JP2011231859A - 液圧用クッションシリンダ - Google Patents

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敏秋 巻幡
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Abstract

【課題】簡単な構造で、ピストンの移動限での衝撃を緩和する。
【解決手段】フロントカバーとエンドカバー21Rに、クッション凹部22Rと受動平面23Rとをそれぞれ形成し、ピストン12の前後面にクッション凹部22Rに嵌合されるクッションプランジャ16Rと駆動平面15Rをそれぞれ形成し、クッション凹部22Rおよびクッションプランジャ16Rを頂部側に漸次縮径される凹面状および凸面に形成して互いに一定の隙間をあけて嵌合する相似形とし、前後ポート14Rとクッション凹部22Rとを連通する連通溝25Rを形成し、クッションプランジャ16Rの頂部がクッション凹部22Rに嵌入されるに従って、クッション凹部22R内でのクッションプランジャ16Rによる押しのけ液量を漸次増大させるとともに、クッション凹部22Rとクッションプランジャ16Rとの間に形成される排出隙間の開口面積を漸次縮小して絞る。
【選択図】図2

Description

本発明は、水道水圧など低圧水に適した液圧用クッションシリンダに関する。
たとえば特許文献1に示されるクッションシリンダは、シリンダエンドに、シリンダ室1より小径のクッション室2を形成し、ピストンエンドにクッション室2に隙間eをあけて嵌脱自在なクッションプランジャ3を設け、クッション室2と給排管4との間に接続したバイパス管5に切換弁6を介在させている。
上記構成によれば、切換弁6を閉鎖することにより、クッション室2にクッションプランジャ3が嵌入した時の隙間eの流路抵抗(絞り効果)により、ピストン7の移動速度を抑制して収縮限での衝撃を緩衝することができる。
特開平9−166104号公報
しかしながら、上記構成において、通常の移動速度からクッションプランジャがクッション室に嵌入すると、クッション室の油圧が急激に昇圧されてピストンに対する抵抗が急増し、衝撃を与えるおそれがあった。
本発明は上記問題点を解決して、簡単な構造で、ピストンを漸次に緩衝して、移動限での衝撃をスムーズに緩衝できる液圧用クッションシリンダを提供することを目的とする。
請求項1記載の発明は、
シリンダチューブの前後端に取り付けられたフロントカバーおよびエンドカバーに、クッション凹部を軸心部にそれぞれ形成するとともに、当該クッション凹部の外周部にシリンダ軸に直交する受動平面をそれぞれ形成し、
ピストンの前後面に、クッションプランジャを軸心部にそれぞれ突設するとともに、当該クッションプランジャの外周部にシリンダ軸に直交する加圧平面をそれぞれ形成し、
クッション凹部を前記受動平面から頂部側に漸次縮径される凹面状に形成するとともに、クッションプランジャを前記加圧平面から頂部側に漸次縮径される凸面状に形成して、クッション凹部とクッションプランジャとを、互いに一定の嵌合隙間をあけて嵌合する相似形に形成し
フロントカバーおよびエンドカバーに、給排液ポートとクッション凹部とを連通する連通部を形成し、
クッションプランジャが頂部からクッション凹部の奥側に嵌入されるに従って、クッション凹部内におけるクッションプランジャによる押しのけ液量を漸次増大させるとともに、クッション凹部とクッションプランジャとの間に形成される排出隙間の開口面積を漸次縮小して絞るように構成されたものである。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の構成において、
フロントカバーおよびエンドカバーの受動平面の外周部にリング状の起動用加圧溝をそれぞれ形成し、
連通部は、起動用溝とクッション凹部の間の前記受動平面に形成された連通溝により構成されたものである。
請求項3記載の発明は、請求項1または2記載の構成において、
