理解を容易にするように、可能な場合、複数の図に共通する同一の要素を示すのに同一の符号が使用されている。
本発明は、MPLSネットワーク内で完全な論理接続を特定する。完全な論理接続は、ネットワークの物理的トポロジを使用して(例えば、MPLSネットワークのノード間の物理的接続を示す情報に基づいて)、特定される。物理的トポロジが、MPLSネットワークに関するLSPパスのセットを特定するのに使用されることが可能である。次に、MPLSネットワークに関するLSPパスのセットが、MPLSネットワーク内で完全な論理接続を提供するように構成されたLSPのセットを特定するのに使用されることが可能である。このことは、MPLSネットワーク内で完全な論理接続をプロビジョニングすることを可能にする。主に、MPLSネットワークの文脈の範囲内で本明細書において示され、説明されるものの、本明細書で示され、説明される論理接続特定/プロビジョニング機能は、他のネットワークに適用されることも可能である。
図1は、通信ネットワークアーキテクチャの高レベルブロック図を示す。具体的には、通信ネットワークアーキテクチャ100は、通信ネットワーク(CN)110およびネットワーク管理システム(NMS)120を含む。NMS120とCN110は、通信パス121を介して通信する。NMS120は、CN110を管理するように構成される。NMS120は、CN110から情報(例えば、CN110内で論理接続を特定する際に使用されるように構成された情報)を受信する。NMS120は、CN110に情報(例えば、CN110内で論理接続をプロビジョニングする際に使用されるように構成された構成情報)を送信する。CN110は、複数のノード111A−111C(ひとまとめにして、ノード111)を含む。
ノード111は、論理パスを使用して(例えば、MPLSラベル交換パス(LSP)を使用して)通信をサポートすることができる通信ノードを含む。例えば、ノード111は、ルータ、スイッチなどを含むことが可能である。ノード111は、ネットワークトポロジを形成するように物理的に接続される。ノード111は、複数の物理的リンク1121−1123(ひとまとめにして、物理的リンク112)を使用して、リングトポロジで物理的に接続される。物理的リンク1121は、ノード111Aとノード111Bを接続する。物理的リンク1122は、ノード111Bとノード111Cを接続する。物理的リンク1123は、ノード111Cとノード111Aを接続する。一実施形態において、CN110は、MPLSネットワークである。
ノード111は、論理パスを使用して通信をサポートするようにさらに構成される。ノード111は、IP接続のために構成される(例えば、ノード111のそれぞれの上で1つまたは複数のIPインタフェースを構成することによって)。また、ノード111は、Open Shortest Path First(OSPF)、Intermediate System to Intermediate System(IS−IS)などの1つまたは複数のルーティングプロトコルをサポートするように構成されることも可能である。ノード111は、他の通信機能/プロトコルをサポートするように構成されることが可能である。これらの構成は、任意の方式(詳細は、簡明化のために省略する)で実行されることが可能である。
ノード111は、ノード111間のLSPを使用して完全な論理接続をサポートするように構成される。LSPには、厳格な動的LSP、緩い動的LSPなど、および以上の様々な組合せが含まれることが可能である。LSPには、一次LSP、二次LSP、高速再ルーティング(FRR)LSP保護ホップリストなど、および以上の様々な組合せが含まれることが可能である。一実施形態において、LSPは、MPLS層においてCN110のノード111間で完全な論理接続を提供するように構成されることが可能である。LSPを使用してノード111間で完全な論理接続をプロビジョニングすること(すなわち、完全な論理接続を提供するためのLSPの特定、およびそのようなLSPをサポートするノード111の関連する構成)は、NSM120によって実行される。
本明細書において、リングトポロジに関連して主に示され、説明されるものの(論理接続特定/プロビジョニング機能を示し、説明する際の簡明化のため)、本明細書で示され、説明される論理接続特定/プロビジョニング機能は、任意の物理的トポロジを使用して(例えば、1つまたは複数の直線バストポロジ、分散バストポロジ、スタートポロジ、ツリータイプのトポロジ、メッシュトポロジなど、および以上の様々な組合せを使用して)構成された通信ネットワークにおいて実行されることが可能である。
NSM120は、本明細書で示され、説明される論理接続特定/プロビジョニング機能を実行するように構成されたネットワーク管理システムである。NSM120は、CN110のノードと通信するように構成される。また、NSM120は、他の運用サポートシステム(例えば、要素管理システム(EMS)、トポロジ管理システム(TMS)など、および以上の様々な組合せ)と通信するように構成されることも可能である。NSM120は、ユーザインタフェース能力をサポートする。ユーザインタフェース能力は、1名または複数名のユーザが、様々な機能(例えば、情報を入力する、情報を点検する、論理接続を特定する/確立する/変更するために構成された方法の実行を開始するなど、および以上の様々な組合せ)を実行することを可能にする。
NMS120は、本発明の機能を実行するように構成される。NMS120は、CN110のノード間で完全な論理接続を確立する/維持するための方法を実行するように構成される。CN110がMPLSネットワークである一実施形態において、NSM120は、LSPを使用してMPLS層においてCN110のノード間で完全な論理接続を確立して、維持する。NMS120は、CN110のノード間で完全な論理接続を提供するLSPのセットを特定し、LSPの、このセットをサポートするようにCN110のノードを構成するために構成された構成情報を生成し、さらにLSPの、このセットをサポートするようにCN110のノードを構成するためにCN110に、この構成情報を伝える。NMS120は、CN110のノード間で完全な論理接続を確立する/維持するためにCN110(および、オプションとして、他のシステム)と対話する。
NSM120は、ユーザインタフェースを介して情報を受信する。例えば、ユーザが、CN110に関連する情報を手動で入力することが可能である。例えば、ユーザが、各ノードに関連する情報(例えば、ノードのタイプ、ノード識別子、構成情報(例えば、シェルフ情報、スロット情報、カード情報、ポート情報、および類似する情報)、ノードの地理的ロケーションなど、および以上の様々な組合せ)、ノードの物理的接続を記述する情報など、および以上の様々な組合せを手動で入力することが可能である。NSM120は、ユーザインタフェースを介して管理システムに入力され得る他の任意の情報を受信することが可能である。
NMS120は、CN110から情報を受信する。NSM120は、CN110のネットワークトポロジのノードから、CN110の他の要素からなど、および以上の様々な組合せから情報を受信する。また、NMS120は、他の運用サポートシステム(例えば、要素管理システム(EMS)、トポロジ管理システム(TMS)、ネットワーク監視システム(NMS)など、および以上の様々な組合せ)から情報を受信することも可能である。NMS120は、本明細書で示され、説明される論理接続特定/プロビジョニング機能において使用され得る他の任意の情報ソースから情報を受信することも可能である。
