JP2011234210A - カメラ付き携帯端末装置及びカメラ付き携帯端末装置の画像補正方法 - Google Patents

カメラ付き携帯端末装置及びカメラ付き携帯端末装置の画像補正方法 Download PDF

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Abstract

【課題】横転した画像を自動的に補正して正立させた画像を送出したり、自動的にパンを行って正しく被写体を捕らえた画像を送出したりすることができるカメラ付き携帯端末装置を提供すること。
【解決手段】携帯端末装置1では、補正機能有りモードの場合、加速度センサー13が、本体の傾いている角度を計測してCPU10に出力し、画像データへの変換が行った後、画像データ補正部101では、この本体が傾いている角度の分だけ、この画像データの画像を逆方向に回転させて補正する。この画像データの補正を行った後、変換後の画像データは、通信網に出力されるデータに変換されて無線部21に出力され、送信される。
【選択図】図1

Description

本発明はカメラ付き携帯端末装置及びカメラ付き携帯端末装置の画像補正方法に係り、特に、携帯端末装置本体の転倒や向きの変化を検出して自動的に画像を補正することができるカメラ付き携帯端末装置及びカメラ付き携帯端末装置の画像補正方法に関する。
近年、携帯端末装置には通信機能の他にカメラ機能が備えられており、この通信機能とカメラ機能とを備えたカメラ付き携帯端末装置を使用すれば、撮影画像を遠隔地へ転送することが可能となる。例えば、或る場所の動画を遠隔地へ転送することも可能である。
なお、1対1で携帯端末装置の通信網を用いて伝送する場合は「テレビ電話」、1対多数でインターネット回線などで伝送する場合は「webカメラ」などと呼ばれており、撮影場面に応じて使われている。
通常、画像を撮影して送信する者は、携帯端末装置のカメラを被写体に向け、自らの手で保持したり、机に置いたりして固定する。
しかしながら、上記の使用場面には様々なものが考えられ、単に自らの顔を映す場合だけとは限らず、携帯端末装置の使用者(所有者)が、撮影現場を離れて、風景や、ペット、子供等を監視する場合などにも使用することもできる。
即ち、このようなカメラ付き携帯端末装置が開発されたことにより、その使用者(所有者)は、この携帯端末装置が設置される場所(即ち撮影が行われる現場)を離れて、他の任意の遠隔地に移動した場合にも、この遠隔地において、この携帯端末装置による撮影画像を入手することができるので、この携帯端末装置を、風景、ペット、子供などの監視目的にも使用することができることになる。
但し、このようなカメラ付き携帯端末装置を使用する場合、ペットや子供などが、この携帯端末装置を転倒させたり、向きを変えたりすることがないように配慮しないと、ペットや子供などが、携帯端末装置本体を横転させたり、映したい被写体から視野を外してしまうといった不都合が生じることになる。なお、この不都合は、容易には解消しない。
その他の背景技術として、最近のカメラ付き携帯端末装置には、現場での撮影を的確に実施できるようにするため、加速度センサーを備えたものも開発されていることが挙げられる。
この分野の公知例技術としては、例えば特許文献1には、撮像時の向きにかかわらず、表示画像を正しい向きで表示するカメラ付き携帯電話機の技術が開示されている。具体的には、ユーザによりシヤッターキーが押下されたとき、カメラにより携帯電話機の周辺の画像が取り込まれて画像記憶部に記憶され、これと同時に重力センサにより携帯電話機の向き情報が検出される。そして、画像記憶部に記憶されている画像が制御部により読み出され、この画像の向きが向き情報に一致するように制御されてLCD(Liquid Crystal Display)に表示される。シヤッターキーが押下されたときの携帯電話機の向きに関わらず、LCDに表示される画像が全て正方向となる。
また、例えば特許文献2には、例えば回転オープン型端末のように様々な形態での使用が想定される場合において、表示部上に常に見易い状態で情報を表示し、且つ端末の表示及び操作を本来のイメージ通りに認識可能とする技術が開示されている。具体的には、携帯電話端末は、ディスプレイを備えた上部筐体と、地磁気センサを備えた下部筐体とが、回転ヒンジ機構を介して連結されており、地磁気センサにより検出された方位に合わせた地図画像をディスプレイ上に表示可能となされている。回転ヒンジ機構を介して例えば上部筐体が回転された場合、地磁気センサの出力をその回転角度に応じて補正し、ディスプレイ上の地図画像の方位を実際の方位に合わせる。
