JP2011243522A - ラミネート組電池及び組電池用ラミネート外装材 - Google Patents

ラミネート組電池及び組電池用ラミネート外装材 Download PDF

Info

Publication number
JP2011243522A
JP2011243522A JP2010116991A JP2010116991A JP2011243522A JP 2011243522 A JP2011243522 A JP 2011243522A JP 2010116991 A JP2010116991 A JP 2010116991A JP 2010116991 A JP2010116991 A JP 2010116991A JP 2011243522 A JP2011243522 A JP 2011243522A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
exterior material
thickness
aluminum foil
soft aluminum
resin film
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2010116991A
Other languages
English (en)
Inventor
Koji Minamitani
広治 南谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Resonac Packaging Corp
Original Assignee
Showa Denko Packaging Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Showa Denko Packaging Co Ltd filed Critical Showa Denko Packaging Co Ltd
Priority to JP2010116991A priority Critical patent/JP2011243522A/ja
Publication of JP2011243522A publication Critical patent/JP2011243522A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/10Energy storage using batteries

Landscapes

  • Sealing Battery Cases Or Jackets (AREA)

Abstract

【課題】追加部品を要することなく、内圧による膨れ、変形を防止することができると共に、電池内部の熱を外部に逃がす放熱性に優れたラミネート組電池を提供する。
【解決手段】本発明のラミネート組電池1は、組電池本体部2と、少なくとも熱可塑性樹脂フィルム及び厚さ15〜120μmの第一軟質アルミニウム箔を構成層として含む第一外装材10と、少なくとも熱可塑性樹脂フィルム及び厚さ150〜400μmの第二軟質アルミニウム箔を構成層として含む第二外装材20とを備え、第一外装材10は、組電池本体部を収容し得る収容ケース17と、該収容ケースの上面開放口の周縁から外方に向けて延ばされた封止用周縁部18とを有する立体形状に成形され、第一外装材10の収容ケース17内に組電池本体部2が収容され、該本体部2の上に平面状の第二外装材20が配置され、該第二外装材の周縁部28と第一外装材の周縁部18とが接合されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、ハイブリッド自動車、電気自動車等の電源に使用される組電池、或いは風力発電、太陽光発電、夜間電気の蓄電用に使用される組電池の本体部を包むラミネート外装材と、該ラミネート外装材を用いたラミネート組電池に関する。
なお、この明細書及び特許請求の範囲において、「アルミニウム」の語は、アルミニウム及びアルミニウム合金の両方を含む意味で用いる。
近年、モバイル電気機器の小型化、軽量化に伴い、これらに搭載されるリチウムイオン電池やリチウムポリマー電池の外装材としては、従来の金属缶に代えて、厚さ20〜100μm程度のアルミニウム箔の両面にプラスチックフィルムを貼り合わせたラミネート外装材が用いられて軽量化が図られている。また、その応用として電気自動車等の電源や蓄電用途の大型電池、キャパシタ等もこのような構成のラミネート外装材で外装することが検討されている。
