JP2007301342A - 遊技機 - Google Patents

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Abstract

【課題】前面扉の不正開放を抑制することのできる遊技機を提供する。
【解決手段】パチンコ機10は、遊技機本体の前面側部において開閉可能に支持される前面扉と、前面扉を施錠する施錠手段とを具備する。施錠手段は、遊技機本体の後面側部に沿って固定される取付部、及び取付部のうち遊技機本体の中心側の端縁から後方に延びる支持部を備える基枠と、取付部に固定されるシリンダ錠と、シリンダ錠の回動操作に連動して支持部に沿って摺動する摺動部材と、摺動部材の摺動に連動して、前面扉に設けられた被係合部と係合する施錠位置と係合状態が解除される解錠位置との間で移動する係合部とを具備する。摺動部材は、シリンダ錠の配設位置に対応して遊技機本体の中心側に膨出する膨出部を備える。また、少なくとも膨出部のうち、摺動部材の摺動方向と交差する方向に延び、かつ、シリンダ錠よりも前面扉を開放する際の摺動部材の摺動方向側に位置する段差部位を覆う施錠カバーが設けられている。
【選択図】 図1

Description

本発明は、遊技機に関するものである。
遊技機の一種としてパチンコ機等がある。このようなパチンコ機においては、遊技領域を有する遊技機本体の前面側に、前面扉が設けられるのが一般的である。この前面扉には、通常、板ガラスが装着された窓部が形成されており、この窓部を介して遊技領域が視認可能となっている。このような前面扉は、遊技機本体、例えば、パチンコ機でいえば、矩形状の内枠に対して開閉可能に支持される。
また、パチンコ機には、前面扉が不正に開放されることを防止するための施錠装置が設けられている(例えば特許文献1参照)。例えば、施錠装置は、内枠の側部に沿って取付固定される施錠装置本体(基枠)と、施錠装置本体に固定されるシリンダ錠と、施錠装置本体に対して上下に相対移動可能に設けられた摺動部材及び上下一対の係合部とを備えている。施錠装置本体は、その取付状態において内枠の後面と当接し、縦方向に長尺状となる取付板と、該取付板のうち内枠の中心側の端縁から遊技機本体後方に延びる支持板とを具備し、断面略L字状に構成されている。摺動部材は、支持板の内側に沿って設けられ、シリンダ錠への解錠操作に連動して上下に摺動するようになっている。また、係合部は、摺動部材の内側に沿って設けられ、前面扉に設けられた鉤部と係合する施錠位置と、鉤部との係合状態が解除される解錠位置との間で移動可能に設けられている。
そして、前面扉を閉状態とする際に、前面扉の鉤部と係合部とが係合することにより、前面扉の開放が規制されることとなる。一方、シリンダ錠への解錠操作に連動して摺動部材が所定方向(例えば下方)に摺動すると、当該摺動に連動して一対の係合部が同時に施錠位置から解錠位置へと移動し、鉤部との係合状態が解除されるようになっている。これにより前面扉の開放が許容されることとなる。
特開2003−325914号公報
周知の通り、遊技機には遊技領域や各種制御基板等が設けられており、近年、これらが大型化及び複雑化する傾向にある。そして、これらの設置スペースを確保するべく、遊技機の枠部のスリム化が図られており、このような事情等に伴い、上記施錠装置についてもその横幅が極力小さくなるよう構成されている。
しかしながら、施錠装置のうちシリンダ錠の配設位置に対応する部位については、該シリンダ錠の設置スペースを確保する必要がある。このため、摺動部材に対し、シリンダ錠を避けるようにして内側に膨出する膨出部を形成することで、シリンダ錠の設置スペースを確保している。
ところが、上記のように膨出部が形成される場合には、摺動部材において該摺動部材の摺動方向と交差する方向に延びる段差部が形成されることとなる。このように摺動部材に段差部が形成される場合には、当該段差部に金属片等を引っ掛けて、摺動部材を摺動させることが可能となってしまう。つまり、内枠と外枠との間から無理やり金属片等を遊技機内部にねじ込み、当該金属片等を段差部に当てて押圧することで摺動部材を摺動させ、前面扉を開放するといった不正行為が行われるおそれがある。
なお、上述した課題は、パチンコ機に限られるものではなく、スロットマシン、パチンコ機とスロットマシンとの複合機等の他の遊技機にも該当する問題である。
本発明は、上述した問題点を解決するためになされたものであり、その目的は、前面扉の不正開放を抑制することのできる遊技機を提供することにある。
以下、上記目的等を解決するのに適した各手段につき項分けして説明する。なお、必要に応じて対応する手段に特有の作用効果等を付記する。
手段1.遊技機本体の前面側に設けられ、前記遊技機本体の一側部において開閉可能に支持される前面扉と、
閉状態にある前記前面扉の開放を規制する施錠手段とを備え、
前記施錠手段は、
前後方向に延び、鍵が挿入されて回動操作されるシリンダ錠と、
前記シリンダ錠が取着固定される取付面を有し、前記遊技機本体の前記一側部とは反対側の他側部又は前記遊技機本体の他側部に対応する前記前面扉の側部に沿って取付固定される取付部を具備する基枠と、
前記取付部の延在方向に沿って上下に摺動可能に設けられた摺動部材と、
前記基枠に対して相対移動可能に設けられた係合部とを備え、
前記前面扉の閉状態においては、前記前面扉又は前記遊技機本体のうち前記施錠手段が設けられていない方に設けられた被係合部に対し前記係合部が係合して、前記前面扉の開放が規制され、
前記シリンダ錠の回動操作が行われることで、前記摺動部材が当該回動操作に連動して特定方向に摺動するとともに、前記係合部が当該摺動部材の摺動に連動して前記被係合部と係合する施錠位置から前記被係合部との係合状態が解除される解錠位置へと移動して、前記前面扉の開放が許容され、
前記摺動部材は、前記シリンダ錠の配設位置に対応する部位において、前記取付面と交差する方向(前方又は後方)に延び、かつ、前記シリンダ錠から離間する方向(前記前面扉の中心側又は前記遊技機本体の中心側)に膨出する膨出部を備え、
少なくとも前記膨出部のうち、前記摺動部材の摺動方向と交差する方向に延び、かつ、前記シリンダ錠よりも前記前面扉を開放する際の前記摺動部材の摺動方向側に位置する段差部位を覆う施錠カバーを設けたことを特徴とする遊技機。
手段1によれば、摺動部材の膨出部において形成される段差部位のうち、少なくともシリンダ錠よりも前面扉を開放する際の摺動部材の摺動方向側に位置する段差部位を覆う施錠カバーが設けられている。これにより、摺動部材の膨出部において形成される段差部位のうち、摺動部材の外面側に形成され、かつ、押圧されることで摺動部材を摺動させて前面扉を開放することのできる面を有する段差部位が施錠カバーにより接触困難又は接触不可能とされている。従って、例えば、内枠と外枠との間から無理やり遊技機内部に挿入した金属片を前記段差部位に当てて押圧することで、摺動部材及び係合部を摺動させて前面扉を開放するといった不正行為を防止することができる。
尚、「前記係合部を前記施錠位置側に付勢する付勢手段を備え」ることとしてもよい。この場合、前面扉の施錠状態をより確実に保持することができる。
手段2.遊技機本体の前面側に設けられ、前記遊技機本体の一側部において開閉可能に支持される前面扉と、
閉状態にある前記前面扉の開放を規制する施錠手段とを備え、
前記施錠手段は、
前後方向に延び、鍵が挿入されて回動操作されるシリンダ錠と、
前記シリンダ錠が取着固定される取付面を有し、前記遊技機本体の前記一側部とは反対側の他側部又は前記遊技機本体の他側部に対応する前記前面扉の側部に沿って取付固定される取付部、及び、前記取付面のうち前記遊技機本体の中心側又は前記前面扉の中心側の端縁から当該取付面と交差する方向に延びる支持部を具備する基枠と、
前記支持部に沿って上下に摺動可能に設けられた摺動部材と、
前記基枠に対して相対移動可能に設けられた係合部とを備え、
前記前面扉の閉状態においては、前記前面扉又は前記遊技機本体のうち前記施錠手段が設けられていない方に設けられた被係合部に対し前記係合部が係合して、前記前面扉の開放が規制され、
前記シリンダ錠の回動操作が行われることで、前記摺動部材が当該回動操作に連動して特定方向に摺動するとともに、前記係合部が当該摺動部材の摺動に連動して前記被係合部と係合する施錠位置から前記被係合部との係合状態が解除される解錠位置へと移動して、前記前面扉の開放が許容され、
前記摺動部材は、前記シリンダ錠の配設位置に対応する部位において前記シリンダ錠から離間する方向(前記前面扉の中心側又は前記遊技機本体の中心側)に膨出する膨出部を備え、
少なくとも前記膨出部のうち、前記摺動部材の摺動方向と交差する方向に延び、かつ、前記シリンダ錠よりも前記前面扉を開放する際の前記摺動部材の摺動方向側に位置する段差部位を覆う施錠カバーを設けたことを特徴とする遊技機。
手段2によれば、上記手段1と同様の作用効果が奏される。
手段3.遊技機の外郭を構成する外枠と、
前記外枠の一側部において開閉可能に支持される内枠と、
前記内枠の前面側に設けられ、前記外枠の一側部と対応する前記内枠の一側部において開閉可能に支持される前面扉と、
閉状態にある前記前面扉及び前記内枠の開放を規制する施錠手段とを備え、
前記施錠手段は、
前後方向に延び、鍵が挿入されて回動操作されるシリンダ錠と、
前記シリンダ錠が取着固定される取付面を有し、前記内枠の前記一側部とは反対側の他側部に沿って取付固定される取付部、及び、前記取付面のうち前記内枠の中心側の端縁から後方に向けて延びる支持部を具備する基枠と、
前記支持部に沿って上下に摺動可能に設けられた摺動部材と、
前記基枠に対して相対移動可能に設けられた扉係合部、及び、内枠係合部とを備え、
前記前面扉の閉状態においては、前記前面扉に設けられた被扉係合部に対して前記扉係合部が係合して、前記前面扉の開放が規制され、
前記シリンダ錠の一方側への回動操作が行われることで、前記摺動部材が当該回動操作に連動して上方又は下方に摺動するとともに、前記扉係合部が当該摺動部材の摺動に連動して前記被扉係合部と係合する施錠位置から前記被扉係合部との係合状態が解除される解錠位置へと移動して、前記前面扉の開放が許容され、
前記内枠の閉状態においては、前記外枠に設けられた被内枠係合部に対して前記内枠係合部が係合して、前記内枠の開放が規制され、
前記前面扉の開放のときとは反対側に前記シリンダ錠の回動操作が行われることで、前記摺動部材が当該回動操作に連動して前記前面扉の開放のときとは反対方向に摺動するとともに、前記内枠係合部が当該摺動部材の摺動に連動して前記被内枠係合部と係合する施錠位置から前記被内枠係合部との係合状態が解除される解錠位置へと移動して、前記内枠の開放が許容され、
前記摺動部材は、前記シリンダ錠の配設位置に対応する部位において前記内枠の中心側に膨出する膨出部を備え、
少なくとも前記膨出部のうち、前記摺動部材の摺動方向と交差する方向に延び、かつ、前記シリンダ錠よりも前記前面扉を開放する際の前記摺動部材の摺動方向側に位置する段差部位を覆う施錠カバーを設けたことを特徴とする遊技機。
手段3によれば、上記手段1、2と同様の作用効果が奏される。
手段4.前記摺動部材は、当該摺動部材の摺動方向と交差する方向に突出する摺動操作部を備え、
前記外枠は、前記内枠の閉状態において少なくとも前記前面扉を開放する際の前記摺動部材の摺動方向側への前記摺動操作部の移動を規制する規制手段を具備することを特徴とする手段3に記載の遊技機。
手段4によれば、摺動操作部の存在により、該摺動操作部を(押圧)操作することで摺動部材を摺動させることができる。このため、内枠を開放した状態において、シリンダ錠の回動操作を行わなくても、摺動操作部を操作して前面扉を開放させることができる。
但し、摺動操作部を設ける場合には、上記のように遊技機内部に侵入させた金属片等を摺動操作部に当てて押圧し、前面扉を開放するといった不正行為が行われることが懸念される。この点、本手段4によれば、内枠の閉状態において、前面扉を開放させるべく摺動部材を摺動させようとしても、規制手段により摺動部材の摺動が規制されるため、上記おそれを払拭することができる。
尚、規制手段は、内枠の閉状態において、前面扉を開放させる方向に摺動部材を摺動させようとした場合に、摺動操作部と接触して支持するよう構成されていればよく、例えば、外枠に取着固定される金具であってもよいし、外枠の内側が削られることにより形成され、内枠の閉状態において摺動操作部を収容する収容凹部であってもよい。後者の構成を採用する場合、金具を取付けるといった作業を省略することができる。
手段5.前記施錠カバーは、前記シリンダ錠よりも前記前面扉を開放する際の前記摺動部材の摺動方向側とは反対側に位置する段差部位についても覆うよう構成されていることを特徴とする手段1乃至4のいずれかに記載の遊技機。
手段5によれば、遊技機内部に侵入させた金属片等を膨出部の膨出側から段差部位に当てて押圧し、摺動部材を摺動させて前面扉を開放するといった不正行為を防止することができる。また、遊技機内部に侵入させた金属片等を段差部位に当てて押圧し、内枠を開放する方向に摺動部材を摺動させるといった不正行為を防止することができる。尚、「前記施錠装置に対し前記膨出部全体を覆う施錠カバーを取着固定したこと」としてもよい。
手段6.前記シリンダ錠は、
前記取付部の背面側に固定される固定部と、
前記固定部から前方に向けて前記取付部を貫通して延び、鍵穴を有する錠本体と、
前記固定部の背面側に設けられ、前記鍵穴に挿入された鍵の回転動作を前記摺動部材に伝達する伝達部材とを備え、
前記施錠カバーは、
前記取付部の背面側に取付固定される取付基部と、
前記取付基部の取付状態において前記段差部を覆う保護部とを備え、
前記取付基部は、その取付状態において前記固定部及び前記伝達部材を収容する収容部を具備することを特徴とする手段1乃至5のいずれかに記載の遊技機。
手段6によれば、施錠カバーは、前記段差部のみならず、施錠装置の固定部及び伝達部材についても覆うよう構成されることで、段差部へと通じる隙間を極力少なくすることができる。
また、施錠カバーは取付部に取付固定されている。このため、施錠カバーを支持部にねじ固定するような場合に比べ、施錠装置の横幅が大きくなってしまうといったおそれを抑止することができる。さらには、施錠カバーを施錠装置(取付部)にねじ固定する場合、同ねじによって施錠装置についても被取付部(遊技機本体、内枠、又は前面扉)に対してねじ固定されることとなる。従って、施錠カバーを施錠装置に取付けるためだけに用いられる孔を別途形成する必要がなくなるといった効果、又は、施錠カバーを施錠装置に取付けることによって施錠装置がより強固に被取付部に固定されるといった効果が奏される。
手段7.前記施錠カバーは、前記収容部の内面から突出する突起部を備え、
前記施錠カバーの取付状態においては、前記突起部と前記固定部の周縁部とが略当接状態とされることを特徴とする手段6に記載の遊技機。
手段7によれば、突起部により施錠カバーの位置決めが行われるため、取付作業性の向上及び取付状態の安定化を図ることができる。尚、前記施錠カバーは、前記保護部において、前記支持部に係止される係止片を備えることとしてもよい。この場合、上記作用効果がより確実に奏される。
手段8.前記シリンダ錠の前記固定部は、当該シリンダ錠のキーコードを変更する際に操作されるリセットピンを備え、
前記施錠カバーには、その取付状態において前記リセットピンに対応する位置に操作用の孔又は切欠きが形成されていることを特徴とする手段6又は7に記載の遊技機。
手段8によれば、リセットピンを操作する際に、施錠カバーを取外すといった手間を省略することができる。
手段9.前記施錠カバーは、前記基枠の前記取付部に対して取付手段により着脱可能に取着され、
前記取付手段は、所定の操作を行うことで前記施錠カバーの取付状態を解除することができる解除操作部を備え、
前記解除操作部は、前記施錠カバーの取付状態において、前記取付部を挟んで前記施錠カバーの反対側に位置することを特徴とする手段1乃至8のいずれかに記載の遊技機。
手段9によれば、施錠カバーは、基枠に対して取付手段により着脱可能に取着されているため、工場における製造作業性や、リサイクル・リユースに際しての分別作業性等の向上を図ることができる。
一方で、施錠カバーを着脱可能に構成する場合には、不正行為者が取付手段による取付状態を解除して施錠カバーを取外し、上記のように段差部を操作して、前面扉を不正開放してしまうといったことが懸念される。
