JP2012022078A - プロジェクタ用光学装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】プロジェクタ用光学装置の幅方向の寸法を小さくすることが可能なプロジェクタ用光学装置を提供する。
【解決手段】このレーザ光源(プロジェクタ用光学装置)60は、ミラー64は、緑色LD62aの幅方向(X方向)の中心621aとビームスプリッタ66aの幅方向(X方向)の中心661aとを結ぶ中心線Aに対して約3度傾斜するとともに、ビームスプリッタ66aの中心661aを通るように緑色LD62aの照射位置Oから照射された緑色レーザ光を導光するように構成されており、緑色LD62aの照射位置Oから照射されてミラー64により反射された緑色レーザ光の光軸は、ビームスプリッタ66aが緑色LD62aに対して幅方向(X方向)にはみ出ないように、中心線Aに対して傾斜するように構成されている。
【選択図】図4

Description

この発明は、プロジェクタ用光学装置に関し、特に、レーザ光発生部を備えるプロジェクタ用光学装置に関する。
従来、レーザ光発生部を備えるプロジェクタ用光学装置が知られている(たとえば、特許文献1参照)。
上記特許文献1には、レーザ光源と、レーザ光源から出力されたレーザ光の光軸上に配置され、レーザ光を水平方向に反射するビームスプリッタと、ビームスプリッタにより反射されたレーザ光をさらに垂直方向に反射させるミラーとによって構成された光学系とを備える光ピックアップ装置(プロジェクタ用光学装置)が開示されている。この光ピックアップ装置では、光学系におけるビームスプリッタとミラーとの間の光軸上には、レーザ光を照射する際の像のゆがみなどの収差を補正する収差補正素子が配置されている。そして、収差補正素子がビームスプリッタおよびミラーの配置されている光軸方向に対して所定の角度だけ傾斜した状態で配置されることにより、収差補正素子の配置される領域の高さが小さくなるように構成されている。
特開2005−267790号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載の光ピックアップ装置では、収差補正素子がビームスプリッタおよびミラーの配置されている光軸方向に対して所定の角度だけ傾斜した状態で配置されることにより、収差補正素子の配置される領域の高さが小さくなるので、光ピックアップ装置を高さ方向にある程度薄型化することが可能であると考えられる。その一方で、たとえば、ミラーの一方側端部がレーザ光源の一方側端部から幅方向にはみ出すとともに、レーザ光源の他方側端部がミラーの他方側端部から幅方向にはみ出して配置されている場合には、各々の光学部材の側端部が互いに幅方向にはみ出す分、光学系における寸法(光軸と直交する幅方向の寸法)が大きくなるという不都合がある。すなわち、光学系を構成する一部材(たとえば、収差補正素子)の高さ方向における寸法のみが小さく抑制されるだけであり、光学系の幅方向の寸法が必ずしも小さく抑制されているわけではないと考えられる。このため、光学部材の配置される領域である光ピックアップ装置の幅方向の寸法を小さくするのが困難であるという問題点がある。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、この発明の1つの目的は、プロジェクタ用光学装置の幅方向の寸法を小さくすることが可能なプロジェクタ用光学装置を提供することである。
課題を解決するための手段および発明の効果
