JP2012002955A - 液晶表示装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】液晶表示装置において、低階調表示時における液晶パネルの表示色のブルーシフトを低減させて、より黒に近い色を再現する。
【解決手段】LED駆動回路33は、LED31に流す電流の値を切り換えるためのFET52、53を有する。制御IC51は、駆動信号生成回路34からの信号に基づき、液晶パネルの表示階調の値が所定の値よりも下げられたときに、表示階調の値が所定の値以上である通常時と比べて、LED31に流す電流の値を小さくするように、FET52、53を制御する。これにより、LED31から発せられる光の波長を大きくする(長波長側にシフトさせる)ことができるので、低階調表示時における液晶パネルの表示色のブルーシフト(短波長側へのシフト)を低減させることができる。
【選択図】図3

Description

本発明は、LED(Light Emitting Diode)バックライトを備えた液晶テレビジョン受像機等の液晶表示装置に関する。
近年、画面背面のバックライトを光源にして表示を行う透過型の液晶表示装置において、光源としてLEDバックライトを用いる機種が増加している。LEDバックライトにおいて、LEDを用いて白色光を得る方法としては、赤、緑、青の3種類のLEDを組み合わせて白色光を発生させる方法以外に、青色LED又は近紫外LEDで蛍光体を励起して擬似白色の光を得る方法がある。これらの方法のうち、現在商品化されている液晶表示装置のLEDバックライトでは、青色LEDで黄色蛍光体を励起して擬似白色の光を得る方法が採用されている。また、従来のLEDバックライトは、内包する各LEDの色度を一定に保つために、各LEDに流す電流の値を一定に保持している。
この種の液晶表示装置において、フィールドシーケンシャル駆動方式(複数色の光源を用いて時分割で異なる色画像を順次に高速表示することにより各色を混色してカラー表示を行う方式)で、OCB(Optically Compensated Birefringence)モードを採用したときに、位相差板などの部材の波長分散特性が液晶材料と異なることにより生じる着色の問題を解消するために、色光源の1つの時間開口率と発光輝度とを制御することで、ホワイトバランスを維持しつつ着色を低減するようにしたものが知られている(特許文献1参照)。
また、この種の表示装置において、映像信号における輝度情報に基づいてLEDへの供給電圧を変化させることにより、バックライト光源からの光量を制限するようにしたものが知られている(例えば、特許文献2参照)。さらにまた、映像信号に基づき高階調領域と低階調領域との割合を判定する処理を行い、判定結果に基づき画面全体の輝度を落とすようにした表示装置が知られている(特許文献3参照)。また、液晶素子と導光板との間に、導光板から出射した光の特定の波長成分を除去又は透過させるスペクトル選択手段を備えた液晶表示装置が知られている(特許文献4参照)。
次に、図5を参照して、液晶表示装置の液晶パネルにおける画像表示と表示階調の変更の仕組みについて説明する。液晶パネル120は、LEDバックライトから出射された光のうち、特定の方向の振幅成分を持つ光のみを透過させることにより、直線偏光の入射光を生じさせる入射側偏光板141と、入射側偏光板141を介して入射した直線偏光の偏光状態を変化させる液晶層142と、液晶層142を透過した透過光のうち、特定の方向(一般には上記入射側偏光板141を透過した直線偏光の振幅方向と直交する方向)の振幅成分を持つ光のみを出射する出射側偏光板143とを備えている。また、液晶層142を挟む2枚のガラス基板145、146(カラーフィルタ基板とアレイ基板)には、透明電極147、148が張り合わされている。入射側偏光板141を透過した直線偏光は、液晶層142をその厚み方向に伝搬しながら、液晶分子の持つ屈折率異方性に応じて偏光状態を変化させていく。そして、液晶パネル120は、液晶層142を通過した光のうち、出射側偏光板143が制限する特定方向の偏光成分のみを、表示光として出射する。
