JP2011224106A - 光治療装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、リウマチが進行した患者の手や足の指関節に対しても光散乱体溶液を用いることで、治療部位に均一な光を効率よく照射でき、その結果、治療ムラのない十分な光治療を行うことができる光治療装置を提供することを目的とする。
【解決手段】内部に所定の容量の光散乱体溶液3を貯める水槽4と、前記水槽4内部へ患部11を挿入可能な挿入口10と、前記水槽4内部に設置された複数の治療用光源14とを有する構成とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、光治療装置に関するものである。
従来の光治療装置は、手・足・関節等の患部に光を照射することにより、筋肉・関節の慢性非感染性炎症による疼痛の緩解やリウマチを発症した関節の治療を行うもので、光源から治療光として赤外光を患部に向けて非接触状態で照射する構成となっていた(例えば、特許文献1)。
特開平10−5357号公報
しかしながら、前記従来の構成では、手や足の指関節のような患部に対して、均一に光を照射することができず、十分な治療が行えないという課題があった。すなわち、これら指関節のような患部は、光照射を十分にできる部位と陰により十分な光照射ができない部位とがあり。患部による治療ムラが生じてしまう。特に、リウマチが進行した患者の指関節は変形することで自由に動かすことが困難になるため、手・足の指を伸ばした状態で光治療を実施することが難しく、十分に光照射できない部位がより多くなってしまう。結果として、リウマチが進行した患者ほど、この治療部位のムラが顕著に現れてしまい、十分な光治療が実施できない。
本発明は、前記従来の課題を解決するもので、リウマチが進行した患者の手や足の指関節に対しても、治療部位に均一な光を効率よく照射することで十分な光治療を行うことができる光治療装置を提供することを目的とする。
そして、この目的を達成するために本発明の光治療装置は、内部に所定の容量の光散乱体溶液を貯める水槽と、前記水槽内部へ患部を挿入可能な挿入口と、前記水槽内部に設置された複数の治療用光源とを有する構成としたもので、これにより初期の目的を達成することを特徴としたものである。
本発明の光治療装置によれば、内部に所定の容量の光散乱体溶液を貯める水槽と、前記水槽内部へ患部を挿入可能な挿入口と、前記水槽内部に設置された複数の治療用光源とを有する構成としたもので、光治療すべき部位によって、光照射を十分にできる部位と陰により十分な光照射ができない部位による治療ムラを大幅に抑制することができ、十分な治療を行うことが可能になる。
また、水槽中の溶液に患部を挿入するだけで、十分な治療を行うことができるため、特にリウマチが進行した手・足の指関節のような、自由に動かすことが困難な患者にとっても、苦痛を伴うこともなく、簡便に十分な光治療を実施することができる。
更に、本発明の光治療装置の光照射体として二酸化チタンを用いることで、殺菌効果を高め、光治療装置の衛生面にも考慮した治療を実施することができる。
本発明の実施の形態1における光治療装置の正面斜視図 本発明の実施の形態1における光治療装置の側断面図 本発明の実施の形態1における光治療装置の内壁面に設置された光源の配置を示す図 本発明の実施の形態1における光治療装置の内壁面に設置された光源を示す図 本発明の実施の形態1における光治療装置の制御ブロック図 実施の形態1における光治療装置を用いた光治療実施の動作フローチャート 実施の形態1における光治療装置を用いた水槽内殺菌実施の動作フローチャート 実施の形態1における光治療装置の患部への光照射状態を示す模式図
以下に、本発明の光治療装置の実施の形態を図面とともに詳細に説明する。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1における光治療装置の正面斜視図である。
図1に示す光治療装置1は、基盤2と基盤2上に水等に光散乱体の粒子を懸濁させた光散乱体溶液3を所定の容量を入れるための箱状の水槽4とで構成されている。この基盤2には、光治療装置1を駆動するためのメインスイッチ5、光治療を実施するための治療用スイッチ6、光散乱体溶液3及び水槽4内部を殺菌するための殺菌用スイッチ7を備えている。また、水槽4の外部上面に端部には、治療用スイッチ6或いは殺菌用スイッチ7が押されて治療或いは殺菌が実施されていることを示す治療実施表示灯8及び殺菌実施表示灯9がそれぞれ設置されている。挿入口10は、光散乱体溶液3に手や足等の患部11を挿入するために、水槽4の上面部に開口されたものである。
