JP2011527593A - ヒトのケラチン物質上に組成物を塗布するための装置 - Google Patents

ヒトのケラチン物質上に組成物を塗布するための装置 Download PDF

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Abstract

本発明は、ヒトのケラチン物質上に化粧組成物を塗布するための装置に関し、装置は、非比色検出システムと、化粧組成物を収容するリザーバを含むケラチン物質に組成物を塗布するための塗布システムと、検出システムから受信した少なくとも1つのデータに応じて塗布システムを制御するためのプロセッサユニットとを含む。
【選択図】図1

Description

本発明は、特に、化粧品、すなわち、非治療の又は皮膚科学的組成物を塗布することによってヒトのケラチン物質を処理することに関する。
メイクアップのための組成物を塗布することにより、皮膚上に存在することがある斑点を隠すことは公知であり、そのような斑点は、例えば、顔、手、胸部、首、又は全身上にある可能性がある。
一例を挙げれば、これらの斑点は、色の差異、又は凹部、毛孔拡大腫、小瘢痕のような起伏の不均一性とすることができる。影効果のために起伏の不均一性には、色の不均一性が伴う場合がある。
これらの不均一性の一部は、十分に許容されるが、多くの人々は、自身の皮膚が示す不均一性の一部又は全部について安心感を有してはいない。これは、容易に見られる皮膚上、例えば、顔、手、胸部、又は頭皮上の不均一性について特に言える。
これらの不均一性を隠すために、従来の手法は、不均一性部分を超えてあらゆる方向に広がることによって不均一性部分を隠す被覆性組成物の層を堆積させることにある。この技術は、高い精度を要しないので、極めて簡素である。その欠点は、結果がさほど自然ではないことである。
別の手法は、高度に正確な方法で不均一性部分をマスキング組成物で覆うことにある。斑点自体のみが覆われるこの手法は、多大な注意を要し、かつ多くの場合に顔、手、又は首上に発生するような皮膚がいくつかの不均一性を呈する場合には急速に時間を消費するものになる。
更に、見るのが困難又は不可能な区画、例えば、頭皮の最上部又は腕又は首のある一定の区画に位置する不均一性部分については、組成物を塗布するのに別の個人の支援を得ることが必要である。
特許公報WO2007/02195A1 特許公報WO2004/090629A2 米国特許第6543893号 米国特許第6622723号 米国特許出願第2006/0098076号 特許出願WO02/01499A2 特許出願DE10153249A1 特許公報JP2006−297691 特許公報GB2343657 特許出願WO02/00189A1 特許公報WO03/032370 特許公報US2007/0114306 米国特許第7190550号 米国特許第5931166号 米国特許第6035860号
「最新データシートTCS1AD−「Touchchip」シリコン指紋センサ」、「バージョン0.1、2001年5月」、供給元「ST Microelectronics」発行
その結果、正確かつユーザを過度に束縛しない方法でケラチン物質の斑点をカムフラージュする必要性が存在する。
特許公報WO2007/02195A1には、インクジェットプリンタ技術を用いることによって皮膚の反射率を修正する薬剤が皮膚に塗布されるメイクアップを塗布する方法が開示されている。一実施形態では、装置は、スキャナとインクジェットプリンタとを含み、1回の皮膚上の通過で、装置は皮膚を分析し、魅力のない特徴を識別し、行うべき改善を計算し、それらの改善を得るために反射率を修正する薬剤を塗布する。例えば、装置は、薄色のポイント及び濃色のポイントを識別することにより、かつ所定の平均化技術を用いて反射率修正剤を塗布して薄色のポイントを濃色化することにより、皮膚により柔らかい外見を与えることができる。装置は、行われる改善が処理される区画に特定であるように、例えば、より健康な個人の外見を与えるために頬を赤みがさしているように見せるように、又は頬骨の下の区画を濃色化してその区画の突出を少なくするように、処理区画、例えば、頬骨又は頬を認識するための手段を含むことができる。着色剤を皮膚のある一定の部分に堆積させて皮膚をより均一にすることができ、また紫外線照明下で蛍光を発するマーカを用いて、処理中にある一定の領域を認識するのをより容易にすることができる。日焼けを模擬しようとする例では、薄色区画と濃色区画の間のコントラストを低減し、選択的に皮膚の区画を濃色化すると同時に皮膚のある一定の細部を消滅させるために、皮膚のスペクトル特性を修正する薬剤が塗布される。別の要素では、しわの周りの薄色区画は濃色化されるが、しわ内部の中空区画は修正されない。
特許公報WO2004/090629A2には、皮膚上に印刷する方法が開示されている。
米国特許第6543893号は、皮膚の上を手動で移動されるのに適するインクジェットプリンタを説明している。プリンタは、印刷される画像を表示するための画面、及び例えばテキスト又は他の情報を追加することによって画像をパーソナル化することを可能にする装置を有することができる。
米国特許第6622723号は、インクジェットプリンタヘッドを有するアプリケータを説明している。
米国特許出願第2006/0098076号には、顔を位置決めするための手段を含む皮膚上にインクジェット印刷するためのシステムが開示されている。プリンタシステムは、眉上に毛を印刷するのに又はブラシでなじませるために頬上に色を印刷するのに適している。
特許出願WO02/01499A2は、メイクアップされている区画の3次元形状を追跡ために関節を有するアームによって支持された可動アプリケータヘッドによってメイクアップを塗布する方法を説明している。3次元形状は、1つ又はそれよりも多くのカメラを利用して得られる。ユーザによって選択されたデザインは、インクジェットを用いて印刷することができる。印刷は、周囲の皮膚上で比色分析が行われた後に、周囲の皮膚と同じ色で色素マークを覆う役割を果たすことができる。
特許出願DE10153249A1は、インクジェット印刷技術によって皮膚上に組成物を塗布する方法を説明している。印刷は、ユーザによって把持されたハンドピースを用いて行うことができる。変形では、プリントヘッドは、端部において2つの傾斜面上をそれ自体が可動のレール上で可動ベルト又はキャリッジを移動させることにより、皮膚に対して移動することができる。
特許公報JP2006−297691には、皮膚の色を測定することを可能にするための手段が装着された皮膚上に画像を印刷するためのプリンタシステムが開示されている。プリンタシステムは、再現される画像内の皮膚の色を考慮するものであり、プリントヘッドには光検出器が備えられている。例えば、濃色の皮膚に対しては、インクの量が増大される。変形では、印刷のために画像を計算する時に、皮膚の明るさだけでなく、皮膚の色も考慮に入れられる。
特許公報GB2343657は、個人の前腕又は手の上にコンサート又はディスコへの入場を許可するマークを印刷するのに適する携帯型インクジェットプリンタを説明している。堆積されるインクは、可視性、蛍光性、磁性、リン光性、又は光発色性とすることができる。
特許出願WO02/00189A1は、皮膚上に着色された組成物を塗布する方法を説明し、この方法では、処理のための区画の画像上で斑点を選択することができ、画像は、色も測定するカメラによって得られる。画像修正ソフトウエアは、コンピュータマウスを利用して処理のための区画の輪郭を描き、次に補正された区画上に周囲の区画の色を印刷することにより、処理のための区画、例えば、色素脱失区画内の斑点を補正することを可能にする。
特許公報WO03/032370には、入れ墨を印刷するために手動で皮膚上に位置決めすることができるインクジェットプリンタが開示されている。
特許公報US2007/0114306は、皮膚をメイクアップするための静電スプレー装置を説明している。
米国特許第7190550号には、皮膚上、特に顔の皮膚上に印刷することができる機器が開示されている。
爪上に印刷するための多くの機器も、例えば、米国特許第5931166号及び第6035860号から公知である。
本発明の第1の例示的な実施形態は、ヒトのケラチン物質上に組成物を塗布するための装置を提供し、装置は、非比色検出システムと、ケラチン物質に組成物を塗布するための塗布システムと、少なくとも検出システムから受信したデータに応じて塗布システムを制御するためのプロセッサユニットとを含む。
装置は、検出システム、塗布システム、及び場合によってはプロセッサユニットも含むハンドピースを含むことができる。
装置は、別の個人からの支援を必要とせずにメイクアップ及び/又はケア製品を施すことを所望する個人により「インテリジェントアプリケータ」として容易に用いることができる。それにも関わらず、装置は、例えば、美容院の専門家によって用いることもできる。装置は、大規模販売に適合するコストで製造することができる。
本発明は、特に、ハンドピースの取り扱いに特別の注意を払う必要なくケラチン物質の不均一性部分又は斑点を処理するのに用いることができる。すなわち、本発明は、見るのが困難又は不可能な区画を処理することを可能にする。
装置は、ケラチン物質の上でハンドピースを移動させながら、1回の通過で検出及び塗布を可能にするように構成することができる。
用語「非比色」は、検出が色を測定すること以外の何かに基づいていることを意味すると理解すべきである。
従って、検出システムは、音波、湿気、少なくとも1つの所定の化学化合物又は生体化合物、少なくとも1つの機械的又は電気的マグニチュード、温度、及び/又は起伏に敏感とすることができる。
音波の検出により、摩擦及び表面状態に関する情報を提供することができ、導電率測定により、水和に関する情報を提供することができる。
本発明の他の例示的な実施形態は、処理方法、特に、例えば組成物、特に化粧品をヒトのケラチン物質上に塗布することによる化粧的処理方法も提供し、本方法は、検出が非比色検出システムを利用して行われるケラチン物質の処理のための区画を自動的に検出する段階と、このようにして検出された区画を例えば区画に組成物を塗布することによって処理する段階とを含む。処理は、自動的に行うことができる。
