JP2011514783A - 通信リソースについてのコンテンション解決 - Google Patents

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Abstract

マルチリソースシステムにおけるリソースについてのコンテンションは、各リソースについてのコンテンションを別々に解決することにより解決される。リソースについて競合している2以上のエンティティが等しい優先度と関連づけられるいくつかの場合では、辞書式順序は、これらのエンティティ間のコンテンションを解決するために使用される。リソースについて競合している2以上のエンティティが等しい優先度と関連づけられる場合には、ランダム確率ベースのスキームは、これらのエンティティ間のコンテンションを解決するために使用される。さらに、異なるタイプのスキームは、異なるリソースについてのコンテンションを解決するために使用されることができる。

Description

優先権の主張
本願は、共通して所有された、2008年3月6日に出願され、代理人整理番号071802P1によって割り当てられた米国仮特許出願番号第61/034,310号に対する優先権及び利益を主張し、その開示は、ここにおける参照によってここに組み込まれる。
背景
(分野)
本願は、一般的には無線通信に関し、限定されてはいないが、より具体的には、通信リソースのコンテンション(contention)を解決することに関する。
(導入)
無線通信システムの配置(deployment)は、一般的に、干渉緩和スキーム(interference mitigation scheme)のある形態をインプリメントすることを含む。いくつかの無線通信システムでは、干渉は、近隣無線ノードによって引き起こされる可能性がる。一例として、セルラシステムでは、セル電話あるいは第1のセルの基地局の無線送信は、セル電話と近隣セルの基地局との間の通信を妨げる可能性がある。同様に、Wi−Fiネットワークでは、アクセス端末あるいは第1サービスセットのアクセスポイントの無線送信は、アクセス端末と近隣サービスセットの基地局との間の通信を妨げる可能性がある。
米国特許出願公報第2007/0105574号は、無線チャネルの公平共有がリソース使用メッセージ(resource utilization message)(「RUM」)の使用を通じた、送信ノードと受信ノードによる送信のジョイントスケジューリング(joint scheduling)によって容易にされる、システムを説明する。ここでは、送信ノードは、その近隣におけるリソース利用可能性の知識に基づいて、1セットのリソースをリクエストすることができ、受信ノードは、その近隣におけるリソース利用可能性の知識に基づいて、リクエストを与えることができる。例えば、送信ノードは、その近辺の受信ノードをリスニングする(listening)ことによって、チャネル利用可能性を決定することができ、受信ノードは、その近辺の送信ノードをリスニングすることによって潜在的な干渉を決定することができる。
受信ノードが近隣送信ノードからの干渉を受けやすいイベントにおいて、受信ノードは、近隣送信ノードにそれらの干渉送信を制限させる試みで、RUMを送信することができる。関連態様にしたがって、RUMは、受信ノードが不利な立場に置かれ(disadvantaged)(受信している間にそれが出会う干渉によって)、送信の衝突回避モードを望むということを示すだけではなく、受信ノードが不利な立場に置かれる度合いもまた示すように、順位をつけられることができる(例、重み付けられる)。
RUMを受信する送信ノードは、適切な応答を決定するために、その優先度に加え、それがRUMを受信したという事実を利用することができる。例えば、送信ノードは、送信することを節制するために選択してもよく、1つまたは複数の指定タイムスロットの間にその送信パワーを減らしてもよく、別のチャネル上で送信してもよく、RUMを無視してもよく、あるいは、いくつかの他の動作(action)を取ってもよい。したがって、RUMs及び関連づけられた優先度の通知(advertisement of the RUMs and associated priorities)は、システムにおけるすべてのノードに対して公平である衝突回避スキームを提供することができる。
本開示のサンプル態様の概要(summary)は、以下の通りである。ここにおける用語の態様に対するいかなる参照も本開示の1つまたは複数の態様を指すことができるということは理解されるべきである。
本開示は、いくつかの態様において、マルチリソースシステムにおけるリソース(例、チャネル、サブチャネル、インタレース、あるいはタイムスロット)についてのコンテンションを解決することに関する。いくつかの態様においては、マルチリソースシステムにおけるコンテンションは、各リソースについてのコンテンションを別々に解決することによって、解決されることができる。特に、本技術は、リソースについて競合している2以上のエンティティが等しい優先度と関連づけられている場合のコンテンションを解決するために説明されている。
本開示は、いくつかの態様において、コンテンションを解決するために辞書式順序(lexicographic ordering)を使用することに関する。例えば、システムにおけるノードは、辞書式順序(例えば、ノード識別子に基づいている)にしたがってランク付けされることができる。最も高いランキングと関連づけられたノードは、リソースについてのコンテンションがあるイベントにおいて、リソースに対してより高い優先度が与えられることができる。
本開示は、いくつかの態様において、コンテンションを解決する、ランダム確率ベースのスキームを使用することに関する(例、確率は、関数の出力である)。例えば、送信ノードは、送信ノードが他のノードから受信するリソースについての多数のリクエストによって重み付けられた確率に基づいて、リソースを使用するかどうかを決定することができる。ここでは、確率は、その関連づけられた受信ノードからノードがヒアした(heard)、最も高いリクエストの割合によって重み付けられることができる。
本開示は、いくつかの態様において、異なるリソースについての異なるコンテンションスキームを使用することに関する。例えば、異なるリソースについて展開されたコンテンションスキームのタイプは、それらのリソースによって搬送されたトラヒックのタイプ、あるいは、それらのリソースと関連づけられた他の特徴、に依存することができる。
図1は、サンプル通信システムの簡略ブロック図である。 図2は、マルチプルリソースについてのコンテンションを解決するために実行されることができる、オペレーションのいくつかのサンプル態様の簡略フローチャートである。 図3は、与えられたリソースについてのコンテンションを解決するために実行されることができる、オペレーションのいくつかのサンプル態様の簡略フローチャートである。 図4は、辞書式順序に基づいたコンテンションを解決するために実行されることができる、オペレーションのいくつかのサンプル態様の簡略フローチャートである。 図5は、ランダム確率に基づいてコンテンションを解決するために実行されることができる、オペレーションのいくつかのサンプル態様の簡略フローチャートである。 図6は、通信ノードのいくつかのサンプルコンポーネントの簡略ブロック図である。 図7は、通信コンポーネントのいくつかのサンプル態様の簡略ブロック図である。 図8は、ここにおいて教示されるコンテンション解決を提供するように構成された装置のいくつかのサンプル態様の簡略ブロック図である。
詳細な説明
本開示のこれらおよび他のサンプル態様は、詳細な説明と添付されている請求項の範囲において、そして、添付図面において、説明されている。
一般的なプラクティス(practice)にしたがって、図面で図示された様々な特徴は、実尺どおりには図示されていない。したがって、様々な特徴の規模は、任意に拡張されてもよく、あるいは明瞭性のために縮小されてもよい。さらに、図面のうちのいくつかは、明瞭のために単純化されてもよい。したがって、図面は、与えられた装置(例、デバイス)あるいは方法のコンポーネントのすべてを図示していない可能性がある。最後に、同様の参照数字は、明細書及び図の全体にわたって、同様の特徴を示すために使用されることができる。
本開示の様々な態様は、下記で説明されている。ここにおける教示が多種多様の形態で具現化されることができるということ、そして、ここにおいて開示されている、いずれの具体的な構造、機能(function)、あるいは両方は単なる見本であるということ、は明らかであるべきである。ここにおける教示に基づいて、当業者は、ここにおいて開示された態様はいずれの他の態様から独立してインプリメントされることができるということ、そして、これらの態様のうちの2以上は様々な方法で組み合わせられることができるということ、を理解すべきである。例えば、ここにおいて記載されている態様のうちのいずれの数を使用して、装置(apparatus)は、インプリメントされることができ、あるいは、方法は、実践されることができる。さらに、ここに記載されている態様のうちの1つまたは複数に加えて、あるいは、それらのほかに、他のストラクチャ、機能、あるいは、ストラクチャ及び機能、を使用して、そのような装置は、インプリメントされることができ、あるいは、そのような方法は、実践されることができる。さらに、本態様は、請求項の少なくとも1つの構成要素を備えることができる。
上記の例として、いくつかの態様では、無線通信の方法は、複数のリソース使用メッセージを受信することと、なお、それぞれは、複数のリソースを識別する表示(indication)を備えている;リソースのそれぞれについて、リソース使用メッセージと関連づけられた優先度(priorities)を識別することと;リソースのそれぞれについて、識別された優先度間のコンテンションを解決することと;を備えている。さらに、いくつかの態様では、リソース使用メッセージと関連づけられた優先度は、リソース使用メッセージに含まれる重み(weights)によって示される。