図2は、本発明の実施の形態1における光治療装置1の側断面図である。
図2に示すように光治療装置1の水槽4内側面の内壁面12には反射板13(図4参照)が設置され、この内壁面12には光散乱体溶液3に向けて光を照射することができるように治療用光源14と殺菌用光源15とが複数設置されている。また、水槽4内部の内壁面12下部には、懸濁させた光散乱体の粒子を光散乱体溶液3中に均一に拡散させるための攪拌装置16が設置され、患部11を水槽4内に挿入した際にこの攪拌装置16に触れることができないようなガード17が設けられている。ガード17は、攪拌装置16により水槽4内の光散乱体溶液3の光散乱体を均一に攪拌できるために、ガード17内外を光散乱体溶液3が行き来でき、患部11をガード17内に挿入できない大きさの透過孔を複数有する。赤外線送信部18及び赤外線受信部19は、水槽4内の光散乱体溶液3の液面22より上で挿入口10より下に位置する内壁面12に設置され、患部11が挿入口10から水槽4内部に挿入されたことを検知することができるような配置で設置されている。これは、治療用スイッチ6により治療用光源14で光治療を実施する際に、患部11が挿入されたことを赤外線送信部18及び赤外線受信部19とで検知することで、治療用光源14から光照射し、一方、殺菌用スイッチ7により殺菌用光源15で殺菌を実施する際には、患部11が挿入されたことを赤外線送信部18及び赤外線受信部19とで検知することで、殺菌用光源15からの光照射を中止するものである。
これら赤外線送信部18及び赤外線受信部19により正確に患部11を検知するためには、赤外線受信部19が、赤外線送信部18から送信された光のみを受信できる構成にしなければならない。すなわち、赤外線受信部19が、治療用光源14や殺菌用光源15に
より照射された光を受信可能な構成であると、水槽4内部への患部11の挿入の判定に誤りを生じる可能性がある。従って、本実施の形態1における光治療装置1は、赤外線送信部18から送信される光は、治療用光源14とは異なる波長の光を送信するものであり、また、赤外線受信部19の前面には、赤外線送信部18から送信された光の波長のみを透過できるバンドパスフィルタを設けてある。
また、この治療用光源14或いは殺菌用光源15により光照射されている時には、患者にも分かりやすいようにそれぞれ治療実施表示灯8及び殺菌実施表示灯9が点灯し、治療用光源14と殺菌用光源15とが同時に光照射できないように制御されている。この光治療装置1は、基盤2内部に設置された制御部20により制御され、電源部21により光治療装置1に電力が供給される。
図3は、本発明の実施の形態1における光治療装置1の内壁面12に設置された光源の配置を示す図である。
光治療装置1の水槽4内側面の内壁面12には、図3に示すように水槽4内に所定の容量の光散乱体溶液3を入れた際の液面22より下に収まるように治療用光源14と殺菌用光源15とが設置されている。この治療用光源14と殺菌用光源15のそれぞれは、水槽4内部の光散乱体溶液3に十分な光を供給できるように所定の間隔をおいて複数配置されている。この治療用光源14はリウマチ等の治療に効果がある500nm以上、1000nm以下の波長範囲の可視光或いは赤外光の任意の波長の光を照射できるLEDで構成され、また、殺菌用光源15は水槽4内部及び光散乱体溶液3に発生する雑菌等を殺菌する紫外光を照射できるLEDで構成されており、それぞれの光波長帯域が大きく異なることから、治療用光源14と殺菌用光源15とをそれぞれ別に設けている。
図4は、本発明の実施の形態1における光治療装置1の内壁面12に設置された光源を示す図である。
図4に示すように、治療用光源14及び殺菌用光源15は、内壁面12と外壁面23との間に備えた回路基板24と連結し、治療用光源14及び殺菌用光源15は、内壁面12に埋め込まれ、これら光源の光照射面25が内壁面12から突出するように配置されている。この回路基板24を通じて治療用光源14と殺菌用光源15それぞれが、制御部20で制御され、電源部21から電力が供給される。また、光散乱体溶液3が、治療用光源14或いは殺菌用光源15の周縁等から回路基板24に浸漬しないように、その周縁にパッキン26を設けている。反射板13は、治療用光源14から照射した光が内壁面12に到達した際に、光散乱体溶液3に向けて光を反射するために治療用光源14及び殺菌用光源15を設置した箇所を除く内壁面12上に設けたものであり、光沢アルミで形成されている。また、治療用光源14と殺菌用光源15とが光照射することにより生じる熱を放出するために、外壁面23は放熱作用のあるアルミ板で形成され、この外壁面23と回路基板24とが密着して設置されている。
