JP2011247208A - 内燃機関 - Google Patents

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三樹男 井上
Kenichi Tsujimoto
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Abstract

【課題】バーナー装置の診断を行う。
【解決手段】本発明に係る内燃機関は、排気通路に設けられた排気処理装置6,26と、排気処理装置の上流側に設けられ、排気温度を昇温させるためのバーナー装置30とを備える。バーナー装置は、排気通路内に燃料を添加する燃料添加装置7と、燃料添加装置から添加された燃料を着火する着火装置21とを含む。バーナー装置を診断する診断手段が設けられ、診断手段は、バーナー装置が正常か異常かを判定し、且つ、バーナー装置を異常と判定したとき異常原因を特定する。
【選択図】図1

Description

本発明は内燃機関に係り、特に、排気通路における排気処理装置の上流側に、排気温度を昇温させるためのバーナー装置を設けた内燃機関に関する。
内燃機関の排気通路において、排気処理装置(触媒等)の上流側にバーナー装置を設け、バーナー装置で生成された加熱ガスを利用して排気温度を昇温し、排気処理装置を加熱し、排気処理装置の暖機を促進する場合がある。バーナー装置は、典型的に、排気通路内に添加された燃料を適宜な着火手段によって着火し、燃焼させるものである。
特許文献1には、燃料を噴射する添加弁と、噴射燃料を着火させるための発熱部を有する着火手段とを備えた触媒昇温装置が開示されている。添加弁と着火手段とは、添加弁から噴射された燃料が発熱部に直接接触するような位置に配設されている。
特開2006−112401号公報
ところで、バーナー装置に劣化、故障等の異常を来すと、バーナー装置が正常に作動しなくなり、排気処理装置の暖機促進効果が低減するなどの不具合が生じる。よってバーナー装置が正常か異常かを診断できるようにするのが望ましい。また、バーナー装置が異常である場合、その異常原因を特定することが迅速な修理等の観点からして望ましい。
そこで本発明の一の目的は、バーナー装置の診断を行うことが可能な内燃機関を提供することにある。
本発明の一の態様によれば、
排気通路に設けられた排気処理装置と、
前記排気処理装置の上流側に設けられ、排気温度を昇温させるためのバーナー装置であって、前記排気通路内に燃料を添加する燃料添加装置と、前記燃料添加装置から添加された燃料を着火する着火装置とを含むバーナー装置と、
前記バーナー装置を診断する診断手段であって、前記バーナー装置が正常か異常かを判定し、且つ、前記バーナー装置を異常と判定したとき異常原因を特定する診断手段と、
を備えたことを特徴とする内燃機関が提供される。
好ましくは、前記診断手段は、異常原因を特定する際、前記着火装置の着火能力増大および前記燃料添加装置の燃料添加量増大の少なくとも一方を行う。
好ましくは、前記診断手段は、異常原因を特定する際、前記着火装置の着火能力増大を行いつつ前記バーナー装置の再度の正異常判定を行い、これにより前記バーナー装置を正常と判定したとき、前記着火装置を異常原因と特定する。
好ましくは、前記診断手段は、異常原因を特定する際、前記燃料添加装置の燃料添加量増大を行いつつ前記バーナー装置の再度の正異常判定を行い、これにより前記バーナー装置を正常と判定したとき、前記燃料添加装置を異常原因と特定する。
好ましくは、前記診断手段は、前記着火装置および前記燃料添加装置のいずれも異常原因でないと判断したとき、前記排気通路内に堆積した異物を異常原因と特定し、当該異物を除去するよう、前記内燃機関の制御および警告の少なくとも一方を実行する。
好ましくは、前記診断手段は、前記バーナー装置の正異常判定を実行する際、前記バーナー装置を所定時間作動させると共に、前記バーナー装置から排出された排気ガスの前記所定時間当たりの昇温量を検出し、当該昇温量が所定値未満であるときに前記バーナー装置を異常と判定する。
好ましくは、前記診断手段は、前記バーナー装置の正異常判定を実行する際、前記バーナー装置を所定時間作動させると共に、前記バーナー装置から排出された排気ガスの前記所定時間当たりの第1昇温量と、前記排気処理装置から排出された排気ガスの前記所定時間当たりの第2昇温量とを検出し、前記第1昇温量が第1所定値未満で且つ前記第2昇温量が第2所定値以上であるときに、前記燃料添加装置以外の箇所で前記バーナー装置を異常と判定する。
本発明によれば、バーナー装置の診断を行うことができるという、優れた効果が発揮される。
本発明の実施形態に係る内燃機関の概略側面図である。 バーナー装置の縦断側面図である。 バーナー装置を上流側から見たときの縦断正面図である。 昇温制御に関するフローチャートである。 正異常判定に関するフローチャートである。 異常原因特定に関するフローチャートである。 第1変形例に係る内燃機関の概略側面図である。 第1変形例の昇温制御に関するフローチャートである。 第1変形例の正異常判定に関するフローチャートである。 第1変形例の異常原因特定に関するフローチャートである。 第2変形例のバーナー装置の縦断側面図である。 第2変形例のバーナー装置を上流側から見たときの縦断正面図である。
