JP2012021871A - Automatic analyzer - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、血液や尿などの生体試料の定性・定量分析を行う自動分析装置に関する。 The present invention relates to an automatic analyzer that performs qualitative and quantitative analysis of biological samples such as blood and urine.
自動分析装置においては、試料容器や試薬容器に収容された収容物を反応容器や子検体容器などに分注して分析処理などの所定の工程を実施している。通常、試料や試薬などの収容物を収容した状態の容器は蓋などの構成により密閉されており、開封処理を行った容器に対してプローブを挿入し、試料や試薬などの分注を行っている。 In the automatic analyzer, the contents stored in the sample container or reagent container are dispensed into a reaction container or a child sample container, and a predetermined process such as an analysis process is performed. Usually, containers containing samples and reagents are sealed with a lid or other structure, and a probe is inserted into the opened container to dispense samples and reagents. Yes.
また、密閉された容器から収容物の分注に関する従来技術として、例えば、特許文献1には、全体にH型の横断面形状を有するように互いに連結されたセンターブレードと2つの交差ブレードとを備えるブレード組立体を移動させて、プローブの挿入のために容器のキャップを穿孔する技術が開示されている。
Moreover, as a prior art regarding dispensing of the contents from a sealed container, for example,
しかしながら、上記従来技術のように、容器のキャップにプローブ挿入のための切込みをいれても、プローブを挿入する際のプローブとキャップの接触することには変わりないので、その接触による異物の発生及び試料への混入の可能性が分注回数の増加に伴って増え、したがって、収容物中に混入した異物による分注異常や分析結果異常の発生する可能性が増加してしまうという問題があった。 However, as in the above prior art, even if a notch for inserting a probe is inserted into the cap of the container, it does not change that the probe and the cap are in contact with each other when the probe is inserted. There was a problem that the possibility of mixing into the sample increased as the number of dispensings increased, and therefore the possibility of occurrence of abnormal dispensing and abnormal analysis results due to foreign matter mixed in the contained material increased. .
本発明は上記に鑑みてなされたものであり、分注に伴う異物の発生及び試料への混入を抑制することができる自動分析装置を提供することを目的とする。 The present invention has been made in view of the above, and an object of the present invention is to provide an automatic analyzer that can suppress the generation of foreign matters and the mixing of a sample with dispensing.
上記目的を達成するために、本発明は、閉じられた容器の蓋を貫通させて該容器中に挿入される挿入機構と、前記容器への前記挿入機構の挿入回数を記憶する記憶手段とを備えたものとする。 In order to achieve the above object, the present invention includes an insertion mechanism that is inserted into a closed container through a lid of the closed container, and a storage unit that stores the number of insertions of the insertion mechanism into the container. It shall be provided.
本発明によれば、試料の分注に伴う異物の発生及び試料への混入を抑制することができ、分注異常や分析結果異常の発生を抑制することができる。 According to the present invention, it is possible to suppress the generation of foreign substances and mixing into a sample accompanying the dispensing of a sample, and the occurrence of dispensing abnormality and analysis result abnormality can be suppressed.
以下、本発明の実施の形態を図面を参照しつつ説明する。 Hereinafter, embodiments of the present invention will be described with reference to the drawings.
<第1の実施の形態>
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る自動分析装置の分注機構をその周辺構成とともに概略的に示す図である。
<First Embodiment>
FIG. 1 is a diagram schematically showing a dispensing mechanism of an automatic analyzer according to the first embodiment of the present invention together with its peripheral configuration.
図1において、本実施の形態の自動分析装置100は、試料7を収容したサンプル容器101を載置し、回転駆動されるサンプルディスク102と、反応容器106を載置し、回転駆動される反応ディスク109と、自動分析装置における分析対象となる複数の分析項目に対応する試薬を収容した試薬ボトル112を載置し、回転駆動される試薬ディスク125と、サンプル容器101の試料7を反応容器106に分注するサンプリング機構1と、試薬ボトル112の試薬を反応容器106に分注する試薬分注機構108と、自動分析装置100の各ユニットを含む全体の動作を制御するコンピュータ103とを概略備えている。
In FIG. 1, an automatic analyzer 100 according to the present embodiment places a
サンプリング機構1は、上下駆動及び回転駆動されるサンプリングアーム2と、サンプリングアーム2の先端に設けられたサンプリングプローブ105とを備えており、自動分析装置100に設けられたサンプル用シリンジポンプ107の動作に伴って、サンプリングプローブ105はサンプル容器101内の試料7を吸引し、反応容器106に吐出することにより試料7の分注を行う。
The
試薬分注機構108もサンプリング機構1と同様の構成を備えており、自動分析装置100に設けられた試薬用ポンプ111の動作に伴って、試薬分注プローブ110は試薬ボトル112内の試薬を吸引し、反応容器106に吐出することにより試薬の分注処理を行う。
The reagent dispensing mechanism 108 has the same configuration as the
コンピュータ103は、インターフェース104を介して自動分析装置100の各構成ユニットと信号の授受を行うことにより自動分析装置100全体の動作を制御するものであり、キーボード121やタッチパネルの機能を有する表示装置118などの入力手段から入力される分析項目等に関する情報や指示に基づいて各試料の分析処理を行う。また、分析結果を表示装置118(例えば、CRT)に表示したり、プリンタ117により印字出力したり、記憶手段であるメモリ122(例えば、ハードディスク)に記憶したりする。
The
図2は、メモリに入力される検体の情報、記憶される各種情報の様子を概念的に示す図である。なお、図2には説明のためにサンプル容器の概略を示している。 FIG. 2 is a diagram conceptually showing specimen information input to the memory and various information stored therein. FIG. 2 shows an outline of the sample container for explanation.
