JP2012018842A - Led照明装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 ちらつきの防止と装置の小型化の両立が可能なLED照明装置を実現する。
【解決手段】 LEDモジュール6と定電流回路5とスイッチング回路4との直列回路の両端が、交流電圧源2から出力される交流電圧を全波整流するブリッジダイオード3の正負両出力端と接続される。定電流回路5は、ゲート−ソース間が接続したノーマリーオン型のGaN−FET21を有している。スイッチング回路4は、定電流回路5から出力される電圧に基づいて、交流電圧源2の出力電圧よりも高周波の発振信号を出力する発振回路11と、前記発振信号がゲートに供給されるスイッチング用MOS−FET15を有し、MOS−FET15が発振信号によってオンオフ制御されることで、LEDモジュール6の導通/非導通制御が行われる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、可視光発光ダイオード(以下、「LED」という)を使用したLED照明装置に関する。
従来のLED照明装置の回路構成例を図6に示す(特許文献1参照)。
図6に示す従来のLED照明装置90は、ブリッジダイオード3,複数のLED素子からなるLEDモジュール6,抵抗31,及び定電流回路40を備える。定電流回路40は、NPNトランジスタ41,抵抗42,及びツェナーダイオード43を含む。なお、2は交流電圧源である。
ブリッジダイオード3の入力側には商用AC100Vの交流電圧源2が接続されている。また、ブリッジダイオード3の出力側には、正極側の出力端子から順に、LEDモジュール6、NPNトランジスタ41、抵抗42が直列接続されている。
また、ブリッジダイオード3とLEDモジュール6の接続点に抵抗31の一端が接続され、抵抗31の他端には、NPNトランジスタ41のベース及びツェナーダイオード43のカソードが接続される。NPNトランジスタ41のコレクタはLEDモジュール6に、エミッタは抵抗42の一端に接続される。抵抗42の他端は、ツェナーダイオード43のアノード、及びブリッジダイオード3の負極側出力端子に接続される。
このような構成によれば、商用AC100Vの交流電圧源2から出力されるAC電圧がブリッジダイオード2によって全波整流される結果、ピーク値が約141Vを示す脈流電圧が得られる。
定電流回路40では、NPNトランジスタ41のベース電位はツェナーダイオード43のツェナー電圧Vzでクランプされて一定値を示す。よって、NPNトランジスタ41のベース−エミッタ間電圧をVbe41とすると、抵抗42の両端電圧は(Vz−Vbe41)となる。このとき、抵抗42の抵抗値をR42とすると、この抵抗42を流れる電流は(Vz−Vbe41)/R42となり、一定値を示す。
そして、この抵抗42を流れる電流値とほぼ同じ電流がコレクタ電流としてLEDモジュール6を介してNPNトランジスタ41に流入するため、LEDモジュール6を流れる電流値もほぼ(Vz−Vbe41)/R42と表せる。よって、LEDモジュール6を流れる電流を一定値とすることができる。図7に示すように、LED素子の光度はLED素子を流れる電流量に依存するため、LED素子を一定光度で発光させるためには、同素子を流れる電流を一定値に保つ必要がある。
なお、実際には、ブリッジダイオード3から出力される電圧の絶対値が、前記ツェナー電圧VZを下回っている間、ツェナーダイオード43は非導通であり、LEDモジュール6には電圧は流れない。すなわち、少なくとも交流電圧源2の瞬時値が0Vを示している瞬間においては、LEDモジュール6は発光していない。そして、交流電圧源2の瞬時値の正負いずれかの方向に上昇することで、ブリッジダイオード3から出力される電圧の絶対値がツェナー電圧Vzを上回り、NPNトランジスタ41のベース電位がツェナー電圧Vzでクランプされる。これにより、前記(Vz−Vbe41)/R42の電流がLEDモジュール6に流れることとなる。図8はこのような動作を説明するためのグラフである。