この発明の一の局面によるプロジェクタ用光学装置は、第1のレーザ光を照射する第1レーザ光発生部と、第2のレーザ光を照射する第2レーザ光発生部と、第1レーザ光発生部から照射された第1のレーザ光を導光するための第1光学部材と、第1光学部材により導光された第1のレーザ光を導光し、かつ、第2レーザ光発生部から照射された第2のレーザ光を導光するための第2光学部材とを備え、第1レーザ光発生部は、第1レーザ光発生部の第1のレーザ光の照射方向から見て、第1レーザ光発生部の幅方向の中心を基準として幅方向にずれた照射位置から第1光学部材に向かって第1のレーザ光が照射されるように構成されており、第1光学部材は、第1レーザ光発生部の第1のレーザ光の照射方向から見て、第1レーザ光発生部の幅方向の中心位置と第2光学部材の幅方向の中心位置とを結ぶ中心線に対して傾斜するとともに、第2光学部材の中心位置を通るように第1レーザ光発生部の照射位置から照射された第1のレーザ光を導光するように構成されており、第1レーザ光発生部の照射位置から照射されて第1光学部材により導光された第1のレーザ光の光軸は、第2光学部材が第1レーザ光発生部に対して幅方向にはみ出ないように、中心線に対して傾斜するように構成されている。
この発明の一の局面によるプロジェクタ用光学装置では、上記のように、第1レーザ光発生部の照射位置から照射されて第1光学部材により導光された第1のレーザ光の光軸を、第2光学部材が第1レーザ光発生部に対して幅方向にはみ出ないように、中心線に対して傾斜させることによって、第1レーザ光発生部の第1のレーザ光の照射方向から見た場合に、たとえば、第2光学部材が第1レーザ光発生部に対して幅方向にはみ出るように配置されている場合と異なり、第2光学部材が第1レーザ光発生部に対して幅方向にはみ出ない分、第2光学部材および第1レーザ光発生部の配置される領域の幅をより確実に小さくすることができる。その結果、プロジェクタ用光学装置の幅方向の寸法をより確実に小さくすることができる。
上記一の局面によるプロジェクタ用光学装置において、好ましくは、第2光学部材は、第1レーザ光発生部の幅以下の大きさに形成されるとともに、第1光学部材の幅よりも大きく形成されており、第2光学部材および第1レーザ光発生部は、中心線に対して傾斜しないように配置されており、第1光学部材により導光された第1のレーザ光の光軸は、第2光学部材の中心位置と第1レーザ光発生部の中心位置とが幅方向に一致するように配置された状態において、中心線に対して所定の角度範囲を有して傾斜するように構成されている。このように構成すれば、第2光学部材の一方側端部と第1レーザ光発生部の一方側端部との間の幅方向の距離と、第2光学部材の他方側端部と第1レーザ光発生部の他方側端部との間の幅方向の距離とを等しく構成することができる。これにより、第2光学部材を第1レーザ光発生部に対して確実に幅方向にはみ出ないように配置することができる。
この場合、好ましくは、第2光学部材は、第1レーザ光発生部の幅の半分以上の大きさで、かつ、第1レーザ光発生部の幅以下の大きさに形成されている。このように構成すれば、第2光学部材を第1レーザ光発生部に対して容易に幅方向にはみ出ないように配置することができる。
上記第1のレーザ光の光軸が中心線に対して所定の角度を有して傾斜する構成において、好ましくは、所定の角度範囲は、3度以下である。このように構成すれば、光軸の傾斜に伴う第2光学部材の特性の変化量を約5%以下に抑制することができるので、第2光学部材に対する影響を抑制しながらプロジェクタ用光学装置の薄型化を図ることができる。なお、第1のレーザ光の光軸を中心線に対して所定の角度を3度以下にすることにより、第2光学部材の特性の変化量を約5%以下に抑制することができる点については、本願発明者が鋭意検討した結果、見出した構成である。
上記一の局面によるプロジェクタ用光学装置において、好ましくは、第1光学部材は、第1レーザ光発生部から照射された第1のレーザ光を反射させるためのミラー部材を含み、第2光学部材は、第1光学部材により反射された第1のレーザ光を反射させ、かつ、第2レーザ光発生部から照射された第2のレーザ光を透過させるためのプリズム部材を含み、第1レーザ光発生部は、緑色レーザ光発生部を含み、ミラー部材およびプリズム部材により反射された第1のレーザ光およびプリズム部材により透過された第2のレーザ光を走査させることにより、任意の投影領域に画像を投影する投影部をさらに備える。このように構成すれば、カラー画像を投影することが可能なプロジェクタ用光学装置の幅方向の寸法を小さくすることができる。
