JP2012016374A - 化粧料塗布具 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】化粧料を含浸可能な柱状の弾性体より成る塗布部材15と、塗布部材15を装着可能な装着部8を設けてある本体部4とを備え、塗布部材15は、本体部4の装着部8に周方向へ回転自在に装着され、本体部4の装着部8に、塗布部材15の長手方向に列となる複数の櫛歯16を設けてある。
【選択図】図1
Description
例えば、特許文献1には、ブラシ毛支持部に液状体を保持する部材を設け、この部材に白髪染剤、ヘアーリキッド等の液状体を含浸できるようにしたヘアーブラシが記載されている。また、特許文献2には、ブラシ基部植毛面に、ブラシ毛群に埋まるように回転ブラシが設けられ、回転ブラシによって抜け毛を巻き取ると共に、ヘアムース等を回転ブラシの回転により円滑に送り出して毛髪に塗布することが可能なヘアブラシが記載されている。さらに、特許文献3には、塗布液が含浸された塗布体を収容する塗布液収容体と、一連の櫛歯体が並立する櫛体部を有する本体とを備え、塗布液収容体が櫛体部で囲まれるよう本体に収容された毛髪用塗布具が記載されている。
また、特許文献2に記載のヘアブラシは、回転ブラシで抜け毛を絡め取る効果があるものの、抜け毛ではない毛までも回転ブラシで絡め取ってしまう虞がある。
特許文献3に記載の毛髪用塗布具では、塗布液収容体が本体に固定されているので、塗布液収容体を毛髪に擦りつけて塗布液を塗布する際に、大きな摩擦力が働くと共に、本体に形成した櫛歯体と塗布液収容体の間に毛髪が挟み込まれ、生えている毛髪を絡め取ってしまう虞があった。
そこで、本願の発明は、化粧料をむらなく良好に、かつ、効率よく毛髪に塗布することができ、毛髪が絡みつき難い化粧料塗布具の提供を目的とする。
化粧料を含浸可能な柱状の弾性体より成る塗布部材と、
該塗布部材を装着可能な装着部を設けてある本体部とを備え、
前記塗布部材は、前記本体部の装着部に周方向へ回転自在に装着され、
前記本体部の装着部には、前記塗布部材の長手方向に列となる複数の櫛歯を設ける。
塗布部材に含浸された化粧料を塗布する際に使用者が把持する把持部を本体部に設けることがある。
また、塗布部材を毛髪に押し当てた時、塗布部材が圧縮されて櫛歯間の隙間に毛髪が入り込む場合があるが、塗布部材が元の形状に復帰するとき毛髪は櫛歯間から押し出されるので、櫛歯に毛髪が絡みつくことが少ない。
さらに、塗布部材が回転するので、塗布部材を毛髪に擦りつけた時に強い摩擦力が働くことはなく、また、毛髪が塗布部材と装着部との間に挟まっても塗布部材が回転して解放するので、生えている毛髪が塗布部材に絡め取られるのを防止することができる。
化粧料塗布具1(図1(イ))は、把持部3と本体部4とからなる。なお、説明の都合上、図1(イ)において、上下方向となる方向を軸方向、軸方向で上方を基部側、下方を先端側とする。
本体部4は、軸方向の基部側に円筒状の栓体7を一体に有し、先端側に装着部8を有する。そして、これら栓体7と装着部8が細長い柄9で一体に繋がれている。栓体7は軸方向の基部側が少し先細りとなった円柱状であり、その先端側の周面に回転止めの突条10が数条、円周回りで等間隔に、また、それぞれは軸方向に長く形成されている。栓体7と柄9は一体に成形されている。柄9は断面が丸い棒状であり、軸方向の途中で軽く屈曲され、屈曲部を中心とした基部側11と先端側12とがこれらの部分の軸線が平行となるように平行にシフトした形状(浅いクランク状)とされている。
各部を組み付けた装着部8は、その基端側の端面を柄9の先端面に接着して固定する。装着部8を柄9の先端面に取り付けた状態での、軸方向に沿った断面を図5に示している。
なお、図6に示すように、装着部8における櫛歯16の突出方向Pは、この実施例において、柄9を軸方向で浅いクランクに屈曲させている面Qと平行ではなく、45°程上方へ傾斜させてある(捻りがある)。
首部25の内面には、筒状のシゴキゴム26が装着されている。シゴキゴム26の下端部はボトル2の奥に向かって次第に径が狭まるテーパー部27となっている。ボトル2には液状の毛髪用顔料より成る化粧料が収容されている。
