JP2012018849A - バックライト装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】安定した長時間動作が可能なバックライト装置を提供する。
【解決手段】 電源と、電気的に直列接続された複数個の発光ダイオードからなるLED群と、前記電源と前記LED群との間に接続されたコイルと、前記コイルと前記LED群との間で並列に接続された第1スイッチング素子及び第2スイッチング素子と、第1デューティ比の第1クロック信号を前記第1スイッチング素子に出力するとともに、前記第1クロック信号の立下りに同期して立ち上がる第2デューティ比の第2クロック信号を前記第2スイッチング素子に出力するクロック信号発生部と、を具備し、前記第1クロック信号及び前記第2クロック信号がともにローレベルの期間に前記コイルに蓄積された電力が前記LED群に供給されることを特徴とするバックライト装置。
【選択図】 図2

Description

本発明の実施形態は、バックライト装置に関する。
液晶表示装置に適用されるバックライト装置は、光源として冷陰極管を備えていたが、近年、発光ダイオード(以下、LEDと称する場合がある)を備えたものが実用化されている。例えば、直列に接続された複数個の発光ダイオードには、昇圧回路によって昇圧された駆動電圧が印加される。これらの発光ダイオードには、定電流回路が接続され、一定電流を流すことによって、各発光ダイオードを点灯させている。
特開2009−016280号公報 特開2008−283542号公報
本実施形態の目的は、安定した長時間動作が可能なバックライト装置を提供することにある。
本実施形態によれば、
電源と、電気的に直列接続された複数個の発光ダイオードからなるLED群と、前記電源と前記LED群との間に接続されたコイルと、前記コイルと前記LED群との間で並列に接続された第1スイッチング素子及び第2スイッチング素子と、第1デューティ比の第1クロック信号を前記第1スイッチング素子に出力するとともに、前記第1クロック信号の立下りに同期して立ち上がる第2デューティ比の第2クロック信号を前記第2スイッチング素子に出力するクロック信号発生部と、を具備し、前記第1クロック信号及び前記第2クロック信号がともにローレベルの期間に前記コイルに蓄積された電力が前記LED群に供給されることを特徴とするバックライト装置が提供される。
図1は、本実施形態におけるバックライト装置を備えた液晶表示装置の構成を概略的に示す図である。 図2は、本実施形態におけるバックライト装置の構成を概略的に示す回路図である。 図3は、図2に示したコンパレータによって出力される第1クロック信号Vclk1を説明するための図である。 図4は、昇圧クロックと、第1クロック信号Vclk1及び第2クロック信号Vclk2との関係を説明するための図である。
以下、本実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、各図において、同一又は類似した機能を発揮する構成要素には同一の参照符号を付し、重複する説明は省略する。
図1は、本実施形態におけるバックライト装置BLを備えた液晶表示装置の構成を概略的に示す図である。
すなわち、液晶表示装置は、液晶表示パネルLPN、液晶表示パネルLPNを駆動するためのゲートドライバGD及びソースドライバSD、液晶表示パネルLPNを照明するバックライト装置BL、液晶表示装置を構成する各部を制御するコントローラCNTなどを備えて構成されている。
液晶表示パネルLPNは、詳述しないが、一対の基板間に液晶層LQを保持して構成されている。一方の基板には、ゲート配線G、ソース配線S、これらのゲート配線G及びソース配線Sに接続されたスイッチング素子SW、スイッチング素子SWに接続された第1電極E1などが形成されている。液晶層LQは、第1電極E1と第2電極E2との間に介在している。
ゲートドライバGDは、ゲート配線Gに接続され、コントローラCNTによる制御に基づいて走査信号を出力する。ソースドライバSDは、ソース配線Sに接続され、コントローラCNTによる制御に基づいて映像信号を出力する。
バックライト装置BLは、後に詳述するが、いわゆるLEDバックライトであり、複数個の発光ダイオード(LED)及びこれらの発光ダイオードを駆動する駆動回路を備えている。このようなバックライト装置BLは、液晶表示パネルLPNの背面に配置されている。バックライト装置BLは、コントローラCNTにより制御される。すなわち、発光ダイオードのON/OFF、つまり、点灯/非点灯は、コントローラCNTにより制御される。
