JP2011525515A - 化学処理による損傷からの保護用およびすでに損傷している頭髪の修復用の、エーテルグアニジンを有効物質として含むヘアトリートメント組成物およびヘアアフタートリートメント組成物 - Google Patents

化学処理による損傷からの保護用およびすでに損傷している頭髪の修復用の、エーテルグアニジンを有効物質として含むヘアトリートメント組成物およびヘアアフタートリートメント組成物 Download PDF

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Abstract

本発明は、一般式(I)
【化1】
Figure 2011525515

のエーテルグアニジン及び/またはその塩または水和物[式中、Rは、−CH−CH−CH−O−Rであり、ここで、Rは、他とは独立に、10個以上の炭素原子を有する炭化水素基であり、エーテルグアニジンの一部は分岐したR基を有し、エーテルグアニジンの一部は分枝なしのR基を有し、さらにRは、他とは独立に、Hであるか、または任意選択により分岐していて、任意選択により二重結合を含んでいる1〜30個の炭素原子を有する炭化水素基である]、ならびにヘアトリートメント組成物およびヘアアフタートリートメント組成物、特に化学処理組成物による損傷を防止し、かつすでに損傷した頭髪を修復するための組成物中におけるその使用に関する。

Description

皮膚および頭髪の美容処置は、人体のケアにおける重要な部分である。それゆえに、人の頭髪は非常に多種多様な影響に毎日さらされている。ブラッシング、コーミング、結い上げまたは後ろ縛り(tying back)の結果として起こる機械的ストレスのほかに、頭髪は環境の作用(例えば、強い紫外線照射、寒さ、風および水など)によっても攻撃される。当人の生理学的状態(例えば、年齢、健康)も、ケラチン繊維の損傷に影響する。
それゆえに、人の頭髪は、今日では、様々な仕方で頭髪化粧品によって処置が施されている。それには、例えば、シャンプーによる頭髪の洗浄、リンスおよびトリートメントによるケアおよび再生、さらにブリーチ組成物(または同義語としてライトニング組成物または金髪染め組成物)、染料、着色組成物、ウェーブ用組成物およびスタイリング調製物を用いた、頭髪のブリーチ(または同義語としてライトニング及び/または金髪染め)、カラーリングおよびシェーピング(shaping)がある。頭髪の色を変えることは、ますます消費者の人気を博しつつある。しかしながら、化学剤で処理すると、特に頭髪の構造および表面特性が変化する。したがって、例えば、パーマをかけている間に、頭髪の皮質および表皮の両方が攻撃を受ける。シスチンのジスルフィド架橋は、還元工程によって破壊され、続く酸化工程で一部が酸化されてシステイン酸が生じる。
ブリーチする間に、メラニンが破壊されるだけでなく、穏やかなブリーチの場合には、さらにシスチンのジスルフィド結合の約15〜25重量%が酸化される。過剰なブリーチの場合には、最高で45重量%にもなりうる(K. F. de Polo, A Short Textbook of Cosmetology, 2000, Verlag fuer chemische Industrie, H. Ziolkowsky GmbH)。
頭髪の多様な処置(例えば、ブリーチ、カラーリング、着色およびシェーピングによるもの)、またそれだけでなく強力なシャンプーによる頭髪の洗浄および環境ストレスも、望ましくない頭髪構造の損傷を招きうる。頭髪構造の損傷は、例えば、濡れた状態および乾いた状態での櫛通り性(combability)の悪さ、静電帯電の増大、もろくなること、頭髪を引っ張ったときの最大引張力および伸びの減少、枝毛ならびに頭髪の外観が全体的に貧弱になることから明らかになる。さらに、多数の化粧用ヘアケア物質の問題として、試験配合物でのヘアケアおよびヘアリンスに関しては優れた結果が得られるが、シャンプー及び/またはコンディショニング配合物では有効性が失われるという問題がある。これは、そうした配合物中に含められるとしても、十分な量だけ含めることができないからである。
ヘアケアを助けかつ頭髪構造の損傷を防ぐ、多数の有効成分が知られている。しかしながら、知られている有効成分では、すべての要求条件を十分な程度まで満たすことができない。
それゆえに、周知の配合物に問題なく含めることができる、良好なケア特性および良好な生分解性を有する化粧組成物用の有効成分及び/または有効成分の組合わせが必要とされている。
さらに、特別なヘアケア組成物による更なるヘアトリートメントの工程がやむなく必要とされるようなことのない、頭髪をきれいにし、かついたわるヘアケア組成物が必要とされている。特に頭髪のカラーリングまたは頭髪のブリーチを繰り返し行った場合に、頭髪構造をますます損傷する頭髪用染料の販売数が増大しているため、酸化処理による頭髪の損傷を減らし、かつ濡れた状態および乾いた状態での櫛通り性、つや、柔らかさ、ボリューム、手触りおよびまとまりに関して良好な状態に頭髪を復元する、ヘアトリートメント組成物も同時に求められている。同時に、枝毛を減少させ、かつ/または防止すべきである。
最近では、皮膚およびヘアケア用の製品でのグアニジン化合物及び/または誘導体の使用が記載されてきた。例えば、欧州特許第1493423号は、化学処理剤による損傷を防ぐため、またすでに損傷している頭髪を修復するため、ヘアトリートメント組成物およびヘアアフタートリートメント組成物中でアルキルグアニジン化合物及び/またはその塩を使用することを記載している。欧州特許出願公開第1646429号は、頭髪のトリートメントおよびアフタートリートメントに、アルキルグアニジン化合物を使用することを記載している。
欧州特許出願公開第1671615号は、グアニジン化合物の塩結合体に基づく陽イオン性乳化剤を有するエマルジョンを記載しており、そうしたグアニジン化合物はアルキルオキシアルキルグアニジン化合物(エーテルグアニジン)であってもよい。そうしたエマルジョンは、ヘアケア組成物の製造に使用することもできる。
独国特許出願公開第19527313号、米国特許第5,723,133号および米国特許第5,939,078号は、最大11個の炭素原子をアルキル基として有するエーテルグアニジン、および皮膚化粧品としてのその使用について記載している。
米国特許出願公開第2005/0129645号および米国特許出願公開第2005/0136017号は、化粧組成物におけるイミンの使用を記載しており、述べられているイミンは短鎖エーテルグアニジン(例えば、3−メトキシプロピルグアニジン、または2−エトキシエチルグアニジンなど)でもある。
特開平11−035546号公報は、ヘアケア組成物における分岐(C12〜24−アルキルオキシル−C1〜6−アルキル)グアニジン誘導体の使用を記載している。
本発明の目的は、ヘアケア特性が改善された、様々な配合物に簡単に含めることのできるエーテルグアニジンを提供することであった。
驚くべきことに、ある特定の炭素鎖長を有し、かつ分岐アルキル基および分枝なしアルキル基の両方を有するエーテルグアニジンが、所望の改善された特性を示すことが見出された。
したがって、本発明は一般式(I)
Figure 2011525515
のエーテルグアニジン及び/またはその塩または水和物を提供する。上式において、
は、−CH−CH−CH−O−Rであり、式中、Rは、他とは独立に、10個以上の炭素原子を有する炭化水素基であり、エーテルグアニジンの一部は分岐したR基を有し、エーテルグアニジンの一部は分枝なしのR基を有し、さらに
は、他とは独立に、Hであるか、または任意選択により分岐していて、任意選択により二重結合を含んでいる1〜30個の炭素原子を有する炭化水素基である。
さらに本発明により、有効物質として各請求項に記載の本発明のエーテルグアニジンを有する、ヘアトリートメント組成物およびヘアアフタートリートメント組成物が提供される。
さらに、本発明は、ヘアリンス、ヘアシャンプー、ヘアトリートメント、リーブイン(leave-in)コンディショナー、リバイビング(reviving)組成物およびセッティング配合物の製造における、本発明によるエーテルグアニジンの使用または本発明によるヘアトリートメント組成物およびヘアアフタートリートメント組成物の使用を提供する。
エーテルグアニジンという用語を以下で使用する場合、エーテルグアニジン自体を意味するだけでなく、その塩または水和物をも意味すると見なす。
本発明によるエーテルグアニジンには、良好な安定性および良好な配合性(formulatability)の両方を有するという利点がある。さらに、使用濃度が低い場合でさえ、著しい効果をもたらし、非毒性であり、頭髪および頭皮はこれに対して非常に優れた耐容性があり、他の成分との高度な相溶性を示し、さらに問題なくヘアトリートメント組成物およびヘアアフタートリートメント組成物に含めることができる。加えて、それらは抗菌性効果も有しうる。
本発明によるエーテルグアニジンおよび組成物、その調製および使用について、例を挙げて以下に説明するが、そうした例示的実施形態に本発明が限定されることを意図するものでは決してない。範囲、一般式または化合物の種類が以下に示されている場合、明記されている対応する範囲または化合物の群だけでなく、個々の値(範囲)または化合物をはずすことによって得られる他のすべての部分範囲および化合物の部分群を含むことを意図している。本説明との関連において文献を引用している場合、それらの内容すべてが本発明の開示内容に属すると見なされる。本発明との関連において、異なる単位を幾度も有することができる化合物(例えば、有機変性(organomodified)ポリシロキサンなど)が記載されている場合、それらはそうした化合物中にランダムに分散して存在するか(ランダムオリゴマーまたはポリマー)または配列されて存在する(ブロックオリゴマーまたはブロックポリマー)ことができる。そのような化合物中の単位の数に関するデータは、平均値(対応する化合物すべてを平均したもの)と理解されるべきである。
一般式(I)
Figure 2011525515
の本発明によるエーテルグアニジン及び/またはその塩または水和物は、上式において、
は、−CH−CH−CH−O−Rであり、式中、Rは他とは独立に、炭化水素基であり、好ましくは、10個以上の炭素原子、好ましくは11〜18個、好ましくは12〜15個の炭素原子を有するアルキル基であり、エーテルグアニジンの一部は分岐したR基を有し、エーテルグアニジンの一部は分枝なしのR基を有し、さらに
は、他とは独立に、Hであるか、または任意選択により分岐した、任意選択により二重結合を含む1〜30個の炭素原子、好ましくは4〜22個、好ましくは8〜12個の炭素原子を有する炭化水素基であることを特徴とする。
好ましい本発明によるエーテルグアニジンは、R基が水素原子のみであるものである。
本発明によるエーテルグアニジンにおいて、50〜95重量%、好ましくは70〜90重量%、好ましくは75〜85重量%、特に好ましくは約80重量%のエーテルグアニジンが、分枝なしアルキル基であるR基を有し、さらに5〜50重量%、好ましくは10〜30重量%、好ましくは15〜25重量%、特に好ましくは約20重量%のエーテルグアニジンが、分岐アルキル基であるR基を有し、ここで、分枝なしおよび分岐アルキル基が好ましくは12〜15個の炭素原子を有するなら、有利であり得る。
好ましくは、エーテルグアニジン及び/またはその混合物は、12個の炭素原子を有するアルキル基Rと、13、14および15個の炭素原子を有するアルキル基Rの両方が存在し、それらはそれぞれの場合に、すべてのアルキル基Rの質量を基準にして、10〜50重量%、好ましくは15〜40重量%の割合、特に好ましくは20〜30重量%の割合で存在するものである。
Tomah ProductsからのエーテルアミンPA−19をグアニジル化して得られるエーテルグアニジンが特に好ましい。
塩としては、本発明によるエーテルグアニジンは、例えば、有機酸または無機酸の塩であってよい。塩としては、本発明によるエーテルグアニジンは、例えば、置換または非置換(好ましくは非置換)のカルボン酸(モノカルボン酸、ジカルボン酸およびポリカルボン酸)であって、例えば、ギ酸、酢酸、プロピオン酸、ブタン酸、イソブタン酸、ヘキサン酸、ヘプタン酸、オクタン酸、カプリル酸、ノナン酸、デカン酸、カプリン酸、ウンデカン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、アラキン酸、ベヘン酸、シクロペンタンカルボン酸、シクロヘキサンカルボン酸、アクリル酸、メタクリル酸、ビニル酢酸、イソクロトン酸、クロトン酸、2−/3−/4−ペンテン酸、2−/3−/4−/5−ヘキセン酸、ラウロレイン酸、ミリストレイン酸、パルミトレイン酸、オレイン酸、ガドレイン酸、ソルビン酸、リノール酸、リノレン酸、ピバル酸、エトキシ酢酸、フェニル酢酸、グリコール酸、乳酸、ケイ皮酸、ソルビン酸、ニコチン酸、ウロカニン酸、ピロリドンカルボン酸、2−エチルヘキサン酸、シュウ酸、グリコール酸、リンゴ酸、マロン酸、コハク酸、酒石酸、グルタル酸、クエン酸、アジピン酸、ピメリン酸、スベリン酸、アゼライン酸、セバシン酸、マレイン酸、フマル酸、安息香酸、o−/m−/p−トルイル酸、o−/m−/p−ヒドロキシ安息香酸、サリチル酸、3−/4−ヒドロキシ安息香酸、フタル酸、テレフタル酸、あるいはそれらの完全水素化または部分水素化誘導体(ヘキサヒドロ−またはテトラヒドロフタル酸など)など、アミノ酸(例えば、グリシン、アラニン、β−アラニン、バリン、ロイシン、フェニルアラニン、チロシン、セリン、トレオニン、メチオニン、システイン、シスチン、プロリン、ヒドロキシプロリン、ピペコリン酸、トリプトファン、アスパラギン酸、アスパラギン、グルタミン酸、グルタミン、リジン、ヒスチジン、オルニチン、アルギニン、またはアミノ安息香酸など)、アルキルスルホン酸(例えば、メタンスルホン酸またはトリフルオロメタンスルホン酸など)、アリールスルホン酸(例えば、ベンゼンスルホン酸またはp−トルエンスルホン酸など)または無機酸(例えば、炭酸、リン酸、塩酸、臭化水素酸、ヨウ化水素酸、フッ化水素酸、過塩素酸、硝酸または硫酸など)、およびそれらの混合物から選択される少なくとも1種の酸の塩、好ましくは乳酸、酒石酸、酢酸、硫酸または塩酸の塩、好ましくは塩酸塩であってよい。
