JP2011518711A - 航空機の主翼に対して少なくとも1つの空気力学体を保持して案内するための横方向連結装置、ならびにそのような横方向連結装置を有する翼および航空機 - Google Patents
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Abstract
主翼の調整中に主翼の翼幅方向(S)において主翼に対して少なくとも1つの空気力学体を保持して案内するための横方向連結装置(L)は、連結接続部(L3)と、連結接続部の第1の端部を主翼またはそれに接続された航空機部品または別の空気力学体に対して連結するための第1の連結継ぎ手(L1)と、連結接続部の第2の端部を空気力学体(B)に対して連結するための第2の連結継ぎ手(L2)とを備え、合計5自由度を有しかつ主翼(1)の翼幅方向(S)に対して直交する主翼(1)に対する空気力学体の調整動作を可能とする。
Description
本発明は、航空機の主翼に対して少なくとも1つの空気力学体を保持して案内するための横方向連結装置、ならびにそのような横方向連結装置を有する翼および航空機に関する。
現代の民間航空機および輸送航空機、特に高離陸重量を有するものの公知の高揚力システムにおいて、高揚力フラップの形態の空気フラップは、例えば後翼縁に設けられており、いくつかの駆動ステーションによって翼に対して移動可能に接続されている。フラップを作動させるために、ねじりシャフトは、例えば航空機の中央に配置されたフラップ駆動部によって固定されて回転し、この回転は、連結要素を介して、空気フラップを調整するための制御機構に伝達される。空気フラップサスペンションは、固定支承サスペンション、可動支承サスペンション、および、着陸用フラップ駆動部により、航空機構造体内に着陸用フラップ荷重をもたらす。固定支承サスペンションにおいて、横荷重(X−荷重)は、この場合には通常、偏位によってもたらされる。
固定支承サスペンションにおける横荷重が偏位によってもたらされることから、特に着陸用フラップの回転軸がより大きい距離だけ下側翼の表面から離隔されるとき、より広い固定支承サスペンションが必要とされる。ここで、これらのより広い固定支承サスペンションは、より大きい重量と、空気力学的に好ましくない結果(より広いフェアリング)とをもたらす。内側および外側着陸用フラップと、固定支承サスペンションを有する着陸用フラップの異なる傾斜の回転軸とを有する航空機においては、2つの着陸用フラップ間の封止がより複雑になるように2つの着陸用フラップが動かされるとき、剥離点の領域において重複がさらにまた生じる。弊害は、航空機のより高い巡航速度と、より著しく後方に傾斜した翼とにより、さらに増幅される。
本発明は、特に柔軟な翼構造体を使用したときに、主翼と空気フラップとの間の軽量化した連結が達成され得る翼を提供することを目的とする。
この目的は、独立請求項の特徴によって達成される。本発明の高揚力システムの有利な実施形態およびさらなる進歩形は、これらの独立請求項を引用する従属請求項において定義される。
本発明の1つの利点は、飛行方向に対して平行に回動可能に連結されたサスペンション内、および、翼または機体上の固定サスペンション担持体内への着陸用フラップのX−荷重の直接導入が必要とされないことから、空気力学調整フラップ、制御フラップ、または、空気フラップのサスペンションおよび対応するフェアリング、一般にはすなわち、着陸用フラップの固定支承サスペンションの重量を低減するという選択である。さらに、翼または機体上のサスペンション担持体上の、着陸用フラップ駆動部の支持部における短い荷重経路を有するフラップ駆動部の重量を低減することが可能である(例えば遮断の場合)。
さらに、本発明の利用は、空気力学体、例えば着陸用フラップの固定支承サスペンションの除去または削減のために、使用可能な着陸用フラップサスペンションのより狭いフェアリングを用いた巡航中に、空気力学抵抗を低減するのを可能にする。
本発明が着陸用フラップに関して使用される場合、翼幅方向における着陸用フラップの動作を制御することにより、内側および外側着陸用フラップと、着陸用フラップの異なる傾斜の回転軸とを有する航空機における封止の複雑性を低減することがさらにまた可能である。航空機構造体内への着陸用フラップのYおよびZ−荷重の導入は、例えば、飛行方向に対して平行に回動可能に連結されたサスペンション、翼または機体上の固定サスペンション担持体、および、飛行方向に対して垂直に固定サスペンション担持体上に支持された着陸用フラップ駆動部によって実現可能である。着陸用フラップのX−荷重はまた、横連接棒を介して、純粋な長手方向力の形態で翼または機体構造体内にもたらされ得る。
本発明が着陸用フラップに関して使用される場合、翼幅方向における着陸用フラップの動作の大きさは、着陸用フラップ、および翼または機体構造体に横連接棒の支承位置を決めることにより、フラップの変位中に画定することができる。
本発明によれば、主翼の調整中に主翼の翼幅方向において主翼に対して少なくとも1つの空気力学体を保持して案内するための横方向連結装置は、連結接続部と、連結接続部の第1の端部を主翼または機体部品等の別の航空機部品または別の空気力学体に対して連結するための第1の連結継ぎ手と、連結接続部の第2の端部を空気力学体に対して連結するための第2の連結継ぎ手とを備え、合計5自由度を有しかつ主翼の翼幅方向に対して直交する主翼に対する空気力学体の調整動作を可能とする。主翼および/またはそれに接続された航空機部品および/または記載された用途に応じて設けられる別の空気力学体の連結部は、記載された典型的な実施形態のうちの1つにかかる本発明の横方向連結装置によって実現される。
本発明はさらに、主翼と、駆動ユニットによって主翼の翼幅方向に対して直交する方向において主翼に対して調整可能な少なくとも1つの空気力学体とを有する航空機の翼であって、
