JP2011254345A - 回転台付きカメラ装置及び擬似エンドレス映像の提供方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】可動範囲がメカ端で制限され、可動範囲が360度に満たない場合にも擬似エンドレス映像を得ることのできる回転台付きカメラ装置を提供する。
【解決手段】機械的に制限された0〜350度の可動範囲内で回転可能な回転台とズームレンズを備え、回転台の回転とともに回転するカメラと、回転台が左のメカ端に到達したときに、ズーム倍率が広角になるようにズームレンズを制御するズームレンズ制御部と、回転台が左のメカ端に到達したときに、ズームレンズ制御部にてズーム倍率が制御されたカメラにて得られた映像に対して電子ズームを施すとともに、該電子ズームにおける切り出し位置をカメラにて得られた映像内で、左方向に移動させることで、擬似回転映像を生成する電子ズーム制御部と、回転台が左のメカ端に到達した後の所定のタイミングで、回転台を、右のメカ端に向けて、右回りに回転させる回転台制御部とを備えている。
【選択図】図1
【解決手段】機械的に制限された0〜350度の可動範囲内で回転可能な回転台とズームレンズを備え、回転台の回転とともに回転するカメラと、回転台が左のメカ端に到達したときに、ズーム倍率が広角になるようにズームレンズを制御するズームレンズ制御部と、回転台が左のメカ端に到達したときに、ズームレンズ制御部にてズーム倍率が制御されたカメラにて得られた映像に対して電子ズームを施すとともに、該電子ズームにおける切り出し位置をカメラにて得られた映像内で、左方向に移動させることで、擬似回転映像を生成する電子ズーム制御部と、回転台が左のメカ端に到達した後の所定のタイミングで、回転台を、右のメカ端に向けて、右回りに回転させる回転台制御部とを備えている。
【選択図】図1
Description
本発明は、メカ端を有する回転台にカメラが設置されて、回転台の回転により撮影方向を変更可能な回転台付きカメラ装置、及びその回転台付きカメラ装置がエンドレスに回転して撮影したような擬似的映像を提供する方法に関する。
従来、レンズや撮像部等の映像の取得に必要なモジュールを回転台に設置して、回転台を回転させることで、撮影方向を変更しながらカメラ周囲の映像を取得する回転台付きカメラ装置が知られている。このような回転台付きカメラ装置は、例えば監視カメラとして好適に用いられている。回転台付きカメラ装置において、回転台が一方向に無限に回転できる構成とすると、配線のねじれに対する対策をしなければならず、構成が複雑になってしまうので、回転台にメカ端を設けて回転台を所定の範囲内で左右両方向に回転可能とした構成が多く採用される。メカ端とは、機械的に制限される回転台の可動範囲の限界であり、例えばストッパー部材によって更なる回転が制限される限界をいう。
回転台付きカメラ装置の回転台がメカ端を有する場合にも、その可動範囲が0〜360度であれば、擬似的に回転台を一方向に無限に回転させて撮影したような映像を得ることができる。つまり、メカ端を有する回転台付きカメラ装置において、エンドレス(無端)の回転台付きカメラ装置が一方向に無限に回転して撮影したような映像を、擬似的に得ることができる(以下、このような映像を「擬似エンドレス映像」という)。
例えば、回転台を左回りに無限に回転させて撮影したような擬似エンドレス映像を得る場合には、回転台を左回りに回転させながらカメラで映像を撮影し、回転台が左のメカ端まで到達したときに、その位置での撮影画像を静止画で表示し、回転台を右のメカ端まで高速に右回りに回転させて、右のメカ端に達したら静止画表示を解除して、再び回転台を左回りに回転させながらカメラで映像を撮影する。これを繰り返すことで、メカ端において僅かな時間(回転台が左のメカ端から右のメカ端まで高速に移動している間)だけ静止画表示になるものの、カメラが無限に左回りをして撮影したかのような擬似エンドレス映像が得られる。
図9を用いて上記従来の擬似エンドレス映像の取得方法を説明する。図9は、回転台付きカメラ装置がメカ端を有するが、360度回転可能な場合の、カメラ周辺の被写体と回転台付きカメラ装置の方向及び画角との関係を示す図である。カメラが左回りに回転をすると、回転台の回転角が0度になったところ(左のメカ端)で、さらなる左方向の回転ができなくなる。このとき、カメラは撮影範囲(画角)41で撮影をしている。さらに左方向への回転の操作がある場合には、回転台付きカメラ装置は、撮影範囲41で静止画表示をし、その間に回転台を高速で右方向に回転させる。回転台が右のメカ端に達すると、回転台の回転角は360度になる。このときのカメラの撮影範囲は撮影範囲41と同じである。この撮影範囲41から撮影を再開して、左方向の回転を続けることにより、連続した擬似エンドレス映像が得られる。
上記の従来技術は、例えば以下の文献に開示されている。
しかしながら、回転台にメカ端を設ける場合には、ストッパー部材を設けて機械的に回転台の回転を制限する必要があるため、このストッパー部材の幅に応じた大きさの死角が生じ、0度及び360度にメカ端を設定することが構成上困難な場合がある。このため、例えば、可動範囲を0〜350度の範囲とせざるを得ない場合がある。このように、回転台の可動範囲が360度に満たない場合に、上記と同様の方法で擬似エンドレス映像を得ようとすると、一方のメカ端で静止画表示をしてからカメラを反対方向に回転させて、他方のメカ端で映像の表示を再開すると、撮影方向が突然変更された連続性のない映像になってしまう。
