JP2012004654A - 映像表示装置及びその表示制御方法 - Google Patents

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高明 野口
Mitsuru Hashimoto
充 橋本
Tomoaki Takeda
倫明 武田
Hitoshi Yoneda
仁 米田
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Abstract

【課題】映像コンテンツを3次元表示するに際し、緊急放送がなされたとき緊急放送の映像を視聴者に視認させ易くすることが可能な映像表示装置を提供する。
【解決手段】映像表示装置1は、映像信号を含む放送信号を受信する放送受信部13と、放送受信部13で受信した放送信号から緊急放送の映像を検出する緊急放送検出部15と、3次元表示させる映像のうち緊急放送検出部15で検出された緊急放送の映像とその緊急放送の映像以外の映像とについて、奥行き方向の表示位置の位置関係を変える制御を行う位置変更制御部16とを備える。位置変更制御部16は、その緊急放送の映像のみの奥行き方向の表示位置を所定量だけ視聴者側にずらす制御、若しくは緊急放送の映像の奥行き方向の表示位置を緊急放送の映像以外の映像より視聴者側になるようにずらす制御を行ってもよい。
【選択図】図1

Description

本発明は、視聴者に3次元的に映像を視認させることが可能な映像表示装置、及びその表示制御方法に関する。
従来から、裸眼により3次元表示を視認させる映像表示装置が提案されている。この映像表示装置では、例えばパララックスバリアやレンチキュラーレンズを利用して右目と左目とで異なる映像を見せる構成を採用することで、視聴者に裸眼で3次元映像(立体映像)を視認させている。
また、専用メガネを用いて3次元表示を視認させる映像表示装置も提案されている。この映像表示装置では、時分割方式で右目用映像と左目用映像とを交互に出力する構成を採用し、その切り替えタイミングに同期した切り替えが可能なシャッターをもつ専用メガネを用いることで、視聴者に専用メガネを介して3次元映像を視認させている。
例えば、特許文献1に記載の装置は、ブラウン管ディスプレイは2画面分以上のメモリを有しており、制御器によりブラウン管ディスプレイに1フレーム毎に異なる2枚の画面を交互に表示し、それと同時に眼鏡の電磁シャッターを左右の眼鏡のいずれかが交互に開放している。従って、画像メモリに、視差を有する2個の画像データが入れられていれば、ブラウン管ディスプレイ装置を使用する観測者は、眼鏡を通して、左右の目から交互に視差を有する別々の画像を見ることになり、目の残像作用により立体感を得ることができる。
この立体感は、図5に示す平行法や図6に示す交差法の原理をシャッター式メガネによって実現している。図5は視差による立体視(平行法)の原理を示す図、図6は視差による立体視(交差法)の原理を示す図である。
図5において、メガネの左目が開放されている状態で表示オブジェクト102を、メガネの右目が開放されている状態で表示オブジェクト202を、それぞれ知覚すると、平行法により、実際にはディスプレイの位置よりも奥にあるように表示オブジェクト402が視認される。また、図6において、同様にメガネの右目が開放されている状態で表示オブジェクト202を、メガネの左目が開放されている状態で表示オブジェクト102を、それぞれ知覚すると、交差法により、実際にはディスプレイの位置よりも手前にあるように表示オブジェクト402が視認される。このようにして、各オブジェクトがそれぞれ異なる高度(高度差)を持つことで、画面全体に立体感があるように視認される。
平行法及び交差法を使った視差を原理とする3次元表示データでは、映像内の表示オブジェクトがディスプレイ面より手前方向又は奥行き方向(z方向)に表示しようとした場合、右目用映像と左目用映像では、この物体の表示位置が、2次元表示した場合の水平位置Xに比べて、それぞれx方向にX+α、X−αだけ移動した位置に表示される。このαの値が大きいほど視差が大きくなり、この物体がより手前方向に視認される。なお、便宜上ディスプレイ面上に表示される物体が、奥行き方向にちょうどディスプレイ面上に視認される時の視差をゼロとして説明している。なお、ここではディスプレイに対して、水平方向をx方向、垂直方向をy方向、3次元に視認された場合の奥行き方向をz方向としている。また、特許文献1に記載の装置ではディスプレイにブラウン管ディスプレイを用い、シャッター式メガネに電磁シャッター眼鏡を用いているが、ディスプレイやメガネは、例えばそれぞれ液晶ディスプレイや液晶シャッターメガネでも同様の効果が得られる。