上記大型電池は、大容量であり、長期間使用することが多く、充放電を繰り返す頻度が高いことから、内圧が発生しやすく、このため、特にモジュール化により電池を積層した構成を採用した場合には、モジュール全体が大きく変形することが生じやすかった。
そこで、内圧が発生しても、電池を積層したモジュールが変形しないようにすることを目的として、モジュールのカバーと扁平型二次電池の間に押さえ板とゴムシートを配置せしめた構成(特許文献1参照)、モジュールの積層電池の中央部に帯状の環状枠体が取り付けられた構成(特許文献2参照)が提案されている。
特開2003−203615号公報 特開2009−259581号公報
しかしながら、上記特許文献1、2に記載の構成では、部品点数が多くなるという問題があるし、部品点数の増加により結果として十分な軽量化を図ることができないという問題もあった。
また、モジュール化により電池を積層した構成を採用した場合には、電池が充放電を繰り返すことで電池内部において発熱が生じ、このような発熱によって電池性能に劣化を生じやすいことから、ラミネート組電池の放熱性を向上させることが求められていた。
本発明は、かかる技術的背景に鑑みてなされたものであって、押さえ板や環状枠体等の追加の部品を要することなく、電池内部の内圧による膨れ、変形を防止することができると共に、電池内部の熱を外部に逃がす放熱性に優れたラミネート組電池及び組電池用ラミネート外装材を提供することを目的とする。
前記目的を達成するために、本発明は以下の手段を提供する。
[1]複数個の電池で構成される組電池本体部と、
少なくとも熱可塑性樹脂フィルム及び厚さ15〜120μmの第一軟質アルミニウム箔を構成層として含む第一外装材と、
少なくとも熱可塑性樹脂フィルム及び厚さ150〜400μmの第二軟質アルミニウム箔を構成層として含む第二外装材とを備え、
前記第一外装材は、前記組電池本体部を収容し得る収容ケースと、該収容ケースの上面開放口の周縁から略水平方向の外方に向けて延ばされた封止用周縁部とを有する立体形状に成形され、
前記第二外装材は、平面状であり、
前記第一外装材の収容ケース内に前記組電池本体部が収容され、該組電池本体部の上に前記第二外装材が配置され、該第二外装材の周縁部と前記第一外装材の封止用周縁部とが接合されて封止されていることを特徴とするラミネート組電池。
[2]前記第二軟質アルミニウム箔の厚さが250〜350μmである前項1に記載のラミネート組電池。
[3]複数個の電池で構成される組電池本体部の周囲を外装するのに用いられる外装材であって、立体形状に成形されて用いられる第一外装材と、平面状で用いられる第二外装材とを備え、
前記第一外装材は、少なくとも熱可塑性樹脂フィルム及び厚さ15〜120μmの第一軟質アルミニウム箔を含む積層体からなり、
前記第二外装材は、少なくとも熱可塑性樹脂フィルム及び厚さ150〜400μmの第二軟質アルミニウム箔を含む積層体からなることを特徴とする組電池用ラミネート外装材。
[4]前記第二軟質アルミニウム箔の厚さが250〜350μmである前項3に記載の組電池用ラミネート外装材。
[1]の発明では、組電池本体部の上に配置される第二外装材は、厚さ150〜400μmの厚さの大きい第二軟質アルミニウム箔を含んでいるから、電池内部の内圧による膨れ、変形を防止することができると共に、放熱性に優れていて電池内部の熱を外部に効率良く逃がすことができる。これにより、ラミネート組電池の高寿命化を図ることができる。また、立体形状に成形された第一外装材は、その収容ケース内に組電池本体部を収容できるから、厚さの大きい(厚さ150〜400μm)第二軟質アルミニウム箔を含んでいることでプレス成形等の成形が困難である第二外装材を平面状のままで封止に供することができる利点がある。
[2]の発明では、第二軟質アルミニウム箔の厚さが250〜350μmであるから、電池内部の内圧による膨れ、変形を十分に防止できると共に、電池内部の熱を外部により効率良く逃がすことができる(放熱性能をさらに向上させることができる)。