ケラチン物質は、皮膚、唇、指の爪、又は毛によって形成される場合がある。
塗布システムは、少なくとも1つのプリントヘッドを含むことができ、プリントヘッドは、プリントヘッドがケラチン物質と接触することなく組成物がケラチン物質上に発射されることを可能にする。
塗布システムは、ケラチン物質と接触するアプリケータ部材によって組成物を塗布することができる。従って、塗布システムは、ハンドピースがケラチン物質と接触する組成物塗布位置とケラチン物質から離間した位置との間を移動することができるハンドピースに固定されたアプリケータ部材を含むことができる。アプリケータ部材は、末端部、特にフロック加工された末端部、又は発泡体末端部、絵筆、毛管現象によって組成物を保持するアプリケータ、フェルトペン、膜、多孔質体、ビーズ、ローラ、転写フィルム、及び可撓性媒体から選択することができる。
一例を挙げれば、塗布位置にある時には、アプリケータ部材は、1平方ミリメートル(mm2)から2500mm2の範囲にある皮膚との接触面積を有することができる。
組成物は、毛管現象によってケラチン物質上に移送することができる。任意的に、組成物は、ケラチン物質に対するアプリケータの衝突の速度及び/又はアプリケータ部材がケラチン物質に押し付けられる力の結果として堆積させることができる。
アプリケータ部材は、塗布のための組成物を収容するリザーバを担持する可動部に固定することができ、かつアプリケータ部材は、毛管芯を通じて又は例えば可動部の内部に形成されたチャンネルを通じてリザーバと連通することができる。可動部は、それを励磁コイルにより生じる磁界によって移動を開始させることができるように磁性とすることができる。
適切である場合、アプリケータ部材の移動を利用して、アプリケータ部材の組成物含浸性を高めることができる。アプリケータ部材が移動する時に、1つ又はそれよりも多くの組成物を射出することができるように、場合によっては加圧下で、アプリケータ部材は、ダクトを解放することができる。アプリケータ部材が移動する時に、それは、液体を取り込むための吸引効果を生じさせることができる。
アプリケータ部材は、アプリケータ部材にブレーキをかけてそれが過度に激しくケラチン物質と接触するのを回避する役割を果たすことができる弾性復帰部材の作用に逆らって移動することができる。
装置は、上述の位置間でアプリケータを移動させるためのハンドピースに固定されたアクチュエータを含むことができる。装置は、アクチュエータを制御してアプリケータ部材を自動的にケラチン物質と係合させることができる。アクチュエータは、電磁アクチュエータ、静電気アクチュエータ、空気圧式アクチュエータ、油圧アクチュエータ、モータ駆動アクチュエータ、熱アクチュエータ、圧電アクチュエータ、又は電気化学ポリマーに依存するアクチュエータから選択することができる。変形では又はそれ加えて、装置は、ユーザに警告するために音及び/又は視覚信号及び/又は振動を発することができる。ハンドピースは、このようにして警告を受けたユーザがアプリケータ部材を選択的にケラチン物質と接触させることを可能にするように配列することができる。例えば、ハンドピースは、ユーザが押してアクチュエータを制御することができるボタンを含むことができる。変形では、アプリケータ部材をケラチン物質と接触させるためにアプリケータ部材を手動で移動させるのはユーザである。
プロセッサユニットは、有利な態様では、メモリを備えているか又はメモリを利用し、それと共に、あらゆる種類のストレージシステム、例えば、ユニバーサルシリアルバス(USB)キー、電気的プログラマブル読取専用メモリ(EPROM)、メモリカード、ハードディスク、又は光ストレージを用いることができる。メモリの内容は、装置の電源が切られた後に保存することができる。
装置は、各ユーザに特定の値を保持することができる。この機能は、例えば、家族内での使用に非常に有用とすることができる。
装置は、1つ又はそれよりも多くの検出された特性に対して少なくとも1つの許容区画を取得するためのシステムを含むことができる。一例を挙げれば、装置は、ユーザが許容区画を調節することを可能にするインタフェースを含むことができる。ユーザによって予め定められるか又は調節された許容閾値に応じて、組成物をケラチン物質のある一定の斑点上だけに塗布することができ、例えば、他はより見えにくいためにそれらには塗布しない。
ユーザが許容区画を調節することを可能にすることは、装置の適正な作動には必須ではないが、許容区画を予め定めることができるとして、本発明の実施は、このオプションに対して準備するものである。一例を挙げれば、許容区画を定めるための第1の技術は、数値又は曲線又は関数を用いて許容区画の限界に関して装置に情報を提供することにある。調節データは、手動で入力することができ、又はダウンロードすることもできる。用語「許容区画」は、検出の結果を検出システムによって任意的に処理を施された送出データと比較することができる限界値又は1つ又はそれよりも多くの値域であると理解すべきである。
装置は、検出が無事に行われたことをユーザに通知することができる。逆に、器具は、検出を達成することが可能ではなかったことをユーザに通知することができる。
塗布を行うことができると装置が判断した場合、いくつかのアクションが可能である。特に、塗布は、自動的にトリガすることができる。適切である場合、ユーザは、装置は塗布が行われるための準備が整っているが、塗布はトリガされていないとの警告を受けることができる。例えば、検出の結果は、光信号、音、又は振動によって合図することができる。次に、プロセッサユニットは、ユーザの側の何らかのアクションを待つことができる。例えば、ユーザは、例えば塗布ボタンを押すことにより、ユーザインタフェースに作用することができる。ユーザは、他の何らかのアクションをハンドピース上で取ってもよく、例えば、ユーザは、上述のアプリケータ部材をメイクアップされる区画と接触させることができる。
塗布される組成物は、化粧品及び色素性とすることができる。組成物は、光重合可能とすることができる。
塗布される組成物は、皮膚の色に調和する色を有することができる。組成物は、所定の色を有する組成物の単一のリザーバ内に収容することができ、又は対応するリザーバ内に収容された様々な組成物を互いに混合することによって形成することもできる。
ユーザは、処理される区画内の皮膚上にハンドピースを置くことができ、又は処理が行われる時にハンドピースを徐々に移動させてハンドピースを皮膚の上で摺動させることもできる。ユーザは、例えば、身体の異なる部分に用いるために複数のハンドピースを使用することもできる。ハンドピースは、毛上又は指の爪上で用いるのに適切とすることができる。
装置は、アプリケータが皮膚と接触する時にアプリケータ部材に振動を与えるための振動源を含むことができる。これは、堆積物の輪郭を見えにくくし及び/又は組成物を移送するのをより容易にすることができる。
装置は、検出が安定するまで、又は処理の結果が不明確、不規則、又は不安定である場合はいつでも塗布を保留することができる。装置は、検出の結果が変化する限り、検出を再開し続けることができる。塗布が開始されるのは、検出値が安定した時のみである。センサによって測定された値が安定しない場合、そのセンサに対応するデータ捕捉を考慮に入れる必要はない。
本発明の他の例示的な実施形態は、組成物が上述の装置によって塗布されるヒトのケラチン物質を処理する方法、特に化粧的処理方法も提供する。
本発明は、その非限定的実施例の以下の詳細説明を読み、かつ添付の図面を精査すれば、より良く理解することができる。
本発明の例示的方法における様々な段階を示す図である。 本発明により製造された例示的装置のブロック図である。 本発明により製造された例示的装置の概略斜視図である。 変形による装置に関する図3に類似した図である。 例示的装置の電子模式図である。 ユーザインタフェースの例を示す図である。 塗布システムの例の図である。 変形による塗布システムの部分概略軸線方向断面図である。 変形による塗布システムの部分概略軸線方向断面図である。 変形による塗布システムの部分概略軸線方向断面図である。 変形による塗布システムの部分概略軸線方向断面図である。 変形による塗布システムの部分概略軸線方向断面図である。 変形による塗布システムの部分概略軸線方向断面図である。 図12の装置の作動中における段階を示す図である。 図12の装置の作動中における段階を示す図である。 図12の装置の作動中における段階を示す図である。 例示的装置の電子模式図である。
装置
本発明の例示的な実施の1つにおいて、かつ図2に概略的に示すように、本発明は、検出システム11と、塗布システム12と、ユーザインタフェース13と、検出ユニット11及びユーザインタフェース13からデータを受信して塗布システム12を制御する役割を果たすことができるプロセッサユニット14とを含むアプリケータ10を利用して実施することができる。
プロセッサユニット14は、あらゆるコンピュータ又は電子手段、例えば、マイクロコンピュータ、ミニコンピュータ、マイクロコントローラ、プログラマブル論理アレイを利用して、又は計算を行うことを可能にするあらゆるアナログ手段及び/又はデジタル手段によって製造される。
装置10は、図1に記載した段階を有する本方法を実行するために用いることができる。
本方法は、ヒトのケラチン物質の非比色特性を検出する段階20と、例えば、データが許容範囲にあるか否かを判断するために検出から得られたデータを分析する段階22と、そうであれば塗布はトリガされず、逆に許容範囲の外側にあれば段階24で塗布がトリガされる段階とを含む。
塗布は、許容区画とも呼ばれる識別閾値に応じて開始することができ、かつこの閾値は、段階26でユーザが調節することができる。
本方法は、繰返し実行することができ、言い換えれば、塗布が実施された状態で、装置は検出段階20に戻る。
処理
処理は、装置が所定の特性を示す区画を検出した場合は必ず行うことができる。この処理は、組成物を塗布する段階を含むことができる。
組成物