エーテルグアニジンの製造は、それ自体周知の仕方で行うことができる。特に、エーテルグアニジンの製造は、対応するアミンのグアニジル化によるアルキルグアニジンの製造に従って行うことができる。アルキルグアニジンの製造は、例えば、独国特許第506282(C)号に記載されている。この方法においては、アルキルアミンは、アルコール溶液中においてプロトン性の酸の存在下でシアナミドによってグアジニル化される。生成物は、結晶塩として得られる。本発明によるエーテルグアニジンの製造は、アルコール溶液中においてプロトン性の酸の存在下でエーテルアミンをシアナミドと反応させることにより、同様にして行うことができる。
本発明によるエーテルグアニジンの製造は、エーテルアミンを、シアナミドのような他のグアニジル化剤と反応させて行うこともできる。更なるグアニジル化剤および方法の一覧は、とりわけ、欧州特許出願公開第1462463号、Ullmann’s Encyclopedia of Industrial Chemistry “Guanidine and Derivatives” chapter 2.4 またはHouben-Weyl, E 4, 608 − 624に開示されている。
本発明にしたがって使用するエーテルアミンは、以下の反応式にしたがって、対応するアルコールR−OH[式中、Rの意味は上記のとおりである]をアクリロニトリルと反応させることにより、簡単な仕方で得ることができる。
Figure 2011525515
そのようなエーテルアミンの製造の詳細な説明は、例えば、欧州特許第1219597号に記載されている。
エーテルアミンは市販製品であり、とりわけ、Tomamine(登録商標)という商品名でTomah Products(USA)から、またAdogen(登録商標)という商品名でEvonik Degussa GmbHから供給されている。
本発明によるエーテルグアニジンは、例えば、ヘアトリートメント組成物およびヘアアフタートリートメント組成物に用いることができる。本発明との関連において、ヘアアフタートリートメント組成物は、特に、頭髪を化学処理した後に、頭髪のアフタートリートメント、シェーピングおよびケアをするために使用する(化粧用)調製物(ヘアアフタートリートメント組成物)を意味すると理解される。本発明との関連において、ヘアトリートメント組成物は、特に、頭髪構造が損傷を受けるが、エーテルグアニジンを添加することにより損傷を最小限に抑えることができる(化学的)ヘアトリートメント組成物を意味すると理解される。
本発明によるヘアアフタートリートメント組成物は、例えば、ヘアリンス、ヘアトリートメント、リバイビング組成物、リーブインコンディショナー、ヘアシャンプー、リンスインシャンプー(two-in-one-shampoos)、セッティング配合物(フォームセッティング組成物(foam setting compositions)など)、ヘアスプレーまたはブローウェーブローション(blow-waving lotions)、ヘアトニックまたは頭髪先端用液(hair end fluids)であってよい。それらは、例えば、ゲル、エマルジョン、溶液、エアゾールスプレーまたはフォーム、エアゾール剤を使用していないスプレーまたはエアゾール剤を使用していないフォームの形であってよい。
本発明によるヘアトリートメント組成物およびヘアアフタートリートメント組成物で、特に、化学処理組成物または外部要因による損傷を防止するため、すでに損傷している頭髪を修復するため、また頭髪を強くするためのものは、1種または複数種の本発明によるエーテルグアニジンを有効物質として有することを特徴とする。好ましくは、本発明によるヘアトリートメント組成物およびヘアアフタートリートメント組成物は、0.01〜10.0重量%、好ましくは0.05〜8.0重量%、好ましくは0.1〜5.0重量%、特に好ましくは0.1〜2.5重量%の、少なくとも1種の本発明によるエーテルグアニジンを含む。好ましくは、明記した重量分率は、本発明による組成物中の本発明によるエーテルグアニジンすべての割合を表す。
本発明によるエーテルグアニジン及び/または本発明によるヘアトリートメント組成物をケラチン繊維(特に人の頭髪)に施す方法に関しては、原則として制約事項はない。そうした調製物の好適な配合物は、例えば、クリーム、化粧水、溶液、水、エマルジョン(W/O、O/W、PITエマルジョン(PITと呼ばれる相反転の原理にしたがったエマルジョン)、マイクロエマルションおよび複合エマルジョンなど)、ゲル、スプレー、エアゾールおよびフォームエアゾールがある。
本発明によるヘアトリートメント組成物のpHは、好ましくは2〜11の値、好ましくは3〜10の値であってよい。本発明によるヘアトリートメント組成物およびヘアアフタートリートメント組成物は、特に好ましくはpHが3〜7である。化粧品用途に使用できる実質的にどんな酸または塩基、及び/またはどんな緩衝混合液でも、pHの調節に使用できる。好ましい塩基は、アンモニア、アルカリ金属水酸化物、モノエタノールアミン、トリエタノールアミン、およびN,N,N’,N’−テトラキス−(2−ヒドロキシプロピル)エチレンジアミンである。好ましい酸は、例えば、乳酸またはクエン酸である。
頭髪に残った本発明によるヘアトリートメント組成物およびヘアアフタートリートメント組成物は、効力があることが分かった。またそれゆえに、本発明による教示の好ましい実施形態を構成することができる。本発明によれば、頭髪に残る組成物は、数秒から1時間までの時間が過ぎた後、トリートメントの過程において、水または水溶液を用いて頭髪からそれ以上洗い流されない組成物を意味すると理解されるべきである。調製物は、洗い流されず、次に頭髪を洗うまで、すなわち普通は12時間より長く頭髪に残る。
別の好ましい実施形態によれば、そうした調製物はヘアトリートメントまたはヘアコンディショナーとして配合する。こうした実施形態にしたがった本発明によるヘアトリートメント組成物およびヘアアフタートリートメント組成物は、その接触時間が過ぎた後に、水または少なくとも大部分が水を含有している組成物で洗い流すことができる。しかし、上に詳述したようにそれらは頭髪上に残りうる。
しかし、更なる好ましい実施形態によれば、本発明による組成物は、例えば、洗浄組成物(シャンプーなど)、ケア組成物(リンスなど)、セッティング組成物(ヘアセッティング組成物、フォームセッティング組成物、スタイリングゲルおよびブロードライウェーブ(blow-dry waves)など)、パーマネントシェーピング(permanent shaping)組成物(パーマネントウェーブ用組成物および中和組成物など)、さらに、特にパーマネントウェーブ過程またはカラーリング過程の最中に使用されるプリトリートメント(pretreatment)組成物またはアフターリンスであってもよい。
本発明による必須および任意選択の前述の成分のほかに、本発明の調製物は、原則として、当業者に知られているそのような化粧組成物用の他の成分すべてを含むことができる。
更なる有効成分、助剤および添加剤は、例えば、非イオン性ポリマー(例えば、ビニルピロリドン/ビニルアクリレートコポリマー、ポリビニルピロリドンおよびビニルピロリドン/酢酸ビニルコポリマーおよびポリシロキサンなど)、増粘剤(寒天、ガーゴム、アルギン酸塩、キサンタンガム、アラビアゴム、カラヤゴム、イナゴマメの種子粉、アマニゴム、デキストラン、セルロース誘導体(例えば、メチルセルロース、ヒドロキシアルキルセルロースおよびカルボキシメチルセルロースなど)、デンプン画分および誘導体(アミロース、アミロペクチンおよびデキストリンなど)、粘土(例えば、ベントナイトなど)または完全合成の親水コロイド(例えば、ポリビニルアルコールなど)、ヘアコンディショニング化合物(リン脂質(例えば、ソーヤレシチン、卵レシチンおよびセファリン)、またシリコーン油、香油、ジメチルイソソルビドおよびシクロデキストリンなど)、溶剤および溶解促進剤(エタノール、イソプロパノール、エチレングリコール、プロピレングリコール、グリセロールおよびジエチレングリコールなど)、対称および非対称の、分枝なしおよび分岐のジアルキルエーテル(合計で、12〜36個の炭素原子、特に12〜24個の炭素原子を有する)で、例えば、ジ−n−オクチルエーテル、ジ−n−デシルエーテル、ジ−n−ノニルエーテル、ジ−n−ウンデシルエーテルおよびジ−n−ドデシルエーテル、n−ヘキシルn−オクチルエーテル、n−オクチルnデシルエーテル、n−デシルn−ウンデシルエーテル、n−ウンデシルn−ドデシルエーテルおよびn−ヘキシルn−ウンデシルエーテル、およびジ−tert−ブチルエーテル、ジイソペンチルエーテル、ジ−3−エチルデシルエーテル、tert−ブチルn−オクチルエーテル、イソペンチルn−オクチルエーテルおよび2−メチルペンチルn−オクチルエーテルなど、脂肪アルコールで、特に分枝なし及び/または飽和脂肪アルコール(8〜30個の炭素原子を有する)、C8〜C30−脂肪酸と6〜24個の炭素原子を有するアルコールとのモノエステル、繊維構造改良有効成分(特に、単糖類、二糖類およびオリゴ糖類(例えば、ブドウ糖、ガラクトース、フルクトース、果糖および乳糖など))、コンディショニング有効成分(パラフィン油、植物油(例えば、ヒマワリ油、オレンジ油、扁桃油、麦芽油および桃仁油)、またリン脂質(例えば、ソーヤレシチン、卵レシチンおよびセファリン)、四級化アミン(メチル−1−アルキルアミドエチル−2−アルキルイミダゾリニウムメソスルフェートなど)、消泡剤(シリコーンなど)、組成物カラーリング用染料、ふけ防止有効成分(ピロクトン・オラミン、亜鉛オマジン(zinc omadine)およびクリンバゾールなど)、有効成分(アラントインおよびビサボロールなど)、コレステロール、粘度調整剤(糖エステル、ポリオールエステルまたはポリオールアルキルエーテルなど)、脂肪およびワックス(鯨蝋、蜜ろう、モンタン蝋およびパラフィンなど)、脂肪酸アルカノールアミド、錯化剤(EDTA、NTA、アラニン二酢酸およびホスホン酸など)、膨潤・浸透物質(第一級ホスフェート、第二ホスフェートおよび第三ホスフェートなど)、乳白剤(ラテックス、スチレン/PVPコポリマーおよびスチレン/アクリルアミドコポリマーなど)、パール化剤(pearlizing agents)(モノステアリン酸エチレングリコール、ジステアリン酸エチレングリコール、またジステアリン酸PEG−3など)、顔料、還元剤(例えば、チオグリコール酸およびその誘導体、チオ乳酸、システアミン、チオリンゴ酸およびチオメルカプトエタンスルホン酸(thiomercaptoethanesulphonic acid)など)、噴射剤(プロパン/ブタン混合物、NO、ジメチルエーテル、COおよび空気など)、酸化防止剤である。
更なる任意選択の成分、また使用するそれらの成分の量については、特に、当業者に知られている関連手引き書、例えば、K. Schrader, "Grundlagen und Rezepturen der Kosmetika [化粧品の基礎および配合]", 2nd edition, page 329 to 341, Huethig Buch Verlag Heidelbergを特に参照されたい。
本発明によるエーテルグアニジンを有する本発明によるヘアトリートメント組成物およびヘアアフタートリートメント組成物は、0〜10重量%、好ましくは0.1〜7.5重量%の1種または複数種の乳化剤、0〜10重量%、好ましくは0.1〜7.5重量%の1種または複数種の粘度調整剤、0〜10重量%、好ましくは0.1〜7.5重量%の1種または複数種の界面活性剤(好ましくは陽イオン界面活性剤)及び/または1種または複数種の第四アンモニウム基を有するポリマー及び/または0〜20重量%、好ましくは0.1〜17.5重量%の1種または複数種の整髪油または皮膚軟化薬、および任意選択により、通例の濃度の通例の助剤および添加剤をさらに含むことができる。残りは、例えば、水(100重量%までの水)であってよい。
明記した化合物のほかに、本発明によるヘアトリートメント組成物およびヘアアフタートリートメント組成物は、好ましくは、植物由来または動物由来(ケラチン、コラーゲン、エラスチン、エンドウ豆、小麦、米、ダイズ、ミルク、絹またはトウモロコシに基づく)のタンパク質加水分解物、ふけ防止有効成分(例えば、ピロクトン・オラミン、亜鉛オマジン、ピリチオン誘導体(例えば、亜鉛ピリチオン、アルミニウムピリチオン)、コロイド状硫黄(sulphur colloidal)、サリチル酸誘導体、二硫化セレン、酸化セレン、ビホナゾール、actiroxおよびクリンバゾールなど)、皮脂過剰生産防止剤(sebostatics)、ビタミン及び/またはビタミン前駆体及び/またはビタミンまたはビタミン前駆体の誘導体、パンテノール、ピロリドンカルボン酸、ビサボロール、植物エキス、ナイアシンアミド、高分子クワット(polymeric quats)、シリコーン化合物、クレアチン及び/またはセラミドの群から選択される、1種または複数種の頭髪化粧品有効成分を含むことができる。