[3]の発明では、組電池本体部の周囲を外装するのに平面状で用いられる第二外装材は、厚さ150〜400μmの厚さの大きい第二軟質アルミニウム箔を含んでいるから、電池内部の内圧による膨れ、変形を防止することができると共に、放熱性に優れていて電池内部の熱を外部に効率良く逃がすことができる。これにより、ラミネート組電池の高寿命化を図ることができる。また、立体形状に成形される第一外装材は、その立体形状内に組電池本体部を収容することが可能であるから、厚さの大きい(厚さ150〜400μm)第二軟質アルミニウム箔を含んでいることでプレス成形等の成形が困難である第二外装材を平面状のままで封止接合に供することができる。
[4]の発明では、第二軟質アルミニウム箔の厚さが250〜350μmであるから、電池内部の内圧による膨れ、変形を十分に防止できると共に、電池内部の熱を外部により効率良く逃がすことができる(放熱性能をさらに向上させることができる)。
本発明に係るラミネート組電池の一実施形態を示す断面図(図2(D)におけるX−X線の断面図に相当する)である。 本発明に係るラミネート組電池の製造工程の一例を示す斜視図であって、(A)は成形前の第一外装材、(B)は第一外装材からなる立体成形体、(C)は第一外装材の収容ケース内に組電池本体部が収容された状態、(D)はさらに第二外装材を重ね合わせて封止した状態をそれぞれ示す。 第一外装材を示す断面図である。 第二外装材を示す断面図である。 変形防止性能評価試験の試験方法の説明図である。
本発明に係るラミネート組電池1の一実施形態を図1及び図2(D)に示す。このラミネート組電池1は、組電池本体部2と、第一外装材10からなる立体成形体10Aと、第二外装材20とを備える。
前記組電池本体部2は、複数個の電池(単電池)が積層配置されて構成されたものであり、本実施形態では2個の単電池が積層されたものからなる(図1参照)。即ち、本実施形態では、前記組電池本体部2は、第二外装材20側に配置されたセパレータ42Aと、該セパレータ42Aの下面(第一外装材10側の面)側に配置された負極41と、該負極41の下面側に配置されたセパレータ42Bと、該セパレータ42Bの下面側に配置された正極43と、該正極43の下面側に配置されたセパレータ42Cと、該セパレータ42Cの下面側に配置された負極41と、該負極41の下面側に配置されたセパレータ42Dと、該セパレータ42Dの下面側に配置された正極43と、該正極43の下面側に配置されたセパレータ42Eとからなる(図1参照)。
前記第一外装材10は、少なくとも熱可塑性樹脂フィルム12及び厚さ15〜120μmの第一軟質アルミニウム箔11を構成層として含む積層体からなる(図3参照)。本実施形態では、前記第一外装材10として、図3に示すように、厚さ15〜120μmの第一軟質アルミニウム箔11の一方の面に第一接着剤層15を介して未延伸樹脂フィルム13(12)が積層され、前記第一軟質アルミニウム箔11の他方の面に第二接着剤層16を介して延伸樹脂フィルム14(12)が積層されてなる積層体が用いられている。
しかして、前記第一外装材10は、冷間プレス成形等のプレス成形等により、前記組電池本体部2を収容し得る収容凹部17aを有する収容ケース17と、該収容ケース17の上面側の開放口の周縁から略水平方向の外方に向けて延ばされた封止用周縁部18とを備えた立体成形体10Aに形成されている(図2(B)参照)。前記収容ケース17は、平面視略矩形状の底面壁17Xの四辺のそれぞれから側面壁17Yが立設されてなり、上面が開口されている。前記立体成形体10Aの収容ケース17の内面を構成している(収容ケース17の内部空間に露出している)のが未延伸樹脂フィルム13であり、前記収容ケース17の外面を構成している(外部に露出している)のが延伸樹脂フィルム14である(図1、図2(B)参照)。
前記第二外装材20は、少なくとも熱可塑性樹脂フィルム22及び厚さ200〜400μmの第二軟質アルミニウム箔21を構成層として含む積層体からなる(図4参照)。前記第二外装材20は、(立体成形等されることなく)平面状の状態で用いられる。本実施形態では、前記第二外装材20として、図4に示すように、厚さ200〜400μmの第二軟質アルミニウム箔21の一方の面に第一接着剤層25を介して未延伸樹脂フィルム23(22)が積層され、前記第二軟質アルミニウム箔21の他方の面に第二接着剤層26を介して延伸樹脂フィルム24(22)が積層されてなる積層体が用いられている。
