JP2011511680A - 治療器具 - Google Patents
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Abstract
身体のある部分にある通路を治療するための器具であり、前記器具は、通路への開口の中へ挿入されて、通路を出るまで通路を通過される先導部分と、先導部分に続いて通路を通り、通路を押し付けられながら通ることで通路を創傷清拭する清掃部分を備える可撓性の細長いボディを有する。
Description
本発明は、身体にある通路を治療するための治療器具に関係する。本発明は、ピアス穴を清掃するために、望ましい場合には、ピアス穴に隣接する組織にある治療薬物質または複数の治療薬物質を塗布するために使用される治療器具に特に適用する。
身体のいろいろな部分にピアスの穴を開けることは、当たり前になってきた。身体の部分の数例をあげれば、耳、眉、舌、へそや鼻にピアスの穴を開けることは、一般に受け入れられている。鋭利な器具によって形成された通路であるピアス穴は、本質的には創傷である。すべての創傷と同様に、ピアス穴は感染を受けやすい。
身体のピアス穴は、一般に、清掃するのが難しく、そのためにいったん感染が根付くと、それを排除するのは難しくなることがある。例えば、上部耳軟骨のピアス穴の感染は、本質的に深刻である。軟骨はそれ自体の血液供給を受けていないので、経口の抗菌性物質製剤による感染の治療は一般に効果がない。これは、薬が感染部位に到達できないことを意味する。この種の感染は、軟骨損傷と永久的な耳の変形を招く可能性がある。
異物の除去と抗菌性物質製剤の塗布は、感染の発生率を減少させるのに効果がある。先行技術は、ピアス穴を清掃し及び/またはピアス穴に治療薬物質を塗布するための数多くの器具または方式を開示している。特許文献1及び特許文献2は、このような器具または方式の例である。
特許文献1(Karos)は、耳たぶにある通路を清掃し、殺菌するための器具を記載し、この器具は、堅い先端がそれに付けられた吸収性材料の糸を備える。上記器具は、防腐剤で飽和された吸収性材料のパッドに隣接した密閉パッケージ内に保持される。ピアス穴の清掃が望まれるときには、パッケージが開かれて、上記器具がピアス穴に挿入され、その後穴を通じて抜かれ、上記糸は創傷清拭しながら防腐剤を塗布する二つの役目をする。
特許文献2(Satterfield)は、ピアス穴を清掃し、ピアス穴に薬剤を塗布するための道具を開示し、この道具は、ピアス穴を清掃する第1の部分と薬剤吸収層をもつ第2の部分を有する半硬質の細長い部材を備える。上記清掃部分は、ピアス穴の創傷清拭に役立つ複数の可撓性繊維質のアームを備える。
本発明の目的は、ピアス穴などの通路の感染を防止または治療できる治療器具、特に、ピアス穴の厳密な創傷清拭と治療薬物質の同時塗布を増進させる新しい構造を提供する点において、先行技術よりも優れた利点をもつ治療器具を提供することである。
本発明の第1の実施形態によれば、身体のある部分にある通路を治療するための器具が提供され、前記器具は、
通路への開口の中へ挿入されて、通路を出るまで通路を通過される先導部分と、
先導部分に続いて通路を通り、通路を押し付けられながら通ることで通路を創傷清拭する清掃部分と、
を備える可撓性の細長いボディを有する。
通路への開口の中へ挿入されて、通路を出るまで通路を通過される先導部分と、
先導部分に続いて通路を通り、通路を押し付けられながら通ることで通路を創傷清拭する清掃部分と、
を備える可撓性の細長いボディを有する。
本発明の第1の実施形態に関して、上記先導部分は、好ましくは、上記清掃部分よりも大きな剛性を呈する。当業者には当然理解されることであるが、半剛体または剛体の先導部分は、先導部分を通路へ挿入しやすくし、その結果先導部分が通路を通過する際に使用者がとても制御し易くなる。
好適な実施形態では、上記先導部分は、前記先導部分により大きな剛性を与える物質でコーティングされる。上記物質は、適切な物質であれば何でもよい。これは、プラスチック物質(これに限定されないが)を含み得る。上記物質はまた、上記先導部分の可視性を増加できる、及び/または操作対象部位を示唆できる。例えば、先導部分は着色されてもよい。適切に着色された先導部分は、皮膚とのより大きなコントラストを与えることができ、それによって先導部分を通路へ挿入する際に操作者を助けることを理解されたい。他の実施形態では、上記先導部分は硬化剤で処理され得る。
