JP2012007786A - 加湿装置及び空気清浄機 - Google Patents

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Abstract

【課題】加湿フィルタ全体における含水量の偏りを抑制し、加湿フィルタの乾燥領域を狭め、不純物であるミネラルの析出領域を狭めることができる加湿装置及び該加湿装置を備える空気清浄機の提供。
【解決手段】吸水性を有し、円盤状をなす加湿フィルタ2の枠体23の外周面は駆動機9のローラ91に接触している。駆動機9は、ローラ91を回転させることで加湿フィルタ2を回転させ、ローラ91の回転方向を反転させることで加湿フィルタ2の回転方向を反転させる。駆動機9は、加湿フィルタ2を回転させている間、加湿フィルタ2の回転方向を反復的に反転させる。
【選択図】図3

Description

本発明は、横軸回りの回転を可能に配された円盤状の加湿フィルタを備える加湿装置及び該加湿装置を備える空気清浄機に関する。
近年、健康指向の高まりに応じて、室内の空気に適正な湿度を与えるための加湿装置が広く用いられている。特に、水の加熱蒸発を伴わずに加湿する気化式の加湿装置は、室内温度を変えずに湿度調整をなし得ることから、その普及が拡大している。
気化式の加湿装置として、横軸回りの回転を可能に配され、下部が水槽内で浸水している円盤状の加湿フィルタを備える加湿装置が知られている(例えば、特許文献1及び2参照)。
この加湿フィルタは、回転することによって、外周部が浸水し、外周部全体が吸水する。加湿フィルタの下部で吸収された水は、毛細管現象によって加湿フィルタの上側に吸い上げられる。また、下部で吸水した吸水部は加湿フィルタの回転によって上部に移動する。上部に移動した水は、下側に重力によって徐々に流下される。以上のような下部からの吸い上げと上部からの流下とによって、加湿フィルタ全体に水が行き渡る。
この加湿フィルタの盤面に、送風機から風を送ることによって、加湿フィルタを通過した空気が気化した水分を含み、気化した水分を含む空気が加湿装置の外部に送風される。これにより、加湿装置が置かれた室内の空気が加湿される。
また、室内の空気をより一層快適な状態に調整する目的から加湿機能を併せ有する空気清浄機も開示されている(例えば、特許文献3参照)。加湿機能付きの空気清浄機では、前述した加湿フィルタが通風路の途中に配され、その加湿フィルタの上流側に浄化フィルタが配されている。従って、この空気清浄機は、浄化フィルタによって空気を浄化するとともに、前述した加湿フィルタを通過する空気に気化した水分を含ませることによって空気を加湿している。
実開昭54−172568号公報 特開2008−267699号公報 特開2006−46729号公報
ところで、円盤状をなす加湿フィルタは、円盤状のフィルタ本体とフィルタ本体の外周部を保持する円環状の枠体とからなる。フィルタ本体は、吸水性及び通気性を有するシート状の素材を複数の折目が互いに平行になるようにジグザグに折り畳むことによって形成されている。このようにフィルタ本体を形成することによって、フィルタ本体の表面積を大きくして吸水量を大きくしている。
このような加湿フィルタを用いた場合、フィルタ本体の外周部においては、周方向の位置の違いによって浸水時に水面と折目とがなす角度が異なる。このため、回転位置によってフィルタ本体の凹凸の表面が掬う水量が異なり、外周部の浸水する領域において周方向の位置の違いによって含水量に違いが生じる。
従って、フィルタ本体において含水量に偏りが生じる。含水量が少ない部分は、加湿運転時にフィルタ本体に送られる風によって乾燥しやすく、水の不純物であるミネラルを析出しやすい。ミネラルが析出した場合、加湿フィルタの盤面を通過する送風路が一部遮断され、加湿フィルタの性能が劣化するという問題がある。
本発明は斯かる事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、回転方向の違いによって加湿フィルタの外周部における含水量の分布が異なることに着眼して、加湿フィルタ全体における含水量の偏りを抑制し、加湿フィルタの乾燥領域を狭め、不純物であるミネラルの析出領域を狭めることができる加湿装置及び該加湿装置を備える空気清浄機を提供することにある。
本発明に係る加湿装置は、水槽と、吸水性を有し、外周部を前記水槽内で浸水可能にしてあり、横軸回りの回転を可能に配してある円盤状の加湿フィルタとを備える加湿装置において、前記加湿フィルタを反転可能に回転させる駆動機と、前記加湿フィルタの回転方向を反復的に反転させるように前記駆動機を制御する制御部とを備えることを特徴とする。
本発明に係る加湿装置は、前記駆動機はステッピングモータを有し、前記制御部は前記ステッピングモータの回転方向を反復的に反転させるように構成されていることを特徴とする。
本発明に係る加湿装置は、前記加湿フィルタは、前記外周部に前記水槽内の水を吸収する吸水部及び吸収しない非吸水部を有し、前記加湿フィルタの重心は、該加湿フィルタの回転中心より前記非吸水部側にあることを特徴とする。
