JP2011241930A - Liquid-sealed vibration control device - Google Patents
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Abstract
Description
この発明は、自動車用パワートレンの防振マウント等に用いられる液封防振装置に係り、特に共振を簡単な構造でブロード化したものに関する。
The present invention relates to a liquid seal vibration isolator for use in an anti-vibration mount for a power train for automobiles, and more particularly to a device in which resonance is broadened with a simple structure.
オリフィス通路内へ回転体を収容し、作動液の流動に伴って回転体が回転することにより、その慣性力を利用して共振させて高減衰を得るものが公知である。
It is known that a rotating body is accommodated in an orifice passage, and the rotating body rotates with the flow of hydraulic fluid to resonate using its inertia force to obtain high attenuation.
上記従来例は、回転体の慣性力をオリフィス通路内の流動マスに加えることにより短い管路にても有効に共振を発生させるものである。
しかし、このようにすると、回転体を必要とするので、その回転を確実にさせるための特別構造を必要とする。また、共振をブロード化を実現するものでもない。
したがって、このような回転体を用いずに、より簡潔な構造で共振のブロード化をすることが望まれており、本願はこのような要請の実現を目的とする。
In the above conventional example, resonance is effectively generated even in a short pipeline by applying the inertial force of the rotating body to the flow mass in the orifice passage.
However, if it does in this way, since a rotating body is required, the special structure for ensuring the rotation is required. In addition, the resonance is not realized.
Therefore, it is desired to broaden resonance with a simpler structure without using such a rotating body, and the present application aims to realize such a demand.
上記課題を解決するため請求項1に記載した液封防振装置は、弾性体のインシュレータを液室を構成する壁の一部とし、この液室内を仕切部材で主液室と副液室に区画するとともに、仕切部材に設けたオリフィス通路により主液室と副液室を連通した液封防振装置において、
主液室側又は副液室側の少なくともいずれか近傍となるオリフィス通路(8)内に可動体(20)を配置し、抜け止め手段(31a・31b)により所定範囲内で作動液とともに移動自在にするとともに、
可動体(20)の外表面に凹凸部(21)を形成し、かつ流動方向へ貫通穴(25)を形成したことを特徴とする。
In order to solve the above-mentioned problem, the liquid seal vibration isolator described in claim 1 uses an elastic insulator as a part of a wall constituting the liquid chamber, and the liquid chamber is divided into a main liquid chamber and a sub liquid chamber by a partition member. In the liquid seal vibration isolator which partitions the main liquid chamber and the sub liquid chamber through an orifice passage provided in the partition member,
A movable body (20) is disposed in an orifice passage (8) in the vicinity of at least one of the main liquid chamber side and the sub liquid chamber side, and is movable with a working fluid within a predetermined range by a retaining means (31a, 31b). And
An uneven portion (21) is formed on the outer surface of the movable body (20), and a through hole (25) is formed in the flow direction.
請求項2に記載した発明は、上記請求項1において、前記可動体(20)は比重が1.1〜1.4であることを特徴とする。 According to a second aspect of the present invention, in the first aspect, the movable body (20) has a specific gravity of 1.1 to 1.4.
請求項3に記載した発明は、上記請求項1又は2において、前記凹凸部(21)は、可動体(20)の長さ方向において不連続に適当間隔をもって複数形成されることを特徴とする。 A third aspect of the present invention is characterized in that, in the first or second aspect, a plurality of the uneven portions (21) are formed discontinuously at appropriate intervals in the length direction of the movable body (20). .
請求項4に記載した発明は、上記請求項1〜3のいずれかにおいて、
前記可動体(20)はオリフィス通路(8)内へ複数個配置されることを特徴とする。
The invention described in claim 4 is any one of claims 1 to 3, wherein
A plurality of the movable bodies (20) are arranged in the orifice passage (8).