好ましくは、上記先導部分の前先端は球状であるまたは丸みを帯びている。当業者には当然理解されることであるが、球状のまたは丸みを帯びた先端をもつ上記先導部分の前先端は、先導部分を通路へ挿入しやすくする。
上記清掃部分は、変形可能な外周面を含み得る。長さ方向にほぼ沿った上記清掃部分の少なくとも外周部は、清掃部分が通路を通過するときに変形するように適合されることもまた好ましい。好ましくは、上記外周面は、通路の清掃に役立つ、間隔を置いた複数の隆起と谷をもつ。いくつかの実施形態では、上記清掃部分は、連結要素の連なりに形作られた単一の細長い部材から形成され、上記連結要素は、上記要素が隣接している静態位置と上記要素が分離される延びた位置の間を動く。
上記清掃部分が通路を通して引き抜かれるとき、上記連結要素は静態位置から延びた位置へ動くことを理解されたい。通路を通して引き抜かれるとき、上記連結要素は、横から見ると、間隔を置いた複数の隆起と谷のようであり、連結要素の少なくとも一つの隆起が通路の壁に接触することによって死んだまたは感染した組織を除去するもまた理解されたい。
特に好適な実施形態では、上記清掃部分はコイルである、またはコイルを含む。コイルを形成するらせん形の部材は、アーチ形、三角形、長方形またはその他のいずれかの適切な断面形状であり得ることを理解されたい。
好ましくは、延びた位置にあるとき、上記清掃部分の一部の少なくとも一つの表面が通路の壁に接触するように、上記清掃部分は成形される。上記清掃部分は、アーチ形、三角形または長方形(これらに限定されないが)の断面形状をもち得る。
好ましくは、上記清掃部分の外表面は研磨作用をする。好適な実施形態では、上記清掃部分は、研磨性物質にてコーティングされる。その他の実施形態では、上記外表面は、波形または突起のいずれかを呈し、でこぼこしている。
好ましくは、本器具は、少なくとも一つの治療薬物質で少なくとも部分的に被覆されるまたは含浸される。代替的に、上記治療薬物質は、本器具を形成するのに使用された物質と化合されてもよい。
好適な実施形態では、上記清掃部分は、少なくとも一つの治療薬物質または洗剤物質を含有する。上記少なくとも一つの治療薬物質は、通路の感染を防止また治療できるまたは通路の治癒を促進できることを理解されたい。その他の実施形態では、上記清掃部分は、感染を防止または治療し、かつ通路を治癒する働きをする一つ以上の治療薬物質を含有する。治療薬物質は、収斂剤、消毒剤、抗生物質、剥離剤、成長因子またはステロイドまたは複数の物質の相助作用混合物(これらに限定されないが)であり得る。
好ましくは、上記先導部分は、移行部分によって上記清掃部分に連結され、上記移行部分は、身体の部分に引っかかり、痛みまたは傷を生じさせる恐れがある鋭角な部分または縁部を上記二つの部分の間にもたず、通路の中を通る先導部分の動きが清掃部分にスムーズに伝わるように丸みまたは湾曲を備える。
本器具は、いずれかの適切な物質から製造可能であるが、通常、金属またはプラスチック(後者が好ましい)から製造される。プラスチックは、ポリウレタンまたはナイロン(これらに限定されないが)を含み得る。特に好適な実施形態では、本器具は、本器具の各部分を形づくるように成形される単一の熱成形可能なプラスチックの棒から製造される。
本器具は、再使用可能にもでき、または一回きり使用するようにしてもよい。本器具が再使用可能である場合、器具は、好ましくは、加圧滅菌可能または殺菌可能な物質から製造される。
当業者には当然理解されることであるが、本器具の寸法は治療対象の通路の直径に基づく。例えば、イヤリングなどの品目は約0.5〜1mmの直径をもつ通路を必要とするが、バーベルなどのもっと大きな装飾宝石類はおよそ1mm以上の直径をもつ通路を必要とする。したがって、本器具のボディの直径は、好ましくは、治療対象の通路の直径に近づける。
特に好適な実施形態では、本発明の器具は、
