52はケース53の開口を内側から塞ぐように配置されている。冷陰極ランプ51と導光板52とは、これらを1組として、ケース53の前面開口用と背面開口用に1組ずつ設けられている。これらの数は上記に限定されない。
光学フィルタ54は、透過光が略400〜500nmの波長範囲内にピーク波長を有するか、又は透過光の略500〜600nmの波長範囲の放射エネルギ総和が他の波長範囲の放射エネルギ総和よりも大きくなるように分光透過率が調整されている。本変形例においても、上記実施形態と同等の効果を得ることができる。
(第2の変形例)
第2の変形例に係る照明システムの構成は、図1に示された実施形態の構成と同等であり、図1を流用して説明する(以下の変形例においても同様)。本変形例の照明システム1は、上記実施形態と比べ、設定部2により設定される擬似太陽光源部3及び誘引光源部4の動作時間帯が異なる。設定部2は、ビニルハウスH1内に自然光が照射されない時間帯すべてを動作時間帯として設定する。
図10は、本変形例の設定部2による照明処理手順を示す。設定部2は、照明処理中の動作時間帯設定処理において、日没時刻を動作開始時刻に設定し(S21)、日出時刻を動作終了時刻に設定する(S22)。その後に実行されるS23〜S26の処理は、それぞれ、図6に示した上記実施形態の照明処理におけるS12〜S15の処理と同じ内容である。
図11(a)(b)は、上記照明処理のタイムチャートと、上記照明処理の実行による捕虫効率の時間的変化とを示す。ここで、捕虫効率は、植物P1に集まった害虫B1の数に対する、粘着シート47により捕獲された害虫B1の数の比率を示す。図11(a)に示されるように、擬似太陽光源部3及び誘引光源部4は日没時刻に点灯し、夜間、点灯し続け、日出時刻に消灯する。
図11(b)に示されるように、捕虫効率は、擬似太陽光源部3及び誘引光源部4が動作中の夜間に高くなり、しかも、終夜、高い値を維持する。なぜなら、昼間に誘引光を照射しても、誘引光は、光量が多い自然光に紛れてしまうのに対し、夜間には自然光量が少ないので、擬似太陽光及び誘引光が有効であるからである。そのため、擬似太陽光により害虫B1を活発化させ、その活発化した害虫B1を誘引光により植物P1から遠ざける効果が高くなり、従って、捕虫効率が高くなる。しかも、捕虫効率を高める擬似太陽光及び誘引光の照射は終夜継続されるので、高い捕虫効率が維持される。
昼間は、擬似太陽光源部3及び誘引光源部4が非動作中であるが、害虫B1が活動して誘引光源部4の粘着シート47により捕獲され得る。そのため、捕虫率は、擬似太陽光源部3及び誘引光源部4が動作する夜間よりも低くはなるが、害虫B1が捕獲される。
本変形例においては、擬似太陽光及び誘引光の終夜照射により、害虫B1を高効率に植物P1から遠ざけ得る時間帯が最長になり、従って、捕虫効率が高い時間帯が最も長くなる。このため、捕虫数を最大にすることができ、防虫効果をさらに向上することができる。
(第3の変形例)
第3の変形例に係る照明システム1は、上記実施形態と比べ、設定部2により設定される擬似太陽光源部3及び誘引光源部4の動作時間帯が異なる。本変形例において、この動作時間帯は、ビニルハウスH1内に自然光が照射されない時間帯のうち、日出時刻で終わる時間帯であり、かつ、朝に活動する害虫B2(不図示であるが、便宜上、符号を付す)の防除に効果的な時間帯である。害虫B2は、害虫B1のうち、日出後に周囲の明るさが増すと活動を開始し、午前中を越えない一定時間、例えば3〜4時間程度、活発に活動し、その後、活動が低下する害虫である。設定部2は、日出前に擬似太陽光を照射することにより、害虫B2に擬似太陽光を日出と勘違いさせて通常よりも早い時間帯に活動を開始させ、それにより、害虫B2の活発な活動時間帯を日出以前にまで早める。そして、設定部2は、その活動時間帯に擬似太陽光源部3及び誘引光源部4に擬似太陽光及び誘引光を照射させ続ける。設定部2は、通常時における害虫B2の活発な活動時間帯を入力可能に構成されている。この活発な活動時間帯は、害虫B2の活発度が予め定められた閾値以上である時間帯とする。