これに対し、本手段によれば、取付手段のうち、所定の操作を行うことで施錠カバーの取付状態を解除する解除操作部が、取付部を挟んで施錠カバーの反対側に位置している。このため、解除操作部を施錠カバー側に露出しない位置、すなわち、施錠手段と該施錠手段が取着される前面扉又は遊技機本体のうちの一方とで挟まれた位置に配置することができ、施錠手段を前面扉又は遊技機本体から取外さない限り、解除操作部を接触不可能又は接触困難とすることができる。従って、不正に施錠カバーが取外されてしまうといったおそれを防止することができ、結果として、前面扉を不正に開放するといった不正行為をより確実に抑止することができる。
手段10.前記施錠手段の取付状態において、前記解除操作部を、前記前面扉又は前記遊技機本体のうち前記施錠手段が取着される一方に対して当接状態、略当接状態、又は前記取付手段を取外し不能とする距離を隔てた近接状態とすることを特徴とする手段9に記載の遊技機。
手段10によれば、施錠手段を前面扉又は遊技機本体から取外さない限り、解除操作部を操作して施錠カバーの取付状態を解除するといった行為を不可能とすることができ、結果として、上記手段9の作用効果がより確実に奏される。
尚、取付部の形状は特に限定されるものではなく、例えば、平板状であってもよいし、断面略L字状であってもよい。また、例えば、解除操作部が取付面とは反対側の面側に位置することとしてもよいし、取付面の側部から該取付面と交差する方向に延びる固定部に当接し、固定部のうち施錠カバーとの当接面とは反対側の面側に解除操作部が位置することとしてもよい。また、施錠手段は、施錠カバーが取付面の側部から該取付面と交差する方向に延びる固定部において前記前面扉又は前記遊技機本体に取着されることとしてもよい。
また、前面扉又は遊技機本体のうち施錠手段が取着される一方に対し、施錠手段の取付状態において、少なくとも解除操作部よりも当該一方の外周側に位置する部位において、当該一方と取付部との間に形成される間隙を閉塞するリブを設けてもよい。この場合、前面扉又は遊技機本体と取付部との間から解除操作部への接触を図ることも不可能又は困難となり、上記作用効果が一層確実に奏される。
手段11.前記取付手段は外周にねじ山が形成された略円柱状のねじであり、
前記解除操作部は前記ねじの一端部に形成された工具係合部であり、
前記ねじが前記取付部に形成された取付孔、及び、前記施錠カバーに形成されたねじ孔にねじ込まれることで前記施錠カバーが前記取付部に取着され、
前記施錠カバーの取付状態において、前記工具係合部が前記取付部を挟んで前記施錠カバーの反対側に面することを特徴とする手段9又は10に記載の遊技機。
手段11によれば、十字穴やすりわり等の工具係合部に対して、ドライバー等の工具の先端部を係合してねじをねじ込んだり取外したりすることができる。そして、工具係合部が取付部を挟んで施錠カバーの反対側に面することにより、上記手段9、10の作用効果が確実に奏される。
尚、ねじ孔は、施錠カバーの所定部位を貫通する孔でなくてもよく、有底状の穴であってもよい。また、施錠カバーの取付状態においてねじのうち工具係合部が形成された一端部が取付部に没入していてもよい。この場合、ねじの工具係合部側の端部をプライヤー等で挟んで回転させ、ねじを取外すといった行為が不可能となり、施錠カバーが不正に取外されてしまうといったおそれをより確実に防止することができる。
手段12.前記ねじはその一端部において拡径部を備え、
前記工具係合部は前記拡径部に形成されていることを特徴とする手段11に記載の遊技機。
手段12によれば、拡径部の存在により、ねじを回したり施錠カバーを引っ張ったりする等しても、ねじが施錠カバー側から抜けないようになっている。従って、ねじが施錠カバー側から取外されてしまうといったおそれを回避することができる。
また、ねじをねじ込んで拡径部と取付部とを当接させることで、ねじのねじ込み量を均一にすることができる。従って、例えば、ねじが施錠カバーの背面側に露出しないように施錠カバーに対して底部を有するねじ穴を形成し、該ねじ穴にねじを螺着する構成の場合に、ねじをねじ込みすぎることに起因して施錠カバーが浮き上がってしまうといったおそれ等を防止することができる。また、ねじのねじ込み量を画定できるため、ねじのねじ込みが少なく、ねじとねじ孔(ねじ孔の周壁部)との螺合面積が小さくなってしまうといったおそれを回避することができ、施錠カバーの取付状態の安定化を図ることができる。
加えて、工具係合部をより大きく形成することができ、工具によって付加される応力をより確実にねじに伝達することができる。また、工具とより広い面積で当接することとなり、工具係合部が潰れてしまうといった不具合も抑制することができる。
手段13.前記取付手段は、前記施錠カバーと一体形成され、前記施錠カバーのうち前記取付部と対向する部位から前記施錠カバーの取付方向に向けて延びる延出部と、前記延出部の略先端部から前記延出部と交差する方向に突出する前記解除操作部としての爪部とを具備する係止部であり、
前記係止部が前記取付部に形成された貫通孔に挿通され、前記爪部が前記取付部を挟んで前記施錠カバーのうち前記段差部を覆う部位とは反対側に位置し、前記爪部が前記貫通孔周縁の前記取付部に係止されることで前記施錠カバーが前記取付部に当接状態で取着されることを特徴とする手段9乃至12のいずれかに記載の遊技機。
手段13によれば、係止部を貫通孔に挿通させるだけ(ワンタッチ)で、施錠カバーを取付部に取着することができ、施錠カバーの取付作業性の向上を図ることができる。また、施錠カバーを取外すためには、取付部を挟んで施錠カバーのうち段差部を覆う部位とは反対側から爪部の係止状態を解除する必要がある。つまり、施錠手段を前面扉又は遊技機本体から取外さない限り、爪部を操作して施錠カバーの取付状態を解除するといった行為を不可能とすることができる。結果として、上記手段9の作用効果が確実に奏される。
尚、本手段13に記載の係止部のみで施錠カバーを取付部に取着してもよいし、係止部と、上記手段11又は12に記載のねじとを併用して施錠カバーを取付部に取着してもよい。
尚、手段6に対応しては、前記取付手段は、前記取付基部のうち前記取付部との対向面から前記施錠カバーの取付方向に向けて延びる延出部と、前記延出部の略先端部から前記延出部と交差する方向に突出する前記解除操作部としての爪部とを具備する少なくとも一対の係止部であり、前記係止部が前記取付部に形成された貫通孔に挿通され、前記爪部が前記取付部を挟んで前記前記取付基部とは反対側に位置し、前記爪部が前記貫通孔周縁の前記取付部に係止されることで前記施錠カバーが前記取付部に当接状態で取着されることとしてもよい。
手段14.前記係止部は、取付状態にある前記施錠カバーのうち前記取付部と当接する当接部位の外周縁部よりも所定間隔を隔てて内側に設けられることを特徴とする手段13に記載の遊技機。
手段14によれば、施錠カバーの取付方向から見て、取付部に形成される貫通孔を、施錠カバーの当接部位の外周縁部よりも内側に位置させることができる。このため、係止部と貫通孔との隙間に金属片等を挿入させるといったことが不可能となり、前記隙間から金属片等を挿入し、係止部の係止状態を解除するといった行為を防止することができる。
以下に、上記各手段が適用される各種遊技機の基本構成を示す。
A.上記各手段における前記遊技機は弾球遊技機であること。より詳しい態様例としては、「遊技者が操作する始動操作手段(遊技球発射ハンドル)と、当該指導操作手段の操作に基づいて遊技球を弾いて発射する球発射手段(発射モータ、発射ソレノイド等)と、当該発射された遊技球を所定の遊技領域に導く球通路(レールユニットの球案内通路)と、前記遊技領域内に配置された各遊技部品(一般入賞口、可変入賞装置、作動口、可変表示ユニット等)とを備え、前記遊技領域を流下する遊技球の挙動を視認可能に構成されてなる弾球遊技機。」が挙げられる。
B.上記各手段における前記遊技機は、可変表示装置を備えた弾球遊技機であること。より詳しい態様例としては、「遊技者が操作する始動操作手段(遊技球発射ハンドル)と、当該指導操作手段の操作に基づいて遊技球を弾いて発射する球発射手段(発射モータ、発射ソレノイド等)と、当該発射された遊技球を所定の遊技領域(例えば遊技領域は遊技盤面等により構成される)に導く球通路(レールユニットの球案内通路)と、前記遊技領域内に配置された作動口、可変表示装置及び可変入賞装置とを備え、前記作動口へ遊技球の入賞が検知されることに基づいて、前記可変表示装置に表示される識別情報(図柄)を変動表示せしめ、所定時間後停止表示させるとともに、停止表示された識別情報(図柄)が特定態様である場合に前記可変表示装置を所定態様で開放させるように構成した弾球遊技機」が挙げられる。
C.上記各手段における前記遊技機、又は、上記各弾球遊技機は、パチンコ機又はパチンコ機に準ずる遊技機であること。
D.上記各手段における遊技機は、スロットマシン等の回胴式遊技機であること。より詳しい態様例としては、「複数の識別情報の付された複数の回転体を回転させた後に識別情報を確定停止表示する可変表示装置を備え、始動操作手段(具体的にはスタートレバー)の操作に起因して回転体の回転が開始され、停止操作手段(具体的にはストップボタン)の操作に起因して(又は所定時間経過することにより)回転体が停止され、その停止時に有効ライン上に揃った識別情報が特定の識別情報であることを条件に遊技媒体が付与されるよう構成した回胴式遊技機」が挙げられる。
E.上記各手段における遊技機は、スロットマシンとパチンコ機とを融合した形式の遊技機(特に遊技球を遊技媒体として使用するスロットマシン仕様の遊技機)であること。より詳しい態様例としては、「複数の識別情報の付された複数の回転体を回転させた後に識別情報を確定停止表示する可変表示装置を備え、始動操作手段(具体的にはスタートレバー)の操作に起因して回転体の回転が開始され、停止操作手段(具体的にはストップボタン)の操作に起因して(又は所定時間経過することにより)回転体が停止され、その停止時に有効ライン上に揃った識別情報が特定の識別情報であることを条件に遊技球が付与されるよう構成し、さらに球受皿(上皿等)を設けてその球受皿から遊技球を取り込む投入処理を行う投入装置と、前記球受皿に遊技球の払出しを行う払出装置とを備え、前記投入装置により遊技球が投入されることにより前記始動操作手段の操作が有効となるように構成した遊技機」が挙げられる。
以下、パチンコ遊技機(以下、単に「パチンコ機」という)の一実施形態を、図面に基づいて詳細に説明する。図1はパチンコ機10の正面図である。図2は、外枠11と内枠12とに対して、前面枠セット14及び下皿ユニット13を開放した状態を示す斜視図である。図3は外枠を示す斜視図である。図4は、パチンコ機10より前面枠セット14を取外した状態を示す正面図である。但し、図2では、遊技盤30及びガラスユニット137を省略して示している。また、図4では、遊技盤30面上の遊技領域内の構成を空白で示している。
図1、図2等に示すように、パチンコ機10は、当該パチンコ機10の外郭を構成する外枠11を備えており、この外枠11の一側部に内枠12が開閉可能に支持されている。外枠11は、例えば木製の板材により全体として矩形状に構成され、小ネジ等の離脱可能な締結具により各板材が組み付けられている。内枠12は、パチンコ機10の正面から見て左側に上下に延びる開閉軸線を軸心に、前方側に開放できるようになっている。
ここで、外枠11について図3を参照しつつ説明する。外枠11の左辺部には、上ヒンジ81及び下ヒンジ82が設けられている。当該上ヒンジ81及び下ヒンジ82にて、内枠12の上下部が回動可能に支持されており、これにより内枠12が開閉可能に支持されている。また、外枠11の右辺部には、後述する施錠装置G1の鉤部材192,193に対応して、上下一対の爪馬83,84が取付固定されている。爪馬83,84は、その先端部が後側に向けて略直角に折り曲げられることにより所謂折り返し部83a,84aを備えている。
さらに、本実施形態における外枠11下部には、樹脂製の幕板飾り85が取着されている。幕板飾り85上面には、金属製の滑り部材86,87が設けられ、これにより内枠12開閉時における摺動の円滑性が確保されている。また、幕板飾り85の上面奥部には、上方に突出するリブ88が一体形成されている。該リブ88の上端には前面側に屈曲形成された図示しない返し部が一体形成されており、これにより内枠12との間に隙間が形成されにくくなっている。また、外枠11の内面には、内枠12を閉状態とする際に、内枠12の背面側に設けられた部材(例えば、後述する施錠装置G1や各種制御基板等)の外枠12内側への挿通を許容するべく、切欠き部89が形成されている。特に、本実施形態では、外枠11の右辺部に対し、内枠12の閉状態において、後述する施錠装置G1の摺動操作部199を内側に収容する収容凹部89aが形成されている。
図1、図2の説明に戻り、内枠12には、その最下部に下皿ユニット13が開閉可能に取付けられているとともに、下皿ユニット13を除く範囲に対応して、前面枠セット14が開閉可能に取付けられている。下皿ユニット13及び前面枠セット14は、内枠12と同様に、パチンコ機10の正面から見て左側に上下に延びる開閉軸線を軸心に、前方側に開放できるようになっている。
下皿ユニット13には、ほぼ中央部に球受皿としての下皿15が設けられ、排出口16より排出された遊技球が下皿15内に貯留可能になっている。尚、符号24はスピーカSPからの音出力口であり、符号25は下皿15内から遊技球を下方へと排出する球抜きレバーである。本実施形態では、スピーカSPは、音出力口24の直裏面側に設けられている(図2参照)。
下皿15よりも右方には、手前側に突出して遊技球発射ハンドル(以下単に「ハンドル」という)18が配設されている。また、下皿15の左方には、灰皿26が設けられている。尚、ハンドル18には、図示しないタッチセンサや、ハンドル18の操作部の操作量を検出するための図示しない操作量検出手段(電気抵抗の変化を検出することで操作量を検出できるようになっている)が設けられている。
一方、下皿15の上方においては、上皿19が前面枠セット14に対し一体的に設けられている。上皿19は、遊技球を一旦貯留し、一列に整列させながら遊技球発射装置(球発射手段)の方へ導出する球受皿である。尚、上皿19から溢れる遊技球は、後記するファール球通路63、球排出部29、及び排出口16を介して下方側に案内されて下皿15に貯留される(図4参照)。
図4等に示すように、内枠12は、外形が矩形状の樹脂ベース20を主体に構成されており、樹脂ベース20の中央部には略円形状の窓孔21が形成されている。樹脂ベース20の後側には遊技盤30(図5参照)が着脱可能に装着されている。遊技盤30は四角形状の合板よりなり、その周縁部が樹脂ベース20(内枠12)の裏側に当接した状態で取着されている。従って、遊技盤30の前面部の略中央部分が樹脂ベース20の窓孔21を通じて内枠12の前面側に露出した状態となっている。なお、樹脂ベース20には、前面枠セット14の開放を検知する開放検知センサ22が設けられている。また、図示しないが内枠12の開放を検知する開放検知スイッチも設けられている。
尚、内枠12の前面側には、その周囲(前面枠セット14に対応する部分)においてリブR1が突設されている。そして、前面枠セット14の閉時には、前面枠セット14がリブR1の内側に嵌まり込んだ状態となる。この構成により、前面枠セット14と内枠12との間の隙間から針金等を進入させることが困難となり、不正防止の役割を果たす。
次に、遊技盤30の構成について図5を用いて説明する。遊技盤30には、一般入賞口31、可変入賞装置32、第1契機対応口(作動口)33、第2契機対応口34、可変表示装置ユニット35等がルータ加工によって形成された貫通穴に配設され、遊技盤30前面側から木ネジ等により取付けられている。周知の通り前記一般入賞口31、可変入賞装置32、第1契機対応口33に遊技球が入球(入賞)すると、後述する検出スイッチの出力により、上皿19(または下皿15)へ所定数の賞球が払い出される。その他に、遊技盤30にはアウト口36が設けられており、各種入賞部(一般入賞口31、可変入賞装置32、第1契機対応口33)に入賞しなかった遊技球はこのアウト口36を通って図示しない球排出路の方へと案内されるようになっている。また、遊技盤30には、遊技球の落下方向を適宜分散、調整等するために多数の釘が植設されているとともに、風車27等の各種部材(役物)が配設されている。
可変表示装置ユニット35には、第2契機対応口34の通過をトリガとして普通図柄を変動表示する普通図柄表示装置41と、第1契機対応口33への入賞をトリガとしてLEDを色換え表示(変動表示)する特別表示装置43と、特別表示装置43による変動表示に合わせて装飾図柄を変動表示する可変表示装置としての装飾図柄表示装置42とが設けられている。
