JP2012002886A - 偏光変換装置、偏光変換方法及び表示装置 - Google Patents

偏光変換装置、偏光変換方法及び表示装置 Download PDF

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Abstract

【課題】左右画像の切替えに伴う位相のクロストークの影響を軽減すること。
【解決手段】偏光変換装置4は、左目用の左画像と右目用の右画像から構成される時分割表示型の立体映像データに基づいて、左画像及び右画像を表示する表示部3,11から出射される第1の偏光変換部21と第2の偏光変換部22を備える。第1の偏光変換部21は、左画像及び右画像の光線を偏光変換して偏光を出射する。第2の偏光変換部22は、第1の偏光変換部21から入射する偏光を偏光変換して偏光を出射する。そして、制御部25は、左画像及び右画像が表示部に切替えて表示されるタイミングで左右画像の偏光の位相差が逆位相となるように、第1及び第2の偏光変換部が偏光変換するタイミングを制御する。
【選択図】図3

Description

本発明は、例えば、ユーザが立体映像を視聴する場合に適用して好適な偏光変換装置、偏光変換方法及び表示装置に関する。
従来、ユーザの左右の眼の視差に合わせて設置される2台のカメラが撮像した同一の被写体の画像を用いて、ユーザが立体視することができる立体映像(3D映像)を生成する技術がある。2台のカメラが撮像した画像は、ユーザの左右の眼に合わせて左画像と右画像(以下、左画像と右画像を「左右画像」とも総称する。)と呼ばれる。
そして、ユーザが立体映像を視聴可能な表示装置として、3Dディスプレイ装置やスクリーンに投影した画像を視ることが可能な表示装置がある。この表示装置は、例えば、偏光変換をかけた左右画像を順番に表示するため、観客はパッシブなメガネ(偏光グラス)をかけると立体映像を見ることができる。
ここで、従来用いられていた立体映像を表示する技術について説明する。
上述したように従来のディスプレイ装置やスクリーンは、左右画像を交互に画面上に表示するものであり、ユーザは、偏光板を備えたメガネを耳にかけて立体映像を見ることができる。
特許文献1には、メガネが備える左右のレンズ部分にそれぞれ異なる円偏光板を設けて、ユーザが左右画像を見ることができるようにする技術が開示されている。
特開平2−48634号公報
ところで、1フレーム又は1フィールドの画像は、水平方向に走査されることによって表示される。このため、従来の偏光板を介して立体映像を見る方式では画像の鮮明度が落ちてしまうことがあった。このことについて、以下の図13を参照して説明する。
図13は、従来の立体映像表示装置100が出力する偏光変換の出力位相の例を示す。
立体映像表示装置100は、左右画像を表示する表示部101と、光線を偏光する偏光変換部102によって構成される。表示部101が出射する光線は、偏光変換部102によって右偏光又は左偏光して、不図示のメガネに到達する。
理想的には、表示部101が出力する左右画像の位相と、偏光変換部102を通過する左右画像の位相との切替えタイミングが一致することが望ましい。しかし、実際には、左右画像を走査に伴い、左右画像の切替え時に、左右画像が一部混ざってしまう。このため、フィールド/フレームシーケンシャルに左右画像を表示し、左右画像それぞれに対して、逆位相の偏光変換を掛けて左右画像の分別を行う立体映像表示装置100に於いて、表示部101の応答が悪いと、左右画像がクロストークして表示される。この結果、表示部101が動きの激しい被写体の画像を表示する場合等に、左右画像の位相が混ざった部分で発生したクロストークによって画像の鮮明度が落ちてしまう。
また、表示部101に組み合わせる偏光変換部102のレスポンスが悪いとクロストークを生じるため、組み合わせ可能な表示部101が限られていた。また、メガネの左右のレンズ部分にシャッタを設ける方式では、メガネが重くなってしまう。
本発明はこのような状況に鑑みて成されたものであり、左右画像の切替えに伴う位相のクロストークの影響を軽減することを目的とする。
本発明は、左目用の左画像と右目用の右画像から構成される時分割表示型の立体映像データに基づいて、左画像及び右画像を表示する表示部から出射される、左画像及び右画像の光線を立体映像としてユーザが視認する場合に用いられる。
そして、制御部は、偏光変換して偏光を出射する第1の偏光変換部と、第1の偏光変換部から入射する偏光を偏光変換して偏光を出射する第2の偏光変換部に対して、偏光変換するタイミングを制御する。
このとき、制御部は、左右画像の偏光の位相差が逆位相となるように、偏光変換するタイミングを制御するものである。
このようにしたことで、左右画像の切替えタイミングに合わせて、左右画像の偏光の位相差が逆位相とされた黒色を挿入できる。
本発明によれば、左右画像の切替えタイミングに合わせて、左右画像の偏光の位相差が逆位相とされた黒色を挿入できるため、この期間にクロストークが発生しない。このため、ユーザが左右画像を立体視する場合に視認性が向上する。