説明のために、マルチプルリソースのコンテンションを解決する様々な態様は、システムにおけるノード(例、アクセス端末)が1つまたは複数のリソースをリザーブする試みで、システムにおける他のノード(例、アクセスポイント)に対しRUMsを送信する、無線システムのコンテキストにおいて説明されている。ここにおける教示はまた、他のタイプのノード、デバイス、及び通信システムに対して、あるいは、他の用語を使用して参照される同様のエンティティに対して、適用可能であることができる、ということは理解されるべきである。例えば、アクセス端末は、ユーザ機器、モバイルユニットなどと呼ばれる。
いくつかの態様では、辞書式順序は、マルチプルリソースについてのコンテンションを解決するために使用されることができる。例えば、辞書式解決スキームの下では、各RUMは、辞書式順序(例えば、そのRUMを送信したノードの識別子に基づいている)と関連づけられてもよい。この場合には、多数の等しい優先度のRUMsがリソースのうちの与えられたものについて受信されるとき、最も高い優先度が、最も高い辞書式順序と関連づけられたRUM(例えば、指定された順序において最初であるノードからのRUM(the RUM from the node that is first in the specified order))に対して与えられることができる。したがって、そのようなスキームは、リソースのそれぞれについての各コンテンションの勝者(winner)を識別するために使用されることができる。
いくつかの態様において、ランダム確率ベースのスキームは、マルチプルリソースについてのコンテンションを解決するために使用されることができる。例えば、そのようなスキームの下では、送信ノードは、機能の結果である確率に基づいて、RUMに従うべきかどうかを決定することができる。例えば、ある場合には、そのような確率は、与えられたリソースについて受信された多数の最も高い優先度RUMsによって重み付けられることができる。ここでは、確率は、送信ノードがそれ自体の受信ノードからヒアした、最も高い優先度RUMsの割合によって重み付けられることができる。例えば、送信ノードは、リソースのうちの与えられたものについて、n個の等しい重みRUMsを受信することができる。この場合、RUMsのうちのm個は、送信ノードの自体の受信ノードから提供されており、n−m個のRUMsは、近隣の関連づけられていない受信ノードから提供されている。送信ノードは、確率(n−m)/nでRUMに従うことを決定することができる。言いかえれば、送信ノードは、確率m/nでリソースにわたって送信することを決定することができる。
図1は、無線通信システム100のいくつかのサンプル態様を図示する。システム100は、ノード102及び104として一般に指定された、いくつかの無線ノードを含む。与えられたノードは、1つまたは複数のトラヒックフロー(例、データ及び/または制御チャネル)を受信する、及び/または、送信する、ことができる。例えば、各ノードは、少なくとも1つのアンテナと、関連づけられた受信機及び送信機コンポーネントと、を備えることができる。下記の論考(discussion)では、用語受信ノードは、受信しているノードを指すために使用されることができ、用語送信ノードは、送信しているノードを指すために使用されることができる。そのような参照は、ノードが送信オペレーションと受信オペレーションの両方を実行することができないということを暗示していない。
ノードは、様々な方法でインプリメントされることができる。例えば、いくつかのインプリメンテーションでは、ノードは、アクセス端末、中継点(relay point)、あるいはアクセスポイントを備えることができる。図1を参照すると、ノード102は、アクセスポイントあるいはは中継点を備えることができ、ノード104は、アクセス端末を備えることができる。いくつかのインプリメンテーションでは、ノード102は、ネットワーク(例えばセルラネットワーク、WiMAXネットワークなど)のノード間の通信を容易にする。例えば、アクセス端末(例、アクセス端末104A)は、アクセスポイント(例、アクセスポイント102A)あるいは中継点のサービスエリア内にあり、それによって、アクセス端末104Aは、システム100の別のデバイス、あるいは、システム100と通信するために結合される他のネットワークのデバイス、と通信することができる。ここでは、ノード(例、ノード102B及び102D)の1つまたは複数は、別のネットワークあるいは複数ネットワーク(例、インターネットのような広域ネットワーク108)に対する接続を提供する有線アクセスポイントを備えることができる。
いくつかの態様では、システム100の2以上のノードは、1つまたは複数の通信リンクを介してノード間でトラヒックフローを確立するために、互いに関連づける。例えば、ノード104A及び104Bは、対応するアクセスポイント102A及び102Cを介して、互いに関連づけられることができる。したがって、1つまたは複数のトラヒックフローは、アクセスポイント102Aを介してアクセス端末104Aに対して確立される、あるいは、アクセス端末104から確立されることができ、1つまたは複数のトラヒックフローは、アクセスポイント102Cを介して、アクセス端末104Bに対して確立される、あるいは、アクセス端末104Bから確立されることができる。
ある場合には、システム100におけるいくつかのノードは、同時に(例、同じタイムスロットの間に)送信することを試みることができる。送信及び受信ノードの相対的なロケーションと、送信ノードの送信パワーに起因して、そのような同時通信を確実に行なうことは可能である。これらの環境の下では、システム100の無線リソースはまた、例えばオペレーションのキャリアセンスマルチプルアクセス(carrier sense multiple access)(「CSMA」)モードを単に使用するシステムと比較して、使用されることができる。
しかしながら、他の環境の下では、システム100でのノードからのワイヤレス送信は、システム100における関連づけられていないノード(non-associated node)における受信を妨げる可能性がある。例えば、ノード102Dがノード104Cに送信すると同時に(シンボル106Bによって表されている)、ノード102Cから受信することができる(無線通信シンボル106Aによって表されている)。ノード104Bとノード102Dとの間の距離とノード102Dの送信パワーとに起因して、ノード102Dからの送信は、ノード104Bで受信を妨げる可能性がある(点線のシンボル106Cによって表されている)。同様な方法で、ノード104Bからの送信は、ノード104Bのロケーション及び送信パワーに起因して、ノード102Dで、受信を妨げる可能性がある。
このような干渉を緩和するために、無線通信システムのノードは、無線通信システムのノードは、ノード間メッセージングスキームを利用することができる。例えば、干渉を経験している受信ノードは、ノードがいくつかの方法で不利になるということを示すために、リソース使用メッセージ(「RUM」)を送信することができる。RUMを受信する近隣ノード(例、潜在的な干渉者(potential interferer))は、RUM送信ノード(すなわち、RUMを送信した受信ノード)と干渉することを回避するいくつかの方法で、その今後の送信を制限することを選択することができる。ここで、RUMを送信する受信ノードによる決定は、そのノードにおいて受信されるデータと関連づけられるサービスの品質に少なくとも部分的に基づくことができる。例えば、そのリンクあるいはフローのうちの1つまたは複数についてのサービスの品質の現在のレベルが望ましいサービスの品質のレベル未満であるというイベントにおいて、受信ノードはRUMを送信することができる。反対に、サービスの品質が受諾できる場合、ノードはRUMを送信しない可能性がある。
RUMは様々な形式をとることができる。例えば、ある場合には、RUMは一連のトーンから成ってもよい。ある場合には、異なるトーンは、異なる周波数帯をカバーしてもよい。ある場合には、異なるデバイスからのRUMsは、ある方法で(例えば時間で、及び/または、周波数で)順序付けられてもよい。
RUMと関連づけられた優先度情報(priority information)はまた、様々な形式をとることができる。例えば、ある場合には、優先度情報は、重み付け要因(重み)の形式をとることができる。そのような重み付け要因は、標準化されてもよい(normalized)。例えば、重み付け要因は、標準化されるので、重み付け要因と関連づけられたオーバーヘッドを減らすために少ないビット(例、2あるいは3のビット)で表される。ある場合には、優先度は、RUMsの順序付けによって(例、時間で及び/または周波数で)、示されてもよい。例えば、早い時間において、及び/または、ある周波数において、生じているRUMsは、より高い優先度と関連づけられてもよい。
いくつかの態様では、RUMは、1つまたは複数のチャネル上の干渉を緩和するために(例、クリアする)使用されてもよい。例えば、いくつかのケースでは、各RUMは、単独チャネル(例、与えられた周波数帯域と関連づけられたシングルキャリア)に関連する。ここでは、ノードがそのチャネル上で干渉をクリアしたいときにはいつでも、ノードはRUMを送信することができる(例、周波数分割多重化制御チャネルを介して)。他のケースでは、各RUMは、1セットのチャネルに関連することができる。例えば、いくつかのマルチチャネルシステムでは、ノードは、それがチャネルのすべての上で干渉をクリアしたいときにはいつでも、RUMを送信することができる。他のマルチチャネルシステムでは、RUMは、1サブセットのチャネルに関連するように定義されることができる。例えば、ノードが1サブセットのチャネル上で干渉をクリアしたいときにはいつでも、ノードは、RUMが適用するチャネル(単数または複数)の表示と共にRUMを送信することができる。そのような場合には、チャネル表示は、RUMに含まれることができる。
チャネル表示は、様々な形をとることができる。例えば、ある場合には、チャネル表示は、1セットのビットの形態をとることができ、各ビットはツリー(tree)のブランチに対応し、各ブランチは、代わりに、チャネルに対応する。例えば、1ビットは、第1のチャネルに対応することができ、別のビットは、1セットのチャネル(例、1つまたは複数のチャネルあるいはチャネルのセットを含んでもよい)に対応することができる。他の場合では、チャネル表示は、ビットマスクの形態をとることができる。例えば、マスクの各ビットは、チャネルの固有のものに対応することができる。