本発明の好適な実施形態について、以下に詳細に説明する。ただし、本発明の実施態様は下記の各態様のみに限らず、本発明は、特許請求の範囲によって規定される本発明の思想に包含されるあらゆる変形例や応用例を含むことに注意しなければならない。実施形態に記載されている構成要素の寸法、材質、形状、その相対配置等は、特に特定的な記載がない限りは、発明の技術的範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではない。
図1は実施形態におけるエンジン本体1と、その吸排気系の概略構成を示す。エンジン本体1は、車載の直列4気筒4サイクルディーゼルエンジンをなす。エンジン本体1の各気筒には筒内燃料噴射弁9が設けられている。なお図1では単一の筒内燃料噴射弁9のみを示している。エンジン本体1には、吸気管2および排気管3が接続されている。これら吸気管2および排気管3によって吸気通路および排気通路がそれぞれ画成される。
吸気管2の途中には、吸気管2内を流通する吸気の流量に応じた信号を出力するエアフローメータ4が設けられている。このエアフローメータ4により、エンジン本体1に単位時間当たりに流入する吸入空気量(すなわち吸気流量)が検出される。またエアフローメータ4の下流側には電子制御式のスロットルバルブ18が設けられている。
排気管3の終端は、図示しない消音器に接続され、消音器の出口で大気に開放されている。排気管3の途中には、酸化触媒6及びNOx触媒26が、上流側からこの順番で直列に配置されている。
酸化触媒6は、HC,COなどの未燃成分をO2と反応させてCO,CO2,H2O等とする。触媒物質としては例えばPt/CeO2、Mn/CeO2、Fe/CeO2、Ni/CeO2、Cu/CeO2等を用いることができる。
NOx触媒26は、好ましくは、吸蔵還元型NOx触媒(NSR: NOx Storage Reduction)からなる。NOx触媒26は、流入する排気の酸素濃度が高いときは排気中のNOxを吸蔵し、流入する排気の酸素濃度が低下し且つ還元成分(例えば、燃料等)が存在するときは吸蔵していたNOxを還元する機能を有する。NOx触媒26は、アルミナAl23等の酸化物からなる基材表面に、触媒成分としての白金Ptのような貴金属と、NOx吸収成分とが担持されて構成されている。NOx吸収成分は、例えばカリウムK、ナトリウムNa,リチウムLi、セシウムCsのようなアルカリ金属、バリウムBa、カルシウムCaのようなアルカリ土類、ランタンLa、イットリウムYのような希土類から選ばれた少なくとも一つから成る。なお、NOx触媒26は選択還元型NOx触媒(SCR: Selective Catalytic Reduction)であってもよい。
これら酸化触媒6およびNOx触媒26に加えて、排気中の煤等の微粒子(PM、パティキュレート)を捕集するパティキュレートフィルタ(DPF)が設けられてもよい。好ましくはDPFは、貴金属からなる触媒が担持され、捕集した微粒子を連続的に酸化燃焼する連続再生式のものである。好ましくはDPFは、少なくとも酸化触媒6の下流側であって、且つNOx触媒26の上流側若しくは下流側に配置される。なお火花点火式内燃機関(ガソリンエンジン)の場合、排気通路に三元触媒が設けられるのが好ましい。これら酸化触媒6、NOx触媒26、DPFおよび三元触媒が、本発明の排気処理装置に該当する。
排気管3における酸化触媒6の上流側にはバーナー装置30が配置されている。バーナー装置30は、燃料添加弁7と、着火手段あるいは着火装置としてのグロープラグ21とを含む。燃料添加弁7は、排気管3内に液体の燃料(軽油)を添加或いは噴射することができ、図示しない燃料タンクおよび燃料ポンプと配管を介して接続されている。これら燃料添加弁7、燃料タンクおよび燃料ポンプを含め、排気管3内に燃料を添加する装置全体を燃料添加装置という。
バーナー装置30は、エンジン本体1に接続された排気マニホールド(不図示)の集合部よりも下流側に配置されている。また本実施形態では排気マニホールドの集合部の下流側にターボチャージャ5のタービン5Tが設けられており、バーナー装置30はタービン5Tの下流側で且つ酸化触媒6の上流側に設けられる。なおターボチャージャ5のコンプレッサ5Cは、エアフローメータ4とスロットルバルブ18の間に位置されている。
タービン5Tには、その入口流量を可変にするための複数の可変ベーン(不図示)と、これら可変ベーンを同時に開閉するためのベーンアクチュエータ5Aとが設けられている。
エンジン本体1には、エンジン本体1の運転状態や運転者の要求等に応じて各種デバイスを制御するための電子制御ユニット(以下、ECUという)10が併設されている。このECU10は、エンジン制御に係る各種演算処理を実行するCPU、その制御に必要なプログラムやデータを記憶するROM、CPUの演算結果等を一時記憶するRAM、外部との間で信号を入・出力するための入・出力ポート等を備えて構成される。
