JP2011249138A - Remote control relay - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、リモコンリレーに関するものである。 The present invention relates to a remote control relay.
従来、例えば特許文献1に示されるようなラッチング形のリモコンリレーが提供されている。
Conventionally, for example, a latching type remote control relay as disclosed in
このリモコンリレーは、一巻線型のコイルを有しこのコイルへの通電方向に応じてプランジャが進退する有極電磁石と、プランジャの進退動作に応じて接点部のオン/オフを切り替える開閉機構部とを備えている。 This remote control relay has a one-winding type coil, a polarized electromagnet in which the plunger advances and retreats according to the energization direction of the coil, and an opening / closing mechanism that switches on / off of the contact portion according to the advance / retreat operation of the plunger It has.
図8(c)は開閉機構部の要部を示しており、開閉機構部は、プランジャ27の進退に応じて可動接触子40を揺動させ、接点部r1を開閉させる連動レバー32と、接圧ばね35とを備えている。
FIG. 8C shows a main part of the opening / closing mechanism, and the opening / closing mechanism oscillates the
ここで、接点部r1は、ケースに固定された固定端子板50に固着された固定接点51と、可動接触子40の下端部に固着された可動接点41とで構成される。
Here, the contact portion r <b> 1 includes a
連動レバー32は絶縁性の合成樹脂成形品からなり、プランジャ27の先端部に取り付けた軸ピン33が、本体部32aの軸孔32bに挿入されることによって、プランジャ27の先端部に回転自在に連結されている。また連動レバー32は、有極電磁石のコイル枠(図示せず)に保持された軸ピン(図示せず)を、本体部32aの中間部に設けられた軸孔32eに挿入させることによって、コイル枠に回転自在に支持されている。したがって、コイルへの通電方向に応じて、プランジャ27が図8(c)中の左右方向に進退することによって、連動レバー32は軸孔32eに挿入された軸ピンを中心として揺動するのである。
The interlocking
図8(c)に示すように、連動レバー32の本体部32aの左側には長尺の板金からなる可動接触子40が配置されており、可動接触子40との対向面が開口する略コ型のばね受け部38が本体部32aと一体に設けられている。ばね受け部38は、コイルばねからなる接圧ばね35の一端部を保持する。接圧ばね35の他端は、本体部32aとばね受け部38との間に挿入される可動接触子40に接触する。尚、ばね受け部38には、接圧ばね35の一端部内に挿入される突起38aが設けられている。
As shown in FIG. 8C, a
可動接触子40は長尺の板金からなり、長手方向の一端部(下端部)には可動接点41が固着され、他端部(上端部)には編組銅線よりなる接続線(図示せず)の一端が接続されている。また、可動接触子40の長手方向の中間部には、接圧ばね35のばね座となる突部(図示せず)が設けられ、この突部よりも下方には、連動レバー32の位置決め突起32cが挿入される貫通孔(図示せず)が設けられている。
The
連動レバー32には、位置決め突起32cの側方に、表面が湾曲して可動接触子40が当接する支点突起32dが設けられており、この支点突起32dに可動接触子40が当接するようになっている。
The interlocking
ここで、プランジャ27が図8(c)中の左側へ突出する向きにコイルが通電されると、プランジャ27の突出に伴って、連動レバー32が軸孔32eを中心として図8中の時計回りに回転し、可動接点41が固定接点51に接触する。ここで、可動接触子40は支点突起32dに当接しており、接圧ばね35によって支点突起32dを中心として右回りに回転する力が付与されているから、可動接点41の固定接点51に対する接触圧が接圧ばね35によって得られることになる。
Here, when the coil is energized in a direction in which the
一方、プランジャ27が図8(c)中の右側へ後退する向きにコイルが通電されると、プランジャ27の後退に伴って、連動レバー32が軸孔32eを中心として図8中の反時計回りに回転し、可動接点41が固定接点51から開離するのである。
On the other hand, when the coil is energized in such a direction that the
上記構成のリモコンリレーに用いられる連動レバー32では、接圧を得るための接圧ばね35の一端部が、ばね受け部38に保持されている。ここで、ばね受け部38には突起38aが設けられ、コイルばねからなる接圧ばね35の一端部に突起38aを挿入させることによって、接圧ばね35の一端部がばね受け部38に保持されている。
In the interlocking
ここで、図8(d)に示すように、接圧ばね35の内径に比べて突起38aの大きさが小さいため、接圧ばね35のコイル線と突起38aの間には隙間が生じ、この隙間の分だけ接圧ばね35の一端側は上下方向D1及び幅方向D2に移動できるようになっている。
Here, as shown in FIG. 8D, since the size of the
したがって、プランジャ27の進退動作に応じて、接圧ばね35の一端部の位置がずれる可能性があった。接圧ばね35の一端部の位置がずれると、ばね負荷が変動したり、中間位置で停止したりする可能性があり、接点バウンスの発生によって開閉寿命が短くなる可能性もあった。またリモコンリレーの組立時においても、接圧ばね35の一端側が動いて、ばね受け部38から外れる可能性があり、組立作業がやりにくいという問題もあった。
Therefore, there is a possibility that the position of one end of the