・主翼の翼幅方向において互いに離隔されかつ主翼に対する調整中に空気力学体を案内する少なくとも2つの接続装置であって、空気力学体の翼幅方向に対して直交する方向成分を有する回転軸によって主翼に対して空気力学体の少なくとも1回転自由度を許容するように関節式接続部によって空気力学体を支持している接続装置と、
・主翼の調整中に主翼の翼幅方向において主翼に対して少なくとも1つの空気力学体を保持して案内するための横方向連結装置とを備え、前記横方向連結装置が、連結接続部と、連結装置の第1の端部を主翼またはそれに接続された別の航空機部品または別の空気力学体に対して連結するための第1の連結継ぎ手と、連結装置の第2の端部を空気力学体に対して連結するための第2の連結継ぎ手とを備え、横方向連結装置が、合計5自由度を有しかつ主翼の翼幅方向に対して直交する主翼に対する空気力学体の調整動作を可能とする航空機の翼を提案する。
・主翼の翼幅方向において互いに離隔されかつ主翼に対する調整中に空気力学体を案内する少なくとも2つの接続装置であって、空気力学体の翼幅方向に対して直交する方向成分を有する回転軸によって主翼に対して空気力学体の少なくとも1回転自由度を許容するように関節式接続部によって空気力学体を支持している接続装置と、
・主翼の調整中に主翼の翼幅方向において主翼に対して少なくとも1つの空気力学体を保持して案内するための横方向連結装置とを備え、前記横方向連結装置が、連結接続部と、連結装置の第1の端部を主翼またはそれに接続された別の航空機部品または別の空気力学体に対して連結するための第1の連結継ぎ手と、連結装置の第2の端部を空気力学体に対して連結するための第2の連結継ぎ手とを備え、横方向連結装置が、合計5自由度を有しかつ主翼の翼幅方向に対して直交する主翼に対する空気力学体の調整動作を可能とする航空機の翼を提案する。
この場合において、空気力学体を調整するための少なくとも2つの接続装置は、特に、それぞれ、主翼上に取り付けられた1つの各担持体部品と、サスペンション担持体と、空気力学体をサスペンション担持体に対して連結するための少なくとも1回転自由度を有する第1の関節式接続部と、それによってサスペンション担持体が担持体部品に対して連結される少なくとも1回転自由度を有する第2の関節式接続部とを備え、回転軸を中心とする第2の関節式接続部の回転自由度は、空気力学体の翼幅方向における方向成分を有する。
本発明はさらに、主翼と、駆動ユニットによって主翼の翼幅方向に対して直交する方向に主翼に対して調整可能でありかつ主翼の翼幅方向に関して互いに隣接して配置された少なくとも2つの空気力学体とを有する航空機の翼であって、主翼の翼幅方向において互いに離隔されかつ主翼に対する調整中に空気力学体を案内する少なくとも2つの接続装置であって、空気力学体の翼幅方向に対して直交する方向成分を有する回転軸によって主翼に対して空気力学体の少なくとも1回転自由度を許容するように関節式接続部によって空気力学体を支持している接続装置と、主翼の調整中に主翼の翼幅方向において主翼に対して少なくとも2つの空気力学体を保持して案内するための上述した本発明にかかる横方向連結装置とを備える航空機の翼を提案する。本発明の横方向連結装置は、2つの空気力学体を互いに連結する。ここで、第1の連結継ぎ手は、空気力学体のうちの1つに配置されており、連結接続部を介して第1の連結継ぎ手に対して接続された第2の連結継ぎ手は、他の空気力学体に配置されている。本発明にかかる別の横方向連結装置は、代わりにまたは追加として、少なくとも2つの隣接して配置された空気力学体を連結する。
本発明はさらに、機体と、主翼、および、駆動ユニットによって主翼の翼幅方向に対して直交する方向に主翼に対して調整可能な少なくとも1つの空気力学体を有する翼とを備える航空機であって、主翼の翼幅方向において互いに離隔されかつ主翼に対する調整中に空気力学体を案内する少なくとも2つの接続装置であって、空気力学体の翼幅方向に対して直交する方向成分を有する回転軸によって主翼に対して空気力学体の少なくとも1回転自由度を許容するように関節式接続部によって空気力学体を支持している接続装置と、その調整中にその翼幅方向において機体の航空機部品に対して少なくとも1つの空気力学体を保持して案内するための上述した本発明にかかる横方向連結装置とを備える航空機を提案する。横方向連結装置は、空気力学体を航空機部品に対して連結する。ここで、第1の連結継ぎ手は、航空機部品上に配置されており、主翼の翼幅方向に関して第1の連結継ぎ手に隣接して配置されかつ連結接続部を介して第1の連結継ぎ手に対して接続された第2の連結継ぎ手は、空気力学体上に配置されている。
上述した場合において、空気力学体はそれぞれ、特に後縁フラップから構成されてもよい。
本発明の典型的な実施形態が添付図面を参照しながら以下に記載される。
本発明の典型的な実施形態が添付図面を参照しながら以下に記載される。
図1は、現代の民間航空機または輸送航空機の翼Fと、空気力学体、または、例えば他の調整フラップのみならず前翼縁および後翼縁上におけるスラット2a−2fおよび後縁フラップ3a,3bの形態の空気フラップが備わっている主翼1とを示している。主翼および空気力学体または空気フラップの少なくとも1つは、例えば特に離陸および着陸中において揚力を増やすための高揚力システムを形成している。
本発明は、特に、図2から図11において参照符号Bによって識別される後縁フラップの形態の空気力学体の実施形態に言及しながら以下に記載されるが、一般に、スラット、スポイラ、補助翼、または、調整フラップ等の他の空気力学体にも同様に適用される。