ECU10には、上述したエアフローメータ4の他、エンジン本体1のクランク角を検出するクランク角センサ24、アクセル開度に応じた電気信号を出力するアクセル開度センサ25、排気ガスの温度を検出する排気温センサ27を含む各種センサ類が、電気配線を介して接続され、これらの出力信号がECU10に入力される。またECU10には、筒内燃料噴射弁9、スロットルバルブ18、ベーンアクチュエータ5A、燃料添加弁7、グロープラグ21を含む各種デバイスが電気配線を介して接続され、これらがECU10によって制御される。ECU10は、エアフローメータ4の出力値に基づいて吸入空気量を検出し、クランク角センサ24の出力値に基づいて機関回転数を検出し、アクセル開度センサ25の出力値に基づいてエンジン本体1の要求負荷を検出することができる。
本実施形態では、バーナー装置30を用いて排気ガスを加熱昇温するための昇温制御を実施する際に、ECU10が燃料添加弁7およびグロープラグ21を適宜作動させる。すなわち、ECU10は、燃料添加弁7を適宜開弁駆動(オン)し、燃料添加弁7から適宜燃料を噴射させる。またECU10は、グロープラグ21を適宜通電(オン)して十分な高温とする。
図2および図3にバーナー装置30の構成を詳しく示す。なお図2に黒矢印で排気ガス流れ方向を示し、上流側を「前」、下流側を「後」ともいう。
図示するように、燃料添加弁7は、排気管3内に液体の燃料(軽油)Fを添加或いは噴射することができる。燃料添加弁7は単一の噴孔7aを有している。なお噴孔は複数であってもよい。
燃料添加弁7は、排気管3の最上外面部に取り付けられた弁取付ボス11に、排気管3の軸方向と垂直に挿入して固定されている。弁取付ボス11の内部には、燃料添加弁7の内部の燃料を冷却するための冷却水が流通される冷却水通路12が画成されている。排気管3には、燃料添加弁7から噴射された燃料Fを通過させるための弁穴13が設けられている。
グロープラグ21は、その先端部の発熱部21aが、燃料添加弁7よりもやや下流側に位置するように設置されている。グロープラグ21は、図示しない昇圧回路を経て車載直流電源に接続されており、通電された際に発熱部21aが発熱する。発熱部21aで発生した熱により、燃料添加弁7から添加された燃料Fに着火して火炎を生じさせる。添加燃料Fの一部が、第1発熱部21aに直接接触して着火させられ、添加燃料Fの残部は第1発熱部21aを素通りする。なお着火装置としては、セラミックヒータやスパークプラグなどの他の装置、とくに電熱式または火花点火式の装置を用いることができる。
グロープラグ21は、排気管3の側方外面部に取り付けられたプラグ取付ボス14に、排気管3の軸方向および燃料添加弁7の軸方向と垂直に、排気管3の側方から挿入して固定され、排気管3の穴を通じて排気管3内に突出されている。
燃料添加弁7は、上方から発熱部21aに向けてやや下流側に向かうよう斜め下向きに燃料Fを噴射する。噴射された燃料Fは、所定の噴霧角を有する燃料経路を形成する。この燃料経路の途中に発熱部21aが配置されている。
添加燃料Fの着火が生じると、火炎を含む高温の加熱ガスが生成される。この加熱ガスは、周囲の排気ガスと混合して排気温度を昇温させる。昇温された排気ガスは、酸化触媒6及びNOx触媒26に供給され、これらの暖機および活性化を促進する。
排気温センサ27は、バーナー装置30の下流側で且つ酸化触媒6の上流側に位置されている。特に、排気温センサ27は、グロープラグ21から所定距離離れた下流側で且つ酸化触媒6の直前の位置に配置されている。この位置において排気温センサ27は、バーナー装置30から排出され且つ酸化触媒6に流入する排気ガスの温度を検出する。
さて、上述したように、バーナー装置30に劣化、故障等の異常を来すと、バーナー装置30が正常に作動しなくなり、酸化触媒6及びNOx触媒26等の暖機促進効果が低減するなどの不具合が生じる。とくにこれら触媒の暖機や活性化が低下するとエミッション(特にコールドエミッション)が悪化する。よって、バーナー装置30が正常か異常かを診断できるようにするのが望ましい。
また、バーナー装置30が異常である場合、その異常原因を特定することが望ましい。異常原因を特定することで、どの部品を修理または交換すれば良いかが直ちに分かり、メンテナンスの迅速化や低コスト化が図れるからである。また異常原因を特定することで、最適な性能回復制御を選択、実施することが可能だからである。
そこで本実施形態では、以下に述べるように、バーナー装置30を診断する診断手段であって、バーナー装置30が正常か異常かを判定し、且つ、バーナー装置30を異常と判定したとき異常原因を特定する診断手段が備えられている。この診断手段はECU10によって構成されている。
ECU10は、図4に示すルーチンに従って排気温度を昇温させるための昇温制御を実行し、この昇温制御の結果に基づき、図5に示すルーチンに従ってバーナー装置30の正異常判定を実行する。そしてECU10は、バーナー装置30を異常と判定したとき、図6に示すルーチンに従って異常原因を特定する。