本発明による好ましいビタミン、プロビタミンおよびビタミン前駆体は、普通は、A、B、C、E、FおよびHの各群に割り当てられているものである。
ビタミンAと呼ばれる物質の群は、例えば、レチノール(ビタミンA1)および3,4−ジデヒドロレチノール(ビタミンA2)を含む。β−カロチンは、レチノールのプロビタミンである。本発明によれば、好適なA成分は、例えば、ビタミンA酸およびそのエステル、ビタミンAアルデヒドおよびビタミンAアルコール、またそのエステル(パルミテートおよびアセテートなど)である。本発明に従って用いられる調製物は、ビタミンA成分を、好ましくは全調製物に対して0.05〜1重量%の量だけ含む。
ビタミンB群またはビタミンB複合体としては、とりわけ、ビタミンB1(チアミン)、ビタミンB2(リボフラビン)およびビタミンB3がある。この用語は、化合物であるニコチン酸およびニコチンアミド(ナイアシンアミド)を含むことが多い。本発明によれば、ニコチンアミドが好ましく、これは本発明にしたがって使用される組成物中に、好ましくは全組成物に対して0.05〜1重量%の量だけ存在する。ビタミンB群またはビタミンB複合体としては、ビタミンB5(パントテン酸、パンテノールおよびパントラクトン)もある。この群の中では、パンテノール及び/またはパントラクトンを使用するのが好ましい。本発明にしたがって使用できるパンテノールの誘導体は、特に、パンテノールのエステルおよびエーテルおよび陽イオン誘導体化パンテノールである。個々の代表的なものは、例えば、パンテノールトリアセテート、パンテノールモノエチルエーテルおよびそのモノアセテート、また国際公開第92/13829号に開示されている陽イオン性パンテノール誘導体である。明記されているビタミンB5タイプの化合物は、本発明にしたがって使用される組成物中に、好ましくは全組成物に対して0.05〜10重量%の量だけ存在する。0.1〜5重量%の量が特に好ましい。ビタミンB群またはビタミンB複合体としては、ビタミンB6(ピリドキシン、またピリドキサミンおよびピリドキサール)がある。
ビタミンC(アスコルビン酸)は、本発明にしたがって使用される組成物では、好ましくは全組成物に対して0.1〜3重量%の量が使用される。パルミチン酸エステル、グルコシドまたはホスフェートの形での使用が好ましいであろう。トコフェロールとの併用も同様に好ましいであろう。
ビタミンE(トコフェロール、特にα−トコフェロール)。トコフェロールおよびその誘導体(これには、特にエステル(アセテート、ニコチネート、ホスフェートおよびスクシネートなど)がある)は、本発明にしたがって使用される組成物中に、好ましくは全組成物に対して0.05〜1重量%の量だけ存在する。
ビタミンF。「ビタミンF」という用語は普通、必須脂肪酸、特にリノール酸、リノレン酸およびアラキドン酸を意味すると理解される。
ビタミンHは、ビオチンという慣用名のほうが広く用いられてきたが、(3aS,4S,6aR)−2−オキソヘキサヒドロチエノール[3,4−d]−イミダゾール−4−バレリアン酸という化合物を指すのに用いられる用語である。ビオチンは、本発明にしたがって使用される組成物中に、好ましくは0.0001〜1.0重量%の量、特に0.001〜0.01重量%の量だけ存在する。
好ましくは、本発明にしたがって使用される組成物は、A、B、EおよびH群のビタミン、プロビタミンおよびビタミン前駆体を含む。パンテノール、パントラクトン、ピリドキシンおよびその誘導体、またニコチンアミドおよびビオチンが特に好ましい。
本発明によれば好適である植物エキスは、好ましくは植物全体の抽出によって調製される。しかし、個々の場合に、植物の花及び/または葉のみからのエキスを調製するのが好ましいこともある。
本発明にしたがって使用できる植物エキスに関しては、Introduction to the Ingredients Declaration of Cosmetic Compositions, published by the Industrieverband Korperpflege- and Waschmittel e.V. (IKW), Frankfurtの第3版の44ページから始まる表に列挙されているエキスを特に参照されたい。
本発明によれば、特に、緑茶、オークの樹皮、イラクサ、マンサク、ホップ、ヘンナ、カミツレ、ゴボウ、トクサ、サンザシ、シナノキの花、アーモンド、アロエベラ、モミの葉、セイヨウトチノキ、ビャクダン、ネズ、ココナッツ、マンゴー、アンズ、ライム、小麦、キーウィ、メロン、オレンジ、グレープフルーツ、サルビア、ローズマリー、カバノキ、ゼニアオイ、ハナタネツケバナ、イブキジャコウソウ、セイヨウノコギリソウ、ジャコウソウ、メリッサ、ハリモクシュク、フキタンポポ、マシュマロ、分裂組織(meristem)、チョウセンニンジンおよび根ショウガからのエキスが好ましい。緑茶、オークの樹皮、イラクサ、マンサク、ホップ、カミツレ、ゴボウ、トクサ、シナノキの花、アーモンド、アロエベラ、ココナッツ、マンゴー、アンズ、ライム、小麦、キーウィ、メロン、オレンジ、グレープフルーツ、サルビア、ローズマリー、カバノキ、ハナタネツケバナ、イブキジャコウソウ、セイヨウノコギリソウ、ハリモクシュク、分裂組織、チョウセンニンジンおよび根ショウガからのエキスが特に好ましい。緑茶、アーモンド、アロエベラ、ココナッツ、マンゴー、アンズ、ライム、小麦、キーウィおよびメロンからのエキスが、本発明によるヘアトリートメント組成物およびヘアアフタートリートメント組成物に用いるのに特に非常に適している。
明記されている植物エキスの調製に使用できる抽出剤は、例えば、水、アルコールおよびそれらの混合物である。これに関連して、アルコールのうち、単独の抽出剤としての、あるいは水との混合物の形のものである低級アルコール(エタノールおよびイソプロパノールなど)、ただし特に多価アルコール(エチレングリコールおよびプロピレングリコールなど)が好ましい。1:10〜10:1の割合の水/プロピレングリコールに基づいた植物エキスが、特に好適であることが分かった。
本発明によれば、植物エキスは、純粋な形または希釈した形のいずれかで使用できる。希釈した形で使用する場合、それらは普通、約2〜80重量%の有効物質と、溶剤として、好ましくはその回収に使用される抽出剤または抽出剤混合物とを含む。
さらに、2種以上の(特に2種類の)異なる植物エキスの混合物を、本発明による組成物中で使用するのが好ましいであろう。
本発明によれば好適であるタンパク質加水分解物は、例えば、酸触媒されるか、塩基触媒されるか、または酵素によって触媒されたタンパク質の劣化によって得られる生成物の混合物である。本発明によれば、タンパク質加水分解物という用語は、全加水分解物、ならびに個々のアミノ酸およびその誘導体、さらに種々のアミノ酸の混合物を意味するとも理解されるべきである。さらに、本発明によれば、アミノ酸およびアミノ酸誘導体で構成されるポリマーは、タンパク質加水分解物という用語によって理解される。後者のものとして、例えば、ポリアラニン、ポリアスパラギン、ポリセリン、ポリグルタミン酸などがある。本発明にしたがって使用できる更なる化合物の例には、L−アラニル−L−プロリン、ポリグリシン、グリシル−L−グルタミンまたはD/L−メチオニン−S−メチルスルホニウムクロリドがある。本発明によれば、当然ながら、β−アミノ酸およびその誘導体(β−アラニン、アントラニル酸または馬尿酸など)を使用することも可能である。本発明にしたがって使用できるタンパク質加水分解物の分子量は、好ましくは75(グリシンの分子量)〜200000、好ましくは、分子量は75〜50000、特に非常に好ましくは75〜20000ダルトンである。
本発明によれば、野菜由来、および動物または海産物または合成由来のどちらのタンパク質加水分解物を使用してもよい。
動物タンパク質加水分解物は、例えば、エラスチン、コラーゲン、ケラチンおよびミルクのタンパク質のタンパク質加水分解物であり、それらは塩の形でも存在しうる。そのような製品は、例えば、Dehylan(登録商標)(Cognis)、Promois(登録商標)(Interorgana)、Collapuron(登録商標)(Cognis)、Nutrilan(登録商標)(Cognis)、Gelita-Sol(登録商標)(Deutsche Gelatine Fabriken Stoess & Co)、Lexein(登録商標)(Inolex)およびKerasol(登録商標)(Croda)という商品名で販売されている。
本発明によれば、野菜由来のタンパク質加水分解物、例えば、ダイズ、アーモンド、エンドウ、ジャガイモおよび小麦のタンパク質加水分解物を使用するのが好ましい。そのような製品は、例えば、Gluadin(登録商標)(Cognis)、DiaMin(登録商標)(Diamalt)、Lexein(登録商標)(Inolex)、Hydrosoy(登録商標)(Croda)、Hydrolupin(登録商標)(Croda)、Hydrosesame(登録商標)(Croda)、Hydrotritium(Croda)およびCrotein(登録商標)(Croda)という商品名で得ることができる。
タンパク質加水分解物それ自体を使用するのが好ましいが、場合によっては、その代わりに他の方法で得られたアミノ酸混合物を使用することも可能である。タンパク質加水分解物の誘導体(例えば、それらの脂肪酸縮合物の形のもの)を使用することも同様に可能である。そのような製品は、例えば、Lamepon(登録商標)(Cognis)、Lexein(登録商標)(Inolex)、Crolastin(登録商標)(Croda)またはCrotein(登録商標)(Croda)という名称で販売されている。
本発明による教示は、当然ながら、cis−trans異性体、ジアステレオマーおよびキラル異性体など、あらゆる異性体を包含する。本発明によれば、2種以上のタンパク質加水分解物の混合物を使用することも可能である。
タンパク質加水分解物は、本発明による組成物中に、好ましくは0.01重量%から20重量%まで、好ましくは0.05重量%から15重量%までの濃度で、特に非常に好ましくは0.05重量%から5重量%までの量だけ存在する。
本発明によれば好適であるシリコーン油は、高度な分散効果をもたらす。それゆえに、それらは、例えば、乾燥した状態および濡れた状態での櫛通り性、乾燥した状態および濡れた状態の頭髪の手触りおよびつやにも、同時に影響を及ぼすことができる。シリコーン油という用語は、当業者には、幾つかの構造の有機ケイ素化合物を意味すると理解される。第1に、これはジメチコノール(dimethiconols)(S1)を意味すると理解されるべきである。ジメチコノールは、本発明によれば特に好ましい第1群のシリコーンを形成する。本発明によるジメチコノールは、分枝なしまたは分岐であるか、あるいは環状または環状かつ分岐のいずれかであってよい。分枝なしジメチコノールは、以下の構造式(S1−1)で表すことができる:
(SiOHR )−O−(SiR −O−)−(SiOHR ) (S1−1)
分岐ジメチコノールは構造式(S1−2)で表すことができる:
Figure 2011525515
基およびR基は互いに独立に、それぞれの場合に水素、メチル基、C〜C30の分枝なしの飽和または不飽和の炭化水素基、フェニル基及び/またはアリール基である。RおよびRで表される基の非限定例としては、アルキル基(メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、ペンチル、イソペンチル、ネオペンチル、アミル、イソアミル、ヘキシル、イソヘキシルなど);アルケニル基(ビニル、ハロビニル、アルキルビニル、アリル、ハロアリル、アルキルアリルなど);シクロアルキル基(シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシルなど);フェニル基、ベンジル基、ハロ炭化水素基(3−クロロプロピル、4−ブロモブチル、3,3,3−トリフルオロプロピル、クロロシクロヘキシル、ブロモフェニル、クロロフェニルなど)、さらにまた硫黄含有基(メルカプトエチル、メルカプトプロピル、メルカプトヘキシル、メルカプトフェニルなど)があり;好ましくは、RおよびRは1〜約6個の炭素原子を含むアルキル基である。好ましくは、RおよびRはメチルである。Rの例としては、メチレン、エチレン、プロピレン、ヘキサメチレン、デカメチレン、−CHCH(CH)CH−、フェニレン、ナフチレン、−CHCHSCHCH−、−CHCHOCH−、−OCHCH−、−OCHCHCH−、−CHCH(CH)C(O)OCH−、−(CHCC(O)OCHCH−、−C−、CCH−;および−(CHC(O)SCHCH−がある。好ましいRおよびRは、メチル基、フェニル基およびC〜C22−アルキル基である。C〜C22アルキル基は、特に非常に好ましくはラウリル基、ステアリル基およびベヘニル基である。x、yおよびzの数値は整数であり、それぞれの場合に互いに独立に、0〜50000である。ジメチコーンの分子量は、好ましくは1000Dから10000000Dの間である。粘度は、好ましくは100から10000000cPsの間である(Dow Corning Corporate Test Method CTM 0004(1970年7月20日)に従ってガラス毛細管粘度計を用いて25℃で測定)。好ましい粘度は1000から5000000cPsの間であり、特に好ましい粘度は10000から3000000cPsの間、特に非常に好ましくは50000から2000000cPsの間である。
