JP2011519411A - Uv線量インジケータフィルム - Google Patents

Uv線量インジケータフィルム Download PDF

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Abstract

本出願は、(a)選択された酸反応性着色剤と、(b)光潜在性酸としてのスルホニルオキシムエステル化合物または−N−O−スルホニル化合物とを含む、吸収した放射線線量に応じて色変化を示すUV線量インジケータフィルムおよびインクを提供する。

Description

本発明は、UV線量インジケータフィルムおよびその使用に関する。
国際公開第02/101462号に、着色剤と光潜在性酸とを含む組成物を使用するレーザマーキング方法が開示されている。国際公開第02/100914号、米国特許第7091257号、および国際公開第04/052654号から、露光時に発色する組成物が知られている。国際公開第05/097876号は、コーティング組成物を着色する方法を提供している。
放射線処理、とりわけ放射線硬化に関して繰り返し生じる1つの問題は、放射線感受性層で被覆された基材上の放射線(例えば、UV光またはEB線量)のエネルギープロファイルの判定である。放射線硬化性コーティング上でのエネルギーの配分がコーティングされた表面全体の硬化プロファイルおよびコーティング性能を決定するため、前述のエネルギープロファイルの判定は重要である。
複数の光インジケータストリップがすでに市販されているが、これらは複雑な形状を有する3次元基材上のエネルギープロファイルの特徴を明らかにすることがほぼ不可能であるという大きな欠点を有する。その上、着色強度は、しばしば硬化温度に左右される。
本発明によるUV線量またはEB線量インジケータの目的は、所定のコーティング系について、あるいはより一般的には処理範囲について、具体的にはコーティング剤、接着剤、およびインク配合物の硬化について、また3次元基材上のコーティング剤について、着色強度と、吸収したエネルギー量と、硬化度との相関を示すことである。
ポリマーフィルム、紙、およびアルミニウム箔からなる群から選択された基材であって、感光性層でコーティングされた基材を含む、UV光源、プラズマ発生器、または電子線から放出された放射線の測定のための線量インジケータフィルムであって、前記感光性層が、
(a)
Figure 2011519411
からなる群から選択された酸反応性着色剤と、
(b)光潜在性酸としての少なくとも1種のスルホニルオキシムエステル化合物または−N−O−スルホニル化合物と、
を含むことを特徴とする線量インジケータフィルムが、照射されたコーティングに吸収された放射線の線量の測定に、とりわけ適していることが発見された。
したがって、前記フィルムは、放射線エネルギー量インジケータとして使用される。基材上に塗布される組成物中に、特定の光潜在性着色剤がUV線量インジケータまたはEB線量インジケータとして使用される。この着色剤は、例えば、標準的な放射線硬化性配合物に組み込まれ、例えば白色基材上に塗布される。基材上に塗布されたこの放射線硬化性配合物は、照射を受けた時に顕色する。硬化プロセス完了後、コーティングの着色は、吸収したエネルギー量によって程度に差はあるものの顕著である。したがって、コーティングの臨界位置、すなわち放射線が十分な硬化を達成するのに足りる強さでない位置を速やかに識別することができる。
また例えば、着色剤は、溶剤型もしくは水性もしくは無溶剤型の液体インク配合物または液体接着剤配合物、あるいはホットメルト接着剤に組み込むこともでき、これは例えば白色または透明の基材上に塗布される。このフィルムは、例えば熱プロセスによって、さらに乾燥させる。このフィルムは、さらに、照射を受けたときに顕色する。硬化プロセスが完了したあと、コーティングの着色は、吸収したエネルギー量によって程度に差はあるものの顕著である。
本発明による線量インジケータは、例えばプラズマ室内で、プラズマによって硬化させるべきコーティングされた基材、特にコーティングされた3次元基材上にもたらされるエネルギー量の測定にとりわけ適している。
プラズマ硬化方法は、例えば、国際公開第03/089479号および国際公開第03/89155号に開示されている。本発明によるエネルギー量インジケータは、好ましくは、参考として本明細書で援用される上記の参考文献に開示されている方法で、エネルギー量を測定するために使用される。
本発明による線量インジケータフィルム上の組成物は、特定の酸反応性着色剤を含む。「酸反応性」とは、酸が作用したときに発色する着色剤を指す。
したがって、基材に吸収された放射線線量の測定は、それ自体は無色であるが、酸が作用したときのみ発色する着色剤を用いて実施することができる。
本発明によるフィルム上に塗布される組成物において、また本発明による方法において、着色剤と反応する酸は、潜在する形で組成物中に含まれる。すなわち、この酸は照射によってのみ形成される。形成される酸の濃度は、着色剤の色変化の程度に直接影響を与え、一方形成される酸の濃度は、放射線の線量によって決まる。したがって、上述の系は、コーティングされた基材に吸収された放射線の線量の測定に適している。
上記に示したような構造が、特定の置換基またはアンヌレート化された環によってわずかに変性されることを特徴とする発色剤も本発明に関して適しているであろうことは明らかである。
本発明による光潜在性酸は、スルホニルオキシムエステル化合物またはスルホニル化合物である。
とりわけ好適なものは、光潜在性酸(b)として、式IIa、IIb、IIc、IId、またはIIe
Figure 2011519411
[式中、
20は、
Figure 2011519411
、(CO)O−C〜C20アルキル、CN、またはC〜C20ハロアルキルであり、
21は、R20に対して示した定義のうちの1つを有する、または
Figure 2011519411
、フェニル、1つまたは複数のC〜C10アルキルもしくはC〜C10アルコキシで置換されたフェニルであり、あるいはR21は、
Figure 2011519411
であり、
22は、C〜C20アルキル、C〜C20ハロアルキル、カンホリル、フェニル−C〜Cアルキル、C〜C30シクロアルキル、フェニル、ナフチル、アントリル、またはフェナントリルであり、シクロアルキル基、フェニル基、ナフチル基、アントラシル基、およびフェナントリル基は、置換されていないか、あるいは1つまたは複数のハロゲン、C〜C12ハロアルキル、CN、NO、C〜C20アルキル、フェニル、C〜C12アルキルチオ、C〜C12アルコキシ、フェノキシ、C〜C12アルキル−O(CO)−、C〜C12アルキル−(CO)O−、R24OSO−および/または−NR2526で置換されており、
uは、0または1であり、
vは、2〜6の整数、好ましくは3であり、
23は、C〜C20アルキル、シクロペンチル、シクロヘキシル、カンホリル、非置換フェニル、あるいは1つまたは複数のハロゲン、C〜C12アルキル、OR27、SR27、またはNR2526で置換されたフェニルであり、
24は、水素、C〜C20アルキル、フェニル、またはC〜C20アルキルで置換されたフェニルであり、
25およびR26は、それぞれ互いに独立して、水素、C〜C20アルキル、C〜C12ヒドロキシアルキルであり、あるいはR25およびR26は、それらが結合しているN原子と一緒に、場合により1つまたは複数のOまたはNR28を含有する5もしくは6員環を形成し、
27は、C〜C20アルキル、フェニル、フェニル−C〜Cアルキル、またはC〜C12ヒドロキシアルキルであり、
28は、水素、フェニル、フェニル−C〜Cアルキル、C〜C20アルキル、またはC〜C12ヒドロキシアルキルである]
の化合物を含む組成物である。
〜C20アルキルは、直鎖状または分岐状であり、これは例えば、C〜C18−、C〜C14−、C〜C12−、C〜C−、C〜C−またはC〜Cアルキルである。例は、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、n−ブチル、sec−ブチル、イソブチル、tert−ブチル、ペンチル、ヘキシル、ヘプチル、2,4,4−トリメチルペンチル、2−エチルヘキシル、オクチル、ノニル、デシル、ドデシル、テトラデシル、ペンタデシル、ヘキサデシル、オクタデシルおよびイコシルである。
フェニル−C〜Cアルキルは、例えば、ベンジル、フェニルエチル、α−メチルベンジル、フェニルペンチル、フェニルヘキシル、またはα,α−ジメチルベンジル、特にベンジルである。置換フェニル−C〜Cアルキルは、好ましくはフェニル環上で、1〜4回、例えば1回、2回、または3回、特に2回もしくは3回置換されている。
〜C12アルコキシは、直鎖状または分岐状であり、これは例えば、C〜C10−、C〜C−、C〜C−またはC〜C−アルコキシである。例は、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、イソプロポキシ、n−ブチルオキシ、sec−ブチルオキシ、iso−ブチルオキシ、tert−ブチルオキシ、ペンチルオキシ、ヘキシルオキシ、ヘプチルオキシ、2,4,4−トリメチルペンチルオキシ、2−エチルヘキシルオキシ、オクチルオキシ、ノニルオキシ、デシルオキシ、またはドデシルオキシ、とりわけメトキシ、エトキシ、プロポキシ、イソプロポキシ、n−ブチルオキシ、sec−ブチルオキシ、iso−ブチルオキシ、tert−ブチルオキシ、特にメトキシである。