まず最初に図4に示す昇温制御ルーチンを説明する。当該ルーチンはECU10により所定の演算周期(例えば16msec)毎に繰り返し実行される。
まずステップS101では、所定の前提条件が成立しているか否かが判断される。例えば、1)エンジンが定常運転状態にあり、且つ、2)排気温センサ27によって検出された排気温TeがT1≦Te≦T2を満たすような所定の温度範囲内にあるとき、前提条件成立と判断される。1)の条件は、例えば、エアフローメータ4によって検出された吸入空気量Gaの変動幅と、クランク角センサ24の出力に基づいて計算された機関回転数の変動幅と、アクセル開度センサ25の出力に基づいて算出された要求負荷の変動幅とが、それぞれ所定範囲内にあるとき、成立する。
判断結果がノーの場合、ルーチンが終了される。他方、判断結果がイエスの場合、ステップS102に進んで、バーナー装置30が作動させられる。すなわち、グロープラグ21がオンされて高温にされると共に、燃料添加弁7もオンされて燃料添加が実行される。
このとき、グロープラグ21と燃料添加弁7は既定状態で作動させられる。グロープラグ21には既定の通電量が通電させられ、グロープラグ21に印加される電圧および電流はそれぞれ既定値である。なおグロープラグ21はデューティ制御してもよく、この場合のデューティ値は既定値である。他方、燃料添加弁7は間欠的に通電され、1回の通電当たりの通電時間は既定値とされる。
次いで、ステップS103では、排気温センサ27によって検出された排気温Teと、バーナー装置30の作動開始時からの経過時間tとがモニタリングされる。
次にステップS104では、経過時間tが所定時間A以上となったか否かが判断される。なっていなければルーチンが終了され、なっていればステップS105に進む。
ステップS105では、バーナー装置30が停止させられる。すなわち、グロープラグ21および燃料添加弁7がオフ(非通電)とされる。
最後に、ステップS106において、バーナー装置30の作動開始時から作動終了時までの間の時間当たりの昇温量ΔTeが算出され、ルーチンが終了される。バーナー装置30の作動開始時の排気温をTe1、バーナー装置30の作動終了時の排気温をTe2とすると、ΔTe=Te2−Te1である。
次に、図5に示す正異常判定ルーチンを説明する。まずステップS201では、前記ステップS106で算出された昇温量ΔTeが所定値Bと比較される。そして昇温量ΔTeが所定値B以上の場合、ステップS202でバーナー装置30は正常と判定され、昇温量ΔTeが所定値B未満の場合、ステップS203でバーナー装置30は異常と判定される。これによりルーチンが終了される。
ここで理解されるように、ECU10は、バーナー装置30を所定時間A作動させると共に、バーナー装置30から排出された排気ガスの前記所定時間A当たりの昇温量ΔTeを検出する。そして当該昇温量ΔTeが所定値B未満であるとき、バーナー装置30を異常と判定し、当該昇温量ΔTeが所定値B以上であるとき、バーナー装置30を正常と判定する。バーナー装置30の所定時間Aの作動時に、目標とする昇温量Bが得られた場合にはバーナー装置30を正常と判定し、そうでなければバーナー装置30を異常と判定するのである。
次に、図6に示す異常原因特定ルーチンを説明する。まずステップS301では、グロープラグ21の着火能力を既定状態よりも増大させるため、グロープラグ21に対する通電量が既定値よりも増大させられる。すなわち、グロープラグ21に印加される電圧および電流の少なくとも一方について、既定値よりも大きな値が設定される。なおグロープラグ21をデューティ制御する場合、既定値よりも大きなデューティ値が設定される。
次いでステップS302では、図4に示した昇温制御ルーチンに従って昇温制御が再度実行される。このとき、ステップS301で設定された通電量でグロープラグ21がオンされる。これによりグロープラグ21の発熱部21aは既定状態よりも高温となり、グロープラグ21の着火能力が増大させられる。他方、燃料添加弁7は既定状態でオンされ、1回の通電当たりの通電時間は既定値とされる。
こうして昇温制御の実行により昇温量ΔTeが検出されると、ステップS303において、図5に示した正異常判定ルーチンに従い正異常判定が再度実行される。
ステップS304では、ステップS303の判定結果が正常であるか否かが判断される。正常であれば、ステップS305に進んで、グロープラグ21が異常と特定され、ルーチンが終了される。すなわち、2回目の昇温制御(ステップS302)でグロープラグ21の着火能力を増大させたときに目標の昇温量Bを得られたということは、1回目の昇温制御で目標の昇温量Bを得られなかった理由は、グロープラグ21の性能低下または劣化による異常にあるとみなせるから、グロープラグ21を異常原因として特定する。
このように、ECU10は、グロープラグ21の着火能力増大を行いつつバーナー装置30の再度の正異常判定を行い、これによりバーナー装置30を正常と判定したとき、グロープラグ21を異常原因と特定する。