図8(a)は、時刻tにおける交流電圧源2の出力電圧V2の変化を示すグラフである。同図(b)は、時刻tにおけるブリッジダイオード3の出力電圧V3の変化を示すグラフである。同図(c)は、時刻tにおけるLEDモジュール6を流れる電流I6の変化を示すグラフである。図8より、(b)に示す出力電圧V3が所定値(ほぼツェナー電圧Vzに等しい値)を下回ると、LEDモジュール6を流れる電流I6は0となる。それ以外のタイミングでは電流I6は一定値を示す。なお、LEDモジュール6の光度調整は、(c)のグラフにおけるデューティ比を変化させることで行われる。
しかし、図8(c)によれば、交流電圧源2の出力電圧の2倍の周波数でLEDモジュール6は明滅を繰り返すことが分かる。明滅の周波数が十分高い場合にはこの明滅を視認することはできないが、商用周波数の2倍程度の周波数の明滅であれば、視認される場合があり、かかる場合にはちらつきを感じるという問題があった。
これを受け、LEDモジュール6を明滅周波数を意図的に高周波とすることで、ちらつきを人間が検知できないようにした構成の一例が図9である。
図9に示すLED照明装置91は、交流電圧源2,ブリッジダイオード3,電解コンデンサ51,発振回路52,MOS−FET54,及びトランス53の1次巻線を含む1次側回路と、ダイオード61,電解コンデンサ62,抵抗63,抵抗64,抵抗65,エラーアンプ71,基準電圧73,エラーアンプ72,基準電圧74,LEDモジュール6,フォトカプラ55,及びトランス53の2次巻線を含む2次側回路とを備える。
交流電圧源2から出力される商用電圧は、ブリッジダイオード3によって全波整流され、電解コンデンサ51によって平滑化されてDC電圧に変換される。このDC電圧は、発振回路52,トランス53の1次巻線,及びMOS−FET54からなるスイッチング回路によってAC電圧に変換され、トランス53の2次巻線へと送られる。
トランス53の2次巻線に誘起されたAC電圧は、ダイオード61と電解コンデンサ62からなる整流回路によって再びDC電圧へと変換される。これにより、抵抗64及び65からなる直列回路の両端間、並びに、LEDモジュール6の両端間にDC電圧が印加される。
抵抗64と65で構成される分圧回路の中間ノードN1の電圧がエラーアンプ72で基準電圧74と比較され、前者が後者の電圧値以上になると、エラーアンプ72から電圧が出力されてフォトカプラ55のLEDに電流を流し、発振回路52を停止させる。これにより、2次側回路に誘起される電圧を低下させる。他方、前者が後者の電圧値未満である場合には、発振回路52の発振を持続させて2次側回路の誘起電圧を上昇させる。
また、2次側電圧の値によってLEDモジュール6を流れる電流量は変動するため、LEDモジュール6の光度を一定に保つためには、2次側電圧の値を一定に保つ必要がある。抵抗63の両端の電圧は、2次側電圧に依存して変化するため、抵抗63の両端の電圧の大きさに基づいて発振回路52を制御することで光度の一定を保つことができる。具体的には、エラーアンプ71において抵抗63の両端間電圧が基準電圧73と比較され、前者が後者の電圧値以上になると、エラーアンプ71から電圧が出力されてフォトカプラ55のLEDに電流を流し、発振回路52を停止させる。他方、前者が後者の電圧値未満である場合には、発振回路52の発振を持続させて2次側回路の誘起電圧を上昇させる。
かかる構成とした場合、LEDモジュール6の両端間電圧は一定に保たれる。また、発振回路52の発振周波数を商用周波数よりも十分高く設定することで、特許文献1に記載の構成のようなちらつきの問題は解決し得る。
特開2000−260578号公報
LED素子は、温度や経年劣化によりその順方向電圧が変化するため、定電圧駆動を行っても素子状態によって電流が変化してしまい、場合によっては過電流が流れて素子を破壊するというおそれがある。また、図7に示したように、LED素子の光度は電流に依存する関係にある。よって、LEDモジュール6は電流駆動が要求される。図6や図8の構成においても、電流駆動を行っている。