本発明による教示は、当然ながら、ジメチコノールがすでにエマルジョンとして存在していてよいという事実も包含する。対応するジメチコノールのエマルジョンは、こうした方法かまたは当業者に知られている通例の乳化方法のいずれかによって、対応するジメチコノールの製法に従って調製することができる。この場合、対応するエマルジョンの調製に使用できる助剤は、陽イオン、陰イオン、非イオンまたは両性イオン性の界面活性剤および乳化剤である。ジメチコノールのエマルジョンは、当然ながら、乳化重合法で直接調製することもできる。このタイプの方法も当業者によく知られている。これに関連して、例えば、“Encyclopedia of Polymer Science and Engineering, Volume 15, Second Edition, pages 204 to 308, John Wiley & Sons, Inc. 1989”を参照することができる。この標準的な著作物を特に参照されたい。
本発明によるジメチコノールをエマルジョンとして使用する場合、乳化粒子の液滴直径は好ましくは0.01μm〜10000μm、好ましくは0.01〜100μm、特に好ましくは0.01〜20μm、特に非常に好ましくは0.01〜10μmである。この場合の粒径は光散乱法に従って求める。
分岐ジメチコノールを使用する場合、この用語は、分岐が、特定モノマーの不純物の結果として偶然に生じる同時発生的な分岐よりも多いことを意味すると理解すべきである。それゆえに、本化合物との関連においては、分岐ジメチコノールは分岐度が0.01%より大きいものを意味すると理解すべきである。0.1%より大きい分岐度が好ましく、0.5%より大きい分岐度が特に非常に好ましい。この場合の分岐度は、分岐モノマー(すなわち、一官能性シロキサンの量)と分岐モノマー(すなわち、三官能性および四官能性シロキサンの量)との比率から求める。本発明によれば、ジメチコノールは、小さい分岐度と大きい分岐度の両方を有するものが好ましいものとなりうる。
以下の商品が、そのような製品の例として挙げられる:Botanisil NU-150M (Botanigenics)、Dow Corning 1-1254 Fluid、Dow Corning 2-9023 Fluid、Dow Corning 2-9026 Fluid、Ultrapure Dimethiconol (Ultra Chemical)、Unisil SF-R (Universal Preserve)、X-21-5619 (Shin-Etsu Chemical Co.)、Abil(登録商標) OSW 5 (Degussa Care Specialties)、ACC DL-9430 Emulsion (Taylor Chemical Company)、AEC Dimethiconol & Sodium Dodecylbenzenesulphonate (A & E Connock (Perfumery & Cosmetics) Ltd.)、B C Dimethiconol Emulsion 95 (Basildon Chemical Company, Ltd.)、Cosmetic Fluid 1401、Cosmetic Fluid 1403、Cosmetic Fluid 1501、Cosmetic Fluid 1401DC (上記のものはすべてChemsil Silicones, Inc.)、Dow Corning 1401 Fluid、Dow Corning 1403 Fluid、Dow Corning 1501 Fluid、Dow Corning 1784 HVF Emulsion、Dow Corning 9546 Silicone Elastomer Blend (上記のものはすべてDow Corning Corporation)、Dub Gel SI 1400 (Stearinerie Dubois Fils)、HVM 4852 Emulsion (Crompton Corporation)、Jeesile 6056 (Jeen International Corporation)、Lubrasil、Lubrasil DS (両方ともGuardian Laboratories)、Nonychosine E、Nonychosine V (両方ともExsymol)、SanSurf Petrolatum-25、Satin Finish (両方ともCollaborative Laboratories, Inc.)、Silatex-D30 (Cosmetic Ingredient Resources)、Silsoft 148、Silsoft E-50、Silsoft E-623 (上記のものはすべてCrompton Corporation)、SM555、SM2725、SM2765、SM2785 (上記のものはすべてGE Silicones)、Taylor T-Sil CD-1、Taylor TME-4050E (すべてTaylor Chemical Company)、TH V 148 (Crompton Corporation)、Tixogel CYD-1429 (Sud-Chemie Performance Additives)、Wacker-Belsil CM 1000、Wacker-Belsil CM 3092、Wacker-Belsil CM 5040、Wacker-Belsil DM 3096、Wacker-Belsil DM 3112 VP、Wacker-Belsil DM 8005 VP、Wacker-Belsil DM 60081 VP (上記のものはすべてWacker-Chemie GmbH)。
ジメチコノール(S1)が本発明によるヘアトリートメント組成物およびヘアアフタートリートメント組成物中に存在する場合、それらは、組成物の全組成に対して好ましくは0.01〜10重量%、好ましくは0.1〜8重量%、特に好ましくは0.25〜7.5重量%、特に0.5〜5重量%のジメチコノールを含む。
ジメチコーン(S2)は、本発明によれば特に好ましい第2群のシリコーンを形成する。本発明によるジメチコーンは、分枝なしまたは分岐であるか、さらにまた環状または環状かつ分岐のいずれかであってよい。分枝なしジメチコーンは以下の構造式(S2−1)で表すことができる:
(SiR )−O−(SiR −O−)−(SiR ) (S2−1)
分岐ジメチコーンは構造式(S2−2)で表すことができる:
Figure 2011525515
基およびR基は互いに独立に、それぞれの場合に、水素、メチル基、C〜C30の分枝なしの飽和または不飽和の炭化水素基、フェニル基及び/またはアリール基である。RおよびRで表される基の非限定例としては、アルキル基(メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、ペンチル、イソペンチル、ネオペンチル、アミル、イソアミル、ヘキシル、イソヘキシルなど);アルケニル基(ビニル、ハロビニル、アルキルビニル、アリル、ハロアリル、アルキルアリルなど);シクロアルキル基(シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシルなど);フェニル基、ベンジル基、ハロ炭化水素基(3−クロロプロピル、4−ブロモブチル、3,3,3−トリフルオロプロピル、クロロシクロヘキシル、ブロモフェニル、クロロフェニルなど)、さらにまた硫黄含有基(メルカプトエチル、メルカプトプロピル、メルカプトヘキシル、メルカプトフェニルなど)があり;好ましくは、RおよびRは1〜約6個の炭素原子を含むアルキル基であり、もっとも好ましくはRおよびRはメチルである。Rの例としては、メチレン、エチレン、プロピレン、ヘキサメチレン、デカメチレン、−CHCH(CH)CH−、フェニレン、ナフチレン、−CHCHSCHCH−、−CHCHOCH−、−OCHCH−、−OCHCHCH−、−CHCH(CH)C(O)OCH−、−(CHCC(O)OCHCH−、−C−、−CCH−;および−(CHC(O)SCHCH−がある。好ましくはRおよびRは、メチル基、フェニル基およびC〜C22−アルキル基である。C〜C22−アルキル基は、特に非常に好ましくはラウリル基、ステアリル基およびベヘニル基である。x、yおよびzの数値は整数であり、それぞれの場合に互いに独立に、0〜50000である。ジメチコーンの分子量は、好ましくは1000Dから10000000Dの間である。粘度は、好ましくは100から10000000cPsの間である(Dow Corning Corporate Test Method CTM 0004(1970年7月20日)に従ってガラス毛細管粘度計を用いて25℃で測定)。特に好ましい粘度は、1000から5000000cPsの間であり、特に非常に好ましい粘度は10000から3000000cPsの間である。もっとも好ましい範囲は、50000から2000000cPsの間である。
本発明による教示は、当然ながら、ジメチコーンがすでにエマルジョンとして存在していてよいという事実も包含する。ここで、対応するジメチコーンのエマルジョンは、こうした方法かまたは当業者に知られている通例の乳化方法のいずれかによって、対応するジメチコーンの製法に従って調製することができる。この場合、対応するエマルジョンの調製に使用できる助剤は、陽イオン、陰イオン、非イオンまたは両性イオン性の界面活性剤および乳化剤である。ジメチコーンのエマルジョンは、当然ながら、乳化重合法で直接調製することもできる。このタイプの方法も当業者によく知られている。これに関連して、例えば、"Encyclopedia of Polymer Science and Engineering, Volume 15, Second Edition, pages 204 to 308, John Wiley & Sons, Inc. 1989"を参照することができる。この標準的な著作物を特に参照されたい。
本発明によるジメチコーンをエマルジョンとして使用する場合、乳化粒子の液滴直径は、本発明によれば、0.01μm〜10000μm、好ましくは0.01〜100μm、特に非常に好ましくは0.01〜20μm、もっとも好ましくは0.01〜10μmである。この場合の粒径は光散乱法によって求める。
分岐ジメチコーンを使用する場合、この用語は、分岐が、特定モノマーの不純物の結果として偶然に生じる同時発生的な分岐よりも多いことを意味すると理解すべきである。それゆえに、本化合物との関連においては、分岐ジメチコーンは分岐度が0.01%より大きいものを意味すると理解すべきである。0.1%より大きい分岐度が好ましく、0.5%より大きい分岐度が特に非常に好ましい。この場合の分岐度は、分枝なしモノマー(すなわち、一官能性シロキサンの量)と分岐モノマー(すなわち、三官能性および四官能性シロキサンの量)との比率から求める。本発明によれば、ジメチコーンは、小さい分岐度と大きい分岐度の両方を有するものが特に非常に好ましいものとなりうる。
ジメチコーン(S2)が、本発明によるヘアトリートメント組成物およびヘアアフタートリートメント組成物中に存在する場合、それらの組成物は、全組成物に対して、好ましくは0.01〜10重量%、好ましくは0.1〜8重量%、特に好ましくは0.25〜7.5重量%、特に0.5〜5重量%のジメチコノールを含む。
ジメチコーンコポリオール(dimethicone copolyols)(S3)は好ましいシリコーンの更なる群を形成する。ジメチコーンコポリオールは、以下の構造式:
(SiR )−O−(SiR O−)−(SiRPE−O−)−(SiR ) (S3−1)
または以下の構造式:
PE−(SiR )−O−(SiR −O−)−(SiR )−PE (S3−2)
で表すことができる。
分岐ジメチコーンコポリオールは、構造式(S3−3)または(S3−4)で表すことができる:
Figure 2011525515
基およびR基は互いに独立に、それぞれの場合に、水素、メチル基、C〜C30の分枝なしの飽和または不飽和の炭化水素基、フェニル基及び/またはアリール基である。RおよびRで表される基の非限定例としては、アルキル基(メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、ペンチル、イソペンチル、ネオペンチル、アミル、イソアミル、ヘキシル、イソヘキシルなど);アルケニル基(ビニル、ハロビニル、アルキルビニル、アリル、ハロアリル、アルキルアリルなど);シクロアルキル基(シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシルなど);フェニル基、ベンジル基、ハロ炭化水素基(3−クロロプロピル、4−ブロモブチル、3,3,3−トリフルオロプロピル、クロロシクロヘキシル、ブロモフェニル、クロロフェニルなど)、さらにまた硫黄含有基(メルカプトエチル、メルカプトプロピル、メルカプトヘキシル、メルカプトフェニルなど)があり;好ましくは、RおよびRは1〜約6個の炭素原子を含むアルキル基であり、もっとも好ましくはRおよびRはメチルである。Rの例としては、メチレン、エチレン、プロピレン、ヘキサメチレン、デカメチレン、−CHCH(CH)CH−、フェニレン、ナフチレン、−CHCHSCHCH−、−CHCHOCH−、−OCHCH−、−OCHCHCH−、−CHCH(CH)C(O)OCH−、−(CHCC(O)OCHCH−、−C−、−CCH−;および−(CHC(O)SCHCH−がある。好ましくはRおよびRは、メチル基、フェニル基およびC〜C22−アルキル基である。C〜C22−アルキル基は、特に非常に好ましくはラウリル基、ステアリル基およびベヘニル基である。PEはポリオキシアルキレン基を表す。好ましいポリオキシアルキレン基は、エチレンオキシド、プロピレンオキシドおよびグリセロールから得られる。x、yおよびzの数値は整数であり、好ましくはそれぞれの場合に互いに独立に、0〜50000である。ジメチコーンコポリオールの分子量は1000Dから10000000Dの間である。粘度は、100から10000000cPsの間である(Dow Corning Corporate Test Method CTM 0004(1970年7月20日)に従ってガラス毛細管粘度計を用いて25℃で測定)。好ましい粘度は1000から5000000cPsの間、特に非常に好ましい粘度は10000から3000000cPsの間である。もっとも好ましい範囲は、50000から2000000cPsの間である。
