JP2012004736A - 無線中継装置、無線中継方法及びプログラム - Google Patents

無線中継装置、無線中継方法及びプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】屋内レピータシステムにおける子機の台数が増加した場合に、簡易な構成で中継機が送出する上りノイズ信号のレベルを低減すること。
【解決手段】無線中継装置は、移動機と通信する複数の子機と、複数の子機と基地局とを中継する中継機とを備え、中継機は、複数の子機のそれぞれから通知された上りゲインに基づいて、複数の子機と中継機とを含む装置全体の上りゲインが所定の値以下となるように、複数の子機のそれぞれの上りゲインを制御する。
【選択図】図1

Description

本発明は、無線中継装置、無線中継方法及びプログラムに関し、特に、CDMA、W−CDMAシステムにおける屋内レピータシステムにおける無線中継装置、並びに、屋内レピータシステムにおいて上り干渉を抑制する無線中継方法及びプログラムに関する。
屋内レピータシステムによると、基地局を増設するよりも安価なコストで、携帯電話システムにおける不感地帯をエリア化することができる。したがって、近年、屋内レピータシステムに対する需要が高まってきている。
大規模なビルにおける屋内レピータシステムは、100台以上の子機を含む場合もある。しかし、子機の台数が増えるにしたがって、上りノイズ信号のレベルが増加し、中継機のRF信号をアンテナで送信することができない場合が生じている。このような場合には、光ケーブル接続に基づく専用の基地局を設置する必要がある。
電波不感地帯に設置される移動通信システムの中継器において、基地局と通信する親局および電波不感地帯内に配設される子局との間の信号レベルの常時監視および調整を親局から遠隔監視/制御を可能とし、良好なCNRを確保すると共に、調整が容易な移動通信システムの中継器が、特許文献1に記載されている。
また、無線基地局装置と移動機との間に設けられ、ブースタとして機能する無線中継装置において、送信雑音を抑える技術が、特許文献2に記載されている。
特開2003−169016号公報 特開2007−251789号公報
以下の分析は、本発明者によってなされたものである。
屋内レピータシステムにおいて、子機を多数設置してエリアをカバーするとともに、子機の上り信号を多重した場合には、ノイズ成分も多重された状態で中継機から無線送信される。したがって、基地局エリア内の干渉波レベルが増大し、エリア全体の上り無線信号の品質が低下する。
例えば、256台の子機を収容する屋内レピータシステムにおいて、すべての子機の上り雑音レベルを合成して中継した場合には、上り雑音レベルは1台の子機の場合と比較して24dB増加する。このような雑音レベルは、携帯電話システムにおける基地局が許容し得る上り雑音信号レベルを上回る。
この問題を解決するには、例えば、屋内エリア専用の基地局セルを設置して、中継局との間を光ケーブル又は同軸ケーブルで直接接続して、屋内エリア専用の構成を設ける方法が考えられる。しかし、この方法によると、通信事業者において、基地局を設置し、ケーブルを敷設するための初期コスト、及びケーブル維持のための運用コストが必要とされる。
そこで、屋内レピータシステムにおける子機の台数が増加した場合に、簡易な構成で中継機が送出する上りノイズ信号のレベルを低減することが課題となる。本発明の目的は、かかる課題を解決する無線中継装置、無線中継方法及びプログラムを提供することにある。
本発明の第1の視点に係る無線中継装置は、
移動機と通信する複数の子機と、
前記複数の子機と基地局とを中継する中継機とを備え、
前記中継機は、前記複数の子機のそれぞれから通知された上りゲインに基づいて、前記複数の子機と前記中継機とを含む装置全体の上りゲインが所定の値以下となるように、前記複数の子機のそれぞれの上りゲインを制御する。
本発明の第2の視点に係る無線中継方法は、
移動機と通信する複数の子機と基地局との間における通信を中継機により中継する工程と、