システム100のようなシステムによって実行されることができるサンプルコンテンション解決オペレーションは、図2−5のフローチャートのコンテキストで説明される。便宜上、図2−5のオペレーション(あるいは、ここにおいて教示されたあるいは説明されたいずれの他のオペレーション)は、具体的なコンポーネント(例、図6で示されるシステム600のコンポーネント)によって実行されているものとして説明されることができる。しかしながら、これらのオペレーションは、他のタイプのコンポーネントによって実行され、そして、異なる数のコンポーネントを使用して実行されることができるということは理解されるべきである。ここにおいて記載されたオペレーションのうちの1つまたは複数は、与えられたインプリメンテーションにおいて利用されない可能性があるということもまた理解されるべきである。
図6は、第1のノード、指定された送信ノード602で、そして、第2のノード、指定された受信ノード604で、利用されることができるサンプルコンポーネントを図示する。図6の複雑さを減らすために、システム600では、2つのノードのみが示されている。しかしながら、実際、システム600のようなシステム(例、システム100に対応する)は、与えられた時間において、送信ノードとして動作している多くのノードと、受信ノードとして動作している多くのノードを有するであろう。送信ノード602は、1つまたは複数の受信ノード(例、受信ノード604によって、ここにいくつかの例で表されているように)に送信することができる。さらに、送信ノード602は、1つまたは複数の受信ノード(例、受信ノード604によって、ここにいくつかの例で表されているように)からRUMsを受信する。
ノード602及び604は、他のノードと通信するための個別のトランシーバ606及び608を含む。トランシーバ606は、信号(例、メッセージ)を送信するための送信機610と、信号(例、いくつかのケースではRUMsのようなメッセージ)を受信するための受信機612と、を含む。トランシーバ608は、信号(例、いくつかのケースにおいてはRUMsのようなメッセージ)を送るための送信機614と、信号(例、メッセージ)を受信するための受信機616と、を含む。
ノード602及び604はまた、ここにおいて教示されるリソースコンテンション解決に関連して使用されることができる他のコンポーネントを含む。例えば、ノード604は、割り付けられたリソースを予約するためにRUMsを生成し、RUMsがシステムの他のノードに対して送信されること(例、ブロードキャスト)を引き起こす、送信RUMプロセッサ618を含むことができる。対照的に、ノード602は、割り付けられたリソースを使用するかどうか/使用する方法を決定するために、受信RUMsを処理する受信RUMプロセッサ620を含むことが出来る。プロセッサ618及び620の様々な態様が下記に説明されている。
図2を参照すると、上記で説明されているように、本開示は、いくつかの態様において、マルチリソースシステムにおけるリソースについてのコンテンションを解決することに関する。特に、コンテンションは、マルチリソースシステムにおいて同じ優先度(例えば、重み)を有する、2以上の受信RUMsの中で解決される。
ここで、リソースは、例えば、1つまたは複数のチャネル(例、それぞれのチャネルは、キャリアと関連づけられている)、1つまたは複数のサブチャネル(例、キャリアと関連づけられた周波数帯域のサブセットを備えるキャリアと関連づけられている)、1つまたは複数のインタレース、1つまたは複数のタイムスロット、等を備えることができる。具体的な例として、マルチキャリアシステムにおいて、利用可能な帯域幅は、多数のキャリアに分割される(例、4つのキャリア)。ここでは、各送信ノードは、1つまたは複数のキャリアにわたってスケジュールされることができ(例、与えられたキャリアのいくつかのサブキャリアにわたってスケジュールされることができる)、それによって、リソースのよりよい共有を可能にする。説明のために、本開示の様々な態様は、1つまたは複数のキャリアについてのコンテンションが解決される、マルチキャリアシステムのコンテキストで説明される(各キャリアは、1セットのサブキャリアを備えている)。ここにおける教示は、マルチリソースシステムに対して一般的に適用可能でありうるということが認識されるべきである(例、コンテンションは、キャリア以外の、あるいは、キャリアに加えて、リソースについて、解決される)。
上記で述べられているように、受信ノードは、ノードがサービスの品質の必要(「QoS」)要件を満たすことができないとき、RUMを送信する。したがって、図2のブロック202によって表わされているように、時間におけるある時点で、受信ノード(例、図6で示されている、サービスの品質決定器622)は、ノードにおけるサービスの品質が望ましいレベルより下であるということを決定する。QoS必要要件は、スループット(例、フルバッファトラヒック用)、レイテンシ(例、ボイストラヒック用)、平均スペクトル効率、最小のキャリア対干渉比(「C/I」)あるいは、他の適切なメトリックあるいは複数のメトリックの形態であってもよい。したがって、ブロック202のオペレーションは、例えば、受信トラヒックのスループットが低すぎるかどうか、あるいは、受信トラヒックと関連づけられた干渉が高すぎるかどうか、を決定することを含むことができる。
ブロック204によって表わされるように、受信ノード(例、リソース識別子624)は、トラヒックの受信のために、好ましいリソースを識別することができる。例えば、マルチチャネル(例、マルチキャリア)システムにおいて、与えられた受信ノードは、システムで使用するために割り付けられる1セットのチャネルの、指定されたサブセット(例、最初の2つのチャネル)、あるいは、指定された割合(例、4のうちの2)を使用するように構成されることができる。
ブロック206によって表わされるように、受信ノード(例、優先度決定子626)は識別されたリソースと関連づけられた1つまたは複数の優先度を定義することができる。例えば、優先度(以後、便宜上、「重み(weight)」と呼ぶ)は、RUMを送信するノードによって直面する「損失の程度(degree of disadvantage)」を示す。上記で述べられているように、この損失の程度は、ノードの実際のQoS及びノードの望ましいQoSの関数(例えば、比)であってもよい。ある場合には、単独の優先度(single priority)は、1セットのリソース(例、マルチプルキャリアについて定義された単独の重み)について定義される。ある場合においては、異なる優先度は、異なるリソース(例、異なるキャリアについて定義された異なる重み)について定義される。
ブロック208によって表わされるように、受信ノード(例、RUM生成器628)は、優先度情報を含んでいるRUMと、RUMが適用するリソース(例、ブロック204で識別されたリソース)を識別する表示と、を生成する。受信ノード(例、送信機614)は、その後で、RUMを送信するので、それは、受信ノードにおける受信を潜在的に妨げることができる送信ノードによって、そして、この受信ノードと関連づけられる送信ノードによって、ヒアされるであろう(will be heard)。
優先度情報は、様々な方法でRUMに含まれうる。ある場合には、優先度の表示(例、RUM重み)は、RUMにおいてカプセル化される。そのような場合には、表示は、RUMのオーバーヘッドを縮らすために、量子化されることができる(例、上記で説明されるような少数ビットに)。ある場合には、RUMは、割当てられた優先度を示す方法で、送信されることができる。例えば、RUMは、特定の時間(例、タイムスロット)において送信されることでき、それによって、送信の時間は、相対的な優先度の表示である(例、時間において早く送信されたRUMsはより高い優先度を有する)。同様に、RUMは、特定周波数(例、周波数帯域)で送信され、それによって、送信の周波数は、相対的な優先度を示す(例、より高い周波数で送信されたRUMsは、より高い優先度を有する)。
リソース表示はまた、様々な方法でRUMに含まれうる。例えば、上記で説明されているように、ある場合には、RUMは、RUMが適用するリソースを示すリソースマスク(例、キャリアマスク)を備えることができる。具体的な例として、マルチキャリアシステムでは、RUMメッセージは、キャリア表示(例、RUMが適用する、1セットのキャリアの1サブセット(a subset of a set of carriers)を識別するビットマスク)で増大されうる。そのような表示の使用を通じて、RUMを送信するノードは、ノードがキャリアのすべてを使用する必要がない、あるいは、キャリアのすべてを使用するように権限を与えない(例、時間において与えられた時点で)というイベントにおいて、キャリアのすべてよりも、キャリアの1サブセット上でその近隣からの干渉を減らすことができる。
ブロック210によって表わされているように、送信ノード(例、図6の受信機610)は、いくつかの受信ノードからRUMsを受信することができる。ここでは、送信ノードは、1つまたは複数の関連受信ノードから(例、送信ノードが情報を送信しているノード)、及び/または、1つまたは複数の関連づけられていない受信ノードから(例、他の送信ノードから情報を受信している近くの受信ノード)、RUMsを受信することができる。
送信ノードは、どのRUMsが最も高い優先度を有するかに基づいて、これらのRUMsに従うかどうかを確かめることができる。例えば、RUMの重みが、送信ノードの関連づけられた受信ノード(例、送信ノード自体の受信機)から受信されたRUMsの重みよりも高い場合、送信ノードは、関連づけられていない受信ノードからRUMに従うことができる。
