JP2012014683A - 入力装置 - Google Patents

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Yoshitaka Hirabayashi
義隆 平林
Naoshi Takagi
直志 高木
Takaya Nakamura
孝也 中村
Shinji Kamaeguchi
信二 搆口
Hiroyasu Okada
裕康 岡田
Tamotsu Yamamoto
保 山本
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Abstract

【課題】簡易な構成で、複数の点を同時に接触した際の接触点の位置座標を検出可能な抵抗式入力装置を提供する。
【解決手段】一面に透明導電層を有すると共に対向する二辺に電極端子を設けた第一の平板と、一面に一定の幅を有する短冊状の透明導電層を略平行に設けた第二の平板とからなり、電極端子と短冊状の透明導電層とが略直交させると共に、互いの透明導電層を一定の間隔で対向させるように第一、第二の平板を配設してなる入力部と、この入力部に接続されて、第一、第二の平板の接触点を検出する回路部とを備え、回路部は、第一の抵抗を介して電極端子に電圧を印加するための電源と、第一の抵抗と電極端子間に設けられた第一の電位測定手段と、短冊状の透明導電層の端部と接続するように設けられてスイッチにより接地と切り替え可能な第二の電位測定手段と、第一、第二の電位測定手段の出力から接触点の数と位置座標を算出する算出手段を少なくとも有する。
【選択図】図1

Description

本発明はタッチパネル等の入力装置に関し、特に入力部上の複数点を同時に検出可能な入力装置に関する。
タッチパネル等に代表される入力装置は、液晶表示装置と重ねて構成することにより、マウス等に代替する入力装置として広く用いられている。入力部における接触点の検出方法としては、抵抗式、静電容量式など種々の方式があるが、中でも抵抗方式が最も構造が簡素であり専用の入力ペン等を必要としない点で優れている。
図7に従来の抵抗式入力装置の概略図を示す。図7に示すように、入力装置1は、二枚の平板2,3を対向させて微小な間隔を設けて重ね合わせて入力部を構成する。これらの平板2,3の対向面には、それぞれ酸化インジウムスズ(以降、ITOと記す)等からなる抵抗膜(透明導電層)が形成されており、さらに、この抵抗膜と接続された端部電極4,5,6,7が対向する二辺に形成されている。二枚の平板2,3を重ね合わせる際は、それぞれの端部電極(すなわち平板2の端部電極4,5と平板3の端部電極6,7)が直交するように設けることで、一方がX軸側の抵抗膜(平板2)、他方がY軸側の抵抗膜(平板3)として用いる。
X軸側の抵抗膜の端部電極4,5には、一方に電圧Vccを、他方は接地して0Vとしている。そのため、入力装置1上の一点をタッチペン8等で押下すると、平板2が撓んでX軸側の抵抗膜がY軸側の抵抗膜と接点9で接触する。そして、Y軸側の抵抗膜に接続された電圧計10を用いて、接点9の電位を測定する。このときの電位は、VccをX軸側の抵抗膜を、接点9を挟んで端部電極4側の抵抗11と端部電極5側の抵抗12によって分圧された値となる。X軸側の抵抗膜のシート抵抗が面内で均一であるとすると、測定された分圧から接触点のX軸座標を求めることができる。
Y軸側に関しても上記と同様であり、Y軸側の抵抗膜の端部電極6,7に、一方は電圧Vccを、他方を接地して0Vとしておく。接点9における分圧(端部電極6側の抵抗13と端部電極7側の抵抗14による分圧)を、今度はX軸側の抵抗膜に接続された電圧計15により測定することで、Y軸座標を求めることができる。
なお、この出願の発明に関連する先行技術文献情報としては、例えば、特許文献1が知られている。
特開平8−161099号公報
上述した抵抗式の入力装置では、単に接触点の抵抗分圧を測定するのみであるため、二点を押下した際は、各々の接触点の位置を検出することができないという課題があった。すなわち、入力部上の二点を同時に押下した場合、検出される抵抗分圧は接触点間の中点近傍の電位となり、一点接触での電位か二点接触での電位かの識別をすることが困難となる。