本発明の第1の実施の形態における立体映像表示システムの第1の構成例を示す構成図である。 本発明の第1の実施の形態における立体映像表示システムの第2の構成例を示す構成図である。 本発明の第1の実施の形態における偏光変換装置の内部構成例を示すブロック図である。 本発明の第1の実施の形態における偏光変換装置の直線偏光の仕組みを示す説明図である。 本発明の第1の実施の形態における偏光変換装置の偏光の様子を示すモデル図である。 本発明の第1の実施の形態における直線偏光の場合のタイミングチャートの例を示す説明図である。 本発明の第2の実施の形態における偏光変換装置の内部構成例を示すブロック図である。 円偏光の仕組みを示す説明図である。 本発明の第2の実施の形態における偏光変換装置の偏光の様子を示すモデル図である。 本発明の第2の実施の形態における円偏光の場合のタイミングチャートの例を示す説明図である。 本発明の第3の実施の形態における偏光変換装置の内部構成例を示すブロック図である。 本発明の第3の実施の形態における偏光変換装置の偏光の様子を示すモデル図である。 従来の左右画像の出力の例を示す説明図である。
以下、発明を実施するための最良の形態(以下実施の形態とする。)について説明する。なお、説明は以下の順序で行う。
1.第1の実施の形態(第1の偏光制御:2枚の偏光板を設置した例)
2.第2の実施の形態(第2の偏光制御:3枚の偏光板を設置した例)
3.第3の実施の形態(第3の偏光制御:3枚の偏光板を設置した例)
4.変形例
<1.第1の実施の形態>
[第1の偏光制御:2枚の偏光板を設置した例]
以下、本発明の第1の実施形態について、図1〜図6を参照して説明する。本実施の形態では、立体映像を表示可能な立体映像表示装置と、所定のタイミングで偏光変換する偏光変換装置及び偏光変換方法に適用した例について説明する。
図1は、本例の立体映像表示システム1の構成例を示す。
立体映像表示システム1は、左右画像を投影する表示部3と、シルバースクリーン5との間に光線を偏光する偏光変換装置4を設置した構成とする。
立体映像表示システム1は、映像ファイル7に含まれる左目データ7Lと右目データ7Rをファイル毎に取込んで左右画像の画像データを出力するデジタルシネマサーバ2を備える。また、立体映像表示システム1は、デジタルシネマサーバ2の制御によりシルバースクリーン5に立体映像を投影する表示部3と、シルバースクリーン5と表示部3の間に配され、投影画像を偏光する偏光変換装置4と、を備える。また、メガネ6は、左右のレンズ部分に該当する箇所にそれぞれ偏光方向が異なる偏光板を入れている。
映像ファイル7には、例えば、映画コンテンツが含まれるデジタルシネマパッケージが用いられる。表示部3は、DLPシネマ(登録商標)の技術が用いられるプロジェクタであり、シルバースクリーン5に左右画像を交互に投影する。そして、メガネ6のレンズ面を通過する光線は、左右で旋回方向が異なる円偏光となる。シルバースクリーン5には、偏光変換装置4によって偏光された左右画像が投影され、メガネ6に入射する左右画像は、シルバースクリーン5に投影された画像の偏光方向に一致した場合にユーザが見ることができる。メガネ6は、電源等を要しないパッシブ型であるため、軽量化し、安価に製造することも可能である。
図2は、本例の立体映像表示システム10の構成例を示す。
立体映像表示システム10は、後述する表示部11とメガネ6との間に偏光変換装置4を設置した構成とするため、既に説明した立体映像表示システム1に係る符号と同一の符号を付した部分については詳細な説明を省略する。
表示部11は、入力した左目データ7Lと右目データ7Rより、左右画像を表示する。そして、偏光変換装置4は、表示部11が出射する左右画像の光線を、所定のタイミングで偏光変換する。このため、メガネ6の左右のレンズ部分には、左右画像が別に入射する。
図3は、偏光変換装置4の内部構成例を示す。
偏光変換装置4は、表示部3,11から入射する入射光を偏光変換して偏光を出力する第1の偏光変換部21と、第2の偏光変換部22を備える。第1の偏光変換部21は、左目用の左画像と右目用の右画像から構成される時分割表示型の立体映像データに基づいて、左画像及び右画像を表示する表示部から出射される、左画像及び右画像の光線を偏光変換して偏光を出射する。第2の偏光変換部22は、第1の偏光変換部21から入射する偏光を偏光変換して偏光を出射する。第1の偏光変換部21と、第2の偏光変換部22は、表示部3,11が出射する光線の入射方向の順に配置され、入射する光線のうち、透過軸に平行な方向の光線を出射する偏光板26を備える。また、制御部25からの駆動電圧がオフされると、偏光板26から入射する光線の偏光方向を保持し、制御部25からの駆動電圧がオンされると、偏光板26から入射する光線の位相差をπだけ異ならせて直線偏光を出射する液晶部27を備える。
また、偏光変換装置4は、第1の偏光変換部21と、第2の偏光変換部22が入射光を変調するタイミングを制御する制御部25を備える。第1の偏光変換部21と、第2の偏光変換部22には、直線偏光を出力する直線偏光板が用いられる。本例では、表示部3,11と偏光変換装置4を組み合わせたものを立体映像表示装置として用いる。