クッション凹部とクッションプランジャとをそれぞれ半球体とした時に、ピストンの外径に対するクッション凹部の外径を、0.44以上で0.57以下としたものである。
請求項4記載の発明は、請求項1または2記載の構成において、
クッション凹部およびクッションプランジャを湾曲線の回転体の分割体としたものである。
請求項5記載の発明は、請求項1乃至4のいずれかに記載の構成において、
シリンダチューブとフロントカバー、シリンダチューブとエンドカバーとがねじ部を介して着脱可能に連結固定されるものである。
請求項1記載の発明によれば、クッションプランジャがクッション凹部に嵌入してさらに奥に移動すると、クッション凹部内におけるクッションプランジャによる押しのけ液量が増大されてクッション凹部内の液圧を昇圧させると同時に、クッション凹部の開口部とクッションプランジャとの間の排出隙間の開口面積が縮小されて、クッション凹部におけるクッション圧が漸次昇圧され、ピストンを効果的に緩衝することができる。したがって、簡単な構造で、移動限でのピストンの衝撃をスムーズに緩衝することができる。
請求項2記載の発明によれば、リング状の起動用加圧溝により、反転駆動時にピストンの駆動平面を外周部から効果的に押圧して起動させることができ、また給排液ポートから流入された圧を、起動用加圧溝から連通溝を介してクッション凹部の嵌合隙間にスムーズに流入させて、ピストンを効果的に反転駆動させることができる。
請求項3記載の発明によれば、ピストンの外径に対するクッション凹部の外径を0.44以上で0.57以下の範囲とすることで、クッション凹部内に、ビストンの緩衝に好適なクッション圧を形成することができる。
請求項4記載の発明によれば、クッション凹部およびクッションプランジャを、湾曲線の回転体の分割体、あるいは放物線の回転体の分割体として、またクッション凹部に嵌入されるときの押しのけ液量と、クッション凹部とクッションプランジャとの間の排出隙間を変化させることにより、クッション凹部内のクッション圧を変化させて、ピストンに対する緩衝状態を任意に設定することができる。
請求項5記載の発明によれば、シリンダチューブおよびフロントカバーならびにエンドカバーの交換を容易に行うことができ、メンテナンスを容易に行うことができる。
本発明に係る水道水圧用クッションシリンダの実施例を示す縦断面図である。 エンドカバー部分の拡大縦断面図である。 フロントカバー部分の拡大縦断面図である。 (a)および(b)はクッションシリンダの横断面図を示し、(a)は図2に示すA−A断面図、(b)は図3に示すB−B断面図である。 クッションプランジャがクッション凹部に嵌入した時のピストンの移動に対するクッション凹部内の排水量の変化を説明する図で、(a)は計算式の説明図、(b)はピストン移動比に対する排水量比の変化を示すグラフである。 クッションプランジャがクッション凹部に嵌入した時のクッション凹部の排出隙間の変化を説明する図で、(a)は計算式の説明図、(b)はピストン移動比に対する排出隙間比の変化を示すグラフである。 クッションプランジャがクッション凹部に嵌入した時の圧力損失を説明する図で、(a)は計算式の説明図、(b)はピストン径/クッション凹部径に対する圧力損失/作動圧比の変化を示すグラフである。 本発明に係る水道水圧用クッションシリンダの他の実施例を示し、エンドカバー部分の拡大縦断面図である。 従来のクッションシリンダを示す縦断面図である。
以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
図1〜図3に示すように、この水道水圧用クッションシリンダは、円筒形のシリンダチューブ11の前端部にフロントカバー21Fが取り付けられるとともに、後端部にエンドカバー21Rが取り付けられたシリンダ本体10を具備し、内径:Dのシリンダチューブ11内にピストン12が移動自在に嵌合されている。ピストン12に取り付けられたピストンロッド13はフロントカバー21Fを貫通して前方に伸び、シリンダ本体10の前端側に設けられた前ポート(給排液ポート)14Fと後端側に設けられた後ポート(給排液ポート)14Rから圧力水(たとえば水道水圧)が交互に供給される。