本発明に係る加湿装置は、前記外周部に突設された係止部と、該係止部の回転域に設けられ、前記係止部との係止によって、前記非吸水部が前記水槽内で浸水する位置で、前記加湿フィルタの回転を制止させる被係止部とを備えることを特徴とする。
本発明に係る空気清浄機は、前述の発明の加湿装置と、吸込口及び吹出口を有し、前記加湿装置を収容してあるハウジングと、前記加湿フィルタの盤面に風を送る送風機と、該送風機が前記吸込口から吸込む空気を通過させて浄化する浄化フィルタとを備えることを特徴とする。
本発明に係る空気清浄機は、前記加湿フィルタは前記ハウジングからの着脱を可能に配されていることを特徴とする。
本発明に係る加湿装置にあっては、浸水する外周部の領域における含水量の分布は、加湿フィルタの回転方向の違いによって異なる。図10及び図11は、回転する加湿フィルタ100の略示正面図である。図10及び図11中の矢印は、円盤状をなす加湿フィルタ100の回転方向を示している。図10及び図11において、加湿フィルタ100の下部は浸水しており、平行な複数の実線は加湿フィルタ100表面の折目を示している。
加湿フィルタ100が、図10に示すように、反時計回りに回転する場合について説明する。図10Aは、加湿フィルタ100表面の折目と水面とが平行をなす状態を示している。この状態において、浸水する直前の点Pに着目する。
図10Bは、加湿フィルタ100が図10Aの状態から反時計回りに回転し、点Pが水面に達した状態を示している。
図10Cは、加湿フィルタ100が図10Bの状態から反時計回りに回転し、加湿フィルタ100表面の折目と水面とが直角をなした状態を示している。
図10Dは、加湿フィルタ100が図10Cの状態から反時計回りに回転し、点Pが再び水面に達した状態を示している。加湿フィルタ100の状態が図10Cから図10Dに遷移する間、点Pでは水が掬われる。
次に、加湿フィルタ100が、図11に示すように、時計回りに回転する場合について説明する。図11Aは、回転方向を示す矢印を除いて、図10Aと同様の図である。
図11Bは、加湿フィルタ100が図11Aの状態から時計回りに回転し、点Pが水面に達した状態を示している。
図11Cは、加湿フィルタ100が図11Bの状態から時計回りに回転し、加湿フィルタ100表面の折目と水面とが直角をなした状態を示している。
図11Dは、加湿フィルタ100が図11Cの状態から時計回りに回転し、点Pが再び水面に達した状態を示している。加湿フィルタ100の状態が図11Cから図11Dに遷移する間、点Pでは水が掬われる。
等速回転する加湿フィルタ100において、点Pが浸水している期間、即ち、図10Bから図10Dに遷移する期間及び図11Bから図11Dに遷移する期間は回転方向によって異ならない。しかしながら、加湿フィルタ100の折目と水面とが直角をなした状態(図10C、図11C参照)における点Pは、加湿フィルタ100の最下部から反時計回りの方向にずれた位置にある。従って、加湿フィルタ100の折目と水面とが直角をなした状態(図10C、図11C参照)から点Pが回転し、水を掬い始め、水面に達する(図10D、図11D参照)までの期間は反時計回りよりも時計回りに回転する加湿フィルタ100の方が長い。このため、加湿フィルタ100が反時計回りに回転するよりも、時計回りに回転する方が、点Pが掬う水量は大きい。
折目方向に点Pと対向する外周部の点Qが掬う水量は、加湿フィルタ100が時計回りに回転するよりも、反時計回りに回転する方が大きい。これは、加湿フィルタ100の折目と水面とが直角をなした状態における点Qは、加湿フィルタ100の最下部から時計回りの方向にずれた位置にあるためである。
加湿フィルタ100の外周部の点が掬う水量と加湿フィルタ100の回転方向との関係は、加湿フィルタ100において、前記点が中心を通り折目方向に沿った直線と中心を通り折目に直交する方向に沿った直線とを境界線とする4つの領域の内、いずれの領域に属するかによって異なる。点Pを含む領域と該領域に加湿フィルタ100の中心を介して対向する領域とに属する外周部の点は点Pと同様の傾向を示す。他の2つの領域に属する外周部の点は点Qと同様の傾向を示す。
加湿フィルタ100の回転方向が反転することによって、掬う水量が小さかった領域は多くの水を掬い、掬う水量が大きかった領域は少しの水を掬う。この結果、加湿フィルタ100の含水量の分布が回転方向によって異なる。
従って、加湿フィルタ100の回転方向を反復的に反転することによって、加湿フィルタ100全体における含水量の偏りが抑制され、加湿フィルタ100の乾燥領域は狭められる。これによって、不純物であるミネラルの析出領域が狭められ、その時の析出量は少なくなる。
本発明に係る加湿装置にあっては、駆動機にステッピングモータを用いているため、加湿フィルタの回転量が正確に制御され、所定回転量だけ回転する都度、加湿フィルタの回転方向が反転することができる。
本発明に係る加湿装置にあっては、加湿フィルタの重心が加湿フィルタの回転中心より非吸水部側にあるため、加湿フィルタの回転停止時に非吸水部は最下部に位置し、非吸水部が浸水する。このため、加湿フィルタが回転を停止している間、加湿フィルタは吸水せず、加湿フィルタに堆積又は付着する水垢の発生が抑制される。
