JP2011502636A - 改善された機械特性を有するステント - Google Patents

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Abstract

ステントは、第1の波形を有する中心部分を備えている。第1の波形は、所定ピッチでステントの長手方向軸線を中心に巻かれ複数の螺旋ターンを画定している。また、ステントは、中心部分の一端に連結された端部セグメントも備えている。端部セグメントは、複数のストラットおよび複数のクラウンを備える第2の波形を有する。複数の各ストラットは、ステントの端部を画定するクラウンのピークが、長手方向軸線に対して実質的に垂直な平面内に延在するように異なる長さを有する。異なる長さを有するストラットの断面積は、ステントの径方向の収縮および/または拡張の際に実質的に均一に動くように変化する。
【選択図】図1

Description

関連出願
本願は、2007年6月22日出願の米国特許出願第11/767,308号の一部継続出願である。
本発明は、概略的には、ステントに関する。詳細には、本発明は、改善された機械特性を有する螺旋コイルステントに関する。
経皮経管冠動脈形成術(PTCA)は、コレステロール脂肪やアテローム硬化性プラークの蓄積によって閉塞された冠動脈を拡張するために用いられる。通常は、ガイドカテーテルを鼠径部の主動脈に挿入して心臓まで進め、体外から冠動脈の口までの通路を形成する。バルーンカテーテルおよびガイドワイヤを、ガイドカテーテルを介して前進させ、冠血管系を経て治療部位まで案内する。カテーテルの遠位端部のバルーンを膨張させて、狭窄部位を広げる。しかしながら、閉塞部の拡張は、拡張された血管の再閉塞を引き起こしうるフラップ、亀裂、または剥離を生じさせることがある。ステントの移植により、このようなフラップや剥離部位を支持して、血管の再閉塞を防止することができる。血管形成術後の再狭窄の可能性を低減することにより、二次的な血管形成処置または外科バイパス手術が必要になる可能性を低減することができる。
ステントは、径方向に収縮した構造から、血管壁に接触して血管壁を支持する径方向に拡張した構造にされて体の内腔内に展開される通常は中空の概ね円筒の装置である。塑性変形可能なステントを、バルーンに装着されて圧縮または「クリンプされた」ステントを保持するバルーンカテーテルを用いて血管形成処置の最中に移植することができる。ステントは、バルーンが膨張すると径方向に拡張し、ステントが押されて体の内腔に接触し、血管壁に対する支持となる。展開は、ステントが経皮的に挿入され、経腔的に送達され、そしてバルーンカテーテルによって所望の位置に配置されてから行われる。
ステントは、(1つまたは複数の)ワイヤから形成され、チューブからカットされ、またはシート材料からカットされてチューブ状構造に丸めて形成されることができる。ある種のステントは、リングの端部がステントの長手方向軸線に対して実質的に垂直になるように向いている、互いに実質的に平行な複数の連結されたリングを含み、別種のステントは、特定のピッチで長手方向軸線を中心に巻かれた螺旋コイルを含む。
螺旋ステントは、その端部が、螺旋のピッチによって長手方向軸に対して垂直になりにくい。螺旋ステントの端部を四角にするために、両端の最後のターンは、振幅が変化する波を含む波形を有することがある。しかしながら、波の振幅を変化させると、ステントは、波形の異なる部分によって生成される異なるモーメントおよび曲げの力により、ステントがバルーンにクリンプされる際および/または展開部位で拡張される際に不均一な動きを示す可能性がある。例えば、ステントの展開中に、ステントの両端部が、ステントの中心部分よりも先に拡張し、いわゆる「犬の骨」作用が引き起こされて、両端の最後のターンが、その中に含まれる振幅が変化する波によって不均一に拡張する可能性がある。
螺旋ステントがより均一に収縮および拡張して、拡張中の「犬の骨」作用を実質的に排除できるように改善された機械特性を有する螺旋ステントを提供することが望ましい。
本発明の態様は、ステントをより均一にクリンプして展開できるように改善された機械特性を有するステントを提供する。