しかし、図8の構成によれば、図6と比べて駆動用の素子数が大きく増大するため、LED照明装置の小型化にはネックとなる。更に、図8の構成では、整流されたDC電圧を平滑化させるための平滑用の電解コンデンサ51,62を備えているが、電解コンデンサは熱に弱いため、放熱のための機構が必要となり、かかる点からも小型化には不向きである。
一方、図6の構成では、前述のようにちらつきの問題がある。加えて、図6の構成では、定電流回路40内のNPNトランジスタ41の耐圧を、ブリッジダイオード3によって全波整流された脈流電圧のピーク電圧以上に設定する必要がある。前記のように、図6の構成の場合、ピーク電圧は約141Vを示すため、これよりも大きい耐圧のトランジスタを配置する必要がある。しかし、トランジスタの耐圧を高めるためには、トランジスタ面積を増大させる必要があるところ、小型化という観点からはネックとなる。
本発明は上記の問題点に鑑み、ちらつきの防止と装置の小型化の両立が可能なLED照明装置を実現することを目的とする。
本発明のLED照明装置は、
交流電圧を整流するブリッジダイオードと、LED素子が直列に接続したLEDモジュールと、定電流回路と、スイッチング回路と、を備え、
前記LEDモジュールと前記定電流回路と前記スイッチング回路とで形成された直列回路の両端が、前記ブリッジダイオードの正負両出力端に接続し、
前記定電流回路は、ノーマリーオン型のGaN−FETを備え、一端が前記GaN−FETのゲート及びソースに電気的に接続し、他端がドレインに接続して構成され、
前記スイッチング回路は、前記定電流回路の前記一端の電圧に基づいて前記交流電圧よりも高周波の発振信号を出力する発振回路と、前記発振信号がゲートに供給されるスイッチング用MOS−FETとを有し、
前記スイッチング用MOS−FETが前記発振信号によってオンオフ制御されることで、前記LEDモジュールの導通/非導通制御が行われることを特徴とする。
上記構成において、前記発振信号の周波数を、前記LED素子が明滅した場合に当該明滅の視認が可能な周波数の上限よりも高い値とするのが好適である。
また、上記構成において、前記GaN−FETが、ゲートとソースを直接接続していることを別の特徴とする。
また、上記構成に代えて、前記定電流回路が、前記一端と前記GaN−FETのソースとの間に抵抗を有することを別の特徴とする。
このとき、抵抗に代えて、若しくは抵抗と共にPTCサーミスタを設ける構成とするのも好適である。
また、上記構成において、前記スイッチング回路は、前記定電流回路の前記一端からの電流を整流して前記発振回路に供給する整流回路を備えることを別の特徴とする。
また、上記構成において、前記スイッチング回路は、一端が前記スイッチング用MOS−FETのソースに接続し、他端が前記スイッチング用MOS−FETのドレインに接続したツェナーダイオードを備えることを別の特徴とする。
本発明のLED照明装置によれば、LEDモジュールの導通を制御するためのスイッチング回路を設け、このスイッチング回路が、発振回路が出力する発振信号に基づいてスイッチング用MOS−FETをオンオフ制御することにより前記導通の制御を行う構成である。よって、発振信号の周波数を交流電圧の周波数よりも十分高い値に設定することで、LEDモジュールの明滅が視認できなくなり、この結果ちらつきを防止できる。
また、ノーマリーオン型のGaN−FETによって定電流回路を実現したため、定電流回路を構成する素子数を大幅に減少させることができ、小型化が実現できる。特に、GaN−FETは、MOS−FETやジャンクションFETに比べて容易に耐圧を高めることができるため、ブリッジダイオードからの脈流電圧を降圧させることなく、LEDモジュールを含む直列回路に供給させることが可能となる。これにより、トランスと整流回路を用いて脈流電圧を降圧させる構成であった従来のLED照明装置よりも大幅に素子数を削減でき、小型化が実現できる。