請求項1に記載した発明によれば、主液室側又は副液室側の少なくともいずれか近傍となるオリフィス通路(8)内に可動体(20)を配置し、この可動体(20)の外表面に凹凸部(21)を形成するとともに、作動液の流動によって一体に移動自在としたので、可動体(20)を移動させる力並びに、可動体(20)の外表面に設けられた凹凸部(21)による乱流の発生により、オリフィス通路を流れる振動液の流通抵抗を発生し、この流通抵抗によりオリフィス通路における液柱共振の共振効率を下げるため、液柱共振を変化させて共振のブロード化が可能になる。 According to the first aspect of the present invention, the movable body (20) is disposed in the orifice passage (8) in the vicinity of at least one of the main liquid chamber side and the sub liquid chamber side, and the movable body (20) The concave and convex portions (21) are formed on the outer surface, and the movable portion (21) can be moved integrally by the flow of the hydraulic fluid. The flow resistance of the oscillating liquid flowing through the orifice passage is generated by the turbulent flow generated by the section (21), and the resonance resistance of the liquid column resonance in the orifice passage is lowered by this flow resistance. Broadening is possible.
しかも、可動体(20)は抜け止め手段(31a・31b)により所定範囲内で作動液とともに移動自在であるが、抜け止め手段(31a・31b)に当接して移動を停止したときは、貫通穴(25)を通して作動液を絞って流すので、さらに流通抵抗が大きくなり、一層ブロード化することができ、入力振動の大きさに応じてブロード幅を変化させることができる。 In addition, the movable body (20) can be moved together with the working fluid within a predetermined range by the retaining means (31a, 31b), but when the movement is stopped by contacting the retaining means (31a, 31b), the movable body (20) penetrates. Since the hydraulic fluid is squeezed and flowed through the hole (25), the flow resistance is further increased, and further broadening can be achieved, and the broad width can be changed according to the magnitude of the input vibration.
請求項2に記載した発明によれば、可動体(20)の比重が1.1〜1.4であり、作動液の比重に近似するので、可動体(20)は作動液の流動と共にスムーズに移動できる。このため、液柱共振発生時の摺動抵抗が大きくなり、共振のブロード化を実現できる。
According to the invention described in
請求項3に記載した発明によれば、凹凸部(21)の凸部(22)及び凹部(23)は、可動体(20)の長さ方向において不連続に適当間隔をもって複数形成され、らせん溝のように連続しないので、凹凸部(21)の表面を流れる作動液は乱流を生じて流通抵抗を大きくすることができる。
According to the invention described in
請求項4に記載した発明によれば、可動体(20)をオリフィス通路(8)内へ複数個配置したので、より大きな流通抵抗を生じさせてより広い共振のブロード化を実現できる。
According to the invention described in claim 4, since a plurality of the movable bodies (20) are arranged in the orifice passage (8), a larger flow resistance can be generated and a wider resonance can be realized.
以下、図面に基づいて一実施例を説明する。
図1は本願のオリフィス通路構造が適用される防振マウントの一般的構造を概略的に示す模式断面図である。
この図において、エンジン等の振動源(図示せず)へ取付けられる第1の取付金具1と車体等の振動受側(図示せず)へ取付けられる第2の取付金具2と、これらを弾性的に連結するとともに、液室の壁部の一部をなす防振ゴム等の適宜弾性部材からなるインシュレータ3と、第2の取付金具2の開口部を塞ぐことにより、内側に液室を形成するダイアフラム4と、この液室に仕切部材5により区画された主液室6及び副液室7と、これら主液室6と副液室7を連通すべく仕切部材5に形成されたオリフィス通路8とを備える。
An embodiment will be described below with reference to the drawings.
FIG. 1 is a schematic cross-sectional view schematically showing a general structure of an anti-vibration mount to which the orifice passage structure of the present application is applied.
