JP2011235191A - 遊技機 - Google Patents
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Abstract
【課題】基板ボックス内に針金等を侵入させるといった不正行為を抑制することのできる遊技機を提供する。
【解決手段】パチンコ機10は、コネクタを介して複数の電気機器が接続される主基板を備えている。主基板は、ボックスベースとボックスカバーとからなる基板ボックス内に収納されている。ボックスベースとボックスカバーとは封印ユニットによって連結されており、所定の痕跡を残さなければ開封できないようになっている。基板ボックスには、コネクタ接続用の接続用開口部が形成されている。主基板には、先端部が接続用開口部を介して基板ボックスの外部に突出するレセプタクルコネクタが設けられている。そして、1つのレセプタクルコネクタに対し、電気機器に接続された複数のプラグコネクタが接続されている。これにより、主基板と複数の電気機器とが電気的に接続される。
【選択図】 図1
【解決手段】パチンコ機10は、コネクタを介して複数の電気機器が接続される主基板を備えている。主基板は、ボックスベースとボックスカバーとからなる基板ボックス内に収納されている。ボックスベースとボックスカバーとは封印ユニットによって連結されており、所定の痕跡を残さなければ開封できないようになっている。基板ボックスには、コネクタ接続用の接続用開口部が形成されている。主基板には、先端部が接続用開口部を介して基板ボックスの外部に突出するレセプタクルコネクタが設けられている。そして、1つのレセプタクルコネクタに対し、電気機器に接続された複数のプラグコネクタが接続されている。これにより、主基板と複数の電気機器とが電気的に接続される。
【選択図】 図1
Description
本発明は、遊技機に関するものである。
遊技機の一種としてパチンコ機等がある。このようなパチンコ機は、例えば、作動口に遊技球が入球することを契機として各種遊技状態を決定する抽選が行われ、かかる抽選の結果に基づいて、表示装置の表示部における図柄の変動表示やランプの点灯状態の切替えや音声の出力等が行われる。このように、パチンコ機には、遊技球の作動口への入球を検出する検出スイッチ、検出スイッチの検出結果等に基づいて各種制御を行う制御装置(制御基板)、制御基板に駆動制御される表示装置等の複数の電気機器が設けられており、これらが電気配線を介して電気的に接続されている(例えば、特許文献1参照)。
一般に、電気配線はケーブル及びコネクタからなる。コネクタは、制御基板に設けられたレセプタクルコネクタと、ケーブルの一端部側に設けられたプラグコネクタとからなる。そして、レセプタクルコネクタとプラグコネクタとを接続することで、制御基板とケーブルの他端部側に接続された電気機器とが電気的に接続されることとなる。
また、主な制御基板は、ボックスベースと該ボックスベースの開口部を覆うボックスカバーとを具備する基板ボックス内に収容されている。ボックスベースとボックスカバーとは封印ユニットによって連結されており、封印ユニットを切断する等して痕跡を残さなければ基板ボックスを開封できないようになっている。これにより、制御基板を不正に取替えるといった行為の防止が図られている。
ところで、制御基板が基板ボックス内に収容される場合、基板ボックスに接続用開口部を形成し、当該接続用開口部を介して、レセプタクルコネクタとプラグコネクタとが接続される。しかしながら、この場合、基板ボックスの接続用開口部周縁部とコネクタとの間に隙間が形成されてしまうおそれがあり、該隙間から針金等を基板ボックス内に侵入させて制御基板に誤作動を働きかけるといった不正行為が行われるおそれがある。特に、制御基板に対して電気的に接続される電気機器が多いと、その分だけ前記隙間の形成箇所が増えてしまうおそれがある。この場合、基板ボックス内に針金等を侵入させるといった不正行為が行いやすくなってしまうことが懸念される。上述した課題は、パチンコ機に限られるものではなく、スロットマシン等の他の遊技機にも該当する問題である。
本発明は、上記例示した問題点等を解決するためになされたものであり、基板ボックス内に針金等を侵入させるといった不正行為を抑制することのできる遊技機を提供することを目的としている。
本発明の遊技機は、
コネクタを介して複数の電気機器が接続される制御基板と、
ベース部材及びカバー部材を具備し、前記制御基板を収容状態で被包してなる基板ボックスと、
前記ベース部材と前記カバー部材とを連結する封印手段とを備え、
前記基板ボックスの前記被包状態が解除された場合に所定の痕跡が形成される遊技機であって、
前記基板ボックスは、コネクタ接続用の接続用開口部を有し、
前記制御基板に設けられた受側コネクタと、
前記制御基板に電気機器を接続するための差込側コネクタとを備え、
前記受側コネクタは、当該受側コネクタに対する前記差込側コネクタの接続方向において、その先端部が前記接続用開口部周縁の前記基板ボックスの内面と同じ高さ位置、又は前記基板ボックスの内面よりも前記基板ボックスの外側に位置し、
1つの前記受側コネクタと、複数の前記差込側コネクタとを接続したことを特徴としている。
コネクタを介して複数の電気機器が接続される制御基板と、
ベース部材及びカバー部材を具備し、前記制御基板を収容状態で被包してなる基板ボックスと、
前記ベース部材と前記カバー部材とを連結する封印手段とを備え、
前記基板ボックスの前記被包状態が解除された場合に所定の痕跡が形成される遊技機であって、
前記基板ボックスは、コネクタ接続用の接続用開口部を有し、
前記制御基板に設けられた受側コネクタと、
前記制御基板に電気機器を接続するための差込側コネクタとを備え、
前記受側コネクタは、当該受側コネクタに対する前記差込側コネクタの接続方向において、その先端部が前記接続用開口部周縁の前記基板ボックスの内面と同じ高さ位置、又は前記基板ボックスの内面よりも前記基板ボックスの外側に位置し、
1つの前記受側コネクタと、複数の前記差込側コネクタとを接続したことを特徴としている。
本発明によれば、基板ボックス内に針金等を侵入させるといった不正行為を抑制することができる。
以下、パチンコ遊技機(以下、単に「パチンコ機」という)の一実施形態を、図面に基づいて詳細に説明する。図1はパチンコ機10の正面図である。図2は、パチンコ機10より前面枠セット14を取り外した状態を示す正面図である(但し、図2では便宜上、遊技盤30面上の遊技領域内の構成を空白で示している)。
パチンコ機10は、当該パチンコ機10の外殻を形成する外枠11を備えており、この外枠11の一側部に内枠12が開閉可能に支持されている。外枠11は、例えば木製の板材により全体として矩形状に構成され、小ネジ等の離脱可能な締結具により各板材が組み付けられている。内枠12は、パチンコ機10の正面から見て左側に上下に延びる開閉軸線を軸心に、前方側に開放できるようになっている。
内枠12には、その最下部に下皿ユニット13が取り付けられているとともに、下皿ユニット13を除く範囲に対応して、前面枠セット14が、内枠12に対して開閉可能に取り付けられている。前面枠セット14は、内枠12と同様に、パチンコ機10の正面から見て左側に上下に延びる開閉軸線を軸心に、前方側に開放できるようになっている。
下皿ユニット13には、ほぼ中央部に球受皿としての下皿15が設けられ、排出口16より排出された遊技球が下皿15内に貯留可能になっている。なお、符号24はスピーカからの音出力口であり、符号25は下皿15内から遊技球を下方へと排出する球抜きレバーである。
下皿15よりも右方には、手前側に突出して遊技球発射ハンドル(以下単に「ハンドル」という)18が配設されている。また、下皿15の左方には、灰皿26が設けられている。一方、下皿15の上方においては、球受皿としての上皿19が設けられている。上皿19は、遊技球を一旦貯留し、一列に整列させながら遊技球発射装置(球発射手段)の方へ導出する球受皿である。
また、図2において、内枠12は、外形が矩形状の樹脂ベース20を主体に構成されており、樹脂ベース20の中央部には略円形状の窓孔21が形成されている。樹脂ベース20の後側には遊技盤30(図3参照)が着脱可能に装着されている。遊技盤30は四角形状の合板よりなり、その周縁部が樹脂ベース20(内枠12)の裏側に当接した状態で取着されている。従って、遊技盤30の前面部の略中央部分が樹脂ベース20の窓孔21を通じて内枠12の前面側に露出した状態となっている。なお、樹脂ベース20には、前面枠セット14の開放を検知する開放検知センサ22が設けられている。また、図示しないが内枠12の開放を検知する開放検知スイッチも設けられている。
次に、遊技盤30の構成について図3を用いて説明する。遊技盤30には、一般入賞口31、可変入賞装置32、第1契機対応口(作動口)33、第2契機対応口34、可変表示装置ユニット35等がルータ加工によって形成された貫通穴に配設され、遊技盤30前面側から木ネジ等により取付けられている。周知の通り前記一般入賞口31、可変入賞装置32、第1契機対応口33に遊技球が入球(入賞)すると、後述する検出スイッチ(検出手段)の出力により、上皿19(または下皿15)へ所定数の賞球が払い出される。その他に、遊技盤30にはアウト口36が設けられており、各種入賞部(一般入賞口31、可変入賞装置32、第1契機対応口33)に入賞しなかった遊技球はこのアウト口36を通って図示しない球排出路の方へと案内されるようになっている。また、遊技盤30には、遊技球の落下方向を適宜分散、調整等するために多数の釘が植設されているとともに、風車27等の各種部材(役物)が配設されている。
可変表示装置ユニット35には、第2契機対応口34の通過をトリガとして普通図柄を変動表示する普通図柄表示装置41と、第1契機対応口33への入賞をトリガとしてLEDを色換え表示(変動表示)する特別表示装置43と、特別表示装置43による変動表示に合わせて装飾図柄を変動表示する可変表示装置としての装飾図柄表示装置42とが設けられている。本実施形態では、普通図柄表示装置41、特別表示装置43が電気機器(電気部材)に含まれる。
普通図柄表示装置41は、普通図柄として「○」又は「×」を点灯表示可能に構成されており、遊技球が第2契機対応口34を通過する毎に例えば普通図柄を「○」→「×」→「○」→・・・という具合に高速で切換表示(変動表示)し、その変動表示が「○」図柄(当選図柄)で数秒間停止した場合に第1契機対応口33が所定時間だけ作動状態となる(開放される)よう構成されている。この普通図柄表示装置41は、後述する主制御装置261によって直接的に表示内容が制御される。また、普通図柄表示装置41による普通図柄の変動表示中に、新たに遊技球が第2契機対応口34を通過した場合には、その分の普通図柄の変動表示は、その時点で行われている変動表示の終了後に行われる構成となっている。つまり、変動表示が待機(保留)されることとなる。この保留される変動表示の最大回数は、パチンコ機の機種毎に決められているが、本実施形態では4回まで保留され、その保留回数が保留ランプ44にて点灯表示されるようになっている。
なお、普通図柄は、複数のランプの点灯態様を切換えることにより変動表示される構成の他、装飾図柄表示装置42(液晶表示装置)の一部で変動表示される構成等であってもよい。保留ランプ44も同様に、装飾図柄表示装置42の一部で表示される構成であってもよい。
特別表示装置43は、普通図柄表示装置41の普通図柄の右側方に設けられ、赤、緑、青の発光色を有する三色発光ダイオード(三色LED)により構成されている。この特別表示装置43についても、主制御装置261によって表示内容が直接的に制御される。本実施形態では、この特別表示装置43によって大当たりか否かが確定的に表示されるようになっている。
装飾図柄表示装置42は液晶表示装置として構成されており、サブ制御装置262によって表示内容が制御される。すなわち、装飾図柄表示装置42においては、特別表示装置43にて表示される結果に対応させるように、主制御装置261からのコマンドに基づき、サブ制御装置262によって補助的な表示内容が決定され、表示制御装置45によって表示が行われる。装飾図柄表示装置42には、上、中及び下の3つの図柄列が表示される。各図柄列は複数の図柄によって構成されており、これら図柄が図柄列毎にスクロールされるようにして装飾図柄表示装置42に変動表示され、その後、上図柄列→下図柄列→中図柄列の順に停止表示される。なお、本実施形態では、装飾図柄表示装置42は8インチサイズの液晶ディスプレイを備える。また、可変表示装置ユニット35には、装飾図柄表示装置42を囲むようにしてセンターフレーム47が配設されている。
可変入賞装置32は、通常は遊技球が入賞できない又は入賞し難い閉状態になっており、大当たり(特別遊技状態の発生)の際に、遊技球が入賞しやすい開状態とされる。より詳しくは、第1契機対応口33に対し遊技球が入賞すると、特別表示装置43は、3色LEDを赤→緑→青→赤→・・・という具合に高速で色換え表示(変動表示)し、所定時間が経過すると、いずれかの色に決定表示する。高速の色換え表示とは、例えば4msec毎に赤、緑、青を順番に表示するという具合である。このとき、大当たり抽選に当選したことを意味する赤又は緑で決定表示(例えば数秒間停止)されると、大当たり状態が発生する。また、特別表示装置43が3色LEDを赤又は緑で決定表示する場合、これを受けて、装飾図柄表示装置42には、特定の図柄の組合わせが補助的に表示されることになる。そして、可変入賞装置32の大入賞口が所定の開放状態となり、遊技球が入賞しやすい状態(大当たり状態)になるよう構成されている。具体的には、所定時間の経過又は所定個数の入賞を1ラウンドとして、可変入賞装置32の大入賞口が所定回数(所定ラウンド数)繰り返し開放される。
