JP2012019472A - 通信端末装置 - Google Patents

通信端末装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2012019472A
JP2012019472A JP2010157029A JP2010157029A JP2012019472A JP 2012019472 A JP2012019472 A JP 2012019472A JP 2010157029 A JP2010157029 A JP 2010157029A JP 2010157029 A JP2010157029 A JP 2010157029A JP 2012019472 A JP2012019472 A JP 2012019472A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
slot
packet
slots
communication terminal
terminal
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2010157029A
Other languages
English (en)
Inventor
Kenji Ito
健二 伊藤
Mathieu Lenoble
レノブル・マティユ
Noriyoshi Suzuki
徳祥 鈴木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Central R&D Labs Inc
Original Assignee
Toyota Central R&D Labs Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Central R&D Labs Inc filed Critical Toyota Central R&D Labs Inc
Priority to JP2010157029A priority Critical patent/JP2012019472A/ja
Publication of JP2012019472A publication Critical patent/JP2012019472A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Time-Division Multiplex Systems (AREA)
  • Mobile Radio Communication Systems (AREA)

Abstract

【課題】通信端末装置が移動することによって発生するパケット衝突の確率を低下させる。
【解決手段】スロット割当部17が、複数のスロットの各々を複数の方向に対応付けて割り当て、自端末進行方向検出部18が、自端末の進行方向を検出する。スロット選択部20により、自端末進行方向検出部18により検出された自端末進行方向に対応する方向にスロット割当部17により割り当てられたスロットの中から、フレーム情報生成部15により生成した自端末フレーム情報及び受信したパケットに含まれる他端末フレーム情報に基づいて、全てがFREEのスロットを選択し、選択したスロットのタイミングで、生成した自端末フレーム情報を含むパケットを送信する。
【選択図】図1

Description

この発明は、通信端末装置に係り、特に、周辺の通信端末装置から送信されるパケットと多重化してパケットを送信する通信端末装置に関する。
従来から、通信方式の1つとしてTDMA(Time Division Multiple Access)方式が知られている。このTDMA方式は、一つの情報伝送路を複数の通信端末装置で共有して短時間ずつ交代で各通信端末装置から通信情報を送信する通信方式である。
例えば、1つ以上の周辺端末との間で、所定周期で繰り返されるフレームを複数のスロットで時分割し、スロット単位でデータをブロードキャストする通信端末装置が知られている(特許文献1)。特許文献1の通信端末装置では、パケット衝突が発生した場合に、パケットを送信する送信スロットを変更している。また、特許文献1の通信端末装置では、受信したパケットに含まれるスロット毎の通信状況を示すフレーム情報に基づいて、自端末の通信可能エリア外であって、自端末で受信したパケットを送信した通信端末装置の通信可能エリア内の通信端末装置(いわゆる隠れ端末)が使用するスロットも把握している。
特開2007−28550
しかしながら、上記の特許文献1に記載の技術では、同一のスロットを使用する通信端末装置同士が接近した場合には、両方の通信可能エリア内に存在する他の通信端末装置からのパケットを受信するまでスロットの変更が行われない、という問題がある。例えば、図15に示すように、端末Cに対する隠れ端末Aと同一のスロットを使用している端末Dが端末Cに接近してきた場合、端末Dが、端末Aの通信可能エリア内に存在する端末Bの通信可能エリア内に入るまで、端末Aのパケットと端末Dのパケットとの衝突は検出されない。