他方、ステップS304で判定結果が正常でない(異常である)ときには、ステップS306に進む。ステップS306では、グロープラグ21の着火能力が既定状態に戻され、具体的にはグロープラグ21に対する通電量が既定値に戻される。
そしてステップS307で、燃料添加弁7の燃料添加量が規定値よりも増大させられる。すなわち、燃料添加弁7における1回の通電当たりの通電時間として、既定値よりも大きな値が設定される。
次いでステップS308では、図4に示した昇温制御ルーチンに従って昇温制御が再度実行される。このとき、ステップS308で設定された通電時間で燃料添加弁7がオンされる。これにより燃料添加弁7における1回の添加当たりの燃料添加量、ひいてはバーナー装置30の全作動時間Aにおける総燃料添加量は、既定状態よりも増大させられる。
こうして昇温制御の実行により昇温量ΔTeが検出されると、ステップS309において、図5に示した正異常判定ルーチンに従い正異常判定が再度実行される。
ステップS310では、ステップS309の判定結果が正常であるか否かが判断される。正常であれば、ステップS311に進んで、燃料添加弁7を含む燃料添加装置が異常と特定され、ルーチンが終了される。すなわち、3回目の昇温制御(ステップS308)で燃料添加量を増大させたときに目標の昇温量Bを得られたということは、1回目の昇温制御で目標の昇温量Bを得られなかった理由は燃料添加装置(特に燃料添加弁7)の詰まり等の異常にあるとみなせるから、燃料添加装置を異常原因として特定する。
このように、ECU10は、燃料添加装置の燃料添加量増大を行いつつバーナー装置30の再度の正異常判定を行い、これによりバーナー装置30を正常と判定したとき、燃料添加装置を異常原因と特定する。
他方、ステップS310で判定結果が正常でない(異常である)ときには、ステップS312に進む。ステップS312では、異常原因が、排気管3内に堆積した異物(煤やデポジット等)にあると実質的に特定される。すなわち、2回目の昇温制御(ステップS302)でグロープラグ21の着火能力を増大させても、3回目の昇温制御(ステップS308)で燃料添加量を増大させても目標の昇温量Bを得られなかったということは、1回目の昇温制御で目標の昇温量Bを得られなかった理由はグロープラグ21および燃料添加装置以外の箇所に異常があるからとみなせる。よってこの場合、排気管3内に堆積した異物によって燃焼性が悪化し、1回目の昇温制御で目標の昇温量Bを得られなかったとして、排気管3内に堆積した異物を異常原因として特定する。
そしてステップS312では、かかる異物を除去するようエンジンの制御が実行され、すなわち異物除去制御が実行される。異物除去制御の第1の態様は過給圧上昇制御である。すなわちECU10は、ベーンアクチュエータ5Aを制御して、ターボチャージャ5のタービン5Tにおける可変ベーンの開度を減少する。すると過給圧が上昇し、排気ガス流量が増加し、異物を吹き飛ばして除去することができる。なおディーゼルエンジンの場合、通常、筒内混合気の空燃比がストイキよりリーンであるので、部分負荷の場合には過給圧上昇がエンジントルクにそれ程寄与せず、過給圧上昇制御の実行により乗員に違和感を与えることは少ないであろう。
異物除去制御の第2の態様は排気温上昇制御である。すなわちECU10は、スロットルバルブ18の開度を低下させる。これにより比較的低温の新気の量が減り、筒内から排出される排気ガスの温度が上昇する。あるいはECU10は、エンジントルクになりにくいようなタイミング(例えば圧縮上死点後30〜80°CAの範囲内)で筒内燃料噴射弁9から燃料を噴射させる。すなわちポスト噴射もしくは後行程噴射を実行する。これにより、ポスト噴射による燃料が酸化あるいは燃焼し、筒内から排出される排気ガスの温度が上昇する。これらスロットルバルブ開度低下とポスト噴射との両者を行ってもよい。筒内からの排気ガスの温度を上昇させることにより、異物を燃焼させて除去することができる。なおスロットルバルブ開度低下とポスト噴射の少なくとも一方を行う場合、トルク変化による乗員への違和感を防止するための制御(燃料噴射量補正制御等)を併せて実行するのが好ましい。
ところでステップS312では、異物除去制御を実行する代わりに、異物を除去するようなエンジンの運転、具体的には所定負荷以上のエンジンの運転を要求するよう、乗員に警告してもよい。この場合ECU10は、警告灯を点灯させ、あるいは多目的ディスプレイにメッセージを表示し、あるいは音声警告を行う。所定負荷以上でエンジンが運転されることにより、過給圧上昇と排気温上昇の少なくとも一方が起こり、異物を除去することができる。異物除去制御とともに警告を行ってもよい。
こうしてステップS312が実行されると、ルーチンが終了される。
少なくともグロープラグ21または燃料添加装置が異常原因と特定された場合、その異常原因がECU10に記憶され、後の修理等の際に読み出される。
次に、他の実施形態を説明する。なお前記実施形態(基本実施形態という)と同一の構成要素については図中同一符号を付して説明を省略する。以下相違点を中心に述べる。