また、特別表示装置43の変動表示中に新たに遊技球が第1契機対応口33に入賞した場合には、その分の変動表示は、その時点で行われている変動表示の終了後に行われる構成となっている。つまり、変動表示が待機(保留)されることとなる。この保留される変動表示の最大回数は、パチンコ機の機種毎に決められているが、本実施形態では4回まで保留され、その保留回数が保留ランプ46にて点灯表示されるようになっている。また、大当たり状態中に新たに遊技球が第1契機対応口33に入賞した場合、その分の変動表示についても保留される。
また、遊技盤30には、遊技球発射装置から発射された遊技球を遊技盤30上部へ案内するレール部材としてのレールユニット50が取り付けられており、ハンドル18の回動操作に伴い発射された遊技球はレールユニット50を通じて所定の遊技領域に案内されるようになっている。レールユニット50は内レール構成部51と外レール構成部52とを有する。
内レール構成部51の先端部分(図3の左上部)には戻り球防止部材53が取着されている。これにより、一旦、内レール構成部51及び外レール構成部52間の球案内通路から遊技盤30の上部へと案内された遊技球が再度球案内通路内に戻ってしまうといった事態が防止される。また、外レール構成部52には、遊技球の最大飛翔部分に対応する位置(図3の右上部:外レール構成部52の先端部に相当する部位)に返しゴム54が取着されている。従って、所定以上の勢いで発射された遊技球は、返しゴム54に当たって例えば遊技盤30の略中央部側へ戻される。
図2の説明に戻り、前記樹脂ベース20において、窓孔21(遊技盤30)の下方には、遊技球発射装置より発射された直後に遊技球を案内する発射レール61が取り付けられている。発射レール61は、その後方の金属板62と一体的に樹脂ベース20に取付固定されており、所定の発射角度(打ち出し角度)にて直線的に延びるよう構成されている。従って、ハンドル18の回動操作に伴い発射された遊技球は、まずは発射レール61に沿って斜め上方に打ち出され、その後前述した通りレールユニット50の球案内通路を通じて遊技領域に案内されるようになっている。
また、発射レール61とレールユニット50との間には所定間隔の隙間があり、この隙間より下方にファール球通路63が形成されている。従って、仮に、遊技球発射装置から発射された遊技球が戻り球防止部材53まで至らずファール球として球案内通路内を逆戻りする場合には、そのファール球がファール球通路63を介して下皿15に排出される。
なお、詳しい図面の開示は省略するが、遊技球発射装置には、前面枠セット14側の球出口(上皿19の最下流部より通じる球出口)から遊技球が1つずつ供給される。また、発射レール61の基端部付近にはその右側と手前側にそれぞれガイド部材65,66を設置している。これにより、前面枠セット14側の球出口から供給される遊技球が常に所定の発射位置にセットされる。また、遊技球発射装置には打球槌が設けられ、軸部を中心とする打球槌の回動に伴い遊技球が発射される。
また、図2中の符号67は上皿19に通ずる排出口であり、この排出口67を介して遊技球が上皿19に排出される。排出口67には開閉式のシャッタ68が取り付けられている。当該シャッタ68は、その下辺部に沿って設けられた軸部を軸心として回動可能となっており、前面枠セット14を開放した状態(図2の状態)ではバネ等の付勢力によりシャッタ68が排出口67をほぼ閉鎖するようになっている。また、前面枠セット14を閉じた状態(図1の状態)では、当該前面枠セット14の裏面に設けられた球通路樋(図示略)により、シャッタ68が押し開けられるようになっており、排出口67と上皿19とが連通された状態となる。なお、前面枠セット14の開放状態においては、遊技球は下皿15へ排出されるようになっている。
次に、前面枠セット14について図1を参照しつつ説明する。前面枠セット14には遊技領域(レールユニット50の内周部により略円形状に区画形成された領域)のほとんどを外部から視認することができるよう略楕円形状の窓部101が形成されている。
また、前面枠セット14にはその周囲に各種ランプ等の発光手段が設けられている。これら発光手段は、大当たり時や所定のリーチ時等における遊技状態の変化に応じて点灯、点滅のように発光態様が変更制御され遊技中の演出効果を高める役割を果たすものである。例えば、窓部101の周縁には、LED等の発光手段を内蔵した環状電飾部102が左右対称に設けられ、該環状電飾部102の中央であってパチンコ機10の最上部には、同じくLED等の発光手段を内蔵した中央電飾部103が設けられている。本パチンコ機10では、中央電飾部103が大当たりランプとして機能し、大当たり時に点灯や点滅を行うことにより、大当たり中であることを報知する。さらに、上皿19周りにも、同じくLED等の発光手段を内蔵した上皿電飾部104が設けられている。その他、中央電飾部103の左右側方には、賞球払出し中に点灯する賞球ランプ105と所定のエラー時に点灯するエラー表示ランプ106とが設けられている。
また、窓部101の下方には貸球操作部120が配設されており、貸球操作部120には球貸しボタン121と、返却ボタン122と、度数表示部123とが設けられている。遊技場等において、パチンコ機10の側方に配置されるカードユニット(球貸しユニット)に紙幣やカード等を投入した状態で貸球操作部120が操作されると、その操作に応じて遊技球の貸出が行われる。球貸しボタン121は、カード等(記録媒体)に記録された情報に基づいて貸出球を得るために操作されるものであり、カード等に残額が存在する限りにおいて貸出球が上皿19に供給される。返却ボタン122は、カードユニットに挿入されたカード等の返却を求める際に操作される。度数表示部123はカード等の残額情報を表示するものである。なお、カードユニットを介さずに球貸し装置等から上皿19に遊技球が直接貸し出されるパチンコ機、いわゆる現金機では貸球操作部120が不要となる。故に、貸球操作部120の設置部分に、飾りシール等が付されるようになっている。これにより、カードユニットを用いたパチンコ機と現金機との貸球操作部の共通化が図られる。
なお、図面の開示は省略するが、前面枠セット14の裏側には、窓部101を囲むようにして金属製の補強板が設けられており、この補強板はガラス支持用の金枠としての機能も兼ね備えている。より詳しくは、補強板の一部が後方に折り返されて前後2列のガラス保持溝が形成されており、矩形状をなす前後一対のガラス137が各ガラス保持溝にて保持されようになっている。
次に、パチンコ機10の背面の構成を図4に基づいて詳しく説明する。但し、同図においては、説明の便宜上後述するコネクタやケーブル等については図示を省略している。パチンコ機10にはその背面(実際には内枠12及び遊技盤30の背面)において、各種制御基板が上下左右に並べられるようにして、一部前後に重ねられるようにして配置されており、さらに、遊技球を供給する遊技球供給装置(払出機構)や樹脂製の保護カバー等が取り付けられている。本実施形態では、各種制御基板を2つの取付台に分けて搭載して2つの制御基板ユニットを構成し、それら制御基板ユニットを個別に内枠12又は遊技盤30の裏面に装着するようにしている。この場合において、主基板とサブ制御基板とを一方の取付台に搭載してユニット化すると共に、払出制御基板、発射制御基板及び電源基板を他方の取付台に搭載してユニット化している。ここでは便宜上、前者のユニットを「第1制御基板ユニット201」と称し、後者のユニットを「第2制御基板ユニット202」と称することとする。また、払出機構及び保護カバーも1ユニットとして一体化されており、一般に樹脂部分を裏パックと称することもあるため、ここではそのユニットを「裏パックユニット203」と称する。各ユニット201〜203の詳細な構成については後述する。
なお、第1制御基板ユニット201、第2制御基板ユニット202及び裏パックユニット203は、ユニット単位で工具等を用いずとも着脱できるよう構成されており、さらにこれに加え、一部に支軸部を設けて内枠12又は遊技盤30の裏面に対して開閉できる構成となっている。
また、前面枠セット14の施錠機構は、内枠12の施錠機構と一体的となっており、当該一体となった施錠機構G1の本体部は内枠12の背面側に設けられている。そのため、図2では、施錠機構G1から内枠12の前面側に突出した係止爪T1,T2のみが示されている。そして、係止爪T1,T2が前面枠セット14の背面側に係止されることにより、前面枠セット14が施錠された状態となる。
図5は、内枠12に遊技盤30を組み付けた状態における構成を示す背面図である。同図に示すように、遊技盤30は、樹脂ベース20に囲まれた四角枠状の設置領域に設置され、内枠12に設けられた複数(本実施形態では4カ所)の係止固定具211,212によって脱落しないように固定されている。
遊技盤30の中央には可変表示装置ユニット35が配置されている。可変表示装置ユニット35においては、センターフレーム47(図3参照)を背後から覆う樹脂製(例えばABS製)のフレームカバー213が後方に突出して設けられており、そのフレームカバー213の後端に、液晶表示装置たる装飾図柄表示装置42と表示制御装置45とが前後に重ねられた状態で着脱可能に取り付けられている。フレームカバー213内には、センターフレーム47に内蔵されたLED等を駆動するLED制御基板などが配設されている。
また、遊技盤30の裏面には、可変表示装置ユニット35を取り囲むようにして裏枠セット215が取り付けられている。この裏枠セット215は、遊技盤30の裏面に張り付くようにして設けられる薄型の樹脂成形品であって、各種入賞口に入賞した遊技球を回収する遊技球回収機構が形成されている。詳しくは、裏枠セット215の下方には、前述した一般入賞口31、可変入賞装置32、第1契機対応口33(それぞれ図3参照)の遊技盤開口部に対応し、且つ下流側で1カ所に集合する回収通路216が形成されている。また、遊技盤30よりも下方の内枠12には、樹脂製の排出通路盤217が取り付けられており、該排出通路盤217には、排出球をパチンコ機10外部へ案内する排出通路218が形成されている。従って、図5に仮想線で例示するように、一般入賞口31等に入賞した遊技球は何れも裏枠セット215の回収通路216を介して集合し、さらに排出通路盤217の排出通路218を介してパチンコ機10外部に排出される。なお、アウト口36(図3参照)も同様に排出通路218に通じており、何れの入賞口にも入賞しなかった遊技球も排出通路218を介してパチンコ機10外部に排出される。
上記構成では、遊技盤30の下端面を境界にして、上方に裏枠セット215(回収通路216)が、下方に排出通路盤217(排出通路218)が設けられており、排出通路盤217が遊技盤30に対して前後方向に重複(オーバーラップ)せずに設けられている。
また、遊技盤30の裏面には、各種入賞口などの遊技球の通過を検出する入賞感知機構などが設けられている。具体的には、遊技盤30表側の一般入賞口31に対応する位置には入賞口スイッチ221が設けられ、可変入賞装置32には、カウントスイッチ223が設けられている。カウントスイッチ223は可変入賞装置32への入賞球をカウントするスイッチである。また、第1契機対応口33に対応する位置には第1契機対応口スイッチ224が設けられ、第2契機対応口34に対応する位置には第2契機対応口スイッチ225が設けられている。
入賞口スイッチ221及び第2契機対応口スイッチ225は、後述する電気配線(ケーブル及びコネクタ)を介して盤面中継基板226に接続され、さらにこの盤面中継基板226が後述する主基板(主制御装置261)に電気配線を介して接続されている。また、カウントスイッチ223は電気配線を介して大入賞口中継基板227に接続され、さらにこの大入賞口中継基板227がやはり電気配線を介して主基板に接続されている。これに対し、第1契機対応口(始動口)スイッチ224は中継基板を経ることなく直接主基板に電気配線を介して接続されている。これらの詳細については後述する。
その他図示は省略するが、可変入賞装置32には、大入賞口を開放する大入賞口ソレノイドが設けられ、第1契機対応口33には、当該第1契機対応口33に装備された電動役物を開放する第1契機対応口ソレノイドが設けられている。なお、図5において符号228は打球槌等を備えるセットハンドルであり、符号229は発射モータである。
上記入賞感知機構にて各々検出された検出結果は、後述する主基板に取り込まれ、該主基板よりその都度の入賞状況に応じた払出指令(遊技球の払出個数)が払出制御基板に送信される。そして、該払出制御基板の出力により所定数の遊技球の払出が実施される。本実施形態のパチンコ機10では、各種入賞口毎に遊技球の入賞を電気的に感知して払出が直ちに行われる。
また、裏枠セット215には、第1制御基板ユニット201を取り付ける取付機構が設けられている。さらに、内枠12の裏面には、第2制御基板ユニット202や裏パックユニット203を取り付ける取付機構が設けられている。
その他、内枠12の背面構成において、遊技盤30の右下部には、後述する払出機構より払い出される遊技球を上皿19、下皿15、又は排出通路218の何れかに振り分ける遊技球分配部245が設けられている。また、内枠12の下端部には、下皿15に向けて設置された上記スピーカの背後を囲む樹脂製のスピーカボックス246が取り付けられており、このスピーカボックス246により低音域の音質改善が図られている。