図3,図4(b)に示すように、フロントカバー21Fには、ピストンロッド13が貫通するロッド穴20と、このロッド穴20の外周部に形成された外径:dのクッション凹部22Fと、クッション凹部22Fの外周部でシリンダ軸心Oに直交する平面上に形成された受動平面23Fと、この前受動平面23Fの外周部に形成された起動用加圧溝24Fとが、それぞれシリンダ軸心Oの周囲に同一軸心上に形成されている。また起動用加圧溝24Fとクッション凹部22Fとを連通する連通部である連通溝25Fが、受動平面23Fで前ポート14Fに連続する位置に形成され、起動時に前ポート14Fから起動用加圧溝24Fに流入された圧力水をクッション凹部22Fの嵌合隙間sに送り込んで、ピストン12をスムーズに反転駆動させることができる。前記クッション凹部22Fは、受動平面23Fから前方の頂部側に漸次縮径される半球体凹面に形成されている。また、起動用加圧溝24Fは受動平面23Fの外周部に全周にわたって形成され、反転駆動時に前ポート14Fから流入された圧力水を、ピストン12の駆動平面15Fの外周部に均等に伝達して、スムーズに反転駆動させることができる。
またこのフロントカバー21Fは、ねじ部31Fを介してシリンタチューブ11に嵌合固定されており、シールリング32Fが装着されている。
図2,図4(a)に示すように、エンドカバー21Rには、外径:dのクッション凹部22Rと、クッション凹部22Rの外周部でシリンダ軸心Oに直交する平面上に形成された受動平面23Rと、この受動平面23Rの外周部に形成された起動用加圧溝24Rとがそれぞれシリンダ軸心Oの周囲に同一軸心上に形成されている。また起動用加圧溝24Rとクッション凹部22Rとを連通する連通部である連通溝25Rが、受動平面23Rで後ポート14Rと連続する位置に形成され、反転駆動時に後ポート14Rから起動用加圧溝24Rに流入された圧力水をクッション凹部22Rの嵌合隙間sに送り込んで、ピストン12をスムーズに反転駆動させることができる。また、起動用加圧溝24Rは受動平面23Rの外周部に全周にわたって形成され、反転駆動時に後ポート14Rから起動用加圧溝24Rに流入された圧力水により、ピストン12の駆動平面15Rの外周部を均等に押圧して、ピストン12をスムーズに反転駆動させることができる。
図2,図3に示すように、ピストンロッド13が着脱可能に連結されたピストン12は、駆動平面15F,15Rから前方の頂部側および後方の頂部側にそれぞれ漸次縮径されて、クッション凹部22F,22Rに所定の嵌合隙間sをあけて嵌合する半球体凸面状のクッションプランジャ16F,16Rがシリンダ軸心Oの周囲に突設され、このクッションプランジャ16F,16Rの外周部に、シリンダ軸心Oと直交する平面内で受動平面23F,23Rに当接する駆動平面15F,15Rが形成されている。またピストン12の外周部に形成された複数本の収納凹部にリングシール17がそれぞれ外嵌されている。
またこのエンドカバー21Rは、ねじ部31Rを介してシリンタチューブ11に嵌合固定されており、シールリング32Rが装着されている。したがって、メンテナンス時に、フロントカバー21Fやエンドカバー21R、ピストン12を容易に交換することができ、それぞれの材質も、再処理、再利用可能なものを選択することで、リサイクル可能な構造とすることができる。
上記構成において、前ポート14Fから圧力水が給水され、後ポート14Rが開放されると、収縮室18Fに流入した圧力水によりピストン12の前面が押圧されピストン12が押されて伸展室18R側に移動し、伸展室18R内の水が後ポート14Rを介して排水され、ピストンロッド13が収縮される。