一実施形態では、ステントは、第1の波形を有する中心部分を有する。第1の波形は、所定ピッチでステントの長手方向軸線を中心に巻かれて複数の螺旋ターンを画定している。また、ステントは、中心部分の一端に連結された端部セグメント/領域も備えている。この端部セグメント/領域は、ピークの数または螺旋ターンすなわち巻きの数によって画定されている。端部セグメント/領域は、複数のストラットおよび複数のクラウンを備える第2の波形を有する。複数の各ストラットは、ステントの端部を画定するクラウンのピークが、長手方向軸線に対して実質的に垂直な平面内に延在するように異なる長さを有する。異なる長さを有するストラットの断面積は、ステントの径方向の収縮および/または径方向の拡張の際にストラットが実質的に均一に動くように変化する。
一実施形態では、ステントは、連続したワイヤによって形成された第1の波形を有する中心部分を備えている。第1の波形は、螺旋を形成するようにステントの長手方向軸線を中心に巻かれている。また、ステントは、チューブまたはシート材料から形成された第2の波形を有する端部セグメントも備えている。第2の波形は、複数のストラットおよび複数のクラウンを備えており、複数の各ストラットは、ステントの端部を画定するクラウンのピークが、長手方向軸線に対して実質的に垂直な平面内に延在するように異なる長さを有する。ステントは、第2の波形の第1の端部を中心部分に連結するように構成され配置された第1のコネクタと、第2の波形の第2の端部を中心部分に連結するように構成され配置された第2のコネクタをさらに備えている。
一実施形態では、ステントを製造する方法は、第1の波形を形成するステップと、所定ピッチでマンドレルの回りに第1の波形を巻いて螺旋形状にするステップと、第2の波形を形成するステップと、を含む。第2の波形は、第2の波形の第1の端部と第2の波形の第2の端部との間で振幅および断面積が減少している複数の波形を有する。この方法は、第2の波形の第1の端部および第2の端部を第1の波形に連結するステップをさらに含む。
一実施形態では、ステントを製造する方法は、中実材料、一本の連続した材料、またはワイヤから第1の波形および第2の波形を形成するステップを含む。第1の波形は、螺旋を形成するように所定ピッチで長手方向軸線を中心に設けられた第1の複数の波形を有しており、第2の波形は、第1の波形の一端に連結され、第2の波形の第1の端部と第2の波形の第2の端部との間で振幅および断面積が減少している第2の複数の波形を有する。
本発明の上記および他の特徴および利点は、以下の説明、添付の図面、および添付のクレームから明らかになるであろう。
本発明の実施形態によるステントを例示する図である。 図1のステントの中心部分の実施形態を例示する詳細図である。 図1のステントの中心部分の実施形態を例示するより詳細な図である。 丸められていない状態にした図1のステントの端部の実施形態を例示する詳細図である。 図4の端部を例示するより詳細な図である。
本発明の実施形態を、添付の模式的な図面を参照しながら単なる例として以下に説明する。各図面において、対応する参照符号は、対応する要素を示している。
図1は、本発明の実施形態によるステント10を例示している。例示するように、ステント10は、中心部分12、この中心部分12の一端に連結された第1の端部セグメント14、および第1の端部セグメント14のように中心部分12の反対側の端部に連結された第2の端部セグメント16を備えている。ステント10は、図1に示すように、概ね円筒状であり、ステント10の中心を通る長手方向軸線LAを有する。
図2に一部を詳細に示すステントの中心部分12は、所定ピッチαで長手方向軸線LAを中心に巻かれて複数の螺旋ターン20を有する螺旋を形成する連続波形18によって画定されている。連続波形18は、複数のストラット22、および近接するストラットを互いに連結する複数のクラウン24(またはターン)を有する。例示するように、ストラット22は、実質的に直線状であるが、他の実施形態では、ストラットは、やや曲がった形状、または正弦波などの他の形状にすることができる。一部の実施形態では、ストラット22は、すべてを実質的に同じ長さとすることができるが、例示する実施形態では、ストラット22は、長いストラット22aと短いストラット22bを有する。連続波形18内に長いストラット22aと短いストラット22bを設けることにより、図1に例示するように、長手方向軸線LAを中心とする螺旋を維持したまま、クラウン24を長手方向軸線LAに対して実質的に平行に向けることができる。