図5は、図1〜4で示した本発明の実施の形態1における光治療装置1の制御ブロック図である。
図5に示す制御部20には、治療用スイッチ6、殺菌用スイッチ7、治療実施表示灯8、殺菌実施表示灯9、治療用光源14、殺菌用光源15、攪拌装置16、赤外線送信部18及び赤外線受信部19が接続されており、電源コード27で電源を入れてメインスイッチ5を入れることによりこれら各部に電源部21から電力供給が行われるようになっている。
制御部20は、治療用スイッチ6を入れると治療実施表示灯8、治療用光源14、攪拌装置16、赤外線送信部18及び赤外線受信部19が駆動するように制御する。すなわち、制御部20は、治療を実施していることを示す治療実施表示灯8を点灯させ、攪拌装置16により水槽4内の光散乱体溶液3を攪拌し、赤外線送信部18から赤外線受信部19に向けて赤外線が送信される。送信された赤外線が赤外線受信部19で受信されている場合には、制御部20が挿入口10から水槽4内に患部11を挿入されていないと判断し、治療用光源14から光照射を行わない。一方、送信された赤外線が赤外線受信部19で受信されなくなった場合には、制御部20が挿入口10から水槽4内に患部11を挿入したと判断し、治療用光源14から光照射を開始する。
これは、挿入口10から治療用光源14からの光の漏れや、使用者が挿入口10から水槽4内部を覗き込んだ際等で眼に治療光が照射されることを防ぐため、挿入口10から水槽4内に患部を挿入した時のみ治療用光源14から光が照射される構成としている。
また、殺菌用スイッチ7を入れると制御部20が、攪拌装置16、赤外線送信部18及び赤外線受信部19に加え、殺菌実施表示灯9及び殺菌用光源15を駆動するように制御する。すなわち、制御部20は、殺菌を実施していることを示す殺菌実施表示灯9を点灯させ、攪拌装置16により水槽4内の光散乱体溶液3を攪拌し、赤外線送信部18から赤外線受信部19に向けて赤外線が送信される。送信された赤外線が赤外線受信部19で受信されている場合には、制御部20が挿入口10から水槽4内に患部11を挿入されていないと判断し、殺菌用光源15から光照射が行われる。一方、送信された赤外線が赤外線受信部19で受信されなくなった場合には、制御部20が挿入口10から水槽4内に患部11を挿入したと判断し、殺菌用光源15からの光照射を中断する。
殺菌用光源15から照射される紫外線は、水槽4内に繁殖した雑菌の殺菌を簡便に行える反面、皮膚、眼、免疫系等の生体の健康に与える影響が大きい。従って、水槽4内に患部11が挿入した状態で、紫外線による殺菌を実施することは好ましくない。従って、挿入口10から水槽4内に生体が挿入されていない場合にのみ、紫外線による殺菌を実施する構成としている。なお、図1〜図4には図示していないが、挿入口10に開閉可能な蓋体を設け、紫外線による殺菌を実施する際には、この蓋体を閉じて実施することが望ましい。また、光治療を実施している際に、誤って殺菌用スイッチ7を押すことで患部11に紫外線が照射されることの無いように、光治療実施と殺菌実施とを同時に行えないように制御部20で制御する構成である必要がある。
以上の構成において、光治療装置1を使用する時には、図6及び図7に示す動作フローチャートの手順に従う。図6は、本発明の実施の形態1における光治療装置1を用いた光治療実施の動作フローチャートである。また、図7は、実施の形態1における光治療装置1を用いた水槽4内殺菌実施の動作フローチャートである。
光治療を開始するにあたって、図6に示すように先ず、光治療装置1のメインスイッチ5を入れ(図6のS1)、攪拌装置16が駆動させる(図6のS2)。この攪拌装置16が駆動することで、光散乱体溶液3内の光散乱体が均一に拡散される。次いで、光治療を実施するための治療用スイッチ6を入れることにより(図6のS3)、治療実施表示灯8が点灯し(図6のS4)、また、挿入口10から水槽4内への患部11の挿入を検知するための赤外線送信部18から赤外線受信部19に向けて赤外線が送信される(図6のS5)。この赤外線受信部19による赤外線の受信により、制御部20で挿入口10から水槽4内への患部11の挿入の有無を判定する(図6のS6)。まず、挿入口10から水槽4内への患部11の挿入がされていない場合、赤外線送信部18から送信された赤外線は、赤外線受信部19で断続的に受信される。従って、赤外線受信部19で赤外線が受信されている間は、制御部20で患部11の挿入がされていないと判定し、再度、図6のS5及びS6を繰り返す。一方、挿入口10から水槽4内への患部11の挿入がされた場合、赤外線送信部18から送信された赤外線は、赤外線受信部19での受信が途絶えることになる