本発明の航空機の翼および例えば本発明の高揚力システムは、主翼1と、駆動ユニットAによってこの主翼に対して、その翼幅方向Sに対して直交する方向に調整可能な少なくとも1つの空気力学体Bとを備える。翼は、主翼の翼幅方向において互いに離隔され、かつ主翼1に対する調整中に空気力学体Bを案内する少なくとも2つの接続装置11,12を備える。各接続装置11,12は、空気フラップの翼幅方向Sに対して直交する方向成分を有する各回転軸13a,14aによって主翼に対して空気力学体の少なくとも1回転自由度を許容する、各関節式接続部13,14または第1の関節式接続部によって、空気力学体Bを支持している。図4は、回転軸13aが概略的に示された接続装置の実施形態の側面図を示している。
空気力学体2a,2b,2c、3a,3b,3c、Bの調整のためにそれらの上に配置された接続装置11,12のうちの少なくとも2つまたはそれぞれは、特に、主翼1上に取り付けられた各担持体部品Tと、各サスペンション担持体21,22と、それによって少なくとも1回転自由度を有して各サスペンション担持体21,22が担持体部品Tに対して連結される第1の関節式接続部13,14と、各サスペンション担持体21,22に対して空気力学体Bを連結するための少なくとも1回転自由度を有する各第2の関節式接続部23,24とを備える。各第2の関節式接続部23,24の少なくとも1回転自由度は、空気フラップの翼幅方向に対して直交する方向成分を有する各回転軸23a,24aによって定義される。その結果、各第2の関節式接続部23,24の各回転軸23a,24aの方向は、各第2の関節式接続部23,24の各回転軸23a,24aの方向に対して直交する方向にまたは角度をもって、すなわち、非平行かつ好ましくは45度よりも大きい角度で延在している。
サスペンション担持体は、例えば、1つのレバー、1つのプレート(例えば図4)、または、互いに角度をもって配置された2つのレバー(図6)から形成されていてもよい。
他の例示的な実施形態において、サスペンション担持体が担持体部品に対して連結される第2の関節式接続部23,24は、3回転自由度を許容してもよい。この場合において、第2の関節式接続部は、特に玉継ぎ手の形態で実現されてもよい。第2の関節式接続部23,24は、代わりに、共同で3回転自由度を提供するいくつかの継ぎ手からなっていてもよい。
他の例示的な実施形態において、サスペンション担持体が担持体部品に対して連結される第2の関節式接続部23,24は、3回転自由度を許容してもよい。この場合において、第2の関節式接続部は、特に玉継ぎ手の形態で実現されてもよい。第2の関節式接続部23,24は、代わりに、共同で3回転自由度を提供するいくつかの継ぎ手からなっていてもよい。
図5から図8によれば、サスペンション担持体21,22を空気力学体Bに対して連結するための第1の関節式接続部13,14は、空気フラップの翼弦方向において離隔されかつ互いに平行に延在している回転軸13a,14aを持つ回転継ぎ手を有しかつ特に同一である2つの関節部を備えていてもよい。回転軸13a,14aは、それぞれ、特に空気力学体の翼幅方向Sに対して直交する方向に延在している。他の例示的な実施形態において、サスペンション担持体を空気力学体Bに対して連結するための第2の関節構造は、空気フラップの翼弦方向において離隔された2つの玉継ぎ手を備えていてもよい。
空気力学体Bを調整するための駆動ユニットは、図10にかかる例示的な実施形態において後縁フラップの例の形態で示されるように、中央駆動モータ(図示されない)および空気力学体B上に配置された作動駆動部によって駆動される複数のねじりシャフト7a,7b,7c,7d,7eを有するねじりシャフト系7によって実現されてもよい。空気力学体Bを調整するための作動駆動部は、図3において示されるように接続装置11,12のサスペンション担持体21に対して、または、図3および図10において示されるように直接空気力学体Bに対して連結されていてもよい。
作動駆動部8および空気力学体Bに対するその連結部を有する駆動ユニットAは、図2において示されるように実現されてもよい。この場合において、駆動ユニットAは、「回転アクチュエータ」とも称される回転アクチュエータまたは回転駆動部8aを備えるとともに、回転調整レバー8bと、調整レバー8bに対して、および、関節式接続部8dによって空気力学体B上(図2)またはサスペンション担持体Tのうちの1つに設けられた関節継ぎ手A1に対して連結された駆動ロッド8cとを備える。回転駆動部8aを有する駆動ユニットAのそのような実現はまた、図10から図12にかかる例示的な実施形態においても示されている。作動駆動部8はまた、スピンドル駆動部9aの形態をなしてもよい。このスピンドル駆動部は、例えば図10において示されたねじりロッド7a−7eおよび対応する(図示されない)連結ギアによって駆動されるねじりロッド9bによって実現されてもよい。スピンドル駆動部9aは、駆動ロッド9cを介して、すなわち、関節式接続部9dにより、空気力学体B上またはサスペンション担持体21のうちの1つ(図3)に設けられた関節継ぎ手A1に対して連結されており、回転入力動作を、接続装置によって例えば主翼1に対する空気力学体Bの回動動作等の相対動作に再度変換される直線出力動作に変換する。
関節式接続部8d,9dは、特に3回転自由度を有する関節部を備えていてもよい。そのような関節式接続部は、玉継ぎ手、または、例えばカルダン継ぎ手とねじり継ぎ手との組み合わせ等の混用継ぎ手の形態であってもよい。駆動ユニットAはまた、異なる作動駆動部および空気力学体Bに対するその連結部を備えていてもよく、例えば記載された実施形態の組み合わせた形態であってもよい。作動駆動部は、主翼上、および、特に担持体部品T上または空気力学体上またはサスペンション担持体21,22上に支持されていてもよい。機械力を発生する駆動部はまた、一般に、航空機の油圧または電気システムから対応するエネルギ供給が与えられる場合には、作動駆動部から構成されていてもよい。これらの場合において、作動駆動部は、電動アクチュエータまたは油圧アクチュエータの形態であってもよい。