本発明は、上記の問題点を解決するためになされたもので、通信端末装置が移動することによって発生するパケット衝突の確率を低下させることができる通信端末装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の通信端末装置は、周辺の通信端末装置から、所定期間のフレームを時分割した複数のスロットの各々を一単位として周期的に送信されたパケットを受信する受信手段と、自端末の進行方向を検出する検出手段と、前記複数のスロットの各々を、予め定めた複数の方向に対応付けて割り当てる割当手段と、前記検出手段により検出された自端末の進行方向に対応する方向に割り当てられたスロットの中から、前記受信手段によりパケットを受信した際のスロット毎の受信状況に基づいて、パケットを送信するスロットを選択する選択手段と、前記選択手段により選択されたスロットのタイミングで、パケットを送信する送信手段と、を含んで構成されている。
本発明の通信端末装置によれば、受信手段が、周辺の通信端末装置から、所定期間のフレームを時分割した複数のスロットの各々を一単位として周期的に送信されたパケットを受信する。また、検出手段が、自端末の進行方向を検出する。そして、割当手段が、複数のスロットの各々を、予め定めた複数の方向に対応付けて割り当てる。選択手段が、検出手段により検出された自端末の進行方向に対応する方向に割り当てられたスロットの中から、受信手段によりパケットを受信した際のスロット毎の受信状況に基づいて、パケットを送信するスロットを選択し、送信手段が、選択手段により選択されたスロットのタイミングで、パケットを送信する。
このように、1フレーム内のスロットを複数の方向に対応して割り当て、自端末進行方向に対応した方向に割り当てられたスロットの中から、パケットを送信するスロットを選択するため、移動により接近する可能性のある移動体無線通信端末同士が使用するスロットが同一になることを回避して、通信端末装置が移動することによって発生するパケット衝突の確率を低下させることができる。
また、前記割当手段は、前記複数のスロットの各々を、第1の方向及び該第1の方向に対向する第2の方向のいずれかに割り当てることができる。進行方向が対向する場合は、端末同士が接近する可能性があるため、このように対向する方向によってそれぞれ割り当てられたスロットから選択することにより、接近する端末同士が使用するスロットが同一になることを回避して、通信端末装置が移動することによって発生するパケット衝突の確率を低下させることができる。
また、前記割当手段は、前記第1の方向に割り当てられたスロットの各々を、さらに該第1の方向と交差する第3の方向及び該第3の方向に対向する第4の方向のいずれかに割り当て、前記第2の方向に割り当てられたスロットの各々を、さらに前記第3の方向及び前記第4の方向のいずれかに割り当てることができる。これにより、より細かくスロットを割り当てることができる。
また、前記割当手段は、前記複数のスロットの各々を、同一の方向に割り当てられる所定数のスロットが連続するように割り当て、前記選択手段は、連続して割り当てられたスロットの中から、前記検出手段により検出された自端末の進行方向と前記割当手段によりスロットに割り当てられた方向との関係に応じたスロットを選択するようにすることができる。これにより、自端末の進行方向に応じてより適切なスロットを選択することができる。
また、前記割当手段は、前記受信手段によりパケットを受信した際のスロット毎の受信状況に基づいて、割り当てられた方向毎のスロット利用率を算出し、算出したスロット利用率に基づいて、方向毎に割り当てられるスロット数を更新することができる。これにより、混雑によるスロット不足を抑制することができる。
また、本発明の通信端末装置は、自端末が進行する経路を設定する設定手段をさらに含んで構成され、前記選択手段は、前記設定手段により設定された経路に基づいて、自端末の進行方向の変化量が予め定めた閾値を超える場合に、前記スロットを選択するようにすることができる。これにより、自端末の進行方向が頻繁に変化することに応じて、スロットの変更が頻繁に行われてしまうことを抑制して、処理を軽減することができる。
また、前記パケットは、1フレーム分のスロット毎の受信状況を含み、前記選択手段は、前記自端末の進行方向に対応する方向に割り当てられたスロットの中から、前記受信手段によりパケットを受信した際のスロット毎の受信状況、及び受信したパケットに含まれるスロット毎の受信状況に基づいて、前記スロットを選択するようにすることができる。これにより、隠れ端末が使用するスロットも把握することができるため、よりパケット衝突の確率を低下させることができる。
また、前記割当手段は、前記受信手段によりパケットを受信した際のスロット毎の受信状況、及び受信したパケットに含まれるスロット毎の受信状況に基づいて、割り当てられた方向毎のスロット利用率を算出し、算出したスロット利用率に基づいて、方向毎に割り当てられるスロット数を更新するようにすることができる。これにより、隠れ端末が使用するスロットも含めてスロット利用率を算出することができる。
以上説明したように、本発明の通信端末装置によれば、移動により接近する可能性のある通信端末同士が使用するスロットが同一にならないようにスロットを選択するため、通信端末装置が移動することによって発生するパケット衝突の確率を低下させることができる、という効果が得られる。