本発明は、このような従来の課題を解決するものであり、簡素な構成で接触点数や接触点の座標が検出可能な入力装置を提供することを目的とする。
一面に透明導電層を有するとともに対向する二辺に電極端子を設けた第一の平板と、一面に一定の幅を有する短冊状の透明導電層を略平行に設けた第二の平板と、からなり、前記電極端子と短冊状の透明導電層とが略直交させるとともに、互いの透明導電層を一定の間隔で対向させるように前記第一、第二の平板を配設してなる入力部と、この入力部に接続されて、前記第一、第二の平板の接触点を検出する回路部と、を備え、前記回路部は、第一の抵抗を介して前記電極端子に電圧を印加するための電源と、前記第一の抵抗と電極端子間に設けられた第一の電位測定手段と、前記短冊状の透明導電層の端部と接続するように設けられてスイッチにより接地と切り替え可能な第二の電位測定手段と、前記第一、第二の電位測定手段の出力から前記接触点の数と位置座標を算出する算出手段を少なくとも有する。
以上のように本発明によれば、接触点の有無や接触点数の検出、さらに、それぞれの接触点の位置座標を正確に検出することができるという有利な効果が得られる。
本発明の入力装置の構成の一例を説明するための分解斜視図 本発明の入力装置の動作の一例を説明するためのフローチャート 本実施の形態の接触点の算出方法を説明する概略図 本実施の形態の接触点の算出方法を説明する概略図 本実施の形態の接触点の算出方法を説明する概略図 本実施の形態の接触点の算出方法を説明する概略図 本実施の形態の接触点間の合成抵抗を説明する回路図 接触点の接触抵抗が変化する際に用いる補正量を求める特性図 従来の入力装置を説明する概略図
以下、本発明の実施の形態について、図を用いて説明する。
(入力装置の構成)
図1は、この発明の一実施の形態による入力装置の構成を示す分解斜視図である。
本実施の形態の入力装置は、大別して、抵抗式のタッチパネル等からなる入力部16と、その入力部16に接続された回路部17とから構成されている。タッチペンや指などの押圧により、入力部16に接触点が入力され、この接触点の点数や位置座標(X座標、Y座標)を回路部17により算出するものである。
図1に示すように、入力部16は第一、第二の平板18,19から構成されており、一面に透明導電層20を有するとともに、対向する二辺に電極端子21a,21bを設けた第一の平板18と、一面に一定の幅を有する短冊状の透明導電層22を複数本、略平行に設けた第二の平板19からなる。この二枚の平板18,19は、互いの透明導電層20,22を対向させるとともに、一定の間隔を設けて配設されている。さらに、第一の平板18の二辺に設けた電極端子21a,21bと、第二の平板19の二辺(短冊状の透明導電層22の各端部に設けられた電極端子23a,23b)は、互いに直交するように配設されている。タッチペンや指などにより、第一の平板18が局所的に押圧されると、第一の平板18が撓み下側の第二の平板19と互いの透明導電層20,22が接触する。この接触点が、入力部16における入力点となる。各平板18,19に設けた端子電極21a,21bと23a,23bを互いに直交するように配設することで、接触点による各透明導電層20,22の抵抗分圧(または抵抗値)を測定し、接触点の位置座標(X、Y)を算出するものである。詳細な算出方法は後述する。
なお、第一、第二の平板18,19の材料は、用いられる機器に応じて適宜選択するものであるが、上側に配置される第一の平板18には低圧でも撓みやすい樹脂材料等を、下側に配置される第二の平板19には、入力装置の下部に配置される表示装置への負荷を低減するため、第一の平板18よりも剛性の高い材料を選択するほうが良い。
なお、剛性を高くするために第二の平板19の下にガラスやプラスチックの支持板を用いても良い。
また、本実施の形態では、透明導電層20,22としてITOを用いているが、その透明度は下側に配置される機器からの映像が視認できる程度でよく、さらに別の材料として酸化亜鉛や酸化スズ等を選択しても良い。
次に回路部17について説明する。