メガネ6は、垂直方向の直線偏光を通過させる偏光板30Lと、水平方向の直線偏光を通過させる偏光板30Rを備える。そして、偏光変換装置4が備える偏光板の向きが垂直と水平である場合、偏光板30L,30Rも同じように偏光方向が垂直と水平となる。なお、偏光変換装置4側の偏光板が水平方向に対して45度だけ傾けた斜め方向に設定される場合には、メガネ6の偏光板30L,30Rも同じように45度傾けて設定される。
次に、偏光変換装置4の動作例を説明する。
始めに、立体映像表示システム1,10で用いられる表示部3,11は、入力した左目データ7Lと右目データ7Rより映像を表示する。表示部3,11が映像を表示するタイミングは、制御部8によって制御される。表示部3,11が映像を表示することによって、表示面から光線が出射され、第1の偏光変換部21は、入射した光線の位相差をπだけ異ならせる偏光変換を行って直線偏光を出射する。そして、第1の偏光変換部21が出射する直線偏光は、第2の偏光変換部22に入射して、第2の偏光変換部22は、入射した光線の位相差をπだけ異ならせる偏光変換を行って直線偏光を出射する。
ここで、制御部25は、左画像と右画像が切替えタイミングで一部が重なるように表示部3,11の切替えタイミングを制御している。また、制御部25は、第1の偏光変換部21と第2の偏光変換部22が偏光変換するタイミングを異ならせている。つまり、制御部25は、左画像及び右画像が表示部に切替えて表示されるタイミングで左画像及び右画像の偏光の位相差が逆位相となるように、第1及び第2の偏光変換部が偏光変換するタイミングを制御している。このため、表示部3,11が左目データ7Lから表示する左画像と、右目データ7Rから表示する右画像の直線偏光が交互にメガネ6に入射する。
メガネ6には、左画像と右画像の直線偏光が交互に入射する。ここで、第1の偏光変換部21と第2の偏光変換部22は、左右画像の切替えタイミングに合わせて直線偏光を出力するため、左右画像の直線偏光は、偏光板30L,30Rを交互に通過する。このため、ユーザは、立体映像を認識することができる。
図4は、偏光の仕組みを示す説明図である。
図4Aは、直線偏光の例を示す。
自然光は様々な位相の光線が含まれているが、偏光板26,30L,30Rによって、振幅の方向が一定面内(本例では、垂直方向)にある光線のみが通過する。この通過した光線は直線偏光である。
図4Bは、液晶部27に加える駆動電圧をオン/オフした場合の偏光方向の例を示す。
制御部25が液晶部27に加える駆動電圧をオンすると、液晶部27の偏光方向が90度回転する。このとき、液晶部27は、偏光板26から入射する光線の位相差をπだけ異ならせて直線偏光を出射する。一方、制御部25が液晶部27に加える駆動電圧をオフすると、液晶部27の偏光方向は保持される。以下の説明では、液晶部27に駆動電圧がオンされた場合には符号に(オン)を付し、駆動電圧がオフされた場合には符号に(オフ)を付して区別する。
図4Cと図4Dは、偏光板26,30L,30Rと、液晶部27を組み合わせた例を示す。
ここでは、偏光変換装置4が置かれる側を「ディスプレイ側」と呼び、メガネ6に偏光板が取り付けられる側を「メガネ側」と呼ぶ。図4Cでは、ディスプレイ側に、偏光板26と液晶部27を設けた構成とする。そして、図中の「×」印は、光線が透過しないことを表す。
本例では、偏光板26、液晶部27(オン)、偏光板30Rを通過する光線の光路を「第1の光路」と呼ぶ。また、偏光板26、液晶部27(オン)、偏光板30Lを通過する光線の光路を「第2の光路」と呼ぶ。
ディスプレイ側には、偏光板26と、液晶部27(オン)が配置される。偏光板26に入力する光線は直線偏光として液晶部27に入力し、液晶部27は、入力した直線偏光の偏光方向を90度回転させ、水平方向とした直線偏光を出力する。
メガネ側であって、ユーザの右目に光線が入射する第1の光路には、水平方向の直線偏光を透過する偏光板30Rが設置される。一方、メガネ側であって、ユーザの左目に光線が入射する第2の光路には、垂直方向の直線偏光を透過する偏光板30Lが設置される。
第1の光路では、液晶部27を透過した直線偏光の偏光方向が偏光板30Rの偏光方向に対して平行であるため、直線偏光は偏光板30Rを通過して、ユーザの右目に直線偏光が届く。このとき、ユーザは右目で映像を見ることができる。一方、第2の光路では、液晶部27を透過した直線偏光の偏光方向が偏光板30Lの偏光方向に対して垂直であるため、直線偏光は偏光板30Lを通過せず、ユーザは左目で映像を見ることができない。
次に、本例では、偏光板26、液晶部27(オフ)、偏光板30Rを通過する光線の光路を「第3の光路」と呼ぶ。また、偏光板26、液晶部27(オフ)、偏光板30Lを通過する光線の光路を「第4の光路」と呼ぶ。
ディスプレイ側には、偏光板26と、液晶部27(オフ)が配置される。偏光板26に入力する光線は直線偏光として液晶部27に入力し、液晶部27は、入力した直線偏光の偏光方向を回転させることなく、垂直方向とした直線偏光を出力する。
第3の光路では、液晶部27を透過した直線偏光の偏光方向が偏光板30Rの偏光方向に対して垂直であるため、直線偏光は偏光板30Rを通過せず、ユーザは右目で映像を見ることができない。一方、第4の光路では、液晶部27を透過した直線偏光の偏光方向が偏光板30Lの偏光方向に対して平行であるため、直線偏光は偏光板30Lを通過して、ユーザの左目に直線偏光が届く。このとき、ユーザは左目で映像を見ることができる。