図2に示すように、サンプル容器101には試料7が収容されており蓋101aにより密閉されている。オペレータは、キーボード121などの入力手段により、メモリ122に各サンプル容器101における検体の情報を入力する。本実施の形態では、検体ID、容器種類、蓋の有無、測定依頼項目を入力する場合を示している。サンプル容器101には、図示しないバーコードなどの個体識別標識(検体ID)が設けられており、収容された試料7を識別可能となっている。本実施の形態では、以下のような情報を有するサンプル容器101を例に取り説明する。
As shown in FIG. 2, the
(入力情報)
検体ID:1
容器種類:B
蓋の有無:有
測定依頼項目:TEST1〜TEST6
メモリ122に記憶される情報には、上記入力情報のほかに、既挿入回数nや、容器種類毎の挿入回数の許容回数Nなどがサンプル容器101毎(つまり、検体IDごと)に記憶されている。挿入回数とは、サンプル容器101内にサンプリングプローブ105が蓋101aを介して挿入された回数である(後に詳述)。また、挿入回数の許容回数Nとは、事前実験で得られた結果などから経験的に得られるものであり、サンプリングプローブ105の蓋101aへの挿入によって分注異常や分析結果異常の発生する可能性が十分に無視できるとする回数である。
(Input information)
Sample ID: 1
Container type: B
Presence of lid: Yes Measurement request item: TEST1 to TEST6
In the information stored in the
ここで、自動分析装置100における分析処理の概要を説明する。 Here, an outline of analysis processing in the automatic analyzer 100 will be described.
まず、試料7を収容したサンプル容器101は、サンプルディスク102の間欠回転に伴ってサンプル吸引位置へ移送され、その吸引位置に停止中のサンプル容器101内にサンプリングプローブ105が降下動作される。その下降動作に伴ってサンプリングプローブ105の先端が試料7の液面に接触すると液面検出回路151から検出信号が出力され、その検出信号はインターフェース104を介してコンピュータ103に入力される。コンピュータ103は、その検出信号に基づいてサンプリングアーム2の図示しない駆動部による下降動作を停止するよう制御する。この状態でサンプリングプローブ105内に所定量のサンプルを吸引した後、サンプリングプローブ105は上死点まで上昇する。なお、サンプリングプローブ105が試料7を所定量吸引している吸引動作中は、サンプリングプローブ105とサンプル用シリンジポンプ107の間の流路内圧力変動を圧力センサ152からの信号を用いて圧力検出回路153で監視し、吸引動作中の流路内圧力変動に異常を発見した場合は所定量吸引されていない可能性が高いと判定し、その分析データに対してアラームを付加する。
First, the
次にサンプリングアーム2を水平方向に旋回駆動し、反応ディスク109の回転動作に伴ってサンプル吐出位置へ移送された反応容器106の位置でサンプリングプローブ105を下降して、反応容器106内へ保持していた試料7を吐出する。その後、試料7が入った反応容器106が反応ディスク109の回転動作に伴って試薬添加位置まで移動され、該当する分析項目に対応した試薬が試薬分注プローブ110から添加される。試料、及び試薬の分注に伴ってサンプル容器101内の試料、及び試薬ボトル112内の試薬の液面が検出され、その検出結果に基づいて試料、及び試薬の残量等が算出されてメモリ122に記憶される。試料、及び試薬が加えられた反応容器106内の混合物は、攪拌器113により攪拌される。そして、反応ディスク109の回転動作に伴う反応容器列の移送中に複数の反応容器が光源114からの光束を横切ることにより、各混合物の吸光度、あるいは発光値が測定手段である光度計115により測定(測光)される。測定信号(吸光度信号や発光値信号)は、A/D変換器116を経由しインターフェース104を介してコンピュータ103に入力され、分析項目の濃度が計算される。分析結果は、インターフェース104を介してプリンタ117に印字出力したり、CRTなどの表示装置118に画面出力したりすると共に、ハードディスクなどのメモリ122に記憶される。
Next, the sampling arm 2 is pivotally driven in the horizontal direction, and the
測光が終了した反応容器106は、洗浄機構119の位置に移送され、洗浄用ポンプ120による反応容器106内への洗浄水の供給、及び廃液の排出によって洗浄される。
After completion of photometry, the
なお、図1からもわかるように、サンプル容器101のサンプルディスク102への配置は、サンプルディスク102上へ直接配置する場合や試験管(図示せず)上にサンプル容器101を載置する事も可能なユニバーサルな配置に対応可能な構造となっている。また、サンプルディスク102は、同心円状に3列のサンプル容器101が載置できるように3列の容器保持部が形成されており、サンプリングプローブ105によるサンプル吸引位置が各々の列に1個ずつ設定されている。
As can be seen from FIG. 1, the
さらに、サンプリング機構1の分注処理について説明する。
Furthermore, the dispensing process of the
図3は、サンプリング機構1のサンプリングプローブ105のサンプル容器101への挿入の様子を模式的に示す図である。
FIG. 3 is a diagram schematically showing how the
図3に示すように、サンプルディスク109に載置されたサンプル容器101には、試料7が収容されており、蓋101aにより密閉されている。このようなサンプル容器101に挿入されるサンプリングプローブ105は鋭利な先端形状を有しており、蓋101aに切込みを入れる切込み処理を行う機能と、試料7に浸漬して吸引を行う機能とを備えている。蓋101aへの切込み処理を行う場合(合わせて試料7への浸漬及び吸引を行う場合も含む)と、蓋101aの切込みを介してサンプル容器101内に挿入され試料7に浸漬して吸引を行う場合の2つの場合が前述の挿入回数にカウントする場合に相当する。
As shown in FIG. 3, the
図4は、分注処理の詳細を示すフローチャートである。 FIG. 4 is a flowchart showing details of the dispensing process.