しかしながら、連続波形18におけるストラット22の長さを変えることにより、ステント10を径方向に収縮または拡張させる際、例えば、標的部位に送達する前にステント10をバルーンカテーテルにクリンプする際またはステント10を展開中に標的部位で拡張させる際に異なるモーメントおよび曲げの力が生成される可能性がある。収縮または拡張の際にステント内で生成される異なるモーメントおよび曲げの力は、ステントを不均一に収縮または拡張させることがあり、これにより不所望の形状になるだけではなく、ステント内に不均一な応力が生じて、最終的にステントの性能を低下させることがある。異なる長さを有するストラット22によって生成される異なるモーメントおよび曲げの力を補正するために、ストラット22の断面積を変えることができる。
例えば、図3に示すように、長いストラット22aは、長さlaを有しており、短いストラットは、長さlaよりも短い長さlbを有する。また、長いストラット22aは、短いストラット22bよりも大きい断面積を有する。これは、図3に示すストラットの異なる幅によって表されている。例えば、長いストラット22aは、幅「a」を有し、短いストラットは、幅「a」よりも狭い幅「b」を有しており、長いストラット22aの厚みは、短いストラット22bの厚みと同じであるため、長いストラット22aの断面積は、短いストラット22bの断面積よりも大きい。もちろん、ストラットの断面積は、例えば、ストラットが実質的に長方形の断面積を有する場合はストラットの幅および/または厚みを変え、ストラットが実質的に円形の断面を有する場合はストラットの直径を変え、そしてストラットが楕円形の断面を有する場合は短軸と長軸の寸法を変えて変更することができる。ストラットの適切な断面積は、ストラットの所定長さ、ならびにステントの収縮および拡張の際にストラットによって生成される予想されるモーメントおよび曲げの力に対して計算することができる。長いストラット22aと短いストラット22bは、異なる断面積を有し、クラウン24によって連結されているため、クラウン24は、適切なレベルの機械的完全性を維持したまま、2つの異なる断面積間をスムーズに移行させるような形状にすることもできる。
例えば、図3に例示するように、長いストラット22aを短いストラット22bに連結するクラウン24は、24aで表す、長いストラット22aに連結されたクラウン24の部分の幅が、長いストラット22aと実質的に同じ幅(a)を有するように形成される。同様に、24bで表す、短いストラット22bに連結されたクラウン24の部分の幅は、短いいストラット22bと実質的に同じ幅(b)を有する。部分24aと部分24bとの間にあるクラウン24の中間部分24cは、幅が幅「a」から幅「b」に徐々に移行するように変化する。一実施形態では、クラウン24の部分24aおよび24bの外側曲面を画定する曲率半径の中心は、幅aから幅bへ徐々に移行するようにずらすことができる。例えば、図3に例示するように、クラウン24は、外面26および内面28を有する。内面28の半径を一定とすることができ、その一方で、外面26は、曲率中心が点Caに位置する外径Raと、曲率中が心点Cbに位置する外径Rbによって画定することができる。図3に例示するように、点CaおよびCbは、一致しないで互いにずれているため、クラウン24は、その幅が変化する。図示した具体的なクラウンの構造は、例として示したものであり、いかなる場合も限定することを意図するものではない。
ステントの中心部分12は、ワイヤから形成され、チューブまたはシート材料をレーザーでカットする、またはチューブまたはシート材料を化学物質でエッチングして形成されることができる。中心部分12がワイヤから形成される実施形態では、波形20が形成されると、適当なストラットが適当な断面積を有し、対応するクラウンが、ステントの径方向の収縮および/または拡張の際にステントの中心部分12に亘る異なるモーメントおよび曲げの力に適応した適当な形状を有するように、ワイヤを電解研磨、延伸、または心なし研削して適当な断面にすることができる。中心部分12がチューブまたはシート材料からカットされる実施形態では、ストラット22が適当な長さおよび断面積を有し、クラウン24が同様に、ステントの径方向の収縮および/または拡張の際に中心部分12が実質的に均一に動くようにストラット22によって生成される異なるモーメントおよび曲げの力に適応した適当な形状を有するように、材料のカットに用いる器具および方法をプログラムして波形20を形成することができる。