電極端子21aには、第一の抵抗であるプルアップ抵抗24を介して電圧Vccを印加するための電源25が設けられており、スイッチ26,27の切り替えを行うことにより、電圧印加の有無およびプルアップ抵抗24を介した電圧印加の有無を選択できる。この電源25と電極端子21aの間には、さらに第一の電位測定手段28が設けられている。また、他方の電極端子21bにも第一の電位測定手段28が接続されており、スイッチ29,30の切り替えを行うことにより、0V印加(接地)または第一の電位測定手段28を選択することができる。これらのスイッチ26,27,29,30を適宜選択することで、第一の電位測定手段28の出力から、透明導電層20の全体のシート抵抗や、接触点の抵抗分圧を測定し、接触点の位置座標に応じた局所的なシート抵抗を求めることができる。
短冊状の透明導電層22の一端に設けた電極端子23aには、0V印加(接地)を選択するためのスイッチ31、複数の短冊状の透明導電層22を切り替えるためのスイッチ32と、これらスイッチ31,32に第二の電位測定手段33が接続されている。また、他方の電極端子23bには電極端子23aと同様、短冊状の透明導電層22を切り替えるためのスイッチ34、0V印加(接地)を選択するためのスイッチ35が設けられている。さらに、プルアップ抵抗36を介して、電極端子23bに電圧Vccを印加するための電源37が設けられている。スイッチ38,39の切り替えを行うことにより、電圧印加の有無およびプルアップ抵抗36を介した電圧印加の有無を選択できる。また第二の電位測定手段33は、これらスイッチ34,35,38,39に接続されている。これらのスイッチ31,32,34,35,38,39を適宜選択することで、第二の電位測定手段33の出力から、短冊状の透明導電層22の一本のシート抵抗や、接触点の抵抗分圧を測定し、接触点の位置座標に応じた局所的なシート抵抗を求めることができる。
また回路部17には、第一、第二の電位測定手段28,33と接続された算出手段40が設けられており、第一、第二の電位測定手段28,33の出力信号から、接触点の有無、接触点の接触点数や各接触点の位置座標を算出するものである。算出方法の詳細は後述する。
(検出方法の概要)
次に、本実施の形態の接触点の検出方法についてフローチャートを用いて説明する。なお、ここでは検出方法の概略のみを説明し、本発明のポイントである接触点の点数および接触点の位置座標の算出方法に関しては、後ほど詳述する。
図2に、複数の接触点の点数および個々の位置座標を算出するための手順を示す。
Step1において、第一の平板18に設けた透明導電層20と、第二の平板19に設けた個々の短冊状の透明導電層22のシート抵抗を測定する。このシート抵抗は、温湿度などの環境因子によって変化し、接触点数および接触点の位置座標の算出に影響を及ぼすため、これらの測定結果を用いてキャリブレーションを行うものである。好ましくは、本実施の形態の入力装置を立ち上げた際に、少なくとも一度は実行するほうがよい。
なお、同様に電源37から電圧を印加し、スイッチ32,34を切り替えて、第二の電位測定手段33の出力から、第二の平板19上に形成されている複数の短冊状の透明導電層22のそれぞれのシート抵抗を求めてキャリブレーションを行なうことで、検出精度をさらに高めることができる。
次に、Step2で、Step1で測定した各透明導電層20,22のシート抵抗の値を記憶部に保持する。
次にStep3において、複数本のなかから、スイッチ32,34を切り替えて、最初の短冊状の透明導電層22を一本指定する。
次に、Step4において選択した短冊状の透明導電層22において、接触点の有無を判定する。判定方法としては、第二の電位測定手段33からの出力を用いる。すなわち、第一の平板18の電極端子21aに電圧Vccを印加し、接触点が存在する場合にのみ、第二の電位測定手段33を通じて電位が検知できるためである。
まずは、接触点を有りと判定した場合は以下の手順となる。Step4で接触点有りと判定した場合、次はStep5に移行する。Step5では、短冊状の透明導電層22に対して、第二の電位測定手段33の出力を用いて、両端の電極端子23a,23bそれぞれから接触点までの局所的なシート抵抗を算出し、これらのシート抵抗を加算して合成抵抗を求める。
次にStep6にてこの合成抵抗と、Step1で求めた短冊状の透明導電層22のシート抵抗と比較することで、接触点が一点なのか二点なのかを判定する。