コントローラCNTは、液晶表示パネルLPNの駆動に必要な3V前後の駆動用電源PWを含んでいる。このコントローラCNTは、ゲートドライバGD及びソースドライバSDを制御するとともに、バックライト装置BLを制御する。駆動用電源PWは、バックライト装置BLの電源を共用している。
図2は、本実施形態におけるバックライト装置BLの構成を概略的に示す回路図である。
バックライト装置BLは、電源1と、電気的に直列接続された複数個の発光ダイオード2からなるLED群10と、を備えている。図示した例では、電源1に対して、複数のLED群10−1、…10−nが並列に接続されている。LED群10の各々のカソード側の発光ダイオード2には、定電流回路3が接続されている。
電源1とLED群10との間には、コイル(インダクタ)4が接続されている。コイル4とLED群10との間には、ダイオード5が接続されている。すなわち、コイル4の一端は電源1に接続され、コイル4の他端は、ダイオード5のアノード端子に接続されている。ダイオード5のカソード端子は、各LED群10のアノード側の発光ダイオード2及びクロック信号発生部20に接続されている。
また、コイル4とLED群10との間には、2系統のスイッチング回路が設けられている。図示した例では、コイル4とダイオード5との間には、ともにFET(電界効果トランジスタ)からなる第1スイッチング素子SW1及び第2スイッチング素子SW2が並列に接続されている。すなわち、コイル4の他端は、第1スイッチング素子SW1のドレイン端子及び第2スイッチング素子SW2のドレイン端子にそれぞれ接続されている。
クロック信号発生部20は、昇圧制御回路21と、モノマルチバイブレータ22と、を含んでいる。このクロック信号発生部20は、第1スイッチング素子SW1に出力する第1クロック信号Vclk1、及び、第2スイッチング素子SW2に出力する第2クロック信号Vclk2を発生する。
すなわち、昇圧制御回路21は、誤差アンプ211、基準信号発生部212、コンパレータ213などを有している。誤差アンプ211は、LED駆動電圧VLEDを抵抗R1と抵抗R2とで分割した電圧VLED”(=VLED・R2/(R1+R2))と、基準電圧VFとの差分に相当する出力電圧VE(=VLED”−VF)を出力する。コンパレータ213は、基準信号発生部212から出力される基準信号VSと、誤差アンプ211の出力電圧VEとの比較結果に基づいて第1クロック信号Vclk1を出力する。
昇圧制御回路21から出力された第1クロック信号Vclk1は、第1スイッチング素子SW1のゲートに入力されるとともに、モノマルチバイブレータ22に入力される。モノマルチバイブレータ22は、第1クロック信号Vclk1の入力に基づき、第2クロック信号Vclk2を出力する。モノマルチバイブレータ22から出力された第2クロック信号Vclk2は、第2スイッチング素子SW2のゲートに入力される。
図3は、図2に示したコンパレータ213によって出力される第1クロック信号Vclk1を説明するための図である。
基準信号発生部212から出力される基準信号VSは、所定の周期及び所定の振幅を有する三角波である。コンパレータ213の出力である第1クロック信号Vclk1は、出力電圧VEが基準信号VSより大きいとき(VE>VS)にローレベル(L)となり、出力電圧VEが基準信号VS以下のとき(VE≦VS)にハイレベル(H)となる矩形状の信号である。
ここで説明した第1クロック信号clk1や、後に説明する第2クロック信号clk2におけるデューティ比Dの定義は同一であって、周期に対してハイレベルの期間の割合に相当する。すなわち、Tonをハイレベルの期間とし、Toffをローレベルの期間としたとき、デューティ比Dは、D=(Ton/(Ton+Toff))で表される。このような第1クロック信号clk1のデューティ比Dは、抵抗R1、抵抗R2、及び、基準電圧VFによって調整される。
図4は、昇圧クロックと、第1クロック信号Vclk1及び第2クロック信号Vclk2との関係を説明するための図である。
ここで昇圧クロックとは、コイル4に電力を蓄積する期間を表すものであり、本実施形態においては、第1クロック信号Vclk1及び第2クロック信号Vclk2の和に相当するものである。
第2クロック信号Vclk2は、第1クロック信号Vclk1の立下りに同期して立ち上がる矩形状の信号である。つまり、昇圧クロックとして、ハイレベルの期間は、第1クロック信号Vclk1がハイレベルであって第2クロック信号Vclk2がローレベルの期間と、第1クロック信号Vclk1がローレベルであって第2クロック信号Vclk2がハイレベルの期間と、に相当し、ローレベルの期間は、第1クロック信号Vclk1及び第2クロック信号Vclk2がともにローレベルの期間に相当する。昇圧クロックがハイレベルの期間では、コイル4に電力が蓄積される。また、昇圧クロックがローレベルの期間では、コイル4に蓄積された電力がLED群10に供給される。