図7に第1変形例のエンジンを示す。これにおいては、酸化触媒6の上流側に加え、下流側にも排気温センサ28が設けられている。以下、酸化触媒6の上流側の排気温センサ27を第1排気温センサ、酸化触媒6の下流側の排気温センサ28を第2排気温センサという。第2排気温センサ28は、酸化触媒6の下流側で且つNOx触媒26の上流側に位置されている。特に第2排気温センサ28は、酸化触媒6の直後の位置に配置され、酸化触媒6から排出された排気ガスの温度を検出し、その温度に応じた信号をECU10に出力する。他の構成については基本実施形態と同様である。
図8には、第1変形例の昇温制御ルーチンを示す。当該ルーチンはECU10により所定の演算周期(例えば16msec)毎に繰り返し実行される。
ステップS401,S402は前記ステップS101,S102と同様である。但しステップS401において、前記2)の条件は、2)’第1排気温センサ27によって検出された第1排気温Te1がT1≦Te1≦T2を満たすような所定の温度範囲内にある、という条件に置き換えられる。
ステップS403では、第1排気温センサ27によって検出された第1排気温Te1と、第2排気温センサ28によって検出された第2排気温Te2と、バーナー装置30の作動開始時からの経過時間tとがモニタリングされる。
ステップS404,S405は前記ステップS104,S105と同様である。ステップS406では、バーナー装置30の作動開始時から作動終了時までの間の時間当たりの第1昇温量ΔTe1および第2昇温量ΔTe2が算出され、ルーチンが終了される。バーナー装置30の作動開始時の第1排気温および第2排気温をそれぞれTe11およびTe21、バーナー装置30の作動終了時の第1排気温および第2排気温をそれぞれTe12およびTe22とすると、ΔTe1=Te12−Te11、ΔTe2=Te22−Te21である。
図9には、第1変形例の正異常判定ルーチンを示す。まずステップS501では、前記ステップS406で算出された第1昇温量ΔTe1が第1所定値B1と比較される。そして第1昇温量ΔTe1が第1所定値B1以上の場合、ステップS502でバーナー装置30は正常と判定される。
他方、第1昇温量ΔTe1が第1所定値B1未満の場合、ステップS503に進んで、前記ステップS406で算出された第2昇温量ΔTe2が第2所定値B2と比較される。
第2昇温量ΔTe2が第2所定値B2以上の場合、ステップS504において、燃料添加装置以外の箇所でバーナー装置30が異常と判定される。すなわち、バーナー装置30は異常だが、燃料添加装置は正常と判定される。
この場合は、1回目の昇温制御により目標の第1昇温量B1は得られなかったが、目標の第2昇温量B2は得られた場合に該当する。そしてこうなる理由として、燃料は正常に添加されていたが、この添加燃料がバーナー装置30の燃焼性悪化等により正常に着火燃焼せず、目標の第1昇温量B1が得られず、その後酸化触媒6で添加燃料が燃焼し、目標の第2昇温量B2が得られたからとみなせる。あるいは、バーナー装置30での燃焼悪化分が酸化触媒6での反応により補償されたからとみなせる。従ってこの場合には、燃料添加装置以外の箇所でバーナー装置を異常と判定するのが適切である。
他方、ステップS503で第2昇温量ΔTe2が第2所定値B2未満の場合、ステップS505においてバーナー装置30が異常と判定される。この場合は、1回目の昇温制御により目標の第1昇温量B1も第2昇温量B2も得られなかった場合に該当する。
図10には、第1変形例の異常原因特定ルーチンを示す。これは基本実施形態の異常原因特定ルーチンとほぼ同様であり、同一のステップについては符号を600番台に変更するのみで説明を省略する。異なるのは、ステップS604とステップS606の間にステップS605Aが追加されている点だけである。
ステップS604で、ステップS603の判定結果が正常でない(異常である)と判断された場合、ステップS605Aに進んで、ステップS603の判定結果が燃料添加装置正常か否か、すなわちステップS504が実行されたか否かが判断される。
燃料添加装置正常と判断された場合、ステップS612に進んで異物を除去するような制御または警告が実行される。つまりこの場合は、バーナー装置30が異常だがグロープラグ21と燃料添加装置に異常がないと推定できるから、残りの異常原因、すなわち排気管3内に堆積した異物に異常原因があると特定され、直ちに異物除去制御または警告が実行される。
他方、ステップS605Aで燃料添加装置正常と判断されなかった場合、ステップS606以降に進んで、基本実施形態と同様、異常原因が燃料添加装置にあるか、あるいは異物にあるかが特定、判別される。
この第1変形例によれば、ステップS605Aで燃料添加装置正常と判断した場合、3回目の昇温制御(ステップS608)および正異常判定(ステップS609)を実行することなく、直ちに異物を異常原因と特定し、異物除去制御または警告を実行できる。従って診断時間を短縮でき、診断機会確保にも有利である。