図4の説明に戻り、第1制御基板ユニット201は、主制御装置261と、副制御装置としてのサブ制御装置262とを具備している。ここで、主制御装置261は、主たる制御を司るCPU、遊技プログラムを記憶したROM、遊技の進行に応じた必要なデータを記憶するRAM、各種機器との連絡をとるポート、各種抽選の際に用いられる乱数発生器、時間計数や同期を図る場合などに使用されるクロックパルス発生回路等を含む主基板を具備しており、この主基板が透明樹脂材料等よりなる基板ボックス263(被包手段)に収容されて構成されている。なお、基板ボックス263は、略直方体形状のベース部材としてのボックスベースと該ボックスベースの開口部を覆うカバー部材としてのボックスカバーとを備えている。これらボックスベースとボックスカバーとは封印ユニット264(封印手段)によって開封不能に連結され、これにより基板ボックス263が封印されている。
封印手段としての封印ユニット264はボックスベースとボックスカバーとを開封不能に連結する構成であれば任意の構成が適用できるが、本実施形態では、5つの封印部材が連結された構成となっており、この封印部材の長孔に係止爪を挿入することでボックスベースとボックスカバーとが開封不能に連結されるようになっている。封印ユニット264による封印処理は、その封印後の不正な開封を防止し、また万一不正開封が行われてもそのような事態を早期に且つ容易に発見可能とするものであって、一旦開封した後でも再度開封・封印処理を行うこと自体は可能である。すなわち、封印ユニット264を構成する5つの封印部材のうち、少なくとも一つの封印部材の長孔に係止爪を挿入することにより封印処理が行われる。そして、収容した主基板の不具合などにより基板ボックス263を開封する場合には、係止爪が挿入された封印部材と他の封印部材との連結を切断する。その後、再度封印処理する場合は他の封印部材の長孔に係止爪を挿入する。基板ボックス263の開封を行った旨の履歴を当該基板ボックス263に残しておけば、基板ボックス263を見ることで不正な開封が行われた旨を容易に発見することができる。
尚、詳しくは後述するが、基板ボックス263には、主基盤に接続されるコネクタを挿通させるための接続用開口部Wが形成されており、コネクタが接続用開口部Wを介して基板ボックス263から露出状態となっている。かかるコネクタの露出は、他の基板及び基板ボックスについても同様である。
また、サブ制御装置262は、主制御装置261(主基板)からの指示に従い各種演出制御を司るCPUや、各種プログラムを記憶したROM、遊技の進行に応じた必要なデータを記憶するRAM、各種機器との連絡をとるポート、各種抽選の際に用いられる乱数発生器、時間計数や同期を図る場合などに使用されるクロックパルス発生回路等を含むサブ制御基板を具備しており、このサブ制御基板についても当該サブ制御基板に対応する基板ボックスに収容されて構成されている。サブ制御装置262上には電源中継基板266が搭載されており、後述する電源基板より供給される電源がこの電源中継基板266を介してサブ制御装置262及び表示制御装置45に出力される。なお、サブ制御基板を収容する基板ボックスについても、基板ボックスを構成するボックスベースとボックスカバーとが封印ユニット(封印手段)によって開封不能に連結される構成としてもよい。
第2制御基板ユニット202は、払出制御装置311、発射制御装置312、電源装置313及びカードユニット接続基板314を具備している。払出制御装置311、発射制御装置312及び電源装置313は周知の通り制御の中枢をなすCPUや、その他ROM、RAM、各種ポート等を含む制御基板を具備しており、払出制御装置311の払出制御基板により、賞品球や貸出球の払出が制御される。また、発射制御装置312の発射制御基板により、遊技者によるハンドル18の操作に従い発射モータ229の制御が行われ、電源装置313の電源基板により、各種制御装置等で要する所定の電源電圧が生成され出力される。カードユニット接続基板314は、パチンコ機前面の貸球操作部120及び図示しないカードユニットに電気的に接続され、遊技者による球貸し操作の指令を取り込んでそれを払出制御装置311に出力するものである。なお、カードユニットを介さずに球貸し装置等から上皿に遊技球が直接貸し出される現金機では、カードユニット接続基板314を省略することも可能である。
上記払出制御装置311、発射制御装置312、電源装置313及びカードユニット接続基板314は、透明樹脂材料等よりなる基板ボックス315,316,317,318にそれぞれ収容されて構成されている。特に、払出制御装置311では、前述した主制御装置261と同様、基板ボックス315(被包手段)を構成するボックスベースとボックスカバーとが封印ユニット319(封印手段)によって開封不能に連結され、これにより基板ボックス315が封印されている。尚、基板ボックス316,317,318についても、基板ボックスを構成するボックスベースとボックスカバーとが封印ユニット(封印手段)によって開封不能に連結される構成としてもよい。
払出制御装置311には状態復帰スイッチ321が設けられている。例えば、払出モータ部の球詰まり等、払出エラーの発生時において状態復帰スイッチ321が押下されると、払出モータが正逆回転され、球詰まりの解消(正常状態への復帰)が図られる。
また、電源装置313にはRAM消去スイッチ323が設けられている。本パチンコ機10はバックアップ機能を有しており、万一停電が発生した際でも停電時の状態を保持し、停電からの復帰(復電)の際には停電時の状態に復帰させることができる。従って、通常手順で(例えば遊技場の営業終了時に)電源遮断すると電源遮断前の状態が記憶保持されることから、電源投入時に初期状態に戻したい場合には、RAM消去スイッチ323を押しながら電源を投入する。
次に、裏パックユニット203の構成を説明する。裏パックユニット203は、樹脂成形された裏パック351と遊技球の払出機構部352とを一体化したものである。
裏パック351は例えばABS樹脂により一体成形されており、パチンコ機後方に突出し略直方体形状をなす保護カバー部354を有する。保護カバー部354は左右側面及び上面が閉鎖され且つ下面のみが開放された形状をなし、少なくとも可変表示装置ユニット35を囲むのに十分な大きさを有する(但し本実施形態では、前述のサブ制御装置262も合わせて囲む構成となっている)。
また、払出機構部352は、保護カバー部354を迂回するようにして配設されている。すなわち、保護カバー部354の上方には、上側に開口したタンク355が設けられており、このタンク355には遊技場の島設備から供給される遊技球が逐次補給される。タンク355の下方には、例えば横方向2列(2条)の球通路を有し下流側に向けて緩やかに傾斜するタンクレール356が連結され、さらにタンクレール356の下流側には縦向きにケースレール357が連結されている。払出装置(払出手段)358はケースレール357の最下流部に設けられ、払出モータ358a等の所定の電気的構成により必要個数の遊技球の払出が適宜行われる。そして、払出装置358より払い出された遊技球は前記上皿19に供給される。また、タンクレール356には、当該タンクレール356に振動を付加するバイブレータ360が取り付けられており、仮にタンクレール356付近で球詰まりが生じた際、バイブレータ360が駆動されることで球詰まりの解消が図られる。
また、払出機構部352には、払出制御装置311から払出装置358への払出指令の信号を中継する払出中継基板381が設置されると共に、外部より主電源を取り込む電源スイッチ基板382が設置されている。電源スイッチ基板382には、電圧変換器を介して例えば交流24Vの主電源が供給され、電源スイッチ382aの切替操作により電源ON又は電源OFFされる。
また、裏パックユニット203は、外部中継端子板230用の開口部391が設けられており、裏パックユニット203の固定された状態でも、外部中継端子板230の取外し及び操作が可能となっている。
なお、上述してきた構成により、主制御装置261(基板ボックス263)の取外しは、まず裏パックユニット203を開け、次に第1制御基板ユニット201を開け、そして、主制御装置261を固定している固定具を解除操作するという複雑な過程をふむことにより、ようやく行うことができる。このため、主制御装置261(基板ボックス263)の取り外し等の不正行為に対して抑止効果が期待できる。
なお、本実施形態では、主制御装置261は、厳重に封印された基板ボックス263に格納されているため、主制御装置261に何らかの不正な信号を送ったりする等の不正行為は困難である。このため、主制御装置261によって直接的に制御される特別表示装置43のLEDを「赤」又は「緑」の大当たりの態様で不正に点灯させることは困難である。従って、装飾図柄表示装置42に大当たりとなったかのような表示を行わせるとともに、セルなどを用いて大入賞口を強制的に開放し、大当たりとなっていないにもかかわらず出玉を獲得するというような不正行為が行われる場合にも、特別表示装置43の点灯態様を確認することによって、そのような不正行為が簡単に発見できる。
次に、パチンコ機10の電気的構成について説明する。図10は、本パチンコ機10の電気的構成を示すブロック図である。パチンコ機10の主制御装置261(主基板)には、演算装置である1チップマイコンとしてのCPU501が搭載されている。CPU501には、該CPU501により実行される各種の制御プログラムや固定値データを記憶したROM502と、そのROM502内に記憶される制御プログラムの実行に際して各種のデータ等を一時的に記憶するメモリであるRAM503と、割込回路やタイマ回路、データ送受信回路などの各種回路等が内蔵されている。
RAM503は、パチンコ機10の電源のオフ後においても電源装置313からバックアップ電圧が供給されてデータが保持(バックアップ)できる構成となっており、RAM503には、各種のデータ等を一時的に記憶するメモリやエリアの他に、バックアップエリア503aが設けられている。
バックアップエリア503aは、停電などの発生により電源が切断された場合において、電源の再入時にパチンコ機10の状態を電源切断前の状態に復帰させるべく、電源切断時(停電発生時を含む。以下同様)のスタックポインタや、各レジスタ、I/O等の値を記憶しておくエリアである。バックアップエリア503aへの書き込みは、NMI端子(ノンマスカブル端子)への停止信号の入力により起動されるNMI割込み処理(このNMI割込みにより、電源断時の主制御装置261の状態がRAM503のバックアップエリア503aに記憶される)によって停電の発生等による電源切断時に実行され、逆にバックアップエリア503aに書き込まれた各値の復帰は、電源入時(停電解消による電源入を含む。以下同様)の復電処理において実行される。なお、CPU501のNMI端子(ノンマスカブル割込端子)には、停電等の発生による電源断時に、後述する停電監視回路542から出力される停電信号SK1が入力されるように構成されており、停電の発生により、停電処理(NMI割込み処理)が即座に実行される。
かかるROM502及びRAM503を内蔵したCPU501には、アドレスバス及びデータバスで構成されるバスライン504を介して入出力ポート505が接続されている。入出力ポート505には、後述するRAM消去スイッチ回路543、払出制御装置311、サブ制御装置262、特別表示装置43、普通図柄表示装置41、その他図示しないスイッチ等が接続されている。本実施形態では、主制御装置261に接続されるこれらの部材が電気機器に含まれる。この構成により、上述した特別表示装置43および普通図柄表示装置41は、主制御装置261により直接的に制御される。一方、装飾図柄表示装置42は、サブ制御装置262を介して制御される。
サブ制御装置262(サブ制御基板)は、演算装置であるCPU551、該CPU551により実行される各種の制御プログラムや固定値データを記憶したROM552、該ROM552内に記憶される制御プログラムの実行に際して各種のデータ等を一時的に記憶するメモリであるRAM553、入出力ポート554、バスライン555を備えるとともに、その他にも図示しない割込回路やタイマ回路、データ送受信回路などの各種回路等を備えている。RAM553は、CPU551による各種プログラムの実行時に使用されるワークデータやフラグを一時的に記憶するメモリである。ここには後述する各種カウンタの値を格納するカウンタ用バッファが設けられている。
入出力ポート554には、バスライン555を介してCPU551、ROM552、RAM553が接続されるとともに、表示制御装置45が接続されている。さらに、入出力ポート554には、スピーカ24、各種電飾部及びランプ102〜106が接続されている。
サブ制御装置262のCPU551は、例えば主制御装置261から送信される指令信号(例えば変動パターンコマンド)に基づいて表示制御装置45に表示制御を実行させ、装飾図柄表示装置42に表示させる。なお、上記のように、本実施形態では、主制御装置261が制御する特別表示装置43にて大当たりか否かを表示するようになっており、サブ制御装置262が制御する装飾図柄表示装置42では、前記特別表示装置43の表示に合わせた表示が行われる。つまり、変動パターンコマンドは、特別表示装置43にて行われる表示に合わせた表示を装飾図柄表示装置42にて行わせるためにサブ制御装置262に出力されるコマンドである。