また、液晶パネル120の各画素についての表示階調の変更は、以下のようにして行われる。すなわち、液晶パネル120は、各画素に対応する透明電極148に印加する電圧を変化させて、各画素に対応する液晶分子の配向を変化させることにより、液晶パネル120における各画素の光透過率を変更させて、液晶パネル120の各画素の表示階調を変更させる。液晶表示装置は、入力される映像信号に応じて、上記のように液晶パネル120の各画素の表示階調を変更させることにより、映像信号に応じた画像を表示する。
上記従来の液晶パネル120では、理想的には、黒表示時には液晶層142による偏光状態の変化は全くなく、LEDバックライトからの光は、出射側偏光板143で完全に遮断される。ところが、一般に偏光板の偏光度は、短波長領域で低下するため、液晶パネル120における表示色は、黒表示ではブルーシフトしてしまう。より具体的に言うと、現在広く用いられているヨウ素延伸型の出射側偏光板143は、直線偏光との直交時に400nm付近の光を遮蔽しきれないために、黒表示時における表示色は青みを帯びてしまう。
上記の理由から、従来のカラー液晶表示装置において表示階調を下げると、液晶パネル120の表示色は、ブルーシフトしながら黒に近づいていく。この現象を図6に示される色度図で見ると、表示階調が低いとき(低階調表示時)の色再現範囲A2は、表示階調が高いとき(高階調表示時)の色再現範囲A1と比べて、狭くなると共に、青色方向にシフト(ブルーシフト)する。
上記特許文献1に記載の発明は、複数色の光源の1つの時間開口率と発光輝度とを制御することで着色を低減する方式を採用しているため、複数色の光源を用いて時分割で異なる色画像を順次に高速表示するフィールドシーケンシャル駆動方式では、黒表示時におけるブルーシフトの問題を解消することができるかもしれない。しかしながら、単一色のLEDを用いた疑似白色光のLEDバックライトを使用する液晶表示装置や、フィールドシーケンシャル駆動方式を採用しない液晶表示装置には、上記特許文献1に記載の発明を適用することができない。また、引用文献2乃至4に記載の発明では、上記低階調表示時における液晶パネルの表示色のブルーシフトの問題を解決することができない。
特開2007−122018号公報 特開2009−58786号公報 特開2006−317897号公報 特許2006−330220号公報
本発明は、上記課題を解決するものであり、単一色のLEDを用いた疑似白色光のLEDバックライトを使用する液晶表示装置や、フィールドシーケンシャル駆動方式を採用しない液晶表示装置でも、低階調表示時における液晶パネルの表示色のブルーシフトを低減させて、低階調表示時に、より黒に近い色を再現することが可能な液晶表示装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、請求項1の発明は、光源となる複数のLED(Light Emitting Diode)と、これらのLEDを駆動するLED駆動回路とを有するLEDバックライトと、前記LEDバックライトから出射された光を用いて映像信号に基づく画像を表示する液晶パネルを有する液晶モジュールとを備えた液晶表示装置において、前記液晶パネルは、前記LEDバックライトから出射された光のうち、特定の方向の振幅成分を持つ光のみを透過させることにより、直線偏光の入射光を生じさせる入射側偏光板と、前記入射側偏光板を介して入射した直線偏光の偏光状態を変化させる液晶層と、前記液晶層を透過した透過光のうち、前記特定の方向又は前記特定の方向と直交する方向の振幅成分を持つ光のみを出射する出射側偏光板と、前記液晶層に含まれる液晶分子に印加する電圧を変更させて、前記液晶パネルの各画素に対応する液晶分子の配向を変更させることにより、該液晶パネルにおける光透過率を変更させて、該液晶パネルの表示階調を変更させる階調変更手段とを有し、前記LED駆動回路は、前記LEDに流す電流の値を切り換える電流切換手段と、前記階調変更手段により前記液晶パネルの表示階調の値が所定の値よりも下げられたときに、前記表示階調の値が所定の値以上である通常時と比べて、前記LEDに流す電流の値を小さくするように、前記電流切換手段を制御する切換制御手段とを有するものである。