NSM120は、CN110のノード間で完全な論理接続を特定するため、プロビジョニングするため、および維持するために構成された任意の情報を受信することが可能である。例えば、NMS120は、物理的接続情報(例えば、CN110の物理的トポロジを示し、ならびに/またはCN110の物理的トポロジを特定するのに使用されることが可能な情報)、ネットワークステータス情報(例えば、物理的トポロジ変更イベント通知、ポートステータス通知、物理的リンクステータス通知、論理接続ステータス通知など)など、および以上の様々な組合せを受信することが可能である。
NMS120は、任意の方式でCN110から情報を受信することが可能である。例えば、NMS120は、CN110に対するクエリを開始することによって、CN110から自動報告を受信することによって、CN110内で交換されているルーティング更新メッセージをリッスンすること(例えば、スヌーピングすることによって)などによって、さらに以上の様々な組合せで、CN110から情報を受信することが可能である。一実施形態において、例えば、NMS120は、リンク層発見プロトコル(LLDP、IEEE802.1ABとして標準化されている)を使用することが可能であり、LLDPは、ネットワーク管理システムが、ネットワークのネットワーク要素の管理情報ベース(MIB)の中で利用可能な情報を使用して、ネットワークのトポロジを発見することを可能にする。一実施形態において、NSM120は、OSPF更新メッセージを受信することが可能である。NMS120は、他の様々な方式でCN110から情報を受信する、検出する、またはそれ以外で獲得することが可能である。
NMS120は、CN110に(例えば、CN110のネットワークトポロジのノードに)情報を伝える。NMS120は、CN110のノード間で完全な論理接続を確立して、維持するために構成された任意の情報(例えば、論理接続をサポートするようにノード111を構成するために構成された構成情報)を伝えることが可能である。例えば、NMS120は、ノード111間で新たなLSPを確立すること、ノード111間の既存のLSPを変更すること(例えば、それぞれのLSPによって使用されるホップリストを変更すること)、ノード111間の既存のLSPを削除することなど、および以上の様々な組合せのために構成された構成メッセージを伝えることが可能である。NMS120は、CN110のノード間で完全な論理接続を確立して、維持するために構成された他の任意の情報を伝えることも可能である。
NMS120は、任意の方式でCN110に構成情報を伝えることが可能である。NMS120は、任意の管理プロトコル(構成情報が向けられたノードのタイプに依存することが可能である)を使用して、CN110に構成情報を伝えることが可能である。例えば、NMS120は、NETCONF、簡易ネットワーク管理プロトコル(SNMP)、拡張マークアップ言語(XML)、共通管理情報プロトコル(CMIP)、トランザクション言語1(TL1)、コマンドラインインタフェース(CLI)など、および以上の様々な組合せの1つまたは複数を使用して、CN110に構成情報を伝えることが可能である。
NMS120は、他の機能をサポートするように構成されることも可能である。NMS120は、ネットワークトポロジ構成機能(例えば、物理的ネットワークトポロジを構成すること、物理的ネットワークトポロジを変更すること、ネットワークに追加された新たなノードを構成すること、ネットワークから取り外された既存のノードを削除することなど、および以上の様々な組合せ)をサポートすることが可能である。NMSは、LSPパスの変更されたセット、LSPの変更されたセットなどを特定することが可能である(例えば、ユーザからの手動の要求に応答して、物理的トポロジ変更イベントの検出に応答してなど)。NMSは、ネットワーク接続検証機能を実行することが可能である。NMSは、本明細書で説明される他の任意の機能を実行することが可能である。
図2は、通信ネットワークアーキテクチャの高レベルブロック図を示す。具体的には、通信ネットワークアーキテクチャ200は、図1に関連して示され、説明されるCN110およびNMS120を含む。CN110は、リングトポロジで物理的に接続されたノード111を含む。図2に示されるとおり、ノード111Aとノード111Bが接続され、ノード111Bとノード111Cが接続され、さらにノード111Cとノード111Aが接続される。ノード111は、IP接続のために構成される。ノード111は、1つまたは複数のルーティングプロトコルをサポートするように構成される。NMS120は、CN210の物理的トポロジに基づいて、ノード111間の完全な論理接続を特定して、確立する(LSPを使用して)。
NMS120は、CN210のノード111間の物理的接続に基づいて、CN210の物理的トポロジを特定する。ノード111間の物理的接続は、物理的接続情報を使用して(例えば、物理的ポートと物理的リンクの間の関連付けを使用して)指定される。NMS120は、そのような情報の1つまたは複数のソースから物理的接続情報を獲得することが可能である。例えば、NMS120は、ノード111から(例えば、ノード111にクエリを行うことによって、ノード111からの情報の自動報告から、ノード111によって送信されたルーティング更新メッセージをリッスンすることなどによって、さらに以上の様々な組合せで)、NMS120のユーザインタフェースから、他の1つまたは複数のシステム(例えば、NMS、EMS、または他のシステム)などから、物理的接続情報を獲得することが可能である。
NMS120は、ノード111によってサポートされることが可能なLSPパスのセットを特定する。NMS120は、CN210の物理的トポロジに基づいて(例えば、ノード111間の物理的接続に基づいて)、ノード111間のLSPパスのセットを特定する。一実施形態において、LSPパスのセットは、CN210の物理的トポロジに基づく可能なすべてのLSPパスを含む。LSPパスは、1つまたは複数のLSPがたどるパスであることが可能な起点ノードから終点ノードに至るパス(中間ノード(複数可)を含んでも、含まなくてもよい)である。LSPパスは、トラフィックを伝えるのではなく、LSPパスは、1つまたは複数のLSPによって使用されることが可能なパスを単に指定するに過ぎない。LSPパスのセットは、いくつかの方式で特定されることが可能である(CN210の物理的トポロジに基づいて)。
図2に示されるとおり、ノード111の物理的トポロジは、3ノードリングであるので、ノード111によってサポートされ得る可能なすべてのLSPパスのセットは、12のLSPパスを含む。LSPパスのセットの中のLSPパスは、(リストの中の最初のノードが、LSPパスの起点であり、リストの中の最後のノードが、LSPパスの終点であり、ノード111が識別される下付き文字に関して)以下を含む:(1)A−B、(2)A−B−C、(3)A−C、(4)A−C−B、(5)B−A、(6)B−A−C、(7)B−C、(8)B−C−A、(9)C−A、(10)C−A−B、(11)C−B、および(12)C−B−A。つまり、111Aから111Bに至る2つのLSPパス、111Bから111Aに至る2つのLSPパス、111Aから111Cに至る2つのLSPパス、111Cから111Aに至る2つのLSPパス、111Bから111Cに至る2つのLSPパス、および111Cから111Bに至る2つのLSPパスが、存在する。
NMS120は、ノード111間で完全な論理接続を提供するLSPのセットを特定する。NMS220は、ノード111間の可能なすべてのLSPパスのセットを使用して、LSPパスのセットを特定する。図2に示されるとおり、各ノード111から他の各ノード111に至る可能な2つのLSPパスが存在し、さらにノード111間の完全な論理接続は、各ノード111から他の各ノード111に至る少なくとも1つの論理接続を使用して提供されることが可能であるので、ノード111間で完全な論理接続を提供するLSPのセットは、少なくとも6つのLSP(NMS120によって特定された12のLSPパスのうち6つを使用する)を含む。