〜C20ハロアルキルは、例えば、ハロゲンで一置換または多置換されたC〜C18−、C〜C12−、C〜C10−、C〜C−、C〜C−、またはC〜C−アルキルであり、C〜C20−、C〜C18−、C〜C12−、C〜C10−、C〜C−、C〜C−、およびC〜C−アルキルは、例えば上記に記載したようなものである。アルキル基は、例えばモノハロゲン化またはポリハロゲン化され、最大で全てのH原子がハロゲンに交換される。ハロゲン化アルキル中の好適なハロゲンは、フルオロである。例は、クロロメチル、トリクロロメチル、トリフルオロメチル、ノナフルオロブチル、オクタフルオロブチル、ヘプタフルオロプロピル、または2−ブロモプロピル、特に、トリフルオロメチル、ヘプタフルオロプロピル、ノナフルオロブチル、またはオクタフルオロブチルである。
ハロゲンは、フッ素、塩素、臭素、およびヨウ素、特に、フッ素、塩素、および臭素、好ましくはフッ素である。
〜C12ヒドロキシアルキルは、例えば、上記に記載したようなC〜C10−、C〜C10−、C〜C−、C〜C−、C〜C−、またはC〜Cアルキルであるが、OHで一置換または多置換されている。例えば、1〜6個、例えば1〜4個、または1個もしくは2個のOH置換基が、アルキルに配置されている。例は、ヒドロキシメチル、ヒドロキシエチル、ジヒドロキシプロピル、ヒドロキシプロピル、ジヒドロキシエチル、とりわけヒドロキシエチルである。
〜C30シクロアルキルは、単環式または多環式の脂肪族環、例えば、単環式、二環式、三環式の脂肪族環、例えば、C〜C20−、C〜C18−、C〜C12−、C〜C10シクロアルキルである。本出願に関して、C〜C30シクロアルキルとは、少なくとも1個の環を含むアルキルとして理解されるべきである。単環式環の例は、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、またはシクロヘプチル、特に、シクロペンチルおよびシクロヘキシルであり、多環式環は、例えばアダマンチルである。さらなる例は、
Figure 2011519411
などのような構造である。
〜C12アルキルチオは、直鎖状または分岐状であり、これは例えば、C〜C10−、C〜C−、C〜C−、またはC〜Cアルキルチオである。例は、メチルチオ、エチルチオ、プロピルチオ、イソプロピルチオ、n−ブチルチオ、sec−ブチルチオ、iso−ブチルチオ、tert−ブチルチオ、ペンチルチオ、ヘキシルチオ、ヘプチルチオ、2,4,4−トリメチルペンチルチオ、2−エチルヘキシルチオ、オクチルチオ、ノニルチオ、デシルチオ、またはドデシルチオ、とりわけメチルチオ、エチルチオ、プロピルチオ、イソプロピルチオ、n−ブチルチオ、sec−ブチルチオ、iso−ブチルチオ、tert−ブチルチオ、好ましくはメチルチオである。
25およびR26が、それらが結合しているN原子と一緒に、場合により1つまたは複数のOまたはNR28を含有する5もしくは6員環を形成する場合、飽和または不飽和環、例えばアジリジン、ピロール、ピロリジン、オキサゾール、ピリジン、1,3−ジアジン、1,2−ジアジン、ピペリジン、またはモルホリン、とりわけモルホリンが形成される。
「および/または」という用語は、定義されている選択肢(置換基)のうちの1つのみが存在してよいのではなく、定義されているもののうちの2つ以上の異なる選択肢(置換基)が共に存在する、すなわち異なる選択肢(置換基)の混合物が存在することも同様に可能であることを表現するものである。
「少なくとも」という用語は、1つまたは2つ以上、2つ以上のものの混合物、例えば1つまたは2つまたは3つのものの混合物、好ましくは1つまたは2つのものの混合物を定義するものである。
明細書および請求項において、「含む」という言葉は、定義されている対象または定義されている対象の群が含まれるが、特に明示しない限り、明確に言及されていないその他のいかなる物質も除外しないことを意味すると理解されるべきである。
とりわけ興味深い光潜在性酸化合物(b)は、式(II’a)
Figure 2011519411
[式中、R22は、C〜C20ハロアルキル、特にCF、およびC〜C20アルキル、特にプロピルである]のもの;式(IIa)[式中、R21は、C〜C10アルコキシで置換されたフェニルであり、あるいはR21は、
Figure 2011519411
であり、R20は、C〜C20ハロアルキルまたはCNであり、R22は、C〜C20ハロアルキルである]のもの;あるいは式(II’c)
Figure 2011519411
[式中、Rは、C〜C20アルキル、特にメチルであり、R22は、C〜C20アルキル、特にメチル、プロピル、オクチル、カンホリル、p−トリル、または
Figure 2011519411
である]のもの;上記に定義した式IIeおよびIId[式中、R22は、ハロアルキル、とりわけトリフルオロメチルである]のものなどである。
具体例は、
Figure 2011519411
からなる群から選択される。
「(13)それらの任意の混合物」とは、式(1)〜(12)の化合物から選択された、例えば2〜12種の異なる成分、または2〜6種、または2〜4種、または2もしくは3種、または2種の異なる成分を含む、上記に定義した化合物(1)〜(12)の任意の混合物を意味する。
このような化合物の製造は、例えば、国際公開第00/10972号、国際公開第00/26219号、英国特許第2348644号、米国特許第4450598号、国際公開第98/10335号、国際公開第99/01429号、欧州特許第780729号、欧州特許第821274号、米国特許第5237059号、欧州特許第571330号、欧州特許第241423号、欧州特許第139609号、欧州特許第361907号、欧州特許第199672号、欧州特許第48615号、欧州特許第12158号、米国特許第4136055号、国際公開第02/25376号、国際公開第02/98870号、国際公開第03/067332号、および国際公開第04/074242号に開示されている。
これらの光潜在性酸化合物を単独で使用しても、あるいは互いとの任意の組み合わせで使用してもよいことは明らかである。
例えば、光潜在性酸の混合物は、要求される感度に応じて使用することができる。必要であれば、スペクトル感度をシフトまたは拡大させる光増感剤を添加してもよい。適切な増感剤化合物の例は、開示内容が参考として本明細書で援用される、国際公開第06/008251号の第36頁30行目〜第38頁8行目に開示されている。例えば、チオキサントンおよびその誘導体、ベンゾフェノンおよび相当する誘導体、クマリンおよびクマリン誘導体、3−(アロイルメチレン)−チアゾリンおよびその誘導体、ロダニンおよび相当する誘導体、さらに当業者に周知のその他のあらゆる常用の増感剤である。
興味深いのは、例えば、式(III)の化合物と(1)、(III)と(2)、(III)と(1)および(2)、あるいは例えば、(III)と(5)、(III)と(9)、(III)と(10)、(III)と(11)、または(III)と(12)の着色剤(a)/光潜在性酸(b)の組み合わせである。
例えば、(III)と(5)、(III)と(9)、(III)と(10)、(III)と(11)、および(III)と(12)である。
その他の興味深い組み合わせには、化合物(I)と(1)および(2)、(I)と(5)、(I)と(10)、(I)と(11)、ならびに(I)と(12)が含まれる。
また、(II)と(1)、(2)、(3)、(4)、(5)、(6)、(7)、(8)、(9)、(10)、(11)、または(12)との組み合わせ、あるいは(II)と前述の酸(1)〜(12)の任意の混合物との組み合わせ、つまり(II)と(13)との組み合わせも興味深い。
上述の着色剤(a)と光潜在性酸(b)との組み合わせについて好ましいものは、請求項の全項目、具体的には、線量インジケータフィルム、線量インジケータインク、線量インジケータ接着剤層、および両者を使用する方法に関する。
エネルギー吸収度を測定すべき基材上に塗布するために、適切には、上記に記載されているような(a)選択された酸反応性着色剤と、上記に記載されているような(b)光潜在性酸とを含む組成物は、一般的な紫外線硬化性(UV硬化性)または電子線硬化性(EB硬化性)配合物中に組み込まれる。したがって、成分(a)および(b)は、例えば(c)重合可能なエチレン性不飽和成分と混ぜ合わせる。これは、エチレン性不飽和モノマー、オリゴマー、および/またはポリマー化合物である。
したがって、本発明の主題は、さらに、
(a)
Figure 2011519411
からなる群から選択された酸反応性着色剤と、
(b)光潜在性酸としての少なくとも1種のスルホニルオキシムエステル化合物または−N−O−スルホニル化合物と、
(c)重合可能なエチレン性不飽和成分と、
(d)モノアシルホスフィンオキシド型またはビスアシルホスフィンオキシド型のラジカル光開始剤とα−ヒドロキシケトン型のラジカル光開始剤との組み合わせ、とりわけ2,4,6−トリメチルベンゾイル−ジフェニルホスフィンオキシドと2−ヒドロキシ−1−{4−[4−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピオニル)−ベンジル]−フェニル}−2−メチル−プロパン−1−オンとの組み合わせと、
を含む、UV光源、プラズマ発生器、または電子線によって放出された放射線の測定のための線量インジケータインクでもある。
興味深いのは、例えば、式(I)または(II)の化合物を含む、着色剤(a)としての上記に記載した線量インジケータインクである。さらに、式(I)の化合物を含む、相当するインクも興味深い。別の興味深いインクは、式(II)の化合物を含む。