本発明に加湿装置にあっては、被係止部が係止部と係止することによって加湿フィルタの回転が停止した際、非吸水部は水槽内で浸水する。このため、加湿フィルタの回転が停止している間、非吸水部の浸水が確実になる。
本発明に係る空気清浄機にあっては、前述した発明の加湿装置の他に、更に浄化フィルタを備えているため、空気が加湿されることに加えて、空気が浄化される。
本発明に係る空気清浄機にあっては、加湿フィルタはハウジング内から着脱することができる構成であるため、加湿フィルタのメンテナンスが容易になる。
本発明によれば、吸水性を有する円盤状の加湿フィルタの回転方向を反復的に反転させるため、加湿フィルタ全体における含水量の偏りを抑制することができ、加湿フィルタの乾燥領域を狭めることができる。更に、乾燥領域が狭められることで、不純物であるミネラルの析出領域を狭め、その時の析出量を少なくすることができ、ミネラルの析出による送風路の遮断をなくすことによって加湿フィルタの性能劣化を防止することができる。
本発明に係る加湿装置を備える空気清浄機の分解斜視図である。 図1に示す空気清浄機の縦断側面図である。 図1に示す空気清浄機の構成を示す縦断背面図である。 本発明に係る加湿装置が備える加湿フィルタの正面図である。 空気清浄機のブロック図である。 加湿フィルタの動作を説明する説明図である。 加湿フィルタの動作を説明する説明図である。 加湿フィルタの動作を説明する説明図である。 加湿フィルタにおける含水領域及びミネラルの析出領域を示す正面図である。 回転する加湿フィルタの略示正面図である。 回転する加湿フィルタの略示正面図である。
以下、本発明をその実施の形態を示す図面に基づいて詳述する。
図1は、本発明に係る加湿装置を備える空気清浄機の分解斜視図、図2は、図1に示す空気清浄機の縦断側面図、図3は、図1に示す空気清浄機の構成を示す縦断背面図、図4は、本発明に係る加湿装置が備える加湿フィルタ2の正面図である。
図1〜4に示す空気清浄機は、室内の適所に配置されて運転される。以下の説明では、図2の左側を前とし、右側を後とする。図1及び図3は、夫々空気清浄機の後から見た分解斜視図及び縦断背面図である。
ハウジング1は、全体として直方体をなし、床上では垂直に立てたように配置される。空気清浄機は、ハウジング1の内部に加湿フィルタ2、水槽3、及び送風機4を備えている。ハウジング1の後面には、図1に示すように、後パネル5が着脱可能に設けられている。ハウジング1の内部は、隔壁11によって後側の吸込通路12と前側の吹出通路13とに分割されている。吸込通路12は、後パネル5に開設され、マトリックス状に形成された複数の吸込口5aを介して外部に連通している。また、吹出通路13は、ハウジング1の天板に開設された吹出口14を介して外部に連通している。吹出口14には、吹出方向を調整する風向板15が設けられている。吸込通路12及び吹出通路13は隔壁11の下部に設けた開口11aを経て相互に連通されている。
後パネル5の前側には、脱臭フィルタ6及び集塵フィルタ7が重ね合わされた状態で配置され、脱臭フィルタ6は後側に位置している。
脱臭フィルタ6は、空気中の臭い成分であるアセトアルデヒド、アンモニア、酢酸等を吸着する役割を担っている。脱臭フィルタ6は、矩形状をなす枠体にポリエステル製の不織布を取付け、その上に活性炭を均一に分散配置し、その上からポリエステル製の不織布を被せたものである。
集塵フィルタ7は微細な塵埃を捕集する役割を担っている。集塵フィルタ7は、ポリエステル/ビニロン系不織布からなる骨材に電石加工したメルトブロー不織布を合わせて濾材とし、これを折り畳んだ上、その上下面にハイドロキシアパタイト加工した不織布からなる抗菌シートを重ねて熱圧着してなるHEPA(High Efficiency Particulate Air)フィルタである。集塵フィルタ7は、ホットメルト付き不織布からなる枠を外側に溶着し、矩形状に成形されている。
脱臭フィルタ6及び集塵フィルタ7は、ハウジング1の後側から直方体状に大きく窪んだフィルタ収納部1aに収納される。フィルタ収納部1aは後パネル5によって閉蓋される。
なお、脱臭フィルタ6及び集塵フィルタ7は特許請求の範囲における浄化フィルタに該当する。
送風機4は、ファン41とファン41を駆動するファンモータ42とを有している。ファンモータ42は吹出通路13の前壁16に固定されている。
ファン41は、吹出通路13の内に突出するファンモータ42の出力端に固定され、隔壁11下部の開口11aに対向配置してある。ファン41は、ファンモータ42の駆動により回転する。ファン41の回転によって、図2中に白抜矢符によって示されるように、後パネル5の吸込口5aを経て吸込通路12の内部に外部の空気が導入される。導入された空気は、吸込通路12の内部を前方向に流れて、隔壁11下部の開口11aを経てファン41に吸込まれ、上向きに方向を変えて吹出通路13の内部に導出され、吹出口14を経て外部に送り出される。
このようにハウジング1の内部の吸込通路12及び吹出通路13は、送風機4の動作に応じて前述した空気の流れを発生する送風路を構成する。脱臭フィルタ6及び集塵フィルタ7は、以上の如き送風路の途中に配されており、吸込通路12に導入される空気は、脱臭フィルタ6によって臭い成分が除去され、集塵フィルタ7によって塵埃を除去された清浄な空気となる。