普通図柄表示装置41は、普通図柄として「○」又は「×」を点灯表示可能に構成されており、遊技球が第2契機対応口34を通過する毎に例えば普通図柄を「○」→「×」→「○」→・・・という具合に高速で切換表示(変動表示)し、その変動表示が「○」図柄(当選図柄)で数秒間停止した場合に第1契機対応口33が所定時間だけ作動状態となる(開放される)よう構成されている。この普通図柄表示装置41は、後述する主制御装置261によって直接的に表示内容が制御される。また、普通図柄表示装置41による普通図柄の変動表示中に、新たに遊技球が第2契機対応口34を通過した場合には、その分の普通図柄の変動表示は、その時点で行われている変動表示の終了後に行われる構成となっている。つまり、変動表示が待機(保留)されることとなる。この保留される変動表示の最大回数は、パチンコ機の機種毎に決められているが、本実施形態では4回まで保留され、その保留回数が保留ランプ44にて点灯表示されるようになっている。
なお、普通図柄は、複数のランプの点灯態様を切換えることにより変動表示される構成の他、装飾図柄表示装置42(液晶表示装置)の一部で変動表示される構成等であってもよい。保留ランプ44も同様に、装飾図柄表示装置42の一部で表示される構成であってもよい。
特別表示装置43は、普通図柄表示装置41の普通図柄の右側方に設けられ、赤、緑、青の発光色を有する三色発光ダイオード(三色LED)により構成されている。この特別表示装置43についても、主制御装置261によって表示内容が直接的に制御される。本実施形態では、この特別表示装置43によって大当たりか否かが確定的に表示されるようになっている。
装飾図柄表示装置42は液晶表示装置として構成されており、後述するサブ制御装置262によって表示内容が制御される。すなわち、装飾図柄表示装置42においては、特別表示装置43にて表示される結果に対応させるように、主制御装置261からのコマンドに基づき、サブ制御装置262によって補助的な表示内容が決定され、後述する表示制御装置45によって表示が行われる。装飾図柄表示装置42には、例えば、上、中及び下の3つの図柄列が表示される。各図柄列は複数の図柄によって構成されており、これら図柄が図柄列毎にスクロールされるようにして装飾図柄表示装置42に変動表示され、その後、上図柄列→下図柄列→中図柄列の順に停止表示される。なお、本実施形態では、装飾図柄表示装置42は8インチサイズの液晶ディスプレイを備える。また、可変表示装置ユニット35には、装飾図柄表示装置42を囲むようにしてセンターフレーム47が配設されている。
可変入賞装置32は、通常は遊技球が入賞できない又は入賞し難い閉状態になっており、大当たり(特別遊技状態の発生)の際に、遊技球が入賞しやすい開状態とされる。より詳しくは、第1契機対応口33に対し遊技球が入賞すると、特別表示装置43は、3色LEDを赤→緑→青→赤→・・・という具合に高速で色換え表示(変動表示)し、所定時間が経過すると、いずれかの色に決定表示する。高速の色換え表示とは、例えば4msec毎に赤、緑、青を順番に表示するという具合である。このとき、大当たり抽選に当選したことを意味する赤又は緑で決定表示(例えば数秒間停止)されると、大当たり状態が発生する。また、特別表示装置43が3色LEDを赤又は緑で決定表示する場合、これを受けて、装飾図柄表示装置42には、特定の図柄の組合わせが補助的に表示されることになる。そして、可変入賞装置32の大入賞口が所定の開放状態となり、遊技球が入賞しやすい状態(大当たり状態)になるよう構成されている。具体的には、所定時間の経過又は所定個数の入賞を1ラウンドとして、可変入賞装置32の大入賞口が所定回数(所定ラウンド数)繰り返し開放される。
また、特別表示装置43の変動表示中に新たに遊技球が第1契機対応口33に入賞した場合には、その分の変動表示は、その時点で行われている変動表示の終了後に行われる構成となっている。つまり、変動表示が待機(保留)されることとなる。この保留される変動表示の最大回数は、パチンコ機の機種毎に決められているが、本実施形態では4回まで保留され、その保留回数が保留ランプ46にて点灯表示されるようになっている。また、大当たり状態中に新たに遊技球が第1契機対応口33に入賞した場合、その分の変動表示についても保留される。
また、遊技盤30には、遊技球発射装置から発射された遊技球を遊技盤30上部へ案内するレール部材としてのレールユニット50が取り付けられており、ハンドル18の回動操作に伴い発射された遊技球はレールユニット50を通じて所定の遊技領域に案内されるようになっている。レールユニット50は内レール構成部51と外レール構成部52とを有する。
内レール構成部51の先端部分(図5の左上部)には戻り球防止部材53が取着されている。これにより、一旦、内レール構成部51及び外レール構成部52間の球案内通路から遊技盤30の上部へと案内された遊技球が再度球案内通路内に戻ってしまうといった事態が防止される。また、外レール構成部52には、遊技球の最大飛翔部分に対応する位置(図5の右上部:外レール構成部52の先端部に相当する部位)に返しゴム54が取着されている。従って、所定以上の勢いで発射された遊技球は、返しゴム54に当たって例えば遊技盤30の略中央部側へ戻される。尚、遊技領域は、レールユニット50の内周部(内外レール構成部51,52)により略円形状に区画された領域である(但し、内外レール構成部51,52の並行部分である球案内通路の領域を除く)。
図4の説明に戻り、前記樹脂ベース20において、窓孔21(遊技盤30)の下方には、遊技球発射装置としての遊技球発射ユニット70が取付けられている。遊技球発射ユニット70は、樹脂ベース20に固定された金属製のベース板71と、ベース板71に取付けられた発射装置72と、発射装置72の先端側において発射装置72の長手方向に平行に延びるようにしてベース板71に取付けられた発射レール73とを備えている。さらに、遊技球発射ユニット70は、上皿19側から案内されてくる遊技球を発射レール73の基端部(図の右端部)に1球ずつ案内するべくベース板71に取付けられた球送り機構74と、発射レール73の基端部上に載置される遊技球を支持して位置決めするべくベース板71に取付けられた位置決め部材75とを備えている。
発射レール73は、発射装置72より発射された直後に遊技球を案内するためのものであって、所定の発射角度(打ち出し角度)となるよう直線的に延びている。従って、ハンドル18の回動操作に伴い発射された遊技球は、まずは発射レール73に沿って斜め上方に打ち出され、その後前述した通りレールユニット50の球案内通路を通じて所定の遊技領域に案内されるようになっている。
また、本実施形態では、発射装置72として、従来一般的に採用されていたモータ及び発射槌の組み合わせではなく、リニアソレノイドを採用している。すなわち、発射装置72は、発射レール73と平行に延びるプランジャ76を具備している。そして、発射装置72が励磁状態と非励磁状態とに交互に切替えられることにより、プランジャ76が出没することとなる。そして、プランジャ76の突出の度に、位置決め部材75によって所定位置に位置決めされた遊技球が発射レール73から発射されるのである。なお、ハンドル18の操作量に基づき、プランジャ76の突出速度が適宜調整され(ストローク量はほぼ一定)、これにより、遊技球の発射速度ひいては飛翔量が調整されるようになっている。
また、発射レール73とレールユニット50との間には所定間隔の隙間があり、この隙間より下方にファール球通路63が形成されている。当該ファール球通路63は、下皿ユニット13の閉状態において排出口16と連通される球排出部29と連通している。従って、仮に、遊技球発射装置から発射された遊技球が戻り球防止部材53まで至らずファール球として球案内通路内を逆戻りする場合には、そのファール球がファール球通路63、球排出部29、及び排出口16を介して下皿15に排出される。
また、図4中の符号67は上皿19に通ずる排出口であり、この排出口67を介して遊技球が上皿19に排出される。排出口67には開閉式のシャッタ68が取り付けられている。当該シャッタ68は、その下辺部に沿って設けられた軸部を軸心として回動可能となっており、前面枠セット14を開放した状態(図2の状態)ではバネ等の付勢力によりシャッタ68が排出口67をほぼ閉鎖するようになっている。また、前面枠セット14を閉じた状態(図1の状態)では、当該前面枠セット14の裏面に設けられた球通路樋69(図2参照)により、シャッタ68が押し開けられるようになっており、排出口67と上皿19とが連通された状態となる。なお、前面枠セット14の開放状態(但し、下皿ユニット13は閉状態)においては、遊技球は下皿15へ排出されるようになっている。
また、樹脂ベース20には窓孔21の左上方において略小判形状の小窓97が設けられ、小窓97に対応して遊技盤30の左上部にも略小判形状の孔部98(図5参照)が設けられている。そして、後述する前面枠セット14の環状電飾部102等と接続される各種電気配線(図示略)が小窓97及び孔部98を通して本パチンコ機10の背面側から導かれている。
加えて、内枠12の左端部には、前面枠セット14及び下皿ユニット13の支持機構として、支持金具101,102,103が取付けられている。支持金具101,102にて前面枠セット14の上下部が回動可能に支持されており、これにより前面枠セット14が開閉可能に支持されている。また、支持金具102,103にて下皿ユニット13の上下部が回動可能に支持されており、これにより下皿ユニット13が開閉可能に支持されている。
次に、前面枠セット14について図1を参照しつつ説明する。前面枠セット14には遊技領域(レールユニット50の内周部により略円形状に区画形成された領域)のほとんどを外部から視認することができるよう略楕円形状の窓部101が形成されている。
また、前面枠セット14にはその周囲に各種ランプ等の発光手段が設けられている。これら発光手段は、大当たり時や所定のリーチ時等における遊技状態の変化に応じて点灯、点滅のように発光態様が変更制御され遊技中の演出効果を高める役割を果たすものである。例えば、窓部101の周縁には、LED等の発光手段を内蔵した環状電飾部102が左右対称に設けられ、該環状電飾部102の中央であってパチンコ機10の最上部には、同じくLED等の発光手段を内蔵した中央電飾部103が設けられている。本パチンコ機10では、中央電飾部103が大当たりランプとして機能し、大当たり時に点灯や点滅を行うことにより、大当たり中であることを報知する。さらに、上皿19周りにも、同じくLED等の発光手段を内蔵した上皿電飾部104が設けられている。その他、中央電飾部103の左右側方には、賞球払出し中に点灯する賞球ランプ105と所定のエラー時に点灯するエラー表示ランプ106とが設けられている。
また、窓部101の下方には貸球操作部120が配設されており、貸球操作部120には球貸しボタン121と、返却ボタン122と、度数表示部123とが設けられている。遊技場等において、パチンコ機10の側方に配置されるカードユニット(球貸しユニット)に紙幣やカード等を投入した状態で貸球操作部120が操作されると、その操作に応じて遊技球の貸出が行われる。球貸しボタン121は、カード等(記録媒体)に記録された情報に基づいて貸出球を得るために操作されるものであり、カード等に残額が存在する限りにおいて貸出球が上皿19に供給される。返却ボタン122は、カードユニットに挿入されたカード等の返却を求める際に操作される。度数表示部123はカード等の残額情報を表示するものである。なお、カードユニットを介さずに球貸し装置等から上皿19に遊技球が直接貸し出されるパチンコ機、いわゆる現金機では貸球操作部120が不要となる。故に、貸球操作部120の設置部分に、飾りシール等が付されるようになっている。これにより、カードユニットを用いたパチンコ機と現金機との貸球操作部の共通化が図られる。
続いて、前面枠セット14の背面構成について、図2を参照しつつ説明する。前面枠セット14の裏側の上部コーナー部には、前記発光手段用の発光基板124が取付けられている。また、前面枠セット14の裏側には、窓部101を囲むようにして金属製の各種補強部材が設けられている。詳しくは、前面枠セット14の裏側にあって窓部101の左右上下の外側には補強板131,132,133,134が相互に接触するようにして取付けられている。加えて、発光基板124を覆うようにして、樹脂パーツ135が設けられている。これにより、発光基板124と補強板131との接触(発光基板124への通電)を防止することができ、発光基板124におけるノイズや磁界の発生等の抑制が図られている。なお、補強板131〜134は、図示しない接地機構により接地されている。
また、図2の右側の補強板131にはその中間位置にフック状をなす係合爪131aが設けられており、この係合爪131aは、前面枠セット14を閉じた状態で内枠12の孔部12aに係合される。この構成により、前面枠セット14を浮かしての不正行為等が抑制されるようになっている。また、図2の左側の補強板132には、前面枠セット14の背面側に延びる上下一対の前面枠セット鉤部14a,14bが一体形成されている。
併せて、下側の補強板134には、発射レール73に対向する位置にレール側壁部材136が設けられている。このレール側壁部材136は、前面枠セット14を閉じた際に発射レール73の側壁となる。故に、発射レール73から遊技球がこぼれ落ちないようになっている。
さらに、前面枠セット14の背面側には、図6に示すガラスユニット137が取付けられている。ガラスユニット137は、従来の前後一対の矩形状の板ガラスが前後対を為して別々に取着されるものではなく、全体として丸形をなし、アッセンブリ化された上で取付けられている。
図6に示すように、ガラスユニット137は、窓部101の形状にほぼ対応して略円形状をなす前後一対の板ガラス151,152と、板ガラス151,152の周縁を囲むようにして設けられた保持フレーム153とを備えている。板ガラス151,152は、保持フレーム153によって、板ガラス151,152間に所定の間隙が形成された状態で保持されている。保持フレーム153は、複数箇所において外方に突出する取付部155を備えている。該取付部155が、前面枠セット14の背面側に設けられた被取付部(図示略)に取着されることで、ガラスユニット137が前面枠セット14に取付けられている。また、保持フレーム153はその一部において外方に膨出しており、該膨出部分の内側に収容部156が形成されている。収容部156には、乾燥剤157(ゼオライドやシリカゲル等)が収容されており、ガラスユニット137内における結露等の発生が防止されるようになっている。なお、収容部156は、窓部101の輪郭線よりも外周側に配設されており、これにより、乾燥材157が外部から視認されることがないようになっている。
次に、内枠12の施錠機構、並びに、前面枠セット14及び下皿ユニット13の施錠機構について図9乃至図16を参照して説明する。本実施形態では、前面枠セット14の施錠機構及び下皿ユニットの施錠機構は、内枠12の施錠機構と一体的となっている。つまり、本実施形態における各施錠機構は、単一の施錠装置G1によって具現化されている。図9は、外枠11に対して内枠12を開放した状態を示す背面側の斜視図である。図10は施錠装置G1の正面図、図11はその右側面図、図12はその左側面図、図13はその背面図である。さらに、図14は施錠装置G1の正面右側の斜視図、図15は施錠装置G1の背面左側の斜視図、図16は施錠装置G1の背面右側の斜視図である。尚、図10〜図13では、説明の便宜上、後述する施錠カバー401の図示を省略している。また、図9では、前面枠セット14、下皿ユニット13、及び、内枠12の背面側に設けられる遊技盤30や各種制御基板等の図示を省略している。
図9等に示すように、施錠手段としての施錠装置G1は、内枠12の背面右側部(図9では左側)に沿って縦方向に取付固定される長尺状の取付板187と、取付板187の内側(窓孔21側)の端縁から後方に延びる支持板188とを具備する断面略L字状の基枠186を備えている。