特開昭60−223282号公報
しかしながら、特許文献1に記載の装置では、放送コンテンツに応じた3次元表示を行えるものの、緊急地震速報などの緊急放送があった場合にその緊急放送の映像をそのまま他の映像に重畳して表示すると、緊急放送の映像が視聴者から認識されない若しくは認識され難い状況が発生する。
本発明は、上述のような実状に鑑みてなされたものであり、その目的は、映像コンテンツを3次元表示するに際し、緊急放送がなされたとき緊急放送の映像を視聴者に視認させ易くすることが可能な映像表示装置を提供することにある。
上述した課題を解決するために、本発明の第1の技術手段は、平行法又は交差法による視差を原理とし、左目用映像と右目用映像を同一面に重ねて又は交互に表示することにより、視聴者に3次元的に映像を視認させることが可能な映像表示装置において、映像信号を含む放送信号を受信する放送受信部と、該放送受信部で受信した放送信号から緊急放送の映像を検出する緊急放送検出部と、3次元表示させる映像のうち前記緊急放送検出部で検出された緊急放送の映像と該緊急放送の映像以外の映像とについて、奥行き方向の表示位置の位置関係を変える制御を行う位置変更制御部とを備え、該位置変更制御部は、前記緊急放送の映像のみの奥行き方向の表示位置を所定量だけ視聴者側にずらす制御、若しくは前記緊急放送の映像の奥行き方向の表示位置を前記緊急放送の映像以外の映像より視聴者側になるようにずらす制御を行うことを特徴としたものである。
第2の技術手段は、第1の技術手段において、前記緊急放送以外の映像は、前記放送受信部で受信した映像信号に含まれる映像、若しくは、前記映像表示装置の内部又は外部に記録された3次元表示用の映像コンテンツに含まれる映像であることを特徴としたものである。
第3の技術手段は、第1又は第2の技術手段において、専用メガネを用いて左目用映像と右目用映像を分離する方式により、3次元表示を行うことを特徴としたものである。
第4の技術手段は、平行法又は交差法による視差を原理とし、左目用映像と右目用映像を同一面に重ねて又は交互に表示することにより、視聴者に3次元的に映像を視認させることが可能な映像表示装置における表示制御方法であって、放送受信部が、映像信号を含む放送信号を受信する受信ステップと、緊急放送検出部が、前記受信ステップで受信した放送信号から緊急放送の映像を検出する検出ステップと、位置変更制御部が、3次元表示させる映像のうち前記検出ステップで検出された緊急放送の映像と該緊急放送の映像以外の映像とについて、奥行き方向の表示位置の位置関係を変える制御を行う制御ステップとを有し、該制御ステップは、前記緊急放送の映像のみの奥行き方向の表示位置を所定量だけ視聴者側にずらす制御、若しくは前記緊急放送の映像の奥行き方向の表示位置を前記緊急放送の映像以外の映像より視聴者側になるようにずらす制御を行うことを特徴としたものである。
本発明によれば、映像表示装置において、映像コンテンツを3次元表示するに際し、緊急放送がなされたとき緊急放送の映像を視聴者に視認させ易くすることが可能になる。
本発明の一実施形態に係る映像表示装置の一構成例を示すブロック図である。 図1の映像表示装置における3次元表示処理の一例を模式的に示す図である。 従来の映像表示装置における、緊急放送の映像を受信したときの表示処理の一例を模式的に示す図である。 図1の映像表示装置における、3次元の緊急放送の映像を受信したときの表示処理の一例を模式的に示す図である。 視差による立体視(平行法)の原理を示す図である。 視差による立体視(交差法)の原理を示す図である。
本発明に係る映像表示装置は、平行法又は交差法による視差を原理とし、左目用映像と右目用映像を同一面に重ねて又は交互に表示することにより、視聴者に3次元的に(立体的に)映像を視認させることが可能な装置である。以下、本発明に係る映像表示装置として液晶パネルを備えた液晶表示装置を例に挙げて説明するが、液晶パネルの代わりに、有機EL(Electroluminescence)やプラズマディスプレイなど他の表示方式の表示パネルを採用してもよい。また、本発明に係る映像表示装置は、3次元表示の制御を行い易くするためフラットディスプレイであることが好ましい。