。この際、制御部20で、挿入口10から水槽4内への患部11の挿入がされたと判定し、治療用光源14から光照射され、光治療が実施される(図6のS7)。
光治療装置1の水槽4内部を殺菌する際には、図7に示すように先ず、光治療装置1のメインスイッチ5を入れ(図7のS8)、攪拌装置16が駆動させる(図7のS9)。この攪拌装置16が駆動することで、光散乱体溶液3内の光散乱体が均一に拡散される。次いで、水槽4内部殺菌を実施するための殺菌用スイッチ7を入れることにより(図6のS10)、殺菌実施表示灯9が点灯し(図7のS11)、また、挿入口10から水槽4内への患部11の挿入を検知するための赤外線送信部18から赤外線受信部19に向けて赤外線が送信される(図7のS12)。この赤外線受信部19による赤外線の受信により、制御部20で挿入口10から水槽4内への患部11の挿入の有無を判定する(図7のS13)。まず、挿入口10から水槽4内への患部11の挿入がされている場合、赤外線送信部18から送信された赤外線は、赤外線受信部19での受信が途絶えることになる。この際、制御部20で、挿入口10から水槽4内への患部11の挿入がされていると判定し、再度、図7のS12及びS13を繰り返す。一方、挿入口10から水槽4内への患部11の挿入がされていない場合、赤外線送信部18から送信された赤外線は、赤外線受信部19で断続的に受信される。従って、赤外線受信部19で赤外線が受信されている間は、制御部20で患部11の挿入がされていないと判定し、殺菌用光源15から光照射され、殺菌が実施される(図7のS14)。
なお、水槽4内部の殺菌実施は、光治療の衛生面から鑑みて、光治療を実施する前後の少なくともいずれか一方に行うことが望ましい。従って、光治療実施前に水槽4内部の殺菌を実施する場合には、図6のS1〜S7の工程に加え、図6のS2とS3との間に殺菌工程として、図7のS10〜S14を行い、また、光治療実施後に水槽4内部の殺菌を実施する場合には、図6のS7実施後に、図8のS10〜S14を行う。
図1〜7において、本発明の実施の形態1における光治療装置1の構成について示したが、本光治療装置1が治療部位に均一な光を効率よく照射でき、その結果、治療部位に依存せず、治療ムラを大幅に低減できることを説明する。
図8は、実施の形態1における光治療装置1の患部11への光照射状態を示す模式図である。図8(a)は光治療装置1内部に光散乱体溶液3を入れていない状態で光治療を実施した場合を示し、図8(b)は光治療装置1内部に光散乱体溶液3を入れていない状態で光治療を実施した場合を示している。また、図8(a)及び(b)に示す治療光28は、図が煩雑になるのを防ぐために治療用光源14の光の最高光度を結ぶ線である主光軸のみを示している。
図8(a)に示すように、治療用光源14から患部11に向けて治療光28が照射される。しかしながら、光照射すべき部位が陰になる等の理由で十分に光照射できず、光照射できない部位29が現れる。このような光照射できない部位29は、正常患者においては、指を伸ばす等して治療を行なうことで、ある程度改善することができるが、リウマチを発症した患者においては、手や足の指関節が変形することに加え、十分に指関節を伸ばした状態で治療することが難しいため、光照射すべき部位のうち陰等による光照射できない部位29が顕著に多くなる。従って、図8(a)の構成で光治療を実施しても、十分な効果が得られない。
一方、図8(b)に示すように、光治療装置1内部に光散乱体溶液3を入れた場合、治療用光源14から光散乱体溶液3に光が照射される。この光散乱体溶液3中には、ポリスチレン粒子で形成された光散乱体30が含まれており、攪拌装置16によって均一に拡散されている。治療用光源14から光散乱体30に到達した光は乱反射し、乱反射した光31はさらに乱反射を繰り返し、その結果、光散乱体溶液3内に均一に光が散乱している状
態になる。すなわち、光散乱体溶液3内に均一に光が散乱している状態であるため、図8(a)に示した光照射できない部位29においても治療光28が十分にいきわたるようになるのである。従って、リウマチを発症した患者のように、手・足の指関節が変形し、また、指関節を十分に動かすことが困難な状態においても十分な効果が得られる光治療を実施することができる。