また、例えば特許文献3には、より良好な自分撮り画像を実現する技術が開示されている。具体的には、制御部は、カメラ部による撮像機能の動作モードとして自分撮りモードが選択されると、姿勢検出部の姿勢検出に基づいて、移動体通信端末の傾きを算出する。制御部は、自分撮りによって撮像された画像について、画像の中心位置からの縦方向の距離毎に、算出した傾きに応じた歪みの度合いを算出し、算出した歪み度合いに基づいて補正する。この場合に、画像の横方向についての歪みは縦方向の座標単位で補正し、画像の縦方向についての歪みは縦方向に高さのあるブロック単位で補正することで、自分撮り時に発生しやすい台形歪みを効果的に補正して出力する。
また、例えば特許文献4には、使用者が外部において画像データを回転させる処理を行わなくても、使用者に見やすい方向に画像データを表示可能にする技術が開示されている。具体的には、携帯電話機は、カメラと、天地方向を検出する加速度センサと、記憶部とを備える。そして、カメラで撮影された画像データに対し、その撮影時に加速度センサで検出された天地方向と、携帯電話機本体の上下方向との回転角度に応じて画像データを回転する処理を施し、その処理後の画像データを記憶部に記憶する制御を行う制御部とを備える。
さらに、例えば特許文献5には、カメラ付き携帯型電子機器で様々な角度に設定して撮影された画像データから、人の顔等の所定の認識対象を容易に検出可能にする技術が開示されている。具体的には、制御部は、カメラ制御部を制御することで、シャッター押下に応答して写真や動画の撮影を実行させ、加速度センサ制御部を制御することで、加速度センサにシャッター押下時のこの携帯電話の傾き角度検出を実行させ、撮影した写真や動画を記憶部に格納する制御を行う。また、顔検出処理部を制御することで撮影された画像から人の顔部分を検出する動作を実行させる。その際、加速度センサで検出されたシャッター押下時のこの携帯電話の傾き角度データを取得し、該取得した傾き角度データによって画像回転処理部を制御することにより傾き角度に合わせた撮影画像の回転処理を実行させる。
特開2005−072734号公報 特開2005−234137号公報 特開2007−243241号公報 特開2008−304966号公報 特開2009−105559号公報
ところで、上記背景技術で述べた従来のカメラ付き携帯端末装置にあっては、これを、風景、ペット、子供の監視などの管理目的に使用する場合、例えば撮影画像の位置や視野などが設定したものと大きく異なってしまう場面が生じることがあって、この場合は管理目的に耐えられなくなるといった問題点を有していた。
即ち、カメラ付き携帯端末装置の使用者が、管理対象である風景、ペット、子供などを離れて、この携帯端末装置を、管理対象の撮影が可能な状態に設定したままで、この使用者が、撮影対象である設置場所を離れて他の任意の遠隔地に移動した場合に前述の問題点が生じる。具体的には、前述のとおり、この携帯端末装置の設置場所では、ペットや子供などが、この携帯端末装置を転倒させたり、向きを変えてしまったりする恐れであり、このため、実際に携帯端末装置の転倒や向きなどが変化させられた場合には、撮影画像が横転したり、撮影画像の視野が映した範囲から外されてしまうといった不都合が生じることになる。
なお、前述の特許文献1から5に開示の技術は、撮影されて補正された画像データを他の端末装置に転送する技術ではない。このため、装置本体を使用者が手で持って操作することが使用する際の前提条件となっており、本発明のように、使用者が、装置本体を現場に放置した状態で使用することまでは考えられていない。
そこで、本発明の携帯端末装置は、
(1) 加速度センサーを用いて携帯端末本体の転倒や向きの変化を検出し、画像データを正立させた画像に補正すること、
(2) (1)項において、加速度センサーの出力する角度と、画像データ変換で使用する補正量の角度が異なり、任意の変換をして画像を出力すること、