また、払出制御装置311は、払出モータ358aにより賞球や貸し球の払出制御を行うものである。演算装置であるCPU511は、そのCPU511により実行される制御プログラムや固定値データ等を記憶したROM512と、ワークメモリ等として使用されるRAM513とを備えている。
払出制御装置311のRAM513は、前述した主制御装置261のRAM503と同様に、パチンコ機10の電源のオフ後においても電源装置313からバックアップ電圧が供給されてデータが保持(バックアップ)できる構成となっており、RAM513には、各種のデータ等を一時的に記憶するメモリやエリアの他に、バックアップエリア513aが設けられている。
バックアップエリア513aは、停電などの発生により電源が切断された場合において、電源の再入時にパチンコ機10の状態を電源切断前の状態に復帰させるべく、電源切断時のスタックポインタや、各レジスタ、I/O等の値を記憶しておくエリアである。このバックアップエリア513aへの書き込みは、NMI割込み処理によって電源切断時に実行され、逆にバックアップエリア513aに書き込まれた各値の復帰は、電源入時の復電処理において実行される。
かかるROM512及びRAM513を内蔵したCPU511には、アドレスバス及びデータバスで構成されるバスライン514を介して入出力ポート515が接続されている。入出力ポート515には、RAM消去スイッチ回路543、主制御装置261、発射制御装置312、払出モータ358aなどがそれぞれ接続されている。
発射制御装置312は、発射モータ229による遊技機の発射を許可又は禁止するものであり、発射モータ229は、所定条件が整っている場合に駆動が許可される。具体的には、払出制御装置311から発射許可信号が出力されていること、遊技者がハンドル18をタッチしていることをセンサ信号により検出していること、発射を停止させる発射停止スイッチが操作されていないことを条件に、発射モータ229が駆動され、ハンドル18の操作量に応じた強度で遊技球が発射される。
表示制御装置45は、サブ制御装置262からの指示に従い、装飾図柄表示装置42における装飾図柄の変動表示を実行するものである。この表示制御装置45は、CPU521と、プログラムROM522と、ワークRAM523と、ビデオRAM524と、キャラクタROM525と、画像コントローラ526と、入力ポート527と、出力ポート529と、バスライン530,531とを備えている。入力ポート527にはサブ制御装置262の出力ポート556が接続されている。また、入力ポート527には、CPU521、プログラムROM522、ワークRAM523、画像コントローラ526が接続されている。また、画像コントローラ526にはバスライン531を介して出力ポート529が接続されており、その出力ポート529には液晶表示装置たる装飾図柄表示装置42が接続されている。
表示制御装置45のCPU521は、サブ制御装置262から送信される表示コマンドに基づいて装飾図柄表示装置42の表示を制御する。プログラムROM522は、そのCPU521により実行される各種の制御プログラムや固定値データを記憶するメモリであり、ワークRAM523は、CPU521による各種プログラムの実行時に使用されるワークデータやフラグを一時的に記憶するメモリである。ここには後述する各種カウンタの値を格納するカウンタ用バッファが設けられている。
ビデオRAM524は、装飾図柄表示装置42に表示される表示データを記憶するメモリであり、このビデオRAM524の内容を書き替えることにより、装飾図柄表示装置42の表示内容が変更される。キャラクタROM525は、装飾図柄表示装置42に表示される図柄などのキャラクタデータを記憶するメモリである。画像コントローラ526は、CPU521、ビデオRAM524、出力ポート529のそれぞれのタイミングを調整してデータの読み書きに介在すると共に、ビデオRAM524に記憶される表示データを所定のタイミングで読み出して装飾図柄表示装置42に表示させるものである。
また、電源装置313は、パチンコ機10の各部に電力を供給する電源部541と、停電等による電源遮断を監視する停電監視回路542と、RAM消去スイッチ323に接続されてなるRAM消去スイッチ回路543とを備えている。電源部541は、図示しない電源経路を通じて、主制御装置261や払出制御装置311等に対して各々に必要な動作電源を供給する。その概要としては、電源部541は、外部より供給される交流24ボルト電源を取り込み、各種スイッチやモータ等を駆動する+12V電源、ロジック用の+5V電源、RAMバックアップ用のバックアップ電源などを生成し、これら+12V電源、+5V電源及びバックアップ電源を主制御装置261や払出制御装置311等に対して供給する。なお、発射制御装置312に対しては払出制御装置311を介して動作電源(+12V電源、+5V電源等)が供給される。
停電監視回路542は、停電等の発生による電源断時に、主制御装置261のCPU501及び払出制御装置311のCPU511の各NMI端子へ停電信号SK1を出力する回路である。停電監視回路542は、電源部541から出力される最大電圧である直流安定24ボルトの電圧を監視し、この電圧が22ボルト未満になった場合に停電(電源断)の発生と判断して、停電信号SK1を主制御装置261及び払出制御装置311へ出力する。この停電信号SK1の出力によって、主制御装置261及び払出制御装置311は、停電の発生を認識し、停電時処理(NMI割込み処理)を実行する。
なお、電源部541は、直流安定24ボルトの電圧が22ボルト未満になった後においても、かかる停電時処理の実行に充分な時間の間、制御系の駆動電圧である5ボルトの出力を正常値に維持するように構成されている。よって、主制御装置261及び払出制御装置311は、停電時処理を正常に実行し完了することができる。
RAM消去スイッチ回路543は、RAM消去スイッチ323のスイッチ信号を取り込み、そのスイッチ323の状態に応じて主制御装置261のRAM503及び払出制御装置311のRAM513のバックアップデータをクリアする回路である。RAM消去スイッチ323が押下された際、RAM消去スイッチ回路543は、RAM消去信号SK2を主制御装置261及び払出制御装置311に出力する。RAM消去スイッチ323が押下された状態でパチンコ機10の電源が投入されると(停電解消による電源入を含む)、主制御装置261及び払出制御装置311においてそれぞれのRAM503,513のデータがクリアされる。
さて、上記のように、主制御装置261の主基板には、特別表示装置43やサブ制御装置262(サブ制御基板)等の複数の電気機器が電気的に接続されている(図10参照)。本実施形態では、主基板に対して接続される電気機器のうち払出制御装置311の払出制御基板、特別表示装置43、及びRAM消去スイッチ回路543と、主基板との電気的接続構成において特徴を有している。
図6、図7等に示すように、本実施形態では、ケーブルC1を介して払出制御基板に接続された第1プラグコネクタ403a、ケーブルC2を介して特別表示装置43に接続された第2プラグコネクタ403b、ケーブルC3を介してRAM消去スイッチ回路543に接続された第3プラグコネクタ403cの3つのプラグコネクタが、主基板(主基板261a)に設けられた1つのレセプタクルコネクタ402に直接接続されている。各プラグコネクタ403a〜403cは、隣接するプラグコネクタ同士が係合状態でレセプタクルコネクタ402に接続される。尚、本実施形態では、主基板261aが制御基板に相当し、レセプタクルコネクタ402が受側コネクタに相当し、各プラグコネクタ403a〜403cが差込側コネクタに相当する。
以下、レセプタクルコネクタ402及びプラグコネクタ403a〜403cの接続構造について図面を参照しつつ説明する。図6はレセプタクルコネクタ402及びプラグコネクタ403a〜403cの構成を示す斜視図である。図7は接続状態におけるレセプタクルコネクタ402及びプラグコネクタ403a〜403cの構成を示す断面図である。図8は係合状態におけるプラグコネクタ403a〜403cの背面図(プラグコンタクト及びケーブル省略)である。図9は係合前のプラグコネクタ403a〜403cの側面図(ケーブル省略)である。
図7等に示すように、レセプタクルコネクタ402は、複数のピンコンタクト411と、合成樹脂などの絶縁材料で形成されたレセプタクルハウジング412とを備えている。
レセプタクルハウジング412は、主基板261aと当接状態で固定された四角板状の底壁部414と、底壁部414の周縁部から当該底壁部414に直交して延びる側壁部415とを備え、全体として先端部側(パチンコ機10の後側)に開口する箱状に構成されている。
ピンコンタクト411は、底壁部414に対して、その厚み方向に貫通して固定されている。また、ピンコンタクト411は、主基板261aの電気回路に対して半田付け等により接続されている。
また、図6、図7に示すように、レセプタクルコネクタ402は、レセプタクルハウジング412の先端部側が、基板ボックス263に形成された接続用開口部W1を介して、基板ボックス263の外部に突出している。該基板ボックス263の接続用開口部W1の周縁部と、レセプタクルハウジング412(側壁部415)との間には隙間がなく、これにより、接続用開口部W1から基板ボックス263内部に針金等を侵入させて、主制御装置261に誤作動を働きかけるといった不正行為の防止が図られている。尚、不正防止の観点から、基板ボックス263の接続用開口部W1の周縁部と、レセプタクルハウジング412(側壁部415)との間には、隙間が全くないことが望ましいのであるが、接続用開口部W1に若干の余裕を持たせないと、レセプタクルコネクタ402の接続用開口部W1への挿通作業が困難又は不可能となってしまうおそれがある。つまり、ここで言う「隙間がない」とは、「針金等の基板ボックス263内への侵入を防止でき、かつ、レセプタクルコネクタ402の挿通作業性を阻害しない程度の隙間しかない」といった意味である。
一方、各プラグコネクタ403a〜403cは、それぞれ複数のソケットコンタクト421a〜421cと、合成樹脂などの絶縁材料で形成されたプラグハウジング422a〜422cとを備えている。
各プラグハウジング422a〜422cには、それぞれ複数の貫通孔423が格子状に設けられており、各貫通孔423内にソケットコンタクト421a〜421cが固定されている。また、貫通孔423には、プラグコネクタ403a〜403bの基端部側から対応するケーブルC1〜C3が挿入され、当該ケーブルC1〜C3の芯線がソケットコンタクト421a〜421cに圧着されている。
そして、レセプタクルハウジング412内周側にプラグハウジング422a〜422cの先端部側を挿入して嵌合させることで、対応するピンコンタクト411とソケットコンタクト421とが接触する。これにより、ケーブルC1〜C3を介して、主基板261aと、払出制御装置311、特別表示装置43、及びRAM消去スイッチ回路543とが電気的に接続される。
さて、本実施形態では、上記のようにプラグコネクタ403a〜403cは、隣接するプラグコネクタ同士が互いに係合された状態でレセプタクルコネクタ402に接続される。ここで、プラグコネクタ403a〜403cの係合構造について説明する。尚、本実施形態では、図6等に示すように、レセプタクルコネクタ402に対してプラグコネクタ403a〜403cが横一列に並んで接続される。つまり、第1プラグコネクタ403aと第2プラグコネクタ403bとが係合し、第2プラグコネクタ403bと第3プラグコネクタ403cとが係合する構成となっている。
まず、第1プラグコネクタ403aと第2プラグコネクタ403bとの係合構造について説明する。プラグハウジング422a側の係合面F1には、その幅方向略中央部において、プラグハウジング422aの長手方向(プラグコネクタ403aの接続方向)に沿って延びる第1係合溝432が形成されている。第1係合溝432の基端部側(ケーブルC1の接続側)には、係合凸部としての第1凸部437が形成されている(図9参照)。
一方、プラグハウジング422b側の係合面F3には、第1凸部437に係合する可動片としての第1係合片451が設けられている。第1係合片451は、係合面F3の長手方向略中央部から突出してプラグハウジング422bの基端部側(ケーブルC2の接続側)に向けて次第に係合面F3との距離が開くようにして延びる第1辺部452と、第1辺部452の先端部から突出する第2辺部453と、第1辺部452と第2辺部453との間に形成された段差部454とを具備している。第1係合片451は弾性を有しており、その基端部を中心に傾動させられた場合にも、自らの弾性力によって元の状態に復帰できるようになっている。
そして、図7に示すように、第1プラグコネクタ403aと第2プラグコネクタ403bとの係合状態においては、第1係合片451の段差部454が第1凸部437に係止される。これにより、第2プラグコネクタ403bに対する第1プラグコネクタ403aの先端部側への相対移動が規制される。
また、係合面F1には、第1係合溝432の両側方において、それぞれ第1係合溝432に沿って延びる一対の第2係合溝431が形成されている。各第2係合溝431は、第1係合溝432の両側縁部から突出する第1リブ433と、係合面F1の両側縁部から突出する第2リブ434とによりそれぞれ幅が画定されている(図8参照)。各第2リブ434の内側面は第2係合溝431の底面に対して傾斜している。本実施形態では、第2リブ434の内側面と第2係合溝431の底面とでなす角度が約45度になっている。また、第2係合溝431の先端部側(プラグコネクタ403bの接続方向側)には、第2凸部436が形成されている(図9参照)。