In this figure, a first mounting bracket 1 mounted on a vibration source (not shown) such as an engine, a
オリフィス通路8は第1の取付金具1へ振動が入力されると、作動液が主液室6と副液室7間を流動することにより、所定の共振周波数で液柱共振し、入力振動を吸収し、第2の取付金具2側へ振動の伝達を遮断する。本実施形態では、10〜20Hz程度の低周波数大振幅振動を対象とするダンピングオリフィス通路として構成されている。但し、液柱共振の共振周波数は任意に設定でき、対象とする周波数域により、オリフィス通路の機能は、例えば、アイドルオリフィスや発進オリフィスなど、種々に変更できる。
When vibration is input to the first fitting 1 in the
図2は仕切部材5の平面図、図3は図2の3−3線断面図、図4は下枠部材12の平面図である。
図3に示すように、仕切部材5は上枠部材10と、弾性仕切部材11と、下枠部材12とを重ねて一体化した構造をなす。
図2において、仕切部材5は円形をなし、金属又は樹脂製の円板状をなすふた部材である上枠部材10の中央部に中央開口13が設けられ、ここで主液室6と連通する。外周部にオリフィス通路の主液室側開口14が設けられて主液室6と連通している。
2 is a plan view of the
As shown in FIG. 3, the
In FIG. 2, the
図3において、下枠部材12の内部にはゴム等の適宜弾性部材からなる円形の弾性仕切部材11が収容され、外周部を固定されている。弾性仕切部材11は下枠部材12の中央部に貫通形成された中央開口15を覆い、中央開口13で主液室6へ臨み、中央開口15で副液室7へ臨んでいる。したがって、主液室6において内圧変動が生じると、弾性仕切部材11がこれを受けて弾性変形することにより、主液室6の内圧変動を吸収する作用をなすようになっている。
In FIG. 3, a circular
下枠部材12は略カップ状をなす金属又は樹脂等の適宜剛性材料からなる略円筒状の部材であり、外周壁16に上方へ開放された環状溝17が形成され、この開放部を上枠部材10の外周部で塞ぐことによりオリフィス通路8が形成されている。
The
本例において、オリフィス通路8はダンピングオリフィスとして構成され、一端が主液室側開口14を介して主液室6と連通し、他端は副液室側開口18にて副液室7と連通することにより、10〜20Hz等の比較的低周波数の振動において液柱共振をするようになっている。但し、液柱共振の共振周波数は任意に設定できる。
In this example, the
図4において、環状溝17は略全周に及ぶ環状をなし、その一端17aは主液室側開口14に臨み、他端17bは副液室側開口18に臨む。
外周壁16に設けられて環状溝17の内外壁をなす外周壁16aと内周壁16bは、環状溝17を挟んで同心円状をなして内外に対向配置されている。
In FIG. 4, the
An outer
一端17aと他端17bは接近するが、外周壁16aと内周壁16bが部分的に接続する内外連結部16cにより分離されている。副液室側開口18はこの内外連結部16c近傍の内周壁16bの肉厚中へ入り込みつつ、さらに環状溝17の底部を下方へ貫通して形成されている。
The one
図中の符号19は内側環状壁であり、内周壁16bのさらに内側へ環状溝19aをなすよう間隔をもって同心円状に形成される。環状溝19aには弾性仕切部材11の外周部に設けた上面から下方へ屈曲する周壁を嵌合するようになっている。
オリフィス通路8を構成する環状溝17の副液室側開口18近傍に可動体20が収容されている。可動体20が収容される収容部30は、環状溝17の一部を拡幅して形成され、主液室側開口14側及び副液室側開口18側の段差をなすコーナー部がそれぞれ主液室側ストッパ31a及び副液室側ストッパ31bをなす。オリフィス通路8を移動する可動体20が主液室側ストッパ31a及び副液室側ストッパ31bへ当接すると移動を停止する。
A
主液室側ストッパ31aと副液室側ストッパ31bの間隔は、可動体20よりも十分長く、オリフィス通路8の液柱共振時において、オリフィス通路8内を往復移動する可動体20の移動幅よりも長くなっている。液柱共振時には、オリフィス通路8内を往復流動する作動液に乗って、可動体20が主液室側ストッパ31a又は副液室側ストッパ31bの間を移動自在である。可動体20はオリフィス通路8と同じ曲率で曲がる円弧状に形成された角柱状をなし、オリフィス通路8の円弧に沿って流動可能になっている。