図10、図14等に示すように、取付板187には複数の取付孔187aが穿設され、さらにその上部と下部に、矩形状の挿入孔189,190が形成されている。また、内枠12には、施錠装置G1の取付状態において挿入孔189、190と相対する位置に、連通孔90、91が形成されている(図4参照)。そして、前面枠セット14の閉時においては、前面枠セット14の背面側に延びる前面枠セット鉤部14a,14b(図2参照)が、連通孔90、91を介して、挿入孔189,190に進入するようになっている。
また、図11、図16等に示すように、施錠装置G1は、支持板188の内面(図9、図16では左側の面)に沿って上下に摺動可能に設けられた摺動部材としての摺動杆191と、摺動杆191の内面(図9、図16では左側の面)に沿って上下に摺動可能な上下一対の内枠係合部としての鉤部材192,193とを備えている。
鉤部材192,193は、その取付状態において摺動杆191の内面と略当接状態となる薄板状の鉤部材本体601,602と、鉤部材本体601,602から後方に延びる延出部603,604と、延出部603,604の先端から下方に突出する爪部605,606とを備えている。また、鉤部材192,193は、鉤部材本体601,602から内枠12の内側(窓部21内周側)に向けて突出し、その先端部に拡径部を有する摺動突起607,608を備えている(図12参照)。一方、摺動杆191及び支持板188には、摺動突起607,608と相対する位置に、長円状の挿通孔609,610及び摺動孔611,612が形成されている(図12、図15参照)。挿通孔609,610及び摺動孔611,612は、その上下幅が摺動突起607,608の径よりも大きく構成され、その左右幅が摺動突起607,608の拡径部の径よりも小さく構成されている。そして、摺動突起607,608が対応する挿通孔609,610及び摺動孔611,612に挿通され、摺動突起607,608の拡径部が支持板188の窓部21側に位置していることで、支持板188(基枠186)及び摺動杆191に対して、鉤部材192,193が上下に相対移動(摺動)可能に設けられている。
また、各鉤部材192,193は、一端が鉤部材192,193(鉤部材本体601,602)に固定されるとともに、他端が取付板187(取付面)に固定されたコイルばねC1により、常には下方位置側に引っ張られている。本実施形態では、鉤部材192,193の摺動範囲のうち、下方位置(摺動突起607,608と摺動孔611,612の下縁部とが略当接する位置)が鉤部材192,193の施錠位置に相当し、上方位置(摺動突起607,608と摺動孔611,612の上縁部とが略当接する位置)が鉤部材192,193の解錠位置に相当する。
さらに、摺動杆191についても、挿通孔609,610の下縁部において、施錠位置側に引っ張られている鉤部材192,193の摺動突起607,608と接触することによって、常には下方に引っ張られている。これにより、常には、鉤部材192,193に設けられた摺動突起607,608と、摺動杆191に形成された摺動孔611,612の下縁部とが略当接状態とされている。
尚、支持板188は、施錠位置にある鉤部材192,193と対応する部位において、その後縁部から基枠186内側(図16では左方)に突出する基部、及び基部の先端から上方に延びる接触部からなる略L字状の摺動案内部613,614を備えている(図13、図16参照)。そして、該摺動案内部613,614の内側に形成されたスリット615,616に鉤部材192,193を挿通することで、鉤部材192,193の摺動に際してのがたつきの抑制が図られている。
内枠12の閉状態においては、外枠11の内側に固定された被内枠係合部としての爪馬83,84の後面に対して爪部605,606が係止される(図3、図9参照)。これにより、閉状態にある内枠12の開放が規制される。尚、爪馬83,84に形成された折り返し部83a,84aの存在により、鉤部材192,193の係止状態の安定化を図ることができる。
ここで、内枠12を閉じるときの鉤部材192,193の動きを簡単に説明する。内枠12を閉じていくと、まず、爪部605,606の下縁部(傾斜部位)が爪馬83,84の上辺部と接触する。さらに内枠12を閉じていくことで、鉤部材192,193が、爪部605,606の下縁部(傾斜部位)において摺接する爪馬83,84に押され、コイルばねC1の引張力に抗して一旦上方の解錠位置に向けて摺動する。その後、爪馬83,84が爪部605,606よりも前方に位置すると、鉤部材192,193がコイルばねC1の引張力で下方の施錠位置に戻り、爪馬83,84と係合する。
また、上記のような構成により、摺動杆191が上方に移動すると、鉤部材192,193が摺動突起607,608において摺動杆191の挿通孔609,610の下縁部と接触して上方に押されることとなる。つまり、鉤部材192,193は、摺動杆191の上方への摺動に連動して、両方同時に上方に向けて摺動するようになっている。
一方、上記のように、通常、鉤部材192,193に設けられた摺動突起607,608が摺動杆191に形成された挿通孔609,610の下部に相対位置しており、挿通孔609,610には摺動突起607,608よりも上方において該摺動突起607,608の移動スペースが確保されている。つまり、鉤部材192、193に対して直接応力が加えられることにより該鉤部材192、193が上方に移動したとしても(挿通孔609,610に対して摺動突起607,608が上方に相対移動したとしても)、摺動杆191は、連動して摺動しないよう構成されている。換言すれば、鉤部材192,193は、それぞれ独立して移動可能となっており、例えば、鉤部材192、193のどちらか一方を上方に移動させたとしても、他方は移動せずに施錠位置のままである。
また、図13、図16等に示すように、施錠装置G1は、取付板187の内面(後面)に沿って摺動可能な上下一対の扉係合部としての前面枠セット施錠部材194,195を備えている。前面枠セット施錠部材194,195は、金属板を断面コ字状に折曲げることにより形成されており、そのうち取付板187側の取付側壁部621,622には矩形状の係止孔194a,195aが形成されている。図14に示すように、係止孔194a,195aは、取付板187に形成された挿入孔189,190と相対して配置されている。
また、取付側壁部621,622には、係止孔194a,195aよりも下方位置において、長円状の位置決め孔623,624が形成されている。該位置決め孔623,624には、取付板187から後方に突出し、先端部において対応する位置決め孔623,624の横幅よりも大きな拡径部を有する摺動突起625,626が挿通されており、該摺動突起625,626の拡径部が取付側壁部621,622の後面側に位置している。
さらに、図11に示すように、前面枠セット施錠部材194,195のうち支持板188側の支持側壁部627,628には、長円状の摺動孔629,630が形成されている。該摺動孔629,630には、摺動杆191から基枠186の内側に向けて突出し、先端部において対応する摺動孔629,630の横幅よりも大きな拡径部を有する摺動突起631,632が挿通されており、該摺動突起631,632の拡径部が支持側壁部627,628のうち基枠186の内側に位置している。また、位置決め孔623,624及び摺動孔629,630の上下幅は、対応する摺動突部625,626、摺動突起631,632の径よりも大きくなっている。さらに、位置決め孔623,624の下縁部と、対応する摺動突起625,626とが略当接状態となる場合には、摺動孔629,630の下縁部と、対応する摺動突起631,632とが略当接状態となり、位置決め孔623,624の上縁部と、対応する摺動突起625,626とが略当接状態となる場合には、摺動孔629,630の上縁部と、対応する摺動突起631,632とが略当接状態となるよう設定されている。これにより、基枠186に対して、前面枠セット施錠部材194,195が上下に相対移動(摺動)可能に設けられている。
また、各前面枠セット施錠部材194,195は、一端が支持側壁部627,628(前面枠セット施錠部材194,195)に固定されるとともに、他端が取付板187(取付面)に固定されたコイルばねC2により、常には上方位置側に引っ張られている。本実施形態では、前面枠セット施錠部材194,195の摺動範囲のうち、上方位置(位置決め孔623,624の下縁部と摺動突起625,626とが略当接する位置)が前面枠セット施錠部材194,195の施錠位置に相当し、下方位置(位置決め孔623,624の上縁部と摺動突起625,626とが略当接する位置)が前面枠セット施錠部材194,195の解錠位置に相当する。
さらに、摺動杆191についても、該摺動杆191から突出する摺動突起631,632において、施錠位置側に引っ張られている前面枠セット施錠部材194,195に形成された摺動孔629,630の下縁部と接触することによって、常には上方に引っ張られている。これにより、常には、摺動杆191に設けられた摺動突起631,632と、前面枠セット施錠部材194,195の支持側壁部627,628に形成された摺動孔629,630の下縁部側とが略当接とされている。尚、上記のように、摺動杆191は、コイルばねC1によって下方にも引っ張られており、これにより、通常、摺動杆191は、上方及び下方のどちらにも移動可能な中間位置において保持されている。
尚、上側の前面枠セット施錠部材194の取付側壁部621と摺動杆191との間には若干隙間が形成されており、該隙間に上側の鉤部材192の基端部が挿通されている。これにより、鉤部材192を取付側壁部621の側部で支持することができ、鉤部材192のがたつきがより確実に抑制される。また、下側の鉤部材193については、下側の前面枠セット施錠部材195と離間しており、上側の鉤部材192と同じように鉤部材193を取付側壁部622の側部で支持することができない。このため、取付板187のうち下側の鉤部材193と対応する位置に、鉤部材193のうち基枠186の内側の面と接触する規制突起633(図16参照)を設けることで、鉤部材193のがたつきの抑制が図られている。
前面枠セット14の閉状態においては、前面枠セット14に設けられた被扉係合部としての前面枠セット鉤部14a,14b(図2参照)が、内枠12の連通孔90、91(図4参照)及び取付板187の挿入孔189,190(図14参照)を介して、係止孔194a,195aに挿通され、前面枠セット施錠部材194,195(係止孔194a,195aの下縁部)に係合される。より詳しくは、前面枠セット鉤部14a,14bは、補強板132から後方に延びる鉤本体641,642(図2参照)と、鉤本体641,642の先端から下方に突出する爪部643,644とを備え、爪部643,644が前面枠セット施錠部材194,195の係止孔194a,195aに挿通され、前面枠セット施錠部材194,195の後面に係止されることで、前面枠セット施錠部材194,195と前面枠セット鉤部14a,14bとが係合する。これにより、閉状態にある前面枠セット14の開放が規制される。
ここで、前面枠セット14を閉じるときの前面枠セット施錠部材194,195の動きを簡単に説明する。前面枠セット14を閉じていくと、まず、爪部643,644の下縁部が係止孔194a,195aの下縁部と接触する。さらに前面枠セット14を閉じていくことで、前面枠セット施錠部材194,195が、係止孔194a,195aの下縁部において摺接する爪部643,644に押され、コイルばねC2の引張力に抗して一旦下方の解錠位置に向けて摺動する。その後、前面枠セット施錠部材194,195が爪部643,644よりも前方に位置すると、前面枠セット施錠部材194,195がコイルばねC2の引張力で上方の施錠位置に戻り、前面枠セット鉤部14a,14bと係合する。
また、上記のような構成により、摺動杆191が下方に移動すると、前面枠セット施錠部材194,195が支持側壁部627,628に形成された摺動孔629,630の下縁部において、摺動杆191に設けられた摺動突起631,632と接触して下方に押されることとなる。つまり、前面枠セット施錠部材194,195は、摺動杆191の下方への摺動に連動して、両方同時に下方に向けて摺動するようになっている。
一方、上記のように、通常、摺動杆191に設けられた摺動突起631,632が、支持側壁部627,628に形成された摺動孔629,630の下部に相対位置しており、摺動孔629,630には摺動突起631,632よりも上方において該摺動突起631,632が相対移動するスペースが確保されている。つまり、前面枠セット施錠部材194,195に対して直接応力が加えられることにより前面枠セット施錠部材194,195が摺動したとしても(摺動突起631,632に対して摺動孔629,630が下方に相対移動したとしても)、摺動杆191は、連動して摺動しないよう構成されている。換言すれば、前面枠セット施錠部材194,195は、それぞれ独立して下方に移動可能となっており、例えば、前面枠セット施錠部材194,195のどちらか一方を下方に移動させたとしても、他方は移動せずに施錠位置のままである。
また、図11、図13、図16等に示すように、施錠装置G1は、内枠12及び前面枠セット14の施錠状態を解除するためのシリンダ錠196を備えている。シリンダ錠196は、取付板187の後面(取付面)に当接状態で固定される固定部161と、固定部161から前方に向けて取付板187を貫通して延び、鍵穴を有する錠本体162と、図示しない錠軸に取付けられ、鍵穴に挿入された鍵の回転動作を摺動杆191に伝達する伝達部材としてのカム板163とを備えている。
カム板163は、上下一対の係止爪165a、165bを備えている。一方、摺動杆191のうちカム板163と対向する部位には、上下一対の係止孔171a、171bが形成されている。
そして、鍵穴に挿入した鍵を図10の時計方向に回転させた場合、カム板163が同方向に回動することにより、下側の係止爪165bが下側の係止孔171bの上縁部に接触し、該係止爪165bに持ち上げられるようにして摺動杆191が上方に摺動させられる。これにより、鉤部材192、193が連動して同時に上方に摺動させられる。このとき、鉤部材192,193と爪馬83,84との係合が解除され、内枠12が解錠される。
一方、鍵穴に挿入した鍵を図10の反時計方向に回転させた場合、カム板163が同方向に回動することにより、上側の係止爪165aが上側の係止孔171aの下縁部に接触し、該係止爪165aに押し下げられるようにして摺動杆191が下方に摺動させられる。これにより、前面枠セット施錠部材194,195が連動して同時に下方に摺動させられる。このとき、前面枠セット施錠部材194,195と前面枠セット鉤部14a,14bとの係合が解除され、前面枠セット14が解錠される。
尚、上記した摺動杆191は、その略中間位置において、シリンダ錠196側(図16の左側)に突出する摺動操作部199を備えている。当該摺動操作部199の存在により、内枠12を開放した状態において、シリンダ錠196の回動操作を行わなくても、摺動操作部199を押下げることで動杆191を下方に摺動させ、前面枠セット14を開放させることができるようになっている。このため、パチンコ機10を製造したりメンテナンスしたりするとき等の作業性の向上が図られる。
また、上記のように、外枠11には、摺動操作部199に対応する位置に収容凹部89aが形成されており(図3、図9参照)、内枠12の閉状態においては、摺動操作部199が収容凹部89aの内側に収容されることとなる。このとき、摺動操作部199の下面が、収容凹部89aの下縁部と略当接状態とされるように構成されている。尚、収容凹部89aの下縁部は、前側下方に向けて緩やか湾曲する湾曲面となっている(R加工が施されている)。このため、例えば、自重により内枠12が若干下方に位置ずれした場合であっても、摺動操作部199と内枠12の下縁部とを摺接させるようにして、摺動操作部199を収容凹部89a内に確実に位置させることができる。従って、収容凹部89aによって、内枠12の閉方向への移動が規制され、内枠12を閉状態とすることができなくなってしまうといったおそれを回避することができる。