図1、2に示すように、前記第一外装材10からなる立体成形体10Aの収容ケース17内に前記組電池本体部2が収容され、該組電池本体部2の上に前記平面状の第二外装材20が配置され、該第二外装材20の周縁部28と前記第一外装材10(立体成形体10A)の封止用周縁部18とが接合されて封止されることによって、本発明のラミネート組電池1が構成されている。
図1、2において、31は負極タブ、32は負極用タブフィルム、33は正極タブ、34は正極用タブフィルムである。また、51は負極リード部であり、前記負極タブ31と前記負極41とを電気的に接続している。また、53は正極リード部であり、前記正極タブ33と前記正極43とを電気的に接続している。
前記第二外装材20の周縁部28と前記第一外装材10の封止用周縁部18とが接合された封止部の幅Wは、1mm以上であるのが好ましい(図1参照)。1mm以上である場合には、封止接合をより確実に行うことができるし、放熱性能をさらに向上させることができる利点がある。中でも、前記封止部の幅Wは、3〜15mmであるのが特に好ましい。
本発明において、前記第一外装材10は、少なくとも熱可塑性樹脂フィルム12及び厚さ15〜120μmの第一軟質アルミニウム箔11を構成層として含む積層体からなる。中でも、前記第一外装材10としては、厚さ15〜120μmの第一軟質アルミニウム箔11の一方の面に第一接着剤層15を介して未延伸樹脂フィルム13(12)が積層され、前記第一軟質アルミニウム箔11の他方の面に第二接着剤層16を介して延伸樹脂フィルム14(12)が積層されてなる積層体(図3参照)を用いるのが好ましい。
前記軟質アルミニウム箔(第一軟質アルミニウム箔11、第二軟質アルミニウム箔21)とは、焼き鈍しにより軟化された状態のアルミニウム箔を指し、一般的には、JIS H4160−A8021H−O、JIS H4160−A8079H−O、JIS H4160−A3003H−O、JIS H4160−A3004H−O等が好ましく用いられる。
前記第一軟質アルミニウム箔11としては、厚さが15〜120μmであるものを用いる。15μm未満では、成形して得られる立体成形体10Aにピンホール等が生じることがある。また、120μmを超えると、冷間プレス成形等の成形を容易に行い難くなるという問題がある。中でも、前記第一軟質アルミニウム箔11の厚さは30〜80μmであるのが好ましい。
前記第一外装材10を構成する未延伸樹脂フィルム13としては、特に限定されるものではないが、未延伸ポリプロピレンフィルム、未延伸酸変性ポリプロピレンフィルム、未延伸ポリエチレンフィルム、未延伸酸変性ポリエチレンフィルム、アイオノマー樹脂フィルム等が好ましく用いられる。これら未延伸フィルムの2種以上を積層した構成としてもよい。前記未延伸樹脂フィルム13の厚さは20〜100μmであるのが好ましい。
前記第一外装材10を構成する延伸樹脂フィルム14としては、特に限定されるものではないが、延伸ナイロンフィルム、延伸ポリエステルフィルム、延伸ポリエチレンナフタレートフィルム、延伸ポリプロピレンフィルム等が好ましく用いられる。自動車用途等では、自動車で使用されるクーラント液やガソリン等が付着しても化学変化が起こり難い延伸ポリエステルフィルムを用いるのが好適である。これら延伸フィルムの2種以上を積層した構成としてもよい。前記延伸樹脂フィルム14の厚さは5〜40μmであるのが好ましい。
前記第一接着剤層15及び前記第二接着剤層16を構成する接着剤としては、特に限定されるものではないが、例えば、ポリエーテル−ウレタン系接着剤、ポリエステル−ウレタン系接着剤、ポリアクリル−ウレタン系接着剤、ポリアミド−ウレタン系接着剤、ポリイミド−ウレタン系接着剤、エポキシ−ウレタン系接着剤等が挙げられる。
本発明において、前記第二外装材20は、少なくとも熱可塑性樹脂フィルム22及び厚さ150〜400μmの第二軟質アルミニウム箔21を構成層として含む積層体からなる。中でも、前記第二外装材20としては、厚さ150〜400μmの第二軟質アルミニウム箔21の一方の面に第一接着剤層25を介して未延伸樹脂フィルム23(22)が積層され、前記第二軟質アルミニウム箔21の他方の面に第二接着剤層26を介して延伸樹脂フィルム24(22)が積層されてなる積層体(図4参照)を用いるのが好ましい。