本発明の一実施形態によるレーザ光源が実装された携帯電話機の使用状態を示した模式図である。 本発明の一実施形態によるレーザ光源が実装された携帯電話機の構成を示したブロック図である。 本発明の一実施形態によるレーザ光源の構成を示したブロック図である。 図3に示したレーザ光源の一部を、緑色LDによるレーザ光の照射方向から見た場合の断面図である。 本発明の一実施形態によるレーザ光源に対する比較例によるレーザ光源の一部を、図4と同様の方向から見た場合の断面図である。 本発明の一実施形態によるレーザ光源において、光軸の傾きに対する透過反射率の減少値の変化を示したシミュレーション結果である。 図6に示したシミュレーション結果において、偏光方向の傾きと透過反射率の減少値との関係を説明するための図である。
以下、本発明を具体化した実施形態を図面に基づいて説明する。
図1〜図4を参照して、本発明の一実施形態による携帯電話機100の構成を説明する。
本発明の一実施形態による携帯電話機100では、装置本体内部にレーザ光源60(図2参照)が実装されている。これにより、図1に示すように、携帯電話機100をテーブル10上に載置して使用することにより、プレゼンテーション用の画像12をスクリーン1などの投影領域に向けて投影するように構成されている。なお、レーザ光源60は、本発明の「プロジェクタ用光学装置」の一例である。
携帯電話機100には、装置本体の各種操作を行うための複数の操作ボタン20と、静止画像または動画を表示するための表示画面部21と、音声を出力するスピーカ22と、音声を拾うマイク23とが設けられている。
また、図2に示すように、装置本体内部には、制御処理ブロック30と、データ処理ブロック40と、デジタル信号プロセッサ(DSP)50と、上述のレーザ光源60と、Video RAM(SD RAM)70と、ビームスプリッタ80と、拡大レンズ90とが内蔵されている。
制御処理ブロック30は、装置本体(携帯電話機100)の制御を司る制御部31と、外部ビデオ信号を受信するためのインターフェース(I/F)としてのVideo I/F32と、SD−RAM33と、外部I/F34とを含んでいる。
制御部31は、使用者の操作ボタン20の操作内容に応じた信号を受信するように構成されている。また、Video I/F32には、携帯電話機100の外部から与えられた外部ビデオ信号が入力されるように構成されている。また、外部I/F34は、たとえば、SDカード91などのメモリを装着することが可能に構成されている。そして、制御部31は、SDカード91からデータを読み出して、Video RAM70に格納する制御を行うように構成されている。
データ処理ブロック40は、データ/階調変換器41と、ビットデータ変換器42と、タイミングコントローラ43と、データコントローラ44とを含んでいる。デジタル信号プロセッサ50は、ミラーサーボブロック51と、変換器52とを含んでいる。
データ処理ブロック40では、タイミングコントローラ43は、制御部31と相互に通信することにより、制御部31から出力される信号に基づいて、データコントローラ44を介してVideo RAM70に保持されているデータを読み出すように構成されている。データコントローラ44は、読み出したデータをビットデータ変換器42に送信するように構成されている。ビットデータ変換器42は、タイミングコントローラ43からの信号に基づいて、データをデータ/階調変換器41に送信するように構成されている。
データ/階調変換器41は、ビットデータ変換器42から出力されたデータを赤色(R:Red)、緑色(G:Green)および青色(B:Blue)の3色の階調データに変換し、変換後の各データをレーザ光源60(図3参照)の赤色レーザ制御回路61と、緑色レーザ制御回路62と、青色レーザ制御回路63とにそれぞれ送信するように構成されている。
また、図3に示すように、赤色レーザ制御回路61と、緑色レーザ制御回路62と、青色レーザ制御回路63とには、それぞれ、赤色レーザ光を照射する赤色LD(レーザダイオード)61aと、緑色レーザ光を照射する緑色LD62aと、青色レーザ光を照射する青色LD63aとが接続されている。なお、緑色LD62aは、本発明の「第1レーザ光発生部」の一例であり、赤色LD61aは、本発明の「第2レーザ光発生部」である。