本発明は上記課題に鑑みて為されたものであり、その目的とするところは、接圧ばねによるばね負荷を安定させ、且つ、組立作業の作業性を向上させたリモコンリレーを提供することにある。 The present invention has been made in view of the above problems, and an object of the present invention is to provide a remote control relay in which the spring load by the contact pressure spring is stabilized and the workability of the assembly work is improved. is there.
上記課題を解決するために、本発明のリモコンリレーは、電磁石装置と、連動レバーと、可動接触子と、固定接点と、接圧ばねとを備える。電磁石装置は、コイルへの通電に応じてプランジャを進退させる。連動レバーは、プランジャの進退に応じて回転する。可動接触子は、可動接点を有し、連動レバーに保持されてこの連動レバーとともに回転する。固定接点は、可動接触子の回転に応じて可動接点と接触又は開離する。接圧ばねは、コイルばねからなり、連動レバーと一体に設けられたばね受け部に一端側が保持されるとともに、他端側が可動接触子に保持されて、閉極時に接圧を付与する。ばね受け部には、接圧ばねの外周部に当接して接圧ばねの移動を規制する位置規制部が設けられている。本発明のリモコンリレーは上記の構成要素を具備することを特徴とする。 In order to solve the above problems, a remote control relay of the present invention includes an electromagnet device, an interlocking lever, a movable contact, a fixed contact, and a contact pressure spring. The electromagnet device advances and retracts the plunger in response to energization of the coil. The interlocking lever rotates according to the advance / retreat of the plunger. The movable contact has a movable contact, is held by the interlocking lever, and rotates together with the interlocking lever. The fixed contact contacts or separates from the movable contact according to the rotation of the movable contact. The contact pressure spring is composed of a coil spring, and one end side is held by a spring receiving portion provided integrally with the interlocking lever, and the other end side is held by a movable contact to apply a contact pressure at the time of closing. The spring receiving portion is provided with a position restricting portion that abuts on the outer peripheral portion of the contact pressure spring and restricts the movement of the contact pressure spring. The remote control relay of the present invention comprises the above-described components.
このリモコンリレーにおいて、位置規制部が、可動接触子の回転面内で接圧ばねの外周部に両側から当接する2つのリブで構成されることも好ましい。 In this remote control relay, it is also preferable that the position restricting portion is composed of two ribs that come into contact with the outer peripheral portion of the contact pressure spring from both sides within the rotation surface of the movable contact.
また、このリモコンリレーにおいて、位置規制部が、互いに直交する二つの方向においてそれぞれ接圧ばねの外周部に両側から当接するリブで構成されることも好ましい。 Moreover, in this remote control relay, it is also preferable that the position restricting portion is configured by ribs that come into contact with the outer peripheral portion of the contact pressure spring from both sides in two directions orthogonal to each other.
また、このリモコンリレーにおいて、接圧ばねの巻線内に挿入されて接圧ばねの一端側を位置決めする突起が、ばね受け部に設けられることも好ましい。 In this remote control relay, it is also preferable that a protrusion that is inserted into the winding of the contact pressure spring and positions one end side of the contact pressure spring is provided on the spring receiving portion.