本発明の翼は、さらにまた、主翼1の調整中に主翼1に対してその翼幅方向Sにおいて少なくとも1つの空気力学体Bを保持して案内するための横方向連結装置Lを備え、前記横方向連結装置は、連結接続部L3と、連結接続部の第1の端部を主翼1またはそれに接続された航空機部品または別の空気力学体に対して連結するための第1の連結継ぎ手L1と、連結接続部の第2の端部を空気力学体Bに対して連結するための第2の連結継ぎ手L2とを備える。横方向連結装置は、合計5自由度を有しかつ主翼1の翼幅方向Sに対して直交する主翼1に対する空気力学体Bの調整動作を可能とするように設計される。5自由度は、5回転自由度であってもよく(図4から図7および図10から図12)、または、例えば4回転自由度および1並進自由度であってもよい(図8および図9)。5回転自由度は、一般に、特に関節部を含む連結接続部と案内装置とによって実現されかつ空気力学体Bが主翼1に対して調整されるときに、空気力学体Bが主翼または空気力学体Bの翼幅方向Sにおいて主翼1に対して保持または案内されるように定義される回転および/または並進自由度から構成されてもよい。横方向連結装置Lはまた、一般に、横ガイド、すなわち、空気力学体または主翼の翼幅方向におけるガイドが、その調整および所定の調整中に空気力学体のために設けられかつ所定の調整範囲が許可されている限り、空気力学体Bと主翼1との間の連結部において5を上回る自由度を提供してもよい。
横方向連結装置Lによって提供される運動に関して、連結接続部L3、第1の連結継ぎ手L1、および第2の連結継ぎ手L2を有するこの横方向連結装置Lは、横方向連結装置Lが主翼1の翼幅方向Sに対して直交する主翼1に対する空気力学体の調整動作を可能とするように定義される合計5自由度を有するように実現される。本発明によれば、これは、異なる実施形態において実現されることができ、記載された実施形態は、単に、例として解釈されるべきである。
すなわち、第1の連結継ぎ手L1は、空気力学体または接続装置11,12に対して接続されていてもよく、したがって、空気力学体または接続装置11,12上に配置されたコネクタ40を備えていてもよい。
横方向連結装置Lは、第1の連結継ぎ手L1が3回転自由度を許容しかつ2自由度が連結接続部L3および第2の連結継ぎ手L2において実現されるように構成されてもよい。この場合において、第1の連結継ぎ手L1は、特に、図10から図12にかかる例示的な実施形態において示されるように、玉継ぎ手の形態であってもよい。この例示的な実施形態において、第2の連結継ぎ手L2は、例えば回転継ぎ手を有するカルダン継ぎ手または直動継ぎ手の形態であってもよい。
第2の連結継ぎ手L2は、代わりに、3回転自由度を有しかつ特に玉継ぎ手の形態で提供されてもよい。この例示的な実施形態において、第1の連結継ぎ手L2は、例えば回転継ぎ手を有するカルダン継ぎ手または直動継ぎ手の形態で提供されてもよい。
横方向連結装置Lの2つの連結継ぎ手L1,L2のうちの1つは、さらなる自由度を有するカルダン継ぎ手の形態で提供されてもよい。このさらなる自由度は、その長手方向において調整可能な連接棒によって実現されてもよい。このさらなる自由度はまた、直動継ぎ手または並進自由度を提供する案内装置によって実現されてもよい。調整可能な連接棒、直動継ぎ手、または案内装置はまた、特に、空気力学体Bを調整するために横方向連結装置Lを作動させるための作動駆動部に対して連結されていてもよい。代わりに、プレテンション装置はまた、連接棒、直動継ぎ手、または案内装置を、例えばその収縮または伸長状態等の空気力学体Bの調整状態に対応する状態に予め張力をかけていてもよい。
図4から図7において示された横方向連結装置Lの他の例示的な実施形態によれば、連結接続部L3は、関節式に互いに接続された2つの連結レバー41,42から形成されていてもよい。ここで、第1の連結継ぎ手L1もしくは第2の連結継ぎ手L2または2つの連結レバーを互いに接続する関節部43のいずれかは、3回転自由度を許容する。この場合において、少なくとも2の他の自由度は、他の連結部にわたって分配される。
この例示的な実施形態のさらなる進歩形によれば、関節式に互いに接続した2つの連結レバーから構成される連結接続部は、以下によって実現される。
・主翼1の弦方向に対して直交する方向に延在している回転軸を有する関節式接続部41aによって主翼に対して接続された第1の連結レバー41、および、
・主翼1の翼弦方向Tに対して直交する方向に延在している回転軸を有する関節式接続部43によって第1の連結レバー41に対して連結し、かつ3回転自由度を許容する関節式接続部42aによって空気力学体Bまたはサスペンション担持体21、22に対して連結した第2の連結レバー42。
・主翼1の弦方向に対して直交する方向に延在している回転軸を有する関節式接続部41aによって主翼に対して接続された第1の連結レバー41、および、
・主翼1の翼弦方向Tに対して直交する方向に延在している回転軸を有する関節式接続部43によって第1の連結レバー41に対して連結し、かつ3回転自由度を許容する関節式接続部42aによって空気力学体Bまたはサスペンション担持体21、22に対して連結した第2の連結レバー42。
この場合において、空気力学体もしくはサスペンション担持体21,22を有する関節式接続部42a、または第1の連結レバー41と主翼1との間の関節式接続部41aは、3回転自由度を許容するように実現される。第1の連結レバー41を空気力学体Bまたはサスペンション担持体21,22に対して連結するための関節式接続部43は、特に玉継ぎ手を備えていてもよい。この場合において、第1の連結レバー41を主翼1に対して連結するための関節式接続部42a、および、第1の連結レバー41と第2の連結レバー42とを連結するための関節式接続部43はさらに、それぞれ1回転自由度を有する回転継ぎ手を備えていてもよい。