いくつかの態様では、マルチリソースシステムにおけるコンテンションは、各リソースについてのコンテンションを個別に解決することによって解決されることができる。上記で述べられているように、送信ノードは、異なる受信ノードからRUMsを受信することができ、RUMsのそれぞれは、その特定RUMが適用するリソースを指定するリソース表示を含むことができ、RUMsのそれぞれは、優先度情報と関連づけられることができる。この場合には、送信ノードは、第1のリソースと関連づけられたRUMs(及び対応優先度)に基づいて第1のリソースについてのコンテンションを解決し、その後で、第2のリソースと関連づけられたRUMs(及び対応優先度)に基づいて第2のリソースについてのコンテンションを解決等することができる。
したがって、ブロック212によって表わされているように、送信ノード(例、受信されたRUMリソース識別子630)は、受信されたRUMsと関連づけられたリソースのそれぞれを識別することができる。その後で、識別されたリソースのそれぞれの場合、送信ノード(例、受信されたRUM優先度識別子632)は、そのリソースと関連づけられたRUMs(例、リソース表示がその特定のリソースを識別したRUMs)によって示される優先度を識別する。
ブロック214によって表わされているように、送信ノードは、各リソースについてのRUM優先度の中のいずれのコンテンションも解決することができる。ここでは、リソースと関連づけられた、与えられたセットの優先度において最も高い優先度を備えたRUMは、そのリソースについてのウィニングRUM(winning RUM)と指定されることができる。具体的な例として、送信ノードがRUMをヒアするとき、それ自体の受信ノード(単数または複数)からヒアしたいずれのRUMの重みと、入ってくるRUMの重みを比較する。いずれの関連づけられていない受信ノードからの受信RUMの重みが送信ノードと関連づけられる受信ノードから受信されたRUMの重みのそれぞれよりも大きい場合には、送信ノードは、より高い重みRUMに従うでしょう(例、送信ノードがそのリソースにもたらしうる干渉の量を減らすことによって)。
他のリソースのそれぞれについてのコンテンション解決は、同様の方法で提供されることができる。例えば、送信ノードは、各リソースについて、そのリソースを対象とする受信されたRUMに基づいて、そのリソース上の送信を制限するかどうかを決定することができる。
ここでは、送信ノードは、リソース表示によって指定されたリソース上でのみRUMに従うでしょう。すなわち、与えられたリソースを対象とするRUMsがない場合、送信ノードは、そのリソース上の送信を制限する必要はない。送信ノードが異なる受信ノードからのマルチプルRUMsに従うことを選択するとき、送信ノードは、RUMリソース表示のすべてによって指定されたリソース上で「OR」オペレーションを実行することができる。したがって、このオペレーションの結果の補足は、送信ノードが送信することができるリソースを示すことができる。
ある場合には、異なるコンテンションスキームは、異なるリソースのために利用されることができる。例えば、与えられたリソースについて展開されたコンテンションスキームのタイプは、そのリソースによって搬送されたトラヒックのタイプ(例、ボイス、データ、リアルタイムトラヒック、ベストエフォートトラヒック、フルバッファトラヒック等)に依存することができる。
図3は、与えられたリソースについてのコンテンションを解決するために、送信ノードによって実行されることができるサンプルオペレーションを説明する。したがって、送信ノードは、1セットの受信されたRUMsにおいて識別された各リソースの図3のオペレーションの固有反復(a unique iteration)を実行することができる。
ブロック302によって表わされているように、与えられたリソースについて、送信ノードは、最も高い優先度を有するRUMsの数を決定する。すなわち、送信ノードは、最も高い優先度の大きさを最初に決定し、そのあとで、その優先度を有するRUMの数を決定する。
ブロック304で、1つのRUMのみが最も高い優先度を有する場合、動作フローは、ブロック306に進む。送信ノードは、このRUMに反応するかどうかを決定する。最も高い優先度RUMが送信ノードと関連づけられた受信ノードからのものである場合、送信ノードは、RUMを無視する。すなわち、送信ノードは、受信RUMsに起因する送信を制限する必要なく、受信ノードへの次のスケジュールされた送信(例、RUMが対象とされるタイムスロット)を進める。
対照的に、最も高い優先度RUMが関連づけられていない受信ノードからのもである場合、送信ノードは、RUMに反応する(例えば、従う)。送信ノードが、与えられたリソース上で来たる送信機会(例、次のスケジュールされたタイムスロット)のために、RUMに従う(例、送信を制限する)様々な方法がある。いくつかの例は、時間におけるバッキングオフ(backing-off in time)(例、いくつかのスロットあるいはインタレース上で送信することをやめる)、周波数におけるバッキングオフ(backing-off in frequency)(例、いくつかの周波数帯域あるいはキャリア上で送信することをやめる)、電力におけるバッキングオフ(backing-off in power)(例、次のタイムスロットの間に送信パワーを減らす)、を含む。
1以上のRUMがブロック304で最も高い優先度を有する場合、動作フローは、代りに、ブロック308に進む。上記で述べられているように、送信ノードは、同じ重みを有する多数のRUMsを受信することができる。例えば、ある場合には、RUM重みは、固定数のビットに量子化されることができ(例、2あるいは3ビットに量子化される)、それによって、異なる受信ノードが同じ優先度と関連づけられたRUMSを送信する確率を増加させる。単純な例として、4つのRUMが受信されると仮定し、それらのそれぞれは、そのそれぞれのキャリア表示(例、キャリアビットマスク)において示されるキャリアC0を有する。さらに、4つのRUMsは、それぞれの重み、3、1、3及び2を有する。この場合、RUMsのうちの2つは最も高い重み(重み3)を有する。
ブロック308で、送信ノードは、その関連する受信ノードのうちの1つが最も高い優先度RUMsのうちの少なくとも1つを送ったかどうかを決定する。そうでない場合には、送信ノードが、RUMに反応する場合(例えば、送信ノードがブロック306において、上記で説明されているようにRUMに従う)、動作フローはブロック310に進む。
送信ノードと関連づけられた少なくとも1つの受信ノードがブロック308で最も高い優先度RUMを送った場合、動作フローは、ブロック312に進み、それによって、送信ノードは、リソースについてのいずれのコンテンションを解決する。ここで、最も高い優先度を有しているRUMsのすべてが、送信ノードと関連づけられた受信ノードから提供されている場合、送信ノードは、RUM(例、ブロック306において、上記で説明されているように)を無視することができる。
他方で、少なくとも1つの関連づけられていない受信ノードが最も高い優先度RUMsのうちの1つを送った場合、送信ノードは、リソースについてのコンテンションを解決する。最も高い重みのマルチプルRUMsが受信されるときのRUMコンテンションを解決するために使用されることができるサンプルコンテンション解決スキームは、図4と図5と共に説明されている。
図4はサンプルの辞書式順序スキーム(sample lexicographic ordering scheme)を説明する。ブロック402によって表わされているように、送信ノードは、最も高い優先度を有するRUMsのセットと関連づけられた辞書式順序を決定する。例えば、辞書式順序は、システムにおけるノードに適用されることができ、それによって、異なるノードは、辞書式順序において異なるランキングを有することができる。具体的な例として、辞書式順序は、各ノードと関連づけられた識別子に基づくことができる。したがって、別のノードに関する与えられたノードのランキングは、それらのノードに割り当てられたノード識別子に依存することができる。
辞書式順序は、様々なインプリメンテーションにおいて、システムにおける様々なエンティティと関連づけられることができる。ある場合には、辞書式順序は、順序付けられたノードからのRUMsと関連づけられることができる。ここでは、与えられた送信ノードは、RUMsを送信する受信ノードの順序を示す情報を保持することができる。あるいは、RUMsのそれぞれは、ノードの順序を示すパラメータを含むことができる。ある場合には、辞書式順序は、リソースの識別子と関連づけられてもよい。例えば、RUMsが異なる周波数(例、トーン)を介して送信されることができる場合、辞書式順序は周波数と関連づけられることができ、そのため、与えられた周波数で送信されたRUMは、異なる周波数において送信されたRUMよりも、順序付けにおいてより高い(例えば、第1)とみなされうる。
ブロック404によって表されているように、多数の等しい優先度RUMsが受信されるとき、最も高い優先度は、最も高い辞書式順序と関連づけられたRUM(例、指定された順序において一番であるノードからのRUM)に対して与えられることができる。言いかえれば、送信ノードは、与えられたリソースについてのコンテンションの勝者を識別するために、最も高い辞書式順序と関連づけられたRUMを選択することができる。
ブロック406によって表わされているように、送信ノードは、RUMが関連づけられた受信ノードあるいは関連づけられていない受信ノードからのものであるかどうかに基づいて、ウィニングRUMに反応するかどうか/反応する方法を決定することができる。
図5は、与えられたリソースについて最も高い優先度を有する1セットのRUMsと関連づけられたコンテンションを解決するために使用されることができるサンプルのランダム確率ベースのスキームを説明する。この例では、送信ノードは、受信された多数のRUMsによって重み付けられた確率に基づいてRUMに従うかどうかを決定する。したがって、ブロック502では、送信ノードは、最も高い優先度を有する、与えられたリソースを対象とするRUMsの数を決定する。この数は、下記の説明では、nとする。
確率はまた、送信ノードがその関連づけられた受信ノードからヒアした、最も高い重みRUMsの割合によって重み付けられることができる。したがって、ブロック504では、送信ノードは、n個のRUMsのセットから、関連ノードが提供しているRUMsの数を決定する。この数を、下記の説明では、mとする。したがって、n−m個のRUMsは、関連づけられていない受信ノードから提供されている。
