JP2011527452A - 帯域幅拡張信号の生成装置及び生成方法 - Google Patents

帯域幅拡張信号の生成装置及び生成方法 Download PDF

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Abstract

入力信号から帯域幅拡張信号を生成する装置は、パッチ生成器と結合器とを備える。入力信号の第1帯域は第1の分解能データによって表現され、第2帯域は第1の分解能より低い第2の分解能データによって表現される。パッチ生成器は、入力信号の第1帯域から第1のパッチアルゴリズムに従って第1パッチを生成し、入力信号の第1帯域から第2のパッチアルゴリズムに従って第2パッチを生成する。第2パッチのスペクトル密度は第1パッチのスペクトル密度より高い。結合器は、第1パッチと第2パッチと入力信号の第1帯域とを結合して帯域幅拡張信号を得る。帯域幅拡張信号を生成する本装置は、帯域幅拡張信号がスペクトル包絡基準を満たすように、第1のパッチアルゴリズムと第2のパッチアルゴリズムとに従って入力信号をスケールするか、又は第1パッチと第2パッチとをスケールする。
【選択図】図1

Description

本発明は、オーディオ信号処理に関し、特に入力信号から帯域幅拡張信号を生成するための装置及び方法、及び入力信号及びオーディオ信号に基づいて帯域幅削減信号を生成する方法及び装置に関するものである。
オーディオ信号の知覚的適応型符号化、つまりオーディオ信号の効率的な格納と伝送のために実質的なデータレートを削減する符号化は、多くの分野で広く受け入れられてきた。例えば、MPEG−1/2−レイヤ3(MP3)やMPEG−4−AAC(Advanced Audio Coding)などの多数の符号化アルゴリズムが知られている。しかしながら、このために使用される符号化は、特に最低ビットレートで作動される時、主観的なオーディオ品質を低下させ、このような品質低下は、伝送されるべきオーディオ信号の帯域の制限により、主に符号器側の原因で引き起こされる。
このような状況において、特許文献1には、オーディオ信号に符号器側で帯域制限を施し、高品質オーディオ符号器(コア符号器)を用いて前記オーディオ信号の低周波帯域のみを符号化する手法が開示されている。しかし、高周波帯域は非常に粗く、すなわち高周波帯域のスペクトル包絡を再生するパラメータセットによって特徴付けられる。復号器側では、高周波帯域はその後で合成される。この目的のため、ハーモニック転位が用いられ、そこでは復号化されたオーディオ信号の低周波帯域がフィルタバンクに供給される。低周波帯域のフィルタバンクチャンネルは高周波帯域のフィルタバンクチャンネルに接続されるか、又は「パッチ」される。そして、各パッチ済のバンドパス信号には包絡調整が施される。特殊な分析フィルタバンクに属する合成フィルタバンクは、低周波帯域におけるオーディオ信号のバンドパス信号と低周波帯域の包絡調整済みバンドパス信号とを受け取り、これら信号は高周波帯域へとハーモニックにパッチされる。合成フィルタバンクの出力信号は、そのオリジナルな帯域幅と比較して拡張されたオーディオ信号である。そのオリジナルな帯域とは、符号器側から復号器側へと、非常に低いデータレートで作動するコア符号器によって伝送されたものである。特に、フィルタバンクドメインでのフィルタバンク演算とパッチ処理は、高い演算能力を必要とする可能性がある。
それに代わり、帯域制限されたオーディオ信号の帯域幅拡張のための複雑性を削減した方法は、帯域制限によって消失した情報を近似するため、低周波信号部分(LF)のコピー作用を高周波領域(HF)に用いるものである。このような方法は、非特許文献1〜4及び特許文献2に開示されている。
これら方法において、ハーモニックな転位は実行されず、低周波帯域の連続的なバンドパス信号は、高周波帯域の連続的なフィルタバンクチャンネルへと導入される。この方法によって、オーディオ信号の高周波帯域の粗い近似が達成される。次の段階では、この信号のこの粗い近似は、オリジナル信号から得られた制御情報を使用した後処理(post processing)によってオリジナル信号に同化される。ここで、MPEG−4高効率先進的オーディオ符号化(HE−AAC)標準に記載されているように、例えばスペクトル包絡や逆フィルタリングを適用するためにスケールファクタが用いられ、さらに消失したハーモニクスのための調性適応ノイズフロアの追加及び正弦波信号部分の補足のためにスケールファクタが用いられる。
上述とは別に、次の方法では帯域幅拡張のために位相ボコーダが使用される。スペクトル拡大のために位相ボコーダを適用した場合、周波数ラインは互いにさらに離れることになる。もし、例えば量子化によってギャップがスペクトルに存在する場合、そのギャップは拡大によってさらに増大する。エネルギー適応において、スペクトルに残されたラインは、オリジナル信号における個々のラインに比べて大き過ぎるエネルギーを受け取ることになる。
図13は、位相ボコーダを用いた帯域幅拡張1300の概略図を示す。この例では、2つのパッチ1312、1314が信号の低周波帯域1302に追加される。前記信号の所謂クロスーバー周波数とも呼ばれる上側カットオフ周波数1320は、隣接パッチ1312の下限周波数であり、前記クロスオーバー周波数の2倍は、隣接パッチ1312の上側カットオフ周波数でかつ次のパッチ1314の下側カットオフ周波数である。位相ボコーダは、前記信号の低周波帯域1302の周波数ラインの周波数を2倍して隣接パッチ1312を取得し、前記信号の低周波帯域1302の周波数ラインの周波数を3倍して次のパッチ1314を取得する。したがって、隣接パッチ1312のスペクトル密度は前記信号の低周波帯域1302のスペクトル密度の1/2であり、次のパッチ1314のスペクトル密度は前記信号の低周波帯域1302のスペクトル密度の1/3である。
帯域(パッチ)のエネルギーをわずか数本の周波数ラインへと集中させることで、オリジナル信号とは異なるような実質的な音質の変化がもたらされる。以前はより多数存在した帯域(周波数ライン)のエネルギーは、より少数の残存する帯域に集約される。
位相ボコーダとその幾つかの適用例が非特許文献5〜8及び特許文献3に開示されている。
前記ギャップを埋めるための1つの手法が特許文献4に開示されている。それは、高い周波数再構築を利用したソース符号化システムを強化するための方法と装置とを含んでいる。この出願は、適応型ノイズ−フロア追加による再構築された高周波帯域における不十分なノイズコンテンツの問題を提示している。ノイズ追加によって前記ギャップを埋めることは可能かもしれないが、オーディオ品質又は主観的品質が十分には向上しない可能性がある。
WO9857436号公報 米国特許第5455888号公報 米国特許第6549884号公報 WO00/45379号公報
M. Dietz, L. Liljeryd, K.Kjorling and 0. Kunz,"Spectral BandReplication, a novel approach in audio coding" in 112th AES Convention, Munich,May 2002 S. Meltzer, R. Bohm and F. Henn,"SBR enhanced audio codecs for digitalbroadcasting such as "Digital Radio Mondiale (DRM)" 112th AES Convention,Munich, May 2002 T. Ziegler, A. Ehret, P. Ekstrand and M. Lutzky,"Enhancing mp3 withSBR: Features and Capabilities of the new mp3PRO Algorithm"in 112th AESConvention, Munich, May 2002 International Standard ISO/IEC 14496-3:2001/FPDAM l, "BandwidthExtension,"ISO/IEC, 2002 Frederik Nagel and Sascha Disch,"A Harmonic Bandwidth Extension Methodfor Audio odecs"ICASSP’09 M. Puckette. "Phase-locked Vocoder" IEEE ASSP Conference onApplications of Signal Processing to Audio and Acoustics, Mohonk 1995. Robel, A."Transient detection and preservation in the phase vocoder;citeseer.ist.psu.edu/679246.html" Laroche L., Dolson M.:"Improved phase vocoder timescale modification ofaudio", IEEE Trans. Speech and Audio Processing, Vol.7, No.3, pp.323−332