更に、トランスが不要となるため、整流用の電解コンデンサも不要となる。よって、電解コンデンサの耐熱性を考慮した放熱機構を設ける必要がなくなるため、この点からも小型化が実現でき、高寿命化にもつながる。
本発明のLED照明装置の回路構成例 ノーマリーオン型のGaN−FETの電流−電圧特性を示すグラフ LED照明装置の動作を説明するための、電流変化及び電圧変化を示すグラフ 本発明のLED照明装置の別の回路構成例 本発明のLED照明装置の別の回路構成例 従来のLED照明装置の回路構成例 LED素子を流れる電流と光度の関係を示すグラフ LED照明装置の動作を説明するための、電流変化及び電圧変化を示すグラフ 従来のLED照明装置の別の回路構成例
図1に本発明のLED照明装置の一回路例を示す。LED照明装置1は、ブリッジダイオード3,スイッチング回路4,定電流回路5,及びLEDモジュール6を備える。また、2は交流電圧源を示している。従来と同じ要素については同じ符号を付している。
ブリッジダイオード3の入力側には商用AC100Vの交流電圧源2が接続される。ブリッジダイオード3の正極側の出力端子にはLEDモジュール6のアノード側が接続される。LEDモジュール6のカソード側には定電流回路5の一端が接続される。定電流回路5の他端にはスイッチング回路4の一端が接続される。スイッチング回路4の他端にはブリッジダイオード3の負極側の出力端子が接続される。
LEDモジュール6は複数のLED素子が直列に接続されて構成される。
定電流回路5は、ゲートとソースが接続したノーマリーオン型のGaN−FET21で構成される。図2に示すように、GaN−FETのドレイン−ソース間の飽和領域における定電流特性を利用することで定電流回路が実現できる。なお、図2において、横軸はドレイン−ソース間電圧Vd_s、縦軸はドレイン−ソース間を流れる電流Id_sを表わしており、それぞれゲート−ソース間の電圧Vg_sを異ならせたときのVd_sとId_sの関係を図示したものである。
スイッチング回路4は、発振回路11,コンデンサ12,ダイオード13,ツェナーダイオード14,及びスイッチング用MOS−FET15(適宜「MOS−FET15」と略記する)を備える。
スイッチング回路4の一端は、MOS−FET15のドレイン端子、ツェナーダイオード14のカソード端子、及びダイオード13のアノード端子に接続される。ダイオード13のカソード端子は、コンデンサ12の一方の電極、及び発振回路11の正極側電源端子に接続される。スイッチング回路4の他端は、MOS−FET15のソース端子、ツェナーダイオード14のアノード端子、コンデンサ12の他方の電極、及び発振回路11の負極側電源端子に接続される。MOS−FET15のゲート端子は発振回路11の出力端子に接続される。
図1の構成においても、図6の構成と同様に、図3(a)に示されるような定電圧源1から出力される商用AC100Vがブリッジダイオード2によって全波整流され、同図(b)のようにな脈流電圧が得られる(ピーク電圧は約141V)。そして、この脈流電圧が、LEDモジュール6,定電流回路5,及びスイッチング回路4からなる直列回路に供給される。
前記の通り、定電流回路5が備えるGaN−FET21は図2に示すような電流−電圧特性を有するので、ドレイン−ソース間に所定値以上の電圧が印加されている限り、ドレイン−ソース間電流Id_sは一定値を示す。なお、GaN−FETは同様の定電流特性を有するジャンクションFETやデプレッション型MOS−FETと比べて耐圧性能に優れ、高電流でも動作するため、図9のLED照明装置91のようにトランス53及び分圧用抵抗64、65を用いて印加電圧を低下させる必要はない。