中心部分12は、任意の適当な材料、例えば、限定されるものでないが、ステンレス鋼、イリジウム、プラチナ、金、タングステン、タンタル、パラジウム、銀、ニオブ、ジルコニウム、マグネシウム、アルミニウム、銅、インジウム、ルテニウム、モリブデン、ニオブ、すず、コバルト、ニッケル、亜鉛、鉄、ガリウム、マンガン、クロム、チタン、アルミニウム、バナジウム、およびカーボン、ならびにこれらの組合せ、合金、および/またはラミネーションから形成されることができる。例えば、中心部分12は、L605などのコバルト‐クロム合金、MP35N(登録商標)などの少量のチタンを含むニッケル‐コバルト合金、ニチノール(ニッケル‐チタン形状記憶合金)、ABI(パラジウム‐銀合金)、Elgiloy(コバルト‐クロム‐ニッケル合金)(登録商標)などから形成されることができる。中心部分は、MP35N(登録商標)でラミネートしたタンタル、またはFort Wayne Metals社が製造するDFT(登録商標)などの異種金属2層ワイヤ(drawn filled tube)から形成されることができることも企図する。上記の材料およびラミネーションは、単なる例であり、いかなる場合も限定することを意図するものではない。
図1に示すように、近接する螺旋ターン20は、複数のコネクタ30で連結されることができる。コネクタ30は、スポット溶接部などの溶接部を含むことができるが、中心部分12がチューブまたはシート材料からカットされる実施形態では、コネクタ30は、近接する螺旋ターン20のクラウン24と一体形成されることができる。例示する実施形態では、すべてのクラウンが近接する螺旋ターン20のクラウンに連結されているわけではない。コネクタ30は、ステント10を標的展開部位に進める際のステント10の可撓性を維持したまま、ステント10の長手方向の剛性を増大させることができる。
図4は、ステント10の第1の端部セグメント/領域14のより詳細な図を示している。例示するように、端部セグメント14は、一端が中心部分12に連結され、かつ長手方向軸線LAを中心に巻かれた連続波形32である。連続波形32は、図4に例示するように、複数のストラット36と、近接するストラットを連結する複数のクラウン38を備えている。波形32は、その一端のストラット36aが、波形32の他のどのストラット36よりも長く、波形32の反対側の端部にあるストラット36bが、波形32の他のどのストラット36よりも短くなるように構成されている。例示するように、波形32の各ストラット36は、異なる長さを有しており、ストラット36の長さは、図4に例示するように、最も長いストラット36aと最も短いストラット36bとの間で徐々に短くなっている。これにより、角βを有するテーパが形成されている。好ましくは、テーパの角βは、中心部分12によって画定される螺旋のピッチ角αと実質的に同じまたは同一である。
ストラット36の実際の長さは、例えば、端部セグメント14のテーパβの所望の角度によって決まり、ステント10の一端を画定する端部クラウン42の外面40が、長手方向軸線LAに対して実質的に垂直な単一平面Pに実質的に整合するように選択する。このような構造により、ステント10は、ステントの長手方向軸に対して垂直に整列した複数の連結されたリングを備えるステントに類似した端部構造を有することができる。
上記したステントの中心部分12のストラット22と同様に、第1の端部セグメント/領域14の連続波形32におけるストラット36の長さを変化させることにより、ステント10を径方向に変形させる際、例えば、標的部位に送達する前にステント10をバルーンカテーテルにクリンプする際および/またはステント10を展開中に標的部位で拡張する際に異なるモーメントおよび曲げの力が生成される可能性がある。異なる長さを有するストラット36によって生成される異なるモーメントおよび曲げの力を補正するために、ストラット36の断面積を変えることができる。端部セグメント/領域14がワイヤから形成される実施形態では、波形が形成されると、適当なストラットが適当な断面積を有し、対応するクラウンが、ステントの径方向の収縮および/または拡張の際にステントの端部セグメント/領域14に亘る異なるモーメントおよび曲げの力に適応した適当な形状を有するように、ワイヤを電解研磨、延伸、または心なし研削して適当な断面にすることができる。例えば、図4に示すように、最も長いストラット36aは、最も短いストラット36bよりも大きい断面積(より広い幅によって表している)を有しており、最も長いストラット36aと最も短いストラット36bとの間におけるストラットの断面積も、適宜に変化する。上記したように、断面積の変更は、ストラットが実質的に長方形の断面積を有する場合はストラットの幅および/または厚みを変え、ストラットが実質的に円形の断面積を有する場合はストラットの直径を変え、そしてストラットが楕円形の断面積を有する場合は短軸と長軸の寸法を変えて行うことができる。