残りの部分よりも大きな剛性をもち、通路への開口の中へ挿入されて、通路を出るまで通路を通過される先導部分と、
先導部分に続いて通路を通る清掃コイル部分であって、上記コイルが通路へ入ると、コイルの隣接する部分が変形されて、通路を創傷清拭することができる少なくとも一つの磨耗面を作り出す清掃コイル部分と、
上記先導部分と上記清掃部分の間に位置付けられて、通路の中を通る先導部分の動きが清掃部分に一様に伝わるように湾曲する移行部分と、
を有する熱成形可能な単体から形成される。
残りの部分よりも大きな剛性をもち、通路への開口の中へ挿入されて、通路を出るまで通路を通過される先導部分と、
先導部分に続いて通路を通る清掃コイル部分であって、上記コイルが通路へ入ると、コイルの隣接する部分が変形されて、通路を創傷清拭することができる少なくとも一つの磨耗面を作り出す清掃コイル部分と、
上記先導部分と上記清掃部分の間に位置付けられて、通路の中を通る先導部分の動きが清掃部分に一様に伝わるように湾曲する移行部分と、
を有する熱成形可能な単体から形成される。
本発明の第2の実施形態によれば、身体のある部分にある通路を治療するための複数の治療器具を包含するパッケージが提供され、上記パッケージは、上記複数の細長い治療器具を保持するホルダーを備え、前記パッケージは、多数の隙間を内部にもち、各隙間が細長い治療器具の少なくとも一部を受け入れるように適合された弾性部と、格納部とネック部とを有する容器と、を含み、上記ネック部は、上記細長い治療器具を保持する上記弾性部を受け入れて保持するように寸法が決められる。
本発明の第2の実施形態に関して、上記ホルダーは、好ましくは、
各々が治療器具を取り出し可能に保持する複数の間隔を置いた埋め込み部位を備える可撓部材と、
上記可撓部材を取り出し可能に受け入れる容器と、
を備える。
各々が治療器具を取り出し可能に保持する複数の間隔を置いた埋め込み部位を備える可撓部材と、
上記可撓部材を取り出し可能に受け入れる容器と、
を備える。
上記可撓部材は、好ましくは、帯状体を形成し、前記複数の間隔を置いた埋め込み部位は、帯状体の長さ方向にほぼ直交して配置される。上記帯状体は、いずれかの適切な物質から製造可能であるが、好ましくは、スポンジなどの弾性物質から製造される。いくつかの実施形態では、上記帯状体は、水溶液を吸収できる、または乾燥剤または粉末を保持できる物質から製造される。埋め込み部位は、可撓部材の製造中に形成されてもよく、または、例えば、可撓性のスポンジ部材の中に切り込みを入れることによって、事前に存在する材料の中に形成されてもよい。
好ましくは、上記先導部分の一部が上記部材から延伸し、上記清掃部分が上記部材の反対側の部分から延伸するように、各器具は上記帯状体に形成された埋め込み部位によって取り出し可能に保持される。好適な実施形態では、上記埋め込み部位は、隣接する埋め込み部位を隔てる距離が次第に増加するように、帯状体の長さ方向に沿って配列される。特に上記清掃部分を含む本器具の残りの部分が上記埋め込み部位を通って抜き出されるように、上記先導部分を握って引き抜くことによって、使用者は、通常、器具を帯状体から取り出すことを理解されたい。本器具がコイルである清掃部分を備える場合、器具を取り出すことにより、コイルは埋め込み部位を通過するときに延ばされる。
好ましくは、前記複数の器具を包含する上記帯状体は、束体になるように巻かれる。好適な実施形態では、上記束体は、結束具によって広がらないようにされる。上記結束具は、前記束体が所望の直径になるまで束体の外周の周りに巻き付けられるテープ(これに限定されないが)であり得る。特に好適な実施形態では、上記テープには、使用の方向を示す印がつけられる。
その他の実施形態では、上記帯状体は、少なくとも一つの治療薬物質または洗剤物質を保持する。帯状体が吸収材料から製造される場合、少なくとも一つの治療薬物質または洗剤物質が帯状体によって保持され得ることを理解されたい。例えば、上記少なくとも一つの治療薬物質または洗剤物質を含有する水溶液に帯状体を浸すことができる。少なくとも一つの治療薬物質または洗剤物質を保持する帯状体に形成された埋め込み部位から器具が取り出されるとき、上記少なくとも一つの治療薬物質または洗剤物質が器具の清掃部分に塗布されることもまた理解されたい。清掃部分がコイルである場合、器具の取り出しによってコイルが延ばされ、ほぼ均等にコイル表面に上記少なくとも一つの治療薬物質または洗剤物質を塗布することができることもさらに理解されたい。