本実施の形態における分析処理において、コンピュータ103はまず、分注処理対象のサンプル容器101の検体IDを読み取る(ステップS10)。次に、読み取った検体IDに基づいて、サンプル容器101の容器種類、蓋の有無、測定依頼項目、既挿入回数nなどの情報や、挿入許容回数Nなどをメモリ122から読み出す(ステップS20)。次に、測定依頼項目があるかどうかを判定し(ステップS30)、その判定結果がNOの場合は分注処理を終了し、次の分注処理対象のサンプル容器101の分注処理に移行する。ステップS30での判定結果がYESの場合は、既挿入回数nが許容回数Nよりも小さいかどうかを判定し(ステップS40)、その判定結果がYESの場合は、分注動作(サンプリングプローブ105のサンプル容器101への蓋101aを介しての挿入、試料7の吸引、及び、反応容器106への吐出)を行い(ステップS50)、その後、既挿入回数nのインクリメント(n←n+1)を行う(ステップS60)。そして、測定依頼項目を全て終了したかどうかを判定し(ステップS70)、判定結果がYESであれば、既挿入回数nを保存して(ステップS80)、分注処理を終了する。また、ステップS40での判定結果がNOの場合は、許容挿入回数オーバの警告を出力してオペレータに報知し(ステップS90)、既挿入回数nを保存して(ステップS80)、分注処理を終了する。また、ステップS70での判定結果がNOの場合は、測定依頼項目を全て完了してステップS70での判定結果がYESになるまでステップS40〜ステップS70の処理を繰り返す。なお、ステップS40〜ステップS70の繰り返し中にステップS40での判定結果がNOとなった場合は、繰り返しを終了して許容挿入回数オーバの警告を出力し(ステップS90)、既挿入回数nを保存して(ステップS80)、分注処理を終了する。
In the analysis processing in the present embodiment, the
上記分注処理において、許容挿入回数オーバの警告出力がなされて(ステップS90)分注処理を終了した場合、オペレータは対象のサンプル容器101をサンプルディスク102から取り出して、蓋101aを手動で取り外し、再度、サンプルディスク102に載置して分注動作を再開する。この場合(蓋101aの無いサンプル容器101を扱う場合)の分注処理では、既挿入回数nと許容回数Nの比較(ステップS40)、既挿入回数nのインクリメント(ステップS60)、及び既挿入回数nの保存(ステップS80)は実施せずスキップする。
In the above dispensing process, when a warning is output indicating that the allowable number of insertions has been exceeded (step S90) and the dispensing process is completed, the operator removes the
以上のように構成した本実施の形態において、サンプリングプローブ105は、閉じられた容器の蓋を貫通させて該容器中に挿入される挿入機構を構成し、メモリ122は、容器への挿入機構の挿入回数を記憶する記憶手段を構成する。
In the present embodiment configured as described above, the
以上のように構成した本実施の形態の動作を説明する。 The operation of the present embodiment configured as described above will be described.
まず、分析処理の準備として、サンプルディスク102に試料7を収容し蓋101aで塞いだサンプル容器101を載置し、試薬ディスク125に分析対象となる複数の分析項目に対応する試薬のボトル112を載置する。また、キーボード121などの入力手段により各サンプル容器101に関する検体の情報(検体ID、容器種類、蓋の有無、測定依頼項目など)を入力する。この状態で分析処理の開始を指示することにより、自動分析装置における検体の分析処理が開始される。
First, as preparation for analysis processing, the
分析処理では、まず、サンプリング機構1のサンプリングアーム2にとりつけられたサンプリングプローブ105によって、サンプル容器101に収容された試料7に分注処理が実施され、反応容器106に分注される。分注処理では、コンピュータ103はまず、分注処理対象のサンプル容器101から読み取った検体IDに基づいて、サンプル容器101の容器種類、蓋の有無、測定依頼項目、既挿入回数nなどの情報や、挿入許容回数Nなどをメモリ122から読み出し(図4ステップS10,S20)、測定依頼項目が無い場合は分注処理を終了し、次の分注処理対象のサンプル容器101の分注処理に移行する(図4のステップS30)。また、測定依頼項目が有る場合、既挿入回数nが許容回数Nよりも小さい場合は、測定依頼項目が全て完了するまで分注動作(サンプリングプローブ105のサンプル容器101への蓋101aを介しての挿入、及び試料7の吸引)、及び、既挿入回数nのインクリメントを繰り返し行い(図4のステップS40〜S70)、測定依頼項目が全て終了したら既挿入回数nを更新保存して分注処理を終了し、次の分注処理対象のサンプル容器101の分注処理に移行する(図4のステップS80)。分注処理中に既挿入回数nが許容回数N以上となった場合は、許容挿入回数オーバの警告を出力してオペレータに報知し、既挿入回数nを保存して(図4のステップS90,S80)、分注処理を終了する。
In the analysis process, first, a dispensing process is performed on the
なお、分注処理において、許容挿入回数オーバの警告出力がなされて(ステップS90)分注処理を終了した場合、蓋オペレータは対象のサンプル容器101をサンプルディスク102から取り出して、蓋101aを手動で取り外し、再度、サンプルディスク102に載置して、既挿入回数nに関係なく測定依頼項目が全て完了するまで分注動作を繰り返す。蓋101aの無いサンプル容器101を扱う場合についても同様である。
In the dispensing process, when a warning is output indicating that the allowable number of insertions has been exceeded (step S90) and the dispensing process is completed, the lid operator removes the
続いて、試薬分注機構108の試薬分注プローブ105によって、試薬ボトル112に収容された試薬が反応容器106に分注され、試料、及び試薬が加えられた反応容器106内の混合物は、攪拌器113により攪拌される。そして、反応ディスク109の回転動作に伴う反応容器列の移送中に複数の反応容器が光源114からの光束を横切ることにより、各混合物の吸光度、あるいは発光値が測定手段である光度計115により測定(測光)される。測定信号(吸光度信号や発光値信号)は、A/D変換器116を経由しインターフェース104を介してコンピュータ103に入力され、分析項目の濃度が計算される。測光が終了した反応容器106は、洗浄機構119の位置に移送され、洗浄用ポンプ120による反応容器106内への洗浄水の供給、及び廃液の排出によって洗浄される。
Subsequently, the reagent contained in the
以上のように構成した本実施の形態の効果を説明する。 The effect of the present embodiment configured as described above will be described.