また、赤色レーザ制御回路61は、データ/階調変換器41から入力された赤色の階調データを赤色LD61aに送信するように構成されている。同様にして、青色レーザ制御回路63は、データ/階調変換器41から入力された青色の階調データを青色LD63aに送信するように構成されている。また、緑色レーザ制御回路62は、データ/階調変換器41から入力された緑色の階調データを緑色LD62aに送信するように構成されている。
また、レーザ光源60は、ミラー64と、4つのコリメートレンズ65a、65b、65cおよび65dと、2つのビームスプリッタ(プリズム部材)66aおよび66bと、レンズ67と、レーザ光を水平方向および垂直方向に走査するためのMEMS(Micro Electro Mechanical Systems)ミラー68と、ミラー69と、MEMSミラー68を水平方向および垂直方向に駆動させるためのアクチュエータ71とを含んでいる。なお、ミラー64は、本発明の「第1光学部材」および「ミラー部材」の一例であり、ビームスプリッタ66aは、本発明の「第2光学部材」および「プリズム部材」の一例である。また、MEMSミラー68は、本発明の「投影部」の一例である。また、ミラー69は、MEMSミラー68により反射されたレーザ光をスクリーン11(図2参照)などの投影領域に照射するように構成されている。
赤色LD61aは、矢印Y1方向に赤色レーザ光を照射するように構成されている。この赤色レーザ光は、コリメートレンズ65a、ビームスプリッタ66a、コリメートレンズ65bおよびレンズ67のそれぞれの入射面に対して垂直に入射されるとともに、透過されるように構成されている。そして、レンズ67を透過したレーザ光は、MEMSミラー68およびミラー69により反射された後、スクリーン11(図2参照)に投影されるように構成されている。なお、赤色レーザ光は、本発明の「第2のレーザ光」の一例である。
また、青色LD63aは、矢印Y1方向に青色レーザ光を照射するように構成されている。この青色レーザ光は、コリメートレンズ65cを透過して、ビームスプリッタ66bに入射されるように構成されている。そして、青色レーザ光は、ビームスプリッタ66bにより、矢印Z1方向に反射されるとともに、ビームスプリッタ66aに入射されるように構成されている。その後、青色レーザ光は、ビームスプリッタ66aにより、矢印Y1方向に反射され、コリメートレンズ65bおよびレンズ67を透過して、MEMSミラー68に入射されるように構成されている。
また、緑色LD62aは、矢印Y2方向に緑色レーザ光を照射するように構成されている。この緑色レーザ光は、ミラー64により矢印Z1方向に反射されるとともに、コリメートレンズ65dおよびビームスプリッタ66bを透過して、ビームスプリッタ66aに入射されるように構成されている。その後、緑色レーザ光は、ビームスプリッタ66aにより、矢印Y1方向に反射され、コリメートレンズ65bおよびレンズ67を透過して、MEMSミラー68に入射されるように構成されている。なお、緑色レーザ光は、本発明の「第1のレーザ光」の一例である。
ここで、本実施形態では、緑色レーザ光に関する光学系は、次のような構造的特徴点を有している。具体的には、図4に示すように、緑色LD62a、ミラー64、コリメートレンズ65d、ビームスプリッタ66bおよび66aを、緑色LD62aの緑色レーザ光が照射される方向(図3における矢印Y2方向)から見た場合には、緑色LD62aの中心621aと、ビームスプリッタ66aの中心661aとは、幅方向(X方向)の同じ位置に配置される(一致する)ように構成されている。
また、ビームスプリッタ66aのX方向の幅は、緑色LD62aのX方向の幅の半分以上の大きさで、かつ、緑色LD62aの幅以下の大きさである。また、ビームスプリッタ66aのX方向の幅は、ミラー64のX方向の幅よりも大きい。また、ビームスプリッタ66aと緑色LD62aとは、中心線A(一点鎖線)に対して傾斜しないように配置されている。