前記第二軟質アルミニウム箔21としては、厚さが150〜400μmであるものを用いる。150μm未満では、電池内部の内圧による膨れ、変形を十分に防止できないし、放熱性も不十分である。また、400μmを超えると、樹脂フィルムとの貼り合わせ等、積層加工が極めて困難になるという問題がある上に、重量が増大するし、コストも増大する。中でも、前記第二軟質アルミニウム箔21の厚さは250〜350μmであるのが好ましい。
前記第二外装材20を構成する未延伸樹脂フィルム23としては、特に限定されるものではないが、未延伸ポリプロピレンフィルム、未延伸酸変性ポリプロピレンフィルム、未延伸ポリエチレンフィルム、未延伸酸変性ポリエチレンフィルム、アイオノマー樹脂フィルム等が好ましく用いられる。これら未延伸フィルムの2種以上を積層した構成としてもよい。前記未延伸樹脂フィルム23の厚さは20〜100μmであるのが好ましい。
前記第二外装材20を構成する延伸樹脂フィルム24としては、特に限定されるものではないが、延伸ナイロンフィルム、延伸ポリエステルフィルム、延伸ポリエチレンナフタレートフィルム、延伸ポリプロピレンフィルム等が好ましく用いられる。自動車用途等では、自動車で使用されるクーラント液やガソリン等が付着しても化学変化が起こり難い延伸ポリエステルフィルムを用いるのが好適である。これら延伸フィルムの2種以上を積層した構成としてもよい。前記延伸樹脂フィルム24の厚さは5〜40μmであるのが好ましい。
前記第一接着剤層25及び前記第二接着剤層26を構成する接着剤としては、特に限定されるものではないが、例えば、ポリエーテル−ウレタン系接着剤、ポリエステル−ウレタン系接着剤、ポリアクリル−ウレタン系接着剤、ポリアミド−ウレタン系接着剤、ポリイミド−ウレタン系接着剤、エポキシ−ウレタン系接着剤等が挙げられる。
次に、この発明の具体的実施例について説明するが、本発明はこれら実施例のものに特に限定されるものではない。
<実施例1>
厚さ40μmの第一軟質アルミニウム箔(JIS H4160−A8079H−O)の一方の面に、ポリエステル−ウレタン系接着剤を介して厚さ15μmの延伸ナイロンフィルムを貼合し、さらにこの上にポリエステル−ウレタン系接着剤を介して厚さ12μmの延伸ポリエステルフィルムを貼合した後、前記第一軟質アルミニウム箔の他方の面に、ポリアクリル系接着剤を介して厚さ80μmの未延伸ポリプロピレンフィルムを貼合して、第一外装材10を得た(図2(A)参照)。
厚さ220μmの第二軟質アルミニウム箔(JIS H4160−A3004H−O)の一方の面に、ポリエステル−ウレタン系接着剤を介して厚さ12μmの延伸ポリエステルフィルムを貼合した後、前記第二軟質アルミニウム箔の他方の面に、ポリアクリル系接着剤を介して厚さ80μmの未延伸ポリプロピレンフィルムを貼合することによって、第二外装材20を得た。
次に、前記平面状の第一外装材10を金型を用いて冷間プレス成形することによって、縦145mm、横130mm、深さ5mmの収容ケース17と、該収容ケース17の上面開放口の周縁から略水平方向の外方に向けて延ばされた幅10mmの封止用周縁部18とを有する立体成形体10Aを得た(図2(B)参照)。
一方、縦144mm、横129mm、厚さ30μmのアルミニウム箔と、縦144mm、横129mm、厚さ250μmのセルロース製セパレータと、縦144mm、横129mm、厚さ20μmの銅箔とをこの順に重ねたものを1セットとして、15セットを重ねたものを作成して、組電池本体部(模擬品)2を得た。
前記立体成形体10Aの収容ケース17内に前記組電池本体部2を収容せしめ(図2(C)参照)、前記収容ケース17内に電解液20gと純水20mgを投入した後、前記組電池本体部2の上に第二外装材20を未延伸ポリプロピレンフィルム23が内面になるように載置し、該第二外装材20の上面を0.08MPaの減圧下で200℃の熱板で3秒間押圧して、第二外装材の周縁部28と第一外装材の封止用周縁部18とを封止接合することによって、ラミネート組電池1を作製した。
なお、得られたラミネート組電池1において、第二外装材の周縁部28と第一外装材の封止用周縁部とが接合された封止部の幅Wは10mmであった。
また、前記電解液は、LiPF6を混合液(エチレンカーボネート/ジメチレンカーボネート/ジメチルカーボネートが1:1:1の体積比率で混合された液)で1モル/Lに調整した液である。
<実施例2>