(3) 規定時間前の画像と最新画像とをパターンマッチングさせ、画像データを正立させた画像に補正すること、
(4) 音声信号が有る所定のしきい値を超えたときに、画像データを正立させた画像に補正すること、
(5) (1)から(4)項において、加速度センサーを用いて、切り出し位置の移動量だけ画像を移動すること、
(6)補正された画像データを他の端末装置に送信すること、
を骨子としている。
本発明は、上記従来の問題点に鑑みてなされたものであって、加速度センサーを用いて装置本体の転倒や向きの変化を検出することを可能にし、横転した画像を自動的に補正して正立させた画像を送出したり、自動的にパンを行って正しく被写体を捕らえた画像を送出したりすることができるカメラ付き携帯端末装置を提供することを目的としている。
本発明の他の目的は、加速度センサーを用いて装置本体の転倒や向きの変化を検出することを可能にし、横転した画像を自動的に補正して正立させた画像を送出したり、自動的にパンを行って正しく被写体を捕らえた画像を送出したりすることができるカメラ付き携帯端末装置及びカメラ付き携帯端末装置の画像補正方法を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明に係るカメラ付き携帯端末装置は、被写体をカメラで撮影した画像を電気信号の画像データに変換する撮影手段と、本体に印加された力学的な加速度の大きさを検出する加速度計測手段と、前記撮影手段が出力する画像データを補正する画像データ補正手段と、前記画像データ補正手段によって補正された画像データを通信回線を介して他の端末装置に送信する送信手段と、を備えたことを特徴とする。
また、本発明に係るカメラ付き携帯端末装置の画像補正方法は、被写体をカメラで撮影した画像を電気信号の画像データに変換する撮影ステップと、本体に印加された力学的な加速度の大きさを検出する加速度計測ステップと、前記撮影手段が出力する画像データを補正する画像データ補正ステップと、前記画像データ補正手段によって補正された画像データを通信回線を介して他の端末装置に送信する送信ステップと、を有することを特徴とする。
以上説明したように、本発明のカメラ付き携帯端末装置によれば、装置本体の設置状態が不安定な状態に置かれていて、装置本体に回転や傾斜が加えられる恐れが有る状態であっても、被写体をカメラで撮影した画像を自動的に補正して送信することが可能となり、例えば、画像伝送中に装置本体を傾けたり転倒させた場合でも、画像は被写体の上下を維持したまま伝送することができるので、被写体画像の上下が転倒されたままで送信されることを防ぐことができる効果が有る。
本発明の第1の実施形態に係るカメラ付き携帯端末装置の全体構成を示す構成図である。 携帯端末装置1を用いた被写体の撮影場面とその撮影結果とを示す説明図であり、図2(a)は携帯端末装置1と被写体との位置関係を示し、図2(b)はその撮影結果として得られる撮影画像を示すものである。 携帯端末装置1を用いた被写体の他の撮影場面と補正機能無しモードの場合のその撮影結果とを示す説明図であり、図3(c)は携帯端末装置と被写体との位置関係を示し、図2(d)はその撮影結果として得られる撮影画像を示すものである。 携帯端末装置1を用いた被写体の補正機能有りモードの場合の撮影結果を示す説明図である。 携帯端末装置1を用いた被写体の他の撮影場面の場合の補正機能無しモードの場合の撮影される全画像とその撮影結果とを示す説明図であり、図5(f)、(g)は携帯端末装置1が撮影する全画像と切り出される画像の位置関係を示し、図5(h)はその撮影結果として得られる撮影画像を示すものである。 本発明の実施形態5に係る携帯端末装置1の画像データ切り出し方法を示す説明図である。
本発明に係るカメラ付き携帯端末装置は、主要なハードウェア構成要素として、CPUで制御されるカメラと加速度センサーと、通信機能を有する無線通信手段とを備え、また、主要なソフトウェアとして、カメラで撮影して得られた画像データを補正するコンピュータプログラムを具備する。
このカメラ付き携帯端末装置は、接続された他の機器との間での情報の送受や加工を行うものである。
より具体的には、本発明に係るカメラ付き携帯端末装置では、最近搭載される事例が増えてきた加速度センサーを用いて、携帯端末本体の転倒等を検出し、自動的に横転した画像を補正して正立させた画像を送出するようにする。