第1の実施の形態に係る移動体無線通信端末装置の構成を示すブロック図である。 第1の実施の形態に係る移動体無線通信端末装置によって送受信されるフレームの構成を示すイメージ図である。 スロットの割り当てを説明するための図である。 スロットの割り当ての他の例を説明するための図である。 スロットの割り当ての他の例を説明するための図である。 フレームの切替ポイントを説明するための図である。 フレームの切替ポイント情報を含むパケットの一例を示すイメージ図である。 第1の実施の形態に係る移動体無線通信端末装置において実行される受信処理ルーチンの内容を示すフローチャートである。 第1の実施の形態に係る移動体無線通信端末装置において実行される送信処理ルーチンの内容を示すフローチャートである。 第2の実施の形態に係る移動体無線通信端末装置の構成を示すブロック図である。 第2の実施の形態に係る移動体無線通信端末装置において実行される送信処理ルーチンの内容を示すフローチャートである。 第3の実施の形態に係る移動体無線通信端末装置の構成を示すブロック図である。 設定された経路に基づく所定区間内の自端末進行方向の変化量を説明するための図である。 第3の実施の形態に係る移動体無線通信端末装置において実行される送信処理ルーチンの内容を示すフローチャートである。 従来技術の問題点を説明するためのイメージ図である。
以下、図面を参照して、本発明の好適な実施の形態について説明する。なお、本発明を適用した無線通信端末装置を車両などの移動する移動体に搭載し、複数の無線通信端末装置の間でパケット(packet)を交換することにより無線通信を行なう場合を例に説明する。
図1に示すように、第1の実施の形態に係る無線通信ネットワークの移動体無線通信端末装置10は、受信アンテナ11を介して周辺の他の移動体無線通信端末装置10が送信したパケットを受信する受信回路12と、受信したパケットがどのスロットを用いて送信されてきたのかを検出するパケット検出部13と、検出されたパケットから送信されてきたデータを復元するパケット復調部14と、パケット検出部13でパケットを検出したスロットの使用状態、及びパケット復調部14によるパケットの復調の成否に基づいて、送信パケットに埋め込む後述するフレーム情報を生成するフレーム情報生成部15と、フレーム情報を蓄積するためのフレーム情報蓄積部16と、複数のスロットの各々を複数の方向に対応付けて割り当てるスロット割当部17と、方位センサ等で構成された自端末の進行方向を検出する自端末進行方向検出部18と、フレーム情報生成部15により生成されたフレーム情報を埋め込んだパケットを生成するパケット生成部19と、パケット復調部14により復調されたデータに含まれるフレーム情報、フレーム情報生成部15により生成されたフレーム情報、スロット割当部17によるスロットの割り当て、自端末進行方向検出部18により検出された自端末進行方向に基づいて、パケットを送信するスロットを選択し、選択したスロットに基づいて、パケットの送信タイミングを制御するスロット選択部20と、送信アンテナ22を介してパケットを送信する送信回路21とを備えている。
ここで、移動体無線通信端末装置10によって送受信されるフレームの構成について図2を用いて説明する。1フレームは、例えば100msに設定され、フレーム周期が周期的に繰り返されている。各フレーム周期は、N個の期間に分割されたN個のスロットにより構成されている。この1つのスロットは、1パケットを送信できる期間を示すものである。移動体無線通信端末装置10では、このスロットの単位でパケットをやりとりする。なお、1フレーム周期は各移動体無線通信端末装置10のデータの送信周期に合わせて設定するとよい。例えば、各移動体無線通信端末装置10において、100msに1度のパケットの送信を保証するためには、100msに設定すると良い。本実施の形態に係る移動体無線通信端末装置10では、フレーム周期は100msとされているものとする。
パケットは、ヘッダ情報と、当該パケットを送信した移動体無線通信端末装置10で検出された1フレーム周期中のスロットの使用状態を示すフレーム情報(FI)と、送信対象となる実データが含まれるデータ領域と、スロットの同期ずれの影響を軽減するためのガードタイムとを有している。なお、本実施の形態ではスロットの同期方法に関しては限定しないが、例えば同期のための基準局を設ける等の何らかの手段によって、ガードタイムで補償できる程度の同期がとれているものとする。
フレーム情報には、スロット数分の領域が設けられている。本実施の形態では、N個のスロットに対応してN個の領域[SI、SI、・・・、SI]が設けられている。各領域(CS)には、「ACK」(正常受信)、「RTC」(スロット変更要求:パケット衝突)、「NACK」(受信失敗)、及び「FREE」(空き)の何れかを示す観測情報が設定される。観測情報の「ACK」は、対象となるスロットにおいて、パケットの受信が成功したことを示す。なお、パケットの受信が成功したとは、単にパケットを受信・検出しただけでなく、パケット内の情報を復調できたことをいう。また、「RTC」は、パケットが衝突したことを示す。また、「NACK」は、対象となるスロットにおいて、パケットの受信が失敗したことを示し、パケットを受信・検出したが、パケット内の情報を復調できなかったことを示す。「FREE」は、対象となるスロットにおいて、パケットが受信されなかったことを示す。
次に、スロット割当部17によるスロットの割り当てについて、例を挙げてその原理について説明する。南北方向または東西方向の道路を走行する車両に搭載された移動体無線通信端末装置10同士が同一のスロットを使用しないように、1フレーム内のスロットを複数の方向に割り当てることを考える。例えば、図3に示すように、南北に対向する道路を走行中の場合には、1フレーム内のスロットの各々を、N(北)方向に対応するスロットまたはS(南)方向に対応するスロットに割り当てる。