本発明によれば、位置規制部が接圧ばねの外周部に当接することで、接圧ばねの移動が規制されるから、接圧ばねの一端側の位置がずれるのを抑制でき、これにより接圧ばねによるばね負荷が安定し、また組立作業の作業性を向上させることができる。 According to the present invention, since the movement of the contact pressure spring is restricted by the position restricting portion coming into contact with the outer peripheral portion of the contact pressure spring, it is possible to suppress the position of the one end side of the contact pressure spring from being shifted. The spring load by the contact pressure spring is stabilized, and the workability of the assembly work can be improved.
本発明の技術思想を、遠隔監視制御システムに用いられるラッチング形のリモコンリレーに適用した実施形態について図1〜図7に基づいて説明する。尚、以下の説明では特に断りがないかぎり、図3に示す向きにおいて上下左右の方向を規定する。 An embodiment in which the technical idea of the present invention is applied to a latching type remote control relay used in a remote monitoring control system will be described with reference to FIGS. In the following description, the vertical and horizontal directions are defined in the direction shown in FIG. 3 unless otherwise specified.
図2はリモコンリレー1の分解斜視図であり、このリモコンリレー1のケース10は、分電盤協約寸法として規格化されている1個モジュール寸法(単位寸法)に設定されている。このケース10は、幅方向の一面が開口した略箱状の合成樹脂成形品からなるボディ11と、ボディ11の開口を覆う合成樹脂成形品からなるカバー12とで構成される。ボディ11およびカバー12にはそれぞれ複数の組立孔13,14が形成されている。これらの組立孔13,14にカバー12側からかしめピン15を挿入し、ボディ11におけるカバー12とは反対側の側面に突出するかしめピン15の先端部をかしめることによって、ボディ11とカバー12とが結合される。
FIG. 2 is an exploded perspective view of the
図2及び図3に示すように、ケース10の内部には、コイルへの通電に応じてプランジャが進退(前進又は後進)する有極電磁石20(電磁石装置)と、プランジャの進退動作に応じて接点部のオン/オフを切り替える開閉機構部70が収納されている。
As shown in FIGS. 2 and 3, inside the
図2〜図4に示すように、有極電磁石20は、コイル25と、コイル枠26と、プランジャ27と、接極子28a,28bと、レシジュアルプレート29と、ヨーク30と、永久磁石23,23と、補助ヨーク24,24とを主要な構成として備える。
As shown in FIGS. 2 to 4, the
ヨーク30は、全体として四角筒状をなし、プランジャ27の進退方向(図3の左右方向)において2分割された2個の分割ヨーク31A,31Bで構成される。2個の分割ヨーク31A,31Bは磁性材料により同一の形状に形成されており、矩形板状の中央片31aと、中央片31aの両側縁から一方向にそれぞれ突出する脚片31b,31bとで、略コ形に形成されている。各分割ヨーク31A,31Bの中央片31aには、プランジャ27の前端側又は後端側が挿入される挿入孔31cが設けられている。2個の分割ヨーク31A,31Bは、プランジャ27の進退方向に並べて、脚片31bの先端面同士が所定のギャップを介して対向するように配置され、全体として四角筒状をなしている。両分割ヨーク31A,31Bの脚片31b,31bの内側面には、永久磁石23の一方の磁極が、2個の分割ヨーク31A,31Bに跨るように当接している。この永久磁石23の他方の磁極には、磁性材料により略板状に形成された補助ヨーク24の一面が接触している。
The