The interval between the main liquid chamber side stopper 31 a and the sub liquid
図5は可動体20を曲げずに真っ直ぐに伸ばした状態で示す斜視図であり、この可動体20における長手方向の両端面以外の面を側面とするとき、この側面には蛇腹状の凹凸21が複数形成されている。この凹凸21は、可動体20の長さ方向の中心軸線CLと直交する平面内に形成される環状の凸部22と凹部23であり、これが長さ方向へ交互に複数形成されている。隣り合う凹部23はらせん溝のように連続せず、不連続であり、表面を流れる作動液に乱流を発生させる。
FIG. 5 is a perspective view showing the
可動体20は、凸部22のうち長さ方向両端のものが端面24a,24bをなし、これら端面24a,24bが、主液室側ストッパ31a、副液室側ストッパ31bへ当接する当接面になっている。可動体20の中心部には中心軸線CLに沿って長手方向へ貫通する貫通穴25が形成されている。
The
図示では、端面24a,24bの中心軸線CLから見た正面視形状は正方形をなしているが、この形状は任意であり、要は環状溝17内へ適当な間隔をもって収容され、流動自在であればどのような形状であってもよい。但し、可動体20と環状溝17の内壁との間隔が所定の狭い間隙をなすようにするには、断面形状がオリフィス通路8の断面形状と略相似形になるのが好ましい。
In the drawing, the shape of the front surface as viewed from the central axis CL of the end faces 24a, 24b is square, but this shape is arbitrary, and in short, it is accommodated in the
可動体20は、樹脂等の比較的軽い材料からなるが、作動液の流動と共に移動するので、可能な限り作動液に近い比重を有することが好ましく、このようにすると、入力振動に応じて可動体20をスムーズに流動させることができる。
このような比重は、例えば、1.1〜1.4である。このようにすると、作動液が水等の非圧縮性の液体であり、例えば水などからなる作動液の比重1.1であれば、ほぼ作動液と同程度の比重になるため、作動液の流動と共に自由に移動可能となる。但し、これ以外の比重を有する作動液とすれば、その比重に近いものを選択すればよい。
Although the
Such specific gravity is, for example, 1.1 to 1.4. In this way, the hydraulic fluid is an incompressible liquid such as water. For example, if the specific gravity of the hydraulic fluid made of water is 1.1, the specific gravity is almost the same as that of the hydraulic fluid. It can move freely with flow. However, if the hydraulic fluid has a specific gravity other than this, a fluid close to the specific gravity may be selected.
このような樹脂材料としては、例えば、ポリプロピレン,ポリエチレン,ポリスチレン,ポリ塩化ビニール,ポリウレタン等の適宜樹脂材料が可能である。
また、より軽くする場合にはこれらの発泡製品、好ましくは独立気泡タイプのものを用いればよい。その際、弾力に富む軟質のものを用いれば、主液室側ストッパ31a、副液室側ストッパ31bへ当接する際、材料自体の弾性で異音の発生を抑制することもできる。
As such a resin material, for example, an appropriate resin material such as polypropylene, polyethylene, polystyrene, polyvinyl chloride, and polyurethane can be used.