図5は、図4に示した偏光変換装置4の偏光の様子を示す。
図5Aに示すように、第1の偏光変換部21が備える偏光板26が偏光変換する光線は直線偏光であり、液晶部27(オン)は、この直線偏光の偏光方向を90度回転させる。この直線偏光は、第2の偏光変換部22が備える偏光板26に入射する。この偏光板26の偏光方向は垂直であるため、偏光方向が異なる直線偏光は通過せず、メガネ6には、光線が入射しない。このときユーザの左目には、黒色が挿入されたことと同じ効果が得られる。
図5Bに示すように、第1の偏光変換部21が備える偏光板26が偏光変換する光線は直線偏光であり、液晶部27(オフ)は、この直線偏光の偏光方向を変えないでそのまま通過させる。この直線偏光は、第2の偏光変換部22が備える偏光板26に入射する。この偏光板26は、入射した直線偏光の偏光方向を変えないでそのまま通過させ、第2の偏光変換部22が備える液晶部27(オン)に直線偏光を入射させる。液晶部27(オン)は、入射した直線偏光の偏光方向を90度回転させて出射する。メガネ6の偏光板30Rの偏光方向は水平であるため、メガネ6は、偏光板30Rの偏光方向に平行な直線偏光を出射する。この直線偏光は、そのままユーザの右目に入射する。
図5Cに示すように、第1の偏光変換部21が備える偏光板26が偏光変換する光線は直線偏光であり、液晶部27(オン)は、この直線偏光の偏光方向を90度回転させる。この直線偏光は、第2の偏光変換部22が備える偏光板26に入射する。この偏光板26の偏光方向は垂直であるため、偏光方向が異なる直線偏光は通過せず、メガネ6には、光線が入射しない。このときユーザの右目には、黒色が挿入されたことと同じ効果が得られる。
図5Dに示すように、第1の偏光変換部21が備える偏光板26が偏光変換する光線は直線偏光であり、液晶部27(オフ)は、この直線偏光の偏光方向を変えないでそのまま通過させる。この直線偏光は、第2の偏光変換部22が備える偏光板26に入射する。この偏光板26は、入射した直線偏光の偏光方向を変えないでそのまま通過させ、第2の偏光変換部22が備える液晶部27(オフ)に直線偏光を入射させる。液晶部27(オフ)は、入射した直線偏光をそのまま出射する。メガネ6の偏光板30Lの偏光方向は垂直であるため、メガネ6は、偏光板30Lの偏光方向に平行な直線偏光を出射する。この直線偏光は、そのままユーザの左目に入射する。
図6は、直線偏光の場合のタイミングチャートの例を示す。
表示部3,11は、左画像と右画像を1フレーム毎に交互に表示する。このタイミングチャートにおいて、第1の偏光変換部21と第2の偏光変換部22が出力する直線偏光の位相は、それぞれLの場合に左画像、Hの場合に右画像を出力することを表す。左右画像の切替えタイミング付近では、第1の偏光変換部21が変調する直線偏光の位相と第2の偏光変換部22が変調する直線偏光の位相の位相差が180度の逆位相となる。このため、逆位相の直線偏光が重なった部分では、黒色が挿入され、左右画像の切替え時にクロストークが発生しない。
以上説明した第1の実施の形態に係る偏光変換装置4によれば、左右画像の切替えタイミングに合わせて逆位相に変調した直線偏光が重なるため、この期間では、ユーザに黒色として認識される。このため、左右画像がクロストークせず、鮮明な立体画像を得られるという効果がある。
また、立体映像を表示する用途としては、第1の偏光変換部21と第2の偏光変換部22の左右画像の切り替えタイミングにおける位相をずらすことにより、左右画像の切り替わり付近に相当する逆相の期間に黒挿入することが可能となる。そして、制御部25は、表示部3,11の切替えタイミングにおける期間に黒挿入の期間を同期させることによりレスポンスの悪い期間が黒ミュートされるため偏光変換のクロストークを改善することができる。このように、黒挿入を行うことにより、クロストークを改善するため、ユーザが左右画像を立体視する場合に視認性が向上する。
<2.第2の実施の形態>
[第2の偏光制御:3枚の偏光板を設置した例]
次に、本発明の第2の実施の形態に係る偏光変換装置40について、図7〜図10を参照して説明する。
以下の説明において、既に第1の実施の形態で説明した図3に対応する部分には同一符号を付し、詳細な説明を省略する。
図7は、偏光変換装置40の内部構成例を示す。
偏光変換装置40は、第1の偏光変換部21、第2の偏光変換部22に加えて、第2の偏光変換部42から入射する偏光を偏光変換して偏光を出射する第3の偏光変換部23を備える。また、偏光変換装置4は、第1の偏光変換部21〜第3の偏光変換部23が入射光を偏光変換するタイミングを制御する制御部25を備える。本例では、表示部3,11と偏光変換装置40を組み合わせたものを立体映像表示装置として用いる。
第1の偏光変換部21〜第3の偏光変換部23は、表示部3,11が出射する光線の入射方向の順に配置される。して、第1の偏光変換部21と第3の偏光変換部23には、表示部3,11が出射する光線の入射方向の順に第1の偏光板41と第1のλ/4波長板42が配置される。第1の偏光変換部21と第3の偏光変換部23の間に配置される第2の偏光変換部42は、直線偏光の位相差をπ/2だけ異ならせて円偏光を出射する第2のλ/4波長板43を備える。