本発明の目的は、帯域幅拡張された信号の主観的品質を向上させるオーディオ信号の帯域幅拡張の概念を提供しようとするものである。
前記目的は、請求項1及び11に係る装置、請求項14に係るオーディオ信号、及び請求項15、16に係る方法によって達成できる。
本発明の一実施形態は、入力信号から帯域幅拡張信号を生成するための装置を提供する。前記入力信号は、第1の帯域については第1の分解能データによって、第2の帯域については第2の分解能データによって表現され、前記第2の分解能は第1の分解能に比べて低い。前記装置はパッチ生成器と結合器とを備える。前記パッチ生成器は、前記入力信号の第1の帯域から第1のパッチアルゴリズムに従って第1パッチを生成し、かつ前記入力信号の第1の帯域から第2のパッチアルゴリズムに従って第2パッチを生成する。第2のパッチアルゴリズムに従って生成された第2パッチのスペクトル密度は、第1のパッチアルゴリズムに従って生成された第1パッチのスペクトル密度よりも高い。前記結合器は、第1パッチと第2パッチと前記入力信号の第1の帯域とを結合し、前記帯域幅拡張信号を得る。帯域幅拡張信号を生成する前記装置は、前記帯域幅拡張信号がスペクトル包絡基準を満たすように、第1のパッチアルゴリズムと第2のパッチアルゴリズムとに従って前記入力信号をスケールするか、又は第1パッチと第2パッチとをスケールする。
本発明に係る幾つかの実施形態は、入力信号の帯域幅を拡張するために、低いスペクトル密度(これは、例えばそのパッチが入力信号の低周波帯域に比べて多くのギャップを持つことを意味する)を持つパッチが、高いスペクトル密度(これは、例えばそのパッチが入力信号の低周波帯域に比べてほんの僅か又は全くギャップを持たないことを意味する)を持つパッチと結合される、という中核的考えに基づいている。両方のパッチが入力信号に基づいて生成されるので、入力信号の低周波帯域の高周波帯域への拡張は、オリジナルのオーディオ信号の良好な近似を提供する可能性がある。加えて、第1と第2のパッチは、スペクトル包絡基準を満たすために、生成の前(入力信号のスケーリングによって)又は後でスケールすることができる。なぜなら、オリジナル・オーディオ信号のスペクトル包絡は、入力信号の高周波帯域の再構築のために考慮されるべきだからである。この様にして、帯域幅拡張信号の主観的品質又はオーディオ品質は大幅に向上するであろう。
本発明の幾つかの実施形態では、第1のパッチアルゴリズムはハーモニックなパッチアルゴリズムである。換言すると、第1パッチは入力信号の第1の帯域の周波数の整数倍の周波数のみを含むように生成される。一方、第2のパッチアルゴリズムは、混合型のパッチアルゴリズムであってもよい。この事は、第2パッチが、例えば入力信号の第1の帯域の周波数の整数倍の周波数と、入力信号の第1の帯域の周波数の整数倍ではない周波数とを含むように生成されてもよいことを意味する。従って、第2パッチのスペクトル密度は第1パッチのスペクトル密度より高い。第1パッチと第2パッチとを結合することによって、第1パッチの消失した周波数ラインは、第2パッチの周波数ラインによって満たされる可能性がある。この様にして、第1のパッチアルゴリズムに従ったハーモニックな帯域幅拡張のギャップは、第2パッチによって埋められ、帯域幅拡張信号のオーディオ品質は顕著に向上する。
本発明の幾つかの実施形態は、入力信号に基づいて帯域幅削減信号を生成するための装置に関する。この装置は、スペクトル包絡データ決定器と、パッチスケーリング制御データ生成器と、出力インターフェースとを備える。前記スペクトル包絡データ決定器は、入力信号の高周波帯域に基づいてスペクトル包絡データを決定する。前記パッチスケーリング制御データ生成器は、復号器によって生成された帯域幅拡張信号がスペクトル包絡基準を満たすように、復号器において帯域幅削減信号をスケールするため、又は復号器によって第1パッチと第2パッチとをスケールするための、パッチスケーリング制御データを生成する。そのスペクトル包絡基準は、スペクトル包絡データに基づいている。第1パッチは第1のパッチアルゴリズムに従って前記帯域幅削減信号の低周波帯域から生成され、第2パッチは第2のパッチアルゴリズムに従って前記帯域幅削減信号の低周波帯域から生成される。第2のパッチアルゴリズムに従って生成された第2パッチのスペクトル密度は、第1のパッチアルゴリズムに従って生成された第1パッチのスペクトル密度に比べて高い。前記出力インターフェースは、入力信号の低周波帯域とスペクトル包絡データとパワースケーリング制御データとを結合し、前記帯域幅削減信号を得る。さらに、前記出力インターフェースは、前記帯域幅削減信号を伝送又は蓄積のために提供する。
本発明に係る幾つかのさらなる実施形態は、第1の帯域と第2の帯域とを備えるオーディオ信号に関する。第1の帯域は第1分解能データによって表され、第2の帯域は第2分解能データによって表される。第2の分解能は第1分解能より低い。第2の分解能データは、第2の帯域のスペクトル包絡データと、復号器によって生成された帯域幅拡張信号がスペクトル包絡基準を満たすように、復号器においてオーディオ信号をスケールするための、又は復号器によって第1パッチと第2パッチとをスケールするための、第2の帯域のパッチスケーリング制御データとに基づいている。前記スペクトル包絡基準は、前記スペクトル包絡データに基づいている。第1パッチは第1のパッチアルゴリズムに従ってオーディオ信号の第1の帯域から生成され、第2パッチは第2のパッチアルゴリズムに従ってオーディオ信号の第1の帯域から生成される。第2のパッチアルゴリズムに従って生成された第2パッチのスペクトル密度は、第1のパッチアルゴリズムに従って生成された第1パッチのスペクトル密度より高い。
以下に、本発明の実施形態を添付の図面に従って詳細に説明する。
入力信号から帯域幅拡張信号を生成するための装置のブロック図である。 生成された第1パッチの概略図である。 生成された第1と第2のパッチの概略図である。 入力信号から帯域幅拡張信号を生成するための装置のブロック図である。 切り取られた正弦波入力信号の概略図である。 半波整流された正弦波入力信号の概略図である。 切り取られかつ全波整流された正弦波入力信号の概略図である。 入力信号から帯域幅拡張信号を生成するための装置のブロック図である。 位相ボコーダのフィルタバンク構成の概略図である。 図5aの中の1つのフィルタの詳細図である。 図5aの中の1つのフィルタチャンネルにおける振幅(大きさ)信号と周波数信号の操作を示す概略図である。 ある位相ボコーダにおける変換操作の構成を概略的に示す図である。 入力信号から帯域幅拡張信号を生成するための装置のブロック図である。 入力信号から帯域幅拡張信号を生成するための装置のブロック図である。 入力信号から帯域幅拡張信号を生成するための装置のブロック図である。 入力信号に基づいて帯域幅削減信号を提供するための装置のブロック図である。 入力信号から帯域幅拡張信号を生成するための方法のフローチャートである。 入力信号に基づいて帯域幅削減信号を提供するための方法のフローチャートである。 公知の帯域幅拡張アルゴリズムの概略図である。
以下では、実施例の説明における重複を避けるため、同一又は同様な機能特性を持つ対象物や機能部に対して同一の参照符号が用いられ、図面に関するそれらの説明は他の図面に対しても適用される。
図1は、本発明の第1実施形態に従って、入力信号102から帯域幅拡張信号122を生成するための装置100のブロック図を示す。入力信号102は第1の分解能データによって表現された第1帯域と、第2の分解能データによって表現された第2帯域とを持ち、第2分解能は第1分解能より低い。装置100は、結合器120と接続されたパッチ生成器110を備えている。パッチ生成器110は、入力信号102の第1帯域から第1のパッチアルゴリズムに従って第1パッチ112を生成し、かつ入力信号の第1帯域から第2のパッチアルゴリズムに従って第2パッチ114を生成する。第2のパッチアルゴリズムに従って生成された第2パッチ114のスペクトル密度は、第1のパッチアルゴリズムに従って生成された第1パッチ112のスペクトル密度より高い。結合器120は、第1パッチ112と第2パッチ114と入力信号102の第1帯域とを結合し、帯域幅拡張信号122を得る。さらに、帯域幅拡張信号122を生成する装置100は、帯域幅拡張信号122がスペクトル包絡基準を満たすように、第1のパッチアルゴリズムと第2パッチアルゴリズムとに従って入力信号102をスケールするか、又は第1パッチ112と第2パッチ114とをスケールする。