より具体的には、1フレームがNスロットの場合に、割り当ての基準となるフレームの切替ポイントFs(詳細は後述)を中心にN/2スロット分をN方向に対応するスロット、(Fs+N/2)のポイントを中心にN/2スロット分をS方向に対応するスロットとして割り当てることができる。
スロット選択部20は、このようにスロット割当部17により方向毎に割り当てられたスロットから、自端末進行方向検出部18で検出された自端末進行方向に対応する方向が割り当てられているスロットの中から、送信スロットを選択する。例えば、自端末進行方向が「南」の場合には、S方向が割り当てられたスロットから送信スロットを選択する。
また、より一般的なスロット割り当ての例として、図4に示すように、N方向に対応するスロット及びS方向に対応するスロットに割り当てられたスロットを、さらにE(東)方向に対応するスロット及びW(西)方向に対応するスロットに割り当てることができる。
より具体的には、1フレームがNスロットの場合に、フレームの切替ポイントFsを中心にN/2スロット分をN方向に対応するスロット、(Fs+N/2)のポイントを中心にN/2スロット分をS方向に対応するスロット、(Fs+N/4)のポイントを中心にN/2スロット分をE方向に対応するスロット、(Fs+3N/4)のポイントを中心にN/2スロット分をW方向に対応するスロットとして割り当てることができる。
この場合、スロット選択部20は、自端末進行方向検出部18で検出された自端末進行方向が「北」、「南」、「東」及び「西」であれば、各々対応する方向が割り当てられたスロットの中から、送信スロットを選択すればよい。また、自端末進行方向が「北東」の場合には、北方向に対応するスロットと東方向に対応するスロットとが重複して割り当てられているスロットの中から、送信スロットを選択すればよい。
また、複数の方向の中心ポイントのみを割り当てておき、自端末進行方向検出部18で自端末進行方向が検出された際に、自端末進行方向を中心とする所定数のスロットを自端末進行方向に対応するスロットとして割り当ててもよい。
より具体的には、図5に示すように、4方位(N、S、E、W)の中心位置をFsを基準にN/4スロットおきに割り当てておく。そして、例えば、自端末進行方向が「北東」であれば、NとEとの中間を中心にN/2スロットを自端末進行方向に対応するスロットに割り当てる。
また、この場合、スロット選択部20により、平均が自端末進行方向に対応するスロットの中心、3σがN/2のスロット(端部のスロット)となるような正規分布を与え、確率が高く設定されているスロットから優先的に選択するようにすることができる。
なお、ここで挙げたスロットの割り当ての方法は一例であり、これに限定されない。
次に、フレームの切替ポイントFsについて説明する。周辺に存在する移動体無線通信端末装置間において、上記のようなスロットの割り当てが共通して行われるように、スロットの割り当ての基準となるフレームの切替ポイントFsを検出する必要がある。
フレームの切替ポイントFsは、例えば、図6に示すように、GPS装置の1PPS信号及び絶対時刻を利用して検出することができる。フレーム周期の整数倍が1PPS信号のタイミングと一致するようにフレーム周期を設定し、1PPS信号のタイミングを取得し、絶対時刻が0のときがいずれかのフレームの先頭であると判断する。
また、図7(A)に示すように、自端末の送信スロットからフレームの切替ポイントFsまで遡ったスロット数を、Fsタイミング情報としてパケットに含めて送信して、この情報を用いてFsのずれを補正してもよい。同図(B)に示すように、自端末で検出しているFsと自端末の送信スロットとの間が6スロットの場合には、「Fsタイミング情報=6」をパケットに含めて送信する。そして、他端末から送信されたパケットに含まれるFsタイミング情報とそのパケットが送信されたスロットとに基づいて、他端末におけるFsの位置を算出し、自端末のFsの位置と他端末のFsの位置とを比較して、自端末のFsの位置を補正する。
例えば、1つの方向に対応して割り当てられたスロットがN/2の場合において、複数の他端末のFsの位置を平均したFsの位置と自端末のFsの位置との差がN/4以上の場合には、自端末のFsの位置をN/4スロット分平均のFsの位置に近づけるように補正する。補正量をN/4とすることで、半分のスロットが現在割り当てられている方向のままとなり、スロットの割り当ての大幅な変更を防止できる。また、平均したFsの位置と自端末のFsの位置との差がN/4未満の場合には、N/(4×n)(nは整数)のうち、平均したFsの位置と自端末のFsの位置との差以下で最大となるnを選択し、自端末のFsの位置をN/(4×n)スロット分平均のFsの位置に近づけるように補正するとよい。
なお、ここで挙げたフレームの切替ポイントFsの検出及び補正の方法は一例であり、これに限定されない。
次に、図8を参照して、第1の実施の形態の移動体無線通信端末装置10において実行される受信処理ルーチンについて説明する。なお、以下では、フレーム情報生成部15で生成したフレーム情報と、受信したパケットに含まれるフレーム情報とを区別するために、フレーム情報生成部15で生成したフレーム情報を自端末フレーム情報(自端末FI)、受信したパケットに含まれるフレーム情報を他端末フレーム情報(他端末FI)という。