塗布される組成物は、一般的に、流体形態であることになり、水又は溶媒ベースのものであり、かつ任意的に蛍光性で任意的にリン光性の天然又は人造の染料と、有機及び/又は無機とすることができる顔料と、これらの化合物の混合物と、又は勿論、着色されてはいないが光学的効果をもたらす物質とを含有することができる。
組成物に含有される化合物は、分散状態、溶解状態、又はエマルジョン状態とすることができる。それらは、比較的不安定であって塗布時に均一にする必要がある場合がある混合物を形成することもできる。
組成物は、充填又は取り除いて交換することが容易なリザーバ内に収容することができる。
組成物は、UVフィルタ又は顔料のような光保護剤、又は着色成分と光保護成分の混合物を含有することができる。
1つの特定の利用法では、組成物は着色されていない。この利用法は、日光から保護することを所望する区画、例えば、ほくろ、又は色素形成を欠く区画を有する人々に特に有利である。
組成物は、添加剤、特に、例えば、ポリマー、界面活性剤、油、ワックス、シリコーン、香料、接着剤、にかわ、感光性物質又は感熱性の物質、ゲル化剤又増粘剤、抗菌剤等から選択される保持剤及び/又は化粧剤を含有することができる。
組成物は、例えば、ドコサヘキサエン酸(DHA)、サンフィルタ、脱毛のための組成物、漂白剤、脱色素剤、剥離のための組成物から選択される活性剤を含有することができる。
組成物は、印刷技術から適応され、かつ所望される色にも適応されたインクとすることができる。
用いられるインクは、流体であるのが好ましく、水又は有機溶媒ベースのものとすることができ、かつ任意的に蛍光性又はリン光性とすることができる天然又は人造の染料、有機及び/又は無機の顔料、及びそれらの混合物から選択される少なくとも1つの着色剤を含むことができる。
インクは、光学的効果、例えば、ぼかし効果をもたらす1つ又はそれよりも多くの非着色物質を含むことができる。
適切である場合、例えば、インクの保持力を改善するために、印刷された組成物のうちの1つを下塗り又は上塗りすることができる。
光学的に活性な着色剤及び非着色物質は、分散状態、溶解状態、又はエマルジョン状態とすることができる。それらは、さほど安定していない混合物を形成することができ、かつ混合物は、使用時に再混合又は再分散する必要がある場合がある。
一例を挙げれば、インクは、取り外して交換することが容易であるようにカートリッジ又は1群のカートリッジ内に配置されている。
例えば、原色のシアン、マゼンタ、イエロー、及びブラック、又は皮膚色に近い色(ピンク、黄土色、ベージュ、アイボリー、茶色等)に対応する色の1つ又はそれよりも多くのインクカートリッジを用いることができる。
本発明の実施において、単一の印刷ノズルが、所定の色の複数のインクカートリッジと共に用いられる。例えば、薄いベージュ、黄色がかったベージュ、ピンクがかったベージュなどの皮膚上に通常見いだされる1組の色を表す一種類から1000種類、例えば、16種類の着色インクが用いられる。全てのカートリッジをプリントヘッドに接続することができ、装置は、印刷される色に応じてプリントヘッドに向うカートリッジの各々の流速を調節することができ、調節は、例えば、静電マイクロ流体技術を利用して行われる。
ハンドピース
図3に示すように、検出システム11及び塗布システム12は、単一のハンドピース60と一緒にまとめることができる。
ハンドピース60は、ユーザインタフェース13の全部又は一部も含むことができ、ユーザインタフェース13は、例えば、オン/オフボタン、塗布がトリガされる許容閾値を調節するための任意的スライダ、及び検出された区画が組成物を受け取るのに適することを示すための表示ランプも含むことができる。
ハンドピース60は、少なくとも装置が使用されている間、ユーザインタフェース13と共に検出システム11と塗布システム12が固定されたケーシングを含むことができる。
ハンドピース60は、プロセッサユニット14を収容することができ、又は変形では、プロセッサユニットは、遠隔にあってもよく、図4に示すように、ハンドピース60は、例えば、有線又は無線とすることができる接続66によってプロセッサユニット14に接続される。
図のように、ハンドピース60は、皮膚に接触させるか又はそれに近づけるための端部67を含むことができ、組成物の検出及び塗布は、この端部を通じて行われる。
検出システム及び塗布システムは、単一のハウジング内にあって互いに近いとすることができる。変形では、検出システム及び塗布システムは、単一のハウジング内にあるが、互いから離間することができる。そのような状況下では、例えば、装置は、検出に関連して識別された位置において塗布が行われることを可能にするために、ハンドピースがケラチン物質に対して移動していることを検出するための手段を含むことができる。
移動を検出するための手段は、例えば、1つ又はそれよりも多くのホイールと、例えば、コンピュータマウスに見ることができる種類の1つ又はそれよりも多くの光センサとを含むことができる。
検出システム及び塗布システムは、使用中にユーザが任意的に1つにまとめることができる2つの異なるケーシング内に収容することができる。従って、斑点の存在に関して検出システムがユーザに警告した場合、ユーザは、例えば、一方を他方内に係合させることにより、例えば、塗布システムを検出システムに固定することができる。2つのシステムは、システムが1つに組み立てられた時に協働する電気的及び/又は流体流れコネクタを含むことができる。一例を挙げれば、検出システムは、検出区画内に開口し、流体が塗布システムから皮膚へ移送されることを可能にするチャンネルを含むことができる。
別の例では、検出システムがユーザに斑点の存在を警告した場合、ユーザは、単に検出システムを上げて塗布システムを同じ位置に呈示することができる。
検出システム及び塗布システムは、情報を移送するために有線又は無線の接続により互いに接続することができる。検出システムは、塗布システムが塗布すべき化合物の性質及び量を調節するように、塗布システムに斑点の性質又は大きさに関して情報を提供することができる。
別の例では、ユーザは、一方は検出システムを収容し、他方は検出システム及び塗布システムを収容する2つの器具を有する。ユーザは、第1の器具を用いることができ、それが斑点を検出して斑点の存在に関して警告を出した場合、ユーザは、第1の器具を取り外して、第2の器具を対応する皮膚の区画上に置く。次に、第2の器具が斑点を捜索し、組成物を塗布する。これは、軽量の器具を用いて斑点に対する最初の捜索が行われることを可能にすることができる。ユーザがより重いことが多い塗布システムを適用する必要があるのは、システムが斑点を見出した時の1回だけである。第2の利点は、この技術のモジュール性にあり、その理由は、それによって検出された斑点に応じて多くの化合物を用いることが可能になることである。従って、ユーザは、様々な斑点の状況に適応されたリザーバの集合を有することができる。検出システムが斑点を検出すると、検出システムは、問題の斑点を例えばそれを隠すことによって処理するのに適する化合物を収容するリザーバのうちの1つ又は別のものを用いるようにユーザに命令することができる。
図3の例では、ハンドピースは、形状が細長いが、ハンドピースの形状は、当然ながら、本発明の範囲を超えることなく修正することができる。
塗布システム
塗布システムは、プリントヘッドを含むことができる。
あらゆる印刷技術が適切とすることができる。
特に、オフセット印刷、グラビア印刷、フレキソ印刷、シルクスクリーン印刷、パッド印刷、電子写真術(ゼログラフィ、静電印刷、又はレーザ印刷としても公知である)、熱印刷(特に、単純な熱印刷、熱転写印刷、又は熱昇華印刷を含む)、エルコグラフィ、トナージェット、マグネトグラフィ、イオノグラフィ(イオンジェット、電子線撮像、又はエレクトログラフィとしても公知である)、及びインクジェット印刷(特に、いわゆる「連続式インクジェット」技術及び「ドロップオンデマンド」技術を含む)が挙げられる。
インクは、圧電素子により、熱素子により(バブルジェット(登録商標))、ホットメルティングにより、又はバルブを利用して(バルブジェット(登録商標))、噴流として又は液滴として噴出させることができる。
例えば、ハンマー印刷又は連鎖印刷、ニードル印刷又はドットマトリックス印刷、デイジーホイール印刷、シンブル印刷のような衝撃印刷技術、及びミニスプレー、ガス印刷、圧縮空気印刷、液化ガス印刷、可動部品、例えば、移動圧電性結晶によって得られる例えばエアブラシ又はミニスプレーのような流動圧力印刷のような技術も挙げられる。
印刷目的で皮膚と接触されるインクを含むスポンジ、フェルト、絵筆、中空管、又はシリンジのような可動印刷要素を含む印刷手段を用いることも可能である。接触時間は調節可能にすることができ、例えば、1秒(s)の1000分の1から数秒の範囲にわたって変えることができる。
用語「印刷」は、処理のために物質、特に皮膚の表面上に組成物を送出することを意味するのに用いられる。本発明の意味においては、印刷は、処理のために表面の上又は下に組成物を送出することに関する。従って、ニードル印刷技術を用いたプリンタ手段は、インクが角質層、表皮、又は真皮に浸透することを可能にすることができる。この目的に対して、強固なニードル又は脆弱なニードル、又は同様のものを用いることができる。
塗布システムは、単一の印刷ノズルを有することができ、並列に複数のノズルを有することもできる。プリンタシステムは、それぞれのインク専用ノズルを有することができ、又は変形では、プリンタシステムは、印刷される色を生成するために、印刷が行われている間に複数の異なるインクを連続して又は互いに混合して噴出するための単一のノズルを有することができる。
プリントヘッドは、皮膚と直接に接触するのを回避するために皮膚から離間させることができる。この間隔は、固定されるか又は調節可能とすることができる。例えば、ノブを回転させることによるか又はモータの移動を制御する調節ボタンに作用することによって間隔を直接に調節するか又は自動的に調節することができる。自動調節に関しては、プロセッサユニットは、モータが間隔を変更するのを制御する。
明瞭な印刷を行うことが所望される場合、間隔を小さい値、例えば、1ミリメートル又はそれ未満に調節することができ、逆に、よりぼやけた印刷を行うことが所望される場合、間隔をより大きい距離、例えば、1cm又はそれよりも大きく調節することができる。