請求項2の発明は、請求項1に記載の液晶表示装置において、前記LED駆動回路は、前記LEDに流す電流の値を一定の値に保持するための定電流ダイオードをさらに有し、前記階調変更手段により前記液晶パネルの表示階調の値が所定の値よりも下げられたときに、前記定電流ダイオードを用いて、前記LEDに流す電流の値を、前記通常時に前記LEDに流す電流の値よりも小さな一定の値に保持するようにしたものである。
請求項1の発明によれば、液晶パネルの表示階調の値が所定の値よりも下げられたときに、液晶パネルの表示階調の値が所定の値以上である通常時と比べて、LEDに流れる電流の値が小さくなる。ここで、一般に、LEDに流れる電流の値が小さくなると、オームの法則(V=RI)より、LEDにより生じる順方向降下電圧の値が小さくなる。そして、一般に、LEDにより生じる順方向降下電圧の値が小さくなると、LEDから発せられる光の波長が長くなる。
従って、請求項1の発明によれば、上記のように、液晶パネルの表示階調の値が所定の値よりも下げられたときに、液晶パネルの表示階調の値が所定の値以上である通常時と比べて、LEDに流れる電流の値を小さくすることにより、LEDから発せられる光の波長を大きくする(長波長側にシフトさせる)ことができる。これにより、単一色のLEDを用いた疑似白色光のLEDバックライトを使用する液晶表示装置や、フィールドシーケンシャル駆動方式を採用しない液晶表示装置でも、低階調表示時における液晶パネルの表示色のブルーシフト(短波長側へのシフト)を低減させて、低階調表示時に、より黒に近い色を再現することができる。
請求項2の発明によれば、液晶パネルの表示階調の値が所定の値よりも下げられたときに、定電流ダイオードを用いて、LEDに流す電流の値を、通常時にLEDに流す電流の値よりも小さな一定の値に保持するようにした。これにより、上記の効果を的確に得ることができる。
本実施形態に係る液晶表示装置の主要部の電気的ブロック構成図。 図1中の液晶パネルの構成を示す断面図。 図1中のLED駆動回路の回路図。 図3中のLEDに含まれる青色LEDチップの順方向電流−波長特性を示すグラフ。 従来の液晶パネルの構成例を示す断面図。 従来のカラー液晶表示装置の色再現特性を示す色度図。
以下、本発明の一実施形態について、図面を参照して説明する。以下の実施形態では、本発明をカラー液晶テレビジョン受像機等のカラー液晶表示装置に適用した場合の例について説明する。なお、以下に記載した実施形態は、本発明を網羅するものではなく、本発明は、下記の形態だけに限定されない。
図1は、本実施形態による液晶表示装置の主要部の電気的ブロック構成を示す。液晶表示装置1は、カラー液晶表示装置であり、主に、液晶モジュール2と、LED(Light Emitting Diode)バックライト3と、映像回路4と、装置各部に電源を供給する電源回路5とから構成されている。LEDバックライト3は、光源となる複数のLED31が直列に接続された複数のLEDアレイ32と、LEDアレイ32に含まれるLED31を駆動するLED駆動回路33と、駆動信号生成回路34とを有している。LEDアレイ32に含まれる全てのLED31は、青色LEDで黄色蛍光体を励起して擬似白色の光を得るタイプの白色LEDである。駆動信号生成回路34は、LEDアレイ32に含まれるLED31をPWM駆動するためのPWM駆動信号を生成して、LED駆動回路33に出力する。
また、液晶モジュール2は、LEDバックライト3から出射された光を用いて、映像信号に基づく画像を表示する液晶パネル20を有している。
上記の映像回路4は、アンテナや外部の映像機器等から入力された映像信号をデコードして、液晶パネル20に表示するのに適した信号形式及びタイミングに変換して、液晶モジュール2内に実装された垂直ドライバ回路21及び水平ドライバ回路22に送信する。垂直ドライバ回路21及び水平ドライバ回路22は、映像回路4によりデコードされた映像信号に基づいて、液晶パネル20内の液晶層に含まれる液晶分子に印加する電圧を変更させて、液晶パネル20の各画素に対応する液晶分子の配向を変更させることにより、液晶パネル20における光透過率を変更させて、液晶パネル20の表示階調を変更させることにより、映像信号に応じた画像を表示する。垂直ドライバ回路21と水平ドライバ回路22とが、請求項における階調変更手段に相当する。また、映像回路4は、駆動信号生成回路34に調光信号を出力する。駆動信号生成回路34は、映像回路4から入力された調光信号に応じて、PWM駆動信号のオン・オフやPWM駆動信号の微調整を行う。