前記複数の子機のそれぞれから通知された上りゲインに基づいて、前記複数の子機と前記中継機とを含む無線中継装置全体の上りゲインが所定の値以下となるように、前記複数の子機のそれぞれの上りゲインを前記中継機により制御する工程と、を含む。
本発明の第3の視点に係るプログラムは、
移動機と通信する複数の子機と基地局との間における通信を中継する処理と、
前記複数の子機のそれぞれから通知された上りゲインに基づいて、前記複数の子機と中継機とを含む無線中継装置全体の上りゲインが所定の値以下となるように、前記複数の子機のそれぞれの上りゲインを制御する処理とを、該中継機に設けられたコンピュータに実行させる。
本発明に係る無線中継装置、無線中継方法及びプログラムによると、屋内レピータシステムにおける子機の台数が増加した場合に、簡易な構成で上りノイズ信号のレベルを低減することができる。
本発明の第1の実施形態に係る無線中継装置の構成を示すブロック図である。 本発明の第2の実施形態に係る無線中継方法について説明するための図である。 本発明の第3の実施形態に係る無線中継装置の構成を示すブロック図である。 本発明の第3の実施形態に係る無線中継装置の動作を示すシーケンス図である。 本発明の第3の実施形態に係る無線中継装置における子機の動作について説明するための図である。 本発明の第3の実施形態に係る無線中継装置における子機の動作について説明するための図である。 本発明の第3の実施形態に係る無線中継装置における中継機の動作を示すフローチャートである。
第1の展開形態によると、上記第1の視点に係る無線中継装置が提供される。
第2の展開形態によると、中継機は、複数の子機のそれぞれから通知された上りゲインに基づいて、複数の子機と中継機とを含む装置全体の上りゲインが所定の値以下となるように、自身の上りゲインを制御する、無線中継装置が提供される。
第3の展開形態によると、中継機は、複数の子機の上りゲインを一律に制御する、無線中継装置が提供される。
第4の展開形態によると、中継機は、複数の子機のうちの、移動機との通信量が相対的に多い子機の上りゲインが相対的に大きくなるように制御する、無線中継装置が提供される。
第5の展開形態によると、複数の子機は、それぞれ、上りゲインを変更した場合に、中継機に変更後の上りゲインを通知する、無線中継装置が提供される。
第6の展開形態によると、複数の子機は、それぞれ、所定の周期で中継機に上りゲインを通知する、無線中継装置が提供される。
第7の展開形態によると、複数の子機は、それぞれ、パワーランピング制御方式又はクローズドループ制御方式を用いて、上り/下りゲインをダイナミックに最適化する、無線中継装置が提供される。
第8の展開形態によると、上記第1乃至第7のいずれかの展開形態の無線中継装置を備えている屋内リピータシステムが提供される。
第9の展開形態によると、上記第2の視点に係る無線中継方法が提供される。
第10の展開形態によると、上記第3の視点に係るプログラムが提供される。
本発明に係る無線中継装置、無線中継方法及びプログラムによると、携帯電話ネットワークで用いられる屋内レピータシステムにおいて、大規模ビル等で子機を多数設置しエリアをカバーする場合に、子機の上り受信信号を中継機にて多重して送信する際、子機の上りゲインをオフ又は必要最小限に抑えることができる。これにより、多重後に中継機が送信する上り信号のノイズレベルを低減させることができる。
(実施形態1)
本発明の第1の実施形態に係る無線中継装置について、図面を参照して説明する。
図1は、本実施形態に係る無線中継装置の構成を示すブロック図である。図1を参照すると、無線中継装置は、移動機10と通信する複数の子機20a、20b、…、20nと、複数の子機20a、20b、…、20nと基地局40とを中継する中継機30とを備えている。
中継機30は、複数の子機20a、20b、…、20nのそれぞれから通知された上りゲインに基づいて、複数の子機20a、20b、…、20nと中継機30とを含む装置全体の上りゲインが所定の値以下となるように、複数の子機20a、20b、…、20nのそれぞれの上りゲインを制御する。