塗布システムは、処理対象の表面にわたって印刷することができるプリントヘッドを含むことができる。一例を挙げれば、プリントヘッドは、1つ又はそれよりも多くのインク噴出ノズルを含むことができる。ユーザがX軸線に沿ってハンドピースを移動させると仮定すれば、プリントヘッドは、器具の進行方向Xに垂直に延びることができる。
プリントヘッドは、装置の内部で静止することができ、又はプリントヘッドは、軸線Xに垂直な軸線Yに沿って移動可能とすることができる。例えば、器具は、キャリッジが戻る間に、印刷の有無に関わらず、プリントヘッドのY線方向走査を行うために用いることができる。キャリッジは、ステッピングモータ、例えば、USBポートを通じて直接アドレス指定されたモータによって駆動することができる。
ハンドピースがハンドピースの内部で静止した複数のプリントヘッドを有する場合、プリントヘッドは、一列に並んでいてもその逆であってもよく、例えば、それらは、千鳥構成とすることができる。
ハンドピースは、軸線X及び軸線Yに垂直な軸線Zに沿って上述のキャリッジに対して移動することができる少なくとも1つのプリントヘッドを有する塗布システムを含むことができる。
プリントヘッドは、ぼかし効果を得るために、例えば、バイブレータにより印刷中に機械的に作動させることができる。
ハンドピースは、乾燥システム及び/又は加熱器システムを加速するための真空システム又は送風システムを含むことができる。
ケラチン物質上に堆積した組成物を重合させるために光放射、例えば、紫外線に露出する必要がある場合、ハンドピースは、問題の組成物の重合を助けるための対応する照明系を含むことができる。
塗布システムは、印刷行に沿って配置された複数の印刷要素で構成された印刷行を有することができる。一例を挙げれば、印刷要素は、印刷のための色が印刷に際して局所的に生成されることを可能にするノズルとすることができる。
印刷は、異なる色の複数のインクを並置するか又は少なくとも部分的に重ね合わせて堆積させることによって行うことができる。堆積した異なるインクのスロットは、任意的に、同じサイズを有することができる。
皮膚の領域は、インクで完全に覆うことができ、又はインクの堆積物間に間隙を残しておくこともできる。インクは、シルクスクリーン構成で皮膚上に堆積させることができる。
画像が皮膚上に印刷される場合、画像は均一である必要はなく、すなわち、印刷は、処理中の領域にわたって不均一に堆積した少なくとも1つのインクを利用することができる。
装置は、印刷が満足できるものであるか否か又は印刷を続行する必要があるか否か又は補正する必要があるか否かをユーザ又は装置が判断することを可能にするモニタリングシステムを含むことができる。一例を挙げれば、モニタリングシステムは、取得システムを用いるか、又は専用色検出器又はカメラを含む。例えば、装置は、処理中の皮膚を画面上に再現することができる。装置によって隠されてはいるが、ユーザは、皮膚を見ることができ、それによって結果が達成されている間にユーザが結果にアクセスすることを可能にする。
ハンドピースの移動は必ずしも直線的とは限らないので、例えハンドピースが辿る経路が湾曲していても、皮膚に対して識別された位置で印刷が行われるように、線対線ではなく点対点の処理を提供することができる。
皮膚色に調和する色を有する組成物の塗布
塗布システムは、組成物が装置外で異なる色の成分の混合によって得られた場合であっても、皮膚色に調和するように選択された色を有する組成物を塗布することができる。
例えば、ハンドピースは、皮膚の色に関連するデータを混合ユニットに送信することができる。混合ユニットは、2つ又はそれよりも多くの成分を混合して、皮膚の色に調和する色を有する混合物を得ることができる。一部の実施形態では、ユーザは、皮膚を分析して少なくとも2つの成分を混合し、分析された皮膚に調和する色を有する混合物を作り出すように構成された独立した混合ユニットを用いることができる。この混合ユニットは、例えば、家庭、売り場、又はあらゆる適切な場所で用いることができる。
他の実施形態では、ハンドピースは、皮膚の色に関連するデータを決定ユニットに送信することができる。決定ユニットは遠隔に位置することができ、かつ例えば製品のライブラリから皮膚の色に調和する色を有する製品を識別するように構成することができる。
他の実施形態では、ユーザが、決定ユニットを用いる。決定ユニットは、皮膚を分析し、例えば、ライブラリにおいて皮膚の色に調和する色を有する製品を識別することができる。混合ユニットは、例えば、家庭、売り場、又はあらゆる適切な場所で用いることができる。
ユーザは、ハンドピース内に組成物を充填することができる。ユーザは、特定の時間枠を通して複数回(例えば、月1回、週1回、毎日、1年に何回も)製品を充填し、その期間中の様々な時間帯における皮膚色の自然な変化に、また特に異なる期間中(例えば、その年の)における周辺光に組成物の色を適応させることができる。
ユーザは、1つ又はそれよりも多くの組成物をハンドピースに充填することができる。後者は、装置の使用の度に及び/又は定期的に(例えば、装置が用いられる度にではなく)皮膚の色を分析することができる。装置は、用いるべき製品を自動的に選択することができ、ユーザが特定の製品を装置内に充填することができるとユーザに注意喚起することもできる。装置は、皮膚の少なくとも1つの色に調和する製品の識別を可能にすることになるデータを保存することができ(例えば、メモリに)、そのような識別を可能にすることになるメモリにアクセスすることもできる。
一部の実施形態では、皮膚の色は、時刻tに測定され、次に個人に対して時間Δtの間(例えば、年間)に予想される色に対応する色を有する製品が製造される。製品は、様々な色の成分を混合することにより(例えば、製品のライブラリでユーザ自身が製品を識別することにより)、又は他の適切な方法により製造することができる。製品の範囲及び対応する色は、個人データ及び/又は一般データによって皮膚色の漸進的変化を計算するソフトウエアによって決めることができる。例えば、皮膚色が冬に測定される場合、複数の製品、例えば、4つの製品、すなわち、その測定された皮膚色に対応する1つの製品、及び春、夏、並びに秋に予想される色に対応する他の製品を製造することができる。特に、あらゆる適切な期間を用いることができ、季節の使用は、単に例示を意図しているに過ぎない。
ソフトウエアは、例えば、色に関連するそのような決定を行うための年間における異なる部類の皮膚の色の漸進的変化の統計的規則を利用することができる。
ソフトウエアは、例えば、ユーザの環境、ユーザのライフ様式、習慣、休日/休暇の場所及び期日のような個人的ファクタ及び他の適切なファクタも考慮に入れることができる。
一部の実施形態では、ソフトウエアは、日光露出のような気象データを考慮に入れることができる。
装置は、使用毎又は必ずしも使用毎とは限らないが定期的に皮膚の色を分析することによって製品を選択してその製品を用いることができ、又は装置は、ユーザに自身が特定の製品を充填することができると注意喚起することもできる。これは、メモリに保存することができ、皮膚の色に調和するか又は皮膚の色に最も近い製品の識別を可能にすることになるメモリにアクセスすることもできる。装置は、特定の期間(例えば、暦日)に関連する情報を提供して用いる製品の選択を容易にすることができるタイマを含むことができる。
ソフトウエアは、予想の改善を可能にすることができる学習システムを含むことができる。
組成物の色は、予め設定することができる。予め選択された色を用い、かつそのような予め選択された色に塗布的な色成分を追加して、後に色を厳密に設定することができる。最初の設定は、例えば、店で行うことができ、後の設定は、例えば、家庭において、装置自体内又は装置外で行うことができる。
皮膚の色に調和する色を識別し、次に、現在の調和色と異なる色を有する少なくとも2つの製品を例えばそれらの間にある皮膚の現在の色を用いて製造又は選択することができる場合がある。
実施例1
接触塗布システム
図7に、ハンドピース60内に見ることができる種類の塗布システム12の例を示している。
塗布システム12は、ハンドピースのハウジング63に対して静止したケーシング69を含むことができ、電磁石85がハンドピース内に収容されて、弾性復帰部材87の作用に逆らって軸線Zに沿って可動部86を移動させる役割を果たす。この部材は、皮膚に対するあらゆる突然の衝撃を回避するために、ストロークを制限して移動を減衰させる。
図示の例では、可動部86は、電磁石85が電気的に励磁された時にケラチン物質と接触するアプリケータ部材90を担持する。
電磁石85の励磁が停止すると、弾性復帰部材87は、可動部86を後方に復帰させる。
可動部86の復帰移動を減衰させるために、塗布システム12は、例えば、可動部86の後方移動が所定のストロークを超えた時に圧縮される弾性復帰部材によって形成された緩衝部材95を含むことができる。
可動部86は、ケラチン物質上への塗布のための組成物を収容してアプリケータ部材90と連通するリザーバ100を含むことができる。
一例を挙げれば、リザーバ100は、プラスチック材料で製造され、一端が開口している。
アプリケータ部材90は、リザーバと連通する多孔質フェルトペンとすることができる。従って、リザーバ内に収容された組成物は、毛管現象により、アプリケータ部材を通って移動する。
可動部86は、例えば、約2センチメートル(cm)の長さを有する鉄製のリングによって磁性化することができる。リザーバ100は、リングに接着結合することができる。
一例を挙げれば、電磁石の巻き線85aは、中心に穴を有するU字形の軟鉄部分85内に収容することができる。U字形は、巻き線によってその中心に生成された磁界を集中させ、それによって可動部を図7の左に移動させることによって可動部を引き付けるという利点を有する。
図示していない変形では、塗布システム12は、弾性復帰部材の復帰作用に逆らってハンドピースのハウジング63に対して移動することができ、かつ皮膚と接触するために塗布システム12をスカートに固定することができる。処理されている領域の形状に適合するように、スカートは、弾力的に変形可能な材料で製造されることが好ましい。