ストラット36を連結するクラウン38は、適切なレベルの機械的完全性を維持したまま、互いに連結されている2つのストラットの異なる断面積間がスムーズに移行する形状にすることができる。例えば、図5に例示するように、長いストラット36cは、近接する短いストラット36dの幅「d」よりも広い幅「c」(すなわち、c>dである)を有する。長いストラット36cと短いストラット36dを連結するクラウン38は、図5で38cとして表す、長いストラット36cに連結されているクラウン38の部分の幅が、長いストラット36cと実質的に同じ幅(c)を有するように形成されている。同様に、38dとして表す、短いストラット36dに連結されているクラウン38の部分は、短いストラット36dの幅(d)と実質的に同じ幅を有する。部分38cと38dとの間にあるクラウン38の中間部分38eは、幅が幅cから幅dへ徐々に移行するように変化する。
一実施形態では、クラウン38の部分38cおよび38dの外側曲面を画定する曲率半径の中心は、幅cから幅dへ徐々に移行するようにずらすことができる。例えば、図5に例示するように、クラウン38は、外面44および内面46を有する。この内面は、一定の半径によって画定されている。外面44は、曲率中が心点Ccに位置する外径Rcと、曲率中が心点Cdに位置する外径Rdによって画定されている。図5に示すように、点CcおよびCdは、一致しないで互いにずれているため、クラウン38は、その幅が変化する。図示した具体的なクラウンの構造は、例として示したものであり、いかなる場合も限定することを意図するものではない。
一実施形態では、第1の端部セグメント14は、ストラット36およびクラウン38が適切な寸法に形成されて第1の端部セグメント14が収縮または拡張する際に第1の端部セグメント14が実質的に均一に動くように、チューブまたはシート材料のレーザーカットまたは化学エッチングによって形成される。第1の端部セグメント14は、その各端部に1つずつ、溶接部などの2つのコネクタ48で中心部分12に連結されることができる(図1を参照)。追加のコネクタを用いて、端部セグメント14のクラウン38を中心部分12のクラウン24に連結することもできる。
一実施形態では、第1の端部セグメント14は、チューブをレーザーカットして形成され、中心部分12の連続波形18を形成するワイヤに溶接することができる。別の実施形態では、第1の端部セグメント14は、電解研磨、延伸、または心なし研削して上記した適当な断面積にしたワイヤから形成されることができる。このワイヤは、コネクタ48が必要なくなるように中心部分12の連続波形18を形成する連続したワイヤとしても良いし、またはコネクタ48で中心部分12に連結する別個のワイヤとしても良い。中心部分12がチューブまたはシート材料のカットによって形成される実施形態では、端部セグメント14は、ワイヤ、カットまたは化学エッチングされたチューブ、またはカットまたは化学エッチングされたシート材料から形成され、コネクタ48で中心部分に連結されることができる。ワイヤ、カットされたチューブ、およびカットされたシート材料の異なる組合せを用いることができる。例示する実施形態は、いかなる場合も限定することを意図するものではない。
第2の端部セグメント16は、第1の端部セグメント14と同様に形成されることができ、第1の端部セグメント14のように第2の端部セグメント16が中心部分12の螺旋の反対側の端部に位置しているため第2の端部セグメント16が第1の端部セグメント14の鏡像になる点を除いて同じ特性を有することを理解されたい。したがって、第2の端部セグメント16の詳細は、本明細書には記載しない。
第1および第2の端部セグメント14、16は、任意の適当な材料、例えば、限定するものではないが、中心部分12に関連して上に列記した材料から形成されることができる。端部セグメント14、16は、中心部分12と同じ材料から形成されても良いし、互いに対しておよび中心部分12に対して異なる材料から形成されても良い。
上記の特定の実施形態は、本発明の目的のために図示し説明したものであり、このような原則から逸脱することなく変更できることを理解されたい。したがって、本発明は、添付のクレームの思想および範囲内であるすべての変更形態を含むものとする。

Claims (30)

  1. 第1の波形を有する中心部分であって、前記第1の波形が所定ピッチで前記ステントの長手方向軸線を中心に巻かれて複数の螺旋ターンを画定している中心部分と、