上記容器は、開口、ネック及び貯蔵部を備え、上記ネックは束体を取り出し可能に保持する。好適な実施形態では、容器のネックは、ネック内に束体を正しい向きにして保持しやすくするように嵌め込まれている。容器は蓋を備えても良い。帯状体と前記束体の一部によって保持された器具は、通常、先導部分の一部が束体から容器の開口に向けて延び、清掃部分が部材の反対側の部分から貯蔵部に向けて延びるような向きに位置付けられる。好適な実施形態では、容器の貯蔵部は、少なくとも一つの治療薬物質を保持する。束体の中に保持された器具の清掃部分を上記少なくとも一つの治療薬物質を含有する水溶液の中に浸漬できることを理解されたい。
本発明をより容易に理解し実践できるように、例としてだけ、一つ以上の好適な本発明の実施形態を添付の図面を参照して以下に説明する。
図1には、先導部分2と清掃部分3を備える可撓性の細長いボディ1をもつ治療器具が示される。先導部分2は、本器具の残りの部分よりも大きな剛性を先導部分に与える第2の物質4でコーティングされている。先導部分の先端5は丸みを帯びている。清掃部分3は、コイル6を形成するアーチ形の連結部材の連なりに形作られる。先導部分は、受容者に過度な不快感を与えずに、通路の中を通る先導部の動きがコイル6にスムーズに伝わるように湾曲を含む移行部分7によって清掃部分に連結される。
本器具の清掃部分がコイルである場合、コイルは約4mmの外径と約12mmの長さをもち得ること、完全に伸ばした状態のコイルの長さは約120mmになることを理解されたい。コイルは、通常、可撓性の熱可塑性プラスチック材料から作られ、成形され、コイル形状を保持するように付勢される。先導部分は、大抵の用途では、通常、約0.5〜0.8mmの直径と約30mmの長さをもつ。
清掃部分と反対側の先導部分の先端は、丸みを帯びたまたは球状の仕上がり形状になるように塗布される第2の物質を受け止めるのに適した先端形状になるように、切断またはその他の処理がされ得ることもまた理解されたい。好適な実施形態では、先導部分の丸みを帯びたまたは球状の先端は、平面をなすように切断され、その平面を次に低粘性の物質の中に浸けて、物質が先導部分の方へ流れはじめるとき、熱または放射線で急速に硬化させる。球状の先端は、約0.8〜1.2mmの直径をもち得る。
図2には、通路9の中を通して抜かれるときの治療器具8が示される。矢印は、器具が通路を通して抜かれる及びまたは通過される方向を示す。図示のように、清掃部分を構成する連結要素は、横から見ると、間隔を置いた複数の隆起10と谷11のようであり、連結要素の少なくとも一つの隆起が通路の壁に接触することによって死んだまたは感染した組織を除去する。使用時には、先導部分12が通路9の開口13の中へ挿入され、先導部分が出口14から突き出すまで通路の中を通過され、出口の位置で先導部分は操作者によって握られて、コイル状の清掃部分15が通路の中を通して抜かれる。清掃部分がコイルである場合、器具の清掃動作は、コイルが通路の中を通り延びるとき、コイルの外表面が穴を広げる動きをすることによって特徴付けられることを理解されたい。当業者にはまた当然理解されることであるが、通路の比較的「窮屈さ」が抜き出しに対する抵抗を引き起こし、通路内でコイルを延ばさせ、このときのコイルの実効直径の減少は、通路の直径と通路の壁によってもたらされる摩擦のバランスによって決まる。言い換えれば、小さい直径の通路中ではスプリングはより長く延び、その結果、より大きな直径の通路中でより短い延びのときと同等の引き抜き力となる。したがって、スプリングの清掃動作は、様々な通路の直径にわたり適度に一定の程度であると見なせる。
コイルの末端が穴を出るときに、コイルを延びた位置から静態位置へ戻すように、スプリングは連結要素を動かすことをさらに理解されたい。この応力緩和の力は大きくなく、物質を排出したり、または使用者に不安を呼び起こしたりするほどの反動を与えない。