また、駆動信号生成回路34は、映像回路4から入力された調光信号に基づいて、液晶パネル20の平均表示階調の値が所定の値以上である通常時から、平均表示階調の値が所定の値よりも低い低階調時に移行したと判定したときは、全てのLEDアレイ32に含まれる全LED31に流す電流の値を通常時よりも小さくさせるために、LED駆動回路33(の制御IC)に低電流回路への切り替え信号を出力する。逆に、駆動信号生成回路34は、映像回路4から入力された調光信号に基づいて、液晶パネル20の平均表示階調の値が所定の値よりも低い低階調時から、平均表示階調の値が所定の値以上である通常時に移行したと判定したときは、全てのLEDアレイ32に含まれる全LED31に流す電流の値を通常時の電流に戻すために、上記の低電流回路からPWM方式の昇圧型スイッチング・レギュレータ回路への切り替え信号をLED駆動回路33(の制御IC)に出力する。
次に、図2を参照して、上記の液晶パネル20の構成について説明する。液晶パネル20は、LEDバックライト3から出射された光のうち、特定の方向の振幅成分を持つ光のみを透過させることにより、直線偏光の入射光を生じさせる入射側偏光板41と、入射側偏光板41を介して入射した直線偏光の偏光状態を変化させる液晶層42と、液晶層42を透過した透過光のうち、特定の方向(上記入射側偏光板41を透過した直線偏光の振幅方向と直交する方向)の振幅成分を持つ光のみを出射する出射側偏光板43とを備えている。また、液晶層42を挟む2枚のガラス基板(カラーフィルタ基板45とアレイ基板46)の内側には、透明電極47、48が張り合わされており、さらにこれらの透明電極47、48の内側には、平行溝付の膜である配光膜49a,49bが張られている。上下の2枚のガラス基板(カラーフィルタ基板45とアレイ基板46と)は、これらの配光膜49aと配光膜49bとが90度ねじる形で重ねられている。また、液晶層42には、その厚みを均一に保つためのスペーサ50が配設されている。
これにより、透明電極47、48を介して液晶パネル20の各画素に対応する液晶分子に電圧がかかっていないときには、液晶分子の方向は、ガラス基板の上側と下側(カラーフィルタ基板45とアレイ基板46と)では丁度90度ねじれており、LEDバックライト3からの入射光は、このねじれによって90度回転して出射側偏光板43に到達する。ここで、上記のように、出射側偏光板43は、入射側偏光板41を透過した直線偏光の振幅方向と直交する方向の振幅成分を持つ光を出射するので、上記の出射側偏光板43に到達した光は、出射側偏光板43から出て行く。
また、透明電極47、48を介して液晶パネル20の各画素に対応する液晶分子に電圧がかかっているときには、液晶分子は、その長手方向が2枚のガラス基板の厚み方向になるように回転するので、LEDバックライト3からの入射光は、回転せずに、そのまま出射側偏光板43に到達する。従って、出射側偏光板43に到達する光は、入射側偏光板41を透過した直線偏光の振幅方向と同じ方向の振幅成分を持つ光になる。ここで、上記のように、出射側偏光板43は、入射側偏光板41を透過した直線偏光の振幅方向と直交する方向の振幅成分を持つ光のみを出射するので、上記の出射側偏光板43に到達した(直線偏光の振幅方向と同じ方向の振幅成分を持つ)光は、出射側偏光板43によって遮断される。
液晶パネル20は、上記のような構成になっているため、透明電極47、48を介して液晶パネル20の各画素に対応する液晶分子に電圧をかけなければ、液晶パネル20は、LEDバックライト3からの入射光を透過し、透明電極47、48を介して液晶パネル20の各画素に対応する液晶分子に電圧をかけると、LEDバックライト3からの入射光を遮断するようになる。また、中間色については、液晶分子の回転で制御する。すなわち、透明電極47、48を介して液晶パネル20の各画素に対応する液晶分子にかける電圧が小さいと、液晶分子の回転が小さいので、該当の液晶分子に対応する部分の光は多く透過し、透明電極47、48を介して液晶パネル20の各画素に対応する液晶分子にかける電圧が大きいと、液晶分子の回転が大きくなるので、該当の液晶分子に対応する部分の光は殆ど透過しなくなる。