第二外装材の構成層の1つである金属箔として、厚さ220μmの第二軟質アルミニウム箔に代えて、厚さ270μmの第二軟質アルミニウム箔(JIS H4160−A3004H−O)を用いた以外は、実施例1と同様にしてラミネート組電池1を作製した。
<実施例3>
第二外装材の構成層の1つである金属箔として、厚さ220μmの第二軟質アルミニウム箔に代えて、厚さ300μmの第二軟質アルミニウム箔(JIS H4160−A3004H−O)を用いた以外は、実施例1と同様にしてラミネート組電池1を作製した。
<実施例4>
第二外装材の構成層の1つである金属箔として、厚さ220μmの第二軟質アルミニウム箔に代えて、厚さ330μmの第二軟質アルミニウム箔(JIS H4160−A3004H−O)を用いた以外は、実施例1と同様にしてラミネート組電池1を作製した。
<実施例5>
第二外装材の構成層の1つである金属箔として、厚さ220μmの第二軟質アルミニウム箔に代えて、厚さ370μmの第二軟質アルミニウム箔(JIS H4160−A3004H−O)を用いた以外は、実施例1と同様にしてラミネート組電池1を作製した。
<比較例1>
第二外装材の構成層の1つである金属箔として、厚さ220μmの第二軟質アルミニウム箔に代えて、厚さ140μmの第二軟質アルミニウム箔(JIS H4160−A3004H−O)を用いた以外は、実施例1と同様にしてラミネート組電池1を作製した。
上記のようにして得られたラミネート組電池の変形防止性能及び放熱性能を下記評価法に基づいて評価した。これら評価結果を表1に示す。
<変形防止性能評価法>
実施例1のラミネート組電池を5個準備し、図5に示すように、各組電池の第二外装材20が下面側になるようにしてこれら5個のラミネート組電池1を重ね合わせたものを、上面部が開放されたポリアクリル製の透明ケース61内に配置すると共に、5個積み重ねたうちの最上位置のラミネート組電池1の上面に両面粘着テープ62を介して厚さ150μmの硬質アルミニウム箔63を貼り付けた。この状態で最下位置のラミネート組電池1の下面から最上位置の硬質アルミニウム箔63までの高さHa(冷熱試験前の高さHa)を測定した(図5参照)。
次に、積み重ねられた5個のラミネート組電池を収容した透明ケースを80℃に設定された恒温槽に入れて8時間静置した後、−30℃の冷凍庫に入れて8時間静置した。このような冷熱サイクルを50回(50サイクル)繰り返した後、前記同様に最下位置のラミネート組電池1の下面から最上位置の硬質アルミニウム箔63までの高さHb(冷熱試験後の高さHb)を測定した(図5参照)。高さの変化量(Hb−Ha)を算出し、これより変形防止性を評価した。
実施例2〜5、比較例1のラミネート組電池についても上記と同様にして変形防止性能を評価した。
<放熱性能評価法>
ラミネート組電池を第二外装材が下面側になるように80℃に設定された恒温槽に入れて24時間静置した後、取り出して常温の条件下で放置し、ラミネート組電池の本体部の内部の中心部の温度が50℃まで低下するのに要する時間(放置開始から50℃になるまでの時間)、及び30℃まで低下するのに要する時間(放置開始から30℃になるまでの時間)を測定し、これより放熱性能を評価した。
Figure 2011243522
表1から明らかなように、本発明の実施例1〜5のラミネート組電池は、冷熱試験前後の高さの変化量が小さく、電解液の分解により発生したガスによる組電池の膨れを十分に抑制することができており、変形防止性に優れている。また、本発明の実施例1〜5のラミネート組電池は、組電池本体部の温度の低下が速く、放熱性に優れている。
これに対し、第二外装材の構成層の1つである金属箔として厚さ140μmの軟質アルミニウム箔を用いた比較例1のラミネート組電池は、変形防止性に劣る上に、放熱性も不十分であった。
本発明に係るラミネート組電池は、ハイブリッド自動車、電気自動車等の電源、或いは風力発電、太陽光発電、夜間電気の蓄電用として好適に用いられる。また、本発明の組電池用ラミネート外装材は、ハイブリッド自動車、電気自動車等の電源に使用される組電池の外装材、或いは風力発電、太陽光発電、夜間電気の蓄電用に使用される組電池の外装材として好適に用いられる。
1…ラミネート組電池
2…組電池本体部
10…第一外装材
10A…立体成形体
11…第一軟質アルミニウム箔
12…熱可塑性樹脂フィルム
17…収容ケース
18…封止用周縁部
20…第二外装材
21…第二軟質アルミニウム箔
22…熱可塑性樹脂フィルム
28…周縁部