従来技術においては、全体にH型の横断面形状を有するように互いに連結されたセンターブレードと2つの交差ブレードとを備えるブレード組立体を移動させて、プローブの挿入のために容器のキャップを穿孔していた。しかしながら、容器のキャップをプローブ挿入のために穿孔しても、プローブを挿入する際のプローブとキャップの接触することには変わりないので、その接触による異物の発生及び試料への混入の可能性が分注回数の増加に伴って増え、したがって、収容物中に混入した異物による分注異常や分析結果異常の発生する可能性が増加してしまうという問題があった。 In the prior art, a container assembly including a center blade and two crossing blades connected to each other to have an overall H-shaped cross-sectional shape is moved to pierce a container cap for probe insertion. Was. However, drilling the container cap for probe insertion does not change the contact between the probe and the cap when the probe is inserted, so there is a possibility that foreign matter may be generated and mixed into the sample due to the contact. As the number of times of dispensing increases, there is a problem that the possibility of occurrence of abnormal dispensing or abnormal analysis results due to foreign matter mixed in the contained matter increases.
これに対して本実施の形態においては、閉じられたサンプル容器101の蓋101aを貫通させてサンプル容器101中に挿入されるサンプリングプローブ105の挿入回数をメモリ122に記憶するように構成したので、試料7の分注に伴う異物の発生及び試料への混入を抑制することができ、分注異常や分析結果異常の発生を抑制することができる。すなわち、サンプリングプローブ105の蓋101aへの挿入回数をメモリ122で記憶して管理し、許容回数Nを設定してそれを超える挿入を行わないようにできるので、試料7の分注に伴う異物の発生及び試料への混入を抑制することができ、分注異常や分析結果異常の発生を抑制することができる。
In contrast, in the present embodiment, since the number of insertions of the
なお、本実施の形態においては、分注処理で分注対象のサンプル容器101の既挿入回数nが許容回数N以上である場合には、許容挿入回数オーバの警告を出力してオペレータに報知して分注処理を終了するよう構成したが、合わせて分析処理を自動的に一時停止するよう構成しても良く、また、それらを設定できるように構成しても良い。
In the present embodiment, when the number n of already inserted
<第2の実施の形態>
本発明の第2の実施の形態を図5〜図7を参照しつつ説明する。本実施の形態は、第1の実施の形態に示した構成に加え、サンプリングプローブ105の挿入のためにサンプル容器101の蓋101aに切込み処理を行うブレード205をさらに設け、切込み処理の実施状態(実施の有無)、及び分注処理におけるブレード205の蓋101aへの既挿入回数を管理するように構成したものである。図5は、メモリに入力される検体の情報、記憶される各種情報の様子を概念的に示す図であり、図6は本実施の形態に係るブレード205、及び、サンプリング機構1のサンプリングプローブ105のサンプル容器101への挿入の様子を模式的に示す図であり、図7は本実施の形態に係る分注処理の詳細を示すフローチャートである。図中、第1の実施の形態で説明したものと同一の部材には同じ符号を付し説明を省略する。
<Second Embodiment>
A second embodiment of the present invention will be described with reference to FIGS. In this embodiment, in addition to the configuration shown in the first embodiment, a
図5に示すように、サンプル容器101には試料7が収容されており蓋101aにより密閉されている。オペレータは、キーボード121などの入力手段により、メモリ122に各サンプル容器101における検体の情報を入力する。本実施の形態では、検体ID、容器種類、蓋の有無、測定依頼項目を入力する場合を示している。サンプル容器101には、図示しないバーコードなどの個体識別標識(検体ID)が設けられており、収容された試料7を識別可能となっている。メモリ122に記憶される情報には、オペレータにより入力された情報のほかに、既挿入回数n、切込み処理の実施状態(実施の有無)や、容器種類毎の挿入回数の許容回数Nなどがサンプル容器101毎(つまり、検体IDごと)に記憶されている。挿入回数とは、サンプル容器101内にサンプリングプローブ105が蓋101aを介して挿入された回数である(後に詳述)。また、挿入回数の許容回数Nとは、事前実験で得られた結果などから経験的に得られるものであり、サンプリングプローブ105の蓋101aへの挿入によって分注異常や分析結果異常の発生する可能性が十分に無視できるとする回数である。
As shown in FIG. 5, the
図6に示すように、サンプルディスク109に載置されたサンプル容器101には、試料7が収容されており、蓋101により密閉されている。このようなサンプル容器101に挿入されるブレード205は鋭利な先端形状を有しており、蓋101aに切込みを入れる切込み処理を行う機能を備えており(図6(a)参照)、サンプリングプローブ105は切込み処理を行った蓋101aの切込みを介してサンプル容器101内に挿入され試料7に浸漬して吸引を行う(図6(b)参照)。蓋101aの切込みを介してサンプル容器101内に挿入され試料7に浸漬して吸引を行う場合が前述の挿入回数にカウントする場合に相当する。
As shown in FIG. 6, the
図7に示すように、本実施の形態における分析処理においては、コンピュータ103はまず、分注処理対象のサンプル容器101の検体IDを読み取る(ステップS10)。次に、読み取った検体IDに基づいて、サンプル容器101の容器種類、蓋の有無、測定依頼項目、既挿入回数n、切込み処理の実施状態などの検体情報や、挿入許容回数Nなどをメモリ122から読み出す(ステップS220)。次に、測定依頼項目があるかどうかを判定し(ステップS30)、その判定結果がNOの場合は分注処理を終了し、次の分注処理対象のサンプル容器101の分注処理に移行する。ステップS30での判定結果がYESの場合は、切込み処理が実施済みかどうかを判定し(ステップS35)、判定結果YESの場合は、続いて既挿入回数nが許容回数Nよりも小さいかどうかを判定する(ステップS40)。また、ステップS35での判定結果がNOの場合は切込み処理(検体情報における実施状態の情報の更新を含む)を行い(ステップS36)、続いて既挿入回数nが許容回数Nよりも小さいかどうかを判定する(ステップS40)。ステップS40での判定結果がYESの場合は、分注動作(サンプリングプローブ105のサンプル容器101への蓋101aを介しての挿入、試料7の吸引、及び、反応容器106への吐出)を行い(ステップS50)、その後、既挿入回数nのインクリメント(n←n+1)を行う(ステップS60)。そして、測定依頼項目を全て終了したかどうかを判定し(ステップS70)、判定結果がYESであれば、既挿入回数nを保存して(ステップS80)、分注処理を終了する。また、ステップS40での判定結果がNOの場合は、許容挿入回数オーバの警告を出力してオペレータに報知し(ステップS90)、既挿入回数nを保存して(ステップS80)、分注処理を終了する。また、ステップS70での判定結果がNOの場合は、測定依頼項目を全て完了してステップS70での判定結果がYESになるまでステップS40〜ステップS70の処理を繰り返す。なお、ステップS40〜ステップS70の繰り返し中にステップS40での判定結果がNOとなった場合は、繰り返しを終了して許容挿入回数オーバの警告を出力し(ステップS90)、既挿入回数nを保存して(ステップS80)、分注処理を終了する。
As shown in FIG. 7, in the analysis process according to the present embodiment, the
上記分注処理において、許容挿入回数オーバの警告出力がなされて(ステップS90)分注処理を終了した場合、オペレータは対象のサンプル容器101をサンプルディスク102から取り出して、蓋101aを手動で取り外し、再度、サンプルディスク102に載置して分注動作を再開する。この場合(蓋101aの無いサンプル容器101を扱う場合)の分注処理では、切込み処理の実施状態の確認(ステップS35)、既挿入回数nと許容回数Nの比較(ステップS40)、既挿入回数nのインクリメント(ステップS60)、及び既挿入回数nの保存(ステップS80)は実施せずスキップする。
In the above dispensing process, when a warning is output indicating that the allowable number of insertions has been exceeded (step S90) and the dispensing process is completed, the operator removes the
以上のように構成した本実施の形態において、サンプリングプローブ105は、閉じられた容器の蓋を貫通させて該容器中に挿入される挿入機構を構成し、メモリ122は、容器への挿入機構の挿入回数を記憶する記憶手段を構成する。
In the present embodiment configured as described above, the
以上のように構成した本実施の形態の動作を説明する。 The operation of the present embodiment configured as described above will be described.