加えて、図11、図16に示すように、摺動杆191の内面には、下側の係止孔171bの下縁部からシリンダ錠196側に突出する規制突起172が形成されている。当該規制突起172は、例えば、シリンダ錠196の回動操作(鍵穴に挿入された鍵を時計回りに回転させる)を行わずに、摺動操作部199を押上げるようにして摺動杆191を上方に摺動させようとした場合に係止爪165bと接触するよう構成されており、これにより、摺動杆191の上方への摺動が規制されるようになっている。つまり、内枠12は、シリンダ錠196の回動操作が伴わないと開放できないようになっている。尚、規制突起172を省略することとしてもよい。尚、上側の係止孔171aの上縁部からシリンダ錠196側に突出する規制突起を設けることも考えられるが、この場合には、シリンダ錠196の回動操作なくして前面枠セット14を開放することができなくなる。つまり、上記のように摺動操作部199を操作して前面枠セット14を開放させることができなくなり、作業性の低下を招くおそれがある。このような理由から、本例では、上側の係止孔171aの上縁部には規制突起を設けていない。
また、図13、図16等に示すように、シリンダ錠196は、固定部161から後方に突出し、鍵穴形状(キーコード)を変更する際に押圧操作されるリセットピン166を具備している。キーコードの変更手順について説明すると、まず、リセットピン166を押圧した状態で鍵穴に現状の鍵を挿入して回動操作した後、該鍵を引き抜く。そして、リセットピン166を押圧したまま、新たに設定したい鍵を鍵穴に挿入し、前記現状の鍵とは逆向きに回動操作した後、リセットピン166の押圧状態を解除してから鍵を引き抜く。以上のような操作を行うことで、新たに設定したい鍵に合ったキーコードとすることができるようになっている。これにより、遊技場単位で鍵を統一できるとともに、不正防止のため、定期的に鍵を変更することができるようになっている。
さらに、図12、図15等に示すように、施錠装置G1は、支持板188の外面(窓孔21側の面)に沿って摺動可能な下皿ユニット施錠部材197を備えている。下皿ユニット施錠部材197は、その取付状態において支持板188の窓孔21側の面と当接状態となる本体部671と、本体部671から前方に延び、その先端部において上方に突出する爪部672,673を有する上下一対の下皿ユニット鉤部197a,197bと、本体部671の最上部に設けられた下皿ユニット操作部198とを備えている。
また、下皿ユニット施錠部材197には、本体部671において長円状の摺動孔674,675が形成されている。該摺動孔674,675には、支持板188から内枠12の内側(窓部21の内周側)に向けて突出し、先端部において対応する摺動孔674,675の横幅よりも大きな拡径部を有する摺動突起676,677が挿通されており、該摺動突起676,677の拡径部が下皿ユニット施錠部材197の窓枠21側に位置している。また、摺動孔674,675の上下幅は、対応する摺動突部676,677の径よりも大きくなっている。これにより、支持板188(基枠186)に対して、下皿ユニット施錠部材197が上下に相対移動(摺動)可能に設けられている。
また、各前面枠セット施錠部材194,195は、一端が下皿ユニット施錠部材197に固定されるとともに、他端が支持板188に固定されたコイルばねC3により、常には上方に引っ張られている。これにより、下皿ユニット13の閉状態にあっては、下皿ユニット13の背面側に設けられた係止孔13a,13b(図2参照)に下皿ユニット鉤部197a,197bの先端部が挿通されるとともに、爪部672,673が係止孔13a,13b周縁部の前面側に係止され、下皿ユニット13の開放が規制される。下皿ユニット操作部198は、前面枠セット14を開状態とした場合にのみ露出し、この場合に限り操作可能となっている。そして、該下皿ユニット操作部198をコイルばねC3の引張力に抗して押下げることにより、下皿ユニット鉤部197a,197bと係止孔13a,13bとの係止状態が解除され、下皿ユニット13が解錠されることとなる。換言すれば、下皿ユニット13は、前面枠セット14が開かれた場合に限り、下皿ユニット操作部198を操作することによってその開放が許容されるようになっている。
さて、図17に示すように、本実施形態では、摺動杆191は、シリンダ錠196の配設位置に対応する部位において、窓孔21側に膨出する膨出部175を備えている。また、支持板188は、摺動杆191の膨出部175に対応する部位(その摺動範囲も含む)において、窓孔21側に膨出する支持板膨出部176を備えている。つまり、本実施形態では、遊技領域や各種制御基板等の設置スペースをより広く確保するために、施錠装置G1の横幅を極力小さくしているのであるが、施錠装置G1うちシリンダ錠196の配設位置に対応する部位についてはシリンダ錠196の設置スペースを確保する必要があるため、上記のように膨出部175及び支持板膨出部176を形成しているのである。尚、本実施形態では、支持板188の窓孔21側の面に沿って摺動可能な下皿ユニット施錠部材197が設けられているが、上記のように支持板188を折曲げ形成し、支持板膨出部176の下方に該下皿ユニット施錠部材197を配置することで、施錠装置G1の横幅が大きくなってしまうといったおそれを回避している。
本実施形態における膨出部175は、摺動杆191のうちシリンダ錠196の配設位置に対応する部位が略コ字状に折曲げられることで形成されており、シリンダ錠196よりも上方において窓孔21側に向けて若干下方に傾斜しつつ延びる上段差部177と、シリンダ錠196よりも下方において窓孔21側に向けて若干上方に傾斜しつつ延びる下段差部178と、上段差部177と下段差部178との先端部(窓孔21側の端部)同士を連結する連結部179とを備えている。尚、摺動杆191が摺動して最上部位置となったときには膨出部175の上段差部177が支持板膨出部176と略当接し、摺動杆191が最下部位置となったときには膨出部175の下段差部178が支持板膨出部176と略当接するよう構成されている。また、上記した係止孔171a、171bは連結部179に形成されている。
さて、本実施形態では、施錠装置G1には、シリンダ錠196の背面側を覆うようにして施錠カバー401が取付固定されている。以下、施錠カバー401について、図17〜図20を参照しつつ説明する。図17は取付状態にある施錠カバー401の構成を示す正面図であり、図18は取付状態にある施錠カバー401の構成を示す部分斜視図である。尚、施錠カバー401は、施錠装置G1に対して図17に示す面がパチンコ機10の後側に露出するようにして取付けられるのではあるが、以下、説明の便宜上、図17に示す面を前面(正面)として説明する。図19は施錠カバー401の構成を示す正面側の斜視図であり、図20は施錠カバー401の構成を示す背面側の斜視図である。
図17、図18等に示すように、施錠カバー401は、取付板187の後面に取付固定される取付基部402と、取付基部402の取付状態において摺動杆191の膨出部175(段差部177、178)を覆う保護部403とを備えている。本実施形態では、施錠カバー401は、硬質で透明な樹脂材料(例えばポリカーボネート)により構成されている。
取付基部402は、その取付状態においてシリンダ錠196の固定部161及びカム板163を収容する収容部404を備えている。図19等に示すように、収容部404は、固定部161と対向配置される板状の基部411と、基部411の上縁部、下縁部、及び左縁部から施錠カバー401の後方(施錠カバー401の施錠機構G1への取付状態においてはパチンコ機10の前方)に向けて延びる上壁部412、下壁部413、及び左壁部414とを備えている。また、図20等に示すように、収容部404は、上壁部412、下壁部413、及び左壁部414からそれぞれ内側に突出する突起部417を備えている。施錠カバー401の取付状態においては、各突起部417と固定部161の周縁部とが略当接状態とされる。加えて、基部411には、施錠カバー401の取付状態においてシリンダ錠196のリセットピン166と対応する位置に操作孔418が形成されている(図17参照)。
また、取付基部402は、収容部404の上壁部412の先端縁(施錠カバー401の施錠機構G1への取付状態においてはパチンコ機10の前面側の端縁)から上方に向けて突出形成された上取付部402aと、下壁部413の先端縁から下方に向けて突出形成された下取付部402bとを備えている。各取付部402a,402bには、前後に貫通するねじ孔421が形成されている。そして、収容部404の内部にシリンダ錠196の固定部161及びカム板163を収容するようにして、取付板187に形成された取付孔187aのうち、施錠カバー401を取着するためのねじを挿通させるカバー用取付孔187bとねじ孔421とを位置合わせし、ねじ固定することで、施錠カバー401が施錠装置G1に対して着脱可能に取着されている。
保護部403は、取付基部402の右端縁から前方(施錠カバー401の施錠機構G1への取付状態においてはパチンコ機10の後方)に延びる縦壁部431と、縦壁部431の先端縁から右側(施錠カバー401の施錠機構G1への取付状態においてはパチンコ機10の左方)に向けて延びる前壁部432と、前壁部432の先端縁から後方(施錠カバー401の施錠機構G1への取付状態においてはパチンコ機10の前方)に向けて延びる係止片433とを備え、断面略コ字状をなしている。施錠カバー401の取付状態においては、縦壁部431が膨出部175のシリンダ錠196側の面を覆い、前壁部432が膨出部175の後辺部を覆い、係止片433の内面が支持板188(支持板膨出部176)の窓孔21側の面と略当接状態とされる(図17、図18参照)。
尚、図20に示すように、施錠カバー401には、前壁部432の上縁部及び下縁部から保護部403の内側(施錠カバー401の施錠機構G1への取付状態においてはパチンコ機10の前方)に突出する突条部435が形成されている。施錠カバー401の取付状態においては、突条部435と摺動杆191とが略当接状態とされ、摺動杆191と施錠カバー401との間に形成される隙間を極力小さくしている。また、突条部435と摺動杆191とが略当接状態とされるため、例えば、摺動杆191が直接前壁部432の背面に摺接する場合に比べ、施錠カバー401と摺動杆191との接触面積を小さくすることができ、摺動性の悪化を抑制することができる。尚、縦壁部431の上縁部及び下縁部から保護部403の内側に向けて突出する突条部を設けてもよい。
また、施錠カバー401には、前壁部432の左下部(施錠カバー401の施錠機構G1への取付状態においてはパチンコ機10の正面から見て前壁部432の右下部)において鉤部材193の挿通を許容するための摺動スリット436が形成されている。該摺動スリット436を形成することで、取付状態にある施錠カバー401によって鉤部材193、ひいては、摺動杆191及び鉤部材192の上方への摺動が阻害されてしまうといったおそれを回避している。
さて、本実施形態では、図22〜図24に示すように、施錠カバー401がねじ701によって基枠186の取付板187に着脱可能に取着される。図25に示すように、施錠カバー401の施錠装置G1への取着に使用されるねじ701は、外周にねじ山が形成された略円柱状のねじ本体702と、ねじ本体702の一端部に設けられた拡径部としての頭部703とを備えている。また、頭部703には十字穴705が形成されており、該十字穴705に対して図示しない工具としてのドライバーの先端部を係合して回転させることで、ねじ701をねじ込んだり取外したりすることができる。図24に示すように、本実施形態では、施錠カバー401の取付状態において、頭部703は取付板187を挟んで施錠カバー401の反対側(取付板187の前面側)に位置している。このため、施錠装置G1の取付状態においては、頭部703が取付板187と内枠12(樹脂ベース20)とで挟まれた位置に配置されることとなる。尚、本実施形態では、十字穴705が解除操作手段、工具係合部を構成する。また、取付基部402(上取付部402a,下取付部402b)に形成されるねじ孔421には予めねじ山が形成されている。
加えて、頭部703を除くねじ701の長さ(ねじ本体702の長さ)は、取付板187の厚みと上取付部402a(下取付部402b)の厚みとを足した長さとほぼ同じとなっている。このため、ねじ701のうち頭部703が設けられていない方の先端部は、施錠カバー401の取付状態において、上取付部402a,下取付部402bから突出しないようになっている。尚、頭部703を除くねじ701の長さ(ねじ本体702の長さ)は、取付板187の厚みよりよりも長く、取付板187の厚みと上取付部402a(下取付部402b)の厚みとを足した長さよりも短くなっていることとしてもよい。
ここで、内枠12のうち施錠装置G1が配設される部位について、図22等を参照しつつ説明する。内枠12の後面右側部(図22では左側の側部)には、後方に延出するリブ711が設けられている。リブ711は、上下方向に延在する縦辺部712と、当該縦辺部712と窓孔21の右側部(図22では窓孔21の左側の側部)に対応して上下に延在する窓壁部715との間を所定間隔毎に連結する複数の横辺部713とを備えている。さらに、リブ711には複数のボス717が一体形成されている。尚、縦辺部712、横辺部713、及びボス717の突出長は同じとなっている。
そして、取付板187をリブ711の先端部(縦辺部712及び横辺部713の後端部)に当接させ(図24参照)、取付孔187aとボス717(ボス穴)とを位置合わせし、施錠カバー401と取付板187(施錠装置G1)との取着に使用されるねじ701と同じねじ701を取付孔187a及びボス717にねじ込むことで、施錠装置G1が内枠12に取着される。また、図24に示すように、取付状態にある施錠装置G1は、その右辺部(取付板187のうち窓孔21の外周側の縁部:図24では左側の縁部)が、リブ711の縦辺部712よりも窓孔21の外周側に位置する。尚、取付状態にある施錠装置G1は、その上部が支持板188において窓壁部715と略当接状態となるが、窓壁部715の下端部は支持板188の支持板膨出部176の上端部よりも上方に位置しており、支持板膨出部176の窓孔21側には、保護部403の係止片433の設置スペースが確保されている。
また、図24に示すように、本実施形態では、取付板187に形成される取付孔187aのうち、少なくとも施錠カバー401を取着するためのねじ701を挿通させるカバー用取付孔187bは、施錠装置G1の取付状態において、縦辺部712よりも窓孔21の内周側に位置する。このため、カバー用取付孔187bに螺着したねじ701のうち取付板187の前面側(図24では下側)に位置する頭部703は、縦辺部712、及び横辺部713によって囲まれた位置に配置されることとなる。また、本実施形態では、取付孔187aのうち少なくともカバー用取付孔187bには予めねじ山(雌ねじ)が形成されている。但し、取付孔187a(カバー用取付孔187bを含む)はねじ山の形成されていない単なる挿通孔であってもよい。
尚、ねじ701の頭部は、取付板187の前面に没入していることとしてもよい。この場合、施錠装置G1の内枠12への取付状態において、取付板187と当接する部位が平坦面である場合であっても、ねじ701の頭部703が突出していることに起因して取付板187が浮き上がってしまうといったおそれを回避することができ、取付状態の安定化を図ることができる。ちなみに、本実施形態では、内枠12(樹脂ベース20)から後方に延出するリブ711に当接状態で施錠装置G1が取着され、取付板187の前面と内枠12(樹脂ベース20)との間には間隙が形成されることから、ねじ701の頭部703が取付板187の前面から突出していても差支えない。
次に、施錠装置G1の内枠12への取付工程について説明する。まず、収容部404の内部にシリンダ錠196の固定部161及びカム板163を収容するようにして、かつ、膨出部175を保護部403で覆うようにして施錠カバー401を取付板187の後面(取付面)に当接させる。さらに、カバー用取付孔187bとねじ孔421とを位置合わせする。そして、ねじ701を取付板187の前面側からカバー用取付孔187b及びねじ孔421にねじ込むことで施錠カバー401を施錠装置G1に取着する。
続いて、施錠カバー401が取着された施錠装置G1の取付板187と内枠12のリブ711とを当接させる。さらに、取付孔187aとボス717(ボス穴)とを位置合わせする。そして、ねじ701を取付板187の後面側から取付孔187a及びボス717にねじ込むことで、施錠装置G1を内枠12に取着する。以上のようにして施錠装置G1の内枠12への取付工程が完了する。