Claims (4)

  1. 複数個の電池で構成される組電池本体部と、
    少なくとも熱可塑性樹脂フィルム及び厚さ15〜120μmの第一軟質アルミニウム箔を構成層として含む第一外装材と、
    少なくとも熱可塑性樹脂フィルム及び厚さ150〜400μmの第二軟質アルミニウム箔を構成層として含む第二外装材とを備え、
    前記第一外装材は、前記組電池本体部を収容し得る収容ケースと、該収容ケースの上面開放口の周縁から略水平方向の外方に向けて延ばされた封止用周縁部とを有する立体形状に成形され、
    前記第二外装材は、平面状であり、
    前記第一外装材の収容ケース内に前記組電池本体部が収容され、該組電池本体部の上に前記第二外装材が配置され、該第二外装材の周縁部と前記第一外装材の封止用周縁部とが接合されて封止されていることを特徴とするラミネート組電池。
  2. 前記第二軟質アルミニウム箔の厚さが250〜350μmである請求項1に記載のラミネート組電池。
  3. 複数個の電池で構成される組電池本体部の周囲を外装するのに用いられる外装材であって、立体形状に成形されて用いられる第一外装材と、平面状で用いられる第二外装材とを備え、
    前記第一外装材は、少なくとも熱可塑性樹脂フィルム及び厚さ15〜120μmの第一軟質アルミニウム箔を含む積層体からなり、
    前記第二外装材は、少なくとも熱可塑性樹脂フィルム及び厚さ150〜400μmの第二軟質アルミニウム箔を含む積層体からなることを特徴とする組電池用ラミネート外装材。
  4. 前記第二軟質アルミニウム箔の厚さが250〜350μmである請求項3に記載の組電池用ラミネート外装材。
JP2010116991A 2010-05-21 2010-05-21 ラミネート組電池及び組電池用ラミネート外装材 Pending JP2011243522A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010116991A JP2011243522A (ja) 2010-05-21 2010-05-21 ラミネート組電池及び組電池用ラミネート外装材