スイッチング回路4は、交流電圧源2からの出力電圧の供給開始時においてはオフ状態である。そして、ダイオード13及びコンデンサ12によって構成される整流回路によって整流された電圧によって発振回路11が動作すると、この発振回路11の出力電圧に応じてMOS−FET15をスイッチングする。これにより、スイッチング回路4を流れる電流を商用電源よりも高い周波数で変動させることが可能となる。スイッチング回路4、定電流回路5、及びLEDモジュール6は直列回路を構成するので、このスイッチング回路4を流れる電流はそのままLEDモジュール6を流れる電流I6となる(図3(c)参照)。つまり、LEDモジュール6を流れる電流値I6を高い周波数で変動させることができるため、図6の構成と違ってちらつきが生じるということがない。
図3(c)に示されるようにLEDモジュール6を流れる電流I6が変動するとき、ダイオード13のアノード端子に供給される電圧も変動する。この電圧が、ダイオード13及びコンデンサ12で構成される前記整流回路によって整流されることで、安定した電圧V11が発振回路11に供給される(図3(d)参照)。
なお、ツェナーダイオード14は、定電流から定電圧を発生させ、発振回路11に印加される電圧の上昇を制限するために設けられている。ツェナーダイオード14に代えて抵抗によって同様の機能を実現しても良い。
以上をまとめると、図1に示すLED照明装置1は以下の特徴を有する。
(1) 商用電源よりも高い周波数で振動する発振回路の出力電圧によって、スイッチング回路内のMOS−FETのスイッチング動作を行うことで、LEDモジュールを流れる電流の変動周波数を商用電源よりも十分高い周波数とすることができる。これにより、LEDモジュールの明滅を人間に検知されることがなく、ちらつきを防止できる。
(2) ノーマリーオン型のFETによって定電流回路を実現したため、定電流回路を構成する素子数を大幅に減少させることができ、小型化が実現できる。特に、このFETをGaN−FETで実現することにより、耐圧を高めることができるため、ブリッジダイオードからの脈流電圧を降圧させることなく、LEDモジュールを含む直列回路に供給させることが可能となる。これにより、図9に示す従来のLED照明装置91よりも大幅に素子数を削減でき、小型化が実現できる。
なお、GaN−FETの場合、一般的な製法によってノーマリーオン型のFETが形成されるため、ノーマリーオン型にするための追加工程を必要としないという利点もある。
(3) 更に、ブリッジダイオードからの脈流電圧を直接、直列回路に供給できるため、図9のLED照明装置91と違ってトランス53が不要となり、これに伴って電解コンデンサ51,62も不要となる。よって、電解コンデンサ51,62の耐熱性を考慮した放熱機構を設ける必要がなくなるため、この点からも小型化が実現でき、高寿命化にもつながる。
以下に別実施形態を説明する。
〈1〉 GaN−FET21のソースと、定電流回路5のスイッチング回路側の端子との間に抵抗22を設けることで、定電流回路5がGaN−FET21と抵抗22を有する構成としても良い(図4参照)。図4に示すLED照明装置1aのような構成とすることで、(定電流回路5を流れる電流I5)×(抵抗22の抵抗値R22)相当の電圧値がGaN−FET21のゲート−ソース間に印加され、ソース端子に比べてゲート端子の電圧が負側にバイアスされる。このとき、定電流回路5を流れる電流I5が大きい値を示した場合には負側への前記バイアス成分が大きくなり、GaN−FET21がオフ状態となる。
よって、定電流回路5を流れる電流I5の上限値を設定することができるため、LEDモジュール6への過電流保護機能を実現することができる。しかも、図1のLED照明装置1と比較してゲート−ソース間に抵抗22を設けるのみで良いため、従来構成と比較した場合には十分小型化が実現できる。