まず、分析処理の準備として、サンプルディスク102に試料7を収容し蓋101aで塞いだサンプル容器101を載置し、試薬ディスク125に分析対象となる複数の分析項目に対応する試薬のボトル112を載置する。また、キーボード121などの入力手段により各サンプル容器101に関する検体の情報(検体ID、容器種類、蓋の有無、測定依頼項目など)を入力する。この状態で分析処理の開始を指示することにより、自動分析装置における検体の分析処理が開始される。
First, as preparation for analysis processing, the
分析処理では、まず、ブレード205、及びサンプリング機構1のサンプリングアーム2にとりつけられたサンプリングプローブ105によって、サンプル容器101に収容された試料7に分注処理が実施され、反応容器106に分注される。分注処理では、コンピュータ103はまず、分注処理対象のサンプル容器101から読み取った検体IDに基づいて、サンプル容器101の容器種類、蓋の有無、測定依頼項目、既挿入回数n、切込み処理の実施状態などの情報や、挿入許容回数Nなどをメモリ122から読み出し(図7ステップS10,S220)、測定依頼項目が無い場合は分注処理を終了し、次の分注処理対象のサンプル容器101の分注処理に移行する(図7のステップS30)。また、測定依頼項目が有る場合は、切込み処理が未実施の場合は切込み処理(検体情報の更新含む)を実施し、切込み処理が実施済みの場合は切込み処理を実施しない(図7のステップS35,S36)。続いて、既挿入回数nが許容回数Nよりも小さい場合は、測定依頼項目が全て完了するまで分注動作(サンプリングプローブ105のサンプル容器101への蓋101aを介しての挿入、及び試料7の吸引)、及び、既挿入回数nのインクリメントを繰り返し行い(図7のステップS40〜S70)、測定依頼項目が全て終了したら既挿入回数nを更新保存して分注処理を終了し、次の分注処理対象のサンプル容器101の分注処理に移行する(図7のステップS80)。分注処理中に既挿入回数nが許容回数N以上となった場合は、許容挿入回数オーバの警告を出力してオペレータに報知し、既挿入回数nを保存して(図7のステップS90,S80)、分注処理を終了する。
In the analysis process, first, a dispensing process is performed on the
なお、分注処理において、許容挿入回数オーバの警告出力がなされて(ステップS90)分注処理を終了した場合、蓋オペレータは対象のサンプル容器101をサンプルディスク102から取り出して、蓋101aを手動で取り外し、再度、サンプルディスク102に載置して、既挿入回数nに関係なく測定依頼項目が全て完了するまで分注動作を繰り返す。蓋101aの無いサンプル容器101を扱う場合についても同様である。
In the dispensing process, when a warning is output indicating that the allowable number of insertions has been exceeded (step S90) and the dispensing process is completed, the lid operator removes the
続いて、試薬分注機構108の試薬分注プローブ105によって、試薬ボトル112に収容された試薬が反応容器106に分注され、試料、及び試薬が加えられた反応容器106内の混合物は、攪拌器113により攪拌される。そして、反応ディスク109の回転動作に伴う反応容器列の移送中に複数の反応容器が光源114からの光束を横切ることにより、各混合物の吸光度、あるいは発光値が測定手段である光度計115により測定(測光)される。測定信号(吸光度信号や発光値信号)は、A/D変換器116を経由しインターフェース104を介してコンピュータ103に入力され、分析項目の濃度が計算される。測光が終了した反応容器106は、洗浄機構119の位置に移送され、洗浄用ポンプ120による反応容器106内への洗浄水の供給、及び廃液の排出によって洗浄される。
Subsequently, the reagent contained in the
以上のように構成した本実施の形態においても第1の実施の形態と同様の効果を得ることができる。 In the present embodiment configured as described above, the same effects as those of the first embodiment can be obtained.