Moreover, when making lighter, these foamed products, Preferably the thing of a closed cell type should just be used. At that time, if a soft material having a high elasticity is used, it is possible to suppress the generation of noise due to the elasticity of the material itself when contacting the main liquid
次に、作用を説明する。図6は可動体20と収容部30部分を簡略的に表記した作用の説明図である。この図において、可動体20は収容部30内を流線A又は反対のB方向へ往復流動する。このとき、例えば、流線A方向へ作動液と共に可動体20が移動すると、可動体20と収容部30の内壁凸部22及び凹部23との間にS1及びS2なる間隙がある。
Next, the operation will be described. FIG. 6 is an explanatory view of the operation in which the
したがって、この間隙が絞り通路となり、この絞り通路を作動液の一部はA1のように大きく蛇行しながら流れて乱流を生じ、比較的大きな流通抵抗を生じる。また、作動液の他の一部は流線A2のように貫通穴25を通過する。
このとき貫通穴25も絞り通路をなすので、やはり流通抵抗を生じる。
Therefore, this gap serves as a throttle passage, and a part of the hydraulic fluid flows through the throttle passage in a large meandering manner as in A1 to generate a turbulent flow, resulting in a relatively large flow resistance. Further, the other part of the hydraulic fluid passes through the through
At this time, since the through
振動の反転により作動液の流線が反転してB方向となると、可動体20は速やかに流線Bに乗って反対方向へ移動する。したがって、入力振動が所定の周波数になると液柱共振が生じ、可動体20は、主液室側ストッパ31a及び副液室側ストッパ31b間を往復移動する。
When the flow line of the hydraulic fluid is reversed by the reversal of vibration and becomes the B direction, the
このとき、2つの流線A1,A2に沿う部分の流動によって生じた流通抵抗の合計が全体の流通抵抗となり、可動体20を備えない状態におけるオリフィス通路8における固有の共振周波数と異なる液柱共振を発生する。但し、流線A2は、可動体20が主液室側ストッパ31a又は副液室側ストッパ31bへ当接することにより流線A1が消滅した後から発生する流れである。可動体20が主液室側ストッパ31a又は副液室側ストッパ31bへ当接するまでは、可動体20の周囲を流れる方が貫通穴25を流れるよりも流通抵抗が小さいので、作動液は貫通穴25を流れず、実質的に流線A2の流れは生じない。すなわち貫通穴25は流線A1の流れにおける流通抵抗が流線A2の流れにおける流通抵抗よりも大きくなるように絞られている。したがって、液柱共振は流線A1の流れにおける流通抵抗のみによる影響を受ける。その結果、図7のグラフに示すように、共振がブロード化される。
図7はこの共振の変化を示すグラフであり、横軸に周波数、縦軸に減衰を取ってあり、実線の特性aは流線変更突起20を設けた本願発明のもの、破線の特性bは流線変更突起20を設けない従来のものである。各特性曲線a及びbの極大値(ピーク)P2・P1がそれぞれ共振点であり、これら各共振点における周波数(共振周波数)をf2・f1とする。このグラフに示すように、可動体20を設けると流動抵抗の増加により共振効率が低下するため、可動体20を設けないものに対して共振のピークがP1→P2と下がる。このため、特性曲線aは曲線が緩やかになってブロード化する。
なお、共振周波数はf1→f2と変化する。これは、可動体20を設けたことによる流通抵抗の増大によって、作動液をオリフィス通路内へ押しているバネ(拡張バネ)分が損失され、この損失分に対応して共振周波数が低くなるためである。
なお、特性曲線aの共振周波数f2は、オリフィス通路8の通路断面積や通路長を変化させることにより自由に調整できる。図中の一点鎖線で示す曲線cは、共振周波数を従来例の低周波数の特性曲線bにおける共振周波数f1へずらせたものである。この場合は、ピークP3が同P2より若干高くなるものの、特性曲線aと同程度のブロード化を実現できる。
また、二点差線で示す曲線dは、可動体20が主液室側ストッパ31a又は副液室側ストッパ31bによって移動停止され、貫通穴25を作動液が流線A2となって流動するときの液柱共振であり、より低周波数の共振周波数f3でかつより低いピークP4で共振する。しかしこの共振も共振のブロード化に貢献できる。
At this time, the sum of the flow resistance generated by the flow of the portions along the two streamlines A1 and A2 becomes the total flow resistance, and the liquid column resonance is different from the inherent resonance frequency in the
FIG. 7 is a graph showing the change in resonance. The horizontal axis represents frequency and the vertical axis represents attenuation. The solid line characteristic a is that of the present invention in which the
Note that the resonance frequency changes from f1 to f2. This is because the spring (expansion spring) that pushes the hydraulic fluid into the orifice passage is lost due to the increase in the flow resistance due to the provision of the