また、中継機30は、複数の子機20a、20b、…、20nのそれぞれから通知された上りゲインに基づいて、複数の子機20a、20b、…、20nと中継機30とを含む装置全体の上りゲインが所定の値以下となるように、自身の上りゲインをも制御するようにしてもよい。
さらに、中継機30は、複数の子機20a、20b、…、20nの上りゲインを一律に制御するようにしてもよい。一方、中継機30は、複数の子機20a、20b、…、20nのうちの、移動機10との通信量が相対的に多い子機の上りゲインが相対的に大きくなるように制御するようにしてもよい。
複数の子機20a、20b、…、20nは、それぞれ、上りゲインを変更した場合に、中継機30に変更後の上りゲインを通知するようにしてもよい。また、複数の子機20a、20b、…、20nは、それぞれ、所定の周期で中継機30に上りゲインを通知するようにしてもよい。
複数の子機20a、20b、…、20nは、それぞれ、パワーランピング制御方式に基づいて送信電力を制御するようにしてもよい。一方、複数の子機20a、20b、…、20nは、それぞれ、クローズドループ制御方式に基づいて送信電力を制御するようにしてもよい。
なお、無線中継装置は、複数の子機20a、20b、…、20nと中継機30とを中継するハブ(非図示)をさらに備えていてもよい。
また、上記の無線中継装置を屋内リピータシステムに設けるようにしてもよい。
本実施形態に係る無線中継装置によると、携帯電話ネットワークで用いられる屋内レピータシステムにおいて、大規模ビル等で子機を多数設置しエリアをカバーする場合に、子機の上り受信信号を中継機にて多重して送信する際、子機の上りゲインをオフ又は必要最小限に抑えることができる。これにより、多重後に中継機が送信する上り信号のノイズレベルを低減させることができる。
(実施形態2)
本発明の第2の実施形態に係る無線中継装置について、図面を参照して説明する。
本実施形態では、子機の上り信号のゲインを、在圏する移動機の通信状況に応じてオフ又は必要最小限に抑える。これにより、屋内レピータシステムとして子機全体の上り信号のノイズ成分を所定のレベル以下に低減させ、基地局への干渉を軽減する。
第1の機能として、屋内レピータシステムを構成する子機の上りゲイン値を必要最小限に抑える機能を設ける。第2の機能として、中継機が子機全体の上りゲイン値を集計し、所定の値以下となるように、子機の上りゲイン制御の判定閾値を更新する機能を設ける。
一般に、屋内レピータシステムでは、子機1台のサービスエリアは10〜100メートル程度と非常に狭く、在圏する移動機がいないか、又は通話状態でない子機が多く含まれる。すなわち、すべての子機の上りRF信号に、移動機の有意な信号が含まれているわけではない。しかし、すべての子機の上りRF信号を合成すると、その分ノイズ成分も合成されて基地局への干渉波となり、エリア品質の低下を招く。
そこで、上りRF受信レベル等から有意な信号を含んだ子機からの上りRF信号のみを中継する方式が考えられる。しかし、上りRF信号に有意な信号を含んだ子機は、システム内のトラヒック状態により時間的に変動するため、一律に定義することは困難である。
そこで、上述の2つの機能により、対象子機の選択をダイナミック(動的)に制御するとともに、移動機と基地局間の送信電力制御機能を利用し、あたかも伝搬ロスが大きな環境下にいるように見せかけることで、屋内レピータシステムの上りゲイン量を極力小さくする。
送信電力の制御方式として、主に2つの制御方式が知られている。第1の制御方式は、共通チャネル(PRACH:Physical Random Access Channel)のプリアンブル信号を伝達するため、基地局からの受信信号を検出するまで、間欠的に再送を繰り返しながら徐々に送信電力を上げていくパワーランピング(power ramping)制御方式である。