図3は、本発明による清掃部分16の拡大図を示し、清掃部分は、その外表面が複数の波形17からなるコイルを形成するようになっている。当業者には当然理解されることであるが、このような波形は通路をそれによって創傷清拭する磨耗面を与える。
図4には、本発明による複数の治療器具19を包含するパッケージ18が示される。パッケージは、前記複数の器具を取り出し可能に保持するホルダーを含む。ホルダーは、束体22を形成するように巻かれる可撓帯状体21と束体22を取り出し可能に保持するネック24を有する容器23を備える。パッケージはまた、取り外し可能に容器によって保持されるカバー25も含む。この蓋部は、治療器具を汚染から保護することを理解されたい。帯状体のへりから延伸している先導部分の一部を選んで引き出すことによって、本発明による治療器具はボトルから引き抜かれる。操作者が先導部分を引き出すときに、コイルである清掃部分がからまることがあり得る。これを緩和するために、ボトルと器具の先導部分を反対方向に回すように使用者に指示するために、注意書きをパッケージに付けるかまたはその他の場所に記載する。
図5には、長さ方向に間隔を置いて配置された埋め込み部位またはスリット(切れ込み)を備える、半分開いたスポンジ帯状体26が示される。スリット(切れ込み)27は、先導部分28の一部が帯状体のへりから延伸し、清掃部分29が帯状体の反対側のへり30から延伸するように、本発明の器具を取り出し可能に保持する。本発明による器具は、隣り合わせに並べて配置され、次に帯状体がくるくると巻かれる。図5に示したセルを開いたスポンジ帯状体は、幅が約20mmであり、圧縮されていない状態で深さは5mmをもつ。スリット(切れ込み)は、通常、先導部分の厚みのおよそ半分の深さにされる。これらのスリットは、一端側で互いにより近接した間隔となるようにできることを理解されたい。少なくとも一つの治療薬物質が帯状体によって保持されることが可能であり、上記少なくとも一つの治療薬物質は、清掃部分が帯状体を通して引き抜かれるときに清掃部分に塗布されることもまた理解されたい。
図6には、粘着テープ32である結束具で固定された束体31が示される。粘着テープが巻いたロールの周りに巻き付けられて、所望の仕上がり直径に達すると、帯状体を巻いた状態で固定する。治療器具の束体は次に容器に入れられ、取り出し可能に容器のネックによって保持される。
前述した実施形態は、本発明の原理の例示説明にすぎず、当業者にとっては様々な変形や変更が容易に発生するであろう。本発明は、様々な方法で及びその他の実施形態で実践され、実施されることが可能である。なお、本文書で使用した用語は説明の目的のために用いたのであり、制限的なものと見なすべきではないことも理解されたい。
本文書における背景技術への単なる参照は、その技術が本出願に関連した共通の一般的知識または先行技術であることを認めるものと解釈されるべきではない。「備える」という言い方及びそれに類する変形表現は、言及された一つまたは複数の整数を含むことを意味するが、文脈または用法において上記の言い方の排他的な解釈が求められる場合を除き、いずれかのその他の整数(一つまたは複数)を除外しないものとして本文書で使用される。
Claims (20)
- 身体のある部分にある通路を治療するための器具であり、前記器具は、前記通路への開口の中へ挿入されて、前記通路を出るまで前記通路を通過される先導部分と、前記先導部分に続いて前記通路を通り、前記通路を押し付けられながら通ることで前記通路を創傷清拭する清掃部分と、を備える可撓性の細長いボディを有する器具。
- 前記先導部分は、前記清掃部分よりも大きな剛性をもつ、請求項1に記載の身体のある部分にある通路を治療するための器具。
- 前記先導部分は、前記先導部分により大きな剛性を与える物質でコーティングされる、請求項1または請求項2に記載の身体のある部分にある通路を治療するための器具。
- 前記先導部分の前先端は球状であるまたは丸みを帯びている、請求項1から請求項3のいずれかに記載の身体のある部分にある通路を治療するための器具。
- 前記清掃部分は変形可能な外周面を含む、請求項1から請求項4のいずれかに記載の身体のある部分にある通路を治療するための器具。