プロセッサユニット及びユーザインタフェース
ベースステーション及び/又はハンドピースは、プロセッサユニット14、その例えばEPROM型のメモリ206、アナログデジタル変換器208、例えば24メガヘルツ(MHz)でクロック作動された発振器209、電力モジュール210、及び一般電源215を担持するエレクトロニクスカードを収容することができる。
一例を挙げれば、プロセッサユニット14は、例えば、商品番号「Cyclone III EPC 3」の下で供給元Alteraが提供しているプログラマブル論理アレイである。
図6に示すように、4つのボタン220及び3つの液晶ディスプレイ200は、ハンドピース又はベースステーション内に組み込まれた前面プレートによって担持することができ、ディスプレイ及びボタンは、例えば、シリアル接続を通じてプロセッサユニット14に接続されている。
電源が入れられる時に、プロセッサユニットの作動を制御するプログラムがメモリ206からロードされる。
図5に示すように、装置は、オン/オフボタン277、及び許容外の区画が検出されたことをユーザに通知する表示ランプ278も含むことができる。一例を挙げれば、ランプ278は、図3及び図4に示すようにハンドピース上に設けられている。
一例を挙げれば、変換器208は、供給元「Analog Device」からの6入力を有するAD7794変換器であり、それは、6入力アナログマルチプレクサを組み込むことができる。
一例を挙げれば、電力モジュール210は、演算増幅器と、図7を参照して上述したようにコイル85aを励磁して塗布システムの可動部86の移動を開始する目的でいくつかの増幅器の電流を発生させるのに適する電力トランジスタを含む電力段とを含む。
音波に反応する検出システム
ハンドピースは、皮膚に対する摩擦を表すノイズを感知するためにマイクロフォンを含むことができる。
一例を挙げれば、装置は、図5を参照して上述した電子回路と図7の塗布システムとで製造される。
マイクロフォン310は、図8に示すようにケーシング69に取り付けることができ、マイクロフォン310は、例えば、商品番号「PUM 3546L−R」の下で供給元「Projects Unlimited」によって販売されている種類の単一指向性マイクロフォンによって構成される。
ハンドピースの前面にリング315、例えば、PTFEリングを取り付けることも可能である。リング315は、皮膚と接触して、荒さがあった場合にノイズを生成する。リング315は、その中心をプリントヘッドの可動部86が通過することを許容する。
ハンドピースは、マイクロフォンをアナログデジタル変換器に接続することを可能にし、かつ電力モジュール210からの印刷制御ケーブルを含む接続ワイヤを収容するシートを通じてベースステーションに接続される。
プロセッサユニット14は、この例では、以下のようないくつかの機能を実行する。
1)4つの調節ボタン220からのデータ捕捉。各ボタン220は、レジスタ、例えば、8ビット上で符号化されたレジスタを増分することによるか又はレジスタを減分することによってレジスタを変える役割を果たし、これをSlimit及びSactionと呼ぶ2つのレジスタに適用する。
2)例えば商品番号OP27GSZの下で供給元「Analog Device」によって販売されている種類の演算増幅器224を通じてマイクロフォン310から連続的にアナログデータを受信する変換器208を制御する。それは、音量を表すアナログデータを100Hzの速度で送出される16ビット数の形式の一連のデジタル値に変形する。
3)例えば、シリアル周辺インタフェース(SPI)型のシリアルリンク229を通じて受信された変換器208からのデジタルデータの捕捉。
4)音量に対する数値を16ビットから8ビットに変換し、それをSmeasuredと呼ばれるレジスタに保存する。
5)3つのレジスタSmin、Smax、及びSmeasuredの値を3つのディスプレイ200に送信する。これは、ASCII符号の形式で、例えば、シリアルリンクで行われる。
比較演算は、プロセッサユニット14によって行われ、すなわち:
measuredは、次のようにSlimit及びSactionと比較することができる:
・Smeasured>Sactionである場合、プロセッサユニットは、持続時間d1、例えば、1秒(s)の20分の1のパルスを有する印刷を命令し、
・Smeasured>Slimitである場合、プロセッサユニットは、ハンドピース上にある表示灯278を点灯する。
従って、プロセッサユニットは、論理演算の結果が印刷をもたらすものである場合、送出されるパルスの持続時間を調節することを可能にする。例えば、それぞれ1/20s及び1/5sの長さを有する2つの印刷持続時間d1及びd2を提供することができる。
印刷中、すなわち、可動部が皮膚に向けて前進している間、マイクロフォンからの捕捉は無視される。器具は、それ自体が作るノイズによって起動することはできない。
作動
リザーバ100に新しい着色顔料の分散液を充填する。
ベースステーションの電源を入れる。
メモリ206は、値Slimit及びSactionを収容している。任意的に、ユーザがレジスタSlimit及びSactionの値を調節する。
ハンドピースを皮膚まで持ってくる。ユーザは、所望するどの場所にハンドピースを置いてもよいが、直接補正するための斑点を含む区画、例えば、頬にハンドピースを置くのが有利である。
ユーザは、皮膚の上でハンドピースを移動させることができる。
装置が閾値Slimitの外側にある区画を検出すると、ランプ278の電源が入れられ、荒れが閾値に近づいていることが示され、ここから印刷がトリガされる。
器具がSactionを超える区画を検出すると、ベースステーションは、塗布を行うようにハンドピースに命令を送信する。コイル85a内に電流が発生される。その結果、コイルからの磁界の影響下で可動部86が皮膚に向けて移動する。接触は極めて短く、その後、可動部は後方へ復帰する。アプリケータ部材90は、既に皮膚と接触して色を転写している。
装置は、許容外にある荒れの区画上のみで印刷をトリガするので、印刷が極めて良好に局所化されるという結果がもたらされる。
ユーザは、インクを変換して、その色又は被覆力、又はそれ以外にその質感又は粒子の大きさを変更することができる。
ユーザは、押しボタン220に作用することにより、Slimit又はSactionも変更することができ、これは、器具を再始動させる必要なく行うことができる。
着色組成物を例えばケア組成物と取り替えること、及び毛、指の爪、脚の皮膚のような身体のあらゆる部分を処理することが可能である。
実施例2
ハンドピース
この例では、ハンドピースは、図9に示すように並べて配列された複数の例えば4つのプリントヘッドを有し、各プリントヘッドは、例えば、2.5cmの幅を有し、例えば、0.5cmだけ互いから離間している。
様々なプリントヘッドのアプリケータ部材90は、例えば、関連するリザーバよりも幅を広くすることができる。
図8の例のリング315は、4組の歯318に置換されており、各歯は、例えば、幅が1.2mmで長さが1cmであり、2つの連続した歯が例えば1.2mmだけ離間している。一例を挙げれば、歯は、丸い端部を有する。歯の各組318は、例えば、長さが2.5cmである。
歯の組318は、ハンドピースの移動方向に例えば5mmだけアプリケータ部材90の前方に配列されており、一例を挙げれば、それらは、防振材料、例えば、エラストマー、例えば、シリコーンで製造されたガスケットによってハンドピースの後面に取り付けられている。
4つの単一指向性マイクロフォンが、皮膚に面して歯の組318の近くに設けられている。
4つのプリントヘッドは、ベースステーションにより、互いとは独立して起動することができる。
4つの対応するリザーバは、ケア製品、例えば、水/エタノールの80:20混合物中の2重量%のシリコーン−アミンで充填される。
皮膚、毛髪、又はまつげを処理することが可能であり、器具は、不均一な表面に対して推奨される。
ベースステーション
ベースステーションは、4つの単一指向性マイクロフォンからの信号を受信するために、かつプリントヘッドの4つのコイルを制御するために例1に説明したものに類似した方法で製造される。
変換器208は、増幅後に繰返してかつ順番に4つのマイクロフォンからの入力を変換する。
プロセッサユニットは、測定値をSlimit及びSactionに対する基準値と比較することにより、測定値を分析する。
1つ又はそれよりも多くの値がSlimitを超えた場合、プロセッサユニットは、表示ランプ278の電源を入れる。
1つ又はそれよりも多くの測定値がSactionを超えた場合、プロセッサユニットは、電力モジュールを通じて印刷を命令する。
変形
ケラチン物質の密度又は移動している血液の存在のような特性は、ターゲット精度及び深さに適応された波長で作動する超音波検査システムで検出することができる。
電気的マグニチュードに反応する検出システム
検出システム12は、例えば、皮膚の保湿状態に関する情報を提供することができる導電率に反応することができる。
実施例3
ハンドピース
塗布システムは、例えば、図7を参照して説明したものと同一である。
図10に示すように、例えば、PTFEで製造されたリング410は、アプリケータ部材の近くで前面に取り付けることができる。リング410は、皮膚と接触し、かつプリントヘッドの可動部86がリング410の中心を通過することを可能にする。
2つの電極415、例えば、各々が50平方ミリメートル(mm2)の面積を表す例えばプラチナで製造された平面電極は、リング415の表面に取り付けることができる。
両方の電極415に、例えば、4マイクロアンペア(μA)の電流が供給され、端子の両端の電圧は、差動増幅器として接続した演算増幅器417、例えば、供給元「Analog Device」からの「AD 8675」で測定される。
例えば、ボルト(V)で表現される導電率を表すマグニチュードは、変換器208に連続的に送出される。
可動部86が皮膚に向けて前進する時には、電圧捕捉は作動を停止される。
ベースステーション
ベースステーションは、調節ボタン220が、2つのそれぞれのレジスタVlimit及びVactionをそれらを増分するか又はそれらを減分することによって変更することを除き、図5に示す例のものに類似している。