スペクトル密度とは、例えば、ある周波数帯域内の異なる周波数又は周波数ラインの密度を意味する。例えば、4kHzと8kHzの周波数部分を持つ0Hz〜10kHzの周波数帯域は、2kHz、4kHz、6kHz、8kHz、10kHzの周波数部分を持つ同じ周波数帯域に比べて、低いスペクトル密度を有する。第1パッチ112のスペクトル密度は、第2パッチのスペクトル密度に比べて低いので、第1パッチ112は第2パッチ114に比べてギャップを含んでいる。そのため、第2パッチ114はこれらギャップを埋めるために使用できる。両パッチは入力信号102の第1帯域に基づいているので、両パッチは入力信号102に対応するオリジナル信号の特性に関係している。従って、帯域幅拡張信号122はオリジナル信号の良好な近似となり、帯域幅拡張信号122の主観的品質又はオーディオ品質は上述の概念を使用することで顕著に改善される。この様にして、より多くのエネルギーが残りのラインの間に分配され、例えば不自然な音を予防できる。
例えば、第1のパッチアルゴリズムはハーモニックなパッチアルゴリズムであってもよい。そのため、パッチ生成器110は、入力信号102の第1帯域の周波数の整数倍である周波数だけを含む第1パッチ112を生成してもよい。ハーモニックな帯域幅拡張は、オリジナル信号の調性構造の良好な近似を提供するが、このパッチアルゴリズムはハーモニックな周波数間にギャップを残すであろう。これらギャップは第2パッチによって埋められる可能性がある。例えば、第2パッチアルゴリズムが混合型のパッチアルゴリズムである場合、つまりパッチ生成器110が、入力信号102の第1帯域の周波数の整数倍である周波数(ハーモニックな周波数)だけでなく、入力信号102の第1帯域の周波数の整数倍でない周波数(非ハーモニックな周波数)をも含む第2パッチ114を生成する場合である。非ハーモニックな周波数は、第1パッチ112のギャップを埋めるために使用される。全体の第2パッチ114(ハーモニックな周波数を含む)を第1パッチ112に結合させることもまた可能である。この例では、第1パッチ112及び/又は第2パッチ114を適切にスケールすることによって、第1パッチ112と第2パッチ114のハーモニックな周波数部分の結合によるハーモニックな周波数の拡張が考慮される。
第1パッチ112と第2パッチ114は、少なくとも部分的に同じ周波数領域を含む。例えば、第1パッチ112は4kHz〜8kHzに及ぶ周波数帯域を含み、第2パッチ114は6kHz〜10kHzの周波数帯域を含む。本発明による幾つかの実施例では、第1パッチの下側のカットオフ周波数は第2パッチの下側のカットオフ周波数に等しく、かつ第1パッチ112の上側のカットオフ周波数は第2パッチ114の上側のカットオフ周波数に等しい。例えば、両パッチが4kHz〜8kHzに及ぶ周波数帯域を含んでもよい。
図2aと図2bは、第1のパッチアルゴリズム212に従う第1パッチ112と、第2のパッチアルゴリズム214に従う第2パッチ114の例を示す。説明を容易にするため、図2aは第1パッチ112のみを示し、図2bは第1パッチ112とそれに対応する第2パッチ114とを示している。図2aは、入力信号102の第1帯域202と、第1のパッチアルゴリズム212に従って生成された2個の第1パッチ112との例200を示している。この例では、1つのパッチが入力信号102の第1帯域202と同じ帯域幅を持つ。この帯域幅は異なっていてもよい。入力信号102の第1帯域202の上側カットオフ周波数220は、「Xover」周波数(クロスオーバー周波数)として示されている。図2aに示された実施例では、各パッチはクロスオーバー周波数Xover220の倍数に等しい周波数で開始している。第1パッチ112内の周波数ラインは、入力信号102の第1帯域202の周波数ラインの整数倍であり、例えば位相ボコーダによって生成することができる。これら第1パッチ112は、入力信号102の第1帯域202に比較して、消失した周波数ラインに対応したギャップを含む。
図2bは、2個の対応する第2パッチ114のためのさらなる実施例250を示す。これらパッチは、第2のパッチアルゴリズム214に従って生成され、ハーモニックな周波数と非ハーモニックな周波数とを含む。非ハーモニックな周波数ラインは第1パッチ112のギャップを埋めるために使用できる。第2パッチ114の周波数ラインは、例えば非線形歪みによって生成することができる。
この方法では、前記ギャップは、例えばノイズを用いてギャップを埋めるときのように、任意に埋めることができないかも知れない。前記ギャップは、入力信号の第1帯域の第1の分解能データに基づいて埋められ、従ってオリジナル信号に基づいて埋められる。
例えば、入力信号102の第1帯域が、高い分解能で符号化されたオリジナルオーディオ信号の低周波帯域に相当してもよい。また、入力信号102の第2帯域が、例えば前記オリジナルオーディオ信号の高周波帯域に相当してもよいし、1つ又は複数のパラメータ、例えばスペクトル包絡データやノイズデータ及び/又は消失した低分解能のハーモニックデータによって量子化されたものでもよい。オリジナルオーディオ信号は、例えば処理前又は符号化前にマイクロホンによって録音されたオーディオ信号であってもよい。
入力信号を第1のパッチアルゴリズム及び第2のパッチアルゴリズムに従ってスケールするという事は、例えば第1パッチが生成される前に第1のパッチアルゴリズムに従って入力信号を一度スケールした後、次にスケールされた入力信号に基づいて第1パッチを生成し、かつ第2パッチが生成される前に第2のパッチアルゴリズムに従って入力信号を一度スケールした後、次にスケールされた入力信号に基づいて第2パッチを生成することを意味し、その結果、第1パッチと第2パッチと入力信号の第1帯域との結合の後では、帯域幅拡張信号がスペクトル包絡基準を満たすようになる。その代わり、帯域幅拡張信号がスペクトル包絡基準を満たすように、第1パッチと第2パッチはそれらの生成の後でスケールされてもよい。第1パッチと第2パッチのスケーリングと組み合わせた、第1のパッチアルゴリズム及び第2のパッチアルゴリズムに従った入力信号のスケーリングも、また可能である。
結合器120は、例えば加算器であってもよく、帯域幅拡張信号122は、第1パッチ112と第2パッチ114と入力信号102の第1帯域の重み付き合計であってもよい。
スペクトル包絡基準を満たすということは、例えば帯域幅拡張信号のスペクトル包絡が入力信号に含まれたスペクトル包絡データに基づいていることを意味する。スペクトル包絡データは符号器によって生成されてもよいし、オリジナル信号の第2帯域を表してもよい。こうして、帯域幅拡張信号のスペクトル包絡は、オリジナル信号のスペクトル包絡の良好な近似になる。
前記装置100は、入力信号102の第1帯域を復号化するためのコア復号器を備えていてもよい。
パッチ生成器110と結合器120は、例えば特別に設計されたハードウエア、プロセッサ又はマイクロコントローラの一部、又はコンピュータ又はマイクロコントローラ上で実行できように構成されたコンピュータプログラムであってもよい。装置100は、復号器又はオーディオ復号器の一部であってもよい。
図3aは、本発明の一実施例に係る、入力信号102から帯域幅拡張信号122を生成するための装置300のブロック図である。この実施例では、パッチ生成器110は、第1パッチ112を生成するための位相ボコーダ310と、第2パッチ114を生成するための振幅切取り器(amplitude clipper) 320とを備えている。位相ボコーダ310と振幅切取り器320とは、結合器120に接続されている。位相ボコーダ310は、入力オーディオ信号102の第1帯域を拡大させて、ハーモニック周波数を含む第1パッチ112を生成する。非線形の処理ステップにおいて、振幅切取り器320は入力信号102を切り取り、ハーモニック周波数と非ハーモニック周波数とを含む第2パッチ114を生成する。振幅切取り器320に代えて、特性カーブの二次領域において半波整流器、全波整流器、ミキサー又はダイオードを使用し、非線形処理ステップによって入力信号102に基づいて非ハーモニック周波数を生成してもよい。