2個の補助ヨーク24は、コイル枠26に巻き付けられたコイル25を、上下両側から囲むように配置されている。コイル枠26は絶縁材料により形成され、コイル25が巻き付けられた筒状の巻胴部26aと、巻胴部26aの軸方向両端部に設けられた板状の鍔部26bと、両鍔部26bの上下方向に沿う両側縁から巻胴部26aと反対側に突出する板状の側部26cとを備える。巻胴部26aの筒内には、磁性材料により形成されたプランジャ27が、コイル枠26の軸方向において進退自在に挿入されている。プランジャ27の両端部は中央部に比べて幅が狭くなっており、磁性材料から矩形板状に形成された接極子28a,28bの嵌合孔にプランジャ27の左右方向の端部をそれぞれ圧入することで、プランジャ27の両端部に接極子28a,28bがかしめ固定される。接極子28aは、プランジャ27の前進時に左側の分割ヨーク31Aの中央片31aに当接することによって、プランジャ27の前方(図1の左側)への移動範囲を規制する。この時、他方の接極子28bが補助ヨーク24と接触することで、接極子28a−ヨーク30−永久磁石23−補助ヨーク24−接極子28b−プランジャ27の経路で閉磁路が形成されるので、プランジャ27はその位置で保持される。また接極子28bは、プランジャ27の後進時に右側の分割ヨーク31Bの中央片31aに当接することによって、プランジャ27の後方(図1の右側)への移動範囲を規制する。この時、他方の接極子28aは補助ヨーク24の左端部に微少なギャップを介して対向し、接極子28b−ヨーク30−永久磁石23−補助ヨーク24−接極子28a−プランジャ27の経路で閉磁路が形成されるので、プランジャ27はその位置で保持される。
The two
ここで、コイル25は一巻線型であって、コイル25への通電方向に応じてプランジャ27が前進又は後進する。そして、接極子28a又は28bがヨーク30に当接する位置までプランジャ27が前進又は後進すると、コイル25への通電が停止されても、永久磁石23の磁力によってプランジャ27が停止位置で保持されるのである。
Here, the
この有極電磁石20は、図2に示すように、ボディ11におけるカバー12との対向面に突設された仕切片11a,11bの間に配置される。有極電磁石20と仕切片11bとの間には、板ばねよりなる緩衝ばね16が取り付けられており、有極電磁石20は仕切片11aに押し付けられた状態で収納されている。したがって、緩衝ばね16で有極電磁石20が位置決めされるとともに、プランジャ27の進退に伴う振動が緩衝ばね16によって緩和されることになる。
As shown in FIG. 2, the
次に、有極電磁石20が備えるプランジャ27の前進動作又は後進動作に応じて、後述する接点部r1のオン/オフを切り替える開閉機構部70について説明する。
Next, the opening /
開閉機構部70は、プランジャ27の進退に応じて回転する連動レバー32と、接圧ばね35と、切替回路ブロック60とを主要な構成として備えている。
The opening /
連動レバー32は絶縁性の合成樹脂成形品からなり、図1及び図3に示すようにプランジャ27の先端部(図3中の左端部)に取り付けた軸ピン33が、本体部32aの軸孔32bに挿入されることによって、プランジャ27の先端部に回転自在に連結される。また連動レバー32は、コイル枠26に設けた一対の支持片26dに通された軸ピン34を、本体部32aの中間部に設けた軸孔32eに挿入させることによって、コイル枠26に回転自在に支持される。ここで、軸ピン33,34は互いに平行であって、プランジャ27が前進又は後進することによって、連動レバー32が軸ピン34を中心に揺動するのである。
The interlocking
図1(c)及び図3に示すように、連動レバー32の本体部32aの左側には可動接触子40が配置されている。可動接触子40は連動レバー32に保持され、連動レバー32の回転動作に応じて、連動レバー32とともに回転する。可動接触子40は長尺の板金からなり、長手方向の一端部(下端部)には可動接点41が固着され、他端部(上端部)には編組銅線よりなる接続線42の一端が接続されている。この接続線42の他端は、ケース10に固定された端子板43に接続されている。端子板43には座金付きの端子ねじ44が取り付けられており、この端子ねじ44はケース10の外部に露出している。
As shown in FIGS. 1C and 3, a
連動レバー32の本体部32aには、可動接触子40との対向面が開口する略コ型のばね受け部38が一体に設けられている。このばね受け部38はコイルばねからなる接圧ばね35の一端側を保持し、接圧ばね35の他端側は、本体部32aとばね受け部38との間に挿入される可動接触子40に接触する。ここで、ばね受け部38には、可動接触子40との対向面に、接圧ばね35の一端側の巻線内に挿入される突起38aが設けられている。また、ばね受け部38における可動接触子40との対向面には、接圧ばね35の外周部に上下方向の両側から当接する位置にそれぞれリブ38b,38bが設けられている。また、可動接触子40の長手方向の中間部には、接圧ばね35のばね座となる突部40aが設けられ、この突部40aよりも下方には、連動レバー32の位置決め突起32cが挿入される貫通孔(図示せず)が設けられている。連動レバー32には、位置決め突起32cの側方に、表面が湾曲して可動接触子40が当接する支点突起32dが設けられ、この支点突起32dに可動接触子40が当接するようになっている。