塗布部材15の素材は、発泡ポリウレタン等の連続気泡性発泡材や繊維束が適しているが、一定量の毛髪用顔料3を含浸保持することができ、その形状を圧縮および復元しやすいものであれば特に限定されない。
このとき、図10(イ)(ロ)に示すように、塗布部材15が押しつぶされて、毛髪aが櫛歯16の間に入り込み、同時に塗布部材15から押し出された毛髪用顔料が毛髪aに塗布されるのであるが、塗布部材15は回転できるので毛髪aと接触する面が次々と移動し、しかも、同時に櫛歯16により毛髪aを梳きながら、毛髪a間に間隙を作るので毛髪用顔料は毛髪間に効率よく、かつ、むらなく良好にいきわたる。
そして、塗布部材15を毛髪aから離すと、図10(ハ)のように、塗布部材15は素材の弾力によって元の形状に復帰するので、毛髪aは櫛歯16の間から押し出され毛髪aが櫛歯16に絡みついてしまう事態を避けることができる。
この操作を繰り返して塗布を完了したら、本体部4をボトル2に差込んで把持部3をキャップとしてボトル2の首部25に被せてネジ込む。すると、化粧料塗布具1の柄9、装着部8および塗布部材15が毛髪用顔料3に浸されてボトル2に収容される。把持部3は、ボトル2の首部23に雄ネジ部24と雌ネジ部6とで螺合するのでボトル2を密封する能力が高い。
実施例2の装着部8は、櫛歯列14a,14bを構成する櫛歯16がいずれもその先端側が対向して内側へ丸く円弧状に湾曲した形態とされている。このため、装着部8における収納空間は上方の出口が狭くなって、内部のローラー状の塗布部材15が脱落しにくい構造となっている。塗布部材15を実施例1のように軸部材19で軸支しない構成とするときに便利である。また、櫛歯16の外周側は丸く形成されているので、毛髪を梳くときに肌に対する当たりが柔らかく、スムーズな使い心地を与えることが出来る。
なお、実施例2の櫛歯16が突出している方向は、軸9の浅いクランクが属する平面と平行な方向であり、前記の捻りが付加されていない。
実施例4の装着部8における櫛歯列14a,14bは、それぞれローラー状の塗布部材15の周面に接する程度に湾曲された円弧状の櫛歯16で構成されている。櫛歯16は比較的細く、櫛歯間の間隔が大きくされている。また、ローラー状の塗布部材15の直径も比較的大きい。実施例4の場合、各櫛歯16は、装着部8を毛髪に押し付けて弾性体の塗布部材15が変形したときに櫛としての機能を発揮する。各櫛端16は大きく湾曲しているので化粧料塗布具1を操作するとき滑らかであり、また、肌を刺激することが少ない。
さらに、塗布部材15の径が大きいので、毛髪用顔料を保持する量が大きく、ボトル2空引抜いた一回の量で広い範囲に化粧することができる。
塗布部材15は、毛髪に押し当てると変形した状態で回転するので、円柱状に限定されるものではなく、断面を角形、楕円形、部分円形等としてもよい。
化粧料塗布具1の柄9は浅いクランクに屈曲して形成されたものを示したが、必ずしもクランク状でなくても良く、柄9は装着部8までまっすぐな形状に成形されていることもある。
化粧料塗布具1は毛髪用顔料の塗布以外の液体化粧料の塗布に用いることもできる。
2 ボトル
3 把持部
4 本体部
5 開口部
6 雌ネジ
7 栓体
8 装着部
9 柄
10 突条
11 基部側
12 先端側
13 細長い台
14a,14b 櫛歯列
15 塗布部材
16 櫛歯
17 収容空間
18 挿通孔
19 軸部材
20 軸
21 軸支持部
22 爪
23 係合孔
24 雄ネジ
25 首部
26 シゴキゴム
27 テーパー部
28 溝
Claims (2)
- 化粧料を含浸可能な柱状の弾性体より成る塗布部材と、
該塗布部材を装着可能な装着部を設けてある本体部、
を備えた化粧料塗布具であって、
前記塗布部材は、前記本体部の装着部に周方向へ回転自在に装着され、
前記本体部の装着部には、前記塗布部材の長手方向に列となる複数の櫛歯を設けてあることを特徴とした化粧料塗布具。 - 前記本体部は、前記塗布部材に含浸された化粧料を塗布する際に使用者が把持する把持部を有することを特徴とした請求項1に記載の化粧料塗布具。
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