また、サンプル容器101の蓋101aへの切込み処理の実施状態、すなわち、実施の有無をメモリ122に記憶するように構成したので、試料7の分注に伴う異物の発生及び試料への混入を抑制することができ、分注異常や分析結果異常の発生を抑制することができる。すなわち、ブレード205の蓋101aへの挿入状態(切込み処理の実施状態)をメモリ122で記憶して管理し、蓋101aへの切込み処理を重複して行わないようにできるので、試料7の分注に伴う異物の発生及び試料への混入を抑制することができ、分注異常や分析結果異常の発生を抑制することができる。
In addition, since the
なお、本実施の形態においても、分注処理で分注対象のサンプル容器101の既挿入回数nが許容回数N以上である場合には、許容挿入回数オーバの警告を出力してオペレータに報知して分注処理を終了するよう構成したが、合わせて分析処理を自動的に一時停止するよう構成しても良く、また、それらを設定できるように構成しても良い。
Also in this embodiment, when the number n of insertions of the
<第3の実施の形態>
本発明の第3の実施の形態を図8及び図9を参照しつつ説明する。本実施の形態は、第2の実施の形態に示した構成に加え、サンプリングプローブ105を通すための中空管305をさらに設け、分注処理における中空管305の蓋101aへの既挿入回数を管理するように構成したものである。図8は、本実施の形態に係るブレード205、中空管305、及び、サンプリング機構1のサンプリングプローブ105のサンプル容器101への挿入の様子を模式的に示す図であり、図9は本実施の形態に係る分注処理の詳細を示すフローチャートである。図中、第1の実施の形態で説明したものと同一の部材には同じ符号を付し説明を省略する。
<Third Embodiment>
A third embodiment of the present invention will be described with reference to FIGS. In the present embodiment, in addition to the configuration shown in the second embodiment, a
図8に示すように、サンプルディスク109に載置されたサンプル容器101には、試料7が収容されており、蓋101により密閉されている。このようなサンプル容器101に挿入されるブレード205は鋭利な先端形状を有しており、蓋101aに切込みを入れる切込み処理を行う機能を備えている(図8(a)参照)。中空管305は、ブレード205による切込み処理を行った蓋101aの切込みを介してサンプル容器101内に挿入され(図8(b)参照)、サンプリングプローブ105はその中空管305の内部を通してサンプル容器101内に挿入され試料7に浸漬して吸引を行う(図8(c)参照)。本実施の形態においては、中空管305が蓋101aの切込みを介してサンプル容器101内に挿入される場合が前述の挿入回数にカウントする場合に相当する。
As illustrated in FIG. 8, the
図9に示すように、本実施の形態における分析処理においては、コンピュータ103はまず、分注処理対象のサンプル容器101の検体IDを読み取る(ステップS10)。次に、読み取った検体IDに基づいて、サンプル容器101の容器種類、蓋の有無、測定依頼項目、既挿入回数n、切込み処理の実施状態などの検体情報や、挿入許容回数Nなどをメモリ122から読み出す(ステップS320)。次に、測定依頼項目があるかどうかを判定し(ステップS30)、その判定結果がNOの場合は分注処理を終了し、次の分注処理対象のサンプル容器101の分注処理に移行する。ステップS30での判定結果がYESの場合は、切込み処理が実施済みかどうかを判定し(ステップS35)、判定結果YESの場合は、続いて既挿入回数nが許容回数Nよりも小さいかどうかを判定する(ステップS40)。また、ステップS35での判定結果がNOの場合は切込み処理(検体情報における実施状態の情報の更新を含む)を行い(ステップS36)、続いて既挿入回数nが許容回数Nよりも小さいかどうかを判定する(ステップS40)。ステップS40での判定結果がYESの場合は、分注動作(中空管305のサンプル容器101への蓋101aを介しての挿入、サンプリングプローブ105のサンプル容器101への中空管305を介しての挿入、試料7の吸引、及び、反応容器106への吐出)を行い(ステップS50)、その後、測定依頼項目を全て終了したかどうかを判定し(ステップS70)判定結果がYESであれば、中空管305を蓋101aから抜き、既挿入回数nのインクリメント(n←n+1)を行い(ステップS70)、既挿入回数nを保存して(ステップS80)、分注処理を終了する。また、ステップS40での判定結果がNOの場合は、許容挿入回数オーバの警告を出力してオペレータに報知し(ステップS90)、分注処理を終了する。また、ステップS70での判定結果がNOの場合は、中空管305の蓋101aへの挿入状態を持続したまま、測定依頼項目を全て完了してステップS70での判定結果がYESになるまでステップS50,S70の処理を繰り返す。なお、ステップS40〜ステップS70の繰り返し中にステップS40での判定結果がNOとなった場合は、繰り返しを終了して許容挿入回数オーバの警告を出力し(ステップS90)、分注処理を終了する。
As shown in FIG. 9, in the analysis process according to the present embodiment, the
上記分注処理において、許容挿入回数オーバの警告出力がなされて(ステップS90)分注処理を終了した場合、オペレータは対象のサンプル容器101をサンプルディスク102から取り出して、蓋101aを手動で取り外し、再度、サンプルディスク102に載置して分注動作を再開する。この場合(蓋101aの無いサンプル容器101を扱う場合)の分注処理では、切込み処理の実施状態の確認(ステップS35)、既挿入回数nと許容回数Nの比較(ステップS40)、既挿入回数nのインクリメント(ステップS75)、及び既挿入回数nの保存(ステップS80)は実施せずスキップする。
In the above dispensing process, when a warning is output indicating that the allowable number of insertions has been exceeded (step S90) and the dispensing process is completed, the operator removes the
以上のように構成した本実施の形態において、サンプリングプローブ105は、閉じられた容器の蓋を貫通させて該容器中に挿入される挿入機構を構成し、メモリ122は、容器への挿入機構の挿入回数を記憶する記憶手段を構成する。
In the present embodiment configured as described above, the
以上のように構成した本実施の形態の動作を説明する。 The operation of the present embodiment configured as described above will be described.