また、緑色LD62aは、緑色LD62aの幅方向(X方向)の中心621aを基準として一方側(矢印X1方向側)にずれた照射位置Oからミラー64に向かって(図3の矢印Y2方向)緑色レーザ光を照射するように構成されている。なお、緑色LD62aは、現状では緑色を発光させる半導体レーザ素子を作成するのが難しく、波長変換などにより緑色光を生成していることから、赤色LD61aおよび青色LD63aに比べて幅方向(X方向)の寸法が大きい。また、緑色LD62aは、コリメートレンズ65a〜65c、レンズ67およびミラー69などの光学部材に比べても幅方向(X方向)の寸法が大きいので、上記した光学部材が設けられている領域の幅方向(X方向)の寸法は、緑色LD62aの幅方向(X方向)の寸法となる。また、緑色LD62aの緑色レーザ光の照射位置Oは、緑色LD62aの緑色レーザ光の照射方向(図3の矢印Y1方向)から見て、ミラー64の中心641と重なるように構成されている。
また、ミラー64により反射された緑色レーザ光は、ビームスプリッタ66aの中心661aに向かって照射されるように構成されている。この際、本実施形態では、緑色LD62aの照射位置Oから照射されてミラー64により反射された緑色レーザ光の光軸は、緑色LD62aの中心621aとビームスプリッタ66aの中心661aとを結んだ中心線Aに対して所定の角度α(約3度)で傾斜するように構成されている。これにより、ビームスプリッタ66aが緑色LD62aに対して幅方向(X方向)にはみ出ないように構成されている。また、ミラー64は、緑色LD62aの緑色レーザ光が照射される方向(図3における矢印Y2方向)から見て、緑色LD64の上端面または下端面に対して反時計回り方向に所定の角度α(約3度)で傾斜するように構成されている。
また、緑色LD62aの緑色レーザ光が照射される方向(図3における矢印Y2方向)から見て、コリメートレンズ65dの中心651dおよびビームスプリッタ66bの中心661bは、ミラー64の中心641からビームスプリッタ66aの中心661aに向かって照射される緑色レーザ光の光軸上に配置されるように構成されている。
次に、図4および図5を参照して、本実施形態によるレーザ光源60の緑色LD62aからビームスプリッタ66aに向かって照射される緑色レーザ光の光軸の傾きと、比較例によるレーザ光源160の緑色LD62aからビームスプリッタ66aに向かって照射される緑色レーザ光の光軸の傾きとについて説明する。
図5に示すように、比較例によるレーザ光源160では、ビームスプリッタ66aとミラー64とは、ビームスプリッタ66aの中心661aとミラー64の中心641とが幅方向(X方向)において一致するように配置されている。なお、ビームスプリッタ66aの中心661aとミラー64の中心641とを結ぶ線を中心線Bとする。
また、比較例によるレーザ光源160では、ビームスプリッタ66aの中心661aと、緑色LD62aの中心621aとは、幅方向(X方向)にずれた状態で配置されている。つまり、ミラー64により反射された緑色レーザ光は、緑色レーザ光の光軸が中心線Bと重なった状態で照射されるように構成されている。
すなわち、比較例によるレーザ光源160は、ミラー64により反射された緑色レーザ光の光軸がビームスプリッタ66aの中心661aと緑色LD62aの中心621aとを結ぶ中心線Aに対して約3度傾斜するように構成した本実施形態とは異なり、ミラー64により反射された緑色レーザ光の光軸がビームスプリッタ66aの中心661aとミラー64の中心641とを結ぶ中心線Bに対して傾斜しないように構成されている。
また、比較例によるレーザ光源160では、上記のようにビームスプリッタ66aの中心661aと緑色LD62aの中心621aとが幅方向(X方向)にずれた状態で配置されているため、ビームスプリッタ66aの矢印X1方向側の側端部が緑色LD62aの矢印X1方向側の側端部から幅W2だけはみ出た状態である。このため、比較例によるレーザ光源160の幅は、緑色LD62aの幅W1にビームスプリッタ66aの緑色LD62aから矢印X1方向側にはみ出した部分(幅W2)を加えた幅(W1+W2)である。