〈2〉 別実施形態〈1〉の抵抗22に代えてPTCサーミスタ23を設けることで、定電流回路5がGaN−FET21とPTCサーミスタ23を有する構成としても良い(図5参照)。図5に示すLED照明装置1bのような構成とすることで、定電流回路5の周辺温度がPTCサーミスタ23の動作温度以上に達すると、PTCサーミスタ23が高抵抗値となるため、図4と同様の理由によりGaN−FET21がオフ状態となる。これにより、定電流回路5の許容上限温度を設定することができるため、過熱保護機能を実現することができる。
無論、PTCサーミスタ23に抵抗を直列接続するか、或いはPTCサーミスタ23の抵抗成分を利用して、過熱保護機能と過電流保護機能の双方を有する構成とすることも可能である。
〈3〉 図1では、ブリッジダイオード3の正極側出力端子と負極側出力端子の間に、正極側から順に、LEDモジュール6、定電流回路5、スイッチング回路4が接続されてなる直列回路が形成されている場合を図示した。しかし、この直列回路を構成するLEDモジュール6、定電流回路5、スイッチング回路4の接続順序は、図1の順序に限られるものではない。
1,1a,1b: 本発明のLED照明装置の回路構成例
2: 交流電圧源
3: ブリッジダイオード
4: スイッチング回路
5: 定電流回路
6: LEDモジュール
11: 発振回路
12: コンデンサ
13: ダイオード
14: ツェナーダイオード
15: スイッチング用MOS−FET
21: ノーマリーオン型GaN−FET
22: 抵抗
23: PTCサーミスタ
31: 抵抗
40: 定電流回路
41: NPNトランジスタ
42: 抵抗
43: ツェナーダイオード
51: 電解コンデンサ
52: 発振回路
53: トランス
54: MOS−FET
55: フォトカプラ
61: ダイオード
62: 電解コンデンサ
63,64,65: 抵抗
71: エラーアンプ
72: 基準電圧
73: エラーアンプ
74: 基準電圧
90,91: 従来のLED照明装置
N1: 中間ノード

Claims (7)

  1. 交流電圧を整流するブリッジダイオードと、LED素子が直列に接続したLEDモジュールと、定電流回路と、スイッチング回路と、を備え、
    前記LEDモジュールと前記定電流回路と前記スイッチング回路とで形成された直列回路の両端が、前記ブリッジダイオードの正負両出力端に接続し、
    前記定電流回路は、ノーマリーオン型のGaN−FETを備え、一端が前記GaN−FETのゲート及びソースに電気的に接続し、他端がドレインに接続して構成され、
    前記スイッチング回路は、前記定電流回路の前記一端の電圧に基づいて前記交流電圧よりも高周波の発振信号を出力する発振回路と、前記発振信号がゲートに供給されるスイッチング用MOS−FETとを有し、
    前記スイッチング用MOS−FETが前記発振信号によってオンオフ制御されることで、前記LEDモジュールの導通/非導通制御が行われることを特徴とするLED照明装置。
  2. 前記発振信号の周波数は、前記LED素子が明滅した場合に当該明滅の視認が可能な周波数の上限よりも高いことを特徴とする請求項1に記載のLED照明装置。
  3. 前記GaN−FETが、ゲートとソースを直接接続していることを特徴とする請求項1又は2に記載のLED照明装置。
  4. 前記定電流回路が、前記一端と前記GaN−FETのソースとの間に抵抗を有することを特徴とする請求項1又は2に記載のLED照明装置。
  5. 前記定電流回路が、前記一端と前記GaN−FETのソースとの間にPTCサーミスタとを有することを特徴とする請求項1又は2に記載のLED照明装置。
  6. 前記スイッチング回路は、前記定電流回路の前記一端からの電流を整流して前記発振回路に供給する整流回路を備えることを特徴とする請求項1〜5の何れか1項に記載のLED照明装置。
  7. 前記スイッチング回路は、一端が前記スイッチング用MOS−FETのソースに接続し、他端が前記スイッチング用MOS−FETのドレインに接続したツェナーダイオードを備えることを特徴とする請求項6に記載のLED照明装置。
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