なお、図2に示すファン41はターボファンであるが、プロペラファン、クロスフローファン等を採用することができ、ファンの種類は特に限定されない。また、ファンモータ42には、風量を変換するための回転数制御の容易性を重視して直流モータが用いられている。
また、吹出口14に設けられた風向板15の向きは、空気の流れを斜め方向若しくは水平方向から上方方向までの範囲で吹出すためにステッピングモータ等の駆動手段で、斜め方向若しくは水平方向から上方方向までの所定範囲で変更される。
また、吹出口14と送風機4との間に、正負のイオン両方を同時に又は一方を別々に発生するイオン発生器17が配設され、前壁16に固定されている。イオン発生器17が駆動した場合、ファン41から吹出口14に向かう空気に対して、イオン発生器17からイオンが放出される。これにより、浄化され、加湿された空気がイオンを含み、吹出口14から室内に放出される。
加湿フィルタ2及び水槽3は、前述した送風路の内部を流れる空気を加湿すべく、集塵フィルタ7と送風機4との間に配置されている。水槽3は、給水部3aと給水部3aの一側に連なった貯水部3bとを有している。給水容器8は、ハウジング1の凹所1bに位置しており、給水部3aの上側に配置されている。貯水部3bには、給水容器8から給水部3aを経て水が適時供給され、一定の水位に水が貯められる。
本発明の加湿装置及び該加湿装置を備える空気清浄機の特徴は、加湿フィルタ2の構造及び駆動方法にある。
加湿フィルタ2の回転中心には、フィルタ本体21の盤面に直交する軸22が設けられている。加湿フィルタ2は、下部が水槽3内で浸水できるように縦姿勢に配されるため、軸22は横姿勢に配される。
軸22は、離隔して対向する水槽3の貯水部3bの側壁夫々から上方に延びる軸支柱部18,18の頂部に回転自在に支持されている。この結果、加湿フィルタ2は、軸22を中心として回転することができる。
加湿フィルタ2は、吸水性及び通気性を有するシート状の素材をジグザグに折り畳んだ外形円盤状のフィルタ本体21及びフィルタ本体21の外周部を保持する円環状の枠体23とからなる。図3及び図4のフィルタ本体21に示されている複数の平行な実線は山折線を、同じく破線は谷折線を夫々示している。シート状の素材をジグザグに折り畳むことによって、フィルタ本体21の表面積を大きくして含水量を大きくしている。
フィルタ本体21は、例えば、フィルタ素材をジグザグに折り畳んで形成した適宜の厚みを有する板状のフィルタを大略D字形に打ち抜くことによって形成される。
また、前述したように支持された加湿フィルタ2の下部は水槽3内で浸水し、吸水する。これにより、加湿フィルタ2は吸水し、水分を含んだ状態になる。
加湿フィルタ2には、吸水部2a及び非吸水部2bが設けられている。
非吸水部2bは、図3及び図4に示すように、加湿フィルタ2の外周部の一部に設けられ、三日月状をなしている。
吸水部2aは、非吸水部2bを除くフィルタ本体21の他の部分に設けられており、大略D字形をなしている。
棒状をなし、柔軟性を有する樹脂性の支持棒24,24,・・・,24が折目と直交するようにフィルタ本体21に接着し、フィルタ本体21を支持している。支持棒24,24,・・・,24は等間隔に配置されている。
また、非吸水部2bの重量は、フィルタ本体21が水分を含んだ状態であっても、吸水部2aに比べて重くされている。従って、加湿フィルタ2の重心は、加湿フィルタ2の回転中心と非吸水部2bの周方向中央とを通る直線において、加湿フィルタ2の回転中心より非吸水部2b側に位置する。
このため、加湿フィルタ2の回転が停止した状態では、加湿フィルタ2は自重で回転し、非吸水部2bの周方向中央部は最下部に配され、水槽3内で浸水し、フィルタ本体21は非吸水状態になる。
従って、回転が停止している間、加湿フィルタ2は吸水せず、加湿フィルタ2に堆積又は付着する水垢を抑制することができる。また、空気清浄機は、加湿フィルタ2の回転を停止し、送風機4のみを駆動させることで、空気の浄化のみを行うことができる。これにより、ユーザの希望に応じた快適な空間を創出することができる。
なお、加湿フィルタ2の重心を加湿フィルタ2の回転中心から非吸水部2b側に位置させる方法は、非吸水部2bを重くする方法に限定されない。例えば、吸水部2aにおいて、加湿フィルタ2の回転中心と非吸水部2bとの間にある吸水部2aの一部分を他の部分よりも重くしても良い。
水槽3の貯水部3bはハウジング1の側面に設けられた挿入部1cからハウジング1内に挿入されている。水槽3は、貯水部3bの両側に設けられた軸支柱部18,18の頂部に装着される加湿フィルタ2とともに挿入部1cから取り出すことができる。このため、容易に加湿フィルタ2及び水槽3をメンテナンスすることができる。
ハウジング1内から取出された加湿フィルタ2は、水槽3から取外される。加湿フィルタ2が水槽3から取外された状態で、加湿フィルタ2及び水槽3は、堆積又は付着している水垢、ゴミ等の除去及び清掃によってメンテナンスされる。