一方、係合面F3には、一対の第2係合溝431に挿通される一対の係合リブ455が形成されている。一対の係合リブ455の各外側面は、一対の第2リブ434の内側面と対向するように外側に傾斜しており、断面略「ハ」字状をなしている(図8参照)。
そして、図7に示すように、第1プラグコネクタ403aと第2プラグコネクタ403bとの係合状態においては、プラグコネクタ403a,403bの先端部側において係合リブ455の端部が第2係合溝431の第2凸部436に係止される。これにより、第2プラグコネクタ403bに対する第1プラグコネクタ403aの基端部側への相対移動が規制される。また、図8に示すように、第1プラグコネクタ403aと第2プラグコネクタ403bとの係合状態においては、一対の係合リブ455の外側面と、一対の第2リブ434の内側面とが当接状態となる。これにより、プラグコネクタ403a,403bの上下方向(図8の上下方向)、及び、プラグコネクタ403a,403bの左右方向(図8の左右方向)への相対移動が規制される。尚、本実施形態では、係合リブ455及び第1係合片451と、第2凸部436、第1凸部437、及び第2リブ434とで係合手段を構成する。
次に、第2プラグコネクタ403bと第3プラグコネクタ403cとの係合構造について説明する。プラグハウジング422b側の係合面F4には、その幅方向略中央部において、プラグハウジング422bの長手方向(プラグコネクタ403の接続方向)に沿って延びる第1係合溝462が形成されている。第1係合溝462の基端部側(ケーブルC2の接続側)には、係合凸部としての第1凸部467が形成されている(図9参照)。第1凸部467は、プラグハウジング422bの基端部側に向けて次第に突出長が大きくなる断面略直角三角形状をなし、第1凸部467よりもプラグハウジング422bの基端部側に位置する第1係合溝462との間に段差部468を形成している。
一方、プラグハウジング422c側の係合面F5には、第1凸部467に係合する可動片としての第2係合片471が設けられている。第2係合片471は、係合面F5の長手方向略中央部から突出し、プラグハウジング422cの基端部側(ケーブルC3の接続側)に向けて延びている。また、第2係合片471の先端部には外側(当接面F4側)に突出する係止爪472が形成されている。第2係合片471は弾性を有しており、その基端部を中心に傾動させられた場合にも、自らの弾性力によって元の状態に復帰できるようになっている。
そして、図7に示すように、第2プラグコネクタ403bと第3プラグコネクタ403cとの係合状態においては、第2係合片471の係止爪472が第1凸部467の段差部468に係止される。これにより、第2プラグコネクタ403bに対する第3プラグコネクタ403cの先端部側への相対移動が規制される。
また、係合面F4には、第1係合溝462の両側方において、それぞれ第1係合溝462に沿って延びる一対の第2係合溝461が形成されている。各第2係合溝461は、上記第1プラグコネクタ403の係合面F1に形成された第2係合溝431とほぼ同様の構成を有してなる。つまり、各第2係合溝461は、第1係合溝462の両側縁部から突出する第1リブ(図示略)と、係合面F4の両側縁部から突出する第2リブ(図示略)とによりそれぞれ幅が画定されている。さらに、各第2リブの内側面は、当該第2リブの内側面と第2係合溝461の底面とでなす角度が約45度となるように傾斜している。また、第2係合溝461の基端部側(ケーブルC2の接続側)には、第2凸部466が形成されている。
一方、係合面F5には、一対の第2係合溝461に挿通される一対の係合リブ473を備えている(図7、図9参照)。一対の係合リブ473の外側面は、第2係合溝461の第2リブの内側面と対向するように外側に傾斜しており、断面略「ハ」字状をなしている。
そして、図7に示すように、第2プラグコネクタ403bと第3プラグコネクタ403cとの係合状態においては、プラグコネクタ403の基端部側において係合リブ473の端部が第2凸部466に係止される。これにより、第2プラグコネクタ403bに対する第3プラグコネクタ403cの基端部側への相対移動が規制される。また、第2プラグコネクタ403bと第3プラグコネクタ403cとの係合状態においては、一対の係合リブ473の外側面と一対の第2リブ464の内側面とが当接状態となっている(図示略)。これにより、プラグコネクタ403b,403cの上下方向(図8の上下方向)、及び、プラグコネクタ403b,403cの左右方向(図8の左右方向)への相対移動が規制される。尚、本実施形態では、係合リブ473及び第2係合片471と、第2凸部466、第1凸部467(段差部468)、及び第2リブ464とで係合手段を構成する。
次に、レセプタクルコネクタ402とプラグコネクタ403a〜403cとの係止構造について説明する。
図9等に示すように、プラグハウジング422aにおける係合面F1の反対面(以下外面F2と称する)には、プラグハウジング422aの略先端部から突出し、基端部側に向けて次第に外面F2との距離が開くようにして延びる係止部441が設けられている。
また、プラグハウジング422cにおける係合面F5の反対面(以下外面F6と称する)には、プラグハウジング422cの略先端部から突出し、基端部側(ケーブルC3の接続側)に向けて次第に外面F6との距離が開くようにして延びる係止部481が設けられている。
係止部441、481の先端部には、外側に突出する操作部443、483が形成されている。また、係止部441、481の長手方向略中間部位には、外側に突出する係止爪444、484が形成されている。係止部441、481は弾性を有しており、その基端部を中心に傾動させられた場合にも、自らの弾性力によって元の状態に復帰できるようになっている。
加えて、外面F2には、係止部441が外面F2に寄せられるようにして傾動した場合に、係止部441が没入する溝部445が形成されている。また、外面F6には、係止部481が外面F6に寄せられるようにして傾動した場合に、係止部481が没入する溝部485が形成されている。
一方、レセプタクルハウジング412の側壁部415の内周面には、左右一対の被係止部としての係止凸部417が設けられている。そして、レセプタクルコネクタ402とプラグコネクタ403a〜403cとの接続状態においては、係止凸部417の主基板261a側の面に対して、係止部441、481が係止される。
尚、図8に示すように、プラグハウジング422aとプラグハウジング422bとの下面側(図8の下側)境界部には、凹部491を形成する一対の切欠部492、493が形成されている。また、プラグハウジング422bとプラグハウジング422cとの上面側(図8の上側)境界部には、凹部495を形成する一対の切欠部496、497が形成されている。一方、図6に示すように、レセプタクルハウジング412の側壁部415には、プラグコネクタ403の凹部491、495に合わせて、内側に陥入する陥入部418が設けられている。
次に、以上のように構成されてなるレセプタクルコネクタ402、プラグコネクタ403a〜403cの接続手順について説明する。
まず、図9に示すように、第1プラグコネクタ403aを第2プラグコネクタ403bの先端部側に位置させる。それから、係合面F1と係合面F3とを摺り合わせるようにして、第1プラグコネクタ403aを同図矢印方向に向けて移動させる。より詳しくは、第1プラグコネクタ403aの一対の第2係合溝431に第2プラグコネクタ403bの一対の係合リブ455を挿通させる(図8に示すように、係合リブ455の外側面と第2リブ434の内側面とを当接させる)。これにより、第1プラグコネクタ403aが第2係合溝431に沿って案内されることとなり、第2プラグコネクタ403bに対する第1プラグコネクタ403aの相対移動を比較的容易に行うことができる。その後、第2凸部436が係合リブ455の端部に当接し、かつ、第1凸部437に第1係合片451の段差部454が当接するまで第1プラグコネクタ403aを移動させることで、第1プラグコネクタ403aと第2プラグコネクタ403bとの係合が完了する。
続いて、第3プラグコネクタ403cを、第2プラグコネクタ403bの先端部側に位置させる。それから、係合面F5と係合面F4とを摺り合わせるようにして、第3プラグコネクタ403cを図9の矢印方向に向けて移動させる。より詳しくは、第3プラグコネクタ403cの第2係合片471を、第2プラグコネクタ403bの第1係合溝462に沿わせて移動させるとともに、第3プラグコネクタ403cの一対の係合リブ473を、第2プラグコネクタ403bの一対の第2係合溝461に挿通させる。これにより、第2プラグコネクタ403bが第1係合溝462及び第2係合溝461に沿って案内されることとなり、第2プラグコネクタ403bに対する第3プラグコネクタ403cの相対移動を比較的容易に行うことができる。その後、係合リブ473の端部が第2凸部466と当接し、かつ、第2係合片471の係止爪472が第1凸部467の段差部468に当接するまで第3プラグコネクタ403cを移動させることで、第3プラグコネクタ403cと第2プラグコネクタ403bとの係合が完了する。尚、第1プラグコネクタ403aと第2プラグコネクタ403bとの係合の前に、第3プラグコネクタ403cと第2プラグコネクタ403bとの係合を行ってもよい。
次に、図6に示すように、係合されて1まとめとなったプラグコネクタ403a〜403cの先端部をレセプタクルハウジング412に対向配置する。そして、係止部441、481を外面F2、F6に押付けるようにして操作部443、483を摘まみ、その状態で、プラグコネクタ403a〜403cをレセプタクルハウジング412内に挿入する。そして、図7に示すように、係止部441、481の係止爪444、484が、それぞれ対応する係止凸部417に係止されるまでプラグコネクタ403a〜403cを押込むことで、プラグコネクタ403a〜403cとレセプタクルコネクタ402との接続が完了する。
なお、プラグコネクタ403a〜403cをレセプタクルコネクタ402から離脱させるときは、まず、操作部443、483を摘まんで係止部441、481と係止凸部417との係止状態を解除する。この状態でプラグコネクタ403a〜403cを引っ張ることで、プラグコネクタ403a〜403cを一度に離脱させることができる。
また、第1プラグコネクタ403aを第2プラグコネクタ403bから離脱させる際には、まず、第1係合片451を係合面F3に寄せるようにして第2辺部453を押圧し、第1プラグコネクタ403aと第2プラグコネクタ403bとの係合状態を解除する。この状態で、第1プラグコネクタ403aを、第2プラグコネクタ403bに対して図9の矢印とは反対方向に相対移動させることで、第1プラグコネクタ403aを第2プラグコネクタ403bから離脱させることができる。
さらに、第3プラグコネクタ403cを第2プラグコネクタ403bから離脱させる際には、まず、第2係合片471を係合面F5に寄せるようにして第2係合片471を押圧し、第2プラグコネクタ403bと第3プラグコネクタ403cとの係合状態を解除する。この状態で、第3プラグコネクタ403cを、第2プラグコネクタ403bに対して図9の矢印とは反対方向に相対移動させることで、第3プラグコネクタ403cを第2プラグコネクタ403bから離脱させることができる。
以上詳述したように、本実施形態では、1つのレセプタクルコネクタ402に対して3つのプラグコネクタ403a〜403cが接続されることで、主基板261aに対して払出制御基板、特別表示装置43、及びRAM消去スイッチ回路543が電気的に接続される。従って、主基板261aに対して電気的に接続される全ての電気機器の数と同数のレセプタクルコネクタを設ける場合(レセプタクルコネクタがプラグコネクタと1対1で対応して設けられる場合)に比べて、主基板261a上に設けられるレセプタクルコネクタの数を減少させることができる。このように、複数のプラグコネクタ403a〜403bに接続されるレセプタクルコネクタを1つのレセプタクルコネクタ402としてまとめることで、基板ボックス263に形成される接続用開口部Wの数を減少させることができる。このため、基板ボックス263の接続用開口部W1周縁部とレセプタクルコネクタ402との間に針金等を挿入可能な隙間が生じ得る箇所を減らすことができる。結果として、基板ボックス263内に針金等を侵入させて、主基板261aに誤作動を働きかけるといった不正行為を抑制することができる。
また、複数のプラグコネクタ403a〜403bに接続されるレセプタクルコネクタを1つのレセプタクルコネクタ402としてまとめることで、主基板261aに対して複数のプラグコネクタ403a〜403bを接続するために必要なレセプタクルコネクタのコンパクト化を図ることができる。例えば、図13に示すように、レセプタクルコネクタ702a、702b、702cと、プラグコネクタ703a、703b、703cとを1対1で対応させて設ける場合には、たとえ隣接するプラグコネクタ703a、703b、703cを当接させたとしても、プラグコネクタ703a、703b間及びプラグコネクタ703b、703c間にレセプタクルコネクタ702a、702b、702cの各壁部715が存在することとなる。これに対し、本実施形態では、隣接するプラグコネクタ間を隔てるような壁部を省略することができる。従って、主基板261a上のコネクタ接続に要するスペースの縮小化を図ることができ、主基板261aの簡素化及び小型化を図ることができる。また、主基板261aに電気的に接続される電気機器の数(プラグコネクタの数)が増えたり、プラグコネクタに接続されるケーブルの本数が増えたりした場合にも、主基板261aの大型化を招くことなく、これらの接続スペースを主基板261a上に確保することができる。