横方向連結装置Lの別の例示的な実施形態によれば、連結接続部L3は、以下を備えていてもよい。
・主翼の翼弦方向Tに対して直交する方向に延在している回転軸を有する第1の連結継ぎ手L1によって空気力学体Bまたはサスペンション担持体21,22に対して連結された連結レバー51、および、
・主翼1の翼弦方向Tに対して直交する方向に延在している回転軸を有する関節式接続部53によって連結レバー51に対して連結され、かつ滑動部54および案内装置55によって翼幅方向に対して直交する方向に延在する方向において直線的に移動可能なように主翼上に案内されるコネクタ52。
・主翼の翼弦方向Tに対して直交する方向に延在している回転軸を有する第1の連結継ぎ手L1によって空気力学体Bまたはサスペンション担持体21,22に対して連結された連結レバー51、および、
・主翼1の翼弦方向Tに対して直交する方向に延在している回転軸を有する関節式接続部53によって連結レバー51に対して連結され、かつ滑動部54および案内装置55によって翼幅方向に対して直交する方向に延在する方向において直線的に移動可能なように主翼上に案内されるコネクタ52。
図8および図9において示された例示的な実施形態において、コネクタ52上に配置された案内装置55は、主翼上に配置された案内路と協働する滑動部の形態で提供される。変形例において、滑動部は、主翼1上に配設または配置されてもよく、案内路は、コネクタ52上に配設または配置されてもよい。横方向連結装置Lはまた、双方の変形例において、サスペンション担持体21,22と主翼1との間の連結部を作り出してもよい。ここで、滑動部または案内路の形態の案内装置55は、この場合には、空気力学体の代わりにサスペンション担持体上に設けられるまたは配置される。
図4および図5にかかる例示的な実施形態において、第1の連結継ぎ手L1は、3自由度を有する関節式接続部51aを備え、関節式接続部53は、1自由度を有する回転継ぎ手52を備える。代わりに、第1の連結継ぎ手L1は、1自由度を有する関節式接続部51aを備えていてもよく、関節式接続部53は、3自由度を有する回転継ぎ手53を備えていてもよい。
図8および図9にかかる例示的な実施形態はまた、連結レバー51が関節部51aによって主翼1に対して連結され、かつコネクタ52が空気力学体Bまたはサスペンション担持体21上の案内装置55に対して連結されるように実現されてもよい。
図10から図12は、横方向連結装置Lの別の実施形態を示している。この場合において、連結接続部L3は、接続レバー61から形成されており、第1の連結継ぎ手L1および第2の連結継ぎ手L2は、横方向連結装置Lが主翼1の翼幅方向Sに対して直交する主翼1に対する空気力学体の調整動作を可能とするように主翼の翼幅方向において互いに離隔されている。主翼の側における第1の連結継ぎ手L1の一部は、主翼上に取り付けられかつ互いに角度をもって延在している複数の取り付け留め具65を備えていてもよい。ここで、少なくともいくつかの取り付け留め具は、主翼の翼幅方向Sにおける方向成分を有する。
図10から図12にかかる例示的な実施形態において、第1の連結継ぎ手L1は、関節式接続部61aの形態で実現され、第1の連結継ぎ手L2は、関節式接続部61bの形態で実現されている。回転軸Dまわりの空気力学体Bの回動動作中に、関節式接続部61a,61bにおける接続レバー61が回転し、空気力学体Bは、その調整中に接続レバー61によって翼幅方向Sにおいて保持される。
本発明によれば、第1の連結継ぎ手L1または第2の連結継ぎ手L2は、3回転自由度を有して提供されてもよい。
この場合において、例えば3回転自由度を有する関節式接続部61aの形態、特に玉継ぎ手の形態で第1の連結継ぎ手L1を提供することが可能である。この場合において、第2の連結継ぎ手L2は、2回転自由度を有する関節式接続部61bの形態であってもよい。これとは反対に、第2の連結継ぎ手L2は、3回転自由度を有する関節式接続部61bの形態、特に玉継ぎ手の形態であってもよく、第1の連結継ぎ手L1は、2回転自由度を有する関節式接続部61aの形態であってもよい。2自由度を有する関節式接続部は、一般に、例えばカルダン継ぎ手の形態で提供されてもよい。
この場合において、例えば3回転自由度を有する関節式接続部61aの形態、特に玉継ぎ手の形態で第1の連結継ぎ手L1を提供することが可能である。この場合において、第2の連結継ぎ手L2は、2回転自由度を有する関節式接続部61bの形態であってもよい。これとは反対に、第2の連結継ぎ手L2は、3回転自由度を有する関節式接続部61bの形態、特に玉継ぎ手の形態であってもよく、第1の連結継ぎ手L1は、2回転自由度を有する関節式接続部61aの形態であってもよい。2自由度を有する関節式接続部は、一般に、例えばカルダン継ぎ手の形態で提供されてもよい。
この例示的な実施形態のさらなる進歩形において、接続レバー61は、その長さに関して可変であってもよい。この場合において、空気力学体の収縮位置に対応する長さまで接続レバー61に予め張力をかけることが可能である。接続レバー61は、代わりにまたは追加として、作動駆動部によって駆動可能でありかつ接続装置21,22を作動させる駆動ロッドの形態であってもよい。作動駆動部は、その長さを変えるために駆動ロッド61に一体化されていてもよい。作動駆動部はまた、接続レバー61を回動するために接続レバー61および駆動ロッドに対してそれぞれ連結されていてもよく、この目的のために空気力学体B、サスペンション担持体21,22、または、主翼1上に配置されていてもよい。これらの場合において、作動駆動部は、例えば回転アクチュエータの形態で提供されてもよく、その割り当てに応じて、第1もしくは第2の連結継ぎ手、または、第1もしくは第2の回転継ぎ手61a,61bを備えていてもよい。