ステップ100で、パケット検出部13により、スロットiのタイミングで受信回路12の状態を取り込み、パケットが受信されたか否かを示す受信成否情報を生成してフレーム情報生成部15へ送出する。
次に、ステップ102で、パケット復調部14により、検出されたパケットを復調して他の移動体無線通信端末装置10から送られてきたデータを復元する。また、復調できたか否かを示す復調成否情報を生成してフレーム情報生成部15へ送出し、パケットに含まれる他端末フレーム情報をフレーム情報蓄積部16へ蓄積する。
次に、ステップ104で、フレーム情報生成部15により、上記ステップ100で送出された受信成否情報、及び上記ステップ102で送出された復調成否情報に基づいて、スロットiの受信状況である自端末観測情報(自端末観測CS)を生成する。具体的には、受信成否情報がパケットが受信されなかったことを示す場合には、自端末観測CS=「FREE」を生成する。パケット成否情報がパケットが受信されたことを示し、かつ復調成否情報が成功を示す場合には、自端末観測CS=「ACK」を生成する。パケット成否情報がパケットが受信されたことを示し、かつ復調成否情報が失敗を示す場合には、自端末観測CS=「NACK」を生成する。パケット成否情報がパケットの衝突を示す場合には、自端末観測CS=「RTC」を生成する。
この受信処理をスロット毎に1フレーム分実行することで、直近1フレーム分のフレーム情報を生成することができる。
次に、図9を参照して、第1の実施の形態の移動体無線通信端末装置10において実行される送信処理ルーチンについて説明する。なお、ここでは、図4に示す例のように複数の方向(N、S、E、W)に対応してスロットが割り当てられているものとする。
ステップ150で、自端末進行方向検出部18により、自端末進行方向を検出する。
次に、ステップ152で、スロット選択部20により、フレーム情報生成部15で生成された自端末フレーム情報、及びフレーム情報蓄積部16に蓄積された他端末フレーム情報を参照して、使用しようとするスロットの使用状況を確認する。前フレームで既にパケットを送信済みの場合には、前フレームでパケットを送信したスロットと同一のスロットの使用状況を確認する。具体的には、使用しようとするスロットについて、自端末観測CS及び他端末観測CSに1つでも「RTC」が含まれているか否かを判定する。「RTC」が含まれている場合には、ステップ154へ移行し、含まれていない場合にはステップ156へ移行する。
ステップ154では、上記ステップ150で検出された自端末進行方向に対応する方向に割り当てられているスロットの中から、自端末観測CS及び他端末観測CSが全て「FREE」となるスロットを1つ選択する。例えば、上記ステップ150で検出された自端末進行方向が「北東」の場合には、N方向に対応するスロットとE方向に対応するスロットとが重複して割り当てられているスロットの中から選択すればよい。
一方、ステップ156では、前フレームでパケットを送信したときの自端末進行方向から上記ステップ150で検出された自端末進行方向が変更になったか否かを判定する。変更になった場合には、変更後の自端末進行方向に対応する方向に割り当てられたスロットを使用するため、ステップ154へ移行する。変更になっていない場合には、スロット変更の必要がないため、ステップ158へ移行して、前フレームでパケットを送信したスロットと同一のスロットを選択する。すなわち、送信スロットの変更を行わない。
次に、ステップ160で、1フレーム期間において、上記ステップ154またはステップ158で選択したスロットのタイミングで、フレーム情報生成部15により生成したフレーム情報を含むパケットを送信する。
次に、ステップ162で、フレーム情報生成部15により生成したフレーム情報を、フレーム情報蓄積部16に記録した上でリセットして、受信処理の待機状態となる。
なお、上記ステップ154では、自端末観測CS及び他端末観測CSが全て「FREE」となるスロットを選択する場合について説明したが、全てが「FREE」となるスロットが存在しない場合も想定される。その場合には、自端末観測CS及び他端末観測CSに基づいて、スロットの選択方法の優先順位を予め定めておき、その優先順位に従って、スロットを選択するようにするとよい。また、スロット使用率が高い場合には、自端末観測CSが「RTC」の場合のみ、送信スロットを変更するようにしてもよい。
以上説明したように、第1の実施の形態の移動体無線通信端末装置によれば、1フレーム内のスロットを複数の方向に対応して割り当て、自端末進行方向に対応した方向に割り当てられたスロットの中から、パケットを送信するスロットを選択するため、移動により接近する可能性のある移動体無線通信端末同士が使用するスロットが同一になることを回避して、通信端末装置が移動することによって発生するパケット衝突の確率を低下させることができる。
なお、上記第1の実施の形態において、フレーム情報生成部15で生成されるフレーム情報の観測情報の「ACK」及び「NACK」は、いずれも他端末が該当スロットを使用していることを示す情報であるため、これらを区別することなく「BUSY」としてもよい。
次に、第2の実施の形態の移動体無線通信端末装置について説明する。第2の実施の形態では、スロットの利用率に応じてスロットを割り当てる場合について説明する。なお、第1の実施の形態の移動体無線通信端末装置10と同一の構成については、同一の符号を付して説明を省略する。