まず、分析処理の準備として、サンプルディスク102に試料7を収容し蓋101aで塞いだサンプル容器101を載置し、試薬ディスク125に分析対象となる複数の分析項目に対応する試薬のボトル112を載置する。また、キーボード121などの入力手段により各サンプル容器101に関する検体の情報(検体ID、容器種類、蓋の有無、測定依頼項目など)を入力する。この状態で分析処理の開始を指示することにより、自動分析装置における検体の分析処理が開始される。
First, as preparation for analysis processing, the
分析処理では、まず、ブレード205、及びサンプリング機構1のサンプリングアーム2にとりつけられたサンプリングプローブ105によって、サンプル容器101に収容された試料7に分注処理が実施され、反応容器106に分注される。分注処理では、コンピュータ103はまず、分注処理対象のサンプル容器101から読み取った検体IDに基づいて、サンプル容器101の容器種類、蓋の有無、測定依頼項目、既挿入回数n、切込み処理の実施状態などの情報や、挿入許容回数Nなどをメモリ122から読み出し(図9ステップS10,S320)、測定依頼項目が無い場合は分注処理を終了し、次の分注処理対象のサンプル容器101の分注処理に移行する(図9のステップS30)。また、測定依頼項目が有る場合は、切込み処理が未実施の場合は切込み処理(検体情報の更新含む)を実施し、切込み処理が実施済みの場合は切込み処理を実施しない(図9のステップS35,S36)。続いて、既挿入回数nが許容回数Nよりも小さい場合は、測定依頼項目が全て完了するまで分注動作(中空管305のサンプル容器101への蓋101aを介しての挿入、サンプリングプローブ105のサンプル容器101への中空管305を介しての挿入及び試料7の吸引)を繰り返し行い(図9のステップS50,S70)、測定依頼項目が全て終了したら、既挿入回数nのインクリメント及び既挿入回数nを更新保存して分注処理を終了し、次の分注処理対象のサンプル容器101の分注処理に移行する(図9のステップS75,S80)。
In the analysis process, first, a dispensing process is performed on the
なお、分注処理において、許容挿入回数オーバの警告出力がなされて(ステップS90)分注処理を終了した場合、蓋オペレータは対象のサンプル容器101をサンプルディスク102から取り出して、蓋101aを手動で取り外し、再度、サンプルディスク102に載置して、既挿入回数nに関係なく測定依頼項目が全て完了するまで分注動作を繰り返す。蓋101aの無いサンプル容器101を扱う場合についても同様である。
In the dispensing process, when a warning is output indicating that the allowable number of insertions has been exceeded (step S90) and the dispensing process is completed, the lid operator removes the
続いて、試薬分注機構108の試薬分注プローブ105によって、試薬ボトル112に収容された試薬が反応容器106に分注され、試料、及び試薬が加えられた反応容器106内の混合物は、攪拌器113により攪拌される。そして、反応ディスク109の回転動作に伴う反応容器列の移送中に複数の反応容器が光源114からの光束を横切ることにより、各混合物の吸光度、あるいは発光値が測定手段である光度計115により測定(測光)される。測定信号(吸光度信号や発光値信号)は、A/D変換器116を経由しインターフェース104を介してコンピュータ103に入力され、分析項目の濃度が計算される。測光が終了した反応容器106は、洗浄機構119の位置に移送され、洗浄用ポンプ120による反応容器106内への洗浄水の供給、及び廃液の排出によって洗浄される。
Subsequently, the reagent contained in the
以上のように構成した本実施の形態においても第1及び第2の実施の形態と同様の効果を得ることができる。 In the present embodiment configured as described above, the same effects as those of the first and second embodiments can be obtained.
また、中空管305のサンプル容器101の蓋101aへの挿入回数をメモリ122に記憶するように構成したので、試料7の分注に伴う異物の発生及び試料への混入を抑制することができ、分注異常や分析結果異常の発生を抑制することができる。すなわち、中空管305の蓋101aへの挿入回数をメモリ122で記憶して管理し、許容回数Nを設定してそれを超える挿入を行わないようにできるので、試料7の分注に伴う異物の発生及び試料への混入を抑制することができ、分注異常や分析結果異常の発生を抑制することができる。
In addition, since the
なお、本実施の形態においても、分注処理で分注対象のサンプル容器101の既挿入回数nが許容回数N以上である場合には、許容挿入回数オーバの警告を出力してオペレータに報知して分注処理を終了するよう構成したが、合わせて分析処理を自動的に一時停止するよう構成しても良く、また、それらを設定できるように構成しても良い。
Also in this embodiment, when the number n of insertions of the
また、本発明の実施の形態においては、容器種類をオペレータが入力する場合を例にとり説明したが、これに限られず、カメラ等で撮影した容器画像から容器種類を判定する容器種別判定部を備える構成としても良い。また、蓋101aの切込み処理の実施状態をカメラ等で撮影した蓋101aの画像から切込み処理の実施状態を判定する切込み状態判定部を備える構成としても良い。また、検体IDを自動分析装置100よりも上位のHOSTコンピュータで管理するようにしてもよく、この場合は、HOSTコンピュータが管理する複数の自動分析装置間で既分注回数を共有することができる。さらに、既分注回数の記憶期間を任意に設定可能としてもよく、既分注回数のリセット操作ミスを防止することができる。 Further, in the embodiment of the present invention, the case where the operator inputs the container type has been described as an example. However, the present invention is not limited thereto, and includes a container type determination unit that determines the container type from a container image photographed by a camera or the like. It is good also as a structure. Moreover, it is good also as a structure provided with the cutting state determination part which determines the implementation state of the cutting process from the image of the lid | cover 101a image | photographed with the camera etc. about the implementation state of the cutting process of the lid | cover 101a. The sample ID may be managed by a host computer higher than the automatic analyzer 100. In this case, the number of dispenses can be shared among a plurality of automatic analyzers managed by the HOST computer. . Furthermore, the storage period of the number of dispenses may be arbitrarily set, and an error in resetting the number of dispenses can be prevented.