本発明による教示は、当然ながら、ジメチコーンコポリマーがすでにエマルジョンとして存在していてよいという事実も包含する。これに関連して、対応するジメチコーンコポリオールのエマルジョンは、こうした方法かまたは当業者に知られている通例の乳化方法のいずれかによって、対応するジメチコーンコポリオールの製法に従って調製することができる。この目的において、対応するエマルジョンの調製に使用できる助剤は、陽イオン、陰イオン、非イオンまたは両性イオン性の界面活性剤および乳化剤である。ジメチコーンコポリオールのエマルジョンは、当然ながら、乳化重合法で直接調製することもできる。このタイプの方法も当業者によく知られている。これに関連して、例えば、"Encyclopedia of Polymer Science and Engineering, Volume 15, Second Edition, pages 204 to 308, John Wiley & Sons, Inc. 1989"を参照することができる。この標準的な著作物を特に参照されたい。
本発明によるジメチコーンコポリオールをエマルジョンとして使用する場合、乳化粒子の液滴直径は、本発明によれば、0.01μm〜10000μm、好ましくは0.01〜100μm、特に非常に好ましくは0.01〜20μm、もっとも好ましくは0.01〜10μmである。この場合の粒径は光散乱法に従って求める。
分岐ジメチコーンコポリオールを使用する場合、この用語は、分岐が、特定モノマーの不純物の結果として偶然に生じる同時発生的な分岐よりも多いことを意味すると理解すべきである。それゆえに、本化合物との関連においては、分岐ジメチコーンコポリオールは分岐度が0.01%より大きいものを意味すると理解すべきである。0.1%より大きい分岐度が好ましく、0.5%より大きい分岐度が特に非常に好ましい。この場合の分岐度は、分枝なしモノマー(すなわち、一官能性シロキサンの量)と分岐モノマー(すなわち、三官能性および四官能性シロキサンの量)との比率から求める。本発明によれば、ジメチコーンコポリオールは、小さい分岐度と大きい分岐度の両方を有するものが特に非常に好ましいものとなりうる。
ジメチコーンコポリオール(S3)が、本発明によるヘアトリートメント組成物およびヘアアフタートリートメント組成物中に存在する場合、それらは、全組成物に対して0.01〜10重量%、好ましくは0.1〜8重量%、特に好ましくは0.25〜7.5重量%、特に0.5〜5重量%のジメチコーンコポリオールを含む。
アミノ官能性シリコーン(アモジメチコーン(amodimethicones)(S4)とも呼ばれる)は、少なくとも1種の(任意選択により、置換されている)アミノ基を有するシリコーンである。
そのようなシリコーンは、例えば、式(S4−1)で表現できる。
M(RSiO(4−a−b)/2(RSiO(4−c)/2)yM (S4−1)
上式において、Rは、炭化水素または1〜約6個の炭素原子を有する炭化水素基であり、Qは、一般式−RHZ[式中、Rは水素に結合している二価の結合基であり、Z基は、炭素原子と水素原子から構成されるか、炭素原子と水素原子と酸素原子とから構成されるか、または炭素原子と水素原子と窒素原子とから構成され、Zは少なくとも1種のアミノ官能基を含む有機アミノ官能性基である]の極性基であり;「a」は約0〜約2の範囲の値を取り、「b」は約1〜約3の範囲の値を取り、「a」+「b」は3以下であり、「c」は約1〜約3の範囲の数値であり、xは1〜約2000、好ましくは約3〜約50、もっとも好ましくは約3〜約25の範囲の数値であり、yは約20〜約10000、好ましくは約125〜約10000、もっとも好ましくは約150〜約1000の範囲の数値であり、Mは、先行技術において周知の好適なシリコーン末端基、好ましくはトリメチルシロキシである。Rで表される基の非限定例としては、アルキル基(メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、アミル、イソアミル、ヘキシル、イソヘキシルなど);アルケニル基(ビニル、ハロビニル、アルキルビニル、アリル、ハロアリル、アルキルアリルなど);シクロアルキル基(シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシルなど);フェニル基、ベンジル基、ハロ炭化水素基(3−クロロプロピル、4−ブロモブチル、3,3,3−トリフルオロプロピル、クロロシクロヘキシル、ブロモフェニル、クロロフェニルなど)、さらにまた硫黄含有基(メルカプトエチル、メルカプトプロピル、メルカプトヘキシル、メルカプトフェニルなど)があり、好ましくは、Rは1〜約6個の炭素原子を含むアルキル基であり、もっとも好ましくは、Rはメチルである。RおよびRの例としては、メチレン、エチレン、プロピレン、ヘキサメチレン、デカメチレン、−CHCH(CH)CH−、フェニレン、ナフチレン、−CHCHSCHCH−、−CHCHOCH−、−OCHCH−、−OCHCHCH−、−CHCH(CH)C(O)OCH−、−(CHCC(O)OCHCH−、−C−、−CCH−;および−(CHC(O)SCHCH−がある。
Zは、少なくとも1種の官能性アミノ基を含む有機アミノ官能性基である。Zに関する1つの可能な式は、NH(CHNH[式中、z=1またはそれ以上である]である。Zに関する別の可能な式は、−NH(CH(CHzzNH[式中、zおよびzzは両方とも独立に、1またはそれ以上である]であり、この構造はジアミノ環構造(ピペラジニルなど)を含む。Zは、もっとも好ましくは−NHCHCHNH−基である。Zに関する別の可能な式は、−N(CH(CHzzNXまたは−NX[式中、X中の各Xは、水素、および1〜12個の炭素原子を有するアルキル基よりなる群から独立に選択され、zは0である。]である。
Qは、もっとも好ましくは、−CHCHCHNHCHCHNHの式の極性アミノ官能性基である。式では、「a」は約0〜約2の範囲の値であり、「b」は約2〜約3の範囲の値であり、「a」+「b」は3以下であり、「c」は約1〜約3の範囲の数値である。RSiO(4−a−b)/2の単位とRSiO(4−c)/2の単位とのモル比は、好ましくは、約1:2〜1:65、好ましくは約1:5〜約1:65、特に好ましくは約1:15〜約1:20の範囲である。上式の1種または複数種のシリコーンを使用する場合、上式中の様々な変わりうる置換基は、シリコーン混合物中に存在する種々のシリコーン成分で異なっていてよい。
本発明による好ましい組成物は、式(S4−2)のアミノ官能性シリコーンを含むことを特徴とする。
R’3−a−Si(OSiG−(OSiGR’2−bm−O−SiG3−a−R’ (S4−2)
上式において、Gは、−H、フェニル基、−OH、−O−CH、−CH、−CHCH、−CHCHCH、−CH(CH、−CHCHCH、−CHCH(CH、−CH(CH)CHCH、−C(CHであり;aは0〜3の数値、特に0であり;bは0〜1の数値、特に1であり、mおよびnはその合計(m+n)が1〜2000、好ましくは50から150の間であって、nは好ましくは0〜1999の値、特に49〜149であり、mは好ましくは1〜2000の値、特に1〜10であり、R’は、
−N(R’’)−CH−CH−N(R’’)
−N(R’’)
−N(R’’)
−NH(R’’)
−N(R’’)A
−N(R’’)−CH−CH−NR’’H
[式中、各R’’は、−H、−フェニル、−ベンジル、C1〜20−アルキル基、好ましくは−CH、−CHCH、−CHCHCH、−CH(CH、−CHCHCH、−CHCH(CH、−CH(CH)CHCH、−C(CHの群からの同一または異なる基であり、Aは、好ましくは塩化物、臭化物、ヨウ化物またはメソスルフェートから選択される陰イオンを表す]から選択される一価の基である。
本発明による特に好ましい組成物は、式(S4−3)のアミノ官能性シリコーンを含むことを特徴とする。
Figure 2011525515
[式中、mおよびnは、その合計(m+n)が1〜2000、好ましくは50から150の間の数値であって、nは好ましくは0〜1999、特に49〜149の値であり、mは好ましくは1〜2000、特に1〜10の値である]。こうしたシリコーンは、INCI成分表示(INCI Declaration)に従ってトリメチルシリルアモジメチコーンと呼ばれる。
式(S4−4)のアミノ官能性シリコーンを含むことを特徴とする、本発明による組成物も特に好ましい。
Figure 2011525515
[式中、Rは、−OH、−O−CHまたは−CH基であり、m、n1およびn2は、それらの合計(m+n1+n2)が1〜2000、好ましくは50から150の間であり、合計(n1+n2)が好ましくは0〜1999、特に49〜149の値であり、mは好ましくは1〜2000、特に1〜10の値である]。こうしたシリコーンは、INCI成分表示に従ってアモジメチコーン(S4)と呼ばれる。
どのアミノ官能性シリコーンを使用するかに関係なく、アミノ官能性シリコーンが0.25meq/gより上、好ましくは0.3meq/gより上、特に0.4meq/gより上のアミン価を有する本発明による組成物が好ましい。この場合のアミン価は、1グラムのアミノ官能性シリコーン当たりのアミンのミリ当量数である。これは、滴定で求め、またmg KOH/gの単位で示すこともできる。
アモジメチコーン(S4)が本発明によるヘアトリートメント組成物およびヘアアフタートリートメント組成物中に存在する場合、そうした組成物は、全組成物に対して、0.01〜10重量%、好ましくは0.1〜8重量%、特に好ましくは0.25〜7.5重量%、特に0.5〜5重量%のアモジメチコーンを含む。
本発明はまた、当然ながら、少なくとも2種類の異なるシリコーンの混合物を本発明によるヘアトリートメント組成物およびヘアアフタートリートメント組成物中に使用できるという知見を包含する。種々のシリコーンの好ましい混合物は、例えば、ジメチコーンとジメチコノール、分枝なしジメチコーンと環状ジメチコノールである。特に非常に好ましいシリコーン混合物は、少なくとも1種の環状ジメチコノール及び/またはジメチコーン、少なくとも1種の更なる非環状ジメチコーン及び/またはジメチコノール、および少なくとも1種のアミノ官能性シリコーンから構成される。種々のシリコーンを混合物として使用する場合、その混合比は大きく変わりうる。しかし、混合物に使用するシリコーンはすべて、2成分混合物の場合、5:1〜1:5の比率で用いるのが好ましい。3:1〜1:3の比率が特に好ましい。特に非常に好ましい混合物は、可能な限り、混合物中に存在する全シリコーンを約1:1の比率で含む。それぞれの場合に、重量%で使用する量に基づく。
シリコーン混合物が、本発明によるヘアトリートメント組成物およびヘアアフタートリートメント組成物中に存在する場合、それらの組成物は、全組成物に対して、0.01〜10重量%、好ましくは0.1〜8重量%、特に好ましくは0.25〜7.5重量%、特に0.5〜5重量%のシリコーン混合物を含む。
本発明によるエーテルグアニジンおよび前述の任意選択成分のほかに、化学処理後のヘアトリートメント用の本発明による化粧品は、意図した特定用途にとって有利かつ/または通例である更なる成分も含むことができる。
したがって、シャンプーは、例えば、3〜30重量%の陰イオン、両性イオン性、両性および非イオンの起泡性界面活性剤を含むことができる。ヘアリンスおよびヘアトリートメントは、例えば、0〜10重量%、好ましくは0.5〜5重量%の乳化剤、0〜10重量%、好ましくは0.5〜5重量%の粘度調整剤および0〜20重量%の整髪油(これは、例えば、植物由来及び/または合成由来であってよい)、皮膚軟化薬、ビタミン調製物及び/またはタンパク質を含むことができる。シャンプー、ヘアリンス、ヘアトリートメントおよびリバイビング組成物は、0〜8重量%、好ましくは0.1〜5重量%の陽イオン界面活性剤および第四アンモニウム基を有するポリマー(静電帯電性(static chargeability)を減少させ、かつ櫛通り性、手触りおよびつやを向上させるためのもの)を含むことができる。