また、加湿フィルタ2及び水槽3には、夫々係止部25及び非係止部3cが設けられている。係止部25は非吸水部2bの外周部の中央から垂直な方向に突設されている。被係止部3cは、軸支柱部18,18の頂部を結ぶ直線の下にある水槽3の底面に位置し、水槽3の貯水部3bの底面から垂直な方向に突設される。係止部25及び被係止部3cはともに柱状をなす。
係止部25は、加湿フィルタ2の回転とともに円軌道を描いて回転する。被係止部3cは係止部25の回転域に設けられている。このため、係止部25は被係止部3cに係止し、加湿フィルタ2の回転を制止する。
係止部25が加湿フィルタ2の非吸水部2bに設けられているため、加湿フィルタ2が回転を停止した時に、非吸水部2bを水槽3内で確実に浸水させることができる。
なお、係止部25及び被係止部3cが設けられる位置は夫々水槽3の貯水部3bの底面及び加湿フィルタ2の非吸水部2bに限定されない。
被係止部3cは、例えば水槽3の貯水部3bの側面に設けられても良い。
係止部25は、例えば吸水部2aに設けられても良い。この場合、係止部25が被係止部3cによって係止され、加湿フィルタ2の回転が停止する際、非吸水部2bが水槽3内で浸水するように係止部25及び被係止部3cを配置する。
また、係止部25及び被係止部3cの形状は、柱状に限定されない。
駆動機9は、枠体23の外周面に接触し、加湿フィルタ2を回転させるローラ91と、ローラ91に連動連結されているステッピングモータ92とを有している。従って、枠体23の外周面をローラ91に接触させることができ、加湿フィルタ2を駆動機9によって回転させることができる。
ローラ91は枠体23の外周面に接する位置は枠体23の最上部よりも下側の位置にある。そして、軸22とローラ91が回転する中心軸とは互いに平行に配されている。
このため、ステッピングモータ92が作動することによってローラ91が回転した場合、ローラ91の回転と共に、加湿フィルタ2が回転する。このようにして、駆動機9は加湿フィルタ2を回転させる。
また、加湿フィルタ2が、水槽3に装着された状態で、挿入部1cからハウジング1内に挿入された場合、ローラ91の周面は加湿フィルタ2の外周面と接触する。これにより、加湿運転を開始することができる。
ステッピングモータは、低速において回転トルクが大きく、回転角度の制御が容易であるため、加湿フィルタ2を駆動する電動モータに適している。ステッピングモータは、入力されるパルスに応じて駆動するため、パルス数を制御することによって、加湿フィルタ2の回転量を正確に制御することができる。
また、ステッピングモータの駆動回路は簡単であるため制御を簡素化することができる。
なお、加湿フィルタ2を回転させるモータはステッピングモータに限定されない。加湿フィルタ2を反転可能に回転させることができるモータであれば良い。
図5は空気清浄機のブロック図である。空気清浄機は制御部51と、操作・表示部52と、送風機4と、駆動機9とを備える。空気清浄機は制御部51によって制御され、制御部51は操作・表示部52、送風機4、及び駆動機9に接続されている。
操作・表示部52は、操作ボタン52aと表示ランプ52bとを有し、ハウジング1(図1〜3参照)の上部に設けられている。操作ボタン52aには、電源をオン/オフするための電源ボタン、空気浄化機能の運転を設定するための空気浄化設定ボタン、加湿機能の運転を設定するための加湿設定ボタン、加湿機能の運転を設定しないための非加湿設定ボタン、イオンの放出をオン/オフするための放出ボタン等が含まれる。操作ボタン52aはユーザからオン/オフ又は設定等の指示を受け付け、制御部51にその情報を通知する。
表示ランプ52bには、電源表示ランプ、空気浄化運転モード表示ランプ、加湿運転モード表示ランプ、イオン放出表示ランプ、湿度表示ランプ、給水表示ランプ等が含まれている。表示ランプ52bは、電源及びイオン放出のオン/オフの表示、空気浄化運転モード及び加湿運転モードの表示、湿度のレベルの表示、給水容器8(図1参照)への水の補給を促す表示等を行う。表示ランプ52bは制御部51の指示に基づき、ランプの点灯/消滅によって表示を行う。
送風機4は、ファン41を回転させるファンモータ42とファンモータ42を駆動させる駆動回路42aとを有する。駆動回路42aは制御部51の指示を受け付け、ファンモータ42を駆動し、ファン41を回転させる。
駆動機9は加湿フィルタ2を回転させるステッピングモータ92とステッピングモータ92を駆動させる駆動回路92aとを有する。駆動回路92aは、制御部51の指示を受け付け、ステッピングモータ92を駆動し、加湿フィルタ2を回転させる。制御部51は、駆動回路92aを通じて、ステッピングモータ92に入力されるパルス数を制御することによって、加湿フィルタ2の回転量を制御している。ステッピングモータ92は、加湿フィルタ2の回転方向を反転できるように構成されており、制御部51の指示に基づいて回転方向を反転する。
制御部51は、内蔵ROM(Read Only Memory)に記憶されている制御プログラムを実行することによって送風機4及び駆動機9を制御する。制御部51は、操作ボタン52aを介してユーザから運転の指示を受け付け、送風機4の駆動回路42a及び駆動機9の駆動回路92a夫々に信号を出力し、ファンモータ42及びステッピングモータ92を駆動させる。