送信ノードは、ブロック506でm個とn個に基づいた確率を決定し、ブロック508でこの確率に基づいてRUMsに反応するかどうか/どのように反応するかを、決定することができる。例えば、送信ノードは、確率(n−m)/nで、RUMに従うことを決定することができる。言いかえれば、送信ノードは、確率m/nで、与えられたリソース上で送信することを決定することができる。
そのようなスキームの利点は、受信ノードの多くが低いサービス品質(「QoS」)を有する場合に、それらのセル(アクセスポイントと関連アクセス端末とによって定義される)に対してより高い優先度を与えるということであってもよい。ここでは、第1の送信ノードの受信モードのうちの1つのみが低いQoSを有しているが近隣セルの第2の送信ノードが低いQoSを備えた5つの受信ノードを有する場合には、第1の送信ノードは、RUMsに応じてその送信を制限する可能性がより高い。
逆方向リンクでは、送信ノードは、1つの受信ノード(例、そのアクセスポイント)のみからRUMをヒアすることができる。したがって、mは、この場合、1に等しい。
ここにおける教示は、少なくとも1つの他の無線デバイスと通信するための様々なコンポーネントを利用するデバイスへと組み込まれることができる。図7は、デバイス間の通信を容易にするために利用されることができるいくつかのサンプルコンポーネントを図示する。ここでは、第1のデバイス702(例、アクセス端末)及び第2のデバイス704(例、アクセスポイント)は、適切な媒体にわたって、無線通信リンク706を介して通信するように適応される。
最初に、デバイス702からデバイス704(例、逆方向リンク)へと情報を送信することに関与するコンポーネントが扱われている。送信(「TX」)データプロセッサ708は、データバッファ710あるいは他のある適切なコンポーネントからトラヒックデータ(例えばデータパケット)を受信する。送信データプロセッサ708は、選択された符号化及び変調スキームに基づいて各データパケットを処理し(例えば、符号化し、インタリーブし、またシンボルマッピングし)、そしてデータシンボルを提供する。一般には、データシンボルは、データのための変調シンボルであり、パイロットシンボルは、パイロットのための変調シンボルである(それは、アプリオリとして知られている)。変調器712は、データシンボル、パイロットシンボル、そして、おそらく逆方向リンクのためのシグナリングを受信し、変調(例、OFDMあるいは他の適切な変調)及び/またはシステムによって指定される他の処理を実行し、出力チップのストリームを提供する。送信機(「TMTR」)714は、出力チップストリームを処理し(例、アナログに変換し、フィルタにかけ、増幅し、そして周波数アップコンバートし)、アンテナ716から送信される、変調信号を生成する。
デバイス702によって送信された変調信号(デバイス704と通信している他のデバイスからの信号と共に)は、デバイス704のアンテナ718によって受信される。受信機(「RCVR」)720は、アンテナ718からの受信信号を処理し(例、条件づけ、デジタル化し)、受信サンプルを提供する。復調器(「DEMOD」)722は、受信されたサンプルを処理し(例、復調し、検出し)、そして、検出されたデータシンボルを提供し、そして検出されたデータシンボルは、他のデバイス(単数または複数)によってデバイス704に対して送信されるデータシンボルのノイジー推定値(a noisy estimate)であってもよい。受信(「RX」)データプロセッサ724は、検出されたデータシンボルを処理し(例、シンボルデマッピングし、デインタリーブし、そして復号し)、各送信デバイス(例、デバイス702)と関連づけられた復号されたデータを提供する。
デバイス704からデバイス702(例、順方向リンク)へと情報を送信することに関与するコンポーネントが扱われている。デバイス704では、トラヒックデータは、データシンボルを生成するために、送信(「TX」)データプロセッサ726によって処理される。変調器728は、データシンボル、パイロットシンボル、及び順方向リンクのためのシグナリングを受信し、変調(例、OFDMあるいは他の適切な変調)及び/または他の関連処理を実行し、そして、送信器(「TMTR」)によってさらに条件づけられアンテナ718から送信される出力チップストリーム、を提供する。いくつかのインプリメンテーションでは、順方向リンクのためのシグナリングは、デバイス704に対して逆方向リンク上で送信するすべてのデバイス(例、端末)のためのコントローラ732によって生成された、電力制御コマンド及び他の情報(例、通信チャネルに関する)を含むことができる。
デバイス702では、デバイス704によって送信された変調信号は、アンテナ716によって受信され、受信機(「RCVR」)734によって条件付けられデジタル化され、そして、検出されたデータシンボルを得るために復調器(「DEMOD」)736によって処理される。受信(「RX」)データプロセッサ738は、検出されたデータシンボルを処理し、デバイス702のために復号されたデータと順方向リンクシグナリングを提供する。コントローラ740は、データ送信を制御するために、そして、デバイス704への逆方向リンク上の伝送パワーを制御するために、電力制御コマンド及び他の情報を受信する。
コントローラ740及び732は、それぞれ、デバイス702及びデバイス704の様々なオペレーションを命令する。例えば、コントローラは、適切なフィルタを決定し、フィルタについての情報を報告し、フィルタを使用して情報を復号することができる。データメモリ742及び744は、それぞれ、コントローラ740及び732によって使用されるプログラムコード及びデータを保存することができる。
図7はまた、通信コンポーネントがここに教示されるような干渉管理オペレーションを実行する1つまたは複数のコンポーネントを含むことができるということを図示する。例えば、RUM制御コンポーネント746は、ここにおいて教示されるような別のデバイス(例、デバイス704)に対して信号を送信し受信するために、コントローラ740及び/またはデバイス702の他のコンポーネントと、協力することができる。同様に、RUM制御コンポーネント748は、別のデバイス(例、デバイス702)に対して信号を送信し受信するために、コントローラ732及び/またはデバイス704の他のコンポーネントと協力することができる。各デバイス702及び704について、説明されたコンポーネントのうちの2以上の機能が単独コンポーネントによって提供されることができるということが理解されるべきである。例えば、単独の処理コンポーネントは、RUM制御コンポーネント746及びコントローラ740の機能を提供することができ、単独の処理コンポーネントは、RUM制御コンポーネント748及びコントローラ732の機能を提供することができる。
ここにおける教示は、様々なタイプの通信システム及び/またはシステムコンポーネントに組み込まれることができる。いくつかの態様では、ここにおける教示は、利用可能なシステムリソースを共有することにより(例、帯域幅、送信パワー、符号化、インターリービングなどのうちの1つまたは複数を指定することにより)、複数ユーザと通信することをサポートすることができる多元接続システムにおいて利用されることができる。例えば、ここにおける教示は、下記の技術、符号分割多元接続(「CDMA」)システム、マルチプルキャリアCDMA(「MCCDMA」)、広帯域CDMA(「W−CDMA」)、高速パケット接続(「HSPA」、「HSPA+」)システム、時分割多元接続(「TDMA」)システム、周波数分割多元接続(「FDMA」)システム、シングルキャリアFDMA(「SC−FDMA」)システム、直交周波数分割多元接続(「OFDMA」)システム、あるいは他の多元接続技術、のうちのいずれか1つあるいは組み合わせに適用されることができる。ここにおける教示を利用する無線通信システムは、例えば、IS−95、cdma2000、IS−856、W−CDMA、TDSCDMA、及び他の標準規格のような1つまたは複数の標準規格をインプリメントするように設計されてもよい。CDMAネットワークは、ユニバーサル地上無線接続(「UTRA」)、cdma2000、あるいは他のある技術のような無線技術をインプリメントすることができる。UTRAは、W−CDMA及び低チップレート(「LCR」)を含む。cdma2000技術は、IS−2000、IS−95、及びIS−856標準規格をカバーする。TDMAネットワークは、モバイル通信のためのグローバルシステム(「GSM(登録商標)」)のような無線通信技術をインプリメントすることができる。OFDMAネットワークは、発展型UTRA(「E−UTRA」)、IEEE802.11、IEEE802.16、IEEE802.20、Flash−OFDM等のような無線技術をインプリメントすることができる。UTRA、E−UTRA、及びGSMは、ユニバーサルモバイルテレコミュニケーションシステム(「UMTS」)の一部である。ここにおける教示は、3GPPロングタームエボリューション(「LTE」)システム、ウルトラモバイルブロードバンド(「UMB」)システム、及び他のタイプのシステムにおいてインプリメントされることができる。LTEは、E−UTRAを使用するUMTSのリリースである。3GPP用語を使用して、本開示のある態様は説明されることができるが、3GPP(Re199、Re15、Re16、Re17)技術に対して、3GPP2(IxRTT、1xEV−DORelO、RevA、RevB)技術及び他の技術に加えて、適用されることができるということが理解されるべきである。
ここにおける教示は、様々な装置(例、ノード)に、組み込まれてもよい(例えば、内側にインプリメントされる、あるいは、実行される)。いくつかの態様では、ここにおける教示にしたがってインプリメントされるノード(例、無線ノード)は、アクセスポイントあるいはアクセス端末を備えることができる。