図2の例において、ノード111間で完全な論理接続を提供するLSPのセットは、以下のLSPを含む(ただし、矢印は、LSPの起点ノードから終点ノードに向かう方向を示す):(1)ノード111A→ノード111B(LSP2151として表される)、(2)ノード111B→ノード111C(LSP2152として表される)、(3)ノード111C→ノード111A(LSP2153として表される)、(4)ノード111A→ノード111C(LSP2154として表される)、(5)ノード111C→ノード111B(LSP2155として表される)、および(6)ノード111B→ノード111A(LSP2156として表される)。LSP2151−2156は、ひとまとめにしてLSP215と呼ばれることが可能である。一実施形態において、LSP215は、一次LSPを備える。
図2の例において、簡明化のため、最短のホップカウント(つまり、費用)を有するLSPパスが、LSPのためのパスとして選択されている(簡明化のため)。LSPとして使用するためのLSPパスの選択は、他の様々な要因に基づいて、実行されることが可能である。例えば、複数のLSPパスが、LSPによって使用されるように選択可能である場合、LSPとして使用されるべきLSPパスのうち1つの選択は、機器情報(例えば、ポート、ステータス、速度、および帯域幅)、中間ノードの現在の使用率、起点と終点の間のリンクリストまたはホップリストの信頼度など、および以上の様々な組合せなどの要因に基づいて、実行されることが可能である。
つまり、ノード111間の完全な論理接続が提供される限り、LSPパスのセットからのその他のLSPパスの1つまたは複数が、LSPのセットのLSPの1つまたは複数のために使用されるべきパスとして選択されることもあり得た。例えば、ノード111A(起点ノード)からノード111C(終点ノード)に至る論理接続に関して、LSPパスA−B−Cが、選択されることもあり得た(図2の例において選択されたLSPパスA−Cの代わりに)。同様に、例えば、ノード111Bからノード111Aに至る論理接続に関して、LSPパスB−C−Aが、選択されることもあり得た(図2の例において選択されたLSPパスB−Aの代わりに)。このようにして、LSPパスのセットからの他のLSPパスが、LSPの他のLSPのためのパスとして使用されるように選択されることもあり得た。
一実施形態において、ノード111間で完全な論理接続を提供するLSPのセットを特定することに加えて、NMS120は、CN120において構成されることが可能なさらなるLSPを特定することも可能である。例えば、ノード111間で完全な論理接続を提供するLSPのセットが一次LSPを含む、一実施形態において、NMS220は、ノード111間で構成されることが可能な1つまたは複数の二次LSP、1つまたは複数のFRR LSP保護パスなど、および以上の様々な組合せを特定することも可能である。
例えば、ノード111間で完全な論理接続を提供するLSPのセットが一次LSPを含み、さらにNMS120が、ノード111間で構成されるべきさらなる二次LSPを特定する、1つのそのような実施形態において、NMS120は、各二次LSPが、一次LSPの関連する1つに関するフェイルオーバーパスをそれぞれ提供するように、二次LSPを特定することが可能である。図2の例において、最短のホップカウントを有するLSPパスが、一次LSPのためのパスとして選択されている。この例を続けると、一次LSPとして使用されるように選択されなかった残り6つのLSPパスが、二次LSPとして(例えば、それぞれの一次LSPに関する保護として)使用されるように選択されることが可能である。二次LSPは、他の様々な方式で選択されることが可能である。二次LSPは、簡明化のため省略される。
LSPのセットの中のLSPは、ノード111の間で完全な論理接続を提供する(特定されたLSPがノード111上で構成された後)。本明細書で説明されるとおり、各LSPは、起点ノードから終点ノードに至る論理接続を提供する(すなわち、各LSPは、一方向接続である)。また、LSPのセットを特定することは、LSPのセットの中の各LSPに関連する(さらに、このため、LSPのセットの中の各LSPをサポートするようにノード111上で構成される必要がある)情報を特定することを含むことも可能である。一実施形態において、各LSPに関連する情報は、異なるタイプのLSPに関して異なる可能性がある(例えば、厳格な動的LSP、緩い動的LSPなどに関して異なる)。
厳格な動的LSPがプロビジョニングされる、或る実施形態において、各LSPは、そのLSPによってたどられるべきパス(すなわち、起点ノードから終点ノードに至るパス)を指定するためにホップリストを使用する。LSPに関するホップリストは、LSPオブジェクトの一部として含まれても、LSPオブジェクトにリンクされた別個のオブジェクトであってもよい。LSPに関するホップリストが、そのLSPの起点ノード上で構成される(そのLSP上でルーティングされるべきトラフィックは、1つまたは複数の中間ホップを含むことが可能な、起点ノードから終点ノードまでルーティングされなければならないので)。各LSPに関するホップリストは、NMS120によって特定される。
図2の例において、ノード111のために特定されたLSP215が、厳格な動的LSPである場合、LSP2151が、ノード111A上で構成された関連するホップリスト(A→B)を有し、LSP2152が、ノード111B上で構成された関連するホップリスト(B→C)を有し、LSP2153が、ノード111C上で構成された関連するホップリスト(C→A)を有し、LSP2154が、ノード111A上で構成された関連するホップリスト(A→C)を有し、LSP2155が、ノード111C上で構成された関連するホップリスト(C→B)を有し、さらにLSP2156が、ノード111B上で構成された関連するホップリスト(B→A)を有する。二次LSPが特定される(一次LSP215に加えて)実施形態において、各二次LSPも、関連するホップリストを使用する。
緩い動的LSPがプロビジョニングされる実施形態において、各LSPは、エンドポイント情報を使用して、LSPの起点ノード、およびLSPの終点ノードを指定する(すなわち、LSPは、特定の起点ノードと特定の終点ノードの間で利用可能な任意のパスにわたってルーティングされる)。LSPに関するエンドポイント情報は、LSPオブジェクトの一部として含められても、LSPオブジェクトにリンクされた別個のオブジェクトであってもよい。LSPに関するエンドポイント情報は、そのLSPの起点ノード上で構成される。各LSPに関するエンドポイント情報は、NMS120によって特定される。
本明細書で説明されるとおり、ノード111間の物理的接続に基づいて、LSPパスのセットを特定し、さらにノード211間で完全な論理接続を提供するLSPのセット(および、オプションとして、さらなるLSP)を特定した後、NMS120は、特定されたLSP(すなわち、完全な論理接続を提供するLSPのセットのLSP、および、オプションとして、さらなるLSP)をサポートするようにノード111を構成するために構成された構成情報を生成する。NMS120は、この生成された構成情報をノード111に伝える。ノード111は、NMS120から構成情報を受信する。ノード111は、受信された構成情報を処理して、その結果、CN110内でLSPがプロビジョニングされることになる。1つのそのような実施形態による方法が、図3に関連して示され、説明される。
図3は、本発明の一実施形態による方法を示す。図3の方法300は、物理的トポロジに基づいて、完全な論理接続を特定するための方法を含む。方法300は、ネットワーク、またはネットワークの一部分(例えば、トポロジグループ、自律的システム(AS)など)に関して実行されることが可能である。順次に実行されるものとして示され、説明されるものの、方法300のステップの少なくとも一部分は、同時に、または図3に関連して示され、説明されるのとは異なる順序で実行されてもよい。方法300は、ステップ302で始まり、ステップ304に進む。