加えて、3つのプラグコネクタ403a〜403cが1箇所にまとまることから、ケーブルC1〜C3をまとめておくことができる。従って、パチンコ機10の背面の至る所からケーブルが延び出してパチンコ機10の背面が煩雑になってしまうといったおそれを抑制することができる。
また、例えば、図13に示すように、設置スペースの都合等により、複数のレセプタクルコネクタ702a、702b、703cを近接させて設けざるを得ない場合には、これら複数のレセプタクルコネクタ702a、702b、703cをまとめて囲むような接続用開口部W2を形成せざるを得ない場合がある。この場合において、レセプタクルコネクタ702a、702b、703cが離間していると、レセプタクルコネクタ702aとレセプタクルコネクタ702bとの間、及びレセプタクルコネクタ702bとレセプタクルコネクタ702cとの間に隙間が生じてしまい、接続用開口部W2を介して、当該隙間から針金等を基板ボックス263内に侵入させるといった不正行為が行われるおそれがある。
この点、本実施形態によれば、主基板261aに対して複数のプラグコネクタ403a〜403cを接続するために必要なレセプタクルコネクタがレセプタクルコネクタ402として1つにまとめられる。つまり、従来、近接させて設けていたような複数のレセプタクルコネクタを1つのレセプタクルコネクタとしてまとめることで、複数のレセプタクルコネクタをまとめて囲むような接続用開口部をなくすことができる。従って、複数のプラグコネクタ403a〜403cに接続される1つのレセプタクルコネクタ402を、当該レセプタクルコネクタ402の外周に合わせて形成された接続用開口部W1を介して基板ボックス263から突出させることで、レセプタクルコネクタ402と基板ボックス263の接続用開口部W1周縁部との隙間をなくすことができる。結果として、接続用開口部W1を介して針金等を基板ボックス263内に侵入させるといった不正行為を防止することができる。
また、例えば、プラグコネクタ403a〜403cの外周形状に合わせて接続用開口部W1を形成する場合には、プラグコネクタ403a〜403cを抜き差しする際に、基板ボックス263の接続用開口部W1周縁部が傷つけられて変形したり欠けたりするおそれがある。さらに、部材点数が多くなるとそれだけ製造誤差が生じる可能性が高められるため、プラグコネクタ403a〜403cの外周形状に合わせて接続用開口部W1を形成する場合には、基板ボックス263の接続用開口部W1周縁部とプラグコネクタ403a〜403cとの間に隙間ができてしまうおそれが高められてしまう。この点、本実施形態では、1つのレセプタクルコネクタ402の外周形状に合わせて接続用開口部W1が形成されるため、上記おそれを抑止することができる。
加えて、レセプタクルコネクタ402に対してプラグコネクタ403a〜403cが直接接続される。このため、例えば、レセプタクルコネクタ402とプラグコネクタ403a〜403cとを、別途の部材(中継端子部)を介して接続する場合に比べて、別途の部材を設けるために必要な手間やコストを省くことができる。
また、本実施形態では、第1プラグコネクタ403aと第2プラグコネクタ403bとが係合し、第2プラグコネクタ403bと第3プラグコネクタ403cとが係合する。このように、隣接するプラグコネクタ同士を係合させることで、3つのプラグコネクタ403a〜403cを1度に着脱することができる。また、レセプタクルコネクタ402とプラグコネクタ403a〜403cとの接続状態の安定性を高めることができる。
さらに、上記プラグコネクタ403a〜403cの係合は、隣接するプラグコネクタ同士をその長手方向に沿った方向に相対移動させ、一方のプラグコネクタに設けられた溝(第2係合溝431、461)に、他方のプラグコネクタに設けられたリブ(係合リブ455、473)を挿通させることで行われる。従って、隣接するプラグコネクタ同士が当接して、プラグコネクタ間の隙間がほとんどなくなる。このため、主基板261a上のコネクタ接続に要するスペースの縮小化がより確実に図られる。
また、第1係合片451、第2係合片471を操作して、第1係合片451、第2係合片471と第1凸部437、467との係合を解除することができる。従って、隣接するプラグコネクタ同士を係合させた後でも、隣接するプラグコネクタ同士を比較的容易に離脱させることができる。このため、例えば、隣接する差込側コネクタ同士を一度係合したら二度と離脱させることができない構成を採用する場合に比べて、ケーブルC1〜C3のうちどのケーブルにおいて断線が生じたのかを比較的容易に特定することができる。また、係合状態にあるプラグコネクタ403a〜403cを離脱させることができなければ、ケーブルC1〜C3のうちのいずれかに断線が生じた場合であっても全てのケーブルC1〜C3及びプラグコネクタ403a〜403cを交換せざるを得ない場合も想定される。この点、本実施形態では、ケーブルC1〜C3及びプラグコネクタ403a〜403cのうち、断線の生じたケーブル及び該ケーブルに対応するプラグコネクタのみを取外して交換するだけで済むため、省資源化を図ることができる。結果として、メンテナンス性やリユース性に優れるといった効果が奏される。
加えて、プラグコネクタ403a、403cに設けられた係止部441、481(係止爪444、484)が、レセプタクルコネクタ402に設けられた係止凸部417に係止される。これにより、プラグコネクタ403a〜403cの抜け防止が図られ、接続状態を安定させることができる。また、係止部441、481が係止凸部417に係止されることで、レセプタクルコネクタ402に対してプラグコネクタ403が確実に接続されたことを把握することができる。
また、上記のように、隣接するプラグコネクタ同士が係合されているため、第1プラグコネクタ403aと第3プラグコネクタ403cとにそれぞれ係止部441、481が1つずつ設けられているだけでも、全てのプラグコネクタ403a〜403cを確実に係止させることができる。このように、係止部の数が少なくて済むことで、プラグコネクタ403a〜403c及びレセプタクルコネクタ402の形状の簡素化を図ることができる。
また、制御基板(主基板261a等)には、複数のレセプタクルコネクタが設けられるのであるが、一般に、製造誤差等に起因するレセプタクルコネクタ間の相対位置のずれを見込んで、接続用開口部Wをレセプタクルハウジングの外周形状よりも若干大きめに形成する。特に、制御基板に設けられるレセプタクルコネクタの数が多いと、その分だけ接続用開口部も大きめに形成する必要が生じる。この場合、針金等を基板ボックス263内に挿入可能な隙間ができてしまうおそれがある。この点、本実施形態によれば、レセプタクルコネクタの数を減少させることができることから、上記不具合を抑止することができる。
以上、本発明は、上記実施の形態には何ら限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない限りにおいて、種々の形態で実施できることは言うまでもない。
(a)上記実施形態では、ケーブルC1〜C3を介して、払出制御基板、特別表示装置43、RAM消去スイッチ回路543に接続されたプラグコネクタ403a〜403cがレセプタクルコネクタ402に接続されているが、主基板261aに電気的に接続されるその他の電気機器に接続されたプラグコネクタをレセプタクルコネクタ402に接続してもよい。
また、上記実施形態では、主基板261aと、払出制御基板、特別表示装置43、及びRAM消去スイッチ回路543との電気的接続構成においてのみ、1つのレセプタクルコネクタに複数のプラグコネクタを接続するといった特徴的構成を有しているが、主基板261aとその他の電気機器との電気的接続構成や、サブ制御基板等のその他の制御基板(例えば、CPUを具備する制御基板等)と電気機器との電気的接続構成においても、上記特徴的構成を採用してもよい。
(b)上記実施形態における隣接するプラグコネクタ同士を係合させるための構成(係合手段)は特に限定されるものではない。例えば、第1係合片451、第2係合片471、第1凸部437、467を省略し、隣接するプラグコネクタ同士が係合状態であっても少なくとも一方向において相対移動ができる構成としてもよい。
例えば、上記実施形態においてプラグコネクタ403a〜403cの長手方向に沿って設けられていた第2係合溝431、461等の延在方向を、プラグコネクタ403a〜403cの長手方向に直交する方向とし、隣接するプラグコネクタ同士を前記長手方向に直交する方向に相対移動させることで係合が行われる構成としてもよい。
例えば、互いに係合される係合面の一方に突起部を設け、他方に突起を挿入可能な穴部を設け、隣接するプラグコネクタ同士を係合面の法線方向に相対移動させることで係合が行われる構成としてもよい。尚、係合手段をなくし、各プラグコネクタ403a〜403cをそれぞれ個別にレセプタクルコネクタ402に取付ける構成としてもよい。この場合、各プラグコネクタ403a〜403cに対して、レセプタクルコネクタ402(係止凸部417)に係止される一対の係止部を設けることが望ましい。また、レセプタクルコネクタ402への接続状態においても、隣接するプラグコネクタ同士が当接していなくてもよい。
(c)上記実施形態では、1つのレセプタクルコネクタ402に対して3つのプラグコネクタ403a〜403cが横一列に並んで接続されるが、特にこのような構成に限定されるものではない。例えば、1つのレセプタクルコネクタ402に対して、4つのプラグコネクタを接続してもよい。また、第1プラグコネクタ403aと第2プラグコネクタ403bとを横並びとし、第2プラグコネクタ403bと第3プタグコネクタ403cとを縦並びとしてもよい。
(d)上記実施形態では、プラグコネクタ403a〜403cのうち、第1プラグコネクタ403aと第3プラグコネクタ403cとに1つずつ係止部441、481が設けられているが、特にこのような構成に限定されるものではない。例えば、第2プラグコネクタ403bに上下(図8の上下)一対の係止部を設けてもよい。この場合にも、隣接するプラグコネクタ同士が係合されていることにより、レセプタクルコネクタ402に対して、全てのプラグコネクタ403a〜403cを確実に係止させることができる。もちろん、全てのプラグコネクタ403a〜403cに係止部を設けてもよい。また、係止部を基板ボックス263の内面に係止させてもよい。さらに、係止部自体を省略することも可能である。
(e)上記実施形態において、プラグコネクタ403a〜403cやレセプタクルコネクタ402に識別情報を付してもよい。例えば、プラグコネクタ403a〜403bの上面に「A−1」、「A−2」、「A−3」といった識別情報を付すとともに、レセプタクルコネクタ402の上面に「A」といった識別情報を付してもよい。この場合、識別情報を視認することで、所定のプラグコネクタに対してどのプラグコネクタが隣接するのか、ひいては、所定のプラグコネクタのどの面が隣接するプラグコネクタのどの面と対応しているのか(当接、係合するのか)、さらに、これらのプラグコネクタがどのレセプタクルコネクタに接続されるのかを明確に認識することができる。結果として、レセプタクルコネクタに接続されるプラグコネクタの配置構成を瞬時に把握することができ、接続作業性を向上させることができる。また、例えば、係合面F2の少なくとも一部を黄色、係合面F3の少なくとも一部を黄色、係合面F4の少なくとも一部を青色、係合面F5の少なくとも一部に青色、プラグハウジング422a〜422cの上面を赤色、対応するレセプタクルハウジング412の上面を赤色とすることでも、同様の効果が奏される。この場合、着色部位が識別情報に相当する。また、例えば、係合面F2に三角の溝、係合面F3に前記三角の溝に嵌る三角のリブ、係合面F4に半円の溝、係合面F5に前記半円の溝に嵌る半円のリブを設けてもよい。この場合、前記溝やリブといった特徴的な形状を有する部位が識別情報に相当する。もちろん、上記のような着色、外形状、目印(刻印、点字等によるマーク)等の組合わせによって特徴付けた部位を識別情報とすることもできる。
(f)上記実施形態において、少なくともレセプタクルハウジング402と接続用開口部W1との間を覆う閉塞部材を設けてもよい。この場合、接続用開口部W1から針金などを挿入するといった不正行為をより確実に防止することができる。また、上記実施形態によれば、接続用開口部Wの数を減少させることができることから、上記のように閉塞部材を設ける場合であっても、手間やコストを抑制することができる。なお、閉塞部材は、レセプタクルハウジング402又はコネクタハウジング403a〜403cから延出するものであってもよいし、別途設けてもよい。
(g)上記実施形態では、レセプタクルコネクタ402がピンコンタクト411を備え、プラグコネクタ403a〜403cがソケットコンタクト421a〜421cを備えているが、レセプタクルコネクタ402がソケットコンタクトを備え、プラグコネクタ403a〜403cがピンコンタクトを備えてもよい。但し、この場合には、所定のプラグコネクタのピンコンタクトと接触するソケットコンタクトと、前記所定のプラグコネクタに隣接するプラグコネクタのピンコンタクトと接触するソケットコンタクトとの間に、プラグコネクタのハウジングを挿入させるための隙間が必要になる。つまり、レセプタクルコネクタ402形状が複雑化してしまうおそれがある。従って、上記実施形態のようにレセプタクルコネクタ402がピンコンタクト411を備え、プラグコネクタ403a〜403cがソケットコンタクト421a〜421cを備える構成が望ましい。