この問題を、図10を参照して説明する。図10は、回転台付きカメラ装置がメカ端を有し、350度回転可能である場合の、カメラ周辺の被写体と回転台付きカメラ装置の方向及び画角との関係を示す図である。回転台付きカメラ装置が左方向の回転によって左のメカ端(0度位置)に達したときに、撮影範囲41で静止画表示をして、回転台を右方向に高速で回転させるが、このときカメラは右のメカ端である350度の位置までしか回転できず、その位置では撮影範囲42の映像しか得られない。従って、撮影範囲42から映像を再開すると、映像が撮影範囲41から撮影範囲42に飛んで、不連続となってしまう。そうすると、操作者は、追跡物体を取り逃がしてしまうおそれがある。
ストッパー部材の幅をなるべく狭くすることで可動範囲をなるべく360度に近づけて、それによって上記のような擬似エンドレス映像における不連続性を最小限にすることが考えられる。しかしながら、ストッパー部材の幅を狭くすると、強度が弱くなってしまう。また、ストッパー部材をなくして、ソフトウェアによって回転の可動範囲を制限することも考えられるが、この場合には、例えば運用中に回転台又はカメラに外力が加わるとソフトウェアによる座標管理がずれて可動範囲がずれてしまい、予期しない範囲まで回転台が回転することにより回転台の回転機構やカメラ等を破壊してしまうおそれがある。また、サーボ制御を行うことでこのような不具合を回避しようとすると、コストが高くなってしまう。
本発明は、従来の問題を解決するためになされたもので、メカ端で制限された可動範囲が360度に満たない回転台付きカメラ装置において、連続性の良好な擬似エンドレス映像を得ることを目的とする。
本発明の回転台付きカメラ装置は、機械的に制限された360度に満たない所定の可動範囲内で回転可能な回転台と、ズームレンズを備え、前記回転台に取り付けられて前記回転台の回転とともに回転するカメラと、前記回転台が一の方向に回転することによって、前記可動範囲の一端に到達したときに、ズーム倍率が広角になるように前記ズームレンズを制御するズームレンズ制御部と、前記回転台が前記一の方向の回転することによって、前記可動範囲の一端に到達したときに、前記ズームレンズ制御部にてズーム倍率が制御された前記カメラにて得られた映像に対して電子ズームを施すとともに、該電子ズームにおける切り出し位置を前記カメラにて得られた映像内で、前記一の方向に移動させることで、擬似回転映像を生成する電子ズーム制御部と、前記回転台が前記一の方向に回転することによって、前記可動範囲の一端に到達した後の所定のタイミングで、前記回転台を、前記可動範囲の他端に向けて、前記一の方向とは逆の方向に回転させる回転台制御部とを備えた構成を有している。
この構成により、カメラが360度に満たない可動範囲内でしか回転できないとしても、その可動範囲を超えて擬似に回転をしたような擬似回転映像が得られる。
また、本発明の回転台付きカメラ装置において、前記電子ズーム制御部は、前記回転台制御部が前記回転台を前記可動範囲の他端まで回転させた後に、前記ズームレンズ制御部にてズーム倍率が広角になるように制御された前記カメラにて得られた映像に対して電子ズームを施すとともに、該電子ズームにおける切り出し位置を前記カメラにて得られた映像内で、前記一の方向に移動させる。
この構成により、左右の両メカ端において、広角のカメラ映像を利用して、カメラが可動範囲を超えて擬似に回転をしたような擬似回転映像が得られる。
また、本発明の回転台付きカメラ装置において、前記可動範囲の一端における前記ズームレンズの最も広角な画角と前記可動範囲の他端における前記ズームレンズの最も広角な画角とは重複部分を有している。
この構成により、切れ目のない擬似エンドレスを提供できる。
また、本発明の回転台付きカメラ装置において、前記擬似回転映像の画角が前記重複部分より小さい。
この構成により、切れ目のない擬似エンドレスを提供できるとともに、通常時の撮影範囲と擬似回転映像の範囲とを一致させることができる。
また、本発明の回転台付きカメラ装置において、前記回転制御部は、前記擬似回転映像が前記重複部分の中央に到達したタイミングで、前記回転台を、前記可動範囲の他端に向けて、前記一の方向とは逆の方向に回転させる。
この構成により、回転台の死角によって撮影方向が急に変わってしまうという不都合を軽減し、又はなくすことができる。
また、本発明の回転台付きカメラ装置において、前記電子ズーム制御部は、前記回転制御部の制御によって前記回転台が前記一端から前記他端に回転しているときに、静止画表示を行う。
この構成により、回転台が高速に他端へ移動している間の不要なカメラ映像を提供することがなく、擬似エンドレス映像の連続性が良好になる。
また、本発明の回転台付きカメラ装置において、前記電子ズーム制御部は、前記回転制御部の制御によって前記回転台が前記一端から前記他端に回転しているときにも、前記電子ズームにおける切り出し位置の前記一の方向への移動を続ける。
この構成により、一端から他端へのカメラの回転時にも擬似回転映像を提供でき、連続性が更に良好な擬似エンドレス映像を提供できる。
また、本発明の回転台付きカメラ装置において、前記ズームレンズ制御部は、前記回転台が前記一の方向に回転することによって、前記可動範囲の一端に到達したときに、前記ズームレンズのズーム倍率を広角端に変更し、前記電子ズーム制御部は、前記ズームレンズ制御部によるズーム倍率の変更率の逆数のズーム倍率で電子ズームを行い、このズーム倍率を維持したまま切り出し位置を移動させる。
この構成により、簡単な制御で擬似回転映像を提供できる。
また、本発明の回転台付きカメラ装置において、前記ズームレンズ制御部は、前記回転台が前記一の方向に回転することによって、前記可動範囲の一端に到達した後に、前記ズームレンズのズーム倍率を徐々に広角側に変更し、前記電子ズーム制御部は、ズーム倍率が前記ズームレンズ制御部によるズーム倍率の変更率の逆数となるように徐々にズーム倍率を小さくしながら電子ズームを行う。