ステップ304で、物理的トポロジが、特定される。物理的トポロジは、本明細書で説明されるとおり、様々なソース(例えば、ネットワークのノード、1つまたは複数の管理システムなど)から受信されることが可能な、ネットワークのノード間の物理的接続を記述する物理的接続情報を使用して、特定されることが可能である。物理的トポロジは、ノード間で交換されるルーティング更新メッセージをリッスンし、これらのルーティング更新メッセージを処理して、物理的トポロジを特定することによって、特定されることが可能である。物理的トポロジは、他の方式で特定されてもよい。
ステップ306で、LSPパスのセットが、物理的トポロジに基づいて特定される。LSPパスのセットは、ネットワークにおけるノードの各ペアに関して、そのノードペアのノード間の少なくとも2つの論理パスを含む。ステップ308で、完全な論理接続を提供するLSPのセットが、特定される。LSPのセットは、LSPパスのセットを使用して特定される。これらのステップは、図2を参照して、よりよく理解することができる。
ステップ310で、方法300は、終了する。(LSPのセットが特定される方式を説明する際に、簡明化のため)終了するものとして示され、説明されるものの、LSPの特定されたセットの中の各LSPが、ネットワークにおいてプロビジョニングされる。例えば、LSPの特定されたセットの中のLSPは、LSPに関する構成情報を生成し、LSPに関する構成情報をネットワークに伝えることによって、ネットワークにおいてプロビジョニングされることが可能である。
本明細書で説明されるとおり、ネットワークのノード間で完全な論理接続が確立された後、ネットワークの物理的トポロジの変更を提供する1つまたは複数のトポロジ変更イベント(例えば、ネットワークトポロジへの新たなノードの追加、ネットワークトポロジからの既存のノードの削除など、および以上の様々な組合せ)が、生じることが可能である。ネットワークに新たなノードが追加されたことに応答して、完全な論理接続を維持するようにLSPを再構成するための方法が、図4および図6に関連して示され、説明される。ネットワークから既存のノードが削除されたことに応答して、完全な論理接続を維持するようにLSPを再構成するための方法が、図5および図6に関連して示され、説明される。
図4は、通信ネットワークに新たなノードが追加されている図2の通信ネットワークを示す高レベルブロック図を示す。具体的には、通信ネットワーク400は、CN410およびNMS120を含む。図4のCN410は、図2のCN210と同様であるが、リングトポロジに新たなノード111Xが追加されている。ノード111Xは、ノード111Bとノード111Cがもはや物理的に接続されていない(そうではなく、ノード111Bとノード111Xが、物理的リンク112X1によって接続され、ノード111Xとノード111Cが、物理的リンク112X2によって接続される)ように、ノード111Bとノード111Cの間に追加される。ノード111Xは、IP接続のために構成される。また、ノード111Xは、1つまたは複数のルーティングプロトコル(例えば、OSPF、IS−ISなど)をサポートするように構成されることも可能である。
ネットワークトポロジへのノード111Xの追加は、物理的トポロジ変更イベントである。NMS120は、物理的トポロジ変更イベントについて任意の方式で知らされることが可能である。一実施形態において、NMS120は、NMS120のユーザインタフェースを介して入力された情報を使用して、ノード111Xの追加について知ることが可能である。一実施形態において、NMS120は、CN410から受信された情報を使用して、ノード111Xの追加について知ることが可能である。この情報は、物理的トポロジ変更イベントを直接に示すことも、物理的トポロジ変更イベントを間接的に示すことも可能である(すなわち、NMS120が、物理的トポロジ変更イベントを検出するために、受信された情報の何らかの処理を実行する必要がある可能性がある場合)。NMS120は、他の任意の方式で物理的トポロジ変更イベントについて知ることも可能である。
NMS120は、物理的トポロジ変更イベントに応答して、CN410のノード111間で完全な論理接続を維持するように構成された処理を開始する。NMS120は、LSPパスのセットに対する変更を特定する。NMS120は、CN410のノード111間で完全な論理接続を提供するのに要求されるLSPのセットの変更を特定する。この実施形態において、物理的トポロジ変更イベントには、CN410への新たなノードの追加がかかわるので、CN410のノード間の完全な論理接続をサポートするのに要求されるLSPのセットの変更は、LSPのセットの中に含められるべきさらなる1つまたは複数のLSPを特定すること(および、オプションとして、厳格な動的LSPが使用される場合、既存の1つまたは複数のLSPを変更すること(例えば、既存の1つまたは複数のLSPのホップリスト(複数可)を変更すること))を含む。
NMS120は、ノード111の物理的接続に基づいて、CN410に関する可能なすべてのLSPパスのセットを特定する。この実施形態において、物理的トポロジ変更イベントには、CN410への新たなノード111Xの追加がかかわるので、さらなるLSPパスが、CN410(CN210と対比される)によってサポートされる。NMS120は、LSPパスの既存のセットを置き換えること、またはLSPパスの既存のセットを変更することが可能である(すなわち、物理的トポロジ変更イベントに基づいて、LSPパスの既存のセットがどのように変化しているかを特定することによって)。図4に示されるとおり、CN410の物理的トポロジは、4ノードリングであるので、ノード211によってサポートされ得る可能なすべてのLSPパスのセットは、24のLSPパス(CN210によってサポートされるLSPパスのいくつか、およびさらなるLSPパスを含む)を含む。
可能なすべてのLSPパスのセットは、(リストの中の最初のノードが、LSPパスの起点であり、リストの中の最後のノードが、LSPパスの終点であり、ノード111が識別される下付き文字に関して)以下のLSPパスを含む:(1)A−B、(2)A−B−X、(3)A−B−X−C、(4)A−C、(5)A−C−X、(6)A−C−X−B、(7)B−X、(8)B−X−C、(9)B−X−C−A、(10)B−A、(11)B−A−C、(12)B−A−C−X、(13)X−C、(14)X−C−A、(15)X−C−A−B、(16)X−B、(17)X−B−A、(18)X−B−A−C、(19)C−A、(20)C−A−B、(21)C−A−B−X、(22)C−X、(23)C−X−B、および(24)C−X−B−A。つまり、LSPパスの前のセットの12のLSPパスのうち6つ(すなわち、CN210に関するLSPパス、A−B、A−C、B−A、B−A−C、C−A、およびC−A−B)が、LSPパスの変更されたリストの中に含められる。
NMS120は、CN410のノード111間で完全な論理接続を提供するのに要求されるLSPのセットを特定する。NMS220は、LSPのセットの変更を、LSPのそのセットと、ノード111間の可能なすべてのLSPパスの変更されたセットとを使用して、特定する。図4に示されるとおり、各ノード111から他の各ノード111に至る可能な2つのLSPパスが存在し、さらにノード111間の完全な論理接続は、各ノード111から他の各ノード111に至る論理接続を使用して提供されることが可能であるので、ノード111間で完全な論理接続を提供するLSPのセットは、12のLSP(NSM120によって特定された24のLSPパスのうち12を使用する)を含む。