(h)上記実施形態では、1つの接続用開口部W1を介して、プラグコネクタ403a〜403cと接続されるレセプタクルコネクタが1つのレセプタクルコネクタ402として構成されているが、例えば、プラグコネクタ403a、403bと接続される1つの複合レセプタクルコネクタと、プラグコネクタ403cと接続される単体レセプタクルコネクタとが存在する構成としてもよい。この場合、少なくともプラグコネクタ403a、403bを主基板261aに接続するために必要な主基板261a上のスペースの縮小化を図ることができる。また、例えば、プラグコネクタ403a、403bに個別に対応して2つのレセプタクルコネクタを設ける場合に比べて、接続用開口部を介して隣接するレセプタクルコネクタ間の隙間から針金等を基板ボックス263内に侵入させるといった不正行為を抑制することができる。
なお、上記複合レセプタクルコネクタと単体レセプタクルコネクタとが離間していてもよいが、不正防止の観点から当接している方が望ましく、さらに、不正防止及び省スペース化の観点から上記実施形態のようにプラグコネクタ403a〜403cと接続されるレセプタクルコネクタが1つのレセプタクルコネクタ402として構成されることがより望ましい。
(i)上記実施形態では、レセプタクルハウジング412の先端部側が、接続用開口部W1を介して基板ボックス263の外部に突出しているが、特にこのような構成に限定されるものではなく、レセプタクルハウジング412と、基板ボックス263の接続用開口部W1の周縁部との間に針金等を挿入可能な隙間ができないようになっていればよい。例えば、レセプタクルハウジング412の先端部側が、プラグコネクタ403a〜403cの接続方向において基板ボックス263の内面と同じ高さ位置とし、かつ、基板ボックス263の接続用開口部W1の周縁部と略当接状態となる構成としてもよい。
(j)上記実施形態では、接続用開口部W1とレセプタクルコネクタ402と1対1で対応しているが、特にこのような構成に限定されるものではない。例えば、図11、図12に示すように、複数(図11では2つ)のレセプタクルコネクタ402a、402bに対応して、1つの接続用開口部W3を形成してもよい。但し、同図に示すように、2つのレセプタクルコネクタ402a,402bのうち少なくとも一方(図11、図12ではレセプタクルコネクタ402a)が複数のプラグコネクタ403a、403bと接続される構成とする。この場合、例えば、図13に示すように、プラグコネクタ703a〜703cと1対1で対応してレセプタクルコネクタを3つ設ける場合に比べて、隣接するレセプタクルコネクタ間にできる隙間の形成箇所を減少させることができる。結果として、針金等を基板ボックス263内に侵入させるといった不正行為を抑制することができる。
(k)上記実施形態とは異なるタイプのパチンコ機等として実施してもよい。例えば、一度大当たりすると、それを含めて複数回(例えば2回、3回)大当たり状態が発生するまで、大当たり期待値が高められるようなパチンコ機(通称、2回権利物、3回権利物と称される)として実施してもよい。また、大当り図柄が表示された後に所定の領域に遊技球を入賞させることを必要条件として特別遊技状態となるパチンコ機として実施してもよい。さらに、羽根モノと称されるパチンコ機に適用することも可能である。また、パチンコ機以外にも、アレンジボール機や、それに類する雀球等の各種遊技機として実施することも可能である。ただし、これらの遊技機には、液晶表示装置やドットマトリクス表示装置等の可変表示装置が搭載されているものとする。
(l)パチンコ機以外の遊技機として、可変表示装置としての補助表示装置(液晶表示装置、ドットマトリクス表示装置)を備える回胴式遊技機としてのスロットマシンとしても、もちろん実施可能である。なお、スロットマシンは、複数の図柄が付された回転体を備えており、例えばコインを投入して、図柄有効ラインを決定させた状態で操作レバーを操作することにより図柄が変動し、停止ボタンを操作することで図柄が停止される周知のものである。この場合、補助表示装置は、回転体の回転に伴って各種演出態様を表示する。
また、パチンコ機とスロットマシンとが融合した遊技機として実施してもよい。具体例としては、複数の識別情報からなる識別情報列(具体的にはリールであり、識別情報はリールに付されたシンボルである)を変動表示(具体的にはリールの回動である)した後に識別情報を最終停止表示する可変表示手段を備え、始動用操作手段(例えば操作レバー)の操作に起因して識別情報の変動が開始され、停止用操作手段(例えばストップボタン)の操作に起因して或いは所定時間経過することにより識別情報の変動が停止され、その際になされる抽選結果により、遊技者に有利な特別遊技状態を発生させる特別遊技状態発生手段とを備え、遊技媒体として遊技球を使用するとともに、前記識別情報の変動開始に際しては所定数の遊技球を必要とし、特別遊技状態の発生に際しては多くの遊技球が払い出されるものである。
[付記]
上記実施形態から把握できる技術的思想について、以下に記載する。
上記実施形態から把握できる技術的思想について、以下に記載する。
手段1.コネクタを介して複数の電気機器が接続される制御基板と、
ベース部材及びカバー部材を具備し、前記制御基板を収容状態で被包してなる基板ボックスと、
前記ベース部材と前記カバー部材とを連結する封印手段とを備え、
前記基板ボックスの前記被包状態が解除された場合に所定の痕跡が形成される遊技機であって、
前記基板ボックスは、コネクタ接続用の接続用開口部を有し、
前記制御基板に設けられた受側コネクタと、
前記制御基板に電気機器を接続するための差込側コネクタとを備え、
前記受側コネクタは、当該受側コネクタに対する前記差込側コネクタの接続方向において、その先端部が前記接続用開口部周縁の前記基板ボックスの内面と同じ高さ位置、又は前記基板ボックスの内面よりも前記基板ボックスの外側に位置し、
1つの前記受側コネクタと、複数の前記差込側コネクタとを接続したことを特徴とする遊技機。
ベース部材及びカバー部材を具備し、前記制御基板を収容状態で被包してなる基板ボックスと、
前記ベース部材と前記カバー部材とを連結する封印手段とを備え、
前記基板ボックスの前記被包状態が解除された場合に所定の痕跡が形成される遊技機であって、
前記基板ボックスは、コネクタ接続用の接続用開口部を有し、
前記制御基板に設けられた受側コネクタと、
前記制御基板に電気機器を接続するための差込側コネクタとを備え、
前記受側コネクタは、当該受側コネクタに対する前記差込側コネクタの接続方向において、その先端部が前記接続用開口部周縁の前記基板ボックスの内面と同じ高さ位置、又は前記基板ボックスの内面よりも前記基板ボックスの外側に位置し、
1つの前記受側コネクタと、複数の前記差込側コネクタとを接続したことを特徴とする遊技機。
手段1によれば、制御基板に設けられた1つの受側コネクタに対して複数の差込側コネクタを接続することで、1つの制御基板と複数の電気機器とが接続されることとなる。従って、1つの制御基板に対して電気的に接続される全ての電気機器の数と同数の受側コネクタを設ける場合(受側コネクタが差込側コネクタと1対1で対応して設けられる場合)に比べて、制御基板上に設けられる受側コネクタの数を減少させることができる。このように、複数の差込側コネクタに接続される受側コネクタを1つの受側コネクタとしてまとめることで、基板ボックスに形成される接続用開口部の数を減少させることができる。このため、基板ボックスの接続用開口部周縁部とコネクタとの間に針金等を挿通可能な隙間が生じ得る箇所を減らすことができる。結果として、基板ボックス内に針金等を侵入させて、制御基板に誤作動を働きかけるといった不正行為を抑制することができる。
また、複数の差込側コネクタに接続される受側コネクタを1つの受側コネクタとしてまとめることで、制御基板上のコネクタ接続に要するスペースの縮小化を図ることができ、制御基板の簡素化及び小型化を図ることができる。また、制御装置に電気的に接続される電気機器の数(差込側コネクタの数)が増えたり、差込側コネクタに接続されるケーブルの本数が増えたりした場合にも、制御基板の大型化を招くことなく、これらの接続スペースを制御基板上に確保することができる。加えて、複数の差込側コネクタが1箇所にまとまることから、ケーブルの一端側に差込側コネクタが設けられている場合に、遊技機の背面の至る所からケーブルが延び出して遊技機の背面が煩雑になってしまうといったおそれを抑制することができる。
また、例えば、設置スペースの都合等により、複数の受側コネクタ同士を近接させて設ける場合には、これら複数の受側コネクタをまとめて囲むような接続用開口部を形成せざるを得ない場合がある。この場合において、受側コネクタと該受側コネクタに隣接する受側コネクタとが離間していると、接続用開口部を介して、隣接する受側コネクタ間の隙間から針金等を基板ボックス内に侵入させるといった不正行為が行われるおそれがある。特に、1つの接続用開口部に対応する受側コネクタの数が多くなるほど、それだけ隣接する受側コネクタ間にできる隙間の形成箇所が増えてしまい、基板ボックス内に針金等を侵入させるといった不正行為が行いやすくなってしまうおそれがある。この点、本手段によれば、制御基板に対して複数の差込側コネクタを接続するために必要な受側コネクタの数を減らすことにより、受側コネクタ間に隙間が生じ得る箇所を減少、ひいては、なくすことができる。結果として、接続用開口部を介して隣接する受側コネクタ間の隙間から針金等を基板ボックス内に侵入させるといった不正行為を抑止することができる。
また、本手段によれば、受側コネクタの先端部が前記接続用開口部周縁の前記基板ボックスの内面と同じ高さ位置、又は前記基板ボックスの内面よりも前記基板ボックスの外側に位置している。このため、受側コネクタを基板ボックスの接続用開口部の周縁部に略当接状態とすることができ、当該略当接状態とされた部位においては針金等を基板ボックス内に挿入可能な隙間をなくすことができる。
尚、本手段では、複数の差込側コネクタを、1つの受側コネクタに対して直接接続可能なものと意図している。1つの受側コネクタに対して、それぞれ別の電気機器に接続された複数のケーブルを接続する構成としては、本手段の構成以外にも、例えば、複数の差込側コネクタを接続可能な中継端子部を設け、該中継端子部を介して1つの受側コネクタと複数の差込側コネクタとを接続する構成や、それぞれ別の電気機器に接続された複数のケーブルを1つの差込側コネクタに接続する構成等が挙げられる。しかしながら、前者の場合には、別途中継端子部を設けるための手間やコストがかかってしまうおそれがある。後者の場合には、どのケーブルにおいて断線が生じたのかを特定するために時間を要してしまうおそれがある。この点、本手段によれば、1つの受側コネクタに対して複数の差込側コネクタを直接接続することから、これらの不具合を回避することができる。また、後者の構成を採用する場合には、いずれか1つのケーブルに断線が生じた場合であっても全てのケーブル及び差込側コネクタを交換せざるを得ない場合も想定されるが、本手段の構成によれば、断線の生じたケーブル及び該ケーブルに個別に対応する差込側コネクタのみを交換するだけで済むため、省資源化を図ることができる。
尚、上記のような不正防止の観点から、基板ボックスの接続用開口部周縁部とコネクタとの間には、隙間が全くないことが望ましいのであるが、接続用開口部に若干の余裕を持たせないと、コネクタの接続用開口部への挿通作業が困難又は不可能となってしまうおそれがある。つまり、ここで言う「隙間がない」とは、「針金等の基板ボックス内への侵入を防止でき、かつ、コネクタの挿通作業性を阻害しない程度の隙間しかない」といった意味である。
また、「電気機器」には、センサー(検出スイッチ)等の検出手段、表示装置やランプやスピーカ等の電気部材、及び「その他の制御基板」が含まれ、1つの制御基板にケーブルを介して接続される複数の電気機器としては、検出手段、電気部材、その他の制御基板のいずれか、又は、これらの組合わせが挙げられる。
手段2.前記接続用開口部は、前記受側コネクタと1対1で対応して形成されていることを特徴とする手段1に記載の遊技機。
手段2によれば、接続用開口部と受側コネクタとが1対1で対応している。つまり、従来、近接させて設けていたような複数の受側コネクタを1つの受側コネクタとしてまとめることで、複数の受側コネクタをまとめて囲むような接続用開口部をなくすのである。これにより、1つの接続用開口部を介して、複数の受側コネクタと、これらに対応する複数の差込側コネクタとが接続されるといった状況をなくすことができ、受側コネクタと隣接する受側コネクタとの間に、針金等を挿入可能な隙間が形成されてしまうといったおそれを回避することができる。また、接続用開口部を受側コネクタの外周形状に合わせて形成することができることから、受側コネクタと基板ボックスの接続用開口部周縁部との間において、基板ボックス内に針金等を侵入させることのできるような隙間をなくすことができる。従って、接続用開口部を介し、隣接する受側コネクタ同士の間から針金等を基板ボックス内に侵入させるといった不正行為を防止することができる。
さらには、部材点数が多くなるとそれだけ製造誤差が生じる可能性が高められるため、例えば、複数の差込側コネクタの外周形状に合わせて接続用開口部を形成する場合には、基板ボックスの接続用開口部周縁部とコネクタとの間に針金等の挿通を許容してしまうような隙間ができてしまうおそれが高められてしまう。この点、本手段によれば、複数の差込側コネクタの外周形状に合わせるのではなく、1つの受側コネクタの外周形状に合わせて接続用開口部を形成することができ、結果として、上記おそれを抑止することができる。