以上詳述したように、本実施形態では、施錠装置G1に対し、摺動杆191に形成された膨出部175を覆うようにして施錠カバー401が取付固定されている。このため、膨出部175における上段差部177及び下段差部178が接触困難又は接触不能とされる。従って、例えば、外枠11と内枠12との間から無理やりパチンコ機10の内部に金属片等を侵入させ、当該金属片等を下段差部178の上面に当てて押圧し、摺動杆191を下方に摺動させて、前面枠セット14を開放させるといった不正行為を防止することができる。また、パチンコ機10の内部に侵入させた金属片等を、窓孔21側(膨出部175と支持板膨出部176との間の隙間)から上段差部177の上面に当てて押圧し、摺動杆191を下方に摺動させて前面枠セット14を開放させるといった不正行為を防止することができる。結果として、遊技盤30面上の釘調節を不正に変更したり、可変入賞装置32や第1契機対応口33を強制的に開放させたりするといった不正行為を抑制することができる。
さらに、上段差部177の下面又は下段差部178の下面に金属片等を当てて押圧し、摺動杆191を上方に摺動させるといった行為を防止することができる。また、施錠カバー401は、膨出部175だけではなく、固定部161及びカム板163についても覆うよう構成されることで、膨出部175へと通じる隙間を極力少なくすることができる。
また、外枠11には、内枠12の閉状態において、摺動操作部199を内側に収容する収容凹部89aが形成されている。そして、内枠12の閉状態においては、摺動操作部199の下面が収容凹部89aの下縁部と略当接状態とされ、摺動杆191の下方への摺動が規制されることとなる。このため、パチンコ機10の内部に侵入させた金属片等を摺動操作部199の上面に当てて摺動杆191を下方に摺動させ、前面枠セット14を開放させるといった不正行為を防止することができる。
さらに、施錠カバー401は、収容部404の内側に突出し、固定部161の周縁部と略当接状態とされる突起部417と、支持板188(支持板膨出部176)の窓孔21側の面と略当接状態とされる係止片433とを具備している。このため、施錠カバー401の施錠装置G1への取付に際し、施錠カバー401の位置決めが行われるため、取付作業性の向上を図ることができる。また、取付状態の安定化を図ることができる。
また、施錠カバー401(基部411)には、リセットピン166に対応する位置に操作孔418が形成されている。このため、施錠カバー401の取付状態においても、ドライバー等を操作孔418に挿通してリセットピン166の操作ができるようになっている。従って、リセットピン166を操作する際に、施錠カバー401を取外すといった手間を省略することができる。
また、本実施形態では、施錠カバー401が施錠装置G1の取付板187に対してねじ固定されている。このため、例えば、施錠カバー401が支持板188に対してねじ固定される場合に比べて、施錠装置G1の横幅を小さく構成することができる。つまり、支持板188の窓孔21側の面からねじを留める場合には、支持板188のシリンダ錠196側の面から突出するねじ先をよけるために摺動杆191と支持板188との間に隙間を形成する必要が生じる。一方、支持板188のシリンダ錠196側の面からねじを留める場合には、支持板188の窓孔21側の面から突出するねじ先をよけるようにして、内枠12の内側(窓部21内周側)に取着される制御基板等と支持板188との間に隙間を形成する必要が生じる。これに対し、本実施形態においては、摺動杆191と支持板188とが摺接するとともに、支持板188の窓孔21側の面ぎりぎりに制御基板等を配設することができる。
さらに、施錠装置G1を内枠12に取付けるために取付板187に形成された取付孔187aに対し、施錠カバー401のねじ孔421を位置合わせしてねじ固定している。このため、施錠カバー401を施錠装置G1にねじ固定することによって、施錠装置G1についても内枠12にねじ固定される。従って、施錠カバー401を施錠装置G1に取付けるためだけに用いられる孔を別途形成する必要がなくなるといった効果、又は、施錠カバー401を施錠装置G1に取付けることによって、施錠装置G1がより強固に内枠12に固定されるといった効果が奏される。
また、施錠カバー401が透明であることにより、施錠カバー401を取外さなくても、シリンダ錠196に対する不正の有無等を確認することができる。
また、本実施形態では、施錠カバー401は、施錠装置G1(取付板187)に対し、ねじ701によって着脱可能に取着されることから、工場における製造作業性や、リサイクル・リユースに際しての分別作業性等の向上を図ることができる。
一方で、施錠カバー401を着脱可能に構成する場合には、不正行為者が外枠11と前面枠セット14との間から不正に治具等をパチンコ機10の内部に侵入させ、ねじ701を取外すことで施錠カバー401を取外し、上記のように段差部175を操作して、前面枠セット14を不正開放してしまうといったことが懸念される。
これに対し、本実施形態によれば、ねじ701のうち十字穴705が形成された頭部703が、取付板187を挟んで施錠カバー401の反対側(取付板187の前面側)に位置している。このため、十字穴705を、施錠カバー401側(パチンコ機10の後方)に露出しない位置、すなわち、施錠装置G1と内枠12(樹脂ベース20)とで挟まれた位置に配置することができる。さらには、施錠装置G1の取付状態において、頭部703は、縦辺部712及び横辺部713によって囲まれた位置に配置されている。このため、施錠装置G1を内枠12から取外さない限り、十字穴705にドライバー等を係合してねじ701を回転させて取外すことが不可能となる。従って、不正に施錠カバー401が取外されてしまうといったおそれを防止することができ、結果として、前面枠セット14を不正に開放するといった不正行為をより確実に抑止することができる。
さらに、頭部703の存在により、ねじ701を回したり施錠カバー401を引っ張ったりする等しても、ねじ701が施錠カバー401側から(パチンコ機10の後方に)抜けないようになっている。従って、ねじ701が施錠カバー401側から取外されてしまうといったおそれを回避することができる。
また、ねじ701をねじ込んで頭部703と取付板187の前面とを当接させることで、ねじ701のねじ込み量を均一にすることができる。従って、ねじ701のねじ込み量が少なく、ねじ701とねじ孔421(ねじ孔421の周壁部)との螺合面積が小さくなってしまうといったおそれを回避することができ、施錠カバー401の取付状態の安定化を図ることができる。
加えて、頭部703に十字穴705を形成することで、十字穴705をより大きく形成することができ、ドライバーによって付加される応力をより確実にねじ701に伝達することができる。また、ドライバーとより広い面積で当接することとなり、十字穴705が潰れてしまうといった不具合も抑制することができる。
次に、パチンコ機10の背面の構成を図7に基づいて説明する。パチンコ機10にはその背面(実際には内枠12及び遊技盤30の背面)において、各種制御基板が上下左右に並べられるようにして、一部前後に重ねられるようにして配置されており、さらに、遊技球を供給する遊技球供給装置(払出機構)や樹脂製の保護カバー等が取り付けられている。本実施形態では、各種制御基板を2つの取付台に分けて搭載して2つの制御基板ユニットを構成し、それら制御基板ユニットを個別に内枠12又は遊技盤30の裏面に装着するようにしている。この場合において、主基板とサブ制御基板とを一方の取付台に搭載してユニット化すると共に、払出制御基板、発射制御基板及び電源基板を他方の取付台に搭載してユニット化している。ここでは便宜上、前者のユニットを「第1制御基板ユニット201」と称し、後者のユニットを「第2制御基板ユニット202」と称することとする。また、払出機構及び保護カバーも1ユニットとして一体化されており、一般に樹脂部分を裏パックと称することもあるため、ここではそのユニットを「裏パックユニット203」と称する。各ユニット201〜203の詳細な構成については後述する。
なお、第1制御基板ユニット201、第2制御基板ユニット202及び裏パックユニット203は、ユニット単位で工具等を用いずとも着脱できるよう構成されており、さらに、一部に支軸部を設けて内枠12又は遊技盤30の裏面に対して開閉できる構成となっている。
図8は、内枠12に遊技盤30を組み付けた状態における構成を示す背面図である。同図に示すように、遊技盤30は、樹脂ベース20に囲まれた四角枠状の設置領域に設置され、内枠12に設けられた複数(本実施形態では4カ所)の係止固定具211,212によって脱落しないように固定されている。
遊技盤30の中央には可変表示装置ユニット35が配置されている。可変表示装置ユニット35においては、センターフレーム47(図5参照)を背後から覆う樹脂製(例えばABS製)のフレームカバー213が後方に突出して設けられており、そのフレームカバー213の後端に、液晶表示装置たる装飾図柄表示装置42と表示制御装置45とが前後に重ねられた状態で着脱可能に取り付けられている。フレームカバー213内には、センターフレーム47に内蔵されたLED等を駆動するLED制御基板などが配設されている。
また、遊技盤30の裏面には、可変表示装置ユニット35を取り囲むようにして裏枠セット215が取り付けられている。この裏枠セット215は、遊技盤30の裏面に張り付くようにして設けられる薄型の樹脂成形品であって、各種入賞口に入賞した遊技球を回収する遊技球回収機構が形成されている。詳しくは、裏枠セット215の下方には、前述した一般入賞口31、可変入賞装置32、第1契機対応口33(それぞれ図5参照)の遊技盤開口部に対応し、且つ下流側で1カ所に集合する回収通路216が形成されている。また、遊技盤30よりも下方の内枠12には、樹脂製の排出通路盤217が取り付けられており、該排出通路盤217には、排出球をパチンコ機10外部へ案内する排出通路218が形成されている。従って、図8に仮想線で例示するように、一般入賞口31等に入賞した遊技球は何れも裏枠セット215の回収通路216を介して集合し、さらに排出通路盤217の排出通路218を介してパチンコ機10外部に排出される。なお、アウト口36(図5参照)も同様に排出通路218に通じており、何れの入賞口にも入賞しなかった遊技球も排出通路218を介してパチンコ機10外部に排出される。
上記構成では、遊技盤30の下端面を境界にして、上方に裏枠セット215(回収通路216)が、下方に排出通路盤217(排出通路218)が設けられており、排出通路盤217が遊技盤30に対して前後方向に重複(オーバーラップ)せずに設けられている。
また、遊技盤30の裏面には、各種入賞口などの遊技球の通過を検出する入賞感知機構などが設けられている。具体的には、遊技盤30表側の一般入賞口31に対応する位置には入賞口スイッチ221が設けられ、可変入賞装置32に対応してはカウントスイッチ223が設けられている。カウントスイッチ223は可変入賞装置32への入賞球をカウントするスイッチである。また、第1契機対応口33に対応する位置には第1契機対応口スイッチ224が設けられ、第2契機対応口34に対応する位置には第2契機対応口スイッチ225が設けられている。
入賞口スイッチ221及び第2契機対応口スイッチ225は、図示しない電気配線を通じて盤面中継基板226に接続され、さらにこの盤面中継基板226が後述する主基板(主制御装置261)に接続されている。また、カウントスイッチ223は大入賞口中継基板227に接続され、さらにこの大入賞口中継基板227がやはり主基板に接続されている。これに対し、第1契機対応口スイッチ224は中継基板を介さずに直接主基板に接続されている。
その他図示は省略するが、可変入賞装置32には、大入賞口を開放する大入賞口ソレノイドが設けられ、第1契機対応口33には、当該第1契機対応口33に装備された電動役物を開放する第1契機対応口ソレノイドが設けられている。なお、本実施形態では、発射装置72としてソレノイドを採用し、該ソレノイドを内枠12の前面側に設けているため、背面側に発射モータ等を設置するためのスペースを必要とせず、スペースの有効活用を図ることができる。
上記入賞感知機構にて各々検出された検出結果は、後述する主基板に取り込まれ、該主基板よりその都度の入賞状況に応じた払出指令(遊技球の払出個数)が払出制御基板に送信される。そして、該払出制御基板の出力により所定数の遊技球の払出が実施される。本実施形態のパチンコ機10では、各種入賞口毎に遊技球の入賞を電気的に感知して払出が直ちに行われる。
また、裏枠セット215には、第1制御基板ユニット201を取り付ける取付機構が設けられている。さらに、内枠12の裏面には、第2制御基板ユニット202や裏パックユニット203を取り付ける取付機構が設けられている。その他、内枠12の背面構成において、遊技盤30の右下部には、後述する払出機構より払い出される遊技球を上皿19、下皿15、又は排出通路218の何れかに振り分ける遊技球分配部245が設けられている。
図7の説明に戻り、第1制御基板ユニット201は、主制御装置261と、副制御装置としてのサブ制御装置262とを具備している。ここで、主制御装置261は、主たる制御を司るCPU、遊技プログラムを記憶したROM、遊技の進行に応じた必要なデータを記憶するRAM、各種機器との連絡をとるポート、各種抽選の際に用いられる乱数発生器、時間計数や同期を図る場合などに使用されるクロックパルス発生回路等を含む主基板を具備しており、この主基板が透明樹脂材料等よりなる基板ボックス263(被包手段)に収容されて構成されている。なお、基板ボックス263は、略直方体形状のボックスベースと該ボックスベースの開口部を覆うボックスカバーとを備えている。これらボックスベースとボックスカバーとは封印ユニット264(封印手段)によって開封不能に連結され、これにより基板ボックス263が封印されている。
封印手段としての封印ユニット264はボックスベースとボックスカバーとを開封不能に連結する構成であれば任意の構成が適用できるが、本実施形態では、5つの封印部材が連結された構成となっており、この封印部材の長孔に係止爪を挿入することでボックスベースとボックスカバーとが開封不能に連結されるようになっている。封印ユニット264による封印処理は、その封印後の不正な開封を防止し、また万一不正開封が行われてもそのような事態を早期に且つ容易に発見可能とするものであって、一旦開封した後でも再度開封・封印処理を行うこと自体は可能である。すなわち、封印ユニット264を構成する5つの封印部材のうち、少なくとも一つの封印部材の長孔に係止爪を挿入することにより封印処理が行われる。そして、収容した主基板の不具合などにより基板ボックス263を開封する場合には、係止爪が挿入された封印部材と他の封印部材との連結を切断する。その後、再度封印処理する場合は他の封印部材の長孔に係止爪を挿入する。基板ボックス263の開封を行った旨の履歴を当該基板ボックス263に残しておけば、基板ボックス263を見ることで不正な開封が行われた旨を容易に発見することができる。
また、サブ制御装置262は、主制御装置261(主基板)からの指示に従い各種演出制御を司るCPUや、各種プログラムを記憶したROM、遊技の進行に応じた必要なデータを記憶するRAM、各種機器との連絡をとるポート、各種抽選の際に用いられる乱数発生器、時間計数や同期を図る場合などに使用されるクロックパルス発生回路等を含むサブ制御基板を具備しており、このサブ制御基板についても当該サブ制御基板に対応する基板ボックスに収容されて構成されている。サブ制御装置262上には電源中継基板266が搭載されており、後述する電源基板より供給される電源がこの電源中継基板266を介してサブ制御装置262及び表示制御装置45に出力される。
第2制御基板ユニット202は、払出制御装置311、発射制御装置312、電源装置313及びカードユニット接続基板314を具備している。払出制御装置311、発射制御装置312及び電源装置313は周知の通り制御の中枢をなすCPUや、その他ROM、RAM、各種ポート等を含む制御基板を具備しており、払出制御装置311の払出制御基板により、賞品球や貸出球の払出が制御される。また、発射制御装置312の発射制御基板により、遊技者によるハンドル18の操作に従い発射装置(ソレノイド)72等の制御が行われ、電源装置313の電源基板により、各種制御装置等で要する所定の電源電圧が生成され出力される。カードユニット接続基板314は、パチンコ機前面の貸球操作部120及び図示しないカードユニットに電気的に接続され、遊技者による球貸し操作の指令を取り込んでそれを払出制御装置311に出力するものである。なお、カードユニットを介さずに球貸し装置等から上皿に遊技球が直接貸し出される現金機では、カードユニット接続基板314を省略することも可能である。