これに対して、本実施形態によるレーザ光源60では、図4に示すように、ビームスプリッタ66aの幅は、緑色LD62aの幅W1以下であるため、本実施形態によるレーザ光源60の幅(最大幅)は、緑色LD62aの幅(W1)である。これにより、ビームスプリッタ66aの中心661aと緑色LD62aの中心621aとを幅方向(X方向)に一致させるとともに、ミラー64により反射された緑色レーザ光の光軸を中心線Aに対して所定の角度α(約3度)傾斜させることにより、本実施形態によるレーザ光源60の幅は、比較例によるレーザ光源160の幅よりも小さくすることが可能である。
次に、図4、図6および図7を参照して、本実施形態による緑色レーザ光の光軸の傾きαに対するビームスプリッタ66aの透過反射率の減少値の変化についてのシミュレーション結果について説明する。
図6において、横軸は、ミラー64により反射された緑色レーザ光の光軸の中心線A(図4参照)に対する傾きαを示している。また、縦軸は、ミラー64により反射された緑色レーザ光のビームスプリッタ66aを透過(反射)する前後における緑色レーザ光の透過反射率の減少率[%]を示している。
まず、緑色レーザ光の光軸の傾きが1度の場合には、緑色レーザ光の透過反射率の減少率が1.7[%]であることが判明した。また、緑色レーザ光の光軸の傾きが3度の場合には、緑色レーザ光の透過反射率の減少率が5.0[%]であることが判明した。なお、本実施形態では、緑色レーザ光の光軸を中心線Aに対して傾けることにより、レーザ光の光軸上に配置されている光学部品(ミラー、ビームスプリッタ(プリズム)、液晶(図示せず)および波長板(図示せず)など)の特性(透過反射率、位相差など)に影響を与える可能性がある。しかしながら、緑色レーザ光の光軸の中心線Aに対する傾きを3度以下にすることによって、光学部品の特性の変化量(影響)を5.0[%]以下に抑えることが可能であることが確認された。また、本実施形態では、光学部品の特性の変化量が5.0[%]以下である場合を実用上問題がない許容範囲と判断した。
また、緑色レーザ光の光軸の傾きが5度の場合には、緑色レーザ光の透過反射率の減少率が8.0[%]であることが判明した。また、緑色レーザ光の光軸の傾きが7度の場合には、緑色レーザ光の透過反射率の減少率が10.9[%]であることが判明した。また、緑色レーザ光の光軸の傾きが10度の場合には、緑色レーザ光の透過反射率の減少率が15.0[%]であることが判明した。つまり、緑色レーザ光の光軸の傾きを大きくするのに伴って、緑色レーザ光の透過反射率の減少率も大きくなることが判明した。なお、本実施形態では、光学部品の特性の変化量が約5.0[%]よりも大きい場合を許容範囲外と判断した。
また、緑色レーザ光の光軸が中心線Aに対して所定の角度α(約3度)で傾斜している場合には、図7に示すように、緑色レーザ光の偏光方向も所定の角度α(約3度)で傾斜した状態となる。この場合、緑色レーザ光の偏光方向をX成分とY成分とに分けて、Y成分/(X成分+Y成分)を算出することにより、緑色レーザ光のビームスプリッタ66aの入射前と、緑色レーザ光のビームスプリッタ66aの透過反射後とにおける反射透過率の減少率[%]が算出される。たとえば、本実施形態のように、緑色レーザ光の光軸の中心線Aに対する傾きαが3度である場合には、X成分が0.99863であり、Y成分が0.052336であるので、上記したY成分/(X成分+Y成分)を計算することにより、反射透過率の減少率が5%となる。
本実施形態では、上記のように、緑色LD62aの照射位置Oから照射されてミラー64により反射された緑色レーザ光の光軸を、ビームスプリッタ66aが緑色LD62aに対して幅方向(X方向)にはみ出ないように、中心線Aに対して3度傾斜させることによって、緑色LD62aの緑色レーザ光の照射方向から見た場合に、たとえば、ビームスプリッタ66aが緑色LD62aに対して幅方向(X方向)にはみ出るように配置されている場合と異なり、ビームスプリッタ66aが緑色LD62aに対して幅方向(X方向)にはみ出ない分、ビームスプリッタ66aおよび緑色LD62aの配置される領域の幅をより確実に薄型化することができる。その結果、レーザ光源60の幅方向(X方向)の寸法をより確実に小さくすることができる。