ステッピングモータ92に入力されるパルス数に関して、加湿フィルタ2の一回転に相当するパルス数が制御部51の内蔵ROMに記憶されており、制御部51は記憶されている数のパルスをステッピングモータ92に入力するごとに、加湿フィルタ2の回転方向を反転させる。これにより、加湿フィルタ2の回転方向を、加湿フィルタ2が一回転するごとに反転させることができる。
制御部51は、加湿フィルタ2の係止部25が水槽3の被係止部3cと係止する位置で加湿フィルタ2の回転方向が反転するように構成されている。また、制御部51は、係止部25が被係止部3cと係止する位置、即ち回転方向が反転する位置で加湿フィルタ2の回転が停止するように構成されている。これにより、加湿フィルタ2の回転が停止している間、非吸水部2bを確実に浸水させることができる。
空気清浄機は、更に、温度センサ53、湿度センサ54、埃センサ55、臭いセンサ56、及び水位検知スイッチ57を備える。
温度センサ53は室内における空気の温度を検出する。湿度センサ54は室内における空気の湿度を検出する。一般には、温度センサ53及び湿度センサ54は一体化されている。
埃センサ55は、発光素子及び受光素子を備え、室内の空気中に浮遊する塵埃等の粒子を検出する。臭いセンサ56は室内の空気中を漂う臭い成分を検出する。埃センサ55及び臭いセンサ56は、空気の汚れ度合いを検出する検出器である。
水位検知スイッチ57は水槽3内の水位を検知する。
温度センサ53、湿度センサ54、埃センサ55、臭いセンサ56、及び水位検知スイッチ57は制御部51に接続されており、検出結果又は検知結果を制御部51に通知する。制御部51は、検出結果又は検知結果を受け付け、結果に応じて、表示ランプ52bの表示、送風機4の回転速度の変更、又は駆動機9の回転速度の変更等を行う。
図6〜8は、加湿フィルタ2の動作を説明する説明図である。図6〜8のA〜Pは、反時計周りに一回転した後に時計回りに一回転する加湿フィルタ2の状態の遷移を示している。加湿フィルタ2の盤面に描かれている平行な複数の実線はフィルタ本体21の折目を示している。
加湿フィルタ2が回転し始めた時(図6A参照)、非吸水部2bが水槽3内で浸水しているため、吸水部2aは吸水しない。
吸水部2aが浸水し始めた時(図6B参照)、吸水部2aは吸水を開始する。続いて、フィルタ本体21の折目と水槽3内の水面とが直角をなす(図6C参照)。
フィルタ本体21の折目と水槽3内の水面とが直角をなした後、加湿フィルタ2は回転し、フィルタ本体21の折目と水面とが鋭角をなす(図6D参照)。そして、フィルタ本体21の折目が水面と平行をなし、再びフィルタ本体21の折目と水面とが鋭角をなす(図6E参照)。加湿フィルタ2は更に回転し、フィルタ本体21の折目と水槽3内の水面とが直角をなす(図6F参照)。
加湿フィルタ2は更に回転し、フィルタ本体21の折目と水槽3内の水面とが鋭角をなし、非吸水部2bが浸水し始める(図7G参照)。その後、非吸水部2bに設けられた係止部25は水槽3の貯水部3bの底面に設けられた被係止部3cと係止し、加湿フィルタ2は回転を停止する(図7H参照)。
加湿フィルタ2が回転し始め(図6A参照)、フィルタ本体21の折目と水槽3内の水面とが直角をなす(図6C参照)までの間、フィルタ本体21の凹凸の表面は水を掬わない。
フィルタ本体21の折目と水槽3内の水面とが直角をなしてから(図6C参照)、フィルタ本体21の凹凸の表面は、水を掬い始め、フィルタ本体21の折目と水槽3内の水面とが平行をなし、再び鋭角をなす(図6E参照)まで水を掬う。フィルタ本体21の凹凸の表面が水を掬う期間中に長く浸水している外周位置は多くの水を掬う。掬われた水は、重力によって回転方向と逆の方向に流れる。
フィルタ本体21の折目と水槽3内の水面とが再び鋭角をなした後(図6E参照)、直角をなす(図6F参照)までの間、フィルタ本体21の凹凸の表面は水を掬わない。
フィルタ本体21の凹凸の表面は、フィルタ本体21の折目と水槽3内の水面とが直角をなしてから(図6F参照)、水を掬い始める。しかしながら、加湿フィルタ2が更に回転してフィルタ本体21の折目と水槽3内の水面とが鋭角をなした場合(図7G参照)、非吸水部2bが浸水するため、係止部25が被係止部3cに係止して停止するまで、加湿フィルタ2は吸水しない。
係止部25が被係止部3cと係止し、加湿フィルタ2の回転が停止した後(図7H参照)、制御部51の指示に基づいて、駆動機9のローラ91は回転方向を反転させ、加湿フィルタ2の回転方向が時計回りに変更される。
加湿フィルタ2が時計回りに回転し始めた時(図7I参照)、非吸水部2bが水槽3内で浸水しているため、吸水部2aは吸水しない。吸水部2aが浸水にし始めた時(図7J参照)、吸水部2aは吸水を開始する。続いて、フィルタ本体21の折目と水槽3の水面とが直角をなす(図7K参照)。その後、加湿フィルタ2はフィルタ本体21の折目と水面とが鋭角をなす(図8L参照)。