第2の制御方式は、個別チャネル(DPCH:Dedicated Physical Channel)を伝達するため、基地局での受信SIR(Signal to Interference Ratio)が適正値となるように、基地局の指示信号を受信して送信電力を制御するクローズドループ(closed loop)制御方式である。
これらのいずれの制御方式においても、基地局−移動機間の伝搬ロス量に応じたダイナミックレンジの範囲内で制御を行うので、レピータの上りゲインを調整し、伝搬ロス量を大きく見せかけることができる。なお、移動機の送信電力が増大することにより、バッテリーの消耗が早くなるため、過度な調整を防ぐことが好ましい。
屋内レピータシステム全体で考えると、前述のように、システム内のトラヒック状態は時間的に変動し、上りRF信号を中継すべき子機の数が一時的に増大することもあり得る。そこで、本実施形態では、子機の上りゲイン値を極力小さくし、上りRF信号のノイズ成分を増加させることなく、合成する子機の台数を一時的に増やすようなダイナミックな制御機能を設ける。
図2は、本実施形態に係る無線中継方法について説明するための図である。図2を参照して、具体例について説明する。図2(a)を参照すると、無線中継装置(例えば、屋内リピータシステム)は、子機20、中継機30を備えている。無線中継装置は、移動機10と基地局40との間の無線通信を中継する。子機20の台数は、一例として、n台とする。
ここで、移動機10の送信電力をT1u、子機20の受信電力をR1u、中継機30の送信電力をT2u、基地局40の受信電力をR2uとする。また、移動機10と子機20との間の伝搬ロスをL1、子機20と中継機30との間の伝搬ロスをL2、中継機30と基地局40との間の伝搬ロスをL3とする。さらに、子機20でのゲインをGs、中継機30のゲインをGdとする。
図2(a)は、通常の屋内レピータシステムにおける上りRF信号の送受信レベルの遷移を示す(ケース1)。移動機10は、基地局40との間の伝搬ロスに応じて可能な範囲で送信レベルT1uを制御する。屋内レピータシステムの全体ゲインGは、子機20のn台分の信号が合成されるため、ノイズ成分もn台分合成される。
一方、図2(b)は、子機20のゲインをGs−aに下げ、中継機30のゲインをGd−bに下げ、子機20の送信電力を引き上げた場合を示す(ケース2)。このとき、屋内レピータシステム全体のゲインGを一定に保ちつつ、中継する子機20の台数をn1台だけ増やすことができる。
一例として、子機20のゲインを3dB(2分の1)低下させ(a=Gs/2)、中継機30のゲインを不変とし(b=0)、子機20と中継機30との間のロスL2はゼロとし、当初の子機20の中継台数nを16台とする。このとき、図2(b)における子機中継追加台数n1は16台となる。したがって、子機の台数を2倍にすることができる。
このように、本実施形態では、通常ケース1(図2(a))で運用中の屋内レピータシステムにおいて、一時的なトラヒックの増大により上りRF信号を中継する子機20の台数を増加したい場合に、ケース2(図2(b))のように子機20のゲインGs及び/又は中継機30のゲインGdを下げることで、屋内レピータシステム全体のゲインGを一定に保ちつつ、対応することができる。
(実施形態3)
本発明の第3の実施形態に係る無線中継装置について、図面を参照して説明する。図3は、本実施形態に係る無線中継装置の構成を一例として示すブロック図である。図3は、一例として屋内レピータシステムにおける無線中継装置を示す。
図3を参照すると、無線中継装置は、中継機30、ハブ50a、50b、…50m、及び、子機20a、20b、…、20nを有する。無線中継装置は、基地局40と移動機10との間における上り/下りRF信号を中継する。
中継機30又はそのアンテナは、ビルの外に設置される。中継機30は、基地局40との間で上り/下りRF信号の送受信を行う。
ハブ50a、50b、…50mは、中継機30との間に、1台又は複数台設置され、中継機30と1台又は複数台の子機20a、20b、…、20nとの間における上り/下りRF信号及び制御信号の中継配信を、光又は電気の有線ケーブルを経由して行う。