また、携帯端末本体の向きの変化を検出し、自動的に横方向の撮影位置を補正(パン)した画像に補正して正しく被写体を捉えた画像を送出するようにする。
以下、本発明のカメラ付き携帯端末装置及びカメラ付き携帯端末装置の画像補正方法の実施形態について、〔第1の実施形態〕から〔第5の実施形態〕の順に、図面を参照して詳細に説明する。
なお、それぞれの実施形態の説明では、本発明に係るカメラ付き携帯端末装置及びカメラ付き携帯端末装置の画像補正方法について詳述するが、本発明に係るコンピュータプログラムについては、カメラ付き携帯端末装置の画像補正方法を実行させるためのプログラムであることから、その説明は以下の説明に含まれる。
〔第1の実施形態〕
図1は、本発明の第1の実施形態に係るカメラ付き携帯端末装置の全体構成を示す構成図である。
同図において、本実施形態カメラ付き携帯端末装置(携帯端末装置1)は、CPU10と、カメラ11と、マイク12と、加速度センサー13と、通信アンテナ20と、無線部21と、を備える。
CPU10は、カメラ11で撮影して得られる画像データを補正した後、通信回線を介して外部へ送出する画像データ補正部101を備える。
この他、補正機能有りモードと補正機能モード無しのモードとのいずれか一方に切り替えるための構成要素(図示は省略)を備えるものとする。
携帯端末装置1は、携帯電話機であってもよい。
以下、図1に示す本実施形態のカメラ付き携帯端末装置の主要部の機能について説明する。
CPU10は、カメラ11、マイク12、加速度センサー13、及び無線部21を制御すると共に、画像データ補正部101の処理を実行する。
カメラ11は、被写体を撮影して得られる電気信号の画像データをCPU10に出力する。
マイク12は、被写体及び本体周囲の音声を電気信号に変換し、CPU10に出力する。
CPU10の画像データ補正部101は、カメラ11で撮影して得られた画像データを補正した後、通信回線を介して外部へ送出する。
加速度センサー13は、重力加速度を含めた携帯端末装置1に掛かるあらゆる加速度を電気信号に変換し、CPU10に出力する。
アンテナ20は、携帯端末装置1の通信機能を担う無線部21で高周波信号を送受信するためのアンテナである。
無線部21は、携帯端末装置1の通信機能を担う無線部であり、アンテナ20で受信した受信波信号(高周波信号)をデータに復調してCPU10に出力したり、CPU10から入力されたデータを変調してアンテナ20に出力したりする。
この通信機能は、ここでは、携帯電話回線網で主に使用されているIMT(即ち、第三世代携帯電話に使用されるシステム)、主に欧州の携帯端末で使われているGSM、PHS、無線LAN、BLUETOOTHなどで提供される機能であって良く、特に固有のシステムの機能に限定されるものではない。
(動作の説明)
図2は、携帯端末装置1を用いた被写体の撮影場面とその撮影結果とを示す説明図であり、図2(a)は携帯端末装置1と被写体との位置関係を示し、図2(b)はその撮影結果として得られる撮影画像を示すものである。
以下、図1を参照しながら、図2に示す撮影場面と撮影結果のケースにおける携帯端末装置1の、通常の画像伝送時の動作について説明する。
図2(a)に示す撮影場面で、カメラ11で撮影した被写体(ここでは人物)の画像は、CPU10に入力され、画像データへの変換が行われる。また、画像データ補正部101において必要に応じた補正(ここでは無補正)がなされてから通信網に出力されるデータに変換され、さらに、無線部21に出力された後、アンテナ20を経由して通信相手に送信される。
図2(a)に示す撮影場面のように、通常使用時は、補正量はゼロなので、前記画像データ変換では、何も行われずに送信される。この送信結果として、通信相手には図2(b)のような画像が届けられる。
図3は、携帯端末装置1を用いた被写体の他の撮影場面と補正機能無しモードの場合のその撮影結果とを示す説明図であり、図3(c)は携帯端末装置と被写体との位置関係を示し、図2(d)はその撮影結果として得られる撮影画像を示すものである。
図3(c)に示す撮影場面で、カメラ11で撮影した被写体(ここでは人物)の画像は、CPU10に入力され、画像データへの変換が行われる。また、画像データ補正部101において必要に応じた補正(後述する)がなされてから通信網に出力されるデータに変換され、さらに、無線部21に出力された後、アンテナ20を経由して通信相手に送信される。