この構成により、擬似回転映像の回転が進むにつれて擬似回転映像の解像度が落ちていくので、違和感の少ない擬似回転映像を提供できる。
また、本発明の別の態様は、擬似エンドレス映像の提供方法であって、この方法は、ズームレンズを備えたカメラが取り付けられた回転台を一の方向に回転させながら、前記カメラにて撮影をするステップと、前記一の方向への回転によって前記回転台が機械的に制限された可動範囲の一端に到達したときに、ズーム倍率が広角になるように前記ズームレンズを制御するステップと、前記一の方向への回転によって前記回転台が機械的に制限された可動範囲の一端に到達したときに、前記ズームレンズのズーム倍率が制御された前記カメラにて得られた映像に対して、電子ズームを施すとともに、該電子ズームにおける切り出し位置を前記カメラにて得られた映像内で、前記一の方向に移動させるステップと、前記切り出し位置が所定の位置まで移動した後に、静止画を表示するとともに、回転台を前記可動範囲の他端に向けて、前記一の方向とは逆の方向に回転させるステップと、前記回転台が前記可動範囲の他端まで回転した後に、ズーム倍率が制御された前記カメラにて得られた映像に対して、前記電子ズームを施すとともに、該電子ズームにおける切り出し位置を前記カメラにて得られた映像内で、前記一の方向に向けて移動させるステップと、前記切り出し位置が所定の位置まで移動した後に、前記電子ズームを終了して、前記ズームレンズのズーム倍率を元に戻して、前記回転台の前記一の方向への回転を再開するステップとを含む。
また、本発明の別の擬似エンドレス映像の提供方法は、ズームレンズを備えたカメラが取り付けられた回転台を一の方向に回転させながら、前記カメラにて撮影をするステップと、前記一の方向への回転によって前記回転台が機械的に制限された可動範囲の一端に到達した後に、ズーム倍率が徐々に広角になるように前記ズームレンズを制御するとともに、徐々にズーム倍率を大きくしながら電子ズームを行うステップと、前記ズームレンズ及び前記電子ズームのズーム倍率が所定の倍率に到達した後に、静止画を表示するとともに、回転台を前記可動範囲の他端に向けて、前記一の方向とは逆の方向に回転させるステップと、前記回転台が前記可動範囲の他端まで回転した後に、ズーム倍率が徐々に大きくなるように前記ズームレンズを制御するとともに、ズーム倍率が制御された前記カメラにて得られた映像に対して、徐々にズーム倍率を小さくしながら電子ズームを行うステップと、前記ズームレンズ及び前記電子ズームのズーム倍率が所定の倍率に到達した後に、前記電子ズームを終了して、前記回転台の前記一の方向への回転を再開するステップとを含む。
本発明は、可動範囲がメカ端で制限され、かつその可動範囲が360度に満たない場合にも、連続性の良好な擬似エンドレス映像を得ることのできる回転台付きカメラ装置を提供することができるものである。
以下、本発明の実施の形態の画像処理装置について、図面を用いて説明する。
本発明の第1の実施の形態の回転台付きカメラ装置を図1に示す。図1において、本発明の実施の形態の回転台付きカメラ装置10は、カメラ11と、回転台12と、制御部13と、映像出力部14とを備えている。カメラ11は、回転台12に固定されて、回転台12が回転することで、パン(PAN)方向に回転可能である。カメラ11は、さらにチルト(TILT)方向に回転可能であってよい。カメラ11は、ズームレンズ部111と、撮像部112を有している。ズームレンズ部111は、複数枚のレンズを備え、レンズ位置を変更することでズーム倍率(画角)を変更可能に構成されている。撮像部112は、撮像素子等を含み、被写体の光学像を光電変換して、被写体の映像信号を取得する。
制御部13は、映像処理部131と、ズームレンズ制御部132と、回転制御部133とを備えている。映像処理部131は、撮像部112から入力した映像信号を処理して映像出力部14に出力する。映像処理部131は特に、撮像部112から入力した映像信号を用いて、擬似エンドレス映像を生成する。
ズームレンズ制御部132は、映像処理部131からの指示に従ってズームレンズ111のズーミングを制御し、又はズームレンズ111のズーム倍率の情報を映像処理部131に提供する。回転制御部133も、映像処理部131からの指示に従って回転台12の回転を制御し、又は回転台12の回転角の情報を映像処理部13に提供する。
映像処理部131は、メモリ1311と電子ズーム制御部1312を有する。メモリ1311は、カメラ11で得られた映像信号(以下、単に「カメラ映像」という。)を記憶する。電子ズーム制御部1312は、カメラ映像に電子ズームを施した上で、電子ズームによる切り出し位置を移動させた映像(以下、「擬似回転映像」という)を生成する。ここで、電子ズーム処理とは、カメラ映像の一部分を切り出して拡大することで、電子的にズーミングを行う処理をいう。例えば、電子ズーム倍率が2倍であるということは、カメラ映像から縦横それぞれ1/2の矩形範囲を切り出して拡大表示することを意味する。制御部13は、例えば、入出力ポートを備えたコンピュータで構成される。
映像出力部14は、映像処理部131にて得られた映像を出力する。映像出力部14は、例えば液晶モニタで構成される。
図2は、カメラ11と回転台12とを上から見た図である。図2に示すように、回転台12は、左右のメカ端を有し、そのメカ端間で350度回転可能である。本明細書では、説明の便宜上、左方向の回転に対するメカ端を回転角0度とし、右方向の回転に対するメカ端を回転角350度とする。ズームレンズ部111は、ズーム倍率を1倍から2倍まで連続的に変更できる。本実施の形態では、ズームレンズ111のズーム倍率が1倍であるときの画角は約20度であり、ズームレンズ111のズーム倍率が2倍であるときの画角は約10度である。