組成物(a)および(b)は、(h)箔の製造に適したポリマーと一緒に押し出すこともできる。当業者は、そのようなポリマーに精通している。箔の製造に適したポリマーの例は、例えば低密度(PE−LD)、高密度(PE−HD)、直鎖状低密度(PE−LLD)のポリエチレン、ポリプロピレン(PP)、ポリイソブチレン(PIP)、ポリ塩化ビニル(PVC)、ポリ塩化ビニリデン(PCDC)、ポリスチレン(PS)、アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン(ABS)、ポリアミド(PA)、ポリウレタン(PUR)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエチレンナフタレート(PEN)、ポリカーボネート(PC)、ポリオキシメチレン(POM)、ポリメチルメタクリレート(PMMA)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)、エチレン−酢酸ビニル(EA/A)など、ならびに相当するコポリマーである。
光潜在性酸と酸反応性着色剤との混合物は、例えば、(c)、(d)、(h)中に、または溶剤中に濃縮形態で提供され、さらにインク、接着剤、またはコーティング組成物中に、あるいはパテもしくはゲル中に組み込まれる。
組成物(a)(潜在性着色剤)および(b)(光潜在性酸)は、(i)溶剤型もしくは水性もしくは無溶剤型液体インク、または溶剤型もしくは水性もしくは無溶剤型液体接着剤、またはホットメルト接着剤、例えばポリアクリレート樹脂、ポリメチルメタクリレート、ポリビニルブチラール、塩化ビニル/酢酸ビニルのコポリマーに溶解させてもよく、あるいは溶剤に溶解させてもよい。さまざまな種類のインクが、例えば、「The printing ink manual」、第四版(R. H. Leach編)に記載されている。さまざまな種類の接着剤が、例えば、「Kleben」、第五版(Gerd Habenicht著)に記載されている。
したがって、本発明の主題は、さらに、
(a)
Figure 2011519411
からなる群から選択された酸反応性着色剤と、
(b)光潜在性酸としての少なくとも1種のスルホニルオキシムエステル化合物または−N−O−スルホニル化合物と、
(i)乾燥フィルムをもたらす、溶剤型もしくは水性もしくは無溶剤型液体インク、または溶剤型もしくは水性もしくは無溶剤型液体接着剤、またはホットメルト接着剤と、
を含む、UV光源、プラズマ発生器、または電子線によって放出された放射線の測定のための線量インジケータインクでもある。
(a)および(b)に用いるマトリックスの種類[(c)、(h)、(i)]は、UV線量および温度に対する顕色に影響を与えうる。
マトリックス樹脂のガラス温度が高いほど、顕色に対する温度の影響が小さくなる。
マトリックスは、有利には、発色反応を妨げる可能性があるいかなる塩基性成分または酸性成分も含まない[(a)および(b)を除く]。
また、マトリックスは、酸化的乾燥系または2パック系に基づいてもよいが、これらは当業者に周知であり、例えば「The printing ink manual」、第四版(R. H. Leach編)または「Kleben」、第五版(Gerd Habenicht著)に記載されている。
(c)UV硬化性およびEB硬化性配合物は、例えば、(メタ)アクリレートモノマー、オリゴマー、ならびにポリマーおよびコポリマーから選択された、ポリマー、オリゴマー、またはモノマーを含み、これにはウレタンアクリレート、エポキシアクリレート、ポリエステルアクリレート、エラストマー性(メタ)アクリレートが含まれ、これには場合により重合可能な二重結合を含有するモノマー単位で末端キャップされていてもよい、1官能性、2官能性、3官能性および4官能性モノマーまたは関連するオリゴマーもしくはポリマー組成物が含まれ、これには特に、塩化ビニル、ビニルアルコール、酢酸ビニル、および関連するビニルモノマー、オリゴマー、およびポリマーに基づくものを含む、ビニルもしくはビニル型モノマー、オリゴマー、およびポリマーが含まれる。好適なものは、低い酸価(<15mg KOH/g)、好ましくは3mg KOH/g未満の酸価を有するアクリル樹脂である。
ラジカル光重合開始剤(d)は、線量インジケータインク中に使用される。前記開始剤(d)は、α−ヒドロキシケトン型のラジカル光開始剤と組み合わせたモノアシルホスフィンオキシド型またはビスアシルホスフィンオキシド型のラジカル光開始剤である。このような光開始剤は、例えばCiba Inc.社から市販されている。例は、α−ヒドロキシシクロアルキルフェニルケトンまたはα−ヒドロキシアルキルフェニルケトン、例えば2−ヒドロキシ−2−メチル−1−フェニル−プロパノン、1−ヒドロキシ−シクロヘキシル−フェニル−ケトン、1−(4−ドデシルベンゾイル)−1−ヒドロキシ−1−メチル−エタン、1−(4−イソプロピルベンゾイル)−1−ヒドロキシ−1−メチル−エタン、1−[4−(2−ヒドロキシエトキシ)−フェニル]−2−ヒドロキシ−2−メチル−1−プロパン−1−オン、2−ヒドロキシ−1−{4−[4−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピオニル)−ベンジル]−フェニル}−2−メチル−プロパン−1−オン、2−ヒドロキシ−1−{4−[4−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピオニル)−フェノキシ]−フェニル}−2−メチル−プロパン−1−オン、モノアシルホスフィンオキシド、例えば(2,4,6−トリメチルベンゾイル)ジフェニルホスフィンオキシド、エチル(2,4,6−トリメチルベンゾイルフェニル)ホスフィン酸エステル;ビスアシルホスフィンオキシド、例えばビス(2,6−ジメトキシ−ベンゾイル)−(2,4,4−トリメチル−ペンチル)ホスフィンオキシド、ビス(2,4,6−トリメチルベンゾイル)−フェニルホスフィンオキシド、またはビス(2,4,6−トリメチルベンゾイル)−2,4−ジペントキシフェニルホスフィンオキシドである。
2,4,6−トリメチルベンゾイル−ジフェニルホスフィンオキシドと2−ヒドロキシ−1−{4−[4−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピオニル)−ベンジル]−フェニル}−2−メチル−プロパン−1−オンとの組み合わせが好ましい。
本発明の線量インジケータフィルムまたは線量インジケータインク中に、酸反応性着色剤(a)は、組成物に対して、例えば、濃度0.1%〜20%、例えば1%〜12%、とりわけ2%〜8%で含まれ、一方光潜在性酸(b)の濃度は、組成物に対して、0.1%〜20%、例えば0.1%〜8%、とりわけ0.2%〜4%の範囲である。本出願に関して、「%」は、特に指定しない限り、質量に関するものである。
成分(a)酸反応性着色剤と(b)光潜在性酸との比率は、例えば約0.001:1〜1:0.001、好ましくは0.01:1〜1:0.01である。
また、本発明は、上記に定義した線量インジケータフィルムに吸収された放射線の線量を測定する方法であって、視覚的にまたは比色測定により、照射されたフィルムの色強度を測定して、照射されていないフィルムから照射されたフィルムへの色変化から、放射線線量との正の相関を得ることによる方法であって、このフィルムが上記に定義した感光性層を含むことを特徴とする方法と、
上記に定義した線量インジケータインクに吸収された放射線の線量を測定する方法であって、視覚的にまたは比色測定により、照射されたインクの色強度を測定して、照射されていないインクから照射されたインクへの色変化(例えば、インクを基材、例えばフィルム上に塗布したあと)から、放射線線量との正の相関を得ることによる方法であって、このインクが、上記に定義した成分(a)、(b)、(c)および(d)を含む、または上記に定義した成分(a)、(b)、(c)および(i)を含むことを特徴とする方法とに関する。
興味深いのは、無色のコーティングから有色のコーティングへと色変化が生じる、上述の方法である。
例えば、透明から赤色への色変化は、CIE−Labシステムによるa値パラメータによって、または明度L値によって、または透過率によってモニターすることができる。
本発明の主題は、基材に吸収された放射線の線量の測定のための、上記に定義した線量インジケータフィルム、または上記に定義した線量インジケータインクの使用である。
したがって、(a)上記に記載の式(I)、(II)、または(III)の酸反応性着色剤と、(b)上記に記載の光潜在性酸とを含む組成物を、上記に記載の成分(c)および(d)と、または成分(i)と混ぜ合わせることにより、UV線量インジケータインクまたはUV線量インジケータ接着剤を形成する。あるいは、(a)上記に記載の式(I)、(II)、または(III)の酸反応性着色剤と、(b)上記に記載の光潜在性酸とを含む組成物を混ぜ合わせて、感光性層としてのポリマーフィルム、紙、またはアルミニウム箔上に塗布する。
前記感光性層またはインクは、照射を受ける。照射前後の色の差は、一般的な色測定方法によって、例えば、視覚的に、または当業者に周知の適切な比色測定手段によって測定する。この差は、基材に達したエネルギー量との正の相関を示す。
すなわち、本発明による、UV線量インジケータフィルムまたはインクを所定の時間、所定のエネルギー量で照射して、色変化を測定する。測定した色変化と付与されたエネルギー量との相関によって、基材に付与された相当するエネルギー量の測定が可能になる。
したがって、本発明によるコーティングされた基材に吸収された放射線線量を測定する方法は、
1.