第1の偏光変換部21は、入射する光線の位相差をπだけ異ならせて偏光変換して直線偏光を出力する第1の偏光板41を備える。また、第1の偏光変換部21は、直線偏光の位相差をπ/2だけ異ならせて偏光変換し、+45度方向に右旋回し、又は−45度方向に左旋回して円偏光を出力する第1のλ/4波長板42を備える。
第2の偏光変換部22は、第1の偏光変換部21から入射する円偏光の位相差をπ/2だけ異ならせて偏光変換し、+45度方向に右旋回し、又は−45度方向に左旋回して円偏光を出力する第2のλ/4波長板43を備える。
第3の偏光変換部23は、第2の偏光変換部22から入射する円偏光の位相差をπだけ異ならせて偏光変換し、直線偏光を出力する第1の偏光板41を備える。また、第3の偏光変換部23は、直線偏光の位相差をπ/2だけ異ならせて偏光変換し、+45度方向に右旋回し、又は−45度方向に左旋回して円偏光を出力する第1のλ/4波長板42を備える。
メガネ6は、第3の偏光変換部23が出力する円偏光が入射し、この円偏光を偏光変換し、+45度方向に右旋回し、又は−45度方向に左旋回して円偏光を出力する偏光板31L,31Rを備える。また、メガネ6は、偏光板31L,31Rから入射する円偏光を偏光変換して直線偏光を出力する偏光板32を備える。
次に、偏光変換装置40の動作例を説明する。
始めに、表示部3,11が出力する光線は、第1の偏光変換部21が備える第1の偏光板41に入射し、直線偏光に偏光変換されて、第1のλ/4波長板42に入射する。第1のλ/4波長板42が偏光変換した円偏光は、第2のλ/4波長板43に入射し、円偏光に偏光変換されて、第3の偏光変換部23が備える第1の偏光板41に入射する。
第3の偏光変換部23が備える第1の偏光板41が偏光変換した直線偏光は、第1のλ/4波長板42に入射し、円偏光に偏光変換されて、メガネ6に入射する。メガネ6の偏光板31L,31Rは、偏光変換した円偏光を偏光板32に入射する。偏光板32は、円偏光を直線偏光に偏光変換してユーザの左右の眼に出射する。これにより、ユーザは、立体映像を立体視できる。
図8は、偏光の仕組みを示す説明図である。
図8Aは、直線偏光の例を示す。
自然光は様々な位相の光線が含まれているが、偏光板32,41によって、振幅の方向が一定面内(本例では、垂直方向)にある光線のみが通過する。この通過した光線は直線偏光である。
図8Bは、円偏光の例を示す。
予め偏光板32,41を通過した直線偏光は、λ/4波長板によって偏光変換され、振幅の方向が時間の経過で円を描く円偏光のみが通過する。円偏光は、直線偏光フィルタの吸収軸に対して+45度である場合に右旋回し、−45度である場合に左旋回する。以下の説明では、λ/4波長板が右旋回に偏光変換する場合には符号に(R)を付し、左旋回に偏光変換する場合には符号に(L)を付して区別する。
図8Cは、第1の偏光板41と第1のλ/4波長板42(L)を組み合わせた例を示す。
ここでは、偏光変換装置40が置かれる側を「ディスプレイ側」と呼び、メガネ6に偏光板が取り付けられる側を「メガネ側」と呼ぶ。図8Cでは、ディスプレイ側に、第1の偏光板41と第1のλ/4波長板42(R)を設けた構成とする。そして、図中の「×」印は、光線が透過しないことを表す。
本例では、第1の偏光板41、第1のλ/4波長板42(L)、偏光板31L、偏光板32を通過する光線の光路を「第1の光路」と呼ぶ。また、第1の偏光板41、第1のλ/4波長板42(L)、偏光板31R、偏光板32を通過する光線の光路を「第2の光路」と呼ぶ。
ディスプレイ側には、第1の偏光板41と、光線を右旋回する第1のλ/4波長板42(R)が配置される。第1の偏光板41に入力する光線は直線偏光として第1のλ/4波長板42(R)に入力し、第1のλ/4波長板42(R)は、右旋回する円偏光を出力する。
メガネ側であって、ユーザの右目に光線が入射する第1の光路には、光線を右旋回する偏光板31Rと、偏光板32が設置される。一方、メガネ側であって、ユーザの左目に光線が入射する第2の光路には、光線を左旋回する偏光板31Lと、偏光板32が設置される。
第1の光路では、偏光板32の垂直方向に対して円偏光が90度(45度+45度)傾くため、円偏光は偏光板32を通過せず、ユーザは右目で映像を見ることができない。一方、第2の光路では、垂直方向に対して円偏光が0度(45度−45度)に戻るため、円偏光は第1の偏光板41を通過して、ユーザの左目に直線偏光が届く。このとき、ユーザは左目で映像を見ることができる。
図8Dは、第1の偏光板41と第1のλ/4波長板42(L)を組み合わせた例を示す。
本例では、第1の偏光板41、第1のλ/4波長板42(L)、偏光板31R、偏光板32を通過する光線の光路を「第3の光路」と呼ぶ。また、第1の偏光板41、第1のλ/4波長板42(L)、偏光板31L、偏光板32を通過する光線の光路を「第4の光路」と呼ぶ。
第3の光路では、ディスプレイ側の第1のλ/4波長板42(L)が出力する左旋回の円偏光は、メガネ側の偏光板31Rによって垂直方向に対する傾きが0度に戻るため、円偏光は偏光板32を通過して、ユーザの右目に直接偏光が届く。このとき、ユーザは右目で映像を見ることができる。