上記払出制御装置311、発射制御装置312、電源装置313及びカードユニット接続基板314は、透明樹脂材料等よりなる基板ボックス315,316,317,318にそれぞれ収容されて構成されている。特に、払出制御装置311では、前述した主制御装置261と同様、基板ボックス315(被包手段)を構成するボックスベースとボックスカバーとが封印ユニット319(封印手段)によって開封不能に連結され、これにより基板ボックス315が封印されている。
払出制御装置311には状態復帰スイッチ321が設けられている。例えば、払出モータ部の球詰まり等、払出エラーの発生時において状態復帰スイッチ321が押下されると、払出モータが正逆回転され、球詰まりの解消(正常状態への復帰)が図られる。
また、電源装置313にはRAM消去スイッチ323が設けられている。本パチンコ機10はバックアップ機能を有しており、万一停電が発生した際でも停電時の状態を保持し、停電からの復帰(復電)の際には停電時の状態に復帰させることができる。従って、通常手順で(例えば遊技場の営業終了時に)電源遮断すると電源遮断前の状態が記憶保持されることから、電源投入時に初期状態に戻したい場合には、RAM消去スイッチ323を押しながら電源を投入する。
次に、裏パックユニット203の構成を説明する。裏パックユニット203は、樹脂成形された裏パック351と遊技球の払出機構部352とを一体化したものである。
裏パック351は例えばABS樹脂により一体成形されており、パチンコ機後方に突出し略直方体形状をなす保護カバー部354を有する。保護カバー部354は左右側面及び上面が閉鎖され且つ下面のみが開放された形状をなし、少なくとも可変表示装置ユニット35を囲むのに十分な大きさを有する(但し本実施形態では、前述のサブ制御装置262も合わせて囲む構成となっている)。
また、払出機構部352は、保護カバー部354を迂回するようにして配設されている。すなわち、保護カバー部354の上方には、上側に開口したタンク355が設けられており、このタンク355には遊技場の島設備から供給される遊技球が逐次補給される。タンク355の下方には、例えば横方向2列(2条)の球通路を有し下流側に向けて緩やかに傾斜するタンクレール356が連結され、さらにタンクレール356の下流側には縦向きにケースレール357が連結されている。払出装置(払出手段)358はケースレール357の最下流部に設けられ、払出モータ358a等の所定の電気的構成により必要個数の遊技球の払出が適宜行われる。そして、払出装置358より払い出された遊技球は前記上皿19に供給される。また、タンクレール356には、当該タンクレール356に振動を付加するバイブレータ360が取り付けられており、仮にタンクレール356付近で球詰まりが生じた際、バイブレータ360が駆動されることで球詰まりの解消が図られる。
また、払出機構部352には、払出制御装置311から払出装置358への払出指令の信号を中継する払出中継基板381が設置されると共に、外部より主電源を取り込む電源スイッチ基板382が設置されている。電源スイッチ基板382には、電圧変換器を介して例えば交流24Vの主電源が供給され、電源スイッチ382aの切替操作により電源ON又は電源OFFされる。
また、裏パックユニット203は、外部中継端子板230用の開口部391が設けられており、裏パックユニット203の固定された状態でも、外部中継端子板230の取外し及び操作が可能となっている。
なお、上述してきた構成により、主制御装置261(基板ボックス263)の取外しは、まず裏パックユニット203を開け、次に第1制御基板ユニット201を開け、そして、主制御装置261を固定している固定具を解除操作するという複雑な過程をふむことにより、ようやく行うことができる。このため、主制御装置261(基板ボックス263)の取り外し等の不正行為に対して抑止効果が期待できる。
なお、本実施形態では、主制御装置261は、厳重に封印された基板ボックス263に格納されているため、主制御装置261に何らかの不正な信号を送ったりする等の不正行為は困難である。このため、主制御装置261によって直接的に制御される特別表示装置43のLEDを「赤」又は「緑」の大当たりの態様で不正に点灯させることは困難である。従って、装飾図柄表示装置42に大当たりとなったかのような表示を行わせるとともに、セルなどを用いて大入賞口を強制的に開放し、大当たりとなっていないにもかかわらず出玉を獲得するというような不正行為が行われる場合にも、特別表示装置43の点灯態様を確認することによって、そのような不正行為が簡単に発見できる。
次に、パチンコ機10の電気的構成について説明する。図21は、本パチンコ機10の電気的構成を示すブロック図である。パチンコ機10の主制御装置261(主基板)には、演算装置である1チップマイコンとしてのCPU501が搭載されている。CPU501には、該CPU501により実行される各種の制御プログラムや固定値データを記憶したROM502と、そのROM502内に記憶される制御プログラムの実行に際して各種のデータ等を一時的に記憶するメモリであるRAM503と、割込回路やタイマ回路、データ送受信回路などの各種回路等が内蔵されている。
RAM503は、パチンコ機10の電源のオフ後においても電源装置313からバックアップ電圧が供給されてデータが保持(バックアップ)できる構成となっており、RAM503には、各種のデータ等を一時的に記憶するメモリやエリアの他に、バックアップエリア503aが設けられている。
バックアップエリア503aは、停電などの発生により電源が切断された場合において、電源の再入時にパチンコ機10の状態を電源切断前の状態に復帰させるべく、電源切断時(停電発生時を含む。以下同様)のスタックポインタや、各レジスタ、I/O等の値を記憶しておくエリアである。バックアップエリア503aへの書き込みは、NMI端子(ノンマスカブル端子)への停止信号の入力により起動されるNMI割込み処理(このNMI割込みにより、電源断時の主制御装置261の状態がRAM503のバックアップエリア503aに記憶される)によって停電の発生等による電源切断時に実行され、逆にバックアップエリア503aに書き込まれた各値の復帰は、電源入時(停電解消による電源入を含む。以下同様)の復電処理において実行される。なお、CPU501のNMI端子(ノンマスカブル割込端子)には、停電等の発生による電源断時に、後述する停電監視回路542から出力される停電信号SK1が入力されるように構成されており、停電の発生により、停電処理(NMI割込み処理)が即座に実行される。
かかるROM502及びRAM503を内蔵したCPU501には、アドレスバス及びデータバスで構成されるバスライン504を介して入出力ポート505が接続されている。入出力ポート505には、後述するRAM消去スイッチ回路543、払出制御装置311、サブ制御装置262、特別表示装置43、普通図柄表示装置41、その他図示しないスイッチ等が接続されている。この構成により、上述した特別表示装置43および普通図柄表示装置41は、主制御装置261により直接的に制御される。一方、装飾図柄表示装置42は、サブ制御装置262を介して制御される。
サブ制御装置262(サブ制御基板)は、演算装置であるCPU551、該CPU551により実行される各種の制御プログラムや固定値データを記憶したROM552、該ROM552内に記憶される制御プログラムの実行に際して各種のデータ等を一時的に記憶するメモリであるRAM553、入出力ポート554、バスライン555を備えるとともに、その他にも図示しない割込回路やタイマ回路、データ送受信回路などの各種回路等を備えている。RAM553は、CPU551による各種プログラムの実行時に使用されるワークデータやフラグを一時的に記憶するメモリである。ここには後述する各種カウンタの値を格納するカウンタ用バッファが設けられている。
入出力ポート554には、バスライン555を介してCPU551、ROM552、RAM553が接続されるとともに、表示制御装置45が接続されている。さらに、入出力ポート554には、スピーカSP、各種電飾部及びランプ102〜106が接続されている。
サブ制御装置262のCPU551は、例えば主制御装置261から送信される指令信号(例えば変動パターンコマンド)に基づいて表示制御装置45に表示制御を実行させ、装飾図柄表示装置42に表示させる。なお、上記のように、本実施形態では、主制御装置261が制御する特別表示装置43にて大当たりか否かを表示するようになっており、サブ制御装置262が制御する装飾図柄表示装置42では、前記特別表示装置43の表示に合わせた表示が行われる。つまり、変動パターンコマンドは、特別表示装置43にて行われる表示に合わせた表示を装飾図柄表示装置42にて行わせるためにサブ制御装置262に出力されるコマンドである。
また、払出制御装置311は、払出モータ358aにより賞球や貸し球の払出制御を行うものである。演算装置であるCPU511は、そのCPU511により実行される制御プログラムや固定値データ等を記憶したROM512と、ワークメモリ等として使用されるRAM513とを備えている。
払出制御装置311のRAM513は、前述した主制御装置261のRAM503と同様に、パチンコ機10の電源のオフ後においても電源装置313からバックアップ電圧が供給されてデータが保持(バックアップ)できる構成となっており、RAM513には、各種のデータ等を一時的に記憶するメモリやエリアの他に、バックアップエリア513aが設けられている。
バックアップエリア513aは、停電などの発生により電源が切断された場合において、電源の再入時にパチンコ機10の状態を電源切断前の状態に復帰させるべく、電源切断時のスタックポインタや、各レジスタ、I/O等の値を記憶しておくエリアである。このバックアップエリア513aへの書き込みは、NMI割込み処理によって電源切断時に実行され、逆にバックアップエリア513aに書き込まれた各値の復帰は、電源入時の復電処理において実行される。
かかるROM512及びRAM513を内蔵したCPU511には、アドレスバス及びデータバスで構成されるバスライン514を介して入出力ポート515が接続されている。入出力ポート515には、RAM消去スイッチ回路543、主制御装置261、発射制御装置312、払出モータ358aなどがそれぞれ接続されている。
発射制御装置312は、発射装置72による遊技機の発射を許可又は禁止するものであり、発射装置72は、所定条件が整っている場合に駆動が許可される。具体的には、払出制御装置311から発射許可信号が出力されていること、遊技者がハンドル18をタッチしていることをセンサ信号により検出していること、発射を停止させる発射停止スイッチが操作されていないことを条件に、発射装置72が駆動され、ハンドル18の操作量に応じた強度で遊技球が発射される。
表示制御装置45は、サブ制御装置262からの指示に従い、装飾図柄表示装置42における装飾図柄の変動表示を実行するものである。この表示制御装置45は、CPU521と、プログラムROM522と、ワークRAM523と、ビデオRAM524と、キャラクタROM525と、画像コントローラ526と、入力ポート527と、出力ポート529と、バスライン530,531とを備えている。入力ポート527にはサブ制御装置262の出力ポート556が接続されている。また、入力ポート527には、CPU521、プログラムROM522、ワークRAM523、画像コントローラ526が接続されている。また、画像コントローラ526にはバスライン531を介して出力ポート529が接続されており、その出力ポート529には液晶表示装置たる装飾図柄表示装置42が接続されている。
表示制御装置45のCPU521は、サブ制御装置262から送信される表示コマンドに基づいて装飾図柄表示装置42の表示を制御する。プログラムROM522は、そのCPU521により実行される各種の制御プログラムや固定値データを記憶するメモリであり、ワークRAM523は、CPU521による各種プログラムの実行時に使用されるワークデータやフラグを一時的に記憶するメモリである。ここには後述する各種カウンタの値を格納するカウンタ用バッファが設けられている。
ビデオRAM524は、装飾図柄表示装置42に表示される表示データを記憶するメモリであり、このビデオRAM524の内容を書き替えることにより、装飾図柄表示装置42の表示内容が変更される。キャラクタROM525は、装飾図柄表示装置42に表示される図柄などのキャラクタデータを記憶するメモリである。画像コントローラ526は、CPU521、ビデオRAM524、出力ポート529のそれぞれのタイミングを調整してデータの読み書きに介在すると共に、ビデオRAM524に記憶される表示データを所定のタイミングで読み出して装飾図柄表示装置42に表示させるものである。
また、電源装置313は、パチンコ機10の各部に電力を供給する電源部541と、停電等による電源遮断を監視する停電監視回路542と、RAM消去スイッチ323に接続されてなるRAM消去スイッチ回路543とを備えている。電源部541は、図示しない電源経路を通じて、主制御装置261や払出制御装置311等に対して各々に必要な動作電源を供給する。その概要としては、電源部541は、外部より供給される交流24ボルト電源を取り込み、各種スイッチやモータ等を駆動する+12V電源、ロジック用の+5V電源、RAMバックアップ用のバックアップ電源などを生成し、これら+12V電源、+5V電源及びバックアップ電源を主制御装置261や払出制御装置311等に対して供給する。なお、発射制御装置312に対しては払出制御装置311を介して動作電源(+12V電源、+5V電源等)が供給される。
停電監視回路542は、停電等の発生による電源断時に、主制御装置261のCPU501及び払出制御装置311のCPU511の各NMI端子へ停電信号SK1を出力する回路である。停電監視回路542は、電源部541から出力される最大電圧である直流安定24ボルトの電圧を監視し、この電圧が22ボルト未満になった場合に停電(電源断)の発生と判断して、停電信号SK1を主制御装置261及び払出制御装置311へ出力する。この停電信号SK1の出力によって、主制御装置261及び払出制御装置311は、停電の発生を認識し、停電時処理(NMI割込み処理)を実行する。
なお、電源部541は、直流安定24ボルトの電圧が22ボルト未満になった後においても、かかる停電時処理の実行に充分な時間の間、制御系の駆動電圧である5ボルトの出力を正常値に維持するように構成されている。よって、主制御装置261及び払出制御装置311は、停電時処理を正常に実行し完了することができる。
RAM消去スイッチ回路543は、RAM消去スイッチ323のスイッチ信号を取り込み、そのスイッチ323の状態に応じて主制御装置261のRAM503及び払出制御装置311のRAM513のバックアップデータをクリアする回路である。RAM消去スイッチ323が押下された際、RAM消去スイッチ回路543は、RAM消去信号SK2を主制御装置261及び払出制御装置311に出力する。RAM消去スイッチ323が押下された状態でパチンコ機10の電源が投入されると(停電解消による電源入を含む)、主制御装置261及び払出制御装置311においてそれぞれのRAM503,513のデータがクリアされる。
以上、本発明は、上記実施の形態には何ら限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない限りにおいて、種々の形態で実施できることは言うまでもない。
(a)上記実施形態では、施錠カバー401が膨出部175の全体及びシリンダ錠196の固定部161、カム板163を覆っているが、特にこのような構成に限定されるものではなく、施錠カバー401は、少なくとも下段差部178を覆うよう構成されていればよい。この場合、少なくとも下段差部178の上面に対してパチンコ機10の内部に侵入させた金属片等を当てて押圧し、摺動杆191を下方に摺動させて前面枠セット14を開放させるといった不正行為を防止することができる。また、施錠カバー401が支持板膨出部176の後辺部を覆うよう構成してもよい。
(b)上記実施形態における施錠カバー401の形状や素材等は特に限定されるものではなく、当該施錠カバー401によって、膨出部175の上段差部177及び下段差部178が接触不可能又は接触困難となるよう構成されていればよい。例えば、不透明な樹脂や金属等により施錠カバー401を構成してもよい。