以下、回転台付きカメラ装置10において擬似エンドレス映像を生成する動作を説明する。以下では、回転台12が左方向に無限に回転したような擬似エンドレス映像を得る場合について説明する。回転台12が右方向に無限に回転したような擬似エンドレス映像を得る場合は、左方向の場合と逆の動作を行う。
図3(a)〜(d)は、本実施の形態の回転台付きカメラ装置10における、カメラ周辺の被写体と撮影範囲(画角)及び回転角との関係を示す図である。回転台付きカメラ装置10は、通常時にはズームレンズ111のズーム倍率を2倍にして撮影を行う。このときの撮影範囲(画角)31は、図3(a)に示すように、約10度である。
ズームレンズ制御部132は、回転台12が左回りに回転することで左のメカ端まで到達したときにズームレンズの倍率を1倍まで落とし、画角をワイド端まで広げる。このときのカメラ映像の撮影範囲(画角)32は、図3(a)に示すように、約20度である。これと同時に、電子ズーム制御部1312にて、カメラ映像に対して、ズーム倍率2倍の電子ズーム処理を施す。このときの切り出し範囲(電子ズームの画角)33は、図3(a)に示すように、約10度である。これにより、ズーム倍率2倍の電子ズーム処理にて切り出された映像の範囲は、通常時に2倍の光学ズーム倍率で撮影された映像の範囲と一致することになる(但し、解像度は半分になる)。なお、この時点では、切り出し範囲33の位置(以下、「切り出し位置」という)は、カメラ映像の中央に設定される。
そして、回転台付きカメラ装置10は、カメラ映像において、電子ズーム処理における切り出し位置をカメラ映像の中央から回転台の回転方向、即ち左方向に移動させる。図3(b)は、切り出し位置がカメラ映像の左端まで到達した状態を示している。切り出し位置がカメラ映像の左端まで到達すると、そこで切り出し範囲33の映像を静止画表示して、回転制御部133が回転台12を右のメカ端まで高速に回転させる。
図3(c)は、左のメカ端から回転台12を高速で右のメカ端まで回転させた後の状態を示している。右のメカ端において、光学ズームはそのまま1倍として、ズーム倍率2倍の電子ズームを施し、しかも、その切り出し範囲をカメラ映像内で右端から中央まで移動させる。このときのカメラ映像の撮影範囲(画角)34は、約20度であり、このカメラ映像からの切り出し範囲35は10度である。この切り出し範囲35は、左のメカ端において切り出し範囲をカメラ映像の左端まで移動させたときの切り出し範囲33(図3(b)参照)と重なる。
図3(c)の状態から切り出し範囲35の切り出し位置をカメラ映像の中央まで左方向に徐々に移動させる。図3(d)は、切り出し位置がカメラ映像の中央まで到達した状態を示す図である。切り出し位置がカメラ映像の中央まで到達すると、この撮影範囲は光学ズームのみで撮影できるので、ここで、電子ズームを終了して、ズームレンズ111のズーム倍率を2倍に戻す。そして、回転台12の左方向への回転を開始する。
図4は、上記の例における、回転台の回転角、光学ズーム及び電子ズームのズーム倍率、切り出し位置の時間変化を示す図である。図4に示すように、回転台12は、一定速度で左回転をする。このとき、光学ズームのズーム倍率は2倍になっており、電子ズームは行われていない(電子ズームが行われていない場合を図4では便宜上電子ズームのズーム倍率1倍として表現する)。時刻t1で、回転台12が左のメカ端に到達すると、回転台12は停止し、光学ズームのズーム倍率を1倍(広角端)にすると同時に、ズーム倍率2倍の電子ズームを開始する。この状態で、電子ズームにおける切り出し位置を中央から左端に向けて移動させる。このときの切り出し位置の移動速度を回転台12の回転速度と一致させると、あたかもカメラ11が連続して回転しているような擬似回転映像を提供でき、望ましい。
時刻t2にて、電子ズームにおける切り出し位置が、光学ズーム倍率1倍のカメラ映像の左端まで到達すると(図3(b)の状態)、回転台12は、高速で右回りに回転し、時刻t3で右のメカ端に到達する。この時刻t2からt3の間は、時刻t2において電子ズームで切り出された映像を静止画表示する。時刻t3にて、回転台12が右のメカ端に到達すると、回転台12はその位置で停止する。光学ズーム及び電子ズームのズーム倍率はそれぞれ1倍及び2倍としたままで、電子ズームの切り出し位置をカメラ映像の右端からスタートさせて徐々にカメラ画像の中央に向けて移動させる。このときの移動速度も回転台12の回転速度と一致させることが望ましい。
時刻t4にて、切り出し位置が、光学ズーム倍率1倍のカメラ映像の中央に到達すると(図3(c)の状態)、光電子ズームを終了し、かつ学ズームのズーム倍率を2倍に戻し、回転台12は、左回りの回転を始める。
上記の例では、左のメカ端で切り出し位置を左端まで移動させたときの切り出し範囲(図3(b)の切り出し範囲33)と、右のメカ端で切り出し範囲を右端としたときの切り出し範囲(図3(c)の切り出し範囲35)とが一致していた。これによって、カメラ11が左のメカ端から右のメカ端に移動する前後において映像の範囲が完全に連続することになる。また、上記の例では、通常時の映像の大きさと擬似回転映像の大きさが一致していた。