図3b、3c及び3dは、非ハーモニック周波数を生成するために切り取られ及び又は整流された入力信号102の例を示す。図3bは切り取られた正弦波状入力信号102の概略波形350を示す。信号を切り取ることで、信号傾斜380の急激な変化の形状を持つ不連続ポイントが発生し、より高い周波数を持つハーモニック部分及び非ハーモニック部分が生成される。
上記に代えて、図3cは半波整流された正弦波状入力信号102の概略波形360を示し、これもまた不連続ポイント380が発生している。
さらに、切取りと整流とを組み合わせることも可能である。図3dは、切り取られかつ全波整流された正弦波状入力信号102の概略波形370を示し、様々な不連続ポイント380が発生している。
切取り及び/又は整流、又は不連続ポイント380を生成するための非線形な処理の他の方法を適用することによって、異なる周波数を持つ広範囲なスペクトルが生成される。従って、上述のようなパッチアルゴリズムによって生成されたパッチは、高いスペクトル密度を有することになる。
図4は、本発明のある実施例に従った、入力信号102から帯域幅拡張信号122を生成するための装置400のブロック図を示す。この装置400は、図3aに示された装置と近似しているが、追加的にスペクトルラインセレクタ410を備えている。位相ボコーダ310と振幅切取り器320はスペクトルラインセレクタ410と接続され、スペクトルラインセレクタ410は結合器120と接続されている。スペクトルラインセレクタ410は、第2パッチ114の複数の周波数ラインを選択して、第1パッチを補足する1つの修正された第2パッチ414を得ることができる。第2パッチ114の周波数ラインは、第1パッチ112の対応する周波数ラインが消失した場合に、選択される。換言すると、スペクトルラインセレクタ410は第1パッチ112のギャップを埋めるために第2パッチ114の周波数ラインを選択し、第1パッチ112によって既に含まれた第2パッチの周波数を無視すればよい。この様にして、修正された第2パッチ414は第1パッチ112に既に含まれた周波数におけるギャップを有していてもよい。
この実施例では、結合器120は、第1パッチ112と修正された第2パッチ414と入力信号102の第1帯域とを結合させる。
スペクトルラインセレクタ410は、例えば(図4に示すように)パッチ生成器110の一部であってもよいし、別のユニットであってもよい。
以下では、図5と図6を参照して、本発明に係る位相ボコーダ310の可能な構成例について説明する。図5aはある位相ボコーダのフィルタバンク構成を示し、ここでは、オーディオ信号は入力500へ入力され、出力510から出力される。特に、図5aに概略で示されるフィルタバンクの各チャネルは、帯域通過フィルタ501と下流側の発振器502とを有する。各チャネルから来る全ての発振器の出力信号は、例えば加算器として構成された結合器503により結合され、出力信号が得られる。各フィルタ501は、一方では振幅信号を供給し、他方では周波数信号を供給するように構成されている。これら振幅信号と周波数信号とは時間信号であり、一方の振幅信号はフィルタ501内の時間軸における振幅の変化を示し、他方の周波数信号はフィルタ501により濾波された信号の周波数の変化を示す。
図5bはフィルタ501の概略的なセットアップを示す。図5aの各フィルタ501は図5bに示すようにセットアップされても良い。しかし、2つの入力ミキサ551と加算器552とに入力される周波数fiだけはチャネル毎に異なっている。ミキサ551のミキサ出力信号は両方とも低域通過フィルタ553により低域通過濾波されており、これらの低域通過信号は、局部発振器周波数(LO周波数)により生成されたものであるために互いに異なっており、90度づつ位相がずれる。上側の低域通過フィルタ553は直交位相(quadrature)信号554を出力し、下側の低域通過フィルタ553は同相(in-phase)信号555を出力する。これら2つの信号、つまりQ及びIは、矩形表示(rectangular representation)から振幅位相表示(magnitude phase representation)を生成する座標変換器556へと入力される。図5aのそれぞれの時間軸上の絶対値信号又は振幅信号は、出力557において出力される。位相信号は位相アンラッパ(phase unwrapper) 558へと供給される。要素558の出力において、常に0〜360度の間にあるような位相値はもはや存在せず、線形的に増大する位相値が存在する。この「アンラップ」された位相値は、位相/周波数変換器559に供給される。この変換器559は、例えば単純な位相差分計算器として構成され、現時点での位相から以前のある時点における位相を引き算することで、現時点での周波数値を取得してもよく、又は位相派生物の概算を得るための他の手段として構成されてもよい。この周波数値はフィルタチャネルiの一定周波数値fiに加算され、その結果、出力560において、時間的に変化する周波数値が得られる。出力560における周波数値は、直接成分(direct component)=fiと変動成分(alternating component)=周波数偏差とを有し、周波数偏差とは、フィルタチャネル内における信号の現時点の周波数と平均周波数fiとの間の周波数偏差を表す。
以上、図5a及び図5bを用いて説明したように、位相ボコーダはスペクトル情報と時間情報との分割を行う。スペクトル情報は、各チャネルに周波数の直接成分を供給する特別なチャネル又は周波数fiの中にあり、他方、時間情報は周波数偏差又は時間軸上の振幅変化の中に含まれる。
図5cは、本発明に従って第1パッチを生成するために実行される処理を示し、特に、位相ボコーダ310、さらに詳細には、図5aの中で破線で区画された回路部分で実行される処理を示す。
時間スケーリングのために、例えば各チャンネル内の振幅信号A(t)又は各チャンネル内の周波数信号f(t)が、デシメート(間引き)されるか又は補間(interpolation)される。本発明にとっては有用である、転位を目的として、信号A(t)及び信号f(t)の補間、即ち時間的な拡張または伸張が実行され、伸張済の信号A'(t)及び信号f'(t)が得られる。この際、補間は伸張係数598により制御される。この伸張係数は、例えば位相ボコーダがハーモニック周波数を生成するように選択され得る。位相変化の補間、即ち加算器552により一定周波数を加算する前の値の補間により、図5aにおける個々の各発振器502の周波数は変化しない。しかし、全体的なオーディオ信号の時間的な変化は、係数2により遅くなる。その結果、オリジナルのピッチを有し、時間的に伸張したトーン、即ちハーモニクスを備えたオリジナルの基本波がもたらされる。
図5cに示された信号処理を実行することによって、オーディオ信号は例えば係数2のデジメーションによってそのオリジナルの持続時間へと縮減され、他方、全ての周波数は同時に2倍化される。その結果、係数2によるピッチ転位がもたらされ、オリジナルオーディオ信号と同じ長さ、即ち同数のサンプルを持つオーディオ信号が得られる。
図5aで説明したフィルタ帯域の実施例に代えて、図6に示されるような位相ボコーダにおける変換操作の構成が使用されても良い。ここでは、オーディオ信号698は、時間サンプルのシーケンスとして、FFT(高速フーリエ変換)処理器、又はより一般的には短時間フーリエ変換(STFT)処理器600へと供給される。FFT処理器600は、オーディオ信号の時間ウィンドウ化を実行し、次に、後続のFFTにより振幅スペクトルと位相スペクトルとの両方を計算する。この計算は、オーディオ信号の強くオーバーラップしているブロックに関係する連続したスペクトルのために実行される。
極端な場合には、全ての新たなオーディオ信号サンプルに対して1つの新たなスペクトルを計算しても良いし、例えば20番目の新たなサンプル毎に新たなスペクトルを計算しても良い。2つのスペクトル間にあるサンプルの距離「a」は、好適には制御器602により与えられる。制御器602は、さらにIFFT(逆高速フーリエ変換)処理器604へも出力するよう構成され、この処理器604はオーバーラップ加算操作を実行する。特に、IFFT処理器604は、ある振幅スペクトルと位相スペクトルとに基づいてスペクトル毎に1つのIFFTを実行することで、逆の短時間フーリエ変換を実行し、次に、オーバーラップ加算操作を実行し、その結果として時間信号を得る。このオーバーラップ加算操作は、分析ウィンドウによって導入されるブロッキング効果を除去するものである。