図1は、本発明の一実施形態に係る映像表示装置の一構成例を示すブロック図である。図1で例示する映像表示装置1は、液晶パネル10、映像表示装置1の全体を制御する主制御部11、ユーザからの操作を受け付けて主制御部11に伝える操作部12、放送信号を受信する放送受信部13などを備える。ここで、放送信号には少なくとも映像信号が含まれていればよいが、一般的には音声信号も含まれる。
また、映像表示装置1は、3D/2D切替部14、2D表示制御部17、及び3D表示制御部18を備える。主制御部11は、操作部12から受けた切替操作や、放送受信部13で放送信号が2次元用なのか3次元用なのかを判別可能に構成しておき放送受信部13から受けたその判別結果などに基づき、3次元表示と2次元表示とを切り替える制御を3D/2D切替部14に対して実行する。3D/2D切替部14はその制御に従い、3D表示制御部18と2D表示制御部17との間で使用する表示制御部を切り替える。
2D表示制御部17は、入力された映像データ(2次元表示用映像コンテンツ)を液晶パネル10で2次元表示する制御を行う。2D表示制御部17には、次の2次元変換部を備え、3次元表示用映像コンテンツであっても2次元表示できるように映像表示装置1を構成することが好ましい。この2次元変換部は、深度情報が付加されている場合にそれを無視したり、左右の映像がある場合に一方の映像を無視するなどにより、3次元表示用映像コンテンツを2次元表示用映像コンテンツに変換する。なお、3D/2D切替部14及び2D表示制御部17を備え、2次元表示も可能な例を挙げているが、本発明に係る映像表示装置は3次元表示専用の装置として構成してもよい。
3D表示制御部18は、入力された映像データ(3次元表示用映像コンテンツ)を液晶パネル10で3次元表示する制御を行う。3D表示制御部18には、次の3次元変換部を備え、2次元表示用映像コンテンツであっても3次元表示できるように映像表示装置1を構成することが好ましい。この3次元変換部は、通常の2次元表示用映像コンテンツを3次元表示用映像コンテンツに変換する。この変換は、例えば入力された映像コンテンツの一部の領域が2次元表示用で他の領域が3次元表示用であれば、単に2次元表示用の領域については単純に深度ゼロとすれば済む。なお、後述するように、2次元表示用の領域が緊急放送の映像を示す領域であった場合には深度の値を浅くすれば(視聴者側にすれば)よい。一方、映像表示装置1は、入力された映像コンテンツの全てが2次元表示用映像コンテンツであった場合に対応不可なように構成してもよいが、例えば映像からオブジェクトを抽出するなどしてオブジェクトのサイズが大きい程、深度を浅くするなど、深度情報を与えるなどにより、対応可能に構成できる。
本発明の主たる特徴として、映像表示装置1は、緊急放送検出部15及び位置変更制御部16を備える。緊急放送検出部15は、放送受信部13で受信した放送信号から緊急放送の映像を検出する。検出対象となる緊急放送の映像としては、通常の放送コンテンツに緊急で割り込ませる情報を示す映像を指し、例えば、緊急地震速報、津波警報、気象警報、気象注意報等の緊急警報や通常の地震速報など、緊急事象を文字で表記した字幕の映像であったり、例えば緊急事象の発生位置を視認させるための地図画像と共に緊急事象を文字で表記した字幕とでなる映像であったりする。
検出の手法としては、緊急放送の映像が、他の映像中に埋め込まれた形の映像スーパーであった場合には、放送コンテンツの映像から所定のキーワードの文字を認識して緊急放送の映像として検出してもよいし、さらに加えてその文字近隣で且つその文字と同じ奥行きの映像も緊急放送の映像として検出してもよい。上記所定のキーワードとしては、例えば「速報」、「地震」、「警報」などが挙げられる。また、緊急地震速報などの緊急放送の映像が、番組の映像コンテンツを示す映像データとは別に、字幕スーパー用のデータ及びグラフィックで送信された映像であった場合には、このような字幕スーパー用のデータ及びグラフィックを示す識別子(緊急警報放送識別子)を検出すること、若しくはそのデータ内の上記所定のキーワードを検出するなどにより、放送波から緊急放送の映像を検出することができる。緊急放送検出部15は、映像スーパーと字幕スーパーのいずれも検出可能なように構成しておくことが好ましいが、一方のみに対応した構成であってもよい。