    前記中心部分の一端に連結された端部セグメントであって、複数のストラットおよび複数のクラウンを含む第2の波形を有し、前記複数の各ストラットは前記ステントの端部を画定する前記クラウンのピークが前記長手方向軸線に対して実質的に垂直な平面内に延在するように異なる長さを有する、前記中心部分の一端に連結された端部セグメントと、を備え、
    異なる長さを有する前記ストラットの断面積が、前記ステントの径方向の収縮および/または径方向の拡張の際に前記ストラットが実質的に均一に動くように変化する、
    ことを特徴とするステント。
  2. 前記第1の波形が連続したワイヤから形成される、
    請求項1に記載のステント。
  3. 前記第2の波形が連続したワイヤから形成される、
    請求項2に記載のステント。
  4. 前記第2の波形を画定する前記連続したワイヤは、前記第1の波形を画定する前記連続したワイヤの延長である、
    請求項3に記載のステント。
  5. 前記第2の波形を画定する前記連続したワイヤが、前記第1の波形を画定する前記連続したワイヤに溶接されている、
    請求項3に記載のステント。
  6. 前記端部セグメントがチューブから形成され、前記中心部分に溶接されている、
    請求項1に記載のステント。
  7. 前記中心部分がチューブから形成される、
    請求項1に記載のステント。
  8. 前記中心部分および前記端部セグメントがチューブから形成される、
    請求項1に記載のステント。
  9. 前記第1の波形は、複数のストラットおよび複数のクラウンを含み、前記複数のクラウンは、前記ステントの前記長手方向軸線に対して実質的に平行に向いている、
    請求項1に記載のステント。
  10. 前記第1の波形の前記ストラットの一部は、前記第1の波形の他の前記ストラットよりも長く、前記長いストラットの断面積は、前記ステントの径方向の収縮および/または径方向の拡張の際に前記第1の波形の前記ストラットが実質的に均一に動くように、前記第1の波形の前記他のストラットの断面積よりも大きい、
    請求項9に記載のステント。
  11. 前記第1の波形の前記ストラットの一部は、前記第1の波形の他の前記ストラットよりも短く、前記短いストラットの断面積は、前記ステントの径方向の収縮および/または径方向の拡張の際に前記第1の波形の前記ストラットが実質的に均一に動くように、前記他のストラットの断面積よりも小さい、
    請求項9に記載のステント。
  12. 前記中心部分の反対側の端部に連結された第2の端部セグメントであって、前記第2の端部セグメントは第3の波形を有し、前記第3の波形は複数のストラットおよび複数のクラウンを含み、前記複数の各ストラットは前記ステントの第2の端部を画定する前記クラウンのピークが、前記長手方向軸線に対して実質的に垂直な第2の平面内に延在するように異なる長さを有する、前記中心部分の反対側の端部に連結された第2の端部セグメントをさらに備え、
    異なる長さを有する前記第3の波形の前記ストラットの断面積は、前記ステントの径方向の収縮および/または径方向の拡張の際に前記第3の波形の前記ストラットが実質的に均一に動くように変化する、
    請求項1に記載のステント。
  13. 連続したワイヤによって形成された第1の波形を有する中心部分であって、前記第1の波形が螺旋を形成するように前記ステントの長手方向軸線を中心に巻かれている連続したワイヤによって形成された中心部分と、
    チューブまたはシート材料から形成された第2の波形を有する端部セグメントであって、前記第2の波形は複数のストラットおよび複数のクラウンを含み、前記複数の各ストラットは前記ステントの端部を画定する前記クラウンのピークが前記長手方向軸線に対して実質的に垂直な平面内に延在するように異なる長さを有する端部セグメントと、
    前記第2の波形の第1の端部を前記中心部分に連結するように構成され配置された第1のコネクタと、
    前記第2の波形の第2の端部を前記中心部分に連結するように構成され配置された第2のコネクタと、を備えている、
    ことを特徴とするステント。
  14. 異なる長さを有する前記ストラットの断面積は、前記ステントの径方向の収縮および/または径方向の拡張の際に前記ストラットが実質的に均一に動くように変化する、
    請求項13に記載のステント。