例えば、アクセス端末は、ユーザ機器、加入者局、加入者ユニット、モバイル局、モバイル、モバイルノード、遠隔局、遠隔端末、ユーザ端末、ユーザエージェント、ユーザデバイス、あるいは他のある用語、として知られ、インプリメントされ、そして、備えることができる。いくつかのインプリメンテーションでは、アクセス端末は、セルラ電話、コードレス電話、セッションイニシエーションプロトコル(「SIP」)電話、無線ローカルループ(「WLL」)局、携帯情報端末(「PDA」)、無線接続機能を有するハンドへルドデバイス、あるいは無線モデムに接続された他の適切な処理デバイスを備えることができる。したがって、ここにおいて教示された1つまたは複数の態様は、電話(例、セルラ電話あるいはスマートフォン)、コンピュータ(例、ラップトップ)、ポータブル通信デバイス、ポータブルコンピューティングデバイス(例、携帯情報端末)、エンタテイメントデバイス(例、ミュージックデバイス、ビデオデバイスあるいは衛星ラジオ)、グローバルポジショニングシステムデバイス、あるいは無線媒体を介して通信するように構成されるいずれの他の適切なデバイスに組み込まれてもよい。
アクセスポイントは、NodeB、eNodeB、無線ネットワークコントローラ(「RNC」)、基地局(「BS」)、無線基地局(「RBS」)、基地局コントローラ(「BSC」)、ベーストランシーバ局(「BTS」)、トランシーバ機能(「TF」)、無線トランシーバ、無線ルータ、基本サービスセット(「BSS」)、拡張サービスセット(「ESS」)、あるいは他の同様な用語、として知られ、インプリメントされ、備えることができる。
いくつかの態様では、ノード(例、アクセスポイント)は、通信システムのためのアクセスノードを備えることができる。そのようなアクセスノードは、例えば、ネットワークに対し有線あるいは無線の通信リンクを介して、ネットワーク(例、インターネットあるいはセルラネットワークのような広域ネットワーク)への接続、あるいは、ネットワークのための接続を提供することができる。したがって、アクセスノードは、ネットワークあるいは他の機能にアクセスするために、別のノード(例、アクセス端末)をイネーブルにすることができる。さらに、ノードのうちの1つまたは両方がポータブルである、あるいは、ある場合においては、比較的に非ポータブルであるということは理解されるべきである。
また、無線ノードは、非無線の方法で(例、有線接続を介して)、情報を送信する及び/または受信することができるということは理解されるべきである。したがって、ここにおいて説明される、受信機と送信機は、非無線媒体を介して通信するために適切な通信インタフェースコンポーネント(例、電子的なあるいは光学的なインタフェースコンポーネント)を含むことができる。
したがって、無線ノードは、無線ノードによって送信されるあるいは無線ノードで受信されるデータに基づいて、機能を実行する様々なコンポーネントを含むことができる。例えば、アクセスポイント及びアクセス端末は、信号(例、制御及び/またはデータに関するメッセージ)を送信し受信するためのアンテナを含むことができる。アクセスポイントはまた、その受信機が複数の無線ノードから受信する、あるいは、その送信機が複数の無線ノードに対して送信する、データトラヒックフローを管理するように構成されたトラヒックマネージャを含むことができる。さらに、アクセス端末は、受信データ(例、複数のリソースのリソースを介して受信される)に基づいて表示を出力するように構成されたユーザインタフェースを含むことができる。
無線ノードは、いずれの適切な無線通信技術に基づいている、あるいはいずれの適切な無線通信技術をサポートする、1つまたは複数の無線通信リンクを介して通信することができる。例えば、いくつかの態様では、無線ノードはネットワークと関連づけることができる。いくつかの態様では、ネットワークは、ローカルエリアネットワーク、あるいは、広域ネットワークを備えることができる。無線デバイスは、ここにおいて説明されているもの(例、CDMA、TDMA、OFDM、OFDMA、WiMAX、Wi−Fi等)のような、様々な無線通信技術、プロトコル、あるいは標準規格のうちの1つまたは複数をサポートする、あるいは、使用することができる。同様に、無線ノードは、様々な対応する変調あるいは多重化スキームのうちの1つまたは複数をサポートする、あるいは、使用することができる。したがって、無線ノードは、上記のあるいは他の無線通信技術を使用して、1つまたは複数の無線通信リンクを介して確立し通信するために、適切なコンポーネント(例、無線インターフェース)を含むことができる。例えば、無線ノードは、無線媒体上の通信を容易にする様々なコンポーネント(例、信号生成器と信号プロセッサ)を含むことができる、関連づけられた送信機及び受信機コンポーネントを備えた無線トランシーバを備えることができる。
ここにおいて説明されたコンポーネントは、様々な方法でインプリメントされることができる。図8を参照すると、装置800は、例えば、1つまた複数の集積回路(例、ASIC)によってインプリメントされる機能を表すことができる、あるいは、ここにおいて教示されている他の方法でインプリメントされることができる、一連の相互関連の機能ブロックとして表される。ここにおいて説明されているように、集積回路は、プロセッサ、ソフトウェア、他のコンポーネント、あるいはそれらのある組み合わせ、を含んでいてもよい。
装置800は、様々な図に関して上記で説明された機能のうちの1つまたは複数を実行することができる1つまたは複数のモジュールを含むことができる。例えば、受信するためのASIC802は、例えば、ここにおいて説明されるような受信機に対応することができる。識別するためのASIC804は、例えば、ここにおいて説明されるような優先度識別子に対応することができる。解決するためのASIC806は、例えば、ここにおいて説明されるようなコンテンションリゾルバ(contention resolver)に対応することができる。
上述されるように、いくつかの態様では、これらのコンポーネントは、適切なプロセッサコンポーネントを介してインプリメントされることができる。これらのプロセッサコンポーネントは、ここに教示されるようなストラクチャを使用して、少なくとも部分的に、いくつかの態様において、インプリメントされることができる。いくつかの態様では、プロセッサは、これらのコンポーネントのうちの1つまたは複数の機能のうちの一部分あるいはすべてをインプリメントするように適応されることができる。いくつかの態様では、点線ボックスによって表わされるコンポーネントのうちの1つまたは複数はオプションである。
上述されているように、装置800は、1つまたは複数の集積回路を備えることができる。例えば、いくつかの態様においては、単独の集積回路は、図示されたコンポーネントのうちの1つまたは複数の機能をインプリメントすることができ、他の態様では、1以上の集積回路は、図示されたコンポーネントの1つまたは複数の機能をインプリメントすることができる。
さらに、ここに説明される他のコンポーネント及び機能と同様に、図8によって表わされるコンポーネント及び機能は、いずれの適切な手段を使用してインプリメントされることができる。そのような手段はまた、ここにおいて教示されるような対応するストラクチャを使用して、少なくとも部分的に、インプリメントされることができる。例えば、図8の「のためのASIC(ASIC for)」と関連して上記で説明されたコンポーネントはまた、同様に指定された「のための手段(means for)」機能に対応することができる。したがって、いくつかの態様では、そのような手段の1つまたは複数は、プロセッサコンポーネント、集積回路、あるいはここに教示されるような他の適切なストラクチャのうちの1つまたは複数を使用してインプリメントされることができる。
「第1の(first)」や「第2の(second)」などのような指定を使用している、ここにおけるエレメントに対するいずれの参照も、これらのエレメントの量(quantity)あるいは順序を一般的に限定しないということが理解されるべきである。むしろ、これらの指定は、2以上のエレメントあるいはエレメントのインスタンス(instances of an element)を区別する便利な方法として、ここにおいて使用されることができる。したがって、第1及び第2のエレメントに対する参照は、2つのエレメントのみがここで利用されうるということ、あるいは、第1のエレメントがいくつかの方法で第2のエレメントに先行しなくてはならないということ、を意味していない。また、述べられていない限り、1セットのエレメントは、1つまたは複数のエレメントを備えることができる。さらに、詳細な説明あるいは特許請求の範囲で使用される、形式の用語「A、B、あるいはCのうちの少なくとも1つ(at least one of: A, B, or C)」は、「これらのエレメントのA、あるいは、B、あるいは、C、あるいは、これらのエレメントのいずれの組み合わせ(A or B or C or any combination thereof)」を意味する。
当業者は、情報及び信号は、様々な異なる技術及び技巧のうちのいずれかを使用して表されることができるということを理解するであろう。例えば、上記の説明の全体にわたって参照されることができる、データ、命令、コマンド、情報、信号、ビット、シンボル、及びチップは、電圧、電流、電磁波、磁場あるいは磁粒子、光場あるいは光学粒子、あるいはそれらのいずれの組み合わせ、によって表わされることができる。
当業者は、いずれの様々な説明のための論理ブロック、モジュール、プロセッサ、手段、回路、および、ここに開示された態様に関連して説明されたアルゴリズムステップは、電子ハードウェア(例、デジタルインプリメンテーション、アナログインプリメンテーション、あるいはそれら2つの組み合わせ、そしてそれは、ソース符号化あるいは他の技術を使用して設計されることができる)、命令を組み込んでいるプログラムあるいは設計コードの様々な形態(ここでは、便宜のため、「ソフトウェア」あるいは「ソフトウェアモジュール」と呼ぶ)あるいは、両方の組み合わせとしてインプリメントされることができる、ということをさらに理解するであろう。ハードウェアとソフトウェアのこの互換性を明瞭に説明するために、様々な説明のためのコンポーネント、ブロック、モジュール、回路及びステップが、一般に、それらの機能という観点から、上記に説明されてきた。そのような機能が、ハードウェアあるいはソフトウェアとしてインプリメントされるかどうかは、特定のアプリケーションと全体のシステムに課された設計制約(design constraints)に依存する。熟練職人は、各特定のアプリケーションについての様々な方法で、説明された機能性をインプリメントすることができるが、そのようなインプリメンテーションの決定は、本開示の範囲から逸脱を生じさせるものとして解釈されるべきでない。