第4の光路では、ディスプレイ側の第1のλ/4波長板42(L)が出力する左旋回の円偏光は、メガネ側の偏光板31Lによって垂直方向に対して90度(45度+45度)傾くため、円偏光は偏光板32を通過できない。このため、ユーザは左目で映像を見ることができない。
このように、2枚の偏光板と、2枚のλ/4波長板とを組み合わせ、ディスプレイ側に配置したλ/4波長板の偏光変換を行うことによって、ユーザの右目と左目に届く映像を異ならせることができる。
図9は、図7に示した偏光変換装置40の偏光の様子を示す。
図9Aに示すように、第1の偏光変換部21が備える第1の偏光板41が偏光変換する光線は直線偏光であり、第1のλ/4波長板42(R)は、この直線偏光を円偏光に偏光変換する。この円偏光は、右旋回して第2のλ/4波長板43(R)に入射する。第2のλ/4波長板43(R)は、入射した円偏光を右旋回に偏光変換して、第3の偏光変換部23が備える第1の偏光板41の偏光方向に垂直な直線偏光を出射する。この直線偏光は、第1の偏光板41によって遮られるため、メガネ6には、光線が入射しない。
図9Bに示すように、第1の偏光変換部21が備える第1の偏光板41が偏光変換する光線は直線偏光であり、第1のλ/4波長板42(R)は、この直線偏光を円偏光に偏光変換する。この円偏光は、右旋回して第2のλ/4波長板43(L)に入射する。第2のλ/4波長板43(L)は、入射した円偏光を左旋回に偏光変換して、第3の偏光変換部23が備える第1の偏光板41の偏光方向に平行な直線偏光を出射する。第1の偏光板41は、入射した直線偏光をそのまま通過させ、第1のλ/4波長板42(R)は、第1の偏光板41から入射した直線偏光を右旋回に偏光変換して円偏光を出射する。そして、メガネ6の偏光板31Rは、入射した円偏光を右旋回に偏光変換して偏光板32の偏光方向に平行な直線偏光を出射する。この直線偏光は、そのまま偏光板32を通過し、ユーザの右目に入射する。
図9Cに示すように、第1の偏光変換部21が備える第1の偏光板41が偏光変換する光線は直線偏光であり、第1のλ/4波長板42(L)は、この直線偏光を円偏光に偏光変換する。この円偏光は、左旋回して第2のλ/4波長板43(L)に入射する。第2のλ/4波長板43(L)は、入射した円偏光を左旋回に偏光変換して、第1の偏光板41の偏光方向に垂直な直線偏光を出射する。この直線偏光は、第1の偏光板41によって遮られるため、メガネ6には、光線が入射しない。
図9Dに示すように、第1の偏光変換部21が備える第1の偏光板41が偏光変換する光線は直線偏光であり、第1のλ/4波長板42(L)は、この直線偏光を円偏光に偏光変換する。この円偏光は、左旋回して第2のλ/4波長板43(R)に入射する。第2のλ/4波長板43(R)は、入射した円偏光を右旋回に偏光変換して、第3の偏光変換部23が備える第1の偏光板41の偏光方向に平行な直線偏光を出射する。第1の偏光板41は、入射した直線偏光をそのまま通過させ、第1のλ/4波長板42(L)は、第1の偏光板41から入射した直線偏光を左旋回に偏光変換して円偏光を出射する。そして、メガネ6の偏光板31Lは、入射した円偏光を左旋回に偏光変換して偏光板32の偏光方向に平行な直線偏光を出射する。この直線偏光は、そのまま偏光板32を通過し、ユーザの左目に入射する。
図10は、円偏光の場合のタイミングチャートの例を示す。
上述したように、偏光変換装置40は、表示部3,11が出射する光線を透過する第1の偏光変換部21〜第3の偏光変換部23によって構成される。このタイミングチャートにおいて、第1の偏光変換部21と第3の偏光変換部23が出力する円偏光の出力位相を1段目に示し、第2の偏光変換部22が出力する円偏光の出力位相を2段目に示す。そして、第1の偏光変換部21〜第3の偏光変換部23によって合成した偏光の出力位相を3段目に示す。偏光の位相は、それぞれLの場合に左画像、Hの場合に右画像を出力することを表す。
ここで、表示部3,11が左右画像を交互に出力する場合を想定する。例えば、表示部3,11に右画像が表示されると、左画像は表示されない。しかし、左右画像の出力を切替える途中では、表示部3,11の画面上部から徐々に左右画像が切替わるため、従来はクロストークが発生していた。しかし、左右画像の切替えタイミング付近では、第1の偏光変換部21が変調する直線偏光の位相と第2の偏光変換部22が変調する直線偏光の位相の位相差が180度の逆位相となる。このため、逆位相の円偏光が重なった部分では、黒色が挿入され、左右画像の切替え時にクロストークが発生しない。
以上説明した第2の実施の形態に係る偏光変換装置40によれば、第1の偏光変換部21〜第3の偏光変換部23を備えたことによって、左右画像の切替えを良好に行うことができる。ここで、偏光変換を行うλ/4波長板を2枚重ねて、左右画像の切り替わり付近で、互いに逆相となる様にタイミングをずらして変調動作を行う様にする。また、第1の偏光変換部21と第3の偏光変換部23は、共に第1の偏光板41と第1のλ/4波長板42を備えているため、部材を共用することが可能であり、製造コストを減少することができるという効果がある。
また、立体映像を表示する以外の用途に於いては、黒挿入の一方法として偏光変換装置を用いた偏光の変換方法を採用できるため、フレームごとに黒色を挿入して見かけの動きのレスポンスを改善出来る。