図12は、本変形例の設定部2による照明処理手順を示す。設定部2は、日出時刻から、害虫B2の活動が通常、活発な時間帯が終了するまでの期間を求め(S31)、その求めた期間以上の一定期間を設定し(S32)、日出時刻から、その定めた一定期間前の時刻を動作開始時刻に設定する(S33)。動作終了時刻は日出時刻から1時間程度遅らしてもよい。また、設定部2は、日出時刻を動作終了時刻に設定する(S34)。S34の処理後に実行されるS35〜S38の処理は、それぞれ、図6に示した上記実施形態の照明処理におけるS12〜S15の処理と同じ内容である。
図13(a)〜(c)は、上記照明処理のタイムチャートと、上記照明処理による害虫B2の活動リズム変化及び捕虫効率の時間変化とを示す。図13(a)に示されるように、擬似太陽光源部3及び誘引光源部4は、日出前の動作開始時刻に点灯し、日出時刻に消灯する。
ここで、図13(b)に示されるように、害虫B2は、通常時において、日出後に徐々に活動を活発化し、活発な活動状態を一定期間、維持した後、活発度が徐々に所定の度合いまで低くなり、その後、緩やかに低下するものとする(活動リズムを破線で示す)。このような害虫B2は、上記照明処理に従って日出前に擬似太陽光が照射されると、その光照射を日出と勘違いし、そのため、害虫B2の活動時間帯が早まり、害虫B2の活動リズムが時間的に早くなる。そして、擬似太陽光及び誘引光の照射時間と、害虫B2の活動が活発な時間帯とが重なる。
従って、図13(c)に示されるように、捕虫効率は、擬似太陽光源部3及び誘引光源部4が動作中の早朝が一番高くなる。そして、擬似太陽光源部3及び誘引光源部4が非動作中の昼間が次に高くなり、非動作中の夜間が一番低くなる。
本変形例においては、日出前の所定時刻から日出までの擬似太陽光及び誘引光の照射により、害虫B2の活動時間帯が本来よりも早まり、そのため、擬似太陽光及び誘引光の照射期間と害虫B2の活動が活発な時間帯が重なるので、高効率な捕虫が可能になる。従って、上記第2の変形例と比べて低い消費電力でもって、第2の変形例に近い捕虫数を得ることができる。
(第4の変形例)
第4の変形例に係る照明システム1は、上記実施形態と比べ、設定部2により設定される擬似太陽光源部3及び誘引光源部4の動作時間帯が異なる。本変形例において、この動作時間帯は、ビニルハウスH1内に自然光が照射されない時間帯のうち、日没時刻から始まる時間帯であり、かつ、日没前の夕方に活動する害虫B3(不図示であるが、便宜上、符号を付す)の防除に効果的な時間帯である。害虫B3は、害虫B1のうち、昼から夜に向けて温度又は自然光による照度が一定値よりも低くなると活動の活発度が急激に増し、その後、活発に活動し、日没により周囲が暗くなると活発度が低下し、活動が止まる害虫である。設定部2は、日没以後から擬似太陽光を照射することにより、害虫B3に日没がまだであると勘違いさせて活動時間帯を延長させ、少なくとも、延長限度の時刻まで擬似太陽光源部3及び誘引光源部4に擬似太陽光及び誘引光を照射させ続ける。設定部2は、通常時における害虫B3の活発な活動時間帯の延長限度時刻を入力可能に構成されている。この活発な活動時間帯は、害虫B3の活発度が予め定められた閾値以上である時間帯とする。
図14は、本変形例の設定部2による照明処理手順を示す。設定部2は、日没時刻を動作開始時刻に設定し(S41)、入力された上記延長限度時刻以後の時刻を動作終了時刻に設定する(S42)。動作開始時刻は日没時刻から1時間程度早めてもよい。S42の処理後に実行されるS43〜S46の処理は、それぞれ、図6に示した上記実施形態の照明処理におけるS12〜S15の処理と同じ内容である。
図15(a)〜(c)は、上記照明処理のタイムチャートと、上記照明処理による害虫B3の活動リズム変化及び捕虫効率の時間変化とを示す。図15(a)に示されるように、擬似太陽光源部3及び誘引光源部4は、日没時刻に点灯し、日没後の動作終了時刻に消灯する。