図10に示すように、第2の実施の形態に係る無線通信ネットワークの移動体無線通信端末装置210は、受信回路12と、パケット検出部13と、パケット復調部14と、フレーム情報生成部15と、フレーム情報蓄積部16と、利用率算出部217aにより算出したスロットの利用率に応じてスロットの割り当てを更新するスロット割当部217と、自端末進行方向検出部18と、パケット生成部19と、スロット選択部220と、送信回路21とを備えている。
スロット割当部217は、スロットの利用率を算出する利用率算出部217aを含んで構成されている。利用率算出部217aは、方向毎に割り当てられたスロットの利用率を、自端末フレーム情報及び他端末フレーム情報に基づいて算出する。方向jのスロット利用率Uは、自端末フレーム情報から得られる方向jに割り当てられたスロットの利用数をM、他端末フレーム情報から得られる方向jに割り当てられたスロットの利用数をOとすると、
=(M+O)/更新前の方向jに割り当てられたスロット数
として算出することができる。そして、スロット割当部217は、各方向のスロット利用率Uの比率に応じて、方向毎のスロット割当数を増減する。
第2の実施の形態の移動体無線通信端末装置210において実行される受信処理は、第1の実施の形態の受信処理と同様であるため、説明を省略する。
次に、図11を参照して、第2の実施の形態の移動体無線通信端末装置210において実行される送信処理ルーチンについて説明する。なお、ここでは、図3に示す例のように複数の方向(N、S)に対応してスロットが割り当てられているものとする。また、第1の実施の形態の送信処理と同一の処理については、同一の符号を付して説明を省略する。
ステップ250で、利用率算出部217aにより、方向毎にスロット利用率を算出し、その比率を求め、比率に応じて方向毎に割り当てられたスロット数を増減する。例えば、更新前には、N方向にN/2スロット、S方向にN/2スロット割り当てられていたとする。利用率算出部217aにより算出されたN方向のスロット利用率UとS方向のスロット利用率Uとの比U:Uが3:1だった場合には、N方向のスロット数を3N/4に増加させ、S方向のスロット数をN/4に減少させるようにスロットの割り当てを更新する。
次に、ステップ150〜156を経て、前フレームでパケットを送信したときの自端末進行方向から上記ステップ150で検出された自端末進行方向が変更になっていないと判定されると、ステップ252へ移行する。
ステップ252では、送信しようとするスロットに割り当てられている方向が更新前に割り当てられていた方向と同一か否かを判定する。例えば、更新前に使用していたスロットが、N方向に割り当てられたスロットであった場合、更新後も該当スロットがN方向に割り当てられている場合には同一であると判定され、更新後は該当スロットがS方向に割り当てられている場合には同一ではないと判定される。同一の場合には、スロット変更の必要がないため、ステップ158へ移行して、前フレームでパケットを送信したスロットと同一のスロットを選択する。同一ではない場合には、更新後の割り当てに対応したスロットを使用するため、ステップ154へ移行する。
以上説明したように、第2の実施の形態の移動体無線通信端末装置によれば、方向毎のスロット利用率に応じて割り当てるスロット数を更新するため、進行方向によって混雑度が異なっている場合などでも、スロット数が不足することを抑制することができる。
次に、第3の実施の形態の移動体無線通信端末装置について説明する。第3の実施の形態では、自端末進行方向の変更による頻繁なスロット変更を抑制する場合について説明する。なお、第1の実施の形態の移動体無線通信端末装置10と同一の構成については、同一の符号を付して説明を省略する。
図12に示すように、第3の実施の形態に係る無線通信ネットワークの移動体無線通信端末装置310は、受信回路12と、パケット検出部13と、パケット復調部14と、フレーム情報生成部15と、フレーム情報蓄積部16と、スロット割当部17と、自端末進行方向検出部18と、パケット生成部19と、スロット選択部320と、送信回路21と、地図情報を含むカーナビゲーションシステム等で構成された経路設定部323とを備えている。
経路設定部323は、地図情報に対応して目的地までの経路を設定する。経路は、図13に概略的に示すように、進行方向及びその進行方向へ進む距離で表される1区間を複数接続して構成される。
スロット選択部320は、経路設定部323で設定された経路に基づいて、予測される自端末進行方向の変化量を算出し、この変化量が所定の閾値を超える場合に、自端末進行方向に基づいたスロットの変更を行う。自端末進行方向の変化量とは、図13に示すように、設定された経路の所定区間内における区間毎の進行方向と進行方向との幅(角度)として算出することができる。より具体的には、所定区間内の各区間の進行方向の組み合わせ毎の変化量を算出し、この変化量の最大値や平均値をその所定区間内の予測される自端末進行方向の変化量とすることができる。例えば、図13に示す経路が所定区間内の経路だとすると、区間(2)の進行方向と区間(4)の進行方向との組み合わせの変化量が、この所定区間内の進行方向の変化量の最大値となる。
第3の実施の形態の移動体無線通信端末装置310において実行される受信処理は、第1の実施の形態の受信処理と同様であるため、説明を省略する。