<3.第3の実施の形態>
[第3の偏光制御:3枚の偏光板を設置した例]
次に、本発明の第3の実施の形態に係る偏光変換装置について、図11と図12を参照して説明する。
以下の説明において、既に第2の実施の形態で説明した図7に対応する部分には同一符号を付し、詳細な説明を省略する。
図11は、偏光変換装置50の内部構成例を示す。
偏光変換装置50は、表示部3,11から入射する入射光を偏光変換して偏光を出力する第1の偏光変換部21と、第2の偏光変換部22及び第3の偏光変換部23を備える。また、偏光変換装置4は、第1の偏光変換部21〜第3の偏光変換部23が入射光を変調するタイミングを制御する制御部25を備える。本例では、表示部3,11と偏光変換装置50を組み合わせたものを立体映像表示装置として用いる。
第1の偏光変換部21〜第3の偏光変換部23は、表示部3,11が出射する光線の入射方向の順に配置される。そして、第1の偏光変換部21〜第3の偏光変換部23は、それぞれ入射する光線の位相差をπだけ異ならせて直線偏光を出射する第1の偏光板41と、直線偏光の位相差をπ/2だけ異ならせて円偏光を出射する第1のλ/4波長板42と、を備える。
第1の偏光変換部21と第3の偏光変換部23には、表示部3,11が出射する光線の入射方向の順に第1の偏光板と第1のλ/4波長板42が配置される。第2の偏光変換部42は、表示部3,11が出射する光線の入射方向の順に第1のλ/4波長板42と第1の偏光板が配置される。本例では、第2の偏光変換部22は、第1の偏光変換部21と第3の偏光変換部23に対して裏返して挿入される。
図12は、図11に示した偏光変換装置50の偏光の様子を示す。
図12Aに示すように、第1の偏光変換部21が備える第1の偏光板41が偏光変換する光線は直線偏光であり、第1のλ/4波長板42(L)は、この直線偏光を円偏光に偏光変換する。この円偏光は、左旋回して、第2の偏光変換部22が備える第1のλ/4波長板42(L)に入射する。第1のλ/4波長板42(L)は、入射した円偏光を左旋回に偏光変換して、第1の偏光板41の偏光方向に垂直な直線偏光を出射する。この直線偏光は、第3の偏光変換部23が備える第1の偏光板41によって遮られるため、メガネ6には、光線が入射しない。
図12Bに示すように、第1の偏光変換部21が備える第1の偏光板41が偏光変換する光線は直線偏光であり、第1のλ/4波長板42(L)は、この直線偏光を円偏光に偏光変換する。この円偏光は、左旋回して、第2の偏光変換部22が備える第1のλ/4波長板42(R)に入射する。第1のλ/4波長板42(R)は、入射した円偏光を右旋回に偏光変換して、第2の偏光変換部22が備える第1の偏光板41の偏光方向に平行な直線偏光を出射する。第1の偏光板41は、入射した直線偏光をそのまま通過させ、第3の偏光変換部23が備える第1の偏光板41に入射する。第3の偏光変換部23が備える第1の偏光板41は、入射した直線偏光をそのまま通過させ、第1のλ/4波長板42(L)に入射する。第1のλ/4波長板42(L)は、第1の偏光板41から入射した直線偏光を左旋回に偏光変換して円偏光を出射する。そして、メガネ6の偏光板31Rは、入射した円偏光を右旋回に偏光変換して偏光板32の偏光方向に平行な直線偏光を出射する。この直線偏光は、そのまま偏光板32を通過し、ユーザの右目に入射する。
図12Cに示すように、第1の偏光変換部21が備える第1の偏光板41が偏光変換する光線は直線偏光であり、第1のλ/4波長板42(R)は、この直線偏光を円偏光に偏光変換する。この円偏光は、右旋回して、第2の偏光変換部22が備える第1のλ/4波長板42(R)に入射する。第1のλ/4波長板42(R)は、入射した円偏光を右旋回に偏光変換して、第1の偏光板41の偏光方向に垂直な直線偏光を出射する。この直線偏光は、第3の偏光変換部23が備える第1の偏光板41によって遮られるため、メガネ6には、光線が入射しない。
図12Dに示すように、第1の偏光変換部21が備える第1の偏光板41が偏光変換する光線は直線偏光であり、第1のλ/4波長板42(R)は、この直線偏光を円偏光に偏光変換する。この円偏光は、右旋回して、第2の偏光変換部22が備える第1のλ/4波長板42(L)に入射する。第1のλ/4波長板42(L)は、入射した円偏光を左旋回に偏光変換して、第1の偏光板41の偏光方向に平行な直線偏光を出射する。第2の偏光変換部22が備える第1の偏光板41は、入射した直線偏光をそのまま通過させ、第3の偏光変換部23が備える第1の偏光板41に入射する。第3の偏光変換部23が備える第1の偏光板41は、入射した直線偏光をそのまま通過させ、第1のλ/4波長板42(R)は、第1の偏光板41から入射した直線偏光を右旋回に偏光変換して円偏光を出射する。そして、メガネ6の偏光板31Lは、入射した円偏光を左旋回に偏光変換して偏光板32の偏光方向に平行な直線偏光を出射する。この直線偏光は、そのまま偏光板32を通過し、ユーザの左目に入射する。
以上説明した第3の実施の形態に係る偏光変換装置40によれば、第1の偏光変換部21〜第3の偏光変換部23を備えたことによって、左右画像の切替えを良好に行うことができる。また、第1の偏光変換部21〜第3の偏光変換部23は、共に第1の偏光板41を備えているため、部材を流用することが可能である。このため、製造コストを減少することができるという効果がある。