The
而して、本体部32aに保持された可動接触子40とばね受け部38との間に接圧ばね35を保持させると、接圧ばね35の両端部に可動接触子40の突部40aとばね受け部38の突起38aとがそれぞれ挿入されて、接圧ばね35の脱落や外れが抑制される。また、接圧ばね35の一端側の外周部にリブ38b,38bが上下方向の両側から当接するので、接圧ばね35の一端側の位置が上下方向において変動するのを抑制できる。
Thus, when the
また連動レバー32の上端には、ケース10に開口する表示窓10aに臨む表示片36が一体に設けられている。プランジャ27の進退動作に応じて連動レバー32が回転すると、表示窓10aから露出する表示片36の部位が変化する。接点部r1のオン時に表示窓10aから露出する表示片36の部位には例えば「ON」などの文字が表記され、接点部r1のオフ時に表示窓10aから露出する表示片36の部位には例えば「OFF」などの文字が表記されている。さらに、表示片36において「ON」、「OFF」の文字の間であって、表示窓10aから常時露出している部位には、操作溝36aが形成されている。而して、ドライバの先端部などの工具を表示窓10aに挿入して操作溝36aに係合させることによって、ケース10の外部から連動レバー32を手動で揺動させることができ、連動レバー32の手動操作に応じて接点部r1を開閉できるようにしてある。
A
可動接点41に対向する固定接点51は、ボディ11に取り付けられた固定端子板50の一端部に固着され、可動接触子40の回転に応じて可動接点41と接触又は開離する。固定端子板50の他端部はケース10の外部に露出しており、この露出部位には座金付きの端子ねじ52が取り付けられている。ここにおいて、可動接点41と固定接点51とで接点部r1が構成され、本実施形態のリモコンリレー1は1極の接点部r1を備えている。尚、端子板43と固定端子板50はケース10の幅方向に並べて収納されており、両者の間には絶縁性の合成樹脂からなる隔壁18が取り付けられ、端子板43と固定端子板50の間の絶縁を確保している。
The fixed
ところで、上述した有極電磁石20のコイル25は1巻線型であるので、プランジャ27を進退させるには、コイル25への通電方向を反転させる必要がある。したがって、図6(b)に示すように、コイル25には2種類の給電経路を択一的に選択する切替接点r2が接続され、かつ切替接点r2により選択された各給電経路にはそれぞれ逆流阻止要素としてのダイオードD1,D2が接続されている。ダイオードD1,D2における切替接点r2と反対側の端子は共通に接続されている。ダイオードD1,D2は各給電経路を通過する電流が互いに逆向きになる関係に接続され、一方の給電経路で切替接点r2→コイル25の向きに電流が流れるとすれば、他方の給電経路ではコイル25→切替接点r2の向きに電流を流すようになっている。また、一方のダイオードD2のアノードと切替接点r2の共通接点との間にはコンデンサCと抵抗Rとの直列回路であるリセット用の微分回路が接続される。この回路構成により、有極電磁石20のコイル25への通電方向が切り替えられることによって、可動接点41と固定接点51とからなる接点部r1を開閉することができる。
By the way, since the
上述のようにコイル25への通電方向が切替接点r2により選択されるから、コイル25への通電時にプランジャ27の進退の位置が逆転するような通電方向が選択されるように切替接点r2をプランジャ27の進退に応じて切り換える必要がある。すなわち、プランジャ27の進退と切替接点r2とを連動させる必要がある。そこで、このリモコンリレー1では、連動レバー32に接点操作片37が設けられ、この接点操作片37によって切替接点r2の切替操作を行っている。
Since the energizing direction to the
切替接点r2及びその切替回路を有する切替回路ブロック60は、有極電磁石20の上面に載置される樹脂成形品の基台61に、切替接点r2や、切替接点r2の切替回路が形成された接点基板(図示せず)を保持させている。基台61には、2枚の固定接点板63a,63bと、各固定接点板63a,63bにそれぞれ対向する可動接点板64a,64bとが取り付けられている。この基台61の周部には切欠61aが設けられ、コイル枠26から上方に突設されたリブ26fを切欠61aに係合させた状態で、両者を熱着することによって、基台61がコイル枠26に固定される。可動接点板64a,64bは、略コ形の接点支持板64の両脚片にそれぞれ設けられ、対応する固定接点板63a,63bに対して接触する向きのばね力を有している。ここで、連動レバー32の接点操作片37は可動接点板64a,64bの間に挿入されている。そして、連動レバー32がプランジャ27の進退に伴って揺動すると、連動レバー32の前進位置及び後進位置では、何れか一方の可動接点板64a,64bが接点操作片37に押されて、固定接点板63a,63bから離れ、通電方向が切り替えられるのである。