より具体的には、第1クロック信号Vclk1がハイレベルのとき、第1スイッチング素子SW1がONとなり、電源1からの電流はコイル4を通して第1スイッチング素子SW1に流れ、コイル4に電力が蓄積される。なお、第1クロック信号Vclk1がハイレベルのときには、第2クロック信号Vclk2がローレベルであり、第2スイッチング素子SW2はOFFである。
第1クロック信号Vclk1の立下りに同期して、第2クロック信号Vclk2がハイレベルとなる。つまり、第1クロック信号Vclk1がローレベルとなり、第1スイッチング素子SW1がOFFとなる一方で、第2クロック信号Vclk2がハイレベルとなり、第2スイッチング素子SW2がONとなる。これにより、電源1からの電流はコイル4を通して第2スイッチング素子SW2に流れ、コイル4に電力が蓄積される。
コイル4に蓄積された電力は、第1スイッチング素子SW1及び第2スイッチング素子SW2の双方がOFFの時(つまり、第1クロック信号Vclk1及び第2クロック信号Vclk2がともローレベルの期間)に、LED群10に供給されて各発光ダイオード2…を点灯させる。
例えば、各LED群10が10個程度の発光ダイオード2…を直列接続した構成(10直列)の場合には、発光ダイオード2…を駆動するためのLED駆動電圧VLEDが30V前後となる。このとき、電源1の電圧VCCが3V程度である場合には、10倍相当の昇圧(3V→30V)が必要となる。この場合、LED群10の各発光ダイオード2…を発光させるのに必要な昇圧クロックのデューティ比dは、d=1−VCC/VLEDで表され、約90%となる。つまり、1周期の間の90%の期間でコイル4に電力を蓄積する必要がある。したがって、昇圧クロックは、1周期の90%の期間tonがハイレベルとなり、1周期の10%の期間toffがローレベルとなる。
コイル4とLED群10との間に設けられるスイッチング回路が1系統である場合、デューティ比dが90%の昇圧クロックは、1系統のスイッチング回路に入力されて動作することになるが、昇圧制御回路21の動作可能な最大デューティ比も90%前後のため、昇圧制御回路21は性能限界の状態で動作することになる。
このため、室温での短時間動作では問題はなくても、高温での長時間動作では90%前後のデューティ比を保つことが困難となり、安定した10倍昇圧も困難となる。特に、液晶表示装置の内部に組み込まれたバックライト装置BLでは、放熱されにくい条件下において60℃〜80℃程度の高温環境に曝されることがあり、動作が不安定になりやすい。
そこで、本実施形態においては、昇圧制御回路21において、誤差アンプ211の差動入力と接続する分割抵抗R1及びR2、及び、基準電圧VFの調整により、昇圧クロックのデューティ比よりも小さい第1デューティ比D1の第1クロック信号Vclk1を生成する。本実施形態では、特に、第1デューティ比D1は、昇圧クロックのデューティ比d(例えば、90%)の1/2であり、上記の例では45%である。つまり、第1クロック信号Vclk1は、1周期の45%でハイレベルとなり、1周期の55%でローレベルとなる。
このような第1デューティ比D1の第1クロック信号Vclk1は、モノマルチバイブレータ22、及び、2系統設けられたスイッチング回路のうちの一方、すなわち第1スイッチング素子SW1に入力される。
モノマルチバイブレータ22は、第1クロック信号Vclk1の立下りに同期して立ち上がる第2クロック信号Vclk2を生成する。この第2クロック信号Vclk2の第2デューティ比D2も、昇圧クロックのデューティ比dよりも小さく、本実施形態では、第1デューティ比D1と同一の45%である。なお、第2クロック信号Vclk2の第2デューティ比D2は、モノマルチバイブレータ22の外付けのコンデンサCや抵抗Rによって調整される。この第2クロック信号Vclk2は、2系統設けられたスイッチング回路のうちの他方、すなわち第2スイッチング素子SW2に入力される。
本実施形態の構成により、第1スイッチング素子SW1は45%の第1デューティ比D1で動作し、これに続いて第2スイッチング素子SW2は45%の第2デューティ比D2で動作する。つまり、第1スイッチング素子SW1がONであり第2スイッチング素子SW2がOFFである期間(1周期の45%の期間)、及び、第1スイッチング素子SW1がOFFであり第2スイッチング素子SW2がONである期間(1周期の45%の期間)にそれぞれコイル4に電力が蓄積される。コイル4に蓄積された電力は、第1スイッチング素子SW1及び第2スイッチング素子SW2がともにOFFのタイミング(1周期の10%の期間)で、LED群10の各発光ダイオード2に供給される。