<4.変形例>
また、表示部と第1の偏光変換部21〜第3の偏光変換部23を組み合わせて偏光変換をかける際には、黒挿入をすることにより動きの遅い表示部と組み合わせてもよい。また、上述した実施の形態では、円偏光としたが、楕円偏光としてもよい。
また、本発明は上述した実施の形態に限られるものではなく、特許請求の範囲に記載した本発明の要旨を逸脱しない限りその他種々の応用例、変形例を取り得ることは勿論である。
1…立体映像表示システム、2…デジタルシネマサーバ、3…表示部、4…偏光変換装置、5…シルバースクリーン、6…メガネ、7…映像ファイル、7L…左目データ、7R…右目データ、8…制御部、10…立体映像表示システム、11…表示部、21…第1の偏光変換部、22…第2の偏光変換部、23…第3の偏光変換部、25…制御部、30L,30R…偏光板、31L,31R…偏光板、32…偏光板、40…偏光変換装置、41…第1の偏光板、42…第1のλ/4波長板、43…第2のλ/4波長板、50…偏光変換装置

Claims (7)

  1. 左目用の左画像と右目用の右画像から構成される時分割表示型の立体映像データに基づいて、前記左画像及び右画像を表示する表示部から出射される、前記左画像及び右画像の光線を偏光変換して偏光を出射する第1の偏光変換部と、
    前記第1の偏光変換部から入射する前記偏光を偏光変換して偏光を出射する第2の偏光変換部と、
    前記左画像及び前記右画像が表示部に切替えて表示されるタイミングで前記左画像及び前記右画像の偏光の位相差が逆位相となるように、前記第1及び第2の偏光変換部が偏光変換するタイミングを制御する制御部と、を備える
    偏光変換装置。
  2. 第1及び第2の偏光変換部は、前記表示部が出射する光線の入射方向の順に配置され、入射する光線のうち、透過軸に平行な方向の光線を出射する偏光板と、
    前記制御部からの駆動電圧がオフされると、前記偏光板から入射する光線の偏光方向を保持し、前記制御部からの駆動電圧がオンされると、前記偏光板から入射する光線の位相差をπだけ異ならせて直線偏光を出射する液晶部と、を備える
    請求項1記載の偏光変換装置。
  3. さらに、前記第2の偏光変換部から入射する前記偏光を偏光変換して偏光を出射する第3の偏光変換部を備え、
    前記制御部は、前記第1乃至第3の偏光変換部が偏光変換するタイミングを制御する
    請求項1記載の偏光変換装置。
  4. 前記第1及び第3の偏光変換部は、前記表示部が出射する光線の入射方向の順に配置され、入射する光線の位相差をπだけ異ならせて直線偏光を出射する第1の偏光板と、
    前記直線偏光の位相差をπ/2だけ異ならせて円偏光を出射する第1のλ/4波長板と、を備え、
    前記第1及び第3の偏光変換部には、前記表示部が出射する光線の入射方向の順に前記第1の偏光板と前記第1のλ/4波長板が配置され、
    前記第1及び第3の偏光変換部の間に配置される前記第2の偏光変換部は、前記直線偏光の位相差をπ/2だけ異ならせて円偏光を出射する第2のλ/4波長板を備える
    請求項3記載の偏光変換装置。
  5. 前記第1乃至第3の偏光変換部は、前記表示部が出射する光線の入射方向の順に配置され、入射する光線の位相差をπだけ異ならせて直線偏光を出射する第1の偏光板と、
    前記直線偏光の位相差をπ/2だけ異ならせて円偏光を出射する第1のλ/4波長板と、を備え、
    前記第1及び第3の偏光変換部には、前記表示部が出射する光線の入射方向の順に前記第1の偏光板と前記第1のλ/4波長板が配置され、
    前記第2の偏光変換部は、前記表示部が出射する光線の入射方向の順に前記第1のλ/4波長板と前記第1の偏光板が配置される
    請求項3記載の偏光変換装置。
  6. 左目用の左画像と右目用の右画像から構成される時分割表示型の立体映像データに基づいて、前記左画像及び右画像を表示する表示部から出射される、前記左画像及び右画像の光線を偏光変換して偏光を出射する第1の偏光変換部と、前記第1の偏光変換部から入射する前記偏光を偏光変換して偏光を出射する第2の偏光変換部に対して、前記左画像及び前記右画像が表示部に切替えて表示されるタイミングで前記左画像及び前記右画像の偏光の位相差が逆位相となるように、前記第1及び第2の偏光変換部が偏光変換するタイミングを制御する
    偏光変換方法。
  7. 左目用の左画像と右目用の右画像から構成される時分割表示型の立体映像データに基づいて、前記左画像及び右画像を表示する表示部と、
    前記表示部から出射される、前記左画像及び右画像の光線を偏光変換して偏光を出射する第1の偏光変換部と、
    前記第1の偏光変換部から入射する前記偏光を偏光変換して偏光を出射する第2の偏光変換部と、
    前記左画像及び前記右画像が表示部に切替えて表示されるタイミングで前記左画像及び前記右画像の偏光の位相差が逆位相となるように、前記第1及び第2の偏光変換部が偏光変換するタイミングを制御する制御部と、を備える
    表示装置。
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