  15. 長い前記ストラットは、短い前記ストラットよりも大きい断面積を有する、
    請求項14に記載のステント。
  16. チューブまたはシート材料から形成された第3の波形を有する第2の端部セグメントであって、前記第3の波形は複数のストラットおよび複数のクラウンを含み、前記複数の各ストラットは前記ステントの端部を画定する前記クラウンのピークが前記長手方向軸線に対して実質的に垂直な平面内に延在するように異なる長さを有する、チューブまたはシート材料から形成された第3の波形を有する第2の端部セグメントと、
    前記端部セグメントのように前記中心部分の反対側の端部で前記第3の波形の第1の端部を前記中心部分に連結するように構成され配置された第3のコネクタと、
    前記第3の波形の第2の端部を前記中心部分に連結するように構成され配置された第4のコネクタと、をさらに備えている、
    請求項13に記載のステント。
  17. ステントを製造する方法であって、
    第1の波形を形成するステップと、
    所定ピッチでマンドレルの回りに前記第1の波形を巻いて螺旋形状にするステップと、
    第2の波形を形成ステップであって、前記第2の波形が、その第1の端部と第2の端部との間で振幅および断面積が減少している複数の波形を有するステップと、
    前記第2の波形の前記第1の端部を前記第1の波形に連結するステップと、を備えている、
    ことを特徴とする方法。
  18. 前記連結するステップは、前記第2の波形の前記第1の端部を前記第1の波形に溶接するステップを含む、
    請求項17に記載の方法。
  19. 第3の波形を形成するステップであって、前記第3の波形が、その第1の端部から第2の端部にかけて振幅が減少し、かつ前記第3の波形の前記第1の端部と前記第3の波形の前記第2の端部との間の断面積が減少している複数の波形を有するステップと、
    前記第2の波形とは反対側の端部で前記第3の波形を前記第1の波形に連結するステップとをさらに備えている、
    請求項17に記載の方法。
  20. 前記第3の波形を前記第1の波形に連結する前記ステップは、前記第3の波形を前記第1の波形に溶接するステップを含む、
    請求項19に記載の方法。
  21. 前記第1の波形を形成する前記ステップは、複数のストラットおよび複数のクラウンを形成するステップであって、前記第1の波形の前記ストラットの一部を前記第1の波形の他のストラットよりも長くし、前記ステントの径方向の収縮および/または径方向の拡張の際に前記ストラットが前記中心部分に亘って実質的に均一に動くように、前記長いストラットの断面積を前記他のストラットの断面積よりも大きくする、ステップを含む、
    請求項17に記載の方法。
  22. 前記第1の波形を形成する前記ステップは、連続したワイヤを前記第1の波形に曲げるステップを含む、
    請求項17に記載の方法。
  23. ステントを製造する方法であって、
    中実材料から第1の波形および第2の波形を形成するステップであって、前記第1の波形は螺旋を形成するように所定ピッチで長手方向軸線を中心に設けられた第1の複数の波形を有し、前記第2の波形は、前記第1の波形の一端から延び、前記第2の波形の第1の端部と前記第2の波形の第2の端部との間で振幅および断面積が減少している第2の複数の波形を有するステップを備えている、
    ことを特徴とする方法。
  24. 前記中実材料はチューブを含む、
    請求項23に記載の方法。
  25. 前記形成するステップは、前記チューブをレーザーカットするステップを含む、
    請求項24に記載の方法。
  26. 前記形成するステップは、前記チューブを化学エッチングするステップを含む、
    請求項24に記載の方法。
  27. 前記中実材料は、金属シートを含み、前記方法は、前記金属シートをチューブに丸めるステップをさらに含む、
    請求項23に記載の方法。
  28. 前記形成するステップは、前記金属シートをレーザーカットするステップを含む、
    請求項27に記載の方法。
  29. 前記形成するステップは、前記金属シートを化学エッチングするステップを含む、
    請求項27に記載の方法。
  30. 前記形成するステップは、前記第1の波形および前記第2の波形を電解研磨するステップをさらに含む、
    請求項17または23に記載の方法。
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