2つのスペクトルがIFFT処理器604により処理される時、2つのスペクトル間の距離bにより時間信号の伸張が実行され、この距離bはFFTスペクトルの生成におけるスペクトル間の距離aよりも長い。基本的な考え方は、単純に分析FFTよりも大きな間隔を有するように、オーディオ信号を逆FFTにより伸張することである。その結果、合成されたオーディオ信号内のスペクトルは、オリジナル・オーディオ信号内よりも遅い速度で変化する。
もし、ブロック606における位相再スケーリングがなかったと仮定すれば、その構成は周波数アーチファクトをもたらすであろう。例えば、単一の周波数binを考え、この周波数に対して45度ずつ連続的に位相値が変化するものとする。つまり、このフィルタ帯域内の信号は、各時間区間毎に一周期の8分の1の割合で、即ち45度ずつ位相が増大することを意味し、ここでの時間区間とは、連続するFFTの間の時間区間である。もし、逆FFTの相互間隔がより遠く離れているならば、45度の位相増大はより長い時間区間に亘って発生するということになる。つまり、この信号部分の周波数が意図せずに変更されたことになる。このようなアーチファクトを無くすため、位相は、オーディオ信号が時間的に伸張された時の係数と正に同一の係数により再スケールされる。各FFTスペクトル値の位相は、このように係数b/aにより増大させられ、その結果、上述の意図しない周波数の変更を無くすことができる。
図5cに示す実施例では、図5aのフィルタバンク構成の中の1つの信号発振器のために振幅/周波数制御信号の補間による伸張が行なわれたが、図6における伸張は、2つのFFTスペクトル間の距離よりも長い2つのIFFTスペクトル間の距離、即ち「a」よりも長い「b」により達成される。しかしながら、アーチファクトを防止するために、比「b/a」により位相再スケーリングが実行される。距離「b」は、例えば位相ボコーダがハーモニックな周波数を生成するように、選択することができる。
図7は、入力信号102から帯域幅拡張信号122を生成するための本発明の一実施例に従った装置700のブロック図を示す。この装置700は図1に示された装置と類似しているが、パワー制御器710と第1パワー調整手段720と第2パワー調整手段730とを備える点で異なる。パワー制御器710は第1パワー調整手段720と第2パワー調整手段730とに接続されている。第1パワー調整手段720と第2パワー調整手段730とはパッチ生成器110に接続されている。パワー制御器710は、第1と第2のパッチアルゴリズムに従い、入力信号に含まれたスペクトル包絡データと入力信号に含まれたパッチスケーリング制御データとに基づいて、入力信号のスケーリングを制御してもよい。入力信号に含まれたパッチスケーリング制御データに代えて、少なくとも1つの記憶されたパッチスケーリング制御パラメータを使用してもよい。パッチスケーリング制御パラメータは、パッチスケーリング制御パラメータメモリによって記憶されていてもよく、そのメモリはパワー制御器710又は別のユニットの一部であってもよい。第1パワー調整手段720は入力信号102を第1パッチアルゴリズムに従ってスケールしてもよいし、第2パワー調整手段730は入力信号102を第2パッチアルゴリズムに従ってスケールしてもよい。換言すれば、帯域幅拡張信号がスペクトル包絡基準を満たすように、第1と第2のパッチを生成する前に入力信号102がスケールされてもよい。そのために、スペクトル包絡データが帯域幅拡張信号122のスペクトル包絡を決定し、パッチスケーリング制御データ又はパッチスケーリング制御パラメータが第1パッチ112と第2パッチ114との比を設定するか、若しくは第1パッチ112及び/又は第2パッチ114の絶対値を設定してもよい。第1パワー調整手段720と第2パワー調整手段730は、図7に示すパワー制御器710又は別のユニットの一部であってもよい。パワー制御器710は、また図7に示すパッチ生成器110又は別のユニットの一部であってもよい。パワー調整手段720,730は、例えばパワー制御器710によって制御される増幅器やフィルタであってもよい。
上記に代えて、スケーリングがパッチの生成後に行われてもよい。その好適例として、図8は、入力信号102から帯域幅拡張信号122を生成するための本発明の一実施例に係る装置800のブロック図を示す。この装置800は図7に示した装置と類似しているが、パワー調整手段720、730がパッチ生成器110と結合器120との間に配置されている点で異なる。この実施例では、パッチ生成器110は第1パワー調整手段720と第2パワー調整手段730とに接続されている。第1パワー調整手段720と第2パワー調整手段730とは結合器120に接続されている。この様にして、第1パッチ112は第1パッチアルゴリズムに従って第1パワー調整手段720によってスケールされ、第2パッチ114は第2パッチアルゴリズムに従って第2パワー調整手段730によってスケールされ得る。これらパワー調整手段は、上述の通り、スペクトル包絡データとパッチスケーリング制御データ又はパッチスケーリング制御パラメータに基づいて、パワー制御器710によって制御される。
上記に代えて、2つのパッチの一方のみをスケーリング又はパワー調整した後で、結合器120によって両パッチを結合し、かつ結合パッチを入力信号102の第1帯域と結合する前に、結合パッチをスケーリングすることも可能である。換言すれば、2つのパッチ間の所定の比率を達成するように片方のパッチを(例えばパッチスケーリング制御データに基づいて)スケールし、その後、結合パッチを、スペクトル包絡基準を満たすように(例えばスペクトル包絡データに基づいて)スケールしてもよい。
パッチスケーリング制御データは、例えば、パワー分配スケーリングのための単なる係数や複数のパラメータを含んでいてもよい。パッチスケーリング制御データは、例えば第2帯域全体又は高周波数全体にわたる第1パッチと第2パッチとのパワー比を示してもよいし、第2帯域全体又は高周波数全体にわたる第1パッチ及び/又は第2パッチのパワーの絶対値を示してもよいし、少なくとも1つのパラメータによって表現されてもよい。それに代えて、パッチスケーリングデータは、スペクトル帯域複製アプリケーションにおけるサブバンド毎のスペクトル包絡データと同様に、第2帯域又は高周波帯域を一緒に構成する複数のサブバンドのそれぞれについて1つの係数を含んでもよい。さらに、このパッチスケーリングデータは、フィルタの変換関数を示してもよい。例えば、第1パッチをスケーリングするためのフィルタの変換関数のパラメータ、及び又は第2パッチをスケーリングするためのフィルタの変換関数のパラメータは、入力信号内に含まれていてもよい。こうして、パラメータは周波数の関数を表してもよい。別の変形例では、パッチスケーリング制御データは、第1パッチと第2パッチの差分関数を表してもよい。この例に従えば、入力信号のスケーリング、又は第1パッチ及び第2パッチのスケーリングは、少なくとも1個のパラメータを含むパッチスケーリング制御データに基づいていてもよい。
図9は、本発明の一実施例に従った、入力信号102から帯域幅拡張信号122を生成するための装置900のブロック図を示す。この装置900は図8に示す装置に類似しているが、ノイズ追加器910、消失ハーモニック追加器920、ノイズパワー調整手段940、及び消失ハーモニックパワー調整手段950をさらに含む点が異なる。ノイズ追加器910はノイズパワー調整手段940に接続され、ノイズパワー調整手段940は結合器120に接続されている。消失ハーモニック追加器920は消失ハーモニックパワー調整手段950に接続され、消失ハーモニックパワー調整手段950は結合器120に接続されている。さらに、パワー制御器710はノイズパワー調整手段940と消失ハーモニックパワー調整手段950とに接続されている。ノイズ追加器910は入力信号102に含まれたノイズデータに基づいてノイズパッチ912を生成する。
ノイズパッチ912はノイズパワー調整手段940によってスケールされる。パワー制御器710は、入力信号102に含まれたスペクトル包絡データ及び/又はノイズスケーリングデータに基づいてノイズパワー調整手段940を制御する。この様にして、オリジナル信号のノイズは近似され、帯域幅拡張信号のオーディオ品質を改善することができる。