なお、ハブ50a、50b、…、50mは、無線中継機装置における必須の構成ではない。ハブ50a、50b、…、50mは、中継機30の機能の一部として含まれていてもよい。また、ハブ50a、50b、…、50mに子機としての機能を付加して、子機の一部として扱うようにしてもよい。
子機20a、20b、…、20nは、ハブ50a、50b、…、50mのそれぞれに対して、1台又は複数台設置され、移動機10との間で上り/下りRF信号の送受信を行う。
ここでは、有線ケーブルにおける信号伝送方式については、特に限定しない。また、上り/下りRF信号は、アナログ信号として伝送してもよいし、デジタル変換された信号で伝送してもよい。
図4は、中継機30と子機20a、20b、…、20nとの間における上りゲイン制御シーケンスを一例として示す。なお、ハブ50a、50b、…、50mは、有線ケーブル上の上り/下りRF信号及び制御信号を中継するにすぎないことから、その動作の説明を省略する。
図4を参照すると、子機20a、20b、…、20nは、上りRF信号を受信して増幅する際のゲイン値をリアルタイムに制御している。子機20a、20b、…、20nは、そのゲイン値を制御信号で中継機30に報告する。ここで、ゲイン値の変化をトリガとして報告する方式を採用してもよいし、変化の有無に依らず周期的に報告する方式を採用してもよい。
中継機30は、図7を参照して後述するように、すべての子機20a、20b、…、20nから報告された上りゲイン値に基づいて、各子機に対する適正なゲイン値を算出し、制御信号で各子機に指示する。
図5は、子機20における上りゲイン制御を一例として示す。子機20は、PRACH(Physical Random Access Channel)プリアンブル信号がランピングにより徐々に高出力になり、受信レベルがON検出閾値レベルを超えた時点でON状態と判断する。また、子機20は、その後のPRACHメッセージ信号を中継した後、受信レベルがOFF検出閾値レベルを下回った時点で信号中継をOFFする。なお、PRACHプリアンブル直後の受信レベル低下時においては、その後、PRACHメッセージ信号を受信することが想定されることから、子機20は、受信レベルがOFF検出閾値レベル2以下となっても、信号中継をOFFしない。
図6は、子機20における上りゲイン制御の他の例を示す。移動機10の個別チャネル送信が完了後も隣接する子機に在圏する別の移動機の上りRF信号が低いレベルで受信される可能性がある。この場合、OFF検出閾値レベル2を下回らず、信号中継をOFFできない場合が考えられる。そこで、若干レベルの高い、OFF検出閾値レベル1を下回ることで信号中継をOFFする。なお、OFF検出閾値レベル1は、通常の受信レベルとの差異が小さいため、保護段数を設けて、瞬間的なレベル低下による検出では信号中継をOFFしないようにすることが好ましい。
図7は、中継機30における上りゲイン制御動作を一例として示すフローチャートである。中継機30は、子機20a、20b、…、20nからの上りゲイン値報告を受け付けると(ステップS11)、屋内レピータシステム全体の上りゲイン値Gallを更新する(ステップS12)。中継機30は、本来の上りゲイン値Gとすべく、中継機30の上りゲイン値Gd及び子機の上りゲイン値Gsを更新する(ステップS13、S14)。
更新方法として、中継機30の上りゲイン値を低減させる方法、又は、子機20a、20b、…、20nの上りゲイン値を低減し、子機全体の消費電力を低減させる方法を採用することができる。ただし、更新方法は、これらの方法に限定されない。また、子機20a、20b、…、20nの上りRF信号受信レベルの統計的データを集計し、その結果に基づいて、トラヒックの大きな子機に対する上りゲイン値Gsを大きくする方法を採用してもよい。