ピストン12のクッションプランジャ16Rの頂部が、エンドカバー21Rのクッション凹部22Rの開口面から嵌入され始めると、クッションプランジャ16Rにより押しのけられた水が、クッション凹部22F内で加圧されるとともに、排出隙間δから押し出されて後ポート14Rから排水される。さらにクッションプランジャ16Rがクッション凹部22R内の奥側に移動するに従って、クッション凹部22R内の容量に対する押しのけ水量が漸次増大すると同時に、排出隙間δが漸次縮小されることにより、クッション凹部22R内の水が昇圧されてピストン12に対するクッション圧が漸次増大しピストン12を緩衝する。これにより、収縮限で衝撃が生じること無くピストン12を停止させる。
前ポート14Fが開放され、後ポート14Rから圧力水が給水されると、圧力水が起動用加圧溝24Rに流入されてピストン12の駆動平面15Rの外周部を均等に加圧すると同時に、連通溝25Rから嵌合隙間sに給水された圧力水により、クッションプランジャ16Rを押圧して、ピストン12が伸展方向にスムーズに反転駆動される。
ピストン12が伸展限に近づくと、クッション凹部22Fでは、後退限に比較してピストンロッド13の容積分の加圧が無くなるものの、同様にクッションプランジャ16Fの嵌入によりクッション凹部22F内の水が漸次加圧されると同時に、排出隙間δが漸次縮小されることにより、ピストン12への抵抗が漸次増大されて緩衝され衝撃が生じることなく伸展限で停止させる。
ここで、図5を参照して、クッション凹部22R内にクッションプランジャ16Rが嵌入した時のピストン12の移動量に対する排水量について説明する。
ここでは、便宜上、クッション凹部22Rとクッションプランジャ16Rの容積を同一とし、嵌入された時に押しのけられる面積により、クッション凹部22Rにおける排水量を求める。
半径:Ro、面積:Soのクッション凹部22Rに、半径:r、面積:Soが等しいクッションプランジャ16Rが嵌入した場合、クッション凹部22Rの面積:Soは、
So=πr2/2…(1)式
クッションプランジャ16Rの弓形の弦の長さacの成す角をθ(rad)として、嵌入した弓形面abcの面積:Aを求めると、公式から、
A=r2(θ−sin2θ/2)…(2)式
クッションプランジャ16Rにより減少されたクッション凹部22Rの残面積:Bとすると、
B=So−A=(πr2/2)−[r2(θ−sin2θ/2)]
B=r2[π/2−(θ−sin2θ/2)]…(3)式となる。
ここでクッション凹部22R内の容量:Q、クッションプランジャ16Rにより排水されたクッション凹部22R内の残容量を:qとすると、
排水量比q/Q=B/Soであることから、
クッション凹部22Rの開口面からのクッションプランジャ16Rの嵌入距離:xとして、排水量比q/Qを縦軸にとり、ピストン12の移動比(x/r)を横軸にとると、図5(b)に示すグラフとなる。これにより、クッションプランジャ16Rがクッション凹部22Rに嵌入するに従って、排水量比q/Qが漸次減少していき、クッションプランジャ16Rがクッション凹部22Rに嵌入するに従って、排水量比q/Qが減少して、クッション凹部22Rの水が加圧されることがわかる。
次に、図6を参照して、ピストンの移動比(x/r)に対する排出隙間:δの変化をみると、直角三角形Ogfにおいて、
2=r2−(r−x)2
h=√(2rx−x2
δ=2r−2h
δ=2{r−√(2rx−x2)}…(4)式
となり、排出隙間:δを縦軸に、横軸をピストン12の移動比(x/r)を横軸にとると、図6(b)に示すグラフとなる。これにより、クッションプランジャ16Rがクッション凹部22Rに嵌入するに従って、排出隙間:δが減少するのがわかる。
さらに、クッション凹部22Rに生じる圧力の上昇特性から、ピストン12の外径:Dに対するクッション凹部22Rの外径:dを、図7を参照して考察する。
作動圧:P0とすると、ピストン12に作用する力:Fは、
F=P0×πD2/4…(5)式
クッション凹部22Rの外径:dとすると、クッション凹部22Rの圧力:Pinは、Pin=F/(πd2/4)であり、これに(5)式を代入すると、