次に、第2変形例を説明する。この第2変形例は、基本実施形態と比べ、バーナー装置の構成が異なるのみである。図11および図12にバーナー装置の構成を示す。なお診断に関する構成、制御および処理等については、基本実施形態のものも第1変形例のものも適用可能である。
この第2変形例のバーナー装置30は、バーナー触媒8と衝突板20をも含む。バーナー触媒8は、燃料添加弁7から添加された燃料を酸化し改質するためのものであり、燃料添加弁7およびグロープラグ21の下流側に設けられている。バーナー触媒8は、例えばゼオライト製の担体にロジウム等を担持させた酸化触媒として構成することができる。
燃料Fがバーナー触媒8に供給されると、そのときバーナー触媒8が活性化していれば、バーナー触媒8内で燃料が酸化させられる。このとき発生する酸化反応熱によって、バーナー触媒8が昇温させられる。よってバーナー触媒8を通過する排気ガスを昇温することができる。
また、バーナー触媒8の温度が高くなると、燃料中の炭素数の多い炭化水素が分解して、炭素数が少なく反応性の高い炭化水素が生成され、これによって燃料が反応性の高い燃料に改質される。
換言すれば、バーナー触媒8は、一方では急速に発熱する急速発熱器を構成し、他方では、改質された燃料を排出する改質燃料排出器を構成する。
衝突板20は、プラグ取付ボス14に挿入して固定され、排気管3の穴を通じて排気管3内に突出されている。衝突板20は、SUSなどの耐熱性及び耐衝撃性に優れた材料から形成することができる。本実施形態の衝突板20は長方形とされている。
バーナー触媒8は、排気通路の一部の断面積を占めるように構成されている。本実施形態の場合、図12に示すように、排気管3およびバーナー触媒8はともに断面円形であり、互いに同軸に配置されている。そして排気管3の内径よりもバーナー触媒8の外径が小さくされている。バーナー触媒8は、上流端から下流端に直線的に延びた複数の独立セルを有する所謂ストレートフロー型である。
バーナー触媒8は、円筒状のケーシング8a内に配置されており、このケーシング8aは、放射状に配置された複数のステー8bによって排気管3内に支持されている。バーナー触媒8の内部には触媒内通路8cが形成され、ケーシング8aの外周側には円環状の触媒迂回路3aが形成される。
バーナー触媒8はさらに、上流側に向けて突出する導入板15を含む。導入板15は、ケーシング8aの前端且つ下半部に取り付けられ、ケーシング8aから上流側に向けて突出し、断面半円の樋状に形成されている。導入板15は、ケーシング8aと同様、放射状に配置された複数のステー8bによって排気管3内に支持されている。導入板15は、添加燃料Fを受け止め、排気ガスの流れも利用しつつ、添加燃料Fをバーナー触媒8に導入、案内する。
図11および図12に示すように、添加燃料Fが燃料添加弁7からバーナー触媒8に向かうよう、燃料添加弁7とバーナー触媒8とが配置されている。詳しくは、燃料添加弁7は、上方からバーナー触媒8の導入板15の底面上に向けて、やや下流側に向かうよう斜め下向きに燃料Fを噴射する。噴射された燃料Fは所定の噴霧角を有する燃料経路を形成する。
この燃料経路の途中に、グロープラグ21の発熱部21aと衝突板20とが配置されている。衝突板20は、発熱部21aに近接したやや下方の位置に配置されている。そしてグロープラグ21と衝突板20とは、排気管3の上部側方から排気管3内に挿入され、互いに平行に且つ水平方向に直線状に延在されている。
添加燃料Fは発熱部21aに直接衝突される。また衝突板20については、図11に示すように上下流方向においては添加燃料Fの全体が衝突板20に衝突するが、図12に示すように左右方向においては添加燃料Fの一部(特に右側)しか添加燃料Fが衝突板20に衝突しない。
従って、衝突板20は、添加燃料Fの一部を途中で遮断し、添加燃料Fを所定割合でグロープラグ21の発熱部21aに向けて反射供給する。その一方で、衝突板20は、添加燃料Fの残部を遮断することなく素通りさせてバーナー触媒8に供給する。
燃料Fが衝突板20に衝突すると、燃料Fの微粒化、霧化が促進され、分散性、拡散性が向上する。従ってグロープラグ21による着火が促進される。グロープラグ21は、バーナー触媒8の上方の触媒迂回路3aとほぼ同じ高さに位置される。よって着火によってできた火炎は、主にその上方の触媒迂回路3aの中に向かって延びることとなる。
他方、衝突板20を素通りしてバーナー触媒8に供給された燃料は、前述したようにバーナー触媒8内で酸化、改質され、バーナー触媒8から排出される。この改質された燃料はその後、下流側の酸化触媒6内で本格的に酸化、燃焼され、排気温度の一層の昇温等に用いられる。
なおグロープラグ21の着火によって生成された火炎や加熱ガスを利用して、バーナー触媒8の出口から排出された改質燃料を燃焼させることもできる。
この第2変形例によれば、バーナー装置30にバーナー触媒8と衝突板20を設けたので、バーナー装置30の性能をより一層向上させることができる。
以上、本発明の好適実施形態を詳細に述べたが、本発明の実施形態は他にも様々なものが考えられる。例えば、前記実施形態では着火装置と燃料添加装置の両方の異常を特定できるようにしたが、何れか一方のみの異常しか特定できないようにしてもよい。また排気管内の異物を異常原因として特定することを省略しても良い。