- 前記清掃部分はらせん形状をもつ、請求項1から請求項5のいずれかに記載の身体のある部分にある通路を治療するための器具。
- 前記先導部分は、移行部分によって前記清掃部分に連結され、前記移行部分は、身体の部分に引っかかり、痛みまたは傷を生じさせる恐れがある鋭角な部分または縁部を前記二つの部分の間にもたず、前記通路の中を通る前記先導部分の動きが前記清掃部分にスムーズに伝わるように丸みまたは湾曲を備える、請求項1から請求項6のいずれかに記載の身体のある部分にある通路を治療するための器具。
- 前記器具は、前記器具の前記各部分を形づくるように成形される単一の熱成形可能なプラスチックの棒から製造される、請求項1から請求項7のいずれかに記載の身体のある部分にある通路を治療するための器具。
- 前記清掃部分は、連結要素の連なりに形作られた単一の細長い部材から形成され、前記連結要素は、前記要素が隣接している静態位置と前記要素が分離される延びた位置の間を動き、前記清掃部分が前記通路を通して引き抜かれるときに、前記連結要素は前記静態位置から前記延びた位置へ動く、請求項5に記載の身体のある部分にある通路を治療するための器具。
- 前記延びた位置にあるとき、前記清掃部分の一部の少なくとも一つの表面が前記通路の壁に接触するように、前記清掃部分は成形される、請求項9に記載の身体のある部分にある通路を治療するための器具。
- 前記清掃部材の外表面は磨耗作用をする、請求項1から請求項10のいずれかに記載の身体のある部分にある通路を治療するための器具。
- 前記器具の少なくとも前記清掃部分は、少なくとも一つの治療薬物質または洗剤物質で少なくとも部分的に被覆されるまたは含浸される、請求項1から請求項11のいずれかに記載の身体のある部分にある通路を治療するための器具。
- 身体のある部分にある通路を治療するための熱成形可能な単体であり、残りの部分よりも大きな剛性をもち、前記通路への開口の中へ挿入されて、前記通路を出るまで前記通路を通過される先導部分と、前記先導部分に続いて前記通路を通る清掃コイル部分であって、前記コイルが前記通路へ入ると、前記コイルの隣接する部分が変形されて、前記通路を創傷清拭することができる少なくとも一つの磨耗面を作り出す清掃コイル部分と、前記先導部分と前記清掃部分の間に位置付けられて、前記通路の中を通る前記先導部分の動きが前記清掃部分に一様に伝わるように湾曲する移行部分と、を有する熱成形可能な単体。
- 請求項1から請求項13のいずれかに記載の身体のある部分にある通路を治療するための複数の器具を包含するパッケージであり、前記パッケージは、前記複数の細長い治療器具を保持するホルダーを備え、前記パッケージは、多数の隙間を内部にもち、各隙間が細長い治療器具の少なくとも一部を受け入れるように適合された弾性部と、格納部とネック部とを有する容器と、を含み、前記ネック部は、前記細長い治療器具を保持する前記弾性部を受け入れて保持するように寸法が決められる、パッケージ。
- 前記ホルダーは、各々が治療器具を取り出し可能に保持する複数の間隔を置いた埋め込み部位を備える可撓部材と、前記可撓部材を取り出し可能に受け入れる容器と、を備える、請求項14に記載のパッケージ。
- 前記可撓部材は帯状体であり、前記複数の間隔を置いた埋め込み部位は、帯状体の長さ方向にほぼ直交して配置される、請求項14に記載のパッケージ。
- 前記先導部分の一部が前記部材から延伸し、前記清掃部分が前記部材の反対側の部分から延伸するように、各器具は前記帯状体に形成された埋め込み部位によって取り出し可能に保持される、請求項15または請求項16に記載のパッケージ。
- 特に前記清掃部分を含む前記器具の残りの部分が前記埋め込み部位を通って抜き出されるように、前記先導部分を握って引き抜くことによって、器具は前記帯状体から取り出される、請求項17に記載のパッケージ。
- 前記帯状体は、少なくとも一つの治療薬物質または洗剤物質を保持する、請求項18に記載のパッケージ。
- 前記容器は、開口と、ネックと、貯蔵部とを備え、前記ネックは束体を取り出し可能に保持する、請求項14に記載のパッケージ。
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