ここで、図15(b)に示されるように、害虫B3は、通常時において、日出から活動を開始し、その後、活動を緩やかに活発化させ、日没の1時間程前に活動が急激に活発になるものとする。また、害虫B3は、日没後、活発な活動状態を徐々に低下させ、夜間は活動を停止するものとする(この活動リズムを破線で示す)。このような害虫B3は、上記照明処理に従って日没時に擬似太陽光が照射されると、未だ日没になっていないと勘違いし、そのため、害虫B3の活動時間帯が延長する。そして、擬似太陽光及び誘引光の照射時間と、害虫B3の活動が活発な時間帯とが重なる。
従って、図15(c)に示されるように、捕虫効率は、擬似太陽光源部3及び誘引光源部4が動作する日没後の期間が一番高くなる。そして、擬似太陽光源部3及び誘引光源部4が非動作中の昼間が次に高くなり、非動作中の夜間が一番低くなる。
本変形例においては、日没から日没後の所定時刻までの擬似太陽光及び誘引光の照射により、害虫B3の活動時間帯が本来よりも延長し、そのため、擬似太陽光及び誘引光の照射期間と害虫B3の活動が活発な時間帯が重なるので、高効率な捕虫が可能になる。従って、上記第2の変形例と比べて低い消費電力でもって、第2の変形例に近い捕虫数を得ることができる。
なお、本発明は、上記の実施形態の構成に限定されるものでなく、使用目的に応じ、様々な変形が可能である。例えば、圃場は、屋外の田畑であってもよい。また、擬似太陽光源部3は、所定の波長を吸収し他は反射する反射板等を有していても構わない。また、光源体31はその放射光の波長成分が擬似太陽光のそれと略同じになるように構成されていてもよい。この場合、光源体31としては緑色LED又は緑色蛍光ランプ等を用いることができる。また、擬似太陽光源部3から放射される擬似太陽光は、略500〜600nmの波長範囲の放射エネルギ総和が他の可視光波長範囲の放射エネルギ総和よりも大きくなるように設定されていてもよい。
また、誘引光源部4は、ビニルハウスH1周辺に設置することもできる。また、光源部41は、所定の波長範囲の光を吸収し他の波長範囲の光は反射する反射板等を有していても構わない。
また、光源部41が捕獲部42のみに光を照射するように構成されていてもよい。この場合、例えば、放電灯43を白色蛍光ランプ又は白色HIDランプ等の白色光源とし、捕獲部42は略400〜500nmの波長の可視光、又は280〜380nmの波長の紫外線のみを反射し放射する。
また、捕獲部42は、電撃格子、略水平に置かれたカバー46の上に配置され水が張られた透明な水盤、又はカバー46の光放射面付近に気流を発生させて害虫B1を吸引する吸引装置等を有していてもよい。
また、放電灯43は、その放射光が280〜380nmの波長範囲内にピーク波長を有する紫外線となるように分光特性が調整されていもよい。また、放電灯43は、放射光の280〜380nmの波長範囲の放射エネルギ総和が他の波長範囲の放射エネルギ総和よりも大きくなるように分光特性が調整されていても構わない。これらの場合、放電灯43を、紫外線を放射する蛍光ランプにより構成することができる。放電灯43の代わりに、上記分光特性を有した紫外線LEDを設けてもよい。上記のような構成によれば、280〜380nmの波長範囲内の光、すなわち、害虫B1が好む紫外線を他の波長の光よりも強く照射することができるので、誘引光への誘引効果が高まり、防虫効果が高まる。
1 害虫誘引照明システム
2 設定部
3 擬似太陽光源部
4 誘引光源部
B1 昼行性害虫(害虫)
H1 ビニルハウス
P1 植物

Claims (20)

  1. 害虫を誘引して植物から遠ざけるための誘引光を圃場に照射する害虫誘引照明方法において、
    圃場に自然光が照射されない時間帯のうちの任意の時間帯を動作時間帯として設定する設定ステップと、
    前記設定された動作時間帯に、400〜500nmの波長成分を含まない擬似太陽光を圃場全体に照射し、かつ、前記誘引光をその280〜700nmの波長範囲内にピークを持たせて圃場の一部に照射する光照射ステップと、を含むことを特徴とする害虫誘引照明方法。
  2. 前記誘引光が400〜500nmの波長範囲内にピーク波長を有することを特徴とする請求項1に記載の害虫誘引照明方法。
  3. 前記誘引光の400〜500nmの波長範囲の放射エネルギ総和が他の波長範囲の放射エネルギ総和よりも大きいことを特徴とする請求項1に記載の害虫誘引照明方法。