上記の液晶パネル20では、理想的には、黒表示時には液晶層42による偏光状態の変化は全くなく、LEDバックライト3からの光は、出射側偏光板43で完全に遮断される。ところが、一般に偏光板の偏光度は、短波長領域で低下するため、液晶パネル20における表示色は、黒表示ではブルーシフトしてしまう。より具体的に言うと、出射側偏光板43は、直線偏光との直交時に400nm付近の光を遮蔽しきれないために、黒表示時における表示色は青みを帯びてしまう。
上記の理由から、液晶表示装置1において表示階調を下げると、液晶パネル20の表示色は、ブルーシフトしながら黒に近づいていく。すなわち、本実施形態の液晶パネル20も、従来の液晶パネルと同様に、低階調表示時における表示色のブルーシフト(短波長側へのシフト)の問題を有している。しかしながら、詳細については後述するが、本液晶表示装置1では、LED32に流れる電流の値を小さくすることによりLED32から発せられる光の波長を長くして、液晶パネル20の低階調表示時における表示色のブルーシフト(短波長側へのシフト)を低減させて、低階調表示時に、より黒に近い色を再現している。
また、カラーフィルタ基板45には、R,G,Bの各色のカラーフィルタ44が連続的に並んでおり、1画素は、R,G,Bの3つのサブ画素から構成される。液晶表示装置1は、これらの各サブ画素に対応する液晶分子の光透過率を制御することで、各画素毎の色(カラー)を表現する。
次に、上記のLED駆動回路33について図3を参照して詳述する。LED駆動回路33は、PWM方式の昇圧型スイッチング・レギュレータ回路と、定電流ダイオードを用いた低電流回路とを含んでおり、上記の駆動信号生成回路34からの切り替え信号に基づいて、液晶パネル20の平均表示階調の値が所定の値よりも低い低階調時には、低電流回路を用いて、全てのLEDアレイ32に含まれる全てのLED31を駆動し、液晶パネル20の平均表示階調の値が所定の値以上である通常時には、PWM方式の昇圧型スイッチング・レギュレータ回路を用いて、全てのLEDアレイ32に含まれる全てのLED31を駆動する。
より具体的に説明すると、LED駆動回路33は、制御IC51と、回路切替用のスイッチである(p型の)FET52及び(n型の)FET53(電流切換手段)と、インダクタ54と、スイッチング用のFET55と、ダイオード56と、電圧検出用抵抗57と、平滑キャパシタ58と、定電流ダイオード59とを備えている。制御IC51と、インダクタ54と、スイッチング用のFET55と、ダイオード56と、電圧検出用抵抗57と、平滑キャパシタ58とから、上記のPWM方式の昇圧型スイッチング・レギュレータ回路が構成されている。また、定電流ダイオード59は、各LED31に流す電流の値を一定の値に保持するためのものであり、この定電流ダイオード59を用いて上記の低電流回路が形成されている。
上記のPWM方式の昇圧型スイッチング・レギュレータ回路と低電流回路との切り替えは、具体的には、以下のようにして行われる。すなわち、液晶パネル20の平均表示階調の値が所定の値以上である通常時には、上記の駆動信号生成回路34からの切り替え信号に応じて制御IC51がFET52及びFET53に”ハイ”の信号を出力する。これにより、p型のFET52はオフになるが、n型のFET53はオンになるため、図中のBの経路に沿って、電流が全てのLEDアレイ32に含まれる全てのLED31に流れる。これに対して、液晶パネル20の平均表示階調の値が所定の値よりも低い低階調時には、上記の駆動信号生成回路34からの切り替え信号に応じて制御IC51がFET52及びFET53に”ロー”の信号を出力する。これにより、p型のFET52はオンになるが、n型のFET53はオフになるため、図中のAの経路に沿って、電流が全てのLEDアレイ32に含まれる全てのLED31に流れる。