In the
また基台61には一対のコイル端子板65が取り付けられ、各コイル端子板65には座金付きの端子ねじ66が設けられている。したがって、コイル端子板65を通して入力される外部信号を受けてコイル25に通電すると、通電方向に応じてプランジャ27が進退するのである。
A pair of
次に、このリモコンリレー1の動作を説明する。まず、プランジャ27が前方(図3中の左側)へ突出する向きにコイル25が通電されると、プランジャ27の突出に伴って連動レバー32が軸ピン33を中心として図3中の時計回りに回転し、可動接点41が固定接点51に接触する。ここで、図1(c)及び図3に示すように、可動接触子40は支点突起32dに当接し、接圧ばね35によって支点突起32dを中心として右回りに回転する力が付与されているから、可動接点41の固定接点51に対する接触圧が得られることになる。また、連動レバー32の回転に伴い、可動接点板64bが接点操作片37に押されることによって、可動接点板64bが固定接点板63bから離れた状態となる。この時、コイル25への通電方向としてプランジャ27を後進させる向きのみが許可された状態になるため、コイル25への通電が停止されるが、永久磁石23の磁力によって、接点部r1の閉極状態が維持される。
Next, the operation of the
一方、コイル25への通電方向を反転させると、プランジャ27が後進、つまり図3中の右側に移動して、連動レバー32が軸ピン33を中心に図3中の反時計回りに回転するから、可動接点41が固定接点51から離れて接点部r1が開極する。また、連動レバー32の回転に伴い、可動接点板64aが接点操作片37に押されることによって、可動接点板64aが固定接点板63aから離れた状態となる。この時、コイル25への通電方向としてプランジャ27を前進させる向きのみが許可された状態となるため、コイル25への通電が停止されるが、永久磁石23の磁力によって、接点部r1の開極状態が維持される。
On the other hand, when the energizing direction of the
上述のように、リモコンリレー1は、コイル25への通電に応じてプランジャ27が進退する有極電磁石20と、プランジャ27の進退に応じて回転する連動レバー32と、連動レバー32に保持されて連動レバー32とともに回転する可動接触子40を備えている。この連動レバー32には、接点の閉極時に接圧を与える接圧ばね35の一端側を保持するばね受け部38が一体に設けられ、接圧ばね35の他端側は可動接触子40に保持されている。そして、ばね受け部38には、接圧ばね35の外周部に当接して接圧ばね35の移動を規制するリブ38b(位置規制部)が設けられている。
As described above, the
これにより、リブ38bが接圧ばね35の外周部に当接して、接圧ばね35の移動が規制されるから、接圧ばね35の一端側の位置がずれるのを抑制できる。したがって、接圧ばね35によるばね負荷が安定するとともに、組立時に接圧ばね35の位置ずれが抑制されるから、組立作業の作業性を向上させることができる。
Thereby, since the
また本実施形態では、ばね受け部38に、位置規制部を構成するリブ38bに加えて、接圧ばね35の巻線内に挿入される突起38aが設けられている。
Further, in the present embodiment, the
これにより、接圧ばね35の巻線内に突起38aを挿入させることで、接圧ばね35の脱落や外れが起こりにくくなるという効果がある。
Thus, by inserting the
また本実施形態では、図1(b)に示すように、可動接触子40と対向するばね受け部38の面において、可動接触子40の回転方向(すなわち上下方向)における両側から接圧ばね35の外周部に当接する位置にそれぞれリブ38b,38bが設けられている。
Further, in the present embodiment, as shown in FIG. 1B, the
したがって、リブ38b,38bが回転方向(上下方向)の両側から接圧ばね35の外周部に当接するので、接圧ばね35の一端側の位置が上下方向(図1(d)の矢印D1の方向)、すなわち可動接触子40の回転方向において変動するのを抑制できる。よって、プランジャ27の進退に応じて可動接触子40が連動レバー32とともに回転した場合でも、接点ばね35の一端側の位置がずれにくくなり、接圧ばね35によるばね負荷を安定させることができる。なお、接圧ばね35の一端側の位置は、矢印D1の方向と直交する方向(図1(d)の左右方向)においては位置決めされていないが、可動接触子40の回転方向とは異なるため、この方向において接圧ばね35の一端側の位置はずれにくいものと考えられる。また、リブ38bは図1(d)中の左右方向(矢印D2の方向)に延びているので、連動レバー32を樹脂成形する場合、矢印D2の方向に金型を分離させるようにすれば、リブ38bを作製するためにスライドコアを使用する必要がなく、金型加工が容易になる。
Therefore, since the