  4. 前記誘引光が280〜380nmの波長範囲内にピーク波長を有することを特徴とする請求項1に記載の害虫誘引照明方法。
  5. 前記誘引光の280〜380nmの波長範囲の放射エネルギ総和が他の波長範囲の放射エネルギ総和よりも大きいことを特徴とする請求項1に記載の害虫誘引照明方法。
  6. 前記擬似太陽光が500〜600nmの波長範囲内にピーク波長を有することを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか一項に記載の害虫誘引照明方法。
  7. 前記擬似太陽光の500〜600nmの波長範囲の放射エネルギ総和が他の波長範囲の放射エネルギ総和よりも大きいことを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか一項に記載の害虫誘引照明方法。
  8. 前記設定ステップは、圃場に自然光が照射されない時間帯すべてを動作時間帯として設定することを特徴とする請求項1乃至請求項7のいずれか一項に記載の害虫誘引照明方法。
  9. 前記設定ステップは、圃場に自然光が照射されない時間帯のうち、日出時刻で終わる任意の時間帯を動作時間帯として設定することを特徴とする請求項1乃至請求項7のいずれか一項に記載の害虫誘引照明方法。
  10. 前記設定ステップは、圃場に自然光が照射されない時間帯のうち、日没時刻から始まる任意の時間帯を動作時間帯として設定することを特徴とする請求項1乃至請求項7のいずれか一項に記載の害虫誘引照明方法。
  11. 圃場に設置され、害虫を誘引して植物から遠ざけるための誘引光を照射する害虫誘引照明システムにおいて、
    圃場に自然光が照射されない時間帯のうちの任意の時間帯を動作時間帯として設定する設定部と、
    前記設定部により設定された動作時間帯に、400〜500nmの波長成分を含まない擬似太陽光を圃場全体に照射する擬似太陽光源部と、
    前記設定部により設定された動作時間帯に、前記誘引光をその280〜700nmの波長範囲内にピークを持たせて圃場の一部に照射する誘引光源部と、を備えることを特徴とする害虫誘引照明システム。
  12. 前記誘引光が400〜500nmの波長範囲内にピーク波長を有することを特徴とする請求項11に記載の害虫誘引照明システム。
  13. 前記誘引光の400〜500nmの波長範囲の放射エネルギ総和が他の波長範囲の放射エネルギ総和よりも大きいことを特徴とする請求項11に記載の害虫誘引照明システム。
  14. 前記誘引光が280〜380nmの波長範囲内にピーク波長を有することを特徴とする請求項11に記載の害虫誘引照明システム。
  15. 前記誘引光の280〜380nmの波長範囲の放射エネルギ総和が他の波長範囲の放射エネルギ総和よりも大きいことを特徴とする請求項11に記載の害虫誘引照明システム。
  16. 前記擬似太陽光が500〜600nmの波長範囲内にピーク波長を有することを特徴とする請求項11乃至請求項15のいずれか一項に記載の害虫誘引照明システム。
  17. 前記擬似太陽光の500〜600nmの波長範囲の放射エネルギ総和が他の波長範囲の放射エネルギ総和よりも大きいことを特徴とする請求項11乃至請求項15のいずれか一項に記載の害虫誘引照明システム。
  18. 前記設定部は、圃場に自然光が照射されない時間帯すべてを動作時間帯として設定することを特徴とする請求項11乃至請求項17のいずれか一項に記載の害虫誘引照明システム。
  19. 前記設定部は、圃場に自然光が照射されない時間帯のうち、日出時刻で終わる任意の時間帯を動作時間帯として設定することを特徴とする請求項11乃至請求項17のいずれか一項に記載の害虫誘引照明システム。
  20. 前記設定部は、圃場に自然光が照射されない時間帯のうち、日没時刻から始まる任意の時間帯を動作時間帯として設定することを特徴とする請求項11乃至請求項17のいずれか一項に記載の害虫誘引照明システム。
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