接触点が一点と判定された場合には、次はStep7に移行し、Step5で求めた電極端子23a,23bから接触点までの局所的なシート抵抗のいずれか一方と、短冊状の透明導電層22の一本のシート抵抗とから、接触点の位置座標を求める。すなわち、第二の電位測定手段33で求めた電位は、短冊状の透明導電層22の一本のシート抵抗の、接触点における抵抗分圧であり、上記の抵抗分圧から求められる局所的なシート抵抗と、短冊状の透明導電層22の一本のシート抵抗の比率から、接触点の位置座標(電極端子23aまたは電極端子23bから接触点までの距離)を求めるものである。
接触点が二点と判定された場合には、次はStep8に移行し、Step5で求めた両端の電極端子23a,23bから接触点までの局所的なシート抵抗より、各接触点の位置座標を算出する。以上の手順で、短冊状の透明導電層22の一本から一点、あるいは二点の接触点の位置座標を算出した時点で、手順を終了してもよいし、適宜隣接する他の短冊状の透明導電層22に対して、同様の手順で接触点の有無、位置座標を確認しても良い。隣接する短冊状の透明導電層22に対しても実行することで、Y軸方向の位置検出精度を高めることができる。
以下、Step4で接触点が無いと判定した場合の手順について説明する。
Step4で接触点が無いと判定した場合、次はStep9の判定へ進む。このStep9では、現在の短冊状の透明導電層22が最後の行かどうかを判定する。もし、まだ未処理の短冊状の透明導電層22が存在するのであればStep10に移行し、次の行へと処理を進める。反対に現在が最終であれば、Step11へ移行し、検出された座標(接触点無しを含む)を出力する。上記の手順を繰り返すことにより、継続的にタッチ入力を受け付け、入力があった際には各接触点の位置座標を出力することが可能となる。
このような手順を行なうことにより、接触点が無い場合は、ほとんど電力が消費されないため、消費電力を低く抑えることができる。
最後に、本発明のポイントである接触点の点数と、接触点の位置座標の算出方法(主にStep6およびStep8)について詳細に説明する。
(接触点が一点の場合)
まず初めに接触点数が一点の場合について、一本の短冊状の導電層を用いて説明する。
図3(a)は、第一の平板18上の一点を接触点41とした際の、入力装置の概略図である。説明をわかりやすくするため、入力部16を構成する第一、第二の平板18,19には一定の距離を設けた図としている。実際には、第一の平板18上の点41aが、第二の平板19上の点41bと接触して接触点41を構成するものとする。
まず初めに、スイッチ31,32,34,38を閉じて回路を構成し、第二の電位測定手段33の出力信号から短冊状の透明導電層22の一本のシート抵抗を測定する。このとき、スイッチ32と、それに対応するスイッチ34を順次閉じて、複数本ある短冊状の透明導電層22のシート抵抗を全て測定する。なお、これらの値は、後に接触点41の位置座標を算出するための基準値として記憶部等に保存しておく。
図3(a)に示すように、接触点41が一点であった場合、図2に示した手順により接触点41が存在する行の短冊状の透明導電層22を特定する。そして、第二の電位測定手段33により、電極端子23aから接触点41(41b)までの長さに分圧を求めて、その長さに応じた短冊状の透明導電層22の局所的なシート抵抗42を求めるものである。スイッチ26を開放し、スイッチ27を閉じることにより、プルアップ抵抗24を介して電極端子21aにVccが印加される。その際、第一の電位測定手段28の出力から、電源25から接触点41を経由してスイッチ31,32により接地された回路を流れる電流を算出する。図3(a)では、スイッチ31,32を閉じることにより電極端子23a側を接地しているので、スイッチ38,39を開放し、対応する行のスイッチ34を閉じることにより、第二の電位測定手段33の出力を求める。この第二の電位測定手段33の出力は、短冊状の透明導電層22の一本のシート抵抗を、接触点41で分圧したものであるから、上記で求めた電流とこの分圧より、電極端子23aから接触点41までの抵抗42を求めることができる。