NMS120は、ノード111Bとノード111Cの間にノード111Xが追加されることが、LSP2151、2153、2154、または2156のいずれも、ノード111Bとノード111Cの間のパスをたどらないため、これらのLSPに影響を与えないことを特定する。つまり、LSP2151、2153、2154、または2156はそれぞれ、ノード111Aとノード111Bの間、およびノード111Aとノード111Cの間で双方向論理接続を提供するために、全く変更なしに(すなわち、これらのLSPに関連する既存のホップパスを全く変更することなしに、したがって、関連するノード111を全く再構成することなしに)機能しつづけることができる。図4に示されるとおり、これらの変更されないLSPは、LSP4151、4153、4154、および4156として表される。
NMS120は、ノード111Bとノード111Cの間にノード111Xが追加されることが、LSP2152および2155が、ノード111Bとノード111Cの間のパスをたどるため、これらのLSPに影響を与えることを特定する。NMS120は、LSP2152および2155に関するホップリストに対する影響をそれぞれ特定する。LSP2152に関するホップリストは、ノード111Bからノード111Cへのトラフィックがノード111X経由でルーティングされるように、B−CからB−X−Cに更新される。LSP2155に関するホップリストは、ノード111Bからノード111Cへのトラフィックがノード111X経由でルーティングされるように、C−BからC−X−Bに更新される。図4に示されるとおり、これらの変更されたLSPは、LSP4152および4156として表される。
NMS120は、CN410のノード111間で完全な論理接続を維持するのに要求されるさらなるLSPを特定する。NMS120は、LSPパスの変更されたセットを使用して(すなわち、各ノード111から他の各ノード111に至る利用可能な2つのLSPパスのいずれかをLSPのためのパスとして選択することによって)、さらなるLSPを特定する。本明細書で説明されるとおり、利用可能な複数のLSPパスの間で選択することは、機器情報(例えば、ポート、ステータス、速度、および帯域幅)、中間ノードの現在の使用率、起点と終点の間のリンクリストまたはホップリストの信頼度など、および以上の様々な組合せなどの1つまたは複数の要因に基づいて、実行されることが可能である。
図4の例において、CN410のノード111間で完全な論理接続を提供するように選択されるさらなるLSPは、以下のLSPを含む(ただし、矢印は、LSPの起点ノードから終点ノードに向かう方向を示す):(7)ノード111A→ノード111B→ノード111X(LSP4157として表される)、(8)ノード111B→ノード111X(LSP4158として表される)、(9)ノード111C→ノード111X(LSP4159として表される)、(10)ノード111X→ノード111C(LSP41510として表される)、(11)ノード111X→ノード111C→ノード111A(LSP41511として表される)、および(12)ノード111X→ノード111B(LSP41512として表される)。
つまり、CN410のノード111間で完全な論理接続が提供される限り、LSPパスのセットからのその他のLSPパスのいくつかが、LSPのセットのさらなるLSPのいくつかとして使用されるべきパスとして選択されることもあり得た。例えば、ノード111B(起点ノード)からノード111X(終点ノード)に至る論理接続に関して、LSPパスB−A−C−Xが、選択されることもあり得た(図4の例において選択されたLSPパスB−Xの代わりに)。同様に、例えば、ノード111Xからノード111Aに至る論理接続に関して、LSPパスX−B−Aが、選択されることもあり得た(LSPパスX−C−Aの代わりに)。このようにして、LSPパスのセットからの他のLSPパスが、LSPセットのさらなるLSPの他のLSPに関するパスとして選択されることもあり得た。
一実施形態において、LSP415は、一次LSPを含む。1つのそのような実施形態において、ノード111間で完全な論理接続を提供する一次LSPのセットを特定することに加えて、NMS120は、CN120において構成され得る他のタイプのLSPを特定することも可能である。例えば、ノード111間で完全な論理接続を提供するLSPのセットが一次LSPを含む、一実施形態において、NMS220は、ノード111間で構成され得る1つまたは複数の二次LSPを特定することも可能である。例えば、1つのそのような実施形態において、二次LSPは、各二次LSPがそれぞれ、一次LSPの1つに関するフェイルオーバーパスを提供するように特定されることが可能である。
図4の例において、24のLSPパスのうち12が、一次LSPに関するパスとして使用されている。この例を続けると、一次LSPとして使用されていない残り12のLSPパスは、二次LSPとして(例えば、一次LSPに関する保護として)使用されるように選択されることが可能である。この例において、二次LSPは、以下のLSPパスを使用する:(3)A−B−X−C(A−Cをサポートする)、(5)A−C−X(A−B−Xをサポートする)、(6)A−C−X−B(A−Bをサポートする)、(9)B−X−C−A(B−Aをサポートする)、(11)B−A−C(B−X−Cをサポートする)、(12)B−A−C−X(B−Xをサポートする)、(15)X−C−A−B(X−Bをサポートする)、(17)X−B−A(X−C−Aをサポートする)、(18)X−B−A−C(X−Cをサポートする)、(20)C−A−B(C−X−Bをサポートする)、(21)C−A−B−X(C−Xをサポートする)、および(24)C−X−B−A(C−Aをサポートする)。二次LSPは、簡明化のため、省略する。
LSP415は(ノード111上で構成されると)、ノード111間で完全な論理接続を提供する。本明細書で説明されるとおり、各LSPは、そのLSPによってたどられるべきパスを指定するために、ホップリストを使用して、起点ノードから終点ノードに至る論理接続を提供する。各LSPに関するホップリストは、NMS120によって特定される。図4の例において、ノード111に関して特定されたさらなるLSP415に関して、LSP4157は、ノード111A上で構成されたホップリスト(A→B→X)を使用し、LSP4158は、ノード111B上で構成されたホップリスト(B→X)を使用し、LSP4159は、ノード111C上で構成されたホップリスト(C→X)を使用し、LSP41510は、ノード111B上で構成されたホップリスト(B→X→C)を使用し、LSP41511は、ノード111X上で構成されたホップリスト(X→Z→A)を使用し、さらにLSP41512は、ノード111X上で構成されたホップリスト(X→B)を使用する。二次LSPが特定される(一次LSP415に加えて)実施形態において、各二次LSPは、関連するホップリストも使用する。
本明細書で説明されるとおり、ノード411間の変更された物理的接続に基づいて、LSPパスのセットの変更を特定し、さらにノード411間で完全な論理接続を提供するLSPのセットの変更(および、オプションとして、さらなるLSP)を特定した後、NMS120は、完全な論理接続を提供するLSPのセットのLSPをサポートするようにノード111を構成するように構成された構成情報を生成する。NMS120は、生成された構成情報をノード111に伝える。ノード111は、NMS120から、この構成情報を受信して、処理し、その結果、CN410内でLSPのプロビジョニングが提供される。1つのそのような実施形態による方法が、図6に関連して示され、説明される。