位置変更制御部16は、3次元表示させる映像のうち緊急放送検出部15で検出された緊急放送の映像とその緊急放送の映像以外の映像とについて、奥行き方向の表示位置の位置関係を変える制御を行う。すなわち、位置変更制御部16は、緊急放送検出部15で緊急放送の映像が検出されたときに(つまり緊急放送時に)、奥行き方向の表示位置の位置関係を変える制御を行う。
より具体的には位置変更制御部16は、(a)緊急放送の映像のみの奥行き方向の表示位置を所定量だけ視聴者側(画面に垂直方向であって画面から離れる方向)にずらす制御を行う。ずらすことで変更された緊急放送の映像は、緊急放送以外の映像と合成部で合成され、3D表示制御部18に出力され、液晶パネル10で3次元表示される。上記(a)の場合、所定量は映像表示装置1の画面サイズによって決めておいてもよい。また、所定量をずらした結果、規格等で規制された視差の最大値を超えてしまう場合には、その最大値までずらせばよい。
上記(a)の制御の代わりに、位置変更制御部16が、(b)緊急放送の映像の奥行き方向の表示位置を緊急放送の映像以外の映像より視聴者側になるようにずらす制御を行ってもよい。図1では緊急放送の映像に対してのみ位置変更を行うことが示されているが、上記(b)の場合、緊急放送の映像若しくは緊急放送以外の映像のいずれか一方又は双方について、奥行き方向の表示位置を変える。いずれか一方又は双方が変更された映像は、合成部で合成され、3D表示制御部18に出力され、液晶パネル10で3次元表示される。これにより、視聴者は、緊急放送以外の映像に対して緊急放送の映像の表示位置が相対的に前に出た状態で視認できる。すなわち、緊急放送の映像が3次元表示で一番目立つように視聴者から一番手前に表示できる。緊急放送の映像のみの表示位置を変える場合、規格等で規制された視差の最大値となるまで常にずらすようにしてもよい。
このように、上記(a)又は(b)のいずれかの制御を実行することで、緊急放送の映像の他の映像に対する位置関係を、緊急放送の映像が通常の表示位置より視聴者の手前方向に表示させるように変えて、これにより3次元表示空間内で視聴者に認識され易くすることができる。また、位置変更制御部16を、上記(a),(b)の双方の制御を実行可能なように構成しておき、いずれの制御を実行するかは操作部12によるユーザ設定によって決めるようにしてもよい。
以下、具体例を挙げながら、上記(a)の処理について説明する。図2は、図1の映像表示装置における3次元表示処理の一例を模式的に示す図である。また、図3は、従来の映像表示装置における、緊急放送の映像を受信したときの表示処理の一例を模式的に示す図で、図4は、図1の映像表示装置における、3次元の緊急放送の映像を受信したときの表示処理の一例を模式的に示す図である。
まず、通常の3次元表示処理について図2を参照して説明する。映像表示装置1は、上述したように平行法及び交差法による視差を原理とした3次元表示可能な表示装置であり、図2に示すように視聴者20が3次元表示専用のアクティブシャッター式メガネ21を装着した状態で映像表示装置1の表示映像を視認する。本例では、3次元表示を行う方式として、左目用映像100と右目用映像200を時間毎に交互に表示するフレームシーケンシャル方式を用い、専用メガネとしてアクティブシャッター式メガネ21を用いた場合の制御方法について説明する。
3次元表示用映像コンテンツは、予め左目用映像100と右目用映像200とを分離した状態、又は図示しない2次元表示用映像コンテンツとその映像の3次元方向の深さを示す深度情報とを分離した状態で、映像表示装置1に対して入力される。例えば左目用映像100の表示フレームの時刻をtとすると、右目用映像200の表示フレームは時刻t+1のフレームとなる。映像表示装置1は、これらの映像を受信し、1フレーム毎に交互に右目用映像と、左目用映像とを映像表示装置1上に出力するとともに、アクティブシャッター式メガネ21に対して、現在、右目用映像200と左目用映像100のいずれかが表示されているかを示す信号を出力し、映像表示装置1が右目用映像200を出力している期間にはアクティブシャッター式メガネ21の右目を開放し、左目を閉じるように制御する。次に、映像表示装置1が左目用映像100を出力している期間にはアクティブシャッター式メガネ21の左目を開放し、右目を閉じるように制御することで3次元表示を実現している。