ここで、一般的に、上記のような効果を得られるための条件を説明する。図5は、左のメカ端と右のメカ端との間の角度である死角θdと、ズームレンズ111の広角端の画角θwと、通常時のズームレンズ111の画角θzとの関係を示す図である。上記の原理によって左のメカ端から右のメカ端に移動する前後において映像の範囲を完全に連続する擬似回転映像を提供するためには、まず、左のメカ端と右のメカ端との間の死角θdと、ズームレンズ111の広角端の画角θwとは、下式(1)を満たす必要がある。
θw>0.5θd ……(1)
この条件を満たすことで、左のメカ端における広角端での撮影範囲51と右のメカ端における広角端での撮影範囲52とに重なり部分ができる。
θw>0.5θd ……(1)
この条件を満たすことで、左のメカ端における広角端での撮影範囲51と右のメカ端における広角端での撮影範囲52とに重なり部分ができる。
さらに、映像の範囲の大きさが通常時と変わらない擬似回転映像を提供するためには、通常時のズームレンズ111の画角θzは、下式(2)を満たす必要がある。
θz≦θw−θd ……(2)
式(2)の右辺は、左のメカ端における広角端での画角と右のメカ端における広角端での画角との重なり部分の大きさである。
θz≦θw−θd ……(2)
式(2)の右辺は、左のメカ端における広角端での画角と右のメカ端における広角端での画角との重なり部分の大きさである。
電子ズームを行わない通常時のズームレンズ111の撮影範囲(画角)を、上記式2を満たすθzで固定し、電子ズームによる切り出し範囲をこの撮影範囲の大きさと同じになるようにすれば、通常時も擬似回転映像の提供時も常に一定の画角で撮影したような擬似エンドレス映像を提供できる。また、少なくとも擬似回転映像の提供を開始する際にズームレンズ111の画角θzが上記式2を満たしていれば、映像の範囲の大きさが一定である擬似回転映像を提供できる。
なお、上記の図3の例では、θz=θw−θdであったため、切り出し範囲を広角のカメラ映像の左端まで移動させ、カメラを右のメカ端まで回転させた後には、切り出し範囲を広角のカメラ映像の右端から移動させたが、一般的には、切り出し範囲が左のメカ端における項各のカメラ映像と右のメカ端における広角のカメラ映像との重なり部分の中央(即ち死角の中央)に到達したときにカメラを右のメカ端まで回転させて、右のメカ端からの再開時も、左のメカ端における広角のカメラ映像と右のメカ端における広角のカメラ映像との重なり部分の中央(即ち死角の中央)から切り出し範囲の移動を開始すればよい。
次に、以上のように構成された回転台付きカメラ装置10による擬似エンドレス映像の提供方法を説明する。図6は、擬似エンドレス映像の提供方法のフロー図である。以下の説明では、回転台12の回転方向を左方向に限らずに、右方向や回転がない場合も含めて、一般的に説明をする。
まず、回転台付きカメラ装置10は、回転制御部133にてパン操作があったか否かを判定する(ステップS61)。パン操作は、自動である場合は回転制御部133が回転台12に指示し、手動である場合は操作者が図1に図示しない操作部を操作して回転台12に指示する。パン操作があった場合には(ステップS61にてYES)、それが左方向であるか否かを判定する(ステップS62)。左方向である場合は(ステップS62にてYES)、回転台12の回転角が左のメカ端(0度位置)まで到達しているか否かを判定する(ステップS63)。回転台12の回転角が左のメカ端まで到達していない場合は(ステップS63でNO)、通常の制御を行う。回転台12の回転角が左のメカ端まで到達したときは(ステップS63でYES)、ズームレンズ制御部132は、ズームレンズ111を広角側に制御するとともに、電子ズームで拡大を行う(ステップS64)。
続いて、電子ズームの切り出し位置を画面中央から徐々に左に移動させる(ステップS65)。次に、切り出し位置が左右のメカ端の間の死角の中央になった後に、映像を静止画にして(ステップS66)、回転台12を高速で右回りに回転させる(ステップS67)。回転台12の回転角が右のメカ端に到達すると、ズームレンズ111の画角及び電子ズームのズーム倍率をそのままにして、電子ズームの切り出し位置を左右のメカ端の間の死角の中央から徐々に左に移動させる(ステップS68)。そして、切り出し位置がカメラ映像の中央になった時点で、ズームレンズ制御部132は、ズームレンズを元の通常時の倍率に戻して、電子ズームを解除し、回転制御部133は、回転台12の左回りの回転を始める(ステップS69)。
ステップS62にて、パン操作が右方向であった場合には、上記のステップS63からステップS69とは左右反対の動作を行う。即ち、回転台付きカメラ装置10は、回転台12の回転角が右のメカ端まで到達しているか否かを判定する(ステップS70)。回転台12の回転角が右のメカ端まで到達していない場合は(ステップS70でNO)、通常の制御を行う。回転台12の回転角が右のメカ端まで到達したときは(ステップS70でYES)、ズームレンズ制御部132は、ズームレンズ111を広角に制御するとともに、電子ズームで拡大を行う(ステップS71)。
続いて、電子ズームの切り出し位置を画面中央から徐々に右に移動させる(ステップS72)。次に、切り出し位置が左右のメカ端の間の死角の中央になった後に、映像を静止画にして(ステップS73)、回転台12を高速で左回りに回転させる(ステップS74)。回転台12の回転角が左のメカ端(0度位置)に到達すると、ズームレンズ111の画角及び電子ズームのズーム倍率をそのままにして、電子ズームの切り出し位置を左右のメカ端の間の死角の中央から徐々に右に移動させる(ステップS75)。そして、切り出し位置がカメラ映像の中央になった時点で、ズームレンズ制御部132は、ズームレンズ111を元の通常時の倍率に戻して、電子ズームを解除し、回転制御部133は、回転台12の右回りの回転を始める(ステップS76)。