ここに開示された態様に関連して説明された様々な説明のための論理ブロック、モジュールおよび回路は、集積回路(「IC」)、アクセス端末、あるいはアクセスポイント内でインプリメントされる、あるいは、集積回路(「IC」)、アクセス端末、あるいはアクセスポイントによって実行されることができる。ICは、汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)あるいは他のプログラマブル論理デバイス、ディスクリートゲートあるいはトランジスタロジック、ディスクリートハードウェアコンポーネント、電子コンポーネント、光学コンポーネント、メカニカルコンポーネント、あるいは、ここに説明される機能を実行するように設計されたそれらのいずれの組み合わせ、を備えることができ、そして、IC内で、IC外で、あるいは両方に、常駐するコードあるいは命令を実施することができる。汎用プロセッサは、マイクロプロセッサであってもよいが、代替として、プロセッサは、いずれの従来のプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、あるいはステートマシン(state machine)であってもよい。プロセッサはまた、コンピューティングデバイス(computing devices)の組み合わせ、例えば、DSPとマイクロプロセッサとの組み合わせ、複数のマイクロプロセッサ、DSPコアと併用しての1以上のマイクロプロセッサ、あるいはいずれの他のそのような構成のもの、としてインプリメントされてもよい。
いずれの開示されたプロセスにおいて、ステップのいずれの特定の順序あるいはヒエラルキ(any specific order or hierarchy of steps)は、サンプルのアプローチの一例であるということは理解される。設計プリファレンスに基づいて、プロセスにおけるステップの特定の順序あるいはヒエラルキは、本開示の範囲内にありながら、再配列されることができる(rearranged)ということは、理解される。添付の方法の請求項は、サンプル順序における様々なステップの構成要素を提示しており、提示されている特定の順序あるいはヒエラルキに限定されることを意味していない。
さらに、ここに開示された態様に関連して説明された方法あるいはアルゴリズムのステップは、直接ハードウェアにおいて、プロセッサによって実行されたソフトウェアモジュールにおいて、あるいはこれら2つの組み合わせにおいて、具現化されることができる。ソフトウェアモジュール(例、実施可能な命令および関連データを含んでいる)および他のデータは、RAMメモリ、フラッシュメモリ、ROMメモリ、EPROMメモリ、EEPROMメモリ、レジスタ、ハードディスク、リムーバブルディスク、CD−ROM、あるいは当技術分野において知られているコンピュータ可読媒体のいずれの他の形態、のようなデータメモリにおいて常駐する(reside)ことができる。サンプル記憶媒体は、例えば、コンピュータ/プロセッサ(ここでは、便宜上、「プロセッサ」と呼ぶ)のようなマシンに結合されることができ、そのようなプロセッサは記憶媒体から情報(例、コード)を読み取ることができ、また記憶媒体に情報を書き込むことができる。サンプル記憶媒体は、プロセッサに不可欠であることができる。プロセッサと記憶媒体は、ASICにおいて常駐していてもよい。ASICは、ユーザ機器に常駐していてもよい。あるいは、プロセッサと記憶媒体は、ユーザ機器においてディスクリートコンポーネントとして常駐していてもよい。さらに、いくつかの態様において、いずれの適切なコンピュータプログラムプロダクトは、本開示の態様のうちの1つまたは複数に関連するコード(例、少なくとも1つのコンピュータによって実施可能なコードで符号化される)を備えるコンピュータ可読媒体を備えることができる。いくつかの態様では、コンピュータプログラムプロダクトは、パッケージングマテリアルを備えることができる。
開示された態様の、以上の説明は、いずれの当業者も本開示を作り、使用することができるように提供されている。これらの態様に対する様々な修正は、当業者にとっては容易に明らかであろう、そして、ここにおいて定義される包括的な原理は、本開示の精神あるいは範囲から逸脱することなく、他の態様に適用されることができる。したがって、本開示は、ここに示された実施形態に限定されるようには意図されておらず、ここに開示された原理および新規な特徴に整合する最も広い範囲が与えられるべきである。

Claims (57)

  1. 通信の方法であって、
    複数のリソース使用メッセージを受信することと、なお、それぞれは、複数のリソースを識別する表示を備えている;
    前記リソースのそれぞれについて、前記リソース使用メッセージと関連づけられた優先度を識別することと;
    前記リソースのそれぞれについて、前記識別された優先度間のコンテンションを解決することと;
    を備えている方法。
  2. 前記リソース使用メッセージと関連づけられた前記優先度は、前記リソース使用メッセージに含まれる重みによって示される、請求項1に記載の方法。
  3. 前記リソースは、チャネル、サブチャネル、あるいはインタレースのうちの少なくとも1つを備える、請求項1に記載の方法。
  4. 前記リソースのうちの特定の1つについての前記優先度を識別することは、前記特定リソースと関連づけられた1セットの前記リソース使用メッセージを識別することを備えており、
    前記特定リソースについての前記コンテンションを解決することは、前記識別されたセットの前記リソース使用メッセージ間のコンテンションを解決することを備えている、
    請求項1に記載の方法。
  5. 前記コンテンションを解決することは、前記識別されたセットの前記リソース使用メッセージと関連づけられた辞書式順序に基づいている、請求項4に記載の方法。
  6. 前記コンテンションを解決することは、前記リソースの識別子と関連づけられた辞書式順序に基づいている、請求項4に記載の方法。
  7. 前記コンテンションを解決することは、前記識別されたセットの前記リソース使用メッセージを送信したノードの辞書式順序に基づいている、請求項4に記載の方法。
  8. 前記ノードの1つは、前記辞書式順序において最初であり、
    前記コンテンションを解決することは、
    前記識別されたセットの前記リソース使用メッセージのうちのどれが前記辞書式順序において最初である前記1つのノードによって送信されたかを識別することと、
    前記1つのノードと関連づけられた前記識別されたリソース使用メッセージに対してより高い優先度を割当てることと、
    をさらに備えている、
    請求項7に記載の方法。
  9. 前記辞書式順序は、前記ノードに対して割当てられた識別子に基づいている、請求項7に記載の方法。
  10. 前記コンテンションを解決することは、前記リソースの識別子と関連づけられた辞書式順序にさらに基づいている、請求項7に記載の方法。
  11. 前記特定リソースについての前記コンテンションを解決することは、関数の出力である確率にしたがって、前記識別されたセットの前記リソース使用メッセージのうちの1つに反応することをさらに備えている、請求項4に記載の方法。
  12. 前記関数は、前記識別されたセットの前記リソース使用メッセージの量に基づいている、請求項11に記載の方法。
  13. 前記特定のリソースについての前記コンテンションを解決することは、最も高い優先度と関連づけられる前記識別されたセットの前記リソース使用メッセージの量に基づいている確率にしたがって、前記識別されたセットの前記リソース使用メッセージのうちの1つに反応すること、をさらに備えている、請求項4に記載の方法。
  14. 前記確率は、関連づけられた受信ノードによって送信される前記最も高い優先度と関連づけられた前記リソース使用メッセージの量にさらに基づいている、請求項13に記載の方法。
  15. 前記特定リソースについてのコンテンションを解決することは、
    最も高い優先度と関連づけられた前記識別されたセットの前記リソース使用メッセージの量と、
    関連づけられた受信ノードによって送信された前記最も高い優先度と関連づけられた前記リソース使用メッセージの量と、
    の比に基づいている確率にしたがって、前記識別されたセットの前記リソース使用メッセージのうちの1つに反応すること、をさらに備えている、請求項4に記載の方法。
  16. 前記のセットの前記リソース使用メッセージを識別することは、最も高い優先度と関連づけられたリソース使用メッセージを識別することを備えている、請求項4に記載の方法。
  17. 異なるコンテンション解決スキームは、前記リソースの異なるものについて利用される、請求項1に記載の方法。
  18. 前記異なるコンテンション解決スキームは、前記リソースによって搬送される、異なるタイプのトラヒックと関連づけられている、請求項17に記載の方法。
  19. 通信のための装置であって、
    複数のリソース使用メッセージを受信するための手段と、なお、それぞれは、複数のリソースを識別する表示を備えている;
    前記リソースのそれぞれについて、前記リソース使用メッセージと関連づけられた優先度を識別するための手段と;
    前記リソースのそれぞれについて、前記識別された優先度間のコンテンションを解決するための手段と;
    を備えている装置。
  20. 前記リソース使用メッセージと関連づけられた前記優先度は、前記リソース使用メッセージに含まれる重みによって示される、請求項19に記載の装置。
  21. 前記リソースは、チャネル、サブチャネル、あるいはインタレースのうちの少なくとも1つを備えている、請求項19に記載の装置。