消失ハーモニック追加器920は、入力信号に含まれた消失ハーモニックデータに基づいて消失したハーモニックパッチ922を生成する。消失したハーモニックパッチ922は、オリジナル信号の高周波帯域においてのみ発生するハーモニック周波数を含んでもよく、もし入力信号102の第1帯域に関してオリジナル信号の低周波帯域の情報のみが使用可能になるならば、このハーモニック周波数は再生できない可能性がある。消失したハーモニックデータは、これら消失したハーモニクスに関する情報を提供するかも知れない。消失ハーモニックパッチ922は消失ハーモニックパワー調整手段950によってスケールされる。パワー制御器710は、入力信号102に含まれたスペクトル包絡データ又は消失ハーモニックスケーリングデータに基づいて消失ハーモニックパワー調整手段950を制御する。
結合器120は第1パッチ112と第2パッチ114と入力信号102の第1帯域とノイズパッチ912と消失ハーモニックパッチ922とを結合し、帯域幅拡張信号122を得る。パワー制御器710はパワー調整手段と共に、スペクトル包絡基準を満たすように、スペクトル包絡データに基づいて第1パッチ112と第2パッチ114とノイズパッチ912と消失ハーモニックパッチ922とをスケールする。
図10は、本発明の一実施例に従った、入力信号1002に基づいて帯域幅削減信号1032を提供するための装置1000のブロック図を示す。この装置1000は、スペクトル包絡データ決定器1010、パッチスケーリング制御データ生成器1020、及び出力インターフェース1030を備えている。スペクトル包絡データ決定器1010とパッチスケーリング制御データ生成器1020は、出力インターフェース1030と接続されている。スペクトル包絡データ決定器1010は入力信号1002の高周波帯域に基づいてスペクトル包絡データ1012を決定することができる。パッチスケーリング制御データ生成器1020は、復号器で生成された帯域幅拡張信号がスペクトル包絡基準を満たすように、復号器において帯域幅削減信号1032をスケーリングするため、又は当該復号器において第1パッチと第2パッチとをスケーリングするための、パッチスケーリング制御データ1022を生成する。このスペクトル包絡基準はスペクトル包絡データに基づいている。第1パッチは帯域幅削減信号1032の第1帯域から第1のパッチアルゴリズムに従って生成され、第2パッチは帯域幅削減信号1032の第1帯域から第2のパッチアルゴリズムに従って生成される。第2のパッチアルゴリズムに従って生成された第2パッチのスペクトル密度は、第1のパッチアルゴリズムに従って生成された第1パッチのスペクトル密度より高い。出力インターフェース1030は、入力信号1002の低周波帯域とスペクトル包絡データ1012とパッチスケーリング制御データ1022とを結合し、帯域幅削減信号1032を得る。さらに、出力インターフェース1030は伝送又は蓄積のためにこの帯域幅削減信号1032を供給する。
装置1000は、入力信号の低周波帯域を符号化するためのコア符号器を備えていてもよい。コア符号器は、例えば差分符号器、エントロピー符号器又は知覚的オーディオ符号器であってもよい。
前記装置1000は、上述の復号器のための信号を提供する符号器の一部として構成してもよい。パッチスケーリング制御データ1022は、例えば、パワー分配スケーリングのための単純な係数や複数のパラメータを含んでいてもよい。パッチスケーリング制御データは、例えば高周波帯域全体にわたる第1パッチと第2パッチとのパワー比を示してもよいし、高周波領域全体にわたる第1パッチ及び/又は第2パッチのパワーの絶対値を示してもよいし、少なくとも1つのパラメータによって表現されてもよい。それに代えて、パッチスケーリングデータは、スペクトル帯域複製アプリケーションにおけるサブバンド毎のスペクトル包絡データと同様に、高周波帯域を一緒に構成する複数のサブバンドのそれぞれについて決定された1つの係数を含んでもよい。さらに、このパッチスケーリングデータは、フィルタの変換関数を示してもよい。例えば、第1パッチをスケーリングするためのフィルタの変換関数のパラメータ、及び/又は第2パッチをスケーリングするためのフィルタの変換関数のパラメータは、前記パッチスケーリング制御データを生成するために決定されてもよい。こうして、前記パラメータは周波数の関数に基づいて生成される。別の変形例では、第1パッチと第2パッチの差分関数を表すパッチスケーリング制御データを生成してもよい。
パッチスケーリング制御データ1022は入力信号1002を分析し、その入力信号1002の分析に基づいてパッチスケーリング制御パラメータメモリに記憶されたパッチスケーリング制御パラメータを選択することによって生成することができ、パッチスケーリング制御データ1022が取得される。
それに代えて、パッチスケーリング制御データ1022の生成は、合成による分析手段によって実現することもできる。この目的のため、パッチスケーリング制御データ生成器1020は、パッチ生成器(復号器のために描かれたものとして)と比較器とを追加的に備えている。パッチ生成器は、第1パッチを入力信号1002の低周波帯域から第1のパッチアルゴリズムに従って生成し、第2パッチを入力信号1002の低周波帯域から第2のパッチアルゴリズムに従って生成する。第2のパッチアルゴリズムに従って生成された第2パッチのスペクトル密度は、第1のパッチアルゴリズムに従って生成された第1パッチのスペクトル密度より高い。比較器は第1パッチと第2パッチと入力信号の高周波帯域とを比較し、パッチスケーリング制御データ1022を得る。換言すれば、前述の概念は前記装置1000にも適用される。この様にして、前記装置1000はパッチ同士、又は結合されたパッチと例えばオリジナルオーディオ信号である入力信号とを比較することによって、パッチスケーリング制御データ1022を引き出すことができる。さらに、前記装置1000は、既述のようにスペクトルライン選択器、パワー制御器、ノイズ追加器及び/又は消失ハーモニック追加器を備えていてもよい。この様にして、ノイズデータ、ノイズパッチスケーリング制御データ、消失ハーモニックデータ及び/又は消失ハーモニックパッチスケーリング制御データが合成による分析手法によって引き出すことができる。
本発明に係る幾つかの実施例は、第1帯域と第2帯域とを備えたオーディオ信号に関係する。第1帯域は第1の分解能データによって表され、第2帯域は第2の分解能データによって表され、第2の分解能は第1の分解能より低い。第2の分解能データは、第2の帯域のスペクトル包絡データと、復号器で生成された帯域幅拡張信号はスペクトル包絡基準を満たすように、復号器でオーディオ信号をスケーリングするため、又は復号器で第1パッチと第2パッチとをスケーリングするための第2の帯域のパッチスケーリング制御データとに基づいている。スペクトル包絡基準はスペクトル包絡データに基づいている。第1パッチはオーディオ信号の第1帯域から第1のパッチアルゴリズムに従って生成され、第2パッチはオーディオ信号の第1帯域から第2のパッチアルゴリズムに従って生成される。第2のパッチアルゴリズムに従って生成された第2パッチのスペクトル密度は、第1のパッチアルゴリズムに従って生成された第1パッチのスペクトル密度より高い。
前記オーディオ信号は、例えばオリジナル信号に基づいた帯域幅削減信号であってもよい。オーディオ信号の第1帯域は、高い分解能で符号化されたオリジナルオーディオ信号の低周波帯域を表してもよい。オーディオ信号の第2帯域は、オリジナルオーディオ信号の高周波帯域を表してもよく、少なくとも2つのパラメータ、すなわちスペクトル包絡データによって表現されたスペクトル包絡パラメータと、パッチスケーリング制御データによって表現されたパッチスケーリング制御パラメータとによって量子化されてもよい。このようなオーディオ信号に基づいて、上述の概念に従う復号器は、公知の概念に比べて改善されたオーディオ品質を持ち、オリジナルオーディオ信号の良好な近似をもたらす帯域幅拡張信号を生成することができる。
図11は、本発明の一実施例における、入力信号から帯域幅拡張信号を生成する方法1100のフローチャートを示す。入力信号の第1帯域は第1の分解能データによって表現され、第2帯域は第2の分解能データによって表現され、第2の分解能は第1の分解能より低い。前記方法1100は、第1パッチを生成するステップ1110と、第2パッチを生成するステップ1120と、入力信号をスケールするステップ1130又は第1パッチ及び第2パッチをスケールするステップ1130と、第1パッチと第2パッチと入力信号の第1帯域とを結合するステップ1140とを備え、帯域幅拡張信号を得る。第1パッチは入力信号の第1帯域から第1のパッチアルゴリズムに従って生成1110され、第2パッチは入力信号の第1帯域から第2のパッチアルゴリズムに従って生成1120される。第2のパッチアルゴリズムに従って生成1120された第2パッチのスペクトル密度は、第1のパッチアルゴリズムに従って生成1110された第1パッチのスペクトル密度より高い。帯域幅拡張信号がスペクトル包絡基準を満たすように、入力信号が第1のパッチアルゴリズム及び第2のパッチアルゴリズムに従ってスケール1130されるか、又は第1パッチと第2パッチとがスケール1130される。