さらに、蓋101aの有無を判定する判定部を持たない構成の場合は、許容挿入回数オーバの警告出力がなされた対象サンプルに対して、オペレータがキーボード121などの入力手段から蓋101aを取り外したという情報を入力しないと当該対象サンプルの分析を再開しない構成としてもよく、この場合には、蓋101aの取り忘れなどのヒューマンエラーの発生確率を低減することができる。
Furthermore, in the case of a configuration that does not have a determination unit that determines the presence or absence of the
また、サンプリングプローブ105や中空管305などの挿入機構の種類や状態に基づいて予め点数を定め、各挿入機構のサンプル容器101の蓋101aへの挿入回数と各挿入機構の点数の積の総和を記憶して管理するよう構成しても良く、その総和が予め定めた閾値を超えた場合に、自動分析装置の動作を停止するとともにオペレータに報知するよう構成してもよい。
Further, points are determined in advance based on the types and states of the insertion mechanisms such as the
1 サンプリング機構
2 サンプリングアーム
7 試料
100 自動分析装置
101 サンプル容器
101a 蓋
102 サンプルディスク
103 コンピュータ
104 インターフェース
105 サンプリングプローブ
106 反応容器
107 サンプル用シリンジポンプ
109 反応ディスク
110 試薬分注プローブ
111 試薬用シリンジポンプ
112 試薬のボトル
113 攪拌器
114 光源
115 光度計
116 A/D変換器
117 プリンタ
118 表示装置
119 洗浄機構
120 洗浄用ポンプ
121 キーボード
122 メモリ
125 試薬ディスク
151 液面検出回路
152 圧力センサ
153 圧力検出回路
205 ブレード
305 中空管
DESCRIPTION OF
Claims (12)
前記容器への前記挿入機構の挿入回数を記憶する記憶手段と
を備えたことを特徴とする自動分析装置。 An insertion mechanism that is inserted into the container through the lid of the closed container;
An automatic analyzer comprising storage means for storing the number of insertions of the insertion mechanism into the container.
前記挿入機構を挿入する前記容器の前記挿入回数が予め定めた挿入許容回数に既に達している場合に、オペレータに報知することを特徴とする自動分析装置。 The automatic analyzer according to claim 1, wherein
An automatic analyzer that notifies an operator when the number of insertions of the container into which the insertion mechanism is inserted has already reached a predetermined allowable number of insertions.
前記挿入機構を挿入する前記容器の前記挿入回数が予め定めた挿入許容回数に既に達している場合に、前記自動分析装置の動作を停止することを特徴とする自動分析装置。 The automatic analyzer according to claim 1, wherein
An automatic analyzer that stops the operation of the automatic analyzer when the number of insertions of the container into which the insertion mechanism is inserted has already reached a predetermined allowable number of insertions.
前記挿入機構を挿入する前記容器の前記挿入回数が予め定めた挿入許容回数に既に達している場合に、前記自動分析装置の動作を停止するとともにオペレータに報知することを特徴とする自動分析装置。 The automatic analyzer according to claim 1, wherein
An automatic analyzer that stops operation of the automatic analyzer and notifies an operator when the number of insertions of the container into which the insertion mechanism is inserted has already reached a predetermined allowable number of insertions.
前記容器に収容された対象物を吸引・吐出するためのサンプリングプローブを備え、
前記挿入機構の挿入回数として前記サンプリングプローブの前記容器への挿入回数を記憶することを特徴とする自動分析装置。 The automatic analyzer according to any one of claims 2 to 4,
A sampling probe for aspirating and discharging the object contained in the container;
An automatic analyzer that stores the number of insertions of the sampling probe into the container as the number of insertions of the insertion mechanism.
前記蓋に穿孔するために挿入される中空管と、
前記蓋に挿入された中空管の中空部を介して前記容器内に挿入されるサンプリングプローブとを備え、
前記中空管及び前記サンプリングプローブの前記容器のへの挿入回数を記憶することを特徴とする自動分析装置。 The automatic analyzer according to any one of claims 2 to 4,
A hollow tube inserted to pierce the lid;
A sampling probe inserted into the container through a hollow portion of a hollow tube inserted into the lid;
An automatic analyzer that stores the number of insertions of the hollow tube and the sampling probe into the container.
前記蓋に切込みを入れて穿孔するために挿入されるブレードと、前記ブレードの挿入による孔を介して前記容器内に挿入されるサンプリングプローブとを備え、
前記サンプリングプローブの前記容器への挿入回数を記憶することを特徴とする自動分析装置。 The automatic analyzer according to any one of claims 2 to 4,
A blade that is inserted to pierce the lid with a notch, and a sampling probe that is inserted into the container through a hole formed by insertion of the blade;
An automatic analyzer that stores the number of insertions of the sampling probe into the container.
前記蓋に切込みを入れて穿孔するために該蓋に挿入されるブレードと、
前記ブレードの挿入による孔を介して前記容器内に挿入される中空管と、
前記容器に挿入された中空管の中空部を介して前記容器内に挿入されるサンプリングプローブとを備え、
前記中空管の前記容器への挿入回数を記憶することを特徴とする自動分析装置。 The automatic analyzer according to any one of claims 2 to 4,
A blade inserted into the lid to cut and pierce the lid;
A hollow tube inserted into the container through a hole by insertion of the blade;
A sampling probe inserted into the container through a hollow portion of a hollow tube inserted into the container;
An automatic analyzer that stores the number of insertions of the hollow tube into the container.
前記容器への前記ブレードの挿入実施の状態が実施済みの場合、前記ブレードの前記容器への挿入を行わないことを特徴とする自動分析装置。 The automatic analyzer according to claim 7 or 8,
An automatic analyzer characterized by not inserting the blade into the container when the blade has been inserted into the container.
前記記憶手段は、前記容器ごとに設けられたRFIDであることを特徴とする自動分析装置。 The automatic analyzer according to claim 1, wherein
The automatic analyzer according to claim 1, wherein the storage means is an RFID provided for each container.
前記挿入許容回数は、前記容器の種類毎に個別に定められたことを特徴とする自動分析装置。 The automatic analyzer according to any one of claims 2 to 4,
The automatic analyzer is characterized in that the allowable number of insertions is individually determined for each type of the container.
前記挿入機構の種類や状態に基づいて予め定めた点数と、各挿入機構の前記容器への挿入回数の積の和が、予め定めた閾値を超えた場合に、前記自動分析装置の動作を停止するとともにオペレータに報知することを特徴とする自動分析装置。 The automatic analyzer according to claim 1, wherein
Stops the operation of the automatic analyzer when the sum of the product of the number of points determined in advance based on the type and state of the insertion mechanism and the number of insertions of each insertion mechanism into the container exceeds a predetermined threshold. And an automatic analyzer characterized by notifying the operator.
Priority Applications (1)
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Date | Code | Title | Description |
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A300 | Application deemed to be withdrawn because no request for examination was validly filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20131001 |