図5は、通信ネットワークから既存のノードが取り外されている図4の通信ネットワークの高レベルブロック図を示す。具体的には、通信ネットワーク500は、CN510およびNMS120を含む。図4のCN510は、図4のCN410と同様であるが、リングトポロジから既存のノード111Cが取り外されている。ノード111Cは、ノード111Aとノード111Xが現時点で物理的リンクによって物理的に接続されている(それぞれが、ノード111Cに物理的に接続されているのではなく)ように、ノード111Aとノード111Xの間に配置されていた。ノード111Aとノード111Xは、相互のIP接続のために構成される。また、ノード111Aとノード111Xは、1つまたは複数のルーティングプロトコルをサポートするように構成されることも可能である。
ネットワークトポロジからのノード111Cの取外しは、物理的トポロジ変更イベントである。NMS120は、任意の方式で、この物理的トポロジ変更イベントについて知らされることが可能である。一実施形態において、NMS120は、NMS120のユーザインタフェースを介して入力された情報を使用して、ノード111Cが取り外されたことについて知ることが可能である。一実施形態において、NMS120は、CN510から受信された情報を使用して、ノード111Cが取り外されたことについて知ることが可能である。この情報は、物理的トポロジ変更イベントを直接に示すことも、物理的トポロジ変更イベントを間接的に示すことも可能である(すなわち、NMS120が、物理的トポロジ変更イベントを検出するために、受信された情報の何らかの処理を実行する必要がある可能性がある場合)。NMS120は、他の任意の方式で物理的トポロジ変更イベントについて知ることも可能である。
NMS120は、物理的トポロジ変更イベントに応答して、CN510のノード111間で完全な論理接続を維持するように構成された処理を開始する。NMS120は、LSPパスのセットの変更を特定する。NMS120は、CN510のノード111間で完全な論理接続を提供するのに要求されるLSPのセットの変更を特定する。この実施形態において、物理的トポロジ変更イベントには、CN510からの既存のノードの取外しがかかわるので、CN510のノード111間で完全な論理接続をサポートするのに要求されるLSPのセットの変更は、既存の1つまたは複数のLSPを変更すること(例えば、既存の1つまたは複数のLSPのホップリストを変更すること)、およびLSPのセットから除去されるべき既存の1つまたは複数のLSPを特定すること(これらのLSPは、CN510のノード111間の完全な論理接続を維持するために、もはや要求されないので)を含む。
NMS120は、ノード111の物理的接続に基づいて、CNt410に関する可能なすべてのLSPパスのセットを特定する。この実施形態において、物理的トポロジ変更イベントには、CN510からの既存のノード111Cの取外しがかかわるので、より少ないLSPパスがCN510によってサポートされる(CN410の場合と比べて)。NMS120は、LSPパスの既存のセットを置き換えること、またはLSPパスの既存のセットを変更することが可能である(すなわち、物理的トポロジ変更イベントに基づいて、LSPパスの既存のセットがどのように変化しているかを特定することによって)。図5に示されるとおり、CN510の物理的トポロジは、3ノードリングであるので、ノード111によってサポートされ得る可能なすべてのLSPパスのセットは、12のLSPパス(CN410によってサポートされるLSPパスのサブセットを含む)を含む。
可能なすべてのLSPパスのセットは、(リストの中の最初のノードが、LSPパスの起点であり、リストの中の最後のノードが、LSPパスの終点であり、ノード111が識別される下付き文字に関して)以下のLSPパスを含む:(1)A−B、(2)A−B−X、(3)A−X、(4)A−X−B、(5)B−A、(6)B−A−X、(7)B−X、(8)B−X−A、(9)X−A、(10)X−A−B、(11)X−B、および(12)X−B−A。図5の例において、LSPパスの前のセットの24のLSPパスのうち6つ(すなわち、CN410に関するLSPパス、A−B、A−B−X、X−B、X−B−A、B−A、およびB−X)が、LSPパスの変更されたリストの中に含められ、さらに新たな6つのLSPパスが、LSPパスの変更されたリストの中に含められる。
NMS120は、CN510のノード111間で完全な論理接続を提供するのに要求されるLSPのセットを特定する。NMS220は、LSPのセットの変更を、LSPのそのセットと、ノード111間の可能なすべてのLSPパスの変更されたセットとを使用して、特定する。図5に示されるとおり、各ノード111から他の各ノード111に至る可能な2つのLSPパスが存在し、さらにノード111間の完全な論理接続は、各ノード111から他の各ノード111に至る論理接続を使用して提供されることが可能であるので、ノード111間で完全な論理接続を提供するLSPのセットは、6つのLSP(NSM120によって特定された12のLSPパスのうち6つを使用する)を含む。
NMS120は、ノード111Aとノード111Xの間からノード111Cが取り外されることが、LSP4151、4156、4157、4158、または41512のいずれも、ノード111Cを通過するLSPパスをたどらないため、これらのLSPに影響を与えないことを特定する。つまり、LSP4151、4156、4157、4158、または41512はそれぞれ、ノード111Aとノード111Bの間、およびノード111Bとノード111Xの間で双方向論理接続を提供するため、ならびにノード111Aからノード111Xに至る単方向接続を提供するために、全く変更なしに(すなわち、これらのLSPに関連する既存のホップパスを全く変更することなしに、したがって、関連するノード111を全く再構成することなしに)機能しつづけることができる。図4に示されるとおり、これらの変更されないLSPは、LSP5151、5156、5157、5158、および51512として表される。
NMS120は、ノード111Aとノード111Xの間からノード111Cが取り外されることが、LSP41511が、ノード111Cを通過するノード111Aとノード111Xの間のパスをたどるため、このLSPに影響を与えることを特定する。NMS120は、LSP41511に関するホップリストに対する影響を特定する。LSP41511に関するホップリストは、ノード111Xからノード111Aへのトラフィックが直接に(CN510におけるネットワークトポロジから取り外された中間ノード111C経由でルーティングされるのではなく)ルーティングされるように、X−C−AからX−Aに更新される。図5に示されるとおり、この変更されたLSPは、LSP51511として表される。
FRR能力が、CN510において適切に構成されている場合、トラフィックは、LSPが変更されている間に、CN510内で流れ続けることが可能である。この場合、取り外されたノード111Cに隣接するノードは、通信リンクが切断されていることを検出し、さらに切断されたセグメントを回避するために、トラフィックを一次LSPからFRRに自動的に向け変える。CN510のリングトポロジにおいて、このことは、トラフィックが、リングの反対方向に(すなわち、起点ノードを通過するように戻って)再ルーティングされ、その後、代替の経路を使用して終点に配信されることを意味することが可能である。
NMS120は、CN510のノード111間で完全な論理接続を維持するのに要求されない余分なLSPを識別する。NMS120は、任意の方式で余分なLSPを識別することが可能である。一実施形態において、NMS120は、LSPパスの変更されたセットを使用して(例えば、LSPパスのセットの中にもはや含められていないLSPパスを使用するLSPを識別することによって)、余分なLSPを識別することが可能である。一実施形態において、NMS120は、LSPに関連するそれぞれのホップリストを使用して(例えば、ネットワークから取り外されているノードを含む、関連するホップリストを有するLSPを識別して)、余分なLSPを識別することが可能である。NMS120は、他の任意の方式で余分なLSPを識別することも可能である。