(a)式(I)、(II)、または(III)の酸反応性着色剤と、
(b)上記に定義した光潜在性酸[化合物(1)〜(12)またはそれらの混合物]と、
(c)エチレン性不飽和モノマー、オリゴマー、および/またはポリマー化合物と、
(d)ラジカル光開始剤と、
を含む線量インジケータインクを製造するステップと、
2.基材に前記インクを塗布するステップと
3.コーティングされた基材に所定のエネルギーを所定の時間照射するステップと、
4.コーティングの色変化を測定するステップと、
を含む。
あるいは、本発明による、コーティングされた基材に吸収された放射線線量を測定する方法は、
1’.ポリマーフィルム、紙、およびアルミニウム箔からなる群から選択された基材であって、
(a)式(I)、(II)、または(III)の酸反応性着色剤と、
(b)上記に定義した光潜在性酸[化合物(1)〜(12)またはそれらの混合物]と、
を含む感光性層でコーティングされた基材を含む線量インジケータフィルムを製造するステップと、
2’.フィルムに所定のエネルギーを所定の時間照射するステップと、
3’.コーティングの色変化を測定するステップと、
を含む。
あるいは、本発明による、コーティングされた基材に吸収された放射線線量を測定する方法は、
1’’.
(a)式(I)、(II)、または(III)の酸反応性着色剤と、
(b)上記に定義した光潜在性酸[化合物(1)〜(12)またはそれらの混合物]と、
(i)溶剤型もしくは水性もしくは無溶剤型の液体インク、または溶剤型もしくは水性もしくは無溶剤型の液体接着剤、またはホットメルト接着剤配合物と、
を含む線量インジケータインクまたは線量インジケータ接着剤を製造するステップと、
2’’.前記インクまたは接着剤を基材に塗布し、乾燥させるステップと、
3’’.コーティングされた基材に所定のエネルギーを所定の時間照射するステップと、
4’’.コーティングの色変化を測定するステップと、
を含む。
特に、前記の方法は、
1.
(a)式(I)、(II)、または(III)の酸反応性着色剤と、
(b)上記に定義した光潜在性酸[化合物(1)〜(12)またはそれらの混合物]と、
(c)エチレン性不飽和モノマー、オリゴマー、および/またはポリマー化合物と、
(d)ラジカル光開始剤と、
を含む線量インジケータインクを製造するステップと、
2.基材に前記インクを塗布するステップと
3.コーティングされた基材に所定のエネルギーを所定の時間照射するステップと、
4.コーティングの色変化を測定するステップと、
5.異なる放射線線量および時間でステップ2〜4を繰り返して、放射線線量と色変化の程度との相関を判定するステップと、
6.測定した色変化をステップ5に従って得られた放射線線量/色の相関と比較することによって、ステップ1〜2に従って製造した試料上に付与された未知の放射線線量を測定するステップと、
を含む。
あるいはとりわけ、前記の方法は、
1’.ポリマーフィルム、紙、およびアルミニウム箔からなる群から選択された基材であって、
(a)式(I)、(II)、または(III)の酸反応性着色剤と、
(b)上記に定義した光潜在性酸[化合物(1)〜(12)またはそれらの混合物]と、
を含む感光性層でコーティングされた基材を含む線量インジケータフィルムを製造するステップと、
2’.フィルムに所定のエネルギーを所定の時間照射するステップと、
3’.コーティングの色変化を測定するステップと、
4’.異なる放射線線量および時間でステップ2〜3を繰り返して、放射線線量と色変化の程度との相関を判定するステップと、
5’.測定した色変化をステップ4に従って得られた放射線線量/色の相関と比較することによって、試料上に付与された未知の放射線線量を測定するステップと、
を含む。
あるいはとりわけ、前記の方法は、
1’’.
(a)式(I)、(II)、または(III)の酸反応性着色剤と、
(b)上記に定義した光潜在性酸[化合物(1)〜(12)またはそれらの混合物]と、
(i)溶剤型もしくは水性もしくは無溶剤型の液体インク、または溶剤型もしくは水性もしくは無溶剤型の液体接着剤、またはホットメルト接着剤配合物と、
を含む線量インジケータインクまたは線量インジケータ接着剤を製造するステップと、
2’’.前記インクまたは接着剤を基材に塗布し、乾燥させるステップと、
3’’.コーティングされた基材に所定のエネルギーを所定の時間照射するステップと、
4’’.コーティングの色変化を測定するステップと、
5’’.異なる放射線線量および時間でステップ2〜4を繰り返して、放射線線量と色変化の程度との相関を判定するステップと、
6’’.測定した色変化をステップ5に従って得られた放射線線量/色の相関と比較することによって、ステップ1〜2に従って製造した試料上に付与された未知の放射線線量を測定するステップと、
を含む。
上述の方法における「乾燥」は、溶剤の物理的蒸発(例えば、高温による)、または化学的架橋反応であるとみなされる。
また、ステップ3で使用する放射線がプラズマ、特にプラズマ室で生成されたプラズマである、前述の方法も興味深い。
色変化の判定のための色測定は、いかなる既知の再現性のある方法で実施してもよい。好ましくはDINおよびASTM測定方法が使用される。
非限定的な例には、ASTMD1925−70による「黄色度指数」(Yellowness Index:YI)測定、およびCIELABシステムによる測定(例えば、a値パラメータ、明度L値、または透過率)がある。別の例には、DIN 6174またはDIN 6176による色変化の測定がある。
本発明の関連で線量が測定される放射線には、例えば波長範囲が約150〜800nm、好ましくは200〜400nmであり、エネルギーが約1mJ/cm〜50J/cm、好ましくは1mJ/cm〜1J/cmのUV放射線;例えばエネルギーが約0.1kGy〜1000kGy、特に1kGy〜100kGyの電子線の放射線(EB)、ならびにプラズマによって放出される放射線、すなわち例えばプラズマガス室でプラズマガスによって放出されるUV放射線を含む。プラズマガスおよびプラズマガス室は、例えば、参考として本明細書で援用される、国際公開第03/089479号および国際公開第03/89155号に記載されている。
したがって、興味深いのは、基材に吸収される放射線が、UV放射線源、UVA蛍光灯、電子線、またはプラズマガスから発生する、上述の方法である。
本発明によると、放射線線量インジケータフィルムは、基材として、ポリマーフィルム、紙、またはアルミニウム箔を含む。
ポリマーフィルムは、例えば、既知のポリマー、例えばポリエステル、ポリ塩化ビニル、ポリスチレンなどの任意の組み合わせおよび種類からなる。このようなフィルムは、幅広く市販されている。基材のポリマーフィルムは、例えば、不透明または透明である。
基材のポリマーフィルムは、例えば、熱可塑性ポリマー、エラストマー性ポリマー、本質的に架橋されたポリマー、または架橋されたポリマーである。熱可塑性ポリマー、エラストマー性ポリマー、本質的に架橋されたポリマー、または架橋されたポリマーの例を下記に記載する。
1.モノオレフィンおよびジオレフィンのポリマー、例えば、ポリプロピレン、ポリイソブチレン、ポリブテン−1、ポリ−4−メチルペンテン−1、ポリイソプレン、またはポリブタジエン、さらにシクロオレフィンの重合体、例えばシクロペンテン、またはノルボルネン;さらにポリエチレン(場合により架橋されていてもよい)、例えば高密度ポリエチレン(HDPE)、高分子量の高密度ポリエチレン(HDPE−HMW)、超高分子量の高密度ポリエチレン(HDPE−UHMW)、中密度ポリエチレン(MDPE)、低密度ポリエチレン(LDPE)、および直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)、(VLDPE)、および(ULDPE)。
ポリオレフィン、すなわち前段落で例として挙げたようなモノオレフィンのポリマー、特にポリエチレンおよびポリプロピレンは、さまざまな方法によって、特に以下の方法によって製造することができる。
a)ラジカル重合(通常は、高圧および高温下)によって、
b)触媒であって、通常はIVb、Vb、VIb、またはVIII族のうちの1つまたは複数の金属を含有する触媒を用いて、これらの金属は、一般に、1つまたは複数の配位子、例えば酸化物、ハロゲン化物、アルコラート、エステル、エーテル、アミン、アルキル、アルケニル、および/またはアリールなどを有し、これらはπ配位またはσ配位のいずれかであってよい。このような金属錯体は、遊離していても、または担体、例えば活性化された塩化マグネシウム、塩化チタン(III)、酸化アルミニウム、または酸化ケイ素に固定化されていてもよい。このような触媒は、重合媒体に対して可溶性であっても、または不溶性であってもよい。触媒は、重合時にそのままで活性であっても、あるいはさらなる活性化剤、例えば金属アルキル、金属水素化物、金属アルキルハライド、金属アルキルオキシド、または金属アルキルオキサンを使用してもよいが、これらの金属は、Ia、IIa、および/またはIIIa族の元素である。活性化剤は、例えばさらなるエステル基、エーテル基、アミン基、またはシリルエーテル基で変性されていてもよい。このような触媒系は、通常は、Phillips、Standard Oil Indiana、Ziegler(−Natta)、TNZ(DuPont)、メタロセン、またはSingle Site Catalysts(SSC)と称される。
2.1)で挙げたポリマーの混合物、例えばポリプロピレンとポリイソブチレンの混合物、ポリプロピレンとポリエチレン(例えばPP/HDPE、PP/LDPE)の混合物、および異なる種類のポリエチレン(例えばLDPE/HDPE)の混合物。