変換器208は、電極415によって送出された電圧データ及び演算増幅器417から来る電圧データを変換し、かつ電圧を表すアナログデータを連続的にかつ例えば100Hzの速度で例えば16ビット上で符号化された数の形式のデジタル値に変形する。
一例を挙げれば、プロセッサユニット14は、次の演算を行う:
measuredがVlimit及びVactionと比較される。
・Vmeasured>Vactionである場合、プロセッサユニット14は、表面が過度に乾燥していると見なし、例えば、20分の1秒(s)のパルス持続時間d1を有する印刷を命令する。
・Vmeasured>Vlimitである場合、プロセッサユニットは、皮膚が限界の近くまで保湿されていると見なし、ハンドピース上にあるランプ278の電源を入れるよう命令する。
作動
リザーバ100に、塗布のための組成物、例えば、80重量%の水及び20重量%のグリセロールを含有する組成物を充填する。
メモリ206が、値Vlimit及びVactionに関してプロセッサユニット14に情報を提供する。ユーザが、任意的に、ボタン220を利用してこれらのレジスタ内の値を調節する。
ハンドピースを皮膚まで持ってくる。ユーザは、所望するどの場所にハンドピースを置いてもよいが、保湿が乏しいか又は乾燥した皮膚の区画、例えば、脚のような生来乾燥した区画、又は処理及び低温又は日光への露出によって脱水状態になっている区画、例えば、頬、腕、腹部、唇のような粘膜、又は毛髪上に置くのが有利である。
ユーザは、皮膚の上でハンドピースを移動させることができる。器具がVlimitを超える区画を検出すると、ランプ278の電源が入れられ、保湿の程度が限界に近いことを示している。
器具がVactionを超える区画を検出すると、プロセッサユニットが、印刷を行うようにハンドピースに命令を送信し、コイル85a内に電流が発生される。その結果、コイル85aからの磁界の影響下で可動部86が皮膚に向けて移動される。
器具は、導電率が許容外にある区画上のみで印刷をトリガするので、印刷が良好に局所化されるという結果がもたらされる。
ユーザは、ケア製品を交換し、ケア製品とメイクアップを組み合わせた組成物又はメイクアップのみを行う組成物に切り換えることができる。
ユーザは、装置を再始動させる必要なくレジスタVlimit及びVactionの値を変更することができる。
実施例4
プロセッサユニット14に接続した図6に示すようなセレクタ243を装置が含むことを除き、実施例3のものと同じ装置が用いられる。プロセッサユニットは、オペレータによって選択されるセレクタ243の位置に応じて、対応する値Vlimit及びVactionを記録するようにプログラムされる。
プロセッサユニットは、Vlimit及びVactionをディスプレイ200上に表示させる。
プロセッサユニット14に接続したボタン244は、対応テーブル「body−Vlimit−Vaction」内の調節された値をユーザがメモリ206に記録することを可能にする。
作動
リザーバ100に、例えば、全ての割合が重量による50%の水、20%のエタノール、20%のグリセロール、1%のシリコーン−アミン、及び1%のDHAを含有する処理のための組成物を充填する。
装置の電源を入れる。ユーザが、処理される身体部分上でセレクタ243を調節する。メモリ206が、上述の対応テーブルからのレジスタ値Vlimit及びVactionに関してプロセッサユニット14に情報を提供する。
処理区画が変更される度に装置の調節が変更されることを除き、ユーザは、実施例3にあるような装置を利用する。
ユーザは、器具を再始動させる必要なく、記録された値Vlimit及びVactionを変更することができる。
試験が進行する時に、ユーザは、各処理区画に対して、ユーザの好みに合うパーソナル化された方法で値Vaction及びVlimitを調節することができる。
装置は、複数のリザーバを受け取るシステムを装置に付与することによって修正することができる。各リザーバは、身体の特定の部分に対応するケア製品を収容することができる。
装置は、処理されている身体の部分に関してセレクタ243によって情報を提供されるので、装置は、1つのリザーバから別のリザーバへと自動的に切り換えることができる。そのような状況下では、ハンドピースは、複数の取外し可能なリザーバを有するシステムだけでなく、リザーバを選択するためのシステムも含むことができ、このシステム、例えば、回転システムは、プロセッサユニットによって作動される。
実施例5
実施例3のものと同じベースステーションを用いることができる。同様には配列されていない電極415を除き、実施例3のものと同じハンドピースを用いることができる。
図11に示すように、2つの電極415は、クランプ420が閉じられた時に互いに面するようにクランプ420上に設置することができる。クランプ420は、処理対象の表面(まつげ、毛髪)を受け取るために開き、次に、この表面上で閉じることができる。
当接部425は、2つの電極415が触れるのを防止する役割を果たすことができる。電極は、例えば、1mmの間隙だけ離間させることができる。
開いた状態で、クランプ420は、測定非動化信号をベースステーションに送信する。
一例を挙げれば、器具は、揮発性溶剤中の溶解シリコーン(5%)(シリコーンD5)に基づくケア組成物を塗布する。
実施例6
検出された電気的マグニチュードは、キャパシタンスとすることができ、それは、複数のセルで構成された検出システムを用いることが可能である。
一例を挙げれば、指紋を認識するのに用いられる種類のシステムを用いることができる。本発明のシステムは、複数のキャパシタンス測定セルで構成される。各セルは、局所的にキャパシタンスを測定する2つの電極によって形成される。皮膚が2つの電極に、従って、セルの2つの電極によって形成された電界に近いと、皮膚は、セルのキャパシタンスを変える。
この利用に適するシステムの一例は、例えば、50μmに近いサイズの256x360検出セルを含み、毎秒14データ捕捉で作動する供給元「ST Microelectronics」によって販売されているセンサによって構成される。このマトリックスセンサは、供給元「ST Microelectronics」によって発行された文書「最新データシートTCS1AD−「Touchchip」シリコン指紋センサ」、「バージョン0.1、2001年5月」に与えられた仕様の電極及びコンピュータシステム(ドライバ、PerfectPrint制御システム)に関連付けて用いることができる。
ハンドピース
例えば、上述のTouchchip(登録商標)型のマトリックスセンサは、例えば、Lexmark商標のインクジェットプリンタから取り出したプリントヘッドと共に、フレームに取り付けられる。
これらの2つの要素は、取り付けられて端部間で測定して例えば1センチメートルだけ離間している。
フレームは、それに取り付けられた2つの移動検出器、例えば、供給元ETCのX検出器及びY検出器、及び商品番号OM02の光センサも有する。これらの検出器は、感知された移動をハンドピースの状況に関する情報に変形するためにインタフェースで接続されており、これらの検出器は、供給元ElanのEKM8022マウスコントローラ回路に接続することができる。
全体としてのフレームの皮膚上での移動によって、皮膚の区画がセンサに対して、次に、プリントヘッドに対して配置されることによって開始されるように、4つのホイールをフレーム上に位置決めすることができる。
ベースステーション
ベースステーションは、256メガバイトの同期型DRAM(SDRAM)、マウス、画面、及び「インターネット」接続に関連付けられ、かつ4つのUSB拡張ポートも提供する供給元Advantechからの超小型組込みPC型パーソナルコンピュータPC104、商品番号「PCM 4170」を収容することができる。
このPCは、それぞれのUSBポートにより、プリントヘッドの電子機器、変位検出器インタフェース(EKM8022マウスコントローラ(Elan))に接続されており、このPCは、マトリックスセンサの電子機器にも接続され、かつ画面、マウス、及びキーボードに接続される。
このPCは、ハンドピースが間違った方向に移動された時にユーザに警告する役割、マトリックスセンサからのデータにアクセスする役割、凹部ポイント、すなわち、マトリックスセンサの壁と接触していないポイントを抽出するためにこのデータを分析する役割、及び凹部がさほど多くない区画を無視する役割を果たすソフトウエアを作動させる。多くのポイントを含む区画全体が窪んでいると見なされる場合、プロセッサユニットは、その区画を毛穴又はしわであると解釈せずに、これらの測定を例えばハンドピースが皮膚に十分に押し付けられなかったことによるマトリックスセンサの誤った起伏測定として解釈する。そのような状況下では、メモリは変更されないままである。更に、プロセッサユニットは、精度に欠ける配置に関してユーザに警告する。
プロセッサユニットは、凹部ポイントを次に毛穴又はしわのような「皮膚斑点」と見なすために、上述のように無視されたポイント以外の凹部ポイントを保持することができる。
装置は、このようにして検出された皮膚斑点に対応する画像を画面上に表示させることができる。
装置は、充填されたこれらの毛穴又はしわに対応する画像を計算することができ、その場合、考慮中の凹部ポイントが印刷され、一方で他のポイントは印刷されず、次に、装置は、場合によっては皮膚斑点の画像上に重ね合わせてこのようにして計算された充填された凹部の画像を画面上に表示することができる。
ハンドピースが皮膚の上を移動する進路が与えられるとして、かつ2つの動作感知器、及びマトリックスセンサとプリントヘッドの間の既知の間隔に依存して、プロセッサユニットは、画像をプリントヘッドによって皮膚上に一行ずつ印刷すべき瞬間を判断することができる。
プロセッサユニットは、毛穴又はしわに塗布すべき色に関してユーザに自由選択肢を与えるようにプログラムことができる。この目的のために、インタフェースは、画面上に複数の色及びシミュレーションを表示することができる。