さらに、前記方法1100は、上述の概念に従ったステップによって拡張されてもよい。前記方法1100は、例えばコンピュータやマイクロコントローラ上で動作するコンピュータプログラムとして実現されてもよい。
図12は、本発明の一実施例に係る、入力信号に基づいて帯域幅削減信号を提供する方法1200のフローチャートを示す。この方法1200は、入力信号の高周波帯域に基づいてスペクトル包絡データを決定するステップ1210と、パッチスケーリング制御データを生成するステップ1220と、帯域幅削減信号を得るために入力信号の低周波帯域とスペクトル包絡データとパッチスケーリング制御データとを結合するステップ1230と、伝送又は蓄積のために帯域幅削減信号を提供するステップ1240とを有する。パッチスケーリング制御データは、復号器によって生成された帯域幅拡張信号がスペクトル包絡基準を満たすように、復号器において帯域幅削減信号をスケールするため、又は復号器によって第1パッチと第2パッチとをスケールするために生成1220される。スペクトル包絡基準はスペクトル包絡データに基づいている。第1パッチは帯域幅削減信号の低周波帯域から第1のパッチアルゴリズムに従って生成され、第2パッチは帯域幅削減信号の低周波帯域から第2のパッチアルゴリズムに従って生成される。第2のパッチアルゴリズムに従って生成された第2パッチのスペクトル密度は、第1のパッチアルゴリズムに従って生成された第1パッチのスペクトル密度より高い。
さらに、前記方法1200は、上述の概念に従ったステップによって拡張されてもよい。前記方法1200は、例えばコンピュータやマイクロコントローラ上で動作するコンピュータプログラムとして実現されてもよい。
本発明に係る幾つかの実施例は、非線形歪みやより密なスペクトルのためのノイズ充填と結合された帯域幅拡張のために、位相ボコーダを使って帯域幅拡張信号を生成するための装置に関する。スペクトル拡大のために位相ボコーダを適用した場合には、周波数ラインはさらに離間する。スペクトル内にギャップが例えば量子化によって存在する場合には、前記拡大によってギャップはさらに増大する。エネルギー適応において、スペクトル内に残存するラインは大き過ぎるエネルギーを受け取る。このことは、ギャップをノイズや信号の非線形歪みによって得られるさらなるハーモニクスによって充填することで、防止できる。この様にして、より大きなエネルギーが残存するラインの間に分配される。帯域内の僅か数個の周波数ラインへのエネルギー集中によって、不自然な又は金属的な音をもたらす。以前はより多数存在した帯域のエネルギーは、残存する帯域へと合計される。
スペクトル内にギャップはないが、少なくともノイズが存在する場合には、エネルギーの一部はノイズフロアに残っている。非線形歪みの適用により、一方ではスペクトルは歪みによって生成されたノイズによって、他方では歪められるべき信号部分の適切な選択によって導かれたさらなるハーモニック部分によって、再び密にされる。
次に帯域幅拡張信号は、例えば濾波され歪められた信号と、位相ボコーダの助けを借りて生成された信号との重み付き合計であってもよい。換言すれば、帯域幅拡張信号は、第1パッチと第2パッチと入力信号の第1帯域との重み付き合計であってもよい。
本発明に係る幾つかの実施例は、全帯域が利用できる訳ではないような全てのオーディオアプリケーションに適した概念に関する。例えば、デジタルラジオサービス、インターネットストリーミング、又は他のオーディオ通信アプリケーションを使用するオーディオコンテンツの放送のため、上述の概念を適用できる。
本発明を幾つかの実施例に関連して説明してきたが、本発明の趣旨を逸脱しない範囲での修正や置換、等価物であってもよい。本発明の方法や構成の多くの代替方法があることもまた注目すべきである。したがって、添付の請求項は本発明の趣旨に含まれるこれら全ての修正、置換、等価物を包含すると解釈されるべきである。
特に、状況によって、本発明の構成はソフトウエアとして構成されてもよい点に注目すべきである。本発明は、対応する方法が実行されるように、デジタル記憶媒体、特にプログラム可能なコンピュータシステムと協動して電子的に読み取り可能な制御信号を含むフレキシブルディスクやCDであってもよい。一般に、本発明は、このコンピュータプログラム製品がコンピュータで作動されたとき、本発明方法を実行するために機械読み取り可能なキャリアに記憶されたコンピュータプログラム製品の中に含まれる。換言すれば、本発明は、コンピュータプログラム製品がコンピュータで作動されたとき、本発明方法を実行するためのプログラムコードを有するコンピュータプログラムとして実現される。

Claims (17)

  1. 入力信号(102)から帯域幅拡張信号(122)を生成する装置(100;300;400;700;800;900)であって、前記入力信号の第1帯域が第1の分解能データによって表現され、その第2帯域が第2の分解能データによって表現され、第2の分解能は第1の分解能より低いものにおいて、
    前記入力信号(102)の第1帯域から第1のパッチアルゴリズムに従って第1パッチ(112)を生成し、かつ入力信号(102)の第1帯域から第2のパッチアルゴリズムに従って第2パッチ(114)を生成するパッチ生成器(110)であって、前記第2のパッチアルゴリズムに従って生成された前記第2パッチ(114)のスペクトル密度は前記第1のパッチアルゴリズムに従って生成された前記第1パッチ(112)のスペクトル密度に比べて高い、パッチ生成器と、
    前記第1パッチ(112)と前記第2パッチ(114)と前記入力信号(102)の第1帯域とを結合して前記帯域幅拡張信号(122)を得る結合器(120)と、を備え、
    帯域幅拡張信号を生成する前記装置は、前記帯域幅拡張信号がスペクトル包絡基準を満たすように、前記第1のパッチアルゴリズムと第2のパッチアルゴリズムとに従って前記入力信号(102)をスケールするか、又は前記第1パッチ(112)と第2パッチ(114)とをスケールすることを特徴とする装置。
  2. 請求項1に記載の装置において、前記第1のパッチアルゴリズムはハーモニックなパッチアルゴリズムであり、前記パッチ生成器(110)は、第1パッチ(112)が入力信号(102)の第1帯域の周波数の整数倍の周波数だけを含むように、前記第1パッチ(112)を生成することを特徴とする装置。
  3. 請求項1又は2に記載の装置において、前記第2のパッチアルゴリズムは混合型のパッチアルゴリズムであり、前記パッチ生成器(110)は、第2パッチ(114)が入力信号(102)の第1帯域の周波数の整数倍の周波数と、入力信号(102)の第1帯域の周波数の整数倍でない周波数とを含むように、前記第2パッチ(114)を生成することを特徴とする装置。
  4. 請求項1乃至3のいずれかに記載の装置において、前記第1パッチ(112)の下側のカットオフ周波数は前記第2パッチ(114)の下側のカットオフ周波数に等しく、前記第1パッチ(112)の上側のカッドオフ周波数は前記第2パッチ(114)の上側のカットオフ周波数に等しいことを特徴とする装置。
  5. 請求項1乃至4のいずれかに記載の装置において、前記第1パッチ(112)を前記第1のパッチアルゴリズムに従って生成する位相ボコーダ(310)を備えることを特徴とする装置。
  6. 請求項1乃至5のいずれかに記載の装置において、前記第2パッチ(114)を前記第2のパッチアルゴリズムに従って、前記入力信号(102)の第1帯域を切り取ることで生成する振幅切取り器(320)を備えることを特徴とする装置。
  7. 請求項1乃至6のいずれかに記載の装置において、前記第2パッチ(114)の複数の周波数ラインを選択して修正済みの第2パッチ(414)を得るスペクトルライン選択器(410)を備え、前記第1パッチ(112)の対応する周波数ラインが消失した場合にその周波数ラインを選択し、前記結合器(120)は前記第1パッチ(112)と前記修正済みの第2パッチ(414)と前記入力信号(102)の第1帯域とを結合することを特徴とする装置。