なお、本実施の形態1に示した光散乱体30はポリスチレン粒子の他に、ポリエチレン粒子、シリカ粒子等を用いることができるが、これらは光の散乱効率が良好でない。一般的に、光散乱体30と溶媒の屈折率が大きいほどよく散乱する。例えば、ポリスチレンの屈折率は1.5であり、光散乱体溶液3の溶媒に水を用いた場合、水の屈折率は1.33となり、ポリスチレンと水との屈折率の差が小さく、光の散乱効率が良好でない。従って、溶媒との屈折率の差が大きい酸化アルミニウム(屈折率約1.7)、二酸化ジルコニア(屈折率2.2)、五酸化タンタル(屈折率2.1)、二酸化チタン(屈折率1.8〜2.3)のような材質を光散乱体30表面にコーティングして、光の散乱効率を上げることで効果的な光治療を実施することができる構成となる。
また、本発明の光治療装置1において、光散乱体30のコーティングに二酸化チタンのように溶媒との屈折率の差が大きく、更に光触媒性を有する材質を用いることでより好ましい構成となる。本発明の光治療装置1の特徴として、光照射できない部位29においても均一の光治療を実施することができることに加え、衛生面を配慮した光治療の実施も含まれる。二酸化チタンは、紫外光の光を照射すると光触媒反応により活性酸素を発生させ、水槽4内部に発生した雑菌等を殺菌する効果を有する。従って、水槽4内部を殺菌する場合には、殺菌用光源15の紫外光に加え、二酸化チタンの光触媒性から効果的に殺菌を実施することができるので、簡便かつ効率的に、衛生面に配慮した光治療の実施が可能となる。
本発明の光治療装置によれば、内部に所定の容量の光散乱体溶液を貯める水槽と、前記水槽内部へ患部を挿入可能な挿入口と、前記水槽内部に設置された複数の治療用光源とを有する構成としたもので、光治療すべき部位によって、光照射を十分にできる部位と陰により十分な光照射ができない部位による治療ムラを大幅に抑制することができ、十分な治療を行うことが可能になる。
また、水槽中の溶液に患部を挿入するだけで、十分な治療を行うことができるため、特にリウマチが進行した手・足の指関節のような、自由に動かすことが困難な患者にとっても、苦痛を伴うこともなく、簡便に十分な光治療を実施することができる。
更に、本発明の光治療装置の光照射体として二酸化チタンを用いることで、殺菌効果を高め、光治療装置の衛生面にも考慮した治療を実施することができる。
このため、リウマチ患者の手・足指関節の治療を行う光治療装置として広く活用が期待される。
1 光治療装置
2 基盤
3 光散乱体溶液
4 水槽
5 メインスイッチ
6 治療用スイッチ
7 殺菌用スイッチ
8 治療実施表示灯
9 殺菌実施表示灯
10 挿入口
11 患部
12 内壁面
13 反射板
14 治療用光源
15 殺菌用光源
16 攪拌装置
17 ガード
18 赤外線送信部
19 赤外線受信部
20 制御部
21 電源部
22 液面
23 外壁面
24 回路基板
25 光照射面
26 パッキン
27 電源コード
28 治療光
29 光照射できない部位
30 光散乱体
31 乱反射した光

Claims (11)

  1. 内部に所定の容量の光散乱体溶液を貯める水槽と、
    前記水槽内部へ患部を挿入可能な挿入口と、
    前記水槽内部に設置された複数の治療用光源とを有する光治療装置。
  2. 前記光治療装置を制御する制御部と前記光治療装置に電力を供給する電源部とを更に備えた請求項1に記載の光治療装置。
  3. 前記挿入口は、前記水槽上面部に配置された請求項1又は2に記載の光治療装置。
  4. 前記光散乱体溶液は、前記複数の治療用光源から照射された光を前記光散乱体溶液内で散乱させる光散乱体の粒子を懸濁させた請求項1〜3のいずれか1つに記載の光治療装置。
  5. 前記水槽内部には、前記光散乱体溶液を攪拌させる攪拌装置を設けた請求項1〜4のいずれか1つに記載の光治療装置。
  6. 前記複数の治療用光源は、前記所定の容量を貯めた光散乱体溶液の液面より下の前記水槽の内壁面に設け、前記光散乱体溶液に向けて光を照射する配置とした請求項1〜5のいずれか1つに記載の光治療装置。
  7. 前記治療用光源は、500nm以上1000nm以下の範囲から選択される任意の波長の光を照射する請求項1〜6のいずれか1つに記載の光治療装置。
  8. 前記水槽の内壁面には、紫外線の光を照射する複数の殺菌用光源を更に備え、前記殺菌用光源は、前記溶液に向けて光を照射する配置とした請求項1〜7のいずれか1つに記載の光治療装置。
  9. 前記光散乱体は、前記治療用光源に加え、前記殺菌用光源の光を散乱させる請求項8に記載の光治療装置。
  10. 前記光散乱体は、光触媒性を有する請求項8又は9に記載の光治療装置。
  11. 前記光散乱体は、その表面に二酸化チタンがコーティングされている請求項10に記載の光治療装置。
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