加湿フィルタ2は更に時計回りに回転して、フィルタ本体21の折目と水槽3の水面とが平行をなし、再びフィルタ本体21の折目と水面とが鋭角をなす(図8M参照)。加湿フィルタ2は、更に時計回りに回転し、フィルタ本体21の折目と水槽3内の水面とが直角をなす(図8N参照)。
加湿フィルタ2は更に時計回りに回転し、フィルタ本体21の折目と水槽3内の水面とが鋭角をなし、非吸水部2bが浸水し始める(図8O参照)。その後、非吸水部2bに設けられた係止部25は水槽3の貯水部3bの底面に設けられた被係止部3cと係止し、加湿フィルタ2は回転を停止する(図8P参照)。
加湿フィルタ2が時計回りに回転し始め(図7I参照)、フィルタ本体21の折目と水槽3内の水面とが直角をなす(図7K参照)までの間、フィルタ本体21の凹凸の表面は水を掬わない。
フィルタ本体21の折目と水槽3内の水面とが直角をなしてから(図7K参照)、フィルタ本体21の凹凸の表面は、水を掬い始め、フィルタ本体21の折目と水槽3内の水面とが平行をなし、再び鋭角をなす(図8M参照)まで水を掬う。フィルタ本体21の凹凸の表面が水を掬う期間中に長く浸水している外周位置は多くの水を掬う。掬われた水は、重力によって回転方向と逆の方向に流れる。
フィルタ本体21の折目と水槽3内の水面とが再び鋭角をなした後(図8M参照)、直角をなす(図8N参照)までの間、フィルタ本体21の凹凸の表面は水を掬わない。
フィルタ本体21の凹凸の表面は、フィルタ本体21の折目と水槽3内の水面とが直角をなしてから(図8N参照)、水を掬い始める。しかしながら、加湿フィルタ2が更に回転してフィルタ本体21の折目と水槽3内の水面とが鋭角をなした場合(図8O参照)、非吸水部2bが浸水するため、係止部25が被係止部3cと係止して停止する(図8P参照)まで、加湿フィルタ2は吸水しない。
その後、駆動機9のローラ91は回転方向を反転させ、加湿フィルタ2の回転方向が反時計回りに変更される。そして加湿フィルタ2は、図6Aから同様の動作を繰り返す。図6〜8に示すA〜Pまでの一連の動作は、加湿機能が停止されるまで繰り返される。
前述したように加湿フィルタ2は回転することによって、フィルタ本体21の凹凸の表面が水を掬う。そして、同じ外周位置であっても回転方向の違いによって掬う水量が異なる。これは、回転方向の違いによって水を掬う期間が異なるからである。フィルタ本体21の折目と水面とが直角をなした場合において(図6C、図6F参照)、最下部から反時計回りの回転方向にずれたところに位置する外周位置に注目した場合、反時計回りに回転した場合に水を掬う期間は時計回りに回転した場合と比較して短い。従って、最下部から反時計回りの回転方向にずれたところに位置する外周位置が掬う水量は、加湿フィルタ2が反時計回りに回転した場合よりも、時計回りに回転した場合の方が大きい。
フィルタ本体21の折目と水面とが直角をなした場合において(図6C、図6F参照)、最下部から時計回りの回転方向にずれたところに位置する外周位置は、時計回りに回転した場合に水を掬う期間は反時計回りに回転した場合と比較して短い。従って、最下部から時計回りの回転方向にずれたところに位置する外周位置が掬う水量は、加湿フィルタ2が時計回りに回転した場合よりも、反時計回りに回転した場合の方が大きい。
従って、回転方向の違いによって外周部における含水量の分布が異なる。このことから、反復的に回転方向を反転することによって、加湿フィルタ2における含水量の偏りが抑制される。
加湿フィルタ2が上述した回転動作をしている間、送風機4は加湿フィルタ2の盤面に送風しているため、加湿フィルタ2を通過する空気に吸水部2aに含まれた水が気化して含まれ、搬送される。
従って、掬う水量が比較的に小さい外周位置では、送風機4が送る風によって乾燥し易い。しかしながら、加湿フィルタ2の回転方向を反復的に反転することによって、含水量の偏りを抑制することができ、乾燥領域を狭め、不純物であるミネラルの析出領域を狭めることができ、ミネラルの析出量を少なくすることができる。
図9は、加湿フィルタ2における含水領域及びミネラルの析出領域を示す正面図である。図9Aは、加湿フィルタ2を一定の方向(反時計回りの方向)に回転させた場合での加湿フィルタ2における所定量を超える水を含む含水領域及び不純物であるミネラルの析出領域を示している。図9Bは、加湿フィルタ2の回転方向を一回転するごとに反転させた場合での加湿フィルタ2における所定量を超える水を含む含水領域及び不純物であるミネラルの析出領域を示している。図9A及び図9Bにおいて、ハッチングされた領域は含水領域であり、破線で囲まれた領域はミネラルの析出領域である。
加湿フィルタ2を一定の方向にのみ回転させた場合、図9Aに示すように、含水領域は、軸22に対して加湿フィルタ2の非吸水部2bに対向する吸水部2aの外周部において、回転方向と逆方向(時計回りの方向)に広がっている。
一方、加湿フィルタ2の回転方向を、加湿フィルタ2が一回転するごとに反転させた場合、図9Bに示すように、加湿フィルタ2の回転中心と非吸水部2bの外周部の中央とを通る直線に対して、含水領域が線対称に広がっている。これは、回転方向の違いによってフィルタ本体21の外周部における含水量の分布が異なり、加湿フィルタ2の回転方向を反復的に反転させたことによって、加湿フィルタ2全体における含水量の偏りが抑制されたためである。