手段3.前記1つの受側コネクタに接続される前記複数の差込側コネクタは、隣接する差込側コネクタ同士が当接状態で前記1つの受側コネクタに接続できることを特徴とする手段1又は2に記載の遊技機。
手段3によれば、差込側コネクタがそれぞれ自身と隣接する差込側コネクタと当接状態で受側コネクタに接続されることにより、受側コネクタのコンパクト化を図ることができる。結果として、制御基板上のコネクタ接続に要するスペースの縮小化がより確実に図られる。
手段4.前記1つの受側コネクタは、その周縁部に立設された壁部を備え、
前記複数の差込側コネクタは、その先端部が前記壁部の内側に挿入状態で接続され、
当該接続状態においては、前記差込側コネクタが、前記壁部の内周面及び前記差込側コネクタに隣接する差込側コネクタと略当接状態であることを特徴とする手段1乃至3のいずれかに記載の遊技機。
前記複数の差込側コネクタは、その先端部が前記壁部の内側に挿入状態で接続され、
当該接続状態においては、前記差込側コネクタが、前記壁部の内周面及び前記差込側コネクタに隣接する差込側コネクタと略当接状態であることを特徴とする手段1乃至3のいずれかに記載の遊技機。
手段4によれば、差込側コネクタは、自身に隣接する差込側コネクタと受側コネクタの壁部とによって囲まれた領域に配置される上、隣接する差込側コネクタ及び壁部の内周面と略当接状態とされる。従って、上記手段3の作用効果がより確実に奏される。また、差込側コネクタの接続状態を安定させることができる。
手段5.前記1つの受側コネクタに接続される前記複数の差込側コネクタは、それぞれ当該差込側コネクタと自身に隣接する差込側コネクタとを係合させて少なくとも一方向への相対移動を規制する係合手段を具備することを特徴とする手段1乃至4のいずれかに記載の遊技機。
手段5によれば、隣接する差込側コネクタ同士を係合させることで、複数の差込側コネクタを1度に着脱することができる。また、コネクタの接続状態の安定性を高めることができる。
手段6.前記係合手段は、係合する2つの差込側コネクタの一方に設けられた係合凸部と、他方に設けられ、前記係合凸部に係合される可動片とを備え、
前記可動片を操作することで、前記係合凸部に対する前記可動片の係合状態を解除可能としたことを特徴とする手段5に記載の遊技機。
前記可動片を操作することで、前記係合凸部に対する前記可動片の係合状態を解除可能としたことを特徴とする手段5に記載の遊技機。
手段6によれば、可動片を操作することで係合凸部に対する可動片の係合状態が解除され、係合する2つの差込側コネクタの少なくとも一方向への相対移動が許容されることとなる。従って、隣接する差込側コネクタ同士を係合させた後でも、差込側コネクタを該差込側コネクタに隣接する差込側コネクタから比較的容易に離脱させることができる。このため、例えば、隣接する差込側コネクタ同士を一度係合したら二度と離脱させることができない場合に比べて、どのケーブルにおいて断線が生じたのかを比較的容易に特定することができる。また、係合状態にある差込側コネクタを離脱させることができなければ、1つの受側コネクタに接続された複数の差込側コネクタのうちのいずれかに接続されたケーブルに断線が生じた場合であっても全てのケーブル及び差込側コネクタを交換せざるを得ない場合も想定される。この点、本手段によれば、断線の生じたケーブル及び該ケーブルに対応する差込側コネクタのみを取外して交換するだけで済むため、省資源化を図ることができる。結果として、メンテナンス性やリユース性に優れるといった効果が奏される。
手段7.前記複数の差込側コネクタのうち少なくとも1つには、前記受側コネクタに設けられた被係止部に係止される係止部が設けられ、前記係止部が前記被係止部に係止されることで、前記受側コネクタに対する前記差込側コネクタの抜け方向への相対移動が規制されることを特徴とする手段1乃至6のいずれかに記載の遊技機。
手段7によれば、差込側コネクタの抜け防止が図られ、コネクタの接続状態を安定させることができる。また、被係止部に係止部が係止されることで、受側コネクタに対して差込側コネクタが確実に接続されたことを把握することができる。
また、上記手段5の構成を採用する場合、隣接する差込側コネクタ同士が係合されているため、全ての差込側コネクタに係止部が設けられていなくても、いずれかの差込側コネクタに係止部が設けられていれば、1つの受側コネクタに接続される全ての差込側コネクタを係止させることができる。従って、差込側コネクタの係止部の数を少なくすることができ、構成の簡素化を図ることができる。また、係止部及び被係止部の数が少ないことによって、コネクタの凹凸を減らすことができ、差込側コネクタ及び受側コネクタ形状の簡素化を図ることができる。
手段8.前記受側コネクタは、その先端部側が前記接続用開口部を介して前記基板ボックスから突出していることを特徴とする手段1乃至7のいずれかに記載の遊技機。
例えば、1つの受側コネクタに接続される複数の差込側コネクタの外周形状に合わせて接続用開口部を形成する場合には、基板ボックス内に差込側コネクタの先端部側を挿入することになる。この場合、差込側コネクタを抜き差しする際に、基板ボックスの接続用開口部周縁部が差込側コネクタによって傷つけられて変形したり欠けたりするおそれがある。この点、本手段8によれば、接続用開口部を受側コネクタの外周形状に合わせて形成することができ、コネクタ接続に際し、基板ボックスの接続用開口部周縁部と差込側コネクタとが擦れてしまうといったおそれを回避することができる。結果として、上記おそれを抑止することができる。
手段9.前記差込側コネクタと、該差込側コネクタに隣接する差込側コネクタとに一対の識別情報を付したことを特徴とする手段1乃至8のいずれかに記載の遊技機。
手段9によれば、所定の差込側コネクタに対してどの差込側コネクタが隣接するのか、ひいては、所定の差込側コネクタのどの面が隣接する差込側コネクタのどの面と対応しているのか(当接、係合するのか)を明確に認識することができる。結果として、1つの受側コネクタに接続される差込側コネクタの配置構成を瞬時に把握することができ、コネクタの接続作業性を向上させることができる。尚、識別情報とは、当該識別情報を視認することで、所定の差込側コネクタに隣接する差込側コネクタがどれで、さらにどの面同士が対応するのかを認識可能になっていればよく、例えば、色、外形状、目印(刻印、点字等によるマーク)等によって、或いはこれらの組合わせによって特徴付けた部位を識別情報とすることができる。
以下に、上記各手段が適用される各種遊技機の基本構成を示す。
A.上記各手段における前記遊技機は弾球遊技機であること。より詳しい態様例としては、「遊技者が操作する始動操作手段(遊技球発射ハンドル)と、当該始動操作手段の操作に基づいて遊技球を弾いて発射する球発射手段(発射モータ、発射ソレノイド等)と、当該発射された遊技球を所定の遊技領域に導く球通路(レールユニットの球案内通路)と、前記遊技領域内に配置された各遊技部品(一般入賞口、可変入賞装置、作動口、可変表示ユニット等)とを備え、前記遊技領域を流下する遊技球の挙動を視認可能に構成されてなる弾球遊技機。」が挙げられる。
B.上記各手段における前記遊技機は、可変表示装置を備えた弾球遊技機であること。より詳しい態様例としては、「遊技者が操作する始動操作手段(遊技球発射ハンドル)と、当該指導操作手段の操作に基づいて遊技球を弾いて発射する球発射手段(発射モータ、発射ソレノイド等)と、当該発射された遊技球を所定の遊技領域(例えば遊技領域は遊技盤面等により構成される)に導く球通路(レールユニットの球案内通路)と、前記遊技領域内に配置された作動口、可変表示装置及び可変入賞装置とを備え、前記作動口へ遊技球の入賞が検知されることに基づいて、前記可変表示装置に表示される識別情報(図柄)を変動表示せしめ、所定時間後停止表示させるとともに、停止表示された識別情報(図柄)が特定態様である場合に前記可変表示装置を所定態様で開放させるように構成した弾球遊技機」が挙げられる。
C.上記各手段における前記遊技機、又は、上記各弾球遊技機は、パチンコ機又はパチンコ機に準ずる遊技機であること。
D.上記各手段における遊技機は、スロットマシン等の回胴式遊技機であること。より詳しい態様例としては、「複数の識別情報の付された複数の回転体を回転させた後に識別情報を確定停止表示する可変表示装置を備え、始動操作手段(具体的にはスタートレバー)の操作に起因して回転体の回転が開始され、停止操作手段(具体的にはストップボタン)の操作に起因して又は所定時間経過することにより回転体が停止され、その停止時に有効ライン上に揃った識別情報が特定の識別情報であることを条件に遊技媒体が付与されるよう構成した回胴式遊技機」が挙げられる。
E.上記各手段における遊技機は、スロットマシンとパチンコ機とを融合した形式の遊技機(特に遊技球を遊技媒体として使用するスロットマシン仕様の遊技機)であること。より詳しい態様例としては、「複数の識別情報の付された複数の回転体を回転させた後に識別情報を確定停止表示する可変表示装置を備え、始動操作手段(具体的にはスタートレバー)の操作に起因して回転体の回転が開始され、停止操作手段(具体的にはストップボタン)の操作に起因して又は所定時間経過することにより回転体が停止され、その停止時に有効ライン上に揃った識別情報が特定の識別情報であることを条件に遊技球が付与されるよう構成し、さらに球受皿(上皿等)を設けてその球受皿から遊技球を取り込む投入処理を行う投入装置と、前記球受皿に遊技球の払出しを行う払出装置とを備え、前記投入装置により遊技球が投入されることにより前記始動操作手段の操作が有効となるように構成した遊技機」が挙げられる。
10…遊技機としてのパチンコ機、41…普通図柄表示装置、43…特別表示装置、261…主制御装置、261a…制御基板としての主基板、262…サブ制御装置、263…基板ボックス、264…封印手段としての封印ユニット、311…払出制御装置、402…受側コネクタとしてのレセプタクルコネクタ、403a,403b,403c…差込側コネクタとしてのプラグコネクタ、411…ピンコンタクト、412…レセプタクルハウジング、417…被係止部としての係止凸部、421a〜421c…プラグハウジング、437…係合凸部としての第1凸部437、441…係止部、451…可動片としての第1係合片、467…係合凸部としての第1凸部467、471…可動片としての第2係合片、481…係止部、543…RAM消去スイッチ回路、C1,C2,C3…ケーブル、W1…接続用開口部。
Claims (1)
- コネクタを介して複数の電気機器が接続される制御基板と、
ベース部材及びカバー部材を具備し、前記制御基板を収容状態で被包してなる基板ボックスと、
前記ベース部材と前記カバー部材とを連結する封印手段とを備え、
前記基板ボックスの前記被包状態が解除された場合に所定の痕跡が形成される遊技機であって、
前記基板ボックスは、コネクタ接続用の接続用開口部を有し、
前記制御基板に設けられた受側コネクタと、
前記制御基板に電気機器を接続するための差込側コネクタとを備え、
前記受側コネクタは、当該受側コネクタに対する前記差込側コネクタの接続方向において、その先端部が前記接続用開口部周縁の前記基板ボックスの内面と同じ高さ位置、又は前記基板ボックスの内面よりも前記基板ボックスの外側に位置し、
1つの前記受側コネクタと、複数の前記差込側コネクタとを接続したことを特徴とする遊技機。
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JP2011188267A Withdrawn JP2011235191A (ja) | 2011-08-31 | 2011-08-31 | 遊技機 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2011235191A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP7423203B2 (ja) | 2019-06-26 | 2024-01-29 | キヤノン株式会社 | 画像形成装置 |
-
2011
- 2011-08-31 JP JP2011188267A patent/JP2011235191A/ja not_active Withdrawn
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP7423203B2 (ja) | 2019-06-26 | 2024-01-29 | キヤノン株式会社 | 画像形成装置 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
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A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20110929 |
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A761 | Written withdrawal of application |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761 Effective date: 20130722 |