3.モノオレフィンおよびジオレフィンの互いとのコポリマー、または別のビニルモノマーとのコポリマー、例えば、エチレン/プロピレンコポリマー、直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)およびその混合物と低密度ポリエチレン(LDPE)、プロピレン/ブテン−1コポリマー、プロピレン/イソブチレンコポリマー、エチレン/ブテン−1コポリマー、エチレン/ヘキセンコポリマー、エチレン/メチルペンテンコポリマー、エチレン/ヘプテンコポリマー、エチレン/オクテンコポリマー、プロピレン/ブタジエンコポリマー、イソブチレン/イソプレンコポリマー、エチレン/アルキルアクリレートコポリマー、エチレン/アルキルメタクリレートコポリマー、エチレン/酢酸ビニルコポリマーおよびそれらと一酸化炭素とのコポリマー、またはエチレン/アクリル酸コポリマーおよびその塩(アイオノマー)、さらにエチレンとプロピレンとジエンとのターポリマー、例えばヘキサジエン、ジシクロペンタジエン、またはエチリデンノルボルネン;さらにこのようなコポリマーの互いとの混合物、または1)で挙げたポリマーとの混合物、例えば、ポリプロピレン−エチレン/プロピレンコポリマー、LDPE−エチレン/酢酸ビニルコポリマー、LDPE−エチレン/アクリル酸コポリマー、LLDPE−エチレン/酢酸ビニルコポリマー、LLDPE−エチレン/アクリル酸コポリマー、および交互またはランダム構造のポリアルキレン−一酸化炭素コポリマー、およびそれらと別のポリマー、例えばポリアミドとの混合物。
4.炭化水素樹脂(例えばC〜C)およびそれらの水素化変性体(例えば、粘着性付与樹脂)、ならびにポリアルキレンとデンプンとの混合物。
5.ポリスチレン、ポリ(p−メチルスチレン)、ポリ(α−メチルスチレン)。
6.スチレンまたはα−メチルスチレンとジエンまたはアクリル酸誘導体とのコポリマー、例えば、スチレン/ブタジエン、スチレン/アクリロニトリル、スチレン/アルキルメタクリレート、スチレン/ブタジエン/アルキルアクリレートおよびメタクリレート、スチレン/無水マレイン酸、スチレン/アクリロニトリル/メチルアクリレート;スチレンコポリマーと別のポリマー、例えばポリアクリレート、ジエンポリマー、またはエチレン/プロピレン/ジエンターポリマーとからなる高耐衝撃性混合物;さらにスチレンのブロックコポリマー、例えば、スチレン/ブタジエン/スチレン、スチレン/イソプレン/スチレン、スチレン/エチレン−ブチレン/スチレン、またはスチレン/エチレン−プロピレン/スチレン。
7.スチレンまたはα−メチルスチレンのグラフトコポリマー、例えば、ポリブタジエン上のスチレン、ポリブタジエン/スチレンまたはポリブタジエン/アクリロニトリルコポリマー上のスチレン、ポリブタジエン上のスチレンおよびアクリロニトリル(またはメタクリロニトリル);ポリブタジエン上のスチレン、アクリロニトリル、およびメチルメタクリレート、ポリブタジエン上のスチレンおよび無水マレイン酸;ポリブタジエン上のスチレン、アクリロニトリル、および無水マレイン酸またはマレイン酸イミド;ポリブタジエン上のスチレンおよびマレイン酸イミド;ポリブタジエン上のスチレンおよびアルキルアクリレートまたはアルキルメタクリレート、エチレン/プロピレン/ジエンターポリマー上のスチレンおよびアクリロニトリル、ポリアルキルアクリレートまたはポリアルキルメタクリレート上のスチレンおよびアクリロニトリル、アクリレート/ブタジエンコポリマー上のスチレンおよびアクリロニトリル、ならびにこれらと6)で挙げたコポリマーとの混合物、例えば、いわゆるABS、MBS、ASA、またはAESポリマーとして知られているものなど。
8.ハロゲン含有ポリマー、例えばポリクロロプレン、塩素化ゴム、イソブチレン/イソプレンの塩素化および臭素化コポリマー(ハロブチルゴム)、塩素化またはクロロスルホン化ポリエチレン、エチレンと塩素化エチレンとのコポリマー、エピクロルヒドリンホモポリマーおよびコポリマー、特にハロゲン含有ビニル化合物のポリマー、例えば、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリフッ化ビニル、ポリフッ化ビニリデン;ならびにこれらのコポリマー、たとえば塩化ビニル/塩化ビニリデン、塩化ビニル/酢酸ビニル、または塩化ビニリデン/酢酸ビニル。
9.α,β−不飽和酸およびその誘導体から誘導されたポリマー、例えばポリアクリレートおよびポリメタクリレート、またはブチルアクリレートで耐衝撃性変性されたポリメチルメタクリレート、ポリアクリルアミド、およびポリアクリロニトリル。
10.9)で挙げたモノマーの互いとのコポリマー、または別の不飽和モノマーとのコポリマー、例えば、アクリロニトリル/ブタジエンコポリマー、アクリロニトリル/アルキルアクリレートコポリマー、アクリロニトリル/アルコキシアルキルアクリレートコポリマー、アクリロニトリル/ビニルハライドコポリマー、またはアクリロニトリル/アルキルメタクリレート/ブタジエンターポリマー。
11.不飽和アルコールおよびアミンまたはそれらのアシル誘導体またはアセタールから誘導されたポリマー、例えば、ポリビニルアルコール、ポリビニルアセテート、ポリビニルステアレート、ポリビニルベンゾエート、またはポリビニルマレエート、ポリビニルブチラール、ポリアリルフタレート、ポリアリルメラミン;ならびにそれらと1)で挙げたオレフィンとのコポリマー。
12.環状エーテルのホモポリマーおよびコポリマー、例えばポリアルキレングリコール、ポリエチレンオキシド、ポリプロピレンオキシド、またはそれらとビスグリシジルエーテルとのコポリマー。
13.ポリアセタール、例えばポリオキシメチレン、および例えばエチレンオキシドなどのコモノマーを含有するポリオキシメチレン;熱可塑性ポリウレタン、アクリレート、またはMBSで変性されたポリアセタール。
14.ポリフェニレンオキシドおよびポリフェニレンスルフィド、ならびにそれらとスチレンポリマーまたはポリアミドとの混合物。
15.一端に末端ヒドロキシル基を有し、他端に脂肪族または芳香族ポリイソシアネートを有する、ポリエーテル、ポリエステル、およびポリブタジエンから誘導されたポリウレタン、ならびにその初期生成物。
16.ジアミンとジカルボン酸から、および/またはアミノカルボン酸または相当するラクタムから誘導されたポリアミドおよびコポリアミド、例えばポリアミド4、ポリアミド6、ポリアミド6/6、6/10、6/9、6/12、4/6、12/12、ポリアミド11、ポリアミド12、m−キシレン、ジアミン、およびアジピン酸から誘導された芳香族ポリアミド;ヘキサメチレンジアミンと、イソフタル酸および/またはテレフタル酸と、場合により変性剤としてのエラストマーとから製造されたポリアミド、例えば、ポリ−2,4,4−トリメチルヘキサメチレンテレフタルアミド、またはポリ−m−フェニレンイソフタルアミド。前述のポリアミドと、ポリオレフィン、オレフィンコポリマー、アイオノマー、または化学的に結合またはグラフトしたエラストマーとのブロックコポリマー;あるいはポリエーテル、例えばポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、またはポリテトラメチレングリコールとのブロックコポリマー。また、EPDMまたはABSで変性されたポリアミドまたはコポリアミド;および加工時に縮合されたポリアミド(「RIMポリアミド系」)。
17.ポリ尿素、ポリイミド、ポリアミドイミド、ポリエーテルイミド、ポリエステルイミド、ポリヒダントイン、およびポリベンゾイミダゾール。
18.ジカルボン酸とジアルコールから、および/またはヒドロキシカルボン酸または相当するラクトンから誘導されたポリエステル、例えばポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリ−1,4−ジメチロールシクロヘキサンテレフタレート、ポリヒドロキシベンゾエート、さらにヒドロキシル末端基を有するポリエーテルから誘導されたブロックポリエーテルエステル;さらにポリカーボネートまたはMBSで変性されたポリエステル。
19.ポリカーボネートおよびポリエステルカーボネート。
20.ポリスルホン、ポリエーテルスルホン、およびポリエーテルケトン。
21.一方はアルデヒドから、他方はフェノール、尿素、またはメラミンから誘導された架橋ポリマー、例えば、フェノール−ホルムアルデヒド樹脂、尿素−ホルムアルデヒド樹脂、およびメラミン−ホルムアルデヒド樹脂。
22.乾燥および非乾燥アルキド樹脂。
23.飽和および不飽和ジカルボン酸と多価アルコールとのコポリエステル、および架橋剤としてのビニル化合物から誘導された不飽和ポリエステル樹脂、ならびにそのハロゲン含有難燃性変性体。
24.置換アクリル酸エステル、例えばエポキシアクリレート、ウレタンアクリレート、またはポリエステルアクリレートから誘導された架橋可能なアクリル樹脂。
25.メラミン樹脂、尿素樹脂、イソシアネート、イソシアヌレート、ポリイソシアネート、またはエポキシ樹脂と架橋した、アルキド樹脂、ポリエステル樹脂、およびアクリレート樹脂。
26.脂肪族、脂環式、複素環式、または芳香族のグリシジル化合物から誘導された架橋エポキシ樹脂、例えば、常用の硬化剤、例えば無水物またはアミンを用い、場合により促進剤を使用して架橋したビスフェノール−Aジグリシジルエーテル、ビスフェノール−Fジグリシジルエーテルの生成物。
27.天然ポリマー、例えばセルロース、天然ゴム、ゼラチン、またはそれらのポリマー相同的に化学的に変性された誘導体、例えば、セルロースアセテート、セルロースプロピオネート、およびセルロースブチレート、ならびにセルロースエーテル、例えばメチルセルロース;さらにコロホニウム樹脂および誘導体。