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010116991A JP2011243522A (ja) 2010-05-21 2010-05-21 ラミネート組電池及び組電池用ラミネート外装材

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2011243522A true JP2011243522A (ja) 2011-12-01

Family

ID=45409969

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010116991A Pending JP2011243522A (ja) 2010-05-21 2010-05-21 ラミネート組電池及び組電池用ラミネート外装材

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2011243522A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016504737A (ja) * 2013-11-27 2016-02-12 エルジー・ケム・リミテッド 二次電池用ポーチ及びこれを含む二次電池
CN108963118A (zh) * 2018-07-18 2018-12-07 北京小米移动软件有限公司 电芯外壳、电池及电子设备

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000133216A (ja) * 1998-10-23 2000-05-12 Sony Corp 非水電解質電池及びその製造方法
JP2004055151A (ja) * 2002-07-16 2004-02-19 Nissan Motor Co Ltd 積層型電池の外装ケース
JP2004296287A (ja) * 2003-03-27 2004-10-21 Toppan Printing Co Ltd リチウムイオン電池用外装材
JP2004311227A (ja) * 2003-04-08 2004-11-04 Toppan Printing Co Ltd リチウムイオン電池用外装材
JP2005294212A (ja) * 2004-04-05 2005-10-20 Toshiba Corp 密閉型電池
JP2009245680A (ja) * 2008-03-31 2009-10-22 Dainippon Printing Co Ltd 電気化学セル用包装材料

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000133216A (ja) * 1998-10-23 2000-05-12 Sony Corp 非水電解質電池及びその製造方法
JP2004055151A (ja) * 2002-07-16 2004-02-19 Nissan Motor Co Ltd 積層型電池の外装ケース
JP2004296287A (ja) * 2003-03-27 2004-10-21 Toppan Printing Co Ltd リチウムイオン電池用外装材
JP2004311227A (ja) * 2003-04-08 2004-11-04 Toppan Printing Co Ltd リチウムイオン電池用外装材
JP2005294212A (ja) * 2004-04-05 2005-10-20 Toshiba Corp 密閉型電池
JP2009245680A (ja) * 2008-03-31 2009-10-22 Dainippon Printing Co Ltd 電気化学セル用包装材料

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016504737A (ja) * 2013-11-27 2016-02-12 エルジー・ケム・リミテッド 二次電池用ポーチ及びこれを含む二次電池
US10468638B2 (en) 2013-11-27 2019-11-05 Lg Chem, Ltd. Method for forming a pouch for a secondary battery
CN108963118A (zh) * 2018-07-18 2018-12-07 北京小米移动软件有限公司 电芯外壳、电池及电子设备

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4720065B2 (ja) フィルム外装電池及び組電池
JP5558912B2 (ja) ラミネート組電池及び組電池用ラミネート外装材
JP6131501B2 (ja) 段差構造を含む電池セル
JP5177074B2 (ja) 非水電解質電池
KR101596269B1 (ko) 안전성이 향상된 신규한 구조의 전지셀
EP2434564A2 (en) Rechargeable lithium battery in pouch form
JP7038963B2 (ja) 多種金属遮断層を含む電池ケース及びこれを含む電池セル
JP6478284B2 (ja) 電池モジュール
CN207517761U (zh) 蓄电装置用外装壳体及蓄电装置
JP5200316B2 (ja) 電池モジュール
JP2008251342A (ja) リチウムイオン電池及びそれを備えた電池パック
JP2024026624A (ja) パウチフィルム積層体、パウチ型電池ケースおよびパウチ型二次電池
JP2024038410A (ja) 蓄電デバイス、蓄電デバイス用外装部材、蓄電デバイス集合体、電動自動車及び蓄電デバイスの製造方法
KR101689749B1 (ko) 엠보싱이 형성된 이차전지용 파우치 및 그의 제조방법
CN103811793A (zh) 可再充电电池
JP2011243522A (ja) ラミネート組電池及び組電池用ラミネート外装材
CN212625869U (zh) 用于电池壳体的层压片、袋形电池壳体、袋形电池单元和电池组
EP2950365B1 (en) Secondary battery frame and battery pack including same
JP2024024051A (ja) パウチ型二次電池およびこれを含む電池モジュール

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20130305

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20131211

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20131224

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20140203

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20140701

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20150303