本発明によれば調製物中の好適である陰イオン界面活性剤(E1)は、人体への使用に適したすべての陰イオン界面活性物質である。それらは、水溶性化する(water-solubilizing)イオン基(例えば、カルボキシレート基、サルフェート基、スルホネート基またはホスフェート基など)および約8〜30個の炭素原子を有する親油性アルキル基を特徴としている。さらに、グリコールまたはポリグリコールエーテル基、エステル、エーテルおよびアミド基、またヒドロキシル基が分子中に存在してもよい。好適な陰イオン界面活性剤の例には、それぞれの場合に、ナトリウム塩、カリウム塩およびアンモニウム塩、またアルカノール基中に2〜4個の炭素原子を有するモノ−、ジ−およびトリアルカノールアンモニウム塩の形である、8〜30個の炭素原子を有する分枝なしおよび分岐の脂肪酸(石けん)、式R−O−(CH−CHO)−CH−COOH[式中、Rは8〜30個の炭素原子を有する分枝なしアルキル基であり、x=0または1〜16である]のカルボン酸エーテル、アシル基中に8〜24個の炭素原子を有するアシルサルコシド(acyl sarcosides)、アシル基中に8〜24個の炭素原子を有するアシルタウリド(acyl taurides)、アシル基中に8〜24個の炭素原子を有するイセチオン酸アシル(acyl isethionates)、アルキル基中に8〜24個の炭素原子を有するスルホコハク酸モノアルキルエステルおよびスルホコハク酸ジアルキルエステルおよびアルキル基中に8〜24個の炭素原子を有しかつ1〜6個のオキシエチル基を有するスルホコハク酸モノアルキルポリオキシエチルエステル、8〜24個の炭素原子を有する分枝なしアルカンスルホネート、8〜24個の炭素原子を有する分枝なしアルファ−オレフィンスルホネート、8〜30個の炭素原子を有する脂肪酸のアルファ−スルホ脂肪酸メチルエステル、アルキルスルフェートおよび式R−O(CH−CHO)X−OSOH[式中、Rは好ましくは8〜30個の炭素原子を有する分枝なしアルキル基であり、x=0または1〜12である]アルキルポリグリコールエーテルスルフェート(alkyl polyglycol ether sulphates)、界面活性ヒドロキシスルホネートの混合物(独国特許出願公開第3725030A号に記載)、硫酸化ヒドロキシアルキルポリエチレン及び/またはヒドロキシアルキレンプロピレングリコールエーテル(独国特許出願公開第3723354A号に記載)、8〜24個の炭素原子および1〜6個の二重結合を有する不飽和脂肪酸のスルホネート(独国特許出願公開第3926344A号に記載)、酒石酸およびクエン酸とアルコールとのエステルで、約2〜15個のエチレンオキシド及び/またはプロピレンオキシド分子と脂肪アルコール(8〜22個の炭素原子を有する)との付加生成物を構成しているもの、式(E1−1)のアルキル及び/またはアルケニルエーテルホスフェート:
Figure 2011525515
[式中、Rは、好ましくは8〜30個の炭素原子を有する脂肪族炭化水素基であり、Rは、水素、(CHCHO)基またはXであり、nは1〜10の数値であり、Xは水素、アルカリ金属またはアルカリ土類金属またはNR(式中、R〜Rは、互いに独立に、水素またはC〜C−炭化水素基である)である]、式(E1−2)の硫酸化脂肪酸アルキレングリコールエステル(sulphated fatty acid alkylene glycol esters)
CO(alkO)SOM (E1−2)
[式中、RCO−は、6〜22個の炭素原子を有する分枝なしまたは分岐の脂肪族の飽和及び/または不飽和のアシル基であり、alkは、CHCH、CHCHCH及び/またはCHCHCHであり、nは0.5〜5の数値であり、Mは陽イオンである](独国特許出願公開第19736906.5A号に記載)、
式(E1−3)のモノグリセリドスルフェートおよびモノグリセリドエーテルスルフェート:
Figure 2011525515
[式中、CORは、6〜22個の炭素原子を有する分枝なしまたは分岐のアシル基であり、x、yおよびzは合計で0または1〜30、好ましくは2〜10の数値であり、Xはアルカリ金属またはアルカリ土類金属である]がある。本発明との関連において好適なモノグリセリド(エーテル)スルフェートの典型例は、ラウリン酸モノグリセリド、ヤシ脂肪酸モノグリセリド、パルミチン酸モノグリセリド、ステアリン酸モノグリセリド、オレイン酸モノグリセリドおよび獣脂脂肪酸モノグリセリド、またそれらのエチレンオキシド付加生成物と、三酸化硫黄またはクロロスルホン酸との反応生成物で、それらのナトリウム塩の形のものである。式(E1−3)[式中、CORは、8〜18個の炭素原子を有する分枝なしアシル基である]のモノグリセリドスルフェート(例えば、欧州特許第0561825B1号、欧州特許第0561999B1号、独国特許出願公開第14204700A1号またはA.K.Biswas et al.in J.Am.Oil Chem. Soc. 37, 171 (1960) および F.U. Ahmed in J. Am. Oil Chem.Soc.67, 8 (1990)に記載されている)、アミドエーテルカルボン酸(欧州特許第0690044号に記載)、C8〜30−脂肪アルコールとタンパク質加水分解物及び/またはアミノ酸およびその誘導体との縮合物(タンパク質脂肪酸縮合物として当業者に知られている)で、例えば、Lamepon(登録商標)等級、Gluadin(登録商標)等級、Hostapon(登録商標)KCGまたはAmisoft(登録商標)等級などを使用するのが好ましい。
好ましい陰イオン界面活性剤は、アルキルスルフェート、アルキルポリグリコールエーテルスルフェートおよびエーテルカルボン酸(アルキル基中に10〜18個の炭素原子および分子中に12個までのグリコールエーテル基を有するもの)、スルホコハク酸モノ−およびジアルキルエステル(アルキル基中に8〜18個の炭素原子を有するもの)およびスルホコハク酸モノアルキルポリオキシエチルエステル(アルキル基中に8〜18個の炭素原子を有し、1〜6個のオキシエチル基を有するもの)、モノグリセリドスルフェート、アルキルおよびアルケニルエーテルホスフェート、さらにタンパク質脂肪酸縮合物である。
両性イオン性界面活性剤(E2)は、少なくとも1種の第四アンモニウム基および少なくとも1つのCOO(−)またはSO (−)基を分子中に保持している界面活性化合物を指すのに用いられる用語である。特に好適な両性イオン性界面活性剤は、いわゆるベタインであり、それにはN−アルキル−N,N−ジメチルアンモニウムグリシナート(例えば、ヤシ油アルキルジメチルアンモニウムグリシナート)、N−アシルアミノプロピル−N,N−ジメチルアンモニウムグリシナート(例えば、ヤシ油脂肪酸アシルアミノプロピルジメチルアンモニウムグリシナート)、および2−アルキル−3−カルボキシメチル−3−ヒドロキシエチルイミダゾリン(それぞれの場合にアルキルまたはアシル基中に8〜18個の炭素原子を有するもの)、さらにヤシ油脂肪酸アシルアミノエチルヒドロキシエチルカルボキシメチルグリシナートなどがある。好ましい両性イオン性界面活性剤は、コカミドプロピルベタインというINCI名で知られている脂肪酸アミド誘導体である。
両性界面活性剤(E3)は、分子中のC8〜24−アルキルまたは−アシル基は別にして、少なくとも1種の遊離アミノ基および少なくとも1つの−COOH−または−SOH基を含み、かつ分子内塩を形成することができる、界面活性化合物を意味すると理解される。好適な両性界面活性剤の例には、N−アルキルグリシン、N−アルキルアミノプロピオン酸、N−アルキルアミノ酪酸、N−アルキルイミノジプロピオン酸、N−ヒドロキシエチル−N−アルキルアミドプロピルグリシン、N−アルキルタウリン、N−アルキルサルコシン、2−アルキルアミノプロピオン酸およびアルキルアミノ酢酸(それぞれの場合に、アルキル基中に約8〜24個の炭素原子を有するもの)がある。特に好ましい両性界面活性剤は、N−ヤシ油アルキルアミノプロピオネート、ヤシ油アシルアミノエチルアミノプロピオネートおよびC12〜C18−アシルサルコシンである。
非イオン界面活性剤(E4)は、親水基として、例えば、ポリオール基、ポリアルキレングリコールエーテル基、またはポリオールとポリグリコールエーテル基との組合わせを含むことができる。そのような化合物は、例えば、2〜50molのエチレンオキシド及び/または0〜5molのプロピレンオキシドが、8〜30個の炭素原子を有する分枝なしおよび分岐の脂肪アルコールに、8〜30個の炭素原子を有する脂肪酸に、またアルキル基中に8〜15個の炭素原子を有するアルキルフェノールに付加した付加生成物、2〜50molのエチレンオキシド及び/または0〜5molのプロピレンオキシドが、8〜30個の炭素原子を有する分枝なしおよび分岐の脂肪アルコールに、8〜30個の炭素原子を有する脂肪酸に、またアルキル基中に8〜15個の炭素原子を有するアルキルフェノールに付加した、末端がメチルまたはC〜C−アルキル基である付加生成物(それには、例えば、Dehydol(登録商標)LS、Dehydol(登録商標)LTという商品名(Cognis)で入手できる等級がある)、1〜30molのエチレンオキシドとグリセロールとの付加生成物であるC12〜C30−脂肪酸モノ−およびジエステル、5〜60molのエチレンオキシドとひまし油および水添ひまし油との付加生成物、ポリオール脂肪酸エステル(例えば、Hydagen(登録商標)HSP(Cognis)またはSovermol等級(Cognis)の商品など)、アルコキシル化トリグリセリド、式(E4−1)のアルコキシル化脂肪酸アルキルエステル:
CO−(OCHCHROR (E4−1)
[式中、RCOは、6〜22個の炭素原子を有する分枝なしまたは分岐の飽和及び/または不飽和のアシル基であり、Rは水素またはメチルであり、Rは1〜4個の炭素原子を有する分枝なしまたは分岐アルキル基であり、wは1〜20の数値である]、アミンオキシド、ヒドロキシ混合エーテル(例えば、独国特許出願公開第19738866A号に記載)、ソルビタン脂肪酸エステル、およびエチレンオキシドとソルビタン脂肪酸エステルとの付加生成物(例えば、ポリソルベートなど)、糖脂肪酸エステル、およびエチレンオキシドと糖脂肪酸エステルとの付加生成物、エチレンオキシドと脂肪酸アルカノールアミドおよび脂肪アミンとの付加生成物、式(E4−2)にしたがったアルキルオリゴグリコシドおよびアルケニルオリゴグリコシドのタイプの糖界面活性剤:
O−[G] (E4−2)
[式中、Rは、4〜22個の炭素原子を有するアルキルまたはアルケニル基であり、Gは5または6個の炭素原子を有する糖基およびpは1〜10の数値である]である。それらは、preparative有機化学の方法で得ることができる。広範な文献の代表的なものとして、ここでは、Biermann et al. in Starch/Staerke 45, 281 (1993)、B. Salka in Cosm. Toil. 108, 89 (1993) および J. Kahre et al. in SOEFW-Journal Heft 8, 598 (1995)の概説的論文を参照することができる。
アルキルオリゴグリコシドおよびアルケニルオリゴグリコシドは、5または6個の炭素原子を有するアルドースまたはケトースから、好ましくはブドウ糖から得ることができる。したがって、好ましいアルキルオリゴグリコシド及び/またはアルケニルオリゴグリコシドは、アルキルオリゴグルコシド及び/またはアルケニルオリゴグルコシドである。一般式(E4−II)の中の指数pは、オリゴマー化度(DP)(すなわち、モノ−およびオリゴグリコシドの分布)を示し、1から10の間の数値である。個々の分子中のpは、必ず整数でなければならず、ここでは特に値p=1〜6となりうるが、特定のアルキルオリゴグリコシドの値pは、分析的に決定された計算パラメーター(大抵の場合、少数である)である。平均オリゴマー化度pが1.1〜3.0であるアルキルオリゴグリコシド及び/またはアルケニルオリゴグリコシドを使用するのが好ましい。施す場合の観点から、オリゴマー化度が1.7未満、特に1.2から1.4の間であるアルキルオリゴグリコシド及び/またはアルケニルオリゴグリコシドが好ましい。アルキルまたはアルケニル基Rは、4〜11個、好ましくは8〜10個の炭素原子を有する第一アルコールから得ることができる。典型例には、ブタノール、カプロンアルコール、カプリルアルコール(caprylic alcohol)、カプリンアルコール(capric alcohol)およびウンデシルアルコール、さらにそれらの工業等級の混合物があり、それらは、例えば、工業等級の脂肪酸メチルエステルの水素化の間に、またはRoelen オキソ合成からのアルデヒドの水素化の途中に得られる。工業等級のC〜C18−ヤシ油脂肪アルコールの蒸留分離で前留分として製造され、6重量%未満のわずかなC12−アルコールが混ざっていることがある鎖長C〜C10(DP=1〜3)のアルキルオリゴグルコシド、さらに工業等級のC9/11−オキソアルコール(DP=1〜3)に基づくアルキルオリゴグルコシドが好ましい。さらに、アルキルまたはアルケニル基Rは、12〜22個、好ましくは12〜14個の炭素原子を有する第一アルコールから得ることもできる。典型例として、ラウリルアルコール、ミリスチルアルコール、セチルアルコール、パルモレイル(palmoleyl)アルコール、ステアリルアルコール、イソステアリルアルコール、オレイルアルコール、エライジルアルコール、ペトロセリニルアルコール、アラキルアルコール、ガドレイルアルコール(gadoleyl)、ベヘニルアルコール、エルシルアルコール、ブラシジルアルコール(brassidyl)、およびそれらの工業等級の混合物があり、これらは上記のようにして得ることができる。DPが1〜3である水素化C1214−ヤシ油アルコールに基づくアルキルオリゴグルコシドが好ましい。