28.前述のポリマーの混合物(ポリブレンド)、例えば、PP/EPDM、ポリアミド/EPDMもしくはABS、PVC/EVA、PVC/ABS、PVC/MBS、PC/ABS、PBTP/ABS、PC/ASA、PC/PBT、PVC/CPE、PVC/アクリレート、POM/熱可塑性PUR、PC/熱可塑性PUR、POM/アクリレート、POM/MBS、PPO/HIPS、PPO/PA 6.6およびコポリマー、PA/HDPE、PA/PP、PA/PPO、PBT/PC/ABS、またはPBT/PET/PC。
場合により、本発明によって感光性層が塗布される基材のフィルムには、無気泡の保護用被覆が与えられ、UV源に向いたこの外側フィルムは、適切な材料と適切な厚みによって、線量インジケータフィルムの放射線感受性層が適切なUV線量を受け取り、かつ過熱しない程度まで放射線線量を減少させる。線量インジケータフィルム中に、複数の異なる放射線感受性層が配置されてもよいことは自明であり、これらは異なる種類の放射線に対してとりわけ高感度であり、またこれらは一緒に外側箔による保護用被覆が与えられている。ここでの決定的な要因は、外側箔が、介在する空気を含まずに、放射線感受性層と直接全面接触していることである。
保護用被覆の利点は、後述のような外側箔を使用することによって、大気中の酸素やその他の影響による放射線感受性層の妨害を回避することである。一例として、デフレクターロール上を通過させて線量インジケータフィルムに機械的荷重を与えると、フィルムは座屈または曲げを受ける。付加的な保護用被覆箔は、UV感受性層を磨耗から保護し、それにより機械的荷重の後または最中でさえ、線量インジケータフィルムの放射線曝露の目視確認が可能になる。この付加的な保護用被覆箔は、とりわけ、例えば電子線硬化用の線量インジケータフィルム中に使用される極めて薄い放射線感受性層の取扱いを可能にする。
付加的な外側箔は、放射線感受性層に到達する放射線の量を減少させることによって、放射線感受性層を照射する際の温度に関連する作用による容認できない加熱を、また過剰な放射線曝露をそれぞれ実現する。これは、外側箔の適当な厚みと材料を選択することによって、当業者により実施することができる。
さらに、放射線感受性層中に、乳白剤、とりわけ酸化鉄を加えることもできる。これにより、例えば米国特許第2007/0221864号に記載されているように、厚みのばらつきによる測定誤差を排除することができる。
好ましくは、放射線感受性層の厚みは1〜200μm、とりわけ2〜50μmとなるように設計されており、それにより可撓性線量インジケータフィルムが得られ、これは例えば照射システム内でデフレクターロール上を通される可撓性材料に接着剤で接合されていてもよい。
したがって、フィルム上の感光性層が保護用被覆箔によって被覆されている、上述の線量インジケータフィルムも本発明の目的である。場合により、前記線量インジケータフィルムにおいて、線量インジケータフィルムの放射線感受性層に、乳白剤、とりわけ酸化鉄が加えられる。
外側箔でUV放射線を吸収するために、外側箔の厚みは、有利には、線量インジケータフィルムに衝突するUV放射線、とりわけUVC放射線の0.1〜95%、とりわけ1〜50%が、好ましくは放射線感受性層に到達するように設計される。選択は、所望のフィルム感度に応じて行なう。
外側箔について提案される材料は、例えばプラスチックおよび/またはコーティングされた紙を含み、プラスチックは、好ましくは以下の材料:PET、PP、PE、PVC、およびPSから選択される。
別の実施形態によると、外側箔は蒸着された金属反射層から構成されるが、この層は、蒸着された厚みに応じて、放射線の一部を反射する。この金属被覆された反射層は、それ自体が放射線感受性であるように設計されていてもよい。
線量インジケータフィルムを所望の基材上に付着するために、少なくとも外側箔または放射線インジケータフィルムを担持する基材には、基材上に線量インジケータフィルムを接着剤で接合するための接着剤層が、その外側を向いた面上に設けられる。通常はロール状に巻かれた線量インジケータフィルムを取り扱うためには、この接着剤層自体に、さらなる剥離層が、好ましくは剥離ライナーの形態で設けられる。外側箔を放射線感受性層に接合するためには、接着剤層を用いてこれらをそれぞれ互いに接合する。使用可能な接着剤は、とりわけ溶剤含有接着剤、またはホットメルト接着剤である。
比色測定は、例えば米国特許第2007/0221864号に記載されているような、特別に設計された測定機器、例えばPolymer Physik社製の機器において、自動測定によって実施することもできる。
この線量インジケータ方法が用いられる典型的な照射装置は、光源の出力が光源1個当たり40〜240W/cmの放射線装置を有し、このUVシステムは、1〜10個またはそれ以上の管状光源から構成されていてもよい。また、この線量インジケータ方法は、より低い出力の光源、および他の構造形状を有する光源にも適している。フィルムの挙動が線形であるUV線量インジケータフィルムで測定可能な放射線線量は、フィルムの冷却状態を維持する手段が特に取られていない場合、UVCで0.5〜50mJ/cmである。線量インジケータフィルムを付加的に冷却して、その性能を向上させることができることは自明である。フィルムは、高出力UV源の直近を通過しない場合、または過剰に加熱されない場合、約200mJ/cmまで線形を維持する。上述の放射線線量は、UV−C放射線について測定した値と相関する。市販されている電子紫外線計には種々の波長および波長範囲を有するセンサーが用いられているため、さまざまな製品を必要とされるそれぞれのUV放射線線量で照射することができる。
フォトダイオードによって異なる波長の光を発生させることが好ましい。フォトダイオードは、当業者には周知であり、これは取扱いが容易で、寿命が長い。
さらに、任意の所望の長さのフィルム片または線量インジケータフィルムをモーターで引き出して測定機器に通すことが可能であり、それにより任意の所望の循環材料に線量インジケータフィルムを装着し、所望の形で照射することができる。
当業者に周知の処理技術を用いて、測定機器から得られた測定値は、コンピュータから読み出されるか、あるいは即座にコンピュータに転送され、好ましくは容易にモニター可能なように単位「mJ/cm」で表示される。
線量インジケータフィルムに作用する全UV放射線の位置による表示を、コンピュータ画面上に再現された図表に示すことも可能であり、これにより例えば、照射される材料のウェブ幅全体をモニターすることができる。
特にこの時、ウェブの形態の材料の全幅にわたる照射、ならびに線量インジケータフィルムによる制御が可能である。さらに、線量インジケータフィルムが接着剤で接合されている3次元部分も所望の形で照射することができ、この線量インジケータフィルムは、3次元物の表面上の全放射線線量の測定を可能にする。
感度係数は、線量計フィルムから作製されるバッチごとに測定され、フィルムロール上に記される。この感度係数は、測定機器に入力され、パラメータとして保存される。今後のために測定機器を較正する能力は、このようにして提供される。
本発明は、放射線線量インジケータフィルムおよび放射線線量インジケータインクに関する。本発明において、放射線線量インジケータフィルムが好適である。
本発明による線量インジケータインクの塗布に適した基材は、有機または無機基材である。コーティングすべき無機または有機基材は、いかなる固体形態であってもよい。基材は、例えば、織物、繊維、フィルム、または3次元素材である。基材は、例えば、熱可塑性ポリマー、エラストマー性ポリマー、本質的に架橋されたポリマー、または架橋されたポリマー、金属、金属酸化物、セラミック材料、ガラス、紙、皮革、または布地であってよい。好ましくは、基材は、白色基材である。上述のような押し出し成分(h)である場合、ポリマー箔は、上記に挙げた任意の基材上に塗布されるか、あるいは固定されていないフィルムとして使用される。
インクまたは接着剤は、既知のコーティング技法を用いて、例えば印刷、インクジェット印刷、スピンコーティング、ディップコーティング、ナイフコーティング、バーコーティング、カーテンコーティング、はけ塗り、スプレー、例えば静電スプレーまたは空気圧スプレー、リバースロールコーティングによって、また電気泳動堆積法を用いて、基材に均一に塗布される。また、組成物を一時的な可撓性の支持体に塗布して、その後積層により、その層を移動して最終的な基板、例えば3次元金属板をコーティングすることも可能である。
基材(層支持体)の塗布量(コーティング厚)と性質は、所望の応用分野によって異なる。コーティング厚の範囲は、一般に、約0.1μm〜200μm以上、例えば40μm、または0.02〜10μm、好ましくは1〜90μmの値を含む。
本発明のUV線量インジケータフィルム用の基材に感光性層をコーティングする場合も、同様の手段を用いる。
興味深いのは、基材がポリマーフィルム、とりわけポリエステルフィルムである放射線線量インジケータフィルム、ならびに成分(a)および(b)を含む感光性層でコーティングされた基材に、透明ポリマーフィルムが積層された放射線線量インジケータフィルムである。
成分(a)および(b)を含む本発明によるUV線量インジケータフィルムの感光性層、または成分(a)、(b)、(c)、および(d)を含む本発明によるUV線量インジケータインク、または成分(a)、(b)、および(i)を含む本発明によるUV線量インジケータインクもしくはUV線量インジケータ接着剤は、例えば、さらなる添加剤(g)、とりわけ塗装およびインク産業において常用のものも含んでいてよい。