また、本実施形態では、上記のように、ミラー64により反射された緑色レーザ光の光軸を、ビームスプリッタ66aの中心661aと緑色LD62aの中心621aとが幅方向(X方向)に一致するように配置された状態において、中心線Aに対して3度傾斜させることによって、ビームスプリッタ66aの一方側端部と緑色LD62aの一方側端部との間の幅方向(X方向)の距離と、ビームスプリッタ66aの他方側端部と緑色LD62aの他方側端部との間の幅方向(X方向)の距離とを等しく構成することができる。これにより、ビームスプリッタ66aを緑色LD62aに対して確実に幅方向(X方向)にはみ出ないように配置することができる。
また、本実施形態では、上記のように、ビームスプリッタ66aを、緑色LD62aの幅の半分以上の大きさで、かつ、緑色LD62aの幅以下の大きさに形成することによって、ビームスプリッタ66aを緑色LD62aに対して容易に幅方向(X方向)にはみ出ないように配置することができる。
また、本実施形態では、上記のように、所定の角度範囲を、3度以下にすることによって、光軸の傾斜に伴うビームスプリッタ66aの特性の変化量を約5%以下に抑制することができるので、ビームスプリッタ66aに対する影響を抑制しながらレーザ光源60の薄型化を図ることができる。
また、本実施形態では、上記のように、ミラー64およびビームスプリッタ66aにより反射された緑色レーザ光およびビームスプリッタ66aにより透過された赤色レーザ光を走査させることにより、スクリーン11に画像12を投影するMEMSミラー68を設けることによって、カラー画像12を投影することが可能なレーザ光源60の幅方向(X方向)の寸法を小さくすることができる。
なお、今回開示された実施形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施形態の説明ではなく特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれる。
たとえば、上記実施形態では、本発明のプロジェクタ用光学装置を携帯電話機に適用する例を示したが、本発明はこれに限られない。たとえば、PDA(Personal Digital Assistant)やPC(Personal Computer)などに適用してもよい。
また、上記実施形態では、本発明の第1のレーザ光を照射する第1レーザ光発生部の一例として緑色レーザ光を照射する緑色LDを示し、本発明の第2のレーザ光を照射する第2レーザ光発生部の一例として赤色レーザ光を照射する赤色LDを示したが、本発明はこれに限られない。たとえば、第1のレーザ光を照射する第1レーザ光発生部に緑色以外のレーザ光発生部を適用してもよいし、第2のレーザ光を照射する第2レーザ光発生部に赤色以外のレーザ光発生部を適用してもよい。
また、上記実施形態では、本発明の第1光学部材の一例として、ミラー部材を適用する例を示したが、本発明はこれに限られない。たとえば、レーザ光を導光することが可能であれば、ミラー部材以外の凸レンズ、凹レンズ、偏光板または波長板などの光学部材でも適用可能である。
また、上記実施形態では、本発明の第2光学部材の一例として、プリズム部材を適用する例を示したが、本発明はこれに限られない。たとえば、レーザ光を導光することが可能であれば、プリズム部材以外の凸レンズ、凹レンズ、偏光板または波長板などの光学部材でも適用可能である。
また、上記実施形態では、緑色レーザ光の光軸を中心線Aに対して所定の角度(約3度)で傾斜させる例を示したが、本発明はこれに限られない。たとえば、3度以下なら緑色レーザ光の光軸を中心線Aに対して約3度以外の角度で傾斜させてもよい。