図5の例において、余分なLSP(すなわち、CN510のノード111間で完全な論理接続を提供するのに、もはや要求されないCN410のLSP415)は、以下のLSPを含む:4152(ノード111C上に終端した)、4153(ノード111C上から出発した)、4154(ノード111C上に終端した)、4155(ノード111C上に終端した)、4159(ノード111C上から出発した)、および41510(ノード111C上に終端した)。つまり、取り外されたノード111Cが起点ノードであった各LSP415、および取り外されたノード111Cが終点ノードであった各LSP415が、もはや要求されず、このため、変更されたネットワークトポロジに基づいて、CN510から取り除かれることが可能である。
CN410のLSP415が一次LSPであり、他のLSP(例えば、二次LSP)もCN410内でプロビジョニングされる一実施形態において、NMS120は、他のLSPのセットの変更も特定する。例えば、CN410の各一次LSP415に関して二次LSPがプロビジョニングされていた場合、NMS120は、既存の二次LSPの変更(例えば、ホップリストを変更する)を特定し、CN510において、もはや要求されない余分な二次LSPを識別する。二次LSPは、それらの二次LSPに関連する一次LSPとは異なるLSPパスをたどり、二次LSPのセットの変更は、一次LSP415のセットの変更とは異なる。
LSP515は(ノード111上でプロビジョニングされると)、ノード111間で完全な論理接続を提供する。本明細書で説明されるとおり、各LSPは、そのLSPによってたどられるべきパスを指定するために、ホップリストを使用して、起点ノードから終点ノードに至る論理接続を提供する。各LSPに関するホップリストは、NMS120によって特定される。図4の例において、ノード111に関して維持されるLSP515に関して、LSP5151は、ノード111A上で構成されたホップリスト(A→B)を使用し、LSP5156は、ノード111B上で構成されたホップリスト(B→A)を使用し、LSP5157は、ノード111A上で構成されたホップリスト(A→B→X)を使用し、LSP5158は、ノード111B上で構成されたホップリスト(B→X)を使用し、LSP41511は、ノード111X上で構成されたホップリスト(X→A)を使用し、さらにLSP41512は、ノード111X上で構成されたホップリスト(X→B)を使用する。二次LSPがプロビジョニングされる(一次LSP515に加えて)実施形態において、各二次LSPも、関連するホップリストを使用する。
本明細書で説明されるとおり、ノード111間の変更された物理的接続に基づいて、LSPパスのセットの変更を特定し、さらにノード111間で完全な論理接続を提供するLSPのセット(および、オプションとして、さらなるLSP)の変更を特定した後、NMS120は、完全な論理接続を提供するLSPのセットのLSPをサポートするようにノード111を構成するために構成された構成情報を生成する。NMS120は、生成された構成情報をノード111に伝える。ノード111は、NMS120から、この構成情報を受信して、処理し、その結果、CN510内でLSPのプロビジョニングが提供される。1つのそのような実施形態による方法が、図6に関連して示され、説明される。
図6は、本発明の一実施形態による方法を示す。具体的には、図6の方法600は、物理的トポロジ変更イベント(例えば、ネットワークトポロジへのノードの追加、ネットワークトポロジからのノードの取外しなど)に応答して、LSPのセットを変更するための方法を含む。順次に実行されるものとして示され、説明されるものの、図6の方法600のステップの少なくとも一部分は、同時に、または図6に関連して示され、説明されるのとは異なる順序で実行されてもよい。方法600は、ステップ602で始まり、ステップ604に進む。
ステップ604で、物理的トポロジ変更イベントが、検出される。物理的トポロジ変更イベントは、ネットワークのノードの物理的接続の変更を提供する任意のイベント(例えば、ネットワークトポロジへのノードの追加、ネットワークからのノードの取外し、ネットワーク内でノードのロケーションを移動することなど)であることが可能である。物理的トポロジ変更イベントは、任意の方式で(ユーザインタフェースを介して管理システムに入力された情報から、ネットワークから管理システムにおいて受信された情報からなど)検出されることが可能である。
ステップ606で、ネットワークの新たな物理的トポロジが、特定される。ネットワークの新たな物理的トポロジは、物理的トポロジ変更イベントに応答して特定される。一実施形態において、ネットワークの物理的トポロジの変更を特定するために、新たな物理的接続情報を評価する増分処理が、実行されることが可能である。一実施形態において、ネットワークの物理的トポロジ全体を再特定するために、利用可能なすべての物理的接続情報を評価する完全処理が、実行されることが可能である。新たな物理的トポロジは、他の方式で特定されてもよい。
ステップ608で、LSPパスのセットは、ネットワークの新たな物理的トポロジに基づいて変更される。LSPパスのセットは、いくつかの方式で変更されることが可能である。LSPパスのセットは、漸進的に(例えば、LSPパスの前のセットを維持するとともに、必要に応じて、LSPパスの前のセットを変更することによって)変更されても、完全に(例えば、LSPパスの前のセットを破棄するとともに、LSPパスの新たなセットを再特定することによって)変更されてもよい。
ノードがネットワークに追加される一実施形態において、LSPパスのセットを変更することは、LSPパスのセットにLSPパスを追加すること(例えば、ネットワークの物理的接続に基づいて、ネットワークにおける追加されたノードと他の各ノードとの間に少なくとも2つのLSPパスを追加すること)を含む。そのような実施形態において、LSPパスのセットを変更することは、ノードの追加を反映するように既存のLSPパスの1つまたは複数を変更することを含むことも可能である(例えば、追加されたノードを現在、通過する各LSPは、そのパスへのそのノードの追加を反映しなければならない)。
ノードがネットワークから取り外される実施形態において、LSPパスのセットを変更することは、LSPパスのセットからLSPパスを削除すること(例えば、取り外されたノードがLSPパスのエンドポイントであったすべてのLSPパスを削除すること)を含む。そのような実施形態において、LSPパスのセットを変更することは、ノードの取外しを反映するように既存のLSPパスの1つまたは複数を変更することを含むことも可能である(例えば、取り外されたノードを以前に通過していた各LSPが、そのパスからのそのノードの取外しを反映しなければならない)。
ステップ610で、LSPのセットは、LSPパスの変更されたセットに基づいて変更される。LSPのセットは、いくつかの方式で変更されることが可能である。LSPのセットは、漸進的に(例えば、LSPの前のセットを維持するとともに、必要に応じて、LSPの前のセットを変更することによって)変更されても、完全に(例えば、LSPの前のセットを破棄するとともに、LSPの新たなセットを再特定することによって)変更されてもよい。
ネットワークにノードが追加される一実施形態において、LSPのセットを変更することは、LSPのセットにLSPを追加すること(例えば、ネットワークにおける追加されたノードと他の各ノードとの間に少なくとも2つのLSP(各方向で1つの)を追加すること)を含む。そのような実施形態において、LSPのセットを変更することは、ノードの追加を反映するように既存のLSPの1つまたは複数を変更することを含むことも可能である。例えば、LSPが厳格な動的LSPである場合、1つまたは複数のLSPのホップリストが、そのLSPによって使用されるパスへのノードの追加を反映するように変更されることが可能である。