以上のように、本実施の形態の回転台付きカメラ装置10によれば、メカ端間が360度未満である場合も連続した擬似エンドレス映像を提供できる。なお、上記の実施の形態では、左右メカ端の死角θd、ズームレンズ111のワイド端の画角θwが式(1)を満たすことで、完全に連続した擬似エンドレス映像を提供できたが、本発明はこれに限られない。左のメカ端におけるワイド端の画角と右のメカ端におけるワイド端の画角とに重複部分がないとしても、メカ端において通常時よりもズームレンズを広角にして電子ズームによる切り出し位置を移動させることで、死角による映像の不連続性を緩和できる。
また、上記の実施の形態では、通常時のズームレンズ111の撮影範囲(画角)を、式(2)を満たすθzとし、かつ電子ズームにおける切り出し範囲もこの撮影範囲と同じ大きさとすることで、完全に連続する擬似エンドレス映像を提供したが、本発明はこれに限られない。例えば、通常時のズームレンズ111の撮影範囲(画角)及び電子ズームにおける切り出し範囲が、左のメカ端におけるワイド端の画角と右のメカ端におけるワイド端の画角との重複部分よりも大きくてもよい。この場合には、一方のメカ端で静止が表示される映像の範囲と他方のメカ端で擬似回転映像を開始する際の映像の範囲とは完全には一致しないが、式(1)を満たしている限り、少なくとも重複部分は存在することになる。このような態様も本発明に含まれる。
さらに、上記の実施の形態では、左のメカ端と右のメカ端とで同じ時間だけかけて擬似回転映像を提供したが、本発明は左のメカ端での擬似回転映像の時間と右のメカ端での擬似回転映像のとの時間が異なっていてもよい。例えば、左のメカ端でズームレンズ111を広角にしたときに、その画角内に、右のメカ端における通常時の画角が包含されているならば、左のメカ端で、右のメカ端における通常時の撮影範囲と一致する切り出し範囲で電子ズームを行うことができるので、回転台12が左のメカ端から右のメカ端に移動した後には、すでに電子ズームを行う必要はなく、右のメカ端から光学ズームを通常の倍率に戻したうえで回転台12を回転させながら通常の撮影を行うことができる。
また、ズームレンズ、回転台、及び電子ズームの制御方法は、上記で図4を参照して説明した方法に限られない。図7は、第1の変形例における回転台の回転角、光学ズーム及び電子ズームのズーム倍率、切り出し位置の時間変化を示すタイムチャートである。以下でも、回転台12が左方向に無限に回転したような擬似エンドレス映像を得る場合について説明する。
図7に示すように、回転台12は、一定速度で左回転をする。このとき、光学ズームのズーム倍率は2倍になっており、電子ズームは行われていない。時刻t1で、回転台12が左のメカ端に到達すると、回転台12は停止し、ズームレンズ制御部132は、光学ズームのズーム倍率を徐々に下げていくとともに、電子ズーム制御部1312は電子ズーム開始して、そのズーム倍率を徐々に上げていく。このときの切り出し範囲は常にカメラ映像の左端になるようにする。また、光学ズームのズーム倍率の変化率と電子ズームのズーム倍率の変化率の逆数とすることで、映像の範囲の大きさが変化しない擬似回転映像を提供する。
時刻t2にて、光学ズームのズーム倍率が1倍となったときに電子ズームは2倍となる。この時点で映像を静止画表示し、回転台12は、高速で右回りに回転する。時刻t3で回転台が右のメカ端に到達する。この時刻t2からt3の間は、時刻t2において電子ズームで切り出された映像を静止画表示する。時刻t3にて、回転台12が右のメカ端に到達すると、回転台12はその位置で停止する。この時点で、光学ズーム及び電子ズームのズーム倍率はそれぞれ1倍及び2倍である。ここから、光学ズームのズーム倍率を徐々に上げて行くとともに、電子ズームのズーム倍率を徐々に下げていく。このとき、電子ズームに置ける切り出し範囲は常にカメラ映像の右端になるようにする。
時刻t4にて、光学ズームのズーム倍率は2倍となり、電子ズームの倍率は1倍即ち、切り出し範囲がカメラ映像全体になり、電子ズームが終了する。時刻t4からは再び回転台12が左回りに回転を始める。
以上のように、第1の変形例によれば、擬似回転映像の回転が進むにつれて擬似回転映像の解像度が落ちいき、擬似回転映像の回転が浅い段階ではより高画質の映像を得られるので、擬似回転映像が始まった時点で突然に解像度が落ちることがなく、違和感のない擬似エンドレス映像が提供できる。
次に、第2の変形例を説明する。上記の実施の形態及び第1の変形例では、いずれも回転台12がメカ端間を高速で回転している際には静止画を表示したが、本変形例では、静止することのない擬似エンドレス映像を提供する。
図8は、第2の変形例における回転台の回転角、光学ズーム及び電子ズームのズーム倍率、切り出し位置の時間変化を示すタイムチャートである。図8に示すように、回転台12は、一定速度で左回転をする。このとき、光学ズームのズーム倍率2倍になっており、電子ズームは行われていない。時刻t1で、回転台12が左のメカ端に到達すると、回転台12は停止し、光学ズームのズーム倍率を1倍とすると同時に、ズーム倍率2倍の電子ズームを開始する。この状態で、電子ズームにおける切り出し位置を中央から左端に向けて移動させる。
電子ズームにおける切り出し位置が、光学ズーム倍率1倍のカメラ映像の左端まで到達していない時刻t2にて、回転台12は高速で右周りの回転を始める。電子ズーム制御部は、時刻t2以降は、時刻t2の時点の広角のカメラ映像を用いて、電子ズーム及びその切り出し位置の移動を続ける。そして、時刻t3で右のメカ端に到達するのと同時に、切り出し位置も時刻t2の時点の広角のカメラ映像の左端に到達する。換言すれば、回転台制御部133は、電子ズームの切り出し位置が左端に到達するよりも、回転台12が左メカ端から右メカ端まで移動するのに要する時間だけ前もって、回転台12の左メカ端から右メカ端まで高速回転を開始する。これにより、電子ズームの切り出し位置が左端に到達したときには既に回転台12が右のメカ端まで到達していることになる。