このような通常の3次元表示処理中に、緊急地震速報などの緊急放送があった場合について、図3及び図4を参照しながら説明する。ここでは、緊急地震速報を告知するなどの字幕スーパーにより緊急放送がなされる場合を例示する。まず、比較のために図3を参照して、緊急放送の字幕スーパーを検出してその字幕スーパーが2次元表示用であった場合の、従来の映像表示装置における表示処理について説明する。
従来の映像表示装置でも、緊急放送があった場合、3次元表示用映像コンテンツの中身に限らず緊急放送の映像を重畳することが可能であるが、2次元表示の時と同じ制御で表示した場合は、視差の無い左目用字幕スーパー101と右目用字幕スーパー201とを重畳することになるため、立体視時のz方向表示位置300で例示するように、奥行き方向(z方向)には視聴位置(観測位置)303とディスプレイ位置305との距離で視認される。この時、重畳された元の3次元表示用映像コンテンツの表示状態によっては、立体視時のx,y方向表示位置400とz方向表示位置300とで例示するように、表示オブジェクト402(302)はディスプレイ位置305よりも手前の結像位置304に視認され、ディスプレイ位置305に表示される字幕スーパー401(301)よりも目立ってしまう。なお、この表示オブジェクトの結像位置304は、図6で説明したように、2次元表示した場合の水平位置Xに比べてそれぞれx方向にX+α、X−αだけ移動した位置に表示される。このαの値が大きいほど視差が大きくなり、この表示オブジェクトがより手前方向に視認される。なお、表示オブジェクトの視差αをマイナス(すなわちα<0)とすることで、奥行き方向にも視認されることになる。
上述のように字幕スーパー401(301)より他の映像である表示オブジェクト402(302)が目立ってしまうため、視聴者20が内容を解釈するまでに時間がかかったり、見逃したりしてしまう可能性が高くなる。
これに対し、本発明に係る映像表示装置1では、放送波による3次元表示用映像コンテンツを映像表示装置1で視聴中に緊急放送検出部15が緊急放送の字幕スーパーを検出したとき、位置変更制御部16が、緊急地震速報などの緊急放送時に重畳される字幕スーパーのデータ及びグラフィックを視差のある3次元映像に変換し、視聴者が速やかに内容を解釈できるように制御する。
実際、放送波を受信可能な映像表示装置1では、緊急地震速報などの緊急放送の映像として、番組の映像コンテンツを示す映像データとは別に、字幕スーパー用のデータ及びグラフィックで送信された映像を受信することもできる。地上デジタル放送などでは同期PES(Packetized Elementary Stream)パケット、非同期PESパケット、データ放送のイベントメッセージ、AC(Auxiliary Channel)による伝送など、種々の方法が検討されているが、そのいずれもが映像データとは分離した情報として、緊急放送の映像を示す情報が伝送される。非同期PESによる文字スーパーやデータ放送のイベントメッセージについては、文字内容や表示位置などは放送局側から制御されるが、受信側で制御することも可能である。ACによる伝送については、受信機側(映像表示装置1側)の仕様によって決まる。いずれの場合においても、OSDデータとして番組等の映像データに重畳されて表示することになるが、表示位置の制御も位置変更制御部16によって可能である。
より具体的に説明すると、図4で例示するように、放送波が3次元表示用映像コンテンツを受信している最中に緊急放送が発生すると、放映中の3次元表示用映像の上に、字幕スーパーのデータ又はグラフィックを左目用映像100と右目用映像200の両方に重畳する。この時、2次元表示時に本来重畳すべき表示位置Xに対して、緊急放送の字幕スーパーのデータ又はグラフィック101,102を、左目用映像100の場合は位置X+βに、右目用映像200の場合は位置X−βにこの字幕データを配置する。ここでβ>αとする。なお、本明細書中では映像表示装置1に対して、水平方向をx方向、垂直方向をy方向、3次元に視認された場合の奥行き方向をz方向としている。