本発明のさらなる進歩形によれば、翼弦方向に関して2つ以上の空気力学体がその背後に並んで配置され、かつ本発明の実施形態のうちの1つおよび同様に使用される実施形態にかかる横方向連結装置Lによって互いに連結されている上述したタイプの翼が提案される。
この場合において、横方向連結装置Lの2つの連結継ぎ手のうちの一方、例えば第1の連結継ぎ手L1は、第1の空気力学体に対して連結され、横方向連結装置の他方の連結継ぎ手、例えば第2の連結継ぎ手L2は、翼幅方向Sに関して第1の空気力学体に隣接する第2の空気力学体に対して連結される。
横方向連結装置Lは、第1または第2の連結継ぎ手L1,L2が主翼1に対して連結されず、むしろ翼幅方向Sに関して第1の空気力学体に隣接する第2の空気力学体に対して連結されることを除いて、上述した例示的な実施形態のうちの1つにしたがって実現されてもよい。
横方向連結装置Lによって第1の空気力学体に隣接する第2の空気力学体の連結部は、上述した実施形態のうちの1つにかかる横方向連結装置Lによる主翼に対する一方または双方の空気力学体の連結部を有してまたは有さずに実現されてもよい。
本発明によれば、主翼の調整中に主翼の翼幅方向Sにおいて主翼に対して少なくとも1つの空気力学体を保持して案内するための横方向連結装置Lにおいて、連結接続部L3と、連結接続部の第1の端部を主翼またはそれに接続された航空機部品または別の空気力学体に対して連結するための第1の連結継ぎ手L1と、連結接続部の第2の端部を空気力学体Bに対して連結するための第2の連結継ぎ手L2とを備え、合計5自由度を有しかつ主翼1の翼幅方向Sに対して直交する主翼1に対する空気力学体の調整動作を可能とする前記横方向連結装置が、一般に提案される。主翼またはそれに接続された航空機部品または上述した用途に応じて設けられる別の空気力学体の連結部は、上述した例示的な実施形態のうちの1つにかかる本発明の横方向連結装置Lによって実現される。
Claims (43)
- 主翼(1)と、駆動ユニットによって主翼の翼幅方向に対して直交する方向に主翼に対して調整可能な少なくとも1つの空気力学体(2a,2b,2c,2e,2f、3a,3b、B)とを有する航空機の翼であって、
・前記主翼の翼幅方向において互いに離隔されかつ主翼に対する調整中に前記空気力学体を案内する少なくとも2つの接続装置(11,12)であって、前記空気力学体の翼幅方向(S)に対して直交する方向成分を有する回転軸(13a,14a)によって主翼に対して前記空気力学体(2a,2b,2c、3a,3b,3c、B)の少なくとも1回転自由度を許容するように関節式接続部(13,14)によって空気力学体を支持している前記接続装置と、
・前記主翼の調整中に主翼の翼幅方向(S)において主翼に対して前記少なくとも1つの空気力学体を保持して案内するための横方向連結装置(L)とを備え、前記横方向連結装置が、連結接続部(L3)と、連結装置の第1の端部を前記主翼またはそれに接続された他の航空機部品または他の空気力学体に対して連結するための第1の連結継ぎ手(L1)と、連結装置の第2の端部を空気力学体(B)に対して連結するための第2の連結継ぎ手(L2)とを備え、
前記横方向連結装置(L)が、合計5自由度を有しかつ前記主翼の翼幅方向(S)に対して直交する主翼(1)に対する前記空気力学体の調整動作を可能とすることを特徴とする翼。 - 前記空気力学体(2a,2b,2c、3a,3b,3c、B)を調整するための少なくとも2つの接続装置(11,12)が、それぞれ、前記主翼(1)上に取り付けられた1つの担持体部品(T)と、サスペンション担持体と、前記空気力学体(2a,2b,2c、3a,3b,3c、B)を前記サスペンション担持体に対して連結するための少なくとも1回転自由度を有する第1の関節式接続部(13,14)と、前記サスペンション担持体が前記担持体部品に対して連結するための少なくとも1回転自由度を有する第2の関節式接続部(23,24)とを備え、回転軸を中心とする第2の関節式接続部の回転自由度が、前記空気力学体の翼幅方向における方向成分を有することを特徴とする、請求項1に記載の翼。
- 前記第2の関節式接続部(23,24)が、それによって前記サスペンション担持体(21,22)が前記担持体部品(20)に対して連結されて、3回転自由度を許容することを特徴とする、請求項2に記載の翼。
- 前記第2の関節式接続部(23,24)が、玉継ぎ手の形態をなすことを特徴とする、請求項3に記載の翼。
- 前記サスペンション担持体を空気力学体に対して連結するための前記第1の関節式接続部(13,14)が、互いに平行に延在しかつ空気フラップの弦方向において互いに離隔されている複数の回転軸を有する回転継ぎ手を備える2つの関節部を有することを特徴とする、請求項2乃至請求項4のいずれか一項に記載の翼。
- 前記サスペンション担持体を前記空気力学体(2a,2b,2c、3a,3b,3c、B)に対して連結するための前記第2の関節構造が、前記空気力学体の弦方向において離隔された2つの玉継ぎ手を備えることを特徴とする、請求項5に記載の翼。
- 前記空気力学体(2a,2b,2c、3a,3b,3c、B)を調整するための前記駆動ユニット(A)が、前記接続装置(12,13)の前記サスペンション担持体(21、22)を作動させることを特徴とする、請求項2乃至請求項6のいずれか一項に記載の翼。
- 前記接続装置のうちの少なくとも1つが、3回転自由度を有する関節式接続部(8d,9d)によって前記接続装置(11,、12)のサスペンション担持体(21,22)に対して連結された駆動ロッド(8c,9c)によって、前記駆動ユニット(A)に対して連結されていることを特徴とする、請求項7に記載の翼。