ところで、図5(a)〜(d)に示すように、可動接触子40と対向するばね受け部38の面に、上記のリブ38b,38bに加えて、左右方向(図中の矢印D2の方向)の両側から接圧ばね35の外周部に当接するリブ38c,38cが設けられることも好ましい。ここで、リブ38b,38bは、上下方向(すなわち可動接触子40の回転方向)D1における両側から接圧ばね35の外周部に当接している。したがって、各2個のリブ38b,38cは、互いに直交する2つの方向D1,D2においてそれぞれ両側から接圧ばね35の外周部に当接することになる。
Incidentally, as shown in FIGS. 5A to 5D, in addition to the
このように、接圧ばね35の一端側の外周部に四方からリブ38b,38cが当接するから、接圧ばね35の一端側の位置ずれをさらに抑制でき、接圧ばね35によるばね負荷をさらに安定させることができる。
As described above, the
なお、上記の実施形態では、接圧ばね35の外周部に当接する位置規制部として、直線状に延びるリブ38b,38cを設けているが、図5(e)に示すように点状の突部38dを接圧ばね35の外周部の沿って一定間隔で複数形成しても良い。この場合も、接圧ばね35の外周部に突部38dが当接することで、接圧ばね35の位置ずれが規制され、接圧ばね35によるばね負荷を安定させることができる。また上記の実施形態では、位置規制部としてのリブ38b,38c又は突起38dに加えて、接圧ばね35の巻線内に挿入される突起38aがばね受け部38に設けられているが、突起38aを無くして位置規制部のみが設けられていてもよい。
In the above embodiment,
次に、上述のリモコンリレー1が使用される遠隔監視制御システムについて図6(a)及び図7を参照して説明する。
Next, a remote monitoring control system in which the above-described
図6(a)は遠隔監視制御システムの概略的なシステム構成図である。本システムでは、2線式の伝送線L1に、伝送ユニット100と、操作スイッチSW1,SW2の状態を監視する操作用端末器101と、上述のリモコンリレー1により照明器具のような負荷104への給電を制御する制御用端末器102とが接続されている。ここで、図6(a)中の103はリレー駆動用の電源トランスである。尚、図6(a)のシステム構成図では、操作用端末器101および制御用端末器102が1台ずつしか接続されていないが、各端末器101,102の台数はシステムの規模に応じて適宜変更が可能である。
FIG. 6A is a schematic system configuration diagram of the remote monitoring control system. In this system, a
この遠隔監視制御システムでは、伝送ユニット100から図7(a)に示すような形式を有した伝送信号Vsを送出することにより、各端末器101,102との間でデータの授受を行う。伝送信号Vsは、スタートパルスST、信号のモードを示すモードデータMD、アドレスデータAD、負荷104の制御内容を示す制御データCD、エラー訂正符号CS、各端末器101,102から返送信号を返送するための返送待機期間WTからなる。この伝送信号Vsは複極性(±24V)の時分割多重信号であり、パルス幅変調によってデータが伝送される。
In this remote monitoring and control system, data is exchanged with each of the
各端末器101,102では、2線式の伝送線L1を介して受信された伝送信号VsのアドレスデータADに含まれるアドレスが、予め設定された自己のアドレスと一致したときに、その伝送信号Vsの制御データCDを取り込む。また各端末器101,102は、受信した伝送信号Vsが自機宛ての場合、伝送信号Vsの返送待機期間WTに同期して返送信号を電流モード信号(伝送線L1の線間を適当な低インピーダンスを介して短絡して送出される信号)として返送する。
In each of the
操作用端末器101では、監視対象の操作スイッチSW1,SW2が操作されると、通常時に伝送されてくる伝送信号Vs(図7(b)参照)のスタートパルスSTに同期して、図7(c)に示すように割り込み信号Viを電流モードにより送出する。
In the
つまり伝送ユニット100は、信号送信手段と、割り込み処理手段とを備え、信号送信手段により、モードデータMDをポーリングモードとして常時監視する対象の端末器或いはダミーのアドレスデータADを持つ伝送信号Vsを常時送出する。また、ポーリングモードにおいて割り込み信号Viが受信されると、伝送ユニット100の割り込み処理手段はグループアドレスを持つ伝送信号Vsを順次送信し、割り込み信号Viを送信した操作用端末器101を検出する。尚、グループアドレスとは、操作用端末器101をグループ単位で識別するために用いられるアドレスである。
That is, the