従って、加湿フィルタ2を一定の方向にのみ回転させた場合、図9Aに示すように、含水領域が回転方向の逆方向に広がっているため、ミネラルの析出領域は、加湿フィルタ2の回転中心から折目方向の一方に他方よりも広がっている。しかしながら、図9Bに示すように、加湿フィルタ2の回転方向を、加湿フィルタ2が一回転するごとに反転することによって、含水領域が加湿フィルタ2の回転中心と非吸水部2bの外周部の中央とを通る直線に対して線対称に広がるため、一方に広がっていたミネラルの析出領域が減少している。
このように、加湿フィルタ2の回転方向を反復的に反転させることによって、加湿フィルタ2全体における含水量の偏りを抑制することができ、加湿フィルタ2において乾燥する領域を狭めることができ、不純物であるミネラルを析出する領域を減少させることができる。そして、ミネラルの析出量も減少させることができる。
従って、本発明に係る加湿装置及び該加湿装置を備える空気清浄機では、ミネラルの析出による送風路の遮断がなくなるため、フィルタの性能劣化が防止される。これにより、加湿フィルタ2からフィルタ本体21を取外し、析出したミネラルを洗浄する回数が減少され、フィルタ本体21の洗浄が容易になる。
なお、上述した作用及び効果は、フィルタ本体21に非吸水部2bがない場合においても同様に現れる。
また、以上の実施の形態においては、加湿フィルタ2を一回転ごとに反転しているが、複数回転ごとに反転してもよい。この場合、制御部51の内蔵ROMに複数回転に相当するパルス数を予め記憶させておき、複数回転するごとに加湿フィルタ2の回転方向を反転させる。このように加湿フィルタ2を動作させる場合には、係止部25及び被係止部3cは不要である。
また、回転方向を反転させる回転量は、所定回転量に限定されない。例えば、加湿フィルタ2の回転方向を一回転した場合に反転させ、次に二回転した場合に反転させても良い。この場合についても、制御部51の内蔵ROMに加湿フィルタ2の回転方向を反転させる回転数に相当するパルス数を予め記憶させておく。ただし、全体として時計回り及び反時計回りに回転させる回転数を同じすることが好ましい。
なお、本実施の形態の説明では、加湿装置の他に脱臭フィルタ6及び集塵フィルタ7を備えている空気清浄機が説明されたが、脱臭フィルタ6及び集塵フィルタ7を有しない加湿装置も説明されている。この加湿装置は、ハウジング1、加湿フィルタ2、水槽3、送風機4、及び駆動機9等を備える。
また、加湿フィルタ2に設けられる非吸水部2bは一箇所に限定されない。例えば、加湿フィルタ2の周方向の二箇所に設けられても良い。
また、加湿フィルタ2は、非円形のフィルタ本体21及び円環状の枠体23を有する構成に限定されない。加湿フィルタ2は、例えば枠体23をなくし、保形されるフィルタ本体21の軸22を駆動機9が回転させる構成としても良い。
1 ハウジング
14 吹出口
2 加湿フィルタ
2a 吸水部
2b 非吸水部
25 係止部
3 水槽
3b 貯水部
3c 被係止部
4 送風機
5a 吸込口
51 制御部
6 脱臭フィルタ(浄化フィルタ)
7 集塵フィルタ(浄化フィルタ)
9 駆動機
92 ステッピングモータ

Claims (6)

  1. 水槽と、
    吸水性を有し、外周部を前記水槽内で浸水可能にしてあり、横軸回りの回転を可能に配してある円盤状の加湿フィルタと
    を備える加湿装置において、
    前記加湿フィルタを反転可能に回転させる駆動機と、
    前記加湿フィルタの回転方向を反復的に反転させるように前記駆動機を制御する制御部と
    を備えること
    を特徴とする加湿装置。
  2. 前記駆動機はステッピングモータを有し、
    前記制御部は前記ステッピングモータの回転方向を反復的に反転させるように構成されていること
    を特徴とする請求項1に記載の加湿装置。
  3. 前記加湿フィルタは、前記外周部に前記水槽内の水を吸収する吸水部及び吸収しない非吸水部を有し、
    前記加湿フィルタの重心は、該加湿フィルタの回転中心より前記非吸水部側にあること
    を特徴とする請求項1又は請求項2に記載の加湿装置。
  4. 前記外周部に突設された係止部と、
    該係止部の回転域に設けられ、前記係止部との係止によって、前記非吸水部が前記水槽内で浸水する位置で、前記加湿フィルタの回転を制止させる被係止部と
    を備えること
    を特徴とする請求項3に記載の加湿装置。
  5. 請求項1から請求項4のいずれか1つに記載の加湿装置と、
    吸込口及び吹出口を有し、前記加湿装置を収容してあるハウジングと、
    前記加湿フィルタの盤面に風を送る送風機と、
    該送風機が前記吸込口から吸込む空気を通過させて浄化する浄化フィルタと
    を備えること
    を特徴とする空気清浄機。
  6. 前記加湿フィルタは前記ハウジングからの着脱を可能に配されていること
    を特徴とする請求項5に記載の空気清浄機。
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