さらなる添加剤(g)の非限定的な例は、熱抑制剤、静電防止剤、抗酸化剤、流動性向上剤、接着促進剤、蛍光増白剤、充填剤、湿潤剤、レベリング助剤;暗所における保存安定性を向上させるための安定剤として、例えば銅化合物、リン化合物、または4級アンモニウム化合物、重合時に大気中の酸素を排除するためのワックス様物質、少量を添加可能な光安定剤はUV吸収剤であり、例えばヒドロキシフェニルベンゾトリアゾール、ヒドロキシフェニル−ベンゾフェノン、オキサルアミド、またはヒドロキシフェニル−s−トリアジン型のものである。これらの化合物は、個別に使用しても、または混合物中で使用してもよく、立体障害アミン(HALS)を用いても、または用いなくてもよい。
成分(a)および(b)を含む本発明によるUV線量インジケータフィルムの感光性層、または成分(a)、(b)、(c)、および(d)を含む本発明によるUV線量インジケータインク、または成分(a)、(b)、および(i)を含む本発明のUV線量インジケータインクもしくはUV線量インジケータ接着剤は、例えば、別の感光性物質、例えば国際公開第2005/108937号に説明されているようなパラローザニリン−ニトリルも含んでいてよい。
また、別の顔料もしくは着色剤、例えば二酸化チタンを組み込むことも可能である。これらの添加剤は、例えば、膜厚に対する顕色の依存性を軽減する。
成分(a)、(b)、および(d)を含むUV線量インジケータフィルムの場合、光重合を促進するために、例えば、脱酸素剤、促進剤、共開始剤、自動酸化剤、連鎖移動剤、スペクトル感度をシフトまたは拡大させる光増感剤を添加することができる。
本発明による放射線線量インジケータ(フィルムおよびインク)は、さまざまな態様において、例えば3次元基材上の照射プロファイルを最適化するために使用することができる。これは例えば、UVランプによって、またはプラズマ室中で照射される対象である。したがって、基材(前記対象)は、UVインジケータマトリックスで全体にわたり被覆されている。着色の区別は、3次元対象1平方mmごとの基材に達するUV線量を表す。
あるいは、UVインジケータは、例えばプロセス制御機器として使用することができる。この目的で、基材上に小さい縞または点を塗布し、それを照射する。放射線線量インジケータによって、UV硬化性コーティング剤で被覆された対象のそれぞれが同じ線量で照射されていることをモニターする。
例えば、前記UV硬化性コーティング剤は、ラッカー(例えば透明または着色)、印刷用インク、接着剤などである。
さらに、このインジケータは、例えば太陽光インジケータとして使用することができ、例えば箔として衣類、例えば水着に付着させることができる。インジケータが特定の色に達し次第、即座に皮膚を覆って、危険なUV光の過剰照射を避けるべきである。
本発明のエネルギー量インジケータの別の応用分野は、光またはその他の種類の照射に敏感な食品または医薬品の鮮度インジケータとしてのその使用である。
また、装飾および画像化の目的も果たすことができる。
また、このインジケータは、例えば、温室内などでの最適な植物成長のため、日々の光線量をモニターするために利用することもできる。
さらに、電子線によって放出された線量の定量化も可能である。
とりわけ興味深いのは、放射線処理、例えばプラズマ表面処理でのエネルギー量評価のための、本発明による組成物の使用である。
また、この放射線線量インジケータを利用して、色と表面特性またはフィルム特性との正の相関を得ることもできる。
この本発明の組成物および方法に関する可能な応用例の概要は、限定的なものではなく、一般的に、組成物および方法は、照射された物質の色変化とその色変化をもたらしたエネルギー量との正の相関を、あらゆる応用例にて明らかにする。
本発明による組成物および方法を用いて強度が測定される放射線は、例えば紫外(UV)放射線、例えば約190nm〜800nm、例えば190〜600nmのものである(紫外−可視(UV−VIS)領域を含む)。UV放射線源は、例えば、太陽光または人工光源からの光である。例には、カーボンアークランプ、キセノンアークランプ、低圧、中圧、高圧、および超高圧水銀ランプ(場合により金属ハロゲン化物でドープされている(金属ハロゲンランプ))、マイクロウェーブ励起金属蒸気ランプ、エキシマランプ、超化学線蛍光チューブ、蛍光灯、アルゴン白熱灯、電子閃光灯、発光ダイオード(LED)、例えばUV発光ダイオード(UV−LED)、有機発光ダイオード(OLED)、写真用フラッドランプ、ならびに電子線およびX線がある。また、レーザー光源、例えばエキシマレーザー、例えばFエキシマレーザー(157nmでの露光)、KrFエキシマレーザー(248nmでの露光)、およびArFエキシマレーザー(193nmでの露光)、または可視領域で放射するレーザーから放出された放射線のエネルギー量/強度も、本請求の方法および組成物を用いて測定することができる。
本発明の組成物は、良好な熱安定性を示し、また信頼でき、かつ再現性のある結果を生じることによってさまざまな応用例に対する高い柔軟性を有することから、必要なプロセス安定性を提供する。
以下の実施例は、本発明をさらに詳細に説明するが、適用範囲をこれらの実施例のみに限定するものではない。記載の残りの部分および請求項における部およびパーセンテージは、特に明記しない限り質量に基づく。いかなる特定の異性体も記載せずに、3個を上回る炭素原子を有するアルキル基が実施例に示される場合、それぞれn−異性体を意味する。
以下の実施例において、以下の着色剤を使用する:
Figure 2011519411
以下の実施例において、以下の光潜在性酸を使用する:
Figure 2011519411
実施例1
以下の成分を混合して、配合物を調製する:
99.44g 塩化ビニル/酢酸ビニルコポリマー(Vinylite VYHH、酢酸エチル中固形分14%、Dow社)
0.07g 酸−1
0.21g 酸−2
0.28g 着色剤−3
この配合物をバーコーターでポリエステル箔(Melinex箔、Dupont社)上に印刷し、60℃で10分間乾燥させて、乾燥膜厚およそ4μmを得る。このフィルムをさらに中圧水銀ランプ(200W/cm)でさまざまなベルト速度で露光する。CGRECソフトウェアとMinolta分光光度計CM−3600dとを組み合わせて使用し、フィルムの色を測定する。第1表に、さまざまな照射条件下で測定した色価をまとめる。
Figure 2011519411
実施例2
以下の成分を混合して、配合物を調製する:
99.44g 塩化ビニル/酢酸ビニルコポリマー(Vinylite VYHH、酢酸エチル中固形分14%、Dow社)
0.07g 酸−1
0.21g 酸−2
0.28g 着色剤−2
この配合物をバーコーターでポリエステル箔(Melinex箔、Dupont社)上に印刷し、60℃で10分間乾燥させて、乾燥膜厚およそ4μmを得る。このフィルムをさらにさまざまなUV線量で露光する。第2表に、さまざまな照射条件下で測定した色価をまとめる。
Figure 2011519411
実施例3
以下の成分を混合して、配合物を調製する:
99.44g 塩化ビニル/酢酸ビニルコポリマー(Vinylite VYHH、酢酸エチル中固形分14%、Dow)
0.07g 酸−1
0.21g 酸−2
0.28g 着色剤−1
この配合物をバーコーターでポリエステル箔(Melinex箔、Dupont社)上に印刷し、60℃で10分間乾燥させて、乾燥膜厚およそ4μmを得る。このフィルムをさらにさまざまなUV線量で露光する。第3表に、さまざまな照射条件下で測定した色価をまとめる。
Figure 2011519411
実施例4
以下の成分を混合して、配合物を調製する:
99.44g 塩化ビニル/酢酸ビニルコポリマー(Vinylite VYHH、酢酸エチル中固形分14%、Dow社)
0.28g 酸−4
0.28g 着色剤−3
この配合物をバーコーターでポリエステル箔(Melinex箔、Dupont社)上に印刷し、60℃で10分間乾燥させて、乾燥膜厚およそ3μmを得る。このフィルムをさらに中圧水銀ランプ(200W/cm)でさまざまなベルト速度で露光する。第4表に、さまざまな照射条件下で測定した色価をまとめる。
Figure 2011519411
実施例5
以下の成分を混合して、配合物を調製する:
99.44g 塩化ビニル/酢酸ビニルコポリマー(Vinylite VYHH、酢酸エチル中固形分14%、Dow社)
0.28g 酸−3
0.28g 着色剤−3
この配合物をバーコーターでポリエステル箔(Melinex箔、Dupont社)上に印刷し、60℃で10分間乾燥させて、乾燥膜厚およそ3μmを得る。このフィルムをさらに中圧水銀ランプ(200W/cm)でさまざまなベルト速度で露光する。第5表に、さまざまな照射条件下で測定した色価をまとめる。
Figure 2011519411
実施例6
以下の成分を混合して、配合物を調製する:
99.44g 塩化ビニル/酢酸ビニルコポリマー(Vinylite VYHH、酢酸エチル中固形分14%、Dow社)
0.28g 酸−5
0.28g 着色剤−3
この配合物をバーコーターでポリエステル箔(Melinex箔、Dupont社)上に印刷し、60℃で10分間乾燥させて、乾燥膜厚およそ3μmを得る。このフィルムをさらに中圧水銀ランプ(200W/cm)でさまざまなベルト速度で露光する。第6表に、さまざまな照射条件下で測定した色価をまとめる。
Figure 2011519411
実施例7
以下の成分を混合して、配合物を調製する:
89g 下記に記載の成分A
0.5g 酸−1
1.5g 酸−2
2g 着色剤−2
2g 2,4,6−トリメチルベンゾイル−ジフェニルホスフィンオキシド(ラジカル光開始剤、DAROCUR(登録商標)TPO、Ciba Inc.社)