次に、図3(b)に示す回路で、上記と同様に電極端子23bから接触点41までの長さに応じた短冊状の透明導電層22の局所的なシート抵抗43を求める。そして、これらのシート抵抗42,43を加算した合成抵抗を、初期に求めた短冊状の透明導電層22の一本のシート抵抗と比較する。両者が等しい場合は、接触点41は一点であり、合成抵抗のほうが小さくなる場合は、接触点41は二点と判定する。なお、接触点41が二点の場合に、合成抵抗が短冊状の透明導電層22の一本のシート抵抗より小さくなる理由については後述する。
次に接触点41の位置座標の算出方法であるが、X座標は、それぞれ図3(a)、図3(b)から求められるシート抵抗42,43と、短冊状の透明導電層22の一本のシート抵抗との比率から求めることができる。すなわち、短冊状の透明導電層22の全長に、シート抵抗と局所的なシート抵抗42、または局所的なシート抵抗43の比率を乗算することで、各々の電極端子23a,23bから接触点41までの距離を算出することができる。なお、Y座標に関しても同様の手法で算出してもよいし、予め各短冊状の透明導電層22の位置を記憶しておき、前述した手順で接触点41を検出したスイッチからY座標を求めてもよい。特に、短冊状の透明導電層22の幅と各々の間隔を狭めて多数本形成する場合は、上記の方法であっても十分な分解能を得ることができる。このようにして求めた距離からX座標、Y座標を求める。
なお、従来の技術と同様の方法でXY座標を算出しても良い。
上述したように本実施の形態の入力装置は、接触点41の接触抵抗を検出回路に含まないため、その結果、高い精度と分解能で接触点41の点数や位置座標を求めることができる。
(接触点が二点の場合)
以下、接触点が二点の場合、特に二点を同時に接触させた場合について説明する。
図4(a)、図4(b)は、第一の平板上の二点を接触点とした際の、入力装置の概略図である。
上述した接触点が一点の場合の説明と同様に、説明をわかりやすくするために、入力部16を構成する第一、第二の平板18,19には一定の距離を設けた図としている。実際には、第一の平板18上の点41aが、第二の平板19上の点41bと接触し、同様に、第一の平板上の点44aが、第二の平板19上の点44bと接触し、それぞれ接触点41,44を構成するものとする。
接触点が一点の場合と同様に、スイッチ27を閉じてプルアップ抵抗24を介して電源25より電圧Vccを印加することで、電源25から第一の平板18、接触点41,44を経由して短冊状の透明導電層22の一端から接地される回路を構成する。そして、図2に説明した手順で、接触点41,44が存在する短冊状の透明導電層22を特定し、両端の電極端子23a,23bから二点の接触点41,44までの短冊状の透明導電層22の局所的なシート抵抗を第二の電位測定手段33の出力から算出するものである。なお、電極端子23aから二点の接触点41b,44bまでの局所的なシート抵抗(抵抗45と抵抗46の和)は、図4(a)に示す構成で、他方の電極端子23bから二点の接触点44b,41bまでの局所的なシート抵抗(抵抗47と抵抗46の和)は、図4(b)に示す構成で、関連するスイッチ31,32,34,35を適宜切り替えることで求めることができる。これらのスイッチを切り替えることにより、第二の電位測定手段33の出力から、短冊状の透明導電層22の両端の電極端子23a,23bから各接触点41,44までの局所的なシート抵抗45,47と、接触点41,44間の合成抵抗46が加算された抵抗を、接触点が一点の場合と同様に求めることができる。
接触点が一点の場合と異なる点は、図4(a)、図4(b)で求めた抵抗の和は、二倍の合成抵抗46を含んでいることである。この二倍の合成抵抗46は、短冊状の透明導電層22において、二点の接触点41,44間の距離で決定する局所的なシート抵抗と比較して小さくなる。その理由を以下に説明する。
接触点41,44が二点の場合、この二点間の合成抵抗は、図5に示すように、電極端子21aから各接触点41a,44aまでの局所的なシート抵抗48,49と、これら接触点41a,44a間のシート抵抗50と、接触点41,44の接触抵抗51,52、短冊状の透明導電層22における接触点41b,44b間の局所的なシート抵抗46と、から構成される複数の抵抗の合成抵抗となる。