燃料添加量の増大は、燃料添加弁の通電時間を長くすることに代えて、あるいはこれに加えて、添加燃料の圧力を増大することによって行ってもよい。着火装置として、スパークプラグなどの火花点火式装置を使用し、当該装置を周期的あるいは間欠的に点火させて着火を行うことができる。この場合、着火装置の着火能力を増大する際に、点火毎の周期あるいは間隔を短くするようにしてもよい。
上述の数値、形状等は一例であり、任意に変更が可能である。例えばバーナー触媒及び排気管のうち少なくとも一方は、断面が楕円形や長円形など、非円形であってもよい。排気処理装置の種類や配列順序は任意である。内燃機関の用途、形式等も任意であり、車載用等に限定されない。
以上、本発明をある程度の具体性をもって説明したが、クレームされた発明の精神や範囲から離れることなしに、さまざまな改変や変更が可能であることは理解されなければならない。本発明の実施態様は上述の各態様のみに限らず、本発明は、特許請求の範囲によって規定される本発明の思想に包含されるあらゆる変形例や応用例を含む。したがって本発明は、限定的に解釈されるべきではなく、本発明の思想の範囲内に帰属する他の任意の技術にも適用することが可能である。本発明における課題を解決するための手段は、可能な限り組み合わせて使用することができる。
1 エンジン本体
3 排気管
5 ターボチャージャ
5T タービン
5C コンプレッサ
5A ベーンアクチュエータ
6 酸化触媒
7 燃料添加弁
8 バーナー触媒
9 筒内燃料噴射弁
10 電子制御ユニット(ECU)
15 導入板
18 スロットルバルブ
20 衝突板
21 グロープラグ
21a 発熱部
26 NOx触媒
30 バーナー装置
27 排気温センサ(第1排気温センサ)
28 排気温センサ(第2排気温センサ)

Claims (7)

  1. 排気通路に設けられた排気処理装置と、
    前記排気処理装置の上流側に設けられ、排気温度を昇温させるためのバーナー装置であって、前記排気通路内に燃料を添加する燃料添加装置と、前記燃料添加装置から添加された燃料を着火する着火装置とを含むバーナー装置と、
    前記バーナー装置を診断する診断手段であって、前記バーナー装置が正常か異常かを判定し、且つ、前記バーナー装置を異常と判定したとき異常原因を特定する診断手段と、
    を備えたことを特徴とする内燃機関。
  2. 前記診断手段は、異常原因を特定する際、前記着火装置の着火能力増大および前記燃料添加装置の燃料添加量増大の少なくとも一方を行う
    ことを特徴とする請求項1に記載の内燃機関。
  3. 前記診断手段は、異常原因を特定する際、前記着火装置の着火能力増大を行いつつ前記バーナー装置の再度の正異常判定を行い、これにより前記バーナー装置を正常と判定したとき、前記着火装置を異常原因と特定する
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の内燃機関。
  4. 前記診断手段は、異常原因を特定する際、前記燃料添加装置の燃料添加量増大を行いつつ前記バーナー装置の再度の正異常判定を行い、これにより前記バーナー装置を正常と判定したとき、前記燃料添加装置を異常原因と特定する
    ことを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の内燃機関。
  5. 前記診断手段は、前記着火装置および前記燃料添加装置のいずれも異常原因でないと判断したとき、前記排気通路内に堆積した異物を異常原因と特定し、当該異物を除去するよう、前記内燃機関の制御および警告の少なくとも一方を実行する
    ことを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の内燃機関。
  6. 前記診断手段は、前記バーナー装置の正異常判定を実行する際、前記バーナー装置を所定時間作動させると共に、前記バーナー装置から排出された排気ガスの前記所定時間当たりの昇温量を検出し、当該昇温量が所定値未満であるときに前記バーナー装置を異常と判定する
    ことを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載の内燃機関。
  7. 前記診断手段は、前記バーナー装置の正異常判定を実行する際、前記バーナー装置を所定時間作動させると共に、前記バーナー装置から排出された排気ガスの前記所定時間当たりの第1昇温量と、前記排気処理装置から排出された排気ガスの前記所定時間当たりの第2昇温量とを検出し、前記第1昇温量が第1所定値未満で且つ前記第2昇温量が第2所定値以上であるときに、前記燃料添加装置以外の箇所で前記バーナー装置を異常と判定する
    ことを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載の内燃機関。
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