本実施形態では、子機20a、20b、…、20nの上りRF信号のゲインを、在圏する移動機10の通信状況に応じてオフ又は必要最小限に抑えることで、屋内レピータシステムとして子機全体の上り信号のノイズ成分を所定のレベル以下に低減し、基地局40への干渉波の送信レベルを低減させる。これにより、基地局40の無線回線設計を容易にし、中継機30との間を光又は同軸ケーブルで直接接続して屋内エリア専用のセル構成することなく、アンテナ間での無線通信で屋内レピータシステムを実現することができる。
したがって、本実施形態の無線中継装置によると、屋内レピータシステムにおける子機の台数が増大した場合において、通信事業者は初期コスト及び運用コストを抑制することができる。
なお、上記の特許文献の各開示を、本書に引用をもって繰り込むものとする。本発明の全開示(請求の範囲を含む)の枠内において、さらにその基本的技術思想に基づいて、実施形態の変更・調整が可能である。また、本発明の請求の範囲の枠内において種々の開示要素の多様な組み合わせないし選択が可能である。すなわち、本発明は、請求の範囲を含む全開示、技術的思想にしたがって当業者であればなし得るであろう各種変形、修正を含むことは勿論である。
なお、上記実施形態の一部又は全部は、以下の付記として記載することができるものであるが、これらに限定されるものではない。
(付記1)移動機と通信する複数の子機と、
前記複数の子機と基地局とを中継する中継機とを備え、
前記中継機は、前記複数の子機のそれぞれから通知された上りゲインに基づいて、前記複数の子機と前記中継機とを含む装置全体の上りゲインが所定の値以下となるように、前記複数の子機のそれぞれの上りゲインを制御することを特徴とする無線中継装置。
(付記2)前記中継機は、前記複数の子機のそれぞれから通知された上りゲインに基づいて、前記複数の子機と前記中継機とを含む装置全体の上りゲインが所定の値以下となるように、自身の上りゲインを制御することを特徴とする、付記1に記載の無線中継装置。
(付記3)前記中継機は、前記複数の子機の上りゲインを一律に制御することを特徴とする、付記1又は2に記載の無線中継装置。
(付記4)前記中継機は、前記複数の子機のうちの、移動機との通信量が相対的に多い子機の上りゲインが相対的に大きくなるように制御することを特徴とする、付記1又は2に記載の無線中継装置。
(付記5)前記複数の子機は、それぞれ、上りゲインを変更した場合に、前記中継機に変更後の上りゲインを通知することを特徴とする、付記1乃至4のいずれか一に記載の無線中継装置。
(付記6)前記複数の子機は、それぞれ、所定の周期で前記中継機に上りゲインを通知することを特徴とする、付記1又は4のいずれか一に記載の無線中継装置。
(付記7)前記複数の子機は、それぞれ、パワーランピング制御方式を用いて、上り/下りゲインをダイナミックに最適化することを特徴とする、付記1乃至6のいずれか一に記載の無線中継装置。
(付記8)前記複数の子機は、それぞれ、クローズドループ制御方式を用いて、上り/下りゲインをダイナミックに最適化することを特徴とする、付記1乃至6のいずれか一に記載の無線中継装置。
(付記9)前記複数の子機と前記中継機とを中継するハブをさらに備えていることを特徴とする、付記1乃至8のいずれか一に記載の無線中継装置。
(付記10)付記1乃至9のいずれか一に記載の無線中継装置を備えていることを特徴とする屋内リピータシステム。
(付記11)移動機と通信する複数の子機と基地局との間における通信を中継機により中継する工程と、
前記複数の子機のそれぞれから通知された上りゲインに基づいて、前記複数の子機と前記中継機とを含む無線中継装置全体の上りゲインが所定の値以下となるように、前記複数の子機のそれぞれの上りゲインを前記中継機により制御する工程と、を含むことを特徴とする無線中継方法。
(付記12)前記中継機が、前記複数の子機のそれぞれから通知された上りゲインに基づいて、前記無線中継装置全体の上りゲインが所定の値以下となるように、自身の上りゲインを制御する工程をさらに含むことを特徴とする、付記11に記載の無線中継方法。
(付記13)前記中継機は、前記複数の子機の上りゲインを一律に制御することを特徴とする、付記11又は12に記載の無線中継方法。