但し、図3(c)に示す撮影場面で、カメラ11で撮影している画像は横転しているため、従来の技術では図3(d)に示すように横転したままの画像が出力される。
以下、図1を参照しながら、図3に示す撮影場面について、携帯端末装置1を用いた補正機能有りモードの場合の動作について説明する。
本発明の実施形態1に係る携帯端末装置1では、補正機能有りモードの場合、この撮影場面において、加速度センサー13が、撮影方向を維持したまま本体が回転した角度を計測してCPU10に出力し、通常の画像データへの変換が行われた後、画像データ補正部101では、この撮影方向を維持したまま本体が回転した角度の分だけ、この画像データの画像を逆方向に回転させて補正する。この画像データの補正を行った後、変換後の画像データは、通信網に出力されるデータに変換されて無線部21に出力された後、アンテナ20を経由して通信相手に送信される。このため、通信相手には図4(e)に示すような上下が正しい画像が届けられる。
この転倒を判断する際に、画像データ補正部101において、基準とすべき角度が必要となる。この基準とすべき角度は、加速度センサー13で計測された重力加速度の方向が常に下になるようにしてもよいし、画像伝送を開始した時点の上下の方向を保持して、その上下方向が維持されるようにしてもよい。また任意のタイミングでユーザに上下方向などを校正するボタンを押させるようにしてもよい。更に、この補正を開始するタイミングは、通信相手の装置から、校正を要求する信号のトリガ信号を受信したタイミングであってもよい。
この実施形態に係る携帯端末装置によれば、画像伝送中に携帯端末装置1の本体を傾けたり転倒させた場合でも、画像は被写体の上下を維持したまま伝送されるので、上下が転倒されたまま転送されることを防ぐことができる効果が有る。
〔第2の実施形態〕
本発明の第2の実施形態に係る携帯端末装置の構成は、図1に示す本発明の第1の実施形態に係る携帯端末装置1の構成と同じであるが、画像データ補正部101の処理だけが異なっている。
画像データ補正部101(図1)では、加速度センサー13の出力する角度と、画像データ変換で使用する補正量の角度とを同じにしないで、任意の変換をして出す。
この実施形態に係る携帯端末装置によれば、例えば、角度の伝達時間を遅くして、急激な変化をしないように構成すれば、伝送される画像に対して、携帯端末が90度の横転をした場合に、まず例えば90度横転したままの画像とすることができて、その後に、徐々に上下が正しく戻るなどの視覚的な効果を付与することができる。
〔第3の実施形態〕
本発明の第3の実施形態に係る携帯端末装置の構成は、図1に示す本発明の第1の実施形態に係る携帯端末装置1の構成から加速度センサー13を除いたものである。また、画像データ補正部101の処理も、本発明の第1と第2の実施形態に係る携帯端末装置とは異なっている。
前述した本発明の第1と第2の実施形態に係る携帯端末装置においては、転倒時の補正時に、加速度センサー13を用いたが、加速度センサー13を使用せずに、カメラ10で撮影した画像データを解析することでも同様の効果を得ることができる。
よって、この実施形態に係る携帯端末装置によれば、CPU10が、カメラの画像を画像データとして取り込んだ際に、画像データ補正部101が、規定時間前の画像と最新の画像とをパターンマッチングさせる。このパターンマッチングの方法は、例えば回転角を少しずつずらした最新画像と規定時間前の参照画像とを比較し、最も相関の取れる角度を持って、回転角とする方法などが可能である。
但し、得られた回転角の情報は、規定時間の間の短い時間に本体が回転した角度であるから、これを正常時から繰り返し行い、その結果を積分し続けるものとする。
この実施形態に係る携帯端末装置によれば、CPU10での演算量が多く、消費電力を多く必要とし、また、被写体の動きが大きい撮影場面では、誤差が大きくなることもあるが、加速度センサー13を必要としなくなるという効果が有る。
〔第4の実施形態〕
本発明の第4の実施形態に係る携帯端末装置の構成は、図1に示す本発明の第1の実施形態に係る携帯端末装置1の構成と同じであるが、画像データ補正部101の処理だけが異なっている。