脂肪酸N−アルキルポリヒドロキシアルキルアミドのタイプの糖界面活性剤である、式(E4−3)の非イオン界面活性剤:
CO−NR−[Z] (E4−3)
[式中、RCOは、6〜22個の炭素原子を有する脂肪族アシル基であり、Rは、水素、1〜4個の炭素原子を有するアルキルまたはヒドロキシアルキル基であり、[Z]は、3〜12個の炭素原子および3〜10個のヒドロキシル基を有する分枝なしまたは分岐のポリヒドロキシアルキル基である]も好適な非イオン界面活性剤でもある。脂肪酸N−アルキルポリヒドロキシアルキルアミドは、周知の物質であり、普通はアンモニア、アルキルアミンまたはアルカノールアミンを用いて還元糖の還元的アミノ化を行い、続いて脂肪酸、脂肪酸アルキルエステルまたは脂肪酸塩化物でアシル化することにより得ることができるものである。それらの製造方法に関しては、米国特許明細書である米国特許第1,985,424号、米国特許第2,016,962号および米国特許第2,703,798号、さらに国際特許出願の国際公開第92/06984号を参照することができる。H.Kelkenbergによるこの話題の概要は、Tens. Surf. Det. 25, 8 (1988)に記載されている。好ましくは、脂肪酸N−アルキルポリヒドロキシアルキルアミドは、5または6個の炭素原子を有する還元糖から、特にブドウ糖から得られる。したがって、好ましい脂肪酸N−アルキルポリヒドロキシアルキルアミドは、式(E4−4)で示される脂肪酸N−アルキルグルカミド(fatty acid N-alkylglucamides)である:
CO−NR−CH−(CHOH)−CHOH (E4−4)
脂肪酸N−アルキルポリヒドロキシアルキルアミドとしては、式(E4−4)[式中、Rは水素またはアルキル基であり、RCOは、カプロン酸、カプリル酸、カプリン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、パルモレイン酸(palmoleic acid)、ステアリン酸、イソステアリン酸、オレイン酸、エライジン酸、ペトロセリン酸、リノール酸、リノレン酸、アラキン酸、ガドレイン酸、ベヘン酸またはエルカ酸あるいはそれらの工業等級の混合物のアシル基である]のグルカミドを使用するのが好ましい。メチルアミンでブドウ糖を還元的アミノ化し、その後、ラウリン酸またはC12/14−ヤシ油脂肪酸または対応する誘導体でアシル化することによって得られる式(E4−4)の脂肪酸N−アルキルグルカミドが特に好ましい。さらに、ポリヒドロキシアルキルアミドは、マルトースおよびパラチノーゼから得ることもできる。
陽イオン界面活性剤は、例えば、次のものであってよい。
− 第四アンモニウム化合物(例えば、アルキルトリメチルアンモニウム塩、ジアルキルジメチルアンモニウム塩、トリアルキルメチルアンモニウム塩およびイミダゾリニウム化合物など)。アルキル長鎖は10〜22個の炭素原子を有する炭素鎖から構成され、四級窒素(quaternary nitrogen)の対イオンは、例えば、ハロゲン化物、スルフェート、メソスルフェート、アセテート、ラクテート、グリコレート、ニトレートまたはホスフェートである。製品は、Evonik GoldschmidtからVarisoft(登録商標)300、432 CG、442-100 P、BT85という名称で、CognisからDehyquart(登録商標)Aという名称で、またはAkzo NobelからArquad(登録商標)16-50、2HT-75という名称で市販されている。
− 第4級エステル(ester quats)(すなわち、少なくとも1種のエステル官能基と少なくとも1種の第四アンモニウム基の両方を構造要素として含む化合物)。好ましいエステルクワットは、脂肪酸とトリエタノールアミンとの四級化エステル塩、脂肪酸とジエタノールアルキルアミンとの四級化エステル塩および1,2−ジヒドロキシプロピルジアルキルアミンを有する脂肪酸の四級化エステル塩である。そのような製品は、例えば、Stepantex(登録商標)、Dehyquart(登録商標)(Cognis)およびArmocare(登録商標)(Akzo Nobel)という商品名で販売されている。そのようなエステルクワットの例には、Armocare(登録商標)VGH-70、N,N−ビス(2−パルミトイルオキシエチル)ジメチルアンモニウムクロリド、さらにまたDehyquart(登録商標)F-75、Dehyquart(登録商標)C-4046、Dehyquart(登録商標)L80およびDehyquart(登録商標)AU-35(Cognis)という製品がある;
− アルキルアミドクワット(alkylamido quats)(Evonik GoldschmidtからVarisoft(登録商標)PATCおよびRTM 50という名称で市販されている);
− アルキルアミドアミン。これは、普通は、天然または合成の脂肪酸および脂肪酸留分をジアルキルアミノアミンでアミド化することによって製造され、例えば、Evonik GoldschmidtからTegoamid(登録商標)S 18という名称で入手できる。
第四アンモニウム基を有するポリマーは、例えば、次のものであってよい。
− 陽イオン性セルロース誘導体(Celquat(登録商標)H 100およびL 200という名称でNational Starchから、またはPolymer JR(登録商標)400という名称でAmercholから市販されているもの)、
− ジメチルジアリルアンモニウム塩ポリマー、およびそれとアクリル酸およびメタクリル酸のエステルおよびアミドとのコポリマー(Merquat(登録商標)100またはMerquat(登録商標)550という名称でCalgonから市販されている製品は、そうした陽イオン性ポリマーの例である)、
− ビニルピロリドンと、ジアルキルアミノアクリレートおよびジアルキルメタクリレートの四級化誘導体とのコポリマー(そのような化合物は、ISPからのGafquat(登録商標)735およびGafquat(登録商標)744という名称で市販されている)、
− ビニルピロリドン−ビニルイミダゾリウムメソクロリド(vinylimidazolium methochloride)コポリマー(Luviquat(登録商標)FC 370、FC 550、FC 905およびHM-552という名称でBASFから供給されているもの)、
− 四級化ポリビニルアルコール、
− ケラチン、コラーゲン、エラスチン、小麦、米、ダイズ、ミルク、絹、トウモロコシに基づく動物または植物由来の、四級化されたタンパク質加水分解物(そのような製品は、Croquat(登録商標)Wheat and Silkという名称でCrodaから、Promois(登録商標)W-32CAQ、Silk CAQ、WG CAQという名称でSeiwa Kaseiから、またはQuat-Coll(登録商標)CDMAという名称でBrooksから販売されている)、
− グアー(guar)ヒドロキシプロピルトリメチルアンモニウムクロリド、
− アミノ官能性ポリジメチルシロキサンまたはヒドロキシルアミノ変性シリコーン(Evonik Goldschmidtの商品ABIL(登録商標)Quat 3272およびABIL(登録商標)Quat 3474、Dow CorningのDow Corning(登録商標)929 Emulsion、Dow Corning(登録商標)939など)。
本発明によるヘアトリートメント組成物およびヘアアフタートリートメント組成物が、例えば、セッティング配合物または他のヘアスタイリング調製物である場合、それらは、例えば、0.1〜5重量%の膜形成ポリマー(水性媒体または水−アルコール媒体に可溶性であるもの)を、任意選択により陽イオン界面活性剤または陽イオン性ポリマーと一緒に含むことができる。皮膜形成剤の例には、例えば、ビニルピロリドンのホモポリマー、N−ビニルホルムアミドのホモポリマー、ビニルピロリドンと酢酸ビニルとのコポリマー、ビニルピロリドンと酢酸ビニルとプロピオン酸ビニルとのターポリマー、ポリアクリルアミド、ポリビニルアルコール、高分子量のポリエチレングリコールまたはエチレングリコールとプロピレングリコールとの高分子量のコポリマー、キトサンがある。こうした製品は、Luviskol(登録商標)K30、K60、K80、VA37Eという名称でBASFから、またはPVP/VA E335およびPVP K30という名称でISPから市販されている。
それぞれの用途の典型的な見本の配合は、公知の先行技術に含まれるものであり、例えば、それぞれの原料および有効成分の製造業者のパンフレットに載せられている。こうした既存の配合は一般に変更せずに採用することができる。しかし、必要であれば、簡単な実験によって、適合させかつ/または最適化するための望ましい変更を問題なく行うことができる。
本発明の好ましい実施形態では、本発明によるエーテルグアニジンを有する本発明によるヘアトリートメント組成物およびヘアアフタートリートメント組成物はまた、エーテルグアニジンのほかに、0〜10重量%、好ましくは0.1〜7.5重量%の1種または複数種の乳化剤、0〜10重量%、好ましくは0.1〜7.5重量%の1種または複数種の粘度調整剤、0.1〜7.5重量%、好ましくは0.1〜5重量%の1種または複数種の前述の陽イオン界面活性剤及び/または1種または複数種の第四アンモニウム基を有するポリマー及び/または0〜20重量%、好ましくは0.1〜17.5重量%の1種または複数種の整髪油または皮膚軟化薬、および任意選択により、通例の濃度の通例の助剤および添加剤も含む。残りは、例えば、水(100重量%までの水)であってよい。本発明の特に好ましい実施形態では、本発明によるヘアトリートメント組成物およびヘアアフタートリートメント組成物は、陽イオン界面活性剤及び/または1種または複数種の第四アンモニウム基を有するポリマーとして、塩化セトリモニウム、塩化ジセチルジモニウム、塩化ベヘントリモニウム、ジステアリルジモニウムクロリド、ベヘントリモニウムメソスルフェート、ジステアロイルエチルジモニウムクロリド、パルミタミドプロピルトリモニウムクロリド、グアーヒドロキシプロピルトリモニウムクロリド、ヒドロキシプロピルグアーヒドロキシプロピルトリモニウムクロリド、またはクオタニウム−80あるいはアミン誘導体(例えば、アミノプロピルジメチコンまたはステアルアミドプロピルジメチルアミンなど)を含む群から選択される1種または複数種の化合物を含む。
そのような好ましい組成物は、特にヘアリンス、インテンシブトリートメント(intensive treatment)、リーブインヘアリンスまたはシャンプーとして使用するのに適している。
ヘアリンス/ヘアトリートメントの典型的な配合物は、例えば、
a)0.1〜2.5重量%の一般式(I)の化合物の少なくとも1種、
b)0.1〜5重量%の乳化剤、
c)0.1〜5重量%の粘度調整剤、
d)0.1〜5重量%の陽イオン界面活性剤及び/または第四アンモニウム基を有するポリマー、
e)0〜10重量%の他の化粧品有効成分、防腐剤、および通例の添加剤および助剤、
f)100重量%までの水
を含む。
ヘアシャンプーの典型的な配合物は、例えば、
a)0.1〜2.5重量%の一般式(I)の化合物の少なくとも1種、
b)3〜30重量%の起泡性の陰イオン、両性(amphoteric)、両性(ampholytic)及び/または非イオンの界面活性剤、
c)0.1〜5.0重量%の陽イオン界面活性剤及び/または第四アンモニウム基を有するポリマー、
d)0.1〜6.0重量%の増粘剤、
e)0〜10重量%の他の化粧品有効成分、乳白剤、溶剤および通例の添加剤および助剤、
f)100重量%までの水
を含む。
頭髪化学処理用の本発明によるヘアトリートメント組成物およびヘアアフタートリートメント組成物は、例えば、頭髪のパーマネントシェーピング用組成物(パーマネントウェーブ組成物および中和組成物など)またはヘアスムーシング組成物、カラーチェンジ組成物(直接染料をベースにした金髪染め組成物、酸化染料ならびに着色組成物およびシャンプーなど)であってよい。
本発明によるエーテルグアニジンおよびその塩のほかに、本発明による頭髪化学処理用調製物は、特定用途に通例使用される更なる成分を含むこともできる。
パーマネントウェーブ溶液の場合、これらは、例えば、1〜10重量%のチオグリコール酸、チオグリコール酸の塩またはエステルであってよい。パーマネントウェーブ中和剤または金髪染め組成物は、好ましくは2〜10重量%の酸化剤(例えば、臭素酸カリウム、臭素酸ナトリウムまたは過酸化水素など)を含む。ヘアスムーシング組成物は、好ましくは、強塩基または還元剤(例えば、チオグリコール酸塩または炭酸グアニジンなど)の使用を基本としている。頭髪用染料は、好ましくは直接ヘアカラー剤または酸化染料前駆体を含む。