また、上記実施形態では、ビームスプリッタ66aの幅を緑色LD62aの幅よりも小さく形成する例を示したが、本発明はこれに限られない。たとえば、ビームスプリッタ66aの幅を緑色LD62aの幅と等しくすることにより、ビームスプリッタ66aが緑色LD62aからはみ出ないようにしてもよい。
60 レーザ光源(プロジェクタ用光学装置)
61a 赤色LD(第2レーザ光発生部)
62a 緑色LD(第1レーザ光発生部)
64 ミラー(第1光学部材)(ミラー部材)
66a ビームスプリッタ(第2光学部材)(プリズム部材)
68 MEMSミラー(投影部)

Claims (5)

  1. 第1のレーザ光を照射する第1レーザ光発生部と、
    第2のレーザ光を照射する第2レーザ光発生部と、
    前記第1レーザ光発生部から照射された前記第1のレーザ光を導光するための第1光学部材と、
    前記第1光学部材により導光された前記第1のレーザ光を導光し、かつ、前記第2レーザ光発生部から照射された前記第2のレーザ光を導光するための第2光学部材とを備え、
    前記第1レーザ光発生部は、前記第1レーザ光発生部の前記第1のレーザ光の照射方向から見て、前記第1レーザ光発生部の幅方向の中心を基準として幅方向にずれた照射位置から前記第1光学部材に向かって前記第1のレーザ光が照射されるように構成されており、
    前記第1光学部材は、前記第1レーザ光発生部の前記第1のレーザ光の照射方向から見て、前記第1レーザ光発生部の幅方向の中心位置と前記第2光学部材の幅方向の中心位置とを結ぶ中心線に対して傾斜するとともに、前記第2光学部材の中心位置を通るように前記第1レーザ光発生部の照射位置から照射された前記第1のレーザ光を導光するように構成されており、
    前記第1レーザ光発生部の照射位置から照射されて前記第1光学部材により導光された前記第1のレーザ光の光軸は、前記第2光学部材が前記第1レーザ光発生部に対して幅方向にはみ出ないように、前記中心線に対して傾斜するように構成されている、プロジェクタ用光学装置。
  2. 前記第2光学部材は、前記第1レーザ光発生部の幅以下の大きさに形成されるとともに、前記第1光学部材の幅よりも大きく形成されており、
    前記第2光学部材および前記第1レーザ光発生部は、前記中心線に対して傾斜しないように配置されており、
    前記第1光学部材により導光された前記第1のレーザ光の光軸は、前記第2光学部材の中心位置と前記第1レーザ光発生部の中心位置とが幅方向に一致するように配置された状態において、前記中心線に対して所定の角度範囲を有して傾斜するように構成されている、請求項1に記載のプロジェクタ用光学装置。
  3. 前記第2光学部材は、前記第1レーザ光発生部の幅の半分以上の大きさで、かつ、前記第1レーザ光発生部の幅以下の大きさに形成されている、請求項2に記載のプロジェクタ用光学装置。
  4. 前記所定の角度範囲は、3度以下である、請求項2または3に記載のプロジェクタ用光学装置。
  5. 前記第1光学部材は、前記第1レーザ光発生部から照射された前記第1のレーザ光を反射させるためのミラー部材を含み、
    前記第2光学部材は、前記第1光学部材により反射された前記第1のレーザ光を反射させ、かつ、前記第2レーザ光発生部から照射された前記第2のレーザ光を透過させるためのプリズム部材を含み、
    前記第1レーザ光発生部は、緑色レーザ光発生部を含み、
    前記ミラー部材および前記プリズム部材により反射された前記第1のレーザ光および前記プリズム部材により透過された前記第2のレーザ光を走査させることにより、任意の投影領域に画像を投影する投影部をさらに備える、請求項1〜4のいずれか1項に記載のプロジェクタ用光学装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012032451A (ja) * 2010-07-28 2012-02-16 Funai Electric Co Ltd プロジェクタ用光学装置

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