割り込み信号Viを送出した操作用端末器101は、自己が属するグループアドレスのアクセス時に自己のアドレスを返送待機期間WTに返送信号として返送する。この返送信号を受信した伝送ユニット100では、送られてきたアドレスデータをもとに割り込み信号Viを発生した操作用端末器101を特定する。割り込みをかけた端末器が特定されると、伝送ユニット100は、この操作用端末器101をアクセスする伝送信号Vsを送出し、当該操作用端末器101から返送待機期間WTに操作スイッチSW1…の操作データを監視データとして返送させる。
The operating
伝送ユニット100では、一連の割り込み処理を経て監視データを受信すると、当該操作用端末器101と予め対応付けられた制御用端末器102への制御データCDを監視データに基づいて作成する。そして、伝送ユニット100は、作成した制御データCDを、当該制御用端末器102のアドレスデータADとともに伝送信号Vsにより時分割多重伝送する。この伝送信号Vsによりアクセスされた制御用端末器102は、制御データCDの制御内容に応じたリモコンリレー1を制御駆動して、そのリレー接点により負荷104への電源供給をオン/オフする。
When the
このように遠隔監視制御システムでは操作用端末器101の操作スイッチSW1…の操作に応じて、対応する制御用端末器102によりリモコンリレー1を介して負荷104への電源供給をオン/オフすることができるのである。
In this way, in the remote monitoring control system, the power supply to the
1 リモコンリレー
20 有極電磁石(電磁石装置)
25 コイル
27 プランジャ
32 連動レバー
33,34 軸ピン
35 接圧ばね
38 ばね受け部
38a 突起
38b,38c リブ(位置規制部)
38d 突部(位置規制部)
40 可動接触子
41 可動接点
51 固定接点
1
25
38d Protruding part (position regulating part)
40
Claims (4)
前記プランジャの進退に応じて回転する連動レバーと、
可動接点を有し前記連動レバーに保持されてこの連動レバーとともに回転する可動接触子と、
この可動接触子の回転に応じて前記可動接点と接触又は開離する固定接点と、
コイルばねからなり、前記連動レバーと一体に設けられたばね受け部に一端側が保持されるとともに、他端側が前記可動接触子に保持されて、閉極時に接圧を付与する接圧ばねとを備え、
前記ばね受け部には、前記接圧ばねの外周部に当接して前記接圧ばねの移動を規制する位置規制部が設けられたことを特徴とするリモコンリレー。 An electromagnet device in which the plunger advances and retreats in response to energization of the coil;
An interlocking lever that rotates in accordance with advancement and retraction of the plunger;
A movable contact which has a movable contact and is held by the interlocking lever and rotates together with the interlocking lever;
A fixed contact that contacts or separates from the movable contact according to the rotation of the movable contact;
A spring comprising a coil spring, one end of which is held by a spring receiving portion provided integrally with the interlocking lever, and the other end of which is held by the movable contact, and is provided with a contact pressure spring that applies a contact pressure at the time of closing. ,
The remote control relay according to claim 1, wherein the spring receiving portion is provided with a position restricting portion that abuts on an outer peripheral portion of the contact pressure spring to restrict movement of the contact pressure spring.
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