ネットワークからノードが取り外される一実施形態において、LSPのセットを変更することは、LSPのセットからLSPを削除すること(例えば、取り外されたノードがLSPのエンドポイントであったすべてのLSPを削除すること)を含む。そのような実施形態において、LSPのセットを変更することは、ノードの取外しを反映するように既存のLSPの1つまたは複数を変更することを含むことも可能である。例えば、LSPが、厳格な動的LSPである場合、1つまたは複数のLSPのホップリストは、そのLSPによって使用されるパスからのノードの取外しを反映するように変更されることが可能である。
ステップ612で、方法600は、終了する。終了するものとして示され、説明されるものの(簡明化のため)、LSPの変更されたセットの中に含められた各LSPがネットワークにおいてプロビジョニングされることを確実にする処理が、実行される。一実施形態において、LSPの変更されたセットの中のLSPのいずれが構成を要求するかについての特定が、行われる(例えば、既存のすべてのLSPが、必ずしもネットワークトポロジ変更イベントによる影響を受けるわけではないので、構成情報は、LSPの変更されたセットの中のLSPのサブセットに関して生成されて、ネットワークに伝えられるだけでよい)。要求される構成情報は、影響を受けるLSPに関して生成されて、ネットワークに伝えられる。
主に、NMS120が、物理的トポロジ変更イベントに応答して完全な論理接続を提供するために、CN410への影響を最小限に抑えようと試みる実施形態に関連して本明細書で示され、説明されるものの、他の実施形態では、NMS120は、物理的トポロジ変更イベントより前に完全な論理接続を提供していたLSPの前のセットを無視することによって、完全な論理接続を提供するのに要求されるLSPのセットを特定することが可能である。そのような実施形態において、NMS120は、各物理的トポロジ変更イベントに応答して、図2および図3に関連して本明細書で示され、説明される方法を実行する。
主に、特定の物理的トポロジ変更イベント(すなわち、ネットワークへの新たなノードの追加、およびネットワークからの既存のノードの取外し)に関連して本明細書で示され、説明されるものの、本明細書で示され、説明される論理接続特定/プロビジョニング機能は、他の物理的トポロジ変更イベント(例えば、既存のノードを、ネットワークにおける1つの位置からネットワークにおける別の位置に移すこと、物理的リンク障害条件、物理的リンク過負荷条件など、および以上の様々な組合せ)に応答して実行されることも可能である。
主に、ネットワーク内の論理接続の初期の特定およびプロビジョニング、ならびにネットワークに関して検出された物理的トポロジ変更イベントに応答する、ネットワークの論理接続の後の変更に関連して本明細書で示され、説明されるものの、本明細書で示され、説明される論理接続特定機能および論理接続プロビジョニング機能は、他の多くの方式で適用されることも可能である。
例えば、一実施形態において、論理接続特定機能および論理接続プロビジョニング機能は、ネットワークの論理接続を検証するのに(例えば、物理的接続に基づく完全な論理接続が、現在、サポートされていることを確実にする試験として)使用されることが可能である。この実施形態において、完全な論理接続がサポートされていないという判定が行われた場合、是正措置が開始されることが可能である(例えば、LSPパスを特定すること、LSP構成情報(例えば、ホップリスト、エンドポイント情報など)を変更すること、完全な論理接続に要求される欠落したLSPを追加すること、完全な論理接続に要求されない余分なLSPを取り除くことなど、および以上の様々な組合せ)。
一実施形態において、例えば、論理接続特定機能および論理接続プロビジョニング機能が、ネットワークの論理接続を使用して(例えば、ネットワークにおいてプロビジョニングされていることが知られているLSPを使用して)ネットワークの物理的トポロジを特定するのに使用されることが可能である。例えば、1つのそのような実施形態において、ネットワークの論理接続に基づいてネットワークの物理的トポロジを特定するための方法が、ネットワークにおいて構成された複数のLSP(ラベル交換パス)を識別すること、識別された各LSPに関して、ネットワーク内でトラフィックをルーティングするために、そのLSPによって使用されるホップリストを特定すること、および特定されたホップリストを使用してネットワークの物理的トポロジを特定することを含む。
主に、ネットワーク管理システム(例示では、NMS120)が、本明細書で説明される論理接続特定/プロビジョニング機能を実行する実施形態に関連して、本明細書で示され、説明されるものの、一実施形態では、本明細書で説明される論理接続特定/プロビジョニング機能の少なくとも一部分は、論理接続が特定される/プロビジョニングされるネットワークのノードの1つまたは複数によって実行されることが可能である(例えば、コントローラとして割り当てられている1つのノードによって集中化された方式で、複数のノードによって分散された方式でなど)。
図7は、本明細書で説明される機能を実行する際に使用するのに適した汎用コンピュータの高レベルブロック図を示す。図7に示されるとおり、システム700は、プロセッサ要素702(例えば、CPU)と、メモリ704、例えば、ランダムアクセスメモリ(RAM)および/または読み取り専用メモリ(ROM)と、LSPプロビジョニングモジュール705と、様々な入出力デバイス706(例えば、テープドライブ、フロッピー(登録商標)ドライブ、ハードディスクドライブ、またはコンパクトディスクドライブを含むが、以上には限定されないストレージデバイス、受信機、送信機、スピーカ、ディスプレイ、出力ポート、およびユーザ入力デバイス(キーボード、キーパッド、マウスなど))とを備える。
本発明は、ソフトウェアで、および/またはソフトウェアとハードウェアの組合せで、例えば、特定用途向け集積回路(ASIC)、汎用コンピュータ、または他の任意のハードウェア均等物を使用して、実施されることが可能であることに留意されたい。一実施形態において、このLSPプロビジョニングプロセス705は、メモリ704の中にロードされて、前述した機能を実施するようにプロセッサ702によって実行されることが可能である。このため、本発明のLSPプロビジョニングプロセス705(関連するデータ構造を含む)は、コンピュータ可読媒体またはコンピュータ可読キャリアに、例えば、RAMメモリ、磁気ドライブもしくは光学ドライブまたは磁気ディスケットもしくは光学ディスケットなどに格納されることが可能である。
ソフトウェア方法として本明細書で説明されるステップのいくつかは、ハードウェア内で、例えば、プロセッサと協働して様々な方法ステップを実行する回路として実施されることも可能であることが想到される。本明細書で説明される機能/要素のいくつかの部分は、コンピュータ命令が、コンピュータによって処理されると、本明細書で説明される方法および/または技術が呼び出される、ならびに/またはそれ以外で提供されるように、コンピュータの動作を構成するコンピュータプログラム製品として実施されることが可能である。本発明の方法を呼び出すための命令は、固定媒体もしくはリムーバブルの媒体の中に格納される、ブロードキャスト信号もしくは他の信号を伝送する媒体の中でデータストリームを介して伝送される、および/または命令に従って動作するコンピューティングデバイス内のメモリ内に格納されることが可能である。
本発明の教示を組み込む様々な実施形態が、本明細書で詳細に示され、説明されてきたものの、当業者は、これらの教示をやはり組み込む他の多数の様々な実施形態を容易に考案することができる。