換言すると、駆動信号生成回路34と制御IC51は、液晶パネル20の平均表示階調の値が所定の値よりも下げられたときに、表示階調の値が所定の値以上である通常時と比べて、全てのLED31に流す電流の値を小さくするように、FET52及びFET53を制御する。駆動信号生成回路34と制御IC51は、請求項における切換制御手段に相当する。また、上記の低電流回路では、定電流ダイオード59を用いて、全てのLEDアレイ32に含まれる全てのLED31に流す電流の値を、通常時に全てのLED31に流す電流の値よりも小さな一定の値に保持している。
上記のPWM方式の昇圧型スイッチング・レギュレータ回路におけるPWM制御は、以下のようになる。すなわち、電圧検出用抵抗57を介して制御IC51に入力される電圧の値が、基準電圧と略同一である場合には、制御IC51は、所定のデューティ比を有するスイッチングパルスをFET55に出力する。
上記のスイッチングパルスによってFET55がオンにされたときには、インダクタ54にエネルギーが蓄積され、FET55がオフになったときには、上記のインダクタ54に蓄積されたエネルギーにより生じる電圧と直流電圧Vinとの和が、ダイオード56を介して平滑キャパシタ58により平滑化された上で、全てのLEDアレイ32に印加される。
上記のように、本実施形態の液晶表示装置1によれば、液晶パネル20の平均表示階調の値が所定の値よりも下げられたときに、液晶パネル20の平均表示階調の値が所定の値以上である通常時と比べて、LED32に流れる電流の値が小さくなる。ここで、一般に、LEDに流れる電流の値が小さくなると、オームの法則(V=RI)より、LEDにより生じる順方向降下電圧の値が小さくなる。そして、一般に、LEDにより生じる順方向降下電圧の値が小さくなると、LEDから発せられる光の波長が長くなる。
上記の点について、図4を参照して説明する。図4は、LED32に含まれる青色LEDのチップの順方向電流−波長特性を示す。図中のIとλは、LED32に含まれる青色LEDのチップの順方向電流値と波長を示す。この図を見ると、青色LEDに流れる電流の値が小さくなると、青色LEDから発せられる光の波長が長くなることが分かる。このように、疑似白色のLED32の光源となる青色LEDに流れる電流の値が小さくなると、青色LEDから発せられる光の波長が長くなるため、青色LEDで黄色蛍光体を励起して得られたLED32からの光の波長も、LED32に流れる電流の値が小さくなると長くなる。本液晶表示装置1は、この性質を利用して、低階調表示時における液晶パネル20の表示色のブルーシフト(短波長側へのシフト)を低減させて、低階調表示時に、より黒に近い色を再現している。
すなわち、本実施形態の液晶表示装置1によれば、上記のように、液晶パネル20の平均表示階調の値が所定の値よりも下げられたときに、液晶パネル20の平均表示階調の値が所定の値以上である通常時と比べて、全てのLED32に流れる電流の値を小さくすることにより、全てのLED32から発せられる光の波長を大きくする(長波長側にシフトさせる)ことができる。これにより、本実施形態の液晶表示装置1のように青色LEDを用いた疑似白色光のLEDバックライトを使用する液晶表示装置や、フィールドシーケンシャル駆動方式を採用しない液晶表示装置でも、低階調表示時における液晶パネル20の表示色のブルーシフト(短波長側へのシフト)を低減させて、低階調表示時に、より黒に近い色を再現することができる。
また、本実施形態の液晶表示装置1によれば、液晶パネル20の平均表示階調の値が所定の値よりも下げられたときに、定電流ダイオード59を用いて、全てのLED32に流す電流の値を、通常時にLED32に流す電流の値よりも小さな一定の値に保持することができる。
なお、本発明は、上記実施形態の構成に限られず、発明の趣旨を変更しない範囲で種々の変形が可能である。例えば、上記実施形態では、液晶パネル20の全画素の平均表示階調の値に基づいて、LEDバックライト3に含まれる全てのLED32に流す電流の値を一括して切り替える場合の例を示したが、液晶パネルの画素を、各LEDアレイに対応する複数行毎の画素のブロックに分けて、これらの各ブロック毎の画素群の平均表示階調の値に基づいて、各LEDアレイ単位でLEDに流す電流の値を切り替えてもよい。また、液晶パネルの各画素の表示階調の値に基づいて、LEDバックライトに含まれる全てのLEDに流す電流の値を個別に切り替えてもよい。また、上記実施形態では、p型のFET52とn型のFET53を用いてLED32に流す電流の値を切り替えたが、LED32に流す電流の値を切り替えるためのスイッチ(請求項における電流切替手段)は、上記のようなFETに限られず、どのような電子的なスイッチであってもよい。