このような制御を行うことで、図6で説明した交差法の原理により、図4の立体視時のx,y方向表示位置400とz方向表示位置300とで例示するように視認される。つまり、字幕スーパー401(301)が結像位置306に視認され、ディスプレイ位置及び表示オブジェクト402(302)の結像位置304より、3次元的に手前方向に視認される。従って、視聴者20が観測位置303にて緊急地震速報を知覚し、その内容を解釈するまでの時間を短縮することができる。特に、緊急地震速報の場合は、わずか1秒でも早く認識する必要性が高いため、本発明は非常に有用である。
また、位置変更制御部16が値β(>α)の視差を与えるように字幕スーパーの映像を変更している例を挙げたが、表示位置を所定量だけ視聴者側にずらす処理自体は既知の技術を採用すればよい。例えば、所定量だけ視聴者側にずらすような値β(>α)を計算し、その値βを用いて位置を変更してもよいし、単に所定量を指定してもよい。また、2次元表示用の映像は深度ゼロであると解釈できるため、緊急放送の字幕スーパーが2次元表示用の映像(深度ゼロ)であるか3次元表示用の映像であるかに拘わらず、位置変更制御部16は位置の変更を制御できる。
また、上記(a)の処理について具体例を挙げて説明したが、上記(b)の処理も、上記(a)のような処理や、緊急放送以外の映像について視差を減らす処理などを併用することで実現できる。上記(b)の処理における奥行き方向の表示位置を変える処理自体も既知の技術を採用すればよい。
また、字幕スーパーにより緊急放送がなされる場合を例示したが、映像スーパーにより緊急放送の映像が番組の映像データに埋め込まれる場合には、上述したように緊急放送検出部15で文字認識等により緊急放送の映像を検出し、検出した文字やそれに伴う地図画像を示す映像(緊急放送の映像)とそれ以外の映像とについて、上記(a)又は(b)の処理を施せばよい。
以上説明したように、映像表示装置1によれば、映像コンテンツを3次元表示するに際し、緊急放送がなされたとき緊急放送の映像を視聴者に視認させ易くすることが可能になる。その結果、視聴者は、3次元表示で放送コンテンツを視聴している際でもいち早く緊急地震速報などの緊急放送を認識できるため、緊急放送の表示を見逃したり或いは緊急放送の内容を認識させるのに時間がかかったりすることもなく、災害発生時の認識の遅れによる被害の拡大を未然に防ぐことができる。
また、緊急放送以外の映像は、放送受信部13で受信した映像信号(放送コンテンツの映像データ)に含まれる映像であることを前提に説明したが、映像表示装置1の内部又は外部に記録された3次元表示用の映像コンテンツに含まれる映像であってもよい。無論、外部に記録されている場合、映像表示装置1からアクセス可能になっているものとする。例えば、緊急放送は、視聴者が3次元表示に対応したBlu−rayディスクなどの記録媒体に記録された3次元表示用映像コンテンツを再生中に受信することもある。受信は、例えば緊急警報放送識別子を検出することでなされ、この識別子により自動的に緊急放送の映像を表示する処理が起動する。
このように蓄積されたコンテンツの映像を再生中に放送局側から緊急放送を受信した場合、記録媒体中の映像コンテンツの再生映像にそのまま緊急放送の内容(字幕映像等)を重畳すると、視聴者から目立たずに見過ごしてしまったり、或いは見づらいために内容が把握できない可能性がある。そこで、映像表示装置1では、緊急放送の映像自体を3次元化し、深度情報をゼロより所定量浅くするか再生中の映像コンテンツのいずれの深度情報より浅くすることにより、緊急放送の映像を目立つ形式で表示させる。これにより、視聴者は緊急放送の内容を見過ごさないようにすることが可能となる。
以上、本発明に係る映像表示装置について、時分割方式を採用してアクティブシャッター方式の専用メガネを用いることを前提に説明したが、平行法及び交差法による視差を原理とした3次元表示が可能であればよく、左目用映像と右目用映像を分離するための他の専用メガネを用いることもできるし、また、パララクスバリア方式やレンチキュラーレンズ方式を利用して裸眼で左目用映像と右目用映像とを分離して立体視させる構成も採用できる。他の専用メガネとしては、偏光フィルタ方式、カラーフィルタ方式などがあり、いずれの方式の専用メガネを採用してもよい。また、裸眼で立体視させる場合、奥行き方向の表示位置の位置関係を変えることは右目用映像と左目用映像を補正すれば実行できる。