The resonance frequency f2 of the characteristic curve a can be freely adjusted by changing the passage sectional area and the passage length of the
A curve d indicated by a two-point difference line indicates that the
なお、液柱共振時の可動体20は、主液室側ストッパ31a及び副液室側ストッパ31b間を往復移動する。しかし、比較的大きな振動の入力があると、作動液のオリフィス8内に対する押し込み量が増大し、可動体20は大きく移動して、主液室側ストッパ31a又は副液室側ストッパ31bへ至ると、これに当接して移動を停止する。
The
この状態では、可動体20の周囲とオリフィス通路8の内壁面間における間隙を通過する作動液の流れは止められるが、貫通穴25から作動液を通過させる。このため、可動体20が流動を停止しても、作動液の停滞を防ぐことができるとともに、一段と絞られた状態になり、より大きな流通抵抗を発生するので、大入力振動を吸収できるとともに、一層のブロード化が可能になり、入力振動の大きさに応じてブロード幅を変化させることができる。
In this state, the flow of the hydraulic fluid passing through the gap between the periphery of the
なお、主液室側ストッパ31a、副液室側ストッパ31bは可動体20の抜け止めとして機能し、収容部30を環状溝17の一部へ拡幅して形成することにより、その一部を有効利用できる。但し、別部材を取付けてストッパとすることは自由である。
The main liquid
また、可動体20を副液室側開口18近傍に設けたので、オリフィス通路8へ流入する作動液の比較的エネルギーの高い部分であるオリフィス通路8の出入口近傍で可動体20を流動させることになり、可動体20による圧力損失を大きくすることができる。
Further, since the
この意味では、可動体20を主液室側開口14側近傍へ設けてもよく、同様の効果を得られる。また、主液室側開口14及び副液室側開口18の各近傍へ同時に設ければさらに効果が増大する。
そのうえ、中間部にも設けることができる。すなわち、可動体20を配置する位置や数は自由に設定できる。
可動体20をはオリフィス通路8内へ複数個配置すれば、より大きな流通抵抗を生じさせてより広い共振のブロード化を実現できる。
In this sense, the
Moreover, it can also be provided in the middle part. That is, the position and number where the
If a plurality of the
さらに、可動体20の比重が1.1〜1.4であり、作動液の比重に近似するので、可動体20は作動液の流動と共にスムーズに移動できる。このため、液柱共振発生時の摺動抵抗が大きくなり、共振のブロード化を実現できる。
Furthermore, since the specific gravity of the
5:仕切部材、8:オリフィス通路、12:下枠部材、17:環状溝、20:可動体、21:凹凸部、22:凸部、23:凹部、25:貫通穴、30:収容部、31:主液室側ストッパ、32:副液室側ストッパ、33:#33# 5: partition member, 8: orifice passage, 12: lower frame member, 17: annular groove, 20: movable body, 21: concavo-convex part, 22: convex part, 23: concave part, 25: through hole, 30: accommodating part, 31: Main liquid chamber side stopper, 32: Sub liquid chamber side stopper, 33: # 33 #
Claims (4)
主液室側又は副液室側の少なくともいずれか近傍となるオリフィス通路(8)内に可動体(20)を配置し、抜け止め手段(31a・31b)により所定範囲内で作動液とともに移動自在にするとともに、
可動体(20)の外表面に凹凸部(21)を形成し、かつ流動方向へ貫通穴(25)を形成したことを特徴とする液封防振装置。 The insulator of the elastic body is used as a part of a wall constituting the liquid chamber, and the liquid chamber is partitioned into a main liquid chamber and a sub liquid chamber by a partition member, and the main liquid chamber and the sub liquid chamber are provided by an orifice passage provided in the partition member. In the liquid seal vibration isolator that communicates with
A movable body (20) is disposed in an orifice passage (8) in the vicinity of at least one of the main liquid chamber side and the sub liquid chamber side, and is movable with a working fluid within a predetermined range by a retaining means (31a, 31b). And
A liquid seal vibration-proof device, wherein an uneven portion (21) is formed on the outer surface of the movable body (20), and a through hole (25) is formed in the flow direction.
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