- 前記接続装置のうちの少なくとも1つが、3回転自由度を有する関節式接続部(8d,9d)によって前記空気力学体(2a,2b,2c、3a,3b,3c、B)に対して連結された駆動ロッド(8c,9c)によって、駆動ユニット(A)に対して連結されていることを特徴とする、請求項7に記載の翼。
- 前記関節式接続部(8d,9d)が3回転自由度を許容することを特徴とする、請求項8または請求項9に記載の翼。
- 前記駆動ユニットが、前記主翼上に支持された作動駆動部(8,8a,9a)を備えることを特徴とする、請求項7乃至請求項9のいずれか一項に記載の翼。
- 前記主翼に対して前記空気力学体(B、2a,2b,2c、3a,3b,3c)を調整するための前記駆動ユニット(A)が、駆動力を伝達するための駆動ロッド(8c)が連結された駆動アーム(8b)を有する回転駆動部(8a)から形成されており、前記駆動ロッドが、前記空気力学体(B、2a,2b,2c、3a,3b,3c、B)に対して連結されていることを特徴とする、請求項7乃至請求項11のいずれか一項に記載の翼。
- 前記主翼に対して前記空気力学体(B、2a,2b,2c、3a,3b,3c)を調整するための前記駆動ユニット(A)が、前記空気力学体(B、2a,2b,2c、3a,3b,3c)に対して連結されたスラスト駆動部から形成されていることを特徴とする、請求項7乃至請求項11のいずれか一項に記載の翼。
- 接続装置(11,12)の各駆動ユニット(A)が、発電目的のための作動駆動部(8)を備えることを特徴とする、請求項1乃至請求項13のいずれか一項に記載の翼。
- 中央駆動モータが発電目的のために設けられており、前記駆動モータの出力電力が、ねじりシャフト系(7a,7b,7c,7d,7e)を介して各接続装置の作動駆動部(8)に対して伝達されることを特徴とする、請求項1乃至請求項14のいずれか一項に記載の翼。
- 前記第1の連結継ぎ手(L1)が、前記空気力学体上に配置されたコネクタ(40)を備えることを特徴とする、請求項1乃至請求項15いずれか一項に記載の翼。
- 前記第1の連結継ぎ手(L1)が、前記接続装置(11、12)上に配置されたコネクタを備えることを特徴とする、請求項1乃至請求項16のいずれか一項に記載の翼。
- 前記第1の連結継ぎ手(L1)が3回転自由度を許容することを特徴とする、請求項1乃至請求項17のいずれか一項に記載の翼。
- 前記第1の連結継ぎ手(L1)が、玉継ぎ手の形態をなすことを特徴とする、請求項18に記載の翼。
- 前記第2の連結継ぎ手が3回転自由度を許容することを特徴とする、請求項1乃至請求項19のいずれか一項に記載の翼。
- 前記第2の連結継ぎ手(L2)が、玉継ぎ手の形態をなすことを特徴とする、請求項20に記載の翼。
- 前記2つの連結継ぎ手(L1,L2)のうちの一方が、その長手方向において調整可能な連接棒を有するカルダン継ぎ手の形態をなすことを特徴とする、請求項1乃至請求項16のいずれか一項に記載の翼。
- 前記連結接続部(L3)が、関節式に互いに接続された2つの連結レバー(41,42)から形成されており、前記第1の連結継ぎ手(L1)、前記第2の連結継ぎ手(L2)、および前記2つの連結レバーを互いに接続する関節部のいずれかが、3回転自由度を許容することを特徴とする、請求項1乃至請求項17のいずれか一項に記載の翼。
- 前記連結接続部が、
・主翼の翼弦方向に対して直交する方向に延在している回転軸を有する関節式接続部(41a)によって前記主翼に対して接続された第1の連結レバー(41)と、
・前記主翼(1)の翼弦方向(T)に対して直交する方向に延在している回転軸を有する関節式接続部(43)によって前記第1の連結レバー(41)に対して連結されかつ3回転自由度を許容する関節式接続部(42a)によって前記空気力学体(B、2a,2b,2c、3a,3b,3c)および前記サスペンション担持体(21,22)のいずれかに対して連結された第2の連結レバー(42)と、
による関節式に互いに接続された2つの連結レバーから形成されており、
前記空気力学体もしくは前記サスペンション担持体(21,22)を有する前記関節式接続部(42a)、および前記第1の連結レバー(41)と前記主翼(1)との間の前記関節式接続部(41a)のいずれかが、3回転自由度を許容することを特徴とする、請求項1乃至請求項21のいずれか一項に記載の翼。 - 前記第1の連結レバー(41)を前記空気力学体(B、2a,2b,2c、3a,3b,3c)および前記サスペンション担持体(21,22)に対して連結するための前記関節式接続部(43)のいずれかが、玉継ぎ手を備えることを特徴とする、請求項17に記載の翼。
- 前記第1の連結レバー(41)を前記主翼(1)に対して連結するための前記関節式接続部(42a)、および前記第1の連結レバー(41)と前記第2の連結レバー(42)とを連結するための前記関節式接続部(43)が、それぞれ、1回転自由度を有する回転継ぎ手を備えることを特徴とする請求項18または請求項19に記載の翼。
- 前記連結接続部が、
・主翼の翼弦方向(T)に対して直交する方向に延在している回転軸を有する第1の連結継ぎ手(L1)によって前記空気力学体(B、2a,2b,2c、3a,3b,3c)および前記サスペンション担持体(21,22)のいずれかに対して連結された連結レバー(51)と、
・前記主翼(1)翼の弦方向(T)に対して直交する方向に延在している回転軸を有する関節式接続部(53)によって前記連結レバー(51)に対して連結されかつ滑動部(54)および案内装置(55)によって翼幅方向に対して直交する方向に延在する方向において直線的に移動可能なように前記主翼上に案内されるコネクタ(52)とを備えることを特徴とする、請求項1乃至請求項17のいずれか一項に記載の翼。 - 前記第1の連結継ぎ手(L1)が、3自由度を有する関節式接続部(51a)を備え、前記関節式接続部(53)が、1自由度を有する回転継ぎ手(53)を備えることを特徴とする、請求項27に記載の翼。