時刻t3以降は上記の図4の例と同様にして、回転台12を右のメカ端で固定させて、電子ズームの切り出し位置を右端から中央まで移動させる。電子ズームの切り出し位置が中央に到達すると、電子ズームを終了して、光学ズームを2倍に戻し、回転台12は左回転を始める。
以上のように、第2の変形例によれば、擬似エンドレス映像の提供において途中で静止画が表示されることがなく、よりスムーズな擬似エンドレス映像を提供できる。なお、第2の変形例において、回転台12は、左のメカ端に到達して光学ズーム倍率をワイド端にして撮影を行った後であれば、時刻t2より前に、右のメカ端に向けて回転を開始してよい。回転台12が早めに回転を始めることで、回転速度を速くする必要がなくなるので、回転台12の回転機構の負担、特に、回転台12が高速に回転してメカ端で停止する際の衝撃による負担が少なくなる。
また、第2の変形例において、カメラ11が高速で右回転をするまで、及びカメラ11が右のメカ端に到達した後の擬似回転映像の提供方法として、変形例1の方法を採用してもよい。
本発明は、可動範囲がメカ端で制限され、かつその可動範囲が360度に満たない場合にも、連続性の良好な擬似エンドレス映像を得ることのできるという優れた効果を有し、メカ端を有する回転台にカメラが設置されて、回転台の回転により撮影方向を変更可能なカメラ装置等に適用できる。
10 回転台付きカメラ装置
11 カメラ
111 ズームレンズ
112 撮像部
12 回転台
13 制御部
131 映像処理部
1311 メモリ
1312 電子ズーム制御部
132 ズームレンズ制御部
133 回転制御部
14 映像出力部
31、32、34 撮影範囲(画角)
33、35 切り出し範囲(電子ズームの画角)
11 カメラ
111 ズームレンズ
112 撮像部
12 回転台
13 制御部
131 映像処理部
1311 メモリ
1312 電子ズーム制御部
132 ズームレンズ制御部
133 回転制御部
14 映像出力部
31、32、34 撮影範囲(画角)
33、35 切り出し範囲(電子ズームの画角)
Claims (11)
- 機械的に制限された360度に満たない所定の可動範囲内で回転可能な回転台と、
ズームレンズを備え、前記回転台に取り付けられて前記回転台の回転とともに回転するカメラと、
前記回転台が一の方向に回転することによって、前記可動範囲の一端に到達したときに、ズーム倍率が広角になるように前記ズームレンズを制御するズームレンズ制御部と、
前記回転台が前記一の方向の回転することによって、前記可動範囲の一端に到達したときに、前記ズームレンズ制御部にてズーム倍率が制御された前記カメラにて得られた映像に対して電子ズームを施すとともに、該電子ズームにおける切り出し位置を前記カメラにて得られた映像内で、前記一の方向に移動させることで、擬似回転映像を生成する電子ズーム制御部と、
前記回転台が前記一の方向に回転することによって、前記可動範囲の一端に到達した後の所定のタイミングで、前記回転台を、前記可動範囲の他端に向けて、前記一の方向とは逆の方向に回転させる回転台制御部と、
を備えたことを特徴とする回転台付きカメラ装置。 - 前記電子ズーム制御部は、前記回転台制御部が前記回転台を前記可動範囲の他端まで回転させた後に、前記ズームレンズ制御部にてズーム倍率が広角になるように制御された前記カメラにて得られた映像に対して電子ズームを施すとともに、該電子ズームにおける切り出し位置を前記カメラにて得られた映像内で、前記一の方向に移動させることを特徴とする請求項1記載の回転台付きカメラ装置。
- 前記可動範囲の一端における前記ズームレンズの最も広角な画角と前記可動範囲の他端における前記ズームレンズの最も広角な画角とは重複部分を有していることを特徴とする請求項1又は2記載の回転台付きカメラ装置。
- 前記擬似回転映像の画角が前記重複部分より小さいことを特徴とする請求項3記載の回転台付きカメラ装置。
- 前記回転制御部は、前記擬似回転映像が前記重複部分の中央に到達したタイミングで、前記回転台を、前記可動範囲の他端に向けて、前記一の方向とは逆の方向に回転させることを特徴とする請求項4記載の回転台付きカメラ装置。
- 前記電子ズーム制御部は、前記回転制御部の制御によって前記回転台が前記一端から前記他端に回転しているときに、静止画表示を行うことを特徴とする請求項1ないし請求項5に記載の回転台付きカメラ装置。
- 前記電子ズーム制御部は、前記回転制御部の制御によって前記回転台が前記一端から前記他端に回転しているときにも、前記電子ズームにおける切り出し位置の前記一の方向への移動を続けることを特徴とする請求項1ないし請求項5に記載の回転台付きカメラ装置。
- 前記ズームレンズ制御部は、前記回転台が前記一の方向に回転することによって、前記可動範囲の一端に到達したときに、前記ズームレンズのズーム倍率を広角端に変更し、
前記電子ズーム制御部は、前記ズームレンズ制御部によるズーム倍率の変更率の逆数のズーム倍率で電子ズームを行い、このズーム倍率を維持したまま切り出し位置を移動させることを特徴とする請求項1ないし請求項7に記載の回転台付きカメラ装置。 - 前記ズームレンズ制御部は、前記回転台が前記一の方向に回転することによって、前記可動範囲の一端に到達した後に、前記ズームレンズのズーム倍率を徐々に広角側に変更し、