以上、本発明に係る映像表示装置について説明したが、本発明はこのような映像表示装置における表示制御方法としての形態も採用できる。この表示制御方法は、平行法又は交差法による視差を原理とし、左目用映像と右目用映像を同一面に重ねて又は交互に表示することにより、視聴者に3次元的に映像を視認させることが可能な映像表示装置における表示制御方法であって、次に説明する受信ステップ、検出ステップ、及び制御ステップを有する。
受信ステップは、放送受信部が、映像信号を含む放送信号を受信するステップである。検出ステップは、緊急放送検出部が、受信ステップで受信した放送信号から緊急放送の映像を検出するステップである。制御ステップは、位置変更制御部が、3次元表示させる映像のうち検出ステップで検出された緊急放送の映像とその緊急放送の映像以外の映像とについて、奥行き方向の表示位置の位置関係を変える制御を行うステップである。そして、この制御ステップは、緊急放送の映像のみの奥行き方向の表示位置を所定量だけ視聴者側にずらす制御、若しくは緊急放送の映像の奥行き方向の表示位置をその緊急放送の映像以外の映像より視聴者側になるようにずらす制御を行う。本発明に係る表示制御方法における他の応用例については、映像表示装置について説明した通りであり、その説明を省略する。
1…映像表示装置、11…主制御部、12…操作部、13…放送受信部、14…3D/2D切替部、15…緊急放送検出部、16…位置変更制御部、17…2D表示制御部、18…3D表示制御部。

Claims (4)

  1. 平行法又は交差法による視差を原理とし、左目用映像と右目用映像を同一面に重ねて又は交互に表示することにより、視聴者に3次元的に映像を視認させることが可能な映像表示装置において、
    映像信号を含む放送信号を受信する放送受信部と、該放送受信部で受信した放送信号から緊急放送の映像を検出する緊急放送検出部と、3次元表示させる映像のうち前記緊急放送検出部で検出された緊急放送の映像と該緊急放送の映像以外の映像とについて、奥行き方向の表示位置の位置関係を変える制御を行う位置変更制御部とを備え、
    該位置変更制御部は、前記緊急放送の映像のみの奥行き方向の表示位置を所定量だけ視聴者側にずらす制御、若しくは前記緊急放送の映像の奥行き方向の表示位置を前記緊急放送の映像以外の映像より視聴者側になるようにずらす制御を行うことを特徴とする映像表示装置。
  2. 請求項1に記載の映像表示装置において、前記緊急放送以外の映像は、前記放送受信部で受信した映像信号に含まれる映像、若しくは、前記映像表示装置の内部又は外部に記録された3次元表示用の映像コンテンツに含まれる映像であることを特徴とする映像表示装置。
  3. 請求項1又は2に記載の映像表示装置において、専用メガネを用いて左目用映像と右目用映像を分離する方式により、3次元表示を行うことを特徴とする映像表示装置。
  4. 平行法又は交差法による視差を原理とし、左目用映像と右目用映像を同一面に重ねて又は交互に表示することにより、視聴者に3次元的に映像を視認させることが可能な映像表示装置における表示制御方法であって、
    放送受信部が、映像信号を含む放送信号を受信する受信ステップと、
    緊急放送検出部が、前記受信ステップで受信した放送信号から緊急放送の映像を検出する検出ステップと、
    位置変更制御部が、3次元表示させる映像のうち前記検出ステップで検出された緊急放送の映像と該緊急放送の映像以外の映像とについて、奥行き方向の表示位置の位置関係を変える制御を行う制御ステップとを有し、
    該制御ステップは、前記緊急放送の映像のみの奥行き方向の表示位置を所定量だけ視聴者側にずらす制御、若しくは前記緊急放送の映像の奥行き方向の表示位置を前記緊急放送の映像以外の映像より視聴者側になるようにずらす制御を行うことを特徴とする表示制御方法。
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