直接染料は、好ましくは、ニトロフェニレンジアミン、ニトロアミノフェノール、アゾ染料、アントラキノンまたはインドフェノールから選択される。特に好ましい直接染料は、HC Yellow 2、HC Yellow 4、HC Yellow 5、HC Yellow 6、HC Yellow 12、Acid Yellow 1、Acid Yellow 10、Acid Yellow 23、Acid Yellow 36、HC Orange 1、Disperse Orange 3、Acid Orange 7、HC Red 1、HC Red 3、HC Red 10、HC Red 11、HC Red 13、Acid Red 33、Acid Red 52、HC Red BN、Pigment Red 57:1、HC Blue 2、HC Blue 12、Disperse Blue 3、Acid Blue 7、Acid Green 50、HC Violet 1、Disperse Violet 1、Disperse Violet 4、Acid Violet 43、Disperse Black 9、Acid Black 1 およびAcid Black 52という国際名または商品名で知られている化合物、さらにまた1,4−ジアミノ−2−ニトロベンゼン、2−アミノ−4−ニトロフェノール、1,4−ビス(β−ヒドロキシエチル)アミノ−2−ニトロベンゼン、3−ニトロ−4−(β−ヒドロキシエチル)アミノフェノール、2−(2’−ヒドロキシエチル)アミノ−4,6−ジニトロフェノール、1−(2’−ヒドロキシエチル)アミノ−4−メチル−2−ニトロベンゼン、1−アミノ−4−(2’−ヒドロキシエチル)アミノ−5−クロロ−2−ニトロベンゼン、4−アミノ−3−ニトロフェノール、1−(2’−ウレイドエチル)アミノ−4−ニトロベンゼン、4−アミノ−2−ニトロジフェニルアミン−2’−カルボン酸、6−ニトロ−1,2,3,4−テトラヒドロキノキサリン、2−ヒドロキシ−1,4−ナフトキノン、ピクラミン酸およびその塩、2−アミノ−6−クロロ−4−ニトロフェノール、4−エチルアミノ−3−ニトロ安息香酸および2−クロロ−6−エチルアミノ−1−ヒドロキシ−4−ニトロベンゼンである。
本発明によるヘアトリートメント組成物およびヘアアフタートリートメント組成物は、そのような調製物では通例のものである更なる化粧品助剤および添加剤を含むことができる。そのような助剤は、例えば、溶解促進剤(エタノール、イソプロパノール、エチレングリコール、プロピレングリコール、グリセロールおよびジエチレングリコールなど)、錯化剤(EDTA、NTA、β−アラニン二酢酸およびホスホン酸など)、防腐剤、酸化防止剤、芳香剤、化粧品調製物の着色用染料、乳白剤(ラテックス、スチレン/PVPおよびスチレン−アクリルアミドコポリマーなど)、パール化剤(モノステアリン酸エチレングリコール、ジステアリン酸エチレングリコールおよびジステアリン酸PEG−3など)、顔料、光防護剤、増粘剤及び/または噴射剤である。
本発明によるヘアトリートメント組成物およびヘアアフタートリートメント組成物の調製は、エーテルグアニジンを水性相あるいは油相のいずれかに溶かすことができる通常の方法で行うことができる。pHは、好ましくは、酸及び/または緩衝混合液(この目的用として認識されるもの)を加えることにより、最後に調整することができる。
本発明によるエーテルグアニジン及び/または本発明によるヘアトリートメント組成物およびヘアアフタートリートメント組成物は、例えば、ヘアシャンプー、リーブイン配合物を製造するため、またはふけ防止効果のある化粧用配合物中の有効成分として使用できる。穏やかな殺微生物効果があるため、一般式(I)のエーテルグアニジンは、特に穏やかなふけ防止配合物の有効成分として使用または併用できる。
幾つかの調製の実施例および配合物を以下に示す。それらは本発明の主題を例示するものであり、それを限定するものではない。
特に記載のない限り、定量的データ(%)はすべて重量部である。
実施例1:C12〜15−オキシプロピルグアニジニウムクロリドの合成
攪拌しながら271gのTomamine(登録商標)PA-19を100mlのn−ブタノール中に溶かした。その後、86.4gの塩酸(濃度38%)を加え、混合物をゆっくり加熱した。反応温度が95℃に達した後、240mlのn−ブタノール中に42gのシアナミドを含む溶液を、1時間にわたって滴加し、混合物をさらに2時間95℃で攪拌した。その後、溶媒を減圧下で(約1〜2mbar)除去した。粗生成物を325mlの酢酸エチルから再結晶させ、10℃で結晶化させた。最終生成物は無色の結晶粉末の形であった。
12〜15−オキシプロピルグアニジニウムクロリド: 13C−NMR、100MHz、CDOD、25℃:δ=158.6(1C、Cguanidinium gr.)、72.0(1C、OCH)、68.4(1C、OCH)、39.7(1C、NHCH)、33.0(1C、CH)、30.8(5−8C、CH)、30.6(1C、CH)、30.4(1C、CH)、30.1(1C、CH)、27.2(1C、CH)、23.7(1C、CH)、14.7(1C、CH
他のエーテルグアニジンは、Tomamines(登録商標)PA14、PA1618およびPA17をベースにして同様に調製した。
実施例2:使用に関連した試験
使用した頭髪:
ユーロヘア(Euro-hair)(ヨーロッパ人の頭髪)、自然のままのもの。
頭髪の事前損傷:
それぞれの場合に、標準商品を用いてパーマおよびブリーチを1回行った。
損傷頭髪の処理:
損傷頭髪を実施例の配合物で処理した。配合物を調製するために、当業者に知られている通例の配合方法を用いた。配合物の組成を表1および2に示す。
Figure 2011525515
Figure 2011525515
アルキルグアニジニウム化合物による損傷頭髪の機械的強度(mechanical resistance)の向上は、試験配合物による処理の前および後に、個々の頭髪をペアにして比較することによって確かめた。
各試験配合物について、30の濡れた個々の頭髪を測定した。実験手順は以下のとおりであった。

1. 事前損傷させた頭髪を水で濡らし、DiaStronの完全自動装置Mtt670を用いて、15%伸ばすのに必要な力を測定した。
2. 頭髪を、元に戻すために水浴中に少なくとも30分間浸した。
3. その後、頭髪を試験配合物中に30分間浸し、次いでそれぞれの頭髪を流水下で約7秒間洗った。
4. 頭髪を一晩(12時間)放置して、空気中で乾燥させた。
5. 処理された頭髪を15%だけ伸ばすために必要とされる力を、水で濡らした後に、再び上述のようにして測定した。
6. 試験配合物による処理の前および後の15%伸長力(elongation force)の差(ΔE 15%)を計算し、アルキルグアニジン化合物による損傷頭髪の機械的強度の向上の尺度として使用した。
測定値の統計的評価を行うため、処理の前および後の測定値のペアの比較、また処理した頭髪の測定値とプラセボの結果とのペアの比較の両方のt−検定を用いた。これにより、測定値の統計的確実性(statistical certainty)について述べることができる(これに関しては、R.E. Kaiser, J.A. Muehlbauer, "Elementare Tests zur Beurteilung von Mebdaten"[測定データの評価のための初歩的検定], B.I. Wissenschaftsverlag, Mannheim 1983も参照)。統計的確実性が>95%である場合、有意差があると仮定され、>99%は、測定値間の差に高い有意性があることを意味し、>99.9は、測定値間の差に最高度の有意性があることを意味する。
処理の前および後に個々の頭髪を15%伸ばすための力を測定したときに得られた値(少なくとも30回の個別の測定)を、表3および表4に示す。
Figure 2011525515
Figure 2011525515
値の有意性に関する無作為抽出タイプの試験によれば、統計学的に有意な差が>95%であることが明らかになった。
実施例3:頭髪感覚科学(hair sensorics)試験
エーテルグアニジンを含んでいるヘアリンスと含んでいないヘアリンスを比較し、以下の特性に関して感覚面で評価した。
− 絡まりの解けやすさ(Detangleability)(濡れた状態)
− 手触り(濡れた状態)
− 櫛通り性(濡れた状態)
− 手触り(乾いた状態)
− 櫛通り性(乾いた状態)、および
− ボリューム感
これらは、損傷していない頭髪で行った。配合物を表5に示す。
Figure 2011525515
評価は、訓練を受けた4人の試験担当者により、1〜5の段階(1=非常に悪い、2=悪い、3=普通、4=良い、5=非常に良い)で行われた。平均値は、それぞれの評価から求めた。結果を表6に示す。
Figure 2011525515
実施例4:更なる配合物の例
以下の実施例は、本発明によるエーテルグアニジンを多数の異なる化粧用配合物に使用できることを示すことを意図したものである。
Figure 2011525515
Figure 2011525515
Figure 2011525515
Figure 2011525515
Figure 2011525515
実施例4.1〜4.5の配合物はすべて、それぞれの用途について普通の安定性を示した。

Claims (11)

  1. 一般式(I)
    Figure 2011525515
    [式中、
    は、−CH−CH−CH−O−Rであり、ここで、Rは、他とは独立に、10個以上の炭素原子を有する炭化水素基であり、前記エーテル化合物の一部は分岐したR基を有し、前記エーテル化合物の一部は分枝なしのR基を有し、
    は、他とは独立に、Hであるか、または任意選択により分岐していて、任意選択により二重結合を含んでいる1〜30個の炭素原子を有する炭化水素基である]
    のエーテルグアニジン及び/またはその塩または水和物。
  2. 前記R基が水素原子のみであることを特徴とする、請求項1に記載のエーテルグアニジン。
  3. 50〜95重量%の前記エーテルグアニジンが分枝なしアルキル基であるR基を有し、5〜50重量%の前記エーテルグアニジンが分岐アルキル基であるR基を有することを特徴とする、請求項1〜2の少なくとも一項に記載のエーテルグアニジン。
  4. 12、13、14および15個の炭素原子を有するアルキル基Rを有し、それぞれの場合に、前記アルキル基Rの合計に対して10〜50重量%の割合で存在することを特徴とする、請求項1〜3の少なくとも一項に記載のエーテルグアニジン。
  5. ギ酸、酢酸、プロピオン酸、ブタン酸、イソブタン酸、ヘキサン酸、ヘプタン酸、オクタン酸、カプリル酸、ノナン酸、カプリン酸、ウンデカン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、アラキン酸、ベヘン酸、シクロペンタンカルボン酸、シクロヘキサンカルボン酸、アクリル酸、メタクリル酸、ビニル酢酸、イソクロトン酸、クロトン酸、2−/3−/4−ペンテン酸、2−/3−/4−/5−ヘキセン酸、ラウロレイン酸、ミリストレイン酸、パルミトレイン酸、オレイン酸、ガドレイン酸、ソルビン酸、リノール酸、リノレン酸、ピバル酸、エトキシ酢酸、フェニル酢酸、グリコール酸、乳酸、ケイ皮酸、ソルビン酸、ニコチン酸、ウロカニン酸、ピロリドンカルボン酸、2−エチルヘキサン酸、シュウ酸、リンゴ酸、マロン酸、コハク酸、酒石酸、グルタル酸、クエン酸、アジピン酸、ピメリン酸、スベリン酸、アゼライン酸、セバシン酸、マレイン酸、フマル酸、安息香酸、o−/m−/p−トルイル酸、o−/m−/p−ヒドロキシ安息香酸、サリチル酸、3−/4−ヒドロキシ安息香酸、フタル酸、テレフタル酸、ヘキサヒドロ−またはテトラヒドロフタル酸、グリシン、アラニン、ベータ−アラニン、バリン、ロイシン、フェニルアラニン、チロシン、セリン、トレオニン、メチオニン、システイン、シスチン、プロリン、ヒドロキシプロリン、ピペコリン酸、トリプトファン、アスパラギン酸、アスパラギン、グルタミン酸、グルタミン、リジン、ヒスチジン、オルニチン、アルギニン、アミノ安息香酸、メタンスルホン酸、トリフルオロメタンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、p−トルエンスルホン酸、炭酸、リン酸、塩酸、臭化水素酸、ヨウ化水素酸、フッ化水素酸、過塩素酸、硝酸または硫酸およびそれらの混合物の群から選択される少なくとも1種の有機酸または無機酸の塩であることを特徴とする、請求項1〜4の少なくとも一項に記載のエーテルグアニジン。
  6. 有効物質として請求項1〜5の一項に記載の化合物を有することを特徴とする、ヘアトリートメント組成物およびヘアアフタートリートメント組成物。
  7. 請求項1〜5の一項に記載の化合物の少なくとも一種を0.01〜10.0重量%含むことを特徴とする、請求項6に記載の組成物。
  8. 0〜10重量%の1種または複数種の乳化剤、0〜10重量%の1種または複数種の粘度調整剤、0〜10重量%の1種または複数種の(好ましくは陽イオン)界面活性剤及び/または0〜20重量%の1種または複数種の整髪油または皮膚軟化薬、および任意選択により、通例の濃度の通例の助剤および添加剤を含むことを特徴とする、請求項6または7に記載の組成物。
  9. 請求項1〜5の一項に記載の化合物のほかに、1種または複数種の頭髪化粧品有効成分、ふけ防止有効成分、ビタミン、パンテノール、ピロリドンカルボン酸、ビサボロール、植物エキス、クレアチン及び/またはセラミドを含むことを特徴とする、請求項6〜8の少なくとも一項に記載の組成物。
  10. ヘアシャンプー、ヘアリンス、ヘアトリートメント、コンディショニング組成物及び/またはリーブイン配合物の製造における、請求項1〜5の少なくとも一項に記載のエーテルグアニジンまたは請求項6〜9の少なくとも一項に記載のヘアトリートメント組成物およびヘアアフタートリートメント組成物の使用。
  11. ふけ防止効果を有する化粧用配合物中の有効成分としての、請求項1〜5の少なくとも一項に記載のエーテルグアニジンまたは請求項6〜9の一項に記載のヘアトリートメント組成物の使用。
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