  8. 請求項1乃至7のいずれかに記載の装置において、前記第1及び第2のパッチアルゴリズムに従って前記入力信号(102)のスケーリングを制御し、又は第1パッチ(112)と第2パッチ(114)のスケーリングを制御するパワー制御器(710)を備え、前記パワー制御器(710)は、前記入力信号(102)に含まれたスペクトル包絡データに基づいて、かつ少なくとも1つの記憶されたパッチスケーリング制御パラメータ又は前記入力信号(102)に含まれたパッチスケーリング制御データに基づいて、前記スケーリングを制御することを特徴とする装置。
  9. 請求項8に記載の装置において、第1のパッチアルゴリズムに従って入力信号(102)をスケールするか、又は第1パッチ(112)をスケールする第1のパワー調整手段(720)と、第2のパッチアルゴリズムに従って入力信号(102)をスケールするか、又は第2パッチ(114)をスケールする第2のパワー調整手段(730)とを備え、前記パワー制御器(710)は前記第1のパワー調整手段(720)と第2のパワー調整手段(730)とを制御することを特徴とする装置。
  10. 請求項8又は9に記載の装置において、ノイズ追加器(910)と消失ハーモニック追加器(920)とを備え、前記ノイズ追加器(910)は前記入力信号に含まれたノイズデータに基づいてノイズパッチ(912)を生成し、前記消失ハーモニック追加器(920)は前記入力信号(102)に含まれた消失ハーモニックデータに基づいて消失ハーモニックパッチ(922)を生成し、前記パワー制御器(710)は前記スペクトル包絡データに基づいて前記ノイズパッチ(912)と消失ハーモニックパッチ(922)のスケーリングを制御し、前記結合器(120)は第1パッチ(112)と第2パッチ(114)と入力信号(102)の第1帯域とノイズパッチ(912)と消失ハーモニックパッチ(922)とを結合して帯域幅拡張信号(122)を取得し、前記パワー制御器(710)は、前記スペクトル包絡基準が満たされるように、前記スペクトル包絡データに基づいて前記第1パッチ(112)、前記第2パッチ(114)、前記ノイズパッチ(912)及び前記消失ハーモニックパッチ(922)のスケーリングを制御することを特徴とする装置。
  11. 入力信号(1002)に基づいて帯域幅削減信号(1032)を提供する装置(1000)であって、
    前記入力信号(1002)の高周波帯域に基づいてスペクトル包絡データ(1012)を決定するスペクトル包絡データ決定器(1010)と、
    復号器によって生成された帯域幅拡張信号がスペクトル包絡基準を満たすように、前記帯域幅削減信号(1032)を前記復号器においてスケールするため、又は前記復号器によって第1パッチと第2パッチとをスケールするためのパッチスケーリング制御データ(1022)を生成するパッチスケーリング制御データ生成器(1020)であって、前記スペクトル包絡基準は前記スペクトル包絡データ(1012)に基づいており、前記第1パッチは前記帯域幅削減信号(1032)の第1帯域から第1のパッチアルゴリズムに従って生成され、前記第2パッチは前記帯域幅削減信号(1032)の第1帯域から第2のパッチアルゴリズムに従って生成され、前記第2のパッチアルゴリズムに従って生成された前記第2パッチのスペクトル密度は前記第1のパッチアルゴリズムに従って生成された前記第1パッチのスペクトル密度に比べて高い、パッチスケーリング制御データ生成器と、
    前記入力信号(1002)の低周波帯域と、前記スペクトル包絡データ(1012)と、前記パッチスケーリング制御データ(1022)とを結合して前記帯域幅削減信号(1032)を得ると共に、その帯域幅削減信号(1032)を伝送又は蓄積のために提供する出力インターフェース(1030)と、を備えた装置。
  12. 請求項11に記載の装置であって、前記パッチスケーリング制御データ生成器は、
    前記入力信号(1002)の低周波帯域から第1のパッチアルゴリズムに従って第1パッチを生成し、かつ前記入力信号(1002)の低周波帯域から第2のパッチアルゴリズムに従って第2パッチを生成するパッチ生成器であって、前記第2のパッチアルゴリズムに従って生成された前記第2パッチのスペクトル密度は前記第1のパッチアルゴリズムに従って生成された前記第1パッチのスペクトル密度に比べて高い、パッチ生成器と、
    前記第1パッチと前記第2パッチと前記入力信号(1002)の高周波帯域とを比較し、前記パッチスケーリング制御データ(1022)を得る比較器と、を備えた装置。
  13. 請求項11に記載の装置であって、複数のパッチスケーリング制御パラメータを記憶し提供するためのパッチスケーリング制御パラメータメモリを備え、前記パッチスケーリング制御データ生成器(1020)は、前記入力信号(1002)を分析し、かつ入力信号(1002)の分析に基づいて選択された記憶済みのパッチスケーリング制御パラメータに従い、前記パッチスケーリング制御データ(1022)を生成することを特徴とする装置。
  14. 第1の分解能データによって表現された第1帯域と、第2の分解能データによって表現された第2帯域とを備えたオーディオ信号であって、前記第2の分解能は前記第1の分解能より低く、前記第2の分解能データは、第2帯域のスペクトル包絡データに基づき、かつ復号器によって生成された帯域幅拡張信号がスペクトル包絡基準を満たすように、前記復号器において前記オーディオ信号をスケールするため、又は前記復号器によって第1パッチと第2パッチとをスケールするための第2帯域のパッチスケーリング制御データに基づいており、前記スペクトル包絡基準は前記スペクトル包絡データに基づいており、前記第1パッチは前記オーディオ信号の第1帯域から第1のパッチアルゴリズムに従って生成され、前記第2パッチは前記オーディオ信号の第1帯域から第2のパッチアルゴリズムに従って生成され、前記第2のパッチアルゴリズムに従って生成された前記第2パッチのスペクトル密度は前記第1のパッチアルゴリズムに従って生成された前記第1パッチのスペクトル密度に比べて高いことを特徴とする、オーディオ信号。
  15. 入力信号から帯域幅拡張信号を生成する方法(1100)であって、前記入力信号の第1帯域が第1の分解能データによって表現され、その第2帯域が第2の分解能データによって表現され、第2の分解能は第1の分解能より低いものにおいて、
    前記入力信号の第1帯域から第1のパッチアルゴリズムに従って第1パッチを生成するステップ(1110)と、
    前記入力信号の第1帯域から第2のパッチアルゴリズムに従って第2パッチを生成するステップ(1120)であって、前記第2のパッチアルゴリズムに従って生成された前記第2パッチのスペクトル密度は前記第1のパッチアルゴリズムに従って生成された前記第1パッチのスペクトル密度に比べて高い、ステップと、
    前記帯域幅拡張信号がスペクトル包絡基準を満たすように、前記第1のパッチアルゴリズムと第2のパッチアルゴリズムとに従って前記入力信号をスケールするか、又は前記第1パッチと第2パッチとをスケールするステップ(1130)と、
    前記第1パッチと前記第2パッチと前記入力信号の第1帯域とを結合して前記帯域幅拡張信号を得るステップ(1140)と、を備える方法。
  16. 入力信号に基づいて帯域幅削減信号を提供する方法(1200)であって、
    前記入力信号の高周波帯域に基づいてスペクトル包絡データを決定するステップ(1210)と、
    復号器によって生成された帯域幅拡張信号がスペクトル包絡基準を満たすように、前記帯域幅削減信号を前記復号器においてスケールするため、又は前記復号器によって第1パッチと第2パッチとをスケールするためのパッチスケーリング制御データを生成するステップ(1220)であって、前記スペクトル包絡基準は前記スペクトル包絡データに基づいており、前記第1パッチは前記帯域幅削減信号の第1帯域から第1のパッチアルゴリズムに従って生成され、前記第2パッチは前記帯域幅削減信号の第1帯域から第2のパッチアルゴリズムに従って生成され、前記第2のパッチアルゴリズムに従って生成された前記第2パッチのスペクトル密度は前記第1のパッチアルゴリズムに従って生成された前記第1パッチのスペクトル密度に比べて高い、ステップと、
    前記入力信号の低周波帯域と、前記スペクトル包絡データと、前記パッチスケーリング制御データとを結合して前記帯域幅削減信号を得るステップ(1230)と、
    前記帯域幅削減信号を伝送又は蓄積のために提供するステップ(1240)と、を備える方法。
  17. コンピュータ又はマイクロコントローラ上で作動されたときに、請求項15又は16に記載の方法を実行するためのプログラムコードを備えたコンピュータプログラム。
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