Pin=(P0×πD2/4)/(πd2/4)=P0×(D/d)2
したがって、Pin/P0=1/(d/D)2…(6)式
クッション凹部22Rの外周部の圧力:Poutは、
Pout=F/(πD2/4−πd2/4)、(5)式を代入すると、
Pout=(P0×πD2/4)/(πD2/4−πd2/4)
Figure 2011231859
したがって、
Figure 2011231859
ここで、伸展室18Rから排水するための圧力特性:ΔPとすると、(6)式、(7)式から、
Figure 2011231859
Figure 2011231859
この(8)式から、ΔP/P0を縦軸に、d/Dを横軸に表すと、図7(b)に示すグラフとなる。
図7(b)を参照すると、ピストン12の作動圧:P0に対する作動圧:Pcの設定値を、Pc/P0=4とした場合には、ピストン外径:Dに対するクッション凹部の外径:dの比は、d/D=0.44となる。
したがって、0.44≦d/D≦0.57とすることで、4≦Pc/P0≦1.5とすることができ、これが水道圧シリンダの設計圧の好適範囲となる。
ここで、ピストン12の外径:Dに対するクッション凹部22Rの外径:dの比(d/D)が0.57を越えると、クッション凹部22R内のクッション圧が低く、ピストン12を適正に緩衝できず、衝撃が大きくなるからであり、また(d/D)が0.44未満であると、クッション凹部22R内のクッション圧が高くなりすぎて、フロントガバー21Fやエンドカバー21Rを破損する恐れがあるからである。
なお、図5〜図7については、ピストンロッド13が貫通しないエンドカバー21Rで説明したが、フロントカバー21Fのクッション凹部22Rやクッションプランジャ16Rの径をエンドカバー21Rと同一に形成してもよいが、ピストンロッド13の容積分が、ピストンロッド13の伸展方向の移動限での緩衝を妨げる場合には、エンドカバー21Rと同一の作用を奏するように、ピストンロッド13の容積分、クッション凹部22Rやクッションプランジャ16Rの径を増大して調整すればよい。
上記実施例によれば、クッションプランジャ16F,16Rがクッション凹部22F,22Rに嵌入しさらに奥側に移動すると、クッション凹部22F,22R内でのクッションプランジャ16F,16Rによる押しのけ水量が増大してクッション凹部22F,22R内を昇圧させると同時に、クッション凹部22F,22Rの開口部とクッションプランジャ16F,16Rとの間の排出隙間δの開口面積が漸次縮小されることにより、クッション凹部22F,22R内のクッション圧が昇圧される。これにより、簡単な構造で、移動限におけるピストン12の衝撃を緩衝してスムーズに駆動することができる。
また、受動平面23F,23Rの外周部にリング状の起動用加圧溝24F,24Rを形成したので、前後ポート14F,14Rから起動用加圧溝24F,24Rに流入された圧力水により、ピストン12の駆動平面15Rを周囲から均等に押圧して効果的に反転駆動させることができると同時に、起動用加圧溝24F,24Rとクッション凹部22F,22Rとの間を連通する連通溝25F,25Rにより、前後ポート14F,14Rから流入された圧力水を、起動用加圧溝24F,24Rから連通溝25F,25Rを介してクッション凹部22F,22Rの嵌合隙間sにスムーズに流入させることができ、ピストン12をスムーズに反転駆動することができる。
さらに、ピストン12の外径:Dに対するクッション凹部22F,22Rの外径:dを0.44以上で0.57以下の範囲とすることで、クッション凹部22F,22Rに緩衝に好適なクッション圧を形成できる。
(他の実施例)
図9に、クッションプランジャ16R(16F)とクッション凹部22R(22F)の形状を変化させた水道水圧用クッションシリンダの他の実施例を示す。なお、先の実施例と同一部材には同一符号を付して説明を省略する。