プロセッサユニットは、皮膚斑点のサイズに応じて印刷のための色、例えば、斑点によって占有されるピクセル数に関係なく単一の色、又は変形では、それぞれ異なるサイズの斑点に関連付けられた複数の色をユーザに自由に選択させるようにプログラムすることができる。
プロセッサユニットは、過度に小さい例えば1又は2のピクセルを占有する斑点については印刷を割愛することができる。
実施例7
プリントヘッド内のインクが皮膚科(すなわち、非化粧)又はケア製品、例えば、ミロ弛緩剤、ボトックス、保湿剤、又はPHAに置換されていることを除き、実施例6のものと同じ装置が用いられる。
実施例8
プリントヘッド内のインクが光重合可能な組成物、例えば、供給元Murakamiからの「stylbazolium functions」によって官能化されたポリ酢酸ビニル(PVA)に基づく組成物に置換されていることを除き、実施例6のものと同じ装置を用いることができる。
処理の最後に、しわ上に堆積した組成物を重合させるために、顔が光に、例えば、1平方センチメートル当たり100ミリワット(mW/cm2)の密度の「UV A」に露出される。
温度感受性検出システム
検出システムは、温度に敏感とすることができ、例えば、検出システムは、赤外線温度センサを含むことができる。
実施例9
ハンドピース
塗布システムは、図7を参照して説明したものと同一の方法で製造することができる。
図12に示すように、例えば、PTFEで製造されたリング410は、プリントヘッドの可動部86が通過するための中心の穴を残して、皮膚との接触をもたらすために前面に取り付けられている。
各々が50mm2の表面積を有する2つの電極415、例えば、プラチナ電極がリング410の表面に塗布される。
これらの2つの電極415は、導電率を測定することにより、リング410が皮膚と接触していることを判断する役割を果たす。
供給元Dexterからの温度検出モジュール505は、「赤外線温度モジュール」と呼ばれ、かつ同じ供給元からの「ST 60」熱電対列を利用して皮膚に面して設けられている。このモジュールは、幅広い範囲の波長にわたって線形応答を有し、温度に応じて較正された信号を送出する。
ベースステーション
図14に示すように、ベースステーションは、各々が例えば8ビット上で符号化されたレジスタTdeltaを増分又は減分する役割を果たす2つの調節ボタン510を含むことができる。
装置は、基準温度を取り込むためのボタン301を含むことができる。
プロセッサユニット14は、例えば、100Hzの速度でモジュール505によって送出されたパルス幅変調(PWM)型の較正済み信号を読み取り、かつ電極415から来る導電率信号を読み取る。
導電率が高い場合、例えば、>1ジーメンス(S)である場合、例えば、8ビット上で符号化され、「接触」と呼ばれるレジスタが、1に設定される。他の場合には、レジスタは、0に設定される。
プロセッサユニット14は、3つのディスプレイ200によって表示される3つのレジスタTdelta、Treference、及びTmeasuredの値の適用を制御する。
これは、例えば、ASCII符号化されたシリアルリンクを通じて行われる。プロセッサユニットは、接触レジスタが1であれば緑の表示灯の電源を入れ、接触レジスタが0であれば赤の表示灯の電源を入れることができる。
オペレータが基準取り込みボタン301を押した場合、かつ接触レジスタが1である場合、プロセッサユニット14は、例えば、16ビット上で符号化された値TmeasuredをレジスタTreferenceに保存する。
オペレータがボタン301を押さずかつ接触レジスタが1である場合、プロセッサユニット14は、TmeasuredをTreferenceの値と比較する。
measured>Treference+Tdeltaである場合、プロセッサユニット14は、例えば、1/20sのパルス持続時間を有する印刷を命令する。
measured<Treference+Tdeltaである場合、プロセッサユニット14は、印刷を命令しない。
接触レジスタが0である場合、プロセッサユニット14は、基準温度が取り込まれるのを阻止して温度が検出されるのを阻止する。
プロセッサユニット14は、印刷が必要であることを計算結果が示した場合、パルス持続時間を調節する役割も果たすことができ、例えば、プロセッサユニット14は、1/5sと1/20sのような2つの値の間で選択することができる。
電源が入れられた時、接触レジスタは、0に設定され、レジスタTreferenceは、例えば、30に設定される。
印刷中、及び従って可動部が皮膚に向けて前進している間、温度センサは、非動化することができる。
抗菌剤及び処理活性剤
例えば、重量で80%の水及び20%のグリセロールを含有する処理組成物が、抗菌剤ベースで処方された防腐システムと共にリザーバ100に充填される。
作動
ベースステーションの電源を入れる。メモリ206がプロセッサユニット14に値Treference、Tdeltaを通知する。ユーザは、任意的にTdeltaの値を調節することができる。
ユーザは、ハンドピースを皮膚まで持ってきて、所望するどの場所にハンドピースを置いてもよいが、顔又は胸部のような斑点が存在しそうな区画内にハンドピースを置くのが有利である。
ユーザが、健康に見える部分の温度を測定する。この目的のために、ユーザが「基準を取り込む」ボタン301を押す。次に、温度Tmeasuredがベースステーションの前面に表示され、ユーザはボタン301を解放する。
ユーザは、赤及び緑の接触灯を観察しながら、かつ接触を維持するために加えられる圧力の量を調節しながら皮膚の上でハンドピースを移動させることができる。
装置が限界Treference+Tdeltaの外側の区画を検出すると、ハンドピースがケア製品を堆積させる。
ユーザは、ケア製品を交換し、ケア製品を化粧品に関連付けるか又は化粧品のみを含む組成物、又は脱臭剤又は制汗剤を含有する組成物に切り換えることができる。
ユーザは、値Tdeltaを変えることができ、これは、器具を再始動させる必要なく行うことができる。
実施例10
一例として、実施例9のものと同じ装置が用いられる。しかし、この実施例では、プロセッサユニットによって行われる計算は、Treference+Tdeltaではなく、Treference−Tdeltaである。
加えて、印刷が起動されるのは、TmeasuredがTreference−Tdeltaよりも小さい時である。
あらゆる種類の組成物、例えば、血液循環を活性化するための1つ又はそれよりも多くの化合物、1つ又はそれよりも多くの発熱化合物(カルシウム塩類)、1つ又はそれよりも多くの刺激性化合物(カプサイシン)、1つ又はそれよりも多くの剥離化合物、例えば、グリセロール酸を含む組成物をリザーバ100に入れることができる。
少なくとも1つの化学種又は生物学的種に反応する検出システム
ハンドピースは、侵襲的プローブを含むことができる。用語「侵襲的プローブ」は、一般的に表皮に対応する距離(すなわち、約100マイクロメートル)を通って皮膚に貫通するプローブを指すために用いられる。
プローブは、間欠的にのみ、例えば、1秒に1回、又はハンドピースが移動された時、例えば、1センチメートル毎に1回皮膚に貫通する必要がある。
プローブは、pH又は湿気を測定するために又は酸素含有量又はグルコース含有量のような化学的測定を行うように配列することができる。
プローブは、皮膚の硬度に関して器具に情報を提供するために力測定器と連結することができる。一例を挙げれば、これは、プローブを保持する力検出器を機械的部分に組み込むことによって行うことができる。ユーザが器具を皮膚に押し当てる時に、プローブが皮膚と接触する。皮膚は、最初に貫通に抵抗する。測定される力は比較的大きい。力が測定されているという事実は、例えば、表示灯により、プローブは皮膚とは接触したが皮膚には貫通していないということをユーザに通知する。次に、圧力を印加し続けることにより、ユーザは、プローブを皮膚に強制貫通させる。これが、測定される力の急激な低下をもたらす。次に、力測定器は、例えば、異なる色の表示灯を点灯させることにより、貫通が行われたことをユーザに通知する。次に、プローブは、その測定を行い、例えば、数秒後に器具に情報を送信することができる。
移動」モード
ハンドピースは、皮膚上に置くことができ、かつ皮膚の上を優しく移動させることができる。
装置は、侵襲的プローブを用いて、第1の測定、例えば、水和レベルの測定を行う。
水和レベルが低いことを測定値が示した場合、ハンドピースは、測定が行われた区画よりもかなり広い領域にわたって保湿剤を塗布する。
水和レベルが申し分なくかつ標準であることを測定値が示した場合、ハンドピースは、どのような組成物も塗布しない。
ユーザがハンドピースを移動させる時に、ハンドピースは、それに沿って更に、例えば、数ミリメートルそれに沿って更に別の測定を行う。測定によって与えられた水和レベルに応じて、ハンドピースは、保湿剤を塗布し続けるか、又は保湿剤を塗布するのを停止する。
「静止」モード
ハンドピースは、所定の区画に置かれる。
装置は、侵襲的プローブを用いて水和レベルの第1の測定を行う。
水和レベルが低いことを測定値が示した場合、装置は、測定が行われた区画よりもかなり広い領域にわたって保湿剤を塗布する。
水和レベルが許容範囲にあることを測定値が示した場合、装置は、保湿剤を塗布しない。
数十秒後、装置は、同じ位置で別の測定を行う。測定によって与えられた水和レベルに応じて、装置は、保湿剤の塗布を続行又は中止する。装置は、保湿剤が効果を作用して水和レベルが所定値に達した時にのみ停止する必要がある。
プローブはまた、静止モード又は可動ハンドピースモードに関わらず、活性剤を注入するために用いることができる。
実施例11
ハンドピース
図7を参照して説明したものと同一の塗布システムを用いることができる。
図13に示すように、例えば、塗布システムのハウジングに固定された2つのホイール605によって張力下に置かれたゴムのストリップ600で製造された4センチメートルの長さを有するキャタピラ13を形成することができる。
ストリップ600は、皮膚に面して器具の前面に設けられている。ホイール605は自由であり、ストリップは、ユーザがハンドピースを移動させる時に、ハンドピースに対して自由に移動する。