1 液晶表示装置
2 液晶モジュール
3 バックライト
20 液晶パネル
21 垂直ドライバ回路(階調変更手段)
22 水平ドライバ回路(階調変更手段)
31 LED
33 LED駆動回路
34 駆動信号生成回路(切換制御手段)
41 入射側偏光板
42 液晶層
43 出射側偏光板
51 制御IC(切換制御手段)
52 FET(電流切換手段)
53 FET(電流切換手段)
59 定電流ダイオード
上記課題を解決するために、請求項1の発明は、光源となる複数のLED(Light Emitting Diode)と、これらのLEDを駆動するLED駆動回路とを有するLEDバックライトと、前記LEDバックライトから出射された光を用いて映像信号に基づく画像を表示する液晶パネルを有する液晶モジュールとを備えた液晶表示装置において、前記液晶モジュールは、前記LEDバックライトから出射された光のうち、特定の方向の振幅成分を持つ光のみを透過させることにより、直線偏光の入射光を生じさせる入射側偏光板と、前記入射側偏光板を介して入射した直線偏光の偏光状態を変化させる液晶層と、前記液晶層を透過した透過光のうち、前記特定の方向又は前記特定の方向と直交する方向の振幅成分を持つ光のみを出射する出射側偏光板と、前記液晶層に含まれる液晶分子に印加する電圧を変更させて、前記液晶パネルの各画素に対応する液晶分子の配向を変更させることにより、該液晶パネルにおける光透過率を変更させて、該液晶パネルの表示階調を変更させる階調変更手段とを有し、前記LED駆動回路は、前記LEDに流す電流の値を切り換える電流切換手段と、前記階調変更手段により前記液晶パネルの表示階調の値が所定の値よりも下げられたときに、前記表示階調の値が所定の値以上である通常時と比べて、前記LEDに流す電流の値を小さくするように、前記電流切換手段を制御する切換制御手段とを有するものである。

Claims (2)

  1. 光源となる複数のLED(Light Emitting Diode)と、これらのLEDを駆動するLED駆動回路とを有するLEDバックライトと、
    前記LEDバックライトから出射された光を用いて映像信号に基づく画像を表示する液晶パネルを有する液晶モジュールとを備えた液晶表示装置において、
    前記液晶パネルは、
    前記LEDバックライトから出射された光のうち、特定の方向の振幅成分を持つ光のみを透過させることにより、直線偏光の入射光を生じさせる入射側偏光板と、
    前記入射側偏光板を介して入射した直線偏光の偏光状態を変化させる液晶層と、
    前記液晶層を透過した透過光のうち、前記特定の方向又は前記特定の方向と直交する方向の振幅成分を持つ光のみを出射する出射側偏光板と、
    前記液晶層に含まれる液晶分子に印加する電圧を変更させて、前記液晶パネルの各画素に対応する液晶分子の配向を変更させることにより、該液晶パネルにおける光透過率を変更させて、該液晶パネルの表示階調を変更させる階調変更手段とを有し、
    前記LED駆動回路は、
    前記LEDに流す電流の値を切り換える電流切換手段と、
    前記階調変更手段により前記液晶パネルの表示階調の値が所定の値よりも下げられたときに、前記表示階調の値が所定の値以上である通常時と比べて、前記LEDに流す電流の値を小さくするように、前記電流切換手段を制御する切換制御手段とを有することを特徴とする液晶表示装置。
  2. 前記LED駆動回路は、前記LEDに流す電流の値を一定の値に保持するための定電流ダイオードをさらに有し、
    前記階調変更手段により前記液晶パネルの表示階調の値が所定の値よりも下げられたときに、前記定電流ダイオードを用いて、前記LEDに流す電流の値を、前記通常時に前記LEDに流す電流の値よりも小さな一定の値に保持するようにしたことを特徴とする請求項1に記載の液晶表示装置。
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