ここで、第一の平板18に形成した透明導電層20のシート抵抗は、第二の平板19に形成した短冊状の透明導電層22のシート抵抗と比較して、形成面積の差から十分に小さい値となる。また、図5において、局所的なシート抵抗48,49はそれぞれ並列接続であること、さらに、接触抵抗51および接触点41,44間の局所的なシート抵抗46と、接触抵抗52は並列接続であることから、これらの合成抵抗は、一本の短冊状の透明導電層22が本来有する接触点間距離に比例した局所的なシート抵抗46よりも十分に小さくなる。
一例として、長さ100mmの短冊状の透明導電層22に、その端部23bから40mmの位置に、接触点44b,41bの間隔が20mmで、二点を接触させた場合を考える。ここで短冊状の透明導電層22の一本のシート抵抗は約3200Ωである。電圧5Vを電源25より与え、図4(a)のように、スイッチ27,30,31,32,34を閉じた回路を考える。この場合、第一の電位測定手段28において、2.150Vが測定される。印加電圧とプルアップ抵抗24から、この回路を流れる電流が0.00143Aと算出される。第二の電位測定手段33では1.943Vが測定され、これと前述の電流から、局所的なシート抵抗45,46の和は1359Ωと算出される。
次に、図4(b)に示すスイッチ27,30,32,34,35を閉じた回路を考える。第一の電位測定手段28において、2.190Vが測定される。印加電圧とプルアップ抵抗24から、この回路を流れる電流が0.00141Aと算出される。第二の電位測定手段33では1.985Vが測定され、これと前述の電流から、局所的なシート抵抗46,47の和は1408Ωと算出される。
上記の手順で求めた局所的なシート抵抗の和は、接触点41b,44b間の局所的なシート抵抗が二回足し合わせられるにも関わらず、2767Ωとなり、短冊状の透明導電層22の一本のシート抵抗より低い抵抗値となる。このことから、二点が接触していることがわかる。
なお、二点の接触の判定は抵抗値ではなく、抵抗分圧を用いて行っても良い。
上記の実施の形態は、接触抵抗51および52を一定の値として接触点数とその位置座標を求めている。しかしながら実際は、指先やタッチペンなどの押圧力や接触面積によりこれら接触抵抗51および52は一定の範囲で変動する。その場合は以下に示す補正を行う。
まず初めに第一の電位測定手段28と、第二の電位測定手段33とから、図5の回路図における接触点41aと41bとの電位差を求め、短冊状の透明導電層の局所的なシート抵抗46および50を含む、接触点41および44間の合成接触抵抗Vr(局所的なシート抵抗46および50、接触抵抗51および52の合成抵抗)を求める。理想的には、各接触点における接触抵抗51または52のみを分離すべきであるが、本回路構成では接触抵抗のみの分離が難しく、また、合成接触抵抗Vrは主に各接触抵抗51または52により変動することから、合成接触抵抗Vrを用いて補正する。
次に図6に示す補正量を求める特性図から、算出した合成接触抵抗Vrに応じた補正量を求め、各接触点の位置座標(X座標)に補正を行う。なお、補正量を求める特性図は、予め実測またはシミュレーション等により作成し、そのデータを算出手段40等に記憶させておくものである。
上記補正は、図2に示すStep3以降であればどこで行ってもよい。
上述したように本発明は、第一の平板18に形成した透明導電層20のシート抵抗と、第二の平板19に設けた短冊状の透明導電層22の一本のシート抵抗の差を利用し、接触により生じる接触点41,44間の合成抵抗を、接触点41,44間の長さで決定する短冊状の透明導電層22の局所的なシート抵抗46より十分に小さくすることで二点接触か否かの判定を行うものである。そのため、透明導電層20,22の材料に同じものを使用する場合は、短冊状の透明導電層22の幅を狭く、また、長くすることで多点検知の分解能を高めることができる。同様に、異なる透明導電層20,22を用いる場合は、短冊状の透明導電層22側によりシート抵抗の高い材料を選択するほうがよい。長辺と短辺を有する機器に本実施の入力装置を用いる場合は、上記の観点から、長辺方向に平行に短冊状の透明導電層22を配置することが望ましい。
他の短冊状の透明導電層22も含めて三点以上の複数点の検出も可能となる。
なお、二点の場合の接触点41,44の位置座標は、算出手段40等に抵抗値とそれに対応する位置座標のデータを保存しておき、適宜このデータと算出した値を対比させて出力するものである。