次に、図14を参照して、第3の実施の形態の移動体無線通信端末装置310において実行される送信処理ルーチンについて説明する。
ステップ350で、スロット選択部320により、経路設定部323から設定された経路を読み込むタイミングか否かを判定する。読み込むタイミングは、所定時間間隔毎としてもよいし、上記の変化量を算出する所定区間を通過する毎としてもよい。読み込むタイミングの場合には、ステップ352へ移行し、まだ読み込むタイミングではない場合には、自端末進行方向が前フレームから変更ないものとして、ステップ152以降の処理を実行する。
ステップ352では、スロット選択部320により、経路設定部323から設定された経路を読み込んで、所定区間内の進行方向の変化量を算出する。次に、上記ステップ352で算出した変化量が閾値を超えるか否かを判定し、超える場合のみステップ150で、自端末進行方向検出部18により自端末進行方向を検出した上で、ステップ152以降の処理を実行する。
以上説明したように、第3の実施の形態の移動体無線通信端末装置によれば、設定された経路に基づいて自端末進行方向を予測し、自端末進行方向の変化量が予め定めた閾値を超える場合のみ、検出した自端末進行方向に基づくスロットの変更を行うため、自端末進行方向の変更による頻繁なスロット変更を抑制して、処理を軽減することができる。
10、210、310 移動体無線通信端末装置
11 受信アンテナ
12 受信回路
13 パケット検出部
14 パケット復調部
15 フレーム情報生成部
16 フレーム情報蓄積部
17、217 スロット割当部
217a 利用率算出部
18 自端末進行方向検出部
19 パケット生成部
20、220、320 スロット選択部
21 送信回路
22 送信アンテナ
323 経路設定部

Claims (8)

  1. 周辺の通信端末装置から、所定期間のフレームを時分割した複数のスロットの各々を一単位として周期的に送信されたパケットを受信する受信手段と、
    自端末の進行方向を検出する検出手段と、
    前記複数のスロットの各々を、予め定めた複数の方向に対応付けて割り当てる割当手段と、
    前記検出手段により検出された自端末の進行方向に対応する方向に割り当てられたスロットの中から、前記受信手段によりパケットを受信した際のスロット毎の受信状況に基づいて、パケットを送信するスロットを選択する選択手段と、
    前記選択手段により選択されたスロットのタイミングで、パケットを送信する送信手段と、
    を含む通信端末装置。
  2. 前記割当手段は、前記複数のスロットの各々を、第1の方向及び該第1の方向に対向する第2の方向のいずれかに割り当てる請求項1記載の通信端末装置。
  3. 前記割当手段は、前記第1の方向に割り当てられたスロットの各々を、さらに該第1の方向と交差する第3の方向及び該第3の方向に対向する第4の方向のいずれかに割り当て、前記第2の方向に割り当てられたスロットの各々を、さらに前記第3の方向及び前記第4の方向のいずれかに割り当てる請求項2記載の通信端末装置。
  4. 前記割当手段は、前記複数のスロットの各々を、同一の方向に割り当てられる所定数のスロットが連続するように割り当て、
    前記選択手段は、連続して割り当てられたスロットの中から、前記検出手段により検出された自端末の進行方向と前記割当手段によりスロットに割り当てられた方向との関係に応じたスロットを選択する
    請求項3記載の通信端末装置。
  5. 前記割当手段は、前記受信手段によりパケットを受信した際のスロット毎の受信状況に基づいて、割り当てられた方向毎のスロット利用率を算出し、算出したスロット利用率に基づいて、方向毎に割り当てられるスロット数を更新する請求項1〜請求項4のいずれか1項記載の通信端末装置。
  6. 自端末が進行する経路を設定する設定手段を含み、
    前記選択手段は、前記設定手段により設定された経路に基づいて、自端末の進行方向の変化量が予め定めた閾値を超える場合に、前記スロットを選択する
    請求項1〜請求項5のいずれか1項記載の通信端末装置。
  7. 前記パケットは、1フレーム分のスロット毎の受信状況を含み、
    前記選択手段は、前記自端末の進行方向に対応する方向に割り当てられたスロットの中から、前記受信手段によりパケットを受信した際のスロット毎の受信状況、及び受信したパケットに含まれるスロット毎の受信状況に基づいて、前記スロットを選択する
    請求項1〜請求項6のいずれか1項記載の通信端末装置。
  8. 前記割当手段は、前記受信手段によりパケットを受信した際のスロット毎の受信状況、及び受信したパケットに含まれるスロット毎の受信状況に基づいて、割り当てられた方向毎のスロット利用率を算出し、算出したスロット利用率に基づいて、方向毎に割り当てられるスロット数を更新する請求項7記載の通信端末装置。
JP2010157029A 2010-07-09 2010-07-09 通信端末装置 Pending JP2012019472A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010157029A JP2012019472A (ja) 2010-07-09 2010-07-09 通信端末装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010157029A JP2012019472A (ja) 2010-07-09 2010-07-09 通信端末装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2012019472A true JP2012019472A (ja) 2012-01-26