ニードル610が、ストリップ600に取り付けられている。一例を挙げれば、ニードル610は、細いアルミニウムスパイクである。ニードル610は、それが突出して例えば500μmの深さまで皮膚に貫通することができるように設けられる。
ニードル610は、ゴムのストリップを貫通し、例えば、1センチメートルの長さを有して2ミリメートルだけ離間したアルミニウムフィルムコネクタを用いて、並列に置かれてゴムストリップに接着結合されたコネクタ620に接続される。
pH小型電極が、中空のスパイク内に装着される。pH小型電極からの2本のワイヤは、2つのコネクタ620に接続される。
2つのワイパ630が、ニードルがワイパ630を通過する時にワイパ630が自動的に2つのコネクタと接触するように2つのホイール605の間に設けられる。
図13Aから図13Cに、キャタピラが皮膚の上を移動してニードル610を皮膚の最上層に押し込み、次に、ワイパ630をストリップ600上に設けられたコネクタ620と接続させ、それによってpH小型電極が読み取られることを可能にする方法を示している。
pH小型電極を含む他のニードルを上述の原理と同じ原理に基づいてストリップ上に設置することができる。一例を挙げれば、ストリップは、関連付けられた小型電極と共に、6本のニードルを有することができる。
ストリップ及びワイパを含むアセンブリは、例えば、印刷を妨げるのを回避するために少しオフセットさせてハンドピースの前面に設けられている。
変換器208に接続した演算増幅器は、pH小型電極からの信号を増幅する。
ベースステーション
3つの液晶ディスプレイ200は、3つのレジスタPlimit、Paction、及びPmeasuredからの値を受信する。
ベースステーションの前面は、例えば、8ビット上で符号化されたレジスタPlimit及びPactionを増分又は減分することを可能にする調節ボタンを含むことができる。
プロセッサユニットは、PmeasuredをPlimit及びPactionと比較する。
measured<Pactionであれば(表面が過度に酸性である)、プロセッサユニット14は、例えば、1/5sの持続時間を有するパルスでの印刷を命令する。
measured<Plimitである場合、プロセッサユニット14は、皮膚が活動の限界レベルを有すると見なし、ハンドピース上にあるライトの電源を入れ、また印刷も命令するが、パルスは、例えば、1/20sの持続時間を有する。
印刷中、pH感知を非動化にすることができる。
更に、プロセッサユニットによって制御される時間経過、例えば、2分の1秒の経過を連続印刷作動の間に許すことができる。
作動
リザーバ100に、pH8.2を有する炭酸アンモニウム緩衝剤を含有する水性組成物を充填する。組成物も、0.3重量%のカルボマーを含有する。
ベースステーションの電源を入れ、メモリが、値Plimit及びPactionに関してプロセッサユニットに情報を提供する。これらのレジスタの値は、任意的に調節することができる。
ハンドピースを皮膚まで持ってくる。ユーザは、所望するどの場所にハンドピースを置いてもよいが、殆ど水和していないか又は水和が乏しい又は脱水状態になっている区画、例えば、脚のような生来乾燥した区画、例えば、処理によって脱水状態になっている区画、又は低温又は日光に露出されてきた区画、汚染の作用を受けてきた区画、頬、腕、腹部、例えば、唇のような粘膜、又は毛髪に置くのが有利である。
ハンドピースが6つのpH小型電極のうちのいずれか1つから来る信号を全く読み取らない場合、器具は、印刷を全く行わない。
装置がPlimitを超える区画を検出すると、pHが限界に近づいていることを示すライトの電源が入れられ、1/20sの印刷持続時間で、ハンドピースがケア製品を堆積させ始める。
印刷は、ベースステーションに他の何らかの情報が来ない限り、しばらくはこのモードで2秒間続行することができる。
装置がPactionを超える区画を検出すると、ベースステーションは、ケア製品を堆積させるために例えば1/5sの持続時間で印刷を行うようにハンドピースに命令する。
印刷は、静止部分に他の何らかの情報が到達しない限り、しばらくはこのモードで3秒間続行することができる。
装置がPlimitを超える区画を検出した場合、ベースステーションは、印刷を行わないようハンドピースに命令する。
ユーザは、ケア製品を交換し、化粧品をケア製品に関連付ける組成物、又は化粧品のみを含む組成物に切り換えることができる。
ユーザは、レジスタPlimit及びPactionの値を変更することができ、これは、装置を再始動させる必要なく行うことができる。
実施例12
実施例11と異なり、ユーザは、例えば、1分前に皮膚上にクエン酸塩緩衝剤(pH4.8)の水溶液を付けることによって開始する。
変形
非侵襲的化学物質検出プローブ
pH測定は、皮膚と接触して行うことができる。
例えば、生物学的活動又は汚染の存在を推測することが所望されるか否かにより、気体、すなわち、CO2、NO、CO、NO2を測定することが可能である。
周囲温度に近い沸騰温度を有する液状化合物、例えば、香料の溶媒及び残留物、内因性臭気分子、又は外因性臭気分子を検出することが所望される場合がある。
一例を挙げれば、ある一定の揮発性化合物の存在に感受性がある半導体化合物のような人工鼻に用いられている種類の検出器を用いることが可能である。
脂肪酸、他の脂肪族化合物を検出して、DNA、アミノ酸、及び/又はタンパク質、又は塩を検出することが可能である。
実施例13
実施例11と異なり、ストリップ600は、カルシウム含有量、塩素含有量、又はナトリウム含有量を保証するための例えばpHを測定するための様々な異なるプローブを収容する。
機械的検出システム
例えば、押し込まれること、擦られること、又は回転されることに皮膚が対抗する力を判断するために、少なくとも1つの機械的センサを用いることが可能である。
一例を挙げれば、供給元Honeywellの力センサを用いることが可能である。
マルチポイントセンサを用いることも可能である。そのようなセンサは、スパイクのマトリックスの形態を取っている。センサの電子機器は、各スパイクによって受信された圧力に関する情報を提供する。スパイクは、1ミリメートルよりも短い距離だけ離間させることができる。センサは、数十又は数百のスパイクで構成することができる。
本発明は、説明した実施例に限定されない。例えば、単一のハンドピース内に上述したもののような異なる種類の複数の検出システムを組み合わせることが可能である。
用語「1つを含む」は、「少なくとも1つを含む」と同義であると理解すべきである。
20 ヒトのケラチン物質の非比色特性を検出する段階
22 検出から得られたデータを分析する段階
26 閾値をユーザが調節することができる段階

Claims (15)

  1. ヒトのケラチン物質上に化粧組成物を塗布するための装置であって、
    非比色検出システム(11)と、
    化粧組成物を収容するリザーバを含み、ケラチン物質に該組成物を塗布するための塗布システム(12)と、
    少なくとも前記検出システムから受信したデータに応じて前記塗布システムを制御するためのプロセッサユニット(14)と、
    を含むことを特徴とする装置。
  2. 1回の通過で検出及び塗布を行うことを可能にするように構成されることを特徴とする請求項1に記載の装置。
  3. 前記検出システムは、音波に感受性があることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の装置。
  4. 前記検出システムは、湿気に感受性があることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の装置。
  5. 前記検出システムは、少なくとも1つの所定の化学化合物又は生体化合物に感受性があることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の装置。
  6. 前記検出システムは、少なくとも1つの電気的マグニチュードに感受性があることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の装置。
  7. 前記検出システムは、温度に感受性があることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の装置。
  8. 前記検出システムは、起伏に感受性があることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の装置。
  9. 前記検出システムから来るデータに応じて、閾値を超えると塗布が行われる少なくとも1つの閾値を調節するためのユーザインタフェースを含むことを特徴とする請求項1から請求項8のいずれか1項に記載の装置。
  10. 第1の閾値及び第2の閾値を調節することを可能にし、塗布が、該第2の閾値から行われ、
    検出の結果が前記第1及び第2の閾値の間にある時にユーザに警告する、
    ことを特徴とする請求項9に記載の装置。
  11. ヒトのケラチン物質上に化粧組成物を塗布する方法であって、
    ケラチン物質の処理のための区画を自動的に検出する段階を含み、検出が非比色検出システムを利用して行われ、
    このようにして検出された前記区画に化粧組成物を塗布する段階を更に含むことを特徴とする方法。
  12. 前記ケラチン物質は、皮膚によって形成されることを特徴とする請求項11に記載の方法。
  13. 塗布が、前記ケラチン物質の上を移動され、かつ非比色検出システム(11)を含む装置によって自動的に行われることを特徴とする請求項11又は請求項12に記載の方法。
  14. 前記検出システムは、音波、湿気、少なくとも1つの所定の化学化合物、少なくとも1つの電気的マグニチュード、温度、及び/又は起伏の部分に感受性がある検出システムから選択されることを特徴とする請求項11又は請求項12に記載の方法。
  15. 塗布が、皮膚に接触するアプリケータ部材(90)によって行われることを特徴とする請求項11から請求項14のいずれか1項に記載の方法。
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