(付記14)前記中継機は、前記複数の子機のうちの、移動機との通信量が相対的に多い子機の上りゲインが相対的に大きくなるように制御することを特徴とする、付記11又は12に記載の無線中継方法。
(付記15)移動機と通信する複数の子機と基地局との間における通信を中継する処理と、
前記複数の子機のそれぞれから通知された上りゲインに基づいて、前記複数の子機と中継機とを含む無線中継装置全体の上りゲインが所定の値以下となるように、前記複数の子機のそれぞれの上りゲインを制御する処理とを、該中継機に設けられたコンピュータに実行させることを特徴とするプログラム。
(付記16)前記複数の子機のそれぞれから通知された上りゲインに基づいて、前記無線中継装置全体の上りゲインが所定の値以下となるように、前記中継機の上りゲインを制御する処理を、さらに前記コンピュータに実行させることを特徴とする、付記15に記載のプログラム。
(付記17)前記複数の子機の上りゲインを一律に制御することを特徴とする、付記15又は16に記載のプログラム。
(付記18)前記複数の子機のうちの、移動機との通信量が相対的に多い子機の上りゲインが相対的に大きくなるように制御することを特徴とする、付記15又は16に記載のプログラム。
10 移動機
20、20a、20b、…、20n 子機
30 中継機
40 基地局
50a、50b、…、50m ハブ

Claims (10)

  1. 移動機と通信する複数の子機と、
    前記複数の子機と基地局とを中継する中継機とを備え、
    前記中継機は、前記複数の子機のそれぞれから通知された上りゲインに基づいて、前記複数の子機と前記中継機とを含む装置全体の上りゲインが所定の値以下となるように、前記複数の子機のそれぞれの上りゲインを制御することを特徴とする無線中継装置。
  2. 前記中継機は、前記複数の子機のそれぞれから通知された上りゲインに基づいて、前記複数の子機と前記中継機とを含む装置全体の上りゲインが所定の値以下となるように、自身の上りゲインを制御することを特徴とする、請求項1に記載の無線中継装置。
  3. 前記中継機は、前記複数の子機の上りゲインを一律に制御することを特徴とする、請求項1又は2に記載の無線中継装置。
  4. 前記中継機は、前記複数の子機のうちの、移動機との通信量が相対的に多い子機の上りゲインが相対的に大きくなるように制御することを特徴とする、請求項1又は2に記載の無線中継装置。
  5. 前記複数の子機は、それぞれ、上りゲインを変更した場合に、前記中継機に変更後の上りゲインを通知することを特徴とする、請求項1乃至4のいずれか1項に記載の無線中継装置。
  6. 前記複数の子機は、それぞれ、所定の周期で前記中継機に上りゲインを通知することを特徴とする、請求項1又は4のいずれか1項に記載の無線中継装置。
  7. 前記複数の子機は、それぞれ、パワーランピング制御方式又はクローズドループ制御方式を用いて、上り/下りゲインをダイナミックに最適化することを特徴とする、請求項1乃至6のいずれか1項に記載の無線中継装置。
  8. 請求項1乃至7のいずれか1項に記載の無線中継装置を備えていることを特徴とする屋内リピータシステム。
  9. 移動機と通信する複数の子機と基地局との間における通信を中継機により中継する工程と、
    前記複数の子機のそれぞれから通知された上りゲインに基づいて、前記複数の子機と前記中継機とを含む無線中継装置全体の上りゲインが所定の値以下となるように、前記複数の子機のそれぞれの上りゲインを前記中継機により制御する工程と、を含むことを特徴とする無線中継方法。
  10. 移動機と通信する複数の子機と基地局との間における通信を中継する処理と、
    前記複数の子機のそれぞれから通知された上りゲインに基づいて、前記複数の子機と中継機とを含む無線中継装置全体の上りゲインが所定の値以下となるように、前記複数の子機のそれぞれの上りゲインを制御する処理とを、該中継機に設けられたコンピュータに実行させることを特徴とするプログラム。
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