- 前記第1の連結継ぎ手(L1)が、1自由度を有する関節式接続部(51a)を備え、前記関節式接続部(53)が、3自由度を有する回転継ぎ手(53)を備えることを特徴とする、請求項27に記載の翼。
- 前記横方向連結装置(L)の前記連結接続部(L3)が、接続レバー(61)を備え、前記横方向連結装置(L)が翼幅方向(S)に対して直交する前記主翼(1)に対する前記空気力学体の調整動作を可能とするように、前記第1の連結継ぎ手(L1)および前記第2の連結継ぎ手(L1)が、前記主翼の翼幅方向において互いに離隔されていることを特徴とする、請求項1乃至請求項18のいずれか一項に記載の翼。
- 前記第2の連結継ぎ手(L2)が3回転自由度を有することを特徴とする、請求項30に記載の翼。
- 前記第2の連結継ぎ手(L2)が、玉継ぎ手を備えることを特徴とする、請求項30に記載の翼。
- 前記第1の連結継ぎ手(L1)が、カルダン継ぎ手を備えることを特徴とする、請求項30乃至請求項32のいずれか一項に記載の翼。
- 接続片が、その長さに関して可変であることを特徴とする、請求項29乃至請求項33のいずれか一項に記載の翼。
- 前記主翼の側における第1の連結継ぎ手(L1)の一部が、前記主翼上に取り付けられた複数の取り付け留め具を備え、前記取り付け留め具が、互いに角度をもって延在しており、前記主翼の翼幅方向における方向成分を有することを特徴とする、請求項29乃至請求項34のいずれか一項に記載の翼。
- 前記接続レバー(61)が、前記空気力学体の収縮位置に対応する長さまで予め圧縮されていることを特徴とする、請求項34に記載の翼。
- 前記接続レバーが、着陸用フラップの変位中に翼幅方向における前記空気力学体(2a,2b,2c、3a,3b,3c、B)の動作を制御するように前記接続装置(21,22)を作動させるための駆動ロッドであることを特徴とする、請求項30乃至請求項34のいずれか一項に記載の翼。
- 前記空気力学体が後縁フラップであることを特徴とする、請求項1乃至請求項37のいずれか一項に記載の翼。
- 主翼(1)と、駆動ユニットによって主翼の翼幅方向(S)に対して直交する方向に前記主翼(1)に対して調整可能でありかつ前記主翼(1)の翼幅方向(S)に関して互いに隣接して配置された少なくとも2つの空気力学体(2a,2b,2c,2e,2f、3a,3b、B)とを有する航空機の翼であって、
・前記主翼の翼幅方向(S)において互いに離隔されかつ主翼に対する調整中に前記空気力学体を案内する少なくとも2つの接続装置(11,12)であって、前記空気力学体の翼幅方向(S)に対して直交する方向成分を有する回転軸(13a,14a)によって前記主翼に対して前記空気力学体(2a,2b,2c,2e,2f、3a,3b、B)の少なくとも1回転自由度を許容するように関節式接続部(13,14)によって空気力学体を支持している前記接続装置と、
・前記主翼の調整中に前記主翼の翼幅方向(S)において主翼に対して前記少なくとも2つの空気力学体を保持して案内するための横方向連結装置(L)とを備え、
2つの空気力学体が、横方向連結装置(L)によって互いに連結されており、第1の連結継ぎ手(L1)が、前記空気力学体のうちの1つの上に配置されており、連結接続部(L3)によって前記第1の連結継ぎ手(L1)に対して接続された第2の連結継ぎ手(L2)が、別の空気力学体上に配置されていることを特徴とする翼。 - 前記空気力学体が後縁フラップであることを特徴とする、請求項39に記載の翼。
- 機体と、主翼(1)、および、駆動ユニットによって主翼の翼幅方向(S)に対して直交する方向に前記主翼に対して調整可能な少なくとも1つの空気力学体(2a,2b,2c,2e,2e、3a,3b、B)を有する翼とを備える航空機であって、
・前記主翼の翼幅方向(S)において互いに離隔されかつ主翼に対する調整中に前記空気力学体を案内する少なくとも2つの接続装置(11,12)であって、前記空気力学体の翼幅方向(S)に対して直交する方向成分を有する回転軸(13a,14a)によって前記主翼に対して前記空気力学体(2a,2b,2c、3a,3b,3c、B)の少なくとも1回転自由度を許容するように関節式接続部(13,14)によって前記空気力学体を支持している前記接続装置と、
・その調整中にその翼幅方向(S)において機体の航空機部品に対して少なくとも1つの空気力学体を保持して案内するための横方向連結装置(L)とを備え、
前記横方向連結装置(L)が、前記空気力学体(2a,2b,2c、3a,3b,3c、B)を前記航空機部品に対して連結しており、また、第1の連結継ぎ手(L1)が、前記航空機部品上に配置されており、前記主翼(1)の翼幅方向(S)に関して前記第1の連結継ぎ手に隣接して配置されかつ前記連結接続部(L3)を介して前記第1の連結継ぎ手(L1)に対して接続された第2の連結継ぎ手が、前記空気力学体上に配置されていることを特徴とする航空機。 - 前記空気力学体が後縁フラップであることを特徴とする、請求項41に記載の航空機。
- 前記主翼の調整中に主翼の翼幅方向(S)において主翼に対して少なくとも1つの空気力学体を保持して案内するための横方向連結装置(L)であって、
連結接続部(L3)と、前記連結接続部の第1の端部を前記主翼またはそれに接続された航空機部品または別の空気力学体に対して連結するための第1の連結継ぎ手(L1)と、前記連結接続部の第2の端部を前記空気力学体(B)に対して連結するための第2の連結継ぎ手(L2)とを備え、
合計5自由度を有しかつ前記主翼(1)の翼幅方向(S)に対して直交する主翼(1)に対する前記空気力学体の調整動作を可能とすることを特徴とする横方向連結装置。
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