  22. 前記リソースのうちの特定の1つについての前記優先度を識別することは、前記特定リソースと関連づけられた1セットの前記リソース使用メッセージを識別することを備えており、
    前記特定リソースについての前記コンテンションを解決することは、前記識別されたセットの前記リソース使用メッセージ間のコンテンションを解決することを備えている、
    請求項19に記載の装置。
  23. 前記コンテンションを解決することは、前記識別されたセットの前記リソース使用メッセージと関連づけられた辞書式順序に基づいている、請求項22に記載の装置。
  24. 前記コンテンションを解決することは、前記リソースの識別子と関連づけられた辞書式順序に基づいている、請求項22に記載の装置。
  25. 前記コンテンションを解決することは、前記識別されたセットの前記リソース使用メッセージを送信したノードの辞書式順序に基づいている、請求項22に記載の装置。
  26. 前記ノードのうちの1つは、前記辞書式順序において最初であり、
    前記コンテンションを解決することは、
    前記識別されたセットの前記リソース使用メッセージのうちのどれが前記辞書式順序において最初である前記1つのノードによって送信されたかを識別することと、
    前記1つのノードと関連づけられた前記識別されたリソース使用メッセージに対してより高い優先度を割当てることと、
    をさらに備えている請求項25に記載の装置。
  27. 前記辞書式順序は、前記ノードに対して割当てられた識別子に基づいている、請求項25に記載の装置。
  28. 前記コンテンションを解決することは、前記リソースの識別子と関連づけられた辞書式順序にさらに基づいている、請求項25に記載の装置。
  29. 前記特定リソースについての前記コンテンションを解決することは、関数の出力である確率にしたがって、前記識別されたセットの前記リソース使用メッセージのうちの1つに反応することをさらに備えている、請求項22に記載の装置。
  30. 前記関数は、前記識別されたセットの前記リソース使用メッセージの量に基づいている、請求項29に記載の装置。
  31. 前記特定リソースについての前記コンテンションを解決することは、最も高い優先度と関連づけられた前記識別されたセットの前記リソース使用メッセージの量に基づいている確率にしたがって、前記識別されたセットの前記リソース使用メッセージのうちの1つに反応すること、をさらに備えている、請求項22に記載の装置。
  32. 前記確率は、関連づけられた受信ノードによって送信される前記最も高い優先度と関連づけられた前記リソース使用メッセージの量にさらに基づいている、請求項31に記載の装置。
  33. 前記特定リソースについての前記コンテンションを解決することは、
    最も高い優先度と関連づけられた前記識別されたセットの前記リソース使用メッセージの量と、
    関連づけられた受信ノードによって送信された前記最も高い優先度と関連づけられた前記リソース使用メッセージの量と、
    の比に基づいている確率にしたがって、前記識別されたセットの前記リソース使用メッセージのうちの1つに反応すること、をさらに備えている、請求項22に記載の装置。
  34. 前記のセットの前記リソース使用メッセージを識別することは、最も高い優先度と関連づけられたリソース使用メッセージを識別することを備えている、請求項22に記載の装置。
  35. 異なるコンテンション解決スキームは、前記リソースの異なるものについて利用される、請求項19に記載の装置。
  36. 前記異なるコンテンション解決スキームは、前記リソースによって搬送される、異なるタイプのトラヒックと関連づけられている、請求項35に記載の装置。
  37. 通信のための装置であって、
    複数のリソース使用メッセージを受信するように構成された受信機と、なお、それぞれは、複数のリソースを識別する表示を備えている;
    前記リソースのそれぞれについて、前記リソース使用メッセージと関連づけられた優先度を識別するように構成された優先度識別子と;
    前記リソースのそれぞれについて、前記識別された優先度間のコンテンションを解決するように構成されたコンテンションリゾルバと;
    を備えている装置。
  38. 前記リソース使用メッセージと関連づけられた前記優先度は、前記リソース使用メッセージに含まれる重みによって示される、請求項37に記載の装置。
  39. 前記リソースは、チャネル、サブチャネル、あるいはインタレースのうち少なくとも1つを備える、請求項37に記載の装置。
  40. 前記リソースのうちの特定の1つについての前記優先度を識別することは、前記特定リソースと関連づけられた1セットの前記リソース使用メッセージを識別することを備えており、
    前記特定リソースについての前記コンテンションを解決することは、前記識別されたセットの前記リソース使用メッセージ間のコンテンションを解決することを備えている、
    請求項37に記載の装置。
  41. 前記コンテンションを解決することは、前記識別されたセットの前記リソース使用メッセージと関連づけられた辞書式順序に基づいている、請求項40に記載の装置。
  42. 前記コンテンションを解決することは、前記リソースの識別子と関連づけられた辞書式順序に基づいている、請求項40に記載の装置。
  43. 前記コンテンションを解決することは、前記識別されたセットの前記リソース使用メッセージを送信したノードの辞書式順序に基づいている、請求項40に記載の装置。
  44. 前記ノードのうちの1つは、前記辞書式順序において最初であり、
    前記コンテンションを解決することは、
    前記識別されたセットの前記リソース使用メッセージのうちのどれが前記辞書式順序において最初である前記1つのノードによって送信されたかを識別することと、
    前記1つのノードと関連づけられた前記識別されたリソース使用メッセージに対してより高い優先度を割当てることと、
    をさらに備えている、請求項43に記載の装置。
  45. 前記辞書式順序は、前記ノードに対して割当てられた識別子に基づいている、請求項43に記載の装置。
  46. 前記コンテンションを解決することは、前記リソースの識別子と関連づけられた辞書式順序にさらに基づいている、請求項43に記載の装置。
  47. 前記特定リソースについての前記コンテンションを解決することは、関数の出力である確率にしたがって、前記識別されたセットの前記リソース使用メッセージのうちの1つに反応することをさらに備えている、請求項40に記載の装置。
  48. 前記関数は、前記識別されたセットの前記リソース使用メッセージの量に基づいている、請求項47に記載の装置。
  49. 前記特定のリソースについての前記コンテンションを解決することは、最も高い優先度と関連づけられた前記識別されたセットの前記リソース使用メッセージの量に基づいている確率にしたがって、前記識別されたセットの前記リソース使用メッセージのうちの1つに反応すること、をさらに備えている、請求項40に記載の装置。
  50. 前記確率は、関連づけられた受信ノードによって送信される最も高い優先度と関連づけられた前記リソース使用メッセージの量にさらに基づいている、請求項49に記載の装置。
  51. 前記特定リソースについてのコンテンションを解決することは、
    最も高い優先度と関連づけられた前記識別されたセットの前記リソース使用メッセージの量と、
    関連づけられた受信ノードによって送信された前記最も高い優先度と関連づけられた前記リソース使用メッセージの量と、
    の比に基づいている確率にしたがって、前記識別されたセットの前記リソース使用メッセージのうちの1つに反応すること、をさらに備えている、請求項40に記載の装置。
  52. 前記のセットの前記リソース使用メッセージを識別することは、最も高い優先度と関連づけられたリソース使用メッセージを識別することを備えている、請求項40に記載の装置。
  53. 異なるコンテンション解決スキームは、前記リソースの異なるものについて利用される、請求項37に記載の装置。
  54. 前記異なるコンテンション解決スキームは、前記リソースによって搬送される、異なるタイプのトラヒックと関連づけられている、請求項53に記載の装置。
  55. 通信のためのコンピュータプログラムプロダクトであって、コンピュータ可読媒体を備え、前記コンピュータ可読媒体は、
    複数のリソース使用メッセージを受信することと、なお、それぞれは、複数のリソースを識別する表示を備えている;
    前記リソースのそれぞれについて、前記リソース使用メッセージと関連づけられた優先度を識別することと;
    前記リソースのそれぞれについて、前記識別された優先度間のコンテンションを解決することと;
    が実行可能なコードで符号化される、
    コンピュータプログラムプロダクト。
  56. アンテナと;
    複数のリソース使用メッセージを受信するように構成された受信機と、なお、それぞれは、複数のリソースを識別する表示を備えている;
    前記リソースのそれぞれについて、前記リソース使用メッセージと関連づけられた優先度を識別するように構成された優先度識別子と;
    前記リソースのそれぞれについて、前記識別された優先度間のコンテンションを解決するように構成されたコンテンションリゾルバと;
    を備えているアクセスポイント。
  57. 複数のリソース使用メッセージを受信するように構成された受信機と、なお、それぞれは、複数のリソースを識別する表示を備えている;
    前記リソースのそれぞれについて、前記リソース使用メッセージと関連づけられた優先度を識別するように構成された優先度識別子と;
    前記リソースのそれぞれについて、前記識別された優先度間のコンテンションを解決するように構成されたコンテンションリゾルバと;
    前記リソースのうちの1つを介して受信されるデータに基づいて、表示を出力するように構成されたユーザインタフェースと;
    を備えているアクセス端末。
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