このクッションプランジャ16R(16F)とクッション凹部22R(22F)は、先端側を半径raの部分球体とし、基端側を半径rbの円弧の部分回転体として、複合球面(複合円弧の回転体)の分割体としたものである。
このように、クッションプランジャ16R(16F)とクッション凹部22R(22F)の形状を変化させることにより、嵌入移動に伴う排水量比の変化と、排出隙間δの変化を任意に設定することができる。
なお、複合円弧の回転体以外にも、流体の流れの抵抗となりにくい曲面状であればよく、たとえば放物線や湾曲線の回転体であってもよい。
上記他の実施例によれば、クッション凹部22F,22Rおよびクッションプランジャ16F,16Rを複合円弧の回転体として、クッション凹部22F,22Rに嵌入されるときの押しのけ容積と、クッション凹部22F,22Rとクッションプランジャ16F,16Rとの間の排出隙間δを変化させることにより、クッション凹部22F,22R内のクッション圧を変化させて、ピストン12に対する緩衝用のクッション圧を任意に設定することができる。
O シリンダ軸心
s 嵌合隙間
δ 排出隙間
10 シリンダ本体
11 シリンダチューブ
12 ピストン
13 ピストンロッド
14F 前ポート(給排液ポート)
14R 後ポート
15F,15R 駆動平面
16F,16R クッションプランジャ
17 リングシール
18F 収縮室
18R 伸展室
20 ロッド穴
21F フロントカバー
21R エンドカバー
22F,22R クッション凹部
23F,23R 受動平面
24F,24R 起動用加圧溝
25F,25R 連通溝
31F,31R ねじ部

Claims (5)

  1. シリンダチューブの前後端に取り付けられたフロントカバーおよびエンドカバーに、クッション凹部を軸心部にそれぞれ形成するとともに、当該クッション凹部の外周部にシリンダ軸に直交する受動平面をそれぞれ形成し、
    ピストンの前後面に、クッションプランジャを軸心部にそれぞれ突設するとともに、当該クッションプランジャの外周部にシリンダ軸に直交する加圧平面をそれぞれ形成し、
    クッション凹部を前記受動平面から頂部側に漸次縮径される凹面状に形成するとともに、クッションプランジャを前記加圧平面から頂部側に漸次縮径される凸面状に形成して、クッション凹部とクッションプランジャとを、互いに一定の嵌合隙間をあけて嵌合する相似形に形成し
    フロントカバーおよびエンドカバーに、給排液ポートとクッション凹部とを連通する連通部を形成し、
    クッションプランジャが頂部からクッション凹部の奥側に嵌入されるに従って、クッション凹部内におけるクッションプランジャによる押しのけ液量を漸次増大させるとともに、クッション凹部とクッションプランジャとの間に形成される排出隙間の開口面積を漸次縮小して絞るように構成された
    ことを特徴とする液圧用クッションシリンダ。
  2. フロントカバーおよびエンドカバーの受動平面の外周部にリング状の起動用加圧溝をそれぞれ形成し、
    連通部は、起動用溝とクッション凹部の間の前記受動平面に形成された連通溝により構成された
    ことを特徴とする請求項1記載の液圧用クッションシリンダ。
  3. クッション凹部とクッションプランジャとをそれぞれ半球体とした時に、ピストンの外径に対するクッション凹部の外径を、0.44以上で0.57以下とした
    ことを特徴とする請求項1または2記載の液圧用クッションシリンダ。
  4. クッション凹部およびクッションプランジャを湾曲線の回転体の分割体とした
    ことを特徴とする請求項1または2記載の液圧用クッションシリンダ。
  5. シリンダチューブとフロントカバー、シリンダチューブとエンドカバーとがねじ部を介して着脱可能に連結固定される
    ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の液圧用クッションシリンダ。




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