このように、本実施形態によれば、10倍昇圧に際して本来の昇圧クロックのデューティ比dとして90%が必要な場合でも、昇圧制御回路21は、デューティ比45%で動作し、各系統のスイッチング回路を構成する第1スイッチング素子SW1及び第2スイッチング素子SW2によってそれぞれデューティ比45%ずつ昇圧するので、全体としてデューティ比90%で動作することになり、10倍昇圧を可能としている。このため、性能限界に対して十分に余裕を持って動作することが可能となり、高温環境下でも安定した長時間動作が可能となる。
また、本実施形態において説明したように、第1クロック信号Vclk1の第1デューティ比D1と、第2クロック信号Vclk2の第2デューティ比D2とは同一であることが望ましい。クロック信号発生部20の昇圧制御回路21は、昇圧クロックのデューティ比dの1/2に相当する第1デューティ比D1の第1クロック信号Vclk1を生成するように構成されることが望ましい。また、クロック信号発生部20のモノマルチバイブレータ22は、昇圧クロックのデューティ比dの1/2に相当する第2デューティ比D2の第2クロック信号Vclk2を生成するように構成されることが望ましい。これにより、クロック信号発生部20における性能限界に対して十分な余裕を持って動作することを可能としている。
以上説明したように、本実施形態によれば、安定した長時間動作が可能なバックライト装置を提供することができる。
なお、この発明は、上記実施形態そのものに限定されるものではなく、その実施の段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合せにより種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。更に、異なる実施形態に亘る構成要素を適宜組み合せてもよい。
例えば、本実施形態においては、クロック信号発生部20が2系統のスイッチング回路を有する構成について説明したが、3系統以上のスイッチング回路を有していても良い。
BL…バックライト装置
LPN…液晶表示パネル
CNT…コントローラ
1…電源
2…発光ダイオード
3…定電流回路
4…コイル
5…ダイオード
10…LED群
20…クロック信号発生部 21…昇圧制御回路 22…モノマルチバイブレータ
211…誤差アンプ 212…基準信号発生部 213…コンパレータ
SW1…第1スイッチング素子
SW2…第2スイッチング素子

Claims (5)

  1. 電源と、
    電気的に直列接続された複数個の発光ダイオードからなるLED群と、
    前記電源と前記LED群との間に接続されたコイルと、
    前記コイルと前記LED群との間で並列に接続された第1スイッチング素子及び第2スイッチング素子と、
    第1デューティ比の第1クロック信号を前記第1スイッチング素子に出力するとともに、前記第1クロック信号の立下りに同期して立ち上がる第2デューティ比の第2クロック信号を前記第2スイッチング素子に出力するクロック信号発生部と、を具備し、
    前記第1クロック信号及び前記第2クロック信号がともにローレベルの期間に前記コイルに蓄積された電力が前記LED群に供給されることを特徴とするバックライト装置。
  2. 前記第1デューティ比と前記第2デューティ比とは同一であることを特徴とする請求項1に記載のバックライト装置。
  3. 前記クロック信号発生部は、前記コイルに電力を蓄積する期間を表す昇圧クロックのデューティ比の1/2に相当する前記第1デューティ比の第1クロック信号を出力する昇圧制御回路を含むことを特徴とする請求項1または2に記載のバックライト装置。
  4. 前記クロック信号発生部は、前記第1クロック信号の入力に対して前記第2クロック信号を出力するモノマルチバイブレータを含むことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載のバックライト装置。
  5. 前記電源は、液晶表示パネルの駆動用電源であることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載のバックライト装置。
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