Family

ID=45604347

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010157029A Pending JP2012019472A (ja) 2010-07-09 2010-07-09 通信端末装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2012019472A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103378919A (zh) * 2012-04-12 2013-10-30 电信科学技术研究院 一种fi消息的传输方法及装置
CN103974301A (zh) * 2013-01-24 2014-08-06 电信科学技术研究院 一种时隙状态的发送以及确定的方法、装置

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103378919A (zh) * 2012-04-12 2013-10-30 电信科学技术研究院 一种fi消息的传输方法及装置
WO2013163918A1 (zh) * 2012-04-12 2013-11-07 电信科学技术研究院 一种fi消息的传输方法及装置
CN103974301A (zh) * 2013-01-24 2014-08-06 电信科学技术研究院 一种时隙状态的发送以及确定的方法、装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US11272573B2 (en) Communication systems for allocating resources for feedback between devices
US7436809B2 (en) Communicating system, communicating method, base station, and mobile station
US11659624B2 (en) Communication device and communication method
KR101500103B1 (ko) 차량간 통신 장치 및 방법
Le et al. Comprehensive survey of radio resource allocation schemes for 5G V2X communications
US20190004179A1 (en) Relay-based communication method for communication terminal
JP4297096B2 (ja) 通信端末装置
US8457106B2 (en) Method for wireless communication in wireless sensor network environment
Liu et al. Receiver consensus: on-time warning delivery for vehicular ad-hoc networks
EP2789139A1 (en) Density-aware zone-based packet forwarding in vehicular networks
CN110351687A (zh) V2v资源调配方法和装置
JP5446652B2 (ja) 通信システム、通信制御方法及び路側器ならびに移動体通信機
JP2012019472A (ja) 通信端末装置
US20090262691A1 (en) Resource allocation apparatus and method for reducing overhead in mobile communication system
CN110691342A (zh) 基于分簇的车联网多信道分配方法、装置及设备
JP4967742B2 (ja) 通信端末装置
US8385279B2 (en) Resource allocation apparatus and method for reducing overhead in mobile communication system
JP6136984B2 (ja) 車載無線通信装置、無線通信方法、およびプログラム
CN103812791A (zh) 一种数据包发送方法及装置
CN104618483A (zh) 一种在车辆自组织网络中发送数据的方法
JP2007110359A (ja) 車載通信装置及び車両間通信システム
JP5376005B2 (ja) 無線通信システムにおける端末間通信制御方法、無線端末および無線基地局
CN104185306A (zh) 一种半静态资源分配的隐式释放方法
US10743305B2 (en) Time slot selection in wireless communication
KR101335803B1 (ko) 차량 애드 혹 네트워크에서 적응적 메시지 전송 방법 및 장치