即ち、前述した本発明の第1と第2の実施形態に係る携帯端末装置では、本体転倒時の補正処理に加速度センサー13を用いているが、補正動作自体のトリガに、マイク12が出力する音声信号を用いる。
画像データ補正部101は、音声信号が所定のしきい値を超えたときに、携帯端末装置1本体に何かがぶつかったと認識して画像の補正動作を開始する。
この時、誤動作を防ぐために、音声信号をしきい値判定に掛ける前に、音声帯域制限などのフィルタリング処理を行うと好適である。
画像補正時の動作は、第1から第3の実施形態に係る携帯端末装置と同じである。
第1と第2の実施形態に係る携帯端末装置では、手で保持した場合に手振れなどでも加速度センサー13出力に起因して補正機能が働いてしまうことが考えられる。
また、第3の実施形態に係る携帯端末装置では、画面の中で大きな面積を占める被写体が動くと、端末が動いたと誤認識することが恐れがある。
本実施形態に係る携帯端末装置によれば、音声信号を補正動作のトリガに用いるので、前述の第1から第3の実施形態に係る携帯端末装置の不都合を回避することができる。
〔第5の実施形態〕
本発明の第5の実施形態に係る携帯端末装置の構成は、図1に示す本発明の第1の実施形態に係る携帯端末装置1の構成と同じであるが、画像データ補正部101の処理だけが異なっている。
図5(f)は、携帯端末装置1を用いた被写体の撮影場面の撮影される全画像とその撮影結果とを示す説明図である。
以下、図1を参照しながら、図5に示す撮影場面と撮影結果のケースにおける携帯端末装置1の通常の画像伝送時の動作について説明する。
図5(f)に示す撮影場面で、カメラ11で撮影した被写体(ここでは人物)の全画像30は、CPU10に入力され、画像データへの変換が行われる。なお、この際、カメラは広角で撮影できるように設定しておく。
その後、画像データ補正部101において必要に応じた補正(ここでは無補正)がなされてから通信網に出力されるデータに変換され、さらに、無線部21に出力された後、アンテナ20を経由して通信相手に送信される。
通常使用時は、補正量はゼロなので、前記画像データ変換では、何も行われずに送信される。この送信結果として、通信相手には図5(f)に示す、切り出された画像31のような画像が届けられる。
図5(g)、(h)は、携帯端末装置1を用いた被写体の他の撮影場面の場合の補正機能無しモードの場合の撮影される全画像とその撮影結果とを示す説明図であり、図5(g)は携帯端末装置1が撮影する全画像と切り出される画像の位置関係を示し、図5(h)はその撮影結果として得られる撮影画像を示すものである。
同図では、何らかの原因で携帯端末装置の位置がズレたときの動作が説明される。
図6は、本発明の実施形態5に係る携帯端末装置1の画像データ切り出し方法を示す説明図である。
何らかの原因で携帯端末装置の位置がズレると、カメラ11で撮影している画像の中の被写体は、図5(g)に示すようにズレて映るため、従来の技術では図2(h)に示すように画像から被写体がはみ出た画像が出力されることになる。即ち、全画像30と切り出される画像31との上下関係は正常であっても、被写体(人物)だけは切り出される画像31からはみ出している。
以下、図1を参照しながら、図5に示す撮影場面について、携帯端末装置1を用いた補正機能有りモードの場合の動作について説明する。
本実施形態に係る携帯端末装置1は、加速度センサー13が、本体の向きを変える原因となった加速度の大きさを計測してCPU10に出力し、CPU10ではこの加速度の大きさに対応した角度(向き)の変化分を計算し、該計算結果として与えられる角度の変化分だけ、図6に示すように、カメラ11から入力された画像の切り出し位置を、切り出し位置の移動量32だけ移動させる。
このような画像データ切り出し位置の移動を行った後、移動処理後の画像データは、通信網に出力されるデータに変換され、さらに、無線部21に出力されてアンテナ20を経由して通信相手に送信される。このため、通信相手には図5(f)に示すような、切り出された画像31の中央部に収まる画像が届けられる。
この本体の向きを計算する際に基準となる角度やトリガに関しては、前述した実施の形態と同等のことを行うことが可能である。