上記構成の入力装置と判定方法により、同一の短冊状の透明導電層22内での接触点数の数、特に同時に二点の接触点数の判定と、各々の接触点の位置座標を正確に検出することができる。
上記は、短冊状の透明導電層22の一本の場合の説明であり、最大で二点の接触点を、その有無、点数、それぞれの位置座標を検出するものである。同様の手順を、隣接する短冊状の透明導電層22にもスイッチ32,34を切り替えて実施することで、複数の接触点が異なる短冊状の透明導電層22に接触した場合、短冊ごとに座標を求めることで複数の接触点の数や位置座標を検出することができるのは、勿論のことである。
なお、入力の接触圧力の変化による合成接触抵抗Vrの変化を利用して、筆圧を表現することができる。
また、透明導電層20、短冊状の透明導電層22のシート抵抗は、使用環境の温度や湿度等により変化するため、立上げ時や使用時に随時補正をかけて用いることで、検出精度をさらに高めることができる。すなわち、透明導電層20であれば、電源25、スイッチ26,29,30を閉じて第一の電位測定手段28からシート抵抗を求め、前回の測定値に補正をかけるものである。短冊状の透明導電層22の場合も同様に、電源37、スイッチ31,32,34,35,39を適宜切り替えて、第二の電位測定手段33の出力から、各短冊状の透明導電層22のシート抵抗を求め、前回の測定値に補正をかけるものである。
また、指先等で入力し、隣接する短冊状の透明導電層の両方に接触する場合には、隣接する短冊におけるX座標が近くなる。そのような場合には、図2のStep3で最初のライン指定する際、隣接する短冊のスイッチ32およびスイッチ34を閉じて右端同士、および左端同士を結合(接続)し、それに応じてX座標を求めることで、短冊をまたぐ際に生じる座標ズレの低減を図ることができる。
また、ペンなどによる手書きモードなどのように入力点数が2点以下に限定される場合、スイッチ32およびスイッチ34をいっせいに閉じてすべての短冊の右端同士、および、左端同士を結合(接続)するように切り替えることで、座標の位置精度を向上させることができる。
このように、随時各透明導電層のシート抵抗を補正することで、接触点数の判定方法および接触点の位置座標のデータに対してキャリブレーションを行うことで、高い検出精度を常に維持することができる。
上述した本発明を、タッチパネル等に用いることにより、高精度に複数の入力点を検出可能な入力装置を実現することができる。
本発明による入力装置は、一点か二点かの接触点数の検出や、それぞれの接触点の位置座標を正確に検出することができるという有利な効果を有し、主に各種電子機器の入力装置として有用である。
16 入力部
17 回路部
18 第一の平板
19 第二の平板
20 透明導電層
21a,21b 電極端子
22 短冊状の透明導電層
23a,23b 電極端子
24,36 プルアップ抵抗
25,37 電源
26,27 スイッチ
28 第一の電位測定手段
29,30,31,32 スイッチ
33 第二の電位測定手段
34,35,38,39 スイッチ
40 算出手段

Claims (2)

  1. 一面に透明導電層を有するとともに対向する二辺に電極端子を設けた第一の平板と、
    一面に一定の幅を有する短冊状の透明導電層を略平行に設けた第二の平板と、
    からなり、
    前記電極端子と短冊状の透明導電層とが略直交させるとともに、互いの透明導電層を一定の間隔で対向させるように前記第一、第二の平板を配設してなる入力部と、
    この入力部に接続されて、前記第一、第二の平板の接触点を検出する回路部と、を備え、前記回路部は、
    第一の抵抗を介して前記電極端子に電圧を印加するための電源と、
    前記第一の抵抗と電極端子間に設けられた第一の電位測定手段と、
    前記短冊状の透明導電層の端部と接続するように設けられてスイッチにより接地と切り替え可能な第二の電位測定手段と、
    前記第一、第二の電位測定手段の出力から前記接触点の数と位置座標を算出する算出手段を少なくとも有する入力装置。
  2. 前記透明導電層または短冊状の透明導電層の抵抗値の変化を検出する抵抗値検出手段を設けた請求項1に記載の入力装置。
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