5g 2−ヒドロキシ−1−{4−[4−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピオニル)−ベンジル]−フェニル}−2−メチル−プロパン−1−オン(ラジカル光開始剤、IRGACURE(登録商標)127、Ciba Inc.社)
成分A:
46g ビスフェノール−Aエポキシジアクリレート(EBECRYL 605、Cytec社)
13.2g 四官能性アクリレート(EBECRYL 40、Cytec社)
39.5g プロポキシル化グリセロールトリアクリレート(OTA 480、Cytec社)
0.65g シリコンヘキサアクリレート(EBECRYL 1360、Cytec社)
0.65g 非反応性シリコングリコールコポリマー界面活性剤(Dow Corning 57、Dow Corning社)
この配合物をバーコーターでポリエステル箔(Melinex箔、Dupont社)上に印刷し、乾燥膜厚およそ4μmを得る。このフィルムをさらに中圧水銀ランプ(200W/cm)でさまざまなベルト速度で露光する。第7表に、さまざまな照射条件下で測定した色価をまとめる。
Figure 2011519411
これらの実施例は、露光条件(=フィルムに吸収された放射線の強度)によって、フィルムの色変化が異なることを示している。すなわち、色変化と放射線の線量との明確な相関が得られることから、この相関を用いて、基材に吸収された放射線の線量を測定することが可能となる。
実施例8
以下の成分を混合して、配合物を調製する:
99.44g ポリメチルメタクリレート、Plexigum M 914、酢酸エチル中固形分14%、Roehm社
0.07g 酸−1
0.21g 酸−2
0.28g 着色剤−3
この配合物をバーコーターでMelinex箔(ポリエステル箔、Dupont社)上に印刷し、60℃で10分間乾燥させて、乾燥膜厚およそ2μmを得る。このフィルムをさらに中圧水銀ランプ(200W/cmおよび80W/cm)でさまざまなベルト速度で露光する。第8表に、さまざまな照射条件下で測定した色価をまとめる。
Figure 2011519411
実施例9
以下の成分を混合して、配合物を調製する:
99.44g ポリビニルブチラール、Pioloform BL 18、酢酸エチル中固形分14%、WackerChemical Corporation社
0.07g 酸−1
0.21g 酸−2
0.28g 着色剤−3
この配合物をバーコーターでMelinex箔(ポリエステル箔、Dupont社)上に印刷し、60℃で10分間乾燥させて、乾燥膜厚およそ2μmを得る。このフィルムをさらに中圧水銀ランプ(80W/cm)でさまざまなベルト速度で露光する。第9表に、さまざまな照射条件下で測定した色価をまとめる。
Figure 2011519411

Claims (11)

  1. ポリマーフィルム、紙、およびアルミニウム箔からなる群から選択された基材であって、感光性層でコーティングされた基材を含む、UV光源、プラズマ発生器、または電子線から放出された放射線の測定のための線量インジケータフィルムであって、前記感光性層が、
    (a)
    Figure 2011519411
    からなる群から選択された酸反応性着色剤と、
    (b)光潜在性酸としての少なくとも1種のスルホニルオキシムエステル化合物または−N−O−スルホニル化合物と、
    を含むことを特徴とする線量インジケータフィルム。
  2. 前記フィルム上の感光性層が、保護用被覆箔で被覆され、場合により、前記線量インジケータフィルムの放射線感受性層中に、乳白剤、とりわけ酸化鉄が加えられる、請求項1に記載の線量インジケータフィルム。
  3. 前記光潜在性酸(b)としての感光性層が、式IIa、IIb、IIc、IId、またはIIe
    Figure 2011519411
    [式中、
    20は、
    Figure 2011519411
    、(CO)O−C〜C20アルキル、CN、またはC〜C20ハロアルキルであり、
    21は、R20に対して示した定義のうちの1つを有する、または
    Figure 2011519411
    、フェニル、1つまたは複数のC〜C10アルキルもしくはC〜C10アルコキシで置換されたフェニルであり、あるいはR21は、
    Figure 2011519411
    であり、
    22は、C〜C20アルキル、C〜C20ハロアルキル、カンホリル、フェニル−C〜Cアルキル、C〜C30シクロアルキル、フェニル、ナフチル、アントリル、またはフェナントリルであり、前記シクロアルキル基、フェニル基、ナフチル基、アントラシル基、およびフェナントリル基は、置換されていないか、あるいは1つまたは複数のハロゲン、C〜C12ハロアルキル、CN、NO、C〜C20アルキル、フェニル、C〜C12アルキルチオ、C〜C12アルコキシ、フェノキシ、C〜C12アルキル−O(CO)−、C〜C12アルキル−(CO)O−、R24OSO−、および/または−NR2526で置換されており、
    uは、0または1であり、
    vは、2〜6の整数、好ましくは3であり、
    23は、C〜C20アルキル、シクロペンチル、シクロヘキシル、カンホリル、非置換フェニル、あるいは1つまたは複数のハロゲン、C〜C12アルキル、OR27、SR27、またはNR2526で置換されたフェニルであり、
    24は、水素、C〜C20アルキル、フェニル、またはC〜C20アルキルで置換されたフェニルであり、
    25およびR26は、それぞれ互いに独立して、水素、C〜C20アルキル、C〜C12ヒドロキシアルキルであり、あるいはR25およびR26は、それらが結合しているN原子と一緒に、場合により1つまたは複数のOまたはNR28を含有する5もしくは6員環を形成し、
    27は、C〜C20アルキル、フェニル、フェニル−C〜Cアルキル、またはC〜C12ヒドロキシアルキルであり、
    28は、水素、フェニル、フェニル−C〜Cアルキル、C〜C20アルキル、またはC〜C12ヒドロキシアルキルである]
    の化合物を含む請求項1に記載の線量インジケータフィルム。
  4. 前記感光性酸が、
    Figure 2011519411
    からなる群から選択された化合物である、請求項3に記載の線量インジケータフィルム。
  5. UV光源、プラズマ発生器、または電子線によって放出された放射線の測定のための線量インジケータインクであって、
    (a)
    Figure 2011519411
    からなる群から選択された酸反応性着色剤と、
    (b)光潜在性酸としての少なくとも1種のスルホニルオキシムエステル化合物または−N−O−スルホニル化合物と、
    (c)重合可能なエチレン性不飽和成分と、
    (d)モノアシルホスフィンオキシド型またはビスアシルホスフィンオキシド型のラジカル光開始剤とα−ヒドロキシケトン型のラジカル光開始剤との組み合わせ、とりわけ2,4,6−トリメチルベンゾイル−ジフェニルホスフィンオキシドと2−ヒドロキシ−1−{4−[4−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピオニル)−ベンジル]−フェニル}−2−メチル−プロパン−1−オンとの組み合わせと、
    を含む線量インジケータインク。
  6. UV光源、プラズマ発生器、または電子線によって放出された放射線の測定のための線量インジケータインクであって、
    (a)
    Figure 2011519411
    からなる群から選択された酸反応性着色剤と、
    (b)光潜在性酸としての少なくとも1種のスルホニルオキシムエステル化合物または−N−O−スルホニル化合物と、
    (i)乾燥フィルムをもたらす、溶剤型もしくは水性もしくは無溶剤型液体インク、または溶剤型もしくは水性もしくは無溶剤型液体接着剤、またはホットメルト接着剤と、
    を含む線量インジケータインク。
  7. 前記酸反応性着色剤(a)が、濃度0.1%〜20%で含まれる、請求項1に記載の線量インジケータフィルム、または請求項5または6に記載の線量インジケータインク。
  8. 前記光潜在性酸(b)が、濃度0.1%〜20%で含まれる、請求項1に記載の線量インジケータフィルム、または請求項5または6に記載の線量インジケータインク。
  9. 視覚的にまたは比色測定により、照射されたフィルムの色強度を測定して、照射されていないフィルムから照射されたフィルムへの色変化から、放射線線量との正の相関を示すことによって、請求項1に記載の線量インジケータフィルムに吸収された放射線線量を測定する方法であって、前記フィルムが、請求項1に定義される感光性層を含むことを特徴とする方法。
  10. 視覚的にまたは比色測定により、照射されたインクの色強度を測定して、照射されていない線量インジケータインクから照射されたインクへの色変化から、放射線線量との正の相関を示すことによって、請求項5または6に記載の線量インジケータインクに吸収された放射線線量を測定する方法であって、前記インクが、請求項5に定義される成分(a)、(b)、(c)および(d)、または請求項6に定義される成分(a)、(b)および(i)を含むことを特徴とする方法。
  11. 基材に吸収された放射線線量の測定のための、請求項1に定義される線量インジケータフィルム、または請求項5または6に定義される線量インジケータインクの使用。
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