この実施形態に係る携帯端末装置1によれば、何らかの原因で携帯端末装置の位置がズレた場合にも、その原因が、本体が向いている方向のズレである場合には、切り出された画像の中央部に収まる画像を得ることができる効果が有る。
なお、本発明に係る携帯端末装置1の各構成要素の処理の少なくとも一部をコンピュータ制御により実行するものとし、かつ、上記処理を、コンピュータに実行せしめるプログラムは、半導体メモリを始め、CD−ROMや磁気テープなどのコンピュータ読み取り可能な記録媒体に格納して配付してもよい。そして、少なくともマイクロコンピュータ、パーソナルコンピュータ、汎用コンピュータを範疇に含むコンピュータが、上記の記録媒体から上記プログラムを読み出して、実行するものとしてもよい。
1 携帯端末装置(本発明に係る携帯端末装置)
10 CPU
11 カメラ
12 マイク
13 加速度センサー
20 アンテナ
21 無線部
30 撮影される画像
31 切り出される画像
101 画像データ補正部

Claims (9)

  1. 被写体をカメラで撮影した画像を電気信号の画像データに変換する撮影手段と、
    本体に印加された力学的な加速度の大きさを検出する加速度計測手段と、
    前記撮影手段が出力する画像データを補正する画像データ補正手段と、
    前記画像データ補正手段によって補正された画像データを通信回線を介して他の端末装置に送信する送信手段と、
    を備えたことを特徴とするカメラ付き携帯端末装置。
  2. 前記画像データ補正手段は、前記撮影手段が撮影し、出力した画像データを、前記加速度計測手段が計測した計測値に基づいて補正することを特徴とする請求項1記載のカメラ付き携帯端末装置。
  3. 前記画像データ補正手段は、前記撮影手段が撮影し、出力した画像データを、前記加速度計測手段が計測した、本体の撮影方向を維持した状態での回転角度の分だけ、逆方向に回転させて補正することを特徴とする請求項2記載のカメラ付き携帯端末装置。
  4. 前記画像データ補正手段は、前記撮影手段が撮影し、出力した画像データを、該画像データを解析した解析結果に基づいて補正することを特徴とする請求項1記載のカメラ付き携帯端末装置。
  5. 前記画像データ補正手段は、前記撮影手段が撮影し、出力した画像データを、前記加速度計測手段の計測結果に基づく、前記画像データの切り出し枠内での移動分だけ、画像データの切り出し位置を移動して補正することを特徴とする請求項1記載のカメラ付き携帯端末装置。
  6. 被写体及び本体周囲の音声を電気信号に変換するマイク入力手段をさらに備え、前記画像データ補正手段を動作開始させるタイミングを、前記マイク入力手段に所定の閾値を超える入力が有ったタイミングとすることを特徴とする請求項1から5のいずれか一項に記載のカメラ付き携帯端末装置。
  7. 前記画像データ補正手段を動作開始させるタイミングを、通信相手の端末装置からの補正要求が有ったタイミングとすることを特徴とする請求項1から5のいずれか一項に記載のカメラ付き携帯端末装置。
  8. 被写体をカメラで撮影した画像を電気信号の画像データに変換する撮影ステップと、
    本体に印加された力学的な加速度の大きさを検出する加速度計測ステップと、
    前記撮影手段が出力する画像データを補正する画像データ補正ステップと、
    前記画像データ補正手段によって補正された画像データを通信回線を介して他の端末装置に送信する送信ステップと、
    を有することを特徴とするカメラ付き携帯端末装置の画像補正方法。
  9. 前記画像データ補正ステップは、前記撮影手段が撮影し、出力した画像データを、前記加速度計測手段が計測した計測値に基づいて補正することを特徴とするカメラ付き携帯端末装置の画像補正方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN108513072A (zh) * 2012-09-11 2018-09-07 株式会社理光 图像处理器、图像处理方法和成像系统
CN110324443A (zh) * 2018-03-31 2019-10-11 广东欧珀移动通信有限公司 翻转模组和具有翻转模组的电子装置

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