また、突起部417を省略してもよい。さらに、操作孔418の形成範囲が保護部403の縦壁部431にまで及ぶよう多少大きく構成してもよい。但し、施錠カバー401内部への金属片等の侵入を防止するといった観点から、操作孔418は極力小さく構成することが望ましい。また、操作孔418を省略してもよい。加えて、前壁部432の上縁部及び下縁部から後方に向けて突出する突条部435を省略してもよい。また、取付状態にある施錠カバー401と鉤部材193とが離間している場合には、摺動スリット436を省略することができる。
また、上取付部402a,下取付部402bの形状に関しても特に限定されるものではなく、例えば、ねじ701の先端部を接触不可能とするべく、例えば、図26に示すように、上取付部402a,下取付部402bを、ボックス状に構成してもよい。さらに、上記実施形態では、ねじ孔421が上取付部402a,下取付部402bを前後に貫通する孔として構成されているが、図27に示すように、有底状の穴として構成してもよい。また、穴によってねじ孔421を構成する場合、ねじ701の施錠カバー401へのねじ込み量を確保するべく、取付部402a,下取付部402bの対応部位を厚肉にしてもよい。これらのように、ねじ701の先端部(十字穴705が形成されていない方の端部)側を覆う構成を採用する場合、ねじ701が不正に取外されてしまうといった事態をより確実に回避することができる。尚、上記実施形態のように、ねじ701が頭部703を有する場合には、ねじ701をねじ込んで頭部703と取付板187の前面とを当接させることで、ねじ701のねじ込み量を均一にすることができることから、上記のように穴によってねじ孔421を構成する場合に、ねじ701をねじ込みすぎることに起因して施錠カバー401が浮き上がってしまうといったおそれ等を防止することができる。
また、図28に示すように、上取付部402a,下取付部402bにおいて金属製のカラー831をインサート成形することで、ねじ孔421を形成してもよい。この場合、ねじ孔421の剛性、耐久性を向上させることができ、ねじ孔421のねじ山が潰れてしまうといったおそれを抑制することができる。
(c)上記実施形態における摺動杆191の摺動操作部199を省略してもよい。また、上記実施形態では、摺動操作部199の下方への移動を規制する規制手段として収容凹部89aが形成されているが、例えば、外枠11の右側部に対し、内枠12の閉状態において、摺動杆191の下方への摺動に際して摺動操作部199と接触して支持する支持金具を規制手段として設けてもよい。また、収容凹部89aを省略してもよい。
(d)上記実施形態における取付板187の形状は特に限定されるものではなく、例えば、少なくとも取付板187のうちシリンダ錠196の固定部161の取付位置、すなわち、施錠カバー401の取付位置に対応して、支持板188が延びる端縁とは反対側の端縁(図17、図18では左側の端縁)から後方に延びる固定板を設けてもよい。この場合、該固定板に施錠カバー401を取着するとともに、施錠装置G1の内枠12への取付状態において、該固定板と内枠12とが略当接状態となるよう設定してもよい。さらに、該固定部において施錠装置G1を内枠12に取着してもよい。
(e)上記実施形態では、内枠12の後面に施錠機構G1が取付けられているが、内枠12の前面に施錠機構G1を取付けてもよいし、前面枠セット14の後面に施錠機構G1を取付けてもよい。また、上記実施形態では、前面枠セット14の施錠機構に関し、前面枠セット14に爪部643,644を具備する鉤部材(前面枠セット鉤部14a,14b)が設けられ、施錠装置G1に爪部643,644と係合する受部材(前面枠セット施錠部材194,195)が設けられているが、施錠装置G1に爪部を具備する鉤部材を設け、前面枠セット14に該爪部と係合する受部を設けてもよい。この場合、鉤部材が施錠位置と解錠位置との間で移動することとなる。
さらに、上記実施形態では、内枠12の施錠機構に関し、施錠装置G1が爪部605,606を具備する鉤部材(鉤部材192,193)を備え、外枠11に爪部605,606と係合する受部材(爪馬83,84)が設けられているが、外枠11に爪部を具備する鉤部材を設け、施錠装置G1に該爪部と係合する受部材を設けてもよい。この場合、受部材が施錠位置と解錠位置との間で移動することとなる。
(f)上記実施形態では、外枠11に収容凹部89aを形成することで、外枠11と内枠12との間からパチンコ機10内部に侵入させた金属片等により摺動操作部199を操作して前面枠セット14を不正に開放させるといった行為を防止しているが、例えば、摺動操作部199を覆う透明又は半透明な操作部カバーを設けることで上記不正行為を防止することとしてもよい。また、操作部カバーは、内枠12の閉状態において、少なくとも摺動操作部199のうち、基枠186の内側を覆っていればよく、例えば、後方に開口する孔部、切欠き部等が形成されていてもよい。この場合、操作部カバーを取付けた後においても、該孔部を介して摺動操作部199を操作することができ、前面枠セット14の開放に際しての作業性の向上を図ることができる。もちろん、操作部カバーによって摺動操作部199を完全に覆い、摺動操作部199への接触を不可能としてもよい。この場合、不正に摺動操作部199を操作して前面枠セット14を開放するといった不正行為をより確実に防止することができる。なお、摺動操作部199を完全に覆う操作部カバーを取付ける場合には、工場におけるパチンコ機10の製造工程(検査等も含む)の最後に取付けられるのが望ましい。」
(g)上記実施形態とは異なるタイプのパチンコ機等として実施してもよい。例えば、一度大当たりすると、それを含めて複数回(例えば2回、3回)大当たり状態が発生するまで、大当たり期待値が高められるようなパチンコ機(通称、2回権利物、3回権利物と称される)として実施してもよい。また、大当り図柄が表示された後に所定の領域に遊技球を入賞させることを必要条件として特別遊技状態となるパチンコ機として実施してもよい。さらに、羽根モノと称されるパチンコ機に適用することも可能である。また、パチンコ機以外にも、アレンジボール機や、それに類する雀球等の各種遊技機として実施することも可能である。ただし、これらの遊技機には、液晶表示装置やドットマトリクス表示装置等の可変表示装置が搭載されているものとする。
(h)パチンコ機以外の遊技機として、可変表示装置としての補助表示装置(液晶表示装置、ドットマトリクス表示装置)を備える回胴式遊技機としてのスロットマシンとしても、もちろん実施可能である。なお、スロットマシンは、複数の図柄が付された回転体を備えており、例えばコインを投入して、図柄有効ラインを決定させた状態で操作レバーを操作することにより図柄が変動し、停止ボタンを操作することで図柄が停止される周知のものである。この場合、補助表示装置は、回転体の回転に伴って各種演出態様を表示する。
また、パチンコ機とスロットマシンとが融合した遊技機として実施してもよい。具体例としては、複数の識別情報からなる識別情報列(具体的にはリールであり、識別情報はリールに付されたシンボルである)を変動表示(具体的にはリールの回動である)した後に識別情報を最終停止表示する可変表示手段を備え、始動用操作手段(例えば操作レバー)の操作に起因して識別情報の変動が開始され、停止用操作手段(例えばストップボタン)の操作に起因して或いは所定時間経過することにより識別情報の変動が停止され、その際になされる抽選結果により、遊技者に有利な特別遊技状態を発生させる特別遊技状態発生手段とを備え、遊技媒体として遊技球を使用するとともに、前記識別情報の変動開始に際しては所定数の遊技球を必要とし、特別遊技状態の発生に際しては多くの遊技球が払い出されるものである。
(i)上記実施形態では、施錠カバー401をねじ701によって取付板187に取着しているが、特にこのような構成に限定されるものではない。以下、一態様例について図29を参照しつつ説明する。尚、図29は、取付状態にある施錠カバー401を上下に切断したときの断面図である。
図29に示すように、施錠カバー401には、取付基部402から施錠カバー401の取付方向である後方(施錠装置G1の取付状態においてはパチンコ機10の前方)に延びる延出部802と、延出部802の略先端部から延出部802と直交する方向に突出する爪部803とを具備する一対の係止部801が設けられている。また、係止部801は、取付基部402の外周縁部よりも所定間隔を隔てて内側に設けられている。そして、係止部801を貫通孔811に対して、取付基部402と取付板187の後面とが当接するまで挿通し、爪部803を貫通孔811周縁の取付板187の前面に係止させることで、施錠カバー401が取付板187(施錠装置G1)に取着される。本例では、係止部801が取付手段を構成し、爪部803が解除操作部を構成する。
以上のような構成を採用した場合においても、解除操作部としての爪部803が、取付板187を挟んで施錠カバー401のうち取付基部402や保護部403とは反対側(取付板187の前面側)に位置するため、施錠装置G1を取外さない限り爪部803の係止状態を解除できない構成とすることができる。このため、上記実施形態と同様に施錠カバー401が不正に取外されてしまうといったおそれを防止することができる。さらに、係止部801を貫通孔811に挿通させることだけ(ワンタッチ)で施錠カバー401を取付板187に取着することができるため、施錠カバー401の取付作業性の向上を図ることができる。
また、係止部801が取付基部402の外周縁部よりも所定間隔を隔てて内側に設けられることにより、施錠カバー402の取付方向から見て、取付板187に形成される貫通孔811を、取付基部402の外周縁部よりも内側に位置させることができる。このため、係止部801と貫通孔811との隙間に金属片等を挿入させるといったことが不可能となり、前記隙間から金属片等を挿入し、係止部801の係止状態を解除するといった行為を防止することができる。
尚、上記した係止部801のみで施錠カバー401を取付板187に取着してもよいし、係止部801と、上記実施形態のねじ701とを併用して施錠カバー401を取付板187に取着してもよい。
(j)上記実施形態における頭部703を省略してもよい。この場合、ねじ本体702の一端部に十字穴705を形成することとする。
また、上記実施形態では、工具係合部として十字穴705が形成されているが、特にこれに限定されるものではなく、ねじ701の取付けに際して使用される工具に適応した工具係合部を形成することが望ましい。例えば、工具係合部としてすりわりを形成してもよいし、六角柱状の突起を設けてもよい。
(k)上記実施形態では、施錠装置G1は、取付板187が内枠12から後方に延出するリブ711に当接した状態で内枠12に取着され、ねじ701の頭部703がリブ711に囲まれるよう構成となっているが、このような構成に限定されるものではない。例えば、内枠12のうち施錠装置G1が配設される部位を平坦面とし(リブ711を省略し)、当該部位に対して取付板187を当接又は略当接させた状態で施錠装置G1を内枠12に取着してもよい。この場合においても、施錠装置G1を取外さない限り、ねじ701、ひいては、施錠カバー401を取外すことができないといった上記実施形態と同様の作用効果が奏される。但し、取付板187を平坦面に当接させる場合には、取付状態の安定化を図るべく、ねじ701の頭部703を取付板187の前面に没入させることが望ましい。尚、リブ711のうち縦辺部712を省略した場合であっても、ねじ701の十字穴705が施錠カバー401側(後方)に露出しないため、ねじ701を取外すといった行為は非常に困難なものとなる。従って、施錠カバー401を取外し、前面枠セット14を不正に開放するといった不正行為を十分に抑制することができる。
(l)また、施錠カバー401の取付状態において頭部703が取付板187の前面に没入していてもよい。この場合、頭部703をプライヤー等で挟んで回転させ、ねじ701を取外すといった行為が不可能となり、施錠カバー401が不正に取外されてしまうといったおそれをより確実に防止することができる。
一実施の形態におけるパチンコ機を示す正面図である。 外枠と内枠とに対して、前面枠セット及び下皿ユニットを開放した状態を示す斜視図である。 外枠を示す斜視図である。 パチンコ機より前面枠セット14を取外した状態を示す正面図である。 遊技盤の構成を示す正面図である。 ガラスユニットの構成を示す正面図である。 パチンコ機の構成を示す背面図である。 内枠および遊技盤の構成を示す背面図である。 外枠に対して内枠を開放した状態を示す背面側の斜視図である。 施錠装置の正面図である。 施錠装置の右側面図である。 施錠装置の左側面図である。 施錠装置の背面図である。 施錠装置の正面右側の斜視図である。 施錠装置の背面左側の斜視図である。 施錠装置の背面右側の斜視図である。 取付状態にある施錠カバーの構成を示す正面図である。 取付状態にある施錠カバーの構成を示す部分斜視図である。 施錠カバーの構成を示す正面側の斜視図である。 施錠カバーの構成を示す背面側の斜視図である。 パチンコ機の主な電気的構成を示すブロック図である。 内枠、施錠装置、及び施錠カバーを示す分解斜視図である。 内枠、施錠装置、及び施錠カバーを示す分解斜視図である。 内枠、施錠装置、及び施錠カバーを示す断面図である。 ねじの斜視図である。 別の実施形態における施錠装置及び施錠カバーを示す断面図である。 別の実施形態における施錠装置及び施錠カバーを示す断面図である。 別の実施形態における施錠装置及び施錠カバーを示す断面図である。 別の実施形態における施錠装置及び施錠カバーを示す断面図である。
符号の説明
10…遊技機としてのパチンコ機、11…外枠、12…遊技機本体としての内枠、14…前面扉としての前面枠セット、14a,14b…被扉係合部(被係合部)としての前面枠セット鉤部、30…遊技盤、83,84…被内枠係合部としての爪馬、89a…収容凹部、161…固定部、162…錠本体、163…伝達部材としてのカム板、166…リセットピン、175…膨出部、176…支持板膨出部、177…上段差部(段差部位)、178…下段差部(段差部位)、186…基枠、187…取付部としての取付板、187b…カバー用取付孔(取付孔)、188…支持部としての支持板、191…摺動部材としての摺動杆、192,193…内枠係合部としての鉤部材、194,195…扉係合部(係合部)としての前面枠セット施錠部材、196…シリンダ錠、199…摺動操作部、261…主制御装置、262…サブ制御装置、401…施錠カバー、402…取付基部、403…保護部、404…収容部、417…突起部、418…操作孔、421…ねじ孔、433…係止片、701…取付手段としてのねじ、703…拡径部としての頭部、705…解除操作部,工具係合部を構成する十字穴、G1…施錠手段としての施錠装置。

Claims (1)

  1. 遊技機本体の前面側に設けられ、前記遊技機本体の一側部において開閉可能に支持される前面扉と、
    閉状態にある前記前面扉の開放を規制する施錠手段とを備え、
    前記施錠手段は、
    前後方向に延び、鍵が挿入されて回動操作されるシリンダ錠と、
    前記シリンダ錠が取着固定される取付面を有し、前記遊技機本体の前記一側部とは反対側の他側部又は前記遊技機本体の他側部に対応する前記前面扉の側部に沿って取付固定される取付部を具備する基枠と、
    前記取付部の延在方向に沿って上下に摺動可能に設けられた摺動部材と、
    前記基枠に対して相対移動可能に設けられた係合部とを備え、
    前記前面扉の閉状態においては、前記前面扉又は前記遊技機本体のうち前記施錠手段が設けられていない方に設けられた被係合部に対し前記係合部が係合して、前記前面扉の開放が規制され、
    前記シリンダ錠の回動操作が行われることで、前記摺動部材が当該回動操作に連動して特定方向に摺動するとともに、前記係合部が当該摺動部材の摺動に連動して前記被係合部と係合する施錠位置から前記被係合部との係合状態が解除される解錠位置へと移動して、前記前面扉の開放が許容され、
    前記摺動部材は、前記シリンダ錠の配設位置に対応する部位において、前記取付面と交差する方向に延び、かつ、前記シリンダ錠から離間する方向に膨出する膨出部を備え、
    少なくとも前記膨出部のうち、前記摺動部材の摺動方向と交差する方向に延び、かつ、前記シリンダ錠よりも前記前面扉を開放する際の前記摺動部材の摺動方向側に位置する段差部位を覆う施錠カバーを設けたことを特徴とする遊技機。
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