前記電子ズーム制御部は、ズーム倍率が前記ズームレンズ制御部によるズーム倍率の変更率の逆数となるように徐々にズーム倍率を小さくしながら電子ズームを行うことを特徴とする請求項1ないし請求項7に記載の回転台付きカメラ装置。 - ズームレンズを備えたカメラが取り付けられた回転台を一の方向に回転させながら、前記カメラにて撮影をするステップと、
前記一の方向への回転によって前記回転台が機械的に制限された可動範囲の一端に到達したときに、ズーム倍率が広角になるように前記ズームレンズを制御するステップと、
前記一の方向への回転によって前記回転台が機械的に制限された可動範囲の一端に到達したときに、前記ズームレンズのズーム倍率が制御された前記カメラにて得られた映像に対して、電子ズームを施すとともに、該電子ズームにおける切り出し位置を前記カメラにて得られた映像内で、前記一の方向に移動させるステップと、
前記切り出し位置が所定の位置まで移動した後に、静止画を表示するとともに、回転台を前記可動範囲の他端に向けて、前記一の方向とは逆の方向に回転させるステップと、
前記回転台が前記可動範囲の他端まで回転した後に、ズーム倍率が制御された前記カメラにて得られた映像に対して、前記電子ズームを施すとともに、該電子ズームにおける切り出し位置を前記カメラにて得られた映像内で、前記一の方向に向けて移動させるステップと、
前記切り出し位置が所定の位置まで移動した後に、前記電子ズームを終了して、前記ズームレンズのズーム倍率を元に戻して、前記回転台の前記一の方向への回転を再開するステップと、
を含むことを特徴とする擬似エンドレス映像の提供方法。 - ズームレンズを備えたカメラが取り付けられた回転台を一の方向に回転させながら、前記カメラにて撮影をするステップと、
前記一の方向への回転によって前記回転台が機械的に制限された可動範囲の一端に到達した後に、ズーム倍率が徐々に広角になるように前記ズームレンズを制御するとともに、徐々にズーム倍率を大きくしながら電子ズームを行うステップと、
前記ズームレンズ及び前記電子ズームのズーム倍率が所定の倍率に到達した後に、静止画を表示するとともに、回転台を前記可動範囲の他端に向けて、前記一の方向とは逆の方向に回転させるステップと、
前記回転台が前記可動範囲の他端まで回転した後に、ズーム倍率が徐々に大きくなるように前記ズームレンズを制御するとともに、ズーム倍率が制御された前記カメラにて得られた映像に対して、徐々にズーム倍率を小さくしながら電子ズームを行うステップと、
前記ズームレンズ及び前記電子ズームのズーム倍率が所定の倍率に到達した後に、前記電子ズームを終了して、前記回転台の前記一の方向への回転を再開するステップと、
を含むことを特徴とする擬似エンドレス映像の提供方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010127442A JP2011254345A (ja) | 2010-06-03 | 2010-06-03 | 回転台付きカメラ装置及び擬似エンドレス映像の提供方法 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2010127442A JP2011254345A (ja) | 2010-06-03 | 2010-06-03 | 回転台付きカメラ装置及び擬似エンドレス映像の提供方法 |
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ID=45417898
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JP2010127442A Pending JP2011254345A (ja) | 2010-06-03 | 2010-06-03 | 回転台付きカメラ装置及び擬似エンドレス映像の提供方法 |
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JP (1) | JP2011254345A (ja) |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014007653A (ja) * | 2012-06-26 | 2014-01-16 | Jvc Kenwood Corp | 撮像装置、撮像方法、撮像システム及びプログラム |
CN109525820A (zh) * | 2018-12-21 | 2019-03-26 | 银河水滴科技(北京)有限公司 | 双摄像头视频采集装置及物料运转小车 |
-
2010
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014007653A (ja) * | 2012-06-26 | 2014-01-16 | Jvc Kenwood Corp | 撮像装置、撮像方法、撮像システム及びプログラム |
US9294741B2 (en) | 2012-06-26 | 2016-03-22 | JVC Kenwood Corporation | Imaging apparatus, imaging method, imaging system, and program product |
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CN109525820B (zh) * | 2018-12-21 | 2023-10-20 | 银河水滴科技(北